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山梨県立大学国際政策学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

山梨県立大学国際政策学部の3年次編入学試験は、総合政策学科・国際コミュニケーション学科の両学科で実施される、短期大学・高等専門学校・大学在学者などを対象とした特別枠の入試です。試験科目は小論文と面接、そしてTOEIC L&R Testのスコアという構成で、いわゆる専門科目の筆記試験は課されません。この記事では、山梨県立大学が公式に公開している「令和8年度学生募集要項(特別選抜・3年次編入学)」と、令和6〜8年度の3年分の小論文過去問、そして大学が毎年公表している入学試験実施状況(倍率データ)をもとに、募集人員、出願資格、試験科目、日程、倍率の実績、小論文の出題傾向と対策、面接・志望理由書の準備までを整理します。数値や日程は年度によって変わるため、実際に出願する際は必ず大学公式サイトの最新の学生募集要項でご確認ください。
山梨県立大学国際政策学部の3年次編入学とはどのような試験か
山梨県立大学国際政策学部は、総合政策学科と国際コミュニケーション学科の2学科からなる学部です。学部の育成目標として「地域社会の活力ある豊かな発展に貢献するとともに、平和で豊かな国際社会の形成のために行動できる人」、すなわち「行動する国際人」の育成を掲げており、これは令和6年度の小論文の出題意図でも明記されている、学部の一貫した理念です。ローカルな地域課題とグローバルな国際課題の両方に目を向けられる人材を育てるという方向性は、後述する小論文の出題テーマにも色濃く反映されています。
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入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)では、国際政策学部の入学前能力として次の3点が示されています。1点目は「高等学校の各教科・科目を幅広く学習し、均衡のとれた基礎学力を身に付けている」という知識・技能、2点目は「様々な事象を自ら考え、それを自分の言葉で表現することができる」という思考力・判断力・表現力、3点目は「多様性を尊重しながら他者と対話し、創造的な問題解決に主体的に取り組むことができる」という主体性・多様性・協働性です。3年次編入学の選抜では、この3要素を測定するために、面接・小論文・TOEICの成績・出願書類の審査を組み合わせて評価すると募集要項に明記されています。一般選抜のように大学入学共通テストで幅広い教科知識を測るのではなく、限られた科目数で3要素をまとめて評価しようとする設計になっている点が、3年次編入学という選抜方式の特徴といえます。
大学編入という制度そのものに馴染みがない方は、まず出願資格の基本や単位認定の考え方を押さえておくと理解がスムーズです。大学編入の仕組み全般については、大学編入とは何かを解説した記事もあわせて参考にしてください。国際政策学部の場合、令和8年度の要項に基づくと、3年次編入学は「特別選抜」(海外帰国生選抜・社会人選抜・外国人留学生選抜)と同じ冊子にまとめられていますが、選抜区分としては独立したⅦ章として扱われており、出願資格・出願期間・検定料のいずれも特別選抜とは異なる設定になっている点に注意が必要です。同じ冊子に載っているからといって出願書類や日程まで共通というわけではないため、必ずⅦ章「3年次編入学」の該当ページを確認する必要があります。
国際政策学部の入学者選抜全体を見渡すと、一般選抜(前期・後期)は大学入学共通テストと個別学力検査等で幅広い基礎学力を測る一方、学校推薦型選抜・総合型選抜・特別選抜・3年次編入学では、大学入学共通テストを課さず、小論文と面接を中心に「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」を測る構成になっています。3年次編入学はこの後者のグループに位置づけられ、高校時代の学力そのものよりも、編入までにどのような学びを積み、それを論理的に説明できるかが重視される選抜方式だといえます。専門科目の筆記試験がないぶん対策範囲を絞りやすい半面、小論文と面接という限られた機会でアドミッション・ポリシーの3要素をまとめて示す必要があるため、付け焼き刃の対策では評価されにくい設計になっている点は理解しておく必要があります。
国際政策学部では2年次からコース選択が始まる仕組みが取られており、大学公式サイトの「特色ある学び コース制」ページでは、以下の4コースが案内されています。総合政策学科の学生が選べるのは地域マネジメントコース・国際関係観光メディアコース・創発デザインコースの3コース、国際コミュニケーション学科の学生が選べるのは国際コミュニケーションコース・国際関係観光メディアコース・創発デザインコースの3コースで、国際関係観光メディアコースと創発デザインコースは両学科に共通して開かれているコースという位置づけです。3年次に編入した学生も、このコース選択の対象になると考えられますが、編入後にどの時期からコースを選べるかは入学時の単位認定の状況によって変わり得るため、出願前にアドミッションズ・センターへ確認しておくと安心です。
学科選びで迷う場合は、コース名から学びの方向性をイメージすると判断材料になります。総合政策学科のみが選べる地域マネジメントコースは、地域社会や自治体・企業の課題解決に軸足を置いた学びが想定され、国際コミュニケーション学科のみが選べる国際コミュニケーションコースは、異文化理解や多言語コミュニケーションに軸足を置いた学びが想定されます。一方で、国際関係観光メディアコースと創発デザインコースは学科を問わず選択できるため、国際関係・観光・情報発信といった分野に関心がある場合は、どちらの学科に編入しても近い学びに触れられる可能性があります。志望理由書では、この学科ごとの違いを踏まえたうえで、自分がなぜその学科を選んだのかを言語化しておくことが説得力につながります。
