ご質問やお問い合わせはお気軽に
岩手大学編入の志望理由書の書き方|例文と評価されるポイント

岩手大学編入の志望理由書について調べると、実は「志望理由書」という単独の名称の書類は3学部のどこにも存在しません。3年次編入学を実施する理工学部・人文社会科学部・農学部のうち、人文社会科学部は「出願理由書」、農学部は志願票に添付する「志願理由」欄という形で志望理由に相当する内容を提出しますが、理工学部には志望理由に関わる書類そのものがありません。
「志望理由書」という言葉で検索して対策を進めようとすると、実際の出願書類の名称と一致せず戸惑ってしまうかもしれません。まずは自分の志望学部で、志望理由をどの書類・どの欄で、どのような形式で伝えることになるのかを正確に把握することが、対策の出発点です。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
本記事では、岩手大学理工学部・人文社会科学部・農学部それぞれの2027年度第3年次編入学試験学生募集要項をもとに、志望理由書に相当する書類の実態、人文社会科学部の「出願理由書」の書き方と評価のされ方、農学部の志願票「志願理由」欄の書き方、理工学部で重視される面接対策、構成テンプレート、例文とNG例、出願準備のスケジュールまでを実践的に解説します。
特に理工学部は7つのコースでTOEICスコアと専門筆記・面接の配点構造がコースごとに異なり、人文社会科学部は外国語・面接の基準未達で不合格になる足切り規定があるなど、書類の有無だけでなく選考制度全体を理解しておくことが重要です。本記事は学部・コース選びの視点も含めて、岩手大学編入の志望理由対策を見渡せる構成にしています。
また、3学部とも編入学試験の実施時期がそれぞれ異なり、志望理由の準備はTOEIC等の外部試験対策や専門科目対策と並行して進める必要があります。早い段階でスケジュール全体を把握し、自分の志望学部における志望理由の伝え方を正しく理解するところから始めましょう。
岩手大学編入に「志望理由書」という書類はない―学部ごとの実態
3学部とも「志望理由書」という名称の書類はない
岩手大学で3年次編入学を実施しているのは、理工学部(理工学科7コース)・人文社会科学部(人間文化課程・地域政策課程の2課程のみ)・農学部(食料農学科・生命科学科・地域環境科学科・動物科学水産科学科の4学科8コース)の3学部です。この3学部の募集要項を確認すると、「志望理由書」という単独の名称で提出する書類はどこにも存在しません。
人文社会科学部は「出願理由書」
人文社会科学部には、志望理由に相当する内容を記入する「出願理由書」という独立した書類があります。出願理由書は面接の際に参照され、出願理由及び志望する専修プログラムへの関心・知識について問われる材料として使われます。
農学部は志願票内の「志願理由」欄
農学部には独立した志望理由書はなく、志願票に添付する「志願理由」という欄に志望理由に相当する内容を記入します。この欄はさらに「I 編入学を希望する理由」「II 将来の進路希望」「III 自己診断(性格と長所・短所/得意な学科目/趣味・特技)」という3項目に分かれています。
理工学部には書類自体がない
理工学部は、一般編入学・推薦編入学のいずれも、出願書類一覧に志望理由に関する書類が含まれていません。志願票や成績証明書、TOEICスコア等が出願書類の中心で、志望理由・学習計画はすべて面接で口頭により説明することになります。
なぜ学部によって扱いが異なるのか
この違いは、3学部の選考方式そのものの違いに由来します。人文社会科学部は小論文+面接+出願書類を総合判定する方式で、出願理由書が出願書類側の評価材料に含まれます。農学部は総合科目+面接を中心とする方式で、志願理由は面接時の参考資料的な位置づけです。理工学部はコースごとに異なる筆記試験・面接の配点構造で選考され、書類による評価という発想自体が薄いという特徴があります。
3学部の違いを俯瞰する
| 学部 | 志望理由相当の書類 | 名称 | 提出形式 |
|---|---|---|---|
| 理工学部 | なし | – | 面接で口頭説明 |
| 人文社会科学部 | 出願理由書 | 出願理由書 | 所定用紙に記入 |
| 農学部 | 志願理由(志願票内) | 志願理由 | 3項目・志願票に添付 |
この一覧のとおり、岩手大学編入では学部ごとに志望理由の伝え方がまったく異なります。次の章から、それぞれの具体的な中身を詳しく見ていきましょう。
募集人員と出願資格の概要
