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名古屋大学編入のTOEIC対策|必要スコアの目安と学習法

名古屋大学編入のTOEIC対策の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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名古屋大学の編入学試験でTOEICが必要かどうかは、志望する学部によって大きく異なります。工学部・経済学部・情報学部はTOEICなどの英語外部試験のスコアが合否に直結する一方、文学部や法学部ではTOEICを使わず独自の外国語筆記試験が課されます。「名古屋大学 編入 toeic」と検索して情報を集めている方の多くは、この学部ごとの違いを知らないまま対策を始めてしまいがちです。

名古屋大学の編入学試験とは、高等専門学校の卒業者や他大学在学中・卒業済みの人を主な対象に、大学の第3年次から入学することを認める選抜制度のことです。名古屋大学では文学部・教育学部・法学部・経済学部・情報学部・医学部医学科・工学部の7学部が編入学試験を実施しており、理学部・医学部保健学科・農学部では実施していません。7学部のうち、英語をTOEICなどのスコアで評価する学部と、英語の記述式筆記試験を課す学部にはっきり分かれているのが名古屋大学編入の大きな特徴です。

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この違いを知らずにTOEIC対策だけに時間を割いてしまうと、文学部や法学部を志望する場合には的外れな対策になってしまいますし、逆に工学部や経済学部を志望しているのにTOEICスコアの準備を後回しにすると、出願書類がそろわず出願自体ができなくなるおそれもあります。学部ごとに出願書類・提出期限・スコアの有効期間の条件も細かく異なるため、志望学部の制度を正確に把握したうえで対策を組み立てることが欠かせません。とくに情報学部は出願期間そのものが短く設定されている年度もあるため、スケジュール管理の甘さが出願機会の喪失に直結しやすい学部だといえます。

この記事では、名古屋大学の公式募集要項をもとに、工学部・経済学部・情報学部でTOEICがどのように扱われるか、文学部や法学部ではなぜTOEICを使わないのかを整理したうえで、学部別のスコア早見表、出願書類の準備、TOEIC対策と専門科目対策を両立させるスケジュール、併願戦略までを一通り解説します。各学部の出願資格や試験科目をより詳しく知りたい方は、名古屋大学工学部の編入試験を徹底解説した記事名古屋大学経済学部編入試験の傾向と対策の記事もあわせてご覧ください。本記事はTOEIC・英語外部試験の角度に絞って掘り下げます。

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目次

名古屋大学編入学試験は学部でTOEICの扱いが全く違う|まず志望学部を確認する

名古屋大学の編入学試験を実施しているのは、文学部・教育学部・法学部・経済学部・情報学部・医学部医学科・工学部の7学部です。理学部・医学部保健学科・農学部では編入学試験そのものが実施されていないため、これらの学部を志望する場合は編入以外のルートを検討する必要があります。まずは自分の志望学部が編入学を実施しているかどうかを確認したうえで、TOEIC対策に時間を割くべきかどうかを判断しましょう。

TOEIC必須型と記述試験型の2パターンに分かれる

名古屋大学の編入学試験における英語の扱いは、大きく2つのパターンに分かれます。工学部・経済学部・情報学部はTOEICなどの英語外部試験のスコアで英語の得点を評価し、当日の英語筆記試験は実施しません。一方、文学部や法学部では英語(文学部は外国語)の記述式筆記試験を課し、TOEICなどのスコア提出は求められません。同じ「編入学試験」という名前でも、学部によって対策の方向性がまったく違う点をまず理解しておく必要があります。

教育学部・医学部医学科は学部ごとの最新要項で要確認

教育学部と医学部医学科については、英語試験がTOEIC等の外部スコアを使う方式か独自の筆記試験かを、本記事の執筆時点で公式の最新募集要項から確認できませんでした。誤った情報で対策を進めるより、志望する年度の募集要項を必ず学部公式サイトで確認することをおすすめします。教育学部の編入学試験の全体像は名古屋大学教育学部の編入を徹底解説した記事でも取り上げています。