山梨県立大学は国際政策学部・人間福祉学部・看護学部の3学部で構成されていますが、3年次編入学が実施されるのは国際政策学部と人間福祉学部の2学部のみで、看護学部には3年次編入学の枠が設けられていません。看護学部は専門職養成の性質上、社会人選抜という別の枠組みで多様な入学者を受け入れる設計になっており、3年次編入学という制度自体が全学共通ではなく、学部ごとの必要性に応じて設けられている点も理解しておくとよいでしょう。
ここでもう一つ押さえておきたいのが、コース制の呼称に見られる変化です。令和8年度の小論文出題の意図には「国際政策学部では2年次修了までに4つのコースそれぞれの基礎科目等の履修を通じた『コース基礎力』を身につける」と記載されている一方、令和7年度の出題意図では「3つのコースそれぞれの基礎科目」という表現になっています。これは学部のコース編成が令和7年度から令和8年度にかけて見直された可能性を示す記述です。編入後にどのコースへ進めるかは、志望理由書や面接で「入学後に学びたい分野」を語るうえで重要な材料になるため、出願年度の最新カリキュラムを大学公式サイトで確認したうえで、志望理由を具体化することをおすすめします。
募集人員・出願資格を確認する
3年次編入学の募集人員は、令和8年度(2026年4月入学)の学生募集要項では、国際政策学部・人間福祉学部を合わせて合計20人とされ、学科ごとには総合政策学科・国際コミュニケーション学科・福祉コミュニティ学科・人間形成学科の4学科にそれぞれ人数が配分される形で示されています。実際に大学が公表している令和8年度の入学試験実施状況(実績集計)では、国際政策学部の2学科について、それぞれ募集人員5人という数字が記載されています。人間福祉学部の2学科もそれぞれ5人で、4学科合計で20人という全体の数字と整合しています。
| 学科 | 募集人員(令和8年度実績ベース) | 備考 |
|---|---|---|
| 総合政策学科 | 5人 | TOEIC600点が出願要件 |
| 国際コミュニケーション学科 | 5人 | TOEIC600点が出願要件 |
募集人員の規模感をつかむために、他の入試区分と比較してみます。大学が公表している入学試験実施状況によれば、令和8年度の総合政策学科は一般選抜前期だけで20人、学校推薦型選抜で11人を募集しており、3年次編入学の5人という枠は、学科全体の入学定員から見ればごく限られた窓口であることがわかります。母数が小さい選抜であるからこそ、TOEIC600点という足切りラインを満たしたうえで、限られた枠を争うことになる点を踏まえて準備を進める必要があります。
募集人員は学生募集要項の年度版によって変更される可能性があるため、出願を予定している年度の最新版で必ず確認してください。次に出願資格です。3年次編入学の出願資格は、学生募集要項のⅦ章1「出願資格」に次の5つのいずれかに該当することと定められています。
| 区分 | 出願資格の内容 |
|---|---|
| 資格1 | 短期大学以上を卒業した者及び卒業見込みであること |
| 資格2 | 同じ大学に2年以上在学し、かつ62単位以上を修得していること及び修得見込みであること(山梨県立大学在学者を除く) |
| 資格3 | 高等専門学校を卒業した者及び卒業見込みであること |
| 資格4 | 専修学校の専門課程を修了していること(修了見込みを含む)で、修業年限2年以上かつ総授業時間1700時間以上の課程により、大学への編入学資格を文部科学大臣から認められていること |
| 資格5 | 山梨県立大学において、前各号に掲げる者と同等以上の学力を有すると認められていること |
資格1は四年制大学の学生だけでなく短期大学卒業者・卒業見込み者も対象になる点、資格2は「同じ大学に2年以上在学」かつ「62単位以上」という2つの条件を同時に満たす必要がある点が読み落としやすいポイントです。2年以上の在学と62単位以上の修得は別々の条件ではなく、どちらも満たしていることが前提になります。在学中の大学で単位を落としてしまい62単位に届かない場合、卒業見込みであっても出願資格2では出願できない可能性があるため、成績証明書で修得単位数を早めに確認しておくことが重要です。
国際政策学部を卒業する際に取得できる免許・資格としては、中学校教諭一種免許状「英語」、高等学校教諭一種免許状「英語」、日本語教員養成課程修了証、山梨県地域通訳案内士副専攻課程修了証、社会福祉主事(任用資格)が学生募集要項に列挙されています。これらは単位の修得状況によって取得できる制度であり、全員が自動的に取得できるわけではありません。3年次編入学生については、卒業の認定や資格の取得に3年または4年の在学期間が必要になる場合があると明記されているため、教員免許状の取得を目指す方は、編入前の在籍校でどの科目を履修しておけば単位認定の対象になりやすいか、出願前にアドミッションズ・センターへ相談しておくことをおすすめします。
資格5(同等の学力を有すると認められる者)による出願を検討する場合は、事前に大学への相談が必要です。国際政策学部の場合、令和8年度実施分では相談期限が9月上旬(令和7年9月5日)と、出願登録期間が始まる直前に設定されていたため、資格5に該当するかどうか迷っている段階の方は、出願期間が公表され次第、できるだけ早くアドミッションズ・センターに問い合わせることが重要です。加えて国際政策学部では、総合政策学科・国際コミュニケーション学科のいずれについても、TOEIC Listening & Reading Testで600点以上を取得していることが出願要件として明記されています。これは選抜の配点科目としての基準ではなく、出願そのものができるかどうかを左右する足切りラインである点を理解しておく必要があります。TOEIC600点に届かない場合は、そもそも出願書類を受け付けてもらえないため、小論文や面接の対策以前に、まずこの基準をクリアできているかどうかを確認することが出発点になります。
