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高知大学農林海洋科学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

高知大学農林海洋科学部の編入学試験とは、農林資源科学科フィールド科学コースの暖地農学分野に第3年次から入学するための選抜で、2027年度募集要項によれば募集人員は2名、選考は口頭試問を含む面接(配点200点)のみで実施されます。数学・理科・英語などの独立した筆記試験は課されません。本記事では、高知大学が公表した2027年度学生募集要項(2026年8月出願・9月試験)の内容にもとづき、出願資格、試験科目、日程、対策の考え方を整理します。募集人員や日程は年度によって変更される可能性があるため、実際に出願する際は必ず最新の公式募集要項でご確認ください。
高知大学農林海洋科学部の編入学試験の概要
農林海洋科学部の学科構成と、編入学の対象となるコース
高知大学農林海洋科学部は、農林資源科学科と海洋資源科学科の2学科で構成されています。農林資源科学科にはフィールド科学コース(暖地農学分野・環境保全分野)と農芸化学コースが置かれ、海洋資源科学科には海洋生物生産学コース・海底資源環境学コース・海洋生命科学コースがあります。学部内には複数の学科・コースが存在しますが、第3年次編入学の対象範囲はそのすべてではありません。
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2027年度の学生募集要項を確認すると、第3年次編入学の募集対象となっているのは、農林資源科学科フィールド科学コースのうち暖地農学分野のみです。要項には「第3年次編入学生は暖地農学分野に所属して学びます」と明記されており、同じフィールド科学コースの環境保全分野、農芸化学コース、海洋資源科学科の各コースについては、2027年度の第3年次編入学募集は確認できませんでした。環境保全分野や海洋資源科学科への編入を考えている場合は、募集の有無を含めて高知大学学務部入試課へ直接確認することをおすすめします。
| 学科 | コース・分野 | 2027年度 第3年次編入学の募集 |
|---|---|---|
| 農林資源科学科 | フィールド科学コース(暖地農学分野) | あり(募集人員2名) |
| 農林資源科学科 | フィールド科学コース(環境保全分野)/農芸化学コース | 今回確認した募集要項では確認できず |
| 海洋資源科学科 | 海洋生物生産学コース/海底資源環境学コース/海洋生命科学コース | 今回確認した募集要項では確認できず |
上記のとおり、農林海洋科学部という学部名で検索すると複数の学科・コースが表示されますが、2027年度の第3年次編入学で実際に募集が確認できたのは暖地農学分野のみです。他分野・他学科を志望する場合は、年度によって募集状況が変わる可能性もあるため、必ず出願を検討する年度の最新募集要項をご確認ください。
農林海洋科学部・物部キャンパスという学びの環境
高知大学は複数のキャンパスに学部が分かれており、農林海洋科学部は物部キャンパス(高知県南国市)に単独で置かれています。人文社会科学部・教育学部・理工学部・地域協働学部は朝倉キャンパス、医学部・附属病院は岡豊キャンパスと、学部ごとにキャンパスが異なる点は、出願前に把握しておきたい情報です。物部キャンパスには水産業・農業科学共創施設や附属図書館分館、学生寮(日章寮)なども備わっており、農林海洋科学の専門教育に特化した環境が整っています。
試験当日の会場も、この物部キャンパス内の農林海洋科学部の施設です。出願前に一度キャンパスの位置関係を把握しておくと、当日の移動計画や、合格後の生活設計をイメージしやすくなります。
高知県で暖地農学を学ぶ意義
暖地農学分野という名称が示すとおり、この分野は高知県という土地の気候条件を前提に組み立てられています。年間を通じて温暖で日照時間が長い高知県の気候は、施設園芸や果樹栽培との親和性が高く、ユズや土佐あかうしといった地域資源を生かした研究テーマが成立しやすい環境といえます。全国的に見ても、暖地特有の農業条件を前提とした分野を専門に学べる大学・コースは限られており、志望理由書や面接では、この土地でしか得にくい学びである点を、自分の関心と結びつけて説明できると説得力が増します。
フィールド科学コース暖地農学分野で学ぶこと
暖地農学分野は、高知県の温暖多照な気候条件を生かした農業を対象に、農業生産の基本技術と経営理論を学ぶ分野です。学部の附属施設である南国フィールドには水田、菜園、果樹園、牛舎などの実習設備があり、座学だけでなく現場実習を通じて専門知識と技術を身につけていく点が特色です。
学部公式サイトで公開されている教員の専門分野を見ると、暖地農学分野には、水不足に対応する稲作技術や熱帯・亜熱帯の資源作物を扱う作物学、キクやユズの遺伝学的研究・品種作出に取り組む植物遺伝育種学、ユズの安定生産とスマート農業を研究する果樹園芸学、高知県の希少家畜「土佐あかうし」の保全と先端バイオテクノロジーを扱う家畜繁殖・飼養学などの分野があります。
このほか、食品加工・流通や食の安全技術を扱う食料生産プロセス学、持続可能な農業経営のあり方を研究する農業経営学、地域農業と経営戦略を扱う農業経済学、気象データを生産性向上に生かす農業気象学、施設園芸のゼロエネルギー化などを研究する農業環境工学といった分野の教員も在籍しています。編入後にどの分野を深めたいかを出願前にある程度イメージしておくと、志望理由書や面接での説明に一貫性が生まれます。
