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國學院大學の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】
國學院大學の編入学試験は、全学部・全学科が「3年次編入のみ」という珍しい構造になっています。法政大学のように学部によって2年次と3年次が分かれている大学もあるなかで、文学部・神道文化学部・法学部・経済学部のすべてが3年次からの編入で統一されています。そのぶん、学部・学科ごとの試験科目の違いがそのまま合否を分けます。日本文学科は古文、中国文学科は漢文、史学科は6テーマから1つを選んで800字論述、哲学科は小論文と語句説明、法学部は英文和訳、経済学部は資料読解型の総合問題、外国語文化学科は筆記試験そのものがなく英語スコアと面接のみ、というように、同じ「國學院大學の編入」でも学部が違えば準備するものがほとんど重なりません。
この記事では、國學院大學が公表している2027年度の学士入学・一般編入学試験要項と、令和7年度・令和8年度の志願・合格実績、さらに大学が公開している2026年度の過去問題・解答例をもとに、学部別の募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率と、出題テーマから読み取れる対策の方向をまとめます。渋谷キャンパス(文学部・神道文化学部・法学部・経済学部)を対象とし、募集を行っていない人間開発学部・観光まちづくり学部(横浜たまプラーザキャンパス)は扱いません。
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すでに國學院大學法学部の編入試験に絞った記事は当サイトに別途あります。本記事はその上位にあたる「全学部を横断したハブ記事」として、法学部だけでなく文学部・神道文化学部・経済学部を含めた全体像を整理する位置づけです。法学部の対策をより詳しく知りたい方は、後述する関連記事もあわせて参照してください。
國學院大學の編入学試験は「学士入学」と「一般編入学」の2種類
國學院大學が実施している編入関連の入試制度のうち、他大学・短期大学・高等専門学校に在籍している方が対象になるのは「学士入学試験」と「一般編入学試験」の2つです。名前は似ていますが、出願できる人の条件がまったく違います。
学士入学試験
出願資格は「学士の学位を有する者(令和9年3月に学士の学位を取得見込みの者を含む)」で、原則として志望する学科が卒業(見込みを含む)した学科と異なることが条件です。つまり、すでに4年制大学を卒業している(または卒業見込みの)方が、別分野を学び直すための制度です。すでに大学2年生・3年生である方や、短期大学・高等専門学校の学生には出願資格がありません。
一般編入学試験
本記事で中心的に扱う制度です。出願資格は次のいずれかです。
- 日本の短期大学または高等専門学校を卒業した者(令和9年3月に卒業見込みの者を含む)
- 日本の4年制または6年制大学で2年次を修了し、かつ卒業要件単位62単位以上を修得した者(令和9年3月に2年次修了・62単位以上修得見込みを含む)
- 上記と同等以上の学力があると本学が特に認めた者
短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)者、または4年制大学に2年以上在学し62単位以上を修得した方が対象です。「今、他大学や短大に在籍していて國學院大學に移りたい」という一般的な編入のニーズは、こちらの制度に該当します。
なお、このほかに社会人特別選考・外国人留学生入学試験・全国商業高等学校協会特別選考・セカンドキャリア特別選考など複数の特別入試も存在し、大学はこれらをまとめて「総合型選抜入学試験」の枠内で公表しています。対象者が限定される制度なので、本記事では立ち入りません。自分がどの制度に該当するのか、まずここを確定させてください。
学部別の募集人員と実施年次【2027年度】
國學院大學の学士入学・一般編入学試験を実施しているのは、文学部・神道文化学部・法学部・経済学部の4学部です。人間開発学部・観光まちづくり学部は、要項に「学士入学試験・一般編入学試験では人間開発・観光まちづくり学部の募集は行いません」と明記されており、対象外です。
| 学部 | 学科 | コース・専攻 | 実施年次 | 募集人員 |
|---|---|---|---|---|
| 文 | 日本文学科 | — | 3年次のみ | 各学科若干名 |
| 中国文学科 | — | 3年次のみ | 各学科若干名 | |
| 外国語文化学科 | — | 3年次のみ | 各学科若干名 | |
| 史学科 | — | 3年次のみ | 各学科若干名 | |
| 哲学科 | — | 3年次のみ | 各学科若干名 | |
| 神道文化 | 神道文化学科 | フレックスA(夜間主) | 3年次のみ | 若干名 |
| フレックスB(昼間主) | 3年次のみ | 若干名 | ||
| 法 | 法律学科 | 法律専攻 | 3年次のみ | 若干名 |
| 経済 | 経済学科 | — | 3年次のみ | 若干名 |
| 経営学科 | — | 3年次のみ | 若干名 |
この表から読み取れる最大の特徴は、すべての学部・学科が3年次編入のみだということです。法政大学のように「2年次はこの学部、3年次はこの学部」という選び方はできません。短期大学を卒業してすぐ編入したい方も、4年制大学に2年以上在学して編入したい方も、行き先はすべて3年次です。
