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龍谷大学農学部の編入試験対策を徹底解説|専門科目・英語・募集要項

龍谷大学農学部の3年次編入学・転入学試験(一般)は、生命科学科・農学科・食品栄養学科・食料農業システム学科の4学科を対象に、大学2年次修了者や短期大学・高等専門学校卒業者などを毎年11月上旬に選抜する入試区分です。試験は専門科目・外国語(英語)・面接という3本柱で構成され、瀬田キャンパス(2027年4月からびわ湖大津キャンパスへ改称予定)で1日のうちに実施されます。本記事では、2027年度(2026年11月8日実施)の公式募集要項と、2025年度実施分として公開されている過去問題を一次情報として、募集人員・出願資格・試験科目・日程・倍率・面接対策・過去問分析までを学科別に整理します。生命科学科・農学科は生物学を中心とした自然科学的基礎学力、食品栄養学科は管理栄養士養成課程としての専門性、食料農業システム学科は食と農をめぐる社会科学的な視点というように、学科ごとに問われる専門性が大きく異なる点が、農学部編入対策の出発点になります。年度によって数値や実施内容が変わる可能性があるため、出願前には必ず最新の公式募集要項をご確認ください。
龍谷大学農学部の3年次編入学とは|学部編入の概要
龍谷大学は建学の精神として「真実を求め、真実に生き、真実を顕かにする」ことのできる人間の育成を掲げており、これが全学部のアドミッション・ポリシーの土台になっています。農学部のアドミッション・ポリシーもこの理念を踏まえて学部独自に定められており、次段落で紹介する「食」と「農」に関する人物像は、建学の精神にある「真実を求め」る姿勢を農学分野に落とし込んだものと理解できます。志望理由書や面接では、学科固有のアドミッション・ポリシーに加えてこの建学の精神との接続にも触れられると、数ある大学の中で龍谷大学農学部を選ぶ理由に厚みが出ます。
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龍谷大学農学部は、生命科学科・農学科・食品栄養学科・食料農業システム学科の4学科で構成されており、3年次編入学・転入学試験(一般)はこの4学科すべてを対象に実施されます。募集要項に記載されたアドミッション・ポリシーでは、農学部は「人類が直面する『食』と『農』に関する国内外の諸問題に対して真摯に向き合い、農学の立場から正しい判断ができる力を備えた、持続可能な社会の実現に貢献しうる人」の育成を掲げ、①「食」と「農」を支える領域への幅広い興味と農学への強い意欲、②自然科学と社会科学に関心があり、関連する実習や実験をやり遂げる意思と能力の2点を、入学を求める学生像として明記しています。農学部編入対策の出発点になるのはこの学部方針の理解であり、そのうえで志望する学科がどの領域を扱うのかを正確に把握することが次のステップになります。
4学科の学びの方向性は、学科ごとに明確に分かれています。生命科学科は農作物の生育や変異の仕組みを最先端の生命科学領域から理解する学科、農学科は「食の安全・安心」を支える農作物生産技術を自然科学領域中心に学ぶ学科、食品栄養学科は管理栄養士養成課程として人の健康維持・増進に役立つ「食」を専門的に学ぶ学科、食料農業システム学科は「食」と「農」に関わる問題を社会や経済の仕組みの問題として捉え、食と農に関わる社会科学を中心に学ぶ学科です。試験科目も学科ごとに専門科目名がまったく異なり、生命科学科・農学科は専門科目(生物学)、食品栄養学科は専門科目I(基礎生物化学・生化学・調理学)と専門科目II(解剖生理学・食品学・基礎栄養学)、食料農業システム学科は専門科目(食料経済学)を課します。共通する試験科目は外国語(英語)と面接のみで、専門科目は学科の学びの内容に直結した出題になっている点が、農学部編入対策を考えるうえでの前提になります。
学科別のアドミッション・ポリシーを詳しく見ると、志望学科を選ぶ判断材料がより明確になります。生命科学科は「農業の基礎となる農作物の生育や変異の仕組みを正しく理解するために、最先端の生命科学領域を学びます」とし、生物学・化学・物理学をはじめとする自然科学的基礎学力を求めています。農学科は「『食の安全・安心』を支える農作物を生産する上で不可欠な技術などを正しく理解するために、農業に直結する自然科学領域を中心に学びます」とし、生物学・化学をはじめとする自然科学的基礎学力を求めています。両学科とも自然科学的基礎学力を共通して求めますが、生命科学科は生命科学(バイオサイエンス)寄り、農学科は農業生産技術寄りという重心の違いがあります。専門科目の試験科目名はどちらも「専門科目(生物学)」で同一ですが、面接で語る志望動機の方向性は学科ごとに変えておく必要があります。
アドミッション・ポリシーが学部全体として「関連する実習や実験をやり遂げる意思と能力」を求めている点も、農学部特有の特徴です。食料農業システム学科のアドミッション・ポリシーには「『食』と『農』に関わる国内外の社会問題・経済問題を学ぶためには、農業の現場においてフィールドワークを行うことが重要な意味をもっています」と明記されており、教室内の学習だけでなく現場での実践を前提としたカリキュラムであることがうかがえます。面接で学修意欲を語る際に意識したいポイントとして、座学の知識だけでなく、実習・実験・フィールドワークに主体的に取り組む姿勢があることも伝えられるよう準備しておくと、学部が求める人物像により近づけます。
3年次編入学・転入学試験(一般)は、龍谷大学入試部が公表する入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)において「各学部での専門教育に必要とされる総合的な学力を有した学生や社会人を選抜すること」を目的とする入試区分に位置づけられています。提出書類および本学独自の筆記試験で「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」を、面接で「主体性・多様性・協働性」を中心に、総合的に評価する方針が示されており、重視ポイントの一覧表では「思考力・判断力・表現力」に◎(特に重視する)が付されています。単なる知識の暗記量よりも重視されているのは、専門科目の記述問題や面接で、学んだ知識を根拠立てて説明できるかどうかという点だと読み取れます。