フィールド科学コース全体としては、データサイエンスやDXの知識を併せ持った実践力のある人材の育成にも力を入れています。最先端の施設園芸とDX技術を学ぶ次世代農業教育プログラム、生産物の高付加価値化や六次産業化に関する経営・マーケティング教育、高知県内の機関・企業・生産者と連携したインターンシップなどが特色として公式サイトで紹介されています。編入後は、暖地農学分野の専門科目に加えて、こうした実践的な学びに触れる機会もあると考えられます。
アドミッション・ポリシーと編入学試験で期待される学生像
農林資源科学科フィールド科学コースのアドミッション・ポリシーでは、「農林業や環境保全を対象としたフィールド科学に関連する専門的知識、技術及び研究能力を有し、地域の課題を積極的に解決できる人材」を養成するとされています。求める学生像は、知識・技能、思考力・判断力・表現力、主体性・多様性・協働性、関心・意欲の4つの観点で整理されています。
- 知識・技能:専門的知識の修得に必要となる、高等学校卒業程度の教科学習に関する知識・技能を有すること
- 思考力・判断力・表現力:物事を客観的にとらえ、得られた知識・データにもとづいて科学的・合理的に思考し、正しい日本語・英語・数式で自らの思考を適切に表現できること
- 主体性・多様性・協働性:さまざまな人と意見交換ができ、主体的に学び、チームの一員として積極的に活動できること
- 関心・意欲:常識ある社会人として社会に貢献する熱意、地域の課題を率先的に学び解決に導く意欲、専門分野の修得についての強い関心と意欲を持っていること
これら4つの観点は、面接評価にもそのまま反映されると考えられます。特に思考力・判断力・表現力や関心・意欲の項目は、口頭試問での受け答えの中で自然と表れやすい部分であり、意識的に準備しておく価値があります。
第3年次編入学試験について、募集要項は「地域の農業及びその関連産業に強い興味・関心を持ち、卒業後は修得した知識や技能を地域社会に還元することを志向し、最先端の農業の発展に貢献する強い意欲を持つ人」の入学を期待すると明記しています。「地域」「還元」「貢献」というキーワードを、自分自身の経験や将来像と結びつけて語れるかどうかが、志望理由書と面接の評価ポイントになると考えられます。
編入学の時期は2027年4月で、編入学年は第3年次です。卒業要件は「本学部に2年以上在学し、所属コースの所定の単位を修得すること」とされていますが、4年を超えて在学(休学期間は除く)することはできません。出身校で履修した科目の単位認定は、提出された成績証明書やシラバス等をもとに個別に行われ、認定単位数や開講状況によっては卒業までに要する期間が2年を超える場合があると募集要項に記載されています。
卒業後の進路
学部公式サイトで紹介されている卒業後の進路には、公的機関の研究職、食品・酒造・化粧品メーカーの総合職・研究職、環境コンサルティング業、農業土木職員、教員、大学院進学などが挙げられています。暖地農学分野で修得する専門知識は、食品・農業関連企業だけでなく、環境や地域行政に関わる進路にもつながっている点がうかがえます。編入後の学びを、こうした進路のどこに接続したいかまで考えておくと、志望理由書に説得力が増します。
募集人員・出願資格
募集人員
2027年度の第3年次編入学における募集人員は、フィールド科学コース暖地農学分野で2名です。農林海洋科学部全体で見ても、第3年次編入学の窓口はこの1分野に限られているため、募集人員としては小規模な選抜であることを前提に準備を進める必要があります。
出願資格の8区分
出願資格は、次の8区分のいずれかに該当することが条件です。自分の経歴がどの区分に当てはまるかを、募集要項の文言に沿って正確に確認しましょう。
| 区分 | 出願資格の内容 |
|---|---|
| (1) | 大学を卒業した者及び2027年3月までに卒業見込みの者 |
| (2) | 短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び2027年3月までに卒業見込みの者 |
| (3) | 学校教育法第104条第7項の規定により学士の学位を授与された者及び2027年3月までに授与される見込みの者 |
| (4) | 他の大学に2年以上在学し62単位以上修得した者及び2027年3月までに62単位以上修得見込みの者 |
| (5) | 大学入学資格を有する者で、高等学校の専攻科の課程のうち文部科学大臣の定める基準を満たすものを修了した者及び2027年3月までに修了見込みの者 |
| (6) | 大学入学資格を有する者で、専修学校の専門課程のうち文部科学大臣の定める基準(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)を満たすものを修了した者及び2027年3月までに修了見込みの者 |
| (7) | 外国において学校教育における14年以上の課程を修了した者及び2027年3月までに修了見込みの者 |
| (8) | その他前各号と同等以上の学力があると認められる者 |
募集要項には、出願資格(6)(7)(8)に該当する者及び外国人は、出願前に高知大学学務部入試課編入学担当(電話088-844-8154)に問い合わせて、所定の出願手続を確認するよう明記されています。出願資格は自己判断で進めず、少しでも迷う点があれば早めに問い合わせておくことが安全です。
出願資格を自分の状況に置き換えると、次のように整理できます。高専の本科(5年制)を卒業見込みの方は区分(2)、短期大学卒業見込みの方も同じく区分(2)にあたります。4年制大学に2年以上在学し62単位以上を修得している、または見込みがある方は区分(4)で、在学中の大学から転学するかたちで挑戦するケースがこれにあたります。すでに大学を卒業している、または学士の学位を持っている方は区分(1)または(3)です。専修学校(専門学校)の専門課程を修了する方は、修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上という基準を満たしていれば区分(6)に該当しますが、専門士の称号の付与(見込み)証明書での代替も認められています。
