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関西大学社会学部の編入試験対策を徹底解説|外国語(英語)・専門論文・募集要項

関西大学社会学部の3年次編入学・転入学試験(正式名称:第3年次編・転入学試験〈学外受験者用〉)は、4年制大学に2年以上在学した人や短期大学・高等専門学校を卒業した人などを対象に、社会学科の社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻のいずれかへ編入学・転入学できる選抜試験です。社会学科には心理学専攻もありますが、心理学専攻の編入学は2年次のみが対象で、3年次編入の枠には含まれません。2027年度入試(2026年10月18日実施)では、外国語(英語)100点・専門論文100点の筆記試験に加えて面接が課され、募集人員は3専攻あわせて若干名です。本記事では、2026年6月完成の公式募集要項「2027年度 関西大学 編・転入学試験/社会人編入学試験 入学試験要項〈学外受験者用〉」と、関西大学入試センターが公開する2026年度実施分の実際の過去問題(社会学専攻・メディア専攻)、および2024〜2026年度の公式入試結果を突き合わせて、出願資格・試験科目・倍率・対策の方向性を整理します。日程や配点、募集人員は年度により変更される可能性があるため、出願前には必ず最新の公式募集要項をご確認ください。
関西大学社会学部の3年次編入学試験とは
対象となる専攻と対象外の専攻
関西大学社会学部は社会学科の1学科制で、その中に社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻・心理学専攻の4専攻が置かれています。公式募集要項の「募集学部・学科(専攻・専修)・募集人員・募集年次」の一覧表では、3年次編・転入学試験の対象は「社会学専攻/メディア専攻/社会システムデザイン専攻」の3専攻とだけ明記されており、心理学専攻の欄は3年次編・転入学の列が「―」(実施なし)になっています。心理学専攻を志望する場合は、同じ社会学部でも2年次編・転入学試験(試験科目・日程が別建て)に出願する必要があり、3年次編入の枠を探しても出願できないため注意してください。志望する専攻名を確認しないまま「社会学部だから出願できる」と思い込むと、出願資格の段階でつまずくことになります。
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もう一点、心理学専攻に関連して募集要項に明記されている注記があります。社会学部心理学専攻では公認心理師の受験資格に対応する科目を開講していますが、編入学生は一部科目の履修制限により公認心理師試験の受験資格を満たせない旨が公式に注意喚起されています。心理学専攻自体は3年次編入の対象外ですが、社会学部全体を検討している人がこの制約を知らずに情報収集を進めてしまうケースもあるため、あわせて押さえておくとよいでしょう。
アドミッション・ポリシーが示す求める人物像
社会学部が公式に定めるアドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)では、学位授与の方針・教育課程編成の方針に基づく教育を受けるために必要な力として、次の3点が明記されています。1つ目は、国語や外国語の学習で身につけた読解力と表現力、地理歴史・公民の学習で得た歴史的発展過程や政治経済の理解、数学・理科の学習で培った論理的思考力という高校段階の基礎学力です。2つ目は、人間と社会に関する問題に目を向け、その解決に挑み、新たな価値を創出することで社会への貢献を志す姿勢です。3つ目は、社会現象に対する多様な評価や視点を許容する柔軟性を持って主体的に学んでいく意欲です。専門論文と面接は、この3点を筆記と口頭の両面から確認する設計になっていると考えられるため、志望理由書や面接での回答は、この3項目のいずれかと結びつけて説明できるように準備しておくと一貫性が生まれます。
関西大学社会学部は千里山キャンパス(大阪府吹田市)に置かれており、3年次編入学試験の筆記・面接もすべて千里山キャンパスで実施されます。社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻という3専攻の構成自体が、社会調査・メディア研究・システムデザインという複数の視点から「人間と社会」を捉える学部の性格を表しています。出願する専攻によって専門論文の出題内容がまったく異なるため、後述する科目別対策では専攻ごとに分けて確認していきます。
専攻名の変遷と3年次編入の対象範囲
関西大学社会学部は1967年4月に、社会学専攻・産業社会学専攻・マス・コミュニケーション学専攻の3専攻で創設されました。1973年に産業心理学専攻が社会学専攻から独立して4専攻体制となり、その後2004年に産業社会学専攻が社会システムデザイン専攻へ、2006年に産業心理学専攻が心理学専攻へ、2013年にマス・コミュニケーション学専攻がメディア専攻へと、それぞれ名称を変えて現在に至っています。3年次編入の対象は社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻の3専攻で、産業心理学の系譜にあたる心理学専攻だけが3年次編入の対象から外れているという構図です。専攻名だけを見ると分かりにくい対象範囲も、こうした沿革を踏まえるとイメージしやすくなります。
