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金沢大学編入のTOEIC対策|必要スコアの目安と学習法

金沢大学の編入学試験では、志望する学域・学類によってTOEICの扱いが大きく異なります。理工学域の一部学類や融合学域ではTOEIC L&RまたはTOEFL-iBTのスコアが選抜の一部として配点化される一方、医薬保健学域医学類ではTOEFL-iBTのみが有効でTOEICのスコアは提出できません。「金沢大学 編入 toeic」と検索して情報を集めている方の多くは、この学域ごとの違いを正確に把握しないまま対策を始めてしまいがちです。
金沢大学編入におけるTOEICとは、理工学域の一部学類では配点100点の得点対象、融合学域では専門筆記のない選抜の中核をなす評価対象、医薬保健学域では学類によって使える試験自体が異なる特殊な要件という、学域によって位置づけが大きく違う制度です。この違いを理解しないまま準備を進めると、必要のない試験にばかり時間を割いてしまったり、逆に必須のTOEFL-iBTを準備し忘れたりといった事故につながりかねません。
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公式の学生募集要項にはTOEICの合格基準点は明記されていません。とはいえ、専門科目や小論文、面接との時間配分を考えるうえで、目標スコアの目安を持っておくことは対策計画の土台になります。本記事では、金沢大学公式の学生募集要項(令和9年度・2027年度)をもとに、理工学域・融合学域・医薬保健学域(保健学類・医学類)それぞれのTOEIC・TOEFL・IELTSの提出条件、スコアの目安、学習法、出願書類とスケジュール、専門科目とのバランスまでを一つの記事で整理します。
すでに学域・学類ごとの出願資格や専門科目まで含めた全体像を知りたい方は、金沢大学理工学域の編入試験を徹底解説した記事や金沢大学融合学域の編入試験を徹底解説した記事もあわせてご覧ください。本記事はTOEIC・英語対策という角度に絞って掘り下げます。
なお、以下で紹介する数値・日程・提出条件はすべて令和9(2027)年度の学生募集要項にもとづく情報です。募集要項は年度ごとに更新されるため、実際に出願する際は必ず最新の学生募集要項を金沢大学公式サイトで確認してください。
金沢大学編入でTOEICが必要な学域・学類を整理する
金沢大学で編入学(3年次編入または学士編入)を実施しているのは、融合学域・理工学域・医薬保健学域(医学類・保健学類)の4区分です。人間社会学域と薬学類では編入学そのものが実施されていません。このうち、英語外部試験のスコアを何らかの形で選抜に用いるのは融合学域・理工学域の大半の学類・医薬保健学域の保健学類・医学類で、英語試験そのものが存在しないのは理工学域の数物科学類のみです。
ただし「必須」といっても運用は一様ではありません。配点表に得点として明記されている学類もあれば、選抜試験当日にスコアを持参・提示することだけが求められ、口述試験の評価材料として扱われる学類もあります。さらに、使える試験の種類(TOEIC L&R・TOEFL-iBT・IELTS・実用英語技能検定)も学域によって異なります。まずは以下の一覧表で全体像を押さえてください。
| 学域・学類 | TOEIC等の要否 | 配点 | 使える試験 |
|---|---|---|---|
| 理工学域 数物科学類 | 不要(英語試験なし) | 専門科目300点のみ | – |
| 理工学域 物質化学類 | 必須 | 英語100点+専門400点 | TOEIC/TOEFL/IELTS |
| 理工学域 電子情報通信学類 | 必須 | 英語100点+専門300点 | TOEIC/TOEFL/IELTS |
| 理工学域 地球社会基盤学類(地球惑星科学) | 必須 | 英語100点+専門200点 | TOEIC/TOEFL/IELTS |
| 理工学域 生命理工学類 | 必須 | 英語100点+専門100点 | TOEIC/TOEFL/IELTS |
| 理工学域 機械工学類/フロンティア工学類/地球社会基盤学類(土木防災・環境都市) | 当日提示必須(配点表に区分なし) | 口述試験の評価に含む | TOEIC/TOEFL/IELTS |
| 融合学域 先導学類/観光デザイン学類/スマート創成科学類 | 必須 | 英語100点+小論文100点+口述100点 | TOEIC/TOEFL(IELTSは対象外) |
| 医薬保健学域 保健学類(理学療法学専攻/作業療法学専攻) | 必須 | 外国語100点+専門100点+口述100点 | TOEIC/TOEFL/実用英語技能検定 |
| 医薬保健学域 医学類(学士入学) | 必須(TOEICは提出不可) | 筆記試験・口述試験と総合判断 | TOEFL-iBTのみ |
この表からわかるとおり、金沢大学の編入試験を「TOEICが必要な試験」と一括りにするのは正確ではありません。特に医薬保健学域医学類はTOEICではなくTOEFL-iBTのみが有効という、他学域と真逆の運用になっている点には特に注意が必要です。逆に理工学域の数物科学類は英語試験自体がなく、専門科目のみで選抜が行われます。志望する学類が定まっていない段階であれば、この一覧表を出発点に、英語対策の負担がどの程度になるかを踏まえて志望先を検討するのも一つの方法です。