試験会場は龍谷大学瀬田キャンパス(滋賀県大津市瀬田大江町横谷1-5)です。2027年4月にはキャンパス名称の変更が予定されており、瀬田キャンパスは「びわ湖大津キャンパス」、先端理工学部は「理工学部」へ、それぞれ改称される予定です。農学部と理工学部の3年次編入学・転入学試験(一般)は、同じキャンパスの近い時間帯で実施されるため、他学部との併願を検討する場合は移動動線も含めて確認しておくと安心です。
募集人員・出願資格
2027年度の農学部3年次編入学・転入学試験(一般)の募集人員は、生命科学科1名、農学科1名、食品栄養学科1名、食料農業システム学科1名です。4学科とも各1名という極めて小規模な募集枠であるため、年度によって志願者が0名の学科も生じます(詳しくは後述の倍率・難易度で解説します)。募集要項の学科一覧表には「指定校推薦編入学試験の募集人員を含みます」との注記があり、一般選抜としての3年次編入学・転入学試験に限った実質の枠は、表記の人数よりさらに少ない可能性がある点も踏まえておく必要があります。
| 学科 | 3年次編入学・転入学 募集人員 | 備考 |
|---|---|---|
| 生命科学科 | 1名 | 専門科目(生物学) |
| 農学科 | 1名 | 専門科目(生物学) |
| 食品栄養学科 | 1名 | 専門科目I・II、英語必須 |
| 食料農業システム学科 | 1名 | 専門科目(食料経済学) |
出願資格は次の6項目のいずれかに該当することが条件で、大学在学者に限らず、短期大学・高等専門学校・専修学校出身者も対象に含まれています。
- 大学に2年以上在学した者、または2027年3月に2年次修了見込みの者
- 短期大学を卒業した者または卒業見込みの者
- 高等専門学校を卒業した者または卒業見込みの者
- 文部科学大臣の定める基準(修業年限2年以上、総授業時間数1,700時間以上など)を満たす専修学校の専門課程を修了した者または修了見込みの者
- 修業年限2年以上などの基準を満たす高等学校専攻科の課程を修了した者または修了見込みの者
- その他大学において1・2と同等以上の学力があると認める者
4と5の資格で出願できる学部はあらかじめ限定されており、農学部は対象7学部(文学部・心理学部・政策学部・国際学部・社会学部・先端理工学部・農学部)に含まれています。専修学校や高校専攻科の出身者にとっては、龍谷大学農学部が数少ない出願可能先の一つになるという意味でも押さえておきたいポイントです。
出願資格を満たすだけでなく、農学部への出願には単位数に関する出願条件も課されます。(1)大学に2年以上在学し62単位以上修得済みの者、または本学3年次転入学時に62単位以上修得見込みの者、(2)大学2年に在学し、2年次修了時に62単位以上修得見込みの者、のいずれかを満たす必要があります。ここで注意したいのは、募集要項の注記に「経営学部・法学部・政策学部・国際学部・農学部は、上記の単位数は当該大学が卒業要件に定める単位に限る」とある点です。文学部や心理学部などとは単位の数え方が異なり、卒業要件外の単位(教養科目を超えて自由に履修した単位など)は62単位のカウントに含まれない可能性があるため、成績証明書を取り寄せる段階で在籍大学の教務窓口に確認しておくと安全です。
なお食品栄養学科には、本学在学生を対象とした「2年次転入学(本学在学生に限る)」という別の入試区分も設けられています。専門科目Iのみを課し、外国語(英語)・面接は3年次編入学・転入学と共通の時間割で実施されますが、出願資格は龍谷大学の他学部に1年以上在学し30単位以上修得済み(または見込み)の者に限られ、他大学からの出願者は対象外です。他大学に在籍している場合に選べる区分は、本記事で扱う3年次編入学・転入学(一般)のみである点を押さえておいてください。
出願書類は、卒業(見込)証明書または在学期間証明書、成績証明書、編入学・転入学試験志望理由書(龍谷大学所定用紙)を基本として、出願する学科・状況によって次のような書類が追加されます。
- 修得単位数証明書(龍谷大学所定様式):四年制大学在学中で農学部へ出願する場合に必要
- 単位修得見込証明書:修得単位見込みで出願する場合に必要になることがある書類
- 履修登録科目証明書:食品栄養学科へ出願する場合に必要(修得単位数証明書等に履修登録科目が明記されていれば提出不要)
編入後の単位認定は学科によって扱いが異なります。生命科学科・農学科・食料農業システム学科は、出身大学・短期大学・高等専門学校・専修学校の専門課程・高等学校等の専攻科の課程での修得単位を基礎として、62単位を上限に認定する方針です。一方、食品栄養学科は管理栄養士養成課程としてのカリキュラムの都合上、出身校での修得単位を基礎に「農学部食品栄養学科当該課程での開講科目の範囲で認定することを基本とする」とされており、他の3学科のような一律の上限は示されていません。
食品栄養学科を志望する場合は、もう一点確認しておきたい事項があります。募集要項には「農学部食品栄養学科において、編・転入学以前の科目の修得状況により、編・転入学後2年間のうちに管理栄養士国家試験受験資格を取得するための科目を修得できない場合があります」と明記されています。管理栄養士養成課程は履修すべき指定科目が細かく定められているため、出願前に前所属校でのシラバスと龍谷大学のカリキュラムを照らし合わせ、必要に応じて農学部(電話077-599-5601)に問い合わせておくことをおすすめします。
出願書類の記入面でも、細かいながら見落としやすい注意点があります。募集要項では「出願書類は黒色のボールペンではっきりと記入してください(消せるボールペン・修正テープは不可)」とされ、修正する場合は二重線で消して書き直す方式が指定されています。志望理由書などの本人記入書類は下書きを別紙で仕上げてから清書すると、書き損じによる出願書類の作り直しを防げます。出願書類に不備や虚偽の記載があった場合は受験できず、合格後に不備が判明した場合は入学が取り消される規定もあるため、提出前の最終確認は複数回行うことをおすすめします。
試験科目と配点
