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福井大学工学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

福井大学工学部の編入試験とは、高等専門学校・短期大学・大学在学者などが、機械・システム工学科、電気電子情報工学科、建築・都市環境工学科、物質・生命化学科、応用物理学科という5学科のいずれかに第3年次から加わるための選抜です。推薦選抜(学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦)と一般選抜の2区分があり、物質・生命化学科と応用物理学科は学力検査がなく面接のみで判定されるなど学科・コースによって選抜方法が異なります。本記事では、令和9年度(2027年4月入学)工学部第3年次編入学学生募集要項と、福井大学が公表している令和7年度・令和8年度の入試状況データを一次情報として、募集人員、出願資格、試験科目、日程、倍率、面接・志望理由書・過去問対策までを整理します。
福井大学工学部の編入試験は、学科・コースごとに募集人員が2名や5名、あるいは若干名と細かく設定されており、学科によっては学力検査そのものが存在しません。倍率だけを見て志望先を決めるのではなく、自分の出身分野が出願資格の同系列要件を満たすか、志望コースの学力検査科目に対応できるかを個別に確認する必要があります。本記事は募集要項に明記された事実と、大学が公表した合格実績データに基づいて構成しており、確認できない数値や年度によって変わりうる内容は、最新の募集要項でご確認いただくようご案内します。
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福井大学工学部の第3年次編入学とは
福井大学工学部は、文京キャンパス(福井市文京3-9-1)に置かれる日本有数の規模の工学教育研究機関です。学部学生の入学定員は525名、第3年次編入学定員は40名で、合計565名の定員規模を持ちます。全国から集まった学生の総数は約3,000名に達し、学生の50%以上が大学院工学研究科(博士前期課程3専攻、博士後期課程1専攻)へ進学する研究志向の強い工学部です。教育理念には「Global IMAGINEER」を掲げ、こころに夢を描き(IMAGINE)、それをかたちにできる技術者(ENGINEER)として社会に貢献する人材の育成を目指しています。
編入学試験が実施される学科は、機械・システム工学科(機械工学コース・ロボティクスコース・原子力安全工学コース)、電気電子情報工学科(電子物性工学コース・電気通信システム工学コース・情報工学コース)、建築・都市環境工学科、物質・生命化学科、応用物理学科の5学科です。学科の中でコースが分かれている場合、志望コースによって学力検査の科目や有無が変わるため、学科名だけでなくコースまで意識して募集要項を読み込む必要があります。同じ学科でもコースが違えば学力検査の科目構成が変わります特に電気電子情報工学科は、電子物性工学コースと電気通信システム工学コースが1つの募集枠にまとまっている点にも注意してください。
5学科の教育内容とアドミッション・ポリシー
工学部アドミッション・ポリシーでは、各学科が養成する人材像が個別に示されています。機械・システム工学科は「多種多様な革新的機械・システム技術の創造や原子力の安全性向上に貢献し、ものづくりを通して安全で安心な社会の構築と持続に貢献できる人材」、電気電子情報工学科は「電気工学から発し、通信工学・半導体工学・計算機工学・情報工学の学問分野を広くカバーするカリキュラムにより、電気系・情報系の学問基礎と分野横断的な応用力を有する人材」を養成すると明記されています。学科ごとに養成する人材像が具体的に定義されています
建築・都市環境工学科は「建築学と土木工学の基礎を修め、社会基盤施設の維持・管理、国土の強靱化、環境調和型の生活空間の構築等の課題に取り組む人材」、物質・生命化学科は「高性能・高機能な材料・繊維の創製、化学製品の合成・開発・利用、医学・農学と工学の融合分野への応用を目指したバイオテクノロジー教育を通じた人材」、応用物理学科は「工学の幅広い分野に対応できる理工学の知識・思考方法・応用能力を修得し、物理を中心とした基礎科学を応用展開できる人材」の養成を掲げています。志望理由書や面接では、これらの人材像と自分の学習歴・将来像を結びつけて説明できると説得力が高まります。面接ではアドミッション・ポリシーの人材像との接続が問われます
機械・システム工学科の原子力安全工学コースには、他コースにはない特徴があります。1・2年次は文京キャンパスで数学・物理・化学などの基礎科目を学び、3年次以降は敦賀キャンパス(附属国際原子力工学研究所)で原子力安全に関する専門科目を履修し、4年次に卒業研究へ進むというカリキュラム構成です。編入学生は3年次からこの敦賀キャンパスでの専門教育に加わることになるため、志望する場合はキャンパス移動を前提とした生活設計も準備の一部になります。原子力安全工学コースは3年次から敦賀キャンパスでの学びに移ります
編入後の単位認定と卒業要件
編入学後の単位認定は、出身学校等での修得内容をシラバスで精査したうえで授業科目別に行われ、共通教育科目と専門教育科目を合わせて76単位を上限とすると定められています。編入学した学生は、学科ごとに定められたカリキュラムに従って卒業に必要な単位を修得しますが、認定単位数によっては2年間で卒業できないこともあると募集要項に明記されています。認定単位数が少ないと在学期間が2年を超える場合があります卒業要件単位数は各学科とも124単位以上(専門教育科目96単位以上、共通教育科目28単位)です。
単位認定の詳細は、工学部・工学研究科ホームページやシラバス検索システムで事前に確認できます。自分が出身校で履修した科目のシラバスと、福井大学工学部の専門教育科目のシラバスを照らし合わせておくと、編入後にどの程度の単位が認定されうるかの見通しが立てやすくなります。出願前にシラバスを照合しておくと入学後の見通しが立てやすくなります認定作業は入学後に進むため、出願段階では「認定されるはず」という期待だけで学習計画を立てず、志望学科の専門基礎を自分で補強しておく姿勢が現実的です。
