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金沢大学医薬保健学域(その他)の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接まで

金沢大学医薬保健学域保健学類の3年次編入学は、5専攻のうち理学療法学専攻と作業療法学専攻の2専攻に限定して実施されている入試区分です。出願資格は理学療法士(PT)免許または作業療法士免許を保有している、あるいは入学年度中に取得見込みであることが前提となっており、高専卒業後すぐに出願できる一般的な理系編入とは仕組みが大きく異なります。本記事では、令和9年度(令和8年8月試験・令和9年4月入学)の公式募集要項と、比較対象として令和7年度募集要項を突き合わせ、募集人員・出願資格・試験科目・配点・日程・費用・過去問の取り扱いまでを一次情報ベースで整理します。数値は公式PDFで確認できた範囲のみを掲載し、年度により変わりうる項目は「最新の募集要項でご確認ください」と明記します。
金沢大学医薬保健学域保健学類の3年次編入学試験とは、すでに理学療法士または作業療法士の免許を保有・取得見込みの人が、保健学類の理学療法学専攻または作業療法学専攻の3年次に入学し、2年間で卒業を目指す編入学制度です。募集人員はごく少数で、出願資格の該当判定を誤ると出願自体ができなくなるため、記事全体を通じて「自分がどの出願資格区分に当てはまるか」を軸に読み進めることをおすすめします。
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金沢大学医薬保健学域保健学類の編入学とは|対象は理学療法学専攻・作業療法学専攻のみ
金沢大学医薬保健学域は、医学類(6年)、薬学類(6年)、医薬科学類、保健学類の4学類で構成される学域です。このうち保健学類は、看護学専攻、診療放射線技術学専攻、医療検査技術学専攻、理学療法学専攻、作業療法学専攻の5専攻で構成される学類です。しかし、令和7年度・令和9年度いずれの募集要項を確認しても、3年次編入学を実施しているのは理学療法学専攻と作業療法学専攻の2専攻のみで、看護学専攻・診療放射線技術学専攻・医療検査技術学専攻には編入学の枠がありません。「医薬保健学域」という学域名だけで検索すると、医学類・薬学類・医薬科学類まで含めて調べてしまいがちですが、これらは別体系の入試です。志望する制度を取り違えないよう、まずは自分が確認すべき募集要項が保健学類のものかどうかを確認してください。
医薬保健学域には保健学類のほかに医学類・薬学類・医薬科学類があり、令和9年度分としては「医薬保健学域医学類第2年次編入学(学士入学)学生募集要項」が別途公表されています。医学類の学士編入学は保健学類の3年次編入学とは選抜方法・出願資格・実施時期が異なる別制度であるため、志望する制度が保健学類(理学療法学専攻・作業療法学専攻)の3年次編入学なのか、医学類の学士編入学なのかを、募集要項のタイトルで必ず確認してください。本記事が扱うのは前者、保健学類の3年次編入学です。
令和9年度入試の全体像(早見表)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象専攻 | 理学療法学専攻(5名)、作業療法学専攻(5名) |
| 選抜方法 | 学力検査(専門科目)+口述試験+成績証明書 |
| 配点 | 外国語(英語外部試験)100点/専門科目100点/口述試験100点=合計300点 |
| 出願期間 | 令和8年7月6日(月)〜10日(金) |
| 試験日 | 令和8年8月25日(火) |
| 合格発表 | 令和8年9月4日(金)16時(予定) |
| 検定料 | 30,000円+サービス利用料990円 |
| 過去問 | Web非公開/郵送請求(専門科目のみ、直近2年度分) |
保健学類のアドミッションポリシーでは、「保健・医療・福祉における科学的な知識・理論・技術の修得と課題探求能力を養成し、豊かな教養と人間性を備えた高度専門医療人と保健学研究者を育成し、国民の医療・福祉の発展に寄与すること」を基本理念に掲げています。教育目標として、現代社会の諸問題を総合的に洞察する能力、日本語・外国語による討議・発表能力、保健学の基礎的知識と専門的知識・技術の修得など6項目が示されており、選抜の基本方針として「外国語及び専門知識の学力に加え、理学療法学専攻、作業療法学専攻では面接(口述試験)により資質適性等を評価する」と明記されています。
理学療法学専攻は、神経・筋・骨格・循環器・呼吸器などに損傷や障がいを負った人に対して運動療法や物理療法で治療にあたる理学療法士を養成する専攻です。作業療法学専攻は、脳機能解析学や運動器障がい、生活能力回復学の領域を中心に、作業療法士として必要な知識・技術・コミュニケーション能力を修得させる専攻です。両専攻とも既に専門職の教育課程を修了した人を対象にするため、一般的な理系・文系学部の編入学とは出願要件も試験内容もまったく別物になります。大学編入という仕組み自体の基礎を確認したい場合は、まず大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】で全体像を押さえておくと、金沢大学固有の制度がどこで一般的な編入と異なるのかが把握しやすくなります。
募集要項の「求める人材」欄では、専攻ごとに評価の観点が示されています。理学療法学専攻では「豊かな人間性と愛情を持ち、学習意欲の高い人」「社会のニーズに応え、努力を惜しまない人」「理学療法学の今後を担い、人類社会に貢献できる人」の3点が挙げられています。作業療法学専攻では「たゆまず努力して、自分の能力を高めようとする人」「専門技術や知識を高めて、社会に貢献する意欲を持つ人」「病める人に対する医療のために、情熱を燃やすことのできる人」「人間の新たな能力を引き出し活用する作業療法を修得し発展させたい人」の4点が示されており、志望理由や口述試験の受け答えは、この記述と自分の経験を結びつけて組み立てると評価軸からずれにくくなります。