なぜここまで学域・学類によって運用が違うのかというと、それぞれの選抜方式の成り立ちが異なるためです。融合学域は専門筆記試験を課さない選抜方式を採用しているため、英語外部試験のスコアが選抜全体の中で相対的に重要な位置を占めます。一方、理工学域は各学類の専門分野に応じた学力検査(口述試験・筆記試験)が中心で、英語外部試験はその一部を補完する要素という位置づけです。医学類は他学域と切り離された独自の選考体系(第1次〜最終選考の3段階)を持ち、英語力の指標としてTOEFL-iBTのみを採用する運用になっています。こうした背景を理解しておくと、単に「TOEICが必要かどうか」だけでなく、なぜその配点構成になっているのかも腑に落ちやすくなります。次の章から、学域・学類ごとの詳細を確認していきます。
理工学域の編入試験|学類ごとのTOEIC・TOEFL・IELTSの扱いと配点
理工学域は数物科学類・物質化学類・機械工学類・フロンティア工学類・電子情報通信学類・地球社会基盤学類・生命理工学類の7学類で編入学を実施しています。英語外部試験の扱いは学類によって3パターンに分かれるため、志望する学類がどのパターンに該当するかを最初に確認しておくことが対策計画の出発点になります。
1つ目は物質化学類・電子情報通信学類・地球社会基盤学類(地球惑星科学コース)・生命理工学類で、英語外部試験のスコアが100点満点に換算されて配点表に明記されるパターンです。専門科目の配点は学類で異なり、物質化学類が400点、電子情報通信学類が300点、地球惑星科学コースが200点、生命理工学類が100点となっています。専門科目の配点が大きいほど、相対的にTOEICスコアの比重は下がる計算になるため、物質化学類のように専門科目400点の学類では英語を高得点にすることよりも専門科目の完成度を優先すべきといえます。
2つ目は機械工学類・フロンティア工学類・地球社会基盤学類(土木防災コース・環境都市コース)で、こちらは特別選抜(推薦)による選抜が中心です。配点表には英語の得点区分が独立して記載されていませんが、選抜試験当日にTOEIC L&RまたはTOEFL-iBT、IELTSのスコアを必ず持参し提示することが求められ、提示がない場合は失格となります。得点が明示されない代わりに、口述試験の評価材料として扱われる運用のため、「点数を稼ぐ」というより「基準を満たすスコアを確実に確保しておく」という考え方で準備するのが実務的です。
3つ目は数物科学類で、こちらは英語試験そのものがなく、専門科目(数学または物理学)の口述試験300点のみで選抜が行われます。英語に強い苦手意識がある場合、この学類は選択肢の一つとして検討する価値があるでしょう。ただし専門科目の口述試験が唯一の評価軸になる分、数学・物理学の対策には相応の深さが求められます。
英語が苦手な場合の学類選びで検討したいポイント
理工学域は7学類のうち6学類で何らかの形でTOEIC・TOEFL・IELTSが求められるため、「英語が苦手だから理工学域は避ける」という判断は早計です。数物科学類のように英語試験が一切ない学類もあれば、専門科目の配点が圧倒的に大きい学類(物質化学類の専門400点など)もあります。英語の得意・不得意だけで志望学類を決めるのではなく、まず自分が学びたい専門分野を軸に据え、そのうえで英語対策にどれだけ時間を割けるかを逆算して学習計画を組み立てるほうが、結果的に合格に近づきやすくなります。
また、機械工学類・フロンティア工学類のように配点上は独立区分がなく当日提示のみが求められる学類は、専門科目(数学・物理学・材料力学など)の口述試験の比重が実質的に大きくなります。英語のスコアで大きく差をつけるより、専門科目の基礎を固めることに時間を割いたほうが合格可能性を高めやすい学類といえるでしょう。
提出できるスコアの種類と提出方法の注意点
提出できるスコアの種類は、TOEIC L&R・TOEFL-iBT(Home Edition含む)・IELTSの3種類です。ただし提出方法には細かい条件があり、TOEIC L&Rは公式の成績証明書類のオリジナルまたはデジタル公式認定証(QRコード付き)を印刷したもの、TOEFL-iBTは紙のスコアレポートまたは受験者のアカウントから印刷したもの、IELTSは公式の成績証明書類のオリジナルに限られます。団体受験形式のカレッジTOEIC(TOEIC IP)は認められません。TOEIC S&W・TOEIC Bridge・TOEFL ITPのスコアも同様に不可です。有効期限はスコアに明記された受験年月日が試験日から遡って2年以内のものです。
日程面では、令和9年度の一般選抜・特別選抜ともに出願期間は令和8年5月25日から29日、選抜試験日は令和8年6月13日(土)です。合格発表は令和8年6月25日、検定料は30,000円に加えてサービス利用料990円が必要です。募集人員は学類ごとに数物科学類5名・物質化学類4名・機械工学類10名・フロンティア工学類5名・電子情報通信学類7名・地球社会基盤学類7名・生命理工学類2名と、いずれも少人数での選抜です。募集人員が少ないほど1点の重みが増すため、専門科目・英語のいずれも取りこぼしを最小限に抑える準備が求められます。学類別の詳しい出願資格・専門科目の内容・過去問対策については、金沢大学理工学域の編入試験を徹底解説した記事で詳しく取り上げていますので、あわせてご確認ください。
物質化学類・電子情報通信学類など配点対象学類の対策優先度
