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金沢大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント

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金沢大学の編入学試験で志望理由書(志願理由書)が必要かどうかは、実は学域・学類によって扱いが大きく異なります。結論から言うと、融合学域は3学類・全ての選抜区分で志望理由書の提出が必須である一方、理工学域は「志願理由書」という名称の書類が学類・選抜区分によって提出必須の場合と不要の場合に分かれます。保健学類(理学療法学専攻・作業療法学専攻)でも志願理由書の提出が必要です。金沢大学の志望理由書(志願理由書)とは、編入後の学修計画や志望動機を大学に伝えるための出願書類であり、学力検査だけでは測れない適性・意欲を評価する材料として使われる書類のことです。

統一の書式は存在せず、学域・学類ごとに募集要項で定められた様式・提出条件を確認する必要があります。融合学域は英語外部試験・小論文・口述試験と合わせて志望理由書の内容も含めた総合評価、理工学域は学類によって学力検査(口述試験含む)のみで評価される場合もあり、保健学類は学力検査・口述試験・外国語の3点に志願理由書を加えた出願書類全体で評価されます。自分の志望学域・学類がどの扱いになるのかを最初に確認することが、効率的な対策の出発点です。

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本記事では、令和8・9年度の金沢大学公式募集要項に基づき、融合学域・理工学域・保健学類の志望理由書(志願理由書)の要否と書き方、評価される志望理由書に共通する観点、学域別の例文とNG例、提出までのスケジュールを解説します。医学類の第2年次編入学(学士入学)は3年次編入学とは別枠の制度のため、本記事では3年次編入学(融合学域・理工学域・保健学類)を対象とし、医学類志望の場合は個別に募集要項を確認してください。

志望理由書(志願理由書)でつまずきやすいのは、学域・学類ごとに異なる制度を混同してしまうことと、大学案内の言葉をなぞるだけで自分の経験が語られていないことの2点です。手元に成績表やレポート、活動記録を用意し、自分の経験と金沢大学の教育内容の接点を探しながら読み進めると、実際の作成作業がスムーズに進みます。

高専や短期大学に在籍しながら金沢大学への編入学を目指す場合、志望理由書(志願理由書)の準備は専門科目の学習と並行して進めることになります。出願時期は学域ごとに異なるため、まずは自分の志望先の出願時期を確認し、逆算してスケジュールを組むことが大切です。書類作成に十分な時間を確保できないまま出願直前を迎えると、内容を練り込む余裕がなくなり、大学案内の言葉をなぞっただけの浅い文章になりがちです。

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目次

金沢大学編入の志望理由書は学域によって要否・様式が違う

融合学域は全区分で志望理由書が必須

融合学域(先導学類・観光デザイン学類・スマート創成科学類)の第3年次編入学試験では、一般選抜・外国人留学生選抜・社会人選抜のいずれの区分でも志望理由書の提出が必須です。本学Webサイトからダウンロードした所定様式をA4サイズで印刷し、氏名(自署)欄は志願者本人が自筆で記入する決まりになっています。パソコンまたは自筆で作成できますが、枠を広げる・フォントや文字サイズを変えるといった書式変更は認められていません。自筆で作成する場合は、鉛筆・シャープペンシル・消せるボールペンの使用が禁止されている点にも注意が必要です。

選抜方法は英語外部試験100点・小論文100点・口述試験100点の合計300点に出願書類等を加えた総合評価で行われます。社会人選抜のみ、口述試験にプレゼンテーション(5分程度)が含まれる点が一般選抜・外国人留学生選抜と異なります。志望理由書は300点の配点そのものには含まれませんが、「出願書類等」として総合判定の材料になるため、軽視できません。

融合学域の3学類はいずれも学際的な学びが特徴

融合学域を構成する先導学類・観光デザイン学類・スマート創成科学類は、いずれも特定の専門分野だけでなく複数の分野を横断して学ぶ点が共通の特徴です。先導学類は人文・社会科学と自然科学を横断し、観光デザイン学類は観光学とデザイン・地域政策を組み合わせ、スマート創成科学類は理工学と情報科学を融合させたカリキュラムを持ちます。3学類とも「分野を横断して課題解決に取り組む」という学域共通の理念を土台にしているため、志望理由書ではこの理念との接続を意識すると評価されやすくなります。

理工学域は「志願理由書」という名称で一部の学類・区分のみ必須

理工学域では、融合学域と同じ性格の書類が「志願理由書」という名称で呼ばれています。所定様式は本学Webサイトからダウンロードしてパソコンでも作成できます。ただし提出が必要なのは、特別選抜(推薦)、特別選抜(高専推薦枠)、そして一般選抜のうち地球社会基盤学類地球惑星科学コースと生命理工学類の志願者に限られます。

数物科学類・物質化学類・電子情報通信学類(電気電子コース・情報通信コース)の一般選抜は志願理由書の提出対象外で、学力検査(口述試験を含む)のみ、または出願書類(成績証明書等)と学力検査の組み合わせで選考されます。志願理由書が要るかどうかは学類・選抜区分によって細かく分かれているため、自分の志望する学類・区分を正確に確認しなければなりません。

