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国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科「春入試」の傾向と対策

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国際基督教大学大学院(ICU大学院)アーツ・サイエンス研究科の「春季選考」とは、2027年4月入学を目指す博士前期課程・博士後期課程の出願区分のひとつで、例年11月中旬から下旬にかけて出願を受け付け、翌年2月上旬にオンライン面接を行う入試です。ネット上では「国際基督教大学 アーツ・サイエンス研究科 春入試」と検索されることも多いため、本記事でも春入試という通称に触れつつ、正式名称である「春季選考」に表記を統一して解説します。

ICU大学院アーツ・サイエンス研究科には、同じ4月入学のなかに「秋季選考」と「春季選考」という2つの出願機会があり、さらに9月入学のための選考も別に用意されています。春季選考は4月入学を目指す2回目のチャンスにあたる区分で、秋季選考の出願・準備が間に合わなかった人や、卒業研究の完成を待ってから研究計画書を練り上げたい人に向いています。選考方法は書類選考とオンライン面接のみで、他大学院で一般的な専門科目・外国語の筆記試験は課されません。この点は、独学での対策範囲を考えるうえでも重要な前提になります。

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この記事は、外部の大学から進学・転身を考えている社会人や学部生、働きながら研究の道を目指す方に向けて、ICU大学院アーツ・サイエンス研究科の春季選考について、出願資格・出願期間・試験日程・出願書類・専攻ごとの募集人員・合否を分けるポイント・出願までの逆算スケジュールを、ICU公式の最新募集要項に基づいて整理したものです。ICU大学院は日本語と英語のバイリンガル教育を基礎に、学部の垣根を越えたリベラルアーツ教育の理念を大学院段階でも引き継いでいる研究科であり、専攻をまたいだ学際的な研究環境に関心がある人にとっては、他の国内大学院とは異なる選択肢になります。特に、専門科目の筆記試験対策よりも研究計画そのものの練り上げに時間を使いたい人、社会人経験や海外での学びを研究に生かしたい人にとっては、選考方式自体が大きな判断材料になるはずです。

本記事の日程・金額・出願資格は、ICUが2026年5月に公表した2027年度学生募集要項に基づいています。募集要項の内容は年度により変わるため、実際に出願する際は必ず最新の募集要項をICU公式サイトで確認してください。出願資格や日程の細部は年度ごとに更新されるため、本記事では2027年度募集要項の内容を出典URLとともに示しながら解説します。それでは、春季選考の全体像から見ていきましょう。

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目次

ICU大学院アーツ・サイエンス研究科「春季選考」とは何か

4月入学の中にある「秋季選考」と「春季選考」という2つの出願機会

ICU大学院アーツ・サイエンス研究科の入試は、大きく分けて「4月入学」と「9月入学」の2種類があります。さらに4月入学は、出願時期が早い「秋季選考」と、出願時期が遅い「春季選考」の2回に分かれているのが特徴です。同じ2027年4月に入学する学生でも、出願する回によって出願期間も面接日も合格発表日もまったく異なります。春季選考は、2027年4月入学のための2回目の出願機会にあたります。

秋季選考が前年8月に出願を締め切るのに対し、春季選考は前年11月まで出願を受け付けます。学部の卒業論文や修士論文の完成が遅れがちな12月・1月の忙しい時期を過ぎてから、直近の成果を研究計画書に反映して出願できる点が春季選考の実務上のメリットです。逆に、秋季選考より合格発表が遅くなる(春季選考は2月中旬)ため、入学手続や引っ越し、退職手続などの準備期間は短くなります。どちらの選考区分を選ぶかは、単純な「早い・遅い」ではなく、自分の研究計画書がいつ仕上がるか、TOEIC等のスコアがいつ揃うかという準備の実態から逆算して決めるのが現実的です。

選考方法は書類選考と面接のみ、専門科目の筆記試験はない

ICU大学院アーツ・サイエンス研究科の入学者選抜は、「日本語または英語で提出される書類の精査(書類選考)および十分な時間をかけた面接」によって行われます。第一次選考が書類選考、第一次選考を通過した人だけが第二次選考(オンライン面接試験)に進む二段階方式です。専門科目の学力を問う筆記試験は課されません。これは、外国語(数学・専門科目)の筆記試験がある一般的な大学院入試と大きく異なる点で、対策の重心が「専門知識の暗記」ではなく「研究計画書の完成度」と「面接での受け答え」に置かれることを意味します。

専攻・専修は、博士前期課程に心理・教育学専攻、公共政策・社会研究専攻、比較文化専攻、理学専攻の4専攻、博士後期課程にアーツ・サイエンス専攻が設置されています。志望する専攻・専修は出願時に選択する必要があり、後から変更することは前提とされていないため、出願前に各専攻に所属する教員の研究分野や開講科目をよく確認しておくことが重要です。専攻選びの視点は、東京大学大学院 総合文化研究科の外部院試を徹底解説で扱っている「学際的な研究科での専攻・コース選び」の考え方も参考になります。

