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九州大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント

九州大学編入の志望理由書の書き方の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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九州大学の編入学を目指すとき、志望理由書の対策をどこまでやるべきか迷う受験生は少なくありません。九州大学で3年次編入学を実施している文学部・法学部・経済学部・理学部・工学部・芸術工学部の6学部のうち、志望理由書の提出が必須なのは法学部・理学部と工学部の一部区分だけです。文学部・芸術工学部・経済学部は志望理由書を提出せず、学力試験や面接だけで合否が決まります。志望理由書(志願理由書)とは、編入学を志望する動機とこれまでの学習・活動実績を大学側に伝えるための出願書類であり、提出が求められる学部では書類審査や面接評価の重要な判断材料として扱われます。

さらに厄介なことに、同じ工学部の中でも選抜区分によって扱いが違います。高専等を対象にした通常の推薦入試(11学科)では志望理由書の提出はありませんが、「九大工学部・九州沖縄9高専連携教育プログラム特別選抜」(融合基礎工学科限定)では「志望理由書(兼学習計画書)」の提出が必須です。理学部も学科によって様式が異なり、数学科と物理学科では記入項目そのものが違います。学部名だけで「九州大学は志望理由書が必要かどうか」を一括りに判断すると、対策の的を外してしまいます。

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志望理由書対策に時間をかけすぎて専門科目や英語の学習が疎かになったり、逆に「志望理由書がないなら対策は楽だろう」と学力試験・面接の準備を軽視してしまったりするのは避けたいところです。本記事では、九州大学の編入学試験を実施する6学部(工学部は2区分)それぞれの出願書類と志望理由書の位置づけを、各学部の学生募集要項という一次情報にもとづいて整理したうえで、評価される志望理由書の構成の型、学部の傾向に沿った例文、添削でよく指摘されるNG例までを解説します。

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目次

九州大学編入で志望理由書が必要な学部・区分の全体像

九州大学で3年次編入学を実施しているのは、文学部(人文学科)・法学部・経済学部(経済工学科)・理学部(物理学科・数学科)・工学部(推薦入試/9高専連携特別選抜)・芸術工学部の6学部です。募集人員や出願資格、選抜方法は学部ごとにまったく異なり、志望理由書の要不要もばらばらです。まず全体像を一覧で整理します。

学部・区分志望理由書の要不要選抜方法の中心
法学部必須(編入学志望理由書・2,000字程度)書類審査(1次)→筆記試験+面接(2次)
理学部(数学科・物理学科等)必須(学科ごとに書式が異なる)学科別筆記試験+面接+書類審査
工学部(通常推薦入試・11学科)不要出身校の成績・推薦書・調査書+口頭試問
工学部(9高専連携特別選抜・融合基礎工学科)必須(志望理由書兼学習計画書)口頭試問+書類審査
文学部(人文学科・学士入学)不要筆記試験(外国語+専門科目)+口述試験+書類
芸術工学部(5コース)不要学力検査+面接(口頭試問)+書類の4段階評価
経済学部(経済工学科)公式情報で明記されず(要最新確認)面接のみ(遠隔面接)

このように、九州大学は学部・選抜区分によって「書類で人物を評価する」タイプと「学力試験・面接中心で評価する」タイプが明確に分かれています。志望理由書対策にどれだけ時間を割くべきかは、自分が志望する学部・区分がどちらのタイプかによって大きく変わります。まずは自分の志望学部を確認し、以降の該当セクションを重点的に読み進めてください。なお、選抜方法や出願書類は年度によって見直しが入ることがあるため、出願する年度の募集要項は必ず各学部の公式ウェブサイトで最新版を確認してください。

募集人員・検定料・出願資格を比較すると、以下のようになります。出願資格の広さと志望理由書の要不要には一定の傾向があり、高専等の卒業(見込)者を主対象とする学部・区分ほど志望理由書または口頭試問で人物を評価する構造になっている一方、大卒者・大学在学者まで対象を広げている学部(法学部・芸術工学部)は書類・学力試験・面接を組み合わせた多面的な評価になっています。

学部・区分募集人員の目安検定料出願資格の広さ
法学部若干名30,000円広い(学士/短大高専/大学2年以上/専修学校/外国14年課程)
理学部学科により若干名30,000円高専等が中心
工学部(通常推薦)合計30名程度30,000円高専等・短大工学系が中心
工学部(9高専連携)20名30,000円9高専の連携専攻科在学者に限定
文学部若干名30,000円大卒者・学位取得者のみ(学士入学)
芸術工学部コースにより若干名他学部と同水準(募集要項で要確認)広い(学士/短大/高専)
経済学部10名他学部と同水準(募集要項で要確認)高専等が中心

法学部の「編入学志望理由書」(2,000字・自筆)

九州大学法学部の編入学は、出願資格の幅が広いのが特徴です。日本の学士の学位を有する者、短期大学又は高等専門学校を卒業した者(見込み含む)、修業年限4年以上の大学に第2年次以上在学し62単位以上を修得した(見込みの)者、修業年限2年以上の専修学校で1,700時間以上の専門課程を修了した者、外国において学校教育14年以上の課程を修了した者、のいずれかに該当すれば出願できます。高専等に限定されている工学部・理学部とは対照的に、大学在学中の者や大卒者も対象に含まれる設計です。