理工学部は一般編入学・推薦編入学合わせて20名程度(各コース若干名)、人文社会科学部は一般入試で人間文化課程6名・地域政策課程4名程度(社会人入試は各若干名)、農学部は学科ごとに1〜2名程度(合計5名程度)の募集です。出願資格は理工学部が64単位以上、人文社会科学部・農学部が62単位以上と、学部によって基準単位数が異なります。検定料はいずれの学部も30,000円です。
岩手大学のほかの学部・大学との違い
本記事で扱うのは、理工学部・人文社会科学部・農学部の第3年次編入学に限定した内容です。教育学部・獣医学部については、今回の一次情報調査の範囲では編入学募集要項を確認できませんでした。学部によって編入学の実施有無そのものが異なるため、志望する学部が編入学を実施しているかどうかは、必ず各学部の最新の公式サイトで確認してください。なお、岩手県立大学は岩手大学とは別の大学であり、募集要項も別に確認する必要があります。
人文社会科学部「出願理由書」の書き方と面接での評価
出願理由書は面接評価に直結する
人文社会科学部の面接は「出願理由及び志望する専修プログラムに関する関心・知識などについて行う」と募集要項に明記されています。出願理由書に書いた内容がそのまま面接の質問の起点になるため、出願理由書と面接での回答に一貫性を持たせることが重要です。
外国語・面接の基準未達は不合格になる
人文社会科学部の一般入試は、外国語(TOEIC475点以上またはTOEFL iBT48点以上、証明書提出のみで試験なし)+小論文+面接+出願書類を総合判定します。ただし外国語または面接が基準未達の場合は合格者になれないという足切り規定が設けられています。出願理由書の完成度だけでなく、外国語スコアの確保と面接対策の両方が欠かせません。
人間文化課程・地域政策課程の違い
人文社会科学部で編入学を実施しているのは人間文化課程・地域政策課程の2課程のみです。それぞれの課程の中にも複数の専修プログラムがあり、出願理由書では課程名だけでなく専修プログラム名まで具体的に志望理由を書く必要があります。募集人員は一般入試で人間文化課程6名・地域政策課程4名程度と、課程によって異なります。
社会人入試は外国語試験が不要
人文社会科学部には社会人入試の区分もあり、こちらは外国語の提出が不要で、小論文+面接のみで選考されます。社会人入試で出願する場合、出願理由書ではこれまでの職務経験と志望する専修プログラムでの学びをどう接続するかという視点が重要になります。
出願理由書は所定用紙への記入
出願理由書は大学が指定する所定用紙に記入する形式です。字数の詳細な指定については募集要項本体に明記が見当たらないため、実際の記入欄の大きさに応じて分量を調整する必要があります。所定用紙は募集要項一式に含まれる形で入手できるため、出願を検討する段階で早めに確認しておきましょう。
過去問は公開されている
人文社会科学部は、理工学部とともに公式サイトで過去3年間の入試問題を公開しています。小論文の過去問を確認できるため、出願理由書で書いた関心・志望分野と小論文対策の方向性をすり合わせておくと、選考全体を通じた一貫性が生まれます。
専修プログラム選びで迷ったときの考え方
人間文化課程・地域政策課程はいずれも学科内に複数の専修プログラムを持ち、扱うテーマの重心が異なります。これまでの学びの延長で最も力を発揮しやすい領域はどこかという観点で絞り込むと決めやすくなります。決めきれない場合は、卒業後にどの分野で働きたいかを軸に考えると、専修プログラム選びの決め手が見つかりやすくなります。
外国語スコアの取得は計画的に
人文社会科学部一般入試は、TOEIC475点以上またはTOEFL iBT48点以上のスコア証明書提出が出願要件です。受験から結果到着までに一定の期間がかかるため、出願理由書の準備と並行して、出願期間から逆算した受験計画を早めに立てておく必要があります。基準に届かない場合は不合格になる足切り規定がある以上、余裕を持ったスコア確保が欠かせません。
農学部は志願票の「志願理由」欄(3項目)がカギ
3項目の構成
農学部の志願理由欄は、「I 編入学を希望する理由」「II 将来の進路希望」「III 自己診断」という3項目(罫線約9行・約5行・自己診断欄)で構成されています。志願票に添付する形で提出するため、単独の書類というより出願書類全体の一部という位置づけです。
各項目の書き方
「編入学を希望する理由」では、なぜ農学部のその学科・コースを志望するに至ったのかという経緯を書きます。「将来の進路希望」では、卒業後にどのような分野・職業に進みたいかを書きます。「自己診断」では、自分の性格・長所短所・得意科目・趣味特技を客観的に記述します。3項目は罫線の行数で分量の目安が決まるため、行数からおおよその文字数を逆算して書き進めるとよいでしょう。
