ご質問やお問い合わせはお気軽に
北海道大学編入のTOEIC対策|必要スコアの目安と学習法

「北海道大学 編入 toeic」と検索する場合、想定される読者の多くは高専・短大・大学在学中で北海道大学への編入を志望し、TOEIC対策にどれだけ力を入れるべきか知りたい方だと考えられます。結論から言うと、TOEIC・TOEFLのスコア提出が英語試験の代わりになるのは工学部の編入学(一般選抜)のみです。北海道大学は編入学試験を実施する学部が複数ありますが、理学部・法学部・教育学部は当日の筆記試験が中心という違いがあります。この違いを知らずに対策を始めると、必要のない準備に時間を割いてしまったり、逆に外部スコアの取得時期を逃してしまったりするおそれがあります。
この記事では、大学編入対策を専門とするスプリング・オンライン家庭教師が、北海道大学工学部編入学(一般選抜)の公式募集要項にもとづくTOEIC・TOEFLの換算スコアと配点の仕組み、理学部・法学部・教育学部など他学部の英語試験方式との違い、そして限られた時間でTOEICスコアを伸ばすための学習法までを解説します。「北海道大学編入にTOEICは何点必要なのか」「そもそも自分の志望学部はTOEICが関係あるのか」という疑問に、公式資料をもとに答えていきます。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
なお、本記事で紹介する募集人員・配点・換算式は、工学部については令和9年度(2027年度)学生募集要項、理学部については直近公開の令和7年度学生募集要項にもとづいています。出願資格・配点・スケジュールは年度によって変更される可能性があるため、実際に出願する際は必ず志望学部の最新の学生募集要項をご確認ください。法学部・教育学部の英語試験方式は複数の情報源をもとに整理していますが、最終的な確認は各学部の公式募集要項(テレメール等での請求制)で行ってください。
まずは、北海道大学のどの学部でTOEICが関係してくるのか、全体像から見ていきましょう。
北海道大学編入でTOEICが必要になるのはどの学部か
北海道大学で編入学試験を実施しているのは、教育学部・法学部・理学部・医学部(医学科)・工学部の5学部です。このうち、TOEICまたはTOEFLのスコア提出が英語試験の代わりになるのは工学部の編入学(一般選抜)のみで、他の学部は当日の筆記試験(または学科によっては英語試験自体が課されない)という方式を採っています。まず結論から押さえたうえで、学部ごとの違いを見ていきましょう。
| 学部 | 編入学年次 | 英語試験の方式 | TOEIC/TOEFLの扱い |
|---|---|---|---|
| 工学部(一般選抜) | 第3年次(高専卒業者対象) | 筆記試験なし、外部スコア提出 | TOEIC L&R・TOEFL iBTのスコアを100点満点に換算して評価 |
| 理学部 | 第3年次 | 学科により異なる。数学科・物理学科は英語試験自体なし。地球惑星科学科は当日の筆記試験 | 外部スコア提出制度は無い |
| 法学部 | 第3年次・第2年次 | 当日の筆記試験(英文和訳中心) | 外部スコア提出制度は無い |
| 教育学部 | 第3年次 | 当日の筆記試験(総合問題の一部)とみられる | 詳細は募集要項で要確認 |
表からわかるとおり、「北海道大学編入 TOEIC」という検索意図を持つ受験生の多くは、実質的に工学部編入学(一般選抜)を志望する高専生に該当すると考えられます。工学部以外を志望している場合、TOEIC対策よりも当日の英語筆記試験(専門英文の読解・英文和訳)への対策を優先すべきというのが、本記事の最初の結論です。ここから先は、工学部のTOEIC活用の詳しい仕組みと、他学部との違いを順に掘り下げていきます。
なお、工学部の編入学試験は一般選抜のほかに学校長の推薦にもとづく特別選抜も実施されており、両者は併願が可能です。本記事では、TOEICスコアの提出が必須となる一般選抜を中心に解説します。学部全体の出願資格や試験科目の詳細については、北海道大学工学部の編入試験を徹底解説もあわせて参考にしてください。
医学部医学科の学士編入学は別制度として考える