出願手続と提出書類
出願期間は2026年8月18日(火)から8月20日(木)17時まで(必着)です。受付は郵送のみで、持参では受け付けられません。角形2号の封筒に書類一式をまとめ、特定記録・速達郵便で期間内に到着するよう送付する必要があります。期間後に到着した書類は受理されません。
出願に必要な書類は、資格区分によって一部異なりますが、主なものは次のとおりです。
- 入学願書(受験生サイトよりダウンロードして作成)
- 志願理由書(受験生サイトよりダウンロードして作成)
- 最終出身学校の卒業・修了(見込み)証明書、学位授与証明書等(出願資格の区分に応じたもの)
- 最終学校の成績証明書(出身大学(学部)長又は専修学校の長が作成し厳封したもの)
- 受験票・写真票・入学検定料払込証明書・座席票
- 住所票(合格通知等受領のための郵便番号・住所・氏名を記入)
- 入学検定料30,000円の払込証明書
- 受験票送付用封筒(410円分の切手を貼付した長形3号封筒)
入学検定料は30,000円で、郵便局・ゆうちょ銀行の指定口座に振り込み、受付局日付印のある「振替払込請求書兼受領証」のコピーを提出書類に貼付します。納入した検定料は出願受付後、返還されません。出願書類は一つでも不備があると受け付けられず、受付後の返還や記載事項の変更も認められないため、余裕を持って準備することが重要です。
写真票には、出願前3か月以内に撮影した写真(縦4cm×横3cm、正面、上半身、無帽)を貼付する必要があります。提出書類のうち外国語によるものは、日本語の訳文を添付するよう求められています。外国人の方は、本国の市民籍証明書・旅券の写し・住民票の写しのいずれかも必要です。細かな様式の指定が多いため、受験生サイトから最新の様式をダウンロードし、記入例を確認しながら準備することをおすすめします。
入学料・授業料・奨学金・減免制度
合格後に必要となる入学料・授業料についても、募集要項で確認しておきましょう。入学料は入学手続時に一括で納付する必要があり、授業料は学期ごとに口座振替で納付します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学料 | 282,000円 |
| 授業料(年額) | 535,800円(第1学期分267,900円、第2学期分267,900円) |
| 入学検定料 | 30,000円 |
授業料は第1学期分が5月中、第2学期分が11月中に、本学指定の金融機関からの口座引き落としとなります。入学料の減免(留学生を除く)や徴収猶予、授業料の減免・徴収猶予といった制度も用意されており、該当する制度を利用する場合は、大学が指示するまで入学料・授業料を納付しないよう案内されています。日本学生支援機構の給付奨学金への申請を予定している場合も、大学が指示する手続期間内に申請する必要があります。奨学金全般については、高知大学総務部物部総務課学務室学生支援係(電話088-864-5116)が問い合わせ窓口です。
なお、合格者に限り、入学後の学生サービスや卒業後のコミュニティ醸成のため、本人の同意を得たうえで住所データが農林海洋科学部同窓会・後援会に提供されることが、個人情報の取扱いに関する項目に記載されています。
編入学に関する問い合わせ先
募集要項の記載内容について不明な点がある場合は、次の窓口へ照会することができます。郵送で照会する場合は、送付先を明記し定形・速達料分の切手を貼付した返信用封筒を添付するよう案内されています。
| 用件 | 窓口・連絡先 |
|---|---|
| 編入学試験全般 | 高知大学学務部入試課編入学担当(電話088-844-8154)/〒780-8520 高知市曙町二丁目5番1号 |
| 単位認定について | 高知大学総務部物部総務課学務室学務係(電話088-864-5168) |
| 奨学金について | 高知大学総務部物部総務課学務室学生支援係(電話088-864-5116) |
| 受験上の配慮・修学上の支援 | 高知大学学務部入試課(電話088-844-8154)/インクルージョン支援推進室(電話088-888-8037) |
試験科目と配点
高知大学農林海洋科学部フィールド科学コース暖地農学分野の第3年次編入学試験は、筆記試験を課さず、口頭試問を含む面接のみで実施されます。数学・理科・英語・小論文といった独立した筆記科目は、2027年度募集要項の範囲では確認できませんでした。
| 試験科目 | 配点 | 内容 |
|---|---|---|
| 口頭試問を含む面接 | 200点 | 個人面接方式。志望動機、学習意欲、適性を総合的に評価。口頭試問では農業に関する基礎知識、及び編入学後に専門科目を履修する上で必要な専門基礎知識を評価 |
面接時間は1人あたり40分程度とされています。試験当日(2026年9月7日)の集合時刻は8時30分で、試験時間は9時から12時までの間に実施されます。集合時刻に遅れると受験できなくなるため、試験当日の移動には十分な余裕を持たせておく必要があります。
選抜は、この口頭試問を含む面接の結果と、志願理由書をはじめとする出願書類を総合して行われます。面接という一つの場で学力・意欲・適性のすべてを判断される点が、筆記試験と面接を分けて実施する大学の編入試験と比べた際の大きな違いです。