試験場所は金沢大学医薬保健学域保健学類(金沢市小立野5丁目11番80号)で、金沢大学附属病院や医薬保健学域医学類と同じ小立野キャンパスに位置します。金沢駅からは北陸鉄道バスで約20分、小立野または石引広見バス停で下車し徒歩約5分というアクセスです。小立野キャンパス周辺は住宅街が中心でビジネスホテルの選択肢は多くないため、遠方から受験する場合は金沢駅周辺エリアで宿泊先を確保したうえで、当日は始発に近いバス便から余裕を持って乗車する計画を立てておくと安心です。
募集人員・出願資格|PT/OT免許と「ダブルプロフェッショナル」の仕組み
令和9年度(令和8年8月25日試験・令和9年4月入学)の募集人員は、医薬保健学域保健学類全体で10名、内訳は理学療法学専攻5名、作業療法学専攻5名です。この人数は令和7年度募集要項でも同じ内訳であり、少なくとも直近2年度は専攻・人数とも変更がありません。ただし募集人員は年度ごとに公表される数値のため、出願を検討する年度の最新募集要項で必ず確認してください。
| 区分 | 令和9年度(令和8年実施) | 令和7年度(令和6年実施) |
|---|---|---|
| 保健学類全体の募集人員 | 10名 | 10名 |
| 理学療法学専攻 | 5名 | 5名 |
| 作業療法学専攻 | 5名 | 5名 |
| 編入学を実施しない専攻 | 看護学専攻・診療放射線技術学専攻・医療検査技術学専攻 | 看護学専攻・診療放射線技術学専攻・検査技術科学専攻 |
ここで注目したいのが、令和7年度は「検査技術科学専攻」という名称だった専攻が、令和9年度募集要項では「医療検査技術学専攻」に名称変更されている点です。この専攻自体は編入学の募集対象外ですが、学類構成の名称は年度で変わりうることがわかります。志望理由書や面接で学類構成に触れる場合は、必ず出願年度時点の名称で確認してから記載してください。
出願資格は、志願する専攻とこれまでの出身校種の組み合わせで細かく分かれます。理学療法学専攻を志願する場合、次の(1)(2)のいずれかに該当しPT免許を保有または令和9年取得見込み、または(3)に該当しOT免許を保有または取得見込みであることが必要です。
- (1) 短期大学で理学療法関係学科を卒業した者、または出願年度の3月31日までに卒業見込みの者
- (2) 学校教育法第132条に規定する専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)のうち理学療法関係学科を修了した者、または修了見込みの者(学校教育法第90条の大学入学資格を有する者に限る)
- (3) 大学で作業療法関係学科を卒業した者、または卒業見込みの者(作業療法士免許を保有または取得見込みであることが条件)
作業療法学専攻の出願資格は、この(1)(2)(3)を作業療法/理学療法で入れ替えた構成になっています。つまり短大・専修学校ルートは「同じ職種の関係学科出身+同じ職種の免許」、大学ルートは「別の職種の関係学科出身+別の職種の免許」という、逆転した組み合わせが認められているのが特徴です。この大学卒業ルートは募集要項内で「理学・作業療法ダブルプロフェッショナルプログラム」と呼ばれ、令和8年度出願画面では「理学療法学専攻(ダブルプロ)」「作業療法学専攻(ダブルプロ)」という選択肢が別途用意されています。
| 志願専攻 | 出願資格 | 出身校・学科 | 必要な免許 |
|---|---|---|---|
| 理学療法学専攻 | (1) | 短大・理学療法関係学科卒業(見込み) | PT免許保有/取得見込み |
| (2) | 専修学校専門課程・理学療法関係学科修了(見込み) | PT免許保有/取得見込み | |
| (3)=ダブルプロ | 大学・作業療法関係学科卒業(見込み) | OT免許保有/取得見込み | |
| 作業療法学専攻 | (1) | 短大・作業療法関係学科卒業(見込み) | OT免許保有/取得見込み |
| (2) | 専修学校専門課程・作業療法関係学科修了(見込み) | OT免許保有/取得見込み | |
| (3)=ダブルプロ | 大学・理学療法関係学科卒業(見込み) | PT免許保有/取得見込み |
注意すべきなのは、免許を「取得見込み」で受験・合格した場合の扱いです。募集要項には、出願資格(3)のダブルプロで合格した者が実際には免許を取得できなかった場合、合格を取り消すと明記されています。国家試験の結果が出るまで合否が確定的にならない受験生にとっては、免許取得のスケジュールと編入試験・入学手続の日程を並行して管理する必要があります。
Web出願システム上でも、出願資格の違いは選択画面に反映されます。理学療法学専攻の志願者のうち出願資格(1)(2)は「志願学域・研究科等選択」画面で「理学療法学専攻」を選び、出願資格(3)(ダブルプロ)は「理学療法学専攻(ダブルプロ)」を選ぶ必要があります。作業療法学専攻も同様に、通常ルートと「作業療法学専攻(ダブルプロ)」が別の選択肢として用意されています。選択を誤ると出願区分そのものが変わってしまうため、Web出願システムの画面遷移では専攻名の末尾に「(ダブルプロ)」が付いているかどうかを必ず確認してください。
もう一点、見落とされがちなのが修業年限の扱いです。3年次編入学生の修業年限は2年ですが、募集要項には「理学療法学専攻又は作業療法学専攻を志願する者で、出願資格⑶により出願し、入学したものは、入学時に認定される既修得単位数によっては、2年で卒業できない場合があります」と明記されています。ダブルプロ入学者は卒業までの年数が読みにくいため、出願前に確認したい場合は、本学入学前の所属大学の成績証明書(写し可)を添えて、医薬保健系事務部保健学支援課保健学務係へ問い合わせる制度が用意されています。問い合わせ期限は募集要項に定められているため、早めの行動が必要です。
