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看護学部の大学編入を徹底解説|出願資格・試験科目

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看護学部の大学編入とは、看護系の短期大学や専門学校を卒業した人などが、4年制大学の看護学部・看護学科の3年次(大学によっては2年次)に入学し直す制度です。出願資格・試験科目・募集の有無は大学ごとに大きく異なり、同じ「看護学部 大学編入」という言葉で調べても、実際には短大・専門学校卒業者向けのルートと、看護以外の学部を卒業した人向けの学士編入ルートという性質の異なる2つの入試が混在しています。まずこの違いを理解しないまま個別大学の募集要項を読み進めると、自分がどちらのルートに該当するのかを見誤りやすくなります。

本記事では、文部科学省が定める編入学の法的な出願資格の枠組みと、日本看護系大学協議会(JANPU)が公表している看護系大学の編入制度の分類を一次情報として整理したうえで、実際に編入学試験を実施している国公立・私立の複数大学の募集要項を比較し、出願資格・試験科目・出願スケジュールにどのような型があるのかを解説します。あわせて、専門科目・小論文・志望理由書・面接それぞれの対策の考え方や、独学と予備校・個別指導を比較する際の判断軸も取り上げます。

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看護系大学の編入学試験は、募集人員が数名から10名程度と少人数であることに加え、年度によって募集停止や再開が起こる大学もあるため、志望校を決める前に「そもそも今年度その大学が編入学生を募集しているか」を確認する作業が欠かせません。本記事では実際に募集を取りやめた大学の事例も含めて紹介し、情報収集の初動でつまずかないためのポイントを整理します。

すでに看護師資格を持ちながら学士号の取得を目指す人、看護系短期大学や専門学校に在籍していて4年制大学への編入を検討している人、看護以外の学部を卒業してから看護分野に進みたい社会人など、立場によって当てはまるルートや優先して確認すべき情報が異なります。まずは全体像をつかんだうえで、自分に該当する章から読み進めてください。なお、本記事で紹介する数値・日程・出願資格は、いずれも各大学が公表している一次情報や公的機関の資料をもとに整理していますが、年度によって内容が変わる可能性があるため、実際に出願する際は必ず志望大学の最新の学生募集要項でご確認ください。

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目次

看護学部の大学編入とは|法的な出願資格と2つのルート

大学への編入学は、誰でも自由に出願できる制度ではなく、学校教育法によって出願できる人の範囲があらかじめ定められています。看護学部・看護学科の編入学を検討する際は、まずこの法的な出願資格の枠組みを理解しておくことが出発点になります。文部科学省の資料によると、大学への編入学が認められるのは、短期大学を卒業した者(学校教育法第108条第7項)、高等専門学校を卒業した者(同法第122条)、専修学校専門課程を修了した者で修業年限2年以上・総授業時数1,700時間以上または62単位以上を満たす者(同法第132条)、専修学校特定専門課程を修了した者、そして修業年限2年以上などの基準を満たす高等学校専攻科を修了した者(学校教育法施行規則第100条の2)のいずれかに該当する人です。大学院への編入学は制度上認められていない点もあわせて押さえておく必要があります。

この法的な枠組みのもとで、看護系大学がどのような出願資格を設定しているかを整理しているのが、一般社団法人日本看護系大学協議会(JANPU)が公表している会員校一覧の資料です。同資料では、看護系大学の編入学制度の出願資格は大きく2種類に分類されると説明されています。1つ目は、看護系の短期大学や専修学校専門課程(専門学校)を卒業した人を対象とする編入学で、多くの国公立大学の看護学部・看護学科で実施されているのはこのルートです。2つ目は、看護学以外の専攻で大学を卒業した人を対象とする編入学、いわゆる学士編入です。出身の学校が看護系かどうかで、そもそも出願できるルートが分かれるという点を最初に理解しておくと、募集要項を読む際の混乱が減ります。

JANPUの資料はこの2種類以外にも、少数ながら大学独自の出願資格(提携校・同窓生・地域等)による編入を行っている大学がある点にも触れています。編入年次についても、多くの大学は3年次編入を実施していますが、2年次編入を行っている大学もあり、大学によっては2年次・3年次の両方を募集し、年次によって出願資格の詳細が異なる場合もあると説明されています。募集内容の詳細や選考試験・出願時期は大学ごとに異なるうえ、年度によって募集の停止や再開がなされる場合もあるため、志望校ごとに最新の募集要項を確認することが前提になります。

用語の面でも注意が必要です。大学によっては同じような制度を「編入学試験」「転入学試験」「学士入学試験」など異なる名称で呼んでいる場合があります。編入学は短大・専門学校等の卒業者を主な対象とし、転入学は他大学に一定期間在学した人を対象とする、学士入学は学位を持つ人を対象とする、という区分けが一般的ですが、この呼び分けを厳密に行っていない大学も少なくありません。募集要項のタイトルだけで判断せず、出願資格欄を必ず確認する習慣をつけておくと、思い込みによる出願ミスを防げます。

