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滋賀県立大学工学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

滋賀県立大学工学部の3年次編入学試験は、材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科の3学科で実施される、高専・短大・大学在学者などを対象とした選抜試験です。英語は独自試験を課さずTOEICの外部スコアを利用し、専門科目は学科ごとに異なる範囲から出題されるため、志望学科の出題範囲を早い段階で確認し、TOEICのスコア準備と専門科目の学習を並行して進める必要があります。本記事では、令和9年度(2027年度入学者向け)学生募集要項など大学公式の一次情報にもとづき、募集人員・出願資格・試験科目・日程・過去3年間の出願実績・面接対策までを整理します。
滋賀県立大学工学部の3年次編入学とは
滋賀県立大学工学部は、彦根市八坂町にキャンパスを置く公立大学で、材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科の3学科で構成されています。工学部の教育理念は「人と自然環境に調和した新しい科学技術を創造する学問」を掲げ、国際的に活躍できる人材の育成と、先進的な研究を通じた社会への貢献を目標としています。3年次編入学試験は、この3学科それぞれで実施され、令和9年度学生募集要項では募集人員はいずれも「若干名」と定められています。
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材料化学科は、物理化学・無機化学・有機化学・生化学など従来の応用化学分野を基礎とし、金属・セラミックス・高分子といった主要材料の合成と性質を教育研究する学科です。4年次には、金属材料・セラミックス材料・エネルギー環境材料・有機複合材料・高分子機能設計・有機環境材料という6つの研究分野に分かれて卒業研究に取り組みます。編入前に無機化学・有機化学・物理化学のいずれかで実験や講義を受けた経験がある人は、既習内容と研究分野の対応関係を整理しておくと、志望理由や面接の説明がしやすくなります。
機械システム工学科は、機械の構成原理を理解したうえで目的に応じた材料を選択し、設計・製作までを担う「システムインテグレータ」としての技術者・研究者の養成を掲げています。カリキュラムは材料力学、設計・加工工学を土台に、熱力学、流体力学、メカトロニクス、情報処理、ロボット工学、制御工学まで幅広く構成されています。編入学試験の専門科目も、この基盤4科目(数学・熱力学・流体力学・材料力学)から出題される点が特徴です。
電子システム工学科は、電気・電子・情報技術を基礎とした先端技術に対応する人材育成を目標とする学科です。1年次に基礎知識を身につけ、2・3年次で専門の基礎と応用を学び、4年次に卒業研究を行うという段階的なカリキュラムが組まれています。卒業研究の分野は、電子回路、デバイス工学、センシング工学、パワーエレクトロニクス、ネットワーク情報工学、知能情報工学の6分野です。編入学試験の出題範囲は数学(微積分・線形代数)、電磁気学、電気電子回路、情報基礎とされており、電気系・情報系のどちらの既習内容を持つ受験生にも対応した構成になっています。
滋賀県立大学は平成6年(1994年)に開学した公立大学で、工学部は開学当初から設置されている学部の一つです。大学の紹介資料では就職率の高さが継続的な特色として挙げられており、工学部には学生の実験・実習を支える附属実習工場と、ガラス工学に関する研究センターが設置されています。編入学後に配属される研究室や設備の水準を具体的に知りたい場合は、各学科の公式ページに掲載されている教員一覧や研究分野紹介にも目を通しておくと、志望理由や面接で語れる内容の解像度が上がります。附属実習工場や研究センターがどの学科のどの授業・研究と結びついているかは、学部案内やオープンキャンパス情報でより詳しく確認できます。志望理由書や面接で施設名に触れる場合は、名称を挙げるだけでなく、自分の関心とどう結びつくのかまで説明できるように調べておくことをおすすめします。
3学科は学ぶ内容も編入学試験の専門科目もそれぞれ異なるため、出願前に自分の既習内容と照らし合わせて比較しておくことをおすすめします。
| 学科 | 学ぶ内容の中心 | 4年次の主な研究分野 | 編入試験の専門科目 |
|---|---|---|---|
| 材料化学科 | 金属・セラミックス・高分子など材料の合成と性質 | 金属材料/セラミックス材料/エネルギー環境材料/有機複合材料/高分子機能設計/有機環境材料 | 物理化学・無機化学・有機化学 |
| 機械システム工学科 | 機械の設計・製作を担うシステムインテグレータの育成 | 材料力学・設計加工工学を土台にメカトロニクス・ロボット工学・制御工学など | 数学(微積分・線形代数)・熱力学・流体力学・材料力学 |
| 電子システム工学科 | 電気・電子・情報分野の先端技術への対応 | 電子回路/デバイス工学/センシング工学/パワーエレクトロニクス/ネットワーク情報工学/知能情報工学 | 数学(微積分・線形代数)・電磁気学・電気電子回路・情報基礎 |
この比較表は、志望学科を一つに絞り込む前の判断材料として使うことを想定しています。化学系の実験・演習を重ねてきた受験生は材料化学科、機械の設計や加工、制御に関心がある受験生は機械システム工学科、電気・電子回路や情報処理に関心がある受験生は電子システム工学科というように、自分の既習内容と研究分野・出題科目の重なりを軸に検討すると、専門科目対策の的が絞りやすくなります。学科を複数迷っている場合は、面接で語る志望理由が学科ごとに変わることも踏まえ、出願直前ではなく余裕のある時期に一つの学科へ絞り込んでおくことをおすすめします。