農学部3年次編入学・転入学試験(一般)は、学科ごとに専門科目の名称・出題範囲が異なります。生命科学科と農学科は「専門科目(生物学)」で、専門課程履修に必要な基礎的素養を問う出題です。食品栄養学科は「専門科目I」(1年次までの基礎学力として基礎生物化学・生化学・調理学)と「専門科目II」(2年次までの基礎学力として解剖生理学・食品学・基礎栄養学)の2科目が課され、農学部食品栄養学科での学修にあたって備えているべき基礎学力を試験すると明記されています。食料農業システム学科は「専門科目(食料経済学)」です。4学科とも外国語(英語)と面接は共通課題で課され、これに学科別の専門科目が加わる構成です。
試験時間割(農学部/3年次編入学・転入学)
| 時間帯 | 内容 |
|---|---|
| 9:45〜10:00 | 説明・書類記入 |
| 10:00〜11:10 | 専門科目(生命科学科・農学科・食料農業システム学科は専門科目、食品栄養学科は専門科目I・IIを合わせて実施) |
| 11:30〜12:30 | 外国語(英語) |
| 13:30〜 | 面接 |
この時間割から分かるとおり、農学部の3年次編入学・転入学試験は書類選考による一次選抜を経ずに、出願書類・専門科目・外国語・面接をすべて同じ1日で実施し、総合的に合否を判定する一段階方式です。募集要項には各科目の配点比率は明記されていません。配点が非公表であるという前提のもとで重要になるのは、確実に対策の優先順位を判断する材料である「試験時間の長さ」と「アドミッション・ポリシーの重視ポイント」の2つです。専門科目には70分、外国語(英語)には60分が割り当てられており、専門科目のほうがやや長く設定されています。加えて、全学的な入学試験の重視ポイント表では、3年次編入学・転入学試験について「思考力・判断力・表現力」に◎、「知識・技能」と「主体性・多様性・協働性」に〇が付されています。専門科目・外国語ともに単純な暗記の再生ではなく、根拠を示しながら説明する記述式の設問が中心になりやすいと考えられます。
合否判定については、「出願書類、学科試験、面接などを総合して、合否を判定します」と明記されており、1科目でも欠席した場合はその試験日をすべて欠席扱いとし、結果は通知されません。試験開始後30分以上遅刻すると受験できない規定もあるため、瀬田キャンパスまでの移動時間には十分な余裕を見ておく必要があります。
日程・スケジュール
2027年度(2026年11月8日実施)の農学部3年次編入学・転入学試験(一般)の日程は次のとおりです。出願期間は2026年10月1日(木)から2026年10月8日(木)までで、締切日消印有効です。出願から入学手続完了まで約4.5か月という短い期間に、専門科目・英語・面接の準備と出願書類の整備を同時並行で進める必要があります。
| 項目 | 2027年度(農学部)の内容 |
|---|---|
| 出願期間(締切日消印有効) | 2026年10月1日(木)〜2026年10月8日(木) |
| 試験日 | 2026年11月8日(日) |
| 試験会場 | 龍谷大学瀬田キャンパス |
| 合格発表日 | 2026年11月14日(土)12:00予定(UCARO上で通知) |
| 入学手続I(入学申込金の納入) | 2026年11月14日(土)〜2026年11月20日(金) |
| 入学手続II(入学時納入金との差額納入) | 2026年11月14日(土)〜2027年2月25日(木) |
| 入学検定料 | 35,000円 |
出願手続きはUCAROへの新規会員登録から始まり、Web出願と受験料の納入までを同じシステム内で行います(納入方法はクレジットカード・コンビニエンスストア等、支払期限はWeb出願の翌日23時59分00秒)。農学部の出願で特に注意したいのは書類提出の方式で、UCAROでの手続きが完了しても、修得単位数証明書や履修登録科目証明書といった紙の出願書類は別途、〒604-8799 中京郵便局留「龍谷大学入学試験願書受付センター」宛に、UCAROからダウンロードした宛名ラベルを貼った封筒で簡易書留・速達により郵送しなければなりません。持参や宅配便での提出は認められておらず、Web出願と郵送書類の両方を締切内に完了させて初めて出願手続きが完了する点を、農学部志望者は特に意識しておく必要があります。
試験会場の龍谷大学瀬田キャンパスへのアクセスは、JR琵琶湖線瀬田駅から帝産バスで約8分、または京阪石山坂本線石山駅から近江バスで約20分です。初めて瀬田キャンパスを訪れる受験生が意識したい点として、乗り換えを含めた所要時間に余裕を持たせ、9:45の説明・書類記入開始に十分間に合う交通手段を事前に確認しておくことをおすすめします。
受験票は試験日の約1週間前からUCARO上で発行され、試験前日までに各自で確認・印刷し、当日持参する必要があります。大学側から紙の受験票が郵送されてくるわけではないため、印刷環境とUCAROへのログイン情報は早めに準備しておくことが大切です。合格発表もUCARO上での通知のみで、電話による合否問い合わせには対応していません。学校保健安全法で出席停止が定められている感染症(インフルエンザ・はしか等)で受験できない場合は、当該試験の受験料が返還される制度もありますが、各自での手続きが必要です。出願書類に不備がある場合は受験を認められませんので、出願者の責任によらない事情で書類が期限内に揃わない場合は、必ず出願期間内に龍谷大学入試部へ連絡してください。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
倍率・難易度
編入学・転入学試験の志願者数と合格者数は、龍谷大学入試情報サイトが「編入・転入学試験入試結果」として学部・学科別に毎年度公表しているデータです。農学部4学科の直近3年間の実績を整理すると次の表のとおりで、生命科学科・農学科・食料農業システム学科は志願者が0名の年度も目立ちます。なお2024年度は2年次編転入学試験、2025年度・2026年度は食品栄養学科について2年次転学科・転入学試験の募集人員と実績を含んだ集計であるため、3年次編入学のみの厳密な倍率とは一致しない可能性がある点にご留意ください。
| 年度 | 学科 | 募集人員 | 志願者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年度 | 生命科学科 | 8 | 3 | 0 |
| 2024年度 | 農学科 | 9 | 1 | 0 |