北海道大学は医学部医学科でも編入制度を実施していますが、これは高専・短大卒業や大学在学中の学生を対象とする一般的な編入学とは異なり、すでに大学を卒業して学士の学位を持つ人を対象とする「学士編入学」という別制度です。出願資格の前提が異なるため、選考方法・英語要件も本記事で扱う工学部の編入学(一般選抜)とは別枠で考える必要があります。医学部医学科の学士編入学を検討している場合は、募集要項を個別に取り寄せて、その年度の英語要件を確認してください。本記事では、高専・短大・大学在学中からの編入を想定し、工学部・理学部・法学部・教育学部を中心に解説を進めます。
工学部編入のTOEIC活用方式と換算スコアの仕組み
北海道大学工学部の編入学(一般選抜)は、高等専門学校を卒業した者、または卒業見込みの者を対象とする選抜試験です。令和9年度の募集要項では、応用理工系学科(応用物理工学・応用化学・応用マテリアル工学の各コース)、情報エレクトロニクス学科(情報理工学・電気電子工学・生体情報・メディアネットワーク・電気制御システムの各コース)、機械知能工学科(機械情報・機械システムの各コース)、環境社会工学科(社会基盤学・国土政策学・建築都市・環境工学・資源循環システムの各コース)の4学科15コースを合わせて、募集人員は10名程度とされています。
出願資格と出願スケジュール
出願資格は「高等専門学校を卒業した者、または卒業見込みの者」に限定されています。令和9年度の日程では、出願受付期間は令和8年5月7日から5月13日までの必着、検定料は30,000円です。出願は郵送のみで受け付けられ、直接持参しても受理されない点には注意が必要です。試験日は令和8年6月20日に面接、翌21日に数学・物理・化学の筆記試験が行われ、英語については当日の筆記試験は実施されず、事前に提出したスコアが評価対象になります。
英語は筆記試験を行わず外部スコアで評価
工学部編入学(一般選抜)の最大の特徴は、英語の筆記試験を行わず、TOEIC L&RまたはTOEFL iBTのスコアを100点満点に換算して評価するという方式です。これは高専生の多くがすでにTOEICやTOEFLを受験している実情に合わせた仕組みといえます。出願時にはスコアレポートの提出が必要で、TOEIC L&R(公開テスト)については「デジタル公式認定証(A4版・カラー)」の提出が原則とされています。TOEIC-IPのスコアも利用可能ですが、その場合はスコアレポート(紙媒体)の写しの提出に加え、実施団体が出願者の在籍する高専である場合に限り「受験状況に関する証明書」の追加提出が求められる点に留意してください。
有効なスコアの受験時期に注意
提出できるスコアには受験時期の制限があります。令和9年度の募集要項では、2024年4月以降に受験したTOEICまたはTOEFLのスコアであることが条件とされています。出願直前にあわてて受験しても、公式認定証やスコアレポートの発行・到着が出願期間に間に合わないおそれがあるため、出願を検討し始めた時点で、いつのスコアを使えるか、次回の受験機会をいつに設定するかを早めに計画しておくことが重要です。
また、TOEIC L&R IPテスト(オンライン方式)のスコアやTOEFLのスコアを利用する場合は、事前に工学系事務部教務課への問い合わせが必要とされています。出願受付期間内にスコアレポートの確認ができない場合は出願自体が受理されない可能性もあるため、特殊な形式のスコアを使う予定がある場合は、早めに大学へ確認しておきましょう。
高専内でのTOEIC-IP実施を活用する
多くの高等専門学校では、校内で団体特別受験制度(TOEIC-IP)を実施しており、公開テストの会場まで足を運ばなくても、学内で受験機会を確保できるケースが少なくありません。TOEIC-IPは公開テストと出題形式・難易度がほぼ同等とされているため、まずは自分の高専でIPテストがいつ実施されるかを教務担当や英語科の教員に確認しておくとよいでしょう。ただし、出願に使うTOEIC-IPのスコアは、実施団体が出願者の在籍する高専である場合に限り「受験状況に関する証明書」の追加提出が必要になる点は、あらためて念頭に置いてください。学内でのIP受験と公開テストの両方を計画的に組み合わせることで、受験機会を増やしながらスコアを伸ばしていくのが効率的な進め方です。
TOEICスコアの換算式と配点への影響
