ご質問やお問い合わせはお気軽に
名古屋市立大学大学院人間文化研究科(臨床心理学コース)「冬入試」の傾向と対策

名古屋市立大学大学院 人間文化研究科(臨床心理学コース)の「冬入試」とは、例年12月ごろに出願し翌年1月に試験を行う一般選抜の3回目入試を指す通称です。臨床心理コースは一般選抜を年3回実施する点が大きな特徴で、3回目は1回目・2回目の合格者数の合計が募集人員に満たない場合にのみ実施される条件付きの入試です。多くの心理系大学院が一般選抜を1〜2回で締め切るなかで、これは全国的にも珍しい制度と言えます。
本記事では、令和9年度(2027年度)入学者選抜の学生募集要項をもとに、冬入試(一般選抜3回目)の募集人員・出願資格・試験科目・出願期間から、1回目・2回目との違い、過去問題の入手方法、出願から合格発表までの逆算スケジュールまでを整理します。募集要項の内容は年度により変わるため、出願前には必ず最新の学生募集要項で内容をご確認ください。制度の全体像を先に把握しておくことで、限られた対策期間を無駄なく使えるはずです。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
臨床心理コースは、公認心理師・臨床心理士(大学院指定制第一種)の受験資格を取得できる数少ない大学院コースの一つです。なごや子ども応援委員会(名古屋市教育委員会)や名古屋市立大学病院等と連携した「臨床心理基礎実習」など、心理面接・心理査定だけでなくコミュニティ援助まで含めた包括的な実践教育を受けられる点も特色になっています。冬入試の仕組みを正しく理解しておくことは、出願戦略を立てるうえで欠かせません。
特に、1回目・2回目の一般選抜で思うような結果が出なかった方や、社会人として仕事の区切りをつけてから出願時期を検討している方にとって、冬入試は貴重な再挑戦・出願の機会になります。一方で「実施されるかどうかが年度によって変わる」という特殊な性質があるため、その前提を踏まえたうえで対策を進める必要があります。この記事を読み終える頃には、冬入試という制度の位置づけと、今から何を準備すべきかが具体的にイメージできる状態を目指します。
この記事は、名古屋市立大学の臨床心理コースを第一志望として検討している方だけでなく、複数の心理系大学院を併願しながら出願時期を調整したい方にも役立つ構成にしています。募集人員・出願資格・試験科目という基本情報から、冬入試ならではの注意点、そして出願までにやるべきことを時系列で整理しているため、上から順に読み進めれば、今の自分が次に何をすべきかが見えてくるはずです。
名古屋市立大学大学院 人間文化研究科(臨床心理学コース)「冬入試」とは何か
名古屋市立大学大学院人間文化研究科 博士前期課程(人間文化専攻臨床心理コース)は、令和9年度(2027年度)入学者選抜において、一般選抜を1回目(7月試験)・2回目(9月試験)・3回目(翌年1月試験)の合計3回実施します。このうち3回目にあたるのが、本記事で扱う「冬入試」です。試験が1月末に行われることから、受験生や予備校の間では「冬入試」「3回目入試」と呼ばれています。
重要なのは、3回目が無条件に実施されるわけではないという点です。募集要項には「3回目は、1回目及び2回目の合格者の合計が募集人員に満たない場合に実施します。実施の有無は、ウェブサイト上にてお知らせします」と明記されています。つまり、1回目・2回目で一般選抜の定員(15名程度)が埋まった年は、3回目自体が実施されない可能性があるということです。これは、他大学の心理系大学院ではあまり見られない仕組みで、出願を検討する際に必ず押さえておくべきポイントになります。
「冬入試」という通称の由来
大学の正式な募集要項上には「冬入試」という名称は使われておらず、あくまで一般選抜の「3回目」という位置づけです。ただし、出願期間が12月上旬、試験が1月末という、他の多くの大学院入試が一段落したあとの時期に実施されるため、対策業界では「冬入試」の通称で呼ばれることが一般的になっています。本記事のタイトルもこの通称に合わせていますが、実際に出願書類を準備する際は「一般選抜3回目」という正式な表記で案内されている点を意識しておくと、募集要項を読み違えずに済みます。
誰にとって重要な入試区分か
冬入試が実施された場合、主に次のような受験生にとって重要な選択肢になります。
- 1回目・2回目の一般選抜を受験したが、合格に至らなかった方
- 仕事や学業の都合で、1回目(6〜7月)・2回目(8〜9月)の出願・受験時期に間に合わなかった方
- 他大学院の結果を見極めてから、併願校として名古屋市立大学を検討したい方
- 年内に卒業論文や仕事の繁忙期が続き、秋までは対策に十分な時間を割けなかった方
- 他大学院の心理系コースを第一志望としつつ、選択肢を広げるために出願を検討している方
いずれの場合も、3回目が実施されるかどうかは年度ごとの1回目・2回目の合格状況次第であるため、大学公式サイトでの実施告知を定期的に確認する姿勢が欠かせません。特に、1回目・2回目を受けずに最初から冬入試のみを狙う戦略は、実施されない年には受験機会そのものを失うリスクがあることも理解しておく必要があります。逆に言えば、1回目・2回目の結果を見てから冬入試での出願を判断できるという柔軟性は、他大学院にはあまり見られない名古屋市立大学ならではの強みでもあります。
一般選抜を3回実施する大学院が珍しい理由