他の国内大学院との違い

国内の多くの大学院では、外国語(英語)と専門科目の筆記試験を課したうえで、面接や口述試験を組み合わせる選考方式が一般的です。ICU大学院アーツ・サイエンス研究科は、筆記試験を行わず書類選考と面接だけで合否を判定するという点で、国内では比較的珍しい選考方式を採っています。専門科目の暗記量で評価される試験ではない分、研究計画の独自性や、これまでの学修・研究活動の実績、面接での説明力といった「書類と対話」で伝わる要素の比重が相対的に大きくなります。学部時代の専門と大学院での研究テーマを大きく変えたい人や、社会人経験を研究に生かしたい人にとっては、専門科目の再受験対策が不要な分、挑戦しやすい選考方式ともいえます。

ICUの建学理念と大学院教育の位置づけ

ICUは「神と人とに奉仕する」ことを理念に、国際性への使命、キリスト教への使命、学問への使命という三つの使命を掲げ、学問分野間の境界を越えたリベラルアーツ教育を実践してきた大学です。大学院はこの理念の上に、学部で培った学術知識をさらに専門的な研究へと発展させる場として設置されています。入学者選抜においても、専門分野の知識だけでなく、学問分野を横断する主体的な研究能力・問題解決能力を備えた学生を求める姿勢が、書類選考と面接を重視する選抜方法に表れています。

すでに修士号を持つ人向けの「研究生」制度

本科学生とは別に、すでに修士の学位を取得している者(またはこれに準ずる者)を対象とした「研究生」という在籍種別も用意されています。研究生は本科学生と異なり学位取得を目的とせず、研究科において特定の授業科目を履修したり、研究指導を受けたりすることを目的とする制度です。出願資格は博士後期課程本科学生に準じ、選考は書類選考のみ、出願・選考の日程は本科学生の春季選考・秋季選考のスケジュールに準じます。本記事では主に学位取得を目指す本科学生の春季選考を中心に解説します。

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出願資格|誰が春季選考を受けられるか

博士前期課程(修士)の出願資格

博士前期課程本科学生の出願資格は、学校教育法第83条に定める大学を卒業した者(2027年4月入学の場合、2027年3月末までの卒業見込みを含む)を基本に、学位授与機構による学士取得者、海外で16年の学校教育課程を修了した者など、あわせて11区分が定められています。大卒(見込み)であれば出身学部や専攻を問わず出願できるのが基本の考え方で、文系・理系の別なく応募が可能です。心理学部出身者が公共政策・社会研究専攻を志望したり、経済学部出身者が比較文化専攻を志望したりといった、学部と大学院での専攻の組み合わせも珍しくありません。

大学を卒業していなくても、大学に3年以上在学し優れた成績で所定の単位を修得した人向けの早期出願資格(いわゆる飛び入学に近い制度)や、22歳に達した人を対象とする個別の入学資格審査制度もあります。個別審査を利用する場合は、春季選考志願者は2026年9月30日必着で所定の申請書類をICU大学院事務グループへ提出し、事前に資格審査を受ける必要がある点に注意してください。この事前審査の締切は出願期間そのものより2ヶ月近く早いため、大学卒業という一般的なルートに当てはまらない人ほど、早めにICU大学院事務グループへ相談しておく必要があります。このほか、修業年限4年以上の専修学校専門課程のうち文部科学大臣が指定するものを修了した人や、すでに他の大学院に入学しており本大学院で教育を受けるにふさわしい学力があると認められた人も出願資格に含まれており、大学卒業という単線的なルート以外にも複数の出願経路が用意されていることが分かります。自分がどの区分に該当するか判断に迷う場合は、出願前にICU大学院事務グループへ直接問い合わせておくと安全です。

博士後期課程(博士)の出願資格

博士後期課程本科学生の出願資格は、修士の学位または専門職学位を有する者(2027年4月入学の場合、2027年3月末までの取得見込みを含む)を基本に、海外の大学院で相当する学位を取得した者、国際連合大学の課程を修了し修士相当の学位を得た者など7区分が定められています。修士号を持たない場合でも、24歳に達した人を対象とする個別の入学資格審査制度があり、春季選考志願者は同じく2026年9月30日必着での事前申請が必要です。

外国籍の方が注意すべき在留資格の条件

春季選考には、外国籍の方に固有の制約があります。日本国籍を有しない者で、入学時までに有効な中長期の在留資格(「留学」「永住」等)を保持しない場合、春季選考には出願できません。「短期滞在」の在留資格しか見込めない場合も出願不可です。この条件に該当する場合は、4月入学の秋季選考、または9月入学選考への出願を検討する必要があります。ビザの取得見込みが不確実な段階で春季選考の出願準備を進めてしまうと、出願自体が受理されないおそれがあるため、早い段階で自分の在留資格の見通しを確認しておきましょう。合格後は、ICUが業務委託する行政書士法人経由で在留資格認定証明書(CoE)の代理申請が行われる仕組みも用意されていますが、CoE申請関係書類の提出締切は他の入学手続よりも早く設定されているため、パスポートなど時間のかかる書類は前もって準備しておく必要があります。

