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近畿大学大学院の税理士科目免除制度|出願条件と学費・通学スタイル

近畿大学大学院の税理士科目免除制度の記事アイキャッチ画像。大学院入試対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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近畿大学大学院の税理士科目免除制度とは、近畿大学大学院法学研究科法律学専攻租税法に関する研究を行い、修士(法学)の学位を取得することで、国税審議会の認定を経て税理士試験の税法に属する科目のうち最大2科目が免除の対象になり得る制度です。税理士を目指す社会人・大学生にとって、5科目すべてに合格する負担を減らせる有力な選択肢のひとつとして知られています。

近畿大学大学院法学研究科では、租税法の各分野の科目として「法人税法研究」「所得税法研究」「相続税法研究」「消費税法研究」の4科目が開設されており、いずれも実務家教員が担当しています。大学公式サイトでも、これらの科目が税理士としての能力を涵養するために役立つと案内されており、博士前期課程の修了生の中には税理士・司法書士など国家資格の取得を目的とし、実際に実務で活躍している人が多数いるとされています。

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本記事では、近畿大学大学院で税理士科目免除を目指す方に向けて、免除制度の仕組みから、法学研究科の出願資格・入学試験の内容・出願スケジュール、そして気になる学費の内訳・通学スタイルまで、大学公式の学生募集要項に基づいて整理します。会計学科目の免除については近畿大学における対応状況が公式サイト上で明確に確認できなかったため、その点は正直にお伝えしたうえで、確認方法もあわせて紹介します。

紹介する出願条件・日程は令和9年度(2027年度)入学者選抜の学生募集要項に基づく情報です。年度によって内容が変更される可能性があるため、実際の出願にあたっては必ず近畿大学大学院の最新の募集要項をご確認ください。

税理士試験は例年5科目合格が必要とされ、働きながら全科目に合格するのは時間的な負担が大きい試験です。大学院での科目免除制度を活用できれば、税法または会計学の一部科目の負担を軽減しながら、実務に直結する専門知識を体系的に身につけられます。近畿大学大学院のように租税法の研究環境が整った通学制の大学院を選ぶか、通信制の大学院を選ぶかは、働き方やライフスタイルによって最適解が変わります。まずは近畿大学大学院の制度の中身を具体的に見ていきましょう。

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目次

近畿大学大学院の税理士科目免除制度とは

近畿大学大学院法学研究科は、法学部を母体とする大学院で、博士前期課程(2年)と博士後期課程(3年)を設置しています。専攻は法律学専攻の1つのみですが、その中に租税法を専門的に扱う科目群が用意されているのが特徴です。

具体的には、実学教育を重視する近畿大学の建学の精神を具体化する授業として、租税法の各分野に対応する「法人税法研究」「所得税法研究」「相続税法研究」「消費税法研究」の4科目が開設されています。これらはいずれも第一線で活躍する実務家教員が担当しており、理論と実務の橋渡しを意識したカリキュラムになっています。大学公式サイトでは、この4科目が税理士としての能力を養ううえで役立つことは言うまでもないと明記されています。

実際に、法学研究科の博士前期課程を修了した学生の中には、税理士や司法書士といった国家資格の取得を目的とする人が多数在籍しており、すでに目標を達成して実務で活躍している修了生も少なくないとされています。租税法に関する修士論文を執筆し、税理士試験の税法科目のいずれか1科目に合格したうえで国税審議会の認定を受ければ、税法に属する科目のうち最大2科目が免除の対象になり得ます。

なお、近畿大学大学院は税理士試験対策予備校である河合塾KALSが公開する「税法免除に対応する大学院」の一覧にも掲載されており、税法免除を目指すルートとして外部からも認知されている大学院のひとつです。一方で、簿記論・財務諸表論といった会計学科目の免除に特化したプログラムが近畿大学に別途存在するかどうかは、公式サイト・第三者サイトのいずれでも明確な記載が見当たりませんでした。会計学免除を軸に検討したい場合は、後述する制度の仕組みを踏まえたうえで、大学院窓口へ個別に確認することをおすすめします。