多くの心理系大学院では、一般選抜を年1回、多くても2回までとするのが一般的です。これは、試験問題の作成・採点、面接官の確保といった運営コストが実施回数に比例して増えるためです。名古屋市立大学が3回目まで用意しているのは、限られた募集人員(15名程度)を確実に満たすための調整弁としての意味合いが強いと考えられます。裏を返せば、3回目まで実施される年は、1回目・2回目の競争がそれなりに激しかった可能性があるとも読み取れます。
他大学院の一般選抜との比較で分かること
一般的に、心理系大学院の一般選抜は年1回、多くても2回までの実施が主流です。名古屋市立大学のように年3回、かつ3回目は条件付きという設計は、受験生にとって「合格のチャンスの数」が多い一方で、「出願戦略を年間通じて考え続ける必要がある」という複雑さも意味します。1回目で決めるのか、2回目まで様子を見るのか、それとも冬入試まで見据えて長期的に準備するのか、自分の状況に合わせて早めに方針を定めておくことが大切です。
特に他大学院と併願する場合は、各校の一般選抜の実施回数・日程を一覧化して比較することで、名古屋市立大学の冬入試がどのタイミングに位置づけられるのかを客観的に把握できます。併願校の合格発表日と冬入試の出願期間が重なっていないかも、早い段階で確認しておきましょう。
公認心理師・臨床心理士を目指すルートの中での位置づけ
公認心理師・臨床心理士を目指すルートは、大学院に進学する方法のほかにもいくつか存在しますが、指定大学院を修了することは、両資格の受験資格を確実に得るための代表的なルートです。名古屋市立大学の臨床心理コースはそのうちの一つであり、冬入試はこのルートに進むための「最後の切符」になり得る入試区分です。1回目・2回目で決着がつかなかった場合でも、冬入試という選択肢が残されている点は、長期的な進路計画を立てるうえで心強い材料と言えるでしょう。
募集人員と選抜方法の全体像(一般選抜3回・学内推薦・特別推薦)
臨床心理コースの入学定員は20名程度です。この20名程度は、一般選抜だけでなく、学内推薦選抜・特別推薦選抜という3つの選抜区分によって満たされる設計になっています。令和7年度(2025年度)以降、選抜方法そのものが大きく見直され、募集人員も拡大しました。
| 選抜区分 | 募集人員 | 実施回数 | 主な対象 |
|---|---|---|---|
| 一般選抜 | 15名程度(1〜3回目合計) | 3回(1回目15名程度、2・3回目は若干名) | 大学卒業(見込)者等 |
| 学内推薦選抜 | 5名程度 | 1回目のみ | 名古屋市立大学人文社会学部心理教育学科の卒業見込者 |
| 特別推薦選抜 | 若干名 | 1回目のみ | 協定校からの推薦を受けた者 |
この表からもわかる通り、3回のチャンスがあるのは一般選抜のみです。学内推薦選抜・特別推薦選抜は1回目のタイミングでしか実施されないため、冬入試(3回目)で出願できるのは一般選抜の枠に限られます。学内推薦選抜・特別推薦選抜の対象者ではない、いわゆる「外部からの一般受験生」にとって、冬入試は年内最後にして最大のチャンスになると言えるでしょう。
令和7年度以降の制度変更(定員が約2倍に拡大)
臨床心理コースは令和7年度(2025年度)入学者選抜から、選抜方法と募集人員を大きく見直しています。変更前は一般選抜のみで「1回目10名程度・2回目若干名、合計10名程度」という設計でしたが、変更後は「一般選抜1回目15名程度・2回目若干名・3回目若干名」に加え、新設された学内推薦選抜5名程度を合わせて、合計20名程度へと拡大しました。合計の募集人員がおよそ2倍に増えていることは、志望者にとって見逃せない変化です。定員拡大の背景には、公認心理師・臨床心理士のニーズの高まりや、コース側の受け入れ体制の充実があると考えられますが、この点について大学が公式に説明した情報は確認できていないため、あくまで制度変更の事実のみを押さえておくのが安全です。
学内推薦選抜の出願資格(参考)
冬入試の対象ではありませんが、制度の全体像として学内推薦選抜の要件も押さえておきましょう。対象は名古屋市立大学人文社会学部心理教育学科を当該入試実施年度に卒業見込みで、出願時のGPAが2.5以上、かつ公認心理師カリキュラムを当該年度に修得見込みの者です。合格が決定した場合は入学を確約する必要があり、選抜方法は成績証明書・研究計画書による書類審査と口述試験です。学内進学ルートを持たない受験生にとっては、実質的に一般選抜(1〜3回目)が主戦場になります。公認心理師の大学院第1区分の選び方や入試科目についての解説記事もあわせて参考にしてください。
特別推薦選抜(協定校ルート)について
特別推薦選抜は、名古屋市立大学と協定を結んでいる大学からの推薦を受けた学生を対象とした枠です。募集人員は若干名で、こちらも1回目のみの実施となります。協定校の在学生でなければ利用できない選抜区分のため、多くの受験生にとっては一般選抜(冬入試を含む3回)が現実的な選択肢になります。
出願資格と出願書類・出願期間(3回目/冬入試を中心に)
冬入試(一般選抜3回目)に出願するための資格は、1回目・2回目の一般選抜と同じ基準です。代表的な出願資格は次の通りです。
- 大学を卒業した者、または卒業見込みの者
- 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与された者(またはその見込みの者)
- 外国において学校教育における16年の課程を修了した者(またはその見込みの者)
- 外国の学校が行う通信教育における授業科目を我が国において履修し、16年の課程を修了した者
- 文部科学大臣が別に指定する専修学校の専門課程等を修了した者
