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関西大学環境都市工学部の編入試験対策を徹底解説|専門科目1・専門科目2・募集要項

関西大学環境都市工学部の編入試験対策とは、建築学科・都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科の3学科が実施する「第3年次編・転入学試験(学外受験者用)」に向けて、専門科目1・専門科目2・面接という3つの評価軸を、公式募集要項に基づいて計画的に準備することを指します。関西大学の編・転入学試験は学部ごとに出願資格や試験科目が大きく異なり、環境都市工学部の場合は出願前の「出願資格審査」という関門と、学科ごとに指定される専門科目という2つの準備を並行して進める必要があります。
本記事では、2027年度入学試験要項と2026年度公開の過去問題という一次情報だけを根拠に、募集人員、出願資格、試験科目と配点、日程、科目別の対策、面接・志望理由書の準備、過去問分析までを学科別に整理します。
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- 環境都市工学部3学科(建築学科・都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科)で指定される専門科目の違い
- 出願前に必須となる「出願資格審査」の締切と流れ
- 専門科目1・専門科目2・面接の配点と試験時間割
- 2026年度に公開された過去問題の具体的な出題内容と、非公開科目からの出題予測
日程や提出条件、専門科目の指定は年度によって変わる可能性があるため、出願前には必ず最新の公式募集要項をご確認ください。
関西大学環境都市工学部の編入試験の概要
関西大学環境都市工学部は、2027年度 関西大学 編・転入学試験/社会人編入学試験 入学試験要項[学外受験者用]において、建築学科・都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科の3学科が「第3年次編・転入学試験(学外受験者用)」の募集対象として明記されています。同じ理工系でもシステム理工学部・化学生命工学部とは出願資格審査の対象こそ共通しますが、専門科目の名称は学科ごとに異なるため、環境都市工学部を志望する場合は自分が受験する学科の専門科目名を最初に固定して対策を組む必要があります。
都市システム工学科には「都市インフラ設計コース」と「社会システム計画コース」の2コースがあり、募集要項上、この学科を志望する場合はデータ登録時に必ずコース名を選択するよう求められています。建築学科とエネルギー環境・化学工学科にはコース区分の記載はありません。
| 学科 | コース区分 | 出願時の対応 |
|---|---|---|
| 建築学科 | コース分けの記載なし | 学科名のみで出願 |
| 都市システム工学科 | 都市インフラ設計コース/社会システム計画コース | データ登録時にコース名の選択が必須 |
| エネルギー環境・化学工学科 | コース分けの記載なし | 学科名のみで出願 |
環境都市工学部のアドミッション・ポリシーでは、現象をモデル化して記述するために必要な数学的能力や、物理・化学を中心とした理科の基礎力を有していることに加えて、建築学科は地理歴史・家庭・芸術などの教科についての基本的知識、都市システム工学科は都市とそれが抱える諸問題への関心と基本的知識、エネルギー環境・化学工学科はエネルギー問題や環境問題の現状についての基本的知識を、それぞれ有していることが求められています。専門科目の答案は、この学科別の観点を意識して書くと評価されやすくなります。学部全体としては、数学・理科に関する基本的知識に基づいて様々な問題に取り組む思考判断力と、「まちづくり」に主体的に取り組む姿勢、社会に貢献する行動力(考動力)を備えた入学者を広く受け入れる方針が示されています。
受験を検討する際は、学部紹介を広げすぎず、まず出願資格、専門科目名、試験日程という3点を公式資料で固定し、そのうえで学科の教育内容を志望理由の材料として使うのが実務的です。以降の章では、この3点を順に、公式募集要項の記載に沿って解説します。
環境都市工学部は、「地球環境にやさしいまちづくり」を基本コンセプトに、環境、都市デザイン、建築、社会基盤、情報、資源、エネルギー、環境化学プロセスをキーワードとして科学技術の力を発揮できる人材の育成を掲げています。3学科はいずれもこの理念を共有しつつ、建築学科は建物や住空間の構造・計画、都市システム工学科は都市インフラや社会システムの計画・設計・維持管理、エネルギー環境・化学工学科はエネルギーと環境を見据えた化学プロセスという、異なる専門領域を担っています。編入後にどの学科で何を学びたいかは、専門科目対策の方向性だけでなく、面接での志望理由の一貫性にも直結するため、早い段階で学科を確定させておくことが重要です。
募集人員・出願資格
環境都市工学部の第3年次編・転入学試験(学外受験者用)の募集人員は、公式募集要項上、学科ごとの内訳は示されず「若干名」とのみ記載されています。具体的な人数は公表されていないため、出願を検討する段階では、書類・英語外部試験・専門科目・面接の4つの準備を並行して進め、最新の要項が公開され次第、募集人員の記載を確認する運用が現実的です。
出願資格(1)外国語検定試験のスコア・グレード
環境都市工学部を含むシステム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の3年次編・転入学試験では、出願時点で下記いずれかの外国語検定試験のスコアまたはグレードを有していることが出願資格の1つとして定められています。
| 試験 | 基準 |
|---|---|
| 実用英語技能検定(英検) | 準1級以上 |
| TOEIC®L&R | 630点以上 |
注意点として、外国語検定試験のスコアまたはグレードは出願時において過去2年以内に取得したものに限られます。実用英語技能検定はCBT・S-CBT・S-Interviewも対象となりますが、TOEIC®L&R IPテストは対象になりません。2年次編・転入学試験の基準(英検準2級以上またはTOEIC L&R400点以上)と比べると、3年次の基準は明確に高く設定されているため、出願を検討する時点でスコアが基準に届いていない場合は、専門科目対策よりも先に外部試験の受験計画を立てる必要があります。