法学研究科の法律学専攻は、修士(博士前期課程)が昭和45年、博士(博士後期課程)が昭和47年に設置された、長い歴史を持つ専攻です。修了時に授与される学位は博士前期課程が修士(法学)、博士後期課程が博士(法学)で、租税法だけでなく憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑事法・国際私法・政治学・行政学など、法学・政治学の幅広い分野を扱う専攻の中に租税法系の科目が組み込まれている点が特徴です。税理士科目免除を主目的にしつつ、法律全般の素養を体系的に学びたい人にも適した環境といえます。

税理士を目指すルートとしては、税理士試験の5科目すべてに合格する方法のほかに、日商簿記1級などの実務経験を積みながら少しずつ受験科目を減らしていく方法や、大学院での科目免除を組み合わせる方法があります。とくに社会人にとっては、働きながら5科目全てに独学で合格するのは容易ではなく、大学院ルートで税法2科目を免除し、残りの会計学2科目・税法1科目に学習時間を集中させるという戦略を取る人も少なくありません。近畿大学大学院はこの戦略を関西エリアで実現できる選択肢のひとつです。

税理士試験の科目免除の仕組み(税法免除・会計免除)

近畿大学大学院に限らず、大学院での税理士試験科目免除には共通のルールがあります。まず理解しておきたいのが、大学院に進学すれば自動的に科目が免除されるわけではないという点です。免除を受けるには、決められた単位要件と学位論文の内容、そして事前の科目合格という3つの条件を満たす必要があります。

区分主な要件免除され得る科目数
税法免除税法に属する科目(所得税法・法人税法などの研究科目)を4単位以上修得し、その内容の学位論文(修士論文)を作成する税法に属する科目のうち最大2科目
会計免除会計学に属する科目(簿記論・財務諸表論などの研究科目)を4単位以上修得し、その内容の学位論文を作成する会計学に属する科目のうち一部

いずれの区分でも、申請時点までに対象分野の科目に1科目以上合格していることが条件になります。たとえば税法免除を申請する場合は、税法に属する科目(所得税法・法人税法・相続税法・消費税法・住民税・事業税・固定資産税のいずれか)にあらかじめ合格しておく必要があります。単位を取り、論文を書けば無条件に免除される制度ではない点に注意してください。

この「事前の科目合格」という条件があるため、大学院に進学する前に、税理士試験の税法科目のうち少なくとも1科目には合格しておくか、進学と並行して受験する計画を立てておく必要があります。まったくのゼロから大学院に進学し、在学中に初めて税法科目を受験して合格し、修士論文も並行して仕上げるというのは、決して簡単なスケジュールではありません。可能であれば、出願前に税法科目の学習を進めておくことをおすすめします。

また、平成14年4月1日以降に大学院へ進学した人は、税理士試験の科目免除を申請する前に、国税審議会に対して研究の認定を申請し、認定を受ける必要があります。認定を得たうえで、あらためて税理士試験の科目免除を申請するという二段階の手続きになっている点は、近畿大学大学院に進学する場合も同様です。修士論文の内容が税法または会計学の研究として適切と認められなければ、免除の対象にはなりません。指導教員が租税法や会計学の専門であることが重要になるのはこのためです。

近畿大学大学院法学研究科の場合、租税法の各分野に対応する4科目が開設されており、指導教員も実務家を含む専門家が担当しているため、税法免除を前提とした研究環境が整っていると言えます。一方で会計免除については、近畿大学のどの研究科がどこまで対応しているかを示す公開情報が見当たらず、法学研究科は租税法を中心とする専攻であるため、会計学の学位論文指導になじむかどうかは個別確認が必要です。会計免除を主目的に検討する場合は、商学系・経営学系の研究科を持つ他大学院とあわせて比較することをおすすめします。

免除の可否は個々の修士論文の内容に対する審査で決まるため、「この大学院に入れば必ず免除される」という制度ではない点は誤解しないようにしてください。指導教員と相談しながら、租税法のどの分野をテーマにするか、事前にどの科目で合格を目指すかを早い段階から計画しておくことが、免除申請までを見据えた研究の進め方として重要です。修士論文の執筆は標準修業年限の2年間で仕上げる必要があるため、入学前の研究計画の段階から一定の専門知識を身につけておくと、入学後の研究がスムーズに進みます。