なぜ学部ごとに扱いが違うのか

工学部・経済学部・情報学部は、専門科目や小論文など英語以外の試験科目に配点の比重を置きたい、あるいは限られた試験日程のなかで英語の記述試験を別途実施する余裕がないといった事情から、外部試験のスコアを活用していると考えられます。一方、文学部や法学部は、外国語の読解力・記述力そのものを評価したいという学部の教育方針を反映して、当日の筆記試験にこだわっていると見られます。どちらが正解というわけではなく、学部の選抜方針の違いとして理解しておくとよいでしょう。

7学部の実施状況を一覧で確認する

志望学部を決めきれていない場合は、まず次の一覧で編入学試験の実施状況と英語試験の方式を確認してください。同じ「編入学試験」という制度名でも中身は学部ごとに別物だと捉えておくと、募集要項を読む際の見通しがよくなります。

学部編入学試験英語試験の方式
文学部実施外国語筆記試験(TOEIC等は不使用)
教育学部実施要確認
法学部実施外国語筆記試験(TOEIC等は不使用)
経済学部実施TOEIC/TOEFLが出願要件
情報学部実施TOEIC等を100点満点に換算
医学部医学科実施要確認
工学部実施TOEIC/TOEFLのスコアで評価
理学部・医学部保健学科・農学部実施していない

いつからTOEIC対策を始めるべきか

工学部・経済学部・情報学部を志望する場合、TOEICのスコアシートは公式認定証の発送だけで1ヶ月前後かかることが多いため、出願期間の半年前を目安に対策を始めるのが安心です。特に経済学部のように出願要件として基準点が明記されている学部では、基準点に届かないまま出願期限を迎えてしまうと出願自体ができなくなるため、早期の対策開始がより重要になります。

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工学部の編入学試験でTOEICはどう使われるか|スコア未提出は英語0点

工学部の編入学試験では、基礎学力試験のうち英語について筆記試験を実施せず、TOEFLまたはTOEICのスコアで評価します。令和9年度(2027年度入学)の募集要項によると、基礎学力試験は英語(TOEFL/TOEICのスコア)と数学・物理・化学の筆記試験で構成され、これに専門試験(面接)と調査書を加えた総合判定で合否が決まります。英語だけ試験方式が別枠になっている点が、工学部の編入学試験を理解するうえでの出発点です。

スコアシート未提出は英語0点、期限内提出が重要な条件

工学部で特に注意したいのは、スコアシートを提出しなくても出願自体は可能という点です。ただし、その場合は英語の得点を0点として合否判定されます。これは期限までにスコアシートが提出されなかった場合も同様の扱いです。つまり工学部志望者にとって、TOEICまたはTOEFLのスコア提出は事実上必須の対策事項だと考えておくべきでしょう。

TOEIC・TOEFLそれぞれの提出条件

TOEICのスコアシートを提出する場合は、TOEIC Listening & Reading Testの公式認定証(Official Score Certificate)の原本が必要です。団体特別受験制度(IP:Institutional Program)のスコアは受け付けられず、顔写真の載っていないスコアシートも原則不可とされています。TOEFLの場合はiBT(Home Editionを含む)のスコアが対象で、団体向けのITP(Institutional Testing Program)は不可です。TOEFLは「Institutional Score Report」または「Official Score Report」と、受験者に届く「Test Taker Score Report」のコピーの両方を提出する必要があります。

有効なスコアの期間にも注意する

令和9年度募集では、令和6年7月以降に実施されたTOEFL・TOEICのスコアのみが有効とされています。この有効期間の起点は年度によって変わる可能性があるため、出願する年度の最新募集要項で必ず確認してください。スコアシートが発送されるまでには1ヶ月程度かかることが多いため、出願期限から逆算して早めに受験する必要があります。

募集学科・出願資格・スケジュール

工学部の編入学は、化学生命工学科・物理工学科・マテリアル工学科・電気電子情報工学科・機械航空宇宙工学科・エネルギー理工学科・環境土木建築学科(環境土木工学プログラム/建築学プログラム)の7学科(履修プログラム)で、それぞれ若干名を募集しています。出願資格は高等専門学校(国内に限る)を卒業した者、または卒業見込みの者です。

