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甲南大学フロンティアサイエンス学部の編入試験対策を徹底解説|化学・生物・小論文・募集要項

甲南大学フロンティアサイエンス学部の編入試験対策を徹底解説の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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甲南大学フロンティアサイエンス学部の編入学試験とは、高等専門学校や短期大学の卒業者、大学に2年以上在学し62単位以上を修得した人などを対象に、生命化学科の第3年次へ受け入れる選抜です。2027年度の募集要項では、募集人員は各若干名で、出願期間は2026年10月1日(木)から10月7日(水)まで、試験日は2026年10月24日(土)、合格発表は2026年11月4日(水)11時からと定められています。試験は化学または生物の小テストと小論文、個人面接の3本立てで構成され、英語の学力試験や外部試験のスコア提出は募集要項上求められていません。本記事では、甲南大学が公表する2027年度編入学試験要項と学部公式サイトの記載のみを一次情報として、出願資格・試験科目・日程・倍率の実態・科目別対策・面接や志望理由書の準備・編入後の単位認定と学費までを整理します。

フロンティアサイエンス学部は生命化学科のみで構成される単一学科の学部で、神戸ポートアイランドキャンパスを拠点に化学と生物学を融合した「生命化学」を専門としています。編入学試験そのものは通常の学修拠点とは異なる甲南大学岡本キャンパスで実施される点も、事前に押さえておきたい実務上のポイントです。募集要項に明記された事実を根拠に、公表されていない数値については「非公表」であることを明示し、断定を避けて解説します。日程や金額は年度によって変わる可能性があるため、出願前には必ず最新の公式募集要項をご確認ください。

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この記事で扱う情報の範囲は、甲南Ch.が公開する「2027年度甲南大学編入学試験要項」、フロンティアサイエンス学部の教育に関する方針、および甲南大学の入試結果データに限定しています。推測に基づく配点や合格ラインの数値は記載しません。生命化学科の編入を検討している方が、出願資格の該当有無を確認し、限られた準備期間で化学・生物・小論文・面接のどこに重点を置くべきかを判断できるように構成しました。

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目次

甲南大学フロンティアサイエンス学部の編入学試験とは

本題に入る前に、2027年度編入学試験の主要項目を一覧で確認しておきます。

項目2027年度募集要項の内容
募集学部・学科フロンティアサイエンス学部(生命化学科)、理工学部物理学科
募集人員各若干名
編入学年次原則第3年次(先進科学コースに所属)
試験科目小テスト(化学または生物)・小論文、個人面接
出願期間2026年10月1日(木)〜10月7日(水)
試験日2026年10月24日(土)
合格発表2026年11月4日(水)11時
入学検定料35,000円

この概観からもわかるとおり、フロンティアサイエンス学部の編入学試験は10月上旬の出願、10月下旬の試験、11月上旬の合格発表という秋の日程で完結します。出願から合格発表までは1か月程度で完結します。一般選抜のように前期・中期・後期といった複数日程は用意されておらず、募集要項に示された1回の試験機会に照準を合わせて準備を進める必要があります。

甲南大学フロンティアサイエンス学部(FIRST)は、生命化学科のみで構成される単一学科の学部です。神戸医療産業都市の一角にあたる神戸ポートアイランドキャンパスを拠点に、「化学」と「生物学」の枠を超えた発想を持つ研究者の育成を掲げています。学部の公式情報によれば、2025年度時点の学部生総数は208人、教員1人あたりの学生数は3人、研究室数は15室、共同研究数は20件で、少人数教育を前提としたカリキュラムが組まれています。生命化学科は化学と生物学を融合した単一学科です

学部の立地も、フロンティアサイエンス学部の学びを特徴づけています。神戸ポートアイランドキャンパスは神戸医療産業都市の内部にあり、理化学研究所をはじめとする340社以上の研究機関・企業と近接しています。学部が実施する「ナノバイオコンビニエントプラン」では、こうした周辺機関での就業体験も可能とされています。周辺の340社以上の研究機関・企業と連携しています。共同研究のテーマには、化粧品有効成分の研究開発、天然成分の免疫活性化研究、日本酒麹菌成分のがん治療薬応用、人工核酸を用いた医薬開発、再生医療用材料の開発などが挙げられており、化学と生物学を横断する応用研究が学部の特色になっています。

編入学試験は、他の高等教育機関で課程を修了した人、または2年以上の在学が見込まれる人を対象に、「当該学部における学問分野でさらに勉学しようとする意欲ある者」を選抜する制度として位置づけられています。2027年度は理工学部物理学科とフロンティアサイエンス学部の2学部・学科が募集対象となっており、募集要項には「2027年度の募集学部は、理工学部(物理学科)、フロンティアサイエンス学部です」と注記されています。編入学試験の募集学部は年度によって入れ替わります。裏を返せば、年度によっては募集対象にフロンティアサイエンス学部が含まれない可能性もあるということです。志望時期にフロンティアサイエンス学部が募集対象かどうかは、必ず出願年度の募集要項で確認してください。

編入学年次は原則として第3年次で、フロンティアサイエンス学部への編入学試験制度による入学者は「先進科学コース」に属するものと定められています。先進科学コースは、研究者・技術者としての専門知識を深めることを目的としたコースで、学部が3年次に用意するもう一つの選択肢である学際科学コース(社会学・システム論・マーケティング・公共政策などを学ぶ文理融合型)は、編入学試験による入学者には適用されません。編入学試験による入学者は先進科学コースに固定されます。将来的に企業の研究職や大学院進学を志向している人にとっては親和性の高い設計ですが、学際科学コースでの学びを希望する場合は、この制度上の位置づけを理解したうえで出願を検討する必要があります。

