ご質問やお問い合わせはお気軽に
北海道大学理学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

北海道大学理学部の編入試験とは、他大学や短期大学・高等専門学校などで一定の単位を修得した人が、3年次から北海道大学理学部の学科に入り直すための選抜制度です。北海道大学理学部の第3年次編入学は、数学科・物理学科・地球惑星科学科の3学科で「若干名」を対象に実施され、筆記試験と口述試験の組み合わせで、学科ごとにまったく異なる方式が採られてきました。本記事では、公表されている北海道大学理学部の第3年次編入学学生募集要項を一次情報として、出願資格・試験科目・日程・過去問対策・志望理由書・口述試験までを学科別に整理します。出願資格から口述試験まで学科別に一次情報で確認できるよう、確認できない数値は断定せず、最新の募集要項での確認をおすすめする形で解説します。
なお、北海道大学理学部の編入学試験は毎年必ず実施されるわけではありません。北海道大学理学部の公式サイトでは、実施しない年度がある旨が案内されており、直近では実施を見送る年度も告知されています。まずは「その年度に募集があるか」を公式サイトで確認することが、対策の出発点になります。北海道大学理学部の編入は毎年実施とは限らず募集の有無確認が最初という前提を押さえておきましょう。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
北海道大学理学部の編入試験の概要と全体像
北海道大学理学部の第3年次編入学は、大学教養課程レベルまでの学力を前提に、専門課程である3年次に途中から加わる制度です。募集要項では、入学の時期は4月、入学年次は3年次と明記されており、規程に定める授業科目を履修して卒業要件を満たした人には学士(理学)の学位が授与されます。一般選抜のように共通テストを課すのではなく、学科ごとの筆記試験と口述試験で、専門分野へ進むための素地を直接確かめる設計です。北海道大学理学部の編入は3年次入学で学士(理学)を目指す制度だと押さえておきましょう。
特徴的なのは、北海道大学理学部のすべての学科が編入学を受け入れているわけではない点です。公表されている募集要項で募集人員が示されているのは、数学科・物理学科・地球惑星科学科の3学科で、いずれも募集人員は「若干名」とされています。化学科や生物科学科など他学科の扱いは年度の募集要項によって異なるため、志望学科が募集対象に入っているかを最初に確認することが欠かせません。募集人員が若干名であることは、合格者数がごく少数に絞られる可能性を示しており、1問1問の完成度が問われます。
北海道大学理学部そのものは、数学・物理・化学・生物・地球惑星科学といった基礎科学を幅広く擁する学部ですが、編入の門戸は理学部全体ではなく、その一部の学科に限られている点を最初に理解しておく必要があります。志望する学問分野が編入の募集対象になっているかどうかは、対策を始める前に必ず押さえるべき出発点です。理学部全体ではなく募集対象の3学科に対象が限られるため、まずは自分の志望が3学科のいずれかに合致するかを確認しましょう。合致しない分野を志望する場合は、他学部や他大学の編入を含めて進路を検討することになります。
もう一つ押さえたいのは、北海道大学理学部の編入学が「学科完結型」で組み立てられていることです。数学科は数学、物理学科は物理学、地球惑星科学科は英語・数学と地球惑星科学の基礎、というように、筆記の出題領域が学科の専門性に沿って明確に分かれています。同じ理学部という名称でも、必要な準備は学科ごとに大きく違うため、志望学科を早めに1つに絞り出題領域に集中する戦略が有効です。総合大学の一般選抜のように全学科共通の科目で選抜するのではなく、その学科の専門性に直結した科目だけで問う点が、編入試験ならではの設計です。
一般選抜・学士入学との位置づけの違い
北海道大学理学部への入り方には、高校からの一般選抜のほか、この第3年次編入学があります。一般選抜が1年次から入学し全学教育(教養課程)を経て専門課程へ進むのに対し、第3年次編入学は、すでに他大学や短大・高専で教養課程相当を修めた人が3年次からいきなり専門課程に加わる制度です。募集要項でも入学年次は3年次と明記されており、教養段階をやり直すのではなく、専門課程で必要となる基礎が身についているかを試験で確かめる建て付けになっています。学士の学位を持つ人が対象になる区分もあるため、学士入学に近い性格も併せ持ちます。教養課程をやり直さず3年次から専門課程に加わるのが編入の建て付けです。
この位置づけの違いは、対策の方向性に直結します。一般選抜が高校範囲の学力を広く問うのに対し、編入試験は大学初年度から教養課程水準の内容を、志望学科の専門に絞って深く問います。高校範囲ではなく大学初年度以降の内容が問われるため、高校受験の延長で準備すると的を外しかねません。北海道大学理学部を編入で目指すなら、大学で学ぶ微積分・線形代数や物理の基礎を、専門課程に進める水準まで仕上げることが前提になります。
この試験の性格を踏まえると、北海道大学理学部の編入が向いているのは、すでに大学初年度から教養課程レベルの数学や理科の素地があり、志望学科の専門を深く学び直したいと考える人です。短大や高専で理系の基礎を修めた人、他大学の理系学部に在学中で専門分野を変えたい人、学士取得後にあらためて基礎科学を志す社会人などが、それぞれの出願区分で挑む対象になります。逆に、志望分野が編入の募集対象3学科に含まれない場合や、大学レベルの数理基礎の準備が十分でない場合は、準備期間や併願先の設計を含めて計画を立て直す必要があります。自分の学修歴と志望学科の出題内容が噛み合うかを、早い段階で見極めておきましょう。北海道大学理学部の編入は数理基礎のある人が専門を学び直す制度という性格を理解しておくことが大切です。
既修得単位の認定と在学年限の扱い
