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獣医学部への大学編入(学士編入)は可能か?実施大学と難易度の実態

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獣医学部への大学編入(学士編入)を検討する場合、最初に知っておきたいのは、一般的な意味での「編入学」を実施している獣医学科がほとんど存在しないという事実です。獣医学部 編入とは、他大学や短期大学などで学んだ学生が2年次または3年次から獣医学科へ途中入学する制度を指しますが、全国の獣医学科でこの形の編入学試験を確認できた大学は、2026年時点の公式情報を調べる限り見当たりません。

国公立大学の獣医学科は、共同獣医学課程を含めて編入学試験を実施していない、あるいは実施状況が公式サイトで確認できない大学がほとんどです。私立大学の一部が実施しているのも、正確には「編入学」ではなく、4年制大学の卒業者(卒業見込者を含む)を対象とした「学士入学」「学士特別入学試験」と呼ばれる別枠です。「編入学」と「学士入学」は制度として別物であり、名称が似ているために混同されがちですが、入学する年次・試験内容・出願資格が異なります。

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この記事では、獣医学科を設置する全国17校前後の大学について、編入学・学士入学・学士特別入学試験の実施状況を大学公式サイトの情報をもとに整理し、実施が確認できた大学の制度概要、獣医学部で編入学が広がらない背景、そして獣医学部を諦めずに目指すための代替ルートまでを解説します。数値や制度の詳細は年度によって変わるため、本記事の情報と併せて必ず各大学の最新の学生募集要項をご確認ください。

結論を先に言うと、獣医学科への編入学(2〜3年次からの途中入学)を実施している大学は、調べた範囲では確認できませんでした。学士入学・学士特別入学試験という形であれば、日本獣医生命科学大学や北里大学などで実施が確認できますが、出願資格や入学年次は大学ごとに異なります。狭き門である現実を先に理解した上で、実施校の詳細と代替ルートを具体的に見ていきましょう。

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目次

獣医学部の「編入学」とは何か|一般入試・学士入学との違い

大学における「編入学」の一般的な意味

大学の編入学とは、短期大学・高等専門学校・専門学校などを卒業した学生や、四年制大学に在籍・卒業した学生が、別の大学の2年次または3年次に途中から入学する制度です。多くの学部では、専門科目の単位を一部認定してもらいながら、通常より短い年数で卒業を目指せる点がメリットとされています。編入学は「単位認定を伴う途中入学」である点が、通常の一般選抜(1年次入学)との大きな違いです。

文系学部や理系の一部学部では、この意味での編入学を積極的に実施している大学が少なくありません。しかし獣医学系の学科では、後述するカリキュラム上の理由もあり、この一般的な意味での編入学を実施している大学がほとんど見当たらないのが実情です。「獣医学部 編入」で検索する多くの人が期待するのは、おそらくこの2〜3年次からの途中入学ですが、まずその制度自体が非常に限られていることを押さえておく必要があります。

「学士入学」「学士特別入学試験」との違い

一方で、私立大学の獣医学科では「学士入学」「学士特別入学試験」という名称の入試を実施している大学があります。これは、4年制大学を卒業した人(卒業見込みの人を含む)を対象とした特別選抜の一種で、必ずしも2〜3年次からのスタートとは限りません。大学によっては1年次から学び直す形を取ることもあれば、2年次からの入学を想定する場合もあり、学士入学は「学位保有者向けの特別選抜」という位置づけに近い制度です。

つまり「編入学」と「学士入学」は、どちらも大学卒業後や在学中に別の学びへ進むという点では似ていますが、単位認定の有無、入学する年次、選考方法が異なります。この記事で獣医学部の「編入学」と言うときは2〜3年次への途中入学を、「学士入学」「学士特別入学試験」と言うときは4年制大学卒業者向けの別枠入試を指すものとして、以降の章で使い分けます。志望理由書の書き方など出願書類対策の基本は大学編入 志望理由書の書き方完全ガイドも参考にしてください。

獣医師になるための基本ルートを整理する

獣医師になるには、獣医学科(6年制)を卒業し、獣医師国家試験に合格する必要があります。基本ルートは高校卒業後の一般選抜での入学ですが、そこに乗れなかった場合の選択肢として編入学・学士入学が検討されます。6年制学部であるという前提が、他学部の編入学とは異なる制約を生んでいる点は、後の章で詳しく説明します。まずは全国の獣医学科でどこまで編入学・学士入学が実施されているのか、実態を一覧で確認しましょう。

「獣医学部 編入」で検索する人が本当に知りたいこと

「獣医学部 編入」というキーワードで検索する人の多くは、大きく分けて2つの層に分かれると考えられます。一つは、短大・専門学校・他学部の在学生や卒業生で、単位を活かして年数を短縮したいと考えている層です。もう一つは、社会人として働いた後に獣医師を目指したいと考え、既卒者でも出願できる制度を探している層です。2つの層で最適なルートが異なるため、本記事では両方の立場から実施状況と代替ルートを整理していきます。

いずれの立場であっても、まず必要なのは「編入学」という言葉のイメージに引きずられすぎないことです。獣医学系の学部・学科を志望する編入希望者への指導は、一般的な編入学のノウハウだけでは対応できない特殊な分野でもあるため、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入対策コースのように、学部ごとの出願資格や試験の実態を踏まえて併走できる指導を早めに探しておくことも選択肢の一つです。

