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南山大学人文学部の編入試験対策を徹底解説|小論文・外国語・国語・募集要項

南山大学人文学部の編入試験とは、大学・短期大学・高等専門学校などを卒業(見込み)した方や、大学に一定期間在籍し所定単位を修得(見込み)した方が、キリスト教学科・人類文化学科・心理人間学科・日本文化学科のいずれかの2・3年次に入学するための選抜です。2027年度入学試験要項によると、試験は書類審査・小論文・筆記試験(国語・外国語)・面接によって行われ、書類審査の評価は面接評価に含まれます。4学科は同じ日程・同じ試験時間割で実施される一方、受験できる外国語の言語数は学科ごとに異なります。本記事では、南山大学が公表した2027年度入学試験要項と、2026年度に実施された編入学・転入学試験の過去問題・出題の意図をもとに、募集人員、出願資格、試験科目と配点、日程、そして人類文化学科・心理人間学科で実際に出題された小論文の中身まで、一次情報で確認できる範囲を整理します。年度によって数値や取り扱いが変わる部分は、その都度「最新の募集要項でご確認ください」と明記します。
結論から先に述べると、南山大学人文学部の編入学・転入学試験は、2027年2月24日(水)に小論文・外国語・国語・面接をこの順で1日のうちに実施する形式です。募集人員は2・3年次あわせて「若干名」とだけ示され、学科別の内訳は公表されていません。一方、南山大学は編入学・転入学試験の志願者数・合格者数を「入試結果」として学部別に毎年公表しており、人文学部は2024〜2026年度の3年間で志願9名に対し合格1名という実績です。この記事は、この公式の入試結果データと募集要項の一次情報の両方をもとに組み立てています。出願は2027年1月8日から1月15日までの1週間、試験までは1か月強という短い日程のため、出願資格の確認と書類準備を早めに終え、科目別の対策に時間を残すことが現実的な進め方になります。
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南山大学人文学部の編入学・転入学試験の概要
南山大学は名古屋市昭和区山里町にキャンパスを置く大学で、「人間の尊厳のために」を教育モットーに掲げています。大学および全学部・学科は、ディプロマ・ポリシー(学位授与の方針)、カリキュラム・ポリシー(教育課程編成・実施の方針)、アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)という3つのポリシーを定めており、公式Webページで学部・学科ごとに公表しています。編入学・転入学試験は人文・外国語・経済・経営・法・総合政策・理工・国際教養の8学部で実施されており、人文学部はそのうちの一つとして4学科体制で募集を行っています。志願先は1学部・1学科(専攻がある学科は1専攻)に限られ、複数の学部・学科・専攻へ同時に出願することはできません。
4学科体制と学科ごとの学びの違い
人文学部はキリスト教学科・人類文化学科・心理人間学科・日本文化学科の4学科で構成されています。キリスト教学科は、少人数制の演習を基本に、ラテン語・ギリシャ語・ヘブライ語といった古典語を用いて旧約聖書・新約聖書や中世キリスト教文献を読み解きながら、宗教文化に関する幅広い教養を養う学科です。ゼミでは「現代社会と宗教」「キリスト教史の諸問題」「比較思想」などのテーマを扱い、所定科目の履修によりローマ教皇庁認可神学部の卒業資格につながる履修モデルも用意されています。人類文化学科は文化人類学・考古学・哲学・言語学・歴史学・科学論などを基礎に、民族問題や貧富の格差、生命倫理といった世界の諸問題を人類文化の視点から読み解く学科です。1年次に基礎演習と人類文化学基礎論から学び始め、2年次にフィールドワークや実習を交えて専門分野を決め、3年次以降は少人数ゼミで研究を深める編成になっています。
心理人間学科は、心理学・教育学・人間関係論という3つの領域を有機的に結びつけて学ぶ学科で、理論学習と体験学習を統合したラボラトリー方式の授業を特色としています。学生同士が直接関わる体験を通じて人と人との関わりについて自ら知見を導き出し、3・4年次のゼミでは各自のテーマを研究としてまとめます。日本文化学科は日本文化・日本文学・日本語学・日本語教育という4領域を通して「日本」を内側と外側の両方の視点から学ぶ学科です。4学科はいずれも人文学の基礎を土台にしていますが、扱う対象と方法論は大きく異なるため、編入を検討する段階で志望学科の学問領域を具体的に把握しておくことが、後述する小論文・志望理由書の準備につながります。
編入学・転入学についての重要な注意
2027年度入学試験要項には、編入学・転入学に共通する注意事項が明記されています。2027年3月までの修得単位数や試験結果によっては、3年次に志願しても2年次への入学しか認められないことがある、という条件です。加えて、2027年3月までに修得した単位を含めて本学で認定される単位が不足する場合、入学後、2年次合格者は3ヵ年で、3年次合格者は2ヵ年で卒業できないことがあるとも記載されています。3年次編入がそのまま2年で卒業できることを保証するものではないという点は、出願前に必ず理解しておくべき前提です。実際に自分の単位がどう認定されるかは、出願時点では確定しないため、出願資格の区分と合わせて早めに整理しておくことをおすすめします。
学科別アドミッション・ポリシーの参照先
南山大学は、大学全体のポリシーとは別に、キリスト教学科・人類文化学科・心理人間学科・日本文化学科それぞれのディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシーを学科別のWebページで個別に公表しています。志望理由書や面接では学部単位ではなく学科単位のポリシーとの整合性が問われるため、出願前に志望学科のポリシーページを直接確認し、自分の学びたい内容がどのポリシーの文言と結びつくのかを言語化しておくことをおすすめします。とくに編入学・転入学は、高校卒業直後の一般選抜とは異なり、すでに専門分野を学んだ経験がある前提で評価されるため、これまでの学習歴と志望学科のポリシーとの接点を具体的に説明できる状態にしておくことが重要です。
この記事で確認する要点
南山大学人文学部の編入学・転入学試験を検討するうえで、最初に押さえておきたい論点は次のとおりです。以降の章で、それぞれを公式要項と過去問分析にもとづいて具体的に確認していきます。
