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名古屋市立大学大学院薬学研究科「冬入試」の傾向と対策

名古屋市立大学大学院薬学研究科の「冬入試」とは、正式名称を【第二回】一般選抜という、例年10月下旬に出願し11月に試験が行われる入学者選抜のことです。夏に実施される第一回入試とは別枠で行われ、他大学の結果を見てから出願したい人や、第一回に間に合わなかった・不合格だった人の再挑戦の場になっています。本記事では、名古屋市立大学の公式募集要項(令和9年度・2027年度4月入学分)を一次情報として、冬入試(2回目入試)の出願資格・スケジュール・試験科目・過去問の出題テーマまでを整理しました。
薬学研究科の大学院入試は学部入試に比べて情報が少なく、「2回目入試」自体の存在を知らない受験生も少なくありません。募集要項の表紙には【第一回】【第二回】と併記されているものの、大学受験の情報サイトの多くは学部入試(薬学部)の日程・科目を扱うにとどまり、大学院・薬学研究科の第二回一般選抜に踏み込んで解説したものはほとんど見当たりません。しかも募集要項には「二回目入試は一回目入試の入学手続き者数によっては実施しない場合があります」と明記されており、毎年必ず実施される保証がない入試でもあります。
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この不確実性を踏まえたうえで、いつまでに何を準備すべきかを時系列で把握しておくことが、限られたチャンスを取りこぼさないための第一歩です。出願期間はわずか1週間、予備審査が必要な場合の受付期間はさらに短い3日間しかなく、TOEIC等の外部試験スコアのように準備に時間のかかる書類もあります。情報が薄い入試だからこそ、公式一次情報に基づいて早めに全体像をつかんでおくことが、他の受験生との差につながります。
なお、募集要項の内容は年度により変更される可能性があるため、出願を検討する際は必ず名古屋市立大学の公式サイトで最新の募集要項をご確認ください。以下で紹介する日程・科目・金額は、いずれも公式PDFに基づく令和9年度(2027年度)4月入学分の情報です。
名古屋市立大学大学院薬学研究科の「2回目入試(冬入試)」とは何か
「2回目入試」の正式名称と位置づけ
名古屋市立大学大学院薬学研究科博士前期課程[創薬生命科学専攻]の学生募集要項には、【第一回】(一般選抜、推薦・特別推薦)と【第二回】(一般選抜)の2回分の入試情報が1冊にまとめて掲載されています。世間で「冬入試」「2回目入試」と呼ばれているのは、この【第二回】一般選抜のことです。第一回が7月末に試験を行うのに対し、第二回は秋に出願を受け付け11月に試験を行うため、実施時期の印象から「冬入試」という通称が使われています。正式な入試名称としては「二回目」ではなく「第二回」と表記される点も覚えておくとよいでしょう。
募集人員は創薬生命科学専攻全体で47名とされていますが、これは第一回・第二回・10月入学の合計人数であり、回ごとの具体的な内訳は公表されていません。各分野(講座)の受入人数は毎年5月中旬頃に薬学研究科のホームページで公表される仕組みになっており、出願前に志望分野の受け入れ枠を確認しておくことが推奨されています。分野は医薬化学講座・生命分子薬学講座・医療分子機能薬学講座・医療薬学講座といった複数の講座に分かれ、それぞれの下にさらに細かい研究分野が設けられています。
どんな人が2回目入試を検討すべきか
2回目入試は、次のようなケースに当てはまる受験生にとって重要な選択肢になります。第一に、他大学院との併願で合否結果を見極めてから出願先を最終決定したい人です。第一回の合格発表は8月中旬なので、それ以降に出願する2回目入試であれば、第一希望の結果を踏まえた判断ができます。第二に、学部の卒業研究や実習が忙しく第一回の準備が間に合わなかった人、あるいは第一回で不合格だった人にとっても、同年度内に再挑戦できる貴重な機会です。第三に、社会人や他学部出身者が薬学研究科への進学を決意したタイミングが夏以降だった場合も、2回目入試であれば出願の間に合う可能性があります。
ただし前述の通り、2回目入試は一回目入試の入学手続き者数によっては実施しない場合があると明記されている点には注意が必要です。第一回の合格者・入学手続き者数が定員に十分達した場合には、2回目入試自体が実施されない、あるいは募集分野・人数が限定される可能性があります。実施の有無は例年、第一回の合格発表(8月中旬)以降に大学公式サイトで案内されるため、2回目入試を検討している場合は8月以降のサイト更新を必ず確認してください。この不確実性があるからこそ、第一回で受験できる状態にあるなら第一回から挑戦し、2回目入試は「保険」ではなく「本命の再挑戦の場」として位置づけて準備を進めるのが安全な考え方です。