- その他、文部科学大臣が個別の入学資格審査により、大学を卒業した者と同等以上の学力があると認めた者
社会人として大学卒業から年数が経っている方や、心理学以外の学部出身の方でも、上記の資格を満たしていれば出願は可能です。ただし、専門科目試験で心理学に関する幅広い知識が問われるため、学部で心理学を専攻していない場合は独学での基礎固めが特に重要になります。出願資格に迷う場合は、必ず大学の入試担当窓口に事前に問い合わせて確認することをおすすめします。
出願資格を事前に確認しておく重要性
特に、卒業した大学の学位授与の形態が一般的な学士とは異なる場合(高等専門学校の専攻科修了者、専修学校専門課程の修了者など)は、出願資格のどの項目に該当するかを自分で判断せず、必ず大学に直接確認することをおすすめします。出願資格の判断を誤ったまま出願書類を準備してしまうと、締切間際になって出願そのものができないという事態にもなりかねません。冬入試(3回目)は出願期間が12月上旬〜中旬と短いため、資格確認は夏から秋のうちに済ませておくと安心です。
大学院説明会など情報収集の機会を活用する
人間文化研究科のお知らせページでは、臨床心理コースのオンライン大学院説明会が実施された実績が確認できます。開催の有無や日程は年度によって異なるため、出願を検討し始めた段階で大学の「入試のお知らせ」ページを確認し、説明会等の機会があれば積極的に参加することをおすすめします。研究計画書のテーマ選びや、教員の専門分野との相性を判断するうえでも、こうした一次情報に直接触れる機会は貴重です。
令和9年度(2027年度)入学者選抜の出願期間
令和9年度入学者選抜における出願期間は、次の3回に分かれています。3回目(冬入試)の出願期間は12月上旬から中旬にかけての短い期間である点に注意してください。
| 回次 | 出願期間(必着) | 試験日 | 合格発表(発送) |
|---|---|---|---|
| 1回目(学内推薦・特別推薦・一般選抜) | 令和8年6月1日(月)〜6月9日(火) | 令和8年7月25日(土)・26日(日) | 令和8年8月7日(金) |
| 2回目(一般選抜) | 令和8年8月17日(月)〜8月25日(火) | 令和8年9月19日(土)・20日(日) | 令和8年10月9日(金) |
| 3回目(一般選抜・冬入試) | 令和8年12月7日(月)〜12月15日(火) | 令和9年1月30日(土)・31日(日) | 令和9年2月18日(木) |
いずれの回も出願は郵送(書留速達)に限られ、窓口での受付は行われません。期限までに到着しなかった場合は受理されないため、消印有効ではなく「必着」である点に十分注意が必要です。出願書類提出用封筒の表紙も本学所定のものを使用するか、使用しない場合は封筒の表面左下に「人間文化研究科博士前期課程出願書類在中」と朱書きする必要があるなど、細かなルールが定められています。国外在住者が出願する場合は、国外からの郵送による出願書類の提出自体が認められておらず、必ず日本国内在住の代理人を通じて手続きを行う必要がある点も、該当する方は見落とさないようにしてください。
主な出願書類
出願にあたっては、入学願書・写真票・受験票、卒業(見込)証明書、成績証明書、研究計画書(本学所定様式)、入学検定料の振込証明書などを揃える必要があります。研究計画書は大学ウェブサイトからWordまたはPDF形式でダウンロードでき、A4用紙1枚(両面印刷)で提出します。証明書類は原本の提出が原則で、コピーでの提出は認められていない書類が多いため、卒業した大学から証明書を取り寄せる際は余裕を持ったスケジュールで動く必要があります。心理学研究科の入試対策・勉強法に関する記事でも研究計画書対策のポイントを扱っていますので、あわせてご覧ください。
出願書類の不備・虚偽記載に関する注意
募集要項では、出願書類等に不備がある場合は受理されないことが明記されています。証明書の原本不足や記入漏れなど、些細なミスでも出願そのものが無効になりかねないため、投函前に第三者にもチェックしてもらうと安心です。また、出願書類に虚偽の記載をした場合は、入学後であっても入学を取り消されることがある点にも注意してください。学歴・職歴の記載は中学校卒業時点からさかのぼって正確に記入する必要があるなど、細部まで丁寧に確認する姿勢が求められます。
障害等に配慮を希望する場合の申出期間
障害等により受験上・修学上の特別な配慮を希望する場合は、指定された期間内に人間文化研究科担当へ申し出る必要があります。3回目(冬入試)の申出期間は令和8年11月9日(月)〜11月13日(金)とされており、出願期間よりも前に設定されています。配慮を希望する場合は、出願準備と並行してこの申出期間を見落とさないようにスケジュールに組み込んでおきましょう。
入学検定料の納付方法
入学検定料は30,410円(検定料30,000円+受験票等送付のための速達郵便料金410円)で、本学所定の振込依頼書を使用して銀行等の窓口で振り込みます。ゆうちょ銀行での取り扱いはなく、ATM等ではなく必ず窓口での振込が求められる点は見落としやすいので注意してください。振込手数料は出願者本人の負担です。
試験科目と配点のイメージ(専門科目・英語・口述試験)
臨床心理コースの一般選抜は、1回目・2回目・3回目(冬入試)いずれも共通の試験構成で実施されます。2日間にわたる日程で、1日目に筆記試験、2日目に口述試験(面接)が行われます。
| 試験日 | 試験時間 | 試験科目 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 1日目 | 90分 | 筆記試験(専門科目) | 臨床心理学を含めた心理学に関して広く専門知識を問う内容 |