配点表に英語100点が明記される4学類(物質化学類・電子情報通信学類・地球社会基盤学類地球惑星科学コース・生命理工学類)は、いずれも専門科目の配点が英語を上回っています。特に物質化学類は専門科目400点対英語100点という4倍の差があり、専門科目対策への配分を優先すべき学類の典型といえます。反対に生命理工学類は専門科目100点・英語100点と同等のため、英語のスコアを高めに用意しておくことが合否に直結しやすい構成です。志望する学類の配点比率を確認し、自分がどちらのタイプに近いかを早い段階で把握しておきましょう。
融合学域の編入試験|TOEIC L&RまたはTOEFL-iBTが必須の理由
融合学域は先導学類・観光デザイン学類・スマート創成科学類の3学類からなり、比較的新しく開設された学類です。融合学域の編入試験の大きな特徴は、専門科目の独立した筆記試験が存在しないという選抜方式にあります。
一般選抜・外国人留学生選抜・社会人選抜のいずれも、選抜は英語外部試験のスコア・小論文・口述試験・出願書類の総合評価で行われます。配点は英語100点(TOEIC L&RまたはTOEFL-iBTのスコアを100点満点に換算)+小論文100点+口述試験100点の合計300点で、3学類・3選抜区分すべてで共通です。専門筆記試験がない代わりに、英語のスコアが選抜全体の約3分の1を占める計算になり、他学域と比べて英語対策の重要度が相対的に高いといえます。社会人選抜のみ、口述試験にプレゼンテーション(事前提示課題について5分程度の口頭発表、PC機器・資料の使用不可)が加わります。
ここで注意したいのが、融合学域で使える試験はTOEIC L&RまたはTOEFL-iBT(Home Edition含む)のいずれかのみで、理工学域の一部学類のようにIELTSは対象外である点です。同じ金沢大学の編入試験でも、学域によって使える試験の種類が異なるため、複数学域を併願する場合は特に確認が必要です。すでにIELTSのスコアだけを準備していた場合、融合学域では使えないため、あらためてTOEICかTOEFLの受験計画を立て直す必要があります。
提出方法についても融合学域独自のルールがあります。選抜試験当日(令和8年6月20日)にTOEIC L&RまたはTOEFL-iBTのスコアを必ず持参し提示する必要があり、TOEFL-iBTのスコア送付先DIコードはG170に指定されています。TOEFL-iBTはTest Date Scoreのみが有効で、複数回受験した中から最も良いスコアを選べるMy Best Scoreは採用されません。TOEFL-ITPのスコアも認められないので注意してください。有効期限は理工学域と同じく試験日から遡って2年以内です。
スコアの郵送が試験当日に間に合わない場合の救済措置も用意されています。デジタル公式認定証やTest Taker Score Reportの表示が試験当日に間に合わないときは、インターネット上のスコア確認画面等から印刷したものの提出が認められますが、その場合も速やかにオリジナルのスコアを大学へ提出することが求められます。あくまで例外的な救済措置であるため、原則として試験当日までに正式なスコア証明を用意しておくことを前提にスケジュールを組んでください。
出願期間は令和8年6月1日から5日、試験日は6月20日(土)、合格発表は7月13日です。検定料は30,000円+サービス利用料990円で、募集人員は先導学類15名、観光デザイン学類15名、スマート創成科学類20名(いずれも一般選抜)となっています。専門筆記試験がない分、英語外部試験のスコアと小論文・口述試験の準備に集中できる構成といえますが、その分小論文と口述試験の対策も欠かせません。
融合学域には社会人選抜の合格者を対象とした修学支援制度もあり、入学試験の成績が優秀な合格者に対して入学料・授業料を全額免除する仕組みが用意されています。社会人経験を積んでから金沢大学編入を目指す場合、こうした支援制度の存在も踏まえて、TOEIC・TOEFLのスコアだけでなく小論文・口述試験(プレゼンテーションを含む)の完成度を高めておくと、支援対象に選ばれる可能性も広がります。3学類それぞれの出願資格や小論文の出題傾向については、金沢大学融合学域の編入試験を徹底解説した記事で詳しく解説しています。
医薬保健学域(保健学類・医学類)のTOEIC・TOEFL事情
医薬保健学域では保健学類と医学類がそれぞれ独立した編入学制度を持っており、英語外部試験の扱いも大きく異なります。この違いを知らずに準備を進めると、必要な試験の受験自体を間違えてしまうおそれがあるため、志望する学類の要件を正確に確認しておく必要があります。医薬保健学域には薬学類も含まれますが、薬学類は編入学そのものを実施していないため、本記事では編入学を実施している保健学類・医学類の2つに絞って解説します。
保健学類(理学療法学専攻・作業療法学専攻)
保健学類で編入学を実施しているのは理学療法学専攻・作業療法学専攻の2専攻のみで、募集人員は各5名の計10名です。この編入制度には特徴があり、出願要件として理学療法士免許または作業療法士免許の取得(見込み)が求められる、いわゆるダブルプロフェッショナルプログラムとしての編入となっています。すでに一方の国家資格を持つ、または取得見込みの人が、もう一方の専攻へ編入学するための制度で、一般的な「大学生が別大学へ編入する」ケースとは出願者像が異なる点も押さえておきましょう。