出願資格に関しては、あわせて次の4点の注意事項が募集要項に明記されています。1点目は編入年次が3年次であること。2点目は卒業要件で、本学に2年以上在学することと、入学時に認定された単位と在学中に修得した単位を合わせて指定科目を含む124単位以上を修得することが必要になります。3点目は、出身校で履修した授業科目のうち本学の授業科目に相当すると認められた分は、本学で修得したものとして単位認定される仕組みがあること。4点目は、入学時の単位認定の状況や、教員免許状などの取得を目指す資格によっては、2年を超える在学が必要になる場合があることです。特に教職課程や日本語教員養成課程の履修を予定している方は、編入前の在籍校でどの科目をどこまで履修しておくべきか、早めにアドミッションズ・センターへ確認しておくと、入学後の履修計画が立てやすくなります。
試験科目と配点の考え方
国際政策学部の3年次編入学における選抜方法は、募集要項のⅦ章3「選抜方法等」に「小論文・面接」の2科目で構成されると明記されています。加えて、出願要件としてTOEICのスコア提出が必須であり、入学者選抜の基本方針の章では「面接、小論文、TOEICの成績、出願書類等の審査を実施します」とされているため、TOEICのスコアも出願要件であると同時に、審査の一材料として扱われていると理解できます。ただし小論文や面接のように具体的な配点(点数)が公表されているわけではなく、TOEICの得点をどのように加点・換算するかという計算式は学生募集要項には記載がありません。この点は正式な配点表が非公表であるため、最新の募集要項や出願前の問い合わせで確認することをおすすめします。
| 試験科目 | 内容 | 備考 |
|---|---|---|
| 小論文 | 800字以内、総合政策学科・国際コミュニケーション学科で共通の問題 | 資料(グラフ・統計等)を用いた出題が多い |
| 面接 | 個人面接。英語による質疑応答を含む | 試験当日、小論文の後に実施 |
| TOEIC L&R Test | Official Score Certificate(デジタル公式認定証)の写しを出願書類として提出 | 出願要件600点以上。出願日から遡って2年前の日付のものまで有効。IP(団体)テストによる成績は受理されない |
合否判定の条件についても、募集要項に明確な記載があります。国際政策学部の3年次編入学では「各科目の得点がそれぞれ5割以上で、かつ、合計得点が6割以上であること」が合格の条件とされています。つまり小論文と面接のどちらか一方が極端に低い得点だと、合計点で基準を満たしていても不合格になり得る仕組みです。小論文だけ、あるいは面接だけを重点的に対策するのではなく、両方で一定の水準を確保する必要があるという点は、対策の優先順位を考えるうえで重要な情報です。なお、大学入学共通テストはこの選抜では課されません。
この「各科目5割以上・合計6割以上」という条件を具体的にイメージすると、たとえば小論文と面接の満点をそれぞれ100点と仮定した場合、片方が90点でももう片方が45点しかなければ、合計点は135点(67.5%)で合計基準は満たしていても、5割未満の科目があるため不合格になり得るということです。得意科目で高得点を取って苦手科目を補う戦略はこの選抜では通用しにくく、小論文と面接のどちらも最低限の水準を安定して超えられるよう、バランスよく準備を進める必要があります。
出願にあたって提出する書類は、Web入学志願票、履歴書(編入学用)、志望の理由(編入学用、大学所定の様式に自筆で800字以内)、TOEIC L&R Testの公式認定証(国際政策学部志望者のみ必須)、卒業(見込み)証明書等、成績証明書または単位修得(見込み)証明書です。これらの書類は面接の参考資料として活用される位置づけであり、書類自体への得点化は行われないと明記されています。したがって、書類の作成そのものに得点がつくわけではありませんが、面接官が履歴書や志望理由書の内容をもとに質問を組み立てるため、記載内容と当日の受け答えに一貫性を持たせることが欠かせません。
| 提出書類 | 内容・注意点 |
|---|---|
| Web入学志願票 | 出願登録・検定料支払い後にインターネット出願サイトからダウンロードし印刷 |
| 履歴書(編入学用) | 大学所定の様式をダウンロードして記入 |
| 志望の理由(編入学用) | 大学所定の様式に自筆で800字以内に記入 |
| TOEIC L&R公式認定証 | Official Score Certificate(デジタル公式認定証)の写し。国際政策学部志望者は必須 |
| 卒業(見込み)証明書等 | 最終在学校の学長または校長が作成したもの。在学中で卒業見込証明書が発行されない場合は在学証明書 |
| 成績証明書・単位修得(見込み)証明書 | 大学在学中で62単位以上の修得見込みの場合は、見込み単位数を証明する書類 |
提出書類は市販の角2封筒にまとめて同封し、封筒貼付用宛名シートを貼ったうえで、原則として郵便局窓口から書留速達郵便で郵送する方式です。紙の願書による出願受付は行っておらず、出願手続きはインターネット出願サイトでのアカウント作成から始まります。出願登録や検定料支払いに関する問い合わせは、大学のアドミッションズ・センターとは別に、出願システムを運営する会社のコールセンターが窓口になっている点も、あわせて把握しておくと手続きがスムーズです。
出願から合格発表・入学手続きまでのスケジュール