もう一つ見落としやすいのが、「看護学部を置く大学だからといって、その学部が編入学試験を実施しているとは限らない」という点です。たとえば兵庫県立大学は、編入学試験を実施しているのは工学部・理学部・環境人間学部の3学部のみで、国際商経学部・社会情報科学部・看護学部には編入学試験の制度自体が設定されていません。大学名だけで検索して志望校を決めるのではなく、学部単位で編入学試験の有無を確認する必要があるということです。看護学部・看護学科があるからといって編入学制度があるとは限らない点は、情報収集の初期段階でつまずきやすいポイントなので注意してください。

加えて、看護分野を学べる学部・学科の名称自体が大学によってさまざまである点にも注意が必要です。日本看護系大学協議会の会員校一覧を見ると、「看護学部看護学科」という名称のほか、「医学部保健学科看護学専攻」「医学部看護学科」「医学群看護学類」「保健医療学部看護学科」「健康科学部看護学科」など、大学ごとに学部・学科の呼び方が異なることがわかります。浜松医科大学や富山大学のように「看護学部」ではなく「医学部看護学科」が正式名称という大学もあり、検索で使う言葉と募集要項上の正式名称が一致しないケースは珍しくありません。志望大学のサイトで編入学の情報を探す際は、「看護学部」という言葉にこだわらず、「編入学」「学生募集要項」といったキーワードでサイト内検索をかけると、目的のページにたどり着きやすくなります。

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出願資格の詳細|短大・専門学校卒業者向けルートと学士編入ルート

短大・専門学校卒業者向けの3年次編入は、看護系の短期大学(多くは3年課程)や、看護系の専修学校専門課程(いわゆる看護専門学校)を卒業した人、または卒業見込みの人を主な対象としています。この区分に該当する具体例として、日本赤十字看護大学の看護学部3年次編入学試験は、3年課程の看護短期大学または3年課程の看護専門学校を卒業(卒業見込みを含む)し、看護師免許を有する(見込みを含む)者を出願資格としており、進学コースや2年課程の在籍者は対象外と明記しています。卒業した学校の課程年数や総授業時間数が出願資格に直結するため、自分の出身校がどの区分に該当するかを在籍中の学校事務や成績証明書で確認しておくことが重要です。

浜松医科大学医学部看護学科や富山大学医学部看護学科のように、大学によっては「看護学部」という学部名ではなく「医学部看護学科」という名称で編入学試験を実施している場合もあります。検索では「◯◯大学 看護学部 編入」という言葉で調べる受験生が多い一方、公式な出願確認では学部・学科の正式名称で募集要項を探す必要があるため、大学名と学部名を混同しないよう注意してください。

一方、学士編入ルートは、看護学以外の学部を卒業した人を対象とする編入学です。慶應義塾大学看護医療学部の第2学年学士編入学試験は、出願資格を「大学学部を卒業した方」としており、出身学部を看護系に限定していません。募集人員は5名で、試験は小論文(120分、英文資料を含む)・面接・調書記入(30分)という構成で、当日の学力試験や外部英語検定スコアの提出は課されない方式です。学士編入は看護系以外の学部出身者にも開かれた選択肢であり、社会人になってから看護分野への進路転換を考える人にとって、短大・専門学校を経由しない現実的なルートの一つになります。

学士編入は、出身学部を問わない点が魅力である一方、選考が小論文・面接・提出書類に集中する分、専門科目の知識がまったく問われないわけではなく、志望理由や学習意欲を通じて看護分野への適性を厳しく見られる傾向があります。編入後は2年次から看護の専門科目を本格的に学ぶことになるため、出願前の段階から看護学・医療分野に関する基礎的な知識や時事的な話題への関心を高めておくと、小論文や面接で説得力のある回答をしやすくなります。学士編入を実施している大学は、看護系短大・専門学校卒業者向けのルートに比べて数が限られる傾向があるため、志望する場合は早めに実施校の情報を集めておくことをおすすめします。

出願資格の確認では、卒業(見込み)証明書や成績証明書に加えて、看護師免許や看護師国家試験受験資格の有無を求める大学もあります。専修学校専門課程出身者の場合は、修業年限が3年であっても2年課程の内容に相当すると判断されると出願資格を満たさない、といった細かい条件が募集要項に明記されている大学もあるため、該当しそうな場合は出願前に大学の入試担当窓口へ問い合わせておくと安心です。

出願資格は、単一の区分だけで構成されているとは限りません。岩手県立大学看護学部の編入学試験は「一般」「推薦」「助産師養成特別」という3つの実施区分に分かれており、一般区分は出身校を問わず出願できる区分、推薦区分は特定地域内の看護系短期大学・専修学校・専攻科の学校長が推薦する区分、助産師養成特別区分はすでに看護師国家資格を取得しており特定地域内で助産師として働く意志を持つ人を対象とした区分です。3区分は同一年度内での併願ができないため、自分がどの区分に該当するかを早い段階で確定させる必要があります。このように、1つの大学の中でも出身校・資格の有無・将来の勤務地の希望などによって出願できる区分が枝分かれしているケースがある点は覚えておいてください。

また、看護師に加えて保健師や助産師の資格取得を目指す場合、編入学試験に合格した後で別途、学内選考を受ける必要がある大学もあります。島根県立大学看護栄養学部では、看護学科の編入学試験に合格した学生のうち保健師国家試験受験資格の取得を希望する場合、「保健師国家試験受験資格取得希望者選抜試験」という追加の選抜を編入学試験合格後に受ける必要があると案内されています。編入学試験の合格がゴールではなく、その先に別の選考が控えている大学もあるという前提で、入学後のスケジュールまで含めて情報収集しておくと安心です。

