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東北大学の編入試験まとめ|実施学部・倍率・試験科目・対策を徹底解説

東北大学への編入を検討していて「どの学部で編入試験が実施されているのか」「倍率はどのくらいなのか」を調べている方も多いのではないでしょうか。結論から言うと、東北大学で学部編入学を実施しているのは経済学部・理学部・工学部の3学部のみです。全学の公式編入学ページにもこの3学部が明記されており、法学部・文学部・医学部などでは現在、学部編入学の募集は行われていません。「東北大学ならどの学部でも編入できる」という認識で調べ始めると、志望学部によっては編入ルート自体が存在しないケースもあるため、まず全体像を正しく押さえることが重要です。
「東北大学 編入 倍率」で検索して来られた方には先に結論をお伝えしておくと、学部別の志願倍率を毎年まとめた公式データは公表されていません。確認できるのは、経済学部の大学公式「入学状況」ページに掲載された単年度の志願者数・入学者数、そして工学部の募集要項に参考資料として載っている合格者数のみです。ネット上には非公式の倍率情報も流通していますが、一次情報で裏付けが取れないため、本記事では原則として扱いません。倍率という数字だけでなく、選抜方法そのものの難易度(TOEICスコア勝負の1次選抜、必答2科目の筆答試験、旧帝大水準の口頭試問など)から難易度を読み解く視点を持つことが大切です。
この記事では、経済学部・理学部・工学部それぞれの募集人員・出願資格・試験科目・日程を、2027年度(令和9年度)の公式募集要項に基づいて整理し、属性別(高専生・大学生・社会人)にどの学部を狙えるのか、TOEICなどの英語対策や筆記試験対策の考え方まで解説します。経済学部は2025年秋実施分から試験科目に制度変更があったため、古い合格体験記の情報は現行制度と異なる場合がある点にも注意が必要です。日程や要項は年度により変わるため、出願前には必ず最新の公式募集要項をご確認ください。
東北大学の編入試験の全体像|実施学部は経済・理・工の3学部
東北大学の編入学に関する全学公式ページでは、学部編入学を実施している学部として経済学部・理学部・工学部の3学部が挙げられています。それ以外の学部については編入学のページに記載がなく、現時点では学部編入学の募集を行っていないと考えられます。医学部の学士編入学については過去に実施されていた経緯があるかどうかも含めて公式には確認できていないため、志望される方は必ず医学部の教務係へ直接問い合わせることをおすすめします。まず大前提として「東北大学 編入」を検討する際は、志望する学部が実施3学部に含まれているかどうかを最初に確認してください。
3学部の構図を整理すると、文系ルートは経済学部のみ、理系ルートは理学部(高専生対象)と工学部(高専・工学系短大対象)という形になります。いずれも編入学年次は第3年次で、入学時期は4月です。全学で一括した募集要項というものは存在せず、学部ごとに出願資格・試験科目・日程・出願システムが独立して定められています。そのため、問い合わせ先も学部ごとの教務係となり、経済学部を目指す方と工学部を目指す方とでは確認すべき情報源がまったく異なる点に注意してください。
編入できる3学部一覧と特徴
- 経済学部: 経済学科・経営学科あわせて募集人員20名。学士取得者・大学在学者・社会人など出願資格の幅が広い
- 理学部: 数学科・化学科・地球科学系で各若干名。高専卒業(見込)者が対象
- 工学部: 5学科・全コースで募集人員は若干人。高専卒業(見込)者・工学系短大卒業(見込)者が対象
本記事では、まず属性別にどの学部を狙えるのかを整理したうえで(次章)、経済学部・工学部・理学部それぞれの募集要項の詳細、倍率の考え方、年間スケジュール、英語対策、筆記試験対策、編入後の単位認定という順で解説していきます。学部ごとの試験対策をさらに深掘りしたい方は、大学編入とは何かを解説した記事もあわせてご覧いただくと、編入制度そのものの基礎知識を押さえられます。
東北大学 編入の出願資格|高専生・大学生・社会人のどのルートで狙えるか
東北大学の編入試験を検討するうえで最初に確認すべきなのが、自分の属性でどの学部に出願できるのかという点です。学部によって出願資格がまったく異なるため、ここで整理しておきます。