出願書類の一つ「編入学志望理由書」は2,000字程度で、本学部所定様式に志願者本人が自筆で作成することが求められます。募集要項には「志願者以外の者(生成系AIツールを含む)により作成したことが認められる場合や、剽窃等があった場合は、不正行為とみなし、入学許可を取り消すことがある」と明記されており、生成AIの利用や第三者による代筆は明確に禁止されています。手書きでの提出が前提となるため、内容を練るだけでなく、時間をかけて丁寧に清書する準備も必要です。

選抜は2段階で行われます。第1次選抜は書類審査で、提出された編入学志望理由書・成績証明書・英語能力試験の成績を総合評価します第1次選抜を通過した者だけが第2次選抜(筆記試験と個人面接)に進めるため、志望理由書の完成度が低いと、専門科目の実力を発揮する機会そのものを失うことになります。第2次選抜の筆記試験は法学又は政治学に関する論述問題、個人面接は提出書類及び筆記試験の内容にもとづいて行われます。

区分内容
第1次選抜(書類審査)編入学志望理由書・成績証明書・英語能力試験の成績を総合評価
第2次選抜(筆記+面接)筆記試験(法学又は政治学の論述)、個人面接(提出書類・筆記試験の内容にもとづく)

英語能力試験は、TOEFL iBT、TOEIC(Listening&Reading及びSpeaking&Writingの両方)、実用英語技能検定(英検、英検S-CBTを含む、第1次・第2次試験の両成績)、IELTSまたはIELTS Indicatorのいずれかのスコアを提出します。募集要項には「本学部が3年次編入学生に求める英語力の目安は、実用英語技能検定(英検)2級相当以上である」と明記されています。志望理由書の対策と並行して、英語力の証明にも一定の準備期間が必要です。募集人員は若干名、検定料は30,000円です。

出願書類一式は、九州大学人文社会科学系事務部学務課(法学担当)へ郵送で提出します。志望理由書に加えて、成績証明書(GPAが確認できるもの)、卒業(見込)証明書、英語能力試験の成績、写真3枚などを取りそろえる必要があり、書類準備そのものにも一定の時間がかかります。なお、第1次選抜(書類審査)で不合格となった場合は、検定料のうち23,000円が返還される仕組みになっており、書類審査の重みが検定料の設計にも表れています。

大学編入における志望理由書の一般的な構成の型やコツは大学編入志望理由書の添削ガイド|受かる構成と例文でも詳しく解説しています。九州大学法学部を志望する場合は、2,000字という分量を意識しながら、あわせて参考にしてください。

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理学部の志望理由書は学科で書式が違う

九州大学理学部の編入学は、数学科・物理学科などで実施されています。理学部で特徴的なのは、志望理由書の書式が学科ごとに個別に定められている点です。全学共通のフォーマットではなく、志望する学科の様式にあわせて作成する必要があります。

数学科の志望理由書

数学科では、所定用紙2ページ(A4サイズのルーズリーフ形式)に、数学科を志望する理由・動機を記入します。内容・形式は自由とされており、決まった設問項目があるわけではありません。自由度が高い分、何をどう書くかは受験生自身の構成力に委ねられます。数学への関心がどのように芽生え、どのような学習・活動を経て九州大学数学科を志望するに至ったのかを、2ページの中で論理的に展開する力が問われます。

物理学科の志望理由書

物理学科では、記入項目が2つに分かれています。1つ目は「物理学専攻を志望する理由」、2つ目は「簡単な自己紹介」で、得意なこと・特技・興味のある分野・将来やりたいことなどから1〜2項目を選んで、目安1ページ程度で記述します。合計2ページの提出が求められ、2ページ目の自己紹介欄が実質的に白紙であっても2ページとも提出する必要があるとされています。志望理由と自己紹介を明確に分けて書く分、それぞれの役割を意識した構成にする必要があります。

学科様式内容
数学科A4ルーズリーフ2ページ志望理由・動機(内容・形式自由)
物理学科2ページ(1ページ+1ページ)志望理由/得意なこと・特技・興味・将来やりたいことの自己紹介

選抜は、各学科の筆記試験と面接試験、そして提出書類の内容を総合して判定されます。志望理由書に書いた内容は、面接で深掘りされる質問材料になるため、自由記述だからといって思いつきで書くのではなく、面接で説明を求められることを前提に、経験の裏付けがある内容にまとめることが重要です。九州大学は複数学部で編入学を実施しているため、理学部と工学部・法学部などを併願する場合は、それぞれの様式・分量に応じて別々の書類を用意する必要がある点にも注意してください。

