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【大学編入】これでわかる!北海道大学法学部(3年次)の傾向と対策

北海道大学法学部の編入学試験は、第3年次編入と第2年次編入の2区分で実施され、いずれも募集人員は10名です。第3年次編入では専門科目(法学・政治学の基礎的問題)と英語、第2年次編入では小論文と英語が課され、出願資格や試験科目が年次によって異なります。この記事では、令和9年度(2027年入学)の最新募集要項をもとに、北海道大学法学部編入学試験の出願資格・日程・試験科目・倍率・対策を網羅的に解説します。
北海道大学法学部の編入学試験とは、他大学等で一定期間在学し一定単位を修得した学生や、短期大学・高等専門学校・専修学校専門課程の卒業者などを対象に、法学部の第3年次または第2年次への入学を認める選抜制度です。一般入試とは出願資格・試験科目が大きく異なるため、一般入試とは別立ての専用対策が欠かせません。
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本記事では、令和9年度学生募集要項に基づく募集人員・出願資格・出願書類・試験日程・試験科目の一次情報を整理したうえで、専門科目(法学・政治学)と英語それぞれの傾向と対策、過去3年間(令和6〜8年度)の志願者数・合格者数から見る倍率、実際の合格者の学習スケジュールと併願戦略まで解説します。北海道大学法学部の編入試験を検討し始めたばかりの人にも、すでに過去問演習に入っている人にも役立つ内容を目指しました。
編入学試験の情報は年度によって出願期間や試験日が変わるため、出願前には必ず最新の募集要項を北海道大学法学部の公式サイトで確認してください。募集要項自体には願書等の出願書類が付属していないため、テレメールでの請求が必須である点にも注意が必要です。請求受付は最終出願締切日の1週間前で終了するため、余裕をもって手続きすることが推奨されています。
北海道大学法学部の編入学試験とは(概要)
法学部の沿革
北海道大学は1876年設立の札幌農学校を前身とする大学で、現在の法学部は1947年に北海道帝国大学に設置された法文学部を出発点としています。その後、文系学部の再編を経て、1953年に法学部として独立し、同時に大学院法学研究科も設置されました。法学部では法学と政治学の両方を専門的に学ぶことができ、編入学生も入学後は生え抜きの学生と同じカリキュラムで学びます。長い歴史を持つ学部だからこそ、判例研究の蓄積や卒業生ネットワークも厚く、法曹・公務員・企業法務など幅広い進路につながっている点も特徴です。
編入学生として学ぶ意味
編入学生は、他大学で学んだ経験や問題意識を持ったうえで法学部に加わることになります。生え抜きの学生とは異なる視点や経験を持ち込めることは、ディスカッションやゼミでの議論において強みになる場面も少なくありません。一方で、法学・政治学の基礎科目については編入前にある程度の予習をしておかないと、入学後のカリキュラムに追いつくまでに苦労することもあります。編入学試験の対策として法学・政治学の基礎を固めておくことは、そのまま入学後の学習の土台づくりにもつながります。
3年次編入と2年次編入の違い
北海道大学法学部の編入学試験には、第3年次編入学と第2年次編入学の2つの区分があります。第3年次編入は、他大学に2年以上在学し42単位以上修得した者(または卒業者・短大高専卒業者など)を対象に、専門科目(法学・政治学)と英語で選考します。第2年次編入は、他大学に1年以上在学し32単位以上修得した者などを対象に、小論文と英語で選考します。専門科目の試験がある3年次編入の方が、法学・政治学の専門知識を問われる分だけ対策範囲が広くなる一方、2年次編入は後述のとおり倍率が高くなる傾向があります。
3年次編入は入学後2年以上4年以内で卒業を目指す設計、2年次編入は入学後3年以上7年以内で卒業を目指す設計になっており、卒業までの在学年数の上限も年次によって異なります。在学中に修得した単位は、一般教養に相当する科目については上限まで包括的に認定され、専門科目に相当する科目についても一部が「法学入門」「政治学入門」等の単位として認定される場合があります。