保健師・助産師課程の学内選考が実施される時期も、大学によって具体的に定められています。岩手県立大学看護学部の例では、保健師課程の選考試験は入学年度の4月上旬、助産師課程(助産学科目)の選考試験は入学年度の9月上旬に予定されており、いずれも既修得単位の認定状況や選考試験の結果が条件になります。助産師養成特別区分で入学した場合は、助産師科目の学内選考が免除されるという扱いも定められています。編入学後にどの資格取得を目指すかによって、入学前から準備しておくべき既習内容や優先順位が変わってくるため、出願前の段階で自分が卒業後に目指す資格を具体化しておくことをおすすめします。

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実施校の傾向|国公立と私立の違い、募集停止・再開という制度変動

看護系大学の編入学試験は、国公立大学と私立大学で傾向がやや異なります。国立大学では医学部に看護学科を置く大学が多く、浜松医科大学や富山大学のように、看護師国家試験受験資格に加えて保健師・助産師の受験資格取得を視野に入れたカリキュラムを組んでいる例が目立ちます。公立大学では、岩手県立大学や島根県立大学のように看護単科または看護系学部を独立して設置している例が多く、地域の医療人材育成という設置目的が編入学の出願資格(地域枠的な推薦区分など)に反映されている大学もあります。私立大学は看護学部を置く大学の数自体が多い一方、編入学試験を実施していない大学や、実施していても募集人員が非公表の「若干名」にとどまる大学も少なくありません。

募集人員は、いずれの大学でもおおむね数名から10名程度と少人数です。1学年の定員がもともと少ないため、年度による倍率の変動が大きくなりやすい点は、志望校選びの段階で理解しておく必要があります。

大学・学部設置区分編入年次募集人員の目安
岩手県立大学看護学部公立3年次10名(一般6・推薦3・助産師養成特別1)
島根県立大学看護栄養学部看護学科公立3年次6名以内
浜松医科大学医学部看護学科国立3年次10名
富山大学医学部看護学科国立3年次10名
日本赤十字看護大学看護学部私立3年次10名
慶應義塾大学看護医療学部私立2年次(学士編入)5名

この一覧はあくまで各大学が公表している一部年度の実績であり、年度によって数値は変わり得ます。志望校を検討する際は、必ず出願を予定する年度の最新募集要項で定員・区分を確認してください。国公立・私立を問わず募集人員が少人数にとどまる背景には、編入学生を受け入れるカリキュラム上の枠が限られていることが挙げられます。

もう一つ押さえておきたいのが、募集停止や再開という制度変動です。滋賀県立大学人間看護学部人間看護学科は、2025年3月31日付で大学が公表した文書「人間看護学部人間看護学科3年次編入学の学生募集停止について」により、令和7年度入学者の受け入れを最後に3年次編入学を廃止し、令和8年度(2026年度)以降の入試からは学生募集を停止しています。編入学は募集人員が少人数にとどまるぶん、出願者数の年度変動が大きく、教育・入試運営の効率という観点から見直しの対象になりやすい面があります。JANPUの資料でも、年度によって募集の停止や再開がなされる場合がある旨が明記されており、数年前の情報のまま志望校を決めてしまうと、実際には出願できないケースがあることがわかります。志望校を検討する際は、必ず最新年度の募集要項や大学公式サイトの発表を確認してください。

最新の実施状況を確認する際は、大学公式サイトの入試情報ページを直接確認する方法が最も確実です。編入学試験の情報は、一般選抜や総合型選抜のページとは別の階層に掲載されていることが多く、「編入学」「転入学」「学士入学」といった言葉でサイト内検索をかけると見つけやすくなります。募集要項が例年と異なる時期に公開される大学や、資料請求をしないと募集要項自体を入手できない大学もあるため、志望候補が固まったら早めに大学の入試課へ問い合わせておくと、募集の有無や公開時期の見通しを直接確認できます。

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試験科目の傾向|専門科目重視型・英語外部検定型・書類選考型の3パターン

看護学部・看護学科の編入学試験は、大学によって試験科目の組み立て方が大きく異なります。実際に募集要項を確認できた複数の大学を比較すると、おおむね次の3つのパターンに分類できます。

大学・区分対象試験科目特徴
岩手県立大学看護学部(一般・公立)看護系短大・専修学校卒業者等学力検査(看護学200点)+面接(50点)専門科目重視型。英語は学力検査の対象外だが出願資格として英検2級相当以上の証明が必要
浜松医科大学医学部看護学科(国立)看護系短大・専修学校卒業者等英語(当日筆記)+専門科目I+専門科目II+面接専門科目重視型。専門科目IIの配点が高く出題範囲が広い
富山大学医学部看護学科(国立)看護系短大・専修学校卒業者等小論文+面接(当日)+英語外部検定スコア英語外部検定型。TOEIC L&R等のスコアを100点満点に換算
日本赤十字看護大学看護学部(私立)看護系短大・専門学校卒業者等看護学(100点)+面接専門科目重視型。学力検査・面接・書類審査を総合判定
慶應義塾大学看護医療学部(私立・学士編入)大学学部卒業者(学部不問)小論文(120分)+面接+調書記入書類選考型に近い。当日の専門科目試験や外部英語検定を課さない