理工学域の学類再編・コース区分にも注意する

理工学域は数物科学類・物質化学類・電子情報通信学類・地球社会基盤学類・生命理工学類など複数の学類から構成されており、学類の中でさらにコースが分かれている場合もあります。同じ学類でもコースによって志願理由書の要否や配点が異なることがあるため、学類名だけで判断せず、コースまで含めて募集要項を確認する必要があります。年度によって学類・コースの区分が見直されることもあるため、過去の情報をそのまま鵜呑みにしないようにしましょう。

保健学類も志願理由書が必須

保健学類(理学療法学専攻・作業療法学専攻)の3年次編入学は、理学療法士・作業療法士の国家資格取得を目指すダブルプロフェッショナルプログラムとして実施されており、出願書類に「志願理由書」が含まれます。選抜は学力検査(専門科目)100点・口述試験100点・外国語(英語)100点の合計300点満点で行われ、募集人員は理学療法学専攻5名・作業療法学専攻5名(令和7年度実績)です。保健学類は融合学域・理工学域とは異なる専門職養成課程であるため、志望理由書の内容も国家資格取得後の将来像まで見据えて書く必要があります。

金沢大学の3年次編入学は融合学域・理工学域・保健学類の3つの窓口で実施されていますが、それぞれ学域・学類の成り立ちも教育理念も異なります。書類の名称一つを取っても「志望理由書」と「志願理由書」で呼び方が違う点からも分かるように、同じ金沢大学でも学域ごとに制度設計が独立していることを前提に準備を進める必要があります。志望先を決める際は、まず学域・学類のWebサイトで最新の募集要項を入手し、出願書類の一覧を確認するところから始めましょう。融合学域・理工学域の詳しい入試制度は金沢大学融合学域の編入試験ガイド金沢大学理工学域の編入試験ガイドでも確認できます。

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学域別の選考方法と志望理由書(志願理由書)の要否早見表

金沢大学の3年次編入学は融合学域・理工学域・保健学類のいずれも実施していますが、書類名称・要否・配点は学域ごとに独立して定められています。以下の一覧で、自分の志望先がどの扱いになるかを確認してください。

早見表を読み解く際のポイントは、「学域」ではなく「学類・選抜区分」の単位で確認することです。理工学域のように、同じ学域の中でも学類・区分によって志願理由書の要否が分かれるケースがあるため、「理工学域は要らない」「理工学域は必要」といった大きな括りで覚えてしまうと、自分の志望先の実際の扱いを誤って把握してしまう可能性があります。必ず自分が出願する学類・選抜区分の行を確認するようにしてください。

学域・学類書類名称要否配点構成
融合学域(先導・観光デザイン・スマート創成)志望理由書全選抜区分で必須英語外部試験100+小論文100+口述試験100=300点+出願書類等
理工学域(特別選抜推薦・高専推薦枠)志願理由書必須学類により学力検査配点が異なる
理工学域(地球社会基盤学類地球惑星科学コース・生命理工学類の一般選抜)志願理由書必須地球社会基盤学類=英語100+専門200/生命理工学類=英語100+専門100
理工学域(数物科学類・物質化学類・電子情報通信学類の一般選抜)志願理由書提出対象外数物科学類=専門300(口述評価)/物質化学類=英語100+専門400(口述評価)/電子情報通信学類=英語100+専門300
保健学類(理学療法学専攻・作業療法学専攻)志願理由書必須専門科目100+口述試験100+外国語(英語)100=300点

配点表からも分かるとおり、志願理由書が不要な理工学域の一部学類(数物科学類・物質化学類・電子情報通信学類の一般選抜)は、学力検査と口述試験の出来だけで合否が決まります。志願理由書が不要だからといって志望動機を考えなくてよいわけではなく、口述試験で問われる可能性が高い点は後述します。

出願から合格発表までのスケジュールも学域によって異なります。以下は各学域の直近年度の実績日程です。

学域出願期間(実績)試験日合格発表
融合学域(令和8年度)2026年6月1日〜5日2026年6月20日2026年7月13日
理工学域(令和8年度)2025年5月26日〜30日2025年6月14日2025年6月26日

理工学域は融合学域よりも出願・試験時期が早いため、併願する場合は理工学域の対策を先に仕上げるスケジュール管理が現実的です。年度によって日程が変わる可能性があるため、実際に出願する年度の募集要項で最終確認してください。

保健学類の詳しい入試制度は金沢大学医薬保健学域の編入試験ガイドでも確認できます。早見表と日程表を見比べると、志願理由書(志望理由書)の要否だけでなく、準備にかけられる期間も学域ごとに大きく異なることが分かります。出願期間が短い学域ほど、書類作成に着手するタイミングを前倒しする必要があります。特に理工学域は例年5月下旬という早い出願期間のため、高専4年次の早い段階から準備を始めることをおすすめします。

保健学類の出願期間は理工学域・融合学域とは別に定められているため、志望する場合は個別に募集要項で確認してください。3つの窓口とも、出願期間・試験日・合格発表日は年度によって変動する可能性があるため、直近の実績日程はあくまで目安とし、必ず出願する年度の最新の公式募集要項で確定日程を確認する習慣をつけましょう。正確な日程の確認は志望理由書の準備計画を立てる大切な第一歩です。

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評価される志望理由書に共通する3つの観点

志望動機の具体性(アドミッション・ポリシーとの接続)