参考までに、税理士試験そのものは会計学に属する科目(簿記論・財務諸表論)の2科目が必須税法に属する科目(所得税法・法人税法・相続税法・消費税法または酒税法・住民税または事業税・固定資産税・国税徴収法)の中から3科目選択(所得税法・法人税法のいずれか1科目は必須選択)という、合計5科目の合格が必要な試験です。大学院で税法2科目の免除を受けられれば、選択が必要な税法3科目のうち2科目分の負担が減ることになり、残りの科目に学習時間を集中しやすくなります。

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出願資格(学内・一般・社会人入学選考)

近畿大学大学院法学研究科の博士前期課程には、学内入学選考・一般入学選考・社会人入学選考の3つの選考区分があります。いずれも9月募集と2月募集の年2回実施されるため、社会人が仕事の状況に合わせて出願時期を選べるのが特徴です。

選考区分主な出願資格
学内入学選考令和9年3月に近畿大学を卒業見込みで、学科長または演習・卒業研究指導教員の推薦がある者。法学部(通信制課程を含む)卒業見込みで、演習指導教員または学科長の推薦がある者も対象
一般入学選考大学の学部を卒業した者・卒業見込みの者、大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与された者(見込み含む)、外国において16年の学校教育課程を修了した者など。志望専攻との関係の有無は問わない
社会人入学選考一般入学選考と同様の学歴要件に加え、在学期間を除き通算3年以上の社会人としての生活経験を有する者(個別審査該当者も3年以上)

一般入学選考の出願資格は幅広く設定されており、法学部以外の出身者であっても、大学の学部を卒業していれば志望専攻との関連を問わず出願できます。大学を卒業していない場合でも、専修学校の専門課程(修業年限4年以上で文部科学大臣が指定するもの)を修了した者や、大学院が個別の入学資格審査で同等以上の学力を認めた者(22歳に達した者)であれば出願できる可能性があります。この個別審査に該当すると思われる場合は、出願期日の2カ月前までに法学部学生センターへ相談し、審査に必要な書類を提出する必要があります。

社会人入学選考を利用する場合は、通算3年以上の社会人としての生活経験という条件がポイントになります。会社員として税務・会計に携わってきた人はもちろん、異業種からのキャリアチェンジを考えている社会人にとっても、学歴要件を満たしていれば選択肢になります。出願にあたっては、社会人としての生活経験を証明する在職証明書、または自己申告書(自由書式)の提出が必要です。

学内入学選考は、近畿大学(法学部の通信制課程を含む)を令和9年3月に卒業見込みで、学科長または演習・卒業研究指導教員の推薦を受けられる学生が対象です。すでに近畿大学法学部に在籍している学生にとっては、学部での学修状況や指導教員との関係を活かして出願できる選考区分といえます。一般入学選考・社会人入学選考は出身大学を問わないため、他大学の法学部・経済学部出身者や、社会人になってから法律・税務に関心を持った人でも、租税法の研究をゼロから始めることが可能です。

出願にあたって用意する書類は選考区分によって異なります。主な書類は以下のとおりです。

書類学内一般社会人
出願確認票(インターネット出願)必須必須必須
履歴書必須必須必須
卒業または卒業見込証明書必須必須必須
成績証明書必須必須必須
推薦書(学長宛)必須
在職証明書必須
研究計画書(800〜1,100字・指定書式)必須

証明書類は出願の3カ月以内に発行されたものが必要です。大学院修了(見込)者は学部・大学院両方の証明書が求められるなど、細かい規定があるため、出願直前になって慌てないよう、早めに卒業校へ発行を依頼しておくことをおすすめします。

院試対策の全体像や研究計画書の書き方から知りたい場合は、大学院入試対策の完全ガイドもあわせて参考にしてください。院試のスケジュール感や科目別の対策の考え方を体系的に整理しています。

入学試験の内容と科目別対策

近畿大学大学院法学研究科の入学試験は、専門科目の学力試験と口頭試問で構成されます。選考区分によって出題形式が異なるため、あらかじめ内容を把握して対策を進めることが重要です。試験はすべて東大阪キャンパスで実施されます。

選考区分試験科目配点・備考
一般入学選考A専門科目(憲法・行政法・租税法・民法・商法・民事訴訟法・刑事法など16科目から研究指導に関連する1科目選択)+B専門科目または外国語(A科目を除く科目または英語・独語・仏語から1科目選択)+口頭試問学力試験のA:B配点比率は3:2。専門科目は六法貸与あり、外国語は辞書1冊まで持込可(電子辞書不可)
学内入学選考専門科目(研究指導に関連する1科目選択)+口頭試問学部の成績等もあわせて総合的に判定
社会人入学選考専門科目(1科目選択)+口頭試問出願時に志望専修科目に関する研究計画書(800〜1,100字)の提出が必須