卒業後に取得できる学位・教員免許状
工学部の卒業者には学士(工学)の学位が授与されます。加えて、所定の単位を修得すれば高等学校教諭一種免許状を取得できる学科があり、機械・システム工学科、電気電子情報工学科、建築・都市環境工学科は「工業」、物質・生命化学科と応用物理学科は「理科」の免許状に対応しています。取得できる教員免許状の教科は学科によって工業と理科に分かれますただし募集要項には、編入学生の場合は2年間という在学期間の制約から教員免許状の取得が厳しく、取得を希望する場合は出願前に学務部教務課への相談が必要である旨が明記されています。教員免許状の取得を進路の選択肢に入れている場合は、出願前の早い段階で必ず問い合わせておきましょう。
福井大学工学部には、所属学科以外の専門科目を履修できる制度や、原子力・経営技術革新工学を系統的に履修した場合に副専攻として認定する制度もあります。また工学部先端科学技術育成センターでは、学科・学年を超えて学生がグループを構成し、創造的・学際的なものづくりや調査・研究プロジェクトに取り組む活動を支援しています。学科の枠を超えた学際的なプロジェクト活動を支援する体制があります編入学生であっても、3年次以降にこうした学科横断の学びに参加できる余地がある点は、志望理由書や面接で入学後の学びを具体的に語る材料にもなります。
募集人員・出願資格
福井大学工学部の第3年次編入学試験の募集人員は、学科・コースごとに、推薦選抜(学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦)と一般選抜に分けて設定されています。令和9年度募集要項に示された募集人員は次の表のとおりです。自己推薦・地域貢献枠推薦はすべての学科・コースで「若干名」、物質・生命化学科と応用物理学科はすべての区分で「若干名」となっている点に注意してください。「若干名」の区分は人数保証がなく合格者ゼロの年もありえます
| 学科 | コース | 学校推薦 | 自己推薦 | 地域貢献枠推薦 | 一般選抜 |
|---|---|---|---|---|---|
| 機械・システム工学科 | 機械工学コース | 2名 | 若干名 | 若干名 | 2名 |
| ロボティクスコース | 2名 | 若干名 | 若干名 | 2名 | |
| 原子力安全工学コース | 1名 | 若干名 | 若干名 | 1名 | |
| 電気電子情報工学科 | 電子物性工学コース・電気通信システム工学コース | 5名 | 若干名 | 若干名 | 5名 |
| 情報工学コース | 5名 | 若干名 | 若干名 | 5名 | |
| 建築・都市環境工学科 | ― | 3名 | 若干名 | 若干名 | 7名 |
| 物質・生命化学科 | ― | 若干名 | 若干名 | 若干名 | 若干名 |
| 応用物理学科 | ― | 若干名 | 若干名 | 若干名 | 若干名 |
学部全体で見ると、学校推薦18名、一般選抜22名を柱に、自己推薦・地域貢献枠推薦の若干名枠を加えた合計40名が編入学定員です。建築・都市環境工学科は一般選抜7名と学部内で最多の枠を持ち、電気電子情報工学科の2コースも学校推薦・一般選抜とも5名ずつとまとまった人数が設定されています。建築・都市環境工学科は一般選抜の募集人員が学部内最多です一方、原子力安全工学科(機械・システム工学科)は学校推薦1名・一般選抜1名と、学部内で最も狭き門となっている点も押さえておきましょう。
推薦選抜の出願資格|学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦の違い
推薦選抜に共通する条件は、志望学科が出身学校で専攻している学科と同系列であること、他大学へ重複して推薦されておらず合格した場合には入学を確約できることの2点です。ただし機械・システム工学科へは情報系・機械系・電気電子系のいずれの学科からも出願が可能で、応用物理学科への出願は出身学科の系列を問わないとされています。機械・システム工学科と応用物理学科は出身系列の幅が比較的広く設定されています同系列と判断しにくい場合は、出願前に資料を添えて文書で問い合わせることが求められます。
| 区分 | 主な出願条件 |
|---|---|
| 学校推薦 | 高専を令和9年3月までに卒業見込みの者(建築・都市環境工学科のみ短期大学卒業見込みも可)。人物・学力ともに優れ、出身学校長が責任をもって推薦できる者 |
| 自己推薦 | 高専を令和9年3月までに卒業見込みで、理数系科目または志望学科の専門科目の学力に優れた者、ものづくり関連の自作活動・コンテストでの表彰や運営実績を持つ者、修学生活での統率・運営実績を持つ者、本学工学部・大学院への強い関心と意欲を持つ者のいずれかに該当する者 |
| 地域貢献枠推薦 | 高専卒業(見込)・大学卒業(見込)・大学2年以上在学62単位以上(見込)・短大卒業(見込)・専修学校専門課程修了(見込)・高校専攻科修了(見込)等のいずれかに該当し、卒業後は福井県内就職または本学大学院進学により地域社会に貢献する強い意志を持つ者 |
自己推薦の出願資格では、ものづくりに関連した自作活動として、機械・電気等を用いた工作物、設計・製図、デザイン、コンピュータプログラムやWebページなどのディジタルコンテンツが例示され、各種コンテストとしてロボコン・プロコン・デザコン・プレコンなどが挙げられています。自己推薦は資格や表彰歴を具体的な活動実績として示す必要があります情報処理技術者試験やディジタル技術検定といった資格・検定も評価対象になりうるため、高専在学中に取り組んだ活動を出願書類でどう表現するかが準備の鍵になります。
一般選抜の出願資格8区分
一般選抜の出願資格は、次の8つの区分のいずれかに該当することが条件です。高専・大学・短大・専修学校・高校専攻科・外国の学校など幅広い経歴が対象になっている一方、大学在学者は「62単位以上」という具体的な単位要件を満たす必要があります。大学在学者は62単位以上の修得が出願資格の条件になります
