【大学編入】京都大学法学部(3年次編入)の傾向と対策

大学編入2023.03.25

＜動画＞法学編入の全体像

1 大学概要
2 試験概要
3 出願書類
4 試験科目
5 過去の倍率
6 京都大学法学部の対策
7 合格者のスケジュール
8 京都大学法学部の編入学試験に合格するなら
9 おわりに

大学概要

　京都大学は、日本における法学政治学の研究と教育に関しては、最も古い伝統を持つ学部と言われており、今まで数多くの著名な研究者や経営者などを輩出しています。近年の経済システムの高度化、市場の進化、そして経済のグローバル化を受けて、絶えず先進的な経済学と経営学の研究を進めており、教育の内容についても先端的なものとするとともに、そのグローバル化を進めています。

そんな京都大学法学部には、次の特徴があります。

①学科生を採用していないため、法学と政治学のどちらの授業も受けることができます。

②また、必修科目がほとんどなく、法律学や政治学のいろいろな科目から自由に自分の好きな科目を履修することができます。

③「体系的履修と少人数教育」体系的に専門知識を修得しながら、演習による少人数教育を通じ、柔軟な思考力と創造性を養うことができます。

④京都大学法学部には法学・政治学の多様な分野を網羅する教授が在籍されております。学会の中核を担う最高水準の研究能力と豊富な教育経験を備えた教員が充実した指導を受けることができます。

⑤「派遣留学制度」を利用して、米国・欧州・アジア各国の多彩な提携大学に留学することができます。また京都大学の授業には英語で行われるものもあり、また学内での国際交流サークルで海外からの留学生と交流を深めることができます。

以上の特徴から、法学と政治学の両方を学びたい学生や大学院研究科への進学を考えている方、よりレベルの高い授業を受講されたい方や国際交流を希望されている方に向いている大学であると言えます。高い志を持つ受験生の皆さんは是非、受験してみるとよいでしょう。

試験概要

試験日程

出願期間：2022年10月7日（金）～10月12日（水）17時（期間内必着）

試験日：2022年11月8日（火）（口述試験）

試験会場：オンライン

合格発表日：2022年10月25日（第1次選考）

2022年12月12日15:00

入学手続期間：非公開（合格者に個別に通達）

※2023年度の入試概要になります。

募集要項は例年7月頃に公開されます。

京都大学法学部3年次編入学生募集要項　（外部サイトに遷移します）

出願書類

出願書類として、「志願票・受験票・写真表」「身上記録」「入学検定収納証明書」「提携封筒」「卒業（見込）証明書又は在籍証明書」「成績証明書」「英語外部試験のスコア票の提出」が求められます。

京都大学法学部の編入学試験の場合の出願時に提出する書類の量はその他の大学と同じくらいになります。志望理由書の提出が出願要件とされていないことも一つの特徴です。

英語外部試験のスコア票として、提出できるのはTOEFLのスコアレポートになります。

1)受験者用控スコアレポート(Test Taker Score Report）

2)公式スコアレポート

上記二つのどちらかのみのため注意が必要です。

また、2023年度入試の場合、2020年10月1日以降に受験した TOEFL iBT（Internet-based Test）試験の成績のみ有効ということも気を付けましょう。

試験科目

2023年度の大学募集要項には下記の記載があります。

令和５(2023)年度京都大学法学部第３年次編入学学生募集要項（外部サイトに遷移します）

過去の倍率

過去3年の倍率は下記になります。

2０○○年度：募集人員/志願者数/一次合格者数/受験者数/二次合格者数/入学者数/倍率（最終合格者/志願者数）

2022年度：20人以内/28/9/9/4/4 /7.0（最終合格者/志願者数）

2021年度：20人以内/44/11/11/4/4 11.0（最終合格者/志願者数）

2020年度：20人以内/52/37/37/5/5 /10.4（最終合格者/志願者数）

直近二年間では、第1次試験合格者は10名程度であり、その中の5名程度が口述試験で合格する形となります。

京都大学法学部の対策

合格者の多くが、早い段階でTOEFLのハイスコア（目安：70点以上/120点）を獲得して、法学・政治学の対策に移行しています。法学・政治学の教科書などで知識を習得したのちに、アウトプットに力を入れることが大切です。また、京都大学法学部では「保護者会役員の選出方法として考えられるものを複数挙げ、公正さ及び保護者会の円滑な運営の確保の観点から比較検討しなさい」（令和2年第一問）といった多角的な視点を要する他の大学では類を見ない出題がなされることが特徴です。そのため、一つの議題に対して、多方向から検討するといった学習が必要となるでしょう。