項目令和9年度(2027年度入学)の内容
検定料30,000円
出願期間令和8年6月29日〜7月3日(郵送必着)
基礎学力試験令和8年7月30日(数学・物理・化学)
専門試験(面接)令和8年7月31日
合格者発表令和8年8月20日
直近実績(志願/受験/合格)25名/20名/10名

試験日程を見てわかるとおり、出願期間から合格発表まで2ヶ月弱しかありません。TOEICのスコアシート発送に1ヶ月程度を要することを踏まえると、出願期間の数ヶ月前にはTOEICを受験しておくのが安全です。工学部の出願資格・専門試験の内容までさらに詳しく知りたい方は、名古屋大学工学部の編入試験を徹底解説した記事を参照してください。

数学・物理・化学の負担が大きいことも忘れずに

工学部志望者はTOEIC対策に意識が向きがちですが、実際の配点では数学・物理・化学の筆記試験と専門試験(面接)が大きな比重を占めます。英語は0点を回避するための必須条件という位置づけに近く、合否を分けるのはむしろ高専で学んできた専門科目の完成度です。TOEIC対策に時間を使いすぎて数学・理科の過去問演習が手薄にならないよう、学習計画の段階でバランスを意識しておきましょう。

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経済学部の編入学試験でTOEICはどう使われるか|590点以上が出願要件

経済学部の編入学試験では、TOEICまたはTOEFLのスコアが出願要件そのものに組み込まれています。2026年度(2026年4月入学)の募集要項によると、TOEICまたはTOEFLを一定の受験可能期間内に受験し、学部が定める基準点を満たしていることが出願の前提条件です。

出願要件となるスコア基準

経済学部の出願要件は、TOEICまたはTOEFLを2023年10月7日以降に受験し、次のいずれかの得点を取得していることです。

試験区分基準点
TOEIC590点以上
TOEFL-PBT500点以上
TOEFL-iBT61点以上
TOEFL-CBT173点以上

この基準点は出願できるかどうかの足切りラインであり、実際の選抜では英語の得点そのものが合否に影響するため、基準点ぎりぎりではなく余裕を持ったスコアを目指す受験生が多いのが実情です。TOEICとTOEFLの両方を提出した場合は、学部側でそれぞれを換算し、得点の高い方が採用されます。

TOEIC・TOEFL提出時の注意点

TOEICのスコアを提出する場合はTOEIC公開テストの「Official Score Certificate」が必要で、団体特別受験制度(TOEIC IP)のスコアは不可です。TOEFLの場合はTOEFL-iBTのSpecial Home Editionは提出可能ですが、団体向けのTOEFL-ITPは不可とされています。TOEFLは「Official Score Report」がETSから出願受付最終日までに学部へ届くよう手続きする必要があり、受験から到着まで時間がかかる点に注意が必要です。

選抜方法と筆記試験の内容

経済学部の入学者選抜は、本学部の専門課程を履修する志望理由を評価する書類審査に加えて、英語(TOEICまたはTOEFLのスコア)と、経済学・経営学に関する基礎的な問題を問う筆記試験の得点で総合的に行われます。募集人員は経済学科・経営学科をあわせて10名です。

項目2026年度(2026年4月入学)の内容
検定料30,000円
出願期間2025年10月7日〜10日(郵送必着)
筆記試験2025年10月31日(経済・経営に関する基礎的な問題)
合格発表2025年11月12日

2027年度(2027年4月入学)分の募集要項は本記事執筆時点(2026年7月)でまだ公表されていません。例年6月頃に公表される傾向があるため、志望する場合は経済学部のホームページをこまめに確認しましょう。出願資格や筆記試験の詳しい対策は、名古屋大学経済学部編入試験の傾向と対策の記事で詳しく解説しています。

出願資格も確認しておく

経済学部の出願資格は、大学を卒業した者、本学以外の4年制大学に2年以上在学し56単位以上を修得した者、短期大学または高等専門学校を卒業した者など複数のルートが用意されています。高専卒業者だけでなく大学在学者も出願できる点は工学部との違いです。出願資格に該当するかどうか迷う場合は、指定された期日までに経済学部入試担当への事前問い合わせが必要になるケースもあるため、早めに募集要項を確認しておきましょう。

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情報学部の編入学試験でTOEICはどう使われるか|100点満点への換算表を公開