もう一つ押さえておきたいのが、社会人を対象とした編入学試験との違いです。関西大学の募集要項が示す「募集学部・学科(専攻・専修)・募集人員・募集年次」の一覧表では、法学部・文学部には社会人3年次編入学試験の実施(○)が明記されている一方、社会学部には社会人3年次編入学試験の実施が明記されていません。社会学部で編入学試験の対象になっているのは、一般の3年次編・転入学試験(社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻)と、2年次編・転入学試験(心理学専攻・社会人2年次編入学の心理学専攻)であり、社会人として3年次への編入を希望する場合は、社会学部以外の学部を検討する必要があります。
3専攻それぞれの学びの方向性
3年次編入で出願できる社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻は、関西大学社会学部の公式学部紹介によれば、それぞれ次のような学びの方向性を持っています。志望理由書や面接で「この専攻を選んだ理由」を語る際の土台として押さえておくと、専門論文の答案内容とも結びつけやすくなります。
| 専攻 | 学びの方向性 |
|---|---|
| 社会学専攻 | 社会現象や人間関係をさまざまな角度から見つめ直し、多様な切り口で分析する。既成の概念にとらわれず、多角的に物事を考え抜く思考力を養う。 |
| メディア専攻 | 新聞・テレビからロボット・AI、ミュージアム・図書館からSNSまで、メディアという言葉を幅広くとらえ、その歴史・制度・産業・技術・ポピュラー文化・ジャーナリズムを多角的に学ぶ。「メディアを読みとく」知識と、実習等を通して「メディアをつくる」知識・技法の両方を身につける。 |
| 社会システムデザイン専攻 | 社会の問題を発見し解決策を考えることを通して、新しい社会像をデザインすることをめざす。経済学・経営学・科学技術に関する知識を学び、地域社会や国際的な問題に取り組む力を身につける。 |
社会学専攻の専門論文は統計図表の読み取りと社会学理論の説明を重視し、メディア専攻は時事的なメディア用語とテーマ論述を重視するという、後述する過去問分析の傾向は、この学びの方向性の違いをそのまま反映したものと理解できます。
出願前に確認すべき公式資料
関西大学の編・転入学試験は、関西大学入試センターが運営する「Kan-Dai web 関西大学入学試験情報総合サイト」の「編・転入試/社会人編入試(学外受験者)」ページを起点に、最新の入学試験要項(PDF)・出願書類一式・過去問題(PDF)が公開されています。2027年度入学試験要項と2026年度実施分の過去問題をもとに本記事を作成していますが、募集人員・出願資格・試験科目・日程は年度ごとに更新されるため、実際に出願する年度の版を必ず入試センターのページで確認してください。過去問題は年度ごとにファイルが差し替えられる運用のため、出願を検討している年度に最も近い年度の過去問題を確認することが、傾向をつかむうえで有効です。
募集人員・出願資格
募集人員は3専攻あわせて若干名
2027年度3年次編・転入学試験(学外受験者用)における社会学部の募集人員は、公式募集要項の一覧表に「若干名」とのみ記載されています。社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻の専攻別の内訳は公表されていません。文学部のように学科・専攻ごとに「1名」「3名」といった具体的な人数が示される大学もありますが、関西大学社会学部の3年次編入は3専攻をまとめた「若干名」という表記にとどまっており、志望専攻ごとの募集枠の大小を数字で比較することはできません。出願前に専攻別の実施状況を知りたい場合は、関西大学入試センター入試・高大接続グループへ直接問い合わせることをおすすめします。
出願資格の5パターン
3年次編・転入学試験(学外受験者用)の出願資格は、社会学部を含む多くの学部で共通の枠組みが使われており、次の(1)から(5)のいずれかに該当する人が対象です。
| 区分 | 出願資格の内容 |
|---|---|
| (1) | 4年制大学に2027年3月までに2年以上在学(休学期間を除く)し、当該学部・学科で卒業に必要な単位のうち60単位以上を修得済みまたは修得見込みの人 |
| (2) | 4年制大学、短期大学、高等専門学校の卒業者、または2027年3月卒業見込みの人 |
| (3) | 専修学校の専門課程(修業年限2年以上、総授業時間数1,700時間以上などの基準を満たす課程)を修了した人、または2027年3月修了見込みの人(学校教育法第90条第1項の大学入学資格を有する人に限る) |
| (4) | 高等学校等の専攻科の課程(修業年限2年以上などの基準を満たす課程)を修了した人、または2027年3月修了見込みの人(学校教育法第90条第1項の大学入学資格を有する人に限る) |
| (5) | その他、上記と同等以上の学力があると教授会の議を経て学長が認めた人 |
(1)の「2年以上在学・60単位以上」は、四年制大学に在籍しながら他大学へ編入したい人が最も利用しやすい区分です。在学中の大学での卒業必要単位のうち60単位以上を修得している(見込みを含む)ことが条件であり、在籍大学の科目数によっては、休学期間を除いた在学年数の管理と単位の取りこぼしがないかの確認を早めに行っておく必要があります。専修学校や高等学校専攻科からの出願を検討している場合は、修業年限や総授業時間数の基準を満たしているかどうかを、在籍校または修了校に確認するよう募集要項でも案内されています。
募集要項の試験区分名が「第3年次編・転入学試験」と、編入学・転入学の両方を並べて表記している点にも触れておきます。一般に、四年制大学に在籍したまま学部・大学を移る場合は「転入学」、短期大学・高等専門学校・専修学校などを卒業してから新たに3年次に入る場合は「編入学」と整理されますが、関西大学の募集要項ではこの2つを1つの試験区分・1つの出願資格として一本化して運用しており、出願資格(1)〜(5)のどれに該当するかによって、合格後の扱いが編入学になるか転入学になるかが決まる仕組みです。出願書類でも「編入学の場合」「転入学の場合」で提出すべき証明書の種類が分かれているため、自分がどちらに該当するかを事前に確認しておくと、必要書類の準備で迷いにくくなります。