障害のある志願者への合理的配慮

ICU大学院は「障害学生支援に関する基本方針」に基づき、視覚障害・聴覚障害・肢体不自由・病弱その他の障害がある志願者に対して、受験時の合理的配慮を行う制度を設けています。配慮を希望する場合は出願前に所定の申請書と医師の診断書を提出する必要があり、4月入学春季選考の申請書類提出締切は2026年10月16日(金)です。これは出願期間そのものより1ヶ月近く早い締切のため、配慮が必要な場合はまず電話またはメールでICU大学院事務グループに問い合わせることから始めましょう。

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出願期間・試験日程|2027年度春季選考のスケジュール

出願期間と第一次選考(書類選考)

2027年度(2027年4月入学)春季選考の出願期間は、2026年11月13日(金)10:00から11月27日(金)17:00(日本時間)までです。この2週間のうちに、検定料の支払い、エントリーフォームでの必要事項の入力、志願者提出書類のアップロードをすべて完了させる必要があります。第三者機関(出身大学等)から直送してもらう証明書類は、出願期間内にICUへ到着するよう早めに手配を依頼しておくことが重要です。出願が正しく受理されると、エントリーフォームに登録したメールアドレスに受験番号とともに出願手続完了通知が届くため、必ず内容を確認しておきましょう。出願期間中の日時はすべて日本時間(JST)基準で表記されているため、海外在住で出願準備を進める場合は、自分の居住地とのタイムラグを踏まえて締切に余裕を持たせておく必要があります。

第一次選考(書類選考)の結果は、2027年1月28日(木)午前11時(日本時間)に通知されます。通過者の受験番号はICU公式サイトの「ADMISSIONS>大学院>最新情報」ページに掲載される方式で、個別に電話や郵送で通知されるわけではありません。出願から結果通知までは約2ヶ月あるため、この期間は面接に向けた準備期間として活用できます。

第二次選考(面接試験)と合格発表

第一次選考を通過すると、第二次選考としてオンライン面接試験に進みます。春季選考の面接日は2027年2月2日(火)、予備日は2027年2月4日(木)です。面接の詳細な日時は、第一次選考通過者にのみ、出願時に登録したメールアドレス宛に個別に案内されます。予備日は大規模災害等でICUが面接日の実施を困難と判断した場合にのみ使用されるもので、個々の志願者の都合による日程変更は認められていません。合格発表は2027年2月16日(火)午前11時(日本時間)です。合格発表と同時に、合格通知書と入学手続書類が登録メールアドレス宛に送信され、4月の入学までにこれらの入学手続を完了させる必要があります。

以下に、春季選考のスケジュールを一覧化しました。出願準備のカレンダーとして活用してください。

選考ステップ日時(日本時間)
出願受付開始2026年11月13日(金) 10:00
出願受付締切2026年11月27日(金) 17:00
第一次選考(書類選考)結果通知2027年1月28日(木) 午前11時
第二次選考(オンライン面接試験)2027年2月2日(火)、予備日2月4日(木)
合格発表2027年2月16日(火) 午前11時

出願期間の終了時刻は17時ちょうどに設定されており、締切後の手続きは一切受け付けられません。オンライン出願は当日にアップロードの不具合や通信トラブルが起きることも珍しくないため、余裕を持って前日までに全ての提出を終えておくことを強くすすめます。また、面接試験がオンライン実施であることも、この選考の大きな特徴です。会場までの移動を考える必要がない一方で、志願者側が安定した通信環境・静かな面接スペース・カメラとマイクの動作確認を自分で整えておく責任があります。

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選考方法と出願書類|研究計画書・卒業論文要旨まで

出願書類一覧(必須・任意)

ICU大学院の出願手続は、大きく3つのステップで進みます。まず募集要項を熟読して出願資格・出願書類を確認したうえで、出身大学や推薦者など第三者に証明書・推薦状の発行を依頼します。次に、志願者自身が提出する願書や研究計画書などの書類を準備します。最後に、出願受付期間内に検定料の支払いとエントリーフォームでの書類アップロードを完了させます。出願手続やその後の合格発表はすべてオンラインで行われるため、スマートフォンやタブレットではなく、推奨環境を満たすパソコンを事前に用意しておくことも必要です。願書(Excel形式)の入力にはMicrosoft Office Excelが必要になるため、あらかじめ最新版を用意しておきましょう。博士前期課程本科学生の出願書類は、大きく「第三者機関から発行される書類」と「志願者自身が提出する書類」に分かれます。出身大学発行の成績証明書と卒業(見込)証明書は英文1通ずつ必須で、出身大学から直接ICUへ送付してもらう必要があります。志願者本人が電子ファイルを転送する形での提出は認められていません。証明書は原則としてメールでの電子ファイル送付、またはParchment等のデジタル証明書プラットフォーム経由での共有が想定されており、それが難しい場合に限り郵送での直送が案内されています。

志願者が自分で提出する書類には、願書(Excel形式・所定様式)、顔写真、研究計画書とその英文要旨、卒業論文の写しとその英文要旨があります。これらはすべて「エントリーフォーム」からPDF等でアップロードする方式で、アップロードできるファイルの合計サイズは5MBまでという制限があるため、画像や図表を多く含む論文写しは事前にファイルサイズを圧縮しておく必要があります。外国籍の方はパスポートのコピーも必須で、日本国内に在住している場合は在留カードのコピー(表と裏)もあわせて提出します。推薦状は任意提出ですが、提出する場合は推薦者自身がICU大学院指定のオンラインフォーム上で提出する仕組みになっており、志願者が代理で提出することはできません。顔写真については、出願前3ヶ月以内に撮影した無帽・無背景・正面向きの写真であることが求められ、加工により本人確認ができない場合は面接試験を受験できないという規定もあるため、証明写真の準備は軽視できません。