編入学希望者がまず確認すべき情報源

獣医学部の編入学・学士入学に関する情報を集める際は、優先順位を意識することが大切です。最も信頼できるのは志望大学公式サイトの入学者選抜要項・学生募集要項で、次に大学の入試課への直接の問い合わせが続きます。一次情報を優先し二次情報は参考に留めるという順番を徹底することで、古い情報や不正確なまとめ記事に振り回されずに済みます。

編入予備校やSNS上の体験談は、実際の試験対策のイメージをつかむ上では参考になりますが、出願資格や実施の有無といった事実関係については、必ず大学公式の情報で裏付けを取るようにしてください。特に獣医学部のように実施校が少ない分野では、古い情報がそのまま検索結果の上位に残り続けているケースも見られます。

本記事の情報源と限界について

本記事の実施状況は、各大学の公式サイト・入試情報ページを中心に確認した内容をもとにまとめています。ただし、募集要項PDFの全ページを精査したわけではなく、非公表の欠員募集や、個別相談を経て初めて案内される制度が存在する可能性は否定できません。公式サイトの範囲で確認した情報という限界を踏まえた上で、最終的な出願判断は必ず志望大学への直接確認を経てから行ってください。

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【結論】獣医学部への編入学は実施校がほぼ存在しない狭き門

全国17校前後のうち、編入学(2〜3年次)を確認できた大学はゼロ

獣医学科を設置する大学は、国立10校・公立1校・私立6校の合計17校前後とされています(共同獣医学課程の数え方により資料によって表記が異なります)。このうち、2〜3年次への「編入学」を現在実施していると公式サイトで確認できた大学は、調べた範囲では一校もありませんでした。編入学という制度自体がほぼ消滅しているというのが、獣医学部を目指す編入希望者がまず理解すべき現実です。

実施が確認できたのは、私立大学における「学士入学」「学士特別入学試験」という別枠のみです。以下の一覧表は、各大学公式サイトで確認できた情報を中心に整理したものです。表中「公式情報で確認できず」としている大学は、編入学・学士入学を実施していないと断定しているわけではなく、募集要項等での明記が見当たらなかったという意味です。年度により内容が変わる可能性があるため、志望校が決まったら必ず大学公式サイトの学生募集要項を直接確認してください。

大学設置区分編入学・学士入学等の実施状況(要最新確認)
北海道大学国立編入学の実施は公式情報で確認できず
帯広畜産大学(共同獣医学課程)国立編入学は畜産学部(3年次)のみ実施。共同獣医学課程(獣医学ユニット)は対象外
岩手大学(共同獣医学科)国立編入学の実施は公式情報で確認できず
東京大学国立編入学の実施は公式情報で確認できず
東京農工大学(共同獣医学科)国立編入学の実施は公式情報で確認できず
岐阜大学(共同獣医学科)国立編入学の実施は公式情報で確認できず
鳥取大学(共同獣医学科)国立編入学の実施は公式情報で確認できず
山口大学国立編入学の実施は公式情報で確認できず
宮崎大学国立編入学の実施は公式情報で確認できず
鹿児島大学国立編入学・学士編入学の実施学部一覧に獣医学部は含まれない
大阪公立大学公立編入学の実施は公式情報で確認できず
麻布大学私立学生募集要項に獣医学科「学士特別入学試験」の記載あり(詳細は要項で要確認)
日本獣医生命科学大学私立特別選抜「学士」を実施(獣医学科・獣医保健看護学科が対象)
北里大学私立学士入学者選抜試験を実施(獣医学科・2年次入学を想定)
日本大学私立編入学・学士入学の実施は公式情報で確認できず
岡山理科大学私立編入学・学士入学の実施は公式情報で確認できず
酪農学園大学私立獣医学類・獣医保健看護学類への編入学試験はなし。学士等推薦入学試験(1年次)を実施

「実施校が少ない」ではなく「見当たらない」と言うべき理由

編入予備校などの情報サイトの中には、特定の国立大学名を挙げて「◯年度をもって編入学募集を停止した」と具体的に説明しているものもあります。しかし、こうした情報の多くは大学の公式発表そのものではなく、第三者機関がまとめた情報です。一次情報での確認ができない年度の断定は避け、本記事では「現在の公式サイト・募集要項で編入学の実施を確認できない」という事実ベースの表現にとどめています。正確な経緯を知りたい場合は、志望大学の入試課へ直接問い合わせるのが確実です。

表の読み方|「確認できず」は「完全にない」という意味ではない

上の一覧表を見て「17校中ほとんどが空欄同然」と感じた人もいるかもしれません。ここで注意したいのは、「公式情報で確認できず」という表記は、あくまで本記事の調査時点で学生募集要項やウェブサイト上に編入学・学士入学に関する明記が見当たらなかったという意味であり、大学が制度そのものを永久に持たないと断定するものではないということです。確認できずは調査時点の情報という意味であり、非公表の欠員募集や、年度によって急に募集要項へ掲載される可能性も否定できません。

特に日本大学・岡山理科大学のように、比較的新しい獣医学部・学科を持つ大学については、他の編入予備校のまとめ記事でも情報が少なく、外部から実施状況を正確に把握しにくいという事情があります。志望校がこの一覧表で「確認できず」となっている場合ほど、大学の入試課へ直接問い合わせて確認する価値が高いといえます。

