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関西大学化学生命工学部の編入試験対策を徹底解説|専門科目1・専門科目2・募集要項

関西大学化学生命工学部の3年次編入学試験は、化学・物質工学科と生命・生物工学科を対象に、専門科目1・専門科目2という2科目の筆記試験と面接で合否を判定する入試です。出願には英語外部試験のスコアと出願資格審査の通過という2つの関門があり、一般的な文系学部の編入試験とは出願の組み立て方が大きく異なります。本記事では、2027年度関西大学編・転入学試験/社会人編入学試験入学試験要項(学外受験者用)と2026年度公式公開過去問を一次情報として、募集人員、出願資格、試験科目と配点、日程、倍率の考え方、科目別の対策、面接・志望理由書の準備、過去問分析までを整理します。年度によって条件が変わる可能性があるため、出願前には必ず最新の公式募集要項をご確認ください。
関西大学化学生命工学部の3年次編入の概要
関西大学化学生命工学部は、千里山キャンパスに設置されている理系学部で、化学・物質工学科(マテリアル科学コース、応用化学コース、バイオ分子化学コース)と生命・生物工学科(ライフサイエンスコース、バイオテクノロジーコース)の2学科で構成されています。公式の学部紹介では「化学」の力で人の役に立つ未知なる「もの」を発見、創造することを学部理念として掲げており、化学・物質工学科は新物質・新素材の機能設計とプロセス技術の開発を、生命・生物工学科はDNAやタンパク質の構造・機能の理解を軸に、食品・医薬品・化粧品・環境関連分野で活躍できる人材の育成を目指すとされています。これらは高校生向けの一般入試の学部紹介ですが、編入後にどのコースで何を学ぶかを考えるうえでの土台になります。
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千里山キャンパスは阪急電鉄「関大前」駅からすぐの立地で、法学部・文学部・商学部・社会学部・政策創造学部・システム理工学部・環境都市工学部と同じキャンパスに化学生命工学部の校舎があります。3年次編・転入学試験は学外受験者にとって初めて訪れるキャンパスになることが多いため、試験当日は公共交通機関の利用が推奨されており、集合時刻や試験場までの経路は受験票と大学公式サイトで事前に確認しておくと安心です。
関西大学の公式学部紹介では、化学・物質工学科の入学定員は242名、生命・生物工学科の入学定員は105名とされています(いずれも高校生向け一般入試の定員で、編入学の募集人員「若干名」とは別枠です)。化学・物質工学科はマテリアル科学コース・応用化学コース・バイオ分子化学コースの3コースで構成され、新物質・新素材の機能設計、それらを製造するプロセス技術の開発に取り組む人材育成を掲げています。生命・生物工学科はライフサイエンスコース・バイオテクノロジーコースの2コースで構成され、DNAやタンパク質の構造・機能の理解を通じて、食品・医薬品・化粧品・環境関連分野など多方面で活躍できる人材育成を掲げています。編入で配属されるコースは、出願資格審査や出願データ登録時のコース選択によって決まる仕組みです。
各コースの学びの領域はコースごとに大きく異なります。マテリアル科学コースは金属・セラミックス・ガラス・半導体などの固体材料を対象に、次世代エネルギー貯蔵や環境・エネルギー分野での活躍を見据えた材料学者の育成を掲げるコースで、応用化学コースは医薬品・食品・環境関連企業での応用を想定した実践的な化学知識の習得を、バイオ分子化学コースは人工臓器・医療材料の開発や医薬品創製など化学の視点から医療・生命科学に貢献する研究者養成を目指すコースです。生命・生物工学科では、ライフサイエンスコースがDNAやタンパク質の構造・機能理解に基づく食品・医薬品開発や基礎研究への応用力を、バイオテクノロジーコースが植物の育種や微生物を用いた物質生産など生物機能を工学的に応用する技術(乳酸菌生産や機能性食品開発などの実践的応用領域を含む)を養成します。出願データ登録時に選択するコースによって、入学後に所属する研究室や学べる専門分野が大きく変わるため、志望コースは早い段階から絞り込んでおくことをおすすめします。
募集要項には、化学・物質工学科と生命・生物工学科は編・転入学時にコースへの配属を決定するため、出願データ登録時に必ずコース名を選択するよう指示されています。専門科目1・専門科目2の科目名はコースによって異なるため、出願データ登録の段階でコースを誤って選択すると、対策してきた科目と実際の出題科目がずれてしまう可能性があります。出願資格審査の書類作成段階から、志望コースを確定させたうえで単位対比を進めることが実務的です。
募集要項の名称が「編・転入学試験」となっているのは、卒業に必要な単位を満たさずに他大学へ移る「転入学」と、大学等を卒業・修了してから改めて3年次に入り直す「編入学」の両方を、同じ試験区分でまとめて扱っているためです。出願資格の①は在学中の学生を想定した転入学に近い条件、②・③は卒業(見込み)者を想定した編入学に近い条件という違いはありますが、試験科目・選考方法・日程はどちらのルートでも共通です。出願資格審査の書類を準備する段階で、自分が転入学・編入学のどちらに該当するのかを整理しておくと、必要書類(卒業証明書か在学証明書か)を取り違えずに済みます。
編入学試験の区分としては、3年次編・転入学試験(学外受験者用)がこの記事の対象です。関西大学ではこのほかに2年次編・転入学試験、社会人3年次編入学試験、社会人2年次編入学試験の区分がありますが、いずれも出願資格・試験科目・日程が異なります。化学生命工学部はシステム理工学部・環境都市工学部とともに、3年次編・転入学の出願に先立って出願資格審査を課す3学部のひとつに指定されている点が、法学部・文学部・商学部・社会学部・政策創造学部とは大きく異なる特徴です。募集要項には「化学・物質工学科、生命・生物工学科」の2学科がまとめて対象学科として記載されており、学科・コースごとの募集人員の内訳は公表されていません。