総合科目・面接との関係
農学部の選考は調査書+総合科目(コースごとの分野内容、試験時間90分)+面接(口頭試問含む、1人15分程度)を総合判定します。募集要項にTOEIC・英語という語が一度も登場しない点が理工学部・人文社会科学部との大きな違いです。志願理由は面接時の参考資料的な位置づけで、単独の配点は明記されていません。
「自己診断」欄の書き方
3項目の中でも「自己診断」は他の2項目と性質が異なり、性格・長所短所・得意科目・趣味特技という客観的な自己分析が求められます。謙遜しすぎず、かといって誇張しすぎないバランスの取れた記述を心がけましょう。得意科目は志望する学科・コースの学びと関連づけて書くと、他の2項目との一貫性が生まれます。
コース選びと志願理由の関係
農学部は食料農学科・生命科学科・地域環境科学科(革新農業コースのみ編入対象)・動物科学水産科学科という4学科8コースから構成されています。学科・コースによって学べる内容が大きく異なるため、「編入学を希望する理由」と「将来の進路希望」の2項目は、志望する学科・コースの専門領域と一貫性を持たせて書く必要があります。
地域環境科学科は革新農業コースのみが対象
地域環境科学科は複数のコースを持ちますが、編入学の対象になっているのは革新農業コースのみです。同じ学科名でも編入学の受け入れコースが限定されている場合があるため、志望する学科名だけでなく、その学科の中のどのコースが編入学の対象になっているかを募集要項で必ず確認しましょう。
調査書との整合性も意識する
農学部の選考は調査書も判定材料に含まれます。志願理由に書いた学びへの姿勢と、出身校の成績・活動状況に大きな乖離があると、面接で違和感を持たれる可能性があります。志願理由を書く際は、調査書に記載される内容ともある程度整合性を意識しておくとよいでしょう。
過去問公開状況
農学部の募集要項には、過去問公開に関する記載自体が見当たりませんでした。理工学部・人文社会科学部とは異なり、公開されていない可能性が高いと考えられます。過去問の入手可否については、農学部の入試担当窓口に直接問い合わせて確認することをおすすめします。
理工学部は志望理由書が不要―コース別配点と面接で評価される
出願書類に志望理由の書類はない
理工学部の出願書類は、一般編入学・推薦編入学のいずれも、志願票・成績証明書・TOEICスコア等が中心で、志望理由に関する書類は含まれていません。志望動機・学習計画はすべて面接の場で口頭により説明することになります。
全コース共通: TOEIC L&Rで英語を評価
理工学部は7コースすべてで英語の独自筆記試験を課さず、TOEIC L&Rのスコア(配点100点)で評価します。有効期限は3年以内で、TOEIC-IPのオンライン受験は認められていません。
コースごとに配点構造が大きく異なる
理工学部の一般編入学は、コースによって配点構造が大きく異なります。化学コースは500点満点(英語100+専門筆記300+面接100)、数理・物理コースは400点満点(英語100+数学100+口頭試問200)、材料科学コースは300点満点(英語100+口頭試問200)、情報系コース(知能情報・クリエイティブ情報)は400点満点(英語100+専門筆記300+面接)、機械知能航空コースは400点満点(英語100+数学100+在学中の成績200+面接)、社会基盤・環境工学コースは300点満点(英語100+専門筆記200+面接)です。
| コース | 満点 | 配点構成 |
|---|---|---|
| 化学コース | 500点 | 英語100+専門筆記300+面接100 |
| 数理・物理コース | 400点 | 英語100+数学100+口頭試問200 |
| 材料科学コース | 300点 | 英語100+口頭試問200 |
| 情報系コース | 400点 | 英語100+専門筆記300+面接 |
| 機械知能航空コース | 400点 | 英語100+数学100+在学中の成績200+面接 |
| 社会基盤・環境工学コース | 300点 | 英語100+専門筆記200+面接 |
推薦編入学(電気電子・情報通信コース)は面接のみ
電気電子・情報通信コースは推薦編入学のみの募集で、面接100点のみで合否が判定されます。専門筆記試験がない分、面接での受け答えがすべてになるため、志望理由・学習計画を口頭で説明する準備の重要性がより高まります。
推薦編入学を受けるための準備
推薦編入学は出身校長の推薦を受けて出願する制度で、一般編入学とは別枠での選考です。推薦を受けるためには出身校内での選考や条件が別途定められている場合が多いため、推薦編入学を検討する場合は、出願期間よりもかなり早い段階から出身校の進路担当者に相談しておくことをおすすめします。早い学年のうちから学業成績を安定させておくことが、結果的に推薦を得やすくする近道になります。