専門科目重視型は、岩手県立大学や浜松医科大学のように、基礎看護学・成人看護学・老年看護学・小児看護学・母性看護学・精神看護学・在宅看護学など看護学の専門領域を当日の筆記試験で問う方式です。出題範囲が広いため、出身校で学んだ内容の復習だけでなく、体系的な参考書での学び直しが必要になります。この型は、出身校で専門科目を体系的に学んできた人にとっては実力を発揮しやすい一方、学習にブランクがある人や独学で範囲を絞りにくい人にとっては負担が大きくなりやすい傾向があります。

英語外部検定型は、富山大学のようにTOEIC L&RやTOEFL-ITP、TOEFL-iBTなど外部試験のスコアを出願時に提出し、当日は小論文と面接で選抜する方式です。スコアの有効期限が出願締切から2年以内などと定められていることが多いため、出願を検討し始めた時点で早めに外部検定を受けておく必要があります。当日に英語の筆記試験がないぶん、英語が苦手な人でも計画的にスコアを積み上げれば対応しやすい一方、外部検定の申込み・受験・結果通知にはそれぞれ日数がかかるため、直前になってから慌てて受験するのは避けたいところです。

書類選考に近い型は、慶應義塾大学のように当日の専門科目試験を課さず、小論文・面接・提出書類を中心に選抜する方式で、学士編入で採用されることが多い傾向があります。専門科目の暗記量という点では負担が小さく見えますが、限られた分量の小論文・志望理由書・面接で自分の適性や学ぶ意欲を示す必要があるため、文章力や自己分析の深さがより直接的に評価される選考方式だといえます。

自分の志望校がどのパターンに該当するかによって、対策の優先順位は大きく変わります。専門科目重視型であれば専門科目の学習に早い段階から時間を割く必要がありますし、英語外部検定型であれば外部試験のスコア取得を先に済ませておく必要があります。複数の大学を併願する場合は、パターンの異なる大学を組み合わせると準備の負担が分散しにくいため、志望順位と試験科目の型を照らし合わせて出願計画を立てることをおすすめします。

志望大学がどのパターンに当てはまるかは、募集要項の「選抜方法」「試験科目」の欄を見れば判断できます。「学力検査」「筆記試験」という言葉があれば専門科目重視型、「外部英語検定」「TOEIC」「TOEFL」といった言葉があれば英語外部検定型、「小論文」「面接」「書類審査」のみが挙げられていれば書類選考に近い型と読み替えることができます。複数の要素が組み合わされている大学も多いため、配点表まで確認し、どの科目の配点が最も高いかで力の入れどころを判断するとよいでしょう。同じ大学の中でも、区分(一般・推薦・学士編入など)によって試験科目のパターンが異なる場合があるため、募集要項を読む際は区分ごとに表を分けて整理すると混同を防げます。

検定料についても確認しておきたい項目です。浜松医科大学医学部看護学科の第3年次編入学試験では、入学検定料は30,000円で、指定の振込期限までに納付する必要があると案内されています。検定料の金額自体は大学によって差がありますが、複数大学を併願する場合は検定料と書類準備の費用がそのぶん重なる点も、出願計画を立てる際に考慮しておくとよいでしょう。

面接の位置づけも、大学によって重みが異なります。専門科目重視型の大学では、筆記試験の得点と面接評価の両方が一定の基準を満たすことを合格条件としている場合があり、筆記が高得点でも面接評価が基準に届かなければ不合格になり得る仕組みを採用している大学もあります。書類選考に近い型の大学では、逆に小論文と面接、提出書類の内容が合否によりダイレクトに反映されやすい傾向があります。試験科目の配点比率を募集要項で確認し、どの科目に重心を置いて対策するかを決めることが、限られた準備期間を有効に使うポイントです。

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出願スケジュールの傾向|出願方法・時期は大学ごとにバラバラ

看護学部・看護学科の編入学試験は、出願方法や実施時期が大学によって統一されていません。富山大学医学部看護学科はインターネット出願を採用していますが、登録だけでは完了せず必要書類を別途郵送する必要があります。浜松医科大学医学部看護学科と島根県立大学看護栄養学部看護学科は、いずれも郵送のみの出願方式で、インターネット出願には対応していません。島根県立大学については、募集要項(願書)自体が大学公式サイトにPDFで常時掲載されているわけではなく、大学へ資料請求をして入手する必要があるという案内もされています。

出願時期についても、大学ごとにばらつきがあります。日本赤十字看護大学の2026年度入試(3年次編入学)は出願期間が7月10日から7月24日、試験日が8月20日というスケジュールでした。慶應義塾大学看護医療学部の2026年度第2学年学士編入学試験は、出願期間が8月18日から8月20日と短期間に設定されています。出願期間が数日から2週間程度しかない大学も少なくないため、書類の準備は募集要項が公開される前から並行して進めておくことが重要です。