試験科目は専門科目1・専門科目2の2コマで、学科・コースによって出題科目そのものが異なります。たとえば化学・物質工学科のマテリアル科学コースは物理化学と固体物理、応用化学コースとバイオ分子化学コースは物理化学と有機化学、生命・生物工学科は生化学と有機化学というように、募集要項の表に科目名が明記されています。この記事ではこの科目名を出発点に、各科目の対策と、公式に公開されている過去問の分析を進めます。
関西大学の募集学部一覧では、化学生命工学部は2年次編・転入学と3年次編・転入学のみに○が付いており、社会人2年次編入学・社会人3年次編入学の欄には○が付いていません。つまり化学生命工学部は、法学部や文学部のように満25歳以上を対象とする社会人区分では募集しておらず、この記事で扱う学外受験者用の一般編入区分が実質的に唯一の編入ルートです。年齢を問わず、単位要件・学歴要件・出願資格審査を満たせるかどうかがすべての起点になります。
募集人員・出願資格
2027年度入学試験要項によると、化学生命工学部の3年次編・転入学試験(学外受験者用)の募集人員は「若干名」です。学科別・コース別の定員は明記されておらず、化学・物質工学科と生命・生物工学科をあわせた形で若干名という表記になっています。募集要項の対象学科欄には「化学・物質工学科、生命・生物工学科」とだけ記載されており、コース単位での振り分けは、出願資格審査や単位認定の過程で個別に判断される仕組みです。
| 項目 | 2027年度募集要項の記載内容 |
|---|---|
| 入試区分 | 第3年次編・転入学試験(学外受験者用) |
| 対象学科 | 化学・物質工学科(マテリアル科学コース/応用化学コース/バイオ分子化学コース)、生命・生物工学科(バイオテクノロジーコース/ライフサイエンスコース) |
| 募集人員 | 若干名(学科・コース別の内訳は非公表) |
| 試験会場 | 関西大学千里山キャンパス |
| 入学検定料 | 35,000円 |
ここからが、この記事で最も強調したいポイントです。化学生命工学部の出願資格は、法学部・文学部・商学部・社会学部・政策創造学部の出願資格とは別枠で定められています。募集要項ではシステム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の3学部をまとめて「次の(1)と(2)の条件のすべてを満たす者」という書き方で出願資格を示しており、単位数の基準も他学部とは異なります。「4年制大学に2年以上在学し60単位以上修得」という基準は、法・文・商・社会・政策創造学部の出願資格であり、化学生命工学部にはそのまま当てはまりません。
化学生命工学部(システム理工学部・環境都市工学部と共通)の出願資格は、次の(1)と(2)を両方満たす必要があります。
- (1)出願時において、実用英語技能検定準2級以上、TOEFL iBT 2.5以上(2026年1月20日以前に受検した場合は31点以上)、TOEIC L&R 400点以上のいずれかの外国語検定試験のスコアまたはグレードを、出願時において過去2年以内に取得していること。
- (2)次の①から⑤のいずれかに該当し、かつ出願資格審査で出願許可を受けていること。
(2)の①から⑤は、次のとおりです。①入学志望学部・学科と同一と認められる4年制大学の学部・学科に2027年3月までに2年以上在学(休学期間を除く)し、当該学部・学科において卒業に必要な単位のうち76単位以上を修得している者および修得見込みの者。②4年制大学の理工学部系卒業者および2027年3月卒業見込みの者。③高等専門学校、技術系短期大学卒業者および2027年3月卒業見込みの者。④高等学校(中等教育学校の後期課程および特別支援学校の高等部を含む)の専攻科の課程(修業年限2年以上等の基準を満たすもの)を修了した者および2027年3月修了見込みの者。⑤その他、上記と同等以上の学力があると教授会の議を経て学長が認めた者、です。
注意したいのは、①の単位要件が「76単位以上」であって、法・文・商・社会・政策創造学部の「60単位以上」とは異なる点です。また②・③は「理工学部系」「技術系短期大学」という限定がついており、文系学部や一般の短期大学からの出願は、④・⑤のルートを除き想定されていません。現在すでに理工系4年制大学に在学中で単位を積み上げている人、高専・技術系短大の卒業(見込み)者が、化学生命工学部3年次編入の主な対象になります。
高等専門学校(高専)や技術系短期大学の卒業(見込み)者は②・③のルートに該当しますが、出願資格を満たすだけでは出願できず、出願資格審査での許可と英語外部試験基準のクリアが別途必要です。高専の場合、5年間で学ぶ専門科目の一部が関西大学の専門科目1・専門科目2に対応することが多いものの、単位認定は出願資格審査用単位確認書に基づいて個別に判定されるため、対応関係が不明な科目はシラバスを添えて早めに確認しておくことをおすすめします。
出願資格審査の結果として起こりうる3パターン
出願資格審査の結果通知(2026年度は8月28日発送)では、次の3つのいずれかが通知されると考えられます。審査結果によって、その後の出願準備の内容が大きく変わるため、それぞれのパターンを想定しておくと落ち着いて対応できます。
- 3年次編・転入学試験への出願を許可される場合。この場合はそのまま9月の出願期間に進みます。
- 単位数などの要件から、2年次編・転入学試験への出願に切り替えるよう案内される場合。募集要項に「出願資格審査の結果により、2年次編・転入学試験への出願となる場合があります」と明記されています。
- 出願そのものが許可されない場合。この場合は同年度の化学生命工学部への出願はできません。
出願資格審査の流れと必要書類
化学生命工学部の3年次編・転入学は、出願そのものの前段階として出願資格審査を通過する必要があります。出願資格審査用単位確認書などの必要書類は2026年7月21日(火)必着で送付し、審査で出願許可を受けた者以外は出願できません。審査の結果次第では、3年次ではなく2年次編・転入学試験への出願に切り替わる場合もあると募集要項に明記されています。