配点200点という総合得点の内訳(志望動機・学習意欲・適性の評価と、農業に関する基礎知識・専門基礎知識の口頭試問の評価をどのような比率で採点するか)は、募集要項上には具体的な数値として示されていません。採点基準の詳細が非公表である以上、特定の要素だけを重点的に対策するのではなく、志望動機・基礎知識・専門基礎知識の3つをバランスよく準備しておくことが、現実的なアプローチといえます。
試験当日の持ち物・注意事項
募集要項には、試験当日の受験上の注意事項が具体的に示されています。受験票は試験期間中、必ず携帯しておく必要があり、集合場所では受験票と筆記用具(黒鉛筆・シャープペンシル・消しゴム)、時計以外は机に出すことができません。時計についても、辞書・電卓・端末等の機能があるものや、それらの機能の有無が判別しづらいもの、秒針音のするもの、キッチンタイマーや学習タイマー、大型のものは使用できないと定められています。
携帯電話等の音の出る電子機器類は、電源を切ってかばん等に入れ、所持しないよう案内されています。これらを時計代わりに使うこともできず、時計のアラーム機能の使用も認められていません。試験が終了するまでは退室できず、監督者等の指示に従わない場合や不正行為をした場合、しようとした場合は失格となり、不正行為の内容によっては警察に被害届が出される場合もあると明記されています。当日は、これらのルールを事前に確認したうえで持ち物を準備しておくと安心です。
日程・スケジュール
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 受験上の配慮に関する事前相談期限 | 2026年7月21日(火)まで |
| 出願期間 | 2026年8月18日(火)〜8月20日(木)17時(必着・郵送のみ) |
| 受験票発送 | 2026年8月21日(金) |
| 学力試験等(口頭試問を含む面接) | 2026年9月7日(月) |
| 合格者発表 | 2026年9月24日(木)10時(予定) |
| 入学手続期間 | 2026年10月5日(月)〜10月7日(水)17時(必着・郵送のみ) |
| 編入学時期 | 2027年4月(第3年次) |
試験当日の集合時刻(8時30分)から逆算すると、遠方から受験する場合は前泊を含めた移動計画が必要になります。高知龍馬空港や高知駅からのアクセスを踏まえ、余裕を持った移動手段と宿泊の手配を早めに検討しておくと安心です。受験票は出願受付終了後、2026年8月21日(金)に一括発送されます。8月31日を過ぎても届かない場合は、学務部入試課編入学担当(電話088-844-8154)へ照会するよう案内されています。合格者発表は本学ホームページ「受験生サイト」への掲示と、合格者本人あての合格通知書・入学確約書の郵送(レターパックライト)で行われます。
追加合格について
入学手続期間終了(2026年10月7日17時)の時点で欠員が生じた場合には、追加合格が行われることがあります。実施の有無や人数は年度の状況によって変わるため、追加合格を前提とした計画は避けるべきです。
障害等のある方の事前相談
受験上の配慮や修学上の支援を希望する場合、事前相談の期限は2026年7月21日(火)までと定められています。補聴器や車椅子などを日常的に使用している場合も、試験における配慮の必要上、必ず事前相談をするよう募集要項に記載されています。期限を過ぎてから配慮が必要になった場合や、受験後に修学上の支援について相談したい場合も、期限以降で相談を受け付けています。
編入学後の履修における注意点
合格後の履修についても、募集要項にいくつかの重要な記載があります。編入学者には2025年度(令和7年度)入学生対象の学科履修規則が適用され、出身校で修得した科目のうち単位認定された科目は改めて履修する必要がありません。単位認定は最終学校の成績証明書やシラバス等をもとに行われるため、シラバスの控えなど授業内容を示す資料は、入学手続の前から整理しておくと安心です。
教育職員免許状の取得を考えている方への注意点も明記されています。入学後に所定の単位を修得すれば免許状を取得できますが、学修履歴や授業科目の開講状況によっては、入学後の2年間ではすべての単位を修得できないことがあるとされています。また、いわゆる「こども性暴力防止法」が2026年12月25日に施行されることに伴い、教育実習等を履修する際には特定性犯罪前科の有無の確認が求められる場合があり、該当する前科がある場合は教育実習等を履修できず、教員免許状を取得できません。教員免許の取得を編入後の目標に含めている方は、早めに大学へ相談しておくとよいでしょう。
これらの履修関連の情報は、入学前の段階では見落としやすい部分です。出願資格を満たすかどうかだけでなく、編入後にどのような形で卒業まで学び続けることになるのかをあらかじめ把握しておくと、入学後の学習計画も立てやすくなります。不明な点があれば、入学手続の案内が届いた段階で、あらためて大学の担当窓口に確認することをおすすめします。
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倍率・難易度
編入学の公式な倍率データについて
高知大学が公表している「入学者選抜実施状況」は、前期日程・後期日程・学校推薦型選抜・総合型選抜など一般選抜の集計が中心で、第3年次編入学の志願者数・合格者数の年度別統計は、今回確認できた資料の範囲では見当たりませんでした。編入学の倍率を具体的な数値で断定することは避け、募集要項の内容から難易度の性質を考える方が実態に近いと考えられます。最新の実施状況が必要な場合は、高知大学の入試情報サイトや学務部入試課への直接の問い合わせをおすすめします。