大学の入試課へ問い合わせる際のポイント

編入学・学士入学の実施状況を大学に直接問い合わせる場合は、質問を絞り込んでおくと回答を得やすくなります。具体的には、対象学科(獣医学科か獣医保健看護学科か)、既卒者向けの特別選抜の有無、実施している場合の入学年次、出願資格の履修要件の4点を、電話またはメールで具体的に尋ねるとよいでしょう。質問を4点に絞ると回答を得やすいため、漠然と「編入できますか」と尋ねるより、担当窓口も答えやすくなります。

問い合わせ先が分からない場合は、大学公式サイトの入試情報ページに掲載されているアドミッションセンターや入試課の連絡先を確認してください。学部事務ではなく全学の入試担当窓口に尋ねた方が、既卒者向け制度の有無について正確な回答を得やすい傾向があります。

志望校リストを作る際のチェック項目

複数の獣医学科を比較検討する場合は、次のような項目を大学ごとに並べて確認すると、思い込みによる出願ミスを防げます。大学ごとに横並びで確認することで、名称の似た制度を混同するリスクを減らせます。

  • 編入学・学士入学・学士特別入学試験のいずれを実施しているか
  • 対象学科(獣医学科・獣医保健看護学科)
  • 入学を想定している年次
  • 出願資格(卒業・卒業見込みの範囲、履修科目の要件)
  • 選考方法(書類・小論文・専門科目・面接)
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国公立大学の獣医学科|編入学試験は軒並み確認できない理由

帯広畜産大学・鹿児島大学に見る実態

帯広畜産大学の公式サイトの編入学入試ページでは、募集対象が畜産学部の3年次編入に限られており、共同獣医学課程(獣医学ユニット)は編入学の対象として掲載されていません。北海道大学との共同教育課程という特殊な仕組みを取っていることもあり、獣医学ユニットへの編入学という枠組み自体が用意されていないと考えられます。共同獣医学課程は単独学部と異なる運用がされている点は、他の共同獣医学課程(岩手大学・東京農工大学、岐阜大学・鳥取大学)にも共通する可能性があります。

鹿児島大学の公式サイトでは、編入学試験・学士編入学試験を実施する学部として法文学部・教育学部・理学部・医学部医学科・工学部・農学部の6学部が明記されており、獣医学部はこの一覧に含まれていません。国立大学の編入学試験は学部ごとに実施の可否が個別に定められているため、同じ大学でも学部によって扱いが違うことがよく分かる事例です。

なぜ国公立大学は獣医学科の編入学を維持しないのか

国公立大学の獣医学科で編入学試験が広がらない背景として考えられるのは、獣医学科が6年一貫のカリキュラムを前提に設計されていることです。1〜2年次の基礎科目から6年次の臨床実習まで連続性の強い教育課程を組んでいるため、途中の年次で外部から学生を受け入れると、単位認定や実習定員の調整が難しくなります。加えて、共同獣医学課程のように複数大学が連携して教育課程を運営している場合、編入学生の受け入れ手続きがさらに複雑になる可能性があります。

畜産学部・農学部など獣医学科に隣接する学部では編入学を実施している大学が一定数あるのに対し、獣医学科そのものではほぼ確認できないというコントラストは、6年制学部特有の事情を反映していると考えられます。隣接学部は編入を受け入れやすい構造にある一方、獣医学科は年次ごとの実習・実験が積み上がる構造になっているため、途中からの合流が難しいのです。この違いは、後述する代替ルートを考えるうえでも重要な視点になります。獣医師資格そのものにこだわるか、動物や生命科学に関わる学びを広く続けたいのかによって、選ぶべき進路は大きく変わってきます。

共同獣医学課程という仕組み自体が持つ特殊性

岩手大学・東京農工大学、岐阜大学・鳥取大学、帯広畜産大学・北海道大学のように、獣医学系の学科を複数大学の共同教育課程として運営している例が国内にはいくつかあります。共同獣医学課程は、2つの大学のキャンパスで学びながら1つの学位を取得する特殊な仕組みであるため、編入学生の受け入れを検討する場合、単独の大学の判断だけでは完結しません。共同教育課程は2大学の合意が前提となるため、編入学の新設・維持のハードルが単独学部よりも高くなりやすいと考えられます。

このような制度上の特殊性は、獣医学部を目指す編入希望者にとって不利な条件のように見えますが、裏を返せば、共同獣医学課程を持たない大学(北海道大学の獣医学部そのもの、東京大学、大阪公立大学など)であれば、将来的に編入学が検討される余地がまったくないとも言い切れません。志望校を検討する際は、共同教育課程かどうかという設置形態にも目を向けておくとよいでしょう。

今後の制度変更にも注意する

大学の入試制度は年度ごとに見直されるため、現時点で編入学の実施が確認できない大学が、将来的に新設したり、逆に現在実施している大学が縮小・廃止したりする可能性はあります。志望校を固定する前には、必ずその年度の学生募集要項と入試変更点のお知らせを確認してください。国公立大学の入試情報は例年、夏から秋にかけて翌年度分が公開される大学が多いため、情報収集のタイミングも意識しておくとよいでしょう。情報収集は毎年繰り返す前提で動くことが、この分野では特に重要です。

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私立大学の獣医学科|学士入学・学士特別入学試験を実施する大学