| 1日目 | 60分 | 筆記試験(英語) | 臨床心理学を含めた心理学に関して広く英語能力を問う内容 |
| 2日目 | 1人15分程度 | 口述試験(面接) | 出願書類の研究計画書の内容を中心に実施 |
なお、募集要項には「出願者数により試験を1日で実施する場合がある」との記載もあります。詳細は出願後に送付される受験票・受験案内で案内されるため、届いた資料は必ず目を通し、当日のスケジュールを事前に把握しておきましょう。試験会場は名古屋市立大学滝子キャンパス(名古屋市瑞穂区瑞穂町字山の畑1)です。冬入試(3回目)は1月末という真冬の実施になるため、交通機関の乱れなども見越して、余裕を持った移動計画を立てておくことをおすすめします。
専門科目は臨床心理学に限定されず、心理学全般にわたる幅広い知識が問われる点が特徴です。臨床心理学の各種技法や理論だけでなく、基礎心理学・発達心理学・社会心理学など周辺領域も含めて対策する必要があります。英語も同様に、臨床心理学関連の英文だけに絞らず、心理学分野の英語論文全般に触れておくことが望まれます。出題範囲が「臨床心理学を含めた心理学」と明記されている点は、対策範囲を決めるうえで重要な手がかりになります。
専門科目対策の考え方
専門科目90分という試験時間は、大問数によっては論述形式の設問が含まれる可能性を示唆しています。心理学の主要な理論・技法を暗記するだけでなく、それぞれの理論がどのような臨床場面で使われるのかを説明できるレベルまで理解を深めておくと安心です。特に、担当教員の専門分野(認知行動療法、精神分析的心理療法、コミュニティ心理学など)に関連する領域は、出願前に重点的に復習しておく価値があります。過去に受験した1回目・2回目で手応えが薄かった分野があれば、冬入試までの準備期間を使って集中的に補強しておくと、同じ弱点で失点を重ねるリスクを減らせます。
英語試験対策の考え方
英語試験は60分で、心理学に関する英語能力を問う内容とされています。心理統計や実験心理学の専門用語、臨床心理学の主要な英語論文で頻出する表現に慣れておくことが対策の中心になります。TOEICやTOEFLのような一般的な英語試験対策だけでなく、心理学分野特有の英単語・言い回しを補強する学習を並行して行うと効果的です。
具体的には、心理統計・実験デザイン・臨床技法に関する英語表現を中心に単語帳を自作し、英文で書かれた学会発表要旨や海外の心理学入門書の抜粋を読む習慣をつけると、専門用語への抵抗感が薄れていきます。60分という試験時間を考えると、長文を素早く正確に読み取る速読力と、設問の意図を的確に把握する読解力の両方が求められると想定されます。
口述試験(面接)で見られるポイント
口述試験は出願時に提出する研究計画書の内容が中心になります。研究テーマの妥当性、先行研究の理解度、研究方法の具体性などが問われると考えられ、単に興味のあるテーマを書くだけでなく、なぜそのテーマに臨床心理コースで取り組む必要があるのかを説明できる準備が重要です。あわせて、なぜ3回目(冬入試)という時期に出願したのかという経緯を聞かれる可能性もあるため、1回目・2回目との関係も整理しておくとよいでしょう。
学内推薦選抜・特別推薦選抜との試験内容の違い
参考までに、学内推薦選抜・特別推薦選抜(いずれも1回目のみ実施)では、一般選抜の筆記試験(専門科目・英語)が免除され、成績証明書・研究計画書・口述試験による総合評価に置き換わります。冬入試(一般選抜3回目)を検討する場合、この免除制度は使えないため、専門科目と英語の筆記試験対策を独自に進める必要がある点は明確に区別しておきましょう。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
1回目・2回目入試との違い、なぜ「冬入試」が特別なのか
冬入試(3回目)は、試験科目や出願資格そのものは1回目・2回目と共通ですが、いくつかの点で性質が異なります。もっとも大きな違いは、実施されるかどうかが年度によって変動する「条件付きの入試」であることです。3つの回次の違いを整理すると、次のようになります。
| 比較項目 | 1回目 | 2回目 | 3回目(冬入試) |
|---|---|---|---|
| 実施の確実性 | 必ず実施 | 必ず実施 | 条件付き(1・2回目合計が定員未達の場合のみ) |
| 募集人員の目安 | 15名程度 | 若干名 | 若干名 |
| 試験時期 | 7月 | 9月 | 翌年1月 |
| 準備期間の取りやすさ | 短め | 中程度 | 長め |
| 学内推薦・特別推薦との併存 | あり(同時実施) | なし | なし |
実施の有無は年度・その年の合格状況次第
1回目・2回目は毎年必ず実施される一方、3回目は1回目・2回目の合格者数の合計が募集人員(15名程度)に満たなかった場合にのみ実施されます。したがって、ある年は3回目が実施されても、別の年は1回目・2回目だけで定員が埋まり、3回目自体が行われないという事態も起こり得ます。冬入試での出願を検討している場合は、大学ウェブサイトでの告知を定期的に確認し、実施が発表されてから出願準備を本格化させる、あるいは実施される可能性を見越して並行して準備を進めておくという二段構えの姿勢が現実的です。
準備期間の長さが変わる