情報学部の編入学試験も、工学部・経済学部と同じく英語筆記試験を実施せず、英語外部試験の成績で評価します。令和9年度(2027年度入学)の募集要項では、対象となる外部試験としてTOEIC L&R公開テストに加えて、TOEFL-iBT・IELTS・Duolingo English Testも成績通知書の提出対象に含まれている点が特徴です。国内の大学編入試験でDuolingoまで対象にしている例は多くないため、TOEIC以外の資格をすでに持っている人にとっては選択肢が広い学部だといえます。

成績通知書は出願期間より遅れて提出できる

情報学部では、英語外部試験の成績通知書を必ず提出する必要があり、未提出の場合は英語科目を欠席として扱います(工学部の「0点」とは扱いが異なる点に注意)。令和6年7月1日以降に受験したスコアが有効です。成績通知書は出願書類本体とは別のタイミングで提出でき、令和9年度の場合は出願期間(令和8年7月8日〜14日)よりも遅い令和8年7月22日まで提出が認められています。ぎりぎりの時期にTOEICを受験した場合でも、この猶予期間を活用できる可能性があります。

公式に公表されている換算表

情報学部の募集要項には、英語外部試験のスコアを100点満点に換算する目安表が公表されています。抜粋すると次のとおりです。

TOEIC L&RTOEFL-iBTIELTSDuolingo換算後の得点
5806158059点
649695.59566点
72879610574点
807906.512082点
867100713088点
9561097.514097点
9861118〜9150100点(満点)

この換算表はThe Educational Testing Network Serviceの変換表などを参考に作成されたものだと募集要項に明記されています。TOEIC580点で59点、986点で満点の100点という対応関係が分かるため、目標スコアを立てる際の具体的な指標として活用できます。

換算表をどう対策に活かすか

この換算表を見ると、TOEIC580点から649点への上昇で7点分、867点から956点への上昇でも9点分と、スコア帯によって換算後の伸び幅にあまり大きな差がないことが分かります。満点を狙うなら986点前後が目安になりますが、他の受験生との差をつけたいのであれば、728点(74点換算)や807点(82点換算)といった中間の水準でも十分に競争力があります。専門科目や面接に割く時間とのバランスを見ながら、現実的な目標スコアを設定するとよいでしょう。IELTSやDuolingoですでに一定のスコアを持っている場合は、TOEICを新たに受け直す必要はなく、この換算表に沿って提出する試験を選べます。

学科ごとの筆記試験・面接の配点構成

英語外部試験の換算得点(100点)に加えて、学科ごとに異なる筆記試験と面接が課されます。

学科筆記試験面接募集人員
自然情報学科小論文100点+数学100点100点4名
人間・社会情報学科小論文100点100点4名
コンピュータ科学科コンピュータ科学基礎100点+数学100点100点4名

自然情報学科とコンピュータ科学科は英語外部試験100点+専門科目200点+面接100点の計400点満点、人間・社会情報学科は英語外部試験100点+小論文100点+面接100点の計300点満点という構成になります。学科によって英語外部試験の得点が占める比重が変わる点も踏まえて、志望学科を決めましょう。

出願スケジュール

令和9年度の出願期間は令和8年7月8日から14日で、筆記試験は令和8年8月20日、面接は8月21日、合格者発表は8月27日です。検定料は30,000円で、募集人員は自然情報学科・人間社会情報学科・コンピュータ科学科各4名の計12名です。情報学部の編入学試験全体の対策や過去の合格体験は名古屋大学情報学部の合格体験記も参考になります。

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文学部・法学部などTOEICを使わない学部の英語試験

工学部・経済学部・情報学部とは対照的に、文学部や法学部ではTOEICなどの英語外部試験のスコア提出を求めていません。かわりに、当日の記述式筆記試験で外国語の力を直接評価する方式をとっています。

文学部は英語・ドイツ語・フランス語・中国語から1ヶ国語を選択

2026年度(2026年4月入学)文学部第3年次編入学試験では、第1次選抜として外国語(英語・ドイツ語・フランス語・中国語のうち1ヶ国語)の筆記試験と小論文を実施し、第1次選抜通過者に対して第2次選抜として口述試験を行います。募集要項に英語外部試験のスコア提出に関する記載はなく、TOEICを受けていなくても出願できる点が工学部・経済学部・情報学部との大きな違いです。募集人員は人文学科10名(言語文化・英語文化・文献思想・歴史文化・環境行動の5分野)で、検定料は30,000円です。

