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愛知淑徳大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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愛知淑徳大学の編入学試験は、12学部すべてに募集の窓口がある一方で、健康医療科学部の言語聴覚学専攻・理学療法学専攻・臨床検査学専攻・救急救命学専攻、食健康科学部の健康栄養学科、福祉貢献学部の子ども福祉専攻の6専攻・学科は編入学試験そのものを実施していません。さらに人間情報学部の数学・情報教員養成専攻、健康医療科学部の視覚科学専攻、交流文化学部の観光専攻は「2年次のみ」で、3年次からの編入はできません。志望する学科・専攻によって出願できる年次が違うため、まずここを確認しないと計画が立てられません。
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この記事では、愛知淑徳大学が公表している2027年度編入学試験入学試験要項と、2026年度の実施結果をもとに、学部・学科・専攻別の実施状況・受験資格・選抜方法・日程を整理します。あわせて、大学が公式に公開している2026年度の出題意図・解答例(創作表現専攻・食創造科学科・ランゲージ専攻・ビジネス学科の4学科分)から読み取れる出題テーマ、そして「2年次編入を推奨する」と大学自身が明言している学科がなぜそう案内しているのかまで、要項の記載に沿って解説します。
愛知淑徳大学は名古屋市千種区の星が丘キャンパスと愛知県長久手市の長久手キャンパスの2拠点からなる私立大学で、文学部・教育学部・人間情報学部・心理学部・創造表現学部・建築学部・健康医療科学部・食健康科学部・福祉貢献学部・交流文化学部・ビジネス学部・グローバル・コミュニケーション学部の12学部で構成されています。編入学試験の試験会場は学部を問わず星が丘キャンパスに統一されています。
愛知淑徳大学の編入学試験には3つの区分がある
愛知淑徳大学の「編入学試験」は、2027年度入学試験要項によれば一般(2年次・3年次)・特別・社会人(2年次・3年次)・特別・外国人留学生(2年次・3年次)の3区分で構成されています。3区分とも「2年次または3年次からの入学」という点は共通で、選抜方法・配点も同一です(後述)。
注意が必要なのは、愛知淑徳大学には編入学試験と同日に実施される「グローバル入試」「特別選抜入試」という別の入試制度がある点です。要項は「編入学試験と同日に実施される『グローバル入試』『特別選抜入試』には出願できません」と明記しています。これらは1年次からの入学者を対象とした制度で、2年次・3年次への編入とは別物です。社会人や外国人留学生が愛知淑徳大学を志望する場合、「編入学試験(特別・社会人/特別・外国人留学生)」で2・3年次に入るのか、「特別選抜入試」で1年次から入るのかを、まず区別してください。
アドミッション・ポリシーは「編入学試験は、他大学などで培った基礎的学力に加え、各専門分野の基礎的技術、基本的知識をすでに十分修得しており、本学において一層高い専門知識と技術の習得をめざしている者を対象とした入試である」と定義しています。つまり大学側は、編入学試験を「一般入試で入れなかった人の受け皿」ではなく、他機関ですでに専門の基礎を積んだ人向けの入試として位置づけています。面接では、志望する学科・専攻のアドミッション・ポリシーを理解できているかが問われることがある、と要項に明記されている点も踏まえて準備してください。
学部別の募集人員と実施年次【2027年度】
愛知淑徳大学の編入学試験は、募集人員を具体的な人数ではなく「若干名」として公表しています。学部・学科・専攻ごとに数値の違いはなく、全実施区分が一律「若干名」です。したがって募集人員の多寡で難易度を比較することはできず、実施しているかどうか、2年次と3年次の両方があるかどうかが、志望校選びの最初の判断材料になります。
| 学部 | 学科 | 専攻 | 2年次 | 3年次 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 国文学科 | ― | ○ | ○ |
| 教育学部 | 教育学科 | ― | ○ | ○ |
| 人間情報学部 | 人間情報学科 | 感性工学専攻 | ○ | ○ |
| データサイエンス専攻 | ○ | ○ | ||
| 数学・情報教員養成専攻 | ○ | × | ||
| 心理学部 | 心理学科 | ― | ○ | ○ |
| 創造表現学部 | 創造表現学科 | 創作表現専攻 | ○ | ○ |
| メディアプロデュース専攻 | ○ | ○ | ||
| 建築学部 | 建築学科 | 建築・まちづくり専攻 | ○ | ○ |
| 住居・インテリアデザイン専攻 | ○ | ○ | ||
| 健康医療科学部 | 医療貢献学科 | 言語聴覚学専攻 | × | × |
| 視覚科学専攻 | ○ | × | ||
| 理学療法学専攻 | × | × | ||
| 臨床検査学専攻 | × | × | ||
| スポーツ・健康医科学科 | スポーツ・健康科学専攻 | ○ | ○ | |
| 救急救命学専攻 | × | × | ||
| 食健康科学部 | 健康栄養学科 | ― | × | × |
| 食創造科学科 | ― | ○ | ○ | |
| 福祉貢献学部 | 福祉貢献学科 | 社会福祉専攻 | ○ | ○ |
| 子ども福祉専攻 | × | × | ||
| 交流文化学部 | 交流文化学科 | ランゲージ専攻 | ○ | ○ |