- 高等専門学校を卒業した者、または令和9年3月までに卒業見込みの者
- 大学を卒業した者、または令和9年3月までに卒業見込みの者
- 大学に2年以上(休学期間を除く)在学し、62単位以上を修得した者、または令和9年3月までに修得見込みの者(見込みで修得できなかった場合は合格を取り消し)
- 学校教育法第90条第2項の規定により大学に入学した者で、本学が大学における2年の課程を修了した者と同等以上の学力があると認めた者
- 短期大学を卒業した者、または令和9年3月までに卒業見込みの者
- 専修学校の専門課程のうち、文部科学大臣の定める基準(修業年限2年以上、総授業時数1,700時間以上または62単位以上)を満たすものを修了した者、または令和9年3月までに修了見込みの者
- 外国において学校教育における14年以上の課程を修了した者、または令和9年3月までに修了見込みの者
- 高等学校等の専攻科の課程のうち、文部科学大臣の定める基準(修業年限2年以上で、平成28年3月30日文部科学省告示第63号・64号の基準を満たすもの)を修了した者、または令和9年3月までに修了見込みの者
出願資格(4)・(7)によって出願する場合は、出願期間開始10日前までに入試課へ資料を添えて文書で問い合わせることが求められています。学校教育法第90条第2項該当者と外国学校出身者は事前の個別確認が必須です自分がどの区分に当てはまるか判断に迷う場合は、自己判断で出願準備を進めず、早めに福井大学学務部入試課(電話0776-27-9927)へ確認しておくことをおすすめします。証明書の発行には時間がかかることもあるため、出願資格の確認は準備の最初期に済ませておきましょう。
出願書類チェックリスト
福井大学工学部の編入学試験は、インターネット出願サイトでの情報入力・検定料支払と、印刷書類や証明書類の郵送の両方をそろえて初めて出願完了となります。出願完了には情報入力と書類郵送の両方が必要です推薦選抜と一般選抜で必要な書類が異なるため、次の表で自分の区分に必要な書類を確認しておきましょう。
| 書類 | 推薦選抜 | 一般選抜 | 留意点 |
|---|---|---|---|
| 出願確認票 | 必要 | 必要 | 証明写真をアップロード後、A4カラー印刷して提出 |
| 出願封筒用宛て名ラベル | 必要 | 必要 | A4カラー印刷し角形2号封筒に貼付 |
| 推薦書(学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦) | 必要 | 不要 | 出身学校長作成または本人記述、A4両面印刷で厳封 |
| 成績証明書 | 必要 | 必要 | 原本のみ、出身学校長が作成し厳封したもの |
| 卒業(見込)証明書 | 必要 | 必要 | 成績証明書に卒業見込の記載があれば提出不要 |
| 在学期間証明書 | 該当者のみ | 該当者のみ | 大学2年以上在学で出願する者が対象 |
| その他資格等を証明する書類 | 該当者のみ | 該当者のみ | 自己推薦・地域貢献枠推薦の活動実績、専修学校等の基準証明など |
| 住民票またはパスポートのコピー | 該当者のみ | 該当者のみ | 本邦在留の外国人・海外居住者が対象 |
試験科目と選抜方法
福井大学工学部の編入学試験は、推薦選抜が面接(口頭試問を含む)と書類審査、一般選抜が学力検査・面接(口頭試問を含む)・書類審査を総合して行われます。配点の数値内訳は募集要項に示されていません「学力検査、面接及び書類審査の結果を総合して行う」とだけ明記されており、各要素の配点比率までは公表されていないため、配点の詳細は最新の募集要項でご確認ください。
学科・コース別の学力検査科目
一般選抜の学力検査は、令和9年度実施分(令和8年6月27日、集合8時から8時20分)では次の表のとおり学科・コースによって内容が大きく異なります。物質・生命化学科と応用物理学科は学力検査がなく、面接のみで判定される点が福井大学工学部の一般選抜における大きな特徴です。2学科は学力検査を課さず面接のみで合否が決まります
| 学科・コース | 学力検査科目 | 出題範囲(募集要項の記載) |
|---|---|---|
| 機械・システム工学科(機械工学・ロボティクス・原子力安全工学の3コース共通) | 数学 | 微分積分、線形代数、常微分方程式、確率統計、解析学(フーリエ変換、ラプラス変換) |
| 電気電子情報工学科 電子物性工学コース・電気通信システム工学コース | 数学 | 微分積分、線形代数 |
| 電気電子情報工学科 情報工学コース | 数学 | 微分積分、線形代数 |
| 建築・都市環境工学科 | 数学、英語 | 数学は微分積分、線形代数、微分方程式(英語の出題範囲は募集要項に詳細記載なし) |
| 物質・生命化学科 | 学力検査なし | 面接(口頭試問を含む)のみで判定 |
| 応用物理学科 | 学力検査なし | 面接(口頭試問を含む)のみで判定 |
電気電子情報工学科の電子物性工学コース・電気通信システム工学コースには、他学科にはない特有の時間割が組まれています。9時から10時20分に数学の筆記試験、10時40分から12時に「物理学の基礎的な内容についての理解度を評価する」面接(口頭試問)、13時から志望動機や学修意欲を評価する面接という3段階構成です。同学科は物理を筆記でなく口頭試問で評価する形式ですつまり物理は独立した筆記科目ではなく、面接枠の中で口頭試問として実施される点に注意してください。
試験当日は、福井大学工学部(文京キャンパス)総合研究棟I 1階の総合大1講義室に集合します。推薦選抜は13時10分から13時30分、一般選抜は8時から8時20分が集合時間で、受験者数によって集合時間が変わる場合は別途案内されます。集合場所は総合研究棟Iの総合大1講義室と指定されています試験開始時刻に遅刻した場合でも、開始後30分以内であれば受験が認められますが、必要に応じて昼食を持参し監督の指示に従って食事をとることになっている点も、長時間に及ぶ日程の特徴です。学校保健安全法施行規則で出席停止と定められている感染症に罹患し治癒していない場合は受験が認められず、追試験も実施されないため、体調管理には特に注意してください。