法学部は英語の記述試験+小論文+口述試験

2027年度(2027年4月入学)法学部第3年次編入学試験も同様に、TOEICなどの外部スコアは使わず、第1次選抜で外国語(英語)の筆記試験(辞書1冊持込可)と小論文を課し、その後に口述試験を行う方式です。募集人員は10名で、検定料は30,000円です。文学部・法学部を志望する場合は、TOEIC対策よりも過去問演習や英文読解・和文英訳といった記述対策に時間を割くほうが合否に直結します。

記述式試験ならではの対策の違い

TOEICはマークシート形式でリーディングとリスニングを測る試験ですが、文学部・法学部の外国語筆記試験は英文和訳・和文英訳・長文読解といった記述式の出題が中心です。TOEICで高得点を取れても記述力が伴うとは限らないため、これらの学部を志望する場合は、TOEIC教材だけに頼らず、過去問や大学受験レベルの英文解釈・英作文の問題集で記述力そのものを鍛える必要があります。法学部では辞書の持ち込みが認められている点も、TOEICのような時間制限重視の試験とは対策の方向性が異なります。

教育学部・医学部医学科は最新要項での確認が必須

教育学部と医学部医学科の英語試験がどちらの方式かは、本記事の執筆時点の公開情報だけでは断定できませんでした。誤った前提で対策を進めるリスクを避けるため、これらの学部を志望する場合は、必ず出願年度の公式募集要項を確認したうえで、TOEIC対策と記述対策のどちらに重点を置くべきかを判断してください。なお、医学部医学科は他学部と違い「第2年次学士編入学」という制度名で、2027年度(2027年4月入学)の募集定員は4名です。文学部・法学部・経済学部・情報学部・工学部が第3年次への編入である一方、医学部医学科は編入する年次自体が異なるため、出願資格や試験内容を混同しないよう注意しましょう。

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学部別TOEICスコア早見表と出願書類の準備チェックリスト

ここまで見てきた学部ごとの違いを一覧表にまとめます。志望学部の行を確認し、対策の方向性を決める材料にしてください。

学部TOEIC等の扱い目安・基準英語以外の主な試験
工学部TOEIC/TOEFLスコアで評価(筆記試験なし)基準点の明記なし。未提出は0点数学・物理・化学の筆記+面接
経済学部TOEIC/TOEFLが出願要件TOEIC590点以上等経済・経営の筆記+書類審査
情報学部TOEIC等を100点満点に換算換算表で確認(TOEIC986点で満点)学科別の小論文・専門科目+面接
文学部使用しない外国語筆記(英独仏中)+小論文+口述
法学部使用しない英語筆記+小論文+口述
教育学部・医学部医学科要確認(未公表)要確認最新募集要項で確認

出願書類でつまずきやすいポイント

TOEIC・TOEFLのスコアシート提出には、学部を問わず共通する落とし穴がいくつかあります。団体特別受験制度(IP・ITP)のスコアは不可という点は工学部・経済学部で共通しており、必ず公開テスト・個人受験のスコアを用意する必要があります。また、顔写真の有無や、原本かコピーかといった提出物の形式も学部ごとに細かく異なります。

  • TOEICは公開テストの公式認定証(Official Score Certificate)の原本が基本。IPスコアは不可
  • TOEFLはiBTのOfficial Score ReportとExaminee’s Score Reportの両方が必要になる場合が多い。ITPは不可
  • 有効なスコアの受験時期には下限が設定されている(学部・年度により異なる)
  • 成績通知書の提出期限が出願書類本体と別に設定されている学部もある(情報学部など)
  • スコアシートの返却・差し替えには応じてもらえないことが多い