フロンティアサイエンス学部の学びは、1年次から専門的な実験に取り組む点が特徴です。1年次は週1日、2年次は週2日のペースで実験科目が組まれ、定性・定量分析や顕微鏡の扱いといった基礎技術から、遺伝子組換え実験まで段階的に習得していきます。編入生は3年次から合流するため、こうした1・2年次の実験カリキュラムを直接経験するわけではありませんが、後述する単位認定の仕組みにより、必修科目のうち1・2年次配当科目として32単位が一括で認定されます。1・2年次配当の必修科目32単位は一括認定されます。出身校で化学・生物系の実験や演習にどの程度取り組んできたかは、3年次からの専門科目の理解度に影響するため、出願前に自分の実験経験を振り返っておくとよいでしょう。

卒業後の進路も、志望動機を固めるうえで参考になります。学部公式サイトによれば、2024年度卒業生の就職率は100%、大学院進学率は69.4%で、化学系企業への就職が19.0%、IT・情報系が9.0%、医療・製薬系が9.0%を占めています。2024年度卒業生の大学院進学率は69.4%です。主な進学先・就職先としてNEC、富士フイルム和光純薬、島津メディカルシステムズ、東京大学大学院、京都大学大学院などが挙げられており、先進科学コースで専門を深めたうえで大学院に進む学生が多い学部であることがわかります。編入生も先進科学コースに属することを踏まえると、卒業後にどこまで専門を深めたいかを早い段階から考えておくと、志望理由書や面接で語る将来像に説得力が増します。

アドミッションポリシーとディプロマポリシー

学部が公式に示す学生受入れの方針(アドミッションポリシー)と卒業認定・学位授与の方針(ディプロマポリシー)は、試験科目の背景や志望理由書・面接の準備方針を考えるうえでの土台になります。2つの方針は対策全体の土台になります

方針示されている内容の要点
アドミッションポリシー①化学または生物の基礎知識と最先端を学ぶための基礎学力 ②最新の科学情報を得て発信するための語学力と、自ら課題を発見し解決する能力 ③自然科学への関心と専門修得への情熱、科学技術を社会に還元する意欲
ディプロマポリシー基盤力・協働力・専門力・発表力・国際力・自己実現力の6つを卒業時に備えるべき資質として設定

この2つの方針は、後述する化学・生物・小論文の対策や、面接・志望理由書の準備の随所で参照します。この2方針は各対策セクションで繰り返し参照します。公式サイトに掲載されている原文にも目を通し、自分の言葉で言い換えられる状態にしておくと、志望理由書と面接の一貫性を保ちやすくなります。

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募集人員・出願資格|高専・短大・大学在学者は対象になるか

2027年度募集要項によれば、フロンティアサイエンス学部生命化学科の募集人員は「若干名」です。理工学部物理学科も同じく「各若干名」で、具体的な人数は公表されていません。募集人員は具体的な人数を示さない「若干名」です。若干名という表記は、年度によって合格者が1名にとどまる、あるいは合格者が出ないこともある小規模な選抜であることを意味します。人数の少なさは倍率の見かけの高低だけでは測れないため、次の出願資格の該当有無をまず確認することが優先されます。

出願資格は、次の6区分のいずれかに該当することが条件です。

区分出願資格の内容
(1)大学を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者
(2)短期大学もしくは高等専門学校を卒業した者、または2027年3月卒業見込みの者
(3)甲南大学以外の大学で2027年3月をもって2年以上在学し、62単位以上修得した者または修得見込みの者
(4)甲南大学以外の大学で2年以上在学し、62単位以上修得して退学した者
(5)【フロンティアサイエンス学部のみ】専門課程の修業年限が2年以上で、修了に必要な総授業時間数が1,700時間以上の専修学校の専門課程を修了した者、または2027年3月修了見込みの者。学校教育法第90条に規定する大学入学資格を有する者に限る
(6)(1)〜(5)と同等以上の資格があると学部が認めた者

出願資格(5)は理工学部物理学科にはなく、フロンティアサイエンス学部にのみ設けられている区分です。専修学校ルートは学部固有の出願資格です。修業年限2年以上・総授業時間1,700時間以上という基準を出身の専修学校が満たすかどうかが不明な場合は、当該専修学校に確認するよう募集要項で案内されています。学校教育法第90条の大学入学資格を有しているかどうかの確認が必要な場合は、アドミッションセンターへの問い合わせが必要です。

出願資格(6)による認定を希望する場合は、出願しようとする学部を通じて入学資格審査に必要な書類を入手し、出願開始日の1か月前までに提出する必要があります。フロンティアサイエンス学部の連絡先は078-303-1457です。資格認定の書類提出は出願開始日の1か月前が期限です。高専卒業見込みや大学在学中で単位数の計算に不安がある人は、この期限を逃さないよう早めに問い合わせておくことをおすすめします。出願資格の該当有無を誤ると出願自体が受け付けられないため、募集要項の原文と自分の履修状況を突き合わせる作業を最初に済ませておきましょう。

大学在学者が出願資格(3)を確認する際は、「62単位以上」という基準の数え方に注意が必要です。62単位の算入対象は成績証明書で確認します。募集要項では成績証明書に単位の修得状況が記載されていることが必須とされており、在学中であれば履修中の科目名・内容・単位数を明記した書類もあわせて添付するよう求められています。休学期間がある場合や、転部・転学科を経験している場合は、単位の通算方法が分かりにくくなることがあるため、出願を検討し始めた段階で出身校の教務担当窓口に確認しておくと安心です。

