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学士入学とは|編入学との違いを徹底解説

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学士入学とは、大学などで学士の学位を取得した、またはその見込みがある人を対象に、別の大学の学部へ入学し直す制度のことです。短期大学や高等専門学校の卒業者、あるいは4年制大学に在学中の学生を主な対象とする編入学とは、対象者の要件が根本的に異なります。「学士入学」と「編入学」は似た言葉として同じ意味で使われることも多いのですが、大学によっては募集区分そのものを分けているケースがあり、混同すると出願資格の見落としにつながりかねません。まずは自分がどちらの制度の対象になるのかを正しく把握することが、志望校選びの出発点になります。

実際にインターネットで「学士入学とは」「編入との違い」と検索する人の多くは、すでに大学を卒業していて、もう一度別の大学で学び直したい社会人や、医学部などの専門分野へ進みたい大学生です。一方で「編入学」という言葉からは、短大や高専からのステップアップをイメージする人も少なくありません。両者がどう違うのかを整理せずに志望校の募集要項を読むと、自分が対象者に含まれるのかどうかを誤解してしまうことがあります。「学士入学ができると思って準備を進めていたら、実は志望学部では編入学の枠しか用意されていなかった」というように、言葉の理解のずれが出願資格の見落としに直結するケースも起こり得ます。とくに複数の大学を併願する場合、大学Aでは学士入学と編入学が同じ試験区分で案内されているのに、大学Bでは別の試験区分として分かれている、といった違いに気づかないまま出願準備を進めてしまう人も見受けられます。

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結論から言えば、学士入学とは「学士の学位を持つ人を対象とした、編入学の一種、あるいは編入学とは別枠で運用される制度」であり、編入学とは「短大・高専卒業者や大学在学者を主な対象とした、途中の学年から入学する制度」です。両者の関係は大学によって扱いが異なり、大阪大学のように「編入学・学士入学」として一体的に案内している大学もあれば、東京大学のように学士入学を編入学とは別の制度として運用している大学もあります。つまり、全国共通の統一ルールがあるわけではなく、志望大学ごとの案内を個別に確認する姿勢が欠かせません。同じ「学士入学」という言葉を使っていても、大学によって細かな運用が異なることを前提に情報収集を進める必要があります。

この記事では、学士入学と編入学それぞれの定義、対象者・出願資格の違いを比較表で整理したうえで、実施している大学の例、医学部分野で使われる「学士編入」という呼称との関係、対象になる人・ならない人の具体例、出願前に押さえておきたいメリット・デメリット、対策の進め方までを一次情報にもとづいて解説します。大学の公式サイトや文部科学省の資料を確認しながら、できるだけ一次情報にもとづいて整理していますが、実施の有無や出願資格は年度によって変わることがあるため、最終的な判断は必ず志望大学の最新の学生募集要項で行ってください。

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目次

学士入学とは|大学卒業後にもう一度他大学へ入学する制度

学士入学とは、4年制(または6年制)大学の学部を卒業した人、およびその卒業見込みの人を対象に、別の大学の学部へあらためて入学する制度です。すでに一つの学士号を持っている、または近く取得する見込みであることが前提になるため、大学在学中の学生や短大・高専の卒業者は原則として対象になりません。社会人になってから別分野を学び直したい人や、大学卒業後に専門職を目指したいと考えるようになった人が、学士入学という制度を通じて別の学部へ入り直すケースが多く見られます。

法令上の位置づけ

大学の入学制度のうち、短期大学卒業者や高等専門学校卒業者などを対象とする編入学は、学校教育法の各条文にもとづいて実施が認められています。一方で、大学設置基準を確認すると、編入学定員の明示を求める規定や、入学前に修得した単位の認定に関する規定はあるものの、「学士入学」という制度そのものを独立して定義した条文は見当たりません。つまり学士入学は、法令上は各大学が学則で個別に設計する募集区分という位置づけであり、実施の有無や対象学部、選抜方法は大学ごとに大きく異なります。大学設置基準では、入学前に他の大学等で修得した単位を、大学が定める基準にもとづいて自校の単位として認定できる旨が定められており、学士入学者の単位認定もこの規定を根拠に各大学が個別に運用していると考えられます。この点は「学士入学は全国どの大学にも共通の統一制度がある」と誤解している人が意外と多い部分でもあり、志望校選びの際にまず理解しておきたいポイントです。同じ「学士入学」という言葉でも、法令上の裏付けの強さは大学によって異なると考えておくと理解が進みます。

「学士の学位を取得した者」であることが前提

学士入学の対象者は、大学の学部を卒業して学士の学位を取得した人、または卒業見込みの人です。大学によっては、大学と同等以上の教育を行う機関を卒業した人や、これに準ずる能力を有すると認められる人を含める場合もありますが、いずれにしても「学士相当の学修を修了していること」が出願資格の核になります。専門職大学を卒業した人に授与される学位についても、学士に準ずるものとして扱われる場合があります。学位の種類(学士(文学)・学士(工学)など)によって出願できる学部が制限されることは基本的にありませんが、大学によっては志望する分野との関連性を志望理由書で説明することが求められる場合があります。取得済みの学位の分野と志望学部の関連性が問われることもあるため、志望理由書の準備段階で自分の学位・学修歴を整理しておくとよいでしょう。