編入学を検討する段階で、そもそも大学編入という制度全体の仕組みや、高専・短大・大学からの編入がどのように扱われるかを体系的に押さえておきたい場合は、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】もあわせて確認しておくと、滋賀県立大学工学部固有の条件との違いが把握しやすくなります。滋賀県立大学工学部の編入学試験は、学力試験(専門科目筆記+TOEIC外部スコア)、面接試験、調査書(または成績証明書)の結果を総合して選考する方式であり、単純な学力試験の得点だけで合否が決まるわけではありません。
募集人員と出願資格を学科別に確認する
令和9年度学生募集要項によると、3年次編入学試験の募集人員は材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科の3学科とも「若干名」です。編入学年次は第3学年で、試験場は滋賀県立大学本学のみとなっています。「若干名」という表記は、年度ごとの受け入れ枠が固定されていないことを意味し、後述する過去3年間の実績データを見ても、学科ごとの合格者数は0名から3名程度まで年度により変動しています。
出願資格は7区分に分かれており、自分がどの区分に該当するかを最初に確認する必要があります。特に(4)の「大学2年以上在学かつ62単位以上修得(見込み)」の条件は、休学期間を除いた在学年数と修得単位数の両方を満たす必要がある点に注意してください。
| 区分 | 出願資格の内容 |
|---|---|
| (1) | 高等専門学校を卒業した者および卒業見込みの者 |
| (2) | 短期大学を卒業した者および卒業見込みの者 |
| (3) | 大学を卒業した者および卒業見込みの者 |
| (4) | 大学に2年以上(休学期間を除く)在学し62単位以上を修得した者、または修得見込みの者(2年間在学となる者を含む) |
| (5) | 専修学校の専門課程(修業年限2年以上等の基準を満たすもの)を修了した者・修了見込みの者(大学入学資格を有する者に限る) |
| (6) | 高等学校等の専攻科(修業年限2年以上等の基準を満たすもの)を修了した者・修了見込みの者(大学入学資格を有する者に限る) |
| (7) | 外国において学校教育における14年の課程を修了した者(事前の資格審査が必要) |
区分(7)の外国の学校教育課程修了者は、出願前に個別の資格審査を受ける必要があり、令和9年度の要項では審査申し出の期限が出願開始の1か月以上前に設定されていました。この資格審査は本学教務課入試室宛てに申し出る形式で、審査結果によって出願の可否が決まるため、該当する場合は募集要項が公表され次第、早い段階で問い合わせておく必要があります。心身に障がいがあり受験上・修学上の配慮を希望する場合も、同じく出願開始前の指定期日までに事前相談が必要とされており、区分(7)の資格審査と同様に早期の行動が求められる項目です。区分(4)の「62単位以上」という基準は、標準的な4年制大学のカリキュラムであれば2年次終了時点までに修得しておくべき単位数に近い水準です。在籍中の大学で単位の修得ペースが標準より遅れている場合、出願時点で基準に届かない可能性があるため、成績表やシラバスをもとに、出願を予定する時期までの修得見込み単位数を早めにシミュレーションしておくことをおすすめします。高専出身者は区分(1)、大学在学中の編入は区分(4)に該当することが多く、実際に後述する実績データでも、材料化学科の出願者は高専出身者が中心、機械システム工学科は短大・高専出身者の割合が高いなど、区分ごとの傾向に学科差が見られます。自分の出身校種と修得単位数を、募集要項原文の該当条項と照らし合わせて確認したうえで、不明な点があれば滋賀県立大学教務課入試室へ直接問い合わせることをおすすめします。
出願書類は、大学所定の様式であるA票(編入学志願票)、B票(住所票)、C票(受験票)、D票(写真票)、E票(入学検定料振込確認票)、F票(受験票返送用封筒)、G票(出願書類提出用封筒)に加え、調査書または成績証明書、卒業・修了(見込)証明書(出願資格(4)に該当する者は在学期間証明書)、TOEICの成績証明書、入学検定料が必要です。出願資格(4)に該当し休学期間がある場合は、休学期間を明記した証明書の提出も求められます。在留中の外国籍の受験生は、在留資格・在留期限を明記した住民票の写しも追加で必要になります。
募集要項の「注意事項」には、出願後の書類・検定料の扱いや当日の行動に関わる項目も明記されています。出願書類を準備する段階で、あわせて確認しておくと直前期に慌てずに済みます。
- 一度受け付けた出願書類および入学検定料は、理由の如何を問わず返還されない
- 受験者は受験票を持参し、試験開始20分前までに試験室へ集合する必要がある
- 心身に障がい等がある入学志願者は、出願前の指定期日までに教務課入試室へ相談することで、受験上・修学上の配慮を受けられる場合がある
- 台風や地震、感染症のまん延など不測の事態により試験の実施が困難な場合は、大学公式ホームページで告知される
募集要項には、出願にあたっての個人情報の取り扱いに関する注記もあります。大学が保有する氏名・住所などの個人情報は、入学者選抜や合格通知、入学手続きといった入試事務以外には使用されず、問い合わせがあっても本人以外に志願者の個人情報を伝えることはないとされています。駅やバス停、大学周辺で合否連絡や下宿案内などと称して個人情報を集める行為が見られるとして、大学はそうした行為を一切行っていない旨を注意喚起しており、受験生自身も不審な勧誘には応じないよう注意が必要です。