融合学域・理工学域・保健学類のいずれも、学域・学類ごとにアドミッション・ポリシー(求める学生像)を公表しています。志望理由書で評価されやすいのは、「金沢大学で学びたい」という漠然とした動機ではなく、自分の経験・関心とアドミッション・ポリシーに掲げられた要素が具体的に重なっていることが伝わる文章です。アドミッション・ポリシーの言葉をそのまま引用するのではなく、自分のどの経験がその言葉と結びつくのかを説明する構成にしましょう。

アドミッション・ポリシーはどこで確認できるか

アドミッション・ポリシーは、各学域・学類の公式Webサイトの「入試情報」や「教育方針」のページに掲載されています。融合学域は学域全体の理念に加えて3学類それぞれの教育目的が公表されており、理工学域は学類・コースごとに個別の求める学生像が示されています。学域共通のポリシーと学類固有のポリシーの両方を確認し、両方の要素に触れられる内容にすると、書類全体のバランスが良くなります。

編入後の学修計画の実現可能性

融合学域の3学類、理工学域の各学類、保健学類の各専攻は、それぞれ独自のカリキュラムを持っています。志望理由書には「入学後に何を学びたいか」を書く欄がありますが、その学びが実際にそのカリキュラムで実現可能かどうかまで踏み込んで書くと説得力が増します。学域のWebサイトで開講科目やカリキュラムマップを確認し、自分が学びたい内容がどの科目に対応するのかを具体的に把握しておきましょう。

これまでの学び・経験との一貫性(志望動機を貫く軸を持つ)

志望理由書は「過去の学び・経験」から「現在の志望動機」、そして「未来の学修計画・将来像」へと一貫してつながっている必要があります。過去・現在・未来のいずれかが浮いていると、審査する側に唐突な印象を与えてしまいます。特に保健学類のように国家資格取得を目指す専門職養成課程では、これまでの学びや活動経験が資格取得後のキャリアとどうつながるのかまで一貫性を持たせることが重要です。

3つの観点は口述試験でも一貫して問われる

融合学域・理工学域(志願理由書必須学類)・保健学類はいずれも口述試験(または口頭試問)を選抜方法に含んでいます。志望理由書に書いた内容と、口述試験での受け答えがずれていると、審査する側に一貫性のなさを感じさせてしまいます。志望動機の具体性・学修計画の実現可能性・これまでの学びとの一貫性という3つの観点は、書類だけでなく口述試験の準備でも同じ軸を使って整理すると効率的です。

3つの観点を満たしているかどうかは、自分一人で判断するより、第三者に読んでもらって確認する方が客観的です。特に「学修計画の実現可能性」は、実際のカリキュラムを知らないと判断しづらい観点のため、大学のシラバスやカリキュラムマップと照らし合わせながら見直す作業が欠かせません。

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書く前の準備:自己分析と大学研究のやり方

融合学域志望者はアドミッション・ポリシーの読み込みから

融合学域は先導学類・観光デザイン学類・スマート創成科学類の3学類から成り、学域全体で「分野横断的に課題解決に取り組む人材」を育成する理念を掲げています。志望理由書を書く前に、まず学域共通のアドミッション・ポリシーと、志望する学類固有の教育目的の両方を読み込みましょう。学域全体の理念と学類固有の専門性の両方に触れられると、志望理由書の説得力が増します

自己分析では、これまでの学習・活動の中で「複数の分野にまたがる課題」に取り組んだ経験があるかを振り返ると、融合学域の理念と接続しやすくなります。単一分野の深掘りだけでなく、分野横断的な視点を持った経験があれば、それを具体的なエピソードとして志望理由書に盛り込みましょう。

理工学域・保健学類は学類・コースごとの個別研究が必須

理工学域は学類・コースごとに教育内容が大きく異なり、数物科学類・物質化学類・電子情報通信学類・地球社会基盤学類・生命理工学類などそれぞれ専門分野が独立しています。「理工学域だから」とひとくくりに準備するのではなく、志望する学類・コースの教育課程を個別に調べることが欠かせません。志願理由書の提出対象かどうかも学類・区分によって異なるため、募集要項で自分の該当区分を必ず確認してください。

保健学類の理学療法学専攻・作業療法学専攻は、いずれも国家資格取得を前提としたカリキュラムです。大学研究の段階で、実習の内容・時期、国家試験の合格実績、卒業後の進路(病院・施設等)まで調べておくと、志望理由書と口述試験の両方で具体的な受け答えができるようになります。

オープンキャンパス・研究室訪問を活用する

可能であれば、志望する学域・学類のオープンキャンパスや説明会に参加し、実際にキャンパスの雰囲気やカリキュラムの詳細に触れておくことをおすすめします。パンフレットやWebサイトだけでは分からない具体的な情報を得られると、志望理由書の説得力が増します。理工学域や保健学類のように実験・実習が中心となる学類では、実際の設備や実習環境を見学できる機会があれば積極的に活用しましょう。

遠方でオープンキャンパスへの参加が難しい場合は、大学のWebサイトで公開されている在学生インタビューやカリキュラムの動画等を確認するだけでも、パンフレットの一般的な説明よりも具体的な情報を得られることがあります。オンライン説明会が開催される場合もあるため、募集要項とあわせて大学の公式サイトを定期的にチェックしておくとよいでしょう。得られた情報は、志望理由書のエピソードや学修計画を書く際の材料として活用しましょう。実際に見聞きした情報を盛り込むと、パンフレットの言葉をなぞっただけの文章との違いが自然と表れます。