1回目(7月試験)は出願まで比較的短期間での対策が求められるのに対し、冬入試(1月試験)は年内いっぱいを準備期間として使えるという利点があります。特に、大学卒業後に一度就職してから受験を決意した社会人や、他大学院・他コースとの併願を検討している方にとっては、じっくり時間をかけて専門科目・英語・研究計画書を仕上げられる点が冬入試の大きなメリットです。逆に言えば、準備期間が長い分だけ他の受験生との実力差が開きやすい時期でもあるため、油断せず計画的に取り組む必要があります。
他の入試区分との併願・再受験の位置づけ
1回目・2回目で不合格だった場合でも、冬入試が実施されれば再度出願することが制度上可能です。ただし、同じ研究計画書・同じ対策のまま臨むのではなく、不合格の要因を分析し、研究計画書の内容や専門科目の学習範囲を見直したうえで再挑戦することが重要です。口述試験では前回の受験歴を踏まえた質問がなされる可能性もあるため、成長や変化を具体的に説明できるよう準備しておきましょう。
大学が公表するアドミッションポリシー(求める学生像)
臨床心理コースのアドミッションポリシーでは、求める学生像として「臨床心理学における強い問題関心を有している人」「臨床心理学の研究者を目指した学術的修練を積みたい人、学校・地域・医療機関において臨床心理学の専門知識を持つ高度専門職業人を志す人」が挙げられています。あわせて、大学院での研究を進めるための基礎的な外国語運用能力と、心理学・特に臨床心理学分野の基本的な専門知識、論理的思考能力、文章作成能力を修得しておくことが求められています。これは1回目・2回目・冬入試のいずれにも共通する評価軸であり、研究計画書や口述試験の準備を進めるうえでの指針になります。
また、ディプロマ・ポリシーでは修士論文の審査基準として「①問題設定とその解明の適切さ、②先行研究の検討の適切さ、③考察・論述の論理一貫性、④文章表現の分かりやすさ」等を総合的に評価するとされています。この4つの観点は出願時の研究計画書の段階から意識しておくと、入学後の研究にもスムーズにつなげやすくなります。
研究計画書を書き直す際に見直したい3つの視点
再挑戦にあたって研究計画書を見直す際は、次の3つの視点で点検すると改善点が見つけやすくなります。
- テーマの妥当性:そのテーマを臨床心理コースで研究する必然性を説明できているか
- 先行研究の理解度:関連する先行研究を十分に調べ、自分の研究の位置づけを示せているか
- 研究方法の具体性:調査対象・調査方法・分析方法まで具体的にイメージできているか
この3点は、口述試験でもほぼ確実に問われる観点でもあるため、研究計画書を書き直す作業自体が、そのまま面接対策にもつながります。可能であれば、大学院入試の指導経験がある第三者に見てもらい、客観的な視点でのフィードバックを受けることをおすすめします。
就職活動・他大学院受験との時期的な兼ね合い
冬入試(1月末試験、2月合格発表)は、多くの企業の新卒採用スケジュールや、他の心理系大学院の合格発表時期と重なりやすい時期でもあります。すでに他大学院に合格している場合は、入学金の納付期限との兼ね合いで、冬入試の結果を待たずに進学先を決めざるを得ないケースも想定されます。併願を検討する際は、各大学院の合格発表日・入学手続き期限を早めに一覧化しておくと、直前になって慌てずに済みます。
過去問題の入手方法と対策の考え方
臨床心理コースの入学試験(筆記試験)の過去問題は、インターネット上には公開されていません。過去問を確認したい場合は、大学が定める2つの方法のいずれかで入手する必要があります。
過去問題の入手方法
- 大学窓口での配布:平日9:00〜17:00(祝日を除く)に、名古屋市立大学滝子キャンパス1号館の山の畑事務課窓口で配布を受けられます
- 郵送による請求:市販の封筒の左側に朱書きで「人間文化研究科博士前期課程(臨床心理コース)過去問題請求」と明記し、レターパックライトを同封のうえ、山の畑事務課(人間文化研究科)宛てに請求します。返信用封筒には返信先の住所・氏名の記入が必要です
ネット上に出題内容が出回っていないからこそ、実際に過去問題を取り寄せて出題傾向を自分の目で確認すること自体が対策の第一歩になります。多くの受験生が入手を後回しにしがちな情報だからこそ、早い段階で請求しておくことをおすすめします。なお、出題内容や形式は年度によって変わるため、過去問題はあくまで傾向把握の参考とし、最新の募集要項・出題範囲の確認もあわせて行ってください。
過去問題が手に入るまでの対策の進め方
過去問題の到着には郵送のやり取りで一定の日数がかかります。請求から入手までの間は、次のような基礎固めを並行して進めておくと効率的です。
- 心理学概論・臨床心理学の主要教科書で基本用語・理論を体系的に復習する
- 認知行動療法、精神分析、コミュニティ心理学など、担当教員の専門分野に関連する領域を重点的に読み込む
- 心理学分野の英語論文の要旨(アブストラクト)を毎日1本読む習慣をつけ、専門英語に慣れる
- 研究計画書の骨子(研究テーマ・先行研究・研究方法)を早めに書き出し、指導者や有識者に添削してもらう
過去問題が手元に届いた段階で、これらの学習範囲と実際の出題傾向を照らし合わせ、優先順位を調整していくとよいでしょう。過去問題の入手は時間がかかる手続きであることを踏まえ、冬入試を検討し始めた時点でできるだけ早く請求手続きに着手することをおすすめします。
過去問題以外に活用したい公開情報