3年次編入学の日程は、同じ学生募集要項に掲載されている海外帰国生選抜や社会人選抜、外国人留学生選抜とは別立てで設定されています。国際政策学部の場合、令和8年度(2026年4月入学)の実施分では、出願期間や試験日が人間福祉学部よりも1か月以上早く設定されている点が特徴です。以下は令和8年度実施分の実績として要項に記載されていた日程です。年度によって変更されるため、あくまで過去の実施パターンの参考情報として捉え、出願を検討する年度の最新募集要項で必ず確認してください。
| 項目 | 令和8年度(2026年4月入学分)の実施内容 |
|---|---|
| 出願登録期間 | 令和7年9月10日(水)〜令和7年9月19日(金)午後5時 |
| 入学検定料支払期限 | 出願登録した翌日の午後11時59分(9月18日・19日登録の場合は9月19日午後5時) |
| 出願書類提出期限 | 令和7年9月19日(金)午後5時必着 |
| 入学検定料 | 30,000円(別途振込手数料660円) |
| 試験日 | 令和7年10月18日(土) |
| 試験会場 | 山梨県立大学飯田キャンパス(甲府市飯田五丁目11番1号) |
| 合格発表 | 令和7年11月4日(火)午前10時頃〜令和7年11月28日(金)午後5時(合否結果照会サイト) |
| 入学手続期間 | 令和7年12月4日(木)〜令和7年12月10日(水)(海外帰国生選抜・社会人選抜と共通の期間として案内) |
出願手続きはすべてインターネット出願で行われ、紙の願書は受け付けられません。募集要項に示されている手続きの流れは、次のとおりです。
- 必要書類(TOEIC公式認定証、卒業(見込み)証明書、成績証明書など)を事前に準備する
- インターネット出願サイトでアカウントを作成する
- 出願登録を行い、志望学科(第1志望・第2志望)を入力する
- 入学検定料30,000円を、選択した支払方法で支払う
- Web入学志願票と封筒貼付用宛名シートを印刷し、出願書類一式を郵送する
- 出願期間終了後に届く「出願完了メール」を確認し、受験票を印刷する
出願登録から出願書類提出までは、募集要項上わずか10日間しかありません。インターネット出願サイトでのアカウント作成から検定料の支払い、Web入学志願票の印刷、出願書類一式の郵送までをこの期間内に完了させる必要があるため、TOEICの公式認定証や卒業見込証明書、成績証明書といった発行に時間のかかる書類は、出願登録期間が始まる前の段階で準備を終えておくことが不可欠です。特にTOEICのOfficial Score Certificateはオンラインでの取り寄せに一定の日数がかかる場合があるため、出願を検討し始めた時点で早めに手配しておくことをおすすめします。
試験当日の時間割は、午前9時に集合・重要事項説明と本人確認、9時30分から小論文、10時30分に休憩、11時から面接という流れで、正午前後に終了する構成です。面接には英語による質疑応答が含まれるため、小論文を書き終えた直後の短い休憩の中で気持ちを切り替え、英語での受け答えに臨む必要があります。当日の持参品は受験票、鉛筆・シャープペンシル・消しゴムなどの筆記用具、そして昼食・飲み物です。試験日程中は会場から出られないため、昼食休憩がない日程であっても軽食を持参しておくと安心です。
入学検定料は30,000円で、海外帰国生選抜・社会人選抜・外国人留学生選抜(いずれも17,000円)より高く設定されています。これに加えて、支払方法にかかわらず振込手数料660円(税込)が別途必要です。合格した場合の入学料は令和7年度実績で山梨県内に住所を有する者が282,000円、それ以外の者が470,000円、年間授業料は535,800円(前期・後期に267,900円ずつ納入)です。3年次編入学生の後援会費は24,000円(在学2年間分)を入学手続き時に一括納入する形になっています。これらの金額は年度によって改定される可能性があるため、合格後に届く入学手続要項の最新情報を必ず確認してください。
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倍率・難易度をデータで見る
国際政策学部の3年次編入学は募集人員が学科ごとに5人という小規模な選抜のため、年度によって志願者数が大きく変動しやすいという特徴があります。大学が公表している「山梨県立大学入学試験実施状況」の3年次編入学の区分から、直近2年分の実績を確認すると、次のような数字が出ています。
| 年度 | 学科 | 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格倍率 | 入学者数 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和7年度実績 | 総合政策学科 | 5人 | 5人 | 5人 | 2人 | 2.5倍 | 2人 |
| 令和7年度実績 | 国際コミュニケーション学科 | 5人 | 5人 | 5人 | 1人 | 5.0倍 | 1人 |
| 令和8年度実績 | 総合政策学科 | 5人 | 3人 | 3人 | 2人 | 1.5倍 | 0人 |
| 令和8年度実績 | 国際コミュニケーション学科 | 5人 | 1人 | 1人 | 1人 | 1.0倍 | 1人 |
この2年分の実績を見ると、募集人員5人に対して志願者数が1人から5人の間で推移しており、合格倍率も1.0倍から5.0倍まで年度によって大きく振れています。特に国際コミュニケーション学科は令和7年度に合格倍率5.0倍(志願5人・合格1人)という結果が出た一方、令和8年度は志願者数自体が1人にとどまり合格倍率は1.0倍でした。志願者数が少ない選抜では、倍率の数字だけで「入りやすい・入りにくい」を単純に判断するのは危険です。母数が数人という小規模な選抜では、その年の受験者の顔ぶれや準備状況によって結果が左右されやすく、前年の倍率が低かったからといって次年度も同様とは限りません。