| 観光専攻 | ○ | × | ||
| ビジネス学部 | ビジネス学科 | ― | ○ | ○ |
| グローバル・コミュニケーション学部 | グローバル・コミュニケーション学科 | ― | ○ | ○ |
この表から読み取れる点を整理します。
12学部のうち、学科・専攻単位では6つが編入学試験そのものを実施していません。健康医療科学部医療貢献学科の言語聴覚学専攻・理学療法学専攻・臨床検査学専攻、健康医療科学部スポーツ・健康医科学科の救急救命学専攻、食健康科学部の健康栄養学科、福祉貢献学部の子ども福祉専攻の6専攻・学科です。健康医療科学部は6専攻中2専攻(視覚科学専攻、スポーツ・健康科学専攻)だけが編入学試験の対象になっている点に注意してください。
2年次のみで3年次の募集がないのは3専攻です。人間情報学部の数学・情報教員養成専攻、健康医療科学部の視覚科学専攻、交流文化学部の観光専攻がこれにあたります。とくに観光専攻は「2027年度は2年次のみ募集」と要項に明記されており、年度によって3年次の扱いが変わり得ることを示しています。
残る15の学科・専攻は2年次・3年次のいずれからも編入できます。ただし実施年次は年度によって変動することがあります。2026年度の実施結果を見ると、教育学科・建築学科の建築・まちづくり専攻・住居・インテリアデザイン専攻は「2026年度は3年次(一般)(特別)の募集をしていません」と大学自身が注記しており、2027年度要項でこの3つが3年次を含めて募集を再開しています。志望する学科・専攻が「その年度に何年次を実施するか」は、年度ごとに要項の該当ページで必ず確認してください。
受験資格|3つの区分でそれぞれ条件が違う
愛知淑徳大学の受験資格は、「一般」「特別・社会人」「特別・外国人留学生」の3区分でベースになる条件が異なります。まず自分がどの区分に該当するかを確定させてください。
一般(2年次・3年次)
本学のアドミッション・ポリシーを十分に理解し、次の1〜6のいずれかに該当する者(2027年3月31日までに該当する見込みの者を含む)です。
- 学士の学位を有する者
- 短期大学または高等専門学校を卒業した者
- 専修学校の専門課程(修業年限が2年以上であること、その他文部科学大臣の定める基準を満たすものに限る)を修了した者
- 高等学校の専攻科の課程(修業年限が2年以上であること、その他文部科学大臣の定める基準を満たすものに限る)を修了した者(ただし、学校教育法第90条に規定する大学入学資格を有する者に限る)
- 外国において、学校教育における14年以上の課程(日本における通常の課程による学校教育期間を含む)を修了した者
- 本学以外の大学に、2年次編入は1年以上在学し30単位以上、3年次編入は2年以上在学し60単位以上修得した者(休学期間を除く)
数学・情報教員養成専攻を志望する場合は、これに加えて高等学校で「数学I、数学II、数学III、数学A、数学B、数学C」を履修していることが条件になります。また、要項は「本学卒業生は、卒業時の同一学部・学科への学士入学を原則として認めない」と注記しています。
特別・社会人(2年次・3年次)
一般の資格1〜6のいずれかを満たしたうえで、2027年4月1日現在、社会人としての経験を2年以上有している者で、出願時に大学・短期大学・高等専門学校等に在籍していない者が対象です。社会人としての職歴の内容は問われません。
特別・外国人留学生(2年次・3年次)
外国において学校教育における14年以上の課程を修了した者、または本学の個別審査でこれと同等以上の学力があると認められた者が対象です。加えて、外国の国籍を有すること(日本の永住者・特別永住者を除く)、そして日本語能力試験(JLPT)N1に合格、または日本留学試験(EJU)の「日本語」科目で読解・聴解/聴読解250点以上および記述35点以上を得点していることが必要です。対象となる日本留学試験の回は年度ごとに指定されているため、要項の該当年度分を確認してください。
事前の出願資格確認|出願そのものの前に関門がある
愛知淑徳大学の編入学試験でとくに注意が必要なのが、「事前の出願資格確認」という独立した手続きです。要項は「出願を希望する者は、出願資格確認期間内(2026年10月2日(金)必着)に必要書類を提出し、出願資格の確認をおこなってください。確認をおこなっていない者は、出願することができません」と明記しています。
つまり、11月の出願期間に入る前に、10月2日必着というより早い締切で卒業(見込み)証明書・学業成績証明書・在学期間証明書などを大学に郵送し、出願資格そのものを認めてもらう必要があります。この確認を経ていない人は、11月の出願期間になっても出願できません。
提出書類は区分によって異なります。一般・特別(社会人)の共通提出書類には「大学、短期大学または高等専門学校卒業証明書(卒業見込証明書)および学業成績証明書」が含まれ、専修学校の専門課程修了者には専修学校修了証明書、高等学校専攻科修了者には専攻科修了証明書、社会福祉専攻を国家資格保有者として志望する場合は社会福祉士・精神保健福祉士の国家資格免許証のコピーが必要になります。特別・外国人留学生は、最終学校の修了証明書に加えて、学則・カリキュラム・修業年限などを証明する書類、日本語能力に関する書類のコピー、パスポート・在留カードのコピーなど、書類の点数が多くなります。
出願資格確認の結果は全員に郵送で通知され、認定された者には「愛知淑徳大学出願資格認定書」と「学科・専攻からの連絡事項」が同封されます。この確認手続きを逆算すると、証明書の発行を依頼する時期は9月中には動き出す必要があります。
選抜方法・配点【2027年度】