必要書類は、1.出願資格審査用単位確認書(関西大学所定様式)、2.出身校の教育課程表(1~4年次の配当科目・卒業所要単位等)、3.卒業に必要な単位数・履修方法等が記載された資料、4.成績証明書、5.2026年度修得見込みの科目が記載された資料、6.単位認定を希望する科目のシラバス、7.出身校の教職課程履修要項(関西大学入学後に教職課程を希望する者のみ)、8.結果返信用封筒、の8点です。カリキュラムの対比表を作る際は、学部要項とシラバスシステムを併用し、出身校の科目と関西大学の科目を1科目ずつ突き合わせる作業が必要になります。審査結果は2026年8月28日(金)に通知書として発送されます。
出願資格審査を万全に進めたい場合は、大学編入対策コースで単位確認書の作成や科目対比の相談をしながら準備を進めると、書類不備による審査落ちのリスクを減らせます。
出願時に提出する書類
出願資格審査を通過したあと、9月の出願期間に提出する書類は、募集要項の必要書類一覧にまとめられています。化学生命工学部は志望理由書の提出対象に含まれていない点が、法学部・文学部・社会学部・政策創造学部との違いです。
| 提出書類 | 内容・注意点 |
|---|---|
| 出願確認票(大学提出用) | 『関西大学入学試験ポータルサイト』で出願登録・検定料納入後に印刷 |
| 必要書類提出票 | 本学所定様式。提出書類をチェックのうえ同封 |
| 最終出身学校の成績証明書 | 出願資格審査を受けた者は提出不要。原本(コピー不可) |
| 高等学校卒業証明書またはこれと同等の資格を証明する書類 | 出願前3か月以内に作成した原本 |
| 外国語検定試験の結果を証明する書類 | 英検は合格証明書原本、TOEFL iBTはETS直送手続き+Test Taker Score Report、TOEICはデジタル公式認定証PDFまたはOFFICIAL SCORE CERTIFICATE原本 |
| 卒業(見込)証明書または在学(在籍)証明書 | 編入学の場合は卒業(見込)証明書、転入学の場合は在学(修了)証明書または在籍証明書 |
成績証明書は、出願資格審査時にすでに提出済みの場合は再提出が不要になる一方、外国語検定試験の結果証明書は出願資格審査とは別に、9月の出願時にあらためて提出する必要があります。提出書類はすべて原本が基本で、コピーでの提出は認められていません。受理した書類は返却されないため、原本が1通しかない証明書は早めに複数発行しておくと安心です。
試験科目と配点
化学生命工学部の3年次編・転入学試験(学外受験者用)は、システム理工学部(数学科・物理応用物理学科・機械工学科)、環境都市工学部と同じ枠組みで、筆記試験および面接の結果を総合的に判断して合否判定を行うと明記されています。試験時間割は次のとおりです。
| 時間 | 試験科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 9:30~11:00(90分) | 専門科目1 | 100点 |
| 12:30~14:00(90分) | 専門科目2 | 100点 |
| 15:30~ | 面接 | 配点非公表 |
専門科目1・専門科目2の科目名は、学科・コースごとに次のように指定されています。同じ化学・物質工学科でもコースによって専門科目2が固体物理か有機化学かに分かれるため、出願前に自分のコースの科目名を必ず確認してください。
| 学科 | コース | 専門科目1 | 専門科目2 |
|---|---|---|---|
| 化学・物質工学科 | マテリアル科学コース | 物理化学(熱力学の基礎と応用) | 固体物理(結晶・状態図・拡散・相変態の基礎) |
| 応用化学コース | 物理化学 | 有機化学 | |
| バイオ分子化学コース | 物理化学 | 有機化学 | |
| 生命・生物工学科 | (コース区分なし) | 生化学 | 有機化学 |
化学・物質工学科については、出題内容に応じて関数電卓を貸与する場合がある旨が注記されています。会場に自分の電卓を持ち込めるとは限らないため、当日の持ち物指示は受験票と募集要項の両方で確認しておくと安心です。試験当日は受験票を必ず携行し、試験開始30分前までに指定の試験場に入場する必要があります。筆記試験開始から30分以内の遅刻は受験できますが、時間延長はされません。机上に置けるのは受験票、筆記用具、時計、ティッシュペーパーのみで、電卓や定規、スマートフォンなどの使用・貸し借りは一切認められていません。
配点を見ると、専門科目1と専門科目2で合計200点、面接は点数配分が公表されていない「総合判断」の位置づけです。文系学部のように専門論文100点+外国語100点+面接という構成ではなく、理系専門2科目に得点が集中する配点構造である点を踏まえて、専門科目1・専門科目2の完成度を最優先で高める学習計画が合理的です。英語力は出願資格審査の基準スコアとして必要ですが、当日の筆記試験科目には含まれていません。
同じ化学生命工学部でも、2年次編・転入学試験は試験構成が異なります。2年次編・転入学試験(学外受験者用)は、数学(100点)、理科(100点、化学・物質工学科は物理50点+化学50点、生命・生物工学科は生物50点必須+物理または化学50点選択)、面接という構成で、3年次の「専門科目1・専門科目2」ではなく「数学+理科」という教養寄りの科目構成になります。出願資格審査の結果、3年次ではなく2年次での出願に案内された場合は、対策すべき科目そのものが変わる点を押さえておいてください。
日程・スケジュール
2027年度入学試験要項に基づく化学生命工学部3年次編・転入学試験の日程は次のとおりです。年度によって日付が変わるため、出願年度の最新募集要項で必ず再確認してください。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 出願資格審査書類提出期限 | 2026年7月21日(火)必着 |
| 出願資格審査結果通知発送 | 2026年8月28日(金) |
| データ登録期間 | 2026年9月8日(火)9:30~9月11日(金)23:00 |