事前の出願資格審査は原則不要
システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の3年次編・転入学試験では、出願に先立って「出願資格審査」を受け、許可を得た人だけが出願できる仕組みが取られています。これに対して、社会学部の3年次編入は出願資格審査の対象学部に含まれておらず、国内の4年制大学・短期大学・高等専門学校・専修学校・高等学校専攻科から出願する場合、事前審査を経ずにそのまま通常の出願手続きへ進むことができます。例外は外国の大学等に在籍・卒業した人で、この場合は在学校の概要がわかる書類・卒業(在学)証明書・成績証明書・取得科目のシラバスを2026年7月21日(火)必着で関西大学入試センター入試・高大接続グループへ送付する必要があります。6年制大学からの出願も同じ期日までに事前の申し出が必要です。国内の一般的な4年制大学・短期大学・高等専門学校から出願する多くの受験生にとっては、この事前審査の手続きを気にする必要はありません。
外部英語検定試験のスコア提出は不要
関西大学の編・転入学試験では、法学部・商学部・政策創造学部などで実用英語技能検定やTOEIC・TOEFLなどのスコア・グレードの提出が出願資格の一部として求められています。しかし、社会学部の3年次編・転入学試験(学外受験者用)は、この外部英語検定試験のスコア提出が出願資格として求められていません。募集要項の必要書類一覧でも、外国語検定試験の結果を証明する書類の提出対象学部として社会学部は含まれておらず、英語力は試験当日の外国語(英語)の筆記試験のみで測られる仕組みです。英検やTOEICのスコアを持っていない、あるいはスコアに自信がない人でも出願資格の面では不利にならない一方、当日の筆記試験の比重がそのぶん相対的に大きくなる点は意識しておく必要があります。
必要書類の一覧
社会学部の3年次編・転入学試験(学外受験者用)に出願する際に必要となる主な書類は、次のとおりです。
- 必要書類提出票(本学所定の様式、志望学部に必要な書類のチェック欄に記入)
- 志望理由書(本学所定の様式、原本・コピー不可)
- 最終出身学校の成績証明書(卒業者は卒業校の成績証明書、在学中・休学中の人は在学状況に応じた成績証明書等)
- 出願確認票(『関西大学入学試験ポータルサイト』での出願登録完了後にダウンロード・印刷したもの)
- 高等学校卒業証明書またはそれと同等の資格を有することを証明する書類(出願前3カ月以内に作成した原本)
- 卒業(見込)証明書、または在学(修了)証明書・在籍証明書(編入学か転入学かで必要な書類が異なる)
これらの書類は原本の提出が原則で、コピーでの提出は認められていません。出身校によっては証明書の発行に数週間かかる場合もあるため、出願期間(2026年9月8日〜11日)が始まる前の段階で、必要な証明書の発行手続きに着手しておくと安心です。志望理由書などの所定様式は、黒ボールペンまたは黒インクのペンで1文字ずつ丁寧に記入し、修正する場合は二重線と訂正印で対応することが公式に指示されています。修正液・消せるボールペンの使用は認められていませんので、下書きの段階で文章を固めてから清書する進め方が安全です。
試験科目と配点
外国語(英語)・専門論文・面接の3本柱
社会学部の3年次編・転入学試験(学外受験者用)は、外国語(英語)・専門論文・面接という3種目で構成されています。公式募集要項に示された配点と試験時間は次のとおりです。
| 試験時間 | 科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 9:30〜11:00(90分) | 外国語(英語) | 100点 |
| 12:30〜14:00(90分) | 専門論文 | 100点 |
| 15:10〜 | 面接 | 配点非公表 |
筆記試験の満点は外国語(英語)100点・専門論文100点の合計200点です。面接には具体的な配点が公表されていませんが、公式募集要項では「筆記試験および面接の結果と、出願書類を総合的に判断して合否判定を行います」と明記されており、筆記試験の点数だけで機械的に合否が決まるわけではなく、面接での受け答えや志望理由書などの出願書類も合否判定の材料に含まれます。小論文という科目名は募集要項上に出てきません。専門論文がその位置づけを担っており、後述するとおり専攻によって出題形式は大きく異なります。
専門論文は専攻ごとに別問題
過去問題を見ると、専門論文の問題冊子は「論文I」「論文II」の2部構成で配布され、冊子の表紙に「専門論文(論文I)・専門論文(論文II)とも必答」と明記されています。論文Iと論文IIは別々の試験時間ではなく、12:30〜14:00の同じ90分・配点100点の枠の中で両方に解答する構成です。社会学専攻であれば論文Iが図表読み取り型の論述、論文IIが用語説明という役割分担になっており、90分の中で両方に一定の分量を書ききる時間配分が必要になります。「専門論文」という科目名は共通していますが、実際の試験問題は志望する専攻(社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻)ごとに個別に作成されています。外国語(英語)についても、社会学専攻用・メディア専攻用でそれぞれ別の英文・設問が用意されており、同じ社会学部でも専攻が違えば筆記試験の内容がまったく異なります。データ登録(出願)の際には志望する専攻を選択する仕組みになっているため、専攻名を取り違えないよう注意してください。専攻別の出題内容の分析は、本記事の「科目別対策」で扱います。