両区分は併願も可能で、併願して両方に合格した場合は第3年次編入学の合格者として扱われます。どちらを主軸に対策するかで学習計画も変わるため、まずは自分がどちらの出願資格に該当するかを確認しましょう。大学編入対策コースでは、出願資格の確認段階から専門講師が相談に乗ります。
法学部で学べる内容と卒業後の進路
カリキュラムの特徴
北海道大学法学部では、法学の基礎理論から民法・刑法・憲法・商法・行政法といった各分野の専門知識、国際法・比較法まで幅広く学ぶことができます。編入学生は入学後、法学入門科目等での単位認定を受けつつ、生え抜きの学生と同じ専門科目を履修していくため、編入前に基礎的な法学・政治学の学習を進めておくと、入学後のカリキュラムにもスムーズに移行しやすくなります。模擬裁判やケーススタディといった実務的な学びの機会が用意されているのも特徴で、条文知識を実際の事案にどう当てはめるかを考える力が養われます。
卒業後の主な進路
法学部の卒業後の進路は多岐にわたります。司法試験を経て弁護士を目指す道のほか、裁判所職員・検察官・警察官などの法曹系公務員、国家公務員・地方公務員、企業の法務部門でのキャリアなどが代表的です。国際法や比較法を学んだ学生の中には、国際機関やNGO・NPOで活躍する道を選ぶ人もいます。法律に直接関わる仕事以外にも、コンサルティング会社や金融機関など、論理的思考力を活かせる民間企業へ進む卒業生も少なくありません。編入学を検討する際は、こうした卒業後の進路も見据えたうえで、志望理由書の内容を組み立てると説得力が増します。
編入学が向いている人
編入学試験は、法学・政治学を専門的に学び直したい人や、今の大学・学部で学ぶ内容とは異なる進路を目指したいと考えている人に向いています。在学中に法学部以外の分野を学んだ経験は、法律を多角的な視点で捉える力につながることもあり、編入学試験の志望理由書でも自分なりの強みとしてアピールしやすいポイントです。逆に、法学・政治学の基礎学習に一定の時間を割ける環境にない場合は、専門科目の負担が大きい3年次編入よりも、まずは2年次編入や併願を検討するという選択肢もあります。
募集人員と出願資格
募集人員
令和9年度の募集人員は、法学課程の第3年次編入学が10名、第2年次編入学が10名です。この人数は近年ほぼ一定しており、令和6〜8年度の3年次編入は毎年合格者10名で推移しています(詳細は後述の倍率セクションを参照)。募集人員が少ないぶん、1つのミスが合否を分けやすいため、出願資格の確認から出願書類の準備まで、ケアレスミスなく進めることが合格への第一歩になります。
出願資格(3年次・2年次)
出願資格は年次によって求められる在学期間・修得単位数が異なります。両区分に共通して、大学の卒業者・退学者だけでなく、短期大学・高等専門学校の卒業者、専修学校専門課程の修了者、大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与された者なども出願対象に含まれる点が特徴です。主なパターンを整理すると次のとおりです。
| 区分 | 第3年次編入学 | 第2年次編入学 |
|---|---|---|
| 在学要件の基本形 | 他大学に2年以上在学(休学期間除く)し42単位以上修得 | 他大学に1年以上在学(休学期間除く)し32単位以上修得 |
| 卒業者・修了見込み者 | 本学又は他大学の卒業者・卒業見込み者 | 同左 |
| 中途退学者 | 所定の授業科目を履修し42単位以上修得した中途退学者 | 所定の授業科目を履修し32単位以上修得した中途退学者 |
| 短大・高専卒業者 | 出願可(令和9年3月までの卒業見込み含む) | 出願可(同左) |
| 専修学校専門課程修了者 | 修業年限2年以上等の基準を満たせば出願可 | 同左 |
| 高校専攻科修了者 | 修業年限2年以上等の基準を満たせば出願可 | 同左 |
| 学位授与機構による学位取得者 | 出願可(取得見込み含む) | 出願可(同左) |