税理士科目免除を目的に租税法の研究を志望する場合、A専門科目で「租税法」を選択することになります。あらかじめ所得税法・法人税法などの基本的な体系を理解し、判例や条文の考え方を押さえておくと、専門科目試験だけでなく口頭試問でも研究テーマを具体的に語りやすくなります。口頭試問は専修科目についての質疑が中心となるため、税理士資格を目指す動機や研究計画を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

社会人入学選考では、専門科目の学力試験に加えて研究計画書(800〜1,100字)の内容が重視されます。限られた字数の中で、なぜ近畿大学大学院で租税法(あるいは志望する分野)を研究したいのか、修士論文でどのようなテーマに取り組みたいのかを、税理士試験の科目免除という目的と結びつけて具体的に書くことが求められます。仕事と両立しながら出願準備を進める場合の学習時間の作り方については、働きながら大学院入試を受ける方法も参考になります。

一般入学選考は、A専門科目とB専門科目または外国語の2科目に加えて口頭試問まで課されるため、社会人入学選考よりも学力試験の比重が大きくなります。外国語を選択する場合は英語・独語・仏語のいずれかを選べますが、税理士科目免除を目指す文脈では、B専門科目でも租税法に関連する法律科目(民法・商法など)を選ぶ受験生が多い傾向にあります。過去問の公開状況は公式サイト上で確認できなかったため、出願前に法学部学生センターへ問い合わせたうえで、学部レベルの租税法・税法の教科書を軸に、判例集や近年の税制改正の動向を押さえておくと、専門科目試験と口頭試問の両方に対応しやすくなります。

口頭試問では、専門科目試験の解答内容を踏まえた質疑に加えて、研究計画書(社会人入学選考の場合)の内容について深掘りされることが一般的です。「なぜ近畿大学大学院で租税法を学びたいのか」「修士論文でどのようなテーマを扱う予定か」「税理士としてどのようなキャリアを描いているか」といった質問に対して、単なる制度への関心にとどまらず、自分自身の実務経験や問題意識と結びつけて説明できるように準備しておくと、説得力のある回答につながります。

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出願スケジュール(令和9年度)

近畿大学大学院法学研究科の博士前期課程は、9月募集と2月募集の年2回実施されます。令和9年度(2027年度)入学者選抜のスケジュールは以下のとおりです。

募集出願期間試験日合格発表日
9月募集令和8年7月23日(木)〜8月5日(水)必着令和8年9月12日(土)令和8年9月30日(水)
2月募集令和9年1月14日(木)〜2月3日(水)必着令和9年2月20日(土)令和9年3月9日(火)

募集人員は博士前期課程で8名(学内・一般・社会人の各入学選考を含む合計)です。台風や地震など特別な事情で試験が実施できなかった場合の予備日も設定されており、9月募集は9月19日(土)、2月募集は2月27日(土)が予備日として案内されています。博士後期課程は5名で、こちらは2月募集のみの実施です。

募集人員8名という数字だけを見ると狭き門に感じるかもしれませんが、これは学内入学選考・一般入学選考・社会人入学選考の合計であり、実際の志願者数・倍率は年度や選考区分によって変動します。近畿大学大学院は志願者数・合格者数といった詳細な入試結果を公式サイト上で公開していないため、正確な倍率は確認できませんでした。出願を検討する場合は、法学部学生センターに直接問い合わせて最新の状況を確認することをおすすめします。

出願にあたっては、インターネット出願サイトでの出願登録に加え、卒業(見込)証明書・成績証明書・履歴書などの書類を郵送する必要があります。社会人入学選考では在職証明書や研究計画書も必須です。出願資格の個別審査を希望する場合や、外国の大学出身者で追加書類が必要な場合は、出願期日の1〜2カ月前を目安に法学部学生センターへ相談しておくと、直前になって書類が揃わないという事態を避けられます。募集人員がもともと少ないため、出願準備は早めに着手することをおすすめします。