参考までに、3年次編入の対象外である心理学専攻の2年次編・転入学試験も、試験時間・配点の枠組みは9:30〜11:00の外国語(英語)100点、12:30〜14:00の専門論文100点、15:10〜の面接という点で3年次編入と共通しています。ただし出願資格は「4年制大学に1年以上在学し36単位以上を修得(見込みを含む)」などとなっており、在学年数・修得単位数の基準が3年次編入(2年以上在学・60単位以上)とは異なります。心理学専攻への編入を心理学専攻の2年次編入で検討している人は、3年次編入とは別の出願資格・出願書類が適用される点に注意してください。両者の違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 3年次編・転入学(社会学専攻/メディア専攻/社会システムデザイン専攻) | 2年次編・転入学(心理学専攻) |
|---|---|---|
| 出願資格の目安 | 4年制大学に2年以上在学し60単位以上修得(見込みを含む)など | 4年制大学に1年以上在学し36単位以上修得(見込みを含む)など |
| 試験科目 | 外国語(英語)100点、専門論文100点、面接 | 外国語(英語)100点、専門論文100点、面接 |
| 公認心理師受験資格 | 対象専攻ではないため直接の関係なし | 編入学生は科目履修制限により受験資格を満たせない |
合否判定の考え方
公式に示されている合否判定の方針は「筆記試験および面接の結果と、出願書類を総合的に判断」というものです。筆記試験の点数の内訳や合格ラインとなる点数は公表されていません。外国語(英語)と専門論文のどちらかが極端に弱いと、もう一方でカバーしようとしても総合評価の面で不利になりやすいと考えるのが安全です。出願書類のうち志望理由書は、後述するとおり社会学部では提出が必須とされており、専門論文・外国語(英語)の答案内容と志望理由書・面接での説明を一貫させることが、総合評価という判定方式のもとでは重要になります。
出願から合格発表までの日程・スケジュール
2027年度入試の日程
2026年6月完成の公式募集要項に示された、2027年度3年次編・転入学試験(学外受験者用)の日程は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| データ登録期間 | 2026年9月8日(火)9時30分〜9月11日(金)23時 |
| 入学検定料納入期間 | 2026年9月8日(火)9時30分〜9月11日(金)24時 |
| 必要書類送付期間 | 2026年9月8日(火)〜9月11日(金)(消印有効) |
| 入学検定料 | 35,000円 |
| 選考日・試験場 | 2026年10月18日(日)関西大学千里山キャンパス |
| 合格者発表 | 2026年11月2日(月) |
出願手続きは、インターネットでの出願データ登録・入学検定料の納入・必要書類の郵送という3つの手順すべてを完了させて初めて出願が成立します。データ登録のみでは出願したものとして扱われないため、検定料の納入と必要書類の郵送(消印有効)を出願期間内に済ませる必要があります。データ登録期間の最終日は23時までの登録完了、検定料納入期間の最終日は24時までの納入完了が必要と案内されており、期日ぎりぎりでの対応はトラブルの原因になりやすいため早めの着手をおすすめします。
合格発表と入学手続の流れ
合格者発表は2026年11月2日(月)で、『関西大学入学試験ポータルサイト』上での照会のみとなっています(合格通知書・不合格通知書の郵送はありません)。照会期間は2026年11月2日(月)13時から2027年3月31日(水)24時までです。合格後の入学手続は2段階に分かれています。
| 手続 | 内容 | 期間 |
|---|---|---|
| 入学手続1 | 入学金(入学登録金)の納入 | 2026年11月4日(水)〜11月11日(水)13時 |
| 入学手続1 | 授業料・諸費の納入 | 2027年1月8日(金)〜3月12日(金)13時 |
| 入学手続2 | Web登録および書類の提出 | 2027年2月19日(金)〜3月12日(金) |
所定の期日までに入学手続1・2を完了しない場合は入学が許可されません。合格発表(11月2日)から入学金納入の期限(11月11日)までは1週間程度しかなく、卒業(修了)見込みで出願していた人はこの間に卒業要件の状況も確認しながら手続きを進めることになります。参考として、法・文・商・社会学部共通の学費は、2026年度現行額をもとに公式資料へ参考掲載されており、3年次編入学時(2027年度秋学期)と4年次(2028年度)以降の内訳は次のとおりです。
| 区分 | 入学金 | 授業料 | 諸費 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 3年次編入学時(2027年度秋学期) | 260,000円 | 560,000円 | 17,000円 | 847,000円 |
| 4年次(2028年度、年間) | ― | 1,120,000円 | 27,000円 | 1,147,000円 |
ただし2027年度の入学金(入学登録金)は本記事執筆時点で未定とされ、上記は2026年度現行額を参考掲載したものです。正式な金額は合格後の入学手続案内で確認してください。また、試験当日は受験票を必ず携行し、試験開始30分前までに指定された試験場に入場する必要があります。筆記試験開始から30分以内の遅刻は受験を認められますが、そのための時間延長はありません。机上に置けるのは受験票・筆記用具(黒鉛筆または芯0.5mm以上のシャープペンシル)・消しゴム・時計(計時機能のみ)・ティッシュペーパーに限られ、電卓機能や通信機能のある時計、スマートフォンの使用は認められていません。
出願前の問い合わせ先