国公立大学の編入学試験は、一般選抜と比べて志願者数の絶対数が少なく、大学側が統計として詳細に公表しないケースが珍しくありません。これは高知大学農林海洋科学部に限った状況ではなく、編入学全体に見られる傾向です。倍率が非公表であること自体を過度に不安視するのではなく、公表されている募集要項・選考方法から、自分が備えるべき準備の中身を具体的に組み立てていく姿勢が現実的といえます。
一般選抜(前期・後期)との違いから見る難易度
参考情報として、2025年度入学者選抜実施状況表では、フィールド科学コースと農芸化学コースを合わせた農林資源科学科の募集人員が、一般選抜前期日程で70名、後期日程で20名と公表されています(このうちフィールド科学コース単体の募集人員は前期40名、後期15名)。これは高校卒業者を対象とする一般選抜の数字であり、選考方法も志願者層も第3年次編入学とは全く異なります。編入学の難易度をこの数字から直接類推することはできない点に注意してください。
| 項目 | フィールド科学コース一般選抜(前期・後期/2025年度実績) | 暖地農学分野 第3年次編入学(2027年度) |
|---|---|---|
| 対象 | 高校卒業(見込み)者等 | 大学在学者・短大卒・高専卒・専修学校修了者等 |
| 募集人員 | 前期40名/後期15名 | 2名 |
| 選考方法 | 大学入学共通テスト+個別試験等 | 口頭試問を含む面接(200点)+出願書類 |
このように対象者も選考方法もまったく異なる制度であるため、この表はあくまで「一般選抜と編入学は別制度である」ことを確認するための整理であり、倍率や難易度を直接比較するためのものではない点にご注意ください。
定員2名という狭き門をどう捉えるか
第3年次編入学の募集人員は2名です。定員が少ない選抜では、志願者数の年度差によって実質的な倍率が大きく変動しやすく、「今年は易しかった」「今年は厳しかった」という体感の差が出やすい傾向があります。加えて、選考が口頭試問を含む面接のみで行われるため、当日のコンディションや受け答えの内容が結果に直結しやすい試験でもあります。倍率の数字を追いかけるよりも、募集要項に示された「求める学生像」に自分がどれだけ当てはまるかを具体的に説明できる状態を作ることが、優先度の高い対策になります。
面接一発勝負の試験で重視される再現性
筆記試験がなく、選考が口頭試問を含む面接に集約されている試験では、同じ質問に対して何度説明しても同じ結論に着地する再現性が、準備の完成度を測るひとつの目安になります。志望動機や学びたい分野について、家族や友人、学校の先生など複数の相手に説明してみて、説明のたびに要点がぶれないかを確認しておくと、40分という長めの面接時間の中でも一貫した受け答えがしやすくなります。
科目別対策(口頭試問・面接に向けた基礎科目の確認)
暖地農学分野の第3年次編入学試験には独立した筆記科目がありません。その代わり口頭試問では、「大学の1、2年生で習得するべき基礎科目程度の知識」を備えているかどうかが確認されます。ここでの整理は募集要項の記載とコースの専門分野をもとにした対策の方向性であり、特定の出題内容を保証するものではない点はあらかじめご了承ください。
暖地農学分野は、作物・家畜・食品・農業経営など扱う範囲が幅広い分野です。すべての専門分野を網羅的に対策するのではなく、自分の出身校での学びと関連が深い領域、あるいは自分が編入後に深めたい領域を優先して整理していく方が、限られた準備期間を有効に使えます。
生物・化学など高校範囲の基礎の総復習
募集要項には「口頭試問は、農業に関する基礎知識、及び編入学後、専門科目を履修する上で必要な専門基礎知識について評価します」と記載されています。暖地農学分野の専門科目は、作物学、家畜繁殖学、食品科学、農業経営学など、生物学・化学の基礎知識を土台にした分野が中心です。高校で学んだ生物・化学の基礎(光合成、遺伝、代謝、有機化合物の基礎など)を、口頭で簡潔に説明できるレベルまで整理しておくことが土台になります。
暖地農学分野の専門基礎知識(教員の研究分野から見る出題可能性)
学部公式サイトで公開されている教員の専門分野をもとに考えると、口頭試問では次のような分野の基礎知識が問われる可能性があります。あくまで公開情報からの推測であり、実際の出題を保証するものではありません。
- 作物学(稲作の技術、熱帯・亜熱帯地域の資源作物など)
- 植物遺伝育種学(遺伝の基礎、品種改良の考え方)
- 果樹園芸学(果樹栽培の基礎、高知県の特産品であるユズなど)
- 家畜繁殖・飼養学(家畜の繁殖生理、飼養管理の基礎)
- 食料生産プロセス学(食品加工・流通、食の安全に関する基礎知識)
- 農業経営学・農業経済学(農業経営や地域農業に関する基本的な考え方)
- 農業気象学(気象と農業生産の関係)
- 農業環境工学(施設園芸や省エネルギー化の基礎的な考え方)
これらすべてを深く学び直す必要はありませんが、編入後に学びたい分野については、専門用語の意味や基本的な仕組みを自分の言葉で説明できるレベルまで準備しておくと、口頭試問での受け答えに厚みが出ます。
高知県の地域農業・時事キーワードの理解
アドミッション・ポリシーには「地域の課題を積極的に解決できる人材」「地域の農業及びその関連産業に強い興味・関心」という表現が繰り返し使われています。高知県の農業の特色として、施設園芸(ナス・ピーマン等)、ユズなどの果樹、土佐あかうしなどの畜産、次世代型ハウスによるスマート農業の取り組みなどが知られています。こうした地域農業の特色や課題を、ニュースや自治体・農業団体の公開情報で把握しておくと、志望動機を具体的に語る材料になります。
出願資格別に見る対策の重点