過去問題そのものはネット非公開ですが、対策に使える公開情報はほかにもあります。たとえば、担当教員がこれまでに発表してきた論文・著書は、CiNiiや大学のリポジトリなどで検索できる場合が多く、専門科目・研究計画書の両方の対策に役立ちます。関心のある教員の研究テーマを事前に把握しておくと、専門科目でどのような視点からの出題があり得るかを推測する材料になりますし、研究計画書に説得力を持たせるための引用元としても活用できます。あくまで公開されている学術情報を根拠にした対策であり、入試問題そのものを予想・特定するものではない点は留意してください。
過去問題請求時に準備しておきたいもの
郵送で請求する場合は、市販の封筒・レターパックライト・返信先を記入した返信用封筒(または宛名シール)をあらかじめ用意しておくとスムーズです。請求先の朱書き文言(「人間文化研究科博士前期課程(臨床心理コース)過去問題請求」)を封筒に正確に記載することも忘れないようにしましょう。窓口で受け取る場合は、平日の開室時間(9:00〜17:00)に合わせて訪問する必要があるため、遠方に住んでいる方は郵送請求の方が現実的な選択肢になります。
出願〜合格発表までの逆算対策スケジュール
冬入試(3回目)は出願期間が12月上旬〜中旬、試験が1月末という日程です。ここでは冬入試での出願を軸にした、逆算での対策スケジュールの一例を示します。あくまで目安であり、実際の日程は必ず最新の募集要項でご確認ください。
| 時期 | やるべきこと |
|---|---|
| 試験の半年〜4か月前(夏〜初秋) | 心理学全般・臨床心理学の基礎知識のインプット、志望動機・研究テーマの方向性の言語化 |
| 試験の3か月前(秋) | 過去問題の請求・入手、専門科目・英語の演習開始、研究計画書の骨子作成 |
| 出願期間直前(11月〜12月上旬) | 研究計画書の推敲・添削、出願書類(卒業証明書・成績証明書等)の準備、3回目実施の有無を大学ウェブサイトで確認 |
| 出願期間(12月上旬〜中旬) | 書留速達での出願書類提出(必着) |
| 試験直前(1月) | 専門科目・英語の総仕上げ、口述試験(面接)想定問答の準備 |
| 試験本番(1月末) | 1日目:筆記試験(専門科目・英語)、2日目:口述試験(面接) |
| 合格発表後(2月〜3月) | 入学手続き(3月初旬予定)、入学までの学習計画の整理 |
このスケジュールで特に見落とされがちなのが、「出願期間直前に3回目実施の有無を確認する」というステップです。3回目が実施されないまま出願準備だけを進めてしまうと、直前になって計画の立て直しが必要になります。夏の時点から大学ウェブサイトをこまめにチェックする習慣をつけておくと安心です。
出願前チェックリスト
出願直前になって慌てないよう、次の項目は早い段階でチェックしておくことをおすすめします。
- 大学ウェブサイトで3回目(冬入試)の実施の有無が告知されているか
- 卒業証明書・成績証明書の発行を出身大学に依頼済みか(発行に日数がかかる場合がある)
- 研究計画書の骨子ができており、第三者からの添削を受けられる見込みが立っているか
- 入学検定料の振込先・振込方法(窓口のみ、ATM不可)を確認済みか
- 障害等の配慮を希望する場合、申出期間内に人間文化研究科担当へ連絡できているか
出願書類は郵送(書留速達)必着という制約があるため、余裕を持って早めに投函する意識を持っておくと、直前のトラブルにも対応しやすくなります。
1回目・2回目からの再挑戦で冬入試を目指す場合
1回目(7月)や2回目(9月)を受験してから冬入試(1月)に再挑戦する場合は、不合格の要因分析にかけられる時間が数か月あることが強みになります。専門科目の弱点分野の洗い出し、研究計画書の全面的な見直し、面接での受け答えの改善など、限られた時間の中で優先順位をつけて取り組みましょう。独学での対策に不安がある場合は、心理系大学院入試に詳しい指導者から研究計画書や小論文の添削を受けるなど、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
初めて冬入試から出願する場合の注意点
1回目・2回目を受けずに、最初から冬入試のみを狙う場合は、そもそも実施されるかどうかが不確定という前提でスケジュールを組む必要があります。実施されなかった場合に備えて、他大学院の出願スケジュールや、翌年度の再受験も選択肢に入れておくなど、複数のシナリオを想定した準備をおすすめします。実施されない場合の代替プランを事前に用意しておくことで、直前になって進路の選択肢がなくなるという最悪の事態を避けられます。
研究計画書のブラッシュアップに使える時間の考え方
冬入試は準備期間が長い分、研究計画書を何度も書き直す時間を確保できるのが最大の強みです。初稿を早めに書き上げ、最低でも2〜3回は第三者による添削を受けて改善するサイクルを回すことをおすすめします。特に、先行研究の引用の仕方や研究方法の具体性は、自分だけでは気づきにくい弱点になりがちです。時間に余裕があるからこそ、出願直前に慌てて仕上げるのではなく、11月中には完成形に近づけておくくらいの逆算意識を持つとよいでしょう。
あわせて、専門科目・英語の学習と研究計画書の作成は並行して進めるのが基本です。研究計画書のテーマに関連する分野を専門科目の学習でも重点的に扱うようにすると、口述試験での受け答えにも一貫性が生まれます。学習時間の確保が難しい社会人受験生は、通勤時間や休憩時間を英語のリスニング・単語学習にあて、まとまった時間が取れる休日に専門科目の演習と研究計画書の作成を集中して行うといった時間配分の工夫も有効です。
学費・取得資格・研究室体制(担当教員7名の専門分野)
出願を検討するうえでは、試験科目だけでなく学費や入学後に取得できる資格、指導を受けられる教員の専門分野も重要な判断材料になります。
学費・入学検定料