実施が確認できた4大学の位置づけ

私立の獣医学科6校のうち、学士入学・学士特別入学試験・学士等推薦入学試験のいずれかを実施していると公式サイトで確認できたのは、日本獣医生命科学大学・北里大学・麻布大学・酪農学園大学の4校です。日本大学・岡山理科大学については、編入学・学士入学に関する募集要項の記載を確認できませんでした。私立6校中4校で何らかの別枠入試が確認できる一方、その中身は大学ごとに大きく異なります。学士入学・学士特別入学試験と一般選抜を同一年度に併願できるかどうかも大学によって扱いが異なるため、複数の入試区分を同時に検討する場合は、あらかじめ大学へ確認しておくと安心です。

大学試験名称対象学科入学年次の考え方
日本獣医生命科学大学特別選抜「学士」獣医学科・獣医保健看護学科年度の入学者選抜要項で要確認
北里大学学士入学者選抜試験獣医学科2年次への入学を想定
麻布大学学士特別入学試験獣医学科年度の学生募集要項で要確認
酪農学園大学学士等推薦入学試験獣医学類は編入学試験自体が対象外。学士等推薦入学試験は別枠1年次

酪農学園大学は「編入学試験なし」と明言している点に注意

酪農学園大学の公式サイトには、「獣医学類および獣医保健看護学類への編入学試験はありません」という記載があります。学士以上の学位を持つ人(取得見込みを含む)が獣医学類を目指す場合は、編入学ではなく「学士等推薦入学試験」という別枠を利用する形になり、GPA基準や推薦書の提出などの条件が設けられています。編入学ではなく推薦入学の一種である点を正しく理解しておく必要があります。

この学士等推薦入学試験は1年次への入学が基本とされているため、既卒者であっても6年間のカリキュラムを最初から履修することになります。「編入学」という言葉のイメージする単位認定・年次短縮とは異なる制度である点は、出願前に必ず確認しておきたいポイントです。GPA基準や推薦書の要件は年度により変わる可能性があるため、出願を検討する場合は酪農学園大学の入試課へ直接、最新の基準を確認することをおすすめします。

麻布大学の学士特別入学試験は詳細を募集要項で確認する

麻布大学は学生募集要項の中に獣医学科「学士特別入学試験」に関するページを設けていることが確認できます。ただし、出願資格・選考方法・入学年次といった具体的な内容は、その年度の学生募集要項PDFにのみ記載されており、本記事の執筆時点で詳細を一次情報として確認することはできませんでした。存在は確認できても詳細は要項で確認という状態のため、志望する場合は大学から直接、最新の学生募集要項を取り寄せることをおすすめします。

日本大学・岡山理科大学で確認できなかった理由

日本大学(生物資源科学部獣医学科)・岡山理科大学(獣医学部獣医学科)については、編入学・学士入学・学士特別入学試験のいずれについても、公式サイトや入試情報ページから該当する制度の記載を見つけることができませんでした。岡山理科大学の獣医学部は2018年開設と比較的新しい学部であり、日本大学の獣医学科は歴史が長い一方で、学士入学に関する情報公開が他大学ほど整理されていない可能性があります。情報が見つからない=実施なしとは限らないため、この2校を志望する場合は、大学の入試課へ直接、既卒者向けの入学制度の有無を問い合わせることを強くおすすめします。

私立大学6校を並べてみると、獣医学科・獣医保健看護学科という同じ枠組みの中でも、特別選抜「学士」・学士入学者選抜試験・学士特別入学試験・学士等推薦入学試験と、名称も対象年次もばらばらであることが分かります。大学ごとに制度名・対象年次が異なるため、「A大学ではこうだったからB大学も同じはず」という思い込みは禁物です。

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日本獣医生命科学大学・北里大学の学士対象入試を詳しく見る

日本獣医生命科学大学の特別選抜「学士」

日本獣医生命科学大学は、獣医学部の入学者選抜要項の中に「特別選抜『学士』」という区分を設けており、対象学科として獣医学科と獣医保健看護学科の両方が明記されています。4年制大学を卒業した人、または卒業見込みの人を主な対象とする特別選抜で、通常の一般選抜とは別日程・別書式で実施されます。獣医学科・獣医保健看護学科どちらも対象である点は、他大学と比べても特徴的です。

出願資格の詳細(卒業(見込み)年度の範囲、必要書類、選考方法など)は年度ごとの入学者選抜要項に記載されており、本記事の執筆時点でも要項本体の細部までは確認できていません。志望する場合は、大学公式サイトの入学者選抜要項ページから最新版のPDFを入手し、出願資格・選考方法・提出書類を一つずつ照合してください。

北里大学の学士入学者選抜試験

北里大学獣医学部は「学士入学者選抜試験」を実施しており、目的として、獣医学以外の専門分野を学んだ学生を2年次に受け入れることが挙げられています。出願資格は4年制大学を卒業した人・卒業見込みの人などを想定しており、選考は学校推薦型選抜(公募制)と共通の試験問題を用いる形が取られています。2年次入学を想定した選抜試験である点で、日本獣医生命科学大学の特別選抜「学士」とは制度設計が異なります。

北里大学の場合、出願にあたって数学・理科の履修状況(高校段階での学習範囲)が条件として挙げられることがあるため、文系出身者や理科科目を十分に履修していない人は、出願資格そのものを満たせるかどうかを早い段階で確認しておく必要があります。出願資格の充足は入試対策より優先して確認すべき事項です。