出願資格の区分によって、面接で説明を求められやすい内容には違いが出やすいと考えられます。高専や短大で農業・生物系の専門を学んできた方は、実習や卒業研究で扱ったテーマと暖地農学分野の学びをどう接続するかを具体的に語れるようにしておくとよいでしょう。一方、出願資格(4)にあたる4年制大学からの編入を目指す方は、なぜ在学中の大学・学部ではなく高知大学農林海洋科学部を選ぶのかという転学の理由を、これまでの学びとの関連を含めて説明できる準備が欠かせません。
専修学校(専門学校)で学んできた方は、実務的な技能と、暖地農学分野で扱う学術的な内容とのつながりを意識すると説明に厚みが出ます。いずれの区分であっても、「なぜ暖地農学分野なのか」「編入後に何を学び、どう地域に還元したいのか」という軸は共通して問われると想定しておくのが安全です。
出願までの学習計画の立て方
出願期間は2026年8月18日〜20日、試験日は9月7日です。出願書類の作成には一定の時間がかかるため、志願理由書の下書きや成績証明書等の取り寄せは、出願期間の直前ではなく、余裕をもって早めに着手することをおすすめします。証明書類は発行に時間がかかる場合があるほか、成績証明書は厳封のうえ出身校から取り寄せる必要があるためです。
試験日である9月7日までの期間は、志望理由書の内容を固めながら、暖地農学分野の専門基礎知識について自分の言葉で説明する練習と、模擬面接を繰り返す期間にあてるとよいでしょう。出願書類の提出をもって準備が終わるわけではなく、出願後から試験当日までの期間こそ、口頭試問・面接の実践的な準備に集中できる時間になります。
話す力を鍛える具体的な練習法
暖地農学分野の試験は面接・口頭試問のみで合否が決まるため、「書く力」よりも「話す力」を鍛える練習が中心になります。学んできた内容を1分程度で要約して口頭説明する練習、専門用語をかみ砕いて言い換える練習、想定質問に対してその場で考えをまとめて話す練習などを、繰り返し行うことが効果的です。
可能であれば、学校の先生や編入学に詳しい第三者に模擬面接をお願いし、話す内容だけでなく、話す速さや間の取り方、質問への切り返し方についても客観的なフィードバックをもらうとよいでしょう。1人で対策を完結させるよりも、第三者からの指摘を受けながら調整していく方が、40分という長い面接時間に対応しやすくなります。
面接・志望理由書・過去問分析/出題予測
過去問(筆記試験)は存在しない、口頭試問中心の選考
高知大学の入試情報サイトには、学部一般選抜の過去問題請求に関する案内があります。第3年次編入学については筆記試験そのものが課されていないため、いわゆる「過去問題」は存在しないと考えられます。今回の調査でも、編入学試験用の問題冊子が公開されている事実は確認できませんでした。対策の中心は、過去問演習ではなく、出願書類の作り込みと口頭試問・面接のシミュレーションになります。
アドミッション・ポリシーから読む口頭試問の出題予測
募集要項の記載を整理すると、口頭試問を含む面接では大きく次の3つの観点が評価されると考えられます。いずれも募集要項の文言にもとづく整理であり、断定的な出題予想ではない点にご留意ください。
- 志望動機・学習意欲・適性(なぜ高知大学農林海洋科学部フィールド科学コース暖地農学分野なのか、なぜ編入という進路を選ぶのか)
- 農業に関する基礎知識(作物・家畜・食品・農業経営など、暖地農学分野に関連する基礎的な理解)
- 専門基礎知識(編入学後に専門科目を履修するうえで必要な、生物・化学等の大学1・2年生レベルの知識)
加えてアドミッション・ポリシーが掲げる「地域社会への還元」「地域の課題解決」という観点から、編入後に取り組みたいテーマと、高知県あるいは自分の出身地域の農業課題を結びつけて説明できるよう準備しておくと、志望動機の一貫性が伝わりやすくなります。
面接時間が1人あたり40分程度と長めに設定されていることからも、単発の一問一答では終わらないやり取りが想定されます。ひとつの回答に対して「なぜそう考えるのか」「具体的にはどういうことか」と掘り下げられても答えられるよう、志望動機や専門基礎知識について、複数の角度から自分なりの説明を用意しておくと安心です。
志望理由書の書き方
出願書類には志願理由書が含まれています。様式は受験生サイトからダウンロードする形式で、記入できる分量には限りがあります。限られた字数の中で伝えるべき要素としては、次のような流れが考えられます。
- 現在の所属校でどのような分野を学んできたか
- その学びの中でどのような課題意識や関心を持ったか
- なぜその関心を高知大学農林海洋科学部フィールド科学コース暖地農学分野で深めたいのか
- 編入後、具体的にどの分野(作物学・家畜繁殖学・農業経営学など)を中心に学びたいか
- 卒業後、修得した知識・技能をどのように地域社会へ還元したいか
この流れは、面接での口頭説明とも一致させておく必要があります。志望理由書に書いた内容と面接での受け答えに食い違いがあると、一貫性のなさとして評価に影響しかねません。書類作成の段階から、面接で聞かれることを想定しながら文章を組み立てることが大切です。
面接当日までの準備
面接は個人面接形式で、1人あたり40分程度と、一般的な大学入試の面接と比べて長めに設定されています。40分という時間の中では、志望動機だけでなく、専門基礎知識に関するやり取りや、これまでの学習内容についての質問など、複数のテーマにわたって掘り下げられる可能性があります。一問一答の丸暗記ではなく、自分の言葉で理由や背景まで説明できるよう、模擬面接などを通じて受け答えの引き出しを増やしておくことをおすすめします。