| 属性 | 経済学部 | 理学部 | 工学部 |
|---|---|---|---|
| 高等専門学校卒業(見込)者 | 出願可 | 出願可(対象学科のみ) | 出願可 |
| 工学系短期大学卒業(見込)者 | 出願可 | 非対象 | 出願可 |
| 4年制大学在学者(2年以上・62単位以上) | 出願可 | 非対象 | 非対象 |
| 学士取得者(社会人含む) | 出願可 | 非対象 | 非対象 |
| 専修学校専門課程修了者 | 出願可 | 非対象 | 非対象 |
表からも分かる通り、高専生は3学部すべてに出願のチャンスがあります。一方で、4年制大学に在学中の学生や社会人が出願できるのは経済学部のみです。工学部の一般選抜(高専等)の出願資格は高専卒業(見込)者または工学系短大卒業(見込)者に限られており、4年制大学の在学者・卒業者向けの区分は用意されていません。理学部も高専卒業(見込)者を対象としており、大学生・社会人向けのルートはない点に注意してください。
4年制大学在学生・社会人が狙えるのは経済学部
経済学部の出願資格は、(1)学士取得見込み含む学士取得者、(2)短大・高専卒業者、(3)修業年限4年以上の大学に2年以上在学し62単位以上修得した者、(4)専修学校専門課程(修業年限2年以上)修了者、(5)外国における14年以上の課程修了者、(6)経済学部が同等以上の学力と認めた者、という6類型に整理されています。62単位以上という要件は、現在在籍している大学の進級・卒業要件に含まれる科目が対象となるのが一般的な考え方です。この幅広さから、大学在学生の再挑戦や社会人の学び直しの入口としては経済学部が中心的な選択肢になります。
事前審査が必要なケースと社会人の注意点
外国籍(永住許可なし)の方、外国の大学等を卒業した方、専修学校を修了した方などは、出願前に事前審査等の手続きが必要です。2027年度は2026年8月18日から28日まで郵送での受付が予定されています。社会人の方については、経済学部の募集要項に「在職しながらの通学は困難」と明記されており、在職者はあらかじめ学部教務係へ問い合わせることが求められています。工学部で在職のまま受験する場合も、所属長が発行する受験承諾書の提出が必要です。仕事と学業の両立を考えている方は、この点を早めに大学へ確認しておくとよいでしょう。
東北大学 経済学部の編入試験|募集人員20名・TOEICと筆答の2段階選抜
経済学部の第3年次編入学は、経済学科・経営学科あわせて募集人員20名です。入学後にどちらの学科に所属するかは、演習(ゼミ)の選択によって決まる仕組みで、演習以外の履修科目や必要単位数は両学科で同一とされています。募集要項には「選考の結果によっては、合格者数が募集人員に満たない場合があります」との注記があり、必ずしも定員を埋める選抜ではないことを押さえておく必要があります。
選抜の流れ(第1次=TOEIC、第2次=筆答)
経済学部の選抜は2段階です。第1次選抜では独自試験を行わず、TOEIC L&Rのスコアのみで合否を判定します。第1次選抜に合格した人だけが第2次選抜に進むことができ、第2次選抜は「経済数学」(線形代数・微積分の基礎的問題)と「経済学の基礎問題」(ミクロ経済学・マクロ経済学)の筆答試験で構成されます。第2次選抜では英語は使用されず、面接も選抜方法に含まれていません。1科目でも未受験の場合は失格となる点にも注意してください。
日程・試験場・検定料
2027年度の日程は、事前審査等受付が2026年8月18日から28日、出願受付(TAOオンライン出願)が2026年9月24日から10月2日、第1次選抜合格発表が11月13日、第2次選抜が11月19日(10時から12時)、第2次選抜合格発表が12月11日、編入学手続が2027年3月1日から8日(郵送)、編入学が2027年4月1日という流れです。試験場は東北大学川内南キャンパスの経済学部で、試験開始15分前までの集合が求められ、開始後20分までの遅刻であれば受験が許可されます。
- 入学検定料: 30,000円(納入期限10月1日)
- 第1次選抜不合格者には、第2次選抜にかかる23,000円を返還する制度あり
- 過去問(2025年度以降実施分の筆答試験問題)は経済学部・経済学研究科ウェブサイトに掲載
制度変更に注意|経営学が廃止され経済数学+経済学が必答に