出願資格(2)単位・卒業要件と出願資格審査
2つ目の出願資格は、次の①から⑤のいずれかに該当し、かつ「出願資格審査」で出願許可を受けた者という条件です。
- 入学志望学部・学科と同一と認められる4年制大学の学部・学科に2027年3月までに2年以上在学(休学期間を除く)し、当該学部・学科において卒業に必要な単位のうち76単位以上を修得している者および修得見込みの者
- 4年制大学の理工学部系卒業者および2027年3月卒業見込みの者
- 高等専門学校、技術系短期大学卒業者および2027年3月卒業見込みの者
- 高等学校(中等教育学校の後期課程および特別支援学校の高等部を含む)の専攻科の課程(修業年限が2年以上であることなど文部科学大臣の定める基準を満たすものに限る)を修了した者および2027年3月修了見込みの者(学校教育法第90条第1項に規定する大学入学資格を有する者に限る)
- その他、上記と同等以上の学力があると教授会の議を経て学長が認めた者
単位要件の76単位という水準は、2年次編・転入学試験で求められる36単位よりもかなり高く、在籍大学のカリキュラムを2年以上こなしていることが前提になります。高専・技術系短大からの出願(②③)であれば単位数の条件は問われませんが、いずれのルートでも出願前に「出願資格審査」を通過する必要がある点は共通です。
出願資格審査は、システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の3年次編・転入学試験に共通する手続きで、出身校で修得した科目と2027年3月31日までに修得見込みの科目のうち、志望する学科(コース)の「共通教養科目」「外国語科目」「専門教育科目」に該当するものすべてを対象に、関西大学所定の「出願資格審査用単位確認書」に基づいて判定されます。審査で出願許可を受けた者以外は出願できず、審査結果によっては2年次編・転入学試験への出願に切り替わる場合もあります。
| 項目 | 期日 |
|---|---|
| 出願資格審査用単位確認書等の送付締切 | 2026年7月21日(火)必着 |
| 出願資格審査結果通知書の発送 | 2026年8月28日(金) |
必要書類は、出願資格審査用単位確認書(本学所定様式)、出身校の教育課程表、卒業に必要な単位数・履修方法等が記載されたもの、成績証明書、2026年度修得見込みの科目が記載されたもの、単位認定を希望する科目のシラバス、返信用封筒などです。教職課程を履修中で編入後も継続したい場合は、出身校の教職課程履修要項もあわせて提出する必要があります。審査結果の通知は郵送のみで、電話やメールでの問い合わせには応じてもらえないため、通知が届くまでの数週間は次の対策工程に進みつつ待つ形になります。
出願資格を「見込み」で満たす場合の注意点
単位や卒業を「見込み」で出願する場合、入学試験に合格した後、卒業(修了)証明書や成績証明書などを追加提出する必要があり、2027年3月末日までに見込みを満たせなかったときは入学が許可されません。また、出身学校の最終成績による単位認定の結果、3年次編・転入学試験の場合の最低必要在学年数である2年での卒業が認められず、在学年数が延びる可能性がある点も募集要項に明記されています。単位を見込みで申請する場合は、修得予定の単位数に余裕を持たせておくことをおすすめします。
出願書類一覧
環境都市工学部の出願で必要になる主な書類は、次のとおりです。
| 書類 | 内容・注意点 |
|---|---|
| 必要書類提出票 | 本学所定様式。志望学部に必要な書類を確認しチェックする |
| 出願確認票[大学提出用] | ポータルサイトで出願登録完了後にダウンロード・印刷 |
| 最終出身学校の成績証明書 | 出願前3か月以内に作成した原本。出願資格審査を受けた者は原則不要 |
| 高等学校卒業証明書またはそれと同等の資格を証明する書類 | 出願前3か月以内に作成した原本 |
| 出願資格証明書 | 文部科学大臣の定める基準を満たすことを証明する書類(該当者のみ) |
| 外国語検定試験の結果を証明する書類 | 英検合格証明書、TOEIC公式認定証等の原本 |
環境都市工学部を含むシステム理工学部・化学生命工学部では、法学部・文学部・社会学部・政策創造学部と異なり、志望理由書・学習計画書は提出書類として明記されていません。提出義務がないからといって準備を省略してよいわけではなく、面接で口頭説明を求められた際に一貫性のある回答ができるよう、志望理由や学習計画は書面と同じレベルで整理しておくことをおすすめします。
試験科目と配点
環境都市工学部の第3年次編・転入学試験(学外受験者用)は、専門科目1、専門科目2、面接の3つで構成され、いずれも2026年10月18日(日)に関西大学千里山キャンパスで実施されます。募集要項上、第1次選抜の記載はなく、1日で全ての試験が完結する1段階選抜です。
| 時限 | 科目 | 配点 | 時間 |
|---|---|---|---|
| 1時限目 | 専門科目1 | 100点 | 9:30〜11:00(90分) |
| 2時限目 | 専門科目2 | 100点 | 12:30〜14:00(90分) |
| 3時限目 | 面接 | 非公表 | 15:30〜 |
合否判定について、募集要項では「システム理工学部(数学科、物理・応用物理学科、機械工学科)・環境都市工学部・化学生命工学部 筆記試験および面接の結果を総合的に判断して合否判定を行います」と明記されています。面接に配点は示されていませんが、筆記試験の得点だけで合否が決まるわけではなく、面接での受け答えも総合判断の対象になる点は準備段階で意識しておく必要があります。
学科別の専門科目1・専門科目2
専門科目1・専門科目2の科目名は、学科ごとに次のとおり指定されています。
| 学科 | 指定される専門科目 |
|---|---|
| 建築学科 | 建築構造力学、建築計画学 |
| 都市システム工学科 | 応用数学、専門論文 |
| エネルギー環境・化学工学科 | 応用数学、物理化学 |