選抜方法は一般・特別を通じて書類審査(20点)・専門科目試験または小論文(50点)・個人面接(30点)の合計100点で、総合点の上位から順位付けして合否を判定します。同点者は同順位として扱われます。
学部・学科・専攻によって「専門科目試験」と「小論文」のどちらが課されるかが分かれており、この違いは対策の方向性を大きく左右します。
| 学部 | 学科・専攻 | 選抜方法 |
|---|---|---|
| 文学部 | 国文学科 | 書類審査・専門科目試験・個人面接 |
| 教育学部 | 教育学科 | 書類審査・専門科目試験・個人面接 |
| 人間情報学部 | 感性工学専攻 | 書類審査・専門科目試験・個人面接 |
| データサイエンス専攻 | 書類審査・専門科目試験・個人面接 | |
| 数学・情報教員養成専攻 | 書類審査・専門科目試験・個人面接 | |
| 心理学部 | 心理学科 | 書類審査・専門科目試験(心理学)・個人面接 |
| 創造表現学部 | 創作表現専攻 | 書類審査・小論文・個人面接 |
| メディアプロデュース専攻 | 書類審査・小論文・個人面接 | |
| 建築学部 | 建築・まちづくり専攻 | 書類審査・専門科目試験・個人面接 |
| 住居・インテリアデザイン専攻 | 書類審査・専門科目試験・個人面接 | |
| 健康医療科学部 | 視覚科学専攻 | 書類審査・小論文・個人面接 |
| スポーツ・健康科学専攻 | 書類審査・小論文・個人面接 | |
| 食健康科学部 | 食創造科学科 | 書類審査・小論文・個人面接 |
| 福祉貢献学部 | 社会福祉専攻 | 書類審査・小論文・個人面接 |
| 交流文化学部 | ランゲージ専攻 | 書類審査・小論文・個人面接 |
| 観光専攻 | 書類審査・小論文・個人面接 | |
| ビジネス学部 | ビジネス学科 | 書類審査・専門科目試験・個人面接 |
| グローバル・コミュニケーション学部 | グローバル・コミュニケーション学科 | 書類審査・専門科目試験・個人面接(英語での質問を含む) |
文系・理系にきれいに分かれるわけではありません。専門科目試験を課すのは国文学科・教育学科・人間情報学科の3専攻・心理学科・建築学科の2専攻・ビジネス学科・グローバル・コミュニケーション学科の9学科・専攻、小論文を課すのは創造表現学科の2専攻・視覚科学専攻・スポーツ健康科学専攻・食創造科学科・社会福祉専攻・交流文化学科の2専攻の8学科・専攻です。文学部は専門科目試験、創造表現学部は小論文というように、似た系統の学部でも試験の性格が違います。
この振り分けから読み取れる傾向としては、学科の専門知識を積み上げ式で問う学科(国文学・教育学・データサイエンス・心理学・建築・ビジネス・グローバル・コミュニケーションなど)は「専門科目試験」、創作・表現・対人援助・語学運用など、知識量そのものよりも文章表現力や自分の考えを組み立てる力を重視する学科(創作表現・メディアプロデュース・視覚科学・スポーツ健康科学・食創造科学・社会福祉・交流文化)は「小論文」という基準で選ばれている傾向がうかがえます。ただし建築学科は専門科目試験である一方、同じ実技・演習系のスポーツ・健康科学専攻は小論文というように、例外もあるため、必ず志望する学科・専攻の選抜方法を個別に確認してください。
グローバル・コミュニケーション学部だけは「個人面接(英語での質問を含む)」と注記されており、面接の一部が英語でおこなわれる前提で準備する必要があります。心理学部は専門科目試験に「(心理学)」と明記されており、専門科目が心理学の内容に固定されています。
試験時間割
2027年度の試験時間割は次のとおりです。
| 時刻 | 内容 |
|---|---|
| 12:40 | 入室完了 |
| 13:00〜14:00 | 専門科目試験または小論文(60分) |
| 14:00〜14:20 | 休憩 |
| 14:20 | 面接のための入室 |
| 14:30〜 | 個人面接 |
専門科目試験・小論文とも試験時間は60分です。遅刻した場合は試験開始後20分以内であれば受験できますが、試験時間は延長されません。
出願書類|志望理由書は1枚目が箇条書き、2枚目が600字
出願時に提出する書類は、事前の出願資格確認で提出する証明書類とは別に用意されています。全区分共通で提出するのは、インターネット出願確認票(出願登録完了後にA4サイズで印刷したもの)と志望理由書(本学所定用紙)です。特別・外国人留学生はこれに加えて身元保証書の提出が必要で、出願資格確認を経た者は全員、出願資格認定書のコピーも提出します。
| 提出書類 | 様式・記入上の注意 | 対象 |
|---|---|---|
| インターネット出願確認票 | 出願登録完了後、A4サイズで印刷する | 全員 |
| 志望理由書 | 本学所定用紙。志望理由と入学後の目標、大学生活への抱負などを1枚目に箇条書きにし、2枚目に600字以内の文章でまとめる(日本語で記入) | 全員 |
| 身元保証書 | 本学所定用紙 | 特別・外国人留学生のみ |
| 出願資格認定書のコピー | 事前の出願資格確認で交付されたもの | 全員 |
志望理由書は「1枚目に箇条書き、2枚目に600字以内の文章」という二段構成になっている点に注意してください。1枚目の箇条書きで要素を整理してから2枚目の文章にまとめる形式のため、いきなり600字の文章を書き始めるのではなく、まず志望理由・入学後の目標・大学生活への抱負を要素分解して箇条書きにし、そこから600字に収める順番で作成すると要項の指示に沿った書き方になります。書類審査の配点は20点で、専門科目試験・小論文(50点)に次ぐ比重があるため、面接だけでなく書類の完成度も合否に影響します。