編入で気になるのが、これまで修得した単位がどう扱われるかです。募集要項では、入学前に在学した大学等で修得した単位について、本学部の定める基準に従ってその一部を本学部の単位として認定することがあるとされています。ただし、認定の結果によっては入学後に2年を超えて在学することが必要になる場合があるとも注記されています。つまり、編入したからといって必ず2年で卒業できるとは限らず、認定される単位の量によっては在学期間が延びる可能性があります。募集要項では在学可能期間は4年間、休学可能期間は2年間とされており、休学期間は在学期間に算入されません。単位認定の見通しは、入学後の学修計画にも影響するため、あらかじめ理解しておきましょう。認定単位の量によっては編入後2年で卒業できない場合がある点は、募集要項の注記どおり見落とさないようにしたいところです。
本記事は、北海道大学理学部が公表した第3年次編入学学生募集要項(令和7年度・令和6年度実施分)に記載された内容を基礎資料として構成しています。日程・検定料・試験科目の細部は年度によって改定される可能性があるため、実際に出願する年度については必ず最新の募集要項でご確認ください。北海道大学理学部の編入対策を体系的に進めたい方は、大学編入の全体像をまとめた大学編入とは何かを解説した完全ガイドもあわせてご覧ください。
募集人員・出願資格|3学科と7区分の条件を確認する
北海道大学理学部の第3年次編入学で、まず正確に把握したいのが募集人員と出願資格です。募集人員は学科ごとに設定され、公表されている募集要項では次のようになっています。いずれも人数の枠が明示されず「若干名」とされている点が、この編入試験の難度を象徴しています。
| 学科 | 募集人員 | 提出する志望理由書 |
|---|---|---|
| 数学科 | 若干名 | 編入学志望理由書を提出 |
| 物理学科 | 若干名 | 志望理由書の提出は指定なし(口述で志望動機を確認) |
| 地球惑星科学科 | 若干名 | 編入学志望理由書を提出 |
志望理由書の扱いが学科で分かれる点は見落とされがちです。募集要項では、編入学志望理由書は数学科および地球惑星科学科への出願者のみ指定様式で提出することとされています。物理学科は書面での志望理由書提出が求められない一方、口述試験で編入を希望する理由やこれまでの学修状況が直接問われる構成になっています。数学科と地球惑星科学科は書面での志望理由が必須である点を、準備の初期段階から意識しておきましょう。
出願資格の7区分をタイプ別に読み解く
北海道大学理学部の出願資格は、募集要項で(1)から(7)の7区分に分けて定められています。自分の経歴がどの区分に当てはまるかで、提出書類や証明書の種類が変わります。以下の表は、公表されている募集要項の記載を区分ごとに要約したものです。細かな要件や見込み時期の扱いは年度で異なる可能性があるため、該当区分は必ず最新の募集要項の原文で確認してください。
| 区分 | 主な対象 | 要件の概要 |
|---|---|---|
| (1) | 大学在学者・中途退学者 | 他大学に2年以上在学し62単位以上を修得した者、または外国で16年課程に14年以上在学し所定の学修成果を有する中途退学者 |
| (2) | 短大・高専の卒業(見込)者 | 短期大学もしくは高等専門学校を卒業した者、または外国の14年課程を修了した者および卒業(修了)見込みの者 |
| (3) | 大学の卒業(見込)者 | 本学もしくは他大学を卒業した者、または外国の16年課程を修了した者および卒業(修了)見込みの者 |
| (4) | 学位授与機構の学士 | 大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与された者および授与見込みの者 |
| (5) | 専修学校専門課程の修了者 | 修業年限2年以上などの基準を満たす専門課程を修了した者および修了見込みの者(大学入学資格を有する者に限る) |
| (6) | 高校専攻科の修了者 | 修業年限2年以上などの基準を満たす高等学校等の専攻科課程を修了した者および修了見込みの者(大学入学資格を有する者に限る) |
| (7) | 外国の通信教育履修者 | 外国の学校の通信教育を日本国内で履修して14年課程を修了した者および修了見込みの者 |
この7区分を大づかみに整理すると、大学2年修了レベル以上の学力を、大学在学・短大高専卒・大学卒(学士)・機構学士・専修学校・高校専攻科・外国通信教育という複数の経路のいずれかで示す構造になっています。高等専門学校からの進学は(2)、大学に2年以上在学中の学生は(1)、すでに学士を持つ社会人は(3)や(4)が典型的な該当区分です。62単位以上という単位要件は大学在学者にとって重要な分岐点になるため、履修状況を早めに数えておきましょう。
注意したいのは、外国の学校教育に関わる要件で出願する場合の扱いです。募集要項では、出願資格(1)(2)(3)(7)に関して外国の学校教育を根拠に出願する人は、通常の出願書類に加えて追加の書類提出を求める場合があるとされ、在学歴を事前に確認したうえで出願期間前に問い合わせるよう案内されています。さらに、見込みで受験して合格した場合でも、期日までに要件を満たせなければ入学が取り消される点も明記されています。出願資格の判断に迷う場合は自己判断せず窓口へ確認するのが安全です。区分ごとの考え方をより広く知りたい方は、短大・専門・大学在学者別の出願資格まとめも参考になります。
経歴タイプ別|自分はどの区分で出願するか
7区分は条文的で読み取りにくいため、受験者の経歴タイプに引き寄せて整理しておくと出願準備がスムーズです。よくある経歴と、該当しやすい区分・注意点を次の表にまとめました。実際の該当区分は募集要項の原文で最終確認してください。
| 受験者の経歴 | 該当しやすい区分 | 準備上の注意点 |
|---|---|---|
| 他大学に在学中の学生 | (1) | 2年以上在学かつ62単位以上の修得(見込み含む)が条件。履修状況を早めに単位数で確認する |
| 高等専門学校の学生・卒業生 | (2) | 卒業または卒業見込みが条件。専攻科ではなく本科卒業で該当するかを確認する |
| 短期大学の学生・卒業生 | (2) | 卒業または卒業見込みが条件。編入後の単位認定の見通しも意識する |
| 大学を卒業した社会人・既卒者 | (3) | 学士取得を証明できる。志望動機を学修歴や職務経験と結びつけて説明する |