免許取得見込みで出願する場合、国家試験の結果判明時期と入学手続の時期の関係も気になるところです。理学療法士・作業療法士の国家試験は例年2月下旬に実施され、合格発表は3月下旬というのが近年のスケジュール感です。令和9年4月の入学までに結果が判明する時期にあたるため、出願資格⑶(ダブルプロ)で取得見込みのまま出願・合格した場合も、通常であれば入学時点までに免許取得の可否がわかる計算になります。ただし国家試験の日程は年度によって前後する可能性があるため、正確な日程は出願する年度に公表される試験日程で必ず確認してください。
出願資格の判定には個別審査が絡む要素も含まれます。専修学校専門課程(出願資格(2))で出願する場合は、修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上という要件に加え、学校教育法第90条に規定する大学入学資格を有していることが条件です。専修学校長が作成する所定様式の証明書は、本学類Webサイトからダウンロードして出身校に依頼する必要があり、出身校側の作成に日数がかかる場合があると募集要項でも注意喚起されています。出願締切に間に合わない場合は出願を受け付けない扱いとなるため、該当する人は特に早めに出身校へ依頼してください。
出願書類に不正な事実が判明した場合は入学許可が取り消されることがある点、出願書類受理後はいかなる理由があっても書類の返却や記載事項の変更に応じない点も、募集要項で明確に定められています。出願資格の該当区分を自己判断だけで決めてしまうのはリスクが高く、短大・専修学校・大学のどのルートに該当するか迷う場合は、出願前に医薬保健系事務部保健学支援課保健学務係へ直接確認することをおすすめします。特に取得見込みの免許が理学療法士・作業療法士のどちらなのか、卒業(見込み)学科が「理学療法関係学科」「作業療法関係学科」のどちらに整理されるのかは、出身校のカリキュラム名称と募集要項の表現が一致しないケースもあり得るため、早めの照会が有効です。
出願資格を満たすかどうかで迷いやすいケース
- 短大・専修学校で理学療法(または作業療法)を学んだが、免許試験の結果がまだ出ていない場合の「取得見込み」の扱い
- 大学で作業療法(または理学療法)関係学科を卒業したが、学科名にその職種名が含まれていない場合の該当判定
- 専修学校の修業年限・総授業時間数が要件(2年以上・1,700時間以上)をわずかに満たしているか不明な場合
- 改姓・改名により成績証明書や卒業証明書の氏名が現在の氏名と異なる場合の追加書類(戸籍抄本等)の要否
試験科目と配点|専門科目100点+外国語(英語外部試験)100点+口述試験100点
入学者選抜は、学力検査(専門科目)、口述試験の結果に成績証明書を加えて総合的に行われます。配点は令和9年度・令和7年度とも同一で、外国語100点、専門科目100点、口述試験100点の合計300点です。
| 試験区分 | 配点 | 内容 |
|---|---|---|
| 外国語 | 100点 | 英語外部試験スコア(TOEIC L&R/TOEFL-iBT/実用英語技能検定のいずれか) |
| 専門科目 | 100点 | 学力検査(出願資格ごとに出題範囲が異なる) |
| 口述試験 | 100点 | 面接形式の試験 |
ここで見落とされがちなのが、外国語試験の実施方式です。金沢大学の編入試験では英語を独自問題として当日実施せず、事前に受験したTOEIC・TOEFL-iBT・実用英語技能検定のスコアをそのまま100点の配点に換算する方式を採っています。令和9年度の募集要項では、令和6年8月25日から令和8年7月10日までに受験したスコアが対象で、TOEIC-IP、TOEIC S&W、TOEIC Bridge、TOEFL-ITP、TOEFL-PBT、英検Jr.、英検IBAは対象外と明記されています。TOEFL-iBTは「Test Dateスコア」のみが有効で「My Bestスコア」は認められません。英語対策は当日の一発勝負ではなく、出願前の1〜2年をかけてスコアメイクを完成させる長期戦になる点を理解しておく必要があります。
専門科目の学力検査は、出願資格のパターンによって出題範囲が入れ替わる仕組みです。理学療法学専攻を出願資格(1)(2)で受験する場合は「基礎理学療法学、理学療法評価・技術学、臨床理学療法」(専門基礎科目にかかわる内容を含む)が範囲になりますが、出願資格(3)のダブルプロで理学療法学専攻を受験する場合は逆に「作業療法原理、作業療法評価・技術学、臨床作業療法」が範囲になります。作業療法学専攻も同様に、出願資格(1)(2)なら作業療法関連科目、出願資格(3)のダブルプロなら理学療法関連科目が範囲です。
| 志願専攻 | 出願資格 | 学力検査(専門科目)の範囲 |
|---|---|---|
| 理学療法学専攻 | (1)(2) | 基礎理学療法学/理学療法評価・技術学/臨床理学療法 |
| 理学療法学専攻 | (3)ダブルプロ | 作業療法原理/作業療法評価・技術学/臨床作業療法 |
| 作業療法学専攻 | (1)(2) | 作業療法原理/作業療法評価・技術学/臨床作業療法 |
| 作業療法学専攻 | (3)ダブルプロ | 基礎理学療法学/理学療法評価・技術学/臨床理学療法 |
つまりダブルプロで受験する場合、専門科目は「自分がこれまで学んできた職種」ではなく「新しく取りに行く職種」の内容が問われます。既卒の免許取得科目とは別の専門知識を短期間で仕上げる必要があるため、通常ルート(同一職種の短大・専修学校卒)よりも学習範囲が広くなりやすい点は事前に想定しておくべきです。