編入前の学びを棚卸しする

自己分析の第一歩は、これまでの学習・研究・活動の棚卸しです。授業で取り組んだ課題研究、実験・実習で得た気づき、部活動やアルバイトでの経験を紙に書き出し、それぞれについて「何を考え、どう行動し、何を得たか」を整理します。エピソードを羅列するだけでなく、そこから得た気づきや課題意識を言語化しておくと、志望理由書の骨格作りがスムーズに進みます。

棚卸しした経験の中から、志望する学域・学類の教育内容と最も接点の強いものを選び出す作業も重要です。複数の経験がある場合は、無理に全てを盛り込もうとせず、最も説得力のある1つか2つに絞り込みましょう。分量が限られた所定様式では、エピソードを絞り込む判断力そのものが評価につながります

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志望理由書の基本構成(型)

序論→エピソード→学修計画→将来像→結び、の5段構成

志望理由書・志願理由書に共通して使える基本構成は、(1)序論(結論としての志望理由)、(2)エピソード(志望に至った具体的な経験)、(3)学修計画(入学後に何をどう学びたいか)、(4)将来像(卒業後の進路・目標)、(5)結び(改めての意欲表明)の5段構成です。最初に結論を述べてからエピソードで裏づける構成にすると、限られた分量でも要点が伝わりやすくなります

融合学域のように口述試験・小論文と組み合わせて評価される場合は、志望理由書のエピソードと小論文のテーマが矛盾しないよう意識しておくと、口述試験での深掘り質問にも一貫して答えられます。理工学域・保健学類でも、この5段構成の骨格自体は書類の分量や様式に応じて調整して使えます。

過去・現在・未来のバランスを整える

5段構成のうち、多くの受験生が偏りがちなのは(2)エピソードの分量です。過去の経験を詳しく書きすぎると、肝心の(3)学修計画・(4)将来像に割く分量が不足してしまいます。エピソードは志望理由を裏づけるための材料であり、書類の主役は入学後に何を学びたいかという点にあると意識すると、バランスの取れた構成になります。目安として、エピソードは全体の3〜4割程度にとどめ、残りを志望理由・学修計画・将来像に配分すると読みやすくなります。書き終えた後に各段落の分量を数え、極端に偏っている部分がないかを確認する作業も有効です。

所定様式の記入欄に収める書き方の工夫

融合学域・理工学域とも、志望理由書(志願理由書)は本学Webサイトからダウンロードした所定様式を使用し、枠を広げる・書式を変更するといった対応は認められていません。具体的な指定字数は様式によって異なるため、まず様式をダウンロードして記入欄の大きさを確認してから執筆に取りかかることが重要です。下書きの段階で実際に様式へ文字を流し込み、はみ出さないかを確認しながら推敲する進め方が確実です。

手書きで作成する場合は、文字の大きさによって収まる分量が変わります。下書き用紙に記入欄と同じ大きさの枠を用意し、実際にどの程度の文字数で埋まるかを事前に把握しておくと、清書の段階で慌てずに済みます。融合学域は氏名欄の自署が求められるほか、自筆で作成する場合は使用できる筆記具にも制限があるため、様式全体の注意書きを見落とさないようにしましょう。

各段落のつなぎ方に接続詞を使いすぎない

5段構成を書く際、各段落の冒頭に「そのため」「したがって」「そして」といった接続詞を並べすぎると、機械的で単調な印象を与えてしまいます。段落の内容そのものに因果関係が示されていれば、接続詞に頼らなくても自然につながります。書き終えた後に接続詞だけを拾い読みし、同じ言葉が連続していないか、なくても意味が通じる箇所がないかを確認する習慣をつけましょう。声に出して読んだときにリズムよく読めるかどうかも、一つの判断基準になります。

結論を先に書く理由

5段構成の中でも(1)序論を最初に置く理由は、審査する側が短時間で多くの書類に目を通すためです。結論を最後まで書かないと、読み手は最後の一文まで志望理由が分からないまま読み進めることになります。序論で「私が金沢大学の◯◯学域(学類)を志望する理由は〜です」と簡潔に述べてから、その理由を裏づけるエピソードに移る構成にすると、限られた文字数でも要点が伝わりやすくなります。

序論・結びの両方に同じ結論を置く「サンドイッチ構成」も有効です。冒頭で述べた結論を、最後にもう一度別の言葉で繰り返すことで、書類全体の一貫性が強調されます。ただし、全く同じ文をコピーするのではなく、エピソードや学修計画を踏まえた上で少し発展させた表現に言い換えると、単調な印象を避けられます。

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学域別の書き方のポイント

ここまで見てきたとおり、金沢大学の志望理由書(志願理由書)は学域・学類ごとに書類の位置づけも評価方法も異なります。基本構成の型は共通して使えますが、そこに盛り込む内容は学域・学類の教育理念・選抜方法に合わせて調整する必要があります。以下、融合学域・理工学域・保健学類それぞれの書き方のポイントを整理します。