出願前に確認しておきたいこと

志望学部が決まったら、次の3点を出願の数ヶ月前には確認しておきましょう。1つ目は志望学部が英語外部試験を使う学部かどうか、2つ目は使う場合の基準点や換算方法、3つ目はスコアの有効な受験期間です。とくにスコアシートの発送には1ヶ月前後かかることが多いため、出願期限の直前にTOEICを受験しても間に合わない可能性があります。

最新の募集要項は必ず学部公式サイトで確認する

この記事で紹介した基準点や日程は、本記事執筆時点(2026年7月)で公表されている最新の募集要項に基づくものです。ただし、出願要件やスコアの有効期間は年度によって変更される可能性があるため、実際に出願する年度の募集要項を各学部の公式サイトで必ず確認してください。工学部・経済学部・情報学部・文学部・法学部はいずれも学部ごとに独立したホームページで募集要項をPDF公開しており、名古屋大学の受験生応援サイトからも学部(3年次・2年次)編入学試験のページに一括してアクセスできます。冊子の募集要項を発行していない学部もあるため、ダウンロードできる環境を事前に整えておくとスムーズです。

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TOEICスコアの伸ばし方と専門科目対策との両立スケジュール

工学部・経済学部・情報学部を志望する場合、TOEIC対策は専門科目や小論文の対策と並行して進める必要があります。出願期限から逆算し、優先順位を明確にして学習計画を立てることが大切です。

まずはリーディング・リスニングの基礎を固める

TOEIC L&Rはリーディングとリスニングで構成されるため、まずは基礎的な語彙力と文法知識を固めることが得点アップの近道です。公式問題集や頻出語彙のテキストを使って、Part5・6の文法問題とPart7の長文読解を繰り返し演習することで、短期間でもスコアが伸びやすい領域から着手しましょう。リスニングはPart3・4のような会話・説明文形式に慣れておくと、本番での聞き取りミスを減らせます。

模試や公式問題集で弱点を可視化する

やみくもに問題を解くのではなく、公式問題集や模試を定期的に受けて、Part別の正答率を記録しておくと弱点が見えやすくなります。リーディングとリスニングのどちらが伸び悩んでいるかを把握したうえで、苦手なPartに絞って対策時間を配分すると、限られた時間でも効率よくスコアを伸ばせます。特に社会人や大学に在学しながら編入対策を進める人は、まとまった学習時間が取りにくいため、この弱点の可視化がスコア効率に直結します。

専門科目・小論文対策との時間配分

編入学試験では英語だけでなく、数学・理科・経済学・小論文といった専門科目の対策も欠かせません。TOEICのスコアが出願要件や配点の一部にすぎない学部(工学部・情報学部の一部区分など)では、英語に偏りすぎず専門科目にも十分な時間を確保する必要があります。逆に経済学部のように出願要件として明確な基準点が設定されている場合は、まず基準点をクリアすることを最優先し、その後は専門科目の対策に軸足を移すという考え方が現実的です。

逆算スケジュールの立て方

出願期間から逆算して、次のような目安でスケジュールを組むと計画が立てやすくなります。

  1. 出願の4〜6ヶ月前:TOEIC対策を開始し、基礎語彙・文法を固める
  2. 出願の2〜4ヶ月前:目標スコアに届くまでTOEICを複数回受験する
  3. 出願の1〜2ヶ月前:スコアシートの到着を待ちつつ、専門科目・小論文対策に比重を移す
  4. 出願直前:出願書類一式(志願票・成績証明書・スコアシート等)を最終確認する

TOEICのスコアシートは発送まで時間がかかるため、目標スコアに届いた段階で受験を終わらせるのではなく、余裕を持って複数回受験しておくと安心です。数学や専門科目の対策時間を圧迫しないよう、TOEIC対策には明確な期限を設けて取り組むことをおすすめします。

面接・口述試験の対策も並行して進める

TOEIC L&Rはスピーキングを測定しない試験ですが、工学部・情報学部では英語外部試験とは別に面接が課され、文学部・法学部でも口述試験が実施されます。TOEIC対策に集中するあまり、面接・口述試験の準備が手薄になってしまう受験生は少なくありません。志望理由書の内容を自分の言葉で説明できるようにしておく、想定質問への回答を声に出して練習しておくなど、筆記試験対策とは別に時間を確保しておきましょう。編入後に学びたい内容を専門用語も交えて説明できるようにしておくと、面接・口述試験での説得力が増します。