口頭試問はどこまで専門的か
コースによって課される口頭試問の具体的な出題範囲・難易度・質問数は、専門筆記試験ほど詳細には公表されていません。過去問が口頭試問部分を除いて非公開の場合、対策としては、志望するコースに関連する基礎科目(数学・物理・化学等)の教科書レベルの内容を、口頭で筋道立てて説明できる状態にしておくことが現実的です。公式サイトのシラバスから、入学後にどのような基礎科目を学ぶのかを確認し、関連の深い分野を優先的に復習しておくとよいでしょう。
「書かなくていい」ではなく「話せるようにする」
志望理由の書類がないからといって、志望理由を整理する準備自体が不要になるわけではありません。むしろ書面という下書きの機会がない分、頭の中で論理立てて説明できる状態まで仕上げておく必要があります。志望理由を一度文章化してから口頭で話す練習に移る、という2段階の準備がおすすめです。
過去問は口頭試問を除いて公開
理工学部は公式サイトで過去3年間の入試問題を公開していますが、口頭試問の内容は公開対象から除かれています。専門筆記試験の過去問は対策に活用できますが、面接・口頭試問でどのような志望理由が問われるかは、募集要項のアドミッション・ポリシーから読み取れる傾向を頼りに準備することになります。
コースによって専門筆記の有無が違う
理工学部の中でも、材料科学コースのように専門筆記試験がなく英語と口頭試問だけで評価されるコースと、化学コースのように専門筆記試験の配点が最も大きいコースとでは、対策の優先順位がまったく異なります。志望コースの配点構成を早い段階で確認し、限られた対策時間をどこに配分するかを決めておきましょう。
在学中の成績が配点に含まれるコースもある
機械知能航空コースは、英語・数学に加えて在学中の成績が200点という大きな配点を占めています。専門筆記試験や面接の対策だけでなく、出身校での日々の成績も選考に直結する点は見落とされがちです。志望コースの配点構成を確認し、成績面での準備も並行して進める必要があります。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)
志望理由を整理する前に押さえるべき3つの軸
1. 学部・課程・コース理解|なぜここでなければならないのか
岩手大学編入の志望理由を整理する第一歩は、志望学部・課程・コースへの理解です。人文社会科学部は人間文化課程・地域政策課程の2課程、農学部は4学科8コース、理工学部は7コースというように、それぞれ性質の異なる区分から構成されています。
学部・コース理解を深める方法としては、大学案内や公式サイトのコース紹介ページを読み込むだけでなく、可能であればオープンキャンパスや入試相談会に参加し、実際にどのような授業・研究が行われているのかを具体的にイメージすることが有効です。遠方で来校が難しい場合は、公式サイトのシラバス公開ページやオンライン説明会の情報を活用しましょう。
2. 自己分析|これまでの学びと編入への動機
編入学は、在学中の大学・短大・高専・専攻科での学びを土台に、次のステップとして岩手大学を選ぶ進路です。志望理由では「なぜ今の環境ではなく岩手大学のこの学部・コースでなければならないのか」を、これまでの学修経験や関心の変化と関連づけて説明する必要があります。現在の環境への不満だけを理由にしないことが重要で、あくまで自分がこれから何を学び、どう成長したいかという前向きな視点で構成しましょう。
自己分析の具体的な進め方としては、これまでの学修の中で「特に力を入れたこと」「印象に残っている授業・実習・研究活動」「編入を考えるきっかけになった出来事」の3点を書き出してみることをおすすめします。この3点を整理しておくと、出願理由書・志願理由(または面接での説明)の中核となるエピソードの材料にそのまま使えます。
3. 将来像|編入後の学びをどう活かすか
最後に求められるのは、編入後に何を学び、卒業後にどう活かすかという将来像です。抽象的な「社会に貢献したい」ではなく、志望コースで学べる知識・技術がどのような場面・職業で活きるのかを、できるだけ具体的に書く(あるいは話す)ことが評価につながりやすい構成です。農学部は「将来の進路希望」が独立項目として設けられているため、他の2学部以上に将来像を具体的に言語化しておく必要があります。
アドミッション・ポリシーとの結びつけ