同じ集計表には、同じ山梨県立大学の人間福祉学部(福祉コミュニティ学科・人間形成学科)の3年次編入学の実績も掲載されています。令和8年度実績では、福祉コミュニティ学科が募集5人に対し志願4人・合格2人、人間形成学科が募集5人に対し志願1人・合格1人となっており、学部を問わず3年次編入学全体が小規模な志願者数で推移している傾向がうかがえます。つまり国際政策学部だけが特別に志願者が少ないわけではなく、山梨県立大学の3年次編入学という選抜区分そのものが、各学科数人単位の応募にとどまりやすい枠であるという学内共通の特徴として捉えるのが実態に近いといえます。
難易度を考えるうえでもう一つ重要なのが、TOEIC600点という出願要件の存在です。この基準を満たせない場合はそもそも出願ができないため、実際に試験会場に集まる受験者は、一定以上の英語力を備えた層に絞られていると考えられます。倍率の数字上は「1倍台」に見える年度があっても、母集団の英語力がすでに選別された状態での1倍台である点は見落とせません。小論文と面接という2科目の試験であっても、TOEIC600点の壁を越えられる英語力の土台がなければ出願機会そのものを失うため、対策の第一段階は英語(TOEIC)のスコアメイクにあると考えるのが実態に近いといえます。志願者数が少ないからといって対策を手薄にするのではなく、出願要件を満たす受験者同士での小論文・面接の勝負になることを前提に、着実に準備を積み重ねる姿勢が求められます。
実施状況の表をさらに詳しく見ると、令和8年度実績の総合政策学科では合格者数が2人であるのに対し、入学者数は0人と記録されています。合格したにもかかわらず入学しなかった例があるということは、他大学・他学部との併願の結果、別の進路を選んだ受験者がいた可能性を示しています。編入試験は多くの大学で併願が前提になっている選抜であり、山梨県立大学国際政策学部に合格した受験者が必ずしも全員入学するとは限りません。この数字は、逆にいえば併願先の一つとして国際政策学部を検討する余地があることも示しており、他大学の対策と並行して準備を進めるという戦略が、実際のデータからも裏付けられるといえます。
科目別対策(小論文・TOEIC・出願書類)
3年次編入学で問われる科目は実質的に「小論文」「面接」「TOEICスコア」の3つに集約されます。専門科目の筆記試験がない分、対策範囲は狭く見えますが、それぞれの科目で求められる水準は決して低くありません。ここでは科目別に対策の考え方を整理します。
まずTOEICです。出願要件である600点は、他大学の編入試験と比較しても標準的な水準ですが、出願段階で足切りとして機能する以上、逆算して準備計画を立てる必要があります。TOEIC L&R Testの公式認定証は「出願日から遡って2年前の日付のものまで有効」とされているため、早めに受験しておいたスコアを編入出願まで使い回すことも可能です。ただしIP(団体)テストによる成績は受理されないため、必ず公開テスト(一般公開の試験回)を受験し、Official Score Certificate(デジタル公式認定証)を取得できるようにしておく必要があります。
国際政策学部の選抜方法は募集要項上「小論文・面接」の2科目区分とされ、TOEICは出願要件としてのスコア提出が明記される一方、得点への換算方法は非公開であることは前章で述べたとおりです。仮にTOEICの得点が加点材料になるとしても非公開の計算式に基づく以上、受験者自身が確実にコントロールできるのは「600点以上を満たすかどうか」という一点に尽きます。700点・800点と積み増すことよりも、出願書類提出期限までに確実に基準を満たすOfficial Score Certificateを確保し、浮いた時間を800字小論文と英語を含む面接という、配点比重の明確な2科目の対策に振り向けるほうが、合計6割以上という合格ラインには直結しやすい考え方です。とはいえ出願登録から書類提出までは10日間しかない日程であるため、編入を決意した時点で早めに公開テストを受験し、証明書の取り寄せに余裕を持たせておく実務対応は欠かせません。
次に小論文です。国際政策学部の小論文は800字以内という決して長くない字数の中で、資料の読み取りと自分の意見の両方を求められる形式が続いています。800字という制約の中で「現状分析」と「自分の意見・解決策」をバランスよく書き切るには、事前に段落構成のパターンを型として持っておくことが有効です。たとえば、資料や事象の説明に300字前後、課題や背景の分析に200字前後、自分の意見とその根拠に300字前後、というように配分をあらかじめ決めておくと、本番での時間配分に迷いにくくなります。日頃から観光庁や経済産業省などが公表する白書、地域経済に関するニュースに触れ、グラフや統計表を読み取って自分の言葉で説明する練習を重ねておくと、資料提示型の出題に対応しやすくなります。
小論文の練習では、書き上げた答案を自分だけで評価するのではなく、第三者に読んでもらい、募集要項に明記されている「知識理解・論理性・躍動性」という3つの評価観点に沿ってフィードバックを受けることが上達の近道です。知識理解は資料やテーマの背景を正しく理解できているか、論理性は自分が支持する立場とその根拠が矛盾なく展開されているか、躍動性は他の受験者と似通わない、自分なりの発展的な発想が盛り込まれているかという観点です。この3つを意識しながら、時間を計って本番同様の条件で答案を書く練習を、複数回繰り返すことが有効です。