工学部は原則不要、9高専連携プログラムのみ「志望理由書(兼学習計画書)」が必須

九州大学工学部の編入学には、性質の異なる2つの選抜区分があります。ひとつは電気情報工学科・材料工学科・応用化学科・化学工学科・機械工学科・航空宇宙工学科・量子物理工学科・船舶海洋工学科・地球資源システム工学科・土木工学科・建築学科の11学科を対象とした「通常の推薦入試」、もうひとつは融合基礎工学科限定の「九大工学部・九州沖縄9高専連携教育プログラム特別選抜」です。この2区分で志望理由書の要不要が正反対になっている点が、工学部を志望する受験生が最も見落としやすいポイントです。

通常の推薦入試(11学科)は志望理由書が不要

通常の推薦入試の出願資格は「高等専門学校を卒業見込みの者で、出身学校における第4学年の成績が学科(コース)在籍者の上位5%程度以内であり、出身学校長が責任をもって推薦する者」です。全国の高専等が対象で、全学科の募集人員は合計30名程度とされています。出願書類は照合票・受験票、編入学願書、推薦書、調査書、卒業(見込)証明書、成績証明書など9項目でこの一覧の中に志望理由書に相当する書類は含まれていません

選抜は、出身学校における成績と出身学校の推薦書、調査書及び口頭試問によって行われます。口頭試問では、志望動機のほか、理系科目(数学・物理・化学)の基礎学力や、学科ごとに定められた工学に関する基礎的知識(卒業研究のテーマに関連する内容など)が問われます。書類として志望理由書を提出しない分、志望動機は口頭試問でその場で説明できるように準備しておく必要があります。検定料は30,000円で、令和8年度(2026年度)実績では全学科合計の志願者45名に対して合格者32名でした。

工学部全体のアドミッション・ポリシーでは、「国内のみならずグローバルな視点から工学・科学技術の様々な分野で、究極の基本理念とする『人類文明の持続的発展』に貢献したいという強い意欲と適性を持った学生を受け入れます」と述べられています。志望理由書を提出しない通常推薦入試であっても、口頭試問の受け答えの中でこうした人物像に沿った意欲を示せるかどうかが評価に影響すると考えられます。

9高専連携特別選抜(融合基礎工学科)は「志望理由書(兼学習計画書)」が必須

もう一方の「九大工学部・九州沖縄9高専連携教育プログラム特別選抜」は、9つの高等専門学校の連携専攻科に在学する者を対象にした特別な選抜区分で、融合基礎工学科(募集20名)に限定されています。この区分の出願書類には「志望理由書(兼学習計画書)」が含まれており、次の3項目を記入します。

  • 本プログラムを志望した理由
  • 本プログラムでの学習計画
  • 学部卒・専攻科修了後の将来計画

選抜は口頭試問及び書類審査によって行われ、口頭試問では学力等の確認に加えて志望理由書等の内容に関する試問が行われます。試問の審査結果と指導予定教員2名(九大教員1名、連携専攻科に所属する高専教員1名)の所見、調査書、出身学校の成績、志望理由及び学習計画の内容にもとづいて総合的に評価される仕組みです。融合基礎工学科のアドミッション・ポリシーでは「基礎学力を十分に備え、自分の考えを論理的かつ明快に説明できる能力を有し、環境・エネルギー問題に代表される多様で複雑なグローバルな課題の解決に強い関心を持ち、関連する学問を積極的に学ぶ意欲と自主性を有する学生を求めます」とされており、志望理由書(兼学習計画書)ではこの人物像を意識した記述が評価されやすいと考えられます。

区分対象志望理由書選抜方法
通常推薦入試(11学科)全国の高専等(募集30名程度)不要成績・推薦書・調査書+口頭試問
9高専連携特別選抜(融合基礎工学科)9高専の連携専攻科在学者限定(募集20名)必須(志望理由書兼学習計画書)

自分がどちらの区分で出願するのかによって、対策の中身がまったく変わります。9高専(久留米・有明・北九州・佐世保・熊本・大分・都城・鹿児島・沖縄)の連携専攻科に在学していない場合は自動的に通常推薦入試の対象になるため、志望理由書ではなく口頭試問対策に重点を置くことになります。試験科目や出願資格の詳細は九州大学工学部の編入試験を徹底解説でも取り上げています。

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文学部・芸術工学部・経済学部は志望理由書なし ― かわりに重視される選抜方法

九州大学の残り3学部(文学部・芸術工学部・経済学部)は、志望理由書を提出せずに合否が決まります。ただし、その代わりに重視される評価要素は学部ごとに異なります。

文学部(人文学科)は「学士入学」で筆記+口述試験

文学部の第3年次編入学は「学士入学」という位置づけで、出願資格は大学を卒業した者(見込みを含む)、又は学校教育法の規定により学士の学位を授与された者(見込みを含む)に限られます。高専・短大からの直接編入は対象外で、いったん大学(4年制)を卒業していることが前提になる点が他学部と大きく異なります。募集する専門分野は哲学コース・文学コース・歴史学コース・人間科学コースの4コースにまたがる複数の専門分野に分かれており、受入可能数をすでに満たしている専門分野は募集対象外になる年度もあるため、志望する専門分野が募集対象に含まれているかを毎年度確認する必要があります。