| 項目 | 金額 | 備考 |
|---|---|---|
| 入学検定料 | 30,410円 | 検定料30,000円+受験票等送付のための速達郵便料金410円 |
| 入学料 | 名古屋市住民等232,000円/その他332,000円 | 令和8年4月入学者の金額。令和9年度分は改めて通知 |
| 授業料 | 年額535,800円(前期・後期各267,900円) | 令和8年4月入学者の金額。令和9年度分は改めて通知 |
入学料・授業料は今後改定される可能性があるため、出願年度の最新金額は必ず募集要項または大学への問い合わせで確認してください。日本学生支援機構等による貸与型奨学金制度もあり、希望者は本学での審査・推薦手続きを経て申し込むことができます。国公立大学であるため、私立大学院の心理系コースと比較すると学費は抑えめですが、教科書代や研究計画書関連の書籍代なども見込んで資金計画を立てておくと安心です。
奨学金・生活費の考え方
日本学生支援機構等の貸与型奨学金制度は、大学院入学後に本学での審査・推薦手続きを経て申し込む流れになるため、出願段階で資金計画を完璧に固めておく必要はありません。ただし、外国籍の方は申込資格がない場合があるなど条件が細かく分かれているため、該当する場合は早めに制度の詳細を確認しておくとよいでしょう。社会人から進学する場合は、在職中の貯蓄や退職金の使い道、あるいは在学中のアルバイト・非常勤の可否についても、入学前にある程度シミュレーションしておくと、学業に集中しやすくなります。
取得できる資格
臨床心理コースを修了すると、次の2つの受験資格を得られます。
- 臨床心理士受験資格(大学院指定制第一種)
- 公認心理師受験資格
同コースは令和元年度(2019年度)より公益財団法人日本臨床心理士資格認定協会の指定大学院となっており、平成30年度から公認心理師国家試験の受験資格を取得できる体制が整っています。ただし公認心理師受験資格の取得には、公認心理師法施行規則に定める所要科目を開設する大学で所要単位を修得して卒業していることが前提条件になるため、出身学部のカリキュラムも事前に確認しておくと安心です。心理学以外の学部出身の場合、この要件を満たしていない可能性があるため、出願前に自分の履修状況を大学の窓口や出身校の教務課に確認しておくことを強くおすすめします。
標準修業年限と学位取得の要件
臨床心理コースの標準修業年限は2年です。2年以上在学し42単位以上を修得したうえで、修士論文の審査及び最終試験に合格することで、修士(人間文化)の学位が授与されます。なお、修士論文にかかる単位はこの42単位には含まれません。入学後は、講義・演習・実習をバランスよく履修しながら、2年間で修士論文の完成を目指すという流れになります。授業は平日の日中時間帯のみの開講とされているため、社会人として働きながらの通学を検討している方は、勤務形態との兼ね合いも事前に確認しておく必要があります。
担当教員の専門分野
研究計画書のテーマを検討する際は、指導を受けられる教員の専門分野との親和性も意識すると説得力が増します。
| 氏名・職名 | 専門分野 |
|---|---|
| 小川成 教授 | 認知行動療法、不安障害、気分障害、不安障害の併存疾患 |
| 桑島隆二 准教授 | 子どもの心理支援、不登校、発達障害、愛着障害 |
| 佐渡忠洋 准教授 | イメージと心理療法、医療臨床、投映法、人間学・歴史学的研究 |
| 杉岡正典 准教授 | 青年期心理療法、コミュニティ心理学、自殺予防 |
| 富田真紀子 准教授 | 産業・組織心理学、キャリアカウンセリング、ワーク・ライフ・バランス |
| 二宮有輝 講師 | 精神分析的心理療法、現代青年の臨床心理学的・社会文化的研究 |
| 古村健 准教授 | 認知行動療法、精神障害リハビリテーション、メタ認知トレーニング、心理教育 |
不登校・発達障害領域、産業・組織領域、コミュニティ心理学・自殺予防領域など、臨床の中でも幅広いテーマをカバーする教員体制になっているため、研究計画書を作成する際は自分の関心領域に近い教員の研究内容を事前に調べておくと、口述試験でもテーマの一貫性を説明しやすくなります。臨床心理学の大学院選びそのものに悩んでいる方は、臨床心理士になるための指定大学院・受験資格・社会人ルートの解説記事も参考にしてください。
問い合わせ先(用件別)
不明点がある場合は、用件に応じて問い合わせ先を使い分ける必要があります。出願書類の郵送先・入学等に関する照会先は名古屋市立大学学生課人間文化研究科担当(電話052-853-8020)です。一方、過去問題に関する請求・照会は名古屋市立大学山の畑事務課(人間文化研究科、電話052-872-5808)が窓口になっており、担当部署が異なる点に注意してください。電話での問い合わせは平日の対応となるため、冬入試(3回目)を検討している場合は、年末年始をまたぐ前に早めに連絡しておくと安心です。
研究計画書と教員の専門分野をどう結びつけるか
口述試験では、研究計画書の内容にもとづいて質問が展開されます。関心のあるテーマが上記の教員のいずれかの専門分野と重なる場合は、その教員の著書や論文に目を通し、自分の研究テーマとの接点を具体的に言語化しておくと、面接での説明に厚みが出ます。逆に、どの教員の専門分野とも直接重ならないテーマを扱う場合は、なぜそのテーマを臨床心理コースで研究する必要があるのかを、より丁寧に説明できるよう準備しておくことが大切です。
よくある質問(FAQ)
名古屋市立大学人間文化研究科臨床心理学コースの「冬入試」とは3回目の一般選抜のことですか?