出願前に必ず確認すべき3つのポイント

日本獣医生命科学大学・北里大学いずれを志望する場合も、出願前に次の3点を必ず確認してください。第一に、その年度の入学者選抜要項に記載された出願資格(卒業・卒業見込みの範囲、必要な履修科目など)です。第二に、選考方法(書類審査・小論文・専門科目・面接のどれが課されるか)です。第三に、募集人員と出願期間です。

  • 出願資格:卒業・卒業見込みの年度と、必要な履修科目の有無
  • 選考方法:書類審査・小論文・専門科目・面接の組み合わせ
  • 募集人員・出願期間:年度により変わる可能性がある

これらは大学の公式サイトでしか正確に確認できない情報です。予備校や情報サイトのまとめ記事はあくまで参考情報として扱い、最終判断は必ず一次情報で行うようにしましょう。医学部学士編入という近い制度の全体像は医学部学士編入対策大全|実施大学一覧・難易度・倍率・TOEICでも解説しています。

医学部学士編入との共通点・相違点

既卒者を対象とした特別選抜という点では、獣医学部の学士入学・学士特別入学試験は、医学部の学士編入学と似た性格を持ちます。ただし医学部学士編入が国公立・私立を問わず一定数の大学で毎年安定的に実施されているのに対し、獣医学部の学士入学・学士特別入学試験を実施しているのはごく一部の私立大学に限られます。実施校の数という点で難易度の質が異なるため、医学部学士編入対策の情報をそのまま獣医学部に当てはめることはできません。

もう一つの違いは、修業年限の考え方です。医学部学士編入の多くは2年次への編入という形を取り、既に履修した教養科目の単位を認定してもらえる場合がありますが、獣医学部の学士入学・学士特別入学試験の一部は1年次からの学び直しを前提としています。年数の短縮を前提にできない可能性を踏まえて、学費・生活費の計画を立てる必要があります。

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なぜ獣医学部は編入学が難しいのか|6年制・実習中心カリキュラムの壁

6年一貫のカリキュラムと編入学の相性

獣医学科は6年制の学部で、1〜4年次に基礎・専門科目を積み上げ、後半の年次で臨床実習・病院実習といった実践的な学びに移行する構成が一般的です。医学部医学科と同様、学年ごとの学びが強く連続しているため、他大学・他学部からの単位を認定して2〜3年次に途中入学させることが、教育の質を保ったまま実現しにくいという事情があります。積み上げ型のカリキュラムであることが、編入学が広がらない最大の要因と考えられます。

文系学部や、実験・実習の比重が比較的軽い理系学部では、2年次からの合流でも大きな支障が出にくいため、編入学制度を維持しやすい傾向があります。これに対し獣医学科は、動物を用いた実習・臨床実習の定員や設備、指導体制が年次ごとに緻密に組まれているため、想定外の年次に学生を受け入れる余力を持ちにくいのです。同じ理系分野でも、実習の比重が学部ごとに異なるという視点を持つと、なぜ農学部・畜産学部では編入学が成立しやすく、獣医学科では成立しにくいのかが理解しやすくなります。

実習・臨床実習の積み上げ構造

獣医学科の高学年では、大学附属動物病院などでの臨床実習が中心になります。実習にはグループ単位での指導体制や、動物・症例の割り当てが必要になるため、受け入れ人数を柔軟に増やすことが難しいという物理的な制約もあります。実習は座学と違い定員の融通が利きにくいため、編入学生の受け入れに二の足を踏む大学が多いと考えられます。

共同獣医学課程(帯広畜産大学・北海道大学、岩手大学・東京農工大学、岐阜大学・鳥取大学)のように、複数の大学が連携して一つの獣医学課程を運営している場合は、さらに調整が複雑になります。片方の大学だけで編入学を実施しようとしても、共同で運営しているカリキュラム全体との整合を取る必要があるため、単独学部よりもハードルが高くなる可能性があります。

医学部医学科では、多くの国公立・私立大学が学士編入学という別枠を安定的に維持しているのに対し、獣医学科では同様の別枠を維持する大学がごく少数にとどまっています。医学部と獣医学部では別枠入試の定着度が違うという比較は、獣医学部の編入学・学士入学がなぜここまで狭き門なのかを理解するうえで参考になります。医学部側は志願者数・社会的需要の大きさから別枠入試を維持する動機が強いのに対し、獣医学部は募集規模自体が小さく、既卒者向けの枠を新設・維持する優先度が相対的に低いと考えられます。

学士入学が「1年次から」になりやすい理由

私立大学の学士入学・学士特別入学試験の一部が1年次からの入学を基本としているのも、同じ理由で説明できます。既に4年制大学を卒業していても、獣医学の基礎科目を1年次から履修し直すことで、後半の実習に必要な知識・技能を確実に積み上げられるようにしているのです。既卒であっても基礎から学び直す設計になっている大学が多い点は、社会人からの再挑戦を考える人にとって特に重要な情報です。年数がかかる前提で計画を立てる必要があります。