- 募集は4学科共通で2・3年次「若干名」、学科別の募集人数は非公表だが、学部単位の志願者数・合格者数(2024〜2026年度は志願9名・合格1名)は公式に公表されていること
- 試験は書類審査・小論文・外国語・国語・面接の1日完結型で、数学は課されないこと
- 外国語の配点は心理人間学科のみ100点、他の3学科は200点であること
- 選べる外国語の言語数は学科によって4〜6言語と幅があること
- 英語の資格・検定試験(TOEFL iBT・IELTS・TEAP)で基準を満たせば英語試験が免除されること
- 2026年度の過去問では人類文化学科・心理人間学科の小論文と、国語(現代文・古文)が公開されていること
募集人員・出願資格
ここからは、2027年度入学試験要項に示された募集人員と出願資格を、編入学・転入学それぞれの区分に沿って確認します。自分がどの区分に該当するかを正確に把握することが、出願の第一歩です。
募集学部・学科・年次・人員
| 項目 | 2027年度入学試験要項の内容 |
|---|---|
| 募集学部 | 人文学部(キリスト教学科・人類文化学科・心理人間学科・日本文化学科) |
| 募集年次 | 2・3年次 |
| 募集人員 | 若干名(学科別の内訳は非公表) |
| 併願の可否 | 複数学部・学科・専攻への出願は不可 |
募集人員が「若干名」としか示されていない点は、他大学の編入試験と比較しても情報量が少ない部分です。募集人員の学科別内訳は非公表でも、志願者数・合格者数の実績は「入試結果」ページで公式に公表されているため、対策は数値の傾向と試験科目の両方を踏まえて進めるのが現実的な方針になります。人文学部に限らず、南山大学の編入学・転入学試験は8学部すべてで「2・3年次:若干名」という表記が共通しており、学科・専攻を問わず同じ枠組みで運用されています。
編入学の出願資格
編入学の出願資格は、次の5区分のいずれかを満たす者と定められています。
| 区分 | 要件 |
|---|---|
| ①大学卒業 | 大学を卒業した者、または2027年3月までに卒業見込みの者 |
| ②短期大学卒業 | 短期大学を卒業した者、または2027年3月までに卒業見込みの者 |
| ③高等専門学校卒業 | 高等専門学校を卒業した者、または2027年3月までに卒業見込みの者 |
| ④専修学校専門課程 | 修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上の課程を修了(見込み)、かつ学校教育法第90条の大学入学資格を有する者 |
| ⑤高等学校専攻科 | 修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上の課程を修了(見込み)、かつ学校教育法第90条の大学入学資格を有する者 |
卒業(修了)見込みの資格で受験した場合、2027年3月末までに卒業(修了)できなければ入学は許可されません。見込みで出願した後の卒業確定まで気を抜けないという点は、編入学区分全体に共通する条件です。
転入学の出願資格
転入学は、大学に在籍したまま南山大学へ移る区分で、次の要件をすべて満たす必要があります。
| 要件 | 内容 |
|---|---|
| 在籍年数 | 大学に1年以上在籍した者(見込みを含む)、または外国で学校教育13年以上の課程を修了した者 |
| 2年次志願の単位 | 大学に1年以上在籍し、30単位以上をその在籍大学で修得(見込み)した者 |
| 3年次志願の単位 | 大学に2年以上在籍し、60単位以上をその在籍大学で修得(見込み)した者 |
南山大学の学部在籍生は転入学に出願できません。また、単位を修得見込みの資格で受験し、2027年3月までに修得単位の不足が判明した場合も入学は許可されません。転入学は編入学よりも単位数の要件が明確に数値化されているため、在籍大学の成績・履修状況を早い段階で確認しておくことが欠かせません。
出願書類の一覧
出願にあたって提出する書類は、次のとおり定められています。所定用紙は南山大学Webページからダウンロードする形式です。
| 書類 | 対象 |
|---|---|
| 志願票(所定用紙①) | 全員 |
| 写真票(所定用紙②) | 全員 |
| 入学検定料確認書(所定用紙③) | 全員 |
| 入学検定料確認書(C票)貼付用紙(所定用紙④) | 全員 |
| 志願者調書(所定用紙⑤) | 全員 |
| 志望理由書(所定用紙⑥) | 全員 |
| 卒業(修了)証明書または卒業(修了)見込証明書 | 編入学志願者のみ |
| 在学(在籍)証明書 | 転入学志願者のみ |
| 成績証明書(厳封) | 全員 |
| 単位修得見込証明書 | 転入学志願者のみ(履修中の科目・単位数が成績証明書で確認できる場合等は不要) |
| 受験票返送用封筒 | 全員 |
| 宛名シール | 全員 |
このほか、婚姻等で改姓し証明書の姓と出願時の姓が一致しない場合は戸籍抄本等、出願資格④⑤に該当する場合は専修学校または高等学校発行の証明書、英語の資格・検定試験による免除を申請する場合は所定用紙Bとスコア証明書原本の提出が必要です。卒業見込証明書や成績証明書は出願6ヵ月以内発行のものという期限があるため、在籍校での発行依頼を出願期間の直前まで先延ばしにしないことが重要です。原本が1部しかない書類は、出身校が発行する原本証明付きの複写でも代用できます。
日本国籍を有しない志願者は、上記に加えて在留カードの写し(出願時すでに日本にいる場合)、留学費支払能力に関する証明書(在留資格が永住者・定住者の場合は不要)、パスポートの写しの提出が必要です。日本国籍を有しない志願者は出願に先立って入学センターへの事前問い合わせが案内されているため、該当する場合は出願書類の準備と並行して早めに連絡しておくことをおすすめします。
単位認定と卒業までの見通し
入学後の単位認定は、包括認定と読み替え認定の2つの方法で行われます。包括認定は、短期大学・高等専門学校を卒業した方、大学に2年以上在学し62単位以上修得した方、専修学校専門課程または高等学校専攻科のうち文部科学大臣の定める基準を満たす課程を修了した方に対し、50単位を上限に認定するものです。読み替え認定は、前の学校で履修した科目のうち南山大学の開講科目に相当するものについて、その修得単位数を認定します。この2つの方法をあわせても、所属学部・学科の卒業必要総単位数の2分の1が上限と定められています。単位認定に関するガイダンスは入学手続後の3月に実施される予定で、成績証明書とシラバスをもとに個別の申請が必要です。