編入学と同じ枠で語られやすい理由

学士入学は、大学の途中の学年に入るという点で編入学と外見上よく似ています。募集要項のページ構成でも、編入学と学士入学が同じ章にまとめて掲載されていることが多く、両者を区別せずに「編入」とひとくくりに呼ぶ人も少なくありません。しかし、対象者の前提条件が異なる以上、出願する側は「自分がどちらの区分に当てはまるのか」を明確にしたうえで準備を進める必要があります。言葉の印象だけで判断せず条文・要項本文を読む習慣を持つことが、出願資格の見落としを防ぐ一番の対策になります。

どのような人が学士入学を選んでいるか

学士入学を選ぶ人の背景はさまざまですが、代表的なパターンとしては、社会人として数年間働いたのちに「学生時代に学びきれなかった分野をあらためて専門的に学びたい」と考えるようになった人、大学卒業後に資格取得を目指す過程で「関連する学部で体系的に学び直したほうが近道だ」と判断した人、あるいは大学卒業時点では気づかなかった専門分野への関心が社会に出てから芽生えた人などが挙げられます。一度社会人経験を積んでから学び直すという点は、高校卒業後すぐに入学する一般入試の受験生とは異なる強みにもなり得ます。

学士入学は「2つ目の学士号」を目指す制度ではない

学士入学を検討する人の中には、「学士入学をすれば新しい学部の卒業と同時に2つ目の学士号がもらえる」と考える人もいますが、これは制度の目的とは少し異なります。学士入学は、あくまで入学した学部の卒業要件を満たして学位を取得するための入学経路の一つであり、学位そのものの取得しやすさを保証する制度ではありません。学士入学はゴールではなく、専門性を積み上げるための入り口であるという理解を持っておくと、出願後の学修計画も立てやすくなります。

大学院進学との違い

学士の学位を持つ人が学び直す方法としては、学士入学のほかに大学院への進学という選択肢もあります。大学院は研究・専門性をさらに深めるための課程であり、多くの場合、学部段階の基礎科目を体系的に学び直すことは想定されていません。これに対して学士入学は、学部の途中年次に入り、専門分野の基礎から体系的に学び直せる点が特徴です。これまでと違う分野の基礎から学び直したいのか、既存分野の専門性をさらに深めたいのかによって、学士入学と大学院進学のどちらが適しているかは変わってきます。

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編入学とは|短大・高専卒業者や在学中の学生が対象の制度

編入学とは、短期大学や高等専門学校を卒業した人、専修学校の専門課程・特定専門課程を修了した人、あるいは4年制大学に一定期間在学して単位を修得した人などを対象に、大学の途中の学年から入学する制度です。卒業を前提とした「入学」の例外にあたるため、法令上の根拠が必要とされています。編入学は卒業要件の例外として法令上の根拠が求められる制度である点が、大学の裁量に委ねられている学士入学との大きな違いです。

編入学が認められる主な5つの類型

文部科学省の解説では、大学への編入学が認められる対象者として、次の5つの類型が示されています。

  • 短期大学卒業者
  • 高等専門学校卒業者
  • 修業年限2年以上かつ総授業時数1,700時間以上または62単位以上を修めた専修学校専門課程修了者
  • 専修学校の特定専門課程修了者
  • 修業年限2年以上で文部科学大臣が定める基準を満たす高等学校専攻科修了者

これらの類型に共通しているのは、大学を卒業していない段階でも、別の教育機関で一定水準以上の学修を積んでいると法令上みなされている点です。短大・高専は修業年限が2〜5年と大学より短いものの、専門分野の学修を深く積んでいることが多く、大学側もその学修歴を踏まえて途中年次からの受け入れを認めています。専修学校や高等学校専攻科についても、授業時数・単位数の基準を満たすことで同様に編入学の対象として扱われます。

いずれも「卒業に必要な課程の一部を、別の学校での学修によってすでに満たしている」とみなせる人が対象になっている点が共通しています。学士の学位を持つ人が編入学の対象として明記されているわけではないという点も、学士入学との違いを理解するうえで押さえておきたいところです。

4年制大学に在学中の編入学(学士入学以外のケース)

4年制大学に2年以上在学し、一定の単位を修得した学生が別の大学へ編入学するケースも、実務上は広く行われています。これは学士の学位を持っているわけではなく、在学中に修得した単位が評価される形の編入学であり、学士入学とは対象者の要件が異なります。志望大学の募集要項では「本学又は他大学において62単位以上を修得した者」のように、単位数を出願資格として明記していることが一般的です。編入学の全体像や仕組み・難易度・費用については、当サイトの大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】で詳しく解説しています。

「転入学」との違いにも注意する

編入学と混同されやすい制度に「転入学(転学)」があります。転入学は、他の大学に在籍している学生がそのまま別の大学に入学し直す制度を指しますが、実際に転入学を実施している大学はごく限られており、編入学に比べると一般的な選択肢とは言えません。編入学・転入学・再入学それぞれの違いについては編入学と転入学の違いとは?制度・出願資格・試験内容をわかりやすく徹底解説で整理していますので、あわせて確認しておくと出願先の選択肢を広げやすくなります。