出願資格は毎年見直される可能性があるため、上記はあくまで令和9年度募集要項に基づく骨子です。自分の在学状況・修得単位数がどのパターンに該当するかは、必ず最新の募集要項で個別に確認してください。特に「見込み」で出願する場合、要件を満たせなかった場合は入学が取り消される点にも注意が必要です。単位数の判定は在学大学の証明書に基づいて行われるため、成績証明書に記載される単位数を早めに確認しておくと安心です。
また、出願資格を満たしているかどうかの判断に迷うケースとして、留学や休学を挟んでいる場合、海外の大学に在学していた場合、複数の学校を経て現在の大学に在籍している場合などが挙げられます。こうした特殊なケースに該当する場合は、自己判断で出願を諦めたり進めたりせず、事前に法学部教務担当へ問い合わせて確認するのが確実です。募集要項に記載されている問い合わせ先を活用し、早めに疑問点を解消しておきましょう。
出願書類・出願期間・検定料
出願期間と出願方法
令和9年度入学の出願期間は令和8年10月5日(月)から10月7日(水)までで、出願は必ず郵送によることとされ、10月7日当日の消印まで有効です(10月8日以降の消印は受理されません)。出願書類は法学部所定の封筒に入れ、速達特定記録扱いで発送する必要があり、直接持参しての提出はできません。受験票は10月下旬に郵送されるため、出願後すぐに手元に届くわけではない点も覚えておきましょう。出願期間はわずか3日間しかないため、必要書類は早めにそろえ、余裕をもって発送することが大切です。
出願書類一覧
出願にあたっては、次のような書類の提出が求められます。
- 入学願書・受験票・写真票:必要事項を記入し、出願前3ヶ月以内に撮影した写真(上半身脱帽・正面向き)を貼付する
- 編入学希望理由書:編入学を希望する理由を具体的に記入する
- 入学検定料の払込証明書:所定の方法で検定料を払い込んだ証明(振込は郵便局・銀行の窓口のみでATM不可)
- 卒業(見込)証明書・在学証明書または退学証明書:出身または在学の大学等が証明したもの(いずれか該当するものを提出)
- 成績証明書(厳封したもの):出身または在学の大学等が証明し厳封したもの。厳封してもらえない場合は事情を記したメモを同封する
- 返信用封筒2枚・宛名票:受験票送付・合否通知・合格者の入学手続書類送付に使用
編入学希望理由書は、大学編入志望理由書の添削ガイドで解説しているように、なぜその大学・学部でなければならないのかを具体的なエピソードとともに書くことが評価されやすい傾向にあります。字数や書式は年度の募集要項の様式で指定されるため、テレメールで請求した最新の様式に沿って作成しましょう。成績証明書は厳封が原則ですが、在学大学の都合で出願期間内に間に合わない場合は、学修簿など学修状況がわかる書類のコピーを先に提出し、後日提出できる救済措置も用意されています。
検定料・入学料・授業料
入学検定料は30,000円で、第3年次と第2年次を併願する場合も同額です。合格後に必要となる費用としては、入学料282,000円(予定額)、授業料267,900円/期(年額535,800円、予定額)が示されています。学生納付金は改定される場合があり、入学時点の金額が適用されるため、あくまで予定額として把握しておきましょう。検定料は一度払い込むと、出願書類を提出しなかった場合や誤って二重に払い込んだ場合を除き返還されないため、出願する意思が固まってから手続きすることをおすすめします。
提出前に確認したいポイント
出願書類は種類が多く、証明書の発行に時間がかかるものもあるため、直前にまとめて準備しようとすると間に合わなくなるおそれがあります。次のような点を早めに確認しておくと安心です。
- 在学(出身)大学の証明書発行窓口の受付時間・発行にかかる日数を確認しておく
- 成績証明書の厳封に対応してもらえるか、在学大学の窓口に事前に確認しておく
- 検定料の払込先(郵便局・ゆうちょ銀行の窓口)と、払込みに必要な持ち物を確認しておく
- 編入学希望理由書は下書きの段階から時間をかけ、直前に慌てて書かないようにする
出願期間はわずか3日間しかないため、証明書類は出願期間が始まる前に準備を終えておくのが理想です。特に成績証明書は大学の窓口対応日が限られている場合があるため、早めに動き出しましょう。