試験科目と配点
試験は、書類審査・小論文・筆記試験(国語・外国語)・面接によって行われ、書類審査の評価は面接評価に含まれます。2027年度の試験は2027年2月24日(水)に南山大学(名古屋市昭和区山里町18)で実施され、集合時刻は9:10です。1日のうちに4科目が連続して行われるため、体力配分と時間管理も対策の一部になります。
科目別の試験時間と配点
| 試験科目 | 試験時間 | 配点 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 小論文 | 9:30〜10:30 | 100点 | 志望学科に関する基礎学力を問う |
| 外国語 | 11:00〜12:30 | 200点 | 心理人間学科は配点100点 |
| 国語 | 13:30〜15:00 | 100点 | 現代文・古文(漢文を除く) |
| 面接 | 15:30〜 | 評価ABCF | 書類審査の評価を含む |
人文学部には理工学部志願者対象の数学は課されません。心理人間学科だけ外国語の配点が200点ではなく100点になっている点は、募集要項に明記された学科間の違いとして押さえておく必要があります。同じ人文学部でも心理人間学科は外国語の比重が他の3学科より小さいため、小論文・国語・面接に配分できる準備時間の考え方も変わってきます。
学科ごとに選べる外国語
人文学部では、受験する外国語を出願時に1か国語選択します。選べる言語は学科によって異なり、募集要項に次のとおり定められています。
| 学科 | 選択できる外国語 |
|---|---|
| キリスト教学科 | 英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語のいずれか1か国語 |
| 人類文化学科 | 英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・インドネシア語のいずれか1か国語 |
| 心理人間学科 | 英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・インドネシア語のいずれか1か国語 |
| 日本文化学科 | 英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語のいずれか1か国語 |
人類文化学科と心理人間学科は6言語から選べるのに対し、キリスト教学科は4言語、日本文化学科は5言語までとなっており、中国語とインドネシア語が選べるかどうかで学科ごとに選択肢の幅が違う点は見落とされがちな要素です。英語以外の言語をすでに一定水準まで学んでいる方にとっては、この違いが志望学科選びの一つの材料になり得ます。
英語の資格・検定試験による「英語」試験の免除制度
外国語で英語を選択する場合、TOEFL iBT、IELTS(アカデミック・モジュール)、TEAPのいずれかで基準スコアを満たし、出願期間内に申請すると、「英語」科目の得点を満点とし、試験当日の英語試験そのものが免除されます。2027年度入試の基準スコアは次のとおりです。
| 資格・検定試験 | 基準スコア(2027年度) |
|---|---|
| TOEFL iBT(Home Edition不可、2026年1月20日以前の受験) | 総合92以上・各技能18以上 |
| TOEFL iBT(2026年1月21日以降の受験) | 総合4.5以上・各技能4以上 |
| IELTS(アカデミック・モジュール、Online不可) | 総合6.5以上・各技能5.5以上 |
| TEAP | 総合360以上・各技能60以上 |
TOEFL iBTは2026年1月21日の前後でスコアの尺度そのものが変わっており、受験時期によって基準スコアの数値の意味が異なるため、自分がどちらの基準に該当するかを取り違えないよう注意が必要です。免除の対象になるのは、総合基準スコアと4技能(Reading, Listening, Writing, Speaking)の各技能基準スコアの両方を1度の受験で満たした場合に限られます。資格・検定試験は2025年1月以降に受験したスコアが有効で、TEAPのみ出願期間最終日まで有効期間内のスコアが対象です。該当する場合は所定用紙①「志願票」の該当欄を○で囲み、所定用紙B「英語の資格・検定試験による『英語』試験の免除申請書」に記入したうえで、証明書原本を直送または出願書類に同封します。TOEFL iBTはInstitutional Score Report、IELTSはTest Report Form、TEAPは成績表(OFFICIAL SCORE REPORT)が指定されており、Test Taker Score Reportなど正式証明書として無効な様式もある点に気をつけてください。出願期間内にスコア証明書が確認できない場合、満点換算の対象にはなりません。
出願から入学までの日程・スケジュール
2027年度入学試験要項に示された日程は、出願から入学手続まで約2か月という短いサイクルで進みます。まず全体の流れを押さえたうえで、逆算した準備計画を立てることが重要です。
2027年度の日程一覧
| 項目 | 2027年度の内容 |
|---|---|
| 入学検定料 | 35,000円(銀行取扱期間2027年1月8日〜1月15日) |
| 願書受付期間 | 2027年1月8日(金)〜1月15日(金)(最終日消印有効・郵送のみ) |
| 試験日 | 2027年2月24日(水) |
| 合格発表 | 2027年3月4日(木)13:00 |
| 入学手続期間 | 2027年3月5日(金)〜3月11日(木)(最終日消印有効) |
出願は「簡易書留速達郵便」による郵送に限られ、任意の封筒(サイズ角2以上)に本学所定の出願用封筒表書を貼付して送付します。出願受付期間はわずか1週間しかないため、書類に不備があった場合の再提出時間も見込んで、期間の前半までに投函できる状態を整えておくことが安全です。出願後の志望学部・学科・専攻の変更は、いかなる理由があっても認められません。
出願書類の郵送方法と不備対応
出願書類一式は、本学所定の出願用封筒表書に郵便番号・住所・電話番号・氏名を明記し、任意の封筒(サイズ角2以上)に貼付したうえで「簡易書留速達郵便」で送付します。窓口持参や宅配便ではなく簡易書留速達郵便での郵送に限定されている点は、出願方法として見落とせない条件です。提出された出願書類に不備があった場合は大学から電話等で連絡が入りますが、出願受付期間内に不備が解消されなければ出願そのものを受理できないことがあると案内されています。現在、高等教育の修学支援新制度の支援を受けており、編入・転入後も支援継続を希望する方は、出願後すみやかに南山大学学生課へ連絡することが求められています。