出願書類は入学願書、成績証明書、卒業(見込)証明書、学位授与証明書、検定料など5点でこの一覧にも志望理由書は含まれていません。選抜は、外国語(英語・独語・仏語から1カ国語を選択)と専門分野についての筆記試験、専門分野についての口述試験、そして出願書類等を総合して判定されます。書類による志望動機のアピールがない分、筆記試験の学力と口述試験でのやりとりがそのまま評価に直結します。なお、出願時に在職中の者は入学時までに退職しなければならないという注記もあるため、社会人が文学部編入を検討する場合はこの点も踏まえて計画を立てる必要があります。募集人員は人文学科若干名、検定料は30,000円です。

芸術工学部(5コース)は学力検査+面接+書類の4段階評価

芸術工学部の編入学は、環境設計・インダストリアルデザイン・未来構想デザイン・メディアデザイン・音響設計の5コースで実施されています。出願資格は学士の学位を有する者、短期大学卒業者、高等専門学校卒業者の3区分で、法学部と同様に対象が広く設計されています。出願書類は入学検定料の支払いを証明する書類、入学願書、受験票、照合票、写真、成績証明書、卒業(見込)証明書、TOEICの公開テストの成績証明書、返信用封筒、あて名票などで、こちらも志望理由書に相当する書類は含まれていません(在職中の者のみ受験許可書が別途必要です)。

選抜は、学力検査(英語はTOEICスコアで評価、数学の筆記試験、コースによっては実技または小論文が加わる)、面接(口頭試問)、提出書類の内容を総合し、4段階(A・B・C・D)で評価します。未来構想デザインコースの小論文は「日本語の文章を適切に読み解くことができる読解力、文章を論理的に組み立て、効果的に表現する能力」を見るとされており、志望理由書はなくてもこの小論文や面接で実質的に志望動機・思考力が評価される仕組みです。インダストリアルデザインコースでは「実技」として鉛筆による描画が課され、面接時にはコースによってポートフォリオやパソコンを使った資料の持ち込みが認められる(コースにより持ち込み不可の場合もある)など、コースごとに準備すべき内容が細かく異なります。志望理由書がない代わりに、面接や実技・小論文でどれだけ自分の考えや制作物を言語化・表現できるかが問われる学部だと言えます。

経済学部(経済工学科)は面接のみで選抜

経済学部経済工学科の第3年次推薦編入学は、高等専門学校卒業見込みの者を対象に、募集人員10名で実施されています。募集要項のアドミッション・ポリシーには「経済社会の諸現象について、特に数学的・工学的思考や手法を用いて教育することがその特徴となっている」「すでに高等専門学校で培った数学的・工学的思考や手法を経済学の勉学に積極的に活用しようとする皆さんを対象に、第3年次推薦編入学者選抜試験を実施している」と記載されており、高専で培った数理的な素養をどう経済学に活かすかという視点が重視されていることがうかがえます。

公表されている募集要項の試験日程では、試験科目として「面接」のみが記載されており、遠隔(オンライン)面接の形式で実施されます。数学や専門科目の独立した筆記試験は募集要項に明記されていません。出願書類に志望理由書という名称の書類が含まれるかどうかは、募集要項の該当箇所が確認しづらく断定できないため、経済学部を志望する場合は出願前に必ず最新の学生募集要項を経済学部・経済学研究院のウェブサイトで確認してください。面接のみで選抜される以上、志望理由書という書類の有無にかかわらず、口頭で志望動機・学習計画を説明できるように準備しておくことは共通して重要です。学科の紹介や試験対策の詳細は九州大学経済学部の編入試験を徹底解説でも解説しています。

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学部ごとの出願スケジュールを逆算する

九州大学は学部ごとに出願時期がばらばらで、最も早い工学部(推薦入試)は5月、最も遅い法学部は9月と、半年近く差があります。志望理由書が必要な学部を受ける場合、出願直前に慌てて書き始めても質の高いものには仕上がりません。学部ごとの出願関連日程の目安(いずれも直近年度の実績であり、年度により変動します)を整理すると、以下のようになります。

学部・区分出願期間の目安試験実施の目安合格発表の目安
工学部(通常推薦入試)5月中旬〜下旬6月上旬6月下旬
経済学部(推薦編入学)5月下旬〜6月上旬7月上旬7月下旬
工学部(9高専連携特別選抜)6月上旬〜中旬7月上旬7月下旬
文学部(学士入学)7月下旬〜8月上旬8月下旬9月中旬
芸術工学部8月中旬〜下旬10月上旬10月下旬
法学部9月下旬10月下旬11月下旬

法学部の出願は9月下旬と九州大学の中では最も遅い時期に設定されていますが、2,000字の自筆志望理由書という分量を考えると早い段階からの準備が必要です。理学部の志望理由書は数学科・物理学科ともに内容の自由度が高い分、何を書くか自体を練り上げる時間が必要です。工学部の9高専連携特別選抜は対象者が9高専の連携専攻科在学者に限られるため、該当する場合は6月上旬という比較的早い出願時期を逃さないよう注意してください。