博士後期課程で追加される出願書類

博士後期課程に出願する場合は、博士前期課程とは提出書類が一部異なります。修士課程の成績証明書・修了(見込)証明書に加えて、指導を希望する教員から得る「入学後指導内諾確認書」が必須になる点が博士前期課程との大きな違いです。出願に先立ち、研究指導を仰ぎたい教員と直接連絡を取り、内諾を得ておく必要があります。また、出版済みの学術論文や学会発表論文の写しがある場合は、該当者のみ提出することになっています。研究生として出願する場合も、博士後期課程本科学生に準じた出願資格・出願書類が求められ、2通以上の推薦状が必須である点が本科学生(推薦状任意)との違いです。

出願書類チェックリストと不備防止

出願書類は、①第三者機関から発行され直送される書類(成績証明書・卒業証明書・推薦状など)と、②志願者自身がエントリーフォームからアップロードする書類の2系統に分かれるため、それぞれ異なる締切管理が必要になります。第三者機関からの直送は依頼から到着まで数週間かかることも珍しくないため、出願期間が始まる前の段階で手配を終えておくのが安全です。書類に不備があると入学選考自体を受けられない規定になっており、提出済み書類の返却・差し替えも一切認められません。募集要項に添付されている出願書類チェックリストを使い、提出直前に必須書類が揃っているか一つずつ確認する作業を、出願締切の数日前には終えておくことをおすすめします。

研究計画書の字数制限とルール

出願書類の中でも特に重要なのが研究計画書です。募集要項には「研究計画書は選考の際の重要な資料となるので、研究の課題、目的、背景、方法、意義等についてできるだけ具体的に記入すること」と明記されています。字数の規定は和文4,000字以内、または英文3,000ワード以内で、この字数制限には参考文献リストなどは含まれません。加えて、この研究計画書本文とは別に、英文1,000ワード以内の英文要旨も提出が必須です。和文の要旨は任意提出とされています。研究計画書は必ず出願者自身が作成する必要があり、剽窃チェックが行われることも明記されています。研究計画書全般の組み立て方は研究計画書の書き方と例文|大学院入試で評価される構成で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

検定料・学費と支払い方法

検定料は本科学生が35,000円、研究生が22,000円です。これとは別に、本科学生1,005円、研究生762円の事務手数料が加算されます。支払い方法はクレジットカード(VISA・Master・JCB・AMERICAN EXPRESS)のみで、受験生本人名義のカードでなくても構いません。出願期間最終日の17時までに支払いを完了する必要があり、一度支払った検定料・事務手数料は事情の如何にかかわらず返還されません。合格後にかかる学費についても事前に把握しておくと、入学手続をスムーズに進められます。入学金は300,000円(ICUで学士の学位を取得した者は150,000円に軽減)で、博士前期課程(心理・教育学/公共政策・社会研究/比較文化専攻)の年間授業料は906,000円、施設費は345,000円です。理学専攻は授業料は同額ですが、施設費が459,000円となります。研究生の入学金は本科学生の半額です。経済的に修学が難しい学生向けには、博士前期課程を対象とした「トーチリレー大学院新入学生奨学金」など複数の奨学金制度も用意されており、入学初年度の授業料・施設費の一部または全部が減免される仕組みです。この奨学金は大学院入学選考の出願期間中のみ応募を受け付けているため、出願書類の準備と同時進行で応募を検討する必要があります。

2年間でかかる学費の目安

博士前期課程は標準修業年限2年のため、入学金と2年分の授業料・施設費の合計は3専攻で約280万円、理学専攻で約303万円が目安になります(入学金300,000円+年間授業料906,000円と施設費345,000円[理学専攻459,000円]を2年分)。2027年度から2029年度までは授業料・施設費の金額が据え置かれることが公表されているため、在学中に大きく学費が変動する可能性は低いといえます。ICUで学士の学位を取得した人は入学金が150,000円に軽減され、修士の学位を取得した人が博士後期課程に進学する場合は入学金が免除される規定もあります(いずれも取得後5年以内などの条件あり)。

区分検定料事務手数料
本科学生(博士前期・博士後期)35,000円1,005円
研究生22,000円762円
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秋季選考・9月入学選考との違い|どの選考区分を選ぶべきか

3つの選考区分の日程比較

ICU大学院アーツ・サイエンス研究科には、2027年4月入学のための「秋季選考」「春季選考」と、2027年9月入学のための「9月入学選考」の3つの区分があります。出願資格・選考方法・専攻の募集人員はどの区分でも共通ですが、出願期間と入学時期が異なります。3区分の日程を比較すると、次のようになります。