9月募集と2月募集の年2回のチャンスがあることは、社会人にとって出願計画を立てやすい要素のひとつです。たとえば9月募集で不合格だった場合でも、2月募集で再チャレンジできます。ただし、同一年度に2回目以降出願する場合、前回提出済みの書類は再提出不要である一方、研究計画書などの内容は見直しの余地があります。1回目の出願結果を踏まえて、研究テーマや志望動機をより具体的にブラッシュアップしてから2回目に臨むと、合格の可能性を高めやすくなります。

日本の大学院の一般的な例に漏れず、9月募集・2月募集のいずれで合格しても入学時期は原則として翌年度の4月になると考えられます。9月募集で早めに合格を確定させておけば、入学までの半年以上を使って租税法の基礎学習や研究計画の具体化に時間を充てられるという利点があります。一方で2月募集は、直前まで税理士試験の受験勉強や仕事の繁忙期と並行して出願準備を進められる分、書類作成や研究計画書のブラッシュアップにかけられる時間が短くなりがちです。自分のスケジュールに合わせて、どちらの募集で出願するかを早めに決めておくとよいでしょう。

学費の内訳(入学金・授業料・その他費用)

近畿大学大学院法学研究科(博士前期課程)の学費は、令和8年度入学時点で以下のとおりです。年度によって金額が変更される可能性がある旨が募集要項に明記されているため、出願前には必ず最新の金額を確認してください。

区分入学金授業料学生健保共済会費合計
1年次200,000円(本学卒業・修了見込者は100,000円)700,000円(前期納付350,000円)4,500円904,500円(卒業見込者は804,500円)
2年次750,000円(前期納付375,000円)4,500円754,500円

2年間の学費総額は、一般の入学者で約165万9,000円、近畿大学の学部・大学院を卒業・修了見込みで入学する人は約155万9,000円が目安になります。これとは別に、入学検定料32,000円と、校友会終身会費30,000円(入学年次に20,000円、最終学年次に10,000円。本学出身で既に納めている場合は不要)が必要です。

他大学の税理士科目免除対応大学院と比べると、通信制大学院では2年間で200万円を超えるケースもある一方、近畿大学大学院法学研究科は通学制の私立大学院としては標準的な水準に収まっています。ただし、スクーリング費用や交通費が別途かかる通信制と異なり、通学にかかる交通費・時間的コストは別に見込んでおく必要があります。学費だけでなく、通学の負担も含めてトータルで比較することが大切です。

近畿大学の学部・大学院を令和9年3月に卒業・修了見込みの人には、入学金が半額(100,000円)になる優遇があります。これは学内進学者にとって、初年度の入学時納入金を10万円抑えられることを意味します。他大学からの一般入学選考・社会人入学選考で出願する場合はこの優遇の対象外となるため、入学金200,000円を含めた資金計画を立てておく必要があります。

社会人が働きながら大学院に通う場合、学費だけでなく2年間の生活費・通学費とのバランスも重要な検討材料です。勤務先に教育訓練給付制度や資格取得支援制度がある場合は、対象講座・対象大学院に該当するかどうかを人事担当者に確認しておくと、実質的な負担をさらに抑えられる可能性があります。学費の内訳を把握したうえで、無理のない資金計画を立ててから出願に臨みましょう。

納入時期にも注意が必要です。入学時納入金は入学金・授業料の前期分・学生健保共済会費の合計額で、入学手続期間内に一括で納める方法と、第一次手続・第二次手続に分けて納める方法があります。授業料の後期分は10月が納入期となるため、1年間の資金計画は前期・後期に分けて立てておくと安心です。

近畿大学には、入学試験や在学中の成績優秀者を対象とした特待生(学費免除)制度が用意されていることも公式サイトで案内されています。対象や免除額の詳細な条件までは公開情報だけでは確認できませんでしたが、学費負担を少しでも抑えたい場合は、出願前に大学院窓口や資料請求を通じて制度の詳細を確認しておくとよいでしょう。奨学金についても、日本学生支援機構の貸与型奨学金など一般的な制度と併用できる可能性があるため、あわせて検討することをおすすめします。

万が一入学を辞退する場合の学費等返還についても、あらかじめ把握しておくと安心です。募集要項によると、入学手続完了後に辞退する場合は、期限内に所定の返還願を提出すれば、入学金(入学申込金)を除く学費等が後日返還される仕組みになっています。入学金は返還されない点に注意しつつ、複数の大学院を併願する場合は、それぞれの手続期限と返還条件を事前に確認しておきましょう。