試験日程と試験科目
試験日程(令和9年度)
令和9年度入学の試験は令和8年11月7日(土)に、北海道大学法学部(札幌市北区北9条西7丁目)を会場として実施されます。科目ごとの時間割は次のとおりです。
| 科目 | 時間 | 対象 |
|---|---|---|
| 小論文 | 9:20〜11:20(120分) | 第2年次編入学出願者 |
| 英語 | 12:20〜14:20(120分) | 第2年次・第3年次編入学出願者(併願者含む) |
| 専門科目 | 14:50〜16:50(120分) | 第3年次編入学出願者 |
3科目とも各120分の試験で、第3年次編入のみを受ける場合は英語と専門科目の2科目、第2年次編入のみを受ける場合は小論文と英語の2科目を受験します。併願する場合は朝から夕方まで3科目連続の受験となるため、長時間の試験に対応できる体力・集中力の配分も意識しておく必要があります。合格発表は令和8年12月4日(金)10:00(予定)で、法学部事務室前の掲示板に受験番号が掲示されるほか、全受験者に郵送で合否が通知されます。合否通知が12月11日までに届かない場合は、問い合わせに応じてもらえます。入学手続期間は令和9年3月1日(月)から3月3日(水)までです。
試験当日に向けた準備
試験会場は北海道大学法学部で、県外・道外から受験する場合は前泊も含めた移動計画を早めに立てておく必要があります。11月上旬の札幌は冷え込む日もあるため、防寒対策も忘れずに準備しましょう。併願する場合は朝の小論文から夕方の専門科目まで長時間の試験が続くため、昼食や休憩時間の過ごし方も含めて、当日の1日の流れをあらかじめシミュレーションしておくと落ち着いて臨みやすくなります。受験票や筆記用具、時計など必要な持ち物は、忘れ物がないか前日までに一つひとつ最終確認をしておきましょう。
選考方法と併願の扱い
第3年次への編入学希望者には専門科目(法学・政治学の基礎的問題)及び英語が、第2年次への編入学希望者には小論文及び英語が課され、その試験結果と出願書類の内容を総合して合否が決まります。筆記試験は科目ごとに一定の得点水準を満たす必要があり、いずれか1科目が著しく低いと総合点が高くても不利になり得ます。第3年次と第2年次を併願する場合は、小論文・英語・専門科目のすべてを受験しなければならず、両方に合格した場合は第3年次編入学の合格者として扱われます。
なお、受験者本人からの請求により、自分が受験した科目の得点・合計点と、合計点のランク(S=合格、A=Sの次位からおおむね10位以内、B=Aの次位からおおむね20位以内、C=それ以外)を後日開示してもらうことができます。不合格だった場合も自分の立ち位置を客観的に把握できるため、次年度に再挑戦する場合の指針として活用できます。開示請求には受験票または身分証明書のコピーが必要になるため、試験終了後も受験票は大切に保管しておきましょう。
専門科目(法学・政治学)の傾向と対策
出題範囲の傾向
専門科目は法学と政治学の2つの大問で構成され、法学分野は例年、概念法学ではなく実定法からの出題が中心となる傾向があります。過去の出題を見ると、憲法・民法・刑法の3分野が試験範囲の中心で、刑事訴訟法・民事訴訟法・行政法・商法といった分野は出題されにくく、他大学の編入試験と比べても試験範囲自体は比較的絞られています。「二重の基準論」「私人間効力」などの基本概念が問われる年もあれば、「法律上の争訟」「財産権」など具体的なテーマが出される年もあり、年度によって難易度や切り口にばらつきがある点が特徴です。政治学は基本概念・理論を問うオーソドックスな出題が中心で、高度に専門的な知識を問われることは少ない傾向にあります。
学習の進め方:条文・判例・過去問の活用