「TOEICで何点取れば有利になるのか」を考えるうえで欠かせないのが、募集要項に明記されている換算式です。北海道大学工学部の編入学(一般選抜)では、TOEIC L&R 600点とTOEFL iBT 61点が、それぞれ筆記試験100点満点中80点に換算されると定められています(TOEFL-ITPを利用する場合は、いったんiBTのスコアに換算したうえで評価されます)。この基準を知っているかどうかで、どのくらいのスコアを目標にすればよいかの解像度が大きく変わります。
換算の考え方を整理する
換算式が示しているのは、あくまで「600点=80点」という1点の基準であり、それより低いスコアがどのように按分されるか、あるいは600点を超えた場合に80点を超えて加点されるのかといった細かい計算方法は、募集要項の公開情報だけでは明示されていません。600点という数字は、100点満点中80点という比較的高い評価を得られる一つの目安ラインと捉え、実際の得点シミュレーションよりも「600点を安全に超える」ことを当面の目標に据えるのが現実的です。
配点全体における外国語の位置づけ
工学部編入学(一般選抜)の配点は学科・コースによって多少異なりますが、いずれも合計600点満点の中で、外国語(英語・TOEIC/TOEFL換算)は100点、自然科学系(数学・物理・化学の学力試験合計)は300点、面接及び調査書は200点という構成です。つまりTOEICスコアが影響するのは600点満点のうち100点分であり、割合にすると全体の約6分の1にあたります。
| 学科・コース例 | 数学 | 物理 | 化学 | 自然科学系小計 | 外国語(英語) | 面接・調査書 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 応用物理工学コース | 125 | 125 | 50 | 300 | 100 | 200 | 600 |
| 応用化学コース | 80 | 80 | 140 | 300 | 100 | 200 | 600 |
| 情報理工学コース | 150 | 100 | 50 | 300 | 100 | 200 | 600 |
| 機械情報コース | 120 | 120 | 60 | 300 | 100 | 200 | 600 |
| 環境工学コース | 100 | 100 | 100 | 300 | 100 | 200 | 600 |
この配点構成からわかるとおり、外国語の配点比率は自然科学系(数学・物理・化学)や面接・調査書に比べて大きくはないものの、当日の筆記試験が不要な分、出願前にスコアを確保しておけば本番の負担を減らせるという意味で戦略上のメリットは大きいといえます。逆に言えば、TOEICのスコアだけに気を取られて数学・物理・化学の対策が手薄になると、合計600点のうち半分を占める自然科学系で失点し、合否に影響しかねません。TOEIC対策と専門科目対策のバランスを最初から意識しておきましょう。
なぜ工学部は英語の筆記試験を課さないのか
他学部が当日の英語筆記試験を課しているのに対し、工学部だけがTOEIC・TOEFLのスコア提出方式を採用している背景には、試験日程を数学・物理・化学の専門科目に集中させ、受験生の負担を英語以外の科目に振り向けるという考え方があるとみられます。工学部の編入学試験は面接と3科目の筆記試験(数学・物理・化学)を1泊2日の日程で実施しており、これに英語の筆記試験まで加えると受験生・大学双方の負担が大きくなります。外部の標準化されたテストであるTOEIC・TOEFLのスコアを活用することで、英語力を公平かつ効率的に測定しながら、専門科目によりウェイトを置いた選抜を行っていると考えられます。
換算式を使った具体的な得点イメージ
例えば、TOEIC L&Rで650点を取得した場合、募集要項の換算式が示す「600点=80点」を基準にすると、80点を上回る評価が期待できるおおよその目安になります。逆に550点前後にとどまった場合は、80点をやや下回る評価になる可能性があると考えられます。ただし、600点を挟んだ具体的な換算カーブ(1点刻みでどう配点されるか)は募集要項に明記されていないため、あくまで「600点付近が一つの目安ライン」という理解にとどめ、過度に精緻な得点シミュレーションに時間を使うよりも、スコアそのものを伸ばす対策に注力するほうが合理的です。
必要TOEICスコアの目安をどう考えるか