| 入学検定料納入期間 | 2026年9月8日(火)9:30~9月11日(金)24:00 |
| 必要書類送付期間 | 2026年9月8日(火)~9月11日(金)消印有効 |
| 受験票印刷開始 | 2026年10月13日(火)9:30~ |
| 選考日 | 2026年10月18日(日) 関西大学千里山キャンパス |
| 合格者発表 | 2026年11月2日(月)13:00~(ポータルサイトで2027年3月31日まで照会可能) |
| 入学手続1(入学金納入) | 2026年11月4日(水)~11月11日(水)13:00 |
| 入学手続1(授業料・諸費納入) | 2027年1月8日(金)~3月12日(金)13:00 |
| 入学手続2(Web登録・書類提出) | 2027年2月19日(金)~3月12日(金) |
最初の締切は出願本番の約2か月近く前に来る出願資格審査です。この日程を見落として9月の出願期間だけを意識していると、そもそも出願する権利を得られません。英語外部試験のスコア取得、単位確認書とシラバスの突き合わせ、教育課程表の入手には数週間単位の時間がかかることが多いため、7月21日の締切から逆算すると、遅くとも入試前年の春には準備を始めておく必要があります。
出願の流れ(データ登録・検定料納入・書類郵送)
出願資格審査を通過したあとの出願手続は、1.『関西大学入学試験ポータルサイト』でのユーザ登録・出願データ登録、2.入学検定料35,000円の納入(クレジットカード・コンビニ・ネットバンキング・ATMペイジーから選択)、3.必要書類の郵送、という3ステップで完了します。データ登録だけでは出願したことにならず、検定料納入と必要書類の郵送まで終えて初めて出願完了となる点に注意してください。データ登録には出願前3か月以内に撮影した顔写真のデジタルデータ(jpeg/jpg形式)が必要で、出願確認票・宛名シートは検定料納入後でなければ印刷できません。必要書類は市販の角2封筒に入れ、宛名シートを貼付したうえで、必要書類送付期間中に郵便局窓口から簡易書留速達で郵送する指定です。
試験当日に学校保健安全法上の出席停止対象となる感染症(インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症等)に罹患し治癒していない場合は、受験を控えるよう案内されており、所定の期日までに電話連絡と診断書の提出を行えば、欠席分の入学検定料が返還される制度があります。体調管理も出願準備の一部として意識しておくとよいでしょう。
合格発表から入学手続1(入学金納入)までは2日程度しかありません。事前に入学時納付金の資金計画を立てておき、合格通知後すぐに手続きできる状態にしておくことをおすすめします。
入学手続にかかる学費
化学生命工学部はシステム理工学部・環境都市工学部と学費体系が共通です。3年次編・転入学の場合、入学した年度の秋学期分と翌年度以降の年間学費は次のとおりです。金額は2027年度入学試験要項に掲載されている参考額で、入学金(入学登録金)は現在未定のため2026年度現行額を参考掲載したものです。
| 区分 | 内容 | 金額 |
|---|---|---|
| 3年次編・転入学時(2027年度秋学期) | 入学金(入学登録金) | 260,000円 |
| 秋学期授業料 | 842,000円 | |
| 教育後援会入会金 | 10,000円 | |
| 教育後援会費 | 7,000円 | |
| 校友会基本会費 | 10,000円 | |
| 4年次(2028年度以降・年間) | 年間授業料 | 1,684,000円 |
| 教育後援会費 | 7,000円 | |
| 校友会年会費 | 20,000円 |
修業年限(8学期)を超えて在学する場合は、1学期あたりの学費が792,000円(年間1,584,000円)に減額される規定もあります。単位認定の結果、出身校で修得した単位のうち本学部の基準に照らして不足する科目があれば追加履修が必要になり、最低必要年数(3年次編入の場合2年)での卒業が認められないこともあると募集要項に明記されています。単位認定は出願資格審査時の単位確認書をもとに行われるため、審査段階でのシラバス対比が卒業までの在学期間にも影響する点を押さえておく必要があります。
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倍率・難易度
関西大学の公式入試結果ページでは、編・転入試(学外受験者・9月募集)の学部別志願者数・合格者数が公表されています。ただし学科別・年次別(2年次/3年次)の内訳は公表されていないため、化学生命工学部として2年次編・転入学試験と3年次編・転入学試験を合算した数字であることに注意してください。過去4年分の推移は次のとおりです。
| 年度 | 志願者数 | 合格者数 |
|---|---|---|
| 2023年度 | 1名 | 0名 |
| 2024年度 | 1名 | 0名 |
| 2025年度 | 1名 | 0名 |
| 2026年度 | 5名 | 1名 |
2023年度から2025年度までは志願者1名に対して合格者0名という年が3年続き、2026年度は志願者が5名に増え、合格者は1名でした。母数が数名という規模のため、単純な倍率計算(志願者数÷合格者数)にはあまり意味がありません。年によって合格者がゼロになることもあれば、志願者が急に増える年もあるという、母数の小ささゆえの変動が起きやすい入試だと理解しておくべきです。全学部合計で見ると、2026年度9月募集全体では志願者92名に対して合格者33名でした。化学生命工学部の合格率が低い年が続いている背景には、単純な「筆記試験の難しさ」だけでなく、出願資格審査を通過できる出願者自体が少ないという事情も考えられます。
難易度を考えるうえで実務的に重要なのは、偏差値のような指標ではなく、①出願資格審査を通過できる単位・学歴要件を満たせるか、②英語外部試験の基準スコア(英検準2級・TOEIC400点・TOEFL iBT2.5以上)を出願時点で確保できているか、③専門科目1・専門科目2の200点分を制限時間内に得点できる水準まで仕上げられるか、という3つの関門です。3つの関門をすべて越えられる出願者自体が少ないため、募集人員が「若干名」であることも含めて、早期から逆算した準備が合否を左右します。