融合学域:小論文・口述試験との一貫性

融合学域の選抜は英語外部試験・小論文・口述試験(社会人選抜はプレゼンテーション含む)の合計300点に出願書類等を加えた総合評価です。志望理由書だけを単独で仕上げるのではなく、小論文で書く可能性のあるテーマ(学修経歴から見た課題等)と志望理由書のエピソードを揃えておくと、書類と当日の試験で一貫した印象を与えられます。口述試験ではアドミッション・ポリシーに関する質疑が想定されるため、志望理由書に書いた内容を自分の言葉で説明できるように準備しておきましょう。

理工学域:志願理由書が不要でも口頭で問われる実態

理工学域の数物科学類・物質化学類・電子情報通信学類の一般選抜は志願理由書の提出対象外ですが、学力検査に口述試験が含まれています。書類として提出しない分、口述試験の場で志望動機や専門分野への関心を問われる可能性があるため、志願理由書がないからといって志望動機の言語化を後回しにしないことが大切です。地球社会基盤学類地球惑星科学コース・生命理工学類、および特別選抜(推薦・高専推薦枠)の志願者は、志願理由書の内容と口述試験の受け答えに矛盾がないよう準備しておきましょう。

保健学類:ダブルプロフェッショナルの文脈を踏まえた書き方

保健学類の理学療法学専攻・作業療法学専攻は、大学教育と国家資格取得を両立させるダブルプロフェッショナルプログラムです。志願理由書には、理学療法士・作業療法士を目指す動機だけでなく、これまでの学びや経験が資格取得後の医療・福祉現場での実践にどうつながるのかまで書くと、専門職養成課程としての教育理念と接続しやすくなります。専門科目・口述試験・外国語の配点がそれぞれ100点ずつと均等であることからも、書類だけでなく学力面の準備も並行して進める必要があります。

学域を越えて共通するのは「専門性への理解度」を示すこと

融合学域・理工学域・保健学類のいずれも、志望理由書(志願理由書)で評価されるのは熱意だけではありません。志望する分野の専門性をどれだけ理解した上で志望しているかが、文章の具体性から読み取られます。学域のパンフレットに書かれている一般的な説明を書き写すのではなく、開講科目名や専門用語を正確に使い、自分の言葉で説明できているかを確認しましょう。

専門用語を使う際は、意味を理解せずに難しい言葉を並べるだけにならないよう注意が必要です。口述試験で「その用語はどういう意味ですか」と聞かれた際に説明できない言葉は、志望理由書に書かない方が安全です。使う専門用語は、自分の言葉で説明できる範囲にとどめることが、書類と口述試験の両方で一貫した印象を保つコツです。

先輩・在学生の声を参考にする際の注意点

SNSやWebサイトで先輩・在学生の体験談を参考にすること自体は有効ですが、そこに書かれている募集人員・選抜方法・出願時期は年度によって変わっている可能性があります。体験談は書き方の参考にとどめ、制度面の数値は必ず最新の公式募集要項で確認し直すようにしてください。特に理工学域は学類再編や選抜区分の見直しが行われることがあるため、数年前の情報をそのまま信じるのは危険です。参考にする体験談も、できるだけ直近の年度に出願した先輩のものを選ぶと、現行の制度とのずれが少なくなります。

複数の学類・専攻を併願する場合の書き分け方

理工学域は複数の学類を併願できる制度設計になっている場合があり、志願理由書が必須の学類と不要の学類を組み合わせて出願するケースも考えられます。志願理由書が必須の学類分だけ書類を作成すればよいわけではなく、不要な学類の口述試験対策も同じ熱量で進める必要があります。書類がある・ないで準備の優先順位を下げてしまうと、口述試験での説明が手薄になりがちです。

複数の学類・専攻を検討している場合は、それぞれの教育内容の違いを一覧化し、自分がどの学類・専攻を最も強く志望しているのかを整理しておきましょう。志望順位が曖昧なまま書類を作成すると、どの学類に対しても中途半端な内容になってしまう可能性があります。第一志望を軸に文章を組み立て、他の学類はその応用として書き分ける方法が現実的です。

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例文とNG例

ここでは融合学域・理工学域・保健学類それぞれの志望理由書(志願理由書)の骨格例を紹介します。例文はそのまま書き写すためのものではなく、どの要素をどの順序でつなぐかを確認するための見本として使ってください。実際に自分が取り組んだ授業・研究・活動の内容に置き換え、存在しない経験を書かないよう注意しましょう。存在しない研究や実績を書いてしまうと、口述試験で「具体的にはどのような分析をしましたか」と問われた際にすぐに答えに詰まってしまいます。

例文1:融合学域モデル(小論文・口述試験を見据えた志望理由書)

「私は所属先の課題研究で、地域の観光資源をデータ分析と現地調査の両面から評価する活動に取り組みました。統計的な分析だけでは地域住民の実感を十分にとらえられないと感じ、分野を横断して課題に取り組む力の必要性を痛感しました。この経験から、複数の専門分野を組み合わせて社会課題に取り組む融合学域の教育理念に強く惹かれ、志望するに至りました。入学後は、データ分析の手法と地域デザインの視点を組み合わせた学びを深め、将来は地域の魅力を多角的に発信できる人材になりたいと考えています。」

この例文は、エピソード(観光資源の分析活動)、そこから得た気づき(分野横断的な力の必要性)、志望理由(融合学域の理念との接続)、学修計画、将来像という骨格を踏まえています。融合学域は分野横断的な学びを理念に掲げているため、単一分野の深掘りだけでなく複数分野を組み合わせた経験を書くと、学域の理念との一致が伝わりやすくなります。