| 2024年度 | 食品栄養学科 | 4 | 5 | 4 |
| 2024年度 | 食料農業システム学科 | 9 | 0 | 0 |
| 2025年度 | 生命科学科 | 8 | 0 | 0 |
| 2025年度 | 農学科 | 9 | 2 | 1 |
| 2025年度 | 食品栄養学科 | 4 | 2 | 1 |
| 2025年度 | 食料農業システム学科 | 9 | 0 | 0 |
| 2026年度 | 生命科学科 | 8 | 0 | 0 |
| 2026年度 | 農学科 | 9 | 0 | 0 |
| 2026年度 | 食品栄養学科 | 4 | 2 | 1 |
| 2026年度 | 食料農業システム学科 | 9 | 2 | 1 |
この表の「募集人員」列は農学部小計としての表示(生命科学科8名、農学科9名、食品栄養学科4名、食料農業システム学科9名)で、公募推薦・総合型選抜・指定校推薦編入学など複数の入試区分を合算した学部全体の集計値です。一方、本記事の主題である3年次編入学・転入学試験(一般)単独の募集人員は各学科1名でした。この2つの「募集人員」を混同しないことが、農学部編入の難易度を正しく理解するうえで重要です。
同じ2025年度の実績を他学部と比べると、農学部の志願者数の少なさがより鮮明になります。たとえば2025年度は、文学部が募集人員28名に対し志願者14名・合格者7名、経済学部が募集人員12名に対し志願者12名・合格者7名、社会学部が募集人員38名に対し志願者45名・合格者39名であったのに対し、農学部は募集人員30名(4学科合計)に対し志願者はわずか4名、合格者2名にとどまりました。農学部は龍谷大学の編入学・転入学試験全体の中でも、募集人員に対する志願者数がとりわけ少ない学部だといえます。理系分野かつ実験・実習を伴う専門性の高さが、志願者数を絞り込む一因になっていると考えられます。2026年度の全学総合計は募集人員175名に対し志願者110名・合格者73名であるのに対し、農学部小計は募集人員30名に対し志願者4名・合格者2名にとどまっており、全学平均と比べても農学部の志願倍率の低さは際立っています。2024年度も同様の傾向で、全学総合計が募集人員167名に対し志願者101名・合格者69名であったのに対し、農学部小計は募集人員30名に対し志願者9名・合格者4名でした。3年連続で農学部小計の志願者数が募集人員を大きく下回っていることから、単年度の数字だけでなく複数年度の傾向として捉えておくことが妥当です。
農学部の志願者数が他学部に比べて少ない背景としては、専門科目が学科ごとに大きく異なり付け焼き刃での対策が難しいこと、理系の実験・実習を伴う分野は編入後のカリキュラムへの適応負荷が高いと受け止められやすいことなどが考えられます。断定はできませんが、こうした背景を踏まえると、早期から専門科目対策に着手し、志望学科のアドミッション・ポリシーへの理解を深めておくことが、小規模枠であっても合格の可能性を高める現実的なアプローチだといえます。
実績データからは、生命科学科・農学科・食料農業システム学科は年度によって志願者が0名になることも珍しくなく、出願すれば受験者集団自体が小規模であることが読み取れます。一方で、志願しても合格者数がそれを下回る年度(2024年度の生命科学科・農学科がいずれも志願者はいたが合格者0)もあり、志願者が少ない=合格しやすいと単純に言い切れるものではありません。出願書類・専門科目・英語・面接のいずれか一つでも募集要項の水準に届かなければ不合格となり得る、質を問う選抜であると捉えておく必要があります。正確な倍率や難易度を確認できる一次情報は毎年度更新される「編入・転入学試験入試結果」(龍谷大学入試情報サイト)です。出願前に最新年度の数値も併せて確認してください。
科目別対策
英語対策(4学科共通)
農学部の外国語(英語)は学科共通の問題で、2025年度実施分(2024年11月10日実施)ではVOA Learning Englishの科学ニュース記事(カカオの細胞培養によるチョコレート原料生産に関する2024年9月17日配信記事)を素材にした長文読解が出題されました。設問は、下線部の日本語訳、意味が通るように語句を並び替える整序問題、接続詞を選ぶ空所補充(while・as・therefore・sinceの選択肢)、指示語(such areas)が指す内容を英語で抜き出す設問、前置詞句を選ぶ空所補充(in spite of・instead of・regardless of・because ofの選択肢)、関係代名詞を選ぶ空所補充、「no matter what」を使った英作文、本文内容と一致する選択肢を選ぶ4択問題という構成でした。加えて日常会話の空所補充問題も4問出題されており、自然な受け答えを選ぶ形式で、専門的な語彙力よりも会話の流れを読み取る力が問われています。
この出題傾向から見えるのは、文学作品や抽象的な評論文ではなく、農学・生命科学・食にゆるやかに関連する時事的な科学ニュースが素材に選ばれやすいという点です。対策としては、精読と多読の両方が有効です。精読の面では、下線部和訳や整序問題に備えて、SVOCの把握、関係詞・分詞構文・比較・仮定法といった文法事項を一文ごとに確認しながら訳す練習を重ねてください。空所補充で問われる接続詞・前置詞・関係代名詞は、いずれも文法の基本知識で対応できる範囲であるため、単語を丸暗記するのではなく、それぞれの語がどのような文構造で使われるかを理解しておくことが得点につながります。多読の面では、VOA Learning Englishや科学系ニュースサイトの平易な英文記事を日常的に読み、食料・農業・生命科学に関わる基本語彙(例:cell culture、fermentation、sustainability、biodiversityなど)に慣れておくと、本番で未知の話題が出ても内容をつかみやすくなります。英作文対策として有効なのは短文の反復練習です。「no matter what」のような譲歩表現や、比較・時制・仮定法を使った短文を自分で作成し、添削を受ける練習を積み重ねてください。会話文の空所補充対策としては、教科書的な定型表現の暗記よりも、日常会話の音声教材を使って自然な受け答えのパターンに数多く触れることが近道になります。