入学者選抜の方法について、募集要項は「学力検査,口述試験の結果並びに成績証明書により総合して行います」と定めています。専門科目・口述試験の得点だけでなく出身校の成績証明書も選考材料に含まれるため、出願前の学業成績も無視できない要素です。小論文は試験実施科目の一覧に含まれておらず、理学療法学専攻・作業療法学専攻とも「学力検査(専門科目)」と「口述試験」の2種類のみで選抜が行われる点は、他大学の保健系編入と比較する際のポイントになります。
試験場までのアクセス(北陸鉄道バス利用の場合)
| 乗り場 | 系統・行き先 | 下車バス停 |
|---|---|---|
| 金沢駅兼六園口(東口)6番乗り場 | 11 金沢学院大学・金沢大学附属病院方面/12 北陸大学・湯涌温泉方面 | 小立野(こだつの)または石引広見 |
| 金沢駅兼六園口(東口)8番乗り場 | 13 医王山・湯谷原方面/14 太陽が丘ニュータウン方面 | 小立野(こだつの) |
| 金沢駅金沢港口(西口)5番乗り場 | 10 金沢学院大学・東部車庫方面 | 小立野(こだつの) |
いずれの系統も乗車約20分、バス停から会場までは徒歩約5分です。試験場の敷地内は禁煙となっており喫煙所もありません。そのほか、受験票には試験会場案内が確認できるWebサイトのURLと二次元コードが記載されているため、当日は必ずアクセスして最新の案内を確認してから入室してください。
出願から入学までの日程・出願手続き|Web出願限定と検定料
令和9年度入試(令和9年4月入学)のスケジュールは、令和8年5月公表の募集要項で以下のとおり示されています。
| 事項 | 令和9年度(令和8年実施) | 令和7年度(令和6年実施・参考) |
|---|---|---|
| Web出願事前登録開始 | 令和8年6月29日(月)9時 | 令和6年7月1日(月)9時 |
| 出願期間 | 令和8年7月6日(月)〜10日(金) | 令和6年7月8日(月)〜12日(金) |
| 受験票印刷可能日 | 令和8年7月29日(水)〜 | 令和6年7月31日(水)〜 |
| 試験期日 | 令和8年8月25日(火) | 令和6年8月27日(火) |
| 合格者発表 | 令和8年9月4日(金)16時(予定) | 令和6年9月6日(金)16時(予定) |
| 入学手続 | 令和8年11月下旬(予定) | 令和6年11月下旬(予定) |
| 入学 | 令和9年4月 | 令和7年4月 |
試験当日は、専門科目の学力検査が9時00分から10時00分までの1時間、続けて口述試験が10時30分から実施されます。専門科目の試験時間はわずか1時間しか設定されていないため、時間内に必要な論述量・計算量を仕上げる処理速度の訓練が欠かせません。会場は金沢大学医薬保健学域保健学類(金沢市小立野5丁目11番80号)で、試験開始20分前までに試験室へ集合する必要があります。敷地内は禁煙です。
出願方法はWeb出願限定で、紙の募集要項配布は行われません。出願書類は書留速達郵便で郵送し、令和8年7月10日(金)17時までに必着とすることが原則ですが、令和8年7月8日(水)までの発信局日付印がある書留速達郵便に限り、出願期間後の到着でも受理されます。検定料は30,000円で、このほかにサービス利用料として990円が別途必要です。支払方法はコンビニエンスストア、銀行ATM(Pay-easy対応・国内のみ)、ネットバンキング(PayPay銀行・セブン銀行を除く)、クレジットカード(VISA、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club)から選べます。
出願書類として、Web出願システムでアップロードする証明写真データ、システムから印刷する出願確認票(提出用)・履歴書・宛名ラベルに加え、成績証明書(厳封)、卒業証明書または卒業見込証明書、英語外部試験のスコア証明が必須です。専修学校専門課程出身者(出願資格(2))は所定様式の証明書、ダブルプロ該当者はもう一方の免許証の写し、改姓者は戸籍抄本等が追加で必要になります。出願書類に不備があると受理されず、受理後の返却や記載変更にも応じない運用のため、証明書の厳封・原本要件を早めに出身校へ確認しておくことが重要です。出願書類の送付先は「〒920-1192 金沢市角間町 金沢大学学務部入試課入学試験係」で、封筒は市販の角形2号(240mm×332mm)を使用し、書留速達での郵送が指定されています。
受験票は令和8年7月29日(水)9時からWeb出願システムの「申し込み確認」画面からログインし、A4サイズで各自印刷する方式です。合格通知書は送付されず、電話等による合否照会にも応じない運用のため、合格発表は金沢大学医薬保健学域保健学類玄関への掲示、本学類Webサイト、オンライン合否照会システムの3経路のみで確認することになります。受験番号は入学手続にも必要になるため、受験票は入学手続が終わるまで大切に保管してください。
障がい等があり受験・修学上の配慮を希望する場合は、出願に先立って令和8年6月8日(月)までに、志願者氏名・志望学類名、障がいの種類・程度、受験および修学について配慮を希望する事項、出身大学等でとられていた配慮、日常生活の状況などを記載した事前相談書と、医師の診断書、必要に応じて障害者手帳の写し等の参考書類を医薬保健系事務部保健学支援課保健学務係へ提出し、事前に相談する流れになっています。配慮を希望する場合は出願期間より前に動き出す必要があるため、該当する人は募集要項の該当ページを早い段階で確認してください。
出願時の性別情報についても募集要項に注記があります。金沢大学では公的な統計調査等に必要な情報として、出願時点では男女いずれかの性別記入が必要ですが、自認する性の記入も可能とされています。ただし高等学校等が作成する調査書や出願書類に記載の性別は一致している必要があると明記されています。合格・入学後の提出書類でも自認する性の記入が可能で、戸籍との照合や証明書等への記載は行われない運用です。詳細は出願前に募集要項の該当項目で確認してください。