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通学スタイルとキャンパス環境

近畿大学大学院法学研究科の授業・入学試験は、いずれも東大阪キャンパスで実施されます。近鉄大阪線・長瀬駅から徒歩約10分、近鉄奈良線・八戸ノ里駅からはバス利用で約6分というアクセスで、大阪府内はもちろん近畿圏からの通学がしやすい立地です。

通学スタイルを検討するうえで押さえておきたいのが、夜間主コースの有無です。近畿大学大学院の学費一覧表の備考には「経済学研究科の夜間主コースに入学する社会人には学費減免制度があります」という記載がありますが、これはあくまで経済学研究科に限定した注記であり、法学研究科について夜間主コースや夜間開講に関する記載は、募集要項・研究科公式ページのいずれにも見当たりませんでした。

つまり、法学研究科は基本的に通学を前提とした課程と考えておくのが無難です。授業が具体的に何時台に行われるかという詳細な時間割は大学公式サイト上で確認できなかったため、平日の通学が難しい社会人の方は、出願前に大学院窓口やオープンキャンパス、個別相談などで実際の開講形態を確認することをおすすめします。仕事を続けながら通学制の大学院を目指す場合、勤務先の理解や勤務時間の調整が合否だけでなく入学後の継続にも大きく関わってきます。

通信制の大学院で税理士科目免除を目指す選択肢と比較検討したい場合は、同じ税理士科目免除制度をテーマにした東亜大学の税理士科目免除制度の記事もあわせてご覧ください。オンデマンド授業とスクーリングを組み合わせた通信制のスタイルと、近畿大学のような通学制のスタイルでは、学習の進め方も仕事との両立のしやすさも大きく異なります。

比較項目近畿大学大学院(通学制)通信制大学院(一般的な例)
授業の受け方東大阪キャンパスに通学して受講オンデマンド配信+定期的なスクーリング
教員・学生との交流対面での指導・議論がしやすいスクーリング時に限定されやすい
働き方との相性日中に通学できる勤務形態が前提になりやすい勤務時間の融通が利きにくい社会人でも進めやすい
通学コスト交通費・移動時間がかかるスクーリング時のみ交通費・宿泊費が発生

この比較からもわかるとおり、近畿大学大学院は対面での学びを重視する人に向いている一方、勤務時間が不規則な社会人や遠方在住者にとっては通信制の方が続けやすいケースもあります。どちらが適しているかは、居住地からのアクセス、勤務先の理解の得やすさ、そして自分が対面指導と自習型のどちらで学習を進めやすいかによって変わってきます。

大阪府東大阪市という立地は、大阪市内はもちろん、奈良県・京都府南部・兵庫県など近畿圏の広い範囲からの通学が視野に入るエリアです。すでに関西で税務・会計関連の仕事に就いている人であれば、平日の勤務後や土曜日を使って通学するスタイルを検討しやすい環境といえます。反対に、関西圏以外に居住している場合や、転勤の可能性がある職種に就いている場合は、通学の継続可能性をよく検討したうえで出願を判断することをおすすめします。

近畿大学大学院で税理士科目免除を目指すメリットと検討ポイント

近畿大学大学院法学研究科で税理士科目免除を目指すメリットとしてまず挙げられるのが、租税法の専門科目が体系的に用意されていることです。法人税法研究・所得税法研究・相続税法研究・消費税法研究という4科目が実務家教員によって担当されており、税法免除に必要な学位論文の指導体制が整っています。修了生の中に税理士・司法書士として実務で活躍している人が多数いるという実績も、研究環境の実効性を裏付ける材料になります。

一方で、検討しておきたいポイントもあります。1つ目は会計学免除への対応が公式には明確でない点です。簿記論・財務諸表論などの会計科目免除を主目的にする場合は、近畿大学大学院だけでなく、商学研究科や経営学研究科を持つ他大学院ともあわせて比較し、志望する研究テーマに対応した指導教員がいるかどうかを個別に確認する必要があります。