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併願戦略|TOEICスコアを他大学の編入試験にも活かす

名古屋大学の編入学試験に向けてTOEIC対策を進める場合、そのスコアを他大学の併願にも活用できないかをあわせて検討すると、対策の効率が上がります。

TOEICを活用する編入試験は他大学にも多い

国公立・私立を問わず、編入学試験でTOEICなどの英語外部試験のスコアを出願要件や配点の一部として採用している大学は少なくありません。名古屋大学経済学部・情報学部・工学部で準備したTOEICスコアは、有効期限内であれば他大学の出願にもそのまま使える場合が多く、1つのスコアを複数校の出願に転用できるのが編入学試験特有のメリットです。大学ごとに学部・研究科の各種の基準や、原本提出が必要かどうかといった提出方法が異なるため、併願先ごとの要件は個別に確認しましょう。

併願先を選ぶときの視点

併願校を検討する際は、TOEICの扱いだけでなく、出願時期・試験科目・募集人員のバランスも考慮する必要があります。名古屋大学工学部・経済学部・情報学部のように英語筆記試験がなくTOEICのスコアで完結する大学は、記述式の英語試験が苦手な受験生にとって選択肢になりやすい一方、専門科目や小論文の負担が相対的に重くなる傾向もあります。逆に文学部・法学部のように記述式の外国語試験を課す大学は、語学の記述力に自信がある受験生にとって有利に働く場合があります。自分の得意分野と各大学の選抜方式を照らし合わせて併願先を選びましょう。

スケジュールが重ならないよう調整する

併願を検討する際にもっとも注意したいのが、出願期間・試験日程の重複です。名古屋大学は学部ごとに出願期間や試験日が異なるため、他大学の日程と照らし合わせ、無理のない併願計画を立てる必要があります。TOEICスコアの有効期間や提出期限も大学ごとに違うため、あらかじめ一覧表にまとめて管理しておくと安心です。編入学試験全体の対策方法やスケジュールの立て方は大学編入にTOEICは何点必要か学部別の目安と対策をまとめた記事でも解説していますので、あわせて参考にしてください。

提出書類の使い回しにも注意する

TOEICスコア以外の出願書類、たとえば志望理由書や成績証明書は大学ごとに書式や必要部数が異なります。スコアシートだけを使い回せば済むわけではない点に注意し、併願校それぞれの出願書類一式を早めにリストアップしておきましょう。特にTOEICの公式認定証は再発行に時間がかかることが多いため、複数校に提出する可能性がある場合は、必要部数を事前に確認してまとめて申し込んでおくと安心です。

併願校ごとの出願資格の違いにも注意する

大学によって編入学の出願資格は微妙に異なります。名古屋大学経済学部のように大学2年以上在学(56単位以上)でも出願できる学部がある一方、名古屋大学工学部のように高専卒業者(または卒業見込み者)に限定している学部もあります。併願先ごとに出願資格そのものが違うことがあるため、TOEICスコアさえ準備すればどこでも出願できるわけではない点にも注意しておきましょう。出願資格に不安がある場合は、各大学の入試担当窓口へ早めに問い合わせることをおすすめします。

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よくある質問(FAQ)

名古屋大学の編入学試験にTOEICは必須ですか?

学部によります。工学部・経済学部・情報学部はTOEICまたはTOEFL等のスコアが英語の評価に使われるため、事実上必須の対策事項です。一方、文学部・法学部はTOEICのスコア提出を求めておらず、当日の記述式外国語試験で評価します。まずは志望学部がどちらのパターンかを確認してください。

名古屋大学経済学部の編入に必要なTOEICスコアは何点ですか?

2026年度募集要項では、TOEIC590点以上(またはTOEFL-PBT500点以上・TOEFL-iBT61点以上・TOEFL-CBT173点以上のいずれか)が出願要件として明記されています。これは出願できるかどうかの基準点であり、選抜そのものでは英語の得点も評価対象になるため、基準点ぎりぎりではなく余裕を持ったスコアを目指すことが望まれます。

TOEICのスコアが基準に届かない場合、出願自体を諦めるべきですか?