自然災害の被災者に対しては、検定料免除の特別措置も設けられています。対象とする自然災害や被災地域の詳細は年度・災害ごとに大学Webサイトで案内されるため、該当する可能性がある場合は出願前に本学学務部入試課へ連絡することが案内されています。
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倍率・難易度をどう考えるか|非公表の中で読み取れる特殊性
公式募集要項および金沢大学の各種入試データページを確認した範囲では、保健学類3年次編入学(理学療法学専攻・作業療法学専攻)の志願者数・受験者数・倍率は個別に公表されていません。一般選抜(前期・後期日程)の入試状況資料は公開されていますが、編入学は掲載対象に含まれていないため、公表倍率をもとに難易度を語ることはできません。志願者数・倍率が気になる場合は、出願前に医薬保健系事務部保健学支援課保健学務係へ直接問い合わせることをおすすめします。
倍率が非公表であっても、出願資格そのものから難易度の構造は読み取れます。受験できるのはPT免許またはOT免許を保有・取得見込みの人に限定されるため、母集団は一般の高専生・短大生全体ではなく、理学療法士養成校・作業療法士養成校の卒業(見込み)者に絞られます。加えて募集人員は両専攻とも5名という小規模な枠であるため、応募が集中する年度と少ない年度で体感倍率が変動しやすい入試区分だと考えられます。
費用面では特例的な優遇措置も用意されています。作業療法関係学科(または保健学類作業療法学専攻)を卒業見込みの者が出願資格(3)のダブルプロで理学療法学専攻に合格・入学した場合、およびその逆のケースでは、5名を上限として検定料・入学料・授業料が全額免除されます。免除対象者の選出方法は入学後に別途案内される仕組みで、募集要項の時点では詳細な選出基準までは明らかにされていません。ダブルプロでの出願を検討している場合は、この免除枠の存在を踏まえたうえで、出願前に窓口へ確認しておくと資金計画を立てやすくなります。
| 費用項目 | 金額(予定額) |
|---|---|
| 検定料 | 30,000円(サービス利用料990円は別途) |
| 入学料 | 282,000円(予定) |
| 授業料(前期・第1〜2クォーター) | 267,900円(予定) |
| 授業料(後期・第3〜4クォーター) | 267,900円(予定) |
| 授業料年額 | 535,800円(予定) |
| 学生教育研究災害傷害保険料等(2年分) | 2,790円(予定・R7募集要項記載) |
修学支援新制度(入学料・授業料減免と給付奨学金による国の経済支援制度)や大学独自の減免制度も用意されており、多子世帯の場合は支援区分によらず入学料・授業料が全額免除される仕組みがあります。金額はいずれも予定額であり、入学時や在学中に改定される可能性があるため、出願年度の最新の入学手続要項で確定額を確認してください。
編入後の学生生活面でも、編入生ならではの注意点があります。金沢大学には外国人留学生と日本人学生が同じユニットで生活するシェアハウス型の学生寄宿舎「先魁」「北溟」がありますが、「先魁」は編入生を含む新入生の入学時入居を許可していません。「北溟」は空室がある場合に限り入居者を募集する運用のため、編入直後から学生寄宿舎に入る計画を立てている場合は、早めに入居可否を確認しておく必要があります。また、入学後に受講する全学必修科目「データサイエンス基礎」では学類ごとにノートパソコンを用いた演習が行われるため、特別な事情がない限り入学時までにノートパソコンを準備することが求められています。心身の健康面では、保健管理センターが定期健康診断、看護師・医師による健康相談、公認心理師による学生相談、応急手当などのサービスを提供しており、編入後の学生生活のサポート体制としても確認しておく価値があります。
卒業後の進路を見据える受験生に向けては、金沢大学が大学院進学を推奨している点も押さえておきたい情報です。保健学類を含む医薬保健学域の学士課程は、大学院医薬保健学総合研究科(博士前期課程等・保健学専攻を含む)に接続しており、保健学専攻の中にはリハビリテーション科学領域なども設けられています。編入学後の2年間だけでなく、その先の大学院進学までを見据えた学習計画を口述試験で語れると、志望理由に一貫性を持たせやすくなります。奨学金や学費減免制度、進学検討時からのキャリア支援も用意されているため、大学院進学を視野に入れている場合は入学後に個別に情報を集めておくとよいでしょう。
科目別対策|専門科目・外国語(TOEIC/TOEFL/英検)・口述試験の進め方
専門科目対策の出発点は、自分がどの出願資格区分に該当するかを確定させることです。出願資格(1)(2)の通常ルートであれば、これまで免許取得のために学んできた基礎理学療法学・理学療法評価技術学・臨床理学療法(または作業療法原理・評価技術学・臨床作業療法)を、養成校時代の教科書・国家試験対策教材ベースで再整理する対策が中心になります。専門基礎科目にかかわる内容も出題範囲に含まれるため、解剖学・生理学・運動学といった基礎領域の抜けも点検しておく必要があります。
一方、出願資格(3)のダブルプロで受験する場合は、自分が免許を持っていない側の専門科目(理学療法学専攻志望なら作業療法原理・評価技術学・臨床作業療法、作業療法学専攻志望なら基礎理学療法学・理学療法評価技術学・臨床理学療法)を新たに学ぶ必要があります。試験時間は1時間のみで、専門科目に充てられる時間は限られています。頻出する評価法・治療技術の名称と適応疾患を、短時間で正確に書ける状態まで仕上げておくことが得点の分かれ目になります。