例文2:理工学域モデル(志願理由書必須学類)

「私は所属先の実験科目で地質調査に取り組み、地層のデータから過去の環境変動を読み解く分析に強い関心を持ちました。より専門的に地球惑星科学を学べる環境を求め、地球社会基盤学類地球惑星科学コースを志望します。入学後は、これまでの調査経験を活かしながら地球科学の基礎理論を体系的に学び直し、将来はフィールドワークに基づく研究や防災分野での実務に携わりたいと考えています。」

地球社会基盤学類地球惑星科学コースは地質学・地球物理学・防災工学など地球科学系の分野を扱い、生命理工学類は生命科学・生物工学系の分野を扱います。志願理由書が必須の学類・区分では、その学類固有の専門分野(地球惑星科学、生命理工学等)への具体的な関心を明確に書くことがポイントです。学類名を一般的な言葉に置き換えず、募集要項やシラバスに出てくる専門用語を正しく使うと、専門性への理解度が伝わります。

例文3:保健学類モデル(国家資格取得を見据えた志望理由書)

「私は所属先でのボランティア活動を通じて、リハビリテーションを必要とする方々と接する機会があり、身体機能の回復を支える理学療法士という職業に強い関心を持ちました。専門的な知識と技術を体系的に学べる環境を求め、貴学保健学類理学療法学専攻を志望します。入学後は解剖学・運動学の基礎から臨床実習まで段階的に学び、卒業後は地域医療の現場でリハビリテーションを支える理学療法士として活躍したいと考えています。」

保健学類のように国家資格取得を前提とした学類では、「なぜその職業を目指すのか」から「大学でどう学ぶか」「資格取得後どう活かすか」までを一続きの文章にすることが評価につながります。資格取得はゴールではなく、その先の実践でどう活かすかまで書くと、専門職養成課程の理念と一致した志望理由になります。ボランティアや実習の経験がない場合でも、身近な人の介護・リハビリの経験や、関連する書籍・報道から得た問題意識を出発点にして書くこともできます。

NG例:学域・学類の制度を混同する誤り

融合学域と理工学域は隣接する分野を扱う学域ですが、選抜方法・書類の要否・配点は全く異なります。「理工学域も融合学域と同じように志望理由書が必須のはず」といった思い込みで準備を進めると提出書類を誤ってしまう可能性があります。必ず自分の志望する学域・学類・選抜区分を募集要項で個別に確認してから執筆を始めてください。また、様式で定められた書式(枠の大きさ、自署欄等)を守らずに自己流で作成してしまうケースもよく見られるNG例です。指定を守れていない書類は内容以前に評価に影響しかねないため、出願前に様式そのものを見直す習慣をつけましょう。

NG例:大学の魅力だけで終える・エピソードが他人事になる

「自然豊かなキャンパスに惹かれた」「有名な国立大学だから」といった表現は、導入としては使えても中心的な志望理由にはなりません。金沢大学でなければならない理由が伝わらないためです。大学全体の印象ではなく、志望する学域・学類の教育内容や研究分野と自分の経験を結びつけて書くようにしましょう。

また、「〜という取り組みが行われました」のように、自分が主体であるはずのエピソードを見学した出来事のように書いてしまうケースもよく見られます。志望理由書で問われているのは、あなた自身が何を考え、どう行動したかです。主語を自分に戻し、能動的な文で経験を語るだけで説得力は大きく変わります。共同で取り組んだ活動であれば、自分が担当した部分を明確に切り出して書きましょう。

NG例:実績を誇張し、口述試験で説明できなくなる

研究実績や活動歴を大きく見せようとして、実態と異なる表現を使うと、口述試験での深掘り質問に答えられなくなります。「大規模な調査を行った」ではなく、自分が担当した範囲、判断した内容、結果をそのまま書く方が、書類と口述試験の一貫性を保てます。誇張ではなく、自分の判断を説明できる粒度で書くことが、書類と口述試験をつなぐ鍵です。生成AIを使って文章を整える場合も、実在しない経験や研究テーマをそのまま出力してしまうことがあるため、事実の整理や表現の推敲にとどめ、最終的には自分の言葉で説明できる内容に直しましょう。

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提出までのスケジュールと添削の受け方

志望理由書(志願理由書)は、構成を考える段階・下書きを書く段階・様式に収めて仕上げる段階・第三者に添削してもらう段階と、複数の工程を経て完成します。出願直前にまとめて仕上げようとすると、どの工程も中途半端になりやすいため、出願期間から逆算していつまでに各工程を終えるかを決めておきましょう。カレンダーに逆算した締切を書き込んでおくと、進捗を管理しやすくなります。

学域で出願時期が異なる逆算スケジュール

理工学域は例年5月下旬に出願、6月中旬に試験という早いスケジュールで実施されるのに対し、融合学域は6月上旬出願・6月下旬試験というスケジュールです。両学域を併願する場合、理工学域の対策を先に仕上げ、その後で融合学域の志望理由書・小論文・口述試験対策に移るという逆算スケジュールが現実的です。保健学類の出願時期も個別に確認し、複数の学域・学類を検討している場合は年間スケジュール表を作って準備の優先順位を可視化しておきましょう。