面接・書類審査の位置づけと配点の考え方
推薦選抜は、令和9年度実施分では令和8年5月1日(集合13時10分から13時30分)に、全学科共通で14時から面接(口頭試問を含む)が行われます。建築・都市環境工学科の地域貢献枠推薦の受験者のみ、推薦書の記入内容に関連したプレゼンテーションを5分程度行うことが求められ、任意の形式で作成した発表ファイルを各自のPCに保存し、HDMIまたはD-Sub15pin接続でプロジェクターに投影する方式です。地域貢献枠推薦(建築・都市環境工学科)のみ課題プレゼンテーションが課されますタブレット端末の使用は不可とされているため、事前に接続機材を確認しておく必要があります。
書類審査では成績証明書が全区分で求められ、推薦選抜では出身学校長が作成した推薦書(学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦でそれぞれ様式が異なる)が加わります。工学部が示す「求める学習成果」の評価表では、知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協調性という学力の3要素について、推薦選抜・一般選抜ともに成績証明書・学力検査(該当学科のみ)・面接を組み合わせて多面的・総合的に評価すると説明されています。学力の3要素を成績証明書・学力検査・面接で多面的に評価します受験者は当日の得点力だけでなく、これまでの学業成績や学習意欲まで含めて評価される前提で準備を進める必要があります。
出願から入学までのスケジュール
福井大学工学部の編入学試験は、推薦選抜と一般選抜で出願期間・選考日・合格発表がそれぞれ異なります。令和9年度募集要項に示された日程は次の表のとおりです。出願はインターネット出願システムでの情報入力・検定料支払と、書類の郵送(簡易書留速達、期間最終日16時必着)の両方を完了して初めて出願完了となります。インターネット入力だけでは出願完了にならず書類郵送が必須です
| 手続き | 推薦選抜(令和9年度) | 一般選抜(令和9年度) |
|---|---|---|
| 出願情報入力可能期間 | 令和8年4月7日〜4月21日16時 | 令和8年6月4日〜6月18日16時 |
| 出願期間(書類必着) | 令和8年4月14日〜4月21日16時 | 令和8年6月11日〜6月18日16時 |
| 受験票印刷可能日 | 令和8年4月20日9時〜 | 令和8年6月16日9時〜 |
| 選考日 | 令和8年5月1日(集合13:10〜13:30) | 令和8年6月27日(集合8:00〜8:20) |
| 合格者発表 | 令和8年5月27日10時 | 令和8年7月15日10時 |
| 意思確認書提出期限 | ― | 令和8年7月29日 |
| 入学手続期間 | 令和8年9月11日〜9月17日16時必着 | |
検定料は30,000円で、コンビニエンスストア・銀行ATM(Pay-easy)・クレジットカード(VISA、MasterCard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club)・ネットバンキングのいずれかで支払います。銀行窓口での支払いやコンビニ設置ATMでの支払いはできない点に注意してください。検定料の支払方法は銀行窓口とコンビニ設置ATMが対象外です出願書類等は市販の角形2号封筒に、出願サイトから印刷した宛名ラベルを貼り、福井大学学務部入試課(〒910-8507 福井市文京3-9-1)へ郵送します。持参による出願は認められていません。
出願の流れは、大学ホームページへのアクセスから始まり、募集要項の確認、インターネットでの出願情報入力、検定料の支払、必要書類の印刷、必要書類の郵送という順で進みます。出願は情報入力から書類郵送まで4つの工程で完了します検定料は出願書類を受理した後、支払済みの検定料を誤って二重に支払った場合などを除き返還されません。出願期間最終日の前日までの発信局日付印がある簡易書留速達郵便に限り、期限後到着でも受理されるという救済措置はありますが、原則として余裕をもった発送が前提になります。
本記事の執筆時点(2026年7月14日)では、令和9年度入学者向けの編入学試験のうち、推薦選抜の合格発表(5月27日)はすでに終了し、一般選抜も台風7号・8号の接近が懸念されるなかで6月27日に予定どおり実施され、合格発表(7月15日)を翌日に控えている段階です。台風接近時も6月25日時点で予定どおりの実施が告知されましたしたがって、これから福井大学工学部の編入学を目指す場合、次に迎える出願機会は令和10年度(2028年4月入学)向けの募集となります。募集要項は例年3月下旬に公表される傾向があり、令和9年度分は令和8年3月27日に公表されました。公表され次第、募集人員や日程に変更がないか必ず確認しましょう。
入学手続完了者が定員に満たない場合の扱い
一般選抜で入学手続完了者が定員に達しない場合、福井大学は合格者を追加する「追加合格」を行います。追加合格者へは出願確認票に記載された本人携帯電話などへ連絡が入り、入学の意思確認が行われるため、募集要項では確実に連絡が取れる番号を記入し、着信を見落とさないよう注意喚起されています。追加合格の連絡を逃さないよう電話番号の記載には注意が必要です追加合格でもなお欠員が生じた場合には、9月以降に第2次学生募集が公表されることがあります。実際に令和7年度は工学部全体で12名分の第2次募集が行われており、欠員補充が現実に発生しうる制度であることがわかります。
障がいや病気・負傷により受験上・修学上の配慮を希望する場合は、出願前に入試課(電話0776-27-9927)へ申請する必要があります。申請期限は推薦選抜が令和8年4月1日まで、一般選抜が令和8年5月27日までと定められており、出願期間そのものより早い時期に設定されています。配慮申請の期限は出願期間より早く設定されています該当する可能性がある場合は、募集要項が公表され次第すぐに確認し、早めに相談を始めることをおすすめします。