逆算スケジュールの立て方
試験日が2月24日であることを起点に、準備の目安を逆算すると次のように整理できます。英語の資格・検定試験による免除を狙う場合は、証明書の直送や有効期限の関係で早めの受験が必要になる点が、南山大学人文学部の逆算計画で特に意識したいポイントです。
- 試験の10〜12か月前:出願資格の区分確認、志望学科の絞り込み、単位取得状況の確認
- 試験の6〜9か月前:英語の資格・検定試験の受験(免除を狙う場合)、小論文の基礎固め
- 試験の3〜5か月前:志望学科の出題方針に沿った小論文演習、国語(現代文・古文)の読解演習、志望理由書の下書き
- 出願期間(1月上旬〜中旬):提出書類の準備・発送・検定料の電信扱納入
- 試験直前:時間配分を意識した小論文・国語の演習、面接の想定問答の整理
成績証明書や卒業(修了)見込証明書は、出願6ヵ月以内に発行されたものという条件が付いています。在籍校での発行手続きには時間がかかることがあるため、出願期間に入ってから慌てないよう、余裕をもって申請しておくことをおすすめします。試験室は2月19日ごろに南山大学Webページで公開される「試験室・面接控室案内」で確認する仕組みのため、直前期はこのページの更新も確認しておく必要があります。
試験当日の持ち物と注意事項
試験当日に持参するものは、受験票、HBの黒鉛筆またはシャープペンシルとプラスチック製消しゴム、そして時計です。下敷きの使用は認められません。試験室には時計が設置されていないため各自で持参する必要がある一方、携帯電話やスマートフォン、ウェアラブル端末など電卓・通信・辞書機能を持つものは時計として使用できません。昼食は各自で持参し、学内の共有スペースまたは試験室の自分の席で食べる案内になっています。
| 項目 | 当日の扱い |
|---|---|
| 試験室棟の開場 | 9:00 |
| 入室・着席 | 9:10までに自分の受験番号の席へ |
| 遅刻の扱い | 試験開始9:30から20分以上の遅刻は、面接を含む全科目が受験不可 |
| 退室 | 各科目の試験時間終了まで退室不可 |
| 面接控室への入室 | 15:15までに入室 |
携帯電話等はアラームを解除したうえで、試験室に入る前に電源を切っておく必要があります。定規・コンパス・電卓・そろばん・グラフ用紙などの補助具や、携帯電話・スマートフォン・ウェアラブル端末・タブレット端末・電子辞書・ICレコーダー・イヤホン・音楽プレーヤーといった電子機器類は、試験時間中の使用はもちろん、かばん等にしまわず身につけていること自体も不正行為として扱われる場合があると定められています。電子機器は使わないだけでなく机上や身の回りから完全に排除しておくことが、当日のトラブルを避ける確実な対応です。
合格発表後の入学手続と学費
合格発表は2027年3月4日(木)13:00に南山大学Webページ上で受験番号によって行われ、合否に関する問い合わせには一切応じない方針が示されています。合否通知書は合格発表日に発送されますが、試験当日に欠席した場合は通知書自体が送付されません。入学手続期間は2027年3月5日(金)から3月11日(木)までで、最終日消印有効です。期間内に手続きを行わなかった場合は入学資格そのものを失うため、合格後のスケジュールも出願前から把握しておくことが安全です。2027年度に必要な納入金は、次のとおりです。
| 納入金種別 | 入学手続時(2年次) | 入学手続時(3年次) |
|---|---|---|
| 入学金 | 200,000円 | 250,000円 |
| 授業料 | 400,000円 | 375,000円 |
| 教育充実費 | 120,000円 | 120,000円 |
| 学生教育研究災害傷害保険 | 2,600円 | 1,750円 |
| 後援会入会金 | 1,000円 | 1,000円 |
| 後援会費 | 10,000円 | 10,000円 |
| 同窓会入会金・年会費 | 7,000円 | 7,000円 |
| 合計 | 740,600円 | 764,750円 |
これとは別に、9月下旬納入の秋学期納入金として、2年次537,000円、3年次512,000円が必要と案内されています。入学時の納入金だけで年間費用が完結するわけではない点は、進路を検討する段階で押さえておきたい実務的な情報です。本学学部卒業者および南山学園内短期大学卒業者は入学金が免除される制度があり、該当する場合は入学手続時に申請書等の必要書類を提出します。やむを得ない事情で入学を辞退する場合、2027年3月31日(火)必着で本人および保証人連名の文書による返還請求があれば、入学金以外の授業料・教育充実費等は返還されます。金額や制度は2028年度以降改定される可能性があるため、正確な数値は必ず南山大学の最新の入学手続案内でご確認ください。
入学後に成績を確認したい場合は、成績開示の制度も用意されています。開示対象は試験科目別得点と面接評価で、開示請求期間は2027年4月1日から5月7日まで(最終日消印有効)、手数料として郵便定額小為替500円分が必要です。開示は2027年6月初旬予定で郵送により交付されます。不合格だった場合も自分の科目別得点を後から確認できる仕組みがあるため、次の受験機会に向けて弱点を把握する材料として活用できます。
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- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
倍率・難易度をどう読むか
南山大学人文学部の編入学・転入学試験は、募集人員が「若干名」とだけ示され、入学試験要項そのものには志願者数・合格者数・倍率は掲載されていません。ただし、南山大学は「入試結果」ページで学部別の志願者数・合格者数を別途公表しており、人文学部は2024〜2026年度の3年間で志願9名に対し合格1名という実績です。ここでは、この公式データと試験の構造の両方から、現実的な難易度の捉え方を整理します。
「若干名」募集という前提の理解