試験科目と出題範囲|学科ごとに異なる専門科目
滋賀県立大学工学部の編入学試験は、学力試験(専門科目)、TOEICスコアによる英語評価、面接試験、調査書(または成績証明書)の4要素を総合して選考されます。英語は独自の筆記試験を課さず、TOEIC L&Rのスコアを提出する方式が採られている点が、この大学の編入学試験における最大の特徴です。令和6年(2024年)4月以降に受験したTOEIC公開テストまたはTOEIC-IPテストのスコアが対象で、次のように得点へ換算されます。
| TOEICスコア | 換算のルール |
|---|---|
| 730点以上 | 得点を満点として扱う |
| 221点~729点 | スコアから220点を引いた値を、100点を満点とする得点に換算する |
| 220点以下 | 得点を零点として扱う |
出願時にTOEIC公式認定証またはTOEIC-IP個人成績表のコピーを提出し、試験当日に原本を持参する必要があります(デジタル公式認定証を提出した場合は原本持参が不要)。出願期間終了後にスコアを差し替えることはできないため、TOEICの受験計画は出願期間から逆算して立てる必要があります。730点に届かない場合でも0点にはならず、221点からスコアに応じて段階的に加点される仕組みである点は、TOEIC対策に時間を割きにくい受験生にとって現実的な救済策になり得ます。
英語以外の学力試験(専門科目)と面接試験は、学科の枠を超えた共通日程で実施され、令和9年度学生募集要項に記載された直近の実施回では、学力試験が13時から15時の2時間、面接試験が15時30分から行われました。学力試験の終了(15時)から面接開始(15時30分)まで30分程度の間隔が設けられており、この時間は移動や小休止、面接直前の最終確認に充てられる想定です。専門科目の出題範囲は学科によって大きく異なり、次のように定められています。
| 学科 | 出題範囲 |
|---|---|
| 材料化学科 | 物理化学(熱力学、相転移と相平衡、化学変化と化学平衡)、無機化学(元素の周期的性質、化学結合、結晶系と結晶の構造、酸と塩基、酸化と還元)、有機化学(分子構造と混成軌道、アルカン・アルケンの構造と性質、結合の極性と立体化学、求核置換反応、脱離反応) |
| 機械システム工学科 | 数学(微積分、線形代数)、熱力学、流体力学、材料力学 |
| 電子システム工学科 | 数学(微積分、線形代数)、電磁気学、電気電子回路、情報基礎 |
材料化学科の出題範囲は、物理化学・無機化学・有機化学の3分野にまたがっており、単元名だけを見ても網羅すべき範囲が広いことがわかります。特に有機化学は求核置換反応・脱離反応まで具体的に指定されており、大学の有機化学入門レベルを超えた反応機構の理解が求められている可能性があります。機械システム工学科と電子システム工学科は、いずれも数学(微積分・線形代数)が共通して出題範囲に含まれている点が共通しており、線形代数や微積分の基礎計算力は、進学後の専門科目の土台としても直結する部分です。学力試験、面接試験、調査書のそれぞれに具体的な配点比率は募集要項本文には明記されておらず、総合判定の方式が採られています。配点の詳細な内訳を知りたい場合は、教務課入試室に直接問い合わせるか、最新の学生募集要項の記載を確認してください。選考には調査書または成績証明書も用いられるため、専門科目の得点だけを意識するのではなく、出願時点までの在籍校での成績や出席状況が評価対象に含まれる可能性も踏まえておく必要があります。出願資格(4)に該当する場合は修得済み科目の証明書に加え履修中科目の証明書も求められるため、在籍中の大学の教務担当窓口に発行スケジュールを早めに確認しておくと、出願書類の準備で慌てずに済みます。
3学科の出題範囲を比較すると、材料化学科は化学系3分野をどれだけ網羅できているかが、機械システム工学科と電子システム工学科は数学(微積分・線形代数)を土台とした専門4科目の完成度が、それぞれ問われる構成になっていると読み取れます。高専で志望学科に近い専攻を履修してきた受験生であれば、出題範囲の大部分は在学中の授業内容と重なりますが、他分野や他学科相当の課程からの編入を検討している場合は、募集要項の出題範囲表を単元ごとにチェックリスト化し、独学で埋めるべき範囲を早めに洗い出す作業から始めることをおすすめします。
出願から入学までのスケジュールと費用
本記事執筆時点(2026年7月)で確認できる最新の学生募集要項は、令和9年度(2027年度)入学者を対象としたものです。この年度の出願受付と試験・合格発表はすでに終了しており、次に実施される令和10年度(2028年度)入学者向けの募集要項は、例年の公表時期から見て2027年春頃に更新される見込みです。日程・金額は年度により変更される可能性があるため、以下は直近の募集要項に記載された内容を「試験のフォーマットを把握するための参考」として整理したものです。出願を検討する際は、必ず大学公式サイトで最新版の募集要項を確認してください。
| 項目 | 直近の学生募集要項に記載された内容 |
|---|---|
| 出願期間 | 受付期間の最終日17時まで(必着)。書留速達郵送が原則で、最終日のみ午前9時~11時30分、午後0時30分~17時の持参出願も可 |
| 試験日 | 学力試験(専門科目)13:00~15:00、面接試験15:30~(同日実施) |
| 合格発表 | 大学ホームページに合格者の受験番号を掲載するとともに、合格者に合格通知書を郵送。電話での合否問い合わせには応じない |