試験科目と選考方法|小テスト(化学または生物)・小論文・個人面接

フロンティアサイエンス学部の編入学試験は、10:00〜12:00に実施される「小テスト(化学または生物)・小論文」と、13:00から実施される「個人面接」の2部構成です。小テストは化学か生物のどちらかを選択して受験する形式で、募集要項上、選択方法や出題範囲の詳細な指定は示されていません。小テストは化学と生物のどちらかを選ぶ形式です。同じ10:00〜12:00の枠内で小論文も課されるため、2時間の中で理科の答案と小論文の答案を書き分ける時間配分の練習が欠かせません。

選考方法は「試験結果および出願書類により総合的に選考」すると定められており、小テスト・小論文・個人面接それぞれの配点比率は公表されていません。科目ごとの配点比率は公表されていません。出願書類の中でも志望理由書は必須提出書類であるため、当日の試験だけでなく志望理由書の完成度も選考結果に影響すると考えるのが自然です。配点が不明な以上、特定の科目に偏った対策よりも、化学または生物・小論文・面接・志望理由書のすべてを一定水準まで仕上げる方針が安全です。

同じ2027年度に募集される理工学部物理学科と比較すると、試験科目の構成の違いが分かります。

項目フロンティアサイエンス学部理工学部物理学科
10:00〜12:00の試験小テスト(化学または生物)・小論文専門(数学:微分積分および線形代数、物理:力学および電磁気学)・小論文
13:00〜の試験個人面接個人面接(物理・数学に関する基礎的な内容を問う)
英語の扱い募集要項上、記載なし募集要項上、記載なし

フロンティアサイエンス学部は理科(化学または生物)を中心とした出題であるのに対し、理工学部物理学科は数学と物理の専門記述が課され、面接でも物理・数学の基礎的な理解が問われる点が明記されています。物理学科は面接でも数学・物理の基礎を問われます。フロンティアサイエンス学部の個人面接には理工学部物理学科のような科目の限定は募集要項に記載されていませんが、生命化学科というアドミッションポリシー(後述)を踏まえると、化学・生物の基礎知識と志望理由の一貫性を問われる可能性が高いと考えられます。両学部とも英語の学力試験や外部検定スコアの提出は募集要項に記載がなく、英語対策よりも理科・小論文・面接の準備に時間を割く設計になっています。

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出願から合格発表までの日程・出願書類・検定料

2027年度編入学試験のスケジュールは、次のとおりです。

項目2027年度募集要項の内容
出願期間2026年10月1日(木)〜10月7日(水)(消印有効)。インターネット登録と検定料納入は10月7日(水)23時まで
試験日2026年10月24日(土)
予備日自然災害等で実施できない場合は2026年11月8日(日)
受験票印刷2026年10月16日(金)11時以降、UCAROの「受験一覧」から各自印刷
合格発表2026年11月4日(水)11時から(合格通知書の郵送とUCAROでの発表)
第1次入学手続2026年12月7日(月)〜12月15日(火)(入学金納入)
第2次入学手続2027年2月15日(月)〜2月22日(月)(前期分学費・諸費納入)
入学検定料35,000円(原則返還なし)
試験会場甲南大学岡本キャンパス(8時45分開場、下見不可)

出願は、受験生ポータルサイト「UCARO」への会員登録、インターネット出願サイトでの出願登録・検定料納入、そして本学指定の出願書類の郵送という3段階で完了します。出願はUCARO登録から書類郵送までの3段階です。出願書類は角形2号(240mm×332mm)の封筒に入れ、出願期間内に郵便局から簡易書留速達で郵送する必要があり、消印有効の期限は出願期間最終日である10月7日(水)です。期限を過ぎた出願書類の郵送は受け付けられません。

出願書類への記入方法にも細かい指定があります。記入は黒または青のボールペンを用い、消せるボールペンは使用できません。出願書類の記入は消せないボールペン限定です。書き間違えた場合は修正液や修正テープではなく、二重線で元の文字を消したうえで新たに書き加える方式が求められています。不備のある出願書類や期限後に届いた書類は受け付けられず、一度提出した書類は返却されません。志望理由書のような手書き必須の書類は特に、下書きの段階から本番と同じ筆記用具・修正方法で練習しておくと、清書当日に慌てずに済みます。

提出が必要な出願書類は、出願資格の区分によって異なります。

書類提出条件
顔写真必須。出願前3か月以内撮影・正面上半身脱帽無背景のカラー写真をインターネット出願サイトにアップロード(郵送不要、入学後は学生証にも使用)
成績証明書必須。単位の修得状況が記載されたもの。在学中の場合は履修中の科目名・内容・単位数を明記した書類を添付
卒業証明書または卒業見込証明書出願資格(1)(2)該当者のみ
修了証明書または修了見込証明書出願資格(5)該当者のみ
在学証明書出願資格(3)該当者のみ
退学証明書出願資格(4)該当者のみ(在籍期間の記載が必要)
高等学校卒業証明書出願資格(5)該当者のみ
志望理由書必須。本学所定用紙を使用し、本人直筆に限る

出願書類のうち志望理由書だけが「本人直筆に限る」と明記されている点は見落とせません。志望理由書は本人直筆でなければ受け付けられません。パソコンでの下書きは構いませんが、提出用は本学所定用紙に手書きで清書する前提で準備を進める必要があります。証明書類は返却されず、記載氏名が現在の氏名と異なる場合は同一人物であることを確認できる公的書類の添付も求められるため、出願直前ではなく出願期間の前から必要書類を集め始めることが安全です。