募集要項の科目一覧表では、各学科について2科目が指定されているのみで、どちらが専門科目1に、どちらが専門科目2に対応するかまでは本記事執筆時点の要項から判読できませんでした。時間割上は専門科目1が午前、専門科目2が午後に配置されますが、科目名と時限の対応関係は出願前に最新の要項または関西大学入試センターへの問い合わせで確認することをおすすめします。
建築学科は「建築構造力学」と「建築計画学」という、構造系・計画系それぞれの専門知識を問う2科目です。都市システム工学科は「応用数学」という理工系共通の計算科目と、「専門論文」という記述型の科目の組み合わせです。エネルギー環境・化学工学科は「応用数学」と「物理化学」の組み合わせで、数学と理科(化学系)の両方を仕上げる必要があります。3学科とも専門科目1と専門科目2で科目の性格が異なるため、片方だけを厚くする対策は避け、2科目を並行して仕上げる計画が必要です。どちらの科目も配点は100点、試験時間は90分と同じ条件のため、得意な科目に偏った時間配分をするのではなく、2科目をバランスよく仕上げるスケジュールを組むことをおすすめします。
試験当日の注意事項
募集要項には、当日の入場・遅刻・持ち物に関する細かいルールが定められています。受験票は必ず携行し、試験開始30分前までに指定された試験場に入場する必要があります。筆記試験開始から30分以内の遅刻は受験が認められますが、そのための時間延長はなく、面接についても集合時刻から30分以内の遅刻までが受験可能な範囲です。いずれも30分を経過すると受験できません。
| 項目 | ルール |
|---|---|
| 入場時刻 | 試験開始30分前までに指定の試験場へ入場 |
| 筆記試験の遅刻許容 | 開始から30分以内(時間延長なし) |
| 面接の遅刻許容 | 集合時刻から30分以内 |
| 筆記用具 | 黒鉛筆HBまたはHB相当0.5mm以上のシャープペンシル、消しゴム |
| 机上に置けるもの | 受験票、筆記用具、消しゴム、鉛筆削り(電動・大型・ナイフ類不可)、時計(計時機能のみ)、ティッシュペーパー |
| 持ち込み不可 | 計算機能付き時計、ウェアラブル端末、定規、分度器、コンパス、携帯電話・スマートフォン等 |
電卓・定規・計算機能付き時計は持ち込みが認められていないため、専門科目1(学科によっては応用数学や建築構造力学)の演習の段階から、筆算のみで解答を仕上げる練習をしておく必要があります。公共交通機関の遅延など本人の責めに帰さない事情で遅刻しそうな場合は、集合時刻までに受験票記載の試験本部へ連絡すれば、試験開始時刻を繰り下げるなどの措置が取られることもあります。
日程・スケジュール
2027年度の環境都市工学部第3年次編・転入学試験(学外受験者用)の日程は、出願資格審査の締切から入学手続の完了まで、半年以上にわたります。以下に、公式募集要項で確認できる期日を時系列でまとめます。
| 項目 | 期日 |
|---|---|
| 出願資格審査書類の送付締切 | 2026年7月21日(火)必着 |
| 出願資格審査結果通知書の発送 | 2026年8月28日(金) |
| データ登録期間 | 2026年9月8日(火)9:30〜9月11日(金)23:00 |
| 入学検定料納入期間 | 2026年9月8日(火)9:30〜9月11日(金)24:00 |
| 必要書類送付期間 | 2026年9月8日(火)〜9月11日(金)消印有効 |
| 選考日(専門科目1・専門科目2・面接) | 2026年10月18日(日) |
| 合格者発表 | 2026年11月2日(月) |
| 入学手続1(入学金納入) | 2026年11月4日(水)〜11月11日(水)13:00 |
| 入学手続1(授業料・諸費納入) | 2027年1月8日(金)〜3月12日(金)13:00 |
| 入学手続2(Web登録・書類提出) | 2027年2月19日(金)〜3月12日(金) |
出願資格審査の締切(2026年7月21日)は、データ登録開始(2026年9月8日)より約7週間早いため、専門科目や面接の対策よりも先に締切が来ます。審査に必要な成績証明書やシラバスの取り寄せには在籍校側の発行日数もかかるため、出願を検討し始めた時点で在籍校の教務窓口に発行スケジュールを確認しておくことが重要です。
出願の流れ
出願手続は、データ登録だけでは完了しません。「関西大学入学試験ポータルサイト」でのデータ登録、入学検定料の納入、必要書類の郵送という3つの手続きをすべて終えて、初めて出願が成立します。データ登録にはデジタル写真(.jpegまたは.jpg形式)が必要で、出願前3か月以内に撮影した上半身・正面・脱帽・無地背景の写真をアップロードする必要があります。必要書類は、必要書類提出票で内容を確認したうえで角2サイズの封筒にまとめ、検定料納入後に印刷できる宛名シートを貼付し、必要書類送付期間内に郵便局窓口で「簡易書留速達」により郵送します。
- 『関西大学入学試験ポータルサイト』でユーザ登録・志願者情報の登録・出願写真のアップロードを行う
- データ登録期間内に出願データを登録する
- 入学検定料納入期間内に検定料を納入する
- 出願確認票・宛名シートを印刷し、必要書類を封筒にまとめて必要書類送付期間内に簡易書留速達で郵送する
入学検定料と支払い方法
入学検定料は35,000円です。支払い方法はクレジットカード、コンビニエンスストア、ネットバンキング、ATM(ペイジー)から選択でき、検定料のほかに支払い手数料が別途必要です。一旦納入した検定料は原則として返還されませんが、所定額を超えて支払った場合(二重払いを含む)、検定料を支払ったのに必要書類を期日までに提出しなかった場合、必要書類の不備・出願資格を満たさないことを理由に大学側が出願を認めなかった場合などは、出願締切日から7日以内に入試センターへ連絡することで返還の対象となります。インフルエンザなど学校保健安全法上の出席停止対象の感染症で受験できない場合も、所定の手続きを踏めば当該日の検定料が返還される制度があります。
編入後の学費
環境都市工学部を含むシステム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の学費は、他学部よりも高く設定されています。編入時の初年度(秋学期のみ)だけでも100万円を超える負担になるため、出願前に資金計画を立てておくことをおすすめします。