募集人員が少ないという構造的な事情

仮に学士入学・学士特別入学試験の枠が用意されていても、獣医学科は一般選抜の募集人員自体が数十名規模と少なく、既卒者向けの特別選抜に割ける枠はさらに限られます。実習設備・指導教員の数に上限がある以上、既卒者向けの枠を大きく増やすことは、在学生の教育環境を圧迫しかねません。募集人員の少なさは設備上の制約の裏返しであり、単に大学側の消極性だけが理由ではないと理解しておくと、制度への納得感が持てるはずです。

学費の面でも、6年制の獣医学科は他学部に比べて在学期間が長く、実習・実験にかかる費用も含めて総額が大きくなりやすい学部です。既卒者が学士入学を選ぶ場合は、対策だけでなく、6年間分の学費・生活費を工面できるかという現実的な検討も欠かせません。

獣医学部全体の定員が抑制されてきた背景

獣医学部・獣医学科は、他の理系学部と比べても全国の総定員自体が長年少なく抑えられてきた分野です。国内で獣医学系の学部が新たに設置される例はごく限られており、既存の17校前後で全体の教育体制がまかなわれてきました。総定員の少なさが編入枠の少なさに直結している構造は、一般選抜の狭き門と、編入学・学士入学の狭き門が同じ根っこから生まれていることを示しています。

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獣医学部を諦めない代替ルート|一般受験・社会人入試・隣接学部編入

一般選抜・社会人入試での再受験という選択肢

編入学という形にこだわらないのであれば、あらためて一般選抜(共通テスト利用・個別試験)を受け直し、1年次から獣医学科に入学するというのが最も選択肢の広いルートです。すでに4年制大学に在籍・卒業している場合でも、年齢制限のない一般選抜であれば出願自体は可能な大学がほとんどです。遠回りに見えても選択肢が最も広いのが一般選抜での再受験です。

大学によっては社会人入試を設けている場合もあり、実施校であれば書類審査や面接を中心とした選抜を受けられることがあります。ただし社会人入試の有無・出願資格は大学ごとに異なるため、志望校の公式サイトで最新の実施状況を個別に確認する必要があります。

動物関連の隣接学部への編入学

獣医師資格そのものを取得するのではなく、動物や生命科学に関わる学びを続けたいのであれば、畜産学部・農学部・動物看護系学部など、獣医学科に隣接する学部への編入学を検討する方法もあります。これらの学部では、獣医学科と異なり編入学試験を実施している大学が一定数存在します。獣医学科より門戸が広い隣接学部という選択肢は、動物に関わる進路を諦めたくない人にとって現実的な代替策です。農学部編入の詳しい実施大学・試験科目の比較は農学部編入試験を徹底比較|主要大学の募集人員・試験科目・倍率で確認できます。

ルート概要向いている人
一般選抜での再受験共通テスト・個別試験を受け直し、1年次から獣医学科に入学する1年次から獣医学を体系的に学び直したい人
社会人入試(実施校のみ)書類審査・面接等を中心とした社会人向け選抜に出願する卒業後に一定の社会人経験を積んだ人
学士入学・学士特別入学試験本記事で紹介した私立大学の別枠入試に出願する4年制大学を卒業(見込み)している人
動物関連の隣接学部への編入学畜産学部・農学部・動物看護系学部などの編入学試験に出願する獣医師以外の形で動物に関わりたい人

大学院からのアプローチは別制度である点に注意

獣医学関連の大学院(獣医学研究科・農学研究科の動物関連専攻など)への進学は、学部の編入学とはまったく別の制度です。大学院は学部で獣医学を専攻していなくても出願できる研究科がありますが、大学院を修了しても獣医師国家試験の受験資格そのものが得られるわけではありません。大学院進学と獣医師資格取得は別の話である点を混同しないよう注意してください。動物関連の研究を仕事にしたい場合は選択肢になりますが、獣医師資格が目的なら学部の入学が必須です。

進路を決める前に情報収集の順番を整理する

代替ルートを検討する際は、まず「獣医師資格が必須かどうか」を自分の中で明確にすることが出発点になります。獣医師でなければできない仕事を目指すのであれば、時間がかかっても一般選抜・学士入学のいずれかで獣医学科への入学を目指す必要があります。一方で、動物に関わる仕事全般に視野を広げられるのであれば、隣接学部への編入学という選択肢の幅が大きく広がります。資格の必要性から逆算してルートを選ぶことで、遠回りを避けられます。

動物看護師を目指すのであれば、動物看護系の学部・学科への編入学や、愛玩動物看護師の資格取得ルートを個別に調べる必要があります。愛玩動物看護師は国家資格化されており、獣医師とは異なる養成課程・受験資格が定められているため、獣医学科への編入学とは切り分けて情報収集を進めましょう。動物看護師と獣医師は別の国家資格である点も、進路選択の基本として押さえておきたいポイントです。

隣接学部の編入学の具体例|帯広畜産大学のケース

本記事の第3章でも触れた通り、帯広畜産大学は共同獣医学課程(獣医学ユニット)への編入学は実施していないものの、畜産学部については3年次編入学を実施しています。獣医学ユニットそのものには入れなくても、同じ大学の畜産学部で動物科学・生命科学分野を学び直すという選択肢が、公式サイト上で確認できる具体例の一つです。同じ大学でも学部によって門戸が異なることを示す実例として参考になります。畜産学部・農学部系の編入学試験は、大学ごとに募集人員・試験科目・出願資格が大きく異なるため、志望する場合は候補を複数校洗い出し、比較検討することをおすすめします。