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倍率・難易度をデータで見る
福井大学工学部は、編入学試験の志願者数・合格者数を含む入試状況資料を公式サイトで公表しています。令和7年度(2025年4月入学)は、当初の学部募集40名に対して欠員が生じたため第2次募集12名が追加され、最終的に学部全体で志願126名、受験103名、合格64名、入学33名という結果でした。令和7年度は定員に満たず第2次募集が行われました一方、令和9年度募集要項に掲載された令和8年度(2026年4月入学)実績では、当初の募集40名のまま第2次募集を行うことなく、志願129名、受験99名、合格73名、入学39名で選抜が完了しています。
| 年度(入学年) | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 入学者数 | 倍率(志願/合格) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和7年度(2025年4月)学部計 | 52名(第2次募集12名含む) | 126名 | 103名 | 64名 | 33名 | 約1.97倍 |
| 令和7年度 一般選抜(1次)のみ | 22名 | 107名 | 84名 | 49名 | 19名 | 約2.18倍 |
| 令和8年度(2026年4月)学部計 | 40名 | 129名 | 99名 | 73名 | 39名 | 約1.77倍 |
| 令和8年度 一般選抜のみ | 22名 | 111名 | 81名 | 59名 | 25名 | 約1.88倍 |
| 令和8年度 学校推薦のみ | 18名 | 16名 | 16名 | 13名 | 13名 | 約1.23倍 |
この比較から、学校推薦は一般選抜よりも志願者数に対する合格者数の倍率が低く抑えられている傾向が読み取れます。学校推薦は一般選抜より倍率が低く出やすい区分ですただし学校推薦は出身校長の推薦が前提となるため、誰でも出願できる区分ではありません。倍率の数値だけで有利・不利を判断せず、自分が学校推薦の出願資格を満たせるかどうかを先に確認する必要があります。
学科・コース別に見る一般選抜の倍率
令和8年度実績を学科・コース別に見ると、志望先によって倍率にばらつきがあることがわかります。次の表は一般選抜のみの数値です。同じ学部内でも学科によって倍率は1倍台から2倍台まで幅があります
| 学科・コース | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率(志願/合格) |
|---|---|---|---|---|
| 機械工学コース | 2名 | 15名 | 8名 | 約1.88倍 |
| ロボティクスコース | 2名 | 12名 | 6名 | 2.0倍 |
| 原子力安全工学コース | 1名 | 5名 | 3名 | 約1.67倍 |
| 電子物性工学コース・電気通信システム工学コース | 5名 | 9名 | 4名 | 2.25倍 |
| 情報工学コース | 5名 | 35名 | 20名 | 1.75倍 |
| 建築・都市環境工学科 | 7名 | 24名 | 11名 | 約2.18倍 |
| 物質・生命化学科 | 若干名 | 9名 | 5名 | 1.8倍 |
| 応用物理学科 | 若干名 | 2名 | 2名 | 1.0倍 |
情報工学コースは志願者数35名と学部内で突出して多く、学力検査(数学)がある区分の中では対策の需要が高いことがうかがえます。情報工学コースは志願者数が学部内で突出して多い区分です一方、応用物理学科は志願者数・合格者数がともに2名で倍率1.0倍という結果でしたが、これは学力検査を課さず面接のみで判定する区分であり、志願者数自体が少ないための結果です。年度によって志願者数が変動する可能性があるため、直近1年分の数値だけで難易度を断定しないよう注意してください。
学校推薦の学科・コース別実績
学校推薦の令和8年度実績を学科・コース別に見ると、原子力安全工学コースは募集人員1名に対して志願2名・合格2名、建築・都市環境工学科は募集3名に対して志願7名・合格5名・入学5名と、合格者のほぼ全員が入学に至っています。学校推薦は合格者の多くがそのまま入学につながる傾向があります機械工学コース・ロボティクスコース・電子物性工学コース・電気通信システム工学コース・情報工学コースは、いずれも募集人員と近い志願者数・合格者数で推移しており、出身校長の推薦を得られる時点である程度の選抜が働いていることがうかがえます。
この傾向を踏まえると、学校推薦の出願資格(高専を卒業見込みで人物・学力ともに優れ、学校長が責任をもって推薦できること)を満たせる場合は、一般選抜より通過しやすい選択肢になり得ます。学校推薦の対象になりうるかは早めに出身校へ相談しておく価値がありますただし学校推薦の可否は出身校側の判断にもよるため、志望が固まった段階で早めに担任や進路指導の担当者へ相談しておくことが重要です。
科目別対策
数学対策|学科・コースで範囲が異なる
福井大学工学部の一般選抜で共通して課されるのは数学です。ただし出題範囲は学科・コースによって異なり、機械・システム工学科(3コース共通)は微分積分、線形代数、常微分方程式、確率統計に加えてフーリエ変換・ラプラス変換を含む解析学まで対象になります。機械・システム工学科は解析学まで含む最も範囲の広い数学が課されます電気電子情報工学科(電子物性工学コース・電気通信システム工学コース・情報工学コース)は微分積分と線形代数の2分野、建築・都市環境工学科は微分積分・線形代数・微分方程式の3分野が範囲です。
範囲が広い機械・システム工学科志望者は、まず微分積分と線形代数という土台を固めたうえで、常微分方程式(斉次・非斉次の解法)、確率統計の基礎、フーリエ変換・ラプラス変換という応用分野へ学習を広げる計画が現実的です。フーリエ変換・ラプラス変換は工学系編入試験でも出題頻度が高い応用分野です電気電子情報工学科・情報工学コース志望者は、微分積分と線形代数の2分野に絞って演習量を積み上げることで、限られた準備期間でも得点力を高めやすくなります。