編入学の受験者層は幅広い

編入学の対象者は短大生・高専生だけではありません。4年制大学に在学しながら「入学した学部が思っていた内容と違った」「専門的に学びたい分野が変わった」という理由で、同じ大学内・他大学問わず編入学を検討する学生も一定数います。編入学は在学中の学生にとっても現実的な選択肢の一つであり、卒業を待たずに専門分野を切り替えられる点が学士入学とは異なるメリットだといえます。

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学士入学と編入学の違い|対象者・出願資格を比較表で整理

ここまでの内容を踏まえて、学士入学と編入学の違いを比較表にまとめます。大阪大学の公式ページでは、学士入学は大学卒業(見込)者が主な対象、編入学は短大・高専卒業(見込)者と4年制大学に2年以上在学した(見込)者が主な対象と明記されており、この整理が両者の違いを理解するうえでの基本になります。対象者の要件をまず切り分けて考えることで、自分がどちらの制度を確認すべきかが明確になります。

比較項目学士入学編入学(短大・高専等)
主な対象者大学卒業(見込)者・学士の学位を持つ人短大・高専卒業(見込)者、4年制大学に2年以上在学した(見込)者など
出願資格の核学士の学位の取得(見込)卒業・修了要件や修得単位数(概ね62単位以上等)
法令上の位置づけ大学設置基準に独立の規定はなく、各大学の学則で運用学校教育法・同施行規則に定める5類型にもとづき実施
入学年次の目安大学により異なる(3年次相当が多い)大学により異なる(2〜3年次が多い)
単位認定の考え方一般教養科目を中心に認定を受けやすい傾向大学入学前の既修得単位が個別に審査・認定される
主な受験者層社会人・大学卒業者・他分野からの転向希望者短大生・高専生・大学在学中の学生

「学士入学は編入学の一種」と説明されることもある理由

大阪大学のように「編入学・学士入学」を一体のページで案内し、学士入学を編入学の枠組みの中に位置づけて説明する大学がある一方、東京大学のように学士入学を「後期課程への入学」として案内し、いわゆる編入学(他大学の途中年次在籍者を対象とする制度)とは別枠で運用している大学もあります。学士入学を編入学の一種として扱うか、別制度として扱うかは大学ごとに異なるため、志望大学の案内がどちらの立場を取っているかを個別に確認する必要があります。案内の仕方の違いは制度の実態そのものにも影響するため、単なる表記の違いとして読み流さないことが大切です。

呼称が併用されるため注意したいポイント

大学の公式サイトによっては、学士入学という言葉を使わず「学士の学位を有する者の出願」「既卒者の編入学」のように表現しているケースもあります。逆に、募集要項のタイトルには「編入学」とだけ書かれていても、対象者欄を見ると学士号取得者が含まれている場合もあります。用語だけで判断せず、対象者・出願資格の欄を必ず確認することが大切です。同じ大学の中でも、学部・研究科によって呼び方が統一されていないこともあるため、志望する学部単位で確認する意識を持つとよいでしょう。

よくある誤解|「編入学ができれば学士入学もできる」とは限らない

大学の編入学試験に合格した実績がある人が、別の大学の学士入学にも同じように出願できると考えてしまうケースがあります。しかし前述のとおり、編入学と学士入学では出願資格の前提そのものが異なるため、編入学の選抜を突破した経験があっても、学士入学の出願資格を自動的に満たすわけではありません。試験の実施形式が似ていても出願資格の判定は別物だという点を、志望校を切り替える際には改めて確認する必要があります。

比較表だけで判断せず、必ず募集要項の原文にあたる

上記の比較表はあくまで一般的な傾向を整理したものであり、すべての大学に例外なく当てはまるわけではありません。大学によっては、短大・高専卒業者と大学卒業者をまとめて「編入学」という一つの試験区分で募集し、その中で出願資格を細かく分けているケースもあります。志望校を検討する段階では、比較表で全体像をつかんだうえで、最終的には必ず志望大学の学生募集要項の原文で対象者・出願資格の条文を確認するようにしてください。比較表はあくまで理解の入り口であり、最終判断は募集要項の原文でという姿勢を崩さないことが重要です。

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学士入学の対象になる人・ならない人

学士入学の対象になるかどうかは、突き詰めると「学士の学位を持っているか、近く取得する見込みがあるか」で判断されます。ここでは典型的なケースを整理します。

対象になる人

  • 4年制大学を卒業し、学士の学位をすでに取得している社会人
  • 4年制大学の最終学年に在籍しており、卒業見込みが確実な学生
  • 大学と同等以上の教育を行う機関(大学によって認定基準は異なる)を卒業した人
  • 専門職大学を卒業し、学士に準ずる学位を授与された人

これらに該当する場合でも、志望する大学・学部が学士入学を実施していなければ出願すること自体ができません。対象者の要件を満たすことと、志望校で制度が実施されていることは別の条件である点に注意してください。

対象にならない、または別の制度で検討すべき人

  • 短期大学・高等専門学校を卒業した人(編入学の対象になりうる)
  • 4年制大学に在学中で、卒業・学位取得の見込みがまだ立っていない人(在学中の単位数によっては編入学の対象)
  • 大学を中途退学した人(学士の学位を得ていないため学士入学の対象外。編入学の対象になるかは修得単位数次第)
  • 高等学校卒業のみで大学に在籍したことがない人(一般入試の対象)