2つ目は通学の負担です。近畿大学大学院法学研究科は通学制であり、夜間主コースの設置も確認できなかったため、遠方に住んでいる方や日中の勤務時間が長い社会人にとっては、通学スケジュールの確保が課題になり得ます。3つ目は出願資格の個別審査です。大学を卒業していない場合や、外国での学歴がある場合は、出願期日の2カ月前までに事前相談が必要になるため、検討を始めたら早めに法学部学生センターへ問い合わせることをおすすめします。

4つ目は募集人員の少なさです。博士前期課程の募集人員は8名(学内・一般・社会人の合計)と決して多くありません。学力試験と口頭試問、研究計画書のすべてで一定の水準を満たす必要があるため、独学だけで対策を完結させるのが難しいと感じた場合は、大学院入試に詳しい第三者からのフィードバックを受けながら準備を進めることも検討してください。とくに研究計画書は、自分では気づきにくい論理の飛躍や説明不足が出やすい書類なので、第三者の視点を入れることで説得力を高めやすくなります。

税理士科目免除を目指す大学院選びは、学費や立地だけでなく、指導教員の専門分野や研究計画の方向性まで含めて総合的に判断する必要があります。近畿大学大学院の大学院入試対策コースのような専門的なサポートを活用しながら、研究計画書のブラッシュアップや専門科目試験の対策を進める方法も選択肢のひとつです。

また、税理士科目免除を目指す大学院は近畿大学だけではありません。関西エリアには他にも租税法・会計学の研究環境を持つ大学院が複数あり、募集人員や専門科目の出題範囲、指導教員の専門分野はそれぞれ異なります。近畿大学大学院を第一志望とする場合でも、出願資格や試験日程が近い大学院を併願先として検討しておくと、万一の不合格時にも計画が崩れにくくなります。複数の大学院を比較検討する視点を持ちながら、自分の研究テーマと最も相性のよい進学先を選ぶことが、税理士科目免除という目的を確実に達成する近道になります。

大学院進学は、出願書類の準備・専門科目の学習・研究計画書の作成・口頭試問対策と、やるべきことが多岐にわたります。とくに社会人の場合、限られた時間の中でこれらを並行して進める必要があるため、独学だけで対応しようとすると、どこから手をつければよいか迷ってしまうことも少なくありません。研究計画書の構成や専門科目の出題傾向を第三者にチェックしてもらいながら準備を進めることで、限られた時間を効率よく使うことができます。

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よくある質問(FAQ)

近畿大学大学院で税理士試験は何科目免除されますか

近畿大学大学院法学研究科で租税法に関する修士論文を執筆し、税理士試験の税法科目のいずれか1科目に合格したうえで国税審議会の認定を受けた場合、税法に属する科目のうち最大2科目が免除の対象になり得ます。免除される科目数や可否は、修士論文の内容に対する国税審議会の審査結果によって決まるため、大学院に入学すれば自動的に決まるものではありません。研究テーマの選び方や指導教員との相談を通じて、免除申請に耐えうる論文内容に仕上げることが重要です。

近畿大学大学院法学研究科は会計科目の免除にも対応していますか

公式サイト・第三者の情報のいずれを確認しても、近畿大学大学院において会計学科目(簿記論・財務諸表論など)の免除に特化したプログラムがあるとする明確な記載は見当たりませんでした。法学研究科は租税法を中心とした専攻であるため、会計免除を主目的にする場合は、大学院窓口へ個別に確認するか、商学系・経営学系の研究科を持つ他大学院とあわせて検討することをおすすめします。税法免除と会計免除の両方を視野に入れている場合は、志望する研究テーマと各大学院の指導体制がどこまで一致するかを比較したうえで決めるとよいでしょう。

近畿大学大学院法学研究科の出願に必要な社会人経験年数は

社会人入学選考を利用する場合、大学卒業などの学歴要件に加えて、在学期間を除き通算3年以上の社会人としての生活経験が必要です。個別の入学資格審査に該当する場合も、同様に通算3年以上の社会人経験が求められます。出願時には在職証明書または生活経験を自己申告する書類の提出が必要です。

近畿大学大学院の入学試験は面接(口頭試問)がありますか

はい。学内入学選考・一般入学選考・社会人入学選考のいずれも、専門科目の学力試験に加えて口頭試問が実施されます。口頭試問は主として志望する専修科目について行われ、社会人入学選考の場合は出願時に提出した研究計画書の内容も踏まえて質疑が行われます。