憲法・民法・刑法はそれぞれ重点分野を絞って学習すると効率的です。憲法では人権保障や統治機構に関する判例、民法では民法総則(契約の成立・意思表示・所有権など)、刑法では構成要件・違法性阻却事由・責任能力といった刑法総論の基本事項が頻出です。判例集や基本書を繰り返し読み込み、判例と条文を結びつけて理解することが、実定法中心の出題傾向に対応するうえで重要になります。判例はすべてを網羅する必要はなく、頻出の重要判例に絞って深く理解する方が効率的です。基本書が読みにくいと感じる場合は、資格試験対策用の入門書などで論点を整理してから基本書に戻る、という順番で学習すると理解が進みやすくなります。過去問は北海道大学法学部の公式サイトで直近3年分が公開されているため、まずは出題傾向を自分の目で確認することから始めましょう。
政治学の対策
政治学は、権力とその類型、政治制度(大統領制と議院内閣制など)、政治思想(リベラリズム・社会主義・保守主義など)、民主主義とその課題、国際関係論といったテーマが出題されやすい傾向にあります。標準的な教科書を繰り返し読み、章末問題などのアウトプット学習を重ねることで、基礎概念の理解を確実な得点力に変えていくことができます。理論を学ぶだけでなく、時事的な政治ニュースと結びつけて理解すると、記述式の答案でも説得力のある文章が書けるようになります。選択肢問題だけでなく、章末問題のテーマを自分の言葉で要約する記述練習を重ねておくと、本番の記述試験でも簡潔かつ論理的な答案を書きやすくなります。法学部の大学編入対策の記事でも、専門科目全般の学習法を解説しています。
答案作成のコツ
専門科目・政治学ともに記述式の答案作成が求められるため、知識を詰め込むだけでなく「書く練習」を並行して積むことが重要です。論点を整理してから結論を書き、その後に理由づけを展開するという型を身につけておくと、初見の問題に対しても崩れにくい答案が書けるようになります。時間内に書き切る練習を重ねるほど、本番での時間配分にも余裕が生まれます。過去問を解く際は、解答時間を計測し、実際の試験時間(120分)を意識した演習を取り入れましょう。
また、答案を書きっぱなしにせず、講師や第三者に添削してもらうことも上達の近道です。自分では気づきにくい論理の飛躍や条文の引用漏れは、第三者の視点で初めて見えてくることが多く、独学だけでは伸び悩みやすいポイントでもあります。添削を受けた答案は、どこを直せば得点が伸びるのかをメモにまとめ、次の演習に反映させる習慣をつけると、着実に答案の質が上がっていきます。
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英語の傾向と対策
出題傾向:英文和訳中心・幅広い分野からの出題
北海道大学法学部の英語試験は、2,000〜3,000語程度のまとまった英文が1題出題され、下線部和訳や要約を求められることが多いのが特徴です。法学・政治学分野の英文に限らず、自然科学や社会科学など幅広いテーマの英文が出題されることがあるため、特定分野に偏らない総合的な読解力が求められます。文章のレベルも高く、正確な読解力とスピーディーに処理する能力の両方が試されます。
基礎力強化のポイント
まず土台となるのが基礎的な英語力です。文法では関係詞・仮定法・分詞構文・倒置など長文読解で頻出する構造を確実に理解しておく必要があり、連鎖関係代名詞のようなやや複雑な文法事項も見落とさないようにしましょう。単語力については、一般的な語彙に加えて、jurisdiction(管轄権)やsovereignty(主権)といった法学・政治学の専門用語、自然科学・社会科学分野で頻出する用語もあわせて押さえておくと安心です。市販の単語帳だけでなく、過去問から専門用語を抽出して独自の単語リストを作るのも効果的な対策になります。
読解力・速読力の鍛え方
幅広い分野の英文に対応するには、法学・政治学関連の英語教材だけでなく、ニュースサイトの国際面や科学記事にも普段から触れておくことが有効です。段落ごとに要点を要約する練習や、複雑な構文を分解して読む練習を積み重ねることで、論理構造を素早くつかむ力が養われます。試験時間内に長文を読み切るには速読力も欠かせないため、キーワードを手がかりに文章の骨格を素早くつかむ練習や、時間を計って過去問を解く練習を並行して行いましょう。接続詞や指示語に注目しながら段落間のつながりを追う練習も、文章全体の論理構造を素早く把握するうえで役立ちます。最初のうちは内容理解を優先し、正確に読めるようになってから徐々にスピードを上げていくと、読解の正確さを落とさずに速読力を伸ばせます。