下書きから清書までの見直し回数を確保する

志望理由書(志願理由書)は、一度書き上げて終わりではなく、何度も見直して初めて完成度が高まる書類です。最低でも3回は見直す時間を確保し、1回目は内容、2回目は文章表現、3回目は様式というように観点を変えて確認すると、抜け漏れの少ない仕上がりになります。出願直前に慌てて1回だけ見直すのではなく、余裕を持ったスケジュールで複数回の見直しを組み込みましょう。

Web出願システムでの提出手続きに注意する

志望理由書(志願理由書)は多くの場合、Web出願システムにPDF等の形式でアップロードする方式が取られます。手書きで作成した場合はスキャンしてデータ化する工程が必要になるため、出願締切の直前になってスキャンや変換作業に手間取らないよう、余裕を持ってデータ化を済ませておくことをおすすめします。ファイル形式・容量の指定がある場合は、募集要項の記載を必ず確認してください。

出願書類一式の準備リストを作る

志望理由書(志願理由書)以外にも、成績証明書・卒業(見込)証明書・写真・検定料の振込証明など、出願には複数の書類が必要になります。志望理由書の完成度に気を取られて他の書類の準備が後回しになると、出願直前に慌てることになります。募集要項の出願書類一覧を印刷し、準備が済んだものからチェックを入れていく方法が確実です。

証明書類は発行に数日から1週間程度かかる場合もあるため、志望理由書の執筆と並行して早めに申請しておきましょう。特に高専・短期大学の成績証明書は、学校の窓口の発行スケジュールによっては即日発行されないこともあるため、余裕を持って申請することをおすすめします。担任の先生や進路指導の担当者に早めに相談し、推薦書等が必要な選抜区分の場合は依頼のタイミングも逆算しておくと安心です。準備は早く始めれば始めるほど、心にも時間にも余裕が生まれます。

添削を依頼するタイミング

志望理由書の添削は、初稿ができた段階と、様式に収めて仕上げた段階の2回に分けて依頼すると効果的です。初稿の段階では内容面(志望動機の具体性・学修計画の実現可能性・一貫性)を中心に見てもらい、様式に収めた段階では様式面(枠内に収まっているか・自署欄の記入漏れがないか)を確認してもらいましょう。内容と様式を同時に見直そうとすると確認漏れが起きやすいため、観点を分けて複数回チェックする方法が確実です。学校の先生や編入対策に詳しい第三者に依頼すると、自分では気づきにくい論理の飛躍や表現の癖を客観的に指摘してもらえます。

面接・口述試験対策と並行して進める

志望理由書(志願理由書)の完成を待ってから面接・口述試験対策を始めるのではなく、書類作成と並行して進めるのが効率的です。志望理由書の骨格ができた時点で、その内容をもとに想定質問を洗い出し、口頭で説明する練習を始めましょう。書類と口頭説明を同時並行で磨き上げることで、どちらか一方だけが仕上がって片方が手薄になる事態を避けられます。面接全般の考え方は大学編入の面接対策ガイドでも解説しています。志望理由書の書き方そのものについては大学編入志望理由書の添削ガイドもあわせて参考にしてください。

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よくある質問(FAQ)

金沢大学の3年次編入学は、高等専門学校(高専)や短期大学、あるいは他大学に在籍する学生が、金沢大学の学域・学類の3年次に編入する制度です。融合学域・理工学域・保健学類のほか、医学類でも第2年次編入学(学士入学)という別枠の制度が実施されています。本記事は融合学域・理工学域・保健学類の3年次編入学を対象としており、医学類の学士入学については扱っていません。医学類の学士入学を志望する場合は、個別に医薬保健学域の募集要項を確認してください。以下、志望理由書(志願理由書)の要否・書き方・提出方法についてよく寄せられる質問にお答えします。自分の志望先に近い質問から確認してみてください。

金沢大学編入の志望理由書はどの学域でも必要ですか

いいえ、学域・学類・選抜区分によって異なります。融合学域は全区分で必須、理工学域は特別選抜(推薦・高専推薦枠)と一部学類(地球社会基盤学類地球惑星科学コース・生命理工学類)の一般選抜のみ必須で、数物科学類・物質化学類・電子情報通信学類の一般選抜は提出対象外です。保健学類は必須です。年度によって制度が変更される可能性もあるため、出願する年度の最新募集要項を必ず確認したうえで準備を進めてください。

志望理由書と志願理由書は同じものですか

金沢大学では融合学域が「志望理由書」、理工学域・保健学類が「志願理由書」という名称を使っています。呼び方は異なりますが、志望動機や学修計画を伝える書類という役割は共通しています。募集要項を読む際は、自分の志望先がどちらの名称を使っているかを確認し、正しい書類名で問い合わせや検索を行うようにしましょう。

志望理由書は何文字くらい書けばいいですか

金沢大学の募集要項では具体的な指定字数は明記されておらず、所定様式の記入欄に収まる分量で作成することが前提です。様式をダウンロードして記入欄の大きさを確認したうえで、その枠に自然に収まる分量を目安にしてください。文字を詰め込みすぎて読みにくくなるより、要点を絞って余白を残した方が読み手に伝わりやすい場合もあります。