経済学部のように出願要件としてスコア基準が明記されている学部では、基準点に届かないと出願できません。一方、工学部はスコア未提出でも出願は可能で、英語の得点が0点になるだけです。専門科目や面接で挽回できる可能性はゼロではありませんが、負担は大きくなるため、早めにTOEIC対策を始めて基準点をクリアしておくのが現実的です。

TOEICとTOEFL、IELTS、Duolingoはどれを提出すればよいですか?

学部によって受け付ける試験が異なります。工学部と経済学部はTOEICまたはTOEFLのいずれか(両方提出も可)、情報学部はTOEIC・TOEFL-iBT・IELTS・Duolingo English Testのいずれかが対象です。すでに受験実績のある試験を優先して選ぶのが効率的で、複数の試験を新たに受け直す必要はありません。自分が得点を伸ばしやすい試験形式を見極めて選択しましょう。

TOEICのスコアだけで名古屋大学の編入に合格できますか?

TOEICのスコアはあくまで評価項目の一部です。工学部は数学・物理・化学の筆記試験と面接、経済学部は経済・経営の筆記試験と書類審査、情報学部は学科ごとの小論文・専門科目と面接がそれぞれ課されます。TOEIC対策と並行して専門科目の対策も進める必要があります。

文学部や法学部を志望する場合もTOEIC対策は必要ですか?

文学部・法学部の募集要項ではTOEICなどの外部試験スコアの提出を求めていません。これらの学部を志望する場合は、TOEIC対策よりも当日の記述式外国語試験(英語・ドイツ語・フランス語・中国語のいずれか)に向けた読解・和訳・作文の対策を優先するほうが合否に直結します。

TOEICのスコアシートはコピーでも提出できますか?

学部によって扱いが異なります。工学部・経済学部のTOEICは公開テストの公式認定証の原本提出が基本で、団体特別受験制度(IP)のスコアは不可です。情報学部は成績通知書のコピー提出が認められていますが、その場合は「この写しは原本に相違ありません」といった自筆の証明が必要です。志望学部の募集要項で提出形式を必ず確認してください。

TOEIC対策と専門科目・小論文対策はどう時間配分すればよいですか?

出願要件としてスコア基準が明記されている経済学部志望者は、まずTOEICで基準点をクリアすることを最優先にし、達成後は専門科目対策に軸足を移すのが効率的です。工学部・情報学部志望者は、TOEICと専門科目(数学・理科・小論文等)を並行して進めつつ、出願期限の1〜2ヶ月前からは専門科目の比重を高めるスケジュールが現実的です。

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まとめ|名古屋大学編入のTOEICは「学部で意味が違う」

名古屋大学の編入学試験でTOEICがどう扱われるかは、志望学部によってまったく異なります。同じ大学の編入学試験でも学部ごとに別の制度だと捉え、対策を始める前に自分の志望学部がどちらのパターンに当てはまるのかを必ず確認しておきましょう。要点を整理すると次のとおりです。

  • 編入学試験を実施するのは文学部・教育学部・法学部・経済学部・情報学部・医学部医学科・工学部の7学部
  • 工学部はTOEIC/TOEFLのスコアで英語を評価し、当日の英語筆記試験はない。未提出は0点
  • 経済学部はTOEIC590点以上等が出願要件そのものになっている
  • 情報学部はTOEIC・TOEFL・IELTS・Duolingoを100点満点に換算する公式表がある
  • 文学部・法学部はTOEICを使わず、当日の記述式外国語試験で評価する
  • 教育学部・医学部医学科は最新の募集要項で個別に確認する必要がある
  • スコアシートの発送には1ヶ月前後かかるため、出願期限から逆算して早めに受験することが重要

学部ごとの制度の違いを正確に理解したうえで、TOEIC対策と専門科目対策のバランスを取ることが、名古屋大学編入合格への近道です。とはいえ、募集要項の読み込みや学習計画の立て方、専門科目との両立に不安を感じる場合も多いはずです。独学での対策に不安がある場合は、大学編入対策コースなど専門の指導を活用するのも一つの方法です。志望学部の最新情報を確認しながら、無理のないスケジュールで対策を進めていきましょう。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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