選抜は外国語(英語外部試験スコア)100点・専門科目100点・口述試験100点の合計300点で行われます。使える英語外部試験はTOEIC L&R・TOEFL-iBT(Home Edition含む)・実用英語技能検定(英検CBT・英検S-CBT・英検S-Interview含む)の3種類で、令和6年8月25日から令和8年7月10日までに受験したスコアが有効です。TOEIC L&Rを提出する場合の申請コードは00006502、TOEFL-iBTの指定コードはG298です。カレッジTOEIC(TOEIC IP)・TOEIC S&W・TOEIC Bridge、TOEFL ITP・PBT、英検Jr.・英検IBAは対象外となります。
出願期間は令和8年7月6日から10日、試験日は8月25日、合格発表は9月4日です。検定料は30,000円+サービス利用料990円で、他の学域・学類と同水準です。専門科目(基礎理学療法学・作業療法評価技術学など)は既に取得している国家資格の学習内容と重なる部分が多く、実務経験があるほど有利に働くと考えられます。
保健学類の英語外部試験は選択肢が3種類あるため、すでに実用英語技能検定(英検)のスコアを持っている社会人受験者であれば、新たにTOEICやTOEFLを受け直す必要がない場合もあります。ただし英検CBT・S-CBT・S-Interview以外の形式(英検Jr.・英検IBA等)は対象外なので、手元にあるスコアがどの形式かを事前に確認しておいてください。
理学療法士・作業療法士の国家資格を取得している(または取得見込みの)受験者は、臨床業務や実習と並行してTOEIC・TOEFL・英検のいずれかを受験する必要があります。仕事や実習のスケジュールを踏まえて余裕を持った受験計画を立てることが、他の受験者以上に重要になる点も押さえておきましょう。専門科目(基礎理学療法学・臨床理学療法など)の対策も、実務で得た知識を体系的に整理し直す作業が中心になります。
医学類(第2年次編入学・学士入学)
医学類の学士編入学は、他の学域・学類とは対照的な運用になっています。使える英語外部試験はTOEFL-iBT(Home Edition含む)のみで、TOEICのスコアは提出対象になっていません。金沢大学編入といえばTOEICというイメージを持っていると、医学類志望者はこの点で準備の方向を誤ってしまう可能性があるため、特に注意してください。
募集人員は2年次編入5名(一般枠1名・基礎研究枠1名・地域枠3名)と少数で、選考は第1次選考(書類選考)・第2次選考(生命科学の筆記試験とTOEFL-iBTスコアの総合判断)・最終選考(口述試験)の3段階です。TOEFL-iBTのスコアは出願期間最終日(令和8年8月21日)から遡って2年以内に受験したものに限られ、ETSアカウント上で指定コード8408を選択し、スコアの直送手配を出願期間内に済ませる必要があります。手配が間に合わなければ出願を受け付けてもらえないため、逆算したスケジュール管理が欠かせません。
出願期間は令和8年8月17日から21日、第2次選考は9月18日、最終選考は10月16日、最終合格発表は11月12日です。検定料は30,000円+サービス利用料990円です。医薬保健学域(保健学類を含む)の出願資格や選考の詳しい流れについては、金沢大学医薬保健学域の編入試験を徹底解説した記事もあわせてご覧ください。
医学類志望者が特に注意すべきは、TOEFL-iBTのスコア直送手配そのものに一定の準備期間がかかる点です。ETSのアカウント登録からスコア送付の手配完了までは即日で終わるものではなく、受験からスコア確定までのタイムラグも踏まえると、出願締切の直前に慌てて手続きを始めるのは避けたいところです。第2次選考の生命科学の筆記試験対策と並行して、TOEFL-iBTの受験計画を早期に固めておくことが、出願不備による失格を防ぐ最も確実な方法になります。
医学類の学士編入学は募集人員が5名(一般枠1・基礎研究枠1・地域枠3)と極めて少数であるうえ、書類選考・筆記試験・口述試験という3段階の選考を経る必要があります。TOEFL-iBTのスコアは第2次選考で筆記試験の結果と総合的に判断される材料の一つであり、TOEFL単体で高得点を取ればよいというものではありません。出身大学での学業成績や、志望理由書に記載する専門知識の概略・医学への活かし方といった書類面の完成度も、他の学域以上に重視される傾向があります。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
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金沢大学編入で必要なTOEICスコアの目安|公式基準非公表の中でどう考えるか
ここまで見てきたとおり、金沢大学の編入試験募集要項には、いずれの学域・学類においてもTOEICやTOEFLの合格基準点(必要点数)の明記はありません。「何点あれば合格できるか」という問いに対して大学が公式な数値を示していない以上、目標スコアはあくまで受験者側で戦略的に設定する必要があります。
インターネット上の合格体験記や編入予備校の解説記事では、金沢大学理工学域の編入試験についてTOEIC650点程度を一つの目安とする言及や、730点で提出して合格したという体験談が見られます。ただし、これらは大学公式のデータではなく、個人の体験談や第三者の解説にもとづくものである点には留意してください。あくまで「傾向」として参考にする姿勢が大切です。