選考区分入学時期出願期間面接試験合格発表
秋季選考2027年4月2026年8月6日〜8月20日2026年9月29日(予備10月3日)2026年10月14日
春季選考2027年4月2026年11月13日〜11月27日2027年2月2日(予備2月4日)2027年2月16日
9月入学選考2027年9月2027年2月17日〜3月3日2027年4月17日(予備4月20日)2027年5月18日

春季選考を選ぶメリットと注意点

秋季選考は出願が2026年8月と早いため、卒業論文や修士論文がまだ完成していない段階で研究計画書を仕上げる必要があります。一方、春季選考は出願が11月末までのため、直近の研究の進捗を研究計画書に反映してから出願できるという利点があります。TOEICなど英語能力試験のスコアを出願期間最終日から2年以内で用意すればよい点も、秋季選考より準備期間に余裕が生まれる要因です。

反面、春季選考は合格発表が2月中旬になるため、4月の入学までに入学手続・住居の確保・(該当する場合は)在留資格の手続を短期間で終える必要があります。外国籍の志願者で在留資格に不安がある場合は、前述の通りそもそも春季選考自体に出願できないため、秋季選考または9月入学選考を検討してください。9月入学選考は出願がさらに先の2027年2月からとなり、入学も半年遅れる代わりに、卒業論文完成後にじっくり準備できる区分です。なお、ICUは選考区分ごとの実質倍率や合格者数を公式には公表していません。倍率という数字に一喜一憂するよりも、募集要項に明記されている評価基準(研究計画書の具体性、研究方法や意義の説明力)を一つずつ満たしていくことが、対策の方向性としては現実的です。社会人として在職中に出願を考えている場合は、退職・異動のタイミングと合格発表の時期がどうしても連動するため、勤務先との調整期間も逆算に含めて選考区分を検討する必要があります。目安としては、卒業論文や実務の区切りが11月に間に合うなら春季選考、8月時点で準備が整うなら秋季選考という単純な基準で考えると判断しやすくなります。海外在住で日本国内の大学を卒業見込みの人や、在留資格の切り替えに時間がかかりそうな人は、9月入学選考まで含めた3区分のどれが現実的かを、パスポートやビザの見通しとあわせて早めに整理しておくとよいでしょう。

3学期制のカレンダーと入学後の学修

ICU大学院は一年を春・秋・冬の3つの学期に分ける3学期制を採用しています。春学期は4月1日〜8月31日、秋学期は9月1日〜11月30日、冬学期は12月1日〜3月31日で、7月〜8月は夏休みにあたります。4月入学の場合は春学期からのスタートとなり、9月入学の場合は秋学期からのスタートになります。授業は日本語または英語で行われますが、専修によっては大半の授業が英語で開講されており、公共政策・社会研究専攻の複数の専修では高度な英語運用能力が実質的に求められる点は、入学後の学修イメージとして押さえておきたいポイントです。日本語力に不安がある入学者向けには、希望者が任意で履修できる日本語教育プログラム(JLP)も用意されていますが、これは学位取得に必要な単位には算入されない点に留意してください。

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専攻・専修別の募集人員と特色|心理・教育学/公共政策・社会研究/比較文化/理学

心理・教育学専攻と公共政策・社会研究専攻

心理・教育学専攻は募集人員28名で、教育学・心理学・言語教育の3専修に分かれます。過去の研究や先人の営みを相対化し、自らの問題意識を確立して考え抜く姿勢を重視するとされており、学際的に知の探求と実践に取り組み、複眼的視野を保ちながら創造的提案という形で社会へ貢献しようとする学生を求める専攻です。修得する学位はいずれの専修も修士(教育学)です。

公共政策・社会研究専攻は募集人員30名と最も規模が大きく、政治・国際研究(行政学または国際関係学)、社会文化分析、メディアと言語、公共経済学、平和研究の5専修があります。多くの授業が英語で開講されるため、高度な英語運用能力が求められる専修が多い点が特徴で、特に社会文化分析、メディアと言語、平和研究は英語での議論を前提としたカリキュラムが組まれています。取得できる学位は専修によって異なり、行政学分野は修士(行政学)、国際関係学分野は修士(国際関係学)、社会文化分析は修士(社会文化分析)、メディアと言語は修士(メディアと言語)、公共経済学は修士(公共経済学)、平和研究は修士(平和研究)です。

比較文化専攻と理学専攻

比較文化専攻は募集人員17名で、日本文化研究と超学域文化研究の2専修に分かれ、いずれも修士(比較文化)の学位が授与されます。世界の多様な文化を比較・検証し、国籍や文化の垣根を越えて自立的な研究を深めていく学生を求める専攻で、リベラルアーツの精神と人文学の訓練を結びつけ、人類の未来に対する先見性と倫理観を備えた人材の育成を掲げています。理学専攻は募集人員9名で、数学・情報科学、物質科学、生命科学の3専修があり、修士(理学)が授与されます。少人数制を生かして教員と学生が密接にコミュニケーションを取りながら研究を進める点が特徴で、出願前にオープンキャンパス等で研究・実験環境を確認しておくことが推奨されています。理学専攻を志望する場合は、事前に研究内容について関係教員に相談し、入学後に希望する研究指導を受けられそうか確認しておくことが望ましいとされています。専攻・専修の選択は出願後に変更することが前提とされていないため、ICU公式サイトの教員一覧(ACADEMICS>教員一覧)で研究分野を確認したうえで出願先を決めるのが基本の進め方です。開講科目やシラバスは大学院共通の科目検索システムでも確認でき、入学後にどのような授業を履修することになるのかを事前にイメージしておくと、研究計画書の内容にも説得力が増します。