北海道大学工学部は、募集要項上で「合格に必要なTOEICスコアの最低点」を公表しているわけではありません。公式に確認できる基準は、600点で100点満点中80点に換算されるという換算式のみであり、それ以下や以上のスコアでどう評価が変わるかは公開されていない点は、本文の前提としてあらためて明記しておきます。
600点を基準ラインとして考える
この換算式を踏まえると、まずはTOEIC L&R 600点を安全に超えることを当面の目標に設定するのが現実的な考え方です。600点は英語力の中級レベルの目安とされるスコアであり、高専のカリキュラムで英語を継続的に学習してきた受験生であれば、計画的な対策次第で十分に到達可能な水準といえます。余裕を持って合否ラインを超えたいのであれば、700点前後を目標に据えて準備を進める受験生も少なくありません。
他大学の編入試験における目安との比較
「大学名+編入+TOEIC」という検索が行われる背景には、東京外国語大学や名古屋大学など、他の国立大学の編入試験でも外部英語検定を活用するケースが増えているという事情があります。大学・学部によって求められるスコアの水準は異なりますが、外部検定を編入試験に活用する大学に共通して言えるのは、「基準スコアぎりぎり」ではなく余裕を持ったスコアを確保しておいたほうが、本番での安心材料になるという点です。北海道大学工学部の場合も、600点という換算の基準ラインを意識しつつ、可能であればそれを上回るスコアを目指す姿勢が望ましいでしょう。
数値の出典を区別して考える
本記事で紹介した「600点=80点」という換算式は、北海道大学工学部の公式募集要項に明記された一次情報です。一方、「700点を目指す」「700〜800点は欲しい」といった目安は、編入対策を専門とする各種情報サイトで語られる経験則・傾向であり、大学が公式に定めた基準ではありません。公式な換算基準と、対策サイド側の経験則にもとづく目標値は、明確に区別して受け止めることが大切です。数字を見るときは、それがどちらの情報なのかを常に意識しておきましょう。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
理学部・法学部など他学部編入では英語はどう出題されるか
ここまで見てきたとおり、TOEIC・TOEFLのスコア提出が評価に使われるのは工学部の編入学(一般選抜)に限られます。他の学部を志望している場合、TOEIC対策よりも当日の筆記試験対策を優先すべきです。学部ごとの違いを詳しく見ていきましょう。
理学部は学科によって英語試験の有無が異なる
理学部の第3年次編入学は、数学科・物理学科・地球惑星科学科の3学科で実施され、募集人員はいずれも若干名です。数学科・物理学科の編入試験には英語の試験科目自体が含まれておらず、それぞれ数学または物理学の筆記試験と口述試験のみで選抜が行われます。一方、地球惑星科学科は筆記試験に「基礎的な英語と数学の理解度・知識」を問う内容が含まれますが、これも当日大学が作成した問題であり、外部スコアの提出は求められていません。つまり理学部志望者にとって、TOEICのスコアは編入試験の評価に直接関係しないということになります。理学部編入学試験全体の出願資格や日程の詳細は、北海道大学理学部の編入試験で確認してください。
法学部は英文和訳中心の当日筆記試験
法学部の編入学試験(第3年次・第2年次)でも、英語は試験科目に含まれていますが、方式はTOEIC等の外部スコア提出ではなく当日の筆記試験(英文和訳が中心)です。3年次編入では英語と専門科目(憲法・民法・刑法を中心とする分野)、2年次編入では英語と小論文が試験科目とされています。出題される英文は法学・政治学に限らず、自然科学や社会科学など幅広い分野から選ばれる傾向があるとされており、TOEIC的な選択式の設問形式とは異なる、じっくり読んで正確に訳す力が求められます。法学部の編入試験対策については、北海道大学法学部の編入試験で詳しく解説しています。
教育学部も筆記試験が中心とみられる
教育学部の編入学試験は、筆記試験(英語および論文を含む総合問題)と口述試験という構成が一般的とされています。教育学部の場合もTOEIC等の外部スコアを直接の評価対象とする制度は確認できておらず、当日の筆記試験を通じて英語力を測る方式が中心とみられます。ただし、これは複数の情報源からの整理であり、最新年度の詳細な試験時間や配点は募集要項の請求(テレメール等)でご確認いただくのが確実です。