証明書類の発行には数日から数週間かかる場合があります。特に出身校が遠方にある、あるいは卒業後しばらく経っている場合は、成績証明書や卒業証明書の発行手続きに通常より時間がかかることも想定されます。証明書類の発行には数日から数週間かかることがあります。出願期間はわずか1週間しかないため、証明書類は出願期間が始まる前、できれば出願の1〜2か月前の時点で発行申請を済ませておくと、出願直前の書類不備によるトラブルを避けられます。

受験票は試験日の1週間ほど前にあたる10月16日(金)11時以降にUCAROから各自で印刷する方式です。受験票は郵送されずUCAROから自分で印刷します。試験会場である甲南大学岡本キャンパスは8時45分に開場し、それ以前は試験室に入室できません。フロンティアサイエンス学部の通常の学修拠点は神戸ポートアイランドキャンパスですが、編入学試験の会場は岡本キャンパスであるため、当日の移動経路や所要時間は事前に必ず確認しておいてください。試験場の下見はできない旨も募集要項に明記されています。

出願資格の該当有無や書類の記載内容に不明点がある場合は、事前に問い合わせておくと安心です。フロンティアサイエンス学部の連絡先は078-303-1457、全学の入試に関する問い合わせ先はアドミッションセンター(078-435-2319、ao@adm.konan-u.ac.jp)です。問い合わせ先は学部とアドミッションセンターの2系統です。試験会場・郵送先となる岡本キャンパスの住所は〒658-8501 神戸市東灘区岡本8-9-1で、出願書類の宛名ラベルを印刷できない場合はこの住所を封筒に手書きする必要があります。電話やメールによる合否の照会には対応していない点もあわせて確認しておいてください。

ここまでの内容を、出願前に確認すべきチェックリストとして整理すると、次のようになります。

  • 出願資格(1)〜(6)のどの区分に該当するかを確認したか
  • 成績証明書・卒業(見込)証明書・在学証明書など、自分の区分に必要な証明書の発行を出願期間より前に申請したか
  • 志望理由書を本学所定用紙で入手し、直筆での清書に必要な時間を確保したか
  • UCAROへの会員登録を済ませ、インターネット出願サイトの操作方法を確認したか
  • 入学検定料35,000円の納入方法と期限(10月7日23時)を確認したか
  • 出願書類の郵送(簡易書留速達・角形2号封筒)の手配ができているか
  • 試験当日の会場が岡本キャンパスであることと、集合時刻(8時45分開場)を把握しているか

このチェックリストは募集要項に記載された手続きを時系列で並べたものです。手続きは出願前と当日の2段階で確認すると漏れが減ります。1つでも準備が遅れると出願自体が受け付けられない可能性があるため、出願期間が始まる前の時点で一通り確認を終えておくことをおすすめします。

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倍率・難易度|公表データから読み解く狭き門の実態

甲南大学の編入学試験は、募集人員が「若干名」であるため、一般選抜のような明確な倍率は募集要項に記載されていません。編入学試験の倍率は募集要項に記載がありません。ただし、甲南大学が公開している入試結果データからは、編入学試験の実施規模をある程度読み取ることができます。

甲南大学が公表した入試結果データによると、2025年度(2024年10月実施分)の編入学試験では、フロンティアサイエンス学部生命化学科の受験者数は1名、合格者数は0名でした。同年度は法学部法学科、理工学部機能分子化学科もあわせて募集対象でしたが、いずれも受験者数0名・合格者数0名という結果です。2025年度は受験者1名に対し合格者は0名でした。翌年度にあたる2026年度(2025年10月実施分)の入試結果データでは、フロンティアサイエンス学部は募集対象に含まれておらず、理工学部機能分子化学科で受験者1名・合格者0名、経済学部経済学科で受験者1名・合格者0名という結果が公表されています。公表されている2年度分の編入学試験結果を整理すると、次のとおりです。

年度(実施時期)フロンティアサイエンス学部生命化学科他の募集学部・学科の状況
2025年度(2024年10月実施)受験者1名・合格者0名法学部法学科、理工学部機能分子化学科ともに受験者0名・合格者0名
2026年度(2025年10月実施)募集対象に含まれず理工学部機能分子化学科、経済学部経済学科がそれぞれ受験者1名・合格者0名
2027年度(2026年10月実施予定)理工学部物理学科とともに募集対象本記事作成時点では試験前のため結果データなし

これらの公表データが示すのは、甲南大学の編入学試験が学部・年度を問わず、受験者・合格者ともに1桁、多くの場合は数名以下で推移するごく小規模な選抜だという実態です。編入学試験は受験者・合格者ともに数名以下の規模で推移します。倍率という指標が意味を持ちにくいほど母数が小さいため、「倍率が低いから合格しやすい」とも「募集人員が若干名だから狭き門だ」とも単純に言い切ることはできません。重要なのは、少数の受験者の中でも出願資格・試験科目・志望理由書の準備水準で明確な差がつく選抜であるという前提に立ち、公募制推薦や一般選抜と同等以上の完成度で準備することです。

規模の違いは、他の入試方式と比較するといっそう鮮明になります。甲南大学が公表した2026年度の総合型選抜(その他選抜を含む)全体の志願者数は5,819名、合格者数は936名にのぼります。総合型選抜全体の志願者は年間5,800名を超えます。これに対して編入学試験は、学部・学科を合計しても志願者が数名規模にとどまる年度が続いています。母数の大きい入試区分とはまったく異なる小規模選抜であることを念頭に置き、情報収集や書類準備を一般的な受験対策の延長線上で軽視しないことが大切です。