学部ごとの出願時期が大きく分散しているという特徴は、裏を返せば九州大学内の複数学部を併願しやすいという側面もあります。たとえば工学部(5〜6月)、経済学部(5〜6月)、9高専連携特別選抜(6月)、文学部(7〜8月)、芸術工学部(8月)、法学部(9月)は出願時期がずれているため、出願資格を満たしていれば、年内に複数回チャレンジすることも制度上は可能です。ただし、学部ごとに求められる出願書類・志望理由書の様式が異なるため、併願する場合は準備の負荷が単純に倍増する点は覚悟しておく必要があります。

評価される志望理由書の構成の型(5ステップ)

法学部・理学部・工学部(9高専連携特別選抜)のように志望理由書の提出が必要な場合、限られた字数・紙面の中で説得力を持たせる必要があります。以下の5ステップの型に沿って構成すると、大学名や学部を問わず一貫性のある志望理由書に仕上げやすくなります

  1. きっかけ: 自分の専門分野に関心を持つようになった具体的な出来事や経験を簡潔に述べる
  2. 現在の学び: 出身校でどのような科目・研究・活動に取り組み、何を身につけたかを具体的に説明する
  3. 九州大学で学びたいこと: 志望学部・学科のカリキュラムや研究分野の中で、特に何を学びたいかを具体化する
  4. 将来像: 編入学後の学びをどう活かしたいか、将来の方向性を簡潔に示す
  5. まとめ: 志望理由と現在の学びのつながりを一文で締めくくり、意欲を伝える

法学部の2,000字という分量を例にすると、「きっかけ」と「まとめ」はそれぞれ200〜300字程度に抑え、「現在の学び」と「九州大学で学びたいこと」に800〜900字程度ずつを配分するイメージです。評価者が知りたいのは、志願者が自分の経験を志望学部の学びにどうつなげて考えているかという論理性であって、エピソードの多さではありません。理学部数学科のように内容・形式が自由な様式の場合も、この5ステップの型に沿って書くことで、読み手にとって追いやすい構成になります。

ステップ字数配分の目安(全2,000字中)内容の重点
1. きっかけ200〜300字法学・政治学に関心を持った具体的な出来事を簡潔に
2. 現在の学び700〜800字出身校での学習・活動の具体的な内容と、そこで得た気づき
3. 九州大学で学びたいこと700〜800字志望学部・学科のカリキュラムと結びつけて具体化
4. 将来像150〜250字編入学後の学びをどう活かすか
5. まとめ100〜150字志望理由と現在の学びのつながりを一文で締める

理学部物理学科のように「志望理由」と「自己紹介」が別項目として分かれている様式では、志望理由の部分に上記のステップ1〜4を圧縮して盛り込み、自己紹介の部分では得意なこと・特技・興味のある分野のうち志望理由と関連づけやすいものを1〜2項目選んで書くと、2つの記入項目に一貫性を持たせやすくなります。

より詳しい構成のコツや添削観点は大学編入志望理由書の添削ガイド|受かる構成と例文でも解説しているので、あわせて参考にしてください。

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九州大学編入の志望理由書 例文(法学部・理学部想定)

ここでは、法学部と理学部数学科それぞれの様式を想定した志望理由書の例文を紹介します。実際の出願では自分自身の経験・志望学部・学科に置き換えて書く必要がありますが、構成の型がどのように文章に落とし込まれるかの参考にしてください。例文をそのまま流用すると、面接で深掘りされた際に自分の言葉で説明できず、かえって評価を下げてしまいます。あくまで「経験の粒度」「志望理由と経験のつなげ方」「志望学部・学科名まで踏み込む具体性」といった構成上の工夫を読み取り、自分自身の経験に置き換えて書くようにしてください。

法学部想定の例文(要点・一部抜粋)

「私が法学に関心を持ったきっかけは、高等専門学校の一般科目で学んだ現代社会の授業で、身近な契約トラブルの事例を法的な視点から分析したことでした。当初は工学系の専門課程に進む予定でしたが、技術と社会のルールがどのように結びついているのかを深く考えるようになり、法学を体系的に学びたいという思いが強くなりました。在学中は法学の入門書を独学で読み進めるとともに、地域の消費生活センターが開催する法律相談の見学に参加し、実際の紛争解決の現場で法的知識がどう活用されるかを学びました。九州大学法学部では、民法や行政法を体系的に学んだうえで、技術と法制度が交差する分野(知的財産法や情報法など)を専門的に研究したいと考えています。将来は、技術系の知識と法律の知識を両方備えた専門職として、企業の法務やコンプライアンスの分野で貢献したいと考えています。」

この例文は要点の抜粋ですが、実際の2,000字の志望理由書では、各ステップをさらに具体的なエピソードで肉付けしていく必要があります。特に「現在の学び」の部分は、法律相談の見学のような具体的な行動を挙げることで、口先だけの志望動機ではないことを示す材料になります。

理学部数学科想定の例文(要点・一部抜粋)