| 入学手続期間 | 合格発表から1か月半~2か月後を目安とした期間内(所定期日までに手続きしない場合は入学辞退扱い) |
| 編入学時期 | 翌年度4月1日、編入年次は第3学年 |
検定料や学費については、金額そのものが年度で改定される可能性があると募集要項に明記されているものの、直近の記載内容は次の通りです。入学検定料は17,000円で、大学所定の振込依頼書により、出願受付期間の1週間前から出願受付最終日までの間に指定の金融機関へ振り込む必要があり、ATMは利用できません。振込後は「入学検定料振込金受領証明書」に収納印があることを確認し、出願書類のE票に貼付します。
| 費用項目 | 直近の学生募集要項に記載された金額 |
|---|---|
| 入学検定料 | 17,000円 |
| 入学料(滋賀県内に住所を有する者) | 282,000円 |
| 入学料(その他の者) | 423,000円 |
| 授業料(年額) | 535,800円(前期・後期の2回に分けて納付) |
| 後援会費 | 2年間分25,000円 |
合格通知を受けた後の入学手続きの方法・提出書類は、合格通知の際に大学から指示されると募集要項に明記されています。指定の期日までに手続きを終えない場合は入学辞退として扱われるため、合格発表から入学手続期間までの間に、入学料・授業料・後援会費の納付方法や、住民票・実印など個別に必要となる可能性のある書類を事前に確認しておくと、短い手続期間の中でも慌てずに対応できます。
入学料の「県内に住所を有する者」とは、入学の日の1年前から引き続き滋賀県内に住所を有する者、または同期間に配偶者・1親等の親族(生計を一にする者に限る)が滋賀県内に住所を有する者を指すと定義されています。県外から編入学する場合は入学料の差額が14万1千円になる計算になるため、住所要件を満たせるかどうかは事前に確認しておく価値があります。編入学年次は第3学年で、出身学校での取得単位と本学の必修科目の関係によっては、3年以上の在学が必要になる場合もあると明記されており、最長在学期間は4年です。入学後の転学部・転学科は認められていないため、材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科のいずれで学ぶかは、出願時点で確定させておく必要があります。
出願手続きは、大学所定の出願書類提出用封筒(G票)に必要書類一式をまとめ、「書留速達」扱いでの郵送が原則です。郵送は出願受付最終日の17時必着という条件があるため、投函日から逆算した余裕あるスケジュールが欠かせません。受付最終日に限り、午前9時~11時30分、午後0時30分~17時の時間帯であれば、窓口への持参出願も認められています。収納印を受けた入学検定料振込金受領証明書が貼付されていない出願書類は受理されないため、金融機関での振込と証明書の貼付は、出願書類一式を整える初期段階で済ませておくと当日慌てずに済みます。試験会場は滋賀県彦根市八坂町の本学のみで、JR南彦根駅西口から湖国バス「県立大学線」で約15分というアクセスになるため、遠方から受験する場合は前泊も含めた移動計画を早めに立てておくと安心です。
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倍率・難易度を過去の実績データから読み解く
滋賀県立大学は「倍率」という形での公表は行っていませんが、大学公式サイトの入試統計ページで、年度別・学科別の出願者数・受験者数・合格者数・入学者数をまとめた「編入学試験結果状況表」をPDFで公開しています。ここでは令和6・7・8年度(入学年度)の3年分のデータをもとに、工学部3学科の実績を整理します。数値はいずれも大学公表資料に基づく実数で、倍率は出願者数・受験者数を合格者数で割って編集部が算出したものです。
| 入学年度 | 学科 | 出願者 | 受験者 | 合格者 | 入学者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和8年度 | 材料化学科 | 4名(高専4) | 3名 | 3名 | 2名 |
| 機械システム工学科 | 4名(短大1・高専3) | 3名 | 2名 | 1名 | |
| 電子システム工学科 | 0名 | 0名 | 0名 | 0名 | |
| 令和7年度 | 材料化学科 | 5名(大学2・高専3) | 4名 | 2名 | 1名 |
| 機械システム工学科 | 1名(大学1) | 1名 | 0名 | 0名 | |
| 電子システム工学科 | 2名(高専2) | 2名 | 2名 | 1名 | |
| 令和6年度 | 材料化学科 | 0名 | 0名 | 0名 | 0名 |
| 機械システム工学科 | 0名 | 0名 | 0名 | 0名 | |
| 電子システム工学科 | 2名(高専2) | 1名 | 0名 | 0名 |
このデータから見えるのは、募集人員が各学科「若干名」であるがゆえに、年度によって出願者数そのものが0名から5名程度まで大きく振れるという実態です。令和6年度は材料化学科・機械システム工学科ともに出願者が0名だった一方、令和7年度は材料化学科に5名が出願し、令和8年度は機械システム工学科にも4名の出願がありました。電子システム工学科も、令和7年度は2名出願・2名合格だったのに対し、令和8年度は出願者0名という年度もあり、学科・年度による偏りが小さくないことがわかります。