募集人員は具体的な数字ではなく「若干名」ですが、公式の入試結果データによると人文学部の編入学・転入学試験は2024〜2026年度の3年間で志願9名に対し合格1名(単純計算で倍率約9倍)にとどまり、母数が小さいため単年度の「倍率○倍」という数字だけで難易度を語ることには限界があります。数値だけで難易度を語れない以上、対策の軸は配点構造そのものに置くことになります。小論文100点・外国語200点(心理人間学科は100点)・国語100点という配点を見ると、外国語の比重がキリスト教学科・人類文化学科・日本文化学科では最も大きく、心理人間学科では小論文・国語と並ぶ水準まで下がっている点が、学科間の違いとして読み取れます。
総合評価という選抜方式が意味すること
試験は書類審査・小論文・筆記試験・面接の総合評価で判定され、書類審査の評価は面接評価に含まれます。1科目が突出して高得点でも他が著しく低ければ挽回が難しい構造になり得るため、小論文・外国語・国語のいずれかを苦手なまま放置しないことが、総合評価型の選抜で不利にならないための基本方針になります。面接が書類審査の評価を含む形で行われることから、志望理由書に書いた内容と当日の受け答えの一貫性も、点数化される評価要素の一部と考えるべきです。
4学科構成が難易度感に与える影響
キリスト教学科・人類文化学科・心理人間学科・日本文化学科は、扱う学問領域も、選べる外国語の数も、外国語の配点も異なります。次の表は、ここまで確認してきた学科ごとの違いを一覧にしたものです。
| 学科 | 外国語の配点 | 選べる外国語の数 | 2026年度小論文の公開 |
|---|---|---|---|
| キリスト教学科 | 200点 | 4言語(英・仏・独・西) | 非公開 |
| 人類文化学科 | 200点 | 6言語(英・仏・独・西・中・尼) | 公開 |
| 心理人間学科 | 100点 | 6言語(英・仏・独・西・中・尼) | 公開 |
| 日本文化学科 | 200点 | 5言語(英・仏・独・西・中) | 非公開 |
同じ人文学部でも学科によって試験の実質的な性格が変わるため、「人文学部だから」とひとくくりにせず、志望学科の配点構造と出題方針を個別に確認したうえで対策の優先順位を決めることが、限られた準備期間を有効に使う近道になります。倍率という外形的な指標に頼れない以上、次章で扱う科目別対策と、後述する過去問分析から読み取れる出題の性格を、難易度判断の材料として活用してください。
選抜方法の変化がない安定性をどう捉えるか
南山大学の編入学・転入学試験は、書類審査・小論文・筆記試験・面接という枠組みを毎年維持しており、2027年度入学試験要項でも同じ4段構成が採用されています。試験方式そのものが大きく変わっていない点は受験者にとって計画を立てやすい材料です。一方で、英語の資格・検定試験の基準スコアはTOEFL iBTの尺度変更にあわせて年度ごとに見直される可能性があると要項に明記されており、免除制度を利用する場合は毎年の基準スコアを出願直前まで確認し続ける必要があります。制度の骨格は安定していても、細部の基準は年度で変わり得るという二面性を理解しておくことが、難易度を見誤らないための前提になります。
科目別の対策
ここからは、小論文・外国語・国語について、公式要項と2026年度に実施された過去問題・出題の意図から読み取れる出題の性格をもとに、対策の考え方を整理します。
小論文対策
小論文は「志望学科に関する基礎学力を問う」と募集要項に明記されており、試験時間は60分・配点100点です。学科ごとに出題方針が異なるため志望学科の学問領域を先に理解しておく必要があることは、後述する過去問分析で具体的に確認できます。対策の基本は、志望学科が扱うテーマについて課題文を正確に読み取り、要約・説明・自分の意見の展開を、制限時間内で論理的に組み立てる練習を重ねることです。60分という短い試験時間の中で、課題文の把握、構成のメモ書き、答案の執筆、見直しまでを終える必要があるため、時間配分をあらかじめ決めておくことが実戦的な対策になります。
過去問分析の章で詳しく扱いますが、人類文化学科では心理学・読書研究に関する評論文を読んで200字程度の要約と800字程度の自由記述を求める構成が、心理人間学科では新聞記事を題材に1000〜1200字で批判的に論じる構成が、2026年度に実際に出題されています。要約型の設問と自由記述型の設問が組み合わさる形式に慣れておくことは、どちらの学科を志望する場合でも有効な準備になります。
外国語対策
外国語は学科ごとに選べる言語が異なり、配点も心理人間学科だけ100点、それ以外は200点です。英語を選択する場合、2026年度の過去問題は試験時間90分・配点200点(心理人間学科は100点)で、短文の文法・語彙選択、400〜600語程度の長文における空所補充、200〜400語程度の文章の空所補充、短い会話文の完成、誤り指摘という複数のパートから構成され、合計60問前後がすべて選択式で出題されていました。文法・語彙・読解を切り離さずに一つの設問群として練習することが、英語での得点を安定させる基本方針です。
英語以外の言語も、2026年度の過去問題からそれぞれ特徴が読み取れます。フランス語は評論文の読解に加えて、日本語文に合う動詞を活用させる問題、疑問詞を答えさせる問題、関係代名詞を使って2文を1文にまとめる書き換え問題など、文法運用力を細かく問う構成でした。ドイツ語は、区切りのない文字列を適切な文に組み立て直す問題や、身近な話題について詳しくドイツ語で説明させる自由記述、友人からのメールに40語前後で返信する作文問題まで含まれており、読解だけでなく自分の言葉で書く力まで幅広く問われる形式でした。中国語はピンイン表記、日本語文を中国語(簡体字)に直す問題、中国語の文章を日本語に訳す問題という構成、スペイン語は複数の読解文に対する内容一致・語彙選択の選択式問題という構成が確認できます。インドネシア語は、インドネシア語の文章を日本語に翻訳する問題と、インドネシア語で問いに答える問題が出題されていました。選択する言語によって配点の使われ方(読解重視か作文重視か)が異なるため、志望学科で選べる言語のうち自分が最も安定して得点できる言語を、過去問の形式を確認したうえで選ぶことをおすすめします。
英語で基準スコア以上のTOEFL iBT・IELTS・TEAPを保持している場合は、免除制度を活用して「英語」科目を満点扱いにできます。免除を狙うなら試験当日ではなく出願までの数か月が英語対策の実質的な期限になるため、外部試験のスコア取得を優先するか、当日の筆記試験で得点する方針にするかを、早い段階で決めておくことをおすすめします。大学編入における英語外部試験の目安を知りたい方は、大学編入にTOEICは何点必要?学部別の目安と対策もあわせてご確認ください。