岩手大学は学部横断で「主体的に取り組む姿勢」「地域・国際社会への貢献意欲」等の抽象的な資質をアドミッション・ポリシーに掲げています。人文社会科学部のみ「出願理由及び志望プログラムへの関心・知識」を面接評価対象と明記している点は、他の2学部よりも出願理由書と面接の内容の一貫性が重視されていることを示唆しています。
3つの軸をメモにまとめておく
学部・コース理解、自己分析、将来像の3つを整理したら、箇条書きでよいので一度メモにまとめておきましょう。人文社会科学部志望者はこのメモを出願理由書に、農学部志望者は志願理由の3項目に、それぞれの様式に合わせて再構成していきます。理工学部志望者はこのメモを面接で口頭説明できる形に落とし込みます。
情報収集はオープンキャンパスだけに頼らない
遠方に住んでいるなどの理由でオープンキャンパスに参加しにくい場合でも、情報収集の方法は複数あります。各学部の公式サイトに掲載されているシラバスや研究室紹介、教員インタビュー記事、学部案内のPDF等を読み込むだけでも、授業や研究の具体的なイメージはかなり掴めます。一次情報にできるだけ多く触れておくことが、他の志願者と差がつく志望理由の土台になります。
6項目すべてを詰め込もうとしない
アドミッション・ポリシーの複数の資質を意識することは重要ですが、限られたスペースや面接時間の中ですべてを盛り込もうとすると、かえって内容が薄く散漫な印象になってしまいます。自分の経験と最も結びつきの強い1〜2項目に絞り込み、その項目を裏付ける具体的なエピソードを深く掘り下げる方が、結果的に説得力のある志望理由になります。
【構成テンプレート】岩手大学編入の志望理由・出願理由書の書き方
ここでは、人文社会科学部の出願理由書を想定した構成テンプレートと、農学部の志願理由3項目それぞれの書き方を紹介します。理工学部志望者も、この構成を面接で話す内容の骨子として活用できます。
人文社会科学部: 4ブロック構成
| ブロック | 書く内容 |
|---|---|
| ①結論(志望動機の要約) | 志望する課程・専修プログラムを選んだ理由を一文で要約 |
| ②これまでの学び | 現在の大学・短大等での学修内容、興味を持ったきっかけ |
| ③課程・専修プログラムで学びたいこと | 志望プログラムの専門領域と、自分の関心・学修経験との接点 |
| ④将来像 | 編入後の学びをどう将来に活かしたいか |
農学部: 3項目の書き方
農学部の志願理由は、(1)編入学を希望する理由(2)将来の進路希望(3)自己診断という3項目に、それぞれ結論→具体的な根拠(エピソード)→まとめという小さな構成を当てはめると書きやすくなります。罫線の行数という限られた枠の中では、1項目につき1つのエピソードや理由に絞り込むことが特に重要です。
結論から書き始める理由
出願理由書・志願理由は限られたスペースの中で読み手に要点を伝える文書です。冒頭で結論(志望動機の要約)を提示してから詳細を展開する構成にすると、読み手が最初の数行で全体像を把握でき、続く具体的なエピソードも理解しやすくなります。「〜という理由から、貴学〇〇学部〇〇課程(コース)への編入を志望します」のように、学部・課程名を明記した一文から始めるとよいでしょう。
エピソードは1つに絞り込む
限られたスペースでは複数のエピソードを詳しく書く余裕はありません。これまでの学びの中で最も志望理由に直結するエピソードを1つに絞り、その内容を具体的に掘り下げる方が、抽象的な内容を複数並べるよりも説得力のある文章になります。エピソードを選ぶ際は、志望課程・コースの学びと直接つながっているかを基準にすると選びやすくなります。
一文を短く区切る
出願理由書・志願理由では、一文が長くなるほど主語と述語の関係が分かりにくくなり、読み手に負担をかけてしまいます。一文はできるだけ60〜80字程度を目安に区切り、接続詞を使って文をつなげすぎないようにしましょう。特に「〜であり、〜であるため、〜と考え」のように一文の中に複数の理由を詰め込みすぎると、結局何が言いたいのか分かりにくくなります。
限られた記入欄を使い切る
農学部の志願理由は罫線の行数、人文社会科学部の出願理由書は所定用紙の記入欄という、いずれも物理的なスペースの制約があります。余白を残しすぎると熱意が伝わりにくい一方、無理に詰め込みすぎると読みにくくなります。下書きの段階で実際の様式と同じ大きさの枠を用意し、収まり具合を確認しながら調整しましょう。
下書きと清書を分けて進める
いきなり所定用紙・志願票に書き始めるのではなく、まずはパソコンやノートで下書きを作成し、内容を固めてから清書に移ることをおすすめします。下書きの段階で第三者に読んでもらい、分かりにくい表現や論理の飛躍を洗い出しておくと、清書でのやり直しを減らせます。手書き提出が前提の書類は特に、下書きの完成度を高めてから清書に取りかかることが重要です。