農学部の英語長文は学科を問わず共通問題である一方、出題される話題は生命科学・農業・食・栄養にゆるやかに関連する分野が続いています。学科ごとに重点的に仕込んでおきたい語彙は少しずつ異なり、生命科学科・農学科であればgenetics、cell division、photosynthesisのような生物学・農業技術系の語彙、食品栄養学科であればnutrient、metabolism、fermentationのような栄養・食品科学系の語彙、食料農業システム学科であればfood security、supply chain、sustainabilityのような経済・社会系の語彙を優先すると効率的です。専門科目の学習と並行して、志望学科に近いテーマの英語記事を読む習慣をつけておくと、英語と専門科目の対策を同時に進められます。
専門科目対策:生命科学科・農学科(生物学)
生命科学科・農学科の専門科目(生物学)は、2025年度実施分では安藤寿康「教育は遺伝に勝てるか?」(朝日新聞出版)第1章からの引用文を素材に、メンデルの遺伝の法則を題材とした出題でした。設問は、メンデルの3つの法則の名称を答える問題、エンドウマメの交配で第一世代(F1)に黄色の個体ばかりが生まれた理由を150字程度で説明する問題、第二世代(F2)で黄色4分の3・緑4分の1という分離比になった理由を「減数分裂」「配偶子」という指定語句を用いて300字程度で説明する問題、遺伝子として機能するDNAをもつ細胞小器官の名称をすべて答える問題(核・葉緑体・ミトコンドリアなど)で構成されていました。高校生物の基礎知識を土台にしたうえで、それを文章として論理的に組み立て直す力が問われる出題です。
対策としては、まず高校生物の教科書レベルで、遺伝の法則、細胞のつくりとはたらき、光合成・呼吸などの代謝、生態系といった主要単元の用語と仕組みを正確に説明できる状態にすることが土台になります。そのうえで、150字・300字といった字数指定のある論述に慣れるため、教科書の図や表を見ずに自分の言葉で仕組みを説明し、指定された用語(減数分裂・配偶子のような)を必ず使う練習を重ねてください。過去問では「メンデルの法則」という頻出テーマが扱われましたが、出題テーマは年度によって変わり得るため、遺伝以外にも細胞分裂、DNAの複製と転写・翻訳、恒常性、生態系のエネルギーの流れなど、生物基礎・生物の主要分野を横断的に復習しておくことをおすすめします。専門科目には70分という比較的長い試験時間が割り当てられているため、複数の論述問題を時間配分しながら書き切る練習も欠かせません。答案を書き終えたら、指定語句が本当に使われているか、字数制限を大きく外れていないかをチェックする習慣もつけておくと安心です。
専門科目対策:食品栄養学科(専門科目I・II)
食品栄養学科の専門科目は、専門科目I「基礎生物化学」「生化学」「調理学」と専門科目II「解剖生理学」「食品学」「基礎栄養学」の2科目構成です。2025年度実施分では、専門科目Iで正誤(○×)判定問題が15問、化学式の記述(硫酸・グルコース)、グルコース代謝経路(解糖系・クエン酸回路・電子伝達系、グリコーゲンの貯蔵臓器、脂肪酸合成の場)に関する空欄補充の文章題、りんごや桃の切り口が褐変する理由と防止策を問う論述問題が出題されました。専門科目IIでも正誤判定問題が15問出題されたほか、内分泌と外分泌の違いを説明する論述、小豆と大豆のタンパク質・脂質・炭水化物含有量を比較して説明する論述、肝臓のグリコーゲンと骨格筋のグリコーゲンの役割の違いを関連する酵素名を挙げて説明する論述が課されました。正誤判定問題の出題範囲はきわめて幅広く、化学結合や酸・塩基といった基礎化学、アミノ酸・タンパク質の構造、ビタミン・ミネラルの機能、日本食品標準成分表(八訂)の内容、肉や卵といった食品の化学的性質にまで及んでいます。出題された項目には「卵が古くなると卵白のpHは上昇する」「唐辛子の辛味はカプサイシンである」といった食品学・調理科学の具体的な知識を問うものや、「飽和脂肪酸の過剰摂取は循環器疾患のリスクを上げる」「血中カルシウム濃度が上昇すると骨吸収が促進される」のように生理学と栄養学を横断する内容も含まれており、教科書の定義を覚えるだけでなく、身近な食材や体のしくみにまで理解を広げておく必要があります。
対策の優先順位としては、まず正誤判定問題への対応力を養うことが得点の土台になります。教科書・参考書の各単元を読むだけでなく、「なぜ誤りなのか」を一つ一つ言葉で説明できるレベルまで理解を深めてください。たとえば「酢酸は強酸である」という記述の誤りを正すには、強酸・弱酸の定義とpKaの考え方を理解している必要があります。次に、論述問題への対策として、内分泌・外分泌のような対比構造をとる概念、りんごの褐変やグリコーゲン代謝のような身近な現象を科学的に説明する練習を積んでおくと効果的です。管理栄養士国家試験の出題範囲と重なる分野が多いため、管理栄養士国家試験対策用の基礎科目(人体の構造と機能、食べ物と健康など)の問題集を、編入試験対策として先取りで使うのも有効な手段です。日本食品標準成分表(八訂)のような数年おきに更新される公的データは、最新版の要点(食品群別の収載食品数、ナイアシン当量の算出方法など)を必ず確認しておいてください。
専門科目対策:食料農業システム学科(食料経済学)
食料農業システム学科の専門科目(食料経済学)については、2025年度実施分の過去問題は龍谷大学の過去問題ページ上で確認できませんでした。食料農業システム学科の過去問が非公開である以上、確実な出題内容を断定することはできませんが、募集要項に記載されたアドミッション・ポリシーから、出題される可能性が高い領域を推測することは可能です。食料農業システム学科は「『食』と『農』に関わる問題を、単なる技術的な問題ではなく、『社会や経済の仕組みの問題』として正しく理解し、その解決方法を検討・考察するために『食と農に関わる社会科学』を中心に学ぶ」学科と位置づけられており、文系科目の基礎学力がある人・理系科目の基礎学力がある人の双方を歓迎する学科です。