時間配分の面では、試験当日の小論文の時間は時間割上おおよそ1時間程度と見込まれます。いきなり書き始めるのではなく、最初の10分程度で資料やテーマを読み込み、構成メモを作ってから執筆に移ると、途中で論旨がぶれにくくなります。残りの時間を執筆と見直しに配分し、見直しの時間を必ず数分確保して、誤字脱字や字数超過がないかを最後に確認する習慣をつけておくと、本番でも落ち着いて取り組めます。
面接対策では、英語による質疑応答が含まれる点への準備が欠かせません。自己紹介や志望理由、学びたい分野について、日本語だけでなく英語でも簡潔に説明できるように練習しておくと安心です。過度に難しい語彙を使う必要はなく、自分の考えを誤解なく伝えられる平易な英語で、落ち着いて話せることの方が重要です。想定される質問領域としては、次のようなものが考えられます。
- 現在の所属校での学びの内容と、そこで得た知識・経験
- 国際政策学部を志望する理由と、総合政策学科・国際コミュニケーション学科のどちらを選んだ理由
- 編入後に学びたい分野やコース、卒業後に目指す進路
- 小論文で論じたテーマについて、より掘り下げた質問
- 英語での自己紹介や、日常的な話題に関する簡単な受け答え
これらの領域について、日本語と英語の両方で自分の考えを整理しておくと、当日の質問にも落ち着いて対応しやすくなります。志望理由書(志望の理由・編入学用)は大学所定の様式に自筆で800字以内にまとめる形式のため、下書きの段階で文字数配分を決め、清書前に第三者に読んでもらい、論理の飛躍や説明不足がないかを確認しておくと精度が上がります。
国際政策学部の3年次編入学は、TOEIC600点という足切り、800字小論文での資料読解と意見論述、英語を含む面接という性質の異なる3方向の対策を、10日間の出願期間に間に合わせるかたちで同じ出願サイクルの中に収める必要があり、しかも学科あたり5人という小さな枠のなかで他の受験者と差をつけなければなりません。独学だけでこの3方向を同時に底上げするのが難しいと感じる場合は、大学編入対策に特化した学習環境を活用するという選択肢もあります。大学編入対策コースでは、志望校の出題傾向に合わせた小論文添削や面接練習、英語力の強化を専門講師のもとで進めることができます。小論文・英語・面接の対策を横断的に整理したい方は、大学編入対策の学習法をまとめた記事も参考にしてください。
面接・志望理由書・過去問分析(出題予測を含む)
山梨県立大学は国際政策学部の3年次編入学の小論文過去問を、令和6年度から令和8年度まで3年分、大学公式サイトで公開しています。加えて、それぞれの年度について「出題の意図」という評価基準の解説文書もあわせて公開されており、他大学と比べても情報開示の水準が高い部類に入ります。出願前にこの2種類の資料を読み込んでおくことは、対策の精度を大きく左右します。ここでは3年分の出題内容と評価の観点を整理し、そこから見えてくる傾向を分析します。
令和8年度(2025年10月18日実施)は、「揺り戻し」という社会現象をテーマにした出題でした。「揺り戻し」とは、二つの方向性がありうる状態において一方に向かった後、その反動でもう一方に戻ることと定義され、企業の働き方、義務教育のあり方、男女のあるべき役割、インバウンド対応、地域間の人口移動、不祥事を起こした芸能人への対応、企業の顧客対応、日本の政治体制、アメリカの経済・外交政策という9つのテーマが提示されました。受験者はこの中から少なくとも3つを選んで「揺り戻し」の概要を説明し、さらにその中から1つを選んで自身の見解を根拠とともに述べることを求められています(合計800字以内)。出題の意図には、アドミッション・ポリシーの「思考力・判断力・表現力」を評価すること、そして2年次修了までに身につける「コース基礎力」に相当する能力があるかを問う設問であることが明記されています。評価は知識理解・論理性・躍動性という3つの観点で行われ、躍動性については「多様で発展的な発想で自己の見解を提示する潜在的な力」を見るとされています。この年度は資料の提示がなく、9つの社会テーマから題材を選ぶ形式だったため、幅広い時事的な話題に日頃からアンテナを張っておくことが有利に働いたと考えられます。
令和7年度(2025年度実施分)は、日本の伝統的工芸品産業をテーマにした出題でした。経済産業省の資料をもとに、伝統的工芸品の生産額が平成10年度の2,784億円から令和2年度には870億円へ、従事者数も115,000人から54,000人へと大幅に減少していることを示すグラフが提示され、まず衰退の背景・課題について知っていることや考えたことを述べ、次に持続可能性という観点から今後どうすればこの産業を持続可能なものにできるかを論じる形式でした(800字以内)。出題の意図では「持続可能性というグローバルな課題と伝統ものづくり産業の持続性というローカルな課題を結びつけたもの」と説明されており、コロナ禍や大規模自然災害による観光業への打撃といった経済的・社会的背景と結びつけて理解できているかが評価対象とされています。この年度は具体的な統計グラフが提示されており、数値の変化を根拠に議論を組み立てる力が問われました。
令和6年度(2024年度実施分)は、訪日外国人旅行者数をテーマにした出題でした。観光庁『令和5年版観光白書』のデータをもとに、三大都市圏と地方部それぞれの外国人延べ宿泊者数の推移を示す2つのグラフが提示され、まず両者を比較して読み取れる現状とその理由を説明し、次にどちらか一方を選んで活性化のための取り組みを具体的に論じる形式でした(800字以内)。出題の意図には、統計表を的確に理解しその内容を文字と数字で表現できているかという評価観点が明記されており、単なる感想ではなく、数値の変化を根拠として使いこなす力が求められていたことがわかります。この年度も令和7年度と同様に、複数のグラフを比較して読み取る形式であり、地方と都市部という対比構造を扱っている点が共通しています。