試験会場は高知大学物部キャンパスで、集合時刻は8時30分です。公共交通機関を利用する場合、JR高知駅から空港連絡バスに乗車し「高知龍馬空港」で下車後徒歩15分、またはタクシーで約30分、JR後免駅からはタクシーで約20分というアクセスになります。追試験は実施されないため、天候等により交通機関への影響が予想される場合は、前日入りするなど早めの行動を心がける必要があります。
万一、受験票を忘れたり紛失したりした場合に備えて、物部キャンパスの案内図には「物部総務課(実施本部)」内に受験票再発行場所が示されています。試験当日の集合場所は「会場案内図」で指示されるため、正門を入ってすぐの掲示を確認しながら移動するとよいでしょう。
面接で避けたい受け答えの例
口頭試問を含む面接では、次のような受け答えは評価につながりにくいと考えられます。募集要項の評価観点から逆算した一般的な留意点として参考にしてください。
- 志望理由が「高知県が好き」「自然が好き」など、暖地農学分野の学びと直接結びつかない抽象的な内容にとどまっている
- 専門基礎知識について問われた際、暗記した用語を並べるだけで、仕組みや理由まで説明できない
- 編入後に学びたい内容が漠然としており、担当教員の研究分野や暖地農学分野のキーワードと結びついていない
- 「地域社会への還元」について、具体的な行動やイメージを伴わないまま抽象的な言葉で終わっている
逆にいえば、これまでの学びと暖地農学分野の学びを具体的な言葉でつなげることができれば、募集要項が示す評価観点に沿った受け答えに近づきます。付け焼き刃の対策ではなく、自分自身の経験を振り返る時間を十分に確保することが重要です。
準備の進め方としては、まず自分の経歴(出願資格のどの区分に該当するか、現在の所属校で何を学んできたか)を書き出し、次に暖地農学分野のどの専門分野に関心があるかを整理し、最後にその2つを「なぜ高知大学農林海洋科学部フィールド科学コース暖地農学分野なのか」という一文でつなげてみると、志望動機の骨格が見えやすくなります。骨格が固まった後で、志望理由書の文章化と、面接での口頭説明の練習を並行して進めていくとよいでしょう。
提出書類全体の一貫性を最終確認する
出願書類を投函する前には、入学願書・志願理由書・成績証明書など、書類間の記載内容に食い違いがないかを最終確認しておくことをおすすめします。募集要項には「入学許可後においても、提出書類の記載と相違する事実が発見された場合は、入学を取り消します」という記載があり、記載内容の正確さが強く求められています。志望理由書に書いた学びの経歴と、成績証明書に記載された履修内容にずれがないかも、あわせて確認しておきましょう。
併願戦略・内部リンク
出願・試験・合格発表の日程から考える併願
高知大学農林海洋科学部の第3年次編入学試験は、出願が2026年8月18日〜20日、試験日が9月7日、合格発表が9月24日というスケジュールで実施されます。他大学の編入学試験を併願する場合は、出願期間や試験日が重ならないかを、志望する各大学の募集要項で個別に確認する必要があります。国公立大学の編入学試験は大学ごとに実施時期が異なるため、複数校を検討する場合は早い段階でスケジュール表を作成しておくと安心です。
特に、暖地農学分野の試験は出願書類の準備量が多く、志願理由書や各種証明書の取り寄せに時間がかかります。併願先の出願時期が高知大学と近接している場合は、書類作成の負担が特定の時期に集中しないよう、出願前の数か月から準備スケジュールを組んでおくことをおすすめします。
なお、入学手続期間は2026年10月5日〜7日で、この期間内に手続きを完了しなければ本学への入学を辞退したものとして扱われます。併願先の合格発表・手続時期との兼ね合いも、出願前に確認しておきたいポイントです。編入学試験全体の仕組みやスケジュールの立て方を整理したい場合は、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】もあわせてご覧ください。
高知大学の他学部編入試験もあわせてチェック
高知大学では、農林海洋科学部以外にも学部ごとに第3年次編入学試験を実施している学部があります。併願先や併せて検討したい学部がある場合は、それぞれの学部の募集要項も確認しておくとよいでしょう。人文社会科学部の編入試験については高知大学人文社会科学部の編入試験を徹底解説で、理工学部の編入試験については高知大学理工学部の編入試験を徹底解説で、それぞれ出願資格や試験科目を整理しています。農学系・生物系の分野で他大学もあわせて検討したい方は、社会人が東京農工大学に編入する方法も参考になります。
出願書類の作成や口頭試問対策、志望理由書の内容を第三者に確認してもらいたい場合は、大学編入対策を専門に行う大学編入対策コースで、現在の学習状況や残り期間に合わせた対策の進め方を相談することもできます。面接・口頭試問のみで実施される試験だからこそ、話す内容を客観的にチェックしてもらう機会を持てるかどうかが、準備の質を左右します。
併願を検討する際の一般的な視点
農学系・生物系の学びを目的に大学編入を検討する場合、志望校を1校に絞らず、複数の国公立大学を比較検討する方は少なくありません。比較の観点としては、募集学科・分野の専門性が自分の学びたい内容と合っているか、出願資格を満たせるか、試験科目が筆記中心か面接中心か、出願・試験・合格発表・入学手続の日程が自分のスケジュールと矛盾しないか、といった点が挙げられます。高知大学農林海洋科学部の場合は、暖地農学分野という1分野に絞った少人数募集で、選考が面接・口頭試問に集約されている点が大きな特徴です。この特徴が自分の強みを発揮しやすい形式かどうかを、他大学の選考方法とあわせて検討するとよいでしょう。
よくある質問(FAQ)
高知大学農林海洋科学部で3年次編入を実施しているのはどの学科・コースですか?