| 学位授与機構の学士取得者 | (4) | 学位授与(見込)証明書が必要。授与見込みの時期に注意する |
| 専修学校の専門課程修了者 | (5) | 修業年限などの基準を満たすことの証明と、大学入学資格の有無を確認する |
このうち大学在学者にとって最大の分岐点になるのが、区分(1)の「62単位以上」という単位要件です。在学中に出願する場合、出願時点で62単位に達している、あるいは所定期日までに達する見込みであることが必要になります。在学中の出願は62単位到達の見込み時期の管理が要で、履修計画を早めに立てておかないと、学力はあっても単位数で出願できない事態が起こり得ます。社会人が大学卒業後に挑む場合は区分(3)や(4)が中心となり、こちらは単位数より、志望動機と学修計画をどう説明するかが焦点になります。社会人としての受験全般の進め方は、社会人が大学編入する方法もあわせて確認しておくと計画を立てやすくなります。
出願書類は区分によって組み合わせが変わる
提出書類も出願資格の区分に連動します。募集要項の出願書類一覧では、入学願書・履歴書、写真票・受験票、学業成績証明書、検定料受付証明書などは全区分で共通して求められる一方、卒業/修了(見込)証明書は区分(2)(3)(5)(6)(7)で、学位授与(見込)証明書は区分(4)で、在学期間証明書は区分(1)で必要とされています。つまり自分がどの経歴で出願するかによって、そろえる証明書の顔ぶれが変わります。証明書の発行には時間がかかるため出願区分を早く確定することが、余裕を持った準備の第一歩です。
加えて、学科によって提出物が変わる点も見落とせません。編入学志望理由書は数学科と地球惑星科学科への出願者のみ提出、外国人留学生の場合は履歴書Bや在留カードの写しなどの追加書類が必要とされています。証明書類は出身校の窓口で発行してもらうものが多く、厳封や見込証明の扱いにも指定があります。募集要項の書類一覧を1つずつ照合し、自分の区分と志望学科で必要になる書類を漏れなくそろえることが、受理されるための前提になります。出願区分と志望学科の両方で必要書類が変わる二重構造に注意すると、そろえ漏れを防げます。書類に不備があると受理されない場合があるため、出願前のチェックは念入りに行いましょう。
試験科目と配点|数学科・物理学科・地球惑星科学科の違い
北海道大学理学部の編入試験の中核は、学科別の筆記試験と口述試験です。共通テストや複数科目の総合点方式ではなく、その学科で専門課程に進むための素地を、筆記と口述の2段構えで確かめる方式が採られています。募集要項に記載された出題内容を学科ごとに整理すると、次のようになります。
| 学科 | 筆記試験の出題領域 | 口述試験で問われる内容 |
|---|---|---|
| 数学科 | 大学初年度で学ぶ程度の微分積分学と線形代数学 | 筆記試験に関連する質疑応答、編入を希望する理由、これまでの数学の学修状況 |
| 物理学科 | 線型代数学・微分積分学・力学・熱力学・電磁気学・前期量子論など、専門課程物理学に進むための基礎科目(大学教養課程水準まで踏み込む) | 数式そのものに加え、導出原理や応用可能性まで議論。物理の思考センスと今後の伸びしろを測る |
| 地球惑星科学科 | 基礎的な英語と数学、地球惑星科学を学ぶうえで必要な科目の理解度・知識 | 地球惑星科学科を希望する動機、現在までの準備状況、将来の目標など |
配点そのものは募集要項に数値として明示されていないため、ここでは断定を避けます。ただし、いずれの学科も筆記試験と口述試験の両方が課される構成であり、口述試験が合否に実質的な重みを持つと考えて準備するのが現実的です。特に物理学科では、募集要項に「知識量や暗記力ではなく、自ら思考して問題を解決する能力を問う」と明記されており、暗記量よりも思考力と導出過程が評価される方針がはっきり打ち出されています。配点の詳細は、志望年度の募集要項でご確認ください。
数学科|微積分と線形代数を口述までつなげる
数学科の筆記試験は「大学初年度で学ぶ程度の微分積分学と線形代数学」が出題範囲とされています。範囲としては標準的ですが、口述試験で筆記に関連する質疑応答が行われるため、答えを出すだけでなく、なぜその解法を選んだかを言葉で説明できる状態まで仕上げる必要があります。数学科は解答の正しさに加え解法を説明する力が問われる点が特徴で、途中式を飛ばして答えだけ書く学習では対応しきれません。数学科は志望理由書の提出も求められるため、これまでの数学の学修歴と、北海道大学理学部数学科で学びたい方向性を書面と口述の両方で一貫させることが重要です。筆記で扱った内容が口述でそのまま深掘りされる構造なので、当日は自分の答案を振り返り、質問に備える意識を持ちましょう。
物理学科|教養課程水準の基礎科目を横断的に
物理学科の筆記試験は、線型代数学・微分積分学・力学・熱力学・電磁気学・前期量子論といった、専門課程物理学の土台となる基礎科目を幅広くカバーします。範囲が広い一方で、募集要項は「大学教養課程水準まで踏み込んでその理解度を問う」としており、各分野を浅く暗記するより、基礎を筋道立てて使いこなせるかが鍵になります。物理学科は暗記量ではなく自ら考え解決する力を明示的に問うと募集要項に書かれている点が、他大学の編入とも異なる特徴です。口述試験では数式の導出原理や応用可能性まで議論するとされているため、教科書の結論だけでなく、その式がどこから来てどこに使えるのかを説明できるよう準備しましょう。物理学科は過去問が公開されている唯一の学科でもあり、前期量子論まで範囲に含まれる点は力学・電磁気だけで対策を終えないよう注意が必要です。
地球惑星科学科|英語と数学の基礎に地球科学を重ねる
地球惑星科学科は、他の2学科と異なり筆記試験に英語が含まれます。募集要項では「基礎的な英語と数学の理解度・知識」と「地球惑星科学を学ぶうえで必要な科目の理解度・知識」を問うとされており、語学と数理の基礎に、地球惑星科学の入門的な内容を重ねた構成です。TOEICなどの外部英語試験のスコア提出については募集要項に記載がないため、英語は当日の筆記で問われると考えて対策するのが妥当です。地球惑星科学科は英語が筆記に含まれる唯一の学科である点を志望する場合は早めに意識しておきましょう。地球惑星科学科も志望理由書の提出が必要で、口述では志望動機と準備状況、将来目標が問われます。3学科のなかで最も準備の間口が広い学科といえます。