建築・都市環境工学科志望者は、微分積分・線形代数に加えて微分方程式まで対象になるため、機械・システム工学科ほど範囲は広くないものの、3分野をバランスよく仕上げる必要があります。建築・都市環境工学科は3分野をバランスよく仕上げる必要がありますいずれの学科・コースも、試験時間は数学だけで80分から90分程度と長めに確保されているため、公式の暗記だけでなく、途中式を丁寧に書き切る答案作成の練習を積んでおくことが得点の安定につながります。
電気電子情報工学科の「面接内口頭試問」対策
電気電子情報工学科の電子物性工学コース・電気通信システム工学コースを志望する場合、数学の筆記試験に加えて、物理学の基礎的な内容についての理解度を評価する面接(口頭試問)が10時40分から12時までの80分間実施されます。物理の口頭試問は80分間という長い時間が確保されていますこれは筆記試験ではなく口頭でのやり取りを通じて評価される点が特徴で、公開情報を提供している予備校の分析によれば、この学科の過去の出題では力学(質点・剛体の力学、運動方程式)と電磁気学(電気回路、静電場)が中心になってきたとされています。
ただし、この予備校情報は過去の年度における傾向分析であり、令和9年度募集要項では学力検査(筆記)科目は数学のみで、物理相当の内容は面接内の口頭試問として実施される形式に整理されています。年度により物理の実施形式が変わっている可能性があるため要項の確認が欠かせません実施形式は年度によって変更される可能性があるため、力学・電磁気学・電気回路・電子回路といった基礎分野を、筆記の答案作成力だけでなく、口頭で説明できる状態まで仕上げておくことが安全な対策になります。定義や公式を暗記するだけでなく、なぜその式が成り立つのかを自分の言葉で説明する練習を重ねておきましょう。
建築・都市環境工学科の英語対策
建築・都市環境工学科の一般選抜では、数学(11時から)に続いて11時から12時30分まで英語の学力検査が課されます。募集要項には英語の出題範囲や形式(長文読解か英作文か、専門英語を含むかなど)についての詳細な記載がないため、具体的な出題内容は募集要項からは確認できません。英語の出題範囲は募集要項に詳細な記載がなくヘッジが必要です過去問を入試課から取り寄せて実際の形式を確認するか、個別指導で情報を補いながら対策範囲を決めることをおすすめします。
面接・志望理由書・過去問分析
福井大学工学部の面接(口頭試問を含む)は、推薦選抜・一般選抜のどちらでも実施され、募集要項の選抜方法欄で「編入学後の学修に必要な学力、学習意欲、適性、チャレンジ精神等を総合的に評価・判定する」と説明されています。面接では学力だけでなく学習意欲やチャレンジ精神も評価対象です電気電子情報工学科(電子物性工学コース・電気通信システム工学コース)以外の学科・コースでは、面接が一つの時間枠にまとまっており、志望理由、学習歴、専門分野への関心、入学後の学修計画などを一貫して問われる形式です。
注意したいのは、福井大学工学部の令和9年度募集要項では、一般選抜において志望理由書の提出が出願書類として指定されていない点です。一般選抜では志望理由書の提出が募集要項上は必須とされていません推薦選抜では学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦それぞれの推薦書に自己PRや自己評価を記述する欄があり、実質的に志望理由を書面で示す機会になっています。一般選抜で志望理由書の提出がないからといって準備を省略してよいわけではなく、面接で口頭により説明を求められるため、書面がない分、話す内容を自分の中で整理しておくことがより重要になります。
面接で聞かれる可能性が高い論点は、なぜ福井大学工学部の志望学科・コースを選んだのか、これまでの学習歴とどう接続するのか、入学後にどの専門分野を深めたいのか、卒業後の進路をどう考えているのかという4点に集約されます。面接対策は志望理由・学習歴・入学後の計画・進路の4点を一貫させることが軸です特にアドミッション・ポリシーに示された各学科の人材像(グローバルイマジニア、安全で安心な社会の創造への貢献など)と、自分の学習歴や関心をどう結びつけて語れるかが、説得力のある回答につながります。
面接準備では、次のような論点についてあらかじめ自分の言葉で回答を用意しておくと、当日の口頭試問にも落ち着いて対応しやすくなります。面接準備は想定論点ごとに回答の骨子を用意しておきます
- なぜ福井大学工学部の志望学科・コースを選んだのか(他大学ではなくこの大学・学科である理由)
- 出身校でこれまで学んできた内容と、志望学科の専門分野はどうつながっているか
- 編入後に履修したい科目や、関心のある研究分野は何か
- 学力検査(数学など)でどのような対策をしてきたか、過去問からどのような傾向をつかんだか
- 取得を目指す資格や、参加してきたコンテスト・活動の内容(自己推薦の場合)
- 卒業後にどのような進路(就職・大学院進学など)を考えているか
特に地域貢献枠推薦を利用する場合は、卒業後に福井県内で就職するか本学大学院に進学して地域社会に貢献する意志を具体的に語れることが出願資格そのものの条件になっています。地域貢献枠推薦は卒業後の進路まで具体的に語れる準備が必要です抽象的な意欲表明で終わらせず、福井県内のどのような産業・分野に関心があるのかまで踏み込んで考えておくと、面接での説得力が高まります。
過去問の入手方法
福井大学が公式サイトで公開している「過去問題・解答例」のページは、一般選抜(前期・後期日程)、学校推薦型選抜I、学士編入学入試(医学部医学科のみ)を対象としており、工学部第3年次編入学試験の過去問はこのページには掲載されていません。工学部編入の過去問は公式サイトの一般公開ページには含まれません過去問を入手するには、募集要項に記載された請求手続きを利用する必要があります。