公式基準が非公表である以上、スコアの重要度は学類の配点構成によって変わると考えるのが合理的です。物質化学類のように専門科目が400点で英語が100点の学類では、専門科目の完成度が合否を大きく左右します。一方、生命理工学類のように専門科目100点・英語100点と均衡している学類では、英語のスコアが相対的に重みを持ちます。融合学域のように専門筆記がなく英語100点・小論文100点・口述100点で構成される場合は、英語の比重がさらに高まります。機械工学類やフロンティア工学類のように配点上は独立区分がなく当日提示のみが求められる学類では、スコアそのものより「基準を満たすスコアを確実に用意しておく」ことが目的になります。
配点構成をもとに考えると、おおむね次のような優先順位で準備計画を立てるのが現実的です。専門科目の配点が英語の3倍以上ある学類(物質化学類・電子情報通信学類など)は専門科目を最優先にしつつTOEICは基準点確保を目標に、専門科目と英語の配点が同等かそれに近い学類(生命理工学類・融合学域各学類)は両方をバランスよく、当日提示のみが求められる学類(機械工学類・フロンティア工学類等)は早めにスコアを確定させて専門科目・口述試験対策に時間を回す、という考え方です。
配点タイプ別に対策の優先順位を整理すると、以下のようになります。
| 配点タイプ | 該当学類の例 | 対策の優先順位 |
|---|---|---|
| 専門科目が英語の3倍以上 | 物質化学類・電子情報通信学類 | 専門科目を最優先、TOEICは基準確保 |
| 専門科目と英語がほぼ同等 | 生命理工学類・融合学域3学類 | 両方をバランスよく配分 |
| 配点上の区分がなく当日提示のみ | 機械工学類・フロンティア工学類 | 早期にスコアを確定し専門科目・口述に注力 |
| 英語試験自体がない | 数物科学類 | 専門科目(数学・物理学)の口述試験に全力 |
この早見表はあくまで配点構成から導かれる一般的な優先順位であり、個々の得意・不得意によって最適な配分は変わります。英語が得意でTOEICのスコアを短期間で伸ばせる見込みがあるなら専門科目の対策時間を厚めに、逆に専門科目の基礎が固まっているならTOEICに時間を多く割く、といった調整も検討してください。
また、TOEIC・TOEFL・IELTSはそれぞれ出題形式や測定する技能の重みが異なります。TOEIC L&Rはビジネス・日常生活の場面を中心にリスニングとリーディングのみを測定するのに対し、TOEFL-iBTは学術的な英文を中心に4技能(リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング)を測定します。短期間でのスコア向上を狙うならTOEIC、より本格的な英語力の証明を求められる場面ではTOEFLという傾向があるため、志望学類で複数の試験が選べる場合は、自分の得意分野や準備期間に応じて選択するとよいでしょう。
志望学類の配点構成を確認したうえで、専門科目や小論文にどれだけ時間を割けるかを逆算し、TOEICの目標スコアを設定することが、限られた準備期間を有効に使う近道です。大学編入にTOEICが必要な大学全般に共通するスコアの考え方については、大学編入にTOEICは何点必要か学部別の目安と対策をまとめた記事も参考になります。
TOEICスコアを伸ばす学習法|編入試験の時間制約に合わせた対策の進め方
編入試験の受験生は、高校3年生の大学受験生とは異なり、専門科目や小論文、口述試験対策と並行してTOEIC対策の時間を確保しなければなりません。限られた時間で効率よくスコアを伸ばすには、Part別の優先順位を意識した学習が有効です。
TOEIC L&Rはリスニング100問・リーディング100問の計200問で構成されます。まず取り組みたいのは語彙・文法の基礎固めです。Part5・6(短文穴埋め・長文穴埋め)は文法知識が直接得点に結びつきやすく、短期間でのスコア向上が見込める分野です。基礎的な文法事項と頻出語彙を1冊の単語帳・文法問題集で反復し、まずは正答率を安定させることを優先してください。
リスニング(Part1〜4)は、耳を英語に慣らす時間が一定量必要になるため、早い段階から毎日継続して取り組むことが重要です。教材の音声を繰り返し聞くだけでなく、スクリプトを見ながら聞き取れなかった箇所を確認し、シャドーイングで発音・イントネーションの感覚をつかむ学習法が効果的です。1日20〜30分でも継続することで、数か月単位で確実にリスニング力が向上します。
リーディング(Part7)は長文読解が中心で、200問中の後半に配置されているため時間切れになりやすい分野です。過去問形式の問題集で時間を計って解く練習を重ね、設問を先に読んでから本文を読む、キーワードを拾いながら該当箇所を素早く探すといった時間配分の技術を身につけておく必要があります。
TOEIC L&Rの公開テストは年に複数回実施されていますが、申込みから受験、公式認定証の発行までには一定の期間がかかります。出願・選抜試験のスケジュールから逆算し、余裕を持った回数のTOEIC受験を計画に組み込んでおくことが、想定より低いスコアだった場合の再挑戦の余地を残すうえでも重要です。1回の受験で目標スコアに届かなかった場合に備え、最低でも2回は受験機会を確保できるよう学習計画を前倒しで進めることをおすすめします。
学習の進め方を整理すると、次のような流れになります。
- 基礎固め期: 頻出語彙・基本文法を1冊の教材で反復し、TOEICの出題形式に慣れる
- リスニング強化期: 毎日一定時間、音声教材の反復とシャドーイングを継続する
- リーディング強化期: 時間を計った長文演習で速読力と時間配分の感覚を養う
- 模試演習期: 本番形式の模試を繰り返し、弱点分野を洗い出して重点的に復習する