国語対策
国語は現代文・古文の構成で、漢文は範囲に含まれません。試験時間90分・配点100点です。2026年度に実施された過去問題では、現代文が吉見俊哉『大学とは何か』からの出題、古文が『伊勢物語』の「東下り」の一節からの出題でした。現代文・古文とも大学の一・二年次相当の国語力を測るという出題の意図が、南山大学が公表した「出題の意図・解答例」に明記されています。現代文では漢字の書き取りと空欄補充・脱文挿入によって国語の基礎力を、記述問題によって読解力と表現力を問う構成が採られており、古文では基礎的な古語と古典文法の知識をもとにした読解力・表現力・基本的な文学史の知識が問われていました。国語対策としては、現代文で評論文の論理展開を要約する練習と、古文で単語・文法・和歌の修辞(掛詞など)を確実に押さえる学習を並行して進めることが有効です。
面接・志望理由書と過去問分析・出題予測
この章では、面接の枠組み、志望理由書の書き方、そして南山大学が公開している2026年度の過去問題・出題の意図を具体的に分析し、キリスト教学科・日本文化学科については募集要項とアドミッション・ポリシーからの出題予測を示します。
面接の枠組み
面接は15:30から実施され、評価はABCFの4段階です。書類審査の評価は面接評価に含まれるため、面接単独の点数というより、提出書類全体を踏まえた総合評価の場と位置づけられています。面接控室には15:15までに入室する必要があり、面接は開始時間から順番に実施されるため、順番によっては待機時間が長くなる可能性があると案内されています。面接室までは係員が案内し、面接終了後はすみやかに面接室から離れるよう求められます。
志望理由書(所定用紙⑥)の書き方
志望理由書は所定用紙⑥に「本学部・本学科への志望理由」を自筆またはWordで記述する書類です。総合政策学部志願者には最も関心のある現代社会の問題について理由を含めて記述する追加要件がありますが、人文学部の志望理由書は学部・学科への志望理由そのものに絞って記述する形式です。志望学科の学問領域(たとえばキリスト教学科なら宗教文化と古典語、人類文化学科なら文化人類学的な視点、心理人間学科なら心理学・教育学・人間関係論の統合的な学び、日本文化学科なら日本文化・文学・語学・語学教育の4領域)のどこに関心があり、なぜ現在の所属ではなく南山大学のその学科でなければならないのかを、自分の経歴に根ざして具体的に書くことが求められます。面接が書類審査の評価を含む以上、志望理由書に書いた内容と面接での受け答えが一貫していることが重要です。
過去問題・出題の意図の公開状況
南山大学は編入学・転入学試験および転部・転科試験の過去問題・出題の意図・解答例を、著作権の関係上1年分のみ公式Webページで公開しています。2026年度(2026年2月25日実施分)の問題集では、英語・国語・数学・スペイン語・フランス語・ドイツ語・中国語・インドネシア語の科目別の問題と、小論文については学科別に問題が収録されていました。小論文が公開されていたのは人類文化学科と心理人間学科の2学科のみで、キリスト教学科と日本文化学科の小論文は2026年度時点では収録されていませんでした。公開される学科は年度によって変わる可能性があるため、志望学科の小論文が最新年度で公開されているかどうかは、出願前に南山大学の公式Webページで確認してください。
人類文化学科の小論文過去問分析
2026年度の人類文化学科の小論文は、猪原敬介『読書効果の科学:読書の穏やかな力を活かす3原則』(京都大学出版会)を一部改変した文章が課題文として示され、読書行動を測定する3つの方法(読書日記法・質問紙法・再認テスト法)それぞれの長所と短所が説明されていました。設問は問1が200字程度の要約型、問2が800字程度の自由記述型という二段構成です。問1では、読書日記法や質問紙法と比較したときの再認テスト法の長所を問題文を手掛かりに200字程度で述べさせ、問2では、読書日記法・質問紙法・再認テスト法から2つ以上を選択し、それらを組み合わせてどのような「問い」に答えようとするか、調査の目的と計画を800字程度で自由に述べさせる形式でした。出題の意図としては、課題文の正確な読解力と、そこから自分で調査を設計する構想力の両方を測る狙いが読み取れます。
心理人間学科の小論文過去問分析
2026年度の心理人間学科の小論文は、教員採用倍率が低下しているという社会的な問題を扱った2025年12月26日付中日新聞朝刊の記事(共同通信配信)を課題文とし、教職課程の必要単位数の削減が検討されているという文脈のもとで、1000〜1200字の論述を求める形式でした。記事に挙げられている「原因」と「対策」を取り上げ批判的に論じたうえで自説を展開する二部構成が設問の骨格です。設問は、①記事に挙げられている原因と対策を取り上げ、その視点に対して批判的に論じること、②その上で自分ならどのような対策を取るべきかを、対策を考えるにあたって現状不足している情報は何かを含めて論じること、という2段階で構成されており、記事からの引用と自分の意見を明確に区別して論じるよう注意書きが添えられていました。社会的な事象を扱った資料を批判的に読み、自分の考えを筋道立てて展開する力が問われる出題です。
国語(現代文・古文)の過去問分析
国語は人文学部に限らず、編入学・転入学試験を受験する全学科共通の問題です。2026年度の現代文は吉見俊哉『大学とは何か』からの出題で、中世ヨーロッパにおける大学の誕生と、都市の自由・移動する知識人たちの役割を論じた文章が題材でした。設問には漢字の書き取り(「たくはつ」を「托鉢」と記す設問など)、接続語や空欄への語句選択、脱文挿入、そして「今日につながる意味での『大学』の要因」を説明させる記述問題などが含まれていました。現代文は評論文の論理構造を正確にたどる読解力が問われる出題です。古文は『伊勢物語』の「東下り」の一節からの出題で、「かきつばた」を句の頭に置いて詠む和歌の技法(折句)についての説明や、現代語訳、掛詞の意味、そして『伊勢物語』の主人公とされる人物名を漢字四字(在原業平)で答えさせる設問など、基礎的な古語・古典文法の知識と、和歌の修辞・文学史の理解を組み合わせた出題が確認できます。
| 大問 | 出典 | 設問の内訳(2026年度) |
|---|---|---|
| 現代文 | 吉見俊哉『大学とは何か』 | 漢字書き取り・接続語選択・空所補充・脱文挿入・内容説明の記述など問1〜問11程度 |