たとえば、他大学院の第一志望の合否発表が9月以降にずれ込むケースでは、名古屋市立大学を滑り止めではなく本命候補として比較検討するために、あえて2回目入試での出願を選ぶという判断も考えられます。逆に、4月からすぐに研究室配属を確定させたい、あるいは第一回の時点で強く志望が固まっているという場合は、実施が確約されていない2回目入試を待つより、第一回での合格を目指す方が計画を立てやすいでしょう。自分の状況が「併願の結果待ち」なのか「準備の遅れの取り戻し」なのかを整理したうえで、どちらの入試を主軸に据えるかを早めに決めておくことが重要です。
出願資格を満たしているか確認する
標準的な出願資格
博士前期課程[創薬生命科学専攻]の出願資格は、学校教育法に基づく標準的な要件が中心です。具体的には、大学を卒業した者または卒業見込みの者、独立行政法人大学改革支援・学位授与機構より学士の学位を授与された者、外国において学校教育における16年の課程を修了した者、外国の学校が行う通信教育における授業科目を我が国において履修することにより16年の課程を修了した者など、合計10項目の資格区分が規定されています。多くの受験生は「大学を卒業した者、または卒業見込みの者」という区分に該当します。
薬学部出身者に限定されていない点も重要です。募集要項には「出題にあたっては、薬学系学部出身者以外の者が不利にならないよう配慮します」との記載があり、理学部・農学部・工学部など、化学・生物系の基礎を学んだ他学部出身者にも門戸が開かれています。専修学校の専門課程(修業年限4年以上で文部科学大臣が指定するもの)の修了者や、文部科学大臣が個別に指定した者を対象とする区分も用意されており、進学ルートの多様性に配慮した制度設計になっています。
大学3年次から挑戦できる制度と個別審査
やや特殊な出願資格として、大学に3年以上在学し、薬学研究科において所定の単位を優れた成績で修得したと認められた者(出願資格9)、および個別の入学審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められ、入学年度の3月31日までに22歳に達する者(出願資格10)という区分もあります。これらは、いわゆる「飛び入学」的な出願ルートで、出願資格(9)または(10)で出願しようとする場合は、出願期間に先立つ予備審査期間内に予備審査願・研究計画書などの書類を書留速達で提出する必要があります。なお、薬学系6年制課程の4年修了者・在学者については、修得科目や成績等を参考に出願資格(10)に該当するかどうかが判定される仕組みになっています。
2回目入試における予備審査受付期間は令和8年9月28日(月)〜9月30日(水)と、出願期間よりも前に設定されています。該当する可能性がある場合は、事前に志望分野の教員に相談し、承諾を得たうえで早めに準備を進める必要があります。予備審査を受けて資格が認められた場合、本出願時には成績証明書・卒業証明書の再提出が不要になるという運用上のメリットもあります。
出願できる研究分野(講座)の広がり
創薬生命科学専攻の研究分野は、大きく4つの講座で構成されています。医薬化学講座には薬品合成化学・生物有機化学・コロイド高分子物性学・薬化学といった有機合成寄りの分野が、生命分子薬学講座には衛生化学・細胞分子薬効解析学・病態生化学・薬物送達学・生命分子構造学・分子生物薬学・多階層生命機能解析学・機能分子構造学といった構造生物学・分子生物学寄りの分野が置かれています。
医療分子機能薬学講座には生薬学・免疫学関連分野・遺伝情報学・薬理学関連分野・脳神経科学関連分野が、医療薬学講座には薬物動態学・病態解析学・がん生物学・神経薬理学・毒性学・臨床薬学に関わる分野が含まれます。さらに、がん研究会や国立長寿医療研究センター、医薬基盤・健康・栄養研究所などと連携する連携大学院枠の分野も用意されており、研究テーマの幅広さは薬学研究科の特徴のひとつです。志望理由書や面接では、こうした分野構成の中で自分がどの研究に関心を持つのかを具体的に説明できるよう準備しておくことが重要です。
出願前には、志望する分野の教員が発表している論文や、研究室のウェブページで公開されている研究内容を確認し、可能であれば事前相談の際に直接質問しておくとよいでしょう。特に連携大学院枠の分野は、通常の学内講座とは指導体制や研究拠点が異なる場合があるため、通学や研究活動の実務面についても早めに確認しておくと、入学後のミスマッチを避けやすくなります。