3学科に共通する「筆記+口述」の二段構え
学科ごとに出題領域は異なりますが、いずれの学科も午前に筆記、午後に口述という同日二段構えである点は共通しています。募集要項の時間割では、筆記試験が10時から12時、口述試験が14時からと設定されています。午前に解いた筆記の内容をふまえて、午後の口述で理解の深さや説明力が確かめられる流れです。午前の筆記と午後の口述は連動して評価されるため、筆記が終わった時点で気を抜かず、自分の解答を振り返って口述に備える姿勢が有利に働きます。この構造を理解しておくと、当日の時間配分やメンタルの整え方も準備しやすくなります。
日程・スケジュール|出願から合格発表までの流れ
北海道大学理学部の編入試験は、夏に試験、初秋に合格発表という日程で運用されてきました。公表されている令和7年度(令和6年度実施分)の募集要項に記載された日程は次のとおりです。年度によって曜日や日付は変わるため、実際の出願年度の募集要項で必ず読み替えてください。
| 手続き・区切り | 令和7年度(令和6年度実施分)の記載 |
|---|---|
| 出願期間 | 令和6年6月28日(金)から令和6年7月4日(木)まで(書留郵便・必着) |
| 受験票送付 | 令和6年8月中旬までに送付 |
| 試験日 | 令和6年8月26日(月) |
| 筆記試験 | 各学科とも10:00〜12:00 |
| 口述試験 | 各学科とも14:00〜 |
| 合格発表 | 令和6年9月5日(木)16:00頃(理学部ホームページ掲載+合格通知書郵送) |
| 入学手続き通知 | 令和7年3月中旬頃までに合格者へ別途通知 |
| 入学時期 | 令和7年4月(3年次入学) |
スケジュールで特に意識したいのは、出願期間が6月下旬から7月上旬と早く、しかも書留郵便での必着が求められる点です。出願期間が試験本番の約2か月前に締め切られるため、証明書類の準備を逆算して春のうちに動き出す必要があります。試験日は筆記が午前、口述が午後と同日に設定されており、1日で筆記と口述の両方に臨む集中力も問われます。合否は電話や電子メールでは一切開示されないと明記されているため、発表方法も事前に把握しておきましょう。合否は電話・メール非開示で理学部サイト掲載と通知書で確認する点も、当日の動き方として押さえておくと安心です。
費用面のスケジュールも押さえる
費用面では、検定料が30,000円と募集要項に明記されています。検定料は指定の振込用紙で銀行等の窓口(ATM利用不可)から振り込み、受け取った検定料受付証明書を願書と一緒に提出する流れです。振込方法が窓口に限定されている点は見落とされやすく、締切間際に慌てないよう早めの手続きが安心です。検定料はATM不可で窓口振込に限定される点を早めに把握することが、出願直前の想定外を防ぎます。合格後の入学手続き時には入学料282,000円の納付が必要で、授業料は各学期267,900円(年額535,800円)とされています。これらは予定額であり、改定される場合があると注記されています。金額は年度で変わり得るため、最新の募集要項でご確認ください。
試験日から逆算した準備スケジュール
出願が試験の約2か月前に締め切られる日程を踏まえると、準備は逆算で組むのが安全です。夏の試験・出願を想定した場合、次のような順序で動くと、証明書の発行遅れや出願書類の不備を避けやすくなります。
- 前年秋〜春:志望学科を1つに絞り、その学科の中核科目の基礎固めを始めます。物理学科志望なら過去問の郵送請求も済ませます。
- 春〜初夏:出願資格の区分を確定し、必要な証明書類を出身校に発行依頼します。志望理由書が必要な学科は下書きに着手します。
- 出願期間(夏の直前):書留郵便での必着に間に合うよう書類一式をそろえて送付します。検定料は窓口で振り込み、受付証明書を同封します。
- 試験直前:筆記の総仕上げと並行して、口述で説明する内容を志望理由や学修状況と結びつけて整えます。
証明書発行と志望理由書の準備は春のうちに動き出すことが、直前に慌てないための鍵です。試験日は筆記と口述が同日に組まれるため、当日の集中力を保つ意味でも、直前期に詰め込みすぎない計画が望ましいといえます。
| 費用項目 | 金額(募集要項記載・予定額を含む) | 納付のタイミング |
|---|---|---|
| 検定料 | 30,000円 | 出願時(銀行等の窓口で振込) |
| 入学料 | 282,000円 | 合格後の入学手続き時 |
| 授業料 | 年額535,800円(各学期267,900円) | 入学後(学期ごと) |
初年度に必要となる主な費用は、出願段階の検定料と、合格後の入学料・授業料に分かれます。出願時と入学手続き時で必要になる費用の性質が異なるため、合格してから慌てないよう、入学料と授業料の額もあらかじめ把握しておくと安心です。入学料と授業料は国立大学の標準額に沿った金額ですが、いずれも予定額とされ改定の可能性が注記されている点に留意してください。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
倍率・難易度|若干名募集が意味すること
北海道大学理学部の編入試験の倍率について、公表されている募集要項には志願者数や合格者数、倍率の数値は掲載されていません。したがって、本記事では具体的な倍率を断定しません。倍率の実数は非公表と考え、募集要項の「若干名」という表現と試験構成から難易度を読み解くのが現実的です。北海道大学理学部は倍率非公表のため試験構成から難度を判断するのが、数値に頼れないこの試験の向き合い方です。
難易度を左右する要素は、大きく3つに整理できます。1つ目は募集人員が学科ごとに若干名であること。合格枠がごく少数であれば、筆記・口述ともに高い完成度が求められます。2つ目は口述試験の比重です。物理学科のように「思考して問題を解決する能力」を明示的に問う設計では、正解を出すだけでなく、その場で考え方を説明する力が差になります。3つ目は出願資格の幅広さで、大学在学者から社会人まで多様な背景の受験者が同じ枠を争う可能性があります。若干名・口述重視・受験者層の多様さの3点が難度を形づくると整理しておくと、対策の力点を定めやすくなります。