経済学部の編入試験は2025年1月に制度変更が予告され、2025年秋実施(2026年度4月入学)の試験から、第2次選抜筆答試験の「経営学の基礎問題」が廃止されました。それ以前は経済数学が必答で、「経済学の基礎問題」と「経営学の基礎問題」のいずれかを選択する形式でしたが、変更後は経済数学と経済学の基礎問題の両方が必答となっています。つまり、経営学を選んで数学を回避するという選択肢はなくなり、受験生は数理的な力とミクロ・マクロ経済学の両方を仕上げる必要があります。
経済数学と経済学の出題範囲
経済数学は募集要項の文言に沿えば「線形代数及び微積分学の基礎的問題」とされています。具体的な出題範囲を断定することはできませんが、線形代数と微積分の基礎を軸に据えた学習が要項の文言と整合的です。経済学の基礎問題はミクロ経済学・マクロ経済学から出題されるとされており、標準的なテキストレベルでの体系的な理解が前提になると考えられます。経済学部が公表しているアドミッション・ポリシーには、英語の民間試験スコアで基礎的な英語力を、筆答試験(数学と経済学)で数理的能力と経済学の基礎学力を確認する、と明記されています。この記述からも、出題の狙いを読み解くことができます。
情報の鮮度にも注意
この制度変更により、以前は「経営学を選択して数学の比重を下げる」という戦略が可能でしたが、現行制度ではその選択肢がありません。ネット上や先輩の体験記に残っている「経営学で受けた」という情報は、現行制度には当てはまらない可能性があります。対策を進める際は、必ず2025年度以降に実施された筆答試験問題を経済学部・経済学研究科のウェブサイトで確認し、現行の出題形式に沿った学習を心がけてください。経済系の編入試験全般との比較については、経済学部 編入を徹底解説の記事も参考になります。科目別の対策をさらに詳しく知りたい方は、東北大学経済学部の編入試験対策を徹底解説の記事もあわせてご覧ください。TOEICのスコアメイクから経済数学・経済学の学習範囲まで、より踏み込んだ内容を確認できます。
東北大学 工学部・理学部の編入試験|高専生が狙う理系2学部の違い
工学部の編入学試験は、選抜区分として「学校推薦特別選抜」「一般選抜」「外国人学生・帰国生徒編入学」の3種類が設けられています。募集学科は機械知能・航空工学科(機械関係5コース・量子サイエンスコース・エネルギー環境コース)、電気情報物理工学科(電気・情報関係5コース・応用物理学コース)、化学・バイオ工学科、材料科学総合学科、建築・社会環境工学科(土木関係3コース・建築関係2コース)の全5学科です。募集人員はいずれも「若干人」(推薦選抜・一般選抜の合計)とされ、数値による定員が明示されていない点が特徴です。機械知能・航空工学科、電気情報物理工学科、建築・社会環境工学科の一部は、編入学時にコース群単位で入学を許可し、細かいコースの決定は編入学後に行う仕組みになっています。
工学部の編入試験|学校推薦特別選抜と一般選抜の違い
| 区分 | 出願資格 | 選抜方法 | 時期 |
|---|---|---|---|
| 学校推薦特別選抜 | 高専・工学系短大の卒業(見込)者で、成績が上位5%程度以内、専願確約、学校長の推薦 | 口頭試問+面接+調査書等の総合判定(筆答試験なし) | 出願4月・試験6月・発表6月 |
| 一般選抜 | 高専・工学系短大の卒業(見込)者 | 数学の筆答試験+英語外部試験+学科別専門関連科目+面接 | 出願6-7月・試験8月・発表8月 |
学校推薦特別選抜は、最終学年前年次(卒業者は最終学年次)の成績が上位5%程度以内であることに加え、合格した場合は必ず編入学することを確約する専願制であり、出身校の学校長が責任を持って推薦できる者に限られます。選抜は口頭試問(専門分野を含む基礎知識)と面接、調査書等提出書類の総合判定で行われ、筆答試験はありません。口頭試問・面接を受験しなかった場合は合否判定の対象外となります。
一般選抜の試験構成と足切り基準
一般選抜の共通科目は数学の筆答試験で、英語は筆答を行わずTOEFL iBT(Home Editionを含む)またはTOEIC L&Rのスコアを利用します。専門関連科目は学科によって形式が異なり、機械知能・航空工学科と電気情報物理工学科は在学中の成績(調査書)、化学・バイオ工学科は筆答試験(無機化学・物理化学、有機化学、生物化学、化学工学の4分野から2問を選択)と在学成績の組み合わせ、材料科学総合学科と建築・社会環境工学科は口頭試問と在学成績という構成です。全学科・コースで面接も実施されます。