合格者数と受験者数の比較では、令和8年度の材料化学科は受験者3名全員が合格しており、実質倍率は1.0倍でした。機械システム工学科は受験者3名に対し合格者2名(実質倍率1.5倍)、令和7年度の材料化学科は受験者4名に対し合格者2名(実質倍率2.0倍)、機械システム工学科は受験者1名に対し合格者0名という年度もありました。受験者が全員合格した年度もあれば出願者全員が不合格だった年度もあり、単年度の数字だけで難易度を判断すると実態を見誤ります。合格者数と入学者数が一致しない年度もあり、たとえば令和8年度の材料化学科は合格者3名に対し入学者2名で、合格しても他大学への進学などを理由に入学しなかった受験生がいたことがうかがえます。
出願者の出身校種の内訳を見ると、材料化学科は高専出身者の割合が高く、機械システム工学科は短大・高専出身者、電子システム工学科は高専出身者が中心という傾向が3年分のデータから読み取れます。大学に2年以上在学した状態からの出願(出願資格(4))は、令和7年度の材料化学科・機械システム工学科でそれぞれ確認できますが、件数としては高専出身者に比べて少数です。募集人員が若干名の学科では、母集団の少なさそのものが難易度を左右する要因になるため、志望学科の出願者数が例年どの程度かを事前に把握したうえで、学力試験・TOEIC・面接のすべてで取りこぼしのない準備をすることが現実的な対策になります。
高専出身者の出願が多い背景には、材料化学科の出題範囲(物理化学・無機化学・有機化学)や機械システム工学科・電子システム工学科の出題範囲(数学・専門4科目)が、高専のカリキュラムで扱う内容と重なりやすいという事情があると考えられます。一方で大学在学中からの出願は件数自体が少なく、実績が乏しいからといって出願をためらう必要はありませんが、専門科目の出題範囲が自分の在籍学部・学科の講義内容とどれだけ重なるかを、早い段階で棚卸ししておくことをおすすめします。短大出身者の出願は令和6~8年度のデータでは機械システム工学科のみで確認でき、他の2学科では短大からの出願実績は今回確認した3年分には見られませんでした。
同じ編入学試験結果状況表には環境科学部・人間看護学部の数値も記載されており、規模感を比較する参考になります。環境科学部(環境建築デザイン学科)は令和6~8年度の出願者数が20~21名前後で推移し、工学部よりも一桁多い規模で実施されています。工学部は3学科合計でも出願者数が年度によって2~8名程度と、環境科学部に比べて小規模な選抜であることが、同じ資料からうかがえます。人間看護学部人間看護学科の3年次編入学は募集停止となっており、令和9年度学生募集要項の対象学部には含まれていません。工学部の編入学試験を、規模の大きい選抜と同じ感覚で捉えず、若干名募集ならではの年度差を前提に準備を進めることが重要です。
学科別の科目対策|専門科目・TOEIC・面接
科目対策の進め方は、出身校種によっても変わってきます。高専出身者の場合、専攻していた学科の授業内容と編入学試験の出題範囲がどの程度重なるかをまず洗い出し、重なりが薄い単元だけを補うほうが効率的です。大学2年次修了見込みで出願する場合(出願資格(4))は、教養科目や専攻外の科目に時間を割いてきた分、専門科目の出題範囲を一から積み上げる必要が出てくることもあるため、募集要項が公表され次第、早期に出題範囲表を単元レベルまで分解しておくことをおすすめします。短大出身者は、機械システム工学科での出願実績が確認できる一方、材料化学科・電子システム工学科では実績が少ないため、専門科目の基礎をどこまで独学で補う必要があるかを、早い段階で見極めておくと安心です。
材料化学科の専門科目対策では、物理化学・無機化学・有機化学の3分野を横断的に押さえる必要があります。物理化学は熱力学、相転移と相平衡、化学変化と化学平衡という出題範囲から、状態量やギブスエネルギーを用いた平衡計算、相図の読み取りが問われる可能性があります。無機化学は元素の周期的性質から結晶構造まで範囲が広く、周期表の傾向(イオン化エネルギー、電気陰性度など)と、結晶系・結晶構造の分類(単位格子、充填率の計算など)を対応づけて理解しておく必要があります。有機化学は分子構造と混成軌道、アルカン・アルケンの構造と性質、結合の極性と立体化学、求核置換反応、脱離反応が指定されており、SN1・SN2反応やE1・E2反応の反応機構、立体化学(R/S表記など)まで踏み込んだ学習が必要になります。出題範囲を踏まえると、材料化学科の対策では次のような優先順位で学習を進める進め方が考えられます。
- 物理化学:熱力学第一法則・第二法則を使った計算問題を反復し、相図(気液平衡・固液平衡)の読み取りに慣れる
- 無機化学:周期表の傾向(イオン化エネルギー・電気陰性度・原子半径)と結晶構造(単位格子の種類・充填率の計算)を対応づけて整理する
- 有機化学:SN1・SN2・E1・E2の反応機構を自分の手で図示できるようにし、立体化学の表記(R/S、シス・トランス)を復習する
機械システム工学科の専門科目は、数学(微積分・線形代数)、熱力学、流体力学、材料力学の4科目です。数学は微積分と線形代数のみが明記されており、微分方程式や複素数などの範囲がどこまで含まれるかは募集要項の記載だけでは断定できないため、余裕があれば工業高専・高専編入で標準的に扱われる範囲まで確認しておくと安心です。熱力学は状態方程式・熱効率・サイクル計算、流体力学は連続の式・ベルヌーイの定理・レイノルズ数、材料力学は応力とひずみ・はりの曲げ・断面二次モーメントといった、機械系の編入学試験で頻出する単元を中心に演習を積むことが現実的な対策になります。4科目を均等に対策するのではなく、自分の既習範囲(高専の学科・大学の専攻)に応じて優先順位をつけることが重要です。
- 数学:微分方程式の基礎、行列の固有値・固有ベクトルなど線形代数の典型問題を解けるようにする
- 熱力学:状態方程式・熱効率・代表的な熱サイクルの計算に慣れる