「TOEICが不要」は「英語力が不要」ではない
理学部・法学部・教育学部でTOEICのスコア提出が求められないからといって、英語対策そのものが不要というわけではありません。むしろ、当日の筆記試験では専門的な英文を正確に読み解き、日本語で説明する力が問われるため、TOEICのようなリスニング・短文読解の対策だけでは不十分です。志望学部が工学部以外の場合は、専門分野に関連する英文の多読・精読、和訳の練習といった、筆記試験に直結する対策に時間を割くことをおすすめします。
TOEIC対策の学習法(L&Rスコアを伸ばす具体的な方法)
工学部編入を目指す高専生がTOEIC L&Rのスコアを伸ばすには、Reading(読解)・Listening(聴解)それぞれの特性に合わせた対策が欠かせません。学校の専門科目の学習と並行して進める必要があるため、限られた時間で効率よく得点を伸ばす工夫が重要になります。
単語・文法の基礎固めを優先する
TOEIC L&Rで扱われる語彙・文法は、ビジネスシーンを想定した実用的な内容が中心です。高専の英語授業で扱う学術的・専門的な英文とは語彙の傾向が異なるため、TOEIC専用の単語帳・文法問題集を使って、頻出語彙とビジネス表現を先に押さえておくと得点が伸びやすくなります。文法についても、TOEICで頻出のパターン(時制・関係代名詞・比較表現など)を優先的に復習し、苦手分野を早めに洗い出しておきましょう。
Part別の攻略ポイントを押さえる
TOEIC L&Rは、Listening Part1〜4、Reading Part5〜7という構成です。Part5・6の文法問題は短時間で解答できるため得点源にしやすく、Part7の長文読解は時間配分の管理が得点を左右します。Listeningについては、Part3・4の会話・トークで話の流れを予測しながら聞く練習を重ねることで、聞き逃しによる失点を減らせます。公式問題集や模試を使って本番形式の演習を重ね、自分がどのPartで時間を使いすぎているかを把握しておくとよいでしょう。
公式問題集と模試の活用
TOEICの対策教材としては、ETS(TOEICの実施団体)が発行する公式問題集が本番の出題形式・難易度に最も近いとされています。市販の対策本で基礎を固めたうえで、公式問題集で本番形式の演習量を確保するという順序で進めると、無理なく実力を伸ばしやすくなります。可能であれば、出願に使えるスコアの受験時期(2024年4月以降)を意識しつつ、複数回の受験機会を確保して、best scoreを積み上げていく計画を立てましょう。
リスニング力を伸ばす具体的な取り組み方
TOEIC L&Rのリスニングセクションは、Part1(写真描写)・Part2(応答問題)・Part3(会話問題)・Part4(説明文問題)の4パートで構成されます。Part1・Part2は基礎的な語彙と定型表現を押さえれば得点が安定しやすい一方、Part3・Part4は複数人の会話や長めのアナウンスを聞き取りながら設問を先読みする力が求められます。効果的な対策としては、公式問題集の音声を繰り返し聞くシャドーイング、スクリプトを見ながら聞き取れなかった箇所を確認するディクテーションなどが挙げられます。通学・通学準備の時間を活用して、毎日短時間でもリスニング音声に触れる習慣を作ることが、スコアの底上げにつながります。
限られた時間で得点効率を上げる考え方
高専のカリキュラムは専門科目の比重が高く、TOEIC対策にまとまった時間を確保しにくいという声も少なくありません。全パートを均等に対策するのではなく、自分の得点分布を見て伸びしろの大きいパートに時間を集中させるほうが、限られた時間で効率よくスコアを伸ばせます。例えば文法問題(Part5)は出題パターンが比較的絞られているため短期間で得点力が上がりやすく、長文読解(Part7)は時間配分の練習を積むことでケアレスミスによる失点を減らせます。自分の弱点を模試の結果から客観的に把握し、優先順位をつけて取り組むことが遠回りを避けるコツです。
専門的な英文にも慣れておく