日程・スケジュール【2027年度】
| 項目 | 2027年度 |
|---|---|
| 事前の出願資格確認期限 | 2026年10月2日(金)必着 |
| 出願期間(インターネット出願) | 2026年11月2日(月)〜11月9日(月)締切日消印有効 |
| 受験票の取得 | 2026年11月16日(月)10:00〜 |
| 試験日 | 2026年11月28日(土) |
| 試験会場 | 星が丘キャンパス |
| 合格発表日 | 2026年12月8日(火)10:00〜(インターネットによる合否照会のみ) |
| 合否照会可能期間 | 2026年12月8日(火)10:00〜12月14日(月)23:59 |
| 入学手続 第1次締切 | 2026年12月15日(火) |
| 入学手続 第2次締切 | 2027年3月10日(水) |
入学検定料は25,000円です。合格発表は大学の掲示や郵送ではなく、インターネット出願システムのマイページでの合否照会のみでおこなわれます。合格通知書・振込依頼票・入学手続要項も郵送されないため、マイページから各自で印刷する必要があります。要項は「合否照会の『誤操作』『見間違い』などを理由とした、入学手続締切日後の入学手続は認めません」と注意しており、照会開始直後はアクセスが集中しやすいことも案内されています。
受験上の配慮を必要とする場合
障がい等のため受験上・修学上の配慮を必要とする方向けの案内も要項に用意されています。要項が挙げる配慮の例には、補聴器または人工内耳の装用、文書による注意事項の伝達、試験時間中の服薬、拡大文字問題冊子の配付、点字解答、試験室の出入口付近への座席設定、別室の設定などがあります。配慮を希望する場合は、事前の出願資格確認と同じ2026年10月2日(金)までにアドミッションセンターへ連絡する必要があり、期日後の申し出は受験時の配慮ができない場合があるとされています。日常的に補聴器・松葉杖・車椅子等を使用しており試験当日も同様に使用する予定がある場合は、試験場設定の都合上、必ず事前に申請するよう案内されています。
倍率・実績【2026年度の結果】
ここが、愛知淑徳大学の編入学試験を検討するうえでもっとも実態を知っておくべき部分です。大学は2027年度入学試験要項の中で「2026年度 入試結果」として、2年次・3年次それぞれの一般・特別区分ごとに、学部・学科・専攻別の募集人員・志願者・受験者・合格者を公表しています。
結論から言うと、2026年度に実際に志願者がいた学科・専攻はごく一部で、大学全体でも志願者はわずか5名でした。
| 年次・区分 | 学科・専攻 | 志願 | 受験 | 合格 |
|---|---|---|---|---|
| 2年次・一般 | 創作表現専攻 | 1 | 1 | 0 |
| 2年次・一般 | ランゲージ専攻 | 2 | 1 | 1 |
| 2年次・一般 | ビジネス学科 | 1 | 1 | 0 |
| 2年次・特別(社会人) | 食創造科学科 | 1 | 1 | 1 |
| 上記以外の全学科・専攻(2年次・一般/特別、3年次・一般/特別) | ― | 0 | 0 | 0 |
集計すると、2026年度の編入学試験は大学全体で志願者5名・受験者4名・合格者2名でした。3年次編入(一般・特別のいずれも)は全学部・全学科・全専攻で志願者0名だったことも要項に明記されています。大学が公開する「志願者数/受験者数/合格者数/入学者数/収容定員」ページでも、2026年5月1日現在の編入学者数は食健康科学部1名・交流文化学部1名のみで、他の学部はすべて0名となっており、この要項の数字と整合しています。
この結果から言えることは2つあります。一つは、多くの学科・専攻で「倍率」という概念自体が成立しないということです。志願者が0名か1〜2名の年、倍率を計算しても参考になりません。もう一つは、大学が過去問題を公開しているのは、実際に受験者がいた学科・専攻に限られるということです。要項は「過去の入試問題を大学WEBサイトで公開しています。ただし、受験者がいなかった場合は、公開できません」と明記しており、2026年度に過去問が公開されているのが創作表現専攻・食創造科学科・ランゲージ専攻・ビジネス学科の4学科・専攻だけなのは、この4つが実際に受験者のいた学科・専攻と一致しているためです。
愛知淑徳大学の編入学試験を検討する場合、「倍率が低いから入りやすい」という捉え方は成り立ちません。母数が1桁台のため、翌年に志願者が数名増えるだけで状況は一変します。むしろ「志願者自体が少ない試験だからこそ、公開されている一次情報(受験資格・選抜方法・出題意図)を正確に押さえて対策した人が有利になる」と考えるべきです。
なお、この志願者数の少なさは愛知淑徳大学に限った現象ではなく、私立大学の一般編入学試験全体に見られる傾向でもあります。たとえば同じ私立大学でも学部数の多い大規模校では学部単位で数名〜十数名の志願者が集まるケースがありますが、愛知淑徳大学のように学部・学科ごとの募集を「若干名」とし、かつ制度の存在自体があまり知られていない大学では、志願者が1桁にとどまりやすくなります。合格実績(食創造科学科・ランゲージ専攻で各1名)が示すとおり、志願すれば必ず不合格になるという試験ではなく、書類審査・専門科目試験または小論文・面接という基準に沿った準備ができていれば、合格の可能性は十分にある試験だといえます。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
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(費用は一切かかりません)