博士前期課程の履修構成(合計30単位)

博士前期課程のカリキュラムは、大学院共通科目から1科目2単位以上、専攻の専門基礎科目から2科目4単位以上、専修の専門教育科目から4科目8単位以上、専攻の専門教育研究科目から3科目6単位以上など、複数の科目群から履修することで合計30単位を修得する設計になっています。科目履修とあわせて研究指導を受け、主に1年次に授業科目を履修し、2年次に修士論文を作成する2年間の流れが標準です。指導教員は学期ごとに学業成績の推移を把握し、修了要件を満たすよう適宜助言する体制が取られています。

博士後期課程「アーツ・サイエンス専攻」

博士後期課程は専攻がひとつに統合されており、アーツ・サイエンス専攻として募集人員20名です。学位は博士(学術)が授与されます。研究者として自立して研究活動を行う能力と、専門的業務に従事するために必要な高度な研究能力・学識の獲得が教育方針として掲げられており、博士候補資格取得後は少なくとも3学期間の研究指導を受けたうえで、原則として外部学術雑誌への論文掲載を経て博士論文提出に至るカリキュラムが組まれています。博士後期課程の出願には、指導を希望する教員からの入学後指導内諾確認書の提出が必須になるため、出願前の段階で指導教員候補と直接連絡を取っておく必要があります。教育方針としては、研究者として自立して研究活動を行う能力と、学外での学問活動を活発に行い努力を惜しまず続けられる姿勢が求められており、博士候補資格取得までの過程で年次研究報告書の作成や、外部学術雑誌への論文掲載も視野に入れた指導が行われます。修士段階までの研究を博士研究としてどう発展させるかを、出願前の段階から具体的に描けているかどうかが、面接での説得力にも直結します。

課程専攻専修募集人員
博士前期課程心理・教育学専攻教育学/心理学/言語教育28名
公共政策・社会研究専攻政治・国際研究/社会文化分析/メディアと言語/公共経済学/平和研究30名
比較文化専攻日本文化研究/超学域文化研究17名
理学専攻数学・情報科学/物質科学/生命科学9名
博士後期課程アーツ・サイエンス専攻20名
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筆記試験がない選考で合否を分けるポイント|研究計画書と面接対策の考え方

研究計画書で評価されること

専門科目の筆記試験がない春季選考では、研究計画書が事実上もっとも比重の大きい選抜資料になります。募集要項が「研究の課題、目的、背景、方法、意義」を挙げていることから、単に興味のあるテーマを述べるだけでなく、先行研究を踏まえた課題設定、具体的な研究方法、その研究が学術的・社会的にどのような意義を持つのかまでを、限られた字数(和文4,000字または英文3,000ワード)の中で論理的に組み立てる必要があります。志望する専修の教員の研究分野と、自分の研究計画がどう接続するのかを明示することも、面接での質疑を見据えると欠かせない要素です。研究計画書は自分自身で作成することが前提で剽窃チェックが行われるため、他者の文章の引き写しや、生成AIによる下書きをそのまま提出することはリスクが高い点にも注意が必要です。

卒業論文要旨・面接での見られ方

卒業論文の写しと英文要旨(1,500ワード以内)の提出も必須です。卒業論文が課されなかった場合は、それに代わる単著の論文を提出する規定になっており、これまでの学修の中でどの程度の研究遂行能力を培ってきたかが確認されます。第二次選考の面接はオンラインで実施され、研究計画書・卒業論文要旨の内容を踏まえて、志望動機や研究の実現可能性、専修とのマッチ度合いなどが確認されると考えられます。面接は「十分な時間をかけて」実施されることが募集要項に明記されており、短時間の形式的な面接ではない点は準備の際に意識しておきたいポイントです。研究計画書に書いた内容について、なぜその方法を選んだのか、なぜ他大学院ではなくICUなのかを、自分の言葉で説明できるようにしておくことが重要になります。