もうひとつの特徴は、募集人員が学科名ごとに具体的な人数ではなく「若干名」で公表されている点です。要項には「出願状況および試験結果等により、合格者が募集人員を下回ることがあります」という注意書きが付いています。何名合格するかは年度の受験者層によって変わるため、募集人員の数字そのものより、後述する志願・合格の実績のほうが参考になります。
受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる
一般編入学試験の出願資格は前述のとおり「短大・高専卒業(見込み)」または「4年制大学2年次修了・62単位以上修得(見込み)」のいずれかです。國學院大學の場合、法政大学のように学部ごとに追加の受験資格(専修学校卒業者のみ等)が定められているわけではなく、全学部・全学科で共通の資格が適用されます。学部によって出願できる・できないという分岐がない点は、法政大学など多学部型の大学と比べてシンプルです。
ただし、出願の「資格」とは別に、学科によっては出願の「要件」として英語スコアの提出が必須になります。
出願要件としての英語検定試験スコア(CEFR B1以上)
文学部外国語文化学科、経済学部経済学科・経営学科を志望する場合は、英語検定試験でCEFR B1以上のスコアを持っていることが出願の要件になります。これは合否を決める試験科目の一部ではなく、そもそも出願書類として提出できるかどうかの条件です。スコアがなければ出願そのものができません。
対象となる検定試験は実用英語技能検定(英検)・TOEIC® L&R および S&W・TOEFL iBT®・IELTS・TEAP・TEAP CBT・GTEC・ケンブリッジ英語検定で、要項にはCEFR算出のための各検定のスコア換算表が掲載されています。スコアは令和6年4月1日以降に取得したものが有効です。文学部の他学科(日本文・中国文・史・哲)と神道文化学部・法学部には、この出願要件はありません。
CEFR B1の目安スコア
要項に掲載されている換算表によると、CEFR B1はTOEFL iBT®で42〜71点、IELTS(アカデミック・モジュール)で4.0〜5.0程度に相当します。実用英語技能検定(英検)はCSEスコアでの算出となり、要項の区分ではおおむね2級の範囲がB1に対応します。TOEIC® L&RおよびS&W・GTEC・TEAP・TEAP CBT・ケンブリッジ英語検定にもそれぞれ換算スコアが定められています。英検2級程度という、大学受験レベルの英語力があれば到達できる水準ですが、TOEIC®はL&RとS&Wの両方の受験・スコアが必須(IPスコアは不可)など検定ごとに細かい条件があるため、自分が保有している検定・スコアの組み合わせで出願基準を満たせるかを、要項の換算表で早めに確認してください。
見込みで出願する場合の注意
短期大学・高等専門学校の卒業見込み、または4年制大学の2年次修了・62単位修得見込みで受験して合格した場合、令和9年3月にその要件を満たせなかったときは入学が許可されません。単位の修得や卒業が微妙なラインにある方は、出願前に在籍校の教務担当に必ず確認してください。
試験科目は学部・学科でまったく違う【一般編入学】
國學院大學の一般編入学試験でもっとも注意すべきなのが、試験科目が学科単位で設計されている点です。同じ「國學院大學の編入」でも、志望学科が違えば準備するものがほとんど重なりません。
| 学部 | 学科 | 試験科目 | 面接 |
|---|---|---|---|
| 文 | 日本文学科 | 専門科目学力試験(60分):古文 | 有(20分程度) |
| 中国文学科 | 専門科目学力試験(60分):漢文 | 有(20分程度) | |
| 史学科 | 専門科目学力試験(60分):日本史(2題)・考古学・東洋史・西洋史・地理(各1題)の計6題から1題を選択して解答(800字程度) | 有(20分程度) | |
| 哲学科 | 専門科目学力試験(60分):小論文試験(600字程度)+専門の語句説明(2題程度) | 有(20分程度) | |
| 外国語文化学科 | 専門科目試験なし。出願時にCEFR B1以上のスコア証明書を提出 | 有(英語による質疑応答を含む) | |
| 神道文化 | 神道文化学科 | 第1次選考:活動レポート+筆記試験(60分、神道・宗教に関する知識・読解・思考力・表現力を問う) | 第2次選考で実施(第1次合格者のみ、20分程度) |
| 法 | 法律学科 | 教養科目試験(60分):社会に関する英文の和訳(辞書・電子辞書の持ち込み可) | 有(20分程度) |
| 経済 | 経済学科・経営学科 | 第1次選考:活動レポート+総合問題試験(90分、全体で1,000〜1,500字程度) | 第2次選考で実施(第1次合格者のみ、20分程度) |
この表から読み取れる分岐を整理します。
外国語文化学科だけ専門科目試験がない
文学部外国語文化学科は、他の学科と違って専門科目学力試験そのものが課されません。出願時に提出するCEFR B1以上のスコア証明書と、英語による質疑応答を含む面接試験だけで選考されます。つまり評価の勝負は出願前(英語スコアづくり)と面接当日にほぼ集約され、筆記対策に時間を割く必要がありません。
日本文学科・中国文学科は語学の知識問題
日本文学科は古文、中国文学科は漢文という、いずれも読解の基礎知識が直接問われる形式です。史学科・哲学科のような「論述で考えを組み立てる」試験とは性格が異なり、語句の意味・文法・出典(作者や作品名)といった知識の正確さがそのまま得点に直結します。
史学科は6テーマから1つを選ぶ論述
史学科は「日本史(2題)・考古学・東洋史・西洋史・地理(各1題)」の計6題が提示され、そのなかから1題を選んで800字程度で論述する形式です。専門分野を横断して出題されるため、6分野すべてを深く勉強する必要はなく、自分が最も書きやすい1分野を早い段階で決めて、そこに絞って準備するのが合理的です。