- 来学する場合:文京キャンパス学務部入試課(学生交流センター3階)で配布。祝日を除く月〜金曜日9時〜17時
- 郵送を希望する場合:入試課へ電子メール(g-nyusi@ad.u-fukui.ac.jp)で申込。件名に「編入学一般選抜(○○学科)過去問題請求」と明記し、本文に送付先の郵便番号・住所・氏名・電話番号を記載。ゆうメールの着払いで郵送
- 配布条件:過去問題の配布は3年分に限定。請求できるのは学力検査問題のみで、面接・口頭試問の内容は含まれない
過去問が非公開の学科・コースを志望する場合は、募集要項に示された学力検査科目の範囲(数学であれば微分積分・線形代数など)を根拠に、大学基礎レベルの標準的な問題集や教科書を反復して土台を固める対策が現実的です。過去問非公開の分は募集要項の出題範囲から学習計画を逆算します入試課への請求は在学中の高専・短大等を通さず個人でも行えるため、志望が固まった段階で早めに申し込んでおくとよいでしょう。
募集要項から見た出題予測
過去問を入手する前の段階でも、募集要項に明記された学力検査科目と出題範囲から、学習の方向性をある程度予測できます。次の表は、学力検査がある学科・コースについて、募集要項の記載事項を出発点に整理したものです。この予測は募集要項の記載を根拠とした学習の方向性です具体的な問題形式や難易度、配点までを保証するものではないため、実際の対策では過去問請求と併用してください。
| 学科・コース | 募集要項記載の範囲 | 対策の方向性 |
|---|---|---|
| 機械・システム工学科(3コース共通) | 微分積分、線形代数、常微分方程式、確率統計、解析学(フーリエ変換、ラプラス変換) | 基礎の微積分・線形代数を固めたうえで、常微分方程式の解法パターンとフーリエ・ラプラス変換の計算練習を積む |
| 電気電子情報工学科(電子物性・電気通信、情報工学の各コース) | 微分積分、線形代数 | 基礎2分野に絞った反復演習で計算の正確さと速度を高める。電子物性・電気通信コースは物理(力学・電磁気学・電気回路・電子回路)の口頭説明も準備 |
| 建築・都市環境工学科 | 微分積分、線形代数、微分方程式、英語 | 数学3分野を標準レベルで固め、英語は過去問請求で出題形式を確認したうえで長文・専門語彙の対策範囲を決める |
物質・生命化学科と応用物理学科は学力検査自体が課されないため、対策の重心は面接に置くことになります。学力検査なしの2学科は面接での説明力が合否を左右します面接では、化学・物理の基礎知識に加えて、なぜその学科で学びたいのかという志望理由、これまでの学習歴、入学後に取り組みたい研究テーマへの関心を、口頭で筋道立てて説明できる準備が欠かせません。
併願戦略・内部リンク
福井大学工学部の一般選抜は6月下旬に学力検査・面接が行われ、合格発表は7月中旬というスケジュールです。国公立大学の工学系編入試験は初夏から夏にかけて実施される大学が多いため、試験日が重ならない範囲で複数校を併願する戦略が現実的です。試験日と入学手続期間が重ならないか併願校ごとに確認しましょう特に福井大学工学部の入学手続期間(9月11日〜17日)が他校の手続期間と重ならないかも、併願計画では見落としやすいポイントです。
併願を検討する際は、志望する学科・コースの学力検査科目が、他大学の工学系編入試験とどれだけ重なるかを確認しておくと対策の効率が上がります。福井大学工学部の数学(微分積分、線形代数、常微分方程式など)は、他の国公立大学工学部の編入試験でも共通して出題される基礎分野が多く含まれます。数学の基礎分野は多くの大学の編入試験で共有できる対策範囲です工学部の編入を検討している方は、東北大学工学部の編入試験を解説した記事や、専門筆記なしで英語外部試験・小論文・面接を課す金沢大学融合学域の編入試験、コース別に専門科目が変わる兵庫県立大学工学部の編入試験もあわせて確認すると、募集要項の読み方や科目構成の違いを比較しやすくなります。
福井大学工学部の編入試験は、学科・コースごとに学力検査の有無や科目、募集人員が大きく異なる選抜です。独学で進める場合でも、募集要項の該当箇所を正確に読み取り、志望コースの学力検査科目に沿った学習計画を立てる必要があります。編入試験そのものの仕組みや、他大学との違いを含めて基礎から整理したい場合は、大学編入とは何か仕組み・難易度・費用・スケジュールを解説した完全ガイドを先に確認しておくと、福井大学工学部の位置づけも把握しやすくなります。編入制度全体の理解が志望校選びの土台になります
数学・専門科目の対策と、面接・志望理由の準備を同時並行で進める必要がある編入試験では、限られた期間で優先順位を判断することが難しい場合もあります。学力検査科目の範囲が広い機械・システム工学科や、物理を口頭試問で評価する電気電子情報工学科など、学科ごとに異なる対策が必要な福井大学工学部の編入を計画的に進めたい場合は、大学編入対策コースのように編入試験に特化した学習支援を活用する方法もあります。
併願を考える際は、入学後にかかる費用面も比較材料になります。福井大学工学部の入学料は282,000円(予定額)、授業料は年額535,800円(予定額)で、前期・後期に分けて納入するほか、入学手続時に一括納入することも可能です。入学料と授業料はいずれも予定額として公表されています日本学生支援機構の給付型奨学金(高等教育の修学支援新制度)を利用すれば、家計の状況に応じて入学料・授業料の全部または一部が免除される場合があり、令和7年度からは多子世帯を対象とした授業料等無償化制度も始まっています。経済的な負担が併願校選びの判断材料になる場合は、これらの制度の対象条件もあわせて確認しておくとよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
福井大学工学部の編入学試験はいつ実施されますか。