出願資格の該当有無、専攻別の募集人員、過去問題の公開状況など、募集要項だけでは判断できない点は、関西大学 入試センター 入試・高大接続グループへ直接確認するのが確実です。連絡先は〒564-8680 大阪府吹田市山手町3丁目3番35号、電話06-6368-1121(大代表)です。合否結果については電話・メールでの問い合わせに応じないと明記されていますが、出願資格や必要書類に関する事前の質問には対応してもらえるため、判断に迷う点は出願期間に入る前に解消しておくことをおすすめします。
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倍率・難易度をどう考えるか
公式に公表されている志願者数・合格者数
関西大学入試センターの入試結果ページでは、編・転入試(学外受験者)の志願者数・合格者数が学部単位で公表されています。この集計は社会学部全体(9月募集)の合計値であり、2年次編・転入学(心理学専攻)と3年次編・転入学(社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻)を分けた内訳、および専攻別の内訳は公表されていません。過去3年分の数値は次のとおりです。
| 年度 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 10名 | 2名 | 5.0倍 |
| 2025年度 | 13名 | 0名 | 合格者0名 |
| 2026年度 | 18名 | 5名 | 3.6倍 |
2025年度は志願者13名に対して合格者が0名という結果でした。合格者が出ない年度が現実にあるという事実は、社会学部の編入試験の難易度を考えるうえで無視できません。一方で2026年度(2025年10月19日実施)は志願者18名に対して合格者5名、倍率3.6倍となっており、年度によって振れ幅が大きいことがわかります。これは社会学部に限った傾向ではなく、募集人員が「若干名」にとどまる編入試験全般に共通する特徴でもあります。単年度の倍率だけを見て「難しい」「狙い目」と判断せず、複数年度の推移を踏まえて準備することが現実的です。
他学部との比較から見える位置づけ
同じ2026年度9月募集の編・転入試(学外受験者)の結果を他学部と比較すると、次のようになります。
| 学部 | 志願者数 | 合格者数 |
|---|---|---|
| 法学部 | 12名 | 6名 |
| 文学部 | 32名 | 14名 |
| 商学部 | 12名 | 5名 |
| 社会学部 | 18名 | 5名 |
| 政策創造学部 | 2名 | 0名 |
| システム理工学部 | 9名 | 1名 |
| 環境都市工学部 | 2名 | 1名 |
| 化学生命工学部 | 5名 | 1名 |
| 合計 | 92名 | 33名 |
社会学部は文学部に次いで志願者数が多い学部です。志願者数が多いこと自体は倍率の高さと直結しない点にも注意してください。2026年度の社会学部は合格者5名で、法学部・商学部と同水準の合格者数を確保しており、志願者数の多さがそのまま「合格しにくさ」を意味するわけではありません。むしろ、2025年度のように志願者13名で合格者0名という年度がある一方、2024年度は志願者10名で合格者2名だったという振れ幅の大きさこそが、社会学部の編入試験を捉えるうえでの実情です。
合格者数が年度によって大きく変わる理由
募集人員が「若干名」と定められている編入試験では、あらかじめ決まった合格者数の枠を毎年均等に埋めるのではなく、その年の受験者の答案・面接の水準を踏まえて合否が判定されるため、志願者数が近い年度でも合格者数が大きく変わることがあります。2025年度に合格者が0名だったことは、出願者の水準が募集要項の求める水準に達していなかったと大学側が判断した結果である可能性が高く、裏を返せば、専門論文・外国語(英語)・面接のいずれかが不十分な状態での出願は、志願者数の少なさに関わらず合格に結びつきにくいということでもあります。倍率という数字だけを「易しい・難しい」の判断材料にするのではなく、公開されている過去問題の水準に照らして自分の答案がどこまで到達しているかを確認する姿勢のほうが、対策としては実効性が高いといえます。
科目別対策
外国語(英語)の対策
2026年度実施分(2025年10月19日実施)の過去問題を見ると、社会学専攻とメディア専攻では出題される英文の性格が異なります。社会学専攻の外国語(英語I)はフランス語citéの意味変遷を論じた社会学系の英文で、下線部の日本語訳2問に加えて、著者が示す3段階の歴史的変化と現在の「都市」観への意味づけを日本語で説明させる設問が出されました。外国語(英語II)は、Ann Taketの著書『Theorising Social Exclusion』(2009年)から、social exclusion(社会的排除)を経済的側面・社会的側面・政治的側面に分けて論じた英文が出典で、下線部訳に加えて、本文中のdeserving(社会的救済の対象とされる人間)とundeserving(対象とされない人間)の違いを説明させる設問、さらに本文の内容を踏まえて現代の日本社会におけるsocial exclusionの具体例を論じさせる設問が含まれていました。単に英文を訳せるだけでなく、社会学的な概念を自分の言葉で日本語運用できるかどうかまで問われる構成です。