学部ごとに「2年次を推奨する理由」が要項に明記されている
愛知淑徳大学の入学試験要項でとくに価値が高いのが、学科・専攻ごとの「出願における注意事項」です。ここには、合否ではなく入学後にどれだけスムーズに学べるかに直結する情報が書かれており、多くの学科が「2年次からの編入を推奨する」と、その理由まで具体的に説明しています。募集要項の総論部分(受験資格・選抜方法・日程)だけを見ても、この学科ごとの事情はわかりません。合格した後に「専門科目の履修が始まっていた」「ゼミの定員が埋まっていた」という事態を避けるために、志望学科の欄は出願前に必ず目を通しておくべき箇所です。
ゼミ配属・専門科目の開始時期が理由になっている学科が大半
次の学科・専攻は、いずれも「2年次から専門科目の本格的な学修が始まる」「ゼミ(専門演習)の選択・配属が2年次におこなわれる」ことを理由に2年次編入を推奨しています。
- 人間情報学部 感性工学専攻・データサイエンス専攻:2年次後期にゼミ配属
- 創造表現学部 創作表現専攻:ゼミが2年次後期から開始
- 創造表現学部 メディアプロデュース専攻:3年次から始まるゼミの選考が2年次前期に実施。3年次編入は選択可能なゼミが限定される場合がある
- 建築学部 建築・まちづくり専攻・住居・インテリアデザイン専攻:2年次から演習系科目が本格化し、3年次から始まるゼミ選択が2年次後期。3年次編入はゼミ選択が制限される場合がある
- 健康医療科学部 スポーツ・健康科学専攻:卒業研究(必修)のゼミ選択が2年次後期。3年次編入は選択可能なゼミが限定される場合がある
- 食健康科学部 食創造科学科:ゼミ選択が2年次前期
- 交流文化学部 ランゲージ専攻:1年次後期にゼミを選択し2年次前期からゼミが始まる
- 交流文化学部 観光専攻:ゼミ選択が1年次後期(2027年度は2年次のみ募集)
- ビジネス学部 ビジネス学科:ゼミナールが2年次前期から開始
文学部国文学科は、3年次編入自体は実施していますが、「ゼミの選択が2年次後期におこなわれるため、3年次に編入される方は選択可能なゼミが限定される場合があります」と注記されています。教育学科、人間情報学部数学・情報教員養成専攻、健康医療科学部視覚科学専攻には、こうした特記事項は「なし」とされています。
心理学科|資格要件と少人数ゼミの定員がボトルネックになる
心理学部心理学科は、要項でとくに詳しく2年次編入が推奨されています。理由は2つです。第一に、1・2年次に必修の専門科目が多く配置されており、公認心理師の受験資格を希望する場合は法定25科目を修める必要があること。第二に、3年次から始まるゼミ(専門演習I・II、必修科目)が少人数制で定員が設定されており、在学生は2年次後期にゼミ選択の機会が与えられ、2年次の終わりに所属ゼミが内定するため、3年次から編入した場合はすでに定員が埋まっているゼミしか選べない可能性があるということです。ゼミでは2年かけて卒業論文に取り組むため、選択の幅を広げる意味でも大学は2年次編入を推奨しています。
福祉貢献学部社会福祉専攻|資格取得の可否が年次で変わる
社会福祉専攻は、社会福祉士国家試験受験資格を編入学でも取得可能としていますが、「通常の入学生においては、2年次以降の実習のため1年次から専門科目の修得が必要となっています。3年次編入では困難です」と明記されています。加えて、編入学による精神保健福祉士国家試験受験資格の取得は、カリキュラムの編成上できません。社会福祉士・精神保健福祉士の養成校から編入する場合の指定科目の読み替えも、「読み替え条件が満たされている場合のみ可能」であり、養成校で修得した科目がそのまま自動的に読み替えられるわけではない点に注意してください。
グローバル・コミュニケーション学科|3年次編入は推奨されていない
グローバル・コミュニケーション学科は、要項の中でもっとも踏み込んだ表現で2年次編入を求めています。理由として、必修のゼミが2年次から始まること、2年次前期後半に実施される6〜8週間の海外留学プログラム「Study Abroad」が必修であること、必修科目・選択必修科目が多いこと、TOEICスコアに基づく履修制限が設けられていることが挙げられています。そのうえで要項は「3年次編入をした場合には、2年間での卒業が極めて困難になるため推奨していません」とまで明言しています。3年次編入の制度自体はありますが、実質的には2年次編入が前提の学科だと考えたほうが実態に近いといえます。
過去問はどこで手に入るか
愛知淑徳大学は、編入学試験の過去問題を大学公式サイト(過去の入試問題ページ)で公開しています。ただし、要項が明記しているとおり「受験者がいなかった場合は、公開できません」。2026年度実施分では、募集をおこなった学科・専攻のうち、実際に受験者がいた創作表現専攻・食創造科学科・ランゲージ専攻・ビジネス学科の4学科・専攻だけが、問題と「出題意図・解答」の両方を公開しています。それ以外の学科・専攻(国文学科、教育学科、人間情報学科の各専攻、心理学科、建築学科の各専攻、視覚科学専攻、スポーツ・健康科学専攻、社会福祉専攻)は、2026年度は受験者がいなかったため公開されていません。
なお2023〜2025年度分の過去問題も大学サイトに掲載されていますが、こちらはパスワードで保護されており、パスワードは各年度の入学試験要項に記載される仕組みになっています。要項を保有していない一般の受験生が閲覧することは想定されていません。したがって、実質的に参照できるのは大学が公開している最新の出題意図・解答例ということになります。
公開されている2026年度過去問から読み取れる出題テーマ