受験者数そのものが少ないということは、周囲に相談できる先輩や情報源も限られるということでもあります。情報源が少ない分、一次情報の確認がより重要になります。塾や予備校でも編入学試験全般の指導実績はあっても、フロンティアサイエンス学部のような小規模募集の学部に特化した過去の合格事例は多くありません。だからこそ、本記事で示したような募集要項・学部公式サイト・入試結果データという一次情報を自分で確認し、そのうえで専門家に相談しながら準備を進める姿勢が有効です。

フロンティアサイエンス学部が2027年度に編入学試験の募集対象に含まれているからといって、翌年度以降も同様に募集されるとは限りません。募集要項の注記が示すとおり、募集学部・学科は年度ごとに入れ替わる制度です。募集学部の入れ替わりは年度ごとの制度設計です。志望時期が近づいたら、必ずその年度の最新の募集要項でフロンティアサイエンス学部が募集対象に含まれているかを確認してください。

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化学・生物・小論文の科目別対策

フロンティアサイエンス学部のアドミッションポリシー(学生受入れの方針)には、「生命現象を理解するのに必要となる化学の基礎知識、あるいは、ヒトに関わる種々の事象を理解するのに必要となる生物の基礎知識を身につけている」ことが、学部が求める学生像の一つとして明記されています。求める学生像に化学・生物の基礎知識が明記されています。小テストで化学と生物のどちらを選ぶかは、この基礎知識をどちらの科目でより確実に示せるかという観点で判断するのが合理的です。

カリキュラムポリシー(教育課程編成・実施の方針)では、「少人数で学生参加型の講義、演習、実験、実習を重視したクラス編成」とアクティブ・ラーニングの活用が明記されています。授業は少人数・学生参加型を重視しています。一方通行の暗記型知識ではなく、実験や議論を通じて自分の考えを組み立てる姿勢が学部全体で重視されていると読み取れるため、小テスト・小論文・面接のいずれについても、暗記した知識をそのまま書き出すのではなく、自分の言葉で根拠とともに説明する練習が効果的です。

化学・生物の小テスト対策

小テストの出題範囲や形式の詳細は募集要項に記載がなく、過去問も非公開のため断定はできませんが、生命化学科が「化学と生物学の枠を超えた考えや発想」を重視する学科であることを踏まえると、高校化学・高校生物の基礎知識を土台に、大学初年次レベルの基礎化学・基礎生物学の内容まで理解を広げておくことが安全な対策になります。高校化学・生物の基礎を大学初年次レベルまで広げます。具体的には、化学であれば物質量・化学結合・酸塩基反応・酸化還元・有機化合物の基本構造、生物であれば細胞の構造・代謝・遺伝情報の発現・恒常性といった、大学の生命科学系学部で頻出する基礎単元を一通り説明できる状態を目標にするとよいでしょう。

学部の教育内容では、1年次から遺伝子組換えなどの実験を含む専門的な実験教育が行われており、共同研究のテーマにも化粧品有効成分の研究、天然成分の免疫活性化、人工核酸を用いた医薬開発、再生医療用材料の開発など、化学と生物学の両方にまたがる分野が並んでいます。共同研究テーマは化学と生物学の両方にまたがります。小テストの対策としても、片方の科目だけを深めるのではなく、化学の知識が生物現象の理解にどうつながるか、あるいはその逆を意識しながら学習すると、志望理由書や面接での説明にも一貫性が生まれます。

化学と生物のどちらを選ぶか迷う場合は、出身校での既習内容と得意分野を軸に、次のような観点で比較検討するとよいでしょう。

観点化学を選ぶ場合の目安生物を選ぶ場合の目安
出身校での既習内容高専・短大等で化学系の科目を継続して履修してきた高専・短大等で生物・生命科学系の科目を継続して履修してきた
得意な思考様式構造式・反応式など定量的・計算的な処理が得意現象の記述・因果関係の説明など定性的な整理が得意
志望理由との結びつけやすさ新素材・化粧品・エレクトロニクスなど化学寄りのテーマに関心がある医療・創薬・再生医療など生物寄りのテーマに関心がある

どちらを選んだ場合でも、選ばなかった科目の基礎知識が不要になるわけではありません。選ばなかった科目の基礎知識も面接で問われ得ます。生命化学科は化学と生物学を融合した学科であるため、小論文や面接では選択しなかった科目の視点を交えて説明する場面も想定されます。小テストで選ぶ科目を1つに絞ったうえで、もう一方の科目についても基本用語程度は説明できる状態にしておくと安心です。

小論文対策

小論文は小テストと同じ10:00〜12:00の枠内で実施されるため、理科の解答時間と小論文の執筆時間をどう配分するかが実務上の課題になります。小論文は小テストと同じ2時間枠で実施されます。時間配分を体に染み込ませるには、本番同様に2時間で理科の設問と小論文の両方を解く演習を、直前期に複数回行っておくことが有効です。

小論文の出題テーマは公開されていませんが、アドミッションポリシーで「自然科学に対する関心と、専門分野の修得に対する情熱を抱き、科学技術が社会に果たす役割や与える影響を認識し、科学技術を社会に還元することに意欲をもっている」人物像が示されている点は、小論文対策の指針になります。科学技術と社会の関わりを論じる視点が指針になります。科学技術に関する時事的な話題(医療・創薬・食品・化粧品・環境・新素材・エレクトロニクスなど、学部が挙げる研究領域)について、自分なりの問題意識と論拠を持って論じられるように準備しておくと、当日どのようなテーマが出題されても対応しやすくなります。答案は、結論、理由、具体例、反対意見への言及、再結論という基本構成を守り、時間内に破綻なく書き切る練習を重ねてください。