専門科目対策との時間配分については、出願までの月数から逆算するのが基本です。たとえば出願まで6か月ある場合、最初の2〜3か月は語彙・文法の基礎固めとリスニングの継続学習に重点を置き、並行して専門科目の基礎範囲を進めます。残り2〜3か月は模試形式での実戦演習を繰り返しながらスコアを固め、専門科目や小論文・口述試験対策の比重を徐々に高めていく流れが現実的です。理工学域のように専門科目の配点が大きい学類を志望する場合は、TOEIC対策にかける時間を早めに区切り、専門科目に多くの時間を割り当てる計画を立てましょう。
語彙学習では、TOEIC頻出のビジネス・日常生活関連の単語を優先的に覚えることが効率的です。文法学習では、時制・関係詞・仮定法・比較といった頻出文法事項を中心に、選択肢の絞り込み方まで含めて理解しておくと、Part5・6の解答スピードが上がります。単語帳と文法問題集は複数を並行するより1冊を繰り返すほうが定着しやすく、編入試験までの限られた期間では特に有効な進め方です。
学習を継続するうえでは、1週間単位で取り組む内容を固定しておくと管理がしやすくなります。以下は基礎固め期を想定した週間スケジュールの一例です。
| 曜日 | 取り組む内容 |
|---|---|
| 月・水・金 | 単語帳・文法問題集(Part5・6形式)を30分 |
| 火・木 | リスニング音声の反復とシャドーイングを20〜30分 |
| 土 | 長文読解(Part7形式)の時間計測演習を1時間 |
| 日 | 1週間の復習と間違えた問題の解き直し |
専門科目や小論文の学習時間を確保しながらこのペースを維持するのは、想像以上に負荷がかかります。特に仕事や学業と並行して受験準備を進める場合、独学だけで全ての科目を計画的に進めるのは容易ではありません。
独学でこのスケジュールを管理し続けるのは簡単ではありません。専門科目・小論文・面接対策まで含めた学習計画の立て方に不安がある場合は、大学編入専門の指導コースを活用し、志望学類の配点構成に合わせた優先順位づけを相談するという選択肢もあります。編入試験は科目の組み合わせが大学・学類ごとに異なるため、独学よりも第三者の視点で計画を組み立てたほうが、限られた時間を無駄なく使えるケースも少なくありません。
出願書類とスケジュール|TOEIC・TOEFLスコア提出のタイミングと必要書類
TOEIC・TOEFLスコアの提出方法は、学域によって大きく異なります。理工学域・融合学域は出願時の提出は不要で、選抜試験当日にスコアを持参・提示する方式です。提示がなければその時点で失格となるため、試験当日までにスコアを手元に用意しておく必要があります。一方、保健学類・医学類は出願書類の一部としてスコアの写しや公式証明書を郵送・アップロードする方式が中心です。
いずれの学域でも共通して重要なのが、公式認定証やスコアレポートの発行待ち期間を見込んでおくことです。TOEIC L&Rの公開テストは受験からデジタル公式認定証の発行までに一定の日数がかかり、TOEFL-iBTもETSからのスコア送付手続きに時間を要します。試験の申込から受験、スコア確定までの期間を逆算し、出願期間や選抜試験日から余裕を持ったスケジュールでTOEIC・TOEFLの受験計画を立てることが失格リスクを避ける最も確実な方法です。
有効期限にも注意が必要です。理工学域・融合学域はいずれも試験日から遡って2年以内、保健学類は令和6年8月25日から令和8年7月10日という具体的な期間指定、医学類は出願期間最終日から遡って2年以内と、学域ごとに基準となる日付が異なります。志望学域が複数ある場合は、それぞれの有効期限の起点を混同しないよう、募集要項の該当ページを直接確認しておくことをおすすめします。
出願にあたって共通して準備が必要な書類も整理しておきましょう。
- Web出願システムでの出願情報登録・検定料の支払い(30,000円+サービス利用料990円)
- 証明写真データのアップロード(カラー・上半身・無背景・直近3か月以内撮影)
- 出願確認票・履歴書、宛名ラベルの印刷(A4サイズ・カラー)
- 成績証明書・卒業(見込)証明書等、出身学校所定の書類
- 英語外部試験スコア(学域により提出時期が異なる)
いずれの学域も出願方法はWeb出願限定で、紙媒体の募集要項配布は行われていません。出願情報の登録と検定料の支払いを済ませただけでは出願は完了せず、証明写真のアップロードと出願書類の郵送を出願期間内に完了させて初めて受理される点にも注意してください。出願書類は書留速達郵便での郵送が指定されており、出願期間の最終日ぎりぎりに投函すると必着に間に合わないリスクがあります。TOEIC・TOEFLスコアの準備だけでなく、こうした出願実務のスケジュールも合わせて逆算しておくことが、出願不備によるトラブルを避けるうえで重要です。
学域別の出願期間・試験日程を一覧にまとめると、以下のとおりです(令和9年度・一次情報にもとづく令和8年の日程)。
| 学域・学類 | 出願期間 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 理工学域 | 5月25日〜29日 | 6月13日 | 6月25日 |
| 融合学域 | 6月1日〜5日 | 6月20日 | 7月13日 |
| 保健学類 | 7月6日〜10日 | 8月25日 | 9月4日 |
| 医学類(学士入学) | 8月17日〜21日 | 9月18日・10月16日 | 11月12日(最終) |