大学出願方法出願期間の目安(過去実施年度)試験日の目安
富山大学医学部看護学科インターネット出願+書類郵送7月上旬(数日間)8月上旬
浜松医科大学医学部看護学科郵送のみ7月上旬〜中旬8月下旬
日本赤十字看護大学看護学部郵送(消印有効)7月10日〜7月24日8月20日
慶應義塾大学看護医療学部(学士編入)募集要項の指定方法8月18日〜8月20日9月上旬
島根県立大学看護栄養学部看護学科郵送(資料請求が必要)大学発表の要項による大学発表の要項による

この表は各大学が過去に実施した年度の一例をもとに整理したもので、年度によって日程は変わります。共通して言えるのは、出願期間が7月から9月に集中しつつも、開始時期・締切・試験日はすべて大学ごとに独立して設定されているということです。複数大学を併願する場合、出願期間や試験日が重なっていないかを早い段階で照らし合わせ、書類準備と試験対策のスケジュールが破綻しないように計画を立てる必要があります。

提出書類も大学によって差があります。卒業(見込み)証明書や成績証明書、看護師免許(見込み)を証明する書類に加えて、志願理由書や志望理由書を求める大学が大半です。浜松医科大学の志願理由書は300字以内という指定があり、短い分量の中に志望理由・編入後に学びたいこと・将来像を凝縮して書く必要があります。書留速達での郵送を指定する大学や、写真票に出願前3か月以内の写真を貼付するよう求める大学など、細かい形式指定も多いため、募集要項をチェックリスト化して漏れなく準備することが出願をスムーズに進めるコツです。

出願前の準備として見落とされがちなのが、証明書類の発行にかかる時間です。卒業証明書・成績証明書・看護師免許(見込み)証明書などは、出身校や関係機関に発行を依頼してから手元に届くまで数日から数週間かかることがあります。出願期間が短い大学の場合、書類の発行依頼が遅れると出願そのものに間に合わなくなるおそれがあるため、志望大学を決めた時点で、必要書類の一覧と発行に必要な日数を出身校の事務窓口に確認しておくことをおすすめします。出願方法(インターネット出願か郵送出願か)と提出書類の内訳は大学ごとに個別に確認するという姿勢を徹底してください。

郵送出願を採用している大学では、書留速達など郵送方法そのものが指定されている場合があります。消印有効なのか大学必着なのかによって、書類を投函すべき期限が実質的に変わってくるため、募集要項の該当箇所を読み飛ばさないようにしてください。インターネット出願を採用している大学でも、出願サイトでの登録・検定料の振込・書類の郵送という複数のステップをすべて完了して初めて出願が成立する仕組みが一般的です。登録だけで安心してしまい、検定料の振込や書類の郵送を忘れてしまうと出願未完了になるため、出願完了の条件を募集要項で確認し、チェックリストに沿って一つずつ進めることをおすすめします。

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専門科目・小論文対策のポイント

専門科目重視型の大学を志望する場合は、基礎看護学・成人看護学・老年看護学・小児看護学・母性看護学・精神看護学・在宅看護学・公衆衛生看護学といった専門領域を、体系的な教科書や参考書で一通り復習することが土台になります。出身校の授業で扱った内容には偏りが出やすいため、志望大学のカリキュラム構成(領域の分け方)を確認し、自分が薄いと感じる領域から優先的に学び直すと効率的です。専門基礎科目として解剖学・生理学・生化学・病理学などを問う大学もあるため、専門科目だけでなくその土台となる基礎医学分野の知識も並行して固めておく必要があります。

小論文が課される大学では、看護や医療に関する時事的なテーマ、あるいは自身の看護観・志望動機に関連するテーマが出題される傾向があります。富山大学や慶應義塾大学のように英文資料の読解を含む小論文を課す大学もあるため、専門用語を含む英文を読み、要点を日本語で論述する練習もあわせて行っておくと安心です。小論文は結論を先に示し、理由と具体例で補強する構成を意識すると、限られた試験時間の中でも読みやすい答案になります。過去問が公式サイトで公開されている大学は、出題形式や字数制限、時間配分を把握するために必ず目を通しておいてください。

過去問が公開されていない大学については、募集要項に記載された試験科目名や配点、アドミッションポリシーから出題の方向性を推測し、「募集要項から見た出題予測」という前提のもとで準備を進める必要があります。志望大学が求める人物像や教育目標をアドミッションポリシーから読み取り、専門科目・小論文の学習内容と結びつけておくと、学習の軸がぶれにくくなります。過去問の公開有無自体、大学の入試情報ページで年度ごとに変わることがあるため、志望校が固まった段階で一度確認し、公開されている場合は早めに入手しておくことをおすすめします。

学習の進め方としては、まず出身校で使用していた教科書・参考書で専門領域ごとの理解度を自己点検し、弱い領域から優先的に問題演習を行う方法が効率的です。あわせて、志望大学のカリキュラム・ポリシー(教育課程編成の方針)を確認し、編入後の3年次にどの科目が配当されているかを把握しておくと、出題範囲との対応関係が見えやすくなります。小論文については、書きっぱなしにせず、第三者に読んでもらい論理の飛躍や説明不足を指摘してもらう機会を定期的に設けることが上達の近道です。専門科目と小論文は並行して準備し、どちらか一方に偏らないようにスケジュールを組むことをおすすめします。