「高専の数学の授業で微分方程式を用いて物理現象をモデル化する演習に取り組んだ際、数式の背後にある構造そのものに強い興味を抱いたことが、数学を専門的に学びたいと考えるきっかけになりました。専攻科への進学ではなく、より広い視野で純粋数学を学べる環境を求めて大学編入を志望しています。高専では応用数学を中心に学んできましたが、卒業研究では線形代数の応用として画像処理アルゴリズムを扱い、抽象的な数学の概念が具体的な問題解決にどう応用されるかを体感しました。九州大学数学科では、代数学・解析学・幾何学を体系的に学んだうえで、応用数学の分野で培った視点を活かしながら、より抽象度の高い数学的構造の研究に取り組みたいと考えています。」

数学科の様式は内容・形式ともに自由なため、上記のように物語的に書くことも、箇条書きに近い簡潔な記述にすることも可能です。ただし自由度が高いからこそ、5ステップの型のような一定の構成を持たせないと、話があちこちに飛んで伝わりにくい文章になりがちです。

工学部9高専連携特別選抜想定の例文(要点・一部抜粋)

融合基礎工学科の「志望理由書(兼学習計画書)」は、志望理由・学習計画・将来計画の3項目に分かれているため、それぞれを独立した文章として仕上げる必要があります。「本プログラムを志望した理由」では、連携専攻科での学びと融合基礎工学科での学びをどうつなげたいかを具体的に書き、「本プログラムでの学習計画」では入学後にどの分野を重点的に学びたいかを、「将来計画」では学部卒業後・専攻科修了後にどのような進路を描いているかを、それぞれ簡潔にまとめます。例えば学習計画の項目では「1・2年次は基礎工学の科目を体系的に学び直し、3年次以降は環境エネルギー分野の研究室に所属して、連携専攻科で学んだ実践的な技術と大学で学ぶ理論を統合した研究に取り組みたい」のように、時期を区切って具体的に書くと、評価者にとって計画性が伝わりやすくなります。

弱い例文との比較(Before→After)

法学部の志望理由書を例に、説得力の弱い書き方と改善後の書き方を比較します。

Before(弱い例): 「私は法律に興味があります。九州大学は九州で最も有名な大学なので、そこで法学を学びたいと思いました。頑張って勉強します。」

この文章は、志望理由が「法律に興味がある」という抽象的な動機にとどまっており、なぜ数ある大学の中で九州大学法学部でなければならないのかの説明がありません。「頑張って勉強します」という抽象的な決意表明で締めくくられている点も、評価者に具体的な学びの姿勢を伝えられていません。

After(改善例): 前述の例文のように、法律相談の見学という具体的な行動、そこから得た気づき、志望する研究分野(知的財産法や情報法など)、将来像(法務・コンプライアンス分野での貢献)までを一連の論理でつなげます。Before例との違いは、抽象的な感想を具体的な経験・固有名詞・専門分野名に置き換えている点に集約されます。

理学部数学科のように内容・形式が自由な様式でも、同じ改善の考え方が当てはまります。「数学が好きだからです」で終わる一文と、「微分方程式を用いたモデル化の演習で数式の背後にある構造に興味を持った」という一文とでは、後者のほうが評価者に伝わる情報量がまったく異なります。自由記述の様式ほど、具体性を意識して書かないと内容が薄くなりがちである点に注意してください。

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添削でよく指摘されるポイントとNG例

志望理由書の添削の現場では、同じようなパターンのNG例が繰り返し指摘されます。九州大学の各学部・区分に共通して見られる注意点を整理します。

志望理由が抽象的すぎる

「九州大学は伝統があるから」「知名度が高いから」といった志望理由は、どの大学のどの学部にも当てはまってしまうため、評価者に自分ならではの動機として伝わりません。なぜその学部・学科でなければならないのかを、自分の経験と結びつけて具体的に説明することが必要です。

AI生成・代筆を疑われる表現になっている

法学部の募集要項には、生成系AIツールによる作成や剽窃が不正行為とみなされ、入学許可が取り消される可能性があると明記されています。過度に整いすぎた紋切り型の文章や、自分の実体験と結びつかない一般論だけの内容は、評価者に不自然な印象を与えるだけでなく、不正行為を疑われるリスクもあります。必ず自分自身の言葉で、具体的な固有名詞や体験を盛り込んで書くことが、内容面でも手続き面でも重要です。特に自筆提出が求められる法学部では、下書きの段階から自分の言葉で書き進める習慣をつけておきましょう。生成AIを使うこと自体が全面的に禁止されているわけではない大学・学部もありますが、九州大学法学部は明確に「志願者以外の者(生成系AIツールを含む)」による作成を不正行為と位置づけているため、他大学の感覚をそのまま持ち込まないよう注意が必要です。

学部・学科のアドミッション・ポリシーとのズレ

理学部や工学部融合基礎工学科のように学科・プログラムごとに求める人物像が明示されている場合、志望理由書の内容がその方針と噛み合っていないと、評価者に違和感を与えてしまいます。出願前に志望学部・学科のアドミッション・ポリシーを確認し、自分の経験の中でどの資質が該当するかを整理しておく作業は欠かせません。