英語力(TOEIC等)の扱いと免除規定

英語能力試験のスコアは、TOEICで提出する場合、公開テストスコア確認サービスを通じたオンライン提出が原則です。出願期間最終日から遡って2年以内に受験したスコアが有効で、Listening&Reading Testのスコアのみが対象になります(Speaking&Writing Testのスコアは認められません)。第一言語が英語である場合や、大学・大学院の全学年をすべて英語で履修し卒業(見込み)の場合は提出が免除されますが、ICU学部出身者はこの免除規定の対象外とされている点には注意が必要です。専攻・専修によって授業の大半が英語で行われるため、スコア提出が免除される場合でも、実質的な英語運用能力は入学後の学修に直結します。TOEFLやIELTSのスコアで代替することも可能で、海外受験でTOEICの直送手配ができない場合はこれらのスコアを検討するよう案内されています。GREなど大学院入学資格標準試験の結果は任意提出扱いですが、専攻によっては提出しておくことで研究能力のアピールにつながる場合もあります。面接では、研究計画書に書いた内容の掘り下げに加え、「なぜ他の大学院ではなくICUなのか」という志望理由の一貫性が確認されやすいポイントです。ICUのバイリンガル教育環境や、専攻をまたいだ学際的な研究体制など、自分の研究テーマとICUの教育方針がどう結びつくのかを、事前に自分の言葉で整理しておくと、面接本番での受け答えに芯が通ります。想定問答を準備する際は、研究計画書に書いた内容を丸暗記するのではなく、「なぜその問いを立てたのか」を短い言葉で説明できるように練習すると、面接官からの追加質問にも柔軟に対応しやすくなります。家族や友人に模擬面接の相手を頼み、時間を計って受け答えする練習をしておくのも効果的です。

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出願〜合格発表までの逆算スケジュールと対策の進め方

出願半年〜1年前からの準備

専門科目の筆記試験がないとはいえ、研究計画書の完成度で合否が決まる以上、出願の半年〜1年前から研究テーマを固めておくことが理想的です。この段階では、志望する専攻・専修の教員の研究業績を読み込み、自分の研究関心とどう接続できるかを言語化する作業が中心になります。あわせて、TOEIC等のスコアが必要な場合は、出願期間最終日から2年以内という有効期限を踏まえたうえで、余裕を持って複数回受験できるようスケジュールを組んでおくと安心です。この時期にオープンキャンパスや個別相談の機会があれば積極的に参加し、志望する専修の教員や在学生から研究環境について直接話を聞いておくと、研究計画書の説得力にも、面接での回答にも厚みが出ます。社会人として出願を考えている場合は、この段階で職場の上司や人事に今後のスケジュール感を共有し始めておくと、合格後の入学手続や退職・異動の調整をスムーズに進めやすくなります。

出願3ヶ月前〜出願直前にやるべきこと

春季選考の出願期間は2026年11月13日〜27日なので、逆算すると2026年8月頃から準備を始めるのが目安になります。まず着手すべきは、出身大学への成績証明書・卒業(見込)証明書の発行依頼です。英文での発行可否や、ICUへの直送(郵送または電子ファイル)にどの程度時間がかかるかは大学によって異なるため、早めに学務窓口へ確認しておくと安心です。並行して、志望する専修に所属する教員の研究業績や開講科目を調べ、研究計画書の骨子を固めていきます。TOEIC等のスコアが必要な場合は、出願期間最終日から2年以内という有効期限を踏まえ、間に合うタイミングで受験しておく必要があります。

出願期間の直前(10月〜11月上旬)には、研究計画書(和文4,000字または英文3,000ワード)と英文要旨(1,000ワード)、卒業論文の英文要旨(1,500ワード)を仕上げます。願書はExcel形式の所定様式で、Macの「Numbers」やブラウザ上での入力は書類不備の原因になるため、Microsoft Office Excelを使って作成することが指定されています。推薦状を依頼する場合は、推薦者にICU大学院指定のオンラインフォームで提出してもらう必要があるため、出願締切から逆算して十分な余裕をもって依頼しましょう。奨学金(トーチリレー大学院新入学生奨学金など)への応募を考えている場合、応募受付は出願期間中に限られるため、出願書類の準備と並行して申請フォームの内容も確認しておく必要があります。

出願後から面接までにやるべきこと

出願完了後、2027年1月28日の第一次選考結果通知までは、研究計画書の内容を見直しつつ、志望専修の指導教員候補となりうる教員の論文や著作に目を通す期間にあてるとよいでしょう。第一次選考を通過すると、2027年2月2日(予備日2月4日)のオンライン面接に向けて、研究計画書の内容を口頭で説明できるよう整理し、想定される質問(研究テーマの独自性、先行研究との違い、なぜICUでなければならないのか等)への回答を準備します。面接はオンライン実施のため、通信環境やカメラ・マイクの動作確認も事前に済ませておくことが重要です。こうした出願書類の設計や面接想定問答の組み立てを一人で進めるのが難しい場合は、大学院入試対策の専門指導を活用するのも一つの方法です。スケジュール全体の立て方は大学院入試対策の完全ガイド|院試の全体像・スケジュール・科目別対策を徹底解説でも解説しているので、他大学院の院試日程とあわせて比較検討する際の参考にしてください。

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よくある質問(FAQ)

ここまで解説してきた内容の中から、特に検索・問い合わせの多い疑問をQ&A形式で整理しました。個別の状況によって回答が変わる部分もあるため、最終的な判断は必ずICU大学院事務グループへの直接確認、または最新の募集要項をあわせて行ってください。

ICU大学院アーツ・サイエンス研究科の「春季選考」とはどの時期の入試ですか?

2027年4月入学を目指す2回目の出願機会です。出願期間は2026年11月13日〜27日、第一次選考(書類選考)の結果通知は2027年1月28日、面接は2027年2月2日、合格発表は2027年2月16日に行われます。同じ4月入学には、より出願が早い「秋季選考」(出願2026年8月6日〜20日)も別に用意されており、志願者はどちらか一方の区分を選んで出願することになります。

春季選考と秋季選考、どちらを受けるべきですか?