| 区分 | 金額 |
|---|---|
| 入学金(入学登録金) | 260,000円 |
| 編入学時秋学期授業料 | 842,000円 |
| 編入学時諸費(教育後援会費等10,000円+校友会入会金7,000円) | 17,000円 |
| 編入学時(3年次秋学期)合計 | 1,129,000円 |
| 4年次(2028年度)以降 年間授業料 | 1,684,000円 |
| 4年次以降 年間諸費(校友会基本会費20,000円+7,000円) | 27,000円 |
| 4年次以降 年間合計 | 1,711,000円 |
修業年限(8学期)を超えて在学するときは、1学期あたりの学費が792,000円(年間1,584,000円)に変更され、これに諸費が別途加算されます。入学金は本記事執筆時点で2026年度現行額を参考掲載したものであり、2027年度の確定額は入学手続案内で確認する必要があります。
単位認定・受験上の配慮・問い合わせ先
環境都市工学部では、出身校で修得した科目(単位)を本学部の基準に照らして算出し、不足するものについては追加履修が必要となり、在学年数が延びることもあると募集要項に明記されています。3年次編・転入学については、出願資格審査時の単位確認書をもとに単位認定が行われるため、審査で提出した内容がそのまま入学後の単位認定の基礎資料になります。
高等専門学校の都市環境系・建築系学科や技術系短期大学から出願する場合、在籍校のシラバスと環境都市工学部の科目名が一致しないことも多く、出願資格審査用単位確認書の作成時点で、どの科目がどの分野の単位に該当するかを担当教員に確認しておくと、審査結果の通知後に慌てずに済みます。特に建築学科・都市システム工学科は、構造・計画・材料といった分野名が高専側の科目名と異なる場合があるため、シラバスのコピーを早めに準備しておくことをおすすめします。
疾病・負傷や障がい等のために受験上の配慮や修学上の配慮を希望する場合は、出願に先立って入試センターへ申し出る必要があり、申し出がない場合や事前相談がない場合は配慮ができないことがあると注記されています。健康診断書の提出は不要ですが、入学後に新入生全員を対象とした健康診断が実施されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 単位認定の基礎資料 | 出願資格審査時に提出した出願資格審査用単位確認書 |
| 受験上・修学上の配慮 | 出願前に入試センターへ要申し出(事前相談なしの場合は非対応) |
| 健康診断書の提出 | 不要(入学後に新入生全員が健康診断を受診) |
| 問い合わせ先 | 関西大学 入試センター 入試・高大接続グループ(Tel. 06-6368-1121) |
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倍率・難易度
環境都市工学部の第3年次編・転入学試験は、募集人員が学科ごとの内訳を示さない「若干名」であるため、志願者数・合格者数・倍率のいずれも公式には算出・公表されていません。本記事執筆時点で確認できる一次情報の範囲では、具体的な倍率を示す公式データが存在しないため、数値を創作せず、難易度は出願資格と選抜方法の構造から間接的に評価するにとどめます。
出願資格の面では、TOEIC630点・英検準1級という基準は大学入学後に一般的な英語力を大きく超えており、在籍大学で単位を76単位以上修得しながら外部試験対策を並行させる必要がある点で、出願条件を満たすこと自体に一定のハードルがあります。加えて、出願前に単位確認書に基づく出願資格審査を通過しなければならないため、専門科目の対策以前に「出願できるかどうか」が絞り込まれる制度設計になっています。
選抜方法の面では、専門科目1・専門科目2・面接の3つを総合的に判断する1段階選抜であり、募集人員が若干名という性質上、1学科あたりの合格者数は毎年数名程度にとどまるとみられます。正確な合格者数は公表されていないため、合格ラインを厳密に見積もることはできませんが、専門科目2科目のいずれかで大きく失点しない総合力と、面接で学科の教育内容と自分の既修内容を一貫して説明できる準備の両方が求められると考えられます。
都市システム工学科は「都市インフラ設計コース」「社会システム計画コース」の2コース制ですが、募集要項上、専門科目や配点はコース間で区別されておらず、コース別の合格者数も公表されていません。出願データ登録の時点でコースを選択する必要がある以上、専門科目2「専門論文」の論述内容や面接での志望理由は、選択したコースに即して一貫させておく方が、総合判断における説得力を高めやすいと考えられます。
参考として、同じ環境都市工学部が実施する2年次編・転入学試験と3年次編・転入学試験の出願条件を比較すると、単位要件・英語外部試験基準ともに3年次の方が高く設定されており、在籍大学での学習の積み上げがそのまま出願資格の充足に直結する制度であることが分かります。
| 項目 | 2年次編・転入学試験 | 3年次編・転入学試験 |
|---|---|---|
| 英語外部試験基準 | 英検準2級以上/TOEIC®L&R400点以上 | 英検準1級以上/TOEIC®L&R630点以上 |
| 単位要件(在学2年未満扱いの場合) | 1年以上在学・36単位以上修得(見込みを含む) | 2年以上在学・76単位以上修得(見込みを含む) |
| 出願資格審査 | 必要(システム理工・環境都市・化学生命工学部) | 必要(システム理工・環境都市・化学生命工学部) |
3年次編入は2年次編入に比べて必要単位数・英語基準ともに大幅に引き上げられているため、在籍校での成績や単位修得状況に不安がある場合は、出願資格審査の結果によっては2年次編・転入学試験への出願に切り替わる可能性がある点も念頭に置いて準備を進めることをおすすめします。
科目別対策
環境都市工学部の専門科目は、学科によって組み合わせが異なるため、まず自分が受験する学科の科目名を固定し、その科目名でノートの見出しを作ることが対策の出発点になります。以下では、学科ごとの専門科目と、共通で求められる英語外部試験について、対策の考え方を整理します。