以下は、愛知淑徳大学が公式に公開している2026年度編入学試験の「出題意図・解答例」をもとに、学科・専攻ごとの出題テーマと評価基準を整理したものです。問題文そのものは大学が著作権上の理由で公開範囲を限定しているため転載せず、大学が公表しているテーマ・形式・採点の観点・自社の解説を中心にまとめます。
創作表現専攻(2年次・一般)|近代小説論を題材にした読解と小論文
創造表現学部創作表現専攻は、アドミッション・ポリシーに掲げる「文芸を中心とした創造的な表現活動に携わり得る知識と実践的な表現技術」を確認する狙いで出題しています。2026年度は、近代小説における言語表象が「私」という主体をどう立ち上げるかを論じた文献から出題されました。問一は基礎的な語彙力を問う漢字の書き取り、問二・問三は課題文の文脈を正確に読み取れているかを見るオーソドックスな読解問題、問四は課題文の筆者の立場を踏まえたうえで、現代のネット社会の問題と絡めて自分の主張を述べる小論文でした。
大学は問四の採点のポイントを4点公開しています。①筆者のいう「近代文学」と「ウェブ」の共通性(ともに「アバターとしての私」があふれている場所であること)を理解して論述できているか、②「アバターとしての私」がはらむ問題点(言語によって構築された「アバター」にすぎない自分を「本当の私」と思い込んでしまうこと)を問題化できているか、③その立場(肯定的か否定的か)が示されているか、④プラス面とマイナス面の双方に目配りしたうえで理路整然と展開できているか、の4点です。読解の正確さと、抽象的な議論を自分の言葉で立場を決めて展開する力の両方が問われる構成だとわかります。
食創造科学科(2年次・特別=社会人)|食の安全性をテーマにした知識論述
食健康科学部食創造科学科は、健康食品・サプリメントと食の安全性に関する知識と、それを自分の言葉で提示する力を確かめる出題でした。問1は健康食品・サプリメントと医薬品との違いについて、問2は健康食品に関連した健康被害の要因と食の安全性の課題の解決策について論じるもので、大学は解答例をそのまま公開しています(それぞれ259字・766字の分量)。採点基準として「課題点・対策案が記載されている」「内容が具体的である」「内容が実現可能である」「文字数の不足、誤字脱字は減点の対象とする」の4点が示されています。解答例が丸ごと公開されている点は他学科にはない特徴で、どの程度の具体性・専門用語の使い方が求められるかを直接確認できます。
ランゲージ専攻(2年次・一般)|「グローバル人財」論の読解と自分の考えの対比
交流文化学部ランゲージ専攻は、「グローバル人財」という著者独自の概念を扱った課題文をもとに、3問構成で出題されました。問1は著者の主張を書かれている順に箇条書きで整理する設問、問2は世間一般で使われる「グローバル人材」について3つ以上の観点を自分で設定して考察する設問、問3は著者の「グローバル人財」と自分の考える「グローバル人材」を比較する設問です。
この専攻の採点で際立つのは、指定字数の8割に満たない場合は大幅減点という基準が3問すべてで明記されている点です。問1は指定360字の8割=288字、問2は指定600字の8割=480字、問3は指定400字の8割=320字を下回ると大幅減点とされています。内容以前に、まず指定字数の8割を必ず埋めることが最低条件になります。
ビジネス学科(2年次・一般)|経営学・会計学の選択式知識論述と専門用語の日英対応
ビジネス学部ビジネス学科は大問2構成でした。大問1は経営学分野(多角化戦略の動機・類型を事例とともに説明)と会計学分野(売上総利益から当期純利益までの5つの利益の説明)のいずれかを選択して解答する形式で、大学は「文字数が解答用紙の9割(540字)に達しない場合は、その文字数に応じて減点」「誤字脱字等は、1箇所ごとに減点(同じ誤りの重複減点はなし)」という採点基準を公開しています。大問2はビジネス系の専門用語(国内総生産、多様性、tariff/customs、investment、productivityなど)を日本語・英語の両方で理解しているかを問う出題でした。経営学と会計学のどちらを選ぶかは、事例を挙げて論じる力(経営学)と数値・順序を正確に説明する力(会計学)のどちらで戦うかという選択になります。
過去問から導ける学習の順番
- 志望する学科・専攻が「専門科目試験」か「小論文」かを選抜方法の一覧で確認する
- 専門科目試験の学科は、その分野の基礎知識(心理学科なら心理学、ビジネス学科なら経営学・会計学の基礎)をまず固める
- 小論文の学科は、指定字数の8割を必ず埋める練習を最優先にする(ランゲージ専攻の採点基準が示すとおり、字数不足は内容以前に大幅減点の対象になる)
- 過去問が公開されている4学科・専攻(創作表現・食創造科学・ランゲージ・ビジネス)を志望する場合は、公開されている出題意図・解答例を読み込み、自分の答案とのずれを言語化する
- 過去問が非公開の学科・専攻を志望する場合は、学科のアドミッション・ポリシーと志望理由書の記載内容(600字以内)から、専門分野の基礎知識の準備に切り替える
編入の単位認定と修業年限
要項によれば、本学入学前に修得した単位の認定は入学後におこなわれます。大学・短期大学・高等専門学校・高等学校専攻科・専修学校で修得した単位は、専門教育科目等併せて60単位を上限として認定されます。専門教育科目は修得科目の状況に応じて個別認定され、個別認定されなかった科目は本学の全学共通履修科目として包括認定されます。