こうした要件は大学の入試要項に明記されているものの、初めて調べる人にとっては専門用語が多く読み解きにくいと感じることも少なくありません。とくに「大学に4年間在籍したが単位不足で卒業していない」というケースは、学士入学ではなく編入学(在学中の単位を評価する枠)の対象として検討することになります。ここを混同すると、出願書類の準備段階で対象外と判定されてしまうため注意が必要です。また、社会人になってから最終学歴が専門学校や短大である人が、学士入学の対象になると誤解してしまうケースも見られます。専門学校・短大卒業のみで学士の学位を持っていない場合は、学士入学ではなく編入学の枠組みで出願資格を確認することになります。

卒業見込みで出願する場合の注意点

大学の最終学年に在籍している人が「卒業見込み」として学士入学に出願する場合、出願時点では卒業が確定していないため、多くの大学で「入学時までに卒業できなかった場合は入学資格を取り消す」といった趣旨の条件が付されています。卒業単位の取得状況に不安がある場合は、出願前に在籍大学の教務窓口で卒業見込みの証明が発行できるかどうかを確認しておくと安心です。卒業見込証明書の発行時期は大学ごとに異なるため、出願書類の提出締切から逆算して早めに申請しておくことをおすすめします。

短大・専門学校卒業後に大学卒業資格を得ている場合

短期大学や専門学校を卒業したあと、通信制大学などで4年制大学を卒業し、あらためて学士の学位を取得している人もいます。このように最終的に学士の学位を取得していれば、最初の最終学歴が短大・専門学校であっても学士入学の対象として検討できます。最終的にどの学位を保有しているかが判断基準になるため、学歴を積み重ねてきた経緯そのものは出願資格の可否に直接影響しません。

ケースで確認する|学士入学に当てはまる例

たとえば、私立大学の経済学部を卒業して数年間会社員として働いたのち、法律を体系的に学び直したいと考えて他大学の法学部を志望する場合は、学士入学の対象になる典型例です。すでに学士(経済学)の学位を持っているため、多くの大学で学士入学の出願資格を満たすことができます。

ケースで確認する|編入学に当てはまる例

一方、高等専門学校を卒業して就職したものの、大学でさらに専門性を深めたいと考えて工学部への入学を検討する場合は、編入学の対象になる典型例です。高専卒業は学士の学位ではないため学士入学の対象にはならず、編入学の出願資格(高等専門学校卒業者)に該当するかどうかを確認することになります。最終学歴が学士か、それ以外かによって出願すべき区分が変わるという点を、まず自分自身のケースに当てはめて整理してみることをおすすめします。

判断に迷う場合の確認方法

自分が学士入学・編入学のどちらに該当するか判断に迷う場合は、最終学歴の卒業証明書・学位記の記載内容を確認するのが確実です。学位記に「学士(◯◯)の学位を授与する」と明記されていれば学士入学の対象要件を満たしている可能性が高く、専門学校や短期大学の卒業証書・修了証書しかない場合は編入学の対象として検討することになります。最終学歴の証明書類を確認することが、区分を見極める確実な方法です。判断がつかない場合は、志望大学の入試課に在籍していた学校の種類と修得単位数を伝えたうえで、どちらの区分に該当するか問い合わせるとよいでしょう。

海外の大学を卒業している場合

海外の大学を卒業し学士に相当する学位を取得している場合も、多くの大学で学士入学の対象として検討されます。ただし、海外の学位が日本の学士と同等であることを証明するために、卒業証明書・成績証明書の日本語訳や、大学が指定する学歴審査の書類提出を求められることが一般的です。海外の学位を持つ場合は出願書類の準備に時間がかかりやすいため、通常よりも早めに志望大学の入試課へ相談しておくことをおすすめします。

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学士入学を実施している大学・学部の例

学士入学を実施しているかどうか、どの学部で実施しているかは大学によって異なり、年度ごとに変更されることもあります。ここでは公式サイトで実施状況を確認できた大学の例を紹介しますが、最新の実施有無は必ず志望大学の学生募集要項で確認してください。同じ大学でも学部によって実施の有無が分かれるため、大学単位ではなく学部単位で確認する意識を持つことが大切です。

東京大学の例

東京大学は、修業年限4年以上の大学の学部を卒業した人を対象に、後期課程への学士入学を認めています。公式サイトで対象学部として案内されているのは法学部・工学部・文学部・理学部・農学部・経済学部・教養学部・教育学部で、医学部・薬学部についても学士入学の案内があります。ただし学部によっては他大学卒業者の入学を認めていない場合もあり、対象学部であっても年度によって募集の有無が変わることがあります。なお東京大学は、短大・高専等の卒業者を対象とする一般的な編入学については、工学部の高専卒業者向けの制度を除き実施していません。つまり東京大学においては「編入学」という言葉よりも「学士入学(後期課程への入学)」という言葉のほうが実態に近い、という理解が適切です。