2027年度学生募集要項で確認できる限り、第3年次編入学の募集対象は農林資源科学科フィールド科学コースの暖地農学分野のみで、募集人員は2名です。同じフィールド科学コースの環境保全分野、農芸化学コース、海洋資源科学科の各コースについては、2027年度の第3年次編入学募集を確認できませんでした。「農林海洋科学部」という学部名だけで検索して他コースを想定していた方は、この対象範囲の違いをまず確認しておくことが大切です。最新の募集状況は、出願を検討する年度の募集要項でご確認ください。
出願資格に迷った場合はどうすればいいですか?
出願資格は(1)から(8)まで8区分に分かれており、自己判断で出願を進めることは推奨されていません。特に出願資格(6)(7)(8)に該当する場合や外国人の場合は、出願前に高知大学学務部入試課編入学担当(電話088-844-8154)へ問い合わせて、所定の手続を確認するよう募集要項に明記されています。修得単位数の数え方や卒業見込みの扱いなど、細かな判断が必要になる場合もあるため、出願期間の直前ではなく、できるだけ早い時期に問い合わせておくことをおすすめします。
筆記試験はありますか?
2027年度募集要項の範囲では、独立した筆記試験科目は確認できませんでした。募集要項には「入学者の選抜は、口頭試問を含む面接及び出願書類を総合して行う」と明記されており、選抜は口頭試問を含む面接(200点)と出願書類の総合評価で行われます。
面接はどのくらいの時間ですか?
個人面接方式で、1人あたり40分程度とされています。試験時間全体は9時から12時までで、集合時刻は8時30分です。集合時刻に遅れると受験できなくなるため、注意が必要です。試験(面接)が終了するまでは、途中で退室することもできません。
出願は郵送のみですか?
はい。出願期間(2026年8月18日〜20日17時必着)、入学手続期間(2026年10月5日〜7日17時必着)とも、受付は郵送のみで、持参での提出は受け付けられません。特定記録・速達郵便での送付が案内されています。
編入後、何年で卒業できますか?
編入学年は第3年次で、卒業要件は「本学部に2年以上在学し、所属コースの所定の単位を修得すること」です。ただし、4年を超えて在学(休学期間を除く)することはできません。出身校での修得単位の認定状況によっては、卒業までに2年を超える期間がかかる場合もあると募集要項に記載されています。
過去問は入手できますか?
第3年次編入学試験では筆記試験が課されていないため、いわゆる過去問題(問題冊子)は存在しないと考えられます。今回の調査でも、編入学試験用の過去問題が公開されている事実は確認できませんでした。学部一般選抜(前期・後期日程)の過去問題については高知大学入試情報サイトに請求方法の案内がありますが、これは編入学試験とは別の入試区分のものです。対策の中心は、出願書類の作成と口頭試問・面接のシミュレーションになります。
併願はできますか?
高知大学農林海洋科学部の募集要項自体に、他大学との併願を制限する記載はありません。ただし出願期間・試験日・合格発表・入学手続期間が重ならないかは、併願を検討する各大学の募集要項で個別に確認する必要があります。特に入学手続期間(2026年10月5日〜7日)は短く設定されているため、複数校を併願する場合は手続きの優先順位もあらかじめ考えておくと安心です。
まとめ
高知大学農林海洋科学部の第3年次編入学試験は、農林資源科学科フィールド科学コース暖地農学分野を対象に、募集人員2名、口頭試問を含む面接(200点)のみで実施される選抜です。筆記試験がないぶん、出願書類の完成度と、志望動機・農業に関する基礎知識・専門基礎知識を自分の言葉で語れるかどうかが合否を左右します。
出願期間は2026年8月18日〜20日、試験日は9月7日、合格発表は9月24日、入学手続期間は10月5日〜7日という日程で進みます。いずれも郵送のみの受付である点、期間内必着である点には特に注意が必要です。
出願資格は8区分に分かれており、自分がどの区分に該当するかを早めに確認したうえで、証明書類の取り寄せに時間がかかることも見込んでおく必要があります。入学料282,000円・年間授業料535,800円といった費用面、教育職員免許状の取得を目指す場合の注意点、単位認定の仕組みなど、合格後の履修に関わる情報も募集要項にまとめて示されています。
募集人員・日程・配点といった数値は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず高知大学の最新の公式募集要項と、学務部入試課編入学担当への確認を行ってください。準備の進め方に不安がある場合は、大学編入対策コースなど専門的なサポートも活用しながら、限られた面接時間で自分の学びと意欲を伝えられるよう整えていくことをおすすめします。
暖地農学分野は、募集人員2名という小規模な選抜であるからこそ、一人ひとりの志望動機や適性が丁寧に見られる試験ともいえます。過去問演習に頼れない分、これまでの学びを振り返り、暖地農学分野で学びたい理由と編入後のビジョンを自分の言葉で組み立てる作業に、早めから時間をかけて取り組んでいきましょう。
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