対策スケジュールの目安

出願期間が10月上旬、試験が10月24日という日程を踏まえると、逆算した準備スケジュールは次のようになります。

時期取り組みの目安
出願の半年以上前出願資格の該当区分を確認し、必要な証明書の発行元・取得方法を把握する
出願の3〜4か月前化学・生物どちらの小テストを選ぶかを決め、大学初年次レベルまで基礎を固め始める
出願の2〜3か月前小論文の基本構成を身につけ、科学技術に関するテーマで答案練習を始める
出願の1〜2か月前志望理由書の下書きを進め、証明書類の取得・出願資格の認定手続きを済ませる
出願期間(10月上旬)UCARO登録・出願登録・検定料納入・出願書類の郵送を期限内に完了する
出願後〜試験前2時間で理科と小論文を解く演習を本番形式で行い、面接想定問答を準備する

募集人員が若干名という選抜であっても、直前の詰め込みではなく半年単位で逆算した準備を行うことが、少ない出題範囲の中で確実に得点する近道です。半年単位で逆算した準備が確実な得点につながります。特に小論文は付け焼き刃で伸びにくい科目のため、早い時期から演習量を確保しておくことをおすすめします。

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面接・志望理由書対策と過去問の公開状況

個人面接で問われること

個人面接は13:00から実施されます。募集要項には理工学部物理学科のように「物理・数学に関する基礎的な内容を問う」といった科目の限定は記載されていませんが、選考方法が「試験結果および出願書類により総合的に選考」と定められている以上、当日提出済みの出願書類、とりわけ志望理由書の内容を踏まえた質問がなされると想定するのが妥当です。面接は出願書類を踏まえた質問が想定されます。ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)で示されている「責任感や倫理観を意識することができ、自らを律し他者と協調・協働することができる」協働力や、「自分の意見等を的確に分かりやすく説明する意志とプレゼンテーション技能」である発表力は、面接での受け答えそのものに直結する資質です。

面接対策としては、志望理由書に書いた内容を、初対面の面接官にも伝わる言葉で口頭説明できるように練習しておくことが基本になります。志望理由書の内容を口頭で説明できる練習が基本です。加えて、なぜ生命化学科を志望するのか、出身校での学びとどうつながっているのか、卒業後に化学・生物のどの分野に進みたいのかを、一貫したストーリーとして語れるように準備しておくと、総合的な選考の中で説得力が増します。

ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)が示す基盤力・協働力・専門力・発表力・国際力・自己実現力という6つの資質も、面接での想定問答を作る手がかりになります。ディプロマポリシーの6資質が想定問答の手がかりです。たとえば「専門力」であれば生命化学分野の基本的な知識と将来の応用に対する考え、「発表力」であれば自分の意見を的確に説明する姿勢、「国際力」であれば科学英語を用いたコミュニケーションへの意欲について、それぞれ自分の経験に基づいた具体例を1つずつ用意しておくと、幅広い質問にも一貫した軸で答えやすくなります。

志望理由書の準備

志望理由書は出願書類の中で唯一「本人直筆に限る」と明記された必須書類です。志望理由書は必須書類の中で唯一の直筆指定です。本学所定用紙を使用する必要があるため、まずは出願書類一式を取り寄せ、用紙の分量(行数・マス数)を確認したうえで、下書きの段階から本番と同じ文字数感覚で練習しておくことが実務上のポイントです。

内容面では、アドミッションポリシーが示す3つの資質、すなわち化学または生物の基礎知識、語学力と課題発見・解決能力、自然科学への関心と社会還元への意欲を意識しながら、自分の経歴や学びの動機と結びつけて書くと一貫性のある志望理由書になります。アドミッションポリシーの3資質を意識して書きます。出身校で取り組んだ実験・研究・課外活動があれば、それが生命化学科での学びにどうつながるかを具体的に書くことで、抽象的な志望動機よりも説得力のある文章になります。

過去問が非公開の場合の対策

甲南大学は編入学試験の過去問題を「甲南大学の過去問題・講評ページ」で公開していますが、これは「実施した制度・学部等の問題のうち、著作権許諾が得られたもののみ」を掲載する方針です。過去問公開は著作権許諾が得られたものに限られます。公式サイトで確認できる範囲では、編入学試験の過去問として公開されているのは法学部と理工学部機能分子化学科のみで、フロンティアサイエンス学部(生命化学科)の編入学試験過去問は公開されていません。

過去問が非公開の場合、出題テーマや形式を実物で確認することはできませんが、募集要項に明記された試験科目・時間配分・アドミッションポリシーから出題の方向性を推測することは可能です。募集要項とアドミッションポリシーから出題の方向性を推測します。本記事の科目別対策で示したとおり、小テストは高校〜大学初年次レベルの化学・生物の基礎、小論文は科学技術と社会の関わりを論じるテーマが軸になると予測されますが、これはあくまで公表資料からの推測であり、断定できるものではありません。理工学部機能分子化学科など近接分野の過去問が公開されている場合は、出題形式(記述量・時間配分)の参考として目を通しておくのも一つの方法ですが、学科が異なるため出題内容そのものを流用することはできない点に注意してください。