結論から言うと、研究計画書の完成度を優先したい場合は春季選考、できるだけ早く合否を確定させ入学準備の時間を確保したい場合は秋季選考が向いています。卒業論文の完成時期や、TOEIC等のスコア取得の見通しに応じて選ぶとよいでしょう。両方に出願することはできないため、どちらの回で準備が整うかを早めに見極めることが大切です。迷う場合は、出願資格・選考方法・募集人員はどちらの区分でも同じであることを踏まえ、単純に「準備が間に合う方」を基準に選んで問題ありません。

外国籍でも春季選考に出願できますか?

入学時までに有効な中長期の在留資格(「留学」「永住」等)を保持できる場合は出願可能です。「短期滞在」の在留資格しか見込めない場合は春季選考には出願できず、4月入学の秋季選考、または9月入学選考への出願が必要になります。合格後は行政書士法人経由で在留資格認定証明書(CoE)の代理申請サポートが用意されていますが、締切が他の入学手続より早いため、パスポート等の必要書類は前もって準備しておくことをおすすめします。

研究計画書は何文字・何語で書けばよいですか?

研究計画書本文は和文4,000字以内、または英文3,000ワード以内です(参考文献等は字数に含みません)。これとは別に英文1,000ワード以内の英文要旨も必須で、和文要旨の提出は任意です。研究の課題・目的・背景・方法・意義をできるだけ具体的に書くことが求められ、必ず出願者本人が作成する必要があります。

専門科目の筆記試験はありますか?

ありません。ICU大学院アーツ・サイエンス研究科の入学選考は、書類選考(第一次)とオンライン面接試験(第二次)のみで合否が判定されます。専門科目や外国語の筆記試験がある一般的な大学院入試とは対策の重心が異なり、研究計画書と卒業論文要旨の完成度、面接での受け答えが特に重要になります。

TOEICのスコアがなくても出願できますか?

第一言語が英語の場合や、大学・大学院の全学年をすべて英語で履修し卒業(見込み)の場合は、英語能力試験スコアの提出が免除されます(ただしICU学部出身者はこの免除規定の対象外)。それ以外の場合はTOEIC・TOEFL・IELTS等いずれかのスコア提出が必要です。TOEICは出願期間最終日から2年以内に受験したものが有効で、海外受験で直送手配ができない場合はTOEFLかIELTSを選ぶよう案内されています。

検定料や学費はいくらかかりますか?

検定料は本科学生(博士前期課程・博士後期課程)が35,000円に事務手数料1,005円が加算され、研究生は22,000円に事務手数料762円が加算されます。支払いはクレジットカードのみで、一度支払うと返還はされません。合格後の学費は、入学金300,000円(ICUで学士を取得した者は150,000円)に加え、年間授業料906,000円、施設費345,000円(理学専攻は459,000円)がかかります。

社会人や他大学出身者でも出願できますか?

出願できます。博士前期課程の出願資格は「学校教育法第83条に定める大学を卒業した者」等が基本で、出身大学・出身学部を問いません。社会人として就業しながら出願する人も対象に含まれ、面接もオンライン実施のため遠方在住・就業中でも受験しやすい設計になっています。

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まとめ|国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科の春季選考対策

国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科の春季選考について、出願資格から出願書類、専攻ごとの募集人員、合否を分けるポイントまでを整理してきました。出願資格・日程・出願書類はいずれもICU公式の募集要項に基づく内容であり、年度が変わると数字も締切も更新される可能性があります。最後に要点をまとめます。

  • 春季選考は2027年4月入学を目指す2回目の出願機会で、出願期間は2026年11月13日〜27日、面接は2027年2月2日、合格発表は2027年2月16日
  • 同じ4月入学には出願が早い「秋季選考」もあり、9月入学のための選考とあわせて全部で3つの区分がある
  • 選考方法は書類選考とオンライン面接のみで、専門科目の筆記試験は課されない
  • 研究計画書(和文4,000字/英文3,000ワード)と卒業論文要旨が合否を分ける中心的な出願書類
  • 外国籍の方は在留資格の条件により春季選考に出願できない場合があるため、事前確認が必須
  • 専攻は心理・教育学(28名)、公共政策・社会研究(30名)、比較文化(17名)、理学(9名)、博士後期はアーツ・サイエンス専攻(20名)
  • 検定料は本科学生35,000円、研究生22,000円で、支払いはクレジットカードのみ

専門科目の筆記試験がない分、研究計画書の完成度と面接での説得力が合否に直結する入試です。出願資格や日程を正確に把握したうえで、志望専修の教員の研究内容を踏まえた研究計画書を早めに作り込んでいくことが、春季選考を突破する近道になります。なお、研究計画書の設計や面接対策を独学で進めることに不安がある場合は、第三者に研究計画書を読んでもらい、論理の飛躍や説明不足を指摘してもらうだけでも完成度は大きく変わります。専門の指導を活用するのも一つの方法です。募集要項の内容は年度により変わるため、実際に出願する際は必ず最新の募集要項をICU公式サイトで確認してください。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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