出願資格審査の締切(2026年7月21日)から選考日(2026年10月18日)までの逆算で考えると、専門科目対策に充てられる期間はおよそ3か月です。在籍大学の授業と並行して進める前提で、次のような時期区分で計画を立てると管理しやすくなります。
| 時期の目安 | 取り組む内容 |
|---|---|
| 出願資格審査締切前(〜2026年7月) | 英語外部試験のスコア確保、単位確認書・シラバスの整理 |
| 出願期間前(2026年8〜9月上旬) | 専門科目1・専門科目2の基礎範囲の総復習、過去問での出題傾向の確認 |
| 出願後〜選考日まで(2026年9月中旬〜10月) | 時間を計った演習、答案の記述練習、面接想定問答の作成 |
学科ごとに専門科目の組み合わせが異なるため、上記の3期間区分をさらに学科別に落とし込むと、対策の優先順位が明確になります。都市システム工学科は応用数学と専門論文という計算科目と記述科目の組み合わせのため、出願期間前までに応用数学の基礎計算を仕上げ、出願後は専門論文の論述練習に比重を移す配分が効率的です。
| 学科 | 出願期間前(〜9月上旬)の重点 | 出願後〜選考日の重点 |
|---|---|---|
| 建築学科 | 建築構造力学の計算問題演習 | 建築計画学の事例・用語の記述練習 |
| 都市システム工学科 | 応用数学(微分積分・線形代数)の総復習 | 専門論文の論述練習、コース別の関心分野整理 |
| エネルギー環境・化学工学科 | 応用数学と高校物理・化学の基礎総復習 | 物理化学の記述式演習、計算と説明の両立練習 |
この配分はあくまで募集要項と2026年度公開過去問の傾向から導いた目安であり、在籍大学・高専でのカリキュラム進度によって前倒しや後ろ倒しが必要になるため、自分の既修範囲と照らし合わせて調整することをおすすめします。
応用数学(都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科)の対策
都市システム工学科とエネルギー環境・化学工学科は、いずれも専門科目の1つに「応用数学」が指定されています。2026年度に公開された過去問題(システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部共通で出題された「数学」の問題)を見ると、大問は2つに分かれており、[1]は極限値の計算、tan(π/8)の値の導出、逆三角関数のマクローリン展開、パラメータを含む定積分、広義積分という5問構成、[2]は3次正方行列の逆行列を求める問題と、4次の行列式に関する等式を証明する問題という2問構成でした。出題範囲は微分積分学と線形代数の両方にまたがっており、極限・マクローリン展開・積分計算という解析系の演習と、逆行列・行列式の性質証明という代数系の演習を、どちらも手を止めずに解けるレベルまで仕上げておく必要があります。
対策の順序としては、まず微分積分学の基本定理、マクローリン展開の一般式、逆三角関数の微分公式、置換積分・部分積分の型を教科書レベルで総復習し、そのうえで過去問と同程度の難易度の問題集で演習量を積む流れが現実的です。行列については、逆行列の余因子展開による求め方と、行列式の性質(多重線形性・交代性など)を使った証明の書き方を、答案として通用する記述レベルまで練習しておくことをおすすめします。試験時間は90分で電卓の持ち込みができないため、大問2つ([1]5問・[2]2問程度の構成)を時間内に手計算だけで解き切る速度も、演習の後半で意識的に鍛えておく必要があります。
専門論文(都市システム工学科)の対策
都市システム工学科のもう1つの専門科目は「専門論文」です。募集要項には出題内容の詳細は記載されておらず、2026年度に公開された過去問題にも「専門論文」という名称の問題は含まれていませんでした。科目名から判断すると、都市システム工学科が扱う都市インフラ設計・社会システム計画に関連するテーマについて、論述形式で解答する記述式の試験である可能性が高いと考えられますが、断定できる一次情報は確認できていません。
準備としては、都市システム工学科のカリキュラムで扱われる構造・地盤・水理・計画・環境・マネジメントといった分野の基礎用語を整理し、社会基盤やまちづくりに関する時事的な課題(インフラ老朽化、防災、コンパクトシティなど)について、自分の言葉で背景・課題・解決の方向性を説明できるように準備しておくと、論述形式であっても対応しやすくなります。志望理由書の提出義務はありませんが、面接で問われる可能性のある「編入後に学びたい内容」の整理とあわせて準備を進めると効率的です。都市インフラ設計コースと社会システム計画コースのどちらを志望するかによって、論述で強調すべき視点(構造・施工寄りか、計画・マネジメント寄りか)も変わってくるため、コースの選択と論述対策は切り離さずに進めることをおすすめします。
物理化学(エネルギー環境・化学工学科)の対策
エネルギー環境・化学工学科のもう1つの専門科目は「物理化学」です。2026年度に公開された過去問題では、環境都市工学部・化学生命工学部共通で「理科2科目とも必答」という条件のもと、物理(50点)と化学(50点)の2つの試験科目が実施されており、あわせて100点という配点構成でした。物理50点の内容は、斜面上の物体の運動方程式・摩擦力・力学的エネルギー、単振り子の運動方程式と微小振動近似・エネルギー保存則・速度の最大値、鉛直投げ上げ運動に速度に比例する抵抗力が働く場合の運動方程式という、力学分野からの抜粋でした。
化学50点の内容は、1・2・14・17族それぞれの元素からなる単体を化学式で答える問題、氷における化学結合の説明、水素分子と塩化ナトリウムで化学結合の種類が異なる理由の説明、シュレディンガーの波動方程式についての記述という理論化学の基礎、化学反応の量的関係(mol計算)と平衡、25℃における塩酸のpH計算、モル濃度の計算という計算問題、理想気体の分圧・体積・状態方程式、熱力学第1〜第3法則の説明、エンタルピー変化・自由エネルギー変化・エントロピー変化の関係式という熱力学の理論問題で構成されていました。「物理化学」という科目名のとおり、力学の基礎計算と化学の理論・計算の両方を、記述式で説明できるレベルまで仕上げる必要があります。