- 流体力学:連続の式・ベルヌーイの定理・レイノルズ数の意味と計算方法を押さえる
- 材料力学:応力とひずみの関係、はりの曲げモーメント、断面二次モーメントの計算を反復する
電子システム工学科の専門科目は、数学(微積分・線形代数)、電磁気学、電気電子回路、情報基礎の4科目です。電磁気学はクーロンの法則からマクスウェル方程式の初歩まで、電気電子回路は直流・交流回路の解析、トランジスタなど能動素子を含む回路の基礎、情報基礎は論理回路やプログラミングの基本的な考え方が出題対象になり得ます。情報基礎が範囲に含まれている点は、機械システム工学科の出題範囲との明確な違いであり、電気・電子系の既習内容だけでなく、基本的な情報処理の知識も問われる可能性がある学科として準備しておく必要があります。
- 数学:微積分・線形代数に加え、複素数を用いた交流回路計算の前提知識も確認しておく
- 電磁気学:クーロンの法則、ガウスの法則、電磁誘導など基本法則を式とイメージの両方で理解する
- 電気電子回路:直流・交流回路の基本解析、ダイオード・トランジスタなど能動素子を含む回路の考え方を復習する
- 情報基礎:論理回路(AND・OR・NOTなど)の基本と、簡単なアルゴリズム・プログラミングの考え方を確認する
TOEIC対策は、3学科共通で編入学試験の得点に直結する要素です。730点で満点、220点以下は0点という換算方式のため、専門科目とTOEICのスケジュールを同時に管理しながら、出願期間の逆算でTOEICの受験回数を確保しておくことが望まれます。TOEIC公開テストは年に複数回実施されますが、出願期間の締切から逆算してスコア到着が間に合うかどうかは、公式認定証の発送スケジュールとあわせて確認する必要があります。令和6年4月以降に受験したスコアのみが対象という条件も、受験計画を立てる際に見落としやすいポイントです。730点以上で満点という基準は、一般的な英語外部試験利用型入試と比べても特別高いハードルとまでは言えない水準ですが、220点以下は0点になる以上、TOEIC対策を専門科目の後回しにしてしまうと、当日になって英語の得点だけが極端に低いという事態になりかねません。専門科目の学習計画を立てる際は、TOEICの受験日・スコア到着予定日をあらかじめカレンダーに組み込み、専門科目の演習と並行して進められるようにしておくことをおすすめします。
面接対策と志望理由書、過去問の入手・出題予測
滋賀県立大学工学部の編入学試験では、学力試験(専門科目)、面接試験、調査書(または成績証明書)の結果を総合して選考すると募集要項に明記されています。出願書類の一覧に志望理由書は含まれておらず、書類としての提出は求められていません。ただし、面接試験では志望動機や入学後の学習計画が問われることが想定されるため、書類として提出しない場合でも、口頭で説明できる形に内容を整理しておくことが重要です。
志望理由書を提出しない場合でも、口頭で説明する内容は「なぜ今の所属からの編入を考えたのか」「なぜ滋賀県立大学工学部の中でもその学科なのか」「編入後にどの研究分野に取り組みたいのか」「卒業後にその学びをどう活かしたいのか」という4つの問いに答える形で組み立てておくと、話が抽象的になりにくくなります。材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科は学ぶ内容も研究分野も異なるため、「工学部だから」ではなく「その学科のどの研究分野に、どんな既習経験を接続したいのか」まで踏み込んで説明できるかどうかが、面接での説得力を左右します。
面接で一貫性を持たせる軸としては、現在の所属(高専・短大・大学など)で学んだ内容、志望学科(材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科)を選んだ理由、編入後に取り組みたい研究分野、卒業後の進路という4点を線でつなげることが基本になります。たとえば材料化学科であれば金属材料・セラミックス材料・エネルギー環境材料など6つの研究分野のどこに関心があるか、機械システム工学科であればメカトロニクス・ロボット工学・制御工学のどの領域を深めたいか、電子システム工学科であればセンシング工学・パワーエレクトロニクス・知能情報工学のどの分野に近い研究をしたいかを、自分の既習内容や実験経験と結びつけて説明できる状態を目指してください。大学全体のアドミッションポリシーでは「必要な基礎学力を基盤に、主体的に学び、自らの将来像の実現を目指そうとする意欲的な学生」を求めるとされています。
学科別のアドミッションポリシーにも、面接で意識すべき評価軸が具体的に示されています。材料化学科は「無機から有機までの幅広い物質、新エネルギー材料や環境材料などの様々な領域に強い関心と学びに対する意欲がある」学生を求めるとし、応用力・創造力・思考力に加え、積極的に討議へ参加し論理的に説明できる姿勢や協働性・主体性・表現力を挙げています。機械システム工学科は「機械システム工学を学び活用し、様々な人と協力して社会に貢献することに主体的に取り組もうという意欲のある人」を求めるとし、確かな基礎学力に加えて思考力・判断力・表現力・主体性を評価するとしています。電子システム工学科では「高等学校理系卒業レベルの基礎学力」「思考力・判断力」「協働性・主体性、関心・意欲」が具体的に挙げられています。これらは主に一般選抜(高校生向け)を念頭に置いた記述であり、編入学試験の選考方法(学力試験・面接試験・調査書の総合判定)とは評価の枠組みが異なりますが、学科が学生に求める姿勢そのものは編入学志願者にも共通して当てはまると考えられるため、面接ではこれらの評価軸を意識した受け答えが求められます。志望学科ごとに、次のような質問を想定して準備しておくと、当日の受け答えに一貫性が出やすくなります。