「です・ます調」で統一する
出願理由書・志願理由は「です・ます調」の丁寧な文体で統一するのが基本です。文中で「である調」と混在させてしまうと、読み手に雑な印象を与えてしまいます。下書きが完成したら、文末表現がすべて統一されているかを見直す工程も忘れずに行いましょう。
志望理由の例文と解説
ここでは、岩手大学編入の志望理由を想定した例文を4パターン紹介します。あくまで構成の型を示すための一般的な例文であり、実際に提出・説明する際は自分自身の学修経験・エピソードに置き換えてください。他人の例文をそのまま流用することは避け、必ず自分の言葉で書きましょう。
例文1: 人文社会科学部地域政策課程を志望するケース(出願理由書想定)
私は現在、短期大学の地域政策系学科で地方自治の基礎を学んでいますが、地元自治体でのインターンシップを通じて、地域課題の解決には政策立案の専門知識がより深く必要だと実感し、貴学人文社会科学部地域政策課程への編入を志望するようになりました。貴課程では、地域社会の課題を政策の視点から体系的に学べる教育体制が整っており、これまでの学びをさらに発展させられると考えています。編入後は、地域振興に関する政策分野を軸に学びを深め、将来的には地方自治体や地域の企業と連携して地域課題の解決に携わる仕事に就きたいと考え、貴課程への編入を志望します。
例文2: 農学部の志願理由(3項目)を想定した例文
「編入学を希望する理由」: 私は現在、農業系の専門学校で栽培技術の基礎を学んでいますが、実習で経験した土壌管理の難しさから、土壌科学をより体系的に学びたいと考え、貴学農学部への編入を志望します。「将来の進路希望」: 卒業後は、農業技術の研究開発や普及指導に携わる仕事に就き、現場の課題を科学的な知見で解決する役割を担いたいと考えています。「自己診断」: 実習を通じてコツコツと観察・記録を続ける粘り強さが身についた一方、初めての作業では慎重になりすぎる面もあると自己分析しています。得意科目は生物学と化学です。
例文3: 理工学部を志望するケース(面接で話す内容の骨子)
私は現在、工業高等専門学校の情報工学系学科でプログラミングとアルゴリズムの基礎を学んでいますが、部活動で取り組んだセンサー制御プログラムの開発を通じて、より高度な情報系分野の知識を体系的に学びたいと考えるようになりました。貴学理工学部情報系コースでは、知能情報・クリエイティブ情報の両面を横断的に学べる教育体制が整っており、これまでの学びをより専門的な水準まで発展させられると考えています。編入後は、データ処理と情報システムの設計を軸に学びを深め、将来的には社会の基盤を支える情報システムの開発に携わりたいと考え、貴コースへの編入を志望します。志望理由書という提出物はありませんが、この内容を面接で簡潔に説明できるよう準備しています。
例文4: 人文社会科学部人間文化課程を志望するケース(出願理由書想定)
私は現在、4年制大学の日本文学系学科で近代文学を学んでいますが、地域の文学館でのボランティア活動を通じて、地方在住の作家の作品が全国的な評価を受けにくい構造に関心を持つようになり、貴学人文社会科学部人間文化課程への編入を志望するようになりました。貴課程では、日本文化・文学を専門的に学べる教育体制が整っており、これまでの学びをさらに発展させられると考えています。編入後は、東北地方出身の近代作家を対象に、作品が受容された経緯を地域研究の視点も交えて学びたいと考えており、この学びを通じて地域文化の発信に携わる将来像を描いています。
例文をアレンジする際のポイント
紹介した4つの例文は、いずれも「きっかけとなった具体的な経験」→「学部・コースで学びたい理由」→「編入後の将来像」という流れで統一されています。自分の状況に合わせてアレンジする際は、①どの授業・実習・活動がきっかけになったか、②志望学部・コースの学びのどの部分に最も惹かれているか、③編入後に何を実現したいか、という3つの問いへの答えを先に書き出しておくと、例文の型に自然に当てはめやすくなります。
例文から読み取れる共通点
4つの例文に共通するのは、①自分のこれまでの学修経験を具体的なエピソードとして示している、②志望学部・コースの学びと自分の関心を明確に接続している、③編入後の学びの方向性と将来像まで一貫して書かれている、という3点です。この一貫性が限られたスペースや時間の中で説得力を生む鍵になります。自分の志望学部・コース・エピソードに置き換えて、この型を参考にしてみてください。
添削で指摘されやすいNG例と出願準備のスケジュール