哲学科は小論文と語句説明の二本立て
哲学科は600字程度の小論文と、専門用語の説明(2題程度)の組み合わせです。小論文は特定の正解を求める試験ではなく、後述するとおり大学は「文章が明晰であること」「自分の見解になっていること」「理由が示されていること」を評価の観点として重視しています。用語説明は幅広い分野(哲学史・倫理学・宗教学・芸術学など)から出題されるため、代表的な概念をひととおり押さえておく必要があります。
神道文化学部は課題図書指定の筆記試験
神道文化学部は第1次選考で活動レポートと筆記試験、第1次合格者のみ第2次選考で面接という二段階選考です。筆記試験の対策として、大学は課題図書を明示しています。
- 國學院大學神道文化学部編『プレステップ神道学〈第2版〉』(弘文堂、2023)範囲:第4章〜第9章
- 石井研士著『プレステップ宗教学〈第3版〉』(弘文堂、2020)範囲:第1章〜第12章
要項は「課題図書は、自分の興味がある箇所だけでなく、指定された範囲も含めて熟読してください」と注意しています。出題範囲が事前に指定されている編入試験は珍しく、この2冊を範囲内で読み込むことがそのまま対策になります。
法学部は英文和訳が試験科目そのもの
法学部法律学科の試験科目は「教養科目試験(60分):社会に関する英文の和訳」です。辞書・電子辞書の持ち込みが認められており、単語力よりも文脈を踏まえた和訳の精度が問われます。後述するとおり、この形式は少なくとも令和3年度から一貫しており、法学部を志望する場合は小論文対策よりも英文読解・和訳の練習に時間を割くべきだとわかります。
経済学部は資料読解型の総合問題
経済学部経済学科・経営学科は、第1次選考で活動レポートと総合問題試験(90分、1,000〜1,500字程度)が課され、第1次選考の合格者のみ面接に進みます。総合問題は特定の学問分野の知識を問うというより、資料やデータをもとにした時事的なテーマを扱う形式です。後述する令和8年度の出題テーマもその性格を裏付けています。なお学士入学試験では法学部・経済学部について「國學院大學出身者」と「それ以外の大学出身者」で選考方法が分かれますが、一般編入学試験にはこの区分がなく、全員が同じ試験科目で選考されます。
神道文化・法・経済学部は「活動レポート」も出願書類
要項には出願書類の一つとして「活動レポート【様式3】」があり、神道文化学部・法学部・経済学部の志願者が対象です(文学部は対象外)。学内外を問わず、過去3年間程度で主体的に取り組んだ活動を1つ選び、800字以内で記入する書類で、資格・検定等の証明書類の添付は不要とされています。神道文化学部・経済学部では第1次選考の評価材料の一つになり、法学部でも國學院大學出身者の選考では活動レポートが使われます。試験当日の答案とは別に、早めに準備しておくべき提出書類です。
日程・スケジュール【2027年度】
國學院大學の一般編入学試験は、学部の組み合わせによって出願期間・試験日程が2系統に分かれます。
| 項目 | 文学部・法学部 | 経済学部・神道文化学部 |
|---|---|---|
| 出願期間(消印有効) | 2026年10月5日(月)〜10月9日(金) | 2026年9月28日(月)〜10月2日(金) |
| 試験日 | 11月15日(日) 集合時刻9:30 | 【第1次選考】10月18日(日) 集合時刻9:30 【第2次選考】11月15日(日)(集合時間は第1次合格発表画面で確認) |
| 合格発表日(12:00公開) | 11月25日(水) | 【第1次選考】10月23日(金) 【第2次選考】11月25日(水) |
| 入学手続期間(消印有効) | 11月25日(水)〜12月2日(水) | |
試験会場はいずれも渋谷キャンパスです。注意すべき点が2つあります。
試験当日の持ち物
要項によると、机上に置けるのは筆記具(HBに限り、和歌・格言等が印刷されているものは不可)・プラスチック製の消しゴム・鉛筆削り(電動式・大型・ナイフ類を除く)・メガネのみです。座布団・ひざかけ・ティッシュペーパー・目薬・シャープペンシルの替え芯・ハンカチ・マスクは使用できますが、定規・コンパス・電卓・そろばん・電子辞書・携帯電話・スマートフォン・ICレコーダーなどは原則使用できません。ただし法学部の教養科目試験に限り、辞書・電子辞書の持ち込みが特別に認められています。開門は集合時刻の30分前で、遅刻は理由の如何を問わず一切認められません。
経済学部・神道文化学部は二段階選考です。第1次選考(活動レポート・筆記試験または総合問題試験)に合格しないと、そもそも面接(第2次選考)に進めません。出願期間も文学部・法学部より1週間早い9月28日始まりなので、経済学部・神道文化学部を志望する場合はここから逆算した準備が必要です。
文学部と法学部は併願しやすい日程です。試験日・合格発表日が同一のため、出願書類さえ揃えれば同時に受験できます。一方で経済学部・神道文化学部と文学部・法学部を併願する場合は、出願締切のタイミングがずれる点に注意してください。
入学検定料は35,000円で、学士入学・一般編入学のいずれも同額です。一度納入した検定料は理由を問わず返還されません。
学費等納付金(令和8年度参考)