この学科方針から見た出題予測としては、食料自給率、農業政策、フードシステム、農産物の需給と価格形成、食料安全保障、農村地域の社会経済問題といった、食と農をめぐる社会科学的なテーマについて、用語説明や小論文形式で理解を問う出題が想定されます。断定はできませんが、経済学の基礎用語(需要と供給、価格弾力性、比較優位など)を、農業・食料分野の具体的な事例に当てはめて説明できるようにしておく対策は、専門科目I・IIの内容とも重ならず、食料農業システム学科特有の対策として優先度が高いといえます。最新の出題内容は必ず出願直前に確認しておくことをおすすめします。龍谷大学入試情報サイトの過去問題ページを定期的にチェックし、食料農業システム学科分の過去問が新たに公開されていないかを見ておくと安心です。
食料経済学は、経済学部で学ぶミクロ経済学・マクロ経済学の枠組みを、食料・農業という具体的な産業領域に応用する学問領域です。食料農業システム学科の専門科目対策として有効なのは、需要と供給のグラフを農産物の価格変動に当てはめて説明する練習や、食料自給率が示す数値の意味を国内生産と輸入のバランスという観点から説明できるようにしておくことです。専門科目I・II(食品栄養学科)が理系寄りの正誤判定・論述であるのに対し、食料経済学は社会科学的な思考プロセスを問う出題になりやすいと考えられるため、経済学の教科書で使われる基本的な概念を、農業・食料分野の具体的なニュースと結びつけながら学習しておくことをおすすめします。
学科別の対策優先順位まとめ
| 学科 | 最優先で対策すべき内容 | 次に対策すべき内容 |
|---|---|---|
| 生命科学科 | 専門科目(生物学)の記述式論述 | 英語の長文読解・文法 |
| 農学科 | 専門科目(生物学)の記述式論述 | 英語の長文読解・文法 |
| 食品栄養学科 | 専門科目I・IIの正誤判定問題(出題範囲の広さへの対応) | 専門科目I・IIの論述問題、英語 |
| 食料農業システム学科 | 食料経済学の基礎用語(過去問非公開のため募集要項準拠) | 英語の長文読解・文法 |
この優先順位は、公開されている過去問の構成と試験時間の配分から編集部が整理した目安であり、募集要項に明記された配点比率ではありません。実際の対策では専門科目・英語・面接の3つを並行して進めながら、過去問演習で見えてきた弱点に応じて配分を調整してください。
面接・志望理由書・過去問分析
面接で問われること
農学部の面接について、募集要項の小論文・面接に関する説明では「農学部が定める入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)への深い理解を前提として、志望する学科に対する明確な動機と学修意欲などを中心に評価します」と明記されています。面接の評価軸は学科ごとのアドミッション・ポリシーにひもづいているため、生命科学科なら「生物学、化学、物理学をはじめとする自然科学的基礎学力」への意欲、農学科なら「食の安全・安心」を支える技術への関心、食品栄養学科なら管理栄養士養成課程としての専門性、食料農業システム学科なら文系・理系双方の視点と社会科学への関心というように、志望学科のアドミッション・ポリシーに書かれたキーワードを自分の言葉で語れる準備をしておく必要があります。
面接の実施時間は当日13:30から開始され、終了時刻は定められていません。試験時間中の途中退席は認められず、体調不良の場合は監督者に申し出る決まりです。全学的な入試区分の重視ポイント表では、3年次編入学・転入学試験の面接評価は「主体性・多様性・協働性」を中心とすると位置づけられています。単に志望動機を語るだけでは不十分だと考えられ、これまでの学びや経験を通じてどのように主体的に行動してきたか、編入後に他の学生や教員とどのように協働しながら学んでいきたいかという視点を盛り込むと、評価方針に沿った受け答えになります。面接対策の進め方全般については、院試面接の完全対策|頻出質問30選・不合格フラグ・服装・詰められた時の切り返しも参考にしてください。
学科ごとのアドミッション・ポリシーに書かれたキーワードを、面接でどう自分の言葉に落とし込むかを整理すると、次のようになります。キーワードをそのまま暗唱するだけでは評価されにくく、アドミッション・ポリシーの文言を自分自身のこれまでの学び・経験と結びつけて語れるかどうかが評価の分かれ目になります。
| 学科 | 面接で語りたいキーワード例 |
|---|---|
| 生命科学科 | 生物学・化学・物理学などの自然科学的基礎学力、最先端の生命科学領域への関心 |
| 農学科 | 「食の安全・安心」を支える農業生産技術、自然科学的基礎学力 |
| 食品栄養学科 | 管理栄養士養成課程としての専門性、人の健康維持・増進に役立つ「食」への関心 |
| 食料農業システム学科 | 食と農に関わる社会科学、フィールドワークを重視する学びの姿勢 |
志望理由書の書き方
提出書類のうち、編入学・転入学試験志望理由書(龍谷大学所定用紙)は出願者全員に必須の書類です。学習計画書は農学部の出願書類として明記されていないため、学習計画に関する内容は志望理由書の中で表現するか、面接での質疑に備えて整理しておくことになります。志望理由書全体を書くうえで意識したい骨格は、次の3点を、学科のアドミッション・ポリシーの文言と結びつけながら具体的に書くことです。
- なぜ農学分野を、なぜ龍谷大学農学部の当該学科を志望するのか
- これまでの学び・経験がどのように編入後の学びにつながるのか
- 編入後に何を学び、卒業後どう生かしたいのか
龍谷大学の建学の精神にも触れられている学部共通の教育理念(「食」と「農」に関する国内外の諸問題への真摯な向き合い)を意識しつつ、学科固有の専門性(生命科学、農業生産技術、管理栄養士養成、食料の社会科学)に落とし込むと、他学科と差別化された志望理由書になります。書き始める前に、次の準備を済ませておくと文章の一貫性が保ちやすくなります。
- 志望学科のアドミッション・ポリシーを読み込み、キーワードを書き出す
- これまでの学び・経験の中から、志望学科の学びと接点がある出来事を2〜3個選ぶ
- 編入後に学びたい内容を、学科の専門科目名(生物学・専門科目I・II・食料経済学など)と結びつけて具体化する
- 書き上げた文章を、学科名を伏せても他学科向けに読めてしまわないか読み返して確認する
最後に挙げた確認項目はとくに重要なポイントです。汎用的な志望理由書は「どの学科にも出せる文章」に見えてしまい、思考力・判断力・表現力を重視する評価方針とは逆方向の印象を与えかねません。