大阪大学の例

大阪大学は「編入学・学士入学」として公式サイトに案内を掲載しており、学士入学は大学卒業(見込)者、編入学は短大・高専卒業(見込)者と4年制大学に2年以上在学した(見込)者を主な対象としています。出願資格や選抜方法の詳細は学部によって異なるため、各学部の募集要項の確認が案内されています。編入学と学士入学を一つのページで案内する大学も少なくないため、ページ内で対象者欄を細かく読み分ける必要があります。

明治大学の例

明治大学は公式サイトの入試情報において「編入・学士入学試験」という名称で情報を案内しており、実施学部として法学部・文学部・農学部・情報コミュニケーション学部が挙げられています。「編入学試験」と「学士入学試験」を並記し、別の試験区分として扱っている点が特徴です。募集学年や出願資格は学部によって異なり、学部によっては年度により試験区分そのものが見直されることもあるため、必ず最新の試験要項を確認する必要があります。

3つの大学の案内の仕方を比較する

大学学士入学の呼び方・位置づけ編入学(短大・高専等)の実施
東京大学後期課程への入学として、編入学とは別枠で案内工学部の高専卒業者向け制度を除き原則実施なし
大阪大学編入学の枠組みの中で学士入学を案内短大・高専卒業者、大学在学者を対象に実施
明治大学「編入学試験」と並記される形で学士入学試験を案内(学部により実施)法学部・文学部・農学部等で実施(年度により変更あり)

この3校の例だけでも、学士入学の位置づけが大学によって異なることがわかります。志望校を検討する際は、こうした案内のされ方の違いを踏まえたうえで、募集要項の対象者欄を必ず個別に読み込む必要があります。なお、大学によっては学部の改組や社会的なニーズの変化にあわせて、学士入学試験そのものの実施を取りやめる場合もあります。志望校の制度が今後も継続するとは限らないため、出願を検討する年度の最新情報を必ず確認してください。過去に実施実績がある大学でも、次年度以降の実施は保証されていない点に留意しておきましょう。

国立大学と私立大学で確認の仕方に違いはあるか

国立大学・私立大学のどちらも、学士入学の実施有無や対象学部は個別に決められており、設置形態によって一律の傾向があるわけではありません。今回確認した東京大学・大阪大学は国立大学、明治大学は私立大学ですが、いずれも学士入学に相当する制度を独自に運用しています。国公立・私立という区分だけで実施の有無を推測することはできないため、設置形態にかかわらず、志望する大学・学部ごとに個別の確認が必要です。

実施状況を確認するときのチェックポイント

大学の公式サイトで学士入学の実施状況を確認する際は、次の点を押さえておくと出願資格の見落としを防げます。

  • 「編入学」ではなく「学士入学」「学士編入学」という言葉で募集要項が案内されていないか
  • 対象学部・対象年次(何年次への入学か)が明記されているか
  • 他大学卒業者を受け入れているか、自大学の卒業者のみが対象になっていないか
  • 直近の年度で募集が実施されたか(隔年募集や募集停止のケースもある)

これらは大学の公式サイトのトップページから探すよりも、「大学名+学士入学」「大学名+学士編入学」のように具体的なキーワードで検索したほうが該当ページにたどり着きやすいことが多いです。検索キーワードを工夫して募集要項の原本にたどり着くことが、正確な情報収集の第一歩になります。

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「学士編入」と「学士入学」の違い|医学部分野での呼称の使い分け

大学編入を調べていると、「学士入学」のほかに「学士編入」「学士編入学」という言葉を目にすることがあります。これらは基本的に同じ制度を指す言葉ですが、分野によって使われ方に傾向があります。呼称の違いは制度の本質的な違いを意味するわけではないことを前提に、それぞれの傾向を見ていきましょう。

医学部で広く定着している「学士編入」という呼称

医学部の分野では、すでに学士の学位を持つ人を対象とした2年次への編入制度が「学士編入」あるいは「医学部学士編入」という呼称で広く定着しています。生命科学の試験、小論文、面接などを中心とした独自の選抜方式が組まれていることが多く、一般学部の学士入学とは選抜の内容が大きく異なります。医学部学士編入は学士入学の一形態でありながら、選抜方式や難易度の面では独立した対策が必要な制度だといえます。医学部学士編入の出願資格・試験科目・対策の詳細は、当サイトの医学部学士編入対策大全|実施大学一覧・難易度・倍率・TOEICで大学別にまとめています。

一般学部で使われる「学士入学」という呼称

一方、法学部・経済学部・文学部といった一般学部では「学士入学」という言葉が使われることが多く、募集要項のタイトルにも「学士入学」と明記されるケースがよく見られます。ただし、これは慣用的な傾向であり、法令上「学士編入」と「学士入学」の使い分けが厳密に定義されているわけではありません。同じ大学の中でも、学部によって呼び方が異なる場合があります。呼称は慣用であり法令上の使い分けが定義されているわけではないという点を押さえておくと、募集要項を読む際の混乱を避けられます。

呼称にとらわれず募集要項本文を確認する

志望する分野や学部を探す際は、「学士入学」「学士編入」のどちらのキーワードでも検索してみることをおすすめします。呼称が違うだけで対象者の考え方はおおむね共通しているため、言葉の違いにとらわれず、募集要項本文の出願資格欄を確認することが確実です。検索エンジンで大学名と組み合わせて調べる場合も、片方の言葉だけで検索すると該当ページが見つからないことがあるため、両方の言葉で調べてみることをおすすめします。