英語対策は専門科目の学習と並行して進める必要があるため、1日の学習時間の中で英語に充てる時間をあらかじめ決めておくと継続しやすくなります。単語・文法・読解のどれか1つに偏らず、バランスよく学習時間を配分することが、2,000〜3,000語規模の英文に対応できる読解力を身につける近道です。過去問演習に入る前に、まずは基礎的な単語・文法の抜け漏れを一通りつぶしておくと、その後の伸びがスムーズになります。
倍率・難易度の推移
3年次編入の倍率
北海道大学法学部の公式サイトが公表している編入学入試の志願者数・合格者数によると、第3年次編入の実績は次のとおりです。
| 年度 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率(目安) |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 | 40名 | 10名 | 約4.0倍 |
| 令和7年度 | 57名 | 10名 | 約5.7倍 |
| 令和6年度 | 56名 | 10名 | 約5.6倍 |
3年次編入の合格者数は令和6〜8年度いずれも10名で安定している一方、志願者数は年度によって40〜57名と変動しており、倍率は約4〜6倍の範囲で推移しています。令和8年度は志願者数が減少し倍率がやや下がりましたが、専門科目の対策範囲が広いことに変わりはなく、油断せず準備を進めることが大切です。
2年次編入の倍率
| 年度 | 志願者数 | 合格者数 | 倍率(目安) |
|---|---|---|---|
| 令和8年度 | 108名 | 10名 | 約10.8倍 |
| 令和7年度 | 115名 | 10名 | 約11.5倍 |
| 令和6年度 | 109名 | 11名 | 約9.9倍 |
2年次編入は志願者数が3年次編入の2倍以上に達し、倍率もおおむね10〜12倍と3年次編入より高い水準で推移しています。専門科目試験がない分、受験しやすいと感じる層が多く集まりやすいことが一因と考えられます。
難易度をどう捉えるか
倍率だけを見ると2年次編入の方が厳しく見えますが、3年次編入は専門科目(法学・政治学)の対策範囲が広く、実質的な準備負担は決して軽くありません。単純な倍率の高低だけでなく、自分がどの科目で得点を積み上げやすいかという観点から、3年次・2年次のどちらを主軸にするかを検討することが大切です。英語が得意で専門科目の学習時間を十分に確保できるなら3年次編入、在学期間が短く早めに動きたいなら2年次編入というように、自分の状況に合わせて戦略を立てましょう。
また、倍率は志願者数の増減によって変動するため、ある年度の倍率が低かったからといって次年度も同様とは限りません。倍率の高低に一喜一憂するのではなく、募集人員10名という限られた枠に対して自分の実力をどこまで引き上げられるかを基準に対策を進める方が、長期的には安定した成果につながります。過去問演習を通じて自分の得点力を客観的に把握し、弱点分野を早めに補強していきましょう。
合格者の学習スケジュールと併願戦略
合格者に共通する学習の流れ
スプリング・オンライン家庭教師を利用して合格した受験生の学習スケジュールを見ると、大学1年生の冬頃から法学各科目のインプットと英文解釈の基礎固めを始め、大学2年生の6月頃からは法学・政治学・英語のアウトプット中心の学習に移行し、大学2年生の夏頃からは過去問演習を本格化させるという流れが多く見られます。北海道大学法学部に限らず、難関国公立大学への編入合格者は大学1年生の秋頃から準備を始めているケースが多いのが実情です。専門科目・英語ともに範囲が広いため、インプットとアウトプットを並行させながら、出願期間である10月までに実力を仕上げていくイメージで計画を立てるとよいでしょう。時期ごとの学習の重心を整理すると、次のようになります。
| 時期 | 学習の重心 |
|---|---|
| 大学1年生の冬頃〜 | 法学各科目のインプット、英文解釈の基礎固め |