過去問分析:英語・専門科目に共通する傾向
2025年度実施分(2024年11月10日実施)の過去問題を横断的に見ると、農学部の筆記試験には共通する特徴があります。第一に、単純な知識の再生を問う設問(用語の暗記確認)と、字数や条件を指定した論述問題(150字・300字程度の説明、指定語句を使った説明)が併存している点です。第二に、専門科目・英語ともに、日常や社会と接点のある具体的な題材(エンドウマメの遺伝、りんごの褐変、カカオの細胞培養によるチョコレート製造)が扱われ、抽象的な理論だけを問う出題は見られなかった点です。この2つの出題傾向の特徴から見えてくることとして、農学部の編入対策では、教科書レベルの知識を正確に押さえることに加えて、その知識を身近な事例に応用して説明する練習が有効だと考えられます。
過去問分析:学科別の出題内容
学科別に見ると、生命科学科・農学科の専門科目(生物学)は、遺伝・細胞・分子生物学といった理論分野を、記述式の説明問題として出題する傾向がうかがえます。食品栄養学科の専門科目I・IIは、正誤判定という短時間で解答できる形式で知識の網羅性を確認したうえで、論述問題で応用力・説明力を確認する二段構えの出題形式です。食料農業システム学科は過去問非公開のため確定的な傾向は示せませんが、アドミッション・ポリシーに沿えば、社会科学的な視点からの説明力を問う出題になる可能性があります。共通して言えるのは字数や条件を守る姿勢です。いずれの学科も出題される題材そのものは基礎的でありながら、答案では論理立てて説明する力が求められています。過去問演習の際は、正答例を覚えるのではなく、自分で答案を構成し、時間を計って書く練習を繰り返してください。
過去問公開状況一覧(2025年度実施分)
| 学科 | 専門科目の過去問 | 英語の過去問 |
|---|---|---|
| 生命科学科・農学科 | 公開あり(専門科目:生物学) | 公開あり(学科共通) |
| 食品栄養学科 | 公開あり(専門科目I・II) | 公開あり(学科共通) |
| 食料農業システム学科 | 本記事執筆時点で非公開 | 公開あり(学科共通) |
過去問は龍谷大学入試情報サイトの過去問題ページで、著作権の利用許諾が得られた範囲に限り公開されています。公開範囲は年度によって変動する点に注意が必要で、食料農業システム学科を志望する場合も、出願年度が近づくたびに最新の公開状況を確認する価値があります。
併願戦略・内部リンク
農学部の初年度納入金は学科によって差があります。2027年度予定額(入学金10万円を含む初年度納入金総額)は、生命科学科・農学科がそれぞれ169万3,600円、食品栄養学科が176万3,600円、食料農業システム学科が142万5,900円です。実験実習料の有無と金額が学科間の差の主な要因で、食品栄養学科は調理実習や栄養学実験の設備費が加わるため、他の3学科より年間の実験実習料が高く設定されています。なお、龍谷大学出身者(短期大学部出身者を含む)が本学へ編入学する場合は、入学金が全額免除される規定もあります。併願先を検討する際は、受験料や交通費・宿泊費だけでなく、入学後の学費水準も含めて比較しておくと、合格後の判断がスムーズになります。
| 学科 | 入学金 | 前期授業料 | 前期実験実習料 | 初年度納入金総額(予定) |
|---|---|---|---|---|
| 生命科学科 | 100,000円 | 709,500円 | 71,800円 | 1,693,600円 |
| 農学科 | 100,000円 | 709,500円 | 71,800円 | 1,693,600円 |
| 食品栄養学科 | 100,000円 | 719,500円 | 96,800円 | 1,763,600円 |
| 食料農業システム学科 | 100,000円 | 629,500円 | 17,950円 | 1,425,900円 |
学費を併願検討の材料にする場合、単純な総額の大小だけでなく、学科ごとに得られる専門性との対応関係も踏まえておくと判断しやすくなります。食品栄養学科は初年度納入金が4学科中もっとも高い一方、管理栄養士国家試験受験資格につながる専門科目・実習が中心のカリキュラムであるため、学費差はそのまま専門性への投資と直結します。生命科学科・農学科は同額の初年度納入金で、生命科学寄りか農業生産技術寄りかという学びの方向性の違いが学費以外の判断材料になります。食料農業システム学科は実験実習料が他学科より低く抑えられており、フィールドワークや社会科学的な学びが中心であることが費用構成にも表れています。
併願戦略を立てるうえでは、龍谷大学農学部の試験日(2026年11月8日)と、他大学・他学部の編入試験日が重ならないかをまず確認してください。同じキャンパスで実施される先端理工学部(2027年4月に理工学部へ改称)は龍谷大学農学部と試験日が同一のため併願できませんが、京都深草キャンパスで実施される文学部・心理学部・経済学部・経営学部・法学部・政策学部・国際学部・社会学部も同日実施のため、龍谷大学内での併願は事実上できません。併願を考える場合は他大学との組み合わせが中心になります。龍谷大学は経済学部・経営学部・法学部・社会学部など他学部の編入試験も同時期に実施しているため、同じ龍谷大学を第一志望としながら学部選びで迷っている場合は、龍谷大学経済学部の編入試験対策もあわせて確認しておくと、学部間の出題傾向の違いを比較しやすくなります。
農学部のように募集人員が学科ごとに1名という小規模な入試区分では、出願を決める前に大学編入という制度自体をどう位置づけるかを整理しておくことも大切です。大学編入の制度・難易度・費用感を最初から確認したい場合は、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説で全体像をつかんでおくと、農学部の小規模枠がどのくらい特殊なのかを他学部・他大学と比較しながら理解しやすくなります。浪人や再受験など他の進路と迷っている場合は、大学編入と浪人どっちを選ぶ?費用・時間・難易度を徹底比較も参考になります。志望理由書・面接・専門科目の過去問演習まで含めて体系的に対策を進めたい方は、大学編入対策コースで、学科別の出題傾向に沿った個別対策を受けることもできます。
よくある質問(FAQ)
龍谷大学農学部の3年次編入学は毎年実施されていますか?