検定料はいずれの学域・学類も30,000円に加えてサービス利用料990円が必要です。出願方法はすべてWeb出願限定で、出願情報の登録・検定料の支払いに加え、証明写真のアップロードと出願書類の郵送(書留速達など)を出願期間内に完了させる必要がある点も共通しています。学域ごとに試験日が数週間から2か月以上ずれているため、複数学域を検討している場合はこの日程差を逆にTOEIC・TOEFLの受験タイミングを分散させる材料として活用することもできます。
専門科目・小論文・面接対策との時間配分|TOEIC対策だけに偏らないために
金沢大学の編入試験は、TOEIC・TOEFLのスコアだけで合否が決まるわけではありません。理工学域では学類ごとに定められた専門科目(数学・物理学・化学・生物学・地学・電気回路など)の口述試験や筆記試験が、融合学域では小論文と口述試験が、保健学類・医学類ではそれぞれの専門科目や生命科学の筆記試験が、いずれも大きな配点を占めています。
理工学域を志望する場合、物質化学類なら専門科目400点、電子情報通信学類なら専門科目300点というように、英語100点よりも専門科目の配点の方が大きい学類がほとんどです。専門科目の対策を後回しにしてTOEIC対策だけに時間を割いてしまうと、配点の大きい部分で失点するリスクが高まります。数学(微分積分・線形代数)や物理学(力学・電磁気学)といった理系基礎科目は、大学の2年次修了程度の学力が問われるため、教科書レベルの内容を早い段階から反復しておく必要があります。
融合学域を志望する場合は、小論文対策が英語対策と同じくらい重要です。融合学域の小論文は自身の学修経歴などから解決を見据える未来課題について論述させる形式で、社会課題への関心と論理的な文章構成力が問われます。口述試験ではアドミッション・ポリシーを念頭に置いた質疑応答が行われるため、志望理由や将来像を自分の言葉で説明できるよう準備しておくことが欠かせません。
保健学類・医学類を志望する場合も、専門科目や生命科学の筆記試験対策に相応の時間が必要です。特に医学類は募集人員が5名と非常に少なく、第1次選考(書類選考)・第2次選考(筆記試験)・最終選考(口述試験)という多段階の選考を通過する必要があるため、TOEFL-iBTのスコア準備と並行して、出身大学での学業成績や研究活動の実績を含めた出願書類全体の完成度を高めておくことが求められます。
いずれの学域・学類を志望する場合も、TOEIC・TOEFL対策はあくまで合格に必要な要素の一つに過ぎません。志望学類の配点構成を早い段階で正確に把握し、英語対策と専門科目対策・小論文対策・面接対策のバランスを意識した学習計画を立てることが、限られた準備期間の中で合格に近づく鍵になります。
口述試験(面接)対策も見落とせません。理工学域・融合学域・保健学類・医学類のいずれも選抜プロセスに口述試験が組み込まれており、志望理由・編入後の学修計画・専門分野への理解を自分の言葉で説明する力が問われます。TOEIC対策で英語力を磨くことと並行して、日本語での受け答えを整理し、模擬面接形式での練習を重ねておくことも、専門科目対策と同じくらい重要な準備の一つです。
併願を検討する場合の考え方
金沢大学の理工学域・融合学域・保健学類・医学類は、それぞれ出願期間と試験日が異なります。日程が重複しなければ、制度上は複数学域・学類を併願することも可能です。ただし併願する場合は使える英語外部試験の種類が学域ごとに異なる点に注意が必要で、たとえばIELTSのスコアだけを準備していると融合学域では使えません。TOEIC・TOEFLの両方を早い段階で受験しておくと、どの学域を志望先に選ぶ場合でも柔軟に対応しやすくなります。
また、専門科目の出題範囲も学域・学類によって大きく異なります。理工学域の複数学類を併願する場合でも、志望学類ごとに専門科目の内容(数学・物理学・化学・生物学・地学など)が異なるため、併願先を増やすほど専門科目対策の負担も比例して増えることになります。TOEIC・TOEFL対策で時間を取られすぎて専門科目の準備が疎かにならないよう、併願する学域・学類の数は自分の学習可能時間と相談しながら現実的に決めることが大切です。
金沢大学以外の大学の編入試験も視野に入れる場合は、TOEIC・TOEFLの提出条件が大学ごとに異なる点にも注意が必要です。有効期限の起点(受験日から2年以内か、特定の期間内かなど)や、提出できるスコアの形式(公式認定証の種類・IP不可などのルール)は大学によって細かく違うため、併願先を決めたら早い段階でそれぞれの募集要項を横並びで確認しておくことをおすすめします。1回の受験で取得したスコアを複数の大学の出願に使い回せる場合もあれば、大学ごとに指定コードでのスコア送付手続きが必要な場合もあるため、事前の情報整理が受験当日の混乱を防ぐことにつながります。
よくある質問(FAQ)
金沢大学の編入試験は全学域でTOEICが必要ですか?
いいえ、学域・学類によって異なります。理工学域は数物科学類のみ英語試験がなく、他の学類は原則必須です。融合学域は3学類ともTOEIC L&RまたはTOEFL-iBTが必須で、医薬保健学域医学類はTOEFL-iBTのみが有効でTOEICは提出できません。志望学類の募集要項を必ず確認してください。
金沢大学編入でTOEICは何点必要ですか?
募集要項に公式な合格基準点の明記はありません。ネット上の体験談では650点前後を目安とする言及も見られますが、これは大学公式のデータではないため、あくまで参考程度に捉え、志望学類の配点構成に応じて自分なりの目標スコアを設定することをおすすめします。
TOEICとTOEFL、IELTSはどれを選べばよいですか?