要項に掲載されている令和8年度参考の学費等納付金は、文学部・経済学部・法学部・神道文化学部のいずれも同額で、入学金240,000円・授業料760,000円・施設設備費210,000円・維持運営費10,000円・諸費45,300円の初年度合計1,265,300円です。國學院大學出身者は諸費から若木学友会入会金1,000円と院友会入会金10,000円が減免されます。神道文化学部のフレックスコースはA(夜間主)・B(昼間主)のどちらに入学しても学費は同額ですが、フレックスA(夜間主)在籍者を対象に、経済的に困窮しながら学業成績が良好な学生へ20万円を給付する「フレックス特別給付奨学金」が用意されています。希望する場合は出願時にフレックスA(夜間主)コースを選択する必要があります。
倍率・難易度|令和7年度・令和8年度の実績
國學院大學は志願者数・第1次合格者数・最終合格者数を学科・コースごとに公表しています。以下は一般編入学試験のみの実績で、学士入学試験の数字は含めていません。
令和8年度(2026年度)実績
| 学部 | 学科・コース | 志願者数 | 最終合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 文 | 日本文学科 | 6 | 2 | 3.0倍 |
| 中国文学科 | 0 | — | 志願者なし | |
| 外国語文化学科 | 4 | 1 | 3.0倍 | |
| 史学科 | 3 | 0 | 合格者なし | |
| 哲学科 | 1 | 0 | 合格者なし | |
| 神道文化 | 神道文化学科 フレックスA(夜間主) | 2 | 0 | 合格者なし |
| 神道文化学科 フレックスB(昼間主) | 1 | 1 | 1.0倍 | |
| 法 | 法律学科 | 7 | 0 | 合格者なし |
| 経済 | 経済学科 | 1 | 0 | 合格者なし |
| 経営学科 | 0 | — | 志願者なし |
令和7年度(2025年度)実績
| 学部 | 学科・コース | 志願者数 | 最終合格者数 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 文 | 日本文学科 | 4 | 0 | 合格者なし |
| 中国文学科 | 0 | — | 志願者なし | |
| 外国語文化学科 | 3 | 1 | 3.0倍 | |
| 史学科 | 4 | 4 | 1.0倍 | |
| 哲学科 | 2 | 1 | 2.0倍 | |
| 神道文化 | 神道文化学科 フレックスA(夜間主) | 1 | 1 | 1.0倍 |
| 神道文化学科 フレックスB(昼間主) | 2 | 1 | 2.0倍 | |
| 法 | 法律学科 | 3 | 1 | 3.0倍 |
| 経済 | 経済学科 | 0 | — | 志願者なし |
| 経営学科 | 1 | 0 | 合格者なし |
2年分を合計すると、一般編入学試験全体の志願者数は令和7年度20名・令和8年度25名、最終合格者数は令和7年度9名・令和8年度4名でした。学科単位で見ると、多くの学科で志願者が1桁台という母数の小さい試験であることがわかります。
学科によって難易度の振れ幅が大きい
この2年分のデータから読み取れる最大の注意点は、同じ学科でも年度によって合否の出方が大きく変わることです。
史学科は令和7年度が志願4名・合格4名(1.0倍、全員合格)でしたが、令和8年度は志願3名・合格0名(合格者なし)でした。法律学科は令和7年度が志願3名・合格1名(3.0倍)に対し、令和8年度は志願7名・合格0名(合格者なし)です。逆に外国語文化学科は令和7年度3.0倍・令和8年度3.0倍と、2年連続でほぼ同じ倍率に収まっています。
これは國學院大學の一般編入学試験が学科単位で1桁台の母数しかないことの裏返しです。1〜2名の受験者の質や人数が変わるだけで倍率が大きく動くため、「この学科は何倍だから入りやすい/難しい」と単年度の数字だけで判断するのは危険です。複数年度の傾向として「合格者が出ている年が多いか」「毎年ゼロに近いか」を見るほうが実態に近づきます。
また、経済学部・神道文化学部は第1次選考(活動レポート・筆記試験または総合問題試験)を経てからの最終合格者数であるため、志願者数と最終合格者数の差には「第1次選考で絞られた人数」も含まれています。表面上の倍率だけでなく、二段階選考であること自体が難易度に影響する点も踏まえておいてください。
神道文化学科はフレックスA(夜間主)とフレックスB(昼間主)で明暗が分かれています。フレックスAは令和7年度志願1名・合格1名(1.0倍)、令和8年度志願2名・合格0名(合格者なし)でした。フレックスBは令和7年度志願2名・合格1名(2.0倍)、令和8年度志願1名・合格1名(1.0倍)です。どちらのコースも母数が1〜2名ときわめて小さく、フレックス特別給付奨学金の対象になるフレックスA(夜間主)を選ぶかどうかは、倍率よりも自分の就学スタイル(昼間中心か夜間中心か)で判断するほうが実態に合っています。
「学士入学」と「一般編入学」、どちらを受けるべきか
すでに4年制大学を卒業している(または卒業見込みの)方は、制度上は学士入学試験と一般編入学試験のどちらにも出願できる可能性がありますが、実務上は学士入学試験が想定する対象です。参考として、令和8年度の学士入学試験の実績は、日本文学科が志願1名・合格1名(1.0倍)、神道文化学科フレックスAが志願2名・合格2名(1.0倍)、フレックスBが志願5名・合格3名(1.7倍)で、それ以外の学科は志願者0名でした。
一般編入学試験(志願25名・合格4名)と比べると、学士入学試験は制度としての利用者自体が少ないことがわかります。これは、学士入学試験の出願資格が「すでに学士の学位を持ち、かつ志望する学科が卒業した学科と異なること」という限定的な条件だからです。現在、他大学・短期大学・高等専門学校に在籍中で國學院大學への編入を考えている方は、基本的に一般編入学試験のほうが対象になります。