外国語(英語外部試験)の対策は、当日勝負ではなくスコアメイクの計画そのものが対策になります。令和9年度の対象試験はTOEIC(L&R)、TOEFL-iBT(TOEFL-iBT Home Editionを含む)、実用英語技能検定(英検CBT、英検S-CBT、英検S-Interviewを含む)の3種類で、受験可能期間は令和6年8月25日から令和8年7月10日までとおよそ2年間にわたります。TOEIC(L&R)は公式証明書またはデジタル公式認定証(QRコード付き)の提出が必要で、申請コードを入力してスコアを提出する手順が定められています。TOEFL-iBTは自身のETSアカウントからダウンロードした「Test Dateスコア」のPDFのみが有効で、複数回受験の最高点を組み合わせる「My Bestスコア」は認められません。出願期間中にスコアを提出できない場合は試験当日の持参が必須で、持参しなければ学力検査・口述試験のいずれも受験できない扱いになるため、提出期限の管理は最優先事項です。金沢大学編入で必要になる英語スコアの目安や学習の進め方は、金沢大学編入のTOEIC対策|必要スコアの目安と学習法で別途整理しています。
英語外部試験の対象期間を年度で比較すると、令和7年度は令和4年8月27日から令和6年7月12日まで、令和9年度は令和6年8月25日から令和8年7月10日までが対象でした。いずれも前回入試の試験日翌日から今回の出願締切までの約2年間が対象期間として設定されていると読み取れます。次年度以降も同様のパターンが踏襲されるとは限りませんが、TOEICやTOEFL、英検のスコアが「前回入試日以降」に取得したものに限られる可能性を念頭に、直近で受けたスコアがいつのものかを事前に整理しておくと安全です。
提出書類の細部にも注意が必要です。海外で受験したTOEIC(L&R)のスコアを提出する場合は、公式証明書の原本(紙)を提出し、申請コードでの提出は不要という特殊な扱いになっています。提出されたスコアの原本は、実用英語技能検定のスコア原本と同様に、合格者発表後に返却される運用です。デジタル公式認定証を印刷して提出する場合はQRコードが確実に読み込めることを事前に確認するよう募集要項でも念押しされており、印刷が不鮮明でQRコードが読み取れないと不備扱いになりかねません。試験当日に持参する場合も含め、複数のスコア証明を並行して用意しておくと安全です。
専門科目の学習法としては、まず自分の出願資格区分(通常ルートかダブルプロか)を確定させたうえで、出題範囲に挙がっている科目名(基礎理学療法学、理学療法評価・技術学、臨床理学療法、または作業療法原理、作業療法評価・技術学、臨床作業療法)ごとに用語集・評価法一覧を自作していく方法が有効です。国家試験対策で使った教材は範囲が近い一方で出題形式が異なるため、そのまま流用するのではなく、記述式で簡潔に説明する練習に作り替える必要があります。試験時間が1時間しかない以上、暗記の量よりも「問われたことに対して過不足なく書き切る」訓練を優先してください。
| 出願資格区分 | 専門科目対策の優先順位 |
|---|---|
| 通常ルート(出願資格(1)(2)) | 免許取得済みの知識の再整理+記述式アウトプット練習が中心。専門基礎科目(解剖学・生理学・運動学等)の抜け漏れ点検を優先。 |
| ダブルプロ(出願資格(3)) | 未取得側の職種の基礎知識をゼロから体系立てる時間の確保が最優先。用語の定義と評価・治療手技の対応関係を先に押さえる。 |
平日は臨床業務に従事しながら受験準備を進める志願者が多いと考えられる入試区分であるため、まとまった学習時間よりも通勤時間や休憩時間を使った短時間反復のほうが継続しやすいという側面もあります。専門科目の学力検査は記述式で試験時間も1時間と短いため、暗記した評価法・治療手技の名称を制限時間内に文章化する練習は、勤務先の休憩時間など短い区切りでも繰り返しやすい学習法です。過去問の郵送請求には発送までに日数がかかることも想定し、受験を検討し始めた段階で早めに請求しておくと、学習計画に過去問演習を組み込みやすくなります。
成績証明書も選考材料に含まれる以上、専門科目・外国語・口述試験の対策と並行して、出身校での学業成績に問題がないかを早めに確認しておくことも実務上のチェックポイントです。証明書の内容は出願直前に慌てて確認しても手遅れになりやすいため、出願資格の該当区分を確定させた段階で、成績証明書・卒業見込証明書の発行申請も同時並行で進めておくと安全です。
口述試験は募集要項上「面接により資質適性等を評価する」と位置づけられており、配点は専門科目・外国語と並ぶ100点です。試験時間そのものは公表されていませんが、専門科目終了後の10時30分から実施される流れになっているため、直前に解いた専門科目の内容を踏まえて質問される可能性を想定しておくと安心です。志望理由、これまでの臨床実習や国家試験対策で得た経験、編入後にどの領域を深めたいかを一貫したストーリーとして語れるよう準備してください。
面接・過去問の実態|非公開だが郵送請求できる仕組みと出題予測
金沢大学医薬保健学域保健学類の3年次編入学試験は、過去問題をWeb上で公開していません。かわりに、大学へ郵送で請求する方式が取られています。令和8年5月時点の案内によると、請求できるのは専門科目の試験問題のみで、口述試験の内容は公表対象外です。請求には返信用封筒と140円切手、専攻・年度を記したメモの同封が必要で、送付先は医薬保健系事務部保健学支援課保健学務係です。
| 年度/専攻 | 理学療法学専攻 | 理学療法学専攻(ダブルプロ) | 作業療法学専攻 | 作業療法学専攻(ダブルプロ) |
|---|---|---|---|---|
| 令和8年度入試 | 送付可 | 送付可 | 送付不可 | 送付可 |
| 令和7年度入試 | 送付可 | 送付可 | 送付可 | 送付可 |
送付可能な過去問は令和7年度・令和8年度入試の2年分に限られており、それより古い年度分は案内上確認できません。令和8年度入試の作業療法学専攻(通常ルート)のみ送付不可となっている点は、請求前に必ず確認してください。年度によって送付可否が変わる可能性があるため、出願を検討する年度が近づいたら、最新の過去問公表案内を大学公式サイトで確認することをおすすめします。