2026年度に志願者が5名まで増えた要因は公表されていませんが、同じ枠組みで出願資格審査を課すシステム理工学部・環境都市工学部も含めて、2026年度9月募集は3学部合計で志願者16名・合格者3名(化学生命工学部5名・1名、システム理工学部9名・1名、環境都市工学部2名・1名)となっており、理系3学部全体でも合格者数は少数にとどまっています。理系学部の編入枠は、文系学部に比べて志願者数の母数自体が小さいことも、年度による倍率の振れ幅が大きくなる一因と考えられます。出願を検討する際は、特定の1年度の数字だけで難易度を判断せず、複数年度の推移と、自分が出願資格審査を確実に通過できるかどうかをあわせて確認することが実務的です。
科目別対策
専門科目1・専門科目2はコースによって科目名が異なるため、まず自分の志望コースの科目名を確認したうえで、それぞれの出題傾向に応じた対策を組み立てる必要があります。ここでは2026年度に公式公開されている過去問をもとに、出題レベルと対策の方向性を整理します。
2027年度試験に向けた準備の逆算表
出願資格審査の締切(2026年7月21日)を起点に、専門科目対策と書類準備を並行させる場合の目安は次のとおりです。出願資格審査の書類作成には教育課程表の入手や単位対比の作業が必要で、専門科目の演習よりも早く着手すべき項目が多い点が、他の文系学部の編入対策とは異なります。
| 時期の目安 | やること |
|---|---|
| 2026年春(4~5月頃) | 出願資格(①~⑤)のどれに該当するか確認し、単位数・卒業要件を出身校の教務窓口に照会する。英語外部試験(英検準2級・TOEIC400・TOEFL iBT2.5)のスコアが未取得なら受検計画を立てる。 |
| 2026年6月頃 | 出願資格審査用単位確認書の作成を開始。出身校の教育課程表・シラバス・成績証明書を収集し、関西大学の科目と対比する。 |
| 2026年7月21日 | 出願資格審査書類の送付締切(必着)。 |
| 2026年7月下旬~8月 | 審査結果を待つ間に専門科目1・専門科目2の基礎固めを開始。過去問(2026年度公開分)で出題レベルを確認する。 |
| 2026年8月28日 | 出願資格審査結果通知の発送日。 |
| 2026年9月8日~11日 | 出願データ登録・検定料納入・必要書類送付。外国語検定試験の結果証明書など原本書類を準備する。 |
| 2026年9月中旬~10月17日 | 専門科目1・専門科目2を時間制限つきで演習し、面接想定問答を準備する。 |
| 2026年10月18日 | 専門科目1・専門科目2・面接(千里山キャンパス)。 |
物理化学(マテリアル科学コース・応用化学コース・バイオ分子化学コース 専門科目1)
公式公開過去問の専門科目1(物理化学)は、ギブズの相律(自由度F=成分数C・相の数Pを用いた式)とその定義、化学ポテンシャルと蒸気圧の関係、理想溶液・理想希薄溶液の定義、混合ギブズエネルギー・混合エントロピーの計算、反応の熱力学(エンタルピー変化・エントロピー変化・ギブズエネルギー変化・平衡定数の算出、解離度との関係)、そして反応速度論(1次反応・2次反応の速度式の導出と、実験データからの反応次数判定)という構成でした。大問数は5問前後で、用語の定義説明と数値計算が半々程度の比率です。対策としては、大学教養レベルの物理化学の教科書(アトキンスなど)で、相平衡・化学ポテンシャル・熱力学第一~第三法則・反応速度論の章を、定義を人に説明できるレベルまで仕上げることが有効です。気体定数Rを使う計算問題が複数出ているため、単位を意識した計算練習も欠かせません。
固体物理(マテリアル科学コース 専門科目2)
マテリアル科学コースの専門科目2は固体物理で、募集要項には出題範囲として「結晶・状態図・拡散・相変態の基礎」と明記されています。この分野の過去問はこの記事の執筆時点で公式に公開されていませんが、募集要項の科目説明から、結晶構造(単位格子、充填率)、二元系状態図の読み方(共晶・固溶体)、拡散の基礎法則(フィックの法則)、相変態(核生成・成長)といったテーマが出題範囲の中心になると推測できます。材料工学系の教科書でこの4領域を優先的に復習し、状態図の読み取り問題は図を見て説明する練習を重ねておくと安心です。同じマテリアル科学コースの専門科目1(物理化学)では熱力学の基礎と応用が問われるため、固体物理の相変態・状態図とあわせて、ギブズエネルギーや化学ポテンシャルといった熱力学の概念を材料の相平衡と結び付けて理解しておくと、専門科目1・専門科目2の双方の得点力を同時に底上げできます。単位格子の充填率計算や、フィックの法則を用いた拡散距離の計算は公式さえ覚えれば得点しやすい設問になりやすいため、暗記だけでなく計算問題としての演習も並行して進めておくとよいでしょう。
有機化学(応用化学コース・バイオ分子化学コース・生命・生物工学科 専門科目2)
専門科目2(有機化学)の公式公開過去問は、9問構成で解答用紙2枚にわたる分量でした。前半は、エタン・エチレン・アセチレンの炭素-炭素結合距離の違いを混成軌道(sp3・sp2・sp)から説明する問題、HF・HCl・HBr・HIの酸性度の順序とその理由、n-ブタンのC2-C3結合回転によって生じる立体配座異性体をNewman投影式で表す問題、臭化アルキルと水酸化物イオンの反応で立体配置が反転する現象(ワルデン反転)とその反応機構、脱離反応で得られる生成物の構造式、ベンゼンを出発物質としたアセトアニリド・アルキルベンゼンスルホン酸・ブロモフェノールの合成経路、フェノールの求電子置換反応におけるオルト・パラ配向性の理由という、7問の記述式問題でした。後半の問8・問9は、大学専門課程レベルの多段階合成の応用問題です。Grignard反応、Michael付加、Dieckmann縮合、Robinson環化といったカルボニル化学の反応式を完成させる出題でした。単なる暗記では対応できず、反応機構を電子の動きで説明できるレベルの理解が求められます。有機化学の対策では、まず脂肪族・芳香族の基本反応(置換・脱離・付加・酸化還元)の機構を電子の矢印で書けるようにし、そのうえで大学2年程度で扱うアルドール縮合・Michael付加・Claisen縮合・Robinson環化といった多段階合成の定番反応を、出発物質から生成物まで自力で書き下せるように演習を重ねる必要があります。