令和9年度(2027年4月入学)募集要項では、推薦選抜(学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦)は令和8年4月14日〜4月21日に出願し、5月1日に選考、5月27日に合格発表です。一般選抜は令和8年6月11日〜6月18日に出願し、6月27日に学力検査・面接、7月15日に合格発表です。入学手続はいずれの区分も令和8年9月11日〜9月17日に行われます。日程は年度によって変わるため、出願前に必ず最新の募集要項を確認してください。
出願資格は高専生以外でも満たせますか。
満たせます。一般選抜の出願資格には、高専卒業(見込)のほか、大学卒業(見込)、大学に2年以上在学し62単位以上を修得(見込)、短期大学卒業(見込)、専修学校専門課程修了(見込)、高校専攻科修了(見込)、外国で14年以上の課程を修了(見込)など8つの区分があります。推薦選抜(学校推薦・自己推薦)は高専卒業見込みが条件ですが、地域貢献枠推薦は大学在学者や短大卒業者なども対象に含まれます。自分がどの区分に該当するかは募集要項の出願資格欄で確認してください
学校推薦と一般選抜はどちらが有利ですか。
令和8年度実績では、学校推薦の倍率(志願16名/合格13名、約1.23倍)は一般選抜(志願111名/合格59名、約1.88倍)より低く出ています。ただし学校推薦は出身学校長の推薦が前提となる区分であり、誰でも出願できるわけではありません。倍率だけで比較するのではなく、自分が学校推薦の出願資格(高専を卒業見込みで人物・学力ともに優れ、学校長が推薦できること)を満たせるかどうかを先に確認する必要があります。
物質・生命化学科や応用物理学科は本当に学力検査がありませんか。
令和9年度募集要項では、物質・生命化学科と応用物理学科の一般選抜は学力検査を課さず、面接(口頭試問を含む)のみで合否を判定すると明記されています。学力検査がない分、面接での説明力がより重視されると考えられます。これまでの成績証明書の内容も評価対象です。年度によって選抜方法が変更される可能性はあるため、出願前に該当学科の選抜方法欄を必ず確認してください。
過去問はどこで入手できますか。
福井大学の公式サイトが公開している過去問題・解答例のページには、工学部第3年次編入学試験の過去問は含まれていません。入手するには、文京キャンパス学務部入試課への来学(祝日を除く月〜金曜日9時〜17時)、またはメール(g-nyusi@ad.u-fukui.ac.jp)での郵送請求のいずれかを利用します。配布は過去3年分に限られ、請求できるのは学力検査問題のみで、面接・口頭試問の内容は含まれません。
志望理由書は提出必須ですか。
令和9年度募集要項では、一般選抜の出願書類として志望理由書の提出は指定されていません。推薦選抜では、学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦それぞれの推薦書に自己PRや自己評価を記述する欄があり、実質的な志望理由の提出機会になっています。一般選抜でも面接で志望理由や学習計画を口頭で問われるため、書面がない分、話す内容を事前に整理しておくことをおすすめします。
検定料や入学後の学費はいくらですか。
検定料は30,000円で、コンビニエンスストア・銀行ATM(Pay-easy)・クレジットカード・ネットバンキングのいずれかで支払います。入学後の費用は、入学料282,000円(予定額、入学手続時に納入)、授業料が年額535,800円(予定額、前期・後期に分けて納入可能)です。日本学生支援機構の給付型奨学金などの減免制度もあるため、多子世帯を対象とした授業料無償化制度も含め、対象になるかは大学の案内で確認してください。
併願はできますか。
福井大学工学部の募集要項自体には、他大学との併願を制限する記載はありません。ただし推薦選抜(学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦)には「他大学へ重複して推薦されておらず、合格した場合には入学を確約できる者」という条件があり、事実上の専願を求める区分です。一般選抜には同様の確約要件はありませんが、意思確認書の提出期限(令和8年7月29日)が設けられているため、他大学の選考結果と照らして入学意思を判断するスケジュールを事前に組んでおく必要があります。
まとめ
福井大学工学部の編入学試験は、機械・システム工学科、電気電子情報工学科、建築・都市環境工学科、物質・生命化学科、応用物理学科の5学科で実施され、学科・コースによって学力検査の有無や科目が大きく異なる選抜です。機械・システム工学科は解析学まで含む数学、電気電子情報工学科は数学に加えて物理を口頭試問で評価、建築・都市環境工学科は数学と英語、物質・生命化学科と応用物理学科は面接のみという構成の違いを、まず自分の志望先に当てはめて確認することが対策の出発点になります。学科ごとの試験構成の違いを正確に把握することが対策の起点です
出願資格の面でも、推薦選抜(学校推薦・自己推薦・地域貢献枠推薦)と一般選抜の8区分では、対象となる出身校種や単位要件が異なります。出願資格の区分ごとに対象となる出身校種が異なります高専生であれば学校推薦・自己推薦の対象になりやすい一方、大学在学者は62単位以上という具体的な単位要件を満たす必要があり、自分の経歴がどの区分に当てはまるかを早い段階で確認しておくことが、その後の準備計画全体を左右します。
令和7年度・令和8年度の入試状況データからは、学校推薦が一般選抜より低い倍率で推移していること、学科・コースによって志願者数に大きな差があることが読み取れます。過去問は公式サイトでは非公開のため、入試課への請求と、募集要項に示された出題範囲からの学習計画づくりを並行して進める必要があります。過去問請求と募集要項からの逆算を並行して進めましょう数学の対策範囲を早期に確定し、面接では志望学科のアドミッション・ポリシーと自分の学習歴・将来像を結びつけて語れるよう準備を進めることが、限られた期間で合否を分ける差になります。本記事の日程・金額・倍率は令和9年度募集要項および公表データに基づいているため、実際の出願にあたっては必ず最新の募集要項でご確認ください。
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