請求先の宛先は返信用封筒の準備段階から正確に把握しておく必要があります。送付先は「〒920-0942 石川県金沢市小立野5-11-80 金沢大学 医薬保健系事務部 保健学支援課 保健学務係」で、封筒表面には「金沢大学保健学類3年次編入学試験過去問題請求」と朱書きすることが指定されています。希望する専攻・入試年度を明記したメモの同封を忘れると発送してもらえない可能性があるため、請求時のメモには専攻名(理学療法学専攻/理学療法学専攻ダブルプロ/作業療法学専攻/作業療法学専攻ダブルプロ)と入試年度をセットで記載してください。
過去問を入手できるまでの間、募集要項から読み取れる範囲で出題傾向を予測しておくことも可能です。学力検査(専門科目)の出題範囲は「基礎理学療法学、理学療法評価・技術学、臨床理学療法」または「作業療法原理、作業療法評価・技術学、臨床作業療法」と明記されており、いずれも「専門基礎科目にかかわる内容も含む」という注記が付いています。臨床評価法・治療手技の名称と適応、専門基礎(解剖学・生理学・運動学等)を横断的に問われる可能性が高いと読み取れます。断定はできないため、実際の出題は必ず郵送請求した過去問で確認してください。
免許取得見込みで受験するダブルプロ受験者は、口述試験で「なぜ今の職種に加えてもう一方の専門性を身につけたいのか」を明確に説明できるかが問われやすいと考えられます。免許を取得できなかった場合は合格が取り消される規定がある以上、面接では国家試験対策との両立プランについても具体的に語れるようにしておくと安心です。想定しておきたい論点としては、現職種で経験した臨床実習・症例を通じてもう一方の職種の専門性が必要だと感じた具体的な場面、2年間で卒業できない可能性がある場合の学習計画への向き合い方、専門科目の出題範囲が自分の免許取得科目と異なることへの準備状況などが挙げられます。口述試験は専門科目終了直後に実施されるため、直前に解いた設問内容を踏まえた深掘り質問にも対応できるよう、専門科目の復習と口述試験対策を切り離さずに進めることをおすすめします。
募集要項の「求める人材」欄で示された評価軸(理学療法学専攻なら学習意欲や社会貢献の姿勢、作業療法学専攻なら専門技術・知識を高めて社会に貢献する意欲や病める人への情熱)を踏まえると、口述試験では抽象的な志望動機よりも臨床実習・国家試験対策で経験した具体的な症例やエピソードを軸に語るほうが評価者に伝わりやすいと考えられます。専門科目の解答内容と口述試験での説明に食い違いが生じないよう、事前に想定問答を書き出して整合性を確認しておくことも有効な対策です。
通常ルート(出願資格(1)(2))で受験する場合も、口述試験では「短大・専修学校で何を学び、金沢大学でどのように発展させたいか」という接続を問われる可能性があります。単に免許を保有している事実だけでなく、編入後の2年間で何を深めたいかを自分の言葉で説明できる状態にしておくことが、専門科目の得点以上に評価を左右する場面もあり得ます。他大学の保健系編入における出願資格・面接の考え方を比較したい場合は、京都大学医学部人間健康科学科の2年次学士入学・2年次高専編入学を徹底解説も参考になります。ライセンス保有を前提とする保健系編入に共通する出願資格の読み方や面接準備の視点を確認できます。
併願戦略・出願前に確認すべきこと
金沢大学保健学類の編入学は、理学療法学専攻・作業療法学専攻のいずれも募集人員が5名と少なく、出願資格もPT/OT免許保有者に限定されるため、他大学の同様の編入制度と併願を検討する受験生は少なくありません。併願を組む際は、出願時期・試験日・英語外部試験の有効期間・口述試験の日程が重ならないかを早めに確認してください。とくに英語外部試験のスコア提出には受験からスコア到着までのタイムラグがあるため、併願先ごとに要求される試験期間の重なりを一覧化しておくと出願直前の混乱を避けられます。
理学療法士・作業療法士として臨床現場で働きながら受験を検討している場合、勤務先のシフト調整と証明書の取り寄せ・英語外部試験の受験・口述試験対策を並行して進める必要があります。出願期間はわずか5日間しかないため、成績証明書や卒業見込証明書の発行依頼は出願期間よりかなり前倒しで動く必要があります。出願資格(3)のダブルプロで受験する場合は、免許取得のための国家試験対策と新たな専門科目の学習が同時並行になるため、年間を通じた学習スケジュールを早期に描いておくことが欠かせません。社会人が大学編入を進める際の実務的なスケジュールの立て方は、社会人が金沢大学に編入する方法|両立スケジュールと出願準備で解説しています。
令和9年度入試を例に、出願直前までの実務的な流れを時系列で整理すると次のようになります。検定料の支払期間は令和8年6月29日(月)9時から7月10日(金)17時までとおよそ12日間しかなく、Web出願システムの事前登録もこの6月29日から可能になります。出願期間の令和8年7月6日〜10日はその一部にすぎないため、実質的な準備期間は「6月29日の事前登録開始までに証明書・英語スコア・写真データをすべて揃えておくこと」が前提になります。試験は8月25日、合格発表は9月4日16時(予定)、入学手続は11月下旬(予定)と続き、この間に免許の国家試験合格発表と重なる年もあるため、ダブルプロ受験者は特に国家試験のスケジュールとの兼ね合いを事前に確認しておく必要があります。
入学手続を完了した者が募集人員に満たない場合、大学の判断で追加合格による欠員補充が行われることがあります。連絡方法・時期の詳細は今回確認した募集要項の範囲では明記されていないため、実施の有無や連絡手段に不安がある場合は、入学手続の期限(令和8年11月下旬予定)が近づいた段階で医薬保健系事務部保健学支援課保健学務係へ確認しておくと安心です。一次の合格発表で不合格だった場合でも、しばらくは本学類Webサイトの掲載情報を確認しておく価値があります。