| 難易度に関わる要素 | 北海道大学理学部での状況 | 受験者への影響 |
|---|---|---|
| 募集人員 | 各学科とも若干名 | 合格枠が少数で、筆記・口述の完成度が高く求められる |
| 出題範囲 | 学科の中核科目に限定 | 範囲は絞られる分、深さと説明力で差がつく |
| 口述の比重 | 全学科で実施、物理学科は思考力を明示 | 正解だけでなく考え方を語る力が問われる |
| 受験者層 | 大学在学者・社会人など多様 | 背景の異なる受験者が同じ枠を争う可能性 |
| 倍率 | 非公表 | 数値で難度を測れないため、試験構成から準備水準を判断する |
こうした条件から言えるのは、北海道大学理学部の編入は「範囲は限定的でも、一つひとつの完成度が高く求められる」タイプの試験だということです。数学科なら微積分と線形代数、物理学科なら教養課程水準の物理基礎、地球惑星科学科なら英語と数学と地球科学の基礎、という限られた範囲を、口述で説明できるレベルまで深めることが合格ラインの目安になります。範囲を広げるより一分野を口述まで仕上げることが、少数枠を突破する現実的な方針です。編入全般の難易度の考え方は、大学編入の難易度を解説した記事もあわせて確認すると全体像がつかめます。
倍率が非公表でも準備の目安は立てられる
倍率が非公表であることを、対策上の不利と捉える必要はありません。編入試験では、倍率よりも「出題範囲でどこまで深く仕上げられているか」が合否を分けます。募集要項が出題内容を明記している以上、その内容を基準に到達点を設定できるためです。倍率が読めなくても募集要項の出題内容から到達点は設定できるので、志望学科の中核科目を、筆記で確実に得点し口述で説明できる水準まで引き上げることを当面の目標に据えましょう。数値に振り回されず、募集要項という一次情報を対策の物差しにするのが、この試験に向き合う基本姿勢です。
科目別対策|数学・物理・英語・地球科学の進め方
ここからは、北海道大学理学部の学科別の出題内容に沿って、科目ごとの対策の進め方を整理します。範囲が学科で分かれている以上、まずは志望学科を1つに決め、その学科で問われる分野に学習時間を集中させるのが基本方針です。
数学の対策|微分積分と線形代数を答案と口頭の両方で
数学科および地球惑星科学科で問われる数学は、大学初年度レベルの微分積分学と線形代数学が中心です。微分積分では、極限・連続、偏微分、重積分、級数といった標準的な単元を、定義から計算まで一通り扱えるようにします。線形代数では、行列の基本変形、行列式、固有値・固有ベクトル、線形写像の考え方が土台になります。数学科では口述試験で筆記に関連する質疑応答があるため、解答を書けるだけでなく、なぜその方針を採ったのかを口頭で説明できる状態を目標にしましょう。答案作成と並行して解法を声に出して説明する練習が効くのは、口述で理解の深さが直接確かめられるためです。標準的な大学初年度向けの問題集を、解けるだけでなく人に説明できるレベルまで反復するのが実戦的な進め方です。数学科は定義の言い換えと定理を使う前提の説明まで仕上げることを到達目標に据えましょう。定義を自分の言葉で言い換えられるか、定理を使う前提を説明できるかを、日々の演習でチェックしていきましょう。
物理の対策|基礎科目を横断し導出まで戻れるように
物理学科では、力学・熱力学・電磁気学・前期量子論と、それを支える微分積分・線型代数を横断的に問われます。募集要項が「暗記力ではなく思考して解決する能力」を強調していることから、公式を覚えるだけの学習では通用しにくい試験です。各分野で、基本法則から出発して結論を導く流れを自分の手で再現できるようにしておくことが重要になります。公式の暗記ではなく基本法則から導出を再現できる状態を目指すのが、この学科の対策の核心です。口述で導出原理や応用可能性まで議論されることを踏まえ、「この式はどんな前提から導かれ、どんな現象に使えるのか」を説明する練習を、筆記対策と一体で進めましょう。物理学科は式の前提と使いどころを口頭で説明できる状態を目指すのが、口述で伸びしろを示す近道です。
分野別に見ると、力学ではニュートンの運動方程式から保存則やエネルギーの扱いへ、電磁気学ではマクスウェル方程式に至る各法則の意味へと、結論だけでなく道筋を追う学習が有効です。熱力学は状態量と過程の区別、前期量子論は古典物理では説明できない現象がなぜ量子の考え方を要請したのかという流れを押さえます。前期量子論まで範囲に含まれるため、教養課程の物理を早めに一巡し、苦手分野を残さないことが鍵です。物理学科は過去問が公開されているため、これらの分野が実際にどのレベル・分量で問われるかを過去問で確認し、学習の深さを調整するのが最短ルートになります。前期量子論まで含む物理学科は力学・電磁気だけで対策を終えないことが、範囲の広さでつまずかないための要点です。
英語の対策|地球惑星科学科は基礎的読解を確実に
英語が筆記に含まれるのは地球惑星科学科です。募集要項の表現は「基礎的な英語」であり、専門的な英語運用そのものより、基礎読解を確実に得点する力が求められると読めます。TOEICなどの外部スコア提出の指定は募集要項に記載がないため、外部試験対策よりも、当日の筆記で問われる読解・語彙・基本文法を固めることが優先です。地球惑星科学の題材が英文で問われる可能性も想定し、理系の基礎的な英文に触れておくと安心です。外部スコアより当日の筆記で問われる基礎英語を優先するのが、募集要項の記載に沿った現実的な判断です。専門用語そのものを覚えるより、標準的な英文を正確に読み取る力を土台として、理系分野の平易な文章で慣れておくとよいでしょう。学部横断で理系編入の英語の考え方を知りたい場合は、理系大学編入の数学・理科・英語の勉強法が参考になります。
地球惑星科学の対策|数理基礎と入門知識を並行して