TOEICのスコア自体は工学部編入試験の外国語評価に直結しますが、入学後は専門科目の教科書や論文で工学系の英文を読む機会が増えます。TOEIC対策と並行して、専門分野に関連する英語の技術文書やニュース記事に触れておくことで、入学後の学習にもスムーズに移行できます。編入学は「合格すればゴール」ではなく、その後の専門教育についていくための基礎体力づくりでもある、という視点を持っておくとよいでしょう。
半年前から逆算した学習計画の例
出願に使えるスコアを確実に確保するには、出願期間の半年〜1年前から計画的に準備を進めるのが理想です。以下は、高専4年生の夏から編入学試験の前年にかけて対策を進める場合の一例です。
| 時期 | 取り組みの目安 |
|---|---|
| 対策開始期 | 単語・文法の基礎固め。TOEIC専用の単語帳を1冊仕上げ、頻出文法パターンを復習する |
| 対策中期 | 公式問題集でPart別の演習を開始。模試形式で時間配分を体に覚えさせる |
| 初回受験 | 1回目の本番受験。現状のスコアと弱点Partを把握する |
| スコア向上期 | 弱点Partを中心に演習量を増やす。専門科目(数学・物理・化学)の対策と並行して進める |
| 目標スコア確定期 | 2〜3回目の受験でスコアを積み上げ、600点(できれば700点前後)を安定して超える状態を作る |
| 出願直前期 | デジタル公式認定証を取得し、出願書類一式を整える。専門科目・面接対策に比重を移す |
この表はあくまで一例であり、高専のカリキュラムや定期試験、部活動などのスケジュールに合わせて柔軟に調整することが大切です。重要なのは、出願直前になって初めてTOEICを受験するのではなく、複数回受験してスコアを伸ばす余地を確保しておくという考え方です。
スコアの推移を記録し、繰り返し受験する
TOEICは1回の受験で満足のいくスコアが出るとは限りません。Part別の正答率やスコアの推移を毎回記録しておくことで、自分がどの分野を優先的に強化すべきかが見えてきます。1回目の結果を踏まえて2回目までの学習内容を調整し、必要であれば3回目の受験も視野に入れておくと、2024年4月以降という受験時期の条件の中でも無理なくベストスコアを積み上げていけます。
出願・受験までのスケジュールと注意点
工学部編入学(一般選抜)の出願には、TOEIC・TOEFLのスコア提出以外にも複数の書類・手続きが必要です。ここでは、出願までに押さえておきたい実務的なスケジュールと注意点を整理します。
2024年4月以降のスコアという制約から逆算する
令和9年度の募集要項では、提出できるTOEIC・TOEFLのスコアは2024年4月以降に受験したものという条件が付いています。出願受付期間(令和8年5月7日〜13日必着)から逆算すると、受験自体は十分な余裕を持って行えますが、目標スコアに届かなかった場合の再受験や、デジタル公式認定証の申請・発行にかかる時間も見込んでおく必要があります。TOEIC L&Rのデジタル公式認定証は申し込みから発行までに一定の日数がかかるため、出願直前ではなく、遅くとも出願期間の1〜2か月前には目標スコアを確定させておくのが安全です。
スコアレポートの提出方式に注意する
TOEIC L&R(公開テスト)は「デジタル公式認定証(A4版・カラー)」の提出が原則である一方、TOEIC-IPのスコアを使う場合は紙媒体のスコアレポートの写しに加え、条件によっては「受験状況に関する証明書」の追加提出が必要です。面接時には、出願時に提出したスコアレポート(写し)の原本を持参する必要があり、原本が確認できない場合は失格となる可能性があると募集要項に明記されています。スコアレポートは一度受け取ったら、出願書類の提出まで大切に保管しておきましょう。
出願書類全体のスケジュール感
TOEICスコア以外にも、入学願書・写真票・受験票、検定料(30,000円)の振込証明、調査書、成績証明書、卒業(見込み)証明書といった書類を揃える必要があります。出願は郵送のみで受け付けられ、必着期限を過ぎると理由を問わず受理されないため、学校の教務担当と連携しながら、余裕を持ったスケジュールで書類を準備しましょう。会社等に在職中の者は所属長の受験許可書も必要になります。
受験票が届かない場合の対応
受験票は出願後、大学から郵送されます。指定された日までに受験票が届かない場合は、速やかに大学の担当窓口(工学系事務部教務課)に電話で確認するよう募集要項で案内されています。出願書類の不備や郵送トラブルに早めに気づくためにも、受験票の到着予定日はカレンダーに控えておくとよいでしょう。