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学士入学・学士特別入学試験の対策法|小論文・面接・専門科目

志望理由書・小論文対策

学士入学・学士特別入学試験の多くは、書類審査に加えて小論文や志望理由書を課す形が想定されます。既卒者を対象とした選抜であるため、「なぜ今、獣医学を学び直すのか」という動機の一貫性が重視されやすい点が、一般選抜との大きな違いです。動機の一貫性が最も問われるポイントになるため、これまでの学び・仕事の経験と獣医学を志す理由を無理なくつなげて説明できるように準備しましょう。

小論文では、動物福祉・公衆衛生・食の安全といった獣医学に関連するテーマが出題される可能性があります。日頃から獣医療・畜産・公衆衛生に関するニュースや資料に触れ、自分なりの意見を論理的にまとめる練習を重ねておくと安心です。志望理由書全体の構成については大学編入 志望理由書の書き方完全ガイドで解説している基本の型も参考になります。

面接対策

学士入学・学士特別入学試験の面接では、これまでの学業・職歴と獣医学科への志望動機の整合性、6年間という長い修業年限に対する覚悟、卒業後のキャリアイメージなどが問われやすいと考えられます。長期の学び直しに耐えられるかを見られる面接であることを意識し、単なる憧れではなく、具体的な生活設計や学費計画まで説明できるように準備しておくとよいでしょう。

既卒者であることを弱みではなく強みとして語れるようにすることも重要です。これまでの学びや仕事の経験が、獣医学のどの分野の理解や実務にどう生きるのかを、自分の言葉で具体的に説明できるようにしておきましょう。

専門科目(生物・化学等)対策

選考方法によっては、生物・化学を中心とした専門科目の試験が課される場合があります。既卒者の中には、出身学部で生物・化学を十分に履修していない人も少なくありません。出願資格の履修要件を先に満たすことが前提になるため、高校レベルの生物・化学の学び直しから始める必要があるかどうかを、早い段階で確認しておきましょう。

専門科目の対策は、高校生物・化学の基礎を固めた上で、大学教養レベルの生命科学・有機化学に触れていく順序が現実的です。学士入学・学士特別入学試験は情報が少なく独学での対策が難しい分野でもあるため、専門科目・小論文・面接を一体で見てもらえる指導を活用するのも一つの方法です。

出願までのスケジュールの立て方

学士入学・学士特別入学試験は募集要項の公開時期・出願期間が大学ごとに異なるため、志望校を決めたら年間スケジュールを早めに組み立てることが重要です。情報公開を待つのではなく先回りして動く姿勢が、実施校の少ないこの分野では特に成果につながりやすくなります。

  1. 志望校の候補を複数校洗い出し、出願資格を満たせるか確認する
  2. 不足している履修科目(数学・理科等)があれば学び直しの計画を立てる
  3. 前年度の学生募集要項を取り寄せ、選考方法・日程の傾向をつかむ
  4. 志望理由書・研究や実務経験の棚卸しを行い、小論文・面接の骨子を作る
  5. 専門科目の基礎固めと過去の出題傾向の分析を並行して進める
  6. 最新年度の学生募集要項が公開され次第、内容の変更点を確認して出願する

特に②の履修科目の学び直しは、独学だと期間の見積もりを誤りやすいポイントです。高校レベルの生物・化学からのやり直しが必要な場合、半年から1年程度の準備期間を見込んでおくと無理のない計画になります。

指導者・相談先を選ぶ際のポイント

学士入学・学士特別入学試験は実施校自体が少なく、専門科目の出題傾向や面接での質問内容といった情報が一般に出回りにくい分野です。指導者や相談先を選ぶ際は、獣医学部特有の出願資格・カリキュラムの構造を理解した上で、小論文・面接・専門科目を横断的に見てもらえるかどうかを基準にするとよいでしょう。情報の少なさを補えるかが指導者選びの基準になります。独学で進める場合も、大学公式情報の一次確認と、志望理由・研究計画の言語化という2つの作業だけは省略しないようにしてください。

他の入試・出願と併願する場合の注意点

学士入学・学士特別入学試験を検討する人の中には、農学部・畜産学部への編入学や、一般選抜での再受験と並行して準備を進める人もいます。併願する場合は、出願書類の提出時期・試験日が重ならないかを早めにカレンダーで確認しておく必要があります。併願先ごとに出願時期がずれる前提で準備を進めると、直前になって慌てずに済みます。志望理由書は使い回さず、それぞれの大学・学部に合わせて書き分けることも忘れないでください。

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よくある質問(FAQ)

獣医学部に編入学(2年次・3年次編入)できる大学はありますか?

2026年時点で調べた範囲では、獣医学科への2〜3年次編入学を実施していると公式サイトで確認できた大学はありませんでした。国公立大学の多くは編入学の実施学部一覧に獣医学部を含めておらず、共同獣医学課程も編入学の対象外とされています。私立大学で実施が確認できるのは、編入学ではなく「学士入学」「学士特別入学試験」という別枠です。志望する場合は、狭き門であることを前提に情報収集を進めてください。

「編入学」と「学士入学」「学士特別入学試験」はどう違いますか?