生化学(生命・生物工学科 専門科目1)
生命・生物工学科の専門科目1は生化学です。3年次編入向けの生化学過去問は現時点で公式公開されていませんが、2年次編・転入学試験向けに公開されている生物(50点)の過去問には、アミノ酸(グリシン・セリン・システイン)がペプチド結合してできるトリペプチドの構造式、ATP分解酵素(ATPase)の具体的名称と働き、動物細胞・植物細胞の模式図と細胞小器官、動物細胞と植物細胞の細胞質分裂の様式の違い、標識再捕法による個体数推定という出題がありました。3年次の生化学はこれよりさらに専門的な内容になると考えられますが、アミノ酸・タンパク質の構造、酵素の働き、細胞小器官の機能といった基礎知識は共通して重要です。大学教養レベルの生化学の教科書でアミノ酸・タンパク質・酵素・代謝経路(解糖系、クエン酸回路、酸化的リン酸化)の章を優先的に固め、構造式を自分の手で書ける状態にしておくと、記述式の設問に対応しやすくなります。生命・生物工学科は専門科目2が有機化学であるため、アミノ酸の構造式やペプチド結合の生成機構は、有機化学の官能基反応(アミド結合の形成)としても出題されうる領域です。アミノ酸・糖・脂質といった生体分子の構造式を生化学と有機化学に共通する土台として学習すると、専門科目1・専門科目2をまたいだ効率的な対策になります。ライフサイエンスコース・バイオテクノロジーコースのどちらを志望する場合でも、この2科目の基礎固めが得点の中心になる点は変わりません。
英語外部試験対策
化学生命工学部の英語外部試験基準は、実用英語技能検定準2級以上、TOEFL iBT 2.5以上(2026年1月20日以前受検は31点以上)、TOEIC L&R 400点以上のいずれかです。他学部(たとえば商学部は英検準1級以上・TOEIC630点以上)と比べると基準スコア自体は高くありませんが、この基準を満たしていないと出願資格審査の対象にすらならない点が重要です。スコアは出願時点で過去2年以内に取得したものである必要があり、TOEFL iBT Home Edition、TOEFL ITP、TOEIC L&R IPテストは対象外です。TOEICであればデジタル公式認定証PDF、TOEFL iBTであればETSからの直送手続きとTest Taker Score Report、実用英語技能検定であれば合格証明書の原本という、試験ごとに異なる提出書式にも早めに対応しておく必要があります。関西大学の編入試験全般に共通するTOEIC対策の考え方は、関西大学編入のTOEIC対策で詳しく解説しています。
面接・志望理由書・過去問分析
化学生命工学部の3年次編・転入学試験では、専門科目1・専門科目2の筆記試験のあと、15:30から面接が実施されます。募集要項の選考方法欄には「筆記試験および面接の結果を総合的に判断して合否判定を行う」とだけ記載されており、文学部の面接のように「口頭試問を含む」という注記は付いていません。ただし化学生命工学部は理系学部であるため、専門科目の答案内容について踏み込んだ質問を受ける可能性は十分に想定しておくべきです。志望理由書や学習計画書は、法学部・文学部・社会学部・政策創造学部のみが提出書類として明記されており、化学生命工学部の出願書類一覧には含まれていません。とはいえ、面接で志望理由や学びたい内容を口頭で説明する準備は、書類の有無にかかわらず必要です。書類として提出しない分、面接での説明の一貫性がそのまま評価材料になるため、志望理由・既修内容・専門科目の答案内容を1つのストーリーとして整理しておくメモを、自分用に作成しておくことをおすすめします。
面接で聞かれやすいテーマとしては、なぜ化学生命工学部を志望するのか、なぜ他大学の理工系学部や在籍校の学部ではなく関西大学なのか、志望コース(マテリアル科学・応用化学・バイオ分子化学・生命生物工学のいずれか)を選んだ理由、これまで学んだ内容(高専・短大・大学での既修科目)をどう接続するのか、専門科目1・専門科目2の答案でどのような点を重視したか、編入後にどの研究室・分野に進みたいかが挙げられます。出願資格審査で提出したシラバスや教育課程表の内容と、面接での回答に食い違いがないよう、事前に自分の単位認定申請内容を見直しておくことも大切です。
- なぜ在籍校を離れて関西大学化学生命工学部に編入したいのか、具体的な理由を1分程度で説明できるか
- マテリアル科学・応用化学・バイオ分子化学・生命生物工学のうち、志望コースをなぜ選んだか、興味の入り口となった科目や経験は何か
- 専門科目1・専門科目2の答案で、時間配分や優先順位をどう考えたか
- 出身校で修得した専門科目のうち、関西大学のどの科目に対応すると考えているか(単位認定申請の内容と一致しているか)
- 編入後に関心のある研究分野や、将来つなげたい進路(大学院進学、化学・食品・製薬・材料メーカーなど)は何か
回答を準備する際は、結論から先に述べ、そのあとに理由と具体例を続ける構成にすると、口頭でも伝わりやすくなります。たとえば志望理由であれば、まず「専門科目1・専門科目2に対応する分野を深く学びたいから」と結論を述べ、次に出身校での既修内容、関西大学のどのコース・研究分野に接続したいのかという理由、最後に編入後の学び方を具体的に説明する、という順序です。専門科目の答案について聞かれた場合も、覚えている内容をそのまま話すのではなく、どの設問にどう時間を配分し、どこに自信があったかを整理して答えられるようにしておくと、準備不足という印象を避けられます。志望コースを尋ねられた場合の回答は、コースの公式な特色説明と自分の経験を結び付けると説得力が増します。マテリアル科学コースなら金属・セラミックス・半導体などの固体材料と環境・エネルギー分野への関心、応用化学コースなら医薬品・食品・環境関連企業での応用を見据えた実践的な化学知識への関心、バイオ分子化学コースなら人工臓器や医薬品創製など化学から医療・生命科学に貢献したいという動機、ライフサイエンスコースならDNAやタンパク質の構造・機能理解から食品・医薬品開発に携わりたいという目標、バイオテクノロジーコースなら植物の育種や微生物を用いた物質生産といった生物機能の工学的応用への興味というように、コースごとの学びの方向性と自分の既修内容・将来像を1つの文脈でつなげて説明できるようにしておくと、面接での一貫性が伝わりやすくなります。