合否判定においては、「共通科目(数学・英語)の合計点」と「専門関連科目+調査書等書類審査+面接の合計点」のいずれかが一定水準未満の場合、総合点にかかわらず不合格となる仕組みです。共通科目・専門関連科目・面接のいずれか1つでも未受験であれば判定対象外になるため、すべての科目・面接を確実に受けることが前提となります。
公表されている合格者数は、令和8年度(2026年度)が学校推薦20名+一般選抜16名の合計36名、令和7年度(2025年度)が学校推薦24名+一般選抜13名の合計37名です。志願者数は募集要項に記載がなく、外国人学生・帰国生徒については両年度とも合格者がいませんでした。追加合格がある場合は9月14日以降に電話等で連絡があるとされています。高専編入を目指す方向けの対策情報は高等専門学校(高専)編入対策コースでも確認できます。
理学部の編入試験|高専生対象・数学科/化学科/地球科学系で若干名募集
理学部の編入学は、高等専門学校卒業(見込)者を対象としています。対象となるのは数学科・化学科・地球科学系の3つで、募集人員はいずれも「若干名」です。工学部や経済学部と異なり物理系学科等での編入学募集は公式ページで確認できないため、志望する学科が対象に含まれているかを最初に確認してください。
令和9年度の日程と試験科目
令和9年度(2027年度)の日程は、インターネット出願が2026年7月2日から7月15日(17時)まで、書類受付が7月9日から7月15日必着、試験日が2026年9月4日とされています。これは工学部一般選抜(8月)の後、経済学部(11月)の前という時期に位置します。試験科目については、令和8年度実施例として数学科が数学、化学科が化学とされています。選抜方法の詳細や面接・英語の要否については公式ページに詳細な記載がなく、志望される方は最新の募集要項で必ずご確認ください。
理学部志望者が確認すべきこと
理学部は工学部と比べて基礎科学・研究志向の性格が強く、大学院進学者が多い傾向にあるとされますが、これは一般的な傾向であり個々の進路を保証するものではありません。理学部は公開されている情報が限られているため、募集要項の入手方法を確認し、必要に応じて教務係へ問い合わせる、興味のある研究室を訪問するといった行動が重要になります。高専で数学や応用化学系を専門としてきた方にとっては、理学部への接続を検討する価値があるでしょう。高専生向けの編入対策については、高等専門学校(高専)編入対策コースもあわせてご確認ください。
東北大学 編入の倍率|公式データで分かる範囲と正しい読み方
「東北大学 編入 倍率」を調べている方に率直にお伝えすると、学部別の志願倍率を毎年まとめた公式一覧は公表されていません。ここでは、公式に確認できる範囲のデータと、その正しい読み方を整理します。
経済学部: 大学公表の入学状況データ
東北大学が公表している「入学状況」ページによれば、2025年度の経済学部第3年次編入学は、入学定員20名に対して入学志願者5名、入学者1名(いずれも外数)となっています。これは単年度のデータであり、年度によって数値が大きく変動しうる点には注意が必要です。募集人員20名に対して入学者が1名という結果からは、定員を埋めることを前提とした相対評価ではなく、一定の水準に達した受験生のみを合格とする選抜である可能性がうかがえます。これは募集要項の「合格者数が募集人員に満たない場合がある」という注記とも整合的ですが、断定的な結論を出すことはできず、あくまで一つの見方として捉えてください。
工学部: 合格者数のみ公表、理学部はデータなし
工学部は募集要項の参考資料として合格者数のみが公表されています(令和8年度は推薦20名+一般16名の計36名、令和7年度は推薦24名+一般13名の計37名)。志願者数が非公表のため、倍率を算出することはできません。理学部については志願者数・合格者数の公表を公式には確認できませんでした。
ネット上には過去の志願者数や倍率に関する情報が流通していることがありますが、一次情報での裏付けが取れないものについては本記事では扱っていません。仮にそうした情報を参考にする場合も、あくまで非公式の参考値として捉えることをおすすめします。