- 材料化学科志望の場合:金属材料・セラミックス材料・エネルギー環境材料・有機複合材料・高分子機能設計・有機環境材料のどの分野に関心があるか
- 機械システム工学科志望の場合:メカトロニクス・ロボット工学・制御工学のうちどの領域を深めたいか、既習の実験・演習とどうつながるか
- 電子システム工学科志望の場合:電子回路・デバイス工学・センシング工学・パワーエレクトロニクス・ネットワーク情報工学・知能情報工学のどの分野に近い研究をしたいか
- TOEICのスコアをどのように準備したか、専門科目の学習とどう両立させたか
- 編入後、3年次から卒業研究に向けてどのような学習計画を考えているか
過去問については、大学公式サイト上での公開は確認できませんでした。学生募集要項が完成した後、教務課入試室(A1棟2階201室)で配布されるほか、学生支援センター(A0棟2階)での閲覧が可能とされています。遠方に住んでいて現地に出向くのが難しい場合は、教務課入試室(電話0749-28-8217・8243)へ、閲覧方法や郵送での入手可否を直接問い合わせることをおすすめします。過去問そのものが手元にない状態で対策を進める場合は、募集要項に明記された出題範囲の単元を一つずつ潰していく形の準備が現実的な選択肢になります。過去問の代わりに活用できる情報源としては、各学科のシラバス、教員一覧・研究分野紹介、アドミッションポリシーのページが挙げられます。これらは編入後に実際に学ぶ内容そのものであり、出題範囲の単元がどのレベルまで掘り下げて教えられているかを推測する材料になります。
募集要項の出題範囲から出題内容を予測する場合、材料化学科では、物理化学・無機化学・有機化学のいずれも大学基礎化学の範囲に収まる単元名が並んでいる一方、有機化学で求核置換反応・脱離反応という反応機構レベルの単元まで明記されている点から、暗記中心ではなく反応の仕組みを説明できるレベルの理解が求められると考えられます(断定はできないため、実際の出題形式は過去問や個別相談で確認してください)。機械システム工学科と電子システム工学科は、いずれも数学(微積分・線形代数)が共通の出題範囲であることから、専門科目の得点を安定させるうえでも、計算力そのものを底上げしておく価値があります。出題範囲の記載だけでは配点比率や記述・選択といった出題形式は分からないため、可能な限り学生支援センターでの過去問閲覧や、教務課入試室への問い合わせを併用して情報の解像度を上げることが望まれます。
併願戦略と関連記事|他大学工学部編入との比較
滋賀県立大学工学部が第一志望であっても、募集人員が各学科「若干名」であり、出願者数が年度によって0名から5名程度まで変動する実態を踏まえると、併願先を並行して検討しておく価値は高いといえます。出願書類の準備(証明書・TOEICスコアなど)は他大学の編入学試験とも重なる部分が多いため、出願資格や試験科目が近い大学をあわせて調べておくと、準備の手間を大きく増やさずに選択肢を広げられます。
工学部・理工系の編入学試験として、高専出身者を主な対象とする東北大学工学部の編入試験や、電気・電子・機械系のコースを含む兵庫県立大学工学部の編入試験は、専門科目の出題範囲や試験科目の構成を比較する対象として参考になります。試験日程が重ならないか、専門科目の出題範囲に共通する単元がどれだけあるかを整理しておくと、学習の重複を活かした併願計画が立てやすくなります。理系分野でも専門筆記より小論文・口述試験を重視する入試形式を知っておきたい場合は、金沢大学融合学域の編入試験のように出題方式そのものが異なる大学の情報も参考になります。
併願を組む際に特に確認しておきたいのは、TOEICなど英語外部スコアの提出締切です。滋賀県立大学工学部は令和6年4月以降受験のTOEICスコアのみを対象としているため、他大学の英語外部試験要件と受験日程が競合しないかをあらかじめ確認しておく必要があります。専門科目の出題範囲についても、材料化学科であれば化学系、機械システム工学科・電子システム工学科であれば数学と各専門4科目という構成を踏まえ、併願先の出題範囲とどれだけ重なるかを一覧化しておくと、限られた準備期間の使い方を判断しやすくなります。
併願校を検討する際は、TOEICスコアの提出締切、専門科目の出題範囲、面接の有無、検定料や入学料といった費用面まで含めて比較することをおすすめします。滋賀県立大学工学部は英語を独自試験ではなくTOEICスコアで評価するため、TOEIC対策に強みがある受験生にとっては相対的に取り組みやすい一方、専門科目の出題範囲が学科によって大きく異なるため、志望学科を早期に一つに絞り込み、その学科の出題範囲に沿った対策を優先することが結果的に効率の良い準備につながります。独学での進捗管理に不安がある場合は、大学編入対策コースのように、専門科目・TOEIC・面接対策を一体で相談できる環境を利用しながら、出願資格の確認から書類準備までのスケジュールを一緒に整理していく方法もあります。
高専5年生が出願する場合は、卒業研究や卒業論文の提出時期と、滋賀県立大学工学部の出願期間・試験日が重なる可能性がある点にも注意が必要です。出願書類の準備には成績証明書や卒業見込証明書の発行が必要で、在籍校での発行手続きにも一定の日数がかかるため、卒業研究のスケジュールと出願・試験の準備を同時並行で進められるよう、年間の予定を早めに可視化しておくことをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
滋賀県立大学工学部の編入試験はどの学科で実施されていますか?