メディア専攻の外国語(英語I)は、学問の自由に対する圧力を扱ったガーディアン紙の記事(Scholars at Riskの年次報告書「Free to Think」が2025年前半の攻撃件数を報告したという内容、2026年版のコピーライト表記)が出典で、下線部の抜き出し訳に加えて、本文で挙げられたアメリカ以外の2カ国(バングラデシュ・セルビア)の事例を説明させる設問が出されました。外国語(英語II)は、日本の高齢化と介護ロボットを扱ったロイター配信の記事(2025年2月28日付)が出典で、下線部訳のほか、本文に基づいて介護現場で実際に使われているロボット技術の具体例を日本語で答えさせる設問、ロボット活用が限定的である理由を述べた英文を15語以内で正確に抜き出す設問が含まれていました。メディア専攻は時事性の高い英字メディアの記事が頻繁に出典として使われる傾向があり、社会学専攻の学術書からの出題とは対策の方向性が異なります。いずれの専攻も、下線部訳・要旨把握・自分の言葉での説明という組み合わせが共通しているため、和訳の精度に加えて、本文の論旨を踏まえた日本語記述力を鍛えておく必要があります。
設問数はいずれの専攻・回次も4問前後で、英語I・英語IIともに必答という指示が問題冊子の冒頭に明記されています。英語I・英語IIの2種類をあわせて90分×2コマ、合計180分で解く負荷の高い構成であるため、1つの長文にかけられる時間は決して長くありません。時間内に下線部訳・説明問題まで書ききる練習を、本番と同じ90分という制限時間の中で繰り返しておくことが、単なる精読力以上に重要な対策になります。
専門論文の対策(社会学専攻)
社会学専攻の専門論文(論文I)は、2026年度実施分では図表読み取り型の論述問題でした。見合い結婚と恋愛結婚の割合の推移、被差別部落における夫婦の組み合わせの年齢別変化、結婚差別体験の変化という3つの図表(出典:内田龍史『被差別部落マイノリティのアイデンティティと社会関係』2020年、解放出版社)が示され、「都市化」というキーワードを用いて図表から読み取れる変化とその背景を説明させる問題、図1を参照しながら図2の変化を説明させる問題、結婚差別体験の変化に着目して図3の変化を説明させる問題という構成でした。単純な知識の暗記では対応できず、統計図表を正確に読み取ったうえで、社会学的な概念(この年度であれば「都市化」)を使って因果関係を説明する力が求められます。専門論文(論文II)は、SNSに関連する具体的な社会問題を1つ取り上げ、社会学的なキーワード(概念・論者名・調査技法名など)を3つ以上用いて論じる問題と、アノミー的自殺・階層移動・構造=機能主義・合理的選択理論・ダブル・バインドという5つの用語から3つを選んで2〜4行で説明する問題という構成でした。
これらの傾向から、社会学専攻志望者は、社会学の基本用語(アノミー、階層、機能主義、合理的選択、ダブル・バインドなど)を人に説明できる水準まで整理しておくこと、統計図表やデータを見て「なぜこの変化が起きたのか」を社会学的に説明する練習を重ねること、SNSや現代社会の身近な事象を社会学の概念で語り直す練習をしておくことが有効です。用語を暗記するだけでなく、具体的な社会現象と結びつけて説明できるかどうかが評価の分かれ目になっていると考えられます。専門論文(論文I)・(論文II)は「両方とも必答」と募集要項に明記されており、どちらか一方だけを重点的に仕上げる対策では対応できない点も押さえておいてください。
専門論文の対策(メディア専攻・社会システムデザイン専攻)
メディア専攻の専門論文(論文I)は、「フィルターバブル現象とその問題点について論じなさい」「ライブコンサートの持つ意義について論じなさい」という2つのテーマから1問を選んで論述する形式でした。専門論文(論文II)は、世界報道自由度ランキング・XR(クロスリアリティ)・宣伝(プロパガンダ)・マーシャル・マクルーハン・同調圧力・ジェンダーギャップ指数・オンラインカジノ問題・ファクトチェック・オーディエンス・通信社という10個の用語について、それぞれ3〜4行程度で説明させる形式でした。メディア専攻は時事的なメディア用語・社会用語を幅広く押さえておく必要がある出題傾向で、専門書の暗記というより、日頃からニュースやメディア論の基礎知識に触れているかどうかが問われる構成です。フィルターバブルやファクトチェックのように、SNS・情報社会に関わるテーマが繰り返し登場している点も特徴です。
社会システムデザイン専攻については、本記事執筆時点で確認できた2026年度実施分の公式配布過去問題の中に、同専攻名を冠した独立の設問は含まれていませんでした。関西大学は志願者のいなかった学部・学科(専攻・専修)の問題を作成しない方針を公式に示しているため、同専攻の出題有無や内容は年度によって変動する可能性があります。社会システムデザイン専攻を志望する場合は、出願前に関西大学入試センターへ過去問題の公開状況を直接確認し、あわせて社会学専攻・メディア専攻の過去問題も参考にしながら、統計データの読み取りや時事的なテーマへの論述力を幅広く準備しておくことをおすすめします。学部紹介で示されているとおり、社会システムデザイン専攻は経済学・経営学や科学技術に関する知識を軸に地域社会・国際的な課題の解決策を考える専攻であるため、統計データや政策的なテーマを扱う論述練習は、専攻の学びの方向性とも合致した準備になります。
過去問題を入手・分析する際の注意点
関西大学は、編・転入試/社会人編入試(学外受験者)の過去問題を入試センターの公式ページでPDF形式で公開しています。著作権の関係で出典英文そのものが省略されている設問もあります。この場合、設問文(下線部訳の指示や説明問題の問いかけ)は読めても、対象となる英文そのものは公式PDFだけでは確認できません。過去問演習をする際は、設問の形式(下線部訳・要旨把握・具体例の説明など)や出典の分野(社会学の学術書、英字メディアの記事など)を把握したうえで、類似ジャンルの英文・時事記事を使って同じ設問形式の練習を積む、という工夫が必要になります。
面接・志望理由書・過去問分析
面接の位置づけと準備の方向性