併願戦略と対策の進め方
編入学試験は年に1回しか実施されないケースが多く、限られたチャンスをどう活かすかが合否を左右します。ここでは、北海道大学工学部を中心とした併願の考え方と、対策の進め方を整理します。
一般選抜と特別選抜の併願
工学部の編入学試験には、TOEICスコア提出が必須の「一般選抜」のほかに、学校長の推薦にもとづく「特別選抜」があります。両方の試験は併願が可能ですが、併願する場合はそれぞれの試験に出願が必要で、検定料(30,000円)も両方にかかります。同一コースまたは異なる志望コースを併願受験し、両方の試験で合格点に達した場合は、学校長からの推薦を受けている特別選抜での合格として扱われる点も覚えておきましょう。特別選抜の出願資格や選考方法は一般選抜と異なる場合があるため、詳細は工学部の募集要項で個別に確認してください。
他大学・他学部との併願を検討する場合
TOEIC・TOEFLのスコア提出方式は、北海道大学工学部に限らず、他の国立大学の理工系編入試験でも採用が広がっています。一度TOEICで高いスコアを確保しておけば、複数の大学・学部の出願に同じスコアを使い回せる可能性がある点は、TOEIC対策に時間を投資する大きなメリットです。志望校が北海道大学工学部一本に絞られていない場合は、併願先の英語試験の方式(スコア提出か筆記試験か)もあわせて確認し、対策の優先順位を調整しましょう。
専門科目とTOEIC対策の時間配分
工学部編入学(一般選抜)は、合計600点のうち自然科学系(数学・物理・化学)が300点、外国語(TOEIC・TOEFL換算)が100点、面接及び調査書が200点という配点です。TOEIC対策に偏りすぎて専門科目の対策時間が不足しないよう、早い段階でスコアを確保し、専門科目対策に時間を回せる状態を作るのが理想的な進め方です。高専のカリキュラムの中で数学・物理・化学の基礎を固めつつ、TOEICは受験のたびにスコアを積み上げていくイメージで、並行して計画を立てるとよいでしょう。
高専内の情報収集と先輩の体験談を活用する
編入学試験は同じ高専の先輩が過去に受験しているケースも多く、校内に蓄積された過去の出願実績や面接での質問内容といった情報は、独力で集める一次情報よりも実践的な手がかりになることがあります。担任教員や進路指導室に、過去に北海道大学工学部へ編入した先輩の情報が残っていないか確認してみるとよいでしょう。TOEICのスコア推移や、専門科目対策にどれくらいの時間を配分していたかといった具体的な体験談は、自分の学習計画を立てるうえでも参考になります。
面接対策とTOEIC対策を連動させる
工学部編入学(一般選抜)の面接及び調査書の配点は200点と、外国語(TOEIC/TOEFL換算)の100点を上回ります。TOEICのスコアが順調に伸びている時期こそ、志望理由や将来のビジョンを言語化する面接対策にも時間を割くようにすると、対策全体のバランスが取れます。面接では、なぜ北海道大学工学部の編入を志望するのか、どのコースで何を学びたいのかを具体的に説明できることが重要です。TOEICのスコアづくりと並行して、志望理由書の下書きや自己PRの整理も少しずつ進めておきましょう。
独学の限界と第三者の指導活用
TOEIC対策や専門科目の過去問対策は独学でも進められますが、換算式の解釈や出願書類の準備、面接対策まで含めると、情報収集だけでもかなりの時間がかかります。独学での対策に不安がある場合は、大学編入試験に詳しい専門家の指導を活用するのも一つの方法です。大学編入対策の個別指導では、TOEIC対策と専門科目対策の時間配分の相談から、出願書類・面接対策まで、志望校の募集要項にもとづいた個別サポートを行っています。
よくある質問(FAQ)
北海道大学の編入試験は全学部でTOEICが必要ですか?
いいえ、必要ありません。TOEIC・TOEFLのスコア提出が英語試験の代わりになるのは工学部の編入学(一般選抜)のみです。理学部・法学部・教育学部は当日の筆記試験(または理学部の一部学科のように英語試験自体が課されない)という方式のため、志望学部によって対策の内容が大きく異なります。
工学部編入に必要なTOEICスコアの目安は何点ですか?