地球惑星科学科は、英語・数学の基礎に、地球惑星科学を学ぶうえで必要な科目の理解度が重ねられます。地球惑星科学は、地球物理・地質・気象・惑星科学など幅広い分野を含む領域です。募集要項は「学ぶうえで必要な科目」とだけ示しているため、特定分野に偏らず、地球惑星科学の入門的な内容を全体的に押さえておくのが無難です。英語・数学・地球科学の3方向を基礎レベルで確実に固めるのが、この学科で得点を安定させる考え方です。数学は他学科と同じく大学初年度の微積分・線形代数が土台となるため、地球科学の知識と並行して数理基礎も崩さないことが大切です。口述で準備状況や将来目標を問われることも踏まえ、なぜ地球惑星科学科なのかを、自分の学習歴と結びつけて説明できるようにしておきましょう。地球惑星科学科は入門知識を広く押さえつつ数理基礎を落とさないのが得点を安定させる要点です。
3学科のどれを志望するか|出題特性から逆算して選ぶ
北海道大学理学部の編入は学科完結型で、選ぶ学科によって必要な準備がまったく変わります。志望が明確でない場合は、自分の学修歴のどこが強いかから逆算して学科を選ぶと、準備の効率が上がります。数学の答案を組み立てて解法を説明することに自信があるなら数学科、力学から前期量子論までを導出込みで議論することに手応えがあるなら物理学科、英語の基礎読解が安定していて地球や惑星のスケールの現象に関心があるなら地球惑星科学科、というのが出題特性からの目安です。3学科は自分の得意領域から逆算して選ぶと準備が噛み合うため、興味だけでなく、筆記で確実に得点できる分野がどこかを冷静に見極めましょう。
迷いやすいのが、数学が得意な受験者が数学科と地球惑星科学科のどちらを選ぶかです。両学科とも大学初年度の微積分・線形代数が問われますが、数学科は数学のみで深く、地球惑星科学科は英語と地球科学入門も加わる分だけ数学の比重が相対的に軽くなります。数学一本で勝負するか英語・地球科学も背負うかで両学科を分けると考えると選びやすくなります。物理学科は3学科で唯一過去問を郵送請求できるので、志望を決めきる前に過去問を取り寄せ、出題の実像を見てから最終判断するのも有効な進め方です。
学科をまたいで共通する土台は「大学初年度の数学」
3学科の出題を横断して眺めると、数学科の筆記そのものはもちろん、物理学科の基礎科目にも地球惑星科学科の筆記にも、大学初年度の微分積分・線形代数が土台として関わっています。どの学科を志望しても大学初年度の数学が共通の基礎になるため、まず微積分と線形代数を固めることは、志望学科が定まりきっていない段階でも無駄になりにくい投資です。逆にいえば、大学初年度の数学が崩れていると、どの学科を選んでも筆記で足をすくわれます。志望学科の絞り込みと並行して、微積分・線形代数の基礎を毎週触れ続けることが、3学科いずれにも効く保険になります。口述試験の準備を含めた対策の始め方に迷う場合は、編入準備をいつから始めるかを整理した記事もあわせて確認すると、学習計画を前倒しで組みやすくなります。
面接・志望理由書・過去問分析|口述で問われるものを見据える
北海道大学理学部の編入試験では、すべての学科で口述試験が課され、数学科と地球惑星科学科では志望理由書も提出します。筆記の完成度に加えて、この口述と書面の準備が合否を分ける要素になります。北海道大学理学部は全学科で口述があり筆記だけでは完結しないため、口述と書面を筆記と同じ重さで準備しましょう。
口述試験で問われることを学科別に整理する
口述試験の内容は、募集要項の記載から学科ごとに読み取れます。次の表は、学科別に口述で確認される要素を整理したものです。
| 学科 | 口述で問われる主な内容 | 準備の重点 |
|---|---|---|
| 数学科 | 筆記に関連する質疑応答、編入希望理由、これまでの数学の学修状況 | 自分の答案の解法を説明できること、学修歴と志望の接続 |
| 物理学科 | 編入希望理由や学修状況、数式の導出原理・応用可能性まで踏み込んだ議論 | 思考センスと今後の伸びしろを示すこと、導出を語れること |
| 地球惑星科学科 | 志望動機、現在までの準備状況、将来の目標 | なぜ地球惑星科学科なのかを準備状況と将来像で語ること |
数学科は筆記に関連する質疑応答に加えて、編入を希望する理由とこれまでの数学の学修状況が問われます。物理学科は志望理由書の提出がない代わりに、口述で編入希望理由や学修状況を確認し、数式の導出原理や応用可能性まで踏み込んだ議論を通じて、物理の思考センスと今後の伸びしろを測ります。地球惑星科学科は、志望動機と現在までの準備状況、将来の目標が問われます。口述は志望動機と学修状況の一貫性が評価軸になるため、筆記対策と切り離さず準備するのが得策です。編入の口述・面接で問われやすい質問の型や答え方は、大学編入の面接対策の記事で整理されているので、想定問答づくりの土台として役立ちます。
北海道大学理学部の口述で特徴的なのは、数学科と物理学科では午前に解いた筆記の内容がそのまま口述の題材になり得る点です。時間割上、筆記が10時から12時、口述が14時からと同日に組まれているため、昼の休憩時間に自分の答案を頭のなかで再構成しておくと、午後の質疑で「なぜその解法を選んだか」「その式はどう導いたか」を落ち着いて説明できます。北海道大学理学部では午前の答案を昼のうちに振り返り口述に備えるのが、同日二段構えを乗り切る実践的な工夫です。物理学科は志望理由書がない分、志望動機・学修状況・導出の説明をすべて口頭でまかなうことになるため、想定問答を声に出して練習しておく効果がとりわけ大きい学科です。数学科と地球惑星科学科は、提出した志望理由書と口述の答えがずれないよう、書いた内容を口で言い直す練習を直前期に入れておくと安心です。
志望理由書は学修歴と編入後の学びをつなぐ
志望理由書を提出するのは数学科と地球惑星科学科です。ここで説得力を持たせる鍵は、これまでの学修歴と、北海道大学理学部の当該学科で学びたい内容を、自然につなげて書くことです。単に「数学が好き」「地球科学に興味がある」で終わらせず、これまで何をどこまで学び、なぜその続きを北海道大学理学部で学ぶ必要があるのかを、具体的に示します。志望理由は学修歴から編入後の学びへ一本の線でつなぐと説得力が増します。口述でも同じ内容が掘り下げられるため、書面と口述で語る内容を一貫させておくことが重要です。