大学案内・学部紹介の文章をそのまま引用する
大学案内や公式サイトに書かれている学部・コース紹介の文章をそのまま抜き出して出願理由書・志願理由に転用するのはNGです。読み手はその文章が志願者自身の言葉ではないことをすぐに見抜きます。学部・コースの紹介文を読んで理解した内容は、必ず自分の言葉で言い換え、経験と結びつけて書き直しましょう。
現状への不満だけで動機を説明する
「今の大学の授業内容に不満がある」「今の環境が自分に合わない」といったマイナスの理由だけを動機として書いてしまうと、後ろ向きな印象を与えてしまいます。同じ内容でも前向きな表現に言い換えることが重要です。たとえば「今の環境では物足りない」ではなく「〇〇という分野をより専門的に学べる環境に身を置きたい」という言い方に変えるだけで印象は大きく変わります。
課程・コース名を誤記・混同する
人文社会科学部・農学部のように学部内に複数の課程・コースがある場合、名称を書かない、あるいは誤って記載してしまうミスがよく見られます。出願前に学部名・学科名・課程名・コース名の正式名称を必ず確認し、出願理由書・志願理由全体で表記を統一しましょう。
3項目(農学部)や4ブロック(人文社会科学部)がバラバラになる
農学部の志願理由3項目、人文社会科学部の出願理由書は、それぞれ独立した設問に見えても内容としては一本の筋でつながっている必要があります。項目ごとにバラバラな内容を書いてしまうと、読み手にちぐはぐな印象を与えてしまいます。全体を通して一貫したストーリーになっているか、書き終えた後に読み返して確認しましょう。
専門用語を詰め込みすぎる
志望学部・コースの専門性をアピールしようとするあまり、専門用語を詰め込みすぎると、かえって内容が浅く見えてしまうことがあります。専門用語を使う場合は、その用語が自分の学びのどの部分と結びついているのかを、平易な言葉で補足しながら書くことを心がけましょう。限られたスペースでは用語の説明よりも自分の経験・考えを書くスペースを優先する方が得策です。
抽象的な将来像で終わらせる
「社会に貢献したい」「人の役に立ちたい」といった抽象的な表現だけで将来像を締めくくると、他の志願者との差別化ができません。特に農学部は「将来の進路希望」が独立項目のため、志望コースで学べる知識・技術がどのような職業・場面で具体的に活きるのかまで踏み込んで書くことをおすすめします。
誤字脱字・記入漏れのまま提出する
手書き提出が前提の書類は、誤字脱字や記入漏れがあっても修正に時間がかかります。清書前に必ず声に出して読み返し、必須項目の記入漏れがないかも確認しましょう。提出直前に慌てて書き上げると、こうした基本的なミスを見落としがちです。
理工学部志望者が「書面がないから対策不要」と誤解する
理工学部には志望理由に関する書類がありませんが、これを「志望理由を整理しなくてよい」と誤解してしまうのは大きな落とし穴です。面接・口頭試問で志望動機や学習計画が問われる以上、書面がない分だけ、頭の中で論理立てて説明できる状態まで準備しておく必要があります。
他人に添削してもらわずに提出・本番に臨む
自分では論理的につながっていると思っていても、第三者が読む(聞く)と分かりにくい表現になっているケースは少なくありません。清書・本番前の段階で必ず誰かに読んで(聞いて)もらい、内容と表現の両面をチェックしてもらうことをおすすめします。
出願準備のスケジュール
岩手大学編入は、志望理由の整理だけでなく、TOEIC等外部試験のスコア取得(理工学部・人文社会科学部)、専門科目・総合科目対策、面接練習という複数の準備を並行して進める必要があります。以下は出願時期から逆算したスケジュールの目安です。
| 時期の目安 | 取り組む内容 |
|---|---|
| 出願の半年〜1年前 | 学部・コース理解を深める、TOEIC等外部試験の受験計画を立てる(理工学部・人文社会科学部) |
| 出願の3〜4か月前 | 外部試験スコアを確保、専門科目・総合科目の基礎固めを本格化 |
| 出願の1〜2か月前 | 人文社会科学部・農学部は書類の下書きを開始/理工学部は面接で話す内容の整理を開始 |
| 出願直前 | 理工学部・農学部は6月上旬・人文社会科学部は8月下旬に出願書類を提出 |
独学での対策に不安がある場合は、大学編入に特化した指導を活用するのも一つの方法です。岩手大学の大学編入対策では、学部ごとに異なる出願書類・選考方法に応じた対策と、志望理由の添削・面接練習の両方をサポートしています。
併願を検討している場合の注意点