過去問分析|2年次編・転入学試験の出題傾向
関西大学は「志願者のいなかった学部・学科(専攻・専修)の問題は作成していない」と公式に明記しており、2026年度公開分には2年次編・転入学試験向けの数学・物理・化学・生物と、3年次編・転入学試験向けの化学・物質工学科の専門科目1(物理化学)・専門科目2(有機化学)が含まれていました。2年次編・転入学試験(システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部共通)の数学は、極限値の計算、tan(π/8)の値の導出、3次のマクローリン展開、置換積分を使う定積分、広義積分(log(cosx)の積分)、3次正方行列の逆行列、4次行列式に関する恒等式の証明という7問構成で、微分積分と線形代数を横断する大学教養レベルの出題でした。理科は「理科2科目とも必答」という指定があり、化学・物質工学科向けには物理(50点、斜面上の物体の運動方程式、単振り子の近似解、抵抗力を受ける鉛直投射運動)と化学(50点、元素の周期表と単体、化学結合の種類、化学平衡の計算、pH、モル濃度、気体の状態方程式、熱力学第1~3法則)、生命・生物工学科向けには生物(50点、アミノ酸のペプチド結合構造式、ATP分解酵素、動植物細胞の模式図、細胞質分裂、標識再捕法)が出題されています。
過去問分析|3年次編・転入学試験の出題傾向
3年次編・転入学試験の過去問として公式公開されているのは、化学・物質工学科向けの専門科目1(物理化学)と専門科目2(有機化学)のみでした。これは前年度の3年次志願者が化学・物質工学科(応用化学コースまたはバイオ分子化学コース)に偏っていたことを示唆しています。専門科目1(物理化学)は、ギブズの相律や化学ポテンシャルといった定義説明問題と、混合ギブズエネルギー・反応の熱力学・反応速度論の計算問題が組み合わさった5問構成でした。専門科目2(有機化学)は、混成軌道・酸の強さ・立体配座・反応機構(SN2・E2・求電子置換)を問う記述式問題が7問と、Grignard反応やMichael付加、Dieckmann縮合、Robinson環化といった多段階の有機合成問題2問という、合計9問の構成でした。
募集要項から見た出題予測(マテリアル科学コース・生命・生物工学科)
マテリアル科学コースの専門科目2(固体物理)と、生命・生物工学科の専門科目1(生化学)は、現時点で3年次編・転入学試験の過去問が公式公開されていません。募集要項の科目説明と、大学のカリキュラム構成から考えると、固体物理は結晶構造・状態図・拡散・相変態という4テーマを軸に、生化学はアミノ酸・タンパク質の構造と機能、酵素反応、代謝経路といった生化学の基礎領域を軸に出題される可能性が高いと考えられますが、これはあくまで募集要項の記載内容からの推測であり、断定はできません。これらのコースを志望する場合は、専門科目2(有機化学)や専門科目1(物理化学)側の過去問傾向を参考にしつつ、大学教養レベルの教科書で当該分野を網羅的に押さえる学習が現実的な対策になります。
2026年度公開分の過去問を学科・コース別に整理すると、次のようになります。
| 学科・コース | 専門科目1 | 専門科目2 | 2026年度過去問の公開状況 |
|---|---|---|---|
| 化学・物質工学科 マテリアル科学コース | 物理化学 | 固体物理 | 専門科目1(物理化学)は公開/専門科目2(固体物理)は非公開 |
| 化学・物質工学科 応用化学コース・バイオ分子化学コース | 物理化学 | 有機化学 | 専門科目1・専門科目2ともに公開 |
| 生命・生物工学科 | 生化学 | 有機化学 | 専門科目1(生化学)は非公開/専門科目2(有機化学)は化学・物質工学科向けの問題を参考にできる |
公式ページの注記のとおり、過去問は志願者のいた学科・コースの分だけが年度ごとに作成・公開される仕組みです。今年度に自分の志望コースの過去問が存在しなくても、翌年度以降に公開される可能性があるため、出願前には毎年最新の過去問ページを確認することをおすすめします。
併願戦略・内部リンク
化学生命工学部の3年次編・転入学は出願資格審査という関門があるため、審査に通らなかった場合や、専門科目の相性に不安がある場合に備えて、併願校を検討しておくことをおすすめします。関西大学内では、同じ出願資格審査の枠組みを持つシステム理工学部・環境都市工学部が併願候補になります。出願資格審査の必要書類や英語外部試験の基準がほぼ共通しているため、書類準備の手間を大きく増やさずに併願先を広げられる点がメリットです。
システム理工学部の学科別専門科目(数学科は微分積分学・線形代数、物理・応用物理学科は力学・電磁気学、機械工学科は応用数学・機械工学基礎)については関西大学システム理工学部の編入試験対策で、環境都市工学部の学科別専門科目(建築学科は建築計画学・建築構造力学、都市システム工学科は応用数学・専門論文、エネルギー環境・化学工学科は応用数学・物理化学)については関西大学環境都市工学部の編入試験対策で、それぞれ募集要項・過去問をもとに解説しています。特にエネルギー環境・化学工学科は専門科目2が化学生命工学部の専門科目1と同じ「物理化学」であるため、対策の重複を活かしやすい併願先です。
