【大学院進学】教職大学院/教育系大学院の特徴
大学院進学2021.05.25
大学院で学ぶ人たち
このような思いが少しでもある方は、教職大学院や教育系大学院が向いているかも向いているかもしれません。教職大学院では、このような、さまざまな思いを抱く人たちが集まり、共に学んでいます。入試は、学校によって違いはあるものの、
が主な内容になります。教採対策をしており、小論文・面接を既に経験されている方であれば、「同じようにやればよいのでは?」と考えるかもしれません。しかし、教職大学院/教育系大学院と教員採用試験には決定的なちがいがあるのです。まずは、「小論文」の過去問を参照しながら、教職大学院/教育系大学院に見られる特徴を見ていきましょう。
実際の過去問を見てみよう
・「東京学芸大学 大学院教育学研究科 全プログラム共通 令和2年度 小論文」より
問題Ⅱ 新学習指導要領(平成29年、平成30年告示)では、教育課程に基づき組織的かつ計画的に各学校の教育活動の質の向上を図っていく行為を「カリキュラム・マネジメント」と称している。下の(1)(2)の問いに答えよ。
(1)学校教育におけるカリキュラム・マネジメントにはどのような視点が必要か、述べよ。
(2)子供たちの資質・能力の育成にカリキュラム・マネジメントがなぜ必要なのか、述べよ。
・「横浜国立大学 教育学研究科 高度教職実践専攻 平成31年度 小論文」より
・「千葉大学 大学院教育学研究科 高度教職実践専攻 平成30年度 筆記問題」より
問題2 次のA・Bのうちいずれか1つを選び答えなさい。
A. 学習指導要領や教育振興計画に基づき、各学校が重点的に取り組むべき事項の一つに「開かれた学校づくり」が挙げられます。「開かれた学校づくり」とはどういうことか、また「開かれた学校づくり」を推進するために、どのようなビジョンや活動が求められるのかについて、あなたの考えをできるだけ具体的に述べなさい。
教職大学院/教育系大学院にみられる特有の「難しさ」とは!?
これまで見てきた過去問から分かることは、
一見すると、何てことのない分析に思えます。しかし、この分析にこそ教育系大学院特有の難しさが隠れているのです。それは、、、「型通り過ぎても、独創的過ぎてもいけない」という難しさです。教員採用試験においては、いわゆる「型」を覚えることで、ある程度の点数が取ることが可能です。一方、教育系の大学院入試においては、国が求めている教育の指針を理解しつつも、それを批判しながら、「独自の問題設定」を提示しなければなりません。理解はできても、このバランスを取ることはなかなか難しいです。
例えば、現代の教育課題を正確に答えられるように対策をしたとしても、自分で考えた問題設定がなければ、「研究ができない」と評価されてしまいます。他方で、自身が取り組みたい独創的な実践や研究テーマが思いついたとしても、教育で求められる前提を理解していなければ、「教育への適性が薄い」と評価されてしまいます。
この問題を乗り越えるための勉強法のひとつに、まずは、自分が考えた実践を「○○語」で語り直すという方法があります。
求められる2つの能力。実践できそうですか…?
私が通う教職大学院には、学部を卒業してそのまま大学院に進学した人だけでなく、現職の先生方が自治体から派遣されて学びに来ていたり、さらには社会人を経てから改めて大学院に来た方々がいたりと、多種多様な人たちがいます。
背景の違う人たちと各々が持つ問題意識を議論しながら学び合いますが、ほとんどの人が、自分が考えた実践を「○○語」で語るという方法を実践できています。だから、どんな話題でも同じフィールドで議論することができるのです。
つまり、院試でも、入学してから大学院での話し合いができそうかという視点で評価されるのです。さて「○○語」に何が入るか予想はつきましたか?もちろん英語ではありませんよ(笑) また、
この2つの能力を、どちらも実践できそうでしょうか?
一緒に学んでいきましょう!
いきなりできなくても大丈夫です!教育学特有の傾向に応じて、正しい勉強法で学んでいけば、かならず確実な実力を身に付けることができます。
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