岩手大学編入と他大学の編入試験を併願する場合、出願理由書・志願理由の提出時期や様式が大学ごとに異なるため、スケジュールが重複しないか早めに確認しておく必要があります。人文社会科学部は8月下旬出願と他学部・他大学より試験時期が遅いため、先に実施される理工学部・農学部や他大学の結果を踏まえて出願先を最終調整できるという側面もあります。
よくある質問(FAQ)
岩手大学編入に志望理由書はありますか
「志望理由書」という単独の名称の書類はどの学部にもありません。人文社会科学部は「出願理由書」、農学部は志願票内の「志願理由」欄という形で志望理由に相当する内容を提出します。理工学部には志望理由に関する書類自体がありません。
人文社会科学部の出願理由書はどのように評価されますか
出願理由書は面接の際に参照され、出願理由及び志望する専修プログラムへの関心・知識について問われる材料として使われます。外国語または面接が基準未達の場合は合格者になれないという足切り規定もあるため、書類だけでなく面接対策も重要です。
農学部の志願理由はどのような様式ですか
志願票に添付する形で、「I 編入学を希望する理由」(罫線約9行)「II 将来の進路希望」(約5行)「III 自己診断」の3項目で構成されています。分量は罫線の行数が目安になります。
理工学部は志望理由を書かなくていいのですか
はい、理工学部の出願書類一覧に志望理由に関する書類は含まれていません。ただし面接(コースにより口頭試問を含む)で志望動機や学習計画が口頭で問われるため、話せる状態にしておく準備は必要です。
出願理由書・志願理由は合否にどのくらい影響しますか
人文社会科学部の出願理由書は面接評価の材料として使われ、外国語・面接の基準未達は足切りの対象になります。農学部の志願理由は面接時の参考資料的な位置づけで、単独の配点は明記されていません。理工学部はコースごとに面接・口頭試問の配点が定められています。
面接ではどのようなことを聞かれますか
人文社会科学部は出願理由書に書いた内容や志望する専修プログラムへの関心・知識が問われます。農学部は志願理由に書いた内容の深掘りや専門分野の口頭試問が想定されます。理工学部はコースごとの専門分野の口頭試問に加え、志望動機や学習計画が口頭で問われます。
過去問は公開されていますか
理工学部・人文社会科学部は公式サイトで過去3年間の入試問題を公開しています(理工学部は口頭試問を除く)。農学部は募集要項に過去問公開に関する記載が見当たらず、公開されていない可能性が高いと考えられます。
志望理由の添削は誰に頼めばいいですか
出身校の先生や先輩、大学編入対策の予備校・家庭教師など、第三者に読んでもらい客観的な意見をもらうことをおすすめします。理工学部志望者は面接で話す内容の一貫性を、書類提出が必要な2学部の志望者は文章の完成度を、それぞれの立場から見てもらうと効果的です。
まとめ|岩手大学編入の志望理由対策は書類名の実態を知ることから始まる
岩手大学編入には「志望理由書」という単独の名称の書類はどの学部にもありません。人文社会科学部は「出願理由書」、農学部は志願票内の「志願理由」欄、理工学部は書類自体なしという3つの異なる実態を正確に把握することが、対策の第一歩になります。
- 「志望理由書」という名称の書類はどの学部にも存在しない
- 人文社会科学部は「出願理由書」があり、面接評価に直結する
- 農学部は志願票内の「志願理由」欄(3項目)で志望理由を伝える
- 理工学部には書類がなく、面接での口頭説明がすべてになる
- 構成は「結論→これまでの学び→学部・コースで学びたいこと→将来像」が基本
- 課程・コース名の誤記や項目間の一貫性の欠如などのNG例に注意する
- 外部試験対策(理工学部・人文社会科学部)・専門科目対策と並行してスケジュールを組む
学部によって志望理由の伝え方や書類名が異なるという岩手大学編入の特徴を正しく理解したうえで、時間をかけた準備と第三者からの客観的なフィードバックを重ねることが、合格に近づく近道です。独学での対策に不安がある場合は、大学編入に特化した専門の指導を活用するのも一つの方法です。学部別の対策を詳しく知りたい方は、岩手大学理工学部の編入試験対策や岩手大学人文社会科学部の編入試験対策、岩手大学農学部の編入試験対策、大学編入志望理由書の添削ガイドもあわせて参考にしてください。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学編入のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 今後の大学編入の勝ち筋が見える。
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
(費用は一切かかりません)