対策としては、高校物理の力学分野(運動方程式・エネルギー保存則・単振動)と、高校化学の理論分野(化学結合、mol計算、pH、気体の状態方程式、熱力学の法則)を、暗記ではなく「なぜそうなるのか」を説明できる形で総復習することが優先です。特に化学結合の違いや熱力学の法則を文章で説明させる問題が繰り返し出題されている点から、公式を覚えるだけでなく、定義や理由を自分の言葉で書く練習を積んでおくことをおすすめします。物理50点・化学50点という配点構成から見ると、どちらか一方に極端に苦手分野を残すと合計点への影響が大きいため、力学と理論化学を同じ比重で並行して仕上げる計画が適しています。
建築構造力学・建築計画学(建築学科)の対策
建築学科の専門科目は「建築構造力学」と「建築計画学」です。2026年度に公開された過去問題にはこの2科目は含まれておらず、公式サイトには「志願者のいなかった学部・学科(専攻・専修)の問題は作成していない」旨が示されているため、2026年度は建築学科の学外受験者が在籍していなかった可能性があります。過去問が非公開の年度がある学科を志望する場合は、より古い年度の過去問(公開されていれば)や、大学のカリキュラム・シラバスから出題範囲を予測する準備が必要になります。
建築構造力学は、力学の基礎(力のつり合い、応力・ひずみ、はりの曲げ・せん断)を建築構造の文脈で扱う科目であり、建築計画学は、建築や都市空間の計画・設計に関する理論・事例を扱う科目です。募集要項のアドミッション・ポリシーでは、建築学科について「建築と密接に関連する地理歴史、家庭、芸術などの教科についての基本的知識や技術」「『すまい』や『まち』に深い関心を持ち、それらのあり方や課題について考える能力」を有することが求められています。この記述から、構造力学の計算力と建築・都市空間の考察力の両方が問われる可能性が高いと推測できますが、断定的な出題予測ではなく、あくまで募集要項からの推測であることをご理解ください。
対策の進め方としては、建築構造力学は力学の基礎計算問題集で反復演習を積み、建築計画学は建築計画の教科書に出てくる代表的な事例・用語を自分の言葉で説明できるように整理する、という2本立てが現実的です。出題傾向を示す過去問がない以上、高専や大学で使用している建築構造力学・建築計画学の教科書の章末問題を一通り解けるようにしておくことが、現時点で取り得る最も確実な対策になります。
英語外部試験(英検準1級・TOEIC630点)の対策
環境都市工学部の3年次編・転入学試験では、専門科目とは別に、出願時点で英検準1級以上またはTOEIC®L&R630点以上のスコア・グレードを有していることが出願資格の1つになっています。この基準は当日の試験科目ではなく出願要件であるため、専門科目の対策を始める前、できれば出願の半年〜1年前までにスコアを確保しておく必要があります。
TOEIC L&Rは出願時点で過去2年以内に取得したスコアのみが有効で、IPテストは対象外です。英検は準1級以上であれば従来型・CBT・S-CBT・S-Interviewのいずれも対象になります。すでに基準を満たしている場合でも、証明書類(合格証明書やスコア証明書)の発行・提出手続きに時間がかかることがあるため、出願書類の準備と並行して原本の所在を確認しておくことをおすすめします。TOEIC L&Rは申請コードを使ったオンライン提出手続きが必要で、受検から提出完了までに数週間かかる場合があるため、出願直前に慌てて受検するのではなく、逆算して半年〜1年前には受検計画を立てておくことをおすすめします。
面接・志望理由書・過去問分析/出題予測
環境都市工学部の第3年次編・転入学試験では、専門科目1・専門科目2に続いて面接が実施され、合否は筆記試験と面接の結果を総合的に判断して決まります。志望理由書・学習計画書は、法学部・文学部・社会学部・政策創造学部のみに提出義務がある書類として募集要項に明記されており、環境都市工学部を含む理工系3学部の提出書類には志望理由書は含まれていません。ただし、書類として提出しない場合でも、面接で口頭説明を求められる可能性を考慮した準備は必要です。
面接対策
面接は選考日当日の15:30から実施されます。募集要項には質問内容の詳細は示されていませんが、環境都市工学部・システム理工学部・化学生命工学部について「筆記試験および面接の結果を総合的に判断して合否判定を行います」と明記されている以上、専門科目の得点だけでは合否が決まらない前提で準備する必要があります。志望する学科がなぜ環境都市工学部の中でもその学科なのか、既修内容(在籍大学や高専で学んだ科目)が編入後の学びとどうつながるのか、編入後に取り組みたい研究・課題は何かという3点を、口頭で簡潔に説明できる状態まで整理しておくことをおすすめします。
特に都市システム工学科は「都市インフラ設計コース」「社会システム計画コース」の2コースに分かれるため、どちらのコースを志望するのかを面接前に自分の中で明確にしておくと、志望理由や学習計画の説明に一貫性が生まれます。エネルギー環境・化学工学科であれば、省エネルギー・新エネルギー・環境修復・環境汚染防止のうちどの分野に関心があるのか、建築学科であれば構造・計画のどちらの領域に重心を置きたいのかを、自分の既修内容と結びつけて説明できるようにしておくと効果的です。
面接準備の実務としては、想定質問を紙に書き出し、口頭で1分程度にまとめて答える練習を繰り返すことが有効です。想定しておきたい質問の柱としては、志望動機(なぜ関西大学環境都市工学部のその学科か)、既修内容の説明(在籍校で学んだ科目と単位の状況)、専門科目の答案内容に関する口頭試問的な質問、編入後の学習・研究計画、卒業後の進路イメージの5つが挙げられます。専門科目の筆記試験直後に面接が組まれているため、午前・午後の筆記試験でうまくいかなかった手応えを引きずらず、面接では改めて自分の強みを説明する意識も必要です。
志望理由・提出書類の準備
環境都市工学部の出願書類は、必要書類提出票、出願確認票(大学提出用)、最終出身学校の成績証明書(出願資格審査を受けた者は原則不要)、高等学校卒業証明書またはそれと同等の資格を有することを証明する書類、出願資格証明書、外国語検定試験の結果を証明する書類が中心です。志望理由書・学習計画書は提出書類として明記されていませんが、出願資格審査で提出する単位確認書やシラバスの整理を通じて、自分がどの科目をどの程度修得済みで、編入後にどの科目をどう接続させたいのかを言語化しておくと、そのまま面接対策の土台として使えます。