要項は「編入学は出身学科を問いませんが、修得科目が本学の各学科・専攻の科目と著しく異なる場合は読み替えが困難です。そのため、入学後は相当数の科目の履修が必要になり、なおかつ履修登録単位数の上限設定があるため、卒業までに修業年限以上の年数を要する可能性もあります」と明記しています。出身分野と志望する学科・専攻が近いほど単位の読み替えは進みやすく、分野をまたぐ編入ほど、2年(3年次編入)や3年(2年次編入)での卒業が難しくなる可能性がある点は理解しておく必要があります。
また、免許・資格を取得するための科目の履修について、要項は「編入生を特別に考慮することはありません。授業時間割の都合で履修できず単位を修得できないことがあり得るため、卒業までに必ず免許・資格が取得できるとは限りません」と全学部共通の注意を出しています。教員免許や国家資格の取得を目的に編入を考えている場合は、この点を出願前に学科の窓口へ確認することを推奨します。
学納金の目安【2027年度】
編入学試験の入学検定料は25,000円です。合格後に必要となる学納金は、2年次編入と3年次編入で残りの在学年数分だけ金額が変わり、学部によっても差があります。要項に掲載されている初年度納入金(入学金・前期授業料・前期教育充実費・後援会関係費の合計、後期分は別途納入)から、代表的な学部の金額を示します。
| 学部 | 2年次編入・初年度納入金 | 3年次編入・初年度納入金 |
|---|---|---|
| 文学部/創造表現学部/交流文化学部/ビジネス学部 | 1,375,000円 | 1,345,000円 |
| 教育学部/人間情報学部/心理学部/福祉貢献学部/健康医療科学部(スポーツ・健康科学専攻) | 1,425,000円 | 1,395,000円 |
| 建築学部 | 1,525,000円 | 1,495,000円 |
| 健康医療科学部(視覚科学専攻) | 1,715,000円 | ―(3年次募集なし) |
| 食健康科学部 | 1,555,000円 | 1,525,000円 |
| グローバル・コミュニケーション学部 | 1,475,000円 | 1,445,000円 |
このほか、入学手続金納入時に学生教育研究災害傷害保険料(2年次編入は3年間分で2,100円、3年次編入は2年間分で1,400円が目安。健康医療科学部・食健康科学部・福祉貢献学部はやや高い設定)が一括徴収されます。後援会費は全員加入で、初年度は大学が入会金とあわせて徴収し、次年度以降は年間10,000円です。学部によっては別途、実験実習費(教育実習・介護等体験実習・博物館実習・公認心理師実習・視能訓練士実習・食創造科学科実験実習・社会福祉士実習など、学科・資格ごとに数千円〜15万円程度)や、留学が必修・選択必修となっている学科の留学費用(教育学科の海外セミナー、ビジネス学科のBilingual Internship、グローバル・コミュニケーション学科のStudy Abroadなど、いずれも数十万円規模)が発生します。金額は年度により変動するため、最新の学納金は要項の該当ページで確認してください。
面接対策|アドミッション・ポリシーの理解を問われる
愛知淑徳大学の編入学試験は、区分を問わず個人面接が課され、配点は30点です。要項は選抜方法の項目で「面接では志望する学科・専攻のアドミッション・ポリシーが理解できているかについて問うことがあります」と明記しています。これは、学科ごとに公表されている「学科・専攻別アドミッション・ポリシー」(要項の巻頭に掲載)を読み込んでおくことが、面接対策の出発点になるという意味です。
志望理由書の1枚目(箇条書き)と2枚目(600字の文章)も、志望理由・入学後の目標・大学生活への抱負を問う構成になっているため、アドミッション・ポリシーに書かれているキーワードと、自分がこれまで学んできたこと・今後身につけたいことを結びつけて言語化しておくと、書類と面接の内容に一貫性が生まれます。専門科目試験・小論文の対策だけに時間を使うのではなく、志望理由書の作成と面接の準備は並行して進めるべき項目です。
併願をどう組むか
愛知淑徳大学の編入学試験(2027年度)の試験日は2026年11月28日(土)です。同じ愛知県内の私立大学編入を検討する場合、試験日が重ならないかをまず確認してください。たとえば当サイトで別途まとめている名城大学の編入学試験は法・経営・経済・人間・都市情報・農学部などが2026年11月22日、情報工学部・理工学部が7月4日の実施で、愛知淑徳大学とは日程が重なりません。南山大学の編入学試験は8学部が2027年2月24日に一斉実施されるため、こちらも愛知淑徳大学(11月)とは時期がまったく異なり、併願の候補に入れやすい組み合わせです。中京大学や中部大学の編入学試験も含め、志望学部が決まったら各校の最新の入学試験要項で試験日を突き合わせ、事前の出願資格確認の締切(愛知淑徳大学は10月2日必着)から逆算したスケジュールを組んでください。
併願先を選ぶ際は、試験日だけでなく選抜方法の系統も揃えると準備の負担が軽くなります。愛知淑徳大学で専門科目試験を課す学科(国文学科・教育学科・人間情報学科・心理学科・建築学科・ビジネス学科・グローバル・コミュニケーション学科)を志望するなら、同じく専門知識を問う形式の大学・学部を併願先に選ぶと、対策の重複部分が増えます。逆に小論文を課す学科(創造表現学科・視覚科学専攻・スポーツ・健康科学専攻・食創造科学科・社会福祉専攻・交流文化学科)を志望するなら、小論文中心の選抜をおこなう大学と組み合わせたほうが、字数配分や構成の練習を使い回しやすくなります。
また、法政大学の編入学試験のように英語外部試験のスコアを出願時点で提出させる大学と併願する場合は、英語外部試験のスコア取得を先に済ませておくと、愛知淑徳大学の専門科目試験・小論文対策に時間を回しやすくなります(法政大学の編入学試験の詳細はこちらの記事で解説しています)。