様式・分量からのはみ出しや過不足

法学部の2,000字程度、理学部の所定用紙2ページなど、様式ごとに定められた分量を守ることも評価の前提条件です。文字数を大きく超過したり、逆に余白が目立つほど少なかったりすると、指示を正確に読み取れていない、あるいは意欲が伝わりにくいという印象を与えます。

面接での深掘りに耐えられない内容になっている

書類そのものはよくまとまっていても、面接や口頭試問で「なぜそう考えたのか」「具体的に何をしたのか」と質問されたときに答えに詰まってしまうケースも少なくありません。法学部の第2次選抜の個人面接、理学部の面接試験、工学部9高専連携特別選抜の口頭試問は、いずれも提出済みの志望理由書の内容にもとづいて質問がされる前提で設計されています。自分の言葉で説明できる範囲の経験・考えだけを書くことが、結果的に面接対策にもなります。

  • 「九州大学で学びたい」だけで終わらず、学部・学科名まで具体的に書く
  • 自分の実体験・固有名詞を盛り込み、AI生成や紋切り型と誤解されない文章にする
  • アドミッション・ポリシーの文言をそのまま引用せず、自分の経験に翻訳して書く
  • 様式の分量制限(法学部2,000字・理学部2ページ等)を守り、過不足のない分量に整える
NG例のタイプ具体例改善の方向性
抽象的な志望動機「伝統がある」「有名だから」志望学部・学科のカリキュラム・研究内容と自分の関心を結びつけて具体化する
AI生成・代筆を疑われる文章紋切り型の一般論のみで固有の体験がない自分自身の具体的な経験・固有名詞を盛り込み、自筆で書き進める
ポリシーとのミスマッチ学科が求める資質と異なる内容をアピール志望学部・学科のアドミッション・ポリシーを読み直し、該当する資質を選んで書く
分量の過不足2,000字を大幅に超過、または大幅に不足下書き段階から指定の分量を意識し、推敲で調整する
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志望理由書と面接・口述試験の関係

法学部・理学部・工学部(9高専連携特別選抜)のように志望理由書の提出が必要な区分では、書類の内容がそのまま面接・口頭試問での質問材料になります。法学部の第2次選抜の個人面接は「提出書類及び筆記試験の内容に基づいて行う」と明記されており、志望理由書に書いた内容と面接での受け答えに一貫性がないと、評価者に不誠実な印象を与えかねません。工学部の9高専連携特別選抜でも、口頭試問は「学力等の確認及び志望理由書等の内容に関する試問」とされており、書類と面接がセットで評価される構造は共通しています。

志望理由書は「提出したら終わり」ではなく、面接まで見据えて自分の言葉で説明できる状態に仕上げておくことが重要です。具体的には、志望理由書に書いた内容を自分で読み返し、「なぜそう思ったのか」「具体的にどう取り組んだのか」を自問自答しながら想定問答を作っておくと安心です。

一方、文学部・芸術工学部・経済学部のように志望理由書がない学部でも、面接や口述試験、小論文などを通じて実質的に志望動機や思考力が評価されます。文学部の口述試験は専門分野についての試問、芸術工学部の面接(口頭試問)は学力検査・書類とあわせた4段階評価の一部、経済学部は面接そのものが選抜の中心です。書類がない学部ほど、口頭で志望理由や学習計画を説明する準備の比重が大きくなると考えておくとよいでしょう。

面接・口述試験対策として共通して有効なのは、回答を一言一句暗記せず、要点を箇条書きで整理しておくことです。丸暗記した回答は、少し角度を変えて質問されただけで詰まってしまい、かえって準備不足という印象を与えかねません。理学部の面接や工学部の口頭試問のように専門分野の基礎知識を問う要素が含まれる区分では、志望理由の言語化と並行して専門科目の復習も進めておく必要があります。

よくある質問(FAQ)

九州大学の編入学で志望理由書は全学部で必要ですか?

いいえ、全学部ではありません。九州大学で3年次編入学を実施する文学部・法学部・経済学部・理学部・工学部・芸術工学部の6学部のうち、志望理由書の提出が必須なのは法学部と理学部、そして工学部の「9高専連携教育プログラム特別選抜」(融合基礎工学科限定)です。文学部・芸術工学部・経済学部、および工学部の通常推薦入試(11学科)は志望理由書を提出しません。

九州大学法学部の志望理由書は何字で書けばよいですか?

「編入学志望理由書」は2,000字程度で、本学部所定様式に志願者本人が自筆で作成する必要があります。生成系AIツールによる作成や剽窃が認められた場合は不正行為とみなされ、入学許可が取り消されることがあると募集要項に明記されているため、必ず自分自身の言葉で書き上げてください。

志望理由書をAIに書いてもらってもばれませんか?