倍率より確実な難易度指標
倍率が公表されていないからこそ、選抜方法そのものから難易度を読み解く視点が重要です。工学部の学校推薦特別選抜では成績上位5%程度以内という基準があり、経済学部の第1次選抜はTOEICスコアのみで合否が決まります。第2次選抜では2科目の筆答試験がいずれも必答で、工学部の一部学科では口頭試問も課されます。「倍率が低い、あるいは非公表だから易しい」というわけではなく、選抜の設計自体に一定の水準が求められていることを理解しておく必要があります。他大学の編入試験の倍率情報と比較したい場合は、神戸大学 編入を徹底解説なども参考になります。
東北大学 編入試験の年間スケジュールと出願手続き|TAOオンライン出願の注意点
東北大学の編入試験は学部ごとに日程が独立しているため、複数学部を視野に入れる場合は年間を通じたスケジュール管理が欠かせません。2027年度入学に向けた時系列で整理すると、まず工学部の学校推薦特別選抜が4月出願・6月7日試験・6月16日発表、続いて工学部の一般選抜が6-7月出願・8月18-19日試験・8月24日発表、理学部が7月出願・9月4日試験、最後に経済学部が8月の事前審査を経て9-10月出願・11月13日第1次発表・11月19日筆答試験・12月11日発表という流れになります。
高専生は複数の受験機会を設計できる
この日程構造上、高専生は工学部の学校推薦特別選抜に挑戦し、仮に不合格でも一般選抜で再挑戦し、さらに理学部にも出願するといった形で、複数の受験機会を組み合わせることが可能です。ただし併願の可否や実際のスケジュール調整については、募集要項の記載だけでは判断しきれない部分もあるため、出身校の進路指導担当者や各学部の教務係に事前に確認することをおすすめします。
TAOオンライン出願の流れと注意点
工学部・経済学部とも、出願はオンライン出願システム「TAO(The Admissions Office)」を通じて行います。検定料の納入、出願情報の登録、書類のアップロードがすべて揃って出願完了となり、登録後の変更・差し替え・取り下げは原則できません。卒業見込証明書や成績証明書、調査書、推薦書などの証明書類は発行に時間がかかることが多いため、出願の1か月前を目安に準備を始めることをおすすめします。工学部の郵送書類は速達簡易書留のみで持参は不可、経済学部の入学手続も郵送のみとされているなど、細かなルールが学部ごとに定められている点にも注意してください。
- 検定料はいずれの学部も30,000円(経済学部は第1次選抜不合格の場合に23,000円を返還する制度あり)
- 受験上・修学上の配慮が必要な場合は、経済学部は2026年8月28日まで、工学部は推薦選抜4月9日・一般選抜6月22日までに事前申請が必要
- 工学部では追加合格がある場合、9月14日以降に電話等で連絡がある
推薦選抜の出願書類には志願理由書や活動報告書(所定様式)も含まれます。書き方に迷う場合は志望理由書の書き方の記事も参考にしてください。
東北大学 編入の英語対策・筆記試験対策|TOEIC L&Rスコアと専門科目の勉強法
東北大学の編入試験では、経済学部と工学部でそれぞれ英語スコアの扱いが異なります。経済学部は第1次選抜がTOEIC L&Rのスコアのみで行われるため、この時点で合否が大きく左右されます。有効なのはTOEIC L&R公開テストのみで、IPテストは不可、日本国内で受験したもの限定、デジタル公式認定証(PDF)のみ受理され、紙のスコアシートのPDF化では受け付けられません。複数のスコアを提出した場合は最高点が採用され、2027年度入試では2024年10月1日以降に受験したスコアが有効です。過去に提出したスコアシートの再利用はできません。
工学部は英語の筆答試験を行わず、TOEFL iBT(Home Editionを含む、DIコードはG328)またはTOEIC L&Rのスコアを点数化します。試験実施日からさかのぼって過去2年以内に受験したものが有効で、TOEFL ITP・TOEIC IPテストは原則不可、TOEIC L&R公開テストはデジタル公式認定証のみ受理されます。願書提出後のスコアの追加・差し替えは原則できません。両学部とも必要スコアの公式基準は公表されていないため、「何点あれば合格」という断定はできませんが、スコアが高いほど選抜上有利に働く設計であることは要項からも読み取れます。TOEIC公開テストの実施月とデジタル公式認定証の発行タイミングを踏まえ、出願締切から逆算して受験できる最後の回を把握し、複数回の受験計画を立てることをおすすめします。IPテストしか受けたことがない方は、早めに公開テストへ切り替えて対策を進めてください。