| 古文 | 『伊勢物語』(東下り) | 現代語訳・掛詞の説明・語句の意味・文学史(人物名)など問1〜問8 |
現代文・古文とも記述式と知識確認型の設問が組み合わさっているため、選択式だけを解けるようにするのではなく、記述式で自分の言葉に置き換える練習を並行して行うことが得点の安定につながります。
キリスト教学科・日本文化学科の出題予測
キリスト教学科と日本文化学科は、2026年度時点では小論文の過去問題が公開されていません。ここでは、募集要項に示された「志望学科に関する基礎学力を問う」という出題方針と、各学科が公表している学びの特徴から、出題の方向性を推測します。この予測はあくまで公表情報にもとづく推測であり実際の出題を保証するものではありません。キリスト教学科は、宗教文化・思想・古典語(ラテン語・ギリシャ語・ヘブライ語)を扱う学科であることから、宗教や思想、あるいは現代社会における宗教の役割といったテーマに関する評論文・資料を読ませ、論理的に自分の考えを展開させる出題が想定されます。学科が公表しているゼミのテーマには、次のようなものがあります。
- 現代社会と宗教
- キリスト教史の諸問題
- 現代神学研究
- 比較思想
- キリスト教美術研究
これらのテーマは、小論文で扱われる可能性のある論点の候補として押さえておくと、出願前の準備範囲を絞り込みやすくなります。日本文化学科は、日本文化・日本文学・日本語学・日本語教育の4領域を扱う学科であることから、日本の文化・言語・文学に関する文章を読ませ、要約や自分の見解を問う出題が想定されます。4領域のどれに近いテーマが出題されても対応できるよう幅広く準備しておくことが、過去問が非公開の学科を志望する際の現実的な方針です。いずれの学科も、人類文化学科・心理人間学科の過去問に見られたような「課題文の読解+要約+自分の考えの展開」という型を基本として準備しておくと、どのようなテーマが出題されても対応しやすくなります。
併願戦略と関連情報
南山大学人文学部の編入学・転入学試験は1学部・1学科・1専攻への出願に限られるため、人文学部内で複数学科を併願することはできません。志望学科を1つに絞り込む前提で、他大学・他学部との併願も含めた進路設計を考える必要があります。
南山大学内での比較検討
人文学部と同じ2027年度入学試験要項では、外国語学部・経済学部・経営学部・法学部・総合政策学部・理工学部・国際教養学部も同じ日程(2027年2月24日)で編入学・転入学試験を実施しています。同一日程で実施される以上、南山大学内での併願はできない点に注意してください。人文学部の中でも学科を迷っている場合や、経済系・法律系など人文学部以外の学問領域も選択肢に入れて検討したい場合は、志望理由書を書く段階で自分の関心がどの学部・学科に最も近いかを整理しておくことが重要です。南山大学の他学部の編入対策を具体的に知りたい方は、南山大学経済学部の編入試験対策を徹底解説もあわせてご覧いただくと、学部による配点構造や出願資格の違いを比較しやすくなります。南山大学以外の大学を併願する場合は、南山大学の試験日である2027年2月24日と重ならない大学を選ぶ必要があります。出願書類チェックリストを併願校ごとに作り分けておくと、証明書の発行依頼や検定料の納入期限を取り違えるリスクを減らせます。出願資格の区分(卒業・卒業見込み・単位修得数など)は大学ごとに定義が微妙に異なることも多いため、南山大学の5区分・要件を基準にしつつ、併願校の要項も個別に照合しておくことをおすすめします。
面接・出願資格など準備全体の整理
編入試験の準備は、科目対策だけでなく、出願資格の確認・志望理由書の作成・面接対策までを一貫して進める必要があります。南山大学人文学部の面接は書類審査の評価を含む総合評価であるため、志望理由書と面接での受け答えを一致させる準備が欠かせません。面接での質問例や志望理由の答え方を具体的に知りたい方は、大学編入の面接対策|質問例と志望理由の答え方を参考にしてください。大学編入という選択肢全体の仕組み・難易度・費用・スケジュールを俯瞰したい方は、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】もあわせてご確認いただくと、南山大学人文学部の位置づけを他大学と比較しながら理解しやすくなります。
出願資格の区分ごとに必要な単位数や証明書は複雑なため、自分の経歴がどの区分に当てはまるかを早い段階で整理しておくことも大切です。専門的な指導を受けながら小論文・外国語・国語・面接を計画的に準備したい方は、大学編入対策コースで、出願資格の確認から志望理由書の添削、学科別の小論文対策までを一貫してサポートしています。志望学科の過去問分析にもとづいた個別対策を組み立てたい場合は、早めに相談することをおすすめします。
よくある質問(FAQ)
南山大学人文学部の編入学・転入学試験の募集人員は何名ですか。
2027年度入学試験要項では、人文学部の募集年次・募集人員は「2・3年次:若干名」とのみ示されており、キリスト教学科・人類文化学科・心理人間学科・日本文化学科という学科別の人数配分は公表されていません。一方、南山大学は「入試結果」ページで学部単位の志願者数・合格者数を毎年公表しており、人文学部は2024〜2026年度の3年間で志願9名に対し合格1名という実績です。この「若干名」という表記は人文学部だけでなく、外国語学部や経済学部など編入学・転入学試験を実施する8学部すべてに共通しています。正確な最新の募集人員は、出願前に必ず南山大学の公式Webページでご確認ください。
心理人間学科だけ外国語の配点が違うのはなぜですか。
募集要項の配点表に、外国語は200点、ただし心理人間学科および理工学部は配点を100点とする、と明記されています。理由についての説明は要項に記載がないため、学科ごとの配点差という事実として理解し、対策では小論文・国語・面接の比重が相対的に上がる点を踏まえて準備してください。同じ人文学部でも心理人間学科は外国語1科目で挽回できる幅が他の3学科より狭くなるため、小論文と国語のどちらも取りこぼさない準備が実務的な対応になります。
南山大学人文学部の編入試験に数学はありますか。
人文学部の試験科目は小論文(9:30〜10:30・100点)、外国語(11:00〜12:30・200点、心理人間学科は100点)、国語(13:30〜15:00・100点)、面接(15:30〜)で、数学は課されません。数学が必須なのは理工学部の志願者のみで、4学科とも同じ試験時間割で1日のうちに全科目を受験する点は共通しています。