3年分を通して見えてくる傾向は、次の3点に整理できます。1点目は、字数が3年連続で800字以内に固定されていること。2点目は、令和6年度・令和7年度は観光庁や経済産業省の統計資料を用いた「グラフ読み取り型」、令和8年度は資料を伴わない「社会テーマ型」というように、出題形式そのものが年度によって変化していること。3点目は、評価の観点が3年連続で「知識理解・論理性・躍動性」という同じ3軸に整理されており、単に知識を書き並べるのではなく、自分の意見を根拠とともに展開し、そこに独自の発想を加えられるかが一貫して重視されている点です。
| 年度 | 出題テーマ | 形式 | 評価の3観点 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度 | 訪日外国人旅行者数(三大都市圏と地方部の比較) | グラフ2種の比較読み取り+活性化策の論述 | 知識理解・論理性・多様で発展的な発想 |
| 令和7年度 | 伝統的工芸品産業の生産額・従事者数の減少 | グラフ1種の読み取り+持続可能な産業化の論述 | 知識理解・論理性・躍動性 |
| 令和8年度 | 「揺り戻し」という社会現象(9テーマから選択) | 資料なし、テーマ選択型の説明+意見論述 | 知識理解・論理性・躍動性 |
これらの傾向を踏まえると、次年度以降の出題を見据えた対策としては、次の2方向を両立させておくことが有効と考えられます。1つ目は、観光・地域経済・産業構造といった統計データが公表されやすい分野について、白書や政府統計のグラフを見て「何が読み取れるか」を要約する練習です。2つ目は、社会の中で意見が分かれやすいテーマについて、賛成・反対それぞれの立場からの論拠を整理し、自分がどちらを支持するかを根拠とともに述べる練習です。次年度の出題形式が資料型に戻るか、テーマ型が続くかは断定できませんが、いずれの形式であっても「現状の理解・分析」と「自分の意見・提案」を800字の中で両立させる力を鍛えておけば、どちらの出題形式にも対応しやすくなります。あくまで過去の出題傾向からの推測であり、実際の出題内容は年度ごとの最新の過去問・出題の意図を大学公式サイトで確認することをおすすめします。
もう一つ注目したいのは、3年分すべてが総合政策学科・国際コミュニケーション学科の共通問題として出題されている点です。学科によって別の問題が用意されているわけではないため、どちらの学科を志望する場合でも、対策の方向性そのものは変わりません。総合政策学科志望者は地域政策・行政的な視点、国際コミュニケーション学科志望者は異文化理解・コミュニケーションの視点を、答案の中で自分の関心に引き付けて盛り込むと、学科ごとの個性を出しやすくなります。共通問題である以上、どちらの学科であっても800字の中で「現状分析」と「自分の意見」を両立させる基本の型は同じであり、対策の大部分は共有できると考えてよいでしょう。
志望理由書は「志望の理由(編入学用)」という大学所定の様式に、自筆で800字以内にまとめる形式です。指定されたテーマはなく自由記述に近い形式ですが、面接がこの志望理由書の内容を踏まえて進められることを考えると、書いた内容と当日の受け答えに矛盾がないよう準備することが欠かせません。具体的には、現在の所属先(短期大学・高専・大学など)でどのような学びを積んできたか、その学びを国際政策学部でどう発展させたいか、そして総合政策学科・国際コミュニケーション学科のどちらを選んだ理由と、入学後に希望するコース(地域マネジメント・国際コミュニケーション・国際関係観光メディア・創発デザインなど)を、学部のアドミッション・ポリシーである「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」というキーワードと接続させながら説明できるよう整理しておくと、面接での受け答えにも一貫性が生まれます。
併願戦略と関連する編入試験情報
国際政策学部の3年次編入学は試験日が令和7年度実施分で10月18日と、11月から12月に試験日が集中する他学部・他大学の編入試験に比べて早めに設定されているという特徴があります。山梨県立大学の学内で見ても、人間福祉学部の3年次編入学試験は11月22日で、国際政策学部より1か月以上後に実施されています。試験日程が重ならない大学・学部を組み合わせれば、併願で受験機会を増やすことも選択肢になります。ただし学部ごとに出願資格や配点、TOEICなどの要件は異なるため、併願を検討する場合は志望順位を明確にしたうえで、それぞれの募集要項を個別に確認する必要があります。
なお、国際政策学部への出願そのものについては、募集要項の出願登録の項目に「国際政策学部に出願する場合は、総合政策学科、国際コミュニケーション学科の両学科について、第1志望、第2志望の順位を付して出願することができます」という記載があります。これは学部内の2学科を1回の出願手続きでまとめて志望順に登録できるという仕組みで、どちらの学科でも学びたい分野に近ければ合格の可能性を広げられる制度です。志望理由書や面接での説明は学科ごとに変える必要がありますが、出願の実務としては両学科を視野に入れて準備を進めることも検討に値します。
他大学への併願を考える場合、小論文と面接を中心に評価する編入試験は少なくありません。政策系の学部を併願先として検討する場合は、総合政策学部の編入試験を解説した記事で出題形式の傾向を比較しておくと、対策の方向性を立てやすくなります。国際・政策系で英語外部試験を重視する選抜方式という共通点では、神戸大学海洋政策科学部の編入試験を解説した記事も参考になります。いずれも小論文・面接型の選抜という共通点があり、答案の型づくりや面接での受け答えの練習を横断的に進めることで、対策の効率を高めることができます。