過去問分析(2026年度公開分)
関西大学は、入学試験情報総合サイト「Kan-Dai web」の編・転入試/社会人編入試(学外受験者)ページで、環境都市工学部を含む学部の過去問題PDFを公開しています。公開されている過去問はあくまで直近年度分のみで、複数年分がまとめて公開されているわけではないため、対策を始める段階で最新の公開状況を公式ページで確認しておく必要があります。2026年度公開分の内容は、次のとおりです。
| 科目 | 対象区分 | 大問構成の概要 |
|---|---|---|
| 数学 | システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部共通 | [1]極限・マクローリン展開・定積分・広義積分など5問/[2]逆行列・行列式の証明2問 |
| 物理(100点) | システム理工学部・環境都市工学部共通 | [I]斜面運動の力学4問/[II]単振り子の運動と最大速度5問/[III]鉛直投げ上げと抵抗力4問/[IV]点電荷による電場と近似運動方程式4問 |
| 物理(50点)+化学(50点) | 環境都市工学部・化学生命工学部共通(理科2科目とも必答) | 物理は力学分野の抜粋、化学は化学結合・化学平衡・pH・モル濃度・気体の法則・熱力学の法則など |
一方で、建築学科の「建築構造力学」「建築計画学」、都市システム工学科の「専門論文」という科目名の問題は、2026年度公開分には含まれていませんでした。公式ページには「志願者のいなかった学部・学科の問題は作成していない」旨が明記されているため、これらの科目についてはこの年度に該当する学外受験者がいなかった可能性が考えられます。過去問が存在しない科目を受験する場合は、後述する募集要項からの出題予測と、大学が公開しているカリキュラム・シラバス情報を組み合わせて準備範囲を決める必要があります。
募集要項から見た出題予測
公開されている「数学」(応用数学に相当すると考えられる科目)の過去問は、微分積分学と線形代数の両分野から出題される構成が続いていると考えられ、都市システム工学科・エネルギー環境・化学工学科を志望する場合は、この2分野を優先して仕上げることが合理的です。「物理化学」に相当すると考えられる物理50点・化学50点の構成についても、力学と理論化学・熱力学を組み合わせて出題する傾向が読み取れるため、エネルギー環境・化学工学科の志望者は、高校物理・化学の力学と理論化学の範囲を優先すべきと考えられます。
建築学科の「建築構造力学」「建築計画学」については、過去問が非公開のため、募集要項に示されたアドミッション・ポリシーとカリキュラム構成から出題範囲を推測するにとどめます。断定はできませんが、建築構造力学では力のつり合い・応力・はりの曲げなど構造力学の基礎計算、建築計画学では住居・都市空間の計画理論や事例に関する記述が中心になると推測されます。都市システム工学科の「専門論文」についても、都市インフラ・社会システムに関するテーマでの論述が中心になると推測されますが、いずれも確定的な情報ではないため、最新の募集要項や大学への問い合わせで補完することをおすすめします。
併願戦略・内部リンク
環境都市工学部の出願スケジュールは、データ登録が2026年9月8日から9月11日、選考日が2026年10月18日という短い期間に集中しています。関西大学内の他学部を併願する場合は、募集要項の注記のとおり「志望(出願)できる学部・学科(専攻・専修)は1つのみ」であり、本制度内での併願は認められていない点に注意が必要です。関西大学の編・転入学試験を複数学部で検討している場合は、出願資格・専門科目・出願期間を比較したうえで、最も準備が間に合う1学部に絞り込む判断が必要になります。
他大学の理工系編入との併願を検討する場合は、出願資格審査の締切(2026年7月21日)と、データ登録・選考日の時期が重複しないかを早い段階で確認しておくことをおすすめします。専門科目対策で共通する範囲が多い大学を組み合わせれば、対策の重複投資を減らすことができます。
環境都市工学部を高専・技術系短期大学から志望する場合、在籍校で扱う都市工学・建築系の実習科目がそのまま専門科目の記述内容に直結しやすいため、他大学の同系統学科(都市工学・建築・環境系)を併願候補にすると、実習・製図・構造計算といった既修内容を答案でそのまま活用しやすくなります。一方で、都市システム工学科の「専門論文」のように科目名だけでは出題形式が判断しにくい科目を含む学科を志望する場合は、募集要項とカリキュラムの近さだけでなく、記述式の演習量を確保できるかという観点でも併願先を選ぶ必要があります。
| 確認項目 | チェックの視点 |
|---|---|
| 出願資格審査の締切 | 環境都市工学部は2026年7月21日必着。他大学の同種手続きと重複しないか |
| データ登録・選考日 | 2026年9月8日〜9月11日のデータ登録、10月18日の選考日と重ならないか |
| 専門科目の共通範囲 | 応用数学・力学・熱力学など、対策を共有できる科目があるか |
| 英語外部試験の基準 | 他大学の基準も英検準1級・TOEIC630点相当か、より低いか |
併願先を増やすほど専門科目の対策範囲は広がるため、環境都市工学部の学科を最優先にしたうえで、専門科目の出題範囲が近い大学・学部を1〜2校程度に絞り込むのが現実的な進め方です。
関西大学の編入試験制度そのものについては、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】で、出願資格・試験区分・年間スケジュールの基本を確認できます。同じ理工系3学部の中では、関西大学システム理工学部の編入試験対策と関西大学化学生命工学部の編入試験対策で、出願資格審査の流れや専門科目の構成を比較できます。出願資格の1つである英語外部試験の対策は、関西大学編入のTOEIC対策|必要スコアの目安と学習法で詳しく解説しています。
専門科目・面接・出願資格審査の書類準備を独学だけで並行させることに不安がある場合は、大学編入対策コースで、学科別の専門科目や出願書類の準備状況を個別に相談することもできます。
よくある質問(FAQ)
関西大学環境都市工学部の編入試験は誰でも出願できますか?