構成としては、これまでの学修で何に取り組み何を身につけたか、その延長でどんな問いや関心が生まれたか、それを北海道大学理学部の当該学科でどう深めたいか、という流れが自然です。物理学科は書面での志望理由書提出がない分、この一連の説明を口述で一貫して語れるよう準備しておく必要があります。学修の実績・生まれた関心・当該学科での深め方を一続きで語ると、書面でも口述でも筋の通った志望理由になります。志望理由書の構成づくりに不安がある方は、大学編入志望理由書の添削ガイドの型を参考にすると整理しやすくなります。
過去問分析|物理学科は公開、他学科は募集要項からの出題予測
過去問の公開状況は学科で大きく異なります。募集要項によれば、過去問題が請求できるのは物理学科のみで、募集要項本体とあわせて、あるいは単独で、返信用封筒に所定の切手を貼付して郵送請求する方式です。物理学科を志望する場合は、この過去問請求を早めに行い、実際の出題形式・分量・難度を自分の目で確認することを強くおすすめします。物理学科の過去問は郵送請求できる貴重な一次情報であり、これにあたることで、教養課程の物理をどこまで深めればよいかの基準が具体的になります。募集要項では、過去問題単独の請求と、募集要項本体との同時請求とで貼付する切手の額が案内されているため、請求方法は募集要項の指示に従って準備しましょう。
一方、数学科と地球惑星科学科は過去問が公開されていないため、募集要項の記載から出題を予測して備えることになります。ここでは断定を避けつつ、根拠に基づく予測として次のように読み解けます。数学科は「大学初年度で学ぶ程度の微分積分学と線形代数学」と明示されているので、市販の大学初年度向け微積分・線形代数の標準問題を、口述で説明できるレベルまで解き込むのが妥当な備えです。地球惑星科学科は「基礎的な英語と数学」「地球惑星科学を学ぶうえで必要な科目」とされているため、英語基礎読解・大学初年度数学・地球惑星科学入門の3方向を、いずれも基礎レベルで確実に固めるのが現実的な対策になります。過去問非公開の学科は募集要項の文言を対策の根拠にするのが基本方針です。いずれの予測も、最新の募集要項で出題内容の記載を確認したうえで運用してください。
この「募集要項からの出題予測」を精度高く行うには、募集要項に書かれた出題内容の一語一語を軽く読み飛ばさないことが大切です。たとえば数学科の「大学初年度で学ぶ程度」という表現は、専門的に高度な内容ではなく、標準的な教養課程の範囲を丁寧に押さえることを示唆します。地球惑星科学科の「学ぶうえで必要な科目」という表現は、特定分野の専門知識よりも入門的な広い理解を求めていると読めます。断定はできませんが、募集要項の言葉づかいから求められる深さの見当をつけ、それに合わせて教材のレベルを選ぶことが、非公開学科での有効な準備につながります。「大学初年度で学ぶ程度」の文言は標準教養課程を丁寧に押さえる指示と読むのが、出題予測の妥当な出発点です。過去問という一次情報がない分、募集要項の記述を最大限に活用する姿勢が、合否を分ける差になり得ます。
過去問が公開されている物理学科を除けば、北海道大学理学部の編入対策は「募集要項の出題内容の記述を、どこまで具体的な学習計画に翻訳できるか」で差がつきます。募集要項の一文一文を根拠に、扱うべき分野と到達すべき深さを決めていくことが、少数枠の編入では特に効いてきます。募集要項の記述を具体的な学習計画に翻訳できるかで差がつくのが、過去問非公開の学科を含む北海道大学理学部の編入対策です。準備不足で陥りやすい失敗を避けたい方は、大学編入の失敗例と対策の記事もあわせて読み、募集要項の読み違いや準備開始の遅れといったつまずきを事前に押さえておきましょう。
併願戦略と関連情報|実施年度の確認と他大学理系編入
北海道大学理学部の編入を目指すうえで、戦略面で最初に確認すべきは「その年度に募集があるか」です。北海道大学理学部の編入学試験は毎年実施されるとは限らず、公式サイトでは実施を見送る年度が案内されることがあります。実際、直近では実施を行わない年度が告知されており、志望する年度に募集があるかどうかは対策を始める前提として真っ先に確認すべき事項です。実施年度が変動するため募集の有無の確認が最優先事項になります。志望年度に募集がない場合は、翌年度の実施可否を待つか、他大学の理系編入を含めた併願先を検討することになります。
併願を考える際は、北海道大学理学部の編入が学科完結型で範囲が限定的である特徴を活かせます。数学科志望なら微積分・線形代数、物理学科志望なら教養課程物理という準備は、他の国公立大学理学部・理工学部の編入とも重なる部分が多いためです。学科の中核科目を固めれば併願先とも準備が重なるため、志望学科の基礎を早く仕上げるほど選択肢が広がります。旧帝大の理系編入という観点では、東北大学の編入試験まとめもあわせて比較検討の材料になります。
編入で3年次からどの大学を狙えるかを俯瞰したい場合は、国公立・私立を理系文系別に整理した3年次編入できる大学一覧が役立ちます。北海道大学理学部を第一志望に据えつつ、募集の有無や日程が重ならない併願先を1〜2校確保しておくと、実施年度の変動リスクにも対応しやすくなります。募集は3学科のみで化学・生物志望は他大学が併願の主軸になるため、志望分野が化学や生物寄りの場合は、同分野の編入を実施する他大学を併願の主軸に据える判断も現実的です。
北海道大学理学部の3学科ごとに併願先を選ぶ観点
併願先は、北海道大学理学部で志望する学科ごとに相性が変わります。学科完結型で出題範囲がはっきり分かれている分、志望学科の中核科目をそのまま活かせる併願先を選ぶと、準備が二重にならずに済みます。次の3学科別の観点で候補を絞ると整理しやすくなります。
- 数学科志望なら:筆記が大学初年度の微分積分学・線形代数学に限定されるため、同じ範囲の数学を課す他の国公立大学理学部数学科・数理科学系との併願が自然です。北海道大学理学部数学科は口述で解法説明まで求められるので、口述のある編入先を選べば準備がそのまま重なります。
- 物理学科志望なら:力学・熱力学・電磁気学・前期量子論と教養課程数学を横断的に問う準備は、物理系編入の多くと共通します。北海道大学理学部物理学科は過去問が郵送請求できるため、まず過去問で到達水準を測り、その水準で戦える併願先を選ぶのが効率的です。