2024年度から2026年度までの入試結果を見る限り、農学部の4学科は毎年度、募集人員が設定され試験が実施されています。ただし年度によって志願者が0名の学科もあるため、募集自体が毎年行われることと、実際に志願者が集まるかどうかは別の話です。最新の実施状況は、出願を予定する年度の公式募集要項で必ず確認してください。
出願資格に短期大学卒業見込みは含まれますか?
含まれます。農学部の出願資格には「短期大学を卒業した者または卒業見込みの者」が明記されており、2027年度入試では2027年3月卒業見込みの者が対象です。短期大学卒業見込みで出願する場合に見落としやすいのは単位数の条件で、農学部は出願資格とは別に、大学2年以上在学・62単位以上修得済み(または見込み)という出願条件も課しています。単位の到達時期は在籍する短期大学のカリキュラムによって異なるため、募集要項の出願条件欄と、自身の成績証明書を突き合わせて確認しておくと安心です。
専門科目はどの学科も同じ内容ですか?
異なります。生命科学科・農学科は専門科目(生物学)、食品栄養学科は専門科目I(基礎生物化学・生化学・調理学)と専門科目II(解剖生理学・食品学・基礎栄養学)、食料農業システム学科は専門科目(食料経済学)と、学科ごとに科目名・出題範囲が明確に分かれています。共通するのは外国語(英語)と面接のみです。
英語の外部試験(TOEIC・TOEFLなど)は出願条件や加点に使えますか?
農学部の3年次編入学・転入学試験(一般)では、外国語(英語)の筆記試験が課され、募集要項上、英語外部試験のスコアを出願条件や得点換算に用いる規定は明記されていません。国際学部グローバルスタディーズ学科などでは英語資格スコアの提出で外国語試験が免除される制度がありますが、農学部にはこの制度の記載がないため、当日の筆記試験を前提に準備を進めてください。
面接では何を聞かれますか?
募集要項では「農学部が定める入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)への深い理解を前提として、志望する学科に対する明確な動機と学修意欲などを中心に評価します」とされています。学科ごとのアドミッション・ポリシーに沿った志望動機、これまでの学びとの接続、編入後に学びたい内容を具体的に語れるよう準備しておくことが基本です。
食品栄養学科に編入すると管理栄養士国家試験の受験資格は必ず取れますか?
必ず取れるとは限りません。募集要項には「編・転入学以前の科目の修得状況により、編・転入学後2年間のうちに管理栄養士国家試験受験資格を取得するための科目を修得できない場合があります」と明記されています。前所属校での履修状況によって結果が変わるため、出願前に農学部(電話077-599-5601)へ確認しておくことをおすすめします。
過去問はどこで入手できますか?
過去問はPDF形式で、龍谷大学入試情報サイトの過去問題ページに著作権の利用許諾が得られた範囲で掲載されています。農学部については2025年度実施分として、生命科学科・農学科の専門科目(生物学)、食品栄養学科の専門科目I・II、学科共通の英語の4点が公開を確認できました。食料農業システム学科の専門科目のみ、本記事執筆時点では未公開です。公開科目は年度によって入れ替わるため、出願直前にもう一度公開状況を確認することをおすすめします。
食料農業システム学科の専門科目はどう対策すればよいですか?
2025年度実施分の過去問は公開されていないため、確実な出題内容は分かりません。募集要項のアドミッション・ポリシーに基づくと、食料自給率や農業政策、フードシステムなど食と農に関わる社会科学的なテーマが出題される可能性があり、経済学の基礎用語を農業・食料分野の具体例に当てはめて説明する練習が現実的な対策になります。詳しくは本記事の科目別対策セクションを参照してください。
まとめ
龍谷大学農学部の3年次編入学・転入学試験(一般)は、生命科学科・農学科・食品栄養学科・食料農業システム学科の4学科それぞれで専門科目が異なり、募集人員も各1名という小規模な選抜です。出願資格・単位要件・提出書類は学部共通の募集要項に定められている一方、専門科目の出題内容と面接で問われる学修意欲は学科のアドミッション・ポリシーに強く結びついています。まずは志望する学科のアドミッション・ポリシーを読み込み、専門科目・英語・面接・志望理由書のすべてを、その学科固有の学びの方向性に沿って準備することが、対策の軸になります。倍率の面では志願者数そのものが少ない年度もありますが、募集人員が各学科1名という枠の小ささを踏まえると、出願書類・専門科目・英語・面接のいずれか一つでも準備不足があれば合格は難しくなります。日程・募集人員・出願資格・試験内容は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず龍谷大学入試情報サイトで最新の公式募集要項を確認してください。
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