| 大学2年生の6月頃〜 | 法学・政治学・英語ともにアウトプット中心の学習へ移行 |
| 大学2年生の夏頃〜 | 法学・政治学・英語のアウトプットに加え、過去問演習を本格化 |
| 大学2年生の10月(出願期間)〜 | 出願書類の準備・提出、直前の過去問演習と弱点補強 |
このスケジュールはあくまで一例ですが、インプットの期間を長く取りすぎず、早い段階からアウトプット(過去問演習・答案作成)に移行する点は多くの合格者に共通しています。特に専門科目は記述式の答案作成に慣れが必要なため、知識を入れながら並行して書く練習を始めることが得点力の向上につながります。
3年次・2年次の併願を検討する場合
出願資格を満たすのであれば、第3年次と第2年次の併願も選択肢になります。ただし併願する場合は小論文・英語・専門科目のすべてを受験する必要があるため、学習範囲がその分広がります。北海道大学法学部(2年次)の傾向と対策もあわせて確認し、自分の出願資格・学習の進捗状況に応じてどちらを主軸にするか、あるいは併願するかを早めに決めておくと、残りの準備期間を効率的に使えます。特に、専門科目の仕上がりに不安が残る場合は、小論文対策もあわせて進めておくことで、併願先の2年次編入が保険としても機能します。逆に、専門科目に十分な手応えがある場合は、3年次編入に絞って学習時間を専門科目・英語に集中させる方が、結果的に効率よく合格ラインに到達できることもあります。併願するかどうかは、残りの学習期間と自分の得意科目を照らし合わせて判断することが大切です。
よくある質問(FAQ)
北海道大学法学部の編入試験の倍率はどのくらいですか?
令和6〜8年度の実績では、第3年次編入の倍率は約4〜6倍、第2年次編入の倍率は約10〜12倍で推移しています。第3年次編入の合格者数は毎年10名前後で安定していますが、志願者数の増減によって倍率は年度ごとに変動します。最新の数字は北海道大学法学部の公式サイトで確認できます。倍率だけで難易度を判断せず、専門科目・小論文それぞれの対策範囲もあわせて考慮することが大切です。
北海道大学法学部の編入試験の出願資格は?
第3年次編入は他大学に2年以上在学し42単位以上修得した者など、第2年次編入は他大学に1年以上在学し32単位以上修得した者などが基本形です。いずれも卒業者・退学者・短大高専卒業者・専修学校専門課程修了者なども出願対象に含まれます。詳細な要件は年度ごとの募集要項で確認してください。自分がどのパターンに該当するか判断に迷う場合は、在学大学の教務窓口や北海道大学法学部の教務担当に問い合わせるのが確実です。
試験科目は何ですか?
第3年次編入は専門科目(法学・政治学の基礎的問題)と英語の2科目、第2年次編入は小論文と英語の2科目です。いずれも各120分の筆記試験で、令和9年度は令和8年11月7日(土)に実施されます。専門科目は法学・政治学の2つの大問で構成され、英語は長文読解・和訳が中心です。
3年次編入と2年次編入を併願できますか?
併願は可能ですが、その場合は小論文・英語・専門科目のすべてを受験する必要があります。併願して両方に合格した場合は、第3年次編入学の合格者として扱われます。学習範囲は広がりますが、片方しか受からなかった場合の保険にもなります。併願を検討する場合は、早い段階から小論文対策の時間も確保しておきましょう。
過去問は入手できますか?
北海道大学法学部の公式サイトで、直近3年分(令和6・7・8年度)の入試問題がPDFで公開されています。まずは公式サイトの過去問で出題形式・難易度を確認したうえで対策を進めましょう。過去問演習を通じて、自分がどの分野の対策を優先すべきかを把握しておくことも重要です。
志望理由書はどのように書けばよいですか?
出願書類の1つである編入学希望理由書は、編入学を希望する理由を具体的に記入する所定様式です。なぜ北海道大学法学部でなければならないのかを、自分の経験や学びたい分野と結びつけて具体的に書くことが評価されやすい傾向にあります。字数や書式は年度の募集要項の様式に従い、最新版を必ず確認してください。抽象的な志望動機だけでなく、入学後にどう学びたいかまで具体的に書くと説得力が増します。
独学でも合格を目指せますか?