社会学部の面接は試験当日15時10分から実施され、口頭試問を含む形式ではないことが募集要項の注記から確認できます(同じ試験科目・時間の表で、文学部の面接欄には「口頭試問を含む」という注記が付されていますが、社会学部の面接欄にはこの注記がありません)。面接単独の配点は公表されておらず、筆記試験・面接・出願書類を総合的に判断するという合否判定方針のもとで実施されます。社会学部のアドミッション・ポリシーが「人間と社会に関する問題に目を向け、その解決に挑み、新たな価値を創出することで社会への貢献を志している」「知的好奇心とともに、社会現象に対する多様な評価や視点を許容する柔軟性を持って主体的に学んでいく意欲を持っている」という2点を明記していることから、面接では、志望する専攻(社会学・メディア・社会システムデザインのいずれか)への具体的な関心と、それを大学でどう学び深めたいかという意欲を、専門論文・志望理由書の内容と矛盾なく語れる状態に仕上げておくことが実務的な準備になります。
志望理由書の提出要件
関西大学の編・転入学試験では、必要書類のうち志望理由書の提出が求められる学部と求められない学部があります。法学部・文学部・社会学部・政策創造学部は志望理由書の提出が必須とされており、本学所定の様式をウェブサイトからダウンロードし、原本(コピー不可)で郵送する必要があります。必要書類は志願者自身の考え・思い・経験を志願者自身の言葉で作成することが求められており、図表などを用いる場合も志願者自身が作成したものに限られます。専門論文で「都市化」や「社会的排除」といった概念を使って社会現象を説明する力を示し、志望理由書ではその関心が関西大学社会学部のどの専攻・どの教育内容と結びつくのかを具体的に書き、面接ではその両方を一貫して口頭で説明できるようにしておく、という3点の連動が対策の骨格になります。
出願資格ではなく成績証明書で確認される単位数
出願資格(1)の「卒業に必要な単位のうち60単位以上」は、出願時に成績証明書で確認されます。出願時点で単位数の充足が確認できない在学中の人は、春学期の成績発表票など追加資料の提出が必要になる場合があります。出願直前になって単位数が足りないことに気づく、あるいは必要な証明書の発行に時間がかかり出願期間に間に合わないという事態を避けるため、在籍している大学の教務窓口には早めに相談しておくことをおすすめします。卒業・修了・修得等の見込みで出願し合格した場合でも、2027年3月末日までにその見込みを満たせなければ入学が許可されない点も、公式募集要項に明記されている重要な注意事項です。
面接で問われる内容の考え方
面接の具体的な質問内容は公式には公開されていませんが、社会学部のアドミッション・ポリシーと専門論文の出題傾向から、準備の方向性を逆算することはできます。志望専攻を選んだ理由、専門論文のテーマへの自分なりの見解、編入後に取り組みたい研究や学びの計画という3点は、面接でも問われやすい領域だと考えられます。転入学(在籍大学からの移籍)か編入学(短大・高専等からの入学)かによって、これまでの学びと関西大学社会学部での学びをどうつなげるかという説明の仕方も変わってくるため、自分の出願区分に応じた説明を準備しておくことが望ましいでしょう。
併願戦略・内部リンクと学習の進め方
社会学系統での併願先の考え方
関西大学の編・転入学試験は、本制度内での併願(複数学部・複数専攻への同時出願)が認められていません。志望(出願)できる学部・学科(専攻・専修)は1つのみと募集要項に明記されているため、社会学部の中でも社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻のいずれか1つを選んで出願することになります。関西大学1校の中だけで併願できない以上、他大学との併願計画を早い段階から立てておくことが現実的です。同じ関西大学の中では、関西大学文学部の編入試験対策も、専門論文と面接という組み合わせや出願手続きの流れが共通しており、あわせて確認しておくと出願書類の準備効率が上がります。関西の私立大学で社会学部系統の編入試験を実施している大学としては、同志社大学社会学部の編入試験対策も参考になります。社会学部の編入試験全般に共通する出願資格・倍率の考え方を先に押さえておきたい場合は、社会学部 編入を徹底解説の記事も参考にしてください。大学編入の仕組みや難易度、費用、年間スケジュールの全体像をあらためて確認したい場合は、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】もあわせてご覧ください。
併願時のスケジュールと費用管理
関西大学社会学部の入学検定料は35,000円です。他大学の編入試験と併願する場合、出願期間・データ登録期限・試験日が重なっていないかを、志望校ごとの募集要項で個別に確認する必要があります。関西大学の場合、データ登録期間は2026年9月8日〜11日、試験日は2026年10月18日という限られた期間に固定されているため、他大学の出願準備(証明書の取り寄せなど)と時期が重なると、書類の準備が後手に回りやすくなります。併願校が複数ある場合は、各校の出願期間・試験日・検定料を一覧表にまとめ、証明書の請求から出願書類の発送までの逆算スケジュールを早めに組んでおくことをおすすめします。
専攻別の出題差を踏まえた学習計画
社会学専攻とメディア専攻とでは専門論文の出題傾向が大きく異なるため、まず志望専攻を固めたうえで、その専攻の過去問傾向から逆算して対策範囲を決めることが出発点になります。外国語(英語)は専攻ごとに別問題ですが、下線部訳・要旨把握・自分の言葉での説明という設問形式の骨格は共通しているため、長文読解と和訳・要約の練習は専攻を問わず並行して進められます。専門論文・外国語(英語)・面接・志望理由書という4つの要素を同時並行で仕上げていく必要があるため、独学だけで進めると、得意な科目に時間が偏りやすく、専門論文の記述答案や英作文を客観的に見直す機会が不足しがちです。とくに社会学専攻の図表読み取り型の論述や、メディア専攻の用語説明は、自分の答案の論理展開が採点者に伝わるかどうかを第三者に確認してもらうことで精度が上がります。社会学の基礎知識、時事的なメディア用語、志望理由書・面接の練習相手を独力で揃えるのが難しい場合は、大学編入対策コースのように専門科目・英語・志望理由書・面接を横断的に指導してもらえる環境を活用することも選択肢の一つです。