令和7年度の学士入学試験も同様の傾向で、神道文化学科フレックスAが志願8名・合格3名(2.7倍)、法律学科・経済学科・経営学科はいずれも志願者0名でした。学士入学試験は神道文化学部フレックスコースへの出願が中心で、法学部・経済学部で学士入学試験を使って出願する例は、2年連続でほとんど見られません。
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学部ごとの「要件」に落とし穴がある
合格した後の話になりますが、学部によっては入学後の履修に関わる制約があります。志望校を決める段階で確認しておく価値がある2点を紹介します。
神道文化学部:編入学者の神職資格取得は保証されない
神道文化学部の神職資格課程は、昼間主・夜間主とも4年間の履修と神社実習への参加を前提としたカリキュラムです。要項は「学士入学・一般編入学者(修業年限2年)については、月曜〜金曜5・6・7限および土曜日の受講のみでは、卒業時の神職資格取得は保証されません」と明記しています。神職資格の取得を目的に神道文化学部を志望する場合、編入後も科目等履修を続けるなど、卒業後を含めた計画を立てる必要があります。神職を目指して神道文化学部を志望する方は、出願前にこの点を必ず確認してください。
外国語文化学科・経済学部:出願前にスコアが必要
すでに触れたとおり、外国語文化学科と経済学部(経済学科・経営学科)はCEFR B1以上の英語スコアが出願要件です。試験科目としての英語ではなく出願書類の一部である以上、対策のタイミングを間違えると出願そのものができません。出願期間(文学部・法学部は10月上旬、経済学部・神道文化学部は9月末)から逆算し、遅くとも夏までにスコアを確定させる必要があります。
学部別に、何から手をつけるべきか
ここまでの情報を、志望学科別の行動に落とし込みます。
日本文学科・中国文学科を志望する場合
試験科目はそれぞれ古文・漢文の専門科目学力試験と面接です。語句の意味・文法事項・古典常識といった知識の正確さが直接得点になる形式なので、過去問(後述)で問われている知識のレベル感を早めに確認し、必要な範囲を漏れなく潰す勉強が向いています。
外国語文化学科を志望する場合
専門科目試験がなく、CEFR B1以上の英語スコアと面接(英語での質疑応答を含む)のみで評価されます。まず英語スコアを確定させることが最優先で、それができてから面接(志望理由・将来の目標を英語でも説明できる状態)の準備に時間を配分してください。
史学科を志望する場合
6テーマ(日本史2題・考古学・東洋史・西洋史・地理各1題)から1題を選ぶ形式です。すべての分野を均等に勉強する必要はなく、後述する過去問のテーマ傾向を見て、自分が最も書きやすい1〜2分野に早めに絞り込むのが効率的です。地理歴史の基礎知識を、単なる暗記でなく800字の論述に組み立てる練習もあわせて行ってください。
哲学科を志望する場合
600字の小論文と語句説明2題程度の組み合わせです。小論文は後述のとおり評価の観点が「文章の明晰さ」「自分の見解になっていること」「理由が示されていること」に置かれているため、結論の正しさより論理の一貫性を意識した練習が有効です。語句説明は哲学・倫理学・宗教学・芸術学など幅広い分野から出るため、代表的な概念の定義を100〜150字程度でまとめる練習をしておくと安定します。
神道文化学部を志望する場合
指定された課題図書(『プレステップ神道学〈第2版〉』第4章〜第9章、『プレステップ宗教学〈第3版〉』第1章〜第12章)を範囲通りに読み込むことが、そのまま筆記試験対策になります。第1次選考(活動レポート・筆記試験)を突破しないと面接に進めない二段階選考である点も踏まえ、活動レポート(過去3年間程度で主体的に取り組んだ活動を800字以内で記述)も並行して準備してください。神職資格の取得を目指す場合は、前述の「卒業時の神職資格取得は保証されない」点も志望理由書に反映させる必要があります。
法学部を志望する場合
試験科目が英文和訳のみという、他学部にはない構成です。小論文対策よりも、社会的なテーマを扱う英文を正確に日本語に訳す練習を優先してください。辞書・電子辞書の持ち込みが可能なので、単語を調べる速さより文構造を正確に把握する力が問われます。面接(20分程度)もあわせて実施されます。
経済学部を志望する場合
第1次選考の総合問題試験(90分、1,000〜1,500字程度)を突破しないと面接に進めません。後述する令和8年度の出題テーマからもわかるとおり、経済学の専門用語を暗記するタイプの試験ではなく、資料やデータをもとにした時事的なテーマについて考察する形式です。日頃から経済・社会に関するニュースを、単なる知識としてではなく「なぜそうなるのか」まで考える習慣をつけておくと有利です。
過去問はどこで手に入るか
國學院大學は「過去問題および解答の公開について」というページを設け、総合型選抜・一般選抜を含む多くの入試区分の過去問題と解答(解答例)を大学ホームページ上で公開しています。学士入学・一般編入学試験についても、令和7年度・令和8年度分が学部・学科別に公開されており、問題冊子(PDF)と、大学が作成した解答例(解答のポイント)の両方を確認できます。
解答例には「※公開する解答例には、別解がある場合があります」という注記が付いており、単なる模範解答ではなく、大学自身がどのような答案を評価しているかを知る手がかりになります。編入試験の小論文・論述は模範解答が出ないことが多いため、この情報公開は貴重です。まず1年分を確認し、大学が公開している解答のポイントと自分なら書けそうな答案を照合してから対策の計画を立てるのが合理的です。
公開されている2026年度過去問から読み取れる出題テーマ