関西大学以外では、同じ理系3年次編入で専門科目に物理化学・有機化学・生化学を課す私立大学の理工学部・農学部・薬学部系学科が候補になります。出願資格(単位数・出身校要件)と試験科目が近い大学を選ぶと、1つの対策を複数校の受験に転用しやすくなります。大学編入そのものの仕組みや難易度、費用感については大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説で全体像を整理していますので、あわせて参照してください。併願校の組み合わせや出願資格審査の書類作成に不安がある場合は、大学編入対策コースで併願プランごと相談することもできます。
併願を組む際に見落としやすいのが、出願資格審査(2026年7月21日必着)と本出願(2026年9月8日~11日)という2段階の締切が、他大学の秋季編入試験の出願期間と重なる可能性がある点です。国公立大学の後期編入や、他の私立大学の理工系編入は9~11月に集中しやすいため、併願校ごとの出願書類・検定料・試験日を一覧表にまとめ、書類の郵送期限が競合しないかを早めに確認しておくことをおすすめします。特に外国語検定試験のスコア提出書式は大学ごとに異なるため、同じ英検・TOEICのスコアを複数校に使い回す場合でも、証明書の発行部数と提出形式(原本かコピー可か)を個別にチェックする必要があります。
よくある質問(FAQ)
関西大学化学生命工学部の3年次編入の募集人員は何名ですか。
2027年度募集要項では「若干名」とされています。化学・物質工学科と生命・生物工学科をあわせた人数で、コースごとの内訳は公表されていません。最新の募集人員は出願年度の公式募集要項でご確認ください。
出願資格の「60単位以上」という条件は化学生命工学部にも当てはまりますか。
当てはまりません。「60単位以上」は法学部・文学部・商学部・社会学部・政策創造学部の出願資格です。化学生命工学部はシステム理工学部・環境都市工学部と同じ枠組みで、①のルートでは「卒業に必要な単位のうち76単位以上」の修得(見込みを含む)が条件になります。加えて英語外部試験基準と出願資格審査への合格も必須です。
専門科目1・専門科目2はどの科目が出題されますか。
学科・コースによって異なります。化学・物質工学科マテリアル科学コースは物理化学(専門科目1)と固体物理(専門科目2)、応用化学コースとバイオ分子化学コースは物理化学(専門科目1)と有機化学(専門科目2)、生命・生物工学科は生化学(専門科目1)と有機化学(専門科目2)です。配点はいずれも各100点です。
英語の試験は当日ありますか。
当日の筆記試験科目には英語は含まれていません。ただし出願資格として、実用英語技能検定準2級以上、TOEFL iBT 2.5以上(2026年1月20日以前受検は31点以上)、TOEIC L&R 400点以上のいずれかのスコアを出願時に提出する必要があります。
出願資格審査とは何ですか。いつまでに何をすればよいですか。
システム理工学部・環境都市工学部・化学生命工学部の3年次編・転入学試験に特有の事前手続きで、出願資格審査用単位確認書などの書類を出願本番より前の期日(2027年度は2026年7月21日必着)までに送付し、許可を受けた者だけが出願できる仕組みです。審査結果次第で2年次編・転入学試験への出願になることもあります。
過去問はどこで確認できますか。
関西大学公式サイトの「編・転入試/社会人編入試(学外受験者)」ページで、2026年度分の化学生命工学部過去問題PDFが公開されています。ただし志願者のいなかった学部・学科(専攻・専修)の問題は作成されていないため、コースによっては過去問が存在しない年もあります。
倍率はどのくらいですか。
公式入試結果によると、化学生命工学部全体(2年次・3年次合算、学外受験者・9月募集)の志願者数・合格者数は、2023~2025年度が志願者1名・合格者0名、2026年度が志願者5名・合格者1名という推移でした。学科・年次別の内訳は非公表のため、単純な倍率としてではなく、母数が小さく年度差が大きい入試だと理解しておくことをおすすめします。
社会人でも出願できますか。
関西大学の募集学部一覧表では、化学生命工学部は社会人2年次編入学・社会人3年次編入学の対象欄に○が付いていません。満25歳以上を対象とする社会人区分は法学部・文学部のみが対象で、化学生命工学部は年齢を問わない学外受験者用の2年次編・転入学試験、3年次編・転入学試験のみが編入のルートです。
まとめ|関西大学化学生命工学部の3年次編入は出願資格審査と専門2科目が両輪
関西大学化学生命工学部の3年次編・転入学試験は、募集人員若干名という狭き門であるだけでなく、出願そのものに英語外部試験基準のクリアと出願資格審査の通過という前提条件があります。出願資格の単位要件は「76単位以上」であり、法・文・商・社会・政策創造学部の「60単位以上」とは異なる点に注意してください。筆記試験は専門科目1・専門科目2の合計200点が中心で、学科・コースによって物理化学・固体物理・有機化学・生化学のいずれかが出題されます。
2026年7月21日の出願資格審査書類の締切から逆算すると、単位確認書の作成、英語外部試験のスコア取得、専門科目の演習という3つの準備を並行して進める必要があり、9月の出願期間に入ってから慌てて動き出すのでは間に合いません。この記事で示した募集要項・過去問の一次情報を出発点に、自分の出身校の単位状況と照らし合わせながら、早い段階で出願資格審査の準備に着手することが、合格までの最短ルートになります。最終的な判断は必ず出願年度の最新の公式募集要項でご確認ください。
この記事は、関西大学公式サイトの編・転入試/社会人編入試(学外受験者)ページ、2027年度関西大学編・転入学試験/社会人編入学試験入学試験要項(学外受験者用)、2026年度化学生命工学部過去問題、化学生命工学部の学部紹介ページを一次情報として作成しています。募集人員・出願資格・試験科目・日程はいずれも年度によって変更される可能性があるため、出願を検討する際は、この記事の内容を出発点としつつ、必ず出願年度の公式募集要項・公式サイトで最新情報を確認してください。
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