併願校を検討する際に整理しておきたい判断軸は、大きく4つに分けられます。1つ目は出願資格で、短期大学・高専・大学在学など自分が満たす資格区分が併願先でも通用するかどうかです。2つ目はTOEICなどの英語外部試験の要件で、必要スコアや有効期限、団体受験の可否は大学ごとに異なります。3つ目は試験日の重複で、国際政策学部のように10月に試験が実施される大学もあれば、11月・12月に集中する大学もあるため、併願先すべての試験日を一覧化しておく必要があります。4つ目は出願書類の準備期間です。国際政策学部の場合、出願登録から書類提出締切までがわずか10日間しかなく、TOEICの公式認定証や卒業見込証明書のように発行に日数のかかる書類を他大学の出願分と重ねて準備する場合は、どちらの締切から逆算してもスケジュールが窮屈になりやすい点に注意が必要です。この4つの軸を出願前に一覧表へ整理しておくと、出願直前になって書類が間に合わないといった事態を避けやすくなります。
よくある質問(FAQ)
山梨県立大学国際政策学部の3年次編入学は、いつ出願・試験が行われますか
令和8年度(2026年4月入学)実施分では、出願登録期間が令和7年9月10日から9月19日、試験日が令和7年10月18日、合格発表が令和7年11月4日からでした。人間福祉学部の3年次編入学より1か月ほど早いスケジュールです。年度によって日程は変更されるため、出願を検討する年度の最新の学生募集要項で必ず確認してください。
大学に在学中でも出願できますか
出願資格2に該当すれば、大学在学中でも出願可能です。同じ大学に2年以上在学し、かつ62単位以上を修得している(修得見込みを含む)ことが条件となっており、山梨県立大学の在学者は対象外とされています。短期大学以上の卒業者・卒業見込み者(資格1)、高等専門学校卒業者・卒業見込み者(資格3)、大学編入学資格を認められた専修学校専門課程の修了者(資格4)もそれぞれ出願対象です。
TOEICは何点あれば出願できますか。スコアはいつまで有効ですか
総合政策学科・国際コミュニケーション学科ともに、TOEIC Listening & Reading Testで600点以上を取得していることが出願要件です。提出するOfficial Score Certificate(デジタル公式認定証)は、出願日から遡って2年前の日付のものまで有効とされていますが、IP(団体)テストによる成績は受理されません。学校や職場が実施する団体受験(IPテスト)のスコアしか持っていない場合は出願要件を満たせないため、必ず公開テスト(一般公開の試験回)を受験し、Official Score Certificateを取得しておく必要があります。
小論文はどのような内容が出題されますか
800字以内で、総合政策学科・国際コミュニケーション学科の共通問題として出題されます。令和6年度・令和7年度は観光庁や経済産業省の統計資料を用いた「グラフ読み取り+意見論述」型、令和8年度は資料を伴わない社会テーマ型の出題でした。評価は知識理解・論理性・躍動性の3観点で行われます。
面接では英語の質疑応答がありますか
あります。学生募集要項に「国際政策学部の面接には、英語による質疑応答が含まれます」と明記されています。当日は9時30分から小論文、10時30分に休憩を挟んで11時から面接という時間割で実施されます。
総合政策学科と国際コミュニケーション学科の両方に出願できますか
出願登録の際に、両学科について第1志望・第2志望の順位を付けて出願することができると募集要項に明記されています。1回の出願手続きで2学科をまとめて志望順に登録できる仕組みです。志望理由書や面接での説明は学科ごとに整理しておく必要があります。
検定料はいくらですか。一般選抜と同じですか
3年次編入学の入学検定料は30,000円で、別途振込手数料660円(税込)が必要です。海外帰国生選抜・社会人選抜・外国人留学生選抜の検定料(17,000円)より高く設定されています。検定料は出願登録の翌日までに支払う必要があり、いったん受け付けた検定料は理由の如何を問わず返還されません。出願要件を満たしているかを事前に十分確認したうえで、出願登録を進めることが大切です。
3年次編入学生は2年間で卒業できますか
卒業要件は本学に2年以上在学し、指定科目を含む124単位以上を修得することです。ただし、入学時の単位認定の状況や、教員免許状・社会福祉士国家試験受験資格・保育士資格などの取得を目指す場合は、2年を超える在学期間が必要になることがあると募集要項に明記されています。取得を希望する資格がある場合は、出願前にアドミッションズ・センターへ相談しておくと安心です。
まとめ
山梨県立大学国際政策学部の3年次編入学は、総合政策学科・国際コミュニケーション学科ともに募集人員5人という小規模な選抜で、試験科目は小論文・面接・TOEICスコアの3つに絞られています。専門科目の筆記試験がない分、TOEIC600点という出願要件を早い段階でクリアし、800字の小論文で現状分析と自分の意見をバランスよく展開する練習、そして英語での質疑応答を含む面接への準備という3方向を並行して進めることが対策の軸になります。過去3年分の小論文と出題の意図が大学公式サイトで公開されているため、出願前にこの一次情報を必ず読み込み、最新の学生募集要項で募集人員・出願資格・日程を確認したうえで、計画的に準備を進めてください。
募集人員が学科あたり5人という枠のなかで結果を出すには、TOEIC・小論文・面接のいずれか一つに偏らず、3つを並行して底上げしていく地道な積み重ねが欠かせません。出願資格や日程は年度ごとに変更される可能性があるため、この記事で紹介した内容はあくまで令和8年度実施分を中心とした参考情報として捉え、出願を検討する年度が近づいた段階で、必ず大学公式サイトの最新の学生募集要項・過去問・出題の意図を確認してください。
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