大学を卒業していなくても近畿大学大学院に出願できますか

大学の学部を卒業していない場合でも、専修学校の専門課程(修業年限4年以上で文部科学大臣が指定するもの)を修了した者や、大学院が個別の入学資格審査により22歳に達した者を対象に同等以上の学力を認めた場合など、一定の条件を満たせば出願できる可能性があります。この場合は出願期日の2カ月前までに法学部学生センターへ相談し、審査に必要な書類を提出する必要があります。

近畿大学大学院法学研究科の学費はいつ・いくら支払いますか

令和8年度入学時点の金額で、1年次は入学金200,000円(卒業・修了見込者は100,000円)と前期授業料350,000円などを合わせた入学時納入金を入学手続期間内に納め、後期授業料は10月に納入します。2年間の総額は一般の入学者で約165万9,000円、本学卒業・修了見込者で約155万9,000円が目安です。別途、入学検定料32,000円と校友会終身会費30,000円がかかります。

近畿大学大学院は夜間や土日にも通えますか

法学研究科の授業時間帯について、夜間開講や土日開講を明記した公式情報は見当たりませんでした。学費一覧表の備考にある夜間主コースの学費減免制度は経済学研究科に限定した記載であるため、法学研究科は基本的に通学が前提の課程と考えておくのが無難です。詳しい開講形態は出願前に大学院窓口へ確認することをおすすめします。勤務先の理解が得やすいか、通学日を確保できるかを入学前に整理しておくと、入学後の両立がスムーズになります。

近畿大学大学院法学研究科の博士後期課程はどんな人が対象ですか

博士後期課程は、修士の学位(または博士前期課程修了見込み)を有する者などを対象とした一般入学選考と社会人入学選考があり、2月募集のみ実施されます。試験科目は外国語A(英語)・外国語B(英語・独語・仏語から1言語選択)の2科目に加え、修士論文またはそれに準ずるものと研究計画書を中心とした口頭試問です。近畿大学大学院法学研究科の博士前期課程を社会人入学選考で修了し、修士論文が優秀で指導教員の推薦がある場合は、外国語試験が免除され口頭試問のみとなる特別措置もあります。研究者としてさらに専門性を深めたい人や、税理士として実務に携わりながら租税法の研究を続けたい人が主な対象です。

まとめ|近畿大学大学院の税理士科目免除制度

近畿大学大学院で税理士科目免除を目指す場合のポイントを整理します。出願資格・入試科目・学費・通学スタイルのいずれも、通信制大学院や他の税法免除対応大学院とは異なる特徴を持っているため、自分の状況と照らし合わせながら検討することが大切です。

  • 近畿大学大学院法学研究科法律学専攻には、租税法の各分野に対応する「法人税法研究」「所得税法研究」「相続税法研究」「消費税法研究」の4科目があり、実務家教員が指導している
  • 税法免除には、税法に属する科目を4単位以上修得し学位論文を作成すること、税法科目に1科目以上事前合格していること、国税審議会の認定を受けることが必要
  • 会計学免除への対応は公式には明確でないため、会計免除を主目的にする場合は個別確認が必須
  • 出願資格は学内・一般・社会人の3区分があり、社会人選考は通算3年以上の社会人経験が条件
  • 令和9年度は9月募集(試験9/12)と2月募集(試験2/20)の年2回、募集人員は博士前期課程8名
  • 2年間の学費総額は一般の入学者で約165万9,000円が目安
  • 東大阪キャンパスへの通学が前提で、夜間主コースの設置は法学研究科では確認できなかった

近畿大学大学院法学研究科は、租税法の研究環境と実務家教員の指導体制という点で、税法免除を目指す進学先として有力な選択肢のひとつです。一方で、募集人員が多くないことや、専門科目試験・口頭試問・研究計画書といった複数の要素を総合的に対策する必要がある点は見過ごせません。会計学免除への対応が公式に明記されていない点、夜間主コースの設置が確認できなかった点も、出願前に必ず自分自身で大学院窓口に確認しておきたいポイントです。

税理士科目免除という目的を達成するまでの道のりは、出願資格の確認から入学試験対策、そして入学後の研究計画の遂行まで、決して短くありません。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。出願資格の確認や研究計画書の作成、専門科目対策まで、早めに準備を始めて余裕を持って出願に臨みましょう。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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