ここからは、國學院大學が公開している令和8年度(2026年度)学士入学・一般編入学試験の過去問題・解答例をもとに、学部・学科ごとの出題テーマと評価の観点を整理します。問題文そのものは掲載できないため、テーマと評価基準、そこから導ける対策の方向を中心に解説します。
日本文学科|古文の知識問題
令和8年度の専門科目は、王朝時代の贈答歌のやり取りを含む古文の文章を題材にした出題でした。解答例からは、語句の意味を答える設問(「密かに」「早朝」「たえがたい」等の意味を問うもの)、和歌の解釈を説明する設問、文法事項(助動詞の意味・接続)を説明する設問、和歌に詠まれた人物名(歌人)を答える設問、掛詞(「麻」と「朝」、「袈裟」と「今朝」など)を指摘する設問が構成されていることが確認できます。単なる現代語訳の練習だけでなく、助動詞・掛詞・和歌の技法といった古典文法の基礎知識を正確に運用できるかが問われる形式です。
史学科|6テーマの論述、令和8年度は日本古代史・沖縄史・労働運動史・中国近代史・欧米革命史・都市/集落類型
史学科の解答例は、6つの設問それぞれに対応した論述のポイントを公開しています。令和8年度に確認できる範囲では、①仏教伝来を背景とした古墳築造の衰退(薄葬化)、②琉球王国の成立から明治政府による琉球処分に至る歴史、③友愛会に始まる労働運動と社会民主党など社会主義諸政党の成立、④アヘン戦争以降の中国(清国)近代化政策、⑤アメリカ独立革命の原因・経過とフランス革命およびラテンアメリカ独立運動への影響、⑥城下町・宿場町・門前町などの都市類型や集落類型の景観的特徴、という6つのテーマが並んでいます。
いずれも高校の歴史・地理探究レベルの知識を土台に、時系列や因果関係を整理して論じる力が求められる構成です。大学の解答例も「現行の世界史教科書(世界史探求)でも紙幅を割いて説明されている。そうした教科書程度の知識でかまわない」と述べており、特殊な専門知識ではなく、高校教科書レベルの内容を時系列的に整理し直す訓練が対策の中心になります。
哲学科|評価の観点が公開された小論文と、幅広い語句説明
哲学科の解答例では、小論文の評価の観点が具体的に示されています。設問Aは「(1)文章が明晰である(2)問われていることに関する見解が示されている(3)その見解が自らの見解になっている(4)見解の理由が示されている」の4点、設問Bはこれに加えて「適切な具体例が示されている」ことが評価されます。内容の正しさより、明晰さ・自分の見解であること・理由の提示・具体例という「答案の型」が明示的に評価対象になっている点は、対策の優先順位を決めるうえで重要です。
語句説明では、令和8年度は「(ヒュームにおける)因果」「社会契約」「(原始仏教における)縁起」「宗教画」「ロマン主義」「浮世絵版画」という6つのテーマが解答例として公開されています。西洋哲学・宗教学・美術史・日本美術史と幅広い分野から出題されるため、代表的な概念を100〜150字程度で説明する練習を、分野を絞らずに積んでおく必要があります。
神道文化学部|課題図書に基づく知識問題と時事的な論述
神道文化学部の筆記試験は大問2つで構成されています。大問1は語句の穴埋め(漢字の書き取りを含む12問程度)と、神社の公共性・公益性についての論述です。解答例では、人口集中・過疎化・高齢化が進む地域社会の中で、神社が交流の場・避難場所・保育施設運営など社会貢献の役割を果たしている点を論じる内容が示されています。これは前述の課題図書(『プレステップ神道学』)の内容と直結するテーマです。
大問2はユダヤ教・キリスト教に関する知識問題(「過越の祭」「イースター(復活祭)」等)と、死生観についての論述で構成されています。課題図書のもう一方(『プレステップ宗教学』)の範囲に対応しており、指定された2冊を範囲通りに読み込んでおけば、知識問題・論述問題の両方に対応できる設計になっています。
法学部|フランスの高等教育制度と積極的差別是正措置を扱う英文
法学部の教養科目試験は、フランスのグランゼコール(パリ政治学院)における学生選抜制度と、教育機会の多様性を確保するための積極的差別是正措置(アファーマティブ・アクション)を扱う英文が題材でした。解答例からは、英文の内容説明・該当箇所の指摘・アメリカにおける積極的差別是正措置の歴史的展開(1961年の提唱、1969年のニクソン政権下での「フィラデルフィア計画」など)・賛成論と反対論の整理、という5問構成であることが確認できます。社会的なテーマの英文を正確に読み、内容を日本語で説明・要約する力が問われています。
経済学部|コメと野菜の価格高騰、政府備蓄米放出をめぐる総合問題
経済学部の総合問題は、コメと野菜の価格高騰、および政府備蓄米の放出政策を題材にした時事的な出題でした。解答例からは、コスト上昇分を価格に転嫁する仕組みの説明、需要の価格弾力性が低い品目(贅沢品ではなく生活必需品)を選ぶ設問、産地リレー(気候の異なる複数産地から集荷し年間を通じて供給を安定させる仕組み)の説明、「適正な価格」をめぐる農林水産省と論者の見解の違い、コメと野菜で価格変動の要因が異なる理由(貯蔵可能性の違いなど)、政府備蓄米放出の目的と農家への影響、という9問構成が確認できます。経済学の専門用語を暗記する試験ではなく、時事的なデータや資料を読み解いて自分の言葉で説明する力が問われる形式です。
法学部の英語重視は令和3年度から一貫している