分野が変わっても基本の考え方は共通している

医学部以外の分野でも、大学卒業者を対象とした学び直しの選抜区分が設けられている学部・学科は存在します。呼称や選抜方式は分野・大学によって異なりますが、「学士の学位を持つ人を対象にした入学枠である」という基本的な考え方は共通しています。志望する分野の名称にとらわれすぎず、まずは志望大学の募集要項で対象者・出願資格を確認したうえで、必要であれば大学の入試課に直接問い合わせて実施状況を確かめることをおすすめします。

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学士入学のメリット・デメリットと出願前の注意点

学士入学を検討する際は、制度上のメリットだけでなく、出願前に押さえておくべき注意点も理解しておく必要があります。メリットとデメリットの両方を把握したうえで出願を判断することが、入学後のミスマッチを防ぐことにつながります。

そもそも学士入学を選ぶ理由を整理しておく

学士入学を検討する段階では、「なぜ一般入試や大学院進学ではなく学士入学なのか」を自分の中で整理しておくことをおすすめします。すでに学士の学位を持っているという前提を活かせるのは学士入学ならではの強みですが、その強みを志望理由書や面接でどう説明するかによって、選抜での評価は大きく変わります。学士入学を選ぶ理由を自分の言葉で説明できるようにしておくことが、メリット・デメリットを理解したうえでの出願判断につながります。

学士入学のメリット

  • すでに大学で修得した一般教養科目の単位が認定されやすく、専門課程から学び直しやすい
  • 高校卒業者を対象とする一般入試とは異なる選抜方式(小論文・面接中心など)が採用されることが多く、社会人・大学卒業者の学修歴を評価してもらいやすい
  • 興味のある専門分野が変わった場合に、ゼロから4年間学び直すのではなく、既存の学士号を土台に効率よく専門性を積み上げられる
  • すでに大学生活・学修習慣を経験しているため、新しい環境への適応や学修計画の立て方に強みを持って臨める

学士入学のデメリット・注意点

  • 実施の有無・対象学部が大学ごとに異なり、志望する大学・学部で必ず実施されているとは限らない
  • 入学から卒業までに一定の年数がかかるため、学費や生活費の負担を計画的に見積もっておく必要がある
  • すでに学士の学位を持っていても、入学した学部の卒業要件を満たさなければ卒業できない(既卒であることが自動的に卒業を早めるわけではない)
  • 大学・学部によって選抜方式(学力試験・小論文・面接の配点)が大きく異なるため、対策の方向性を早めに定める必要がある
  • 募集人員が少人数(若干名)であることが多く、一般入試とは異なる競争環境になりやすい
  • 在職中に出願を検討する場合、勤務先の理解や休職・退職のタイミングの調整が必要になることがある

とくに費用面については、学士入学後の在籍年数によって学費総額が変わってきます。奨学金や教育ローンの利用を検討する場合も含めて、出願前に大学の窓口やオープンキャンパスで具体的な卒業要件を確認しておくと安心です。また、一度目の大学在学中に取得した奨学金の返還状況や、在職している場合は退職・休職のタイミングなど、学業以外の生活設計についても早めに検討しておくことをおすすめします。学業と生活の両立を見据えた計画を立てることが、学士入学を成功させるうえで欠かせない視点です。

出願前に確認しておきたいチェック項目

確認項目確認する理由
対象学部・対象年次学士入学の実施有無、入学する年次(3年次相当か等)を把握するため
単位認定の範囲卒業までに必要な在籍年数・履修計画を具体的に見積もるため
学費・奨学金制度入学から卒業までの総費用を計画的に準備するため
選抜方式・配点志望理由書・小論文・専門科目・面接のどこに重点を置くか判断するため

これらの項目は、大学の公式サイトの募集要項だけでは読み取りにくいこともあります。不明点は出願前に大学の入試課へ直接問い合わせることで、思い込みによる出願資格の見落としを防ぐことができます。

編入学と比較したときの学費負担の考え方

学士入学・編入学のいずれも、入学した学部の在籍年数分の学費が発生します。すでに一つの大学を卒業している学士入学の場合、一般入試で1年次から入り直すよりも在籍年数を短縮できる可能性がある一方、単位認定の範囲が限定的な大学では想定より長く在籍することになるケースもあります。在籍年数の見込みは大学の単位認定方針によって変わるため、具体的な学費総額は出願前に大学へ確認しておくことをおすすめします。奨学金制度の利用可否も大学・学部によって条件が異なるため、あわせて確認しておくと安心です。

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学士入学・編入学を目指す場合の対策とスケジュール

学士入学・編入学いずれの場合も、出願までの準備の流れは共通する部分が多くあります。ここでは一般的な対策の進め方を紹介します。

オープンキャンパス・個別相談を活用する

学士入学・編入学は募集要項の記載だけでは、実際のカリキュラムや単位認定の運用実態まで把握しきれないことがあります。多くの大学では、社会人・編入学希望者向けの個別相談会やオープンキャンパスを実施しており、直接質問できる機会が用意されています。募集要項を読んだうえで生じた疑問は、個別相談で直接確認することで、出願後のミスマッチを減らすことができます。オンラインでの個別相談に対応している大学も増えているため、社会人で平日の来訪が難しい場合も相談してみる価値があります。