材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科の3学科で第3年次編入学試験が実施されており、令和9年度学生募集要項の時点では募集人員はいずれも「若干名」です。同じ資料には環境科学部の編入学試験結果も掲載されていますが、工学部と環境科学部では出願者数の規模が大きく異なります。他学部の編入学実施状況は年度により変わることがあるため、志望する学部が募集を行っているかは必ず最新の募集要項でご確認ください。
出願資格の「大学2年以上在学」とは具体的にどのような条件ですか?
大学に2年以上(休学期間を除く)在学し、62単位以上を修得した者、または令和9年3月修得見込みの者(令和9年3月をもって2年間在学となる者を含む)が対象です。修得単位数は在学中の大学が発行する証明書で確認されるため、早い段階で取得単位数を確認しておくと安心です。
英語の試験はどのように実施されますか?
独自の英語筆記試験は行われず、TOEIC Listening & Reading Testのスコアを提出する方式です。令和6年4月以降に受験したTOEIC公開テストまたはTOEIC-IPテストのスコアが対象で、730点以上は満点、221点~729点はスコアから220点を引いた値を100点満点として換算、220点以下は0点として扱われます。
専門科目の出題範囲はどこで確認できますか?
学生募集要項に学科別の出題範囲が明記されています。材料化学科は物理化学・無機化学・有機化学、機械システム工学科は数学(微積分・線形代数)・熱力学・流体力学・材料力学、電子システム工学科は数学(微積分・線形代数)・電磁気学・電気電子回路・情報基礎が出題範囲として示されています。
過去問は入手できますか?
大学公式サイトでは工学部編入学試験の過去問は公開されていません。学生募集要項が完成した後、教務課入試室(A1棟2階201室)で配布されるほか、学生支援センター(A0棟2階)での閲覧が可能とされています。遠方の場合は教務課入試室(電話0749-28-8217・8243)へ入手方法を直接問い合わせることをおすすめします。過去問が手元にない間は、シラバスやアドミッションポリシーなど公開情報から出題範囲を補って対策を進める方法もあります。
倍率はどのくらいですか?
大学は倍率を明示的には公表していませんが、入学者選抜結果状況表として学科別の出願者数・受験者数・合格者数を公開しています。令和6~8年度のデータでは、学科や年度によって出願者数が0名から5名程度まで変動しており、若干名募集ゆえに年度による差が大きい点に注意が必要です。
志望理由書の提出は必須ですか?
学生募集要項に記載された出願書類には志望理由書は含まれておらず、選考は学力試験・面接試験・調査書(または成績証明書)の総合判定で行われます。ただし面接試験では志望動機や学習計画が問われるため、書類として提出しない場合でも、話す内容として事前に整理しておくことをおすすめします。
入学後に転学部・転学科はできますか?
募集要項には「入学後の転学部および転学科を認めません」と明記されています。編入学時点で材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科のいずれかを選び、その学科で学び続けることになるため、出願前に学びたい分野を学科レベルで絞り込んでおく必要があります。
まとめ|滋賀県立大学工学部の編入試験に向けて
滋賀県立大学工学部の3年次編入学試験は、材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科の3学科で実施され、募集人員はいずれも若干名です。英語はTOEICスコアによる外部評価、専門科目は学科ごとに異なる範囲からの筆記試験、そして面接試験と調査書(または成績証明書)を合わせた総合判定という選考方式が採られています。過去3年間の実績データからは、出願者数そのものが年度によって0名から5名程度まで変動する実態が見えており、単年度の数字だけで難易度を判断するのではなく、複数年のデータと自分の出願資格・既習範囲を照らし合わせて準備計画を立てることが重要です。
専門科目の出題範囲、TOEICの換算ルール、出願書類、費用、入学後の転学部・転学科不可といった条件は、いずれも学生募集要項の原文に明記された情報です。出願を具体的に検討する段階では、本記事で整理した内容を出発点としつつ、必ず最新年度の公式募集要項と大学からのお知らせを確認してください。専門科目・TOEIC・面接対策を並行して進める必要がある分、準備期間を長めに確保し、早い段階で学習計画を組み立てておくことが、当日までに実力を積み上げるための現実的な進め方になります。本記事で紹介した過去3年間の出願・合格実績は、あくまで令和6~8年度入学者分の公表資料にもとづく数値であり、次年度以降の傾向を保証するものではありません。若干名募集という枠組み自体は今後も継続すると見込まれますが、募集人員・出願資格・試験科目は年度によって改定される可能性があるため、出願を決めた後も定期的に大学公式サイトを確認する習慣を持っておくと安心です。
特に材料化学科・機械システム工学科・電子システム工学科という3学科の枠組みは、編入学後も卒業まで変更できません。出願前の時点で、どの学科の研究分野に自分の関心が近いのか、出題範囲の専門科目をどこまで既習内容でカバーできているのかを一度整理し、TOEICのスコア準備・専門科目の演習・面接想定問答という3つの軸を、出願期間から逆算したスケジュールに落とし込んでおくことをおすすめします。過去問が公式には公開されていない分、学生支援センターでの閲覧や教務課入試室への問い合わせといった一手間を惜しまないことが、他の受験生との情報格差を埋める現実的な一歩になります。
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