- 地球惑星科学科志望なら:英語・数学の基礎に地球科学入門を重ねた準備は、地球科学系・環境系の編入と親和性があります。英語が筆記に含まれる学科どうしを組み合わせれば、語学対策を無駄なく共用できます。
北海道大学理学部の志望学科の中核科目をそのまま活かせる併願先を選ぶと、準備の重複を活かしつつ実施年度の変動リスクを分散できます。加えて、北海道大学理学部は試験日が夏、出願が6月下旬から7月上旬に締まる日程なので、この時期と出願・試験日が重ならない大学を組み合わせられるかも確認しておきましょう。北海道大学理学部の夏の日程と重ならない併願先なら両方に出願できるため、日程表を並べて重複の有無を先に押さえるのが安全です。
北海道大学内の他学部という選択肢
併願の視野には、北海道大学の他学部の編入も入ります。北海道大学では、理学部のほかにも工学部や医学部医学科など複数の学部で編入学試験が実施されており、実施の有無は学部ごとに異なります。理学部と近い分野を工学部で学べる場合もあるため、志望する研究テーマによっては学部をまたいで検討する余地があります。同じ北大でも学部ごとに編入の実施状況が異なるため、理学部で募集がない年度は、他学部の募集状況もあわせて確認するとよいでしょう。ただし学部が変われば試験科目も出願資格も変わるため、志望分野との整合を優先して選ぶことが大切です。理学部内の3学科を第一に据えつつ、分野が近い他学部を補完的に検討するのが、無理のない併願設計です。
よくある質問(FAQ)
北海道大学理学部の編入はどの学科で実施されていますか
公表されている募集要項では、数学科・物理学科・地球惑星科学科の3学科で募集人員が示されており、いずれも若干名です。化学科や生物科学科など他学科の扱いは年度の募集要項によって異なる可能性があるため、志望学科が募集対象に含まれるかは、必ず志望年度の最新募集要項でご確認ください。
毎年必ず編入試験は実施されますか
いいえ、毎年必ず実施されるとは限りません。北海道大学理学部の公式サイトでは、編入学試験を実施しない年度がある旨が案内されることがあります。まずは志望年度に募集があるかを公式サイトで確認することが、対策の出発点になります。
試験科目は学科でどう違いますか
数学科は微分積分学と線形代数学の筆記と口述、物理学科は力学・熱力学・電磁気学・前期量子論などの物理基礎の筆記と口述、地球惑星科学科は英語・数学と地球惑星科学の基礎の筆記と口述です。学科ごとに出題領域が明確に分かれているため、志望学科を1つに絞って対策するのが基本です。英語が筆記に含まれるのは地球惑星科学科のみである点も、学科選びの参考にしてください。
過去問は入手できますか
過去問題を請求できるのは物理学科のみです。募集要項本体とあわせて、または単独で、返信用封筒に所定の切手を貼付して郵送請求する方式です。数学科と地球惑星科学科は過去問が公開されていないため、募集要項に記載された出題内容から準備を組み立てることになります。
英語の外部試験スコアは必要ですか
公表されている募集要項には、TOEICなどの外部英語試験のスコア提出に関する記載はありません。英語が筆記に含まれるのは地球惑星科学科で、当日の筆記で基礎的な英語が問われる構成です。外部スコアの要否は年度で変わる可能性があるため、最新の募集要項でご確認ください。
倍率はどのくらいですか
公表されている募集要項には志願者数・合格者数・倍率の数値が掲載されておらず、倍率は非公表と考えるのが妥当です。募集人員が学科ごとに若干名とされていることから、合格枠は少数で、筆記と口述の完成度が高く求められる試験だと捉えて準備しましょう。数値で難度を測るより、募集要項に書かれた出題内容を基準に到達点を設定する進め方が現実的です。
志望理由書はどの学科で必要ですか
編入学志望理由書は、数学科および地球惑星科学科への出願者のみ指定様式で提出することとされています。物理学科は書面での志望理由書提出が求められない一方、口述試験で編入希望理由や学修状況が直接問われます。書面と口述で語る内容を一貫させることが重要です。
出願から合格発表まではどのくらいの期間ですか
公表されている令和7年度(令和6年度実施分)の日程では、出願期間が6月下旬から7月上旬、試験日が8月下旬、合格発表が9月上旬でした。出願が試験の約2か月前に締め切られるため、証明書類の準備を春のうちから逆算して進める必要があります。日程は年度で変わるため、最新の募集要項でご確認ください。
まとめ
北海道大学理学部の第3年次編入学は、数学科・物理学科・地球惑星科学科の3学科で若干名を対象に、学科別の筆記試験と口述試験で選抜される制度です。出願資格は7区分に分かれ、大学在学者の62単位要件や学科別の志望理由書提出など、経歴と志望学科によって準備すべき内容が変わります。物理学科は過去問が公開されている一方、数学科と地球惑星科学科は募集要項の出題内容から対策を組み立てる必要があります。物理学科は過去問請求可・他2学科は募集要項から出題予測という違いが対策の出発点です。
対策の要点は、志望学科を1つに絞り、その学科の限られた出題範囲を口述で説明できるレベルまで深めることです。数学科なら微積分と線形代数、物理学科なら教養課程水準の物理基礎、地球惑星科学科なら英語・数学と地球科学の基礎を、それぞれ筆記と口述の両面で仕上げます。筆記で解けるだけでなく口述で説明できる水準を目標にすることが、少数枠の編入を突破する現実的な指針です。数学科と地球惑星科学科は志望理由書も提出するため、学修歴と編入後の学びをつなぐ書面づくりも並行して進めましょう。
加えて、編入試験が毎年実施されるとは限らないため、志望年度に募集があるかを公式サイトで確認することが最初の一歩です。北海道大学理学部は実施しない年度があり募集の有無の確認が起点になる点を、対策開始前に必ず押さえましょう。物理学科の過去問は郵送請求できるので、志望する場合は早めに取り寄せて出題の実像をつかんでください。日程・検定料・試験科目の細部は年度で改定される可能性があるため、実際の出願にあたっては必ず最新の募集要項でご確認ください。学科別の学習計画づくりや口述・志望理由書の対策を具体的に進めたい方は、大学編入対策コースにご相談ください。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)