はい。募集要項上の正式名称は一般選抜「3回目」ですが、出願が12月上旬〜中旬、試験が1月末に実施されることから、対策業界では「冬入試」と呼ばれています。試験科目・出願資格は1回目・2回目と共通です。
3回目入試は必ず実施されますか?
いいえ、必ず実施されるわけではありません。1回目・2回目の一般選抜の合格者数の合計が募集人員(15名程度)に満たなかった場合にのみ実施され、実施の有無は大学の公式ウェブサイトで告知されます。出願を検討している場合は、告知を定期的に確認し、実施が発表されてから慌てないよう、事前に専門科目・英語・研究計画書の準備を進めておくと安心です。
1回目・2回目で不合格だった場合、3回目に出願できますか?
制度上は可能です。ただし、3回目が実施されるかどうかは年度の合格状況次第であるため、前提として実施が告知されることが必要です。再挑戦する場合は、前回の不合格要因を分析し、研究計画書や専門科目の学習内容を見直したうえで臨むことをおすすめします。
3回目(冬入試)の出願期間・試験日はいつですか?
令和9年度(2027年度)入学者選抜では、出願期間が令和8年12月7日(月)〜12月15日(火)必着、試験日が令和9年1月30日(土)・31日(日)です。合格発表は令和9年2月18日(木)発送とされています。年度によって日程は変わるため、出願前に必ず最新の募集要項を確認してください。
過去問題はネットで見られますか?
公開されていません。過去問題は名古屋市立大学滝子キャンパスの山の畑事務課窓口での配布、または郵送での請求(レターパックライト同封)によってのみ入手できます。ネット上で出題内容を検索しても見つからないため、早めに直接請求することをおすすめします。
学内推薦選抜・特別推薦選抜と一般選抜の違いは何ですか?
学内推薦選抜・特別推薦選抜は1回目のタイミングでのみ実施され、専門科目・英語の筆記試験が免除される代わりに、成績証明書・研究計画書・口述試験による総合評価が行われます。学内推薦選抜は名古屋市立大学人文社会学部心理教育学科の卒業見込者(GPA2.5以上等)、特別推薦選抜は協定校からの推薦者が対象です。冬入試(一般選抜3回目)ではこれらの免除は適用されず、専門科目・英語の筆記試験を受ける必要があります。
臨床心理学コースに合格すると臨床心理士・公認心理師の受験資格は得られますか?
はい。同コースは臨床心理士受験資格(大学院指定制第一種)と公認心理師受験資格の両方に対応しています。ただし公認心理師受験資格の取得には、出身大学で公認心理師法施行規則に定める所要科目・単位を修得していることが前提となるため、出願前に自分の履修状況を確認しておく必要があります。
社会人でも出願できますか?
出願資格に年齢制限や新卒・既卒の区別はなく、大学を卒業した者であれば社会人でも出願可能です。冬入試(3回目)は準備期間を長く取りやすいため、仕事の区切りをつけてから受験を検討する社会人にとって選択肢になりやすい日程です。心理学以外の学部出身の場合は、専門科目の基礎固めに早めに着手することをおすすめします。授業は平日の日中時間帯のみの開講とされているため、就業形態によっては働きながらの通学が難しい場合もあり、入学前に勤務先との調整方針を具体的に決めておくと安心です。
まとめ|名古屋市立大学 臨床心理学コース「冬入試」の要点
- 「冬入試」は人間文化研究科臨床心理コースの一般選抜3回目の通称で、出願は12月上旬〜中旬、試験は1月末に実施される
- 3回目は1回目・2回目の合格者数の合計が募集人員に満たない場合にのみ実施される条件付きの入試であり、実施の有無は大学ウェブサイトで告知される
- 令和7年度以降、選抜方法の見直しにより募集人員は合計20名程度(一般選抜15名程度・学内推薦選抜5名程度・特別推薦選抜若干名)に拡大している
- 試験科目は1日目に専門科目(90分)・英語(60分)の筆記試験、2日目に研究計画書を中心とした口述試験(面接)
- 過去問題はネット非公開で、大学窓口での配布または郵送請求でのみ入手できる
- 冬入試は準備期間を長く確保しやすく、1回目・2回目からの再挑戦や社会人の出願にも活用しやすい日程
- 募集要項の内容・日程・金額は年度により変わるため、出願前には必ず最新の学生募集要項で確認する
名古屋市立大学大学院人間文化研究科(臨床心理学コース)の冬入試は、実施の有無が年度により変動する特殊な制度であるからこそ、正確な情報を押さえておくことが合格への近道になります。専門科目・英語・研究計画書のいずれもバランスよく仕上げる必要があるため、早めに学習計画を立て、過去問題の請求など時間のかかる準備から着手することが重要です。
1回目・2回目の結果を待ってから冬入試に照準を合わせる場合も、最初から冬入試だけを見据える場合も、出願資格の確認・研究計画書の作成・専門科目と英語の学習という3本柱は共通です。まずは大学の公式サイトで最新の学生募集要項をダウンロードし、出願資格と出願期間を自分の状況と照らし合わせるところから始めてみてください。独学での対策に不安がある場合は、大学院入試対策の専門指導を活用するのも一つの方法です。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
スプリング・オンライン家庭教師のプロ講師が、現在の学力・志望校・残り期間に合わせて、必要な対策を個別に整理します。
- 大学院入試のプロ講師が最適な受験戦略を提案
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)