PT・OT免許を前提とする4年制大学の理学療法学科・作業療法学科自体は全国に一定数存在しますが、免許保有者に限定した3年次編入学の枠を毎年公募している大学は決して多くありません。金沢大学のように出願資格・試験科目・配点を毎年募集要項で明示している大学であっても、実施の有無や募集人員は改組・カリキュラム変更のタイミングで変わる可能性があるため、志望校を1校に絞り込む前に、候補となる大学の最新の募集状況を横並びで確認しておくことをおすすめします。
出願資格の該当パターン、専門科目の出題範囲、英語外部試験の証明書要件は、出願する年度・専攻・出願資格区分の組み合わせによって細部が変わります。独学で準備を進める場合でも、どこかの段階で出願資格の該当判定や学習計画の優先順位を第三者に確認してもらうと、直前期の手戻りを防ぎやすくなります。専門科目・外国語・口述試験のどこから手をつけるべきか整理したい方は、大学編入専門の指導を行う大学編入対策コースで、現在の免許取得状況や残り期間に応じた対策の組み方を相談できます。
よくある質問(FAQ)
金沢大学の「医薬保健学域」の編入学は、どの専攻に出願できますか。
令和7年度・令和9年度の募集要項で確認できる範囲では、保健学類の理学療法学専攻と作業療法学専攻のみが3年次編入学を実施しています。看護学専攻、診療放射線技術学専攻、医療検査技術学専攻には編入学の募集がありません。医学類には別体系の第2年次編入学(学士入学)制度があり、混同しないよう出願年度の該当募集要項を確認してください。
出願にはPT・OTの免許が必須ですか。
はい。理学療法学専攻・作業療法学専攻とも、免許を保有しているか、出願年度中に取得見込みであることが出願資格の条件です。免許取得見込みで合格した場合、実際に免許を取得できなければ合格が取り消される規定があるため、国家試験のスケジュールと編入試験の日程を並行して管理する必要があります。
英語試験はどのように受験しますか。
当日に独自の英語試験は実施されません。TOEIC(L&R)、TOEFL-iBT(Home Edition含む)、実用英語技能検定(英検CBT・S-CBT・S-Interview含む)のいずれかで事前に取得したスコアを、外部試験スコアとして100点満点に換算する方式です。対象期間や提出書類の形式は年度により細かく指定されるため、出願年度の募集要項で確認してください。
専門科目の出題範囲は専攻でどう違いますか。
通常ルート(出願資格(1)(2))であれば、志望専攻と同じ職種(理学療法または作業療法)の専門科目が出題範囲です。大学卒業ルート(出願資格(3)、いわゆるダブルプロ)で出願する場合は、志望専攻と逆の職種の専門科目が出題範囲になります。詳しい出題内容は募集要項の「専攻別試験実施科目等」の項目で確認できます。
倍率はどれくらいですか。
公式に倍率・志願者数は公表されていません。募集人員は理学療法学専攻・作業療法学専攻とも5名という小規模な枠で、出願資格もPT/OT免許保有者・取得見込み者に限られるため、母集団の規模自体が一般選抜とは大きく異なります。志願動向が気になる場合は、出願前に大学の担当窓口へ直接問い合わせることをおすすめします。
過去問はどこで入手できますか。
大学公式サイトでの公開はなく、返信用封筒(140円切手貼付)と専攻・入試年度を記したメモを郵送して請求する方式です。令和8年5月時点の案内では、令和7年度・令和8年度入試の専門科目のみが請求対象で、口述試験の内容は含まれません。年度により送付可否が変わることがあるため、最新の請求案内を確認してから申し込んでください。
検定料・入学料・授業料はいくらですか。
検定料は30,000円(サービス利用料990円は別途)、入学料は282,000円(予定)、授業料は前期・後期それぞれ267,900円で年額535,800円(予定)です。いずれも予定額であり、改定される可能性があります。ダブルプロで所定の条件を満たした場合は、5名を上限に検定料・入学料・授業料が全額免除される特例もあります。
修業年限は何年ですか。
3年次編入学生の修業年限は2年です。ただし、ダブルプロ(出願資格(3))で入学した場合、入学時に認定される既修得単位数によっては2年で卒業できないことがあります。事前に確認したい場合は、入学前の所属大学の成績証明書を添えて、募集要項に記載された期限までに保健学支援課へ問い合わせることができます。
まとめ|出願資格の該当判定と免許取得スケジュールの管理が最優先
金沢大学医薬保健学域保健学類の3年次編入学は、理学療法学専攻・作業療法学専攻の2専攻に限定され、PT・OT免許の保有または取得見込みが出願の前提になる、他学部の編入学とは性格の異なる入試です。配点は外国語(英語外部試験スコア)100点、専門科目100点、口述試験100点の合計300点で、専門科目の出題範囲は出願資格の区分(通常ルートかダブルプロか)によって入れ替わります。過去問は非公開で郵送請求が必要、倍率も非公表という制約がある分、募集要項に書かれた出願資格・試験科目・提出書類の条件を正確に読み取り、免許取得や英語スコアのスケジュールと編入試験の日程をどう並走させるかが合否を左右します。
令和7年度と令和9年度の募集要項を比較する限り、募集人員・配点・試験科目の骨格は維持されている一方、専攻名称や出願受付の細部は年度によって更新されています。同じ制度でも年度が変わればスコア証明の様式や提出期限が変わりうるため、出願を予定する年度が確定した時点で、必ず金沢大学医薬保健学域保健学類の最新の公式募集要項をご確認ください。
公式情報・出典
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