専門科目の学習は、範囲の広さゆえに一度にすべてを完璧にしようとすると挫折しやすくなります。基礎看護学のように他領域の土台になる分野から着手し、その後に成人看護学・老年看護学・小児看護学・母性看護学・精神看護学・在宅看護学といった各論に進むと、知識のつながりを意識しながら学習を進めやすくなります。すでに看護師国家試験の受験資格取得に向けた学習を一通り終えている人であれば、既存の知識を編入学試験向けに整理し直す作業が中心になりますが、看護系専修学校在学中で並行して編入対策を進める人は、学校の授業進度と編入学試験の出題範囲にずれがないかを早めに確認しておく必要があります。過去問が公開されている大学については、出題形式・頻出領域・記述量を分析し、直近数年分の傾向を把握したうえで問題演習に取り組むと効率的です。

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志望理由書・面接対策のポイント

志望理由書は、多くの大学で提出が必須とされる書類です。文字数の指定は大学によって幅があり、浜松医科大学のように300字以内という短い指定の大学もあれば、より長い分量を求める大学もあります。文字数にかかわらず共通して重要なのは、なぜその大学の看護学部・看護学科でなければならないのかを、自分の経験や学びたい領域と結びつけて具体的に書くことです。志望動機・編入後に学びたいこと・卒業後の将来像という3つの要素を軸に構成すると、限られた文字数の中でも一貫性のある文章になります。

面接では、志望理由書に書いた内容を口頭で説明できるかどうかに加えて、なぜ編入という進路を選んだのか、卒業後にどのような看護職・キャリアを目指すのかを問われることが一般的です。看護系短大・専門学校からの編入であれば、これまでの実習や学習で得た経験を、志望大学のカリキュラムでどう発展させたいのかを言語化しておく必要があります。学士編入で看護以外の学部から進路転換する場合は、これまでの学びや社会人経験が看護分野にどう活きるのかを、説得力を持って説明できるように準備しておくことが重要です。卒業後のキャリアプランがあいまいなまま面接に臨むと、志望動機の一貫性を疑われやすくなるため、早い段階から将来像を具体化しておくことをおすすめします。

大学によっては、志望理由書や面接で大学のディプロマ・ポリシー(卒業認定・学位授与の方針)やアドミッションポリシーとの接続を意識した回答が評価されやすい傾向があります。募集要項や大学公式サイトに掲載されているこれらの方針を事前に読み込み、自分の言葉で語れるように整理しておくと、面接での受け答えに一貫性が生まれます。

面接でよく聞かれる項目としては、志望理由に加えて、これまでの実習・臨床経験で印象に残っている出来事、看護師(または保健師・助産師)を目指した原点、編入後にどの専門領域を深めたいか、卒業後にどのような現場で働きたいかといった質問が想定されます。想定質問に対する回答を丸暗記するのではなく、自分の経験に基づいた言葉で説明できるように練習しておくことが重要です。面接官は回答内容だけでなく、質問に対して落ち着いて自分の考えを述べられるかという受け答えの姿勢も見ています。模擬面接を通じて、話す速度や間の取り方まで含めて練習しておくと、本番での緊張を和らげやすくなります。

志望理由書の構成としては、まず結論として志望大学・志望学部を選んだ理由を簡潔に示し、次にその理由の背景となる具体的な経験(実習・勤務経験・学習過程で感じたことなど)を説明し、最後に編入後に学びたいことと卒業後の展望を述べるという流れが一般的です。抽象的な言葉だけで「人の役に立ちたい」「地域医療に貢献したい」とまとめてしまうと、他の受験生の文章と差がつきにくくなります。自分にしか語れない具体的なエピソードを1つ以上盛り込むことで、文章に説得力と独自性が生まれます。すでに看護師として勤務している人であれば、実際に担当した患者やケースを通じて感じた課題意識を、学び直したい専門領域と結びつけて説明すると一貫性のある文章になります。

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独学と予備校・個別指導の比較、対策を始める時期の目安

看護学部の編入学試験対策は、独学で進める人もいれば、編入対策の予備校や個別指導を利用する人もいます。独学の利点は費用を抑えられることですが、専門科目の出題範囲が広く、志望大学ごとに試験科目のパターンが異なるという特性上、何から手をつければよいか自分だけで判断するのが難しい面があります。特に、過去問が公開されていない大学を志望する場合、募集要項からの出題予測や小論文・志望理由書の添削を独力で行うには限界があります。

予備校や個別指導を利用する利点は、志望大学の試験科目の型(専門科目重視型・英語外部検定型・書類選考型)に応じた学習計画を組んでもらえることと、小論文・志望理由書・面接の添削やフィードバックを継続的に受けられることです。看護分野の専門科目は独学での抜け漏れに気づきにくいため、実務経験のある指導者や、看護分野の学習指導に慣れた講師からの助言を受けられる環境は、対策の効率を高める一つの方法になります。