過去問の有無にかかわらず、疑問点はアドミッションセンターやフロンティアサイエンス学部の窓口に直接問い合わせることも選択肢の一つです。疑問点は窓口への直接問い合わせも選択肢です。募集要項に記載のない出題形式の詳細を教えてもらえるとは限りませんが、出願資格や提出書類まわりの確認であれば、電話やメールでの問い合わせに対応してもらえる場合があります。公式情報の範囲を自己判断で広げすぎず、不明点は都度、大学の公式窓口で確認する姿勢が、遠回りに見えて最も確実な対策です。

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編入後の単位認定・学費と併願戦略

編入後の単位認定と先進科学コース

フロンティアサイエンス学部への編入学試験による入学者は、前述のとおり3年次に編入し、先進科学コースに属します。単位認定の仕組みは、全学部共通科目と専門教育科目の2段階に分かれています。単位認定は全学部共通科目と専門教育科目の2段階です

区分認定内容
基礎共通科目出身校での修得内容を問わず、申請に基づき10単位を認定
外国語科目(基礎外国語)出身校での修得内容を問わず、申請に基づき4単位を認定
保健体育科目出身校での修得内容を問わず、申請に基づき2単位を認定
専門教育科目(一括認定)必修科目(教養・基礎・基礎専門・専門科目)のうち、1・2年次配当科目として32単位を一括認定
専門教育科目(科目別認定)選択必修科目A群(専門科目)・B群(応用専門科目)は、学部の審査により22単位を上限に認定

他学部(経済学部・経営学部など)は基礎共通科目が16〜18単位、外国語科目が8単位と、フロンティアサイエンス学部より認定単位数が少なく設定されています。全学部共通科目の認定単位数は学部ごとに異なります。これは実験・実習を伴う専門教育科目の比重が大きい学部特性を反映したものと考えられます。募集要項には「出身学校において履修した授業科目・単位数等によっては、2年間で卒業できないことがあります」「編入学後の履修に若干の制限を加えることがあります」とも明記されており、単位認定の結果次第では標準の2年間(3・4年次)で卒業できない可能性もある点は、出願前に理解しておく必要があります。

学費・諸費用

2027年度入学者の納付金は、次のとおりです。

費目フロンティアサイエンス学部備考
入学金250,000円第1次入学手続時に納入
初年度授業料1,746,000円第2次入学手続時に前期分(半額)、後期分は入学年度10月に納入
初年度合計1,996,000円実験費・実習費は授業料に含まれる
4年次授業料1,746,000円実験費・実習費は授業料に含まれる
入学年度の諸費52,500円学生自治会・父母の会・同窓会費の合計(初年度分)

フロンティアサイエンス学部の実験費・実習費は授業料に含まれている点が、理工学部(実験・実習1科目につき3,000円〜30,000円が別途必要)との違いです。実験費・実習費が授業料に含まれる点は学部固有です。このほか、全学部共通で授業にノート型パソコンが必要とされており、甲南大学生活協同組合が推奨機種の販売を行っています。学生自治会・父母の会・大学同窓会への加入は任意ですが、募集要項では加入を勧める案内がされています。なお、これらの納付金は一般選抜など他の入試方式で入学した場合と同額であり、編入学試験による入学だからといって学費が異なるわけではありません。学費は入試方式にかかわらず学部一律です。編入学によって在学期間が2年間に短縮される分、卒業までの総支払額を抑えられる点は、経済面での編入のメリットとして押さえておくとよいでしょう。

併願戦略と内部リンク

甲南大学フロンティアサイエンス学部の編入学試験は、専門科目の記述式学力試験や英語外部試験のスコア提出を求めず、化学または生物の小テストと小論文、面接で選考する構成が特徴です。専門科目の記述試験と英語外部試験を課さない点が特徴です。理工系・生命科学系の編入学試験を実施する他大学の中には、専門科目の記述試験や英語外部試験の提出を必須とするところもあり、大学によって求められる準備がまったく異なります。併願を検討する際は、各大学の科目構成を比較したうえで、自分の得意分野に合う組み合わせを選ぶことが重要です。

理工系の編入学試験対策として、当メディアでは他大学の記事もあわせて公開しています。たとえば東北大学工学部の編入試験を徹底解説した記事兵庫県立大学工学部の編入試験を徹底解説した記事、専門科目の記述試験を課さず小論文・口述試験を中心に選考する金沢大学融合学域の編入試験を徹底解説した記事もあわせてご覧いただくと、大学ごとの科目構成の違いが把握しやすくなります。大学ごとに求められる科目構成は大きく異なります。編入試験全体の仕組みや難易度、費用、スケジュールを基礎から確認したい場合は、大学編入とは何か仕組み・難易度・費用・スケジュールを解説した記事もあわせて参考にしてください。

出願資格の確認、募集要項の読み込み、化学・生物・小論文・面接の対策、志望理由書の作成までを独学で並行して進めるのは負担が大きい作業です。複数科目の並行対策は独学では負担が大きくなります大学編入対策コースでは、出願資格の確認から科目別の学習計画、志望理由書の添削、面接練習まで、個々の志望校・学部に合わせたサポートを行っています。甲南大学フロンティアサイエンス学部のように募集要項の情報が限られる編入学試験ほど、専門家と一緒に準備の抜け漏れを確認しておく価値があります。

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よくある質問(FAQ)

甲南大学フロンティアサイエンス学部の編入学試験は毎年実施されますか。

編入学試験そのものは毎年度実施されますが、募集対象となる学部・学科は年度によって入れ替わります。募集対象の学部は毎年同じとは限りません。2027年度は理工学部物理学科とフロンティアサイエンス学部が募集対象ですが、この組み合わせが翌年度以降も続くとは限りません。志望する年度にフロンティアサイエンス学部が募集対象に含まれているかは、必ずその年度の募集要項で確認してください。