理工学域で志願理由書が不要な学類はどこで評価されますか

数物科学類・物質化学類・電子情報通信学類の一般選抜では、学力検査(口述試験を含む)や出願書類(成績証明書等)で評価されます。志願理由書を提出しない分、口述試験で志望動機や専門分野への関心を問われる可能性があるため、口頭で説明できる準備をしておきましょう。口頭で説明する内容は、志願理由書がある学類と同じ「過去・現在・未来」の骨格でメモにまとめておくと整理しやすくなります。

併願する場合、志望理由書は使い回してもいいですか

おすすめしません。融合学域・理工学域・保健学類はそれぞれ異なる教育理念・カリキュラムを持っているため、志望理由も学域・学類ごとに書き分ける必要があります。関心のあるテーマは共通していても、「その学域・学類でなければならない理由」は個別に検討しましょう。同じテーマを軸にしつつ、学域・学類ごとにカリキュラムとの接続部分だけを書き換える方法が効率的です。

独学で書く場合と予備校で添削してもらう場合の違いは何ですか

独学の場合は自分の思い込みに気づきにくく、大学案内の言葉をなぞるだけの文章になりがちです。編入対策に詳しい第三者に添削してもらうと、論理の飛躍や表現の癖を客観的に指摘してもらえるほか、学域・学類ごとの制度の違いを踏まえた助言も得やすくなります。専門科目の対策と並行して志望理由書の添削を受けられると、全体のスケジュールを一元的に管理しやすくなる利点もあります。

学修計画はどこまで具体的に書けばいいですか

「頑張って学びたい」という抽象的な表現ではなく、志望する学域・学類のカリキュラムや開講科目に触れながら、入学後にどの科目・分野を重点的に学びたいのかを具体的に書くことが評価につながります。大学のWebサイトでカリキュラムを事前に調べておきましょう。1年次から順にどの科目を履修し、どのような順序で専門性を深めていくかまで書けると、より説得力のある学修計画になります。

志望理由書の提出方法(Web出願との関係)はどうなっていますか

多くの場合、所定様式で作成した志望理由書(志願理由書)をスキャン等でデータ化し、Web出願システムにアップロードする方式です。手書きで作成する場合はスキャン作業に時間がかかることがあるため、締切直前に慌てないよう早めにデータ化を済ませておきましょう。

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まとめ|金沢大学編入の志望理由書対策

金沢大学編入の志望理由書(志願理由書)対策は、まず自分の志望学域・学類・選抜区分でどの書類が必要かを正確に把握することから始まります。融合学域は全区分で必須、理工学域は学類・区分によって要否が分かれ、保健学類は必須という、学域によって異なる実態を理解しておく必要があります。

  • 融合学域(先導学類・観光デザイン学類・スマート創成科学類)は全選抜区分で志望理由書が必須で、英語外部試験・小論文・口述試験と合わせて総合評価される
  • 理工学域は「志願理由書」という名称で、特別選抜(推薦・高専推薦枠)と一部学類の一般選抜のみ必須。数物科学類・物質化学類・電子情報通信学類の一般選抜は提出対象外
  • 保健学類(理学療法学専攻・作業療法学専攻)は志願理由書が必須で、専門科目・口述試験・外国語の3点と合わせて総合評価される
  • 評価される志望理由書に共通するのは、志望動機の具体性・学修計画の実現可能性・これまでの学びとの一貫性の3点
  • 志願理由書が不要な学類でも、口述試験で志望動機を問われる可能性があるため準備は欠かせない
  • 様式で定められた書式(枠の大きさ、自署欄等)は必ず守り、自己流で書式を変更しない
  • 理工学域と融合学域は出願時期が異なるため、併願する場合は早い理工学域の対策を優先する逆算スケジュールを立てる
  • 志望理由書(志願理由書)の完成を待たず、面接・口述試験対策や成績証明書等の出願書類一式の準備も並行して進める

説得力のある志望理由書は、大学案内の言葉を並べることではなく、自分の学びと入学後の学修計画が一本の筋道でつながっていることから生まれます。まずは自分がこれまでの学習・活動で感じた課題を一つ選び、「何が課題だったか」「金沢大学のどの学域・学類で何を学びたいか」「将来どう活かしたいか」を一文ずつ書き出すところから始めてみてください。書類の名称・要否・様式は年度によって変わる可能性があるため、実際に出願する年度の公式募集要項で最終確認することも忘れないでください。融合学域・理工学域・保健学類のいずれを志望する場合も、まずは正しい制度理解から準備を始めることが、遠回りに見えて最も確実な近道です。

準備を進める順序としては、まず志望学域・学類の募集要項で書類の有無と様式を確認し、次に自己分析と大学研究で材料を集め、最後に5段構成の型に沿って文章化するという流れが基本です。順序を飛ばしていきなり文章を書き始めると、途中で書くことがなくなり、大学案内の言葉をなぞるだけの内容に陥りやすくなります。時間に余裕があるうちに、この順序を意識して準備を進めてください。

一人で対策を仕上げようとすると、学域・学類ごとに異なる制度を混同したり、大学案内の言葉をなぞるだけの内容になったりすることがあります。特に金沢大学は学域によって書類の名称・要否・評価の重みが大きく異なるため、独学だけで全体像を把握しきれないまま出願直前を迎えてしまうケースも少なくありません。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。志望理由書と専門科目・面接対策をまとめて相談したい方は、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入対策をご覧ください。

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監修者:スプリング・オンライン家庭教師 編集部
執筆者:スプリング・オンライン家庭教師 編集部

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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