経済学部: 経済数学とミクロ・マクロのロードマップ
経済学部の第2次選抜対策は、線形代数・微積分の基礎固めから始め、ミクロ経済学・マクロ経済学の標準テキストによる体系的な学習に進み、最後に公開されている2025年度以降の過去問で演習するという3段階が現実的です。制度変更により経営学からの逃げ道がなくなったため、文系出身者ほど数学の学習に早めに着手することが重要です。
工学部: 共通科目・専門関連科目・口頭試問対策
工学部の共通科目である数学の筆答試験は80分で実施され、高専の標準的な範囲(微積分・線形代数・微分方程式等)を軸にした対策が一般的です。公開されている令和7・8年度の試験問題と出題意図も活用できます。学科別専門関連科目については、化学・バイオ工学科は4分野から2問を選ぶ形式のため得意分野を深掘りする戦略が有効で、材料科学総合学科・建築・社会環境工学科の口頭試問対策には概念を口頭で説明する練習や板書練習が役立ちます。機械知能・航空工学科・電気情報物理工学科は在学中の成績が評価対象となるため、日々の定期試験そのものが試験対策になります。学校推薦特別選抜を狙う場合は、成績を上位5%程度に維持し続けることと口頭試問対策がすべてと言っても過言ではありません。口頭試問・面接では、アドミッション・ポリシーに示されているように、自然科学への理解度や独創性、コミュニケーション能力、熱意といった観点が評価されると考えられます。学習期間には個人差があるため一律のスケジュールを断定することはできませんが、1年前・半年前・3か月前・直前といった時期ごとに目標を区切って計画を立てることをおすすめします。経済学部の対策をより詳しく知りたい方は東北大学経済学部の編入試験対策を徹底解説もご覧ください。
東北大学 編入後の単位認定と卒業までの流れ|2年で卒業できるのか
編入後の単位認定や卒業までの流れは、出願前に必ず確認しておきたいポイントです。工学部では、既修得単位の認定は当該学科の審査のうえで20単位が上限とされており、編入学年次は第3年次、卒業までの在学年限は2年以上4年以内と定められています。出身校とカリキュラムが大きく異なる場合は単位認定ができず、2年で卒業できない場合があると募集要項に明記されています。つまり、「編入すれば必ず2年で卒業できる」というわけではなく、出願前に出身校と編入先のシラバスを比較しておくことが重要です。
編入後の学科・コース配属
工学部の一部学科(機械知能・航空工学科、電気情報物理工学科、建築・社会環境工学科など)では、編入学時にはコース群単位で入学が許可され、細かいコースの決定は編入学後に行われます。経済学部では、経済学科・経営学科のどちらに所属するかは入学後の演習(ゼミ)選択によって決まり、両学科の履修要件は同一です。
学費と免除制度
入学時に必要な経費は、入学料282,000円(予定額)、授業料は前期分267,900円(年額535,800円、予定額)です。入学料・授業料の免除や徴収猶予の制度については、入学手続書類で案内されるとされています。経済的な事情がある方は、入学手続きの際に案内される内容を確認してください。
大学院から東北大学を目指す選択肢
大学3〜4年生や社会人の方の中には、学部編入ではなく大学院入試から東北大学を目指すという選択肢を検討する方もいます。出願資格や必要な準備期間、費用面での考え方が学部編入とは異なるため、両方の選択肢を比較検討したい方は東北大学大学院入試を徹底解説の記事も参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
東北大学の編入試験はどの学部で実施されていますか?
全学公式ページで案内されているのは経済学部・理学部・工学部の3学部です(2026年時点)。法学部・文学部・医学部などでは学部編入学の募集は行われていません。実施学部は年度により変わる可能性があるため、最新の公式情報で必ずご確認ください。
東北大学 編入の倍率はどのくらいですか?