誰でも出願できるわけではありません。出願時点で英検準1級以上またはTOEIC630点以上のスコア・グレードを有していること、4年制大学に2年以上在学し76単位以上を修得(見込みを含む)していること、または理工学部系大学・高専・技術系短大の卒業(見込み)であることなどの条件を満たし、さらに出願前の「出願資格審査」で出願許可を受けた者だけが出願できます。
出願資格審査とは何ですか、いつまでに準備すればよいですか?
システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の3年次編・転入学試験に共通する事前手続きで、出身校で修得した単位が関西大学の卒業要件に照らして十分かを、単位確認書に基づいて審査するものです。必要書類は2026年7月21日(火)必着で送付し、結果通知書は2026年8月28日(金)に発送されます。データ登録開始(9月8日)より早い締切のため、専門科目対策より先に準備する必要があります。
TOEICと英検、どちらのスコアを準備すればよいですか?
どちらか一方を満たせば出願資格を満たします。英検は準1級以上(CBT・S-CBT・S-Interviewを含む)、TOEIC®L&Rは630点以上で、出願時点で過去2年以内に取得したものに限られます。TOEIC®L&R IPテストは対象になりません。すでに受検経験があり基準を満たしているスコアがあれば、そのまま証明書類を準備する流れで問題ありません。
面接では何を聞かれますか?
質問内容の詳細は募集要項に示されていませんが、合否は筆記試験と面接の結果を総合的に判断して決まる旨が明記されています。志望理由書の提出義務はありませんが、なぜその学科を志望するのか、既修内容がどう編入後の学びにつながるのかを口頭で説明できるように準備しておくことをおすすめします。
倍率はどのくらいですか?
募集人員が学科ごとの内訳を示さない「若干名」であるため、志願者数・合格者数・倍率のいずれも公式には公表されていません。本記事では確認できない数値を創作せず、出願資格の水準や選抜方法の構造から間接的に難易度を評価するにとどめています。英検準1級・TOEIC630点という基準を満たしたうえで出願資格審査を通過する受験者に絞られる制度である以上、出願者全体の母数自体がそれほど大きくないことは推測できますが、それが実際の倍率の低さに直結するとは限らない点にご注意ください。
建築学科の編入は難しいですか?
2026年度に公開された過去問題には建築学科の「建築構造力学」「建築計画学」は含まれておらず、公式ページの「志願者のいなかった学部・学科の問題は作成していない」旨の注記に該当する可能性があります。過去問が非公開の年度がある学科のため、難易度を数値で示すことはできませんが、過去問が存在しない前提でカリキュラム・シラバスから対策範囲を組み立てる準備が必要です。
他大学と併願はできますか?
関西大学内では、志望できる学部・学科は1つのみで、編・転入学試験の制度内での併願は認められていません。他大学との併願は制度上可能ですが、出願資格審査の締切やデータ登録期間、選考日が重複しないかを早めに確認し、準備が間に合う出願先を絞り込むことをおすすめします。
社会人や高専生でも出願できますか?
高等専門学校の卒業者・卒業見込みの者は、出願資格(2)の条件の1つとして明記されているため、単位数を問わず出願資格の対象になります(英語外部試験基準と出願資格審査は他のルートと同様に必要です)。関西大学は本記事で扱う「学外受験者用」の第3年次編・転入学試験とは別に、社会人を対象とした「社会人3年次編入学試験」を実施しており、出願資格や提出書類の一部が異なります。社会人として出願を検討する場合は、学外受験者用の要項とあわせて社会人編入学試験の要項も確認することをおすすめします。
まとめ
関西大学環境都市工学部の第3年次編・転入学試験(学外受験者用)は、英検準1級・TOEIC630点以上という出願資格と、出願前の出願資格審査という2つの関門を通過したうえで、専門科目1・専門科目2・面接を1日で受ける選抜です。専門科目は学科ごとに、建築学科は建築構造力学・建築計画学、都市システム工学科は応用数学・専門論文、エネルギー環境・化学工学科は応用数学・物理化学と指定されており、2026年度に公開された過去問題からは微分積分学・線形代数・力学・理論化学・熱力学が出題範囲の中心であることが読み取れます。
建築学科・都市システム工学科の一部科目のように過去問が非公開の年度もあるため、公開されている過去問と募集要項・カリキュラム情報を組み合わせて準備範囲を決めることが重要です。出願資格審査の締切(2026年7月21日)はデータ登録開始よりかなり早いため、専門科目の演習に着手する前に、単位確認書やシラバスの準備、英語外部試験のスコア確保を優先するスケジュールを組むことをおすすめします。
本記事の内容は、関西大学入学試験情報総合サイト「Kan-Dai web」で公開されている2027年度 関西大学 編・転入学試験/社会人編入学試験 入学試験要項[学外受験者用]、および同サイトで公開されている2026年度過去問題PDFをもとに整理したものです。日程・提出書類・専門科目の指定は年度によって変わる可能性があるため、出願前には必ず関西大学の最新の公式募集要項をご確認ください。
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