英語以外の言語で受験できますか。
学科によって選べる言語が異なります。キリスト教学科は英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語、人類文化学科と心理人間学科は英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・インドネシア語、日本文化学科は英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語のいずれか1か国語を出願時に選択します。フランス語やドイツ語は読解に加えて作文・自由記述が含まれる一方、スペイン語は選択式の読解が中心になるなど言語ごとに出題形式の重心が異なるため、選べる言語のうち自分が安定して得点できるものを過去問の形式で確認してから選ぶことをおすすめします。
英語の資格・検定試験を持っていれば英語の試験は免除されますか。
TOEFL iBT、IELTS(アカデミック・モジュール)、TEAPのいずれかで基準スコアを満たし、出願期間内に所定の証明書とともに申請した場合、「英語」科目の得点を満点とし、試験当日の英語試験は免除されます。TOEFL iBTは2026年1月21日を境に基準スコアの尺度そのものが変わり、TOEFL iBT Home EditionやIELTS Onlineのスコアは証明書として認められない点にも注意が必要です。基準スコアは年度によって見直される可能性があるため、最新の入学試験要項でご確認ください。
過去問はどこで確認できますか。
南山大学の公式Webページ「編入学・転入学試験」内に、過去問題・出題の意図・解答例が掲載されています。著作権の関係上、公開されるのは直近1年分のみです。小論文は学科別に収録されますが、公開される学科は年度によって異なり、2026年度は人類文化学科と心理人間学科のみが公開されていました。同年度の小論文は、人類文化学科が読書行動の測定方法を扱った学術書、心理人間学科が教員採用倍率をめぐる新聞記事を課題文として使うなど、学科によって題材の性格が異なっていました。
3年次に合格すれば必ず2年で卒業できますか。
そうとは限りません。2027年3月までの修得単位数や試験結果によっては、3年次に志願しても2年次への入学しか認められないことがあり、また入学後の単位認定の状況によっては、3年次合格者でも2ヵ年で卒業できないことがあると入学試験要項に明記されています。入学後の単位認定は、短期大学・高専卒業者等を対象に50単位を上限とする包括認定と、前の学校の履修科目を個別に認定する読み替え認定の2方式で行われますが、いずれの方法をあわせても卒業必要総単位数の2分の1が上限です。自分の単位がどこまで認定されるかは出願時点では確定しないため、余裕を持った履修計画を考えておくことをおすすめします。
不合格だった場合、自分の得点を確認できますか。
成績開示の制度を利用すれば確認できます。開示対象は試験科目別得点と面接評価で、開示請求期間は2027年4月1日から5月7日まで、手数料は郵便定額小為替500円分です。開示は郵送で交付され、2027年6月初旬が予定されています。開示される点数は本人だけが確認できる情報のため、次の受験機会や併願校の対策に向けて、どの科目で得点が伸びなかったかを把握する材料として活用できます。
まとめ
南山大学人文学部の編入学・転入学試験は、キリスト教学科・人類文化学科・心理人間学科・日本文化学科の4学科体制のもとで、小論文・外国語・国語・面接による総合評価で実施されます。試験は2027年2月24日に1日で完結し、募集人員は2・3年次あわせて「若干名」で、公式の入試結果によれば2024〜2026年度の3年間で志願9名に対し合格1名(単純計算で倍率約9倍)という小規模な選抜のため、対策の軸は倍率という数字よりも配点構造と過去問の分析に置くことが現実的です。学科ごとに選べる外国語と外国語の配点が異なるという点は、募集要項を丁寧に読まなければ見落としやすい要素です。
学科ごとの違いを整理すると、外国語の配点はキリスト教学科・人類文化学科・日本文化学科が200点であるのに対し心理人間学科のみ100点で、選べる外国語の数はキリスト教学科が4言語、日本文化学科が5言語、人類文化学科と心理人間学科が6言語です。志望学科を決める際は、この配点と言語選択肢の違いを踏まえたうえで、自分がどの科目に強みを持てるかを具体的にイメージしておくと、限られた準備期間の使い方を決めやすくなります。
2026年度に公開された過去問題からは、人類文化学科が読書行動の測定法を扱った学術書を題材にした要約+自由記述型、心理人間学科が教員採用をめぐる新聞記事を題材にした批判的検討型という、学科ごとに異なる出題の性格が確認できました。キリスト教学科・日本文化学科は小論文が非公開のため、募集要項の「志望学科に関する基礎学力を問う」という方針と各学科が公表する学問領域から出題の方向性を予測して備える必要があります。国語は現代文・古文とも記述式の設問を含み、外国語は学科によって読解重視か作文重視かが分かれる点も、志望学科を決める際の判断材料になります。
出願書類は志願票・志望理由書など全員共通の書類に加えて、編入学志願者は卒業(見込み)証明書、転入学志願者は在学証明書と単位修得見込証明書が必要で、入学検定料は35,000円です。人文学部内でも1学部・1学科・1専攻への出願に限られ、複数学科の併願はできないため、志望理由書を書く段階で学科を一つに絞り込む判断が欠かせません。出願期間はわずか1週間、試験までは1か月強という短い日程のため、出願資格の区分の確認と証明書の準備を早めに終え、科目別対策と面接・志望理由書の準備に時間を残すことが欠かせません。
面接は書類審査の評価を含む総合評価として行われるため、志望理由書に書いた内容と当日の受け答えの一貫性も評価の対象になります。試験開始9:30から20分以上の遅刻は面接を含む全科目が受験できなくなり、試験室には時計が用意されていないため、当日の集合時刻・持ち物・時間配分も事前に確認しておいてください。
日程や配点、基準スコアといった数値は年度によって変わる可能性があるため、出願の最終判断は必ず南山大学の最新の入学試験要項でご確認ください。限られた準備期間で小論文・外国語・国語・面接をバランスよく仕上げるのが難しいと感じる場合は、独学だけで抱え込まず、学科別の過去問分析にもとづいた指導を活用するのも一つの方法です。
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