おすすめしません。九州大学法学部の募集要項では、志願者本人以外(生成系AIツールを含む)による作成が認められた場合は不正行為とみなし、入学許可を取り消すことがあると明記されています。仮に提出時にばれなくても、面接では志望理由書の内容にもとづいた質問がされるため、自分の言葉で説明できない内容は面接で必ず綻びが出ます。必ず自分自身で考え、自筆で作成してください。

九州大学工学部の編入で志望理由書は必要ですか?

選抜区分によって異なります。全国の高専等を対象とした通常の推薦入試(11学科)では志望理由書の提出はなく、口頭試問で志望動機が問われます。一方、9つの高専の連携専攻科在学者のみが対象の「9高専連携教育プログラム特別選抜」(融合基礎工学科限定)では、「志望理由書(兼学習計画書)」の提出が必須です。自分がどちらの区分に該当するかを最初に確認してください。

理学部の志望理由書は学科によって書き方が違いますか?

はい。数学科は所定用紙2ページ(A4ルーズリーフ形式)に志望理由・動機を内容・形式自由で記入する形式、物理学科は「志望理由」と「簡単な自己紹介(得意なこと・特技・興味のある分野・将来やりたいことなど)」の2部構成で計2ページを提出する形式です。志望する学科の様式を必ず確認してから書き始めてください。

志望理由書がない学部は対策が楽になりますか?

そうとは限りません。文学部は筆記試験(外国語+専門科目)と口述試験、芸術工学部は学力検査と面接、経済学部は面接が選抜の中心になります。志望理由書を書く手間はない分、学力試験や面接でより高いパフォーマンスを求められる仕組みになっているため、対策の負荷が軽くなるわけではなく、対策の中身が変わるだけと考えるべきです。むしろ書類による事前アピールの機会がない分、当日の一発勝負に近い緊張感があるとも言えます。

志望理由書はいつまでに準備を始めるべきですか?

法学部の出願期間は例年9月下旬、工学部の推薦入試は5月下旬、9高専連携特別選抜は6月上旬が目安です(いずれも年度により変動するため最新の募集要項で確認してください)。志望理由書は下書き・添削・推敲に時間がかかるため、出願受付開始の1〜2ヶ月前には準備に着手するのが安全です。特に法学部は自筆提出のため、内容の推敲が終わってから清書する時間も見込んでおく必要があります。

独学で志望理由書を仕上げるのが不安な場合はどうすればよいですか?

志望理由書は自分では気づきにくい論理の飛躍や、学部・学科のアドミッション・ポリシーとのズレが生じやすい書類です。出身校の担任や進路指導の先生に読んでもらうことに加えて、九州大学の編入学試験の傾向を把握した第三者による添削を受けると、独りよがりな内容やAI生成と誤解されかねない紋切り型の文章になっていないかを客観的にチェックできます。

まとめ|九州大学編入の志望理由書対策

九州大学の編入学試験における志望理由書対策のポイントを振り返ります。

  • 九州大学で3年次編入学を実施しているのは文学部・法学部・経済学部・理学部・工学部(2区分)・芸術工学部の6学部
  • 志望理由書が必須なのは法学部・理学部と、工学部の「9高専連携教育プログラム特別選抜」(融合基礎工学科限定)のみ
  • 法学部は「編入学志望理由書」2,000字程度・自筆必須、AI利用や代筆は不正行為とみなされる
  • 理学部は学科ごとに書式が異なる(数学科=A4ルーズリーフ2枚・自由、物理学科=志望理由+自己紹介の2部構成)
  • 工学部の通常推薦入試(11学科)は志望理由書なし、口頭試問で志望動機を問われる
  • 文学部(学士入学)・芸術工学部・経済学部は志望理由書がなく、筆記・口述試験や面接が評価の中心
  • 評価される志望理由書は「きっかけ→現在の学び→大学で学びたいこと→将来像→まとめ」の5ステップで構成する
  • 志望理由書がある区分は、面接・口頭試問がその内容にもとづいて行われるため、自分の言葉で説明できる状態に仕上げておく
  • 出願時期は学部により5月から9月まで大きく異なるため、志望学部の日程を確認して余裕を持ったスケジュールで準備する

九州大学の編入学試験は、同じ大学の中でも学部・選抜区分によって評価の仕組みがまったく異なります。この違いを理解しないまま対策を始めると、必要のない書類対策に時間を割いてしまったり、逆に志望理由書の準備が不十分なまま出願期限を迎えてしまったりするリスクがあります。まずは自分が志望する学部・区分の募集要項を正確に読み込み、志望理由書の要不要と評価の比重を把握したうえで、計画的に準備を進めていきましょう。

特に法学部の2,000字自筆・AI利用禁止という条件や、工学部の2つの選抜区分で扱いが正反対になる点は、九州大学の編入学に特有の注意点です。一次情報である募集要項を丁寧に読み込み、思い込みで準備を進めないことが、限られた準備期間を有効に使う近道になります。

志望理由書(志願理由書)は、限られた紙面の中に自分の経験と学びの軌跡、そして志望学部での学びへの意欲を凝縮する書類です。九州大学編入対策では、志望理由書の添削から専門科目・面接対策まで、学部・選抜区分ごとに異なる出題傾向にあわせた指導を行っています。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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