高等専門学校や短期大学の卒業者でも出願できますか。

出願できます。2027年度募集要項の出願資格には、短期大学もしくは高等専門学校を卒業した者、または卒業見込みの者が含まれています。高専・短大卒業者は出願資格に含まれます。加えてフロンティアサイエンス学部には、修業年限2年以上・総授業時間1,700時間以上の専修学校専門課程を修了した者(学校教育法第90条の大学入学資格を有する者に限る)という、学部固有の出願資格も設けられています。

試験科目に英語は含まれますか。TOEICなどの提出は必要ですか。

2027年度募集要項には、英語の学力試験やTOEIC・TOEFLなど外部検定試験のスコア提出に関する記載はありません。試験科目として明記されているのは、化学または生物の小テストと小論文、個人面接のみです。英語試験の提出は募集要項に記載がありません。ただし、これは2027年度募集要項の記載に基づく内容であり、年度によって変更される可能性があるため、最新の募集要項で確認してください。

小テストは化学と生物のどちらを選べばよいですか。

募集要項では「化学または生物」とだけ示されており、選び方の基準は明記されていません。アドミッションポリシーでは、生命現象を理解するための化学の基礎知識、またはヒトに関わる事象を理解するための生物の基礎知識のいずれかを備えていることが求められる学生像として示されているため、自分がこれまでの学習・実験経験の中でより確実に得点を積み上げられる科目を選ぶのが現実的です。得意な科目を優先して選ぶのが現実的です

編入学試験の過去問は入手できますか。

甲南大学の過去問題・講評ページで公開されているのは、著作権許諾が得られた一部の制度・学部の問題のみです。編入学試験については法学部と理工学部機能分子化学科の過去問が公開されていますが、フロンティアサイエンス学部(生命化学科)の編入学試験過去問は本記事作成時点で公開されていません。生命化学科の編入過去問は公開されていません。対策は募集要項の試験科目とアドミッションポリシーを根拠に進める必要があります。

編入学後は何年次から始まり、単位はどのように認定されますか。

編入学年次は原則第3年次です。全学部共通科目として基礎共通科目10単位・外国語科目4単位・保健体育科目2単位が申請に基づき認定されるほか、専門教育科目は1・2年次配当の必修科目32単位が一括認定され、選択必修科目A群・B群は22単位を上限に学部の審査で個別認定されます。単位認定は申請と学部審査を組み合わせて行われます。出身校での履修状況によっては、標準の2年間で卒業できない場合もあると募集要項に明記されています。

編入学後、学際科学コースを選ぶことはできますか。

できません。募集要項では、編入学試験制度による入学者は先進科学コースに属するものと定められています。編入学試験による入学者は先進科学コースに限定されます。3年次に選択できるもう一つのコースである学際科学コース(社会学・システム論・マーケティング・公共政策などを学ぶ文理融合型)は、この制度による入学者には適用されない点に注意してください。

試験会場は普段の通学キャンパスと同じですか。

異なります。フロンティアサイエンス学部の通常の学修拠点は神戸ポートアイランドキャンパスですが、編入学試験(小テスト・小論文・個人面接)は甲南大学岡本キャンパス(神戸市東灘区岡本8-9-1)で実施されます。試験場は8時45分に開場し、それ以前の入室や事前の下見はできないと明記されているため、当日の移動時間には余裕を持たせておく必要があります。

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まとめ|甲南大学フロンティアサイエンス学部の編入試験に向けて

甲南大学フロンティアサイエンス学部の編入学試験は、2027年度募集要項によれば、募集人員各若干名、出願期間2026年10月1日〜10月7日、試験日10月24日、合格発表11月4日というスケジュールで実施されます。試験科目は化学または生物の小テストと小論文、個人面接です。出願資格には短期大学・高等専門学校卒業者や大学在学者に加え、修業年限2年以上・総授業時間1,700時間以上の専修学校修了者という学部固有の区分もあり、専門科目の記述試験や英語外部試験の提出は求められません。

公表されている入試結果データからは、編入学試験が受験者・合格者ともに数名以下の規模で推移する小規模な選抜であることがわかりますが、募集学部は年度によって入れ替わる制度である点、過去問がフロンティアサイエンス学部については非公開である点は、対策の前提として押さえておく必要があります。募集学部の入れ替わりと過去問非公開は対策の前提です。配点比率が非公表である以上、小テスト・小論文・面接・志望理由書のすべてを一定水準まで仕上げる準備が現実的な戦略になります。

編入学後は先進科学コースに属し、全学部共通科目と専門教育科目それぞれで単位認定を受けながら、原則2年間で卒業を目指す形になります。編入後は原則2年間での卒業を目指します。本記事で示した日程・金額・出願資格・単位認定の内容は2027年度募集要項に基づくものであり、年度によって変更される可能性があります。出願を検討する際は、必ず甲南大学の公式サイトで最新の募集要項を確認してください。

情報が限られる編入学試験だからこそ、募集要項に書かれていることと書かれていないことを切り分けて準備することが結果を左右します。募集要項の記載範囲を正確に把握することが結果を左右します。試験科目・日程・出願資格・単位認定・学費のように明記されている事実は正確に押さえたうえで、配点や過去問のように非公表の部分については断定的な情報に惑わされず、アドミッションポリシーや学部の教育内容から地道に対策の方向性を組み立てていく姿勢が、フロンティアサイエンス学部の編入学試験で成果を出すための現実的な道筋です。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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