両者を比較する際の判断軸としては、①志望大学の出題範囲を自分で分析し切れるかどうか、②小論文・志望理由書を客観的に添削してくれる相手が身近にいるかどうか、③学習時間を自己管理できるかどうか、の3点が目安になります。すでに看護系専修学校や短大で専門科目を体系的に学んでおり、時間管理にも慣れている人であれば、市販の問題集や過去問を中心とした独学でも対策を進めやすいでしょう。一方で、専門科目に不安がある、志望理由書や面接の準備に第三者の視点が欲しい、仕事や実習と両立しながら効率よく対策したいという人にとっては、予備校や個別指導を組み合わせる方法が選択肢になります。費用や指導形態は提供機関によって幅があるため、無料相談や資料請求を通じて、自分の状況に合ったサポート内容かどうかを事前に確認することをおすすめします。

対策を始める時期の目安としては、外部英語検定のスコア提出を求める大学を志望する場合、出願締切から遡って有効期限内にスコアを準備する必要があるため、遅くとも出願年度の前年、できれば1年以上前から検定試験の受験計画を立てておくと安心です。専門科目重視型の大学を志望する場合も、出題範囲の広さを踏まえると、半年から1年程度の学習期間を見込んでおくことが望ましいといえます。志望大学が固まっていない段階でも、まずは複数大学の募集要項を集めて出願資格・試験科目を比較し、自分がどのルート・どのパターンに該当するかを早期に整理しておくことが、対策全体のスケジュールを組むうえでの第一歩になります。

働きながら看護系短大・専門学校に在籍している人や、すでに看護師として勤務しながら編入を目指す社会人にとっては、学習時間の確保そのものが課題になりやすい傾向があります。勤務シフトと学習時間をどう両立させるか、実習期間中はどの科目の学習を後回しにできるかなど、生活リズムに合わせた計画を早い段階で立てておくことが、途中で挫折しないための工夫になります。独学・予備校のどちらを選ぶ場合も、自分の生活リズムに無理のない学習計画を立てることが対策を継続するうえでの前提になります。長期休暇や実習の合間などまとまった時間が取れる時期をあらかじめ把握し、専門科目の総復習や小論文の演習をその時期に重点的に配置するなど、年間を通じたメリハリのある計画を立てることも効果的です。

看護系大学・学部の編入対策について迷う場合は、独学での対策に不安がある場合、専門の指導を活用するのも一つの方法です。大学編入対策コースでは、看護学部の大学編入を目指す方の専門科目・小論文・志望理由書・面接対策について、個別の状況に応じた相談を受け付けています。

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よくある質問(FAQ)

看護学部の大学編入は誰でも出願できますか

誰でも自由に出願できるわけではありません。学校教育法によって出願できる人の範囲があらかじめ限定されており、短期大学卒業者・高等専門学校卒業者・専修学校専門課程修了者(修業年限2年以上・総授業時数1,700時間以上または62単位以上)・高等学校専攻科修了者などが対象です。さらに看護系大学では、看護系の短大・専門学校卒業者を対象とするルートと、看護以外の学部卒業者を対象とする学士編入ルートに分かれるため、自分がどちらに該当するかをまず確認する必要があります。加えて、大学によっては地域内在住者向けの推薦区分や、既に看護師資格を持つ人を対象とした特別区分など、大学独自の細かい条件が追加されている場合もあるため、募集要項の出願資格欄を最後まで読み込むことが大切です。

看護学部の編入は何年次からになりますか

多くの大学では3年次編入として実施されています。日本看護系大学協議会の資料によると、2年次編入を行っている大学もあり、大学によっては2年次・3年次の両方を募集し、年次によって出願資格の詳細が異なる場合もあります。慶應義塾大学看護医療学部のように「第2学年学士編入学試験」という名称で2年次編入を実施している大学もあるため、志望大学が何年次への編入を実施しているかを募集要項で必ず確認してください。

看護系の専門学校を卒業していないと看護学部への編入はできませんか

そうとは限りません。看護系の短大・専門学校卒業者を対象とするルートとは別に、看護以外の学部を卒業した人を対象とする学士編入ルートを設けている大学があります。慶應義塾大学看護医療学部の第2学年学士編入学試験は、出願資格を「大学学部を卒業した方」としており、出身学部を看護系に限定していません。看護系以外の学部を卒業した社会人などは、こうした学士編入枠を実施している大学を探すことが選択肢の一つになります。なお、大学によっては同じような制度を「編入学」「転入学」「学士入学」など異なる名称で呼んでいる場合もあり、名称だけで判断せず出願資格欄を必ず確認してください。

看護学部の編入試験に英語は必要ですか

大学によって扱いが異なります。浜松医科大学医学部看護学科のように当日の学力検査で英語を課す大学もあれば、富山大学医学部看護学科のようにTOEIC L&RやTOEFL-ITP、TOEFL-iBTなど外部検定のスコア提出を出願条件とする大学もあります。一方、慶應義塾大学看護医療学部の学士編入試験のように、当日の英語試験も外部検定スコアの提出も求めない大学もあり、統一された基準はありません。志望大学の募集要項で個別に確認する必要があります。外部検定のスコア提出を求める大学の場合、受験から出願までの有効期限が定められていることが多いため、志望校を決めた時点でスコアの有効期限を確認し、必要であれば早めに再受験の計画を立ててください。