当サイトで確認できた範囲では、法学部の英語重視という傾向は近年に始まったものではありません。令和3年度(2021年度)の法学部編入試験でも、試験科目は英文読解でした。当時の問題は、法哲学者Raymond Wacks(レイモンド・ワックス)の著書『Law: A Very Short Introduction』(Oxford University Press、2015年第2版)を出典とする英文を読み、下線部の内容説明・語句の指す意味を明確にした和訳・対立する見解の整理などを問う設問構成でした。出典として大学が公開している書誌情報の範囲でお伝えすると、生命倫理(妊娠中絶や安楽死)をめぐる法的・倫理的な対立を扱った文章です。令和8年度の教養科目試験(社会に関する英文の和訳)と形式・性格が共通しており、法学部を志望する場合は英文読解・和訳の練習を継続的に積んでおくことが遠回りに見えて最短の対策だとわかります。
過去問から導ける学習の順番
ここまでの情報をまとめると、國學院大學の編入対策は次の順番で進めるのが合理的です。
- 志望学科の過去問(問題・解答例)を大学の公開ページから入手し、時間を計って解く
- 公開されている解答例・評価の観点と自分の答案を照合し、ずれを書き出す
- 外国語文化学科・経済学部を志望する場合は、出願要件である英語スコアづくりを最優先で進める
- 神道文化学部を志望する場合は、指定された課題図書2冊を範囲通りに読み込む
- 史学科・哲学科の語句説明は、幅広い分野から代表的な概念を選び、100〜150字前後でまとめる練習を積む
- 法学部を志望する場合は、小論文対策ではなく英文読解・和訳の練習に時間を集中させる
なお本節で扱った出題テーマ・解答例・評価の観点は、いずれも國學院大學が公開している令和8年度(法学部の一部は令和3年度)の過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。
単位認定と修業年限も確認しておく
編入は合格したあとにも確認事項があります。國學院大學の学士入学・一般編入学試験要項には「単位認定について」という独立した章があり、前在籍大学・短期大学で修得した単位がどこまで認定されるかが学部ごとに示されています。
| 区分 | 卒業に要する単位 | 文・法学部 | 神道文化学部 | 経済学部 |
|---|---|---|---|---|
| 専門教育科目 | 64単位(経済学部74単位) | 認定しない | 10単位を上限に認定する | 10単位を上限に認定する |
| 共通教育科目 | 36単位 | 34単位を上限に認定する | 36単位を一括認定する | 34単位を上限に認定する |
| その他要卒単位 | 24単位(経済学部14単位) | 24単位を上限に認定する | 24単位を一括認定する | 14単位を上限に認定する |
この表から読み取れる最大の注意点は、文学部・法学部は前在籍大学で修得した専門教育科目の単位を一切認定しないという点です。神道文化学部・経済学部は10単位を上限に認定されますが、文・法学部は分野を問わず専門科目の単位認定がありません。つまり文学部・法学部への編入は、前籍でどれだけ関連分野を学んでいても、専門科目については実質的に3年次からあらためて履修し直す前提になります。共通教育科目・その他要卒単位は一定数認定されるため、在学期間(2年以上4年以内)で無理なく卒業できるかどうかは、この単位認定の条件を踏まえて検討してください。
併願をどう組むか
國學院大學の一般編入学試験は、文学部・法学部が11月15日、経済学部・神道文化学部が第1次選考10月18日・第2次選考11月15日という日程です。他大学との併願を考える場合、この日程と重ならない大学を選ぶ必要があります。
併願校を選ぶ際の実務的なコツは、出題形式が近い大学を組み合わせることです。國學院大學法学部のように英文読解・和訳が中心の大学、史学科のように地理歴史の知識をもとにした論述が中心の大学など、形式ごとに練習を使い回せる組み合わせを探すと準備の負担が軽くなります。
関東圏で3年次編入を実施している私立大学については、関東の有名私立大学で3年次編入できる大学一覧!【文系編】で整理しています。併願先の候補を洗い出す際に参照してください。また、國學院大學法学部の編入試験については、当サイトで【大学編入】これでわかる!國學院大学法学部の傾向と対策を別途まとめています。英文読解の対策の進め方など、より詳細な内容はそちらを参照してください。
よくある質問
國學院大學の編入は難しいですか。
学科と年度によって大きく異なります。令和8年度の一般編入学試験の実績では、法律学科が志願7名に対して合格0名、日本文学科が志願6名に対して合格2名(3.0倍)でした。一方、令和7年度は史学科が志願4名に対して合格4名(全員合格)と、年度によって振れ幅が大きいのが実態です。「國學院大學の編入」とひとくくりにできる難易度は存在しません。
國學院大學の編入の倍率はどれくらいですか。
一般編入学試験のみの実績で、令和8年度は全体で志願25名・最終合格4名、令和7年度は志願20名・最終合格9名でした。学科別の内訳は本文の表を参照してください。学科単位では志願者が1桁台のことが多く、単年度の倍率だけで判断するのは危険です。
2年次から編入することはできますか。
できません。國學院大學の学士入学試験・一般編入学試験は、文学部・神道文化学部・法学部・経済学部のすべてが3年次編入のみです。2年次で編入したい場合、國學院大學の一般編入学試験は選択肢に入りません。
英語の対策はどれくらい必要ですか。
志望学科によります。外国語文化学科と経済学部(経済学科・経営学科)はCEFR B1以上の英語スコアが出願要件で、試験当日に英語の筆記試験はありません。法学部は試験科目そのものが英文の和訳です。日本文学科・中国文学科・史学科・哲学科・神道文化学部には、英語に関する出願要件・試験科目はありません。
外国語文化学科の入試はどんな内容ですか。