志願倍率を毎年まとめた公式一覧は公表されていません。公式に確認できるのは、経済学部の2025年度の入学状況(志願者5名・入学者1名、募集人員20名)と、工学部の合格者数(令和8年度は学校推薦20名+一般選抜16名)のみです。ネット上に流通している倍率情報は非公式のものが多いため、あくまで参考程度に捉えてください。
4年制大学に在学中ですが東北大学に編入できますか?
経済学部であれば「修業年限4年以上の大学に2年以上在学し62単位以上修得(見込み)」という条件を満たせば出願が可能です。工学部・理学部は高専卒業(見込)者が対象(工学部は工学系短大卒業(見込)者も対象)であり、4年制大学の在学者向けの区分は用意されていません。
高専生でなくても工学部に編入できますか?
工学部の一般選抜(高専等)の出願資格は、高等専門学校または工学系短期大学の卒業(見込)者に限られています。4年制大学の在学者・卒業者は対象外です(外国人学生・帰国生徒は別区分として設けられています)。学校推薦特別選抜はさらに、成績が上位5%程度以内であることと専願確約が要件として加わります。
TOEICはいつまでに、どの形式で受ければよいですか?
経済学部はTOEIC L&R公開テスト(国内受験・デジタル公式認定証)のみが有効で、2027年度入試では2024年10月1日以降に受験したスコアが対象です。工学部は試験実施日から過去2年以内に受験したTOEFL iBTまたはTOEIC L&Rのスコアが有効で、IP・ITPテストは原則利用できません。出願締切から逆算し、余裕をもって複数回受験できる計画を立てることをおすすめします。
社会人でも東北大学に編入できますか?
経済学部であれば学士取得者等として出願資格があります。ただし募集要項には「在職しながら通学することは困難」と明記されており、在職者は出願前に学部教務係へ相談することが求められています。工学部で在職のまま受験する場合は、所属長が発行する受験承諾書の提出が必要です。
まとめ|東北大学 編入は学部ごとに資格・科目・日程が大きく異なる
東北大学の編入試験について、実施学部・出願資格・試験科目・日程・倍率の考え方を整理してきました。最後に要点をまとめます。
- 東北大学で編入学を実施しているのは経済学部・理学部・工学部の3学部のみで、全学一括の募集要項はなく学部ごとに手続きが独立している
- 4年制大学在学生・社会人が出願できるのは経済学部のみ。工学部・理学部は高専卒業(見込)者(工学部は工学系短大卒業(見込)者も対象)が中心
- 経済学部は募集人員20名で、第1次選抜=TOEIC L&Rスコアのみ、第2次選抜=経済数学+経済学の基礎問題の2科目必答という2段階選抜。2025年秋実施分から経営学の基礎問題が廃止された
- 工学部は学校推薦特別選抜(成績上位5%程度・専願確約)と一般選抜(数学筆答+英語外部試験+学科別専門科目+面接)の2ルート。共通科目・専門関連科目のいずれかが基準未満だと総合点にかかわらず不合格
- 理学部は数学科・化学科・地球科学系で各若干名。選抜方法の詳細は公式ページの情報が限られるため教務係への確認が必要
- 学部別の志願倍率を毎年まとめた公式データは存在しない。公表されているのは経済学部の単年度の入学状況と工学部の合格者数のみで、倍率よりも選抜方法自体の水準に注目することが大切
- 出願はTAOオンライン出願システムを利用し、検定料はいずれも30,000円。証明書類の準備は出願の1か月前を目安に始めるとよい
- 編入後は工学部で既修得単位の認定上限が20単位とされ、出身校とカリキュラムが大きく異なる場合は2年で卒業できないこともある
東北大学の編入試験は、学部によって出願資格も選抜方法もまったく異なり、しかも経済学部のように制度変更が行われることもあります。日程や募集要項の内容は年度ごとに更新されるため、出願を検討する際は必ず各学部が公表する最新の募集要項を確認してください。TOEICのスコアメイクや経済数学・専門科目の対策など、独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
専門講師による個別指導をご希望の方は、大学編入対策コースの詳細をご覧ください。