よくある質問
Q. 愛知淑徳大学は全学部で編入学試験を実施していますか?
A. 12学部のうち編入学試験の窓口自体はほぼすべての学部にありますが、学科・専攻単位では健康医療科学部の言語聴覚学専攻・理学療法学専攻・臨床検査学専攻・救急救命学専攻、食健康科学部の健康栄養学科、福祉貢献学部の子ども福祉専攻の6専攻・学科は実施していません。志望する学科・専攻が対象かどうかは、募集人員の一覧表で必ず確認してください。
Q. 2年次と3年次、どちらで受けるべきですか?
A. 心理学部・グローバル・コミュニケーション学部・福祉貢献学部社会福祉専攻など、多くの学科が要項の中で「2年次からの編入を推奨する」と明言しています。理由はゼミ配属時期や必修科目の開始時期、資格取得要件が学科ごとに異なるためです。志望学科の「学科・専攻からの出願における注意事項」を必ず確認してください。
Q. 短期大学卒業や高等専門学校卒業でも出願できますか?
A. 出願できます。一般(2年次・3年次)の受験資格に「短期大学または高等専門学校を卒業した者」が含まれています。
Q. 社会人ですが出願できますか?
A. 「特別・社会人(2年次・3年次)」という区分があります。一般の資格1〜6のいずれかを満たしたうえで、2027年4月1日現在、社会人としての経験を2年以上有していること、出願時に大学等に在籍していないことが条件です。
Q. 外国人留学生の受験資格は何ですか?
A. 外国において14年以上の学校教育課程を修了していること(または個別審査で同等と認められること)に加えて、日本語能力試験(JLPT)N1合格、または日本留学試験(EJU)の「日本語」科目で読解・聴解/聴読解250点以上および記述35点以上を得点していることが必要です。
Q. 編入学試験の倍率はどのくらいですか?
A. 2026年度の実績では、大学全体で志願者5名・受験者4名・合格者2名でした。3年次編入は全学科・専攻で志願者0名です。多くの学科・専攻で志願者が0〜2名という規模のため、一般的な意味での「倍率」はほとんど成立しません。
Q. 過去問は入手できますか?
A. 大学公式サイトで公開されていますが、「受験者がいなかった場合は公開できません」という運用のため、2026年度実施分では創作表現専攻・食創造科学科・ランゲージ専攻・ビジネス学科の4学科・専攻のみ、出題意図・解答例が公開されています。それ以外の学科・専攻は非公開です。
Q. 「事前の出願資格確認」とは何ですか?
A. 11月の出願期間より前に、卒業(見込み)証明書などの必要書類を大学に提出し、出願資格そのものを認めてもらう手続きです。2027年度は2026年10月2日(金)必着で、これを済ませていないと11月の出願期間になっても出願できません。
Q. 合格発表はどのようにおこなわれますか?
A. 大学の掲示や郵送はおこなわれず、インターネット出願システムのマイページでの合否照会のみです。合格通知書・振込依頼票・入学手続要項も郵送されないため、各自でマイページから印刷する必要があります。
Q. 志望理由書はどのような形式で書きますか?
A. 本学所定用紙で、1枚目に志望理由・入学後の目標・大学生活への抱負などを箇条書きにし、2枚目に600字以内の文章でまとめる二段構成です。日本語で記入します。
Q. 他大学の編入学試験と併願できますか?
A. 制度上、他大学との併願を禁止する規定はありません。ただし愛知淑徳大学の編入学試験と同日に実施される同学内の「グローバル入試」「特別選抜入試」には出願できません。他大学との併願を組む場合は、事前の出願資格確認の締切(2026年10月2日必着)と試験日(2026年11月28日)が他大学の日程と重ならないかを、各校の最新の入学試験要項で確認してください。
Q. 面接では何を聞かれますか?
A. 要項には「志望する学科・専攻のアドミッション・ポリシーが理解できているかについて問うことがある」と明記されています。学科別に公表されているアドミッション・ポリシーを読み込み、志望理由書に書いた内容と一貫性のある受け答えができるよう準備してください。
まとめ
愛知淑徳大学の編入学試験は、12学部のほとんどに窓口があるものの、学科・専攻単位で見ると6専攻・学科は実施しておらず、3専攻は2年次のみという制約があります。募集人員は全区分で「若干名」としか公表されておらず、2026年度の実績では大学全体でも志願者はわずか5名、3年次編入はすべての学科・専攻で志願者0名という、非常に規模の小さい試験です。
この規模の小ささは、裏を返せば「一般的な意味での倍率対策」が機能しにくいということでもあります。むしろ効くのは、志望する学科・専攻が編入学試験を実施しているか、何年次から可能か、専門科目試験と小論文のどちらが課されるかという一次情報を正確に押さえたうえで、大学が公開している出題意図・解答例(該当する場合)と、要項に明記された「学科・専攻からの出願における注意事項」を読み込んで、その学科が求めている学修の始め方に合わせて準備することです。あわせて、10月2日必着の事前の出願資格確認、600字の志望理由書、アドミッション・ポリシーの理解を問う面接という、書類・小論文・面接の3方向すべてに抜けがないよう、逆算したスケジュールで進めてください。
本記事の数値・制度は、愛知淑徳大学が公表する2027年度編入学試験入学試験要項および2026年度の入試結果に基づいています。募集人員・実施年次・出願資格・選抜方法・日程は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず愛知淑徳大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。
本節で扱った出題テーマ・解答例・出題意図・採点のポイントは、いずれも愛知淑徳大学が公開している2026年度の編入学試験過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。
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