公式に公表されている合格最低点はありませんが、募集要項ではTOEIC L&R 600点が筆記試験100点満点中80点に換算されると明記されています。この600点を安全に超えることを当面の目標とし、余裕を持ちたい場合は700点前後を目指す受験生が多い傾向です。
TOEICのスコアはいつ受験したものが有効ですか?
令和9年度の募集要項では、2024年4月以降に受験したTOEIC L&RまたはTOEFL iBTのスコアであることが条件とされています。出願年度によって基準日が変わる可能性があるため、出願を検討する年度の募集要項で必ず確認してください。
TOEIC-IPのスコアでも出願できますか?
TOEIC-IPのスコアも利用可能ですが、公開テストのデジタル公式認定証とは提出方法が異なります。スコアレポート(紙媒体)の写しの提出に加え、実施団体が在籍する高専である場合は「受験状況に関する証明書」の追加提出が必要になるケースがあるため、事前に大学の担当窓口へ問い合わせておくと安心です。
TOEFLでも代用できますか?
可能です。工学部の募集要項ではTOEFL iBT 61点がTOEIC L&R 600点と同様に、筆記試験100点満点中80点に換算されると定められています。TOEFL-ITPのスコアを利用する場合は、iBTのスコアに換算したうえで評価される仕組みです。
TOEICスコアを提出すれば英語の面接対策は不要ですか?
TOEICスコアはあくまで外国語(英語)の学力評価に充てられるものであり、面接及び調査書は別途200点分の配点があります。面接では志望動機や専門分野への理解度が問われるため、TOEIC対策とは別に面接対策の時間を確保しておく必要があります。
理学部や法学部の編入試験でTOEICは使えますか?
公式に確認できる範囲では、理学部・法学部ともにTOEIC等の外部スコアを評価に用いる制度は無く、当日の筆記試験(理学部は学科により試験科目自体が無い場合もあり、法学部は英文和訳中心)で英語力が測られます。TOEIC対策よりも、専門分野の英文読解・和訳の練習を優先することをおすすめします。
TOEICスコアが伸び悩んでいる場合、出願を諦めるべきですか?
600点という換算基準はありますが、それを下回るスコアがどのように評価されるかは募集要項に明記されていません。スコアが伸び悩んでいる場合でも、専門科目(数学・物理・化学)や面接・調査書の対策を並行して積み上げることで、総合点でカバーできる可能性があります。焦って諦める前に、残りの試験科目とのバランスを見直してみましょう。
まとめ|北海道大学編入のTOEIC対策は学部の違いを理解することから
北海道大学編入のTOEIC対策について、工学部編入学(一般選抜)の仕組みを中心に見てきました。最後に、この記事の要点を整理します。
- TOEIC・TOEFLのスコア提出が英語試験の代わりになるのは、高専卒業者を対象とする工学部の編入学(一般選抜)のみ
- 工学部では英語の筆記試験を行わず、TOEIC L&R 600点・TOEFL iBT 61点をそれぞれ筆記試験100点満点中80点に換算して評価する
- 配点は合計600点満点のうち、外国語(TOEIC/TOEFL換算)100点・自然科学系(数学・物理・化学)300点・面接及び調査書200点という構成
- 提出できるスコアには受験時期の制限(令和9年度は2024年4月以降)があり、デジタル公式認定証の準備には時間がかかるため早めの計画が必要
- 理学部・法学部・教育学部はTOEICのスコア提出制度が無く、当日の筆記試験(英文和訳や専門的な英文読解)が中心
- 「TOEICが不要な学部=英語対策が不要」ではなく、志望学部に応じた英語対策の切り替えが重要
- TOEIC対策に偏りすぎず、専門科目・面接対策とのバランスを取ることが総合点での合格につながる
北海道大学の編入学試験は、学部によって英語試験の方式がまったく異なるという点が最初のつまずきポイントになりがちです。工学部志望であればTOEIC・TOEFLのスコア取得を計画的に進め、それ以外の学部志望であれば当日の筆記試験に向けた専門英文の読解対策を優先するというように、志望学部に応じて対策の優先順位を切り替えることが、限られた準備期間を有効に使う近道です。募集要項は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず最新の学生募集要項を確認したうえで準備を進めてください。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)