学域によって使える試験が異なります。理工学域の一部学類はTOEIC・TOEFL・IELTSのいずれも利用可能ですが、融合学域はTOEIC・TOEFLのみでIELTSは対象外です。保健学類はTOEIC・TOEFL・実用英語技能検定から選べますが、医学類はTOEFL-iBTのみと限定されています。複数学域を併願する予定がある場合は、最も対象範囲の広いTOEICとTOEFLの両方を早めに受験しておくと安心です。
カレッジTOEIC(TOEIC IP)のスコアは使えますか?
理工学域・融合学域・保健学類のいずれにおいても、カレッジTOEIC(TOEIC IP)・TOEIC S&W・TOEIC Bridgeのスコアは認められません。公開テストであるTOEIC L&Rの公式な成績証明書またはデジタル公式認定証を用意する必要があります。在学中の大学でカレッジTOEICのみを受験してきた場合は、あらためて公開テストの申込みが必要になるため、日程に余裕を持って手続きしてください。
TOEICのスコアはいつまでに取得すればよいですか?
有効期限は学域によって基準が異なります。理工学域・融合学域は選抜試験日から遡って2年以内、保健学類は指定された受験期間内、医学類は出願期間最終日から遡って2年以内です。公式認定証の発行待ち期間も見込んで、早めに受験計画を立てることが重要です。
TOEICスコアが低い場合、合格の可能性はありますか?
学類の配点構成によります。専門科目の配点が英語より大きい学類では、専門科目や小論文・口述試験での挽回が可能な場合があります。ただし当日提示が必須の学類でスコアそのものを提示できなければ失格となるため、最低限のスコアは確実に確保しておく必要があります。専門科目の得意・不得意も踏まえて、志望学類の配点バランスから現実的な戦略を立ててください。
TOEIC対策と専門科目対策はどう両立させればよいですか?
出願までの月数から逆算したスケジュールを組むのが基本です。序盤はTOEICの語彙・文法の基礎固めとリスニングの継続学習に重点を置き、終盤にかけて専門科目・小論文・面接対策の比重を高めていく流れが現実的です。志望学類の配点構成に応じて時間配分を調整してください。仕事や学業と並行する場合は、独学だけでなく専門の指導を受けることでスケジュール管理の負担を軽減できる場合もあります。
金沢大学の複数学域を併願することはできますか?
学域・学類ごとに出願期間・試験日が異なるため、日程が重複しなければ制度上は併願が可能な場合があります。ただし使える英語外部試験の種類や有効期限の基準日が学域によって異なるため、それぞれの募集要項を個別に確認したうえで準備を進める必要があります。併願先が増えるほど専門科目対策の負担も増える点にも留意してください。
まとめ|金沢大学編入のTOEICは学域で扱いが全く違う。まず志望学域の要件確認から
ここまで、金沢大学編入における理工学域・融合学域・医薬保健学域(保健学類・医学類)のTOEIC・TOEFL・IELTSの扱いを一次情報にもとづいて整理してきました。同じ大学の編入試験であっても、学域・学類によって使える試験の種類・配点・提出方法がこれほど異なるケースは珍しく、思い込みで準備を進めると出願段階でつまずきかねません。金沢大学の編入試験におけるTOEIC・TOEFLの扱いは、学域・学類によって次のように異なります。
- 理工学域は数物科学類のみ英語試験なし、物質化学類・電子情報通信学類・地球社会基盤学類(地球惑星科学コース)・生命理工学類はTOEIC/TOEFL/IELTSのいずれかが配点100点、機械工学類等は配点上の区分なしで当日提示が必須
- 融合学域は3学類ともTOEIC L&RまたはTOEFL-iBTが必須(IELTSは対象外)で、専門筆記試験がない代わりに英語・小論文・口述試験の総合評価
- 保健学類はTOEIC・TOEFL・実用英語技能検定から選択可能で、理学療法士・作業療法士免許を持つ人向けの特殊な編入制度
- 医学類はTOEFL-iBTのみが有効でTOEICは提出不可という、他学域とは逆の運用
- 公式な合格基準点はいずれの学域・学類も非公表で、目標スコアは配点構成から逆算して自分で設定する必要がある
- TOEIC対策は語彙・文法の基礎固めとリスニングの継続学習を早期から進め、専門科目・小論文・面接対策と並行できるスケジュールを組むことが重要
特に見落とされがちなのが、医学類のTOEFL-iBT限定というルールと、融合学域のIELTS対象外というルールです。この2点を勘違いしたまま準備を進めると、出願直前になって使えないスコアしか手元にないという事態にもなりかねません。志望学類が固まったら、まず募集要項の該当ページを直接確認し、使える試験の種類・配点・提出方法・有効期限の4点を書き出しておくことをおすすめします。
金沢大学編入は学域・学類ごとに選抜方式も英語外部試験の要件も大きく異なるため、まずは志望学類の最新の学生募集要項を確認し、TOEIC・TOEFLの提出条件と配点、有効期限を正確に把握することが準備の第一歩になります。そのうえで、専門科目や小論文、口述試験の対策とバランスよく時間を配分していくことが合格への近道です。
とはいえ、複数の学域・学類の要件を整理しながら、限られた時間でTOEIC対策と専門科目対策を両立させるのは容易ではありません。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
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