よくある質問(FAQ)
関西大学社会学部の3年次編入では、どの専攻に出願できますか。
社会学科の社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻の3専攻が対象です。同じ社会学科にある心理学専攻は、3年次編・転入学試験の対象には含まれておらず、2年次編・転入学試験のみが実施されています。志望する専攻によって外国語(英語)・専門論文の出題内容がまったく異なるため、出願前に専攻名を正確に確認してください。
社会学部の3年次編入で、英検やTOEICのスコア提出は必須ですか。
いいえ。法学部・商学部・政策創造学部などとは異なり、社会学部の3年次編・転入学試験(学外受験者用)は出願資格として外部英語検定試験のスコア・グレードの提出を求めていません。試験当日の外国語(英語)の筆記試験のみで英語力が評価される仕組みです。
出願前に「出願資格審査」を受ける必要はありますか。
国内の4年制大学・短期大学・高等専門学校・専修学校・高等学校専攻科から出願する場合は、事前の出願資格審査は不要です。この制度が課されるのはシステム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の3年次編・転入学試験です。ただし、外国の大学等に在籍・卒業した人は、2026年7月21日(火)必着で所定の証明書類を送付する必要があります。
倍率はどのくらいですか。
関西大学が公表している数値は、社会学部全体(9月募集)の志願者数・合格者数の合計であり、2年次編・転入学(心理学専攻)と3年次編・転入学(社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻)を分けた内訳、専攻別の内訳は公表されていません。過去3年では、2024年度が志願10名・合格2名(5.0倍)、2025年度が志願13名・合格0名、2026年度が志願18名・合格5名(3.6倍)という結果で、年度による振れ幅が大きい点に注意してください。
専門論文はどのような形式で出題されますか。
志望する専攻によって出題形式が異なります。2026年度実施分では、社会学専攻は統計図表の読み取りをもとにした論述問題と社会学用語の説明問題、メディア専攻はメディア・社会に関するテーマからの選択論述と時事用語の説明問題という構成でした。社会システムデザイン専攻については、確認できた過去問題の中に専攻名を冠した独立の設問が見当たらず、出題の有無や内容は年度により変動する可能性があります。
志望理由書は提出が必要ですか。
必要です。関西大学の編・転入学試験では、法学部・文学部・社会学部・政策創造学部で志望理由書の提出が必須とされています。本学所定の様式をウェブサイトからダウンロードし、原本(コピー不可)で郵送する必要があります。
面接ではどのような点が見られますか。
面接単独の配点は公表されていませんが、筆記試験・面接の結果と出願書類を総合的に判断して合否を決めると公式に説明されています。社会学部のアドミッション・ポリシーが示す「人間と社会に関する問題への関心」「多様な視点を許容する柔軟性」「主体的に学ぶ意欲」を、専門論文・志望理由書の内容と矛盾なく口頭で説明できるように準備しておくことが実務的な対策になります。
関西大学の中で他学部と併願することはできますか。
できません。関西大学の編・転入学試験は、本制度内での併願が認められておらず、出願できる学部・学科(専攻・専修)は1つのみです。社会学部の中でも、社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻のいずれか1つを選んで出願する必要があります。他大学との併願を検討する場合は、出願期間や試験日が重ならないかを早めに確認しておくことをおすすめします。
まとめ|関西大学社会学部の編入試験は専攻ごとの出題差を踏まえた対策が鍵
関西大学社会学部の3年次編・転入学試験は、社会学科4専攻のうち社会学専攻・メディア専攻・社会システムデザイン専攻を対象に、外国語(英語)100点・専門論文100点の筆記試験と面接で選抜が行われます。心理学専攻は2年次編・転入学試験のみが実施され、3年次編入の対象には含まれません。募集人員は3専攻あわせて「若干名」で、2024〜2026年度の公式入試結果を見ると、志願者数・合格者数ともに年度による振れ幅が大きく、合格者が出なかった年度もあります。専門論文は専攻によって出題形式がまったく異なり、社会学専攻では統計図表の読み取りと社会学用語の説明、メディア専攻では時事的なテーマの論述とメディア用語の説明という傾向が、2026年度実施分の過去問題から確認できました。
出願資格として外部英語検定試験のスコアが求められない一方、事前の出願資格審査も原則不要という制度面の特徴も踏まえ、志望専攻の過去問傾向に沿って外国語(英語)・専門論文・志望理由書・面接を一貫した内容で仕上げていくことが、限られた募集人員の中で結果を出すための現実的な道筋です。募集人員・出願資格・試験科目・日程は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず関西大学が公開する最新の公式募集要項をご確認ください。
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