ステップ1|出願資格の確認と志望校の絞り込み

まずは志望する大学・学部の募集要項で、学士入学・編入学それぞれの対象者・出願資格を確認します。出願にあたっては、卒業証明書・学位記の写し、成績証明書、志望理由書、健康診断書などの書類提出を求められることが一般的で、専門科目試験や語学スコアの証明書が別途必要になる大学もあります。前述のとおり、学士入学と編入学では出願資格の条件が異なるため、自分がどちらの区分に該当するのかをまず特定することが最初のステップになります。複数の大学を比較検討する場合は、対象学部・出願資格・選抜方式・募集人員を一覧で整理しておくと、出願先の優先順位をつけやすくなります。出願資格の特定が対策全体のスタートラインになるため、ここを曖昧にしたまま次のステップに進まないようにしましょう。

志望校選びで比較しておきたい観点

複数の志望校候補がある場合は、対象学部・出願資格に加えて、カリキュラムの内容、単位認定の範囲、卒業までに必要な在籍年数、学費、立地やオンライン受講の可否といった観点も比較しておくと、出願後のミスマッチを防ぎやすくなります。出願資格を満たすことと、自分に合った学び方であることは別の観点であるため、両方の視点から志望校を絞り込むことをおすすめします。

ステップ2|志望理由書・小論文対策

学士入学・編入学の選抜では、志望理由書や小論文の比重が高い大学が多く見られます。これまでの学修歴や卒業後のキャリアと、志望する学部・専門分野とのつながりを言語化しておくことが重要です。とくに学士入学の場合、一度大学を卒業してから改めて別の学部を志望する理由を説明する必要があるため、「なぜ今この分野を学び直すのか」という動機を具体的なエピソードとともに整理しておくと説得力が増します。これまでの学修歴・職務経験と志望分野のつながりを言語化できるかどうかが、選抜における評価の分かれ目になりやすい部分です。

ステップ3|専門科目・語学試験対策

大学・学部によっては、専門科目の学力試験やTOEIC・TOEFLなどの語学スコア提出が課される場合があります。出願資格に含まれる場合は、逆算したスケジュールで学習計画を立てる必要があります。とくに語学スコアは、公式認定証の発行までに数週間かかることもあるため、出願締切から逆算して早めに受験しておくことが重要です。語学スコアは出願直前ではなく早めに準備を終えておくことで、直前期は志望理由書や面接対策に集中できます。

ステップ4|面接対策

学士入学・編入学の選抜では面接が実施されることが多く、志望理由書の内容を口頭で説明できるよう準備しておくことが求められます。想定される質問に対して一問一答で丸暗記するのではなく、自分の言葉で一貫性のある説明ができるように練習を重ねることが大切です。志望理由書と面接での回答に一貫性を持たせることは、面接官に説得力を感じてもらうための基本になります。

準備期間の目安

出願までの時期取り組む内容
出願の半年〜1年前志望校の選定、出願資格・選抜方式の情報収集、語学スコアが必要な場合は受験計画の作成
出願の3〜6ヶ月前志望理由書の下書き、専門科目の学習開始、語学スコアの受験
出願の1〜3ヶ月前小論文・専門科目の演習、面接対策、出願書類の最終確認

学士入学・編入学は募集人員が少人数であることが多く、出願時期そのものが年1回に限られる大学がほとんどです。出願機会を逃さないよう早めに情報収集を始めることが、対策全体のスケジュールを組むうえで重要になります。

独学でも対策は可能ですが、大学ごとに出願資格・選抜方式が異なり、情報収集だけでも時間がかかるのが実情です。大学編入の対策では、志望校の出願資格の確認から志望理由書・小論文・面接対策までを、オンラインで一人ひとりの状況に合わせてサポートしています。学士入学・編入学のどちらを目指す場合でも、まずは自分がどの区分に該当するのかを整理するところから始めてみてください。出願資格の確認から面接対策まで一貫してサポートを受けられることは、独学で情報収集する負担を大きく減らしてくれます。

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よくある質問(FAQ)

学士入学と学士編入は同じ意味ですか?

基本的には同じ制度を指す言葉として使われています。医学部分野では「学士編入」という呼称が広く定着している一方、一般学部では「学士入学」という言葉が使われる傾向がありますが、法令上厳密に使い分けが定義されているわけではありません。志望大学がどちらの言葉を使っているかは、募集要項で個別に確認してください。同じ大学の異なる学部で呼称が違うこともあるため、学部単位で確認する意識を持つと迷いにくくなります。

学士入学は誰でもできますか?

誰でもできるわけではありません。学士入学の対象は、4年制大学を卒業して学士の学位を取得した人、またはその卒業見込みの人が中心です。短大・高専の卒業者や、大学を中途退学した人は対象外となる場合が多く、その場合は編入学の対象になるかどうかを別途確認する必要があります。学士入学を実施していない大学・学部も多いため、そもそも志望校で制度自体が用意されているかどうかを最初に確認する必要があります。

学士入学の難易度は編入学より高いですか?