専門科目試験は課されず、出願時に提出するCEFR B1以上の英語スコア証明書と、英語による質疑応答を含む面接試験のみで選考されます。まず英語スコアを確定させることが最優先です。
過去問はどこで手に入りますか。
國學院大學が「過去問題および解答の公開について」というページで、学士入学・一般編入学試験を含む多くの入試区分の過去問題(PDF)と大学作成の解答例を公開しています。令和7年度・令和8年度分が学部・学科別に確認できます。
神道文化学部に編入すると神職資格は取れますか。
取得は保証されません。神道文化学部の神職資格課程は4年間の履修と神社実習を前提としたカリキュラムで、要項は「学士入学・一般編入学者(修業年限2年)については、月曜〜金曜5・6・7限および土曜日の受講のみでは、卒業時の神職資格取得は保証されません」と明記しています。資格取得を目指す場合は、卒業後の科目等履修を含めた計画が必要です。
短期大学からでも國學院大學に編入できますか。
できます。一般編入学試験の出願資格の一つに「日本の短期大学または高等専門学校を卒業した者(卒業見込みを含む)」が明記されています。もう一つの出願資格は「4年制または6年制大学で2年次を修了し、卒業要件単位62単位以上を修得した者」です。
「学士入学」と「一般編入学」の違いは何ですか。
学士入学試験は、すでに学士の学位を持つ(または取得見込みの)方が、卒業した学科とは異なる分野を学ぶための制度です。一般編入学試験は、短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)者、または4年制大学に2年以上在学し62単位以上を修得した方が対象です。現在他大学・短大に在籍中で編入を考えている方は、基本的に一般編入学試験が対象になります。
出願期間はいつですか。
2027年度は、文学部・法学部が2026年10月5日(月)〜10月9日(金)、経済学部・神道文化学部が2026年9月28日(月)〜10月2日(金)です。経済学部・神道文化学部のほうが1週間ほど早く締め切られる点に注意してください。
出願にはどんな書類が必要ですか。
入学志願票のほか、出願資格を証明する卒業(見込み)証明書または在籍証明書、単位成績証明書(履修中・取得見込みの単位がある場合は履修登録証明書等も)が必須です。加えて神道文化学部・法学部・経済学部の志願者は「活動レポート」(過去3年間程度で主体的に取り組んだ活動を800字以内で記述)、外国語文化学科・経済学部の志願者はCEFR B1以上の英語スコア証明書の提出が必要です。書類に不備がある場合は出願が受け付けられないため、要項の記入例を確認しながら早めに準備してください。
学費はどれくらいかかりますか。
令和8年度参考の金額で、文学部・経済学部・法学部・神道文化学部いずれも初年度合計1,265,300円(入学金240,000円・授業料760,000円・施設設備費210,000円・維持運営費10,000円・諸費45,300円)です。國學院大學出身者は諸費の一部(若木学友会入会金・院友会入会金)が減免されます。
まとめ
國學院大學の編入学試験について、要項と実績データから確認できることを整理します。
まず、学士入学・一般編入学試験を実施しているのは文学部(日本文学科・中国文学科・外国語文化学科・史学科・哲学科)・神道文化学部・法学部・経済学部の4学部で、すべて3年次編入のみです。人間開発学部・観光まちづくり学部は対象外です。
次に、試験科目は学科によってまったく性格が違います。日本文学科は古文、中国文学科は漢文という語学の知識問題、史学科は6テーマから1つを選ぶ論述、哲学科は小論文と語句説明、法学部は英文和訳、経済学部は資料読解型の総合問題、外国語文化学科は専門科目試験なしで英語スコアと面接のみ、神道文化学部は課題図書指定の筆記試験です。「國學院大學の編入対策」とひとくくりにはできません。
そして倍率については、令和7年度・令和8年度ともに学科単位では志願者が1桁台にとどまり、年度による振れ幅が大きいのが実態です。史学科は令和7年度全員合格・令和8年度合格者なしという極端な例もあり、単年度の数字だけで難易度を判断すべきではありません。
最後に、國學院大學は多くの入試区分について過去問題と大学作成の解答例をあわせて公開しています。神道文化学部のように課題図書まで指定している学部もあり、事前に何を読んでおけばよいかが明確になっている点は、編入試験としては恵まれた環境です。まず志望学科の過去問を1年分確認し、大学が公開している評価の観点と自分の答案を照合するところから始めてください。
加えて、単位認定・学費・出願書類といった合格後・出願前の実務面にも学部ごとの違いがあります。文学部・法学部は前籍の専門教育科目を一切認定しない一方、神道文化学部・経済学部は10単位を上限に認定されるなど、在学期間中の負担にも直結する条件です。試験対策だけでなく、こうした制度面もあわせて確認したうえで出願計画を立ててください。
本記事の数値は國學院大學が公表する2027年度学士入学・一般編入学試験要項および令和7年度・令和8年度の志願・合格者数一覧に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず國學院大學が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。
國學院大學に編入した合格者の声
当サイトでは、実際に國學院大學法学部へ編入した方のインタビュー記事や、体験記を公開しています。試験科目や日程だけではわからない、対策の進め方や当日までの過ごし方はこちらを参照してください。
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