看護学部の編入試験の倍率はどのくらいですか

大学・年度によって大きく異なり、一律の数値でお答えすることはできません。募集人員自体が数名から10名程度と少人数の大学が多いため、出願者数のわずかな増減で倍率が大きく変動しやすい傾向があります。また、募集人員に満たない場合でも合格基準に達しなければ合格者が出ないと明記している大学もあり、「定員=合格者数」とは限らない点にも注意が必要です。志望大学の倍率実績を知りたい場合は、各大学が公表している入学者選抜状況(志願者数・合格者数)の資料や、最新の学生募集要項でご確認ください。

編入後、看護師国家試験の受験資格は問題なく取得できますか

多くの大学では、編入学後に卒業に必要な単位をすべて修得することで看護師国家試験の受験資格が得られる設計になっていますが、既修得単位の認定状況によっては卒業までに標準年限を超える場合があると募集要項に明記している大学もあります。出身校で履修した科目がどこまで単位として認定されるかは大学の審査によって決まるため、出願前に成績証明書やシラバスを整理し、単位認定の見込みについて大学の入試担当窓口に確認しておくと安心です。保健師・助産師の受験資格まで目指す場合は、前述のとおり編入学試験合格後に別途の学内選考が設けられている大学がある点もあわせて確認してください。

看護学部の編入学試験の対策はいつから始めるべきですか

外部英語検定のスコア提出を求める大学は、出願年度の1年以上前から受験計画を立てておくことが望ましいといえます。専門科目重視型の大学を志望する場合も、出題範囲の広さを踏まえると半年から1年程度の学習期間を見込んでおくと安心です。志望大学が固まっていない段階でも、複数大学の募集要項を比較して自分に合うルートを早期に把握しておくことが対策の第一歩になります。看護系短大・専門学校に在籍しながら編入を目指す場合は、学校の授業・実習と対策の時間配分を早めに計画しておくと、直前期になって慌てずに済みます。

独学でも看護学部の編入試験に合格できますか

独学で合格を目指すことは不可能ではありませんが、専門科目の出題範囲が広いことに加え、志望大学ごとに試験科目のパターンが異なるため、学習計画を自分だけで組み立てるのは簡単ではありません。特に過去問が公開されていない大学を志望する場合、募集要項からの出題予測や小論文・志望理由書の添削を独力で行うには限界があります。すでに専門科目の基礎を体系的に学んできた人であれば独学でも対応しやすい一方、専門科目や小論文に不安がある人、第三者からのフィードバックが欲しい人は、看護分野の指導に慣れた予備校や個別指導を活用することも検討してみてください。

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まとめ|看護学部の大学編入は制度理解と一次情報の確認が出発点

看護学部の大学編入は、法的な出願資格の枠組みのもとで、看護系短大・専門学校卒業者を対象とするルートと、看護以外の学部卒業者を対象とする学士編入ルートという性質の異なる2つの入試が存在する制度です。国公立・私立を問わず募集人員は数名から10名程度と少人数で、大学によっては募集が停止・再開されることもあるため、志望校ごとに最新の募集要項を確認する姿勢が欠かせません。

本記事で見てきたように、試験科目は専門科目重視型・英語外部検定型・書類選考型という異なる型に分かれ、出願方法や出願時期、提出書類の細かい形式も大学ごとにばらつきがあります。同じ「看護学部の大学編入」という言葉で検索していても、自分がどの出願資格のルートに該当し、志望大学がどの試験科目パターンを採用しているかによって、準備すべき内容はまったく異なります。まずは自分の出身校・資格の状況を整理したうえで、複数大学の募集要項を横並びで比較し、出願資格を満たす大学を絞り込むところから始めてください。

  • 出願資格は学校教育法に基づき、短大・高専・専修学校専門課程・高校専攻科の卒業(修了)者などに限定されている
  • 看護系大学の編入学出願資格は、看護系短大・専門学校卒業者向けルートと、学士編入ルートの2種類に大別される
  • 試験科目は専門科目重視型・英語外部検定型・書類選考型など大学によって型が異なる
  • 出願方法(インターネット出願か郵送か)や出願時期も大学ごとにばらつきがある
  • 募集人員は少人数で、募集停止・再開という制度変動が起こる大学もある
  • 志望理由書・面接では、志望動機・学びたい内容・卒業後の将来像を一貫して語れるように準備する
  • 専門科目の学習範囲は広いため、志望大学のカリキュラム構成に沿って優先順位をつけて復習する

本記事で紹介した大学はあくまで一例であり、看護学部・看護学科の編入学試験を実施している大学は他にも存在します。まずは自分が該当するルート(短大・専門学校卒業者向けか学士編入か)を確認し、複数大学の募集要項を集めて試験科目のパターンを比較したうえで、志望順位と対策の優先順位を決めていくことをおすすめします。出願方法・出願時期・提出書類は大学ごとに独立して決まっているため、併願を検討する場合は早い段階でスケジュール表を作り、書類準備と試験対策が重ならないように調整しておくと安心です。専門科目・小論文・志望理由書・面接まで独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。岩手県立大学看護学部の編入試験富山大学医学部看護学科の編入学試験浜松医科大学医学部看護学科の編入学試験滋賀県立大学人間看護学部の募集停止事例など、個別大学の詳細記事もあわせて参考にしてください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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