大学・学部・年度によって難易度は大きく異なるため、一律に「学士入学の方が高い・低い」とは言えません。志望理由書や小論文、専門科目試験の配点は大学ごとに異なり、募集人員も少人数であることが多いため、志望校ごとの過去の選抜方式・倍率を個別に確認したうえで対策の方向性を判断することが重要です。倍率が公表されていない大学も多いため、募集要項に記載がない場合は入試課に直接問い合わせて過去の実施状況を確認する方法もあります。

学士入学すると何年次からのスタートになりますか?

大学・学部によって異なりますが、3年次相当から学び始めるケースが多く見られます。ただし、これまでに修得した単位の認定状況によって在籍すべき年次や卒業までの必要年数が変わることがあるため、出願前に志望大学の単位認定の考え方を確認しておくことをおすすめします。大学によっては2年次への入学を認めている場合もあるため、対象年次も出願資格とあわせて確認しておきたいポイントです。入学年次が早いほど卒業までの在籍期間は長くなる一方、専門科目をより体系的に学べるという側面もあるため、年次だけでなくカリキュラムの内容も含めて検討することをおすすめします。

学士入学で取得した単位はどう扱われますか?

一般教養科目を中心に、大学が学則にもとづいて個別に単位認定を行うのが一般的です。ただし認定される単位数や科目の範囲は大学によって異なり、専門科目については入学後にあらためて履修が必要になるケースもあります。単位認定の詳細は、出願前に志望大学の教務担当窓口に確認するのが確実です。すでに取得した単位の成績証明書やシラバスの提出を求められることもあるため、出願書類の準備は早めに進めておくと安心です。

学士入学と一般入試(再受験)はどちらを選ぶべきですか?

一般入試(いわゆる再受験)は高校卒業者と同じ枠での受験になるため、1年次からの4年間の学修が前提になります。一方、学士入学は既存の学士号を土台に、多くの場合3年次相当から専門課程を学び直せる点が特徴です。卒業までの年数や学費、選抜方式の違いを踏まえて、自分の状況に合った方法を選ぶことが大切です。すでに大学での学修経験がある人にとっては、学士入学のほうが在籍期間・費用の両面で負担を抑えやすい傾向がありますが、学士入学を実施していない志望学部の場合は一般入試での再受験が現実的な選択肢になることもあります。

医学部の学士入学(学士編入)と一般学部の学士入学は違いますか?

対象者の考え方(学士の学位を持つ人が対象)は共通していますが、選抜方式は大きく異なります。医学部学士編入では生命科学の試験や小論文、面接を中心とした独自の選抜が組まれることが多く、一般学部の学士入学とは対策の方向性が異なります。医学部学士編入を検討している場合は、分野特化の情報を個別に確認することをおすすめします。募集人員が数名程度と少なく、対策に時間がかかる分野であることも踏まえて、早めの情報収集が重要です。とくに生命科学の試験範囲は大学ごとに出題傾向が大きく異なるため、志望校の過去問・出題傾向を早い段階で把握しておくことが対策の効率を左右します。

学士入学できる大学の一覧はありますか?

学士入学の実施状況は大学・学部・年度によって変わるため、全国を網羅した最新の一覧を本記事で断定することは避けています。その大学の公式サイトの募集要項で「学士入学」「学士編入学」といった言葉を検索し、対象学部と出願資格を直接確認することをおすすめします。志望分野が固まっていない場合は、まず興味のある学部を複数リストアップしたうえで、それぞれの大学の入試情報サイトを横断的に確認していく方法が現実的です。

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まとめ|学士入学と編入学の違いを理解して出願資格を見極める

学士入学と編入学は、どちらも大学の途中の学年から学び直せる制度ですが、対象者の要件は異なります。学士入学は学士の学位を持つ(見込みの)人が対象で、編入学は短大・高専卒業者や大学在学中の学生が対象になるのが基本的な整理です。対象者の違いを起点に、出願資格・単位認定・対策の進め方まで一貫して確認することが、出願準備を効率よく進めるコツです。

  • 学士入学とは、大学卒業(見込)者を対象に、別の大学の学部へあらためて入学する制度
  • 編入学とは、短大・高専卒業者や大学在学中の学生を主な対象とする、途中の学年からの入学制度
  • 大学設置基準には「学士入学」を独立して定義した条文はなく、各大学が学則で個別に運用している
  • 大学によって学士入学を編入学の一種として扱うか、別枠として扱うかが分かれる
  • 医学部分野では「学士編入」という呼称が定着しており、一般学部の学士入学とは選抜方式が異なる
  • 対象になるかどうかは「学士の学位を取得しているか、近く取得する見込みがあるか」で判断される
  • 実施の有無・対象学部・出願資格は大学ごと・年度ごとに変わるため、必ず最新の学生募集要項で確認する

「学士入学」と「編入学」という言葉の違いを正しく理解しておくことは、出願資格を見落とさないための第一歩です。そのうえで志望理由書や小論文、専門科目、面接といった選抜対策を進めていくことになりますが、大学ごとに出願資格や選抜方式の情報が分散しており、独学での情報収集に不安を感じる人も少なくありません。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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