編入学は、単位認定を伴いながら2〜3年次に途中入学する制度です。一方、学士入学・学士特別入学試験は、4年制大学卒業者(卒業見込みを含む)を対象とした特別選抜で、大学によっては1年次から学び直す形を取ります。名称は似ていても中身は別制度であるため、志望大学の入試要項でどちらの制度に該当するかを必ず確認しましょう。

文系出身でも獣医学部の学士入学を目指せますか?

大学・制度によりますが、出願資格として高校段階での数学・理科の履修状況を条件に挙げている大学もあります。文系出身の場合は、まず出願資格を満たせるかどうかを個別に確認する必要があります。満たせない場合は、専門科目の履修を補うための準備期間を別途確保するか、一般選抜での再受験も選択肢に含めて検討するとよいでしょう。出願資格の確認を後回しにして小論文・面接対策だけを進めてしまうと、出願段階でつまずくおそれがあるため、順番を間違えないようにしてください。

獣医学部の学士入学試験ではどんな科目が課されますか?

大学・年度によって異なりますが、書類審査に加えて小論文・面接・専門科目のいずれかが課される場合が多いと考えられます。日本獣医生命科学大学・北里大学とも、詳細な選考方法は年度ごとの入学者選抜要項に記載されるため、志望校が固まったら最新の要項で科目構成を確認してください。

社会人から獣医師を目指す場合、どのルートが現実的ですか?

選択肢は主に3つです。1つ目は一般選抜での再受験、2つ目は実施校であれば社会人入試、3つ目は本記事で紹介した学士入学・学士特別入学試験です。どのルートも6年間という修業年限は変わらないため、学費・生活設計を含めた長期的な計画を立てた上で選ぶことが大切です。

農学部・畜産学部への編入は獣医師資格につながりますか?

農学部・畜産学部の卒業だけでは獣医師国家試験の受験資格は得られません。獣医師資格が必要な仕事を目指す場合は、あくまで獣医学科(6年制)を卒業する必要があります。動物や生命科学に関わる仕事全般でよいのであれば、隣接学部への編入学は現実的な選択肢になります。畜産・動物科学系の研究職、食品・製薬企業での勤務など、獣医師資格がなくても動物に関わり続けられる仕事は少なくありません。

獣医学部の編入・学士入学の倍率はどのくらいですか?

実施している大学自体が少なく、募集人員も年度により変動するため、共通の倍率として示せる数値は確認できませんでした。志望大学が実施する年度の入試結果(志願者数・合格者数)を、大学公式サイトの入試結果ページで個別に確認することをおすすめします。

動物看護師など獣医学部以外で動物に関わる進路はありますか?

あります。愛玩動物看護師は国家資格化されており、獣医学科とは別の養成課程・受験資格が定められています。動物看護系の学部・学科であれば編入学を実施している大学もあるため、獣医師以外にも動物に関わる進路があることを知った上で、獣医師資格が本当に必要な目標なのかを整理してみてください。

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まとめ|獣医学部編入は狭き門。制度の正確な理解から始める

獣医学部への編入学(2〜3年次への途中入学)は、調べた範囲では実施校を確認できないほどの狭き門です。国公立大学は編入学試験の実施学部一覧に獣医学部を含めていないケースが多く、共同獣医学課程も編入学の対象外とされています。私立大学で実施が確認できるのも、編入学ではなく学士入学・学士特別入学試験という別枠が中心です。狭き門である事実を正確に理解することが、遠回りな情報収集を避ける第一歩になります。

この記事で確認した実施状況はあくまで調査時点のものであり、大学の入試制度は年度ごとに見直される可能性があります。「実施している大学がない」という結論も、将来にわたって固定されたものではありません。志望校を決めた後も、出願直前まで最新の学生募集要項を確認し続ける姿勢が欠かせません。

  • 獣医学科への2〜3年次編入学の実施校は、調べた範囲では確認できなかった
  • 私立大学の一部は「学士入学」「学士特別入学試験」という別枠を実施している
  • 日本獣医生命科学大学は特別選抜「学士」を獣医学科・獣医保健看護学科で実施
  • 北里大学は学士入学者選抜試験を実施し、2年次入学を想定している
  • 酪農学園大学は編入学試験がなく、学士等推薦入学試験(1年次)が別枠として存在する
  • 編入学が広がらない背景には、6年一貫・実習中心のカリキュラム構造がある
  • 獣医師資格にこだわらないなら、畜産学部・農学部など隣接学部への編入学も選択肢になる

制度の名称だけを見て「編入学ができる」と早合点しないことが何より重要です。編入学と学士入学を混同しないことを前提に、志望大学が実際にどの制度を、どの学科を対象に実施しているのかを、公式サイトの入学者選抜要項で一つずつ確認してください。年度によって募集内容が変わる可能性が高い分野でもあるため、情報の鮮度にも注意が必要です。

獣医学部を目指す道筋は、一般選抜での再受験、実施校であれば学士入学・学士特別入学試験、あるいは隣接学部への編入学と、人によって最適なルートが異なります。遠回りに見えるルートが結果的に近道になることもあるため、獣医師資格の必要性、修業年限、学費といった条件を整理した上で、複数のルートを並行して検討することをおすすめします。

志望理由書・小論文・面接の対策や、出願資格の読み解き方に不安がある場合、独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。獣医学部の学士入学・学士特別入学試験のように情報が限られる分野ほど、正確な一次情報の収集と、自分の状況に合わせた対策の組み立てが合否を左右します。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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