過去問が公式に公開されているため独学で対策を進めること自体は可能ですが、専門科目(法学・政治学)は出題範囲が実定法中心とはいえ学習量が多く、英語も幅広い分野からの出題に対応する必要があります。効率的に得点を伸ばしたい場合は、編入試験に精通した講師の指導を受けるのも一つの方法です。特に記述式の答案を自分1人で客観的に評価するのは難しいため、添削を受けられる環境があると学習効率が上がりやすくなります。
編入試験の対策はいつから始めるべきですか?
難関国公立大学への編入合格者の多くは、大学1年生の秋から冬頃には対策を始めています。専門科目・英語ともに学習範囲が広いため、出願資格を満たせる見込みが立った時点でできるだけ早く準備に着手することをおすすめします。出願期間である10月から逆算して、専門科目・英語・志望理由書のそれぞれにどれだけの時間を割けるかを早めに見積もっておくと、学習計画が立てやすくなります。
まとめ|北海道大学法学部の編入学試験
北海道大学法学部の編入学試験は、第3年次編入(専門科目+英語)と第2年次編入(小論文+英語)の2区分があり、募集人員はいずれも10名です。出願資格・試験科目・倍率のいずれも年次によって異なるため、まずは自分がどちらの区分を目指すのかを早めに決めることが対策の第一歩になります。最後に要点を整理します。
- 出願期間は令和8年10月5日〜10月7日(消印有効)、試験日は令和8年11月7日、合格発表は令和8年12月4日(いずれも令和9年度入学の場合)
- 第3年次編入は専門科目(法学・政治学)と英語、第2年次編入は小論文と英語が課される
- 専門科目は実定法(憲法・民法・刑法)中心、英語は英文和訳中心で幅広い分野から出題される
- 倍率は第3年次編入が約4〜6倍、第2年次編入が約10〜12倍で推移(令和6〜8年度実績)
- 検定料は30,000円、出願書類には編入学希望理由書や成績証明書などが含まれる
- 合格者の多くは大学1年生の秋〜冬頃から対策を始めている
- 3年次・2年次の併願も可能だが、その場合は小論文・英語・専門科目のすべてを受験する必要がある
出願資格の確認から専門科目・英語の対策、志望理由書の作成まで、編入試験は準備すべき範囲が広いのが実情です。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。大学編入対策コースでは、北海道大学法学部の編入学試験で合格実績のある講師が、出願資格の確認から専門科目・英語・志望理由書対策まで一人ひとりに合わせてサポートしています。出願資格の確認だけでも早めに相談しておくことで、残りの準備期間をどう使うべきかが明確になります。まずは無料相談で、自分に合った学習計画を相談してみてください。
動画でも解説しています
この記事のテーマは、スプリング・オンライン家庭教師の公式YouTubeチャンネルでも解説しています。テキストとあわせてご活用ください(画像をクリックするとYouTubeで再生されます)。
北海道大学法学部に編入した合格者の声
スプリング・オンライン家庭教師を利用して、令和5年度の北海道大学法学部3年次編入学試験に合格した佐藤さんの体験を紹介します。中央大学法学部法律学科に在籍しながら、5月から約半年間の受講で合格されました。
「編入試験っていうのは科目が少ない分、苦手教科を作ってしまうと、他教科での挽回が難しくなってしまう」(佐藤さん)
授業は5月から7月が週1回、8月以降は週2回のペースでした。情報が少ない点は編入試験担当の講師に直接聞くことで補い、在籍していた大学の授業には可能な限り出席したうえで、空きコマと夜遅くまで残れる大学の環境を勉強時間に充てていたそうです。直前期は過去問を本番と同じ時間配分で演習し、曖昧な箇所は講師に質問して潰していきました。
「直前期は主に過去問を使って、本番と同じような時間で問題を解いていました。」(佐藤さん)
詳しい対策の流れは【大学編入】合格体験動画 「北海道大学法学部 3年次編入 合格者インタビュー」で紹介しています。
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