出願期間・スケジュールと必要書類
出願期間と手続きの注意点
令和9年度(2027年度)4月入学、博士前期課程[創薬生命科学専攻]の2回目入試(第二回一般選抜)の出願期間は、令和8年10月21日(水)〜10月27日(火)必着です。出願は郵送に限られ、窓口での受付は行われません。本学所定の出願書類提出用封筒の表紙を角型2号の封筒に貼り付け、その封筒に出願書類等を入れて書留速達で郵送する必要があり、期限までに到着しなかった場合は受け付けられません。消印有効ではなく必着である点に注意してください。
下表に、2回目入試のスケジュールを時系列でまとめました。
| 項目 | 日程(令和8〜9年度) |
|---|---|
| 予備審査受付期間(該当者のみ) | 9月28日(月)〜9月30日(水) |
| 出願期間 | 10月21日(水)〜10月27日(火)必着 |
| 試験日 | 11月13日(金) |
| 合格発表 | 11月24日(火) |
| 入学手続 | 12月中旬(予定) |
出願書類を受け付けたときには、受験票と試験場案内が後日郵送されます。出願期間後1週間を過ぎても受験票が届かない場合は、大学の学生課薬学研究科入試担当まで問い合わせるよう案内されています。また、外国からの郵送による出願・予備審査申請は認められておらず、国外在住者が出願する場合は必ず日本国内在住の代理人が手続きを行う必要があります。二重学籍は原則禁止とされており、既に他大学院に在籍している場合は事前に確認しておくとよいでしょう。
必要書類と検定料
出願書類には、入学願書・写真票・受験票、在籍(出身)大学の成績証明書、卒業(見込)証明書、TOEIC等の公式スコア、希望指導教員事前確認書、あて名用シールなどが含まれます。写真は正面・上半身・無帽・背景なし・カラーで、出願前3か月以内に撮影したものが求められます。成績証明書・卒業証明書は原則コピー不可(外国の高等教育機関が発行し再発行できないものを除く)で、外国語で作成された書類には日本語訳を添付する必要があります。
語学力の証明として、TOEIC(Listening&Reading)・TOEFL-iBT・IELTS(academic module)のいずれかの公式スコアも出願書類として必須で、令和6(2024)年4月1日以降に受験したものに限られます。TOEICならOfficial Score Certificate(コピー不可)、TOEFLならETSアカウントからの電子送付手続き、IELTSならTest report formの原本など、提出方法が試験ごとに細かく定められているため、出願期間の直前ではなく早めにスコアを確保しておくことが重要です。複数のスコアを提出した場合は、換算の結果もっとも高い得点が採用されます。
検定料は30,410円(入学検定料30,000円+受験票等送付のための速達郵便料金410円)で、指定の振込依頼書を用いて銀行窓口で振り込みます。ゆうちょ銀行(旧郵便局)やATMでの振込は取り扱われないため、必ず窓口で手続きしてください。振込手数料は志願者本人の負担です。入学料は名古屋市住民等が232,000円、その他の者が332,000円、授業料は年額535,800円(前期・後期各267,900円)となっています。これらの金額は令和8年度入学者のものであり、令和9年度分については改めて通知されるとされています。既納の検定料等は原則として返還されませんが、二重に振込みをした場合や、振込後に出願書類を提出しなかった場合(出願が受理されなかった場合を含む)には、手数料を差し引いた入学検定料のみが返還される取り扱いになっています。
なお「名古屋市住民等」とは、入学者本人、または入学者の配偶者もしくは1親等の親族が、入学の日において同日より前から引き続き1年以上名古屋市内に住所を有していたことを住民票で証明できる者を指します。実家が名古屋市外にある受験生でも、この定義に当てはまれば入学料が減額されるため、該当する可能性がある場合は事前に確認しておくとよいでしょう。個人情報の取り扱いについては名古屋市個人情報保護条例に基づき、出願書類等に記載された氏名・住所等は入学者選抜業務のためにのみ使用されると明記されています。
奨学金制度
入学後の経済的な備えとして、募集要項には日本学生支援機構による大学院学生向けの貸与制度への言及があります。希望者は、本学において学業成績や研究能力等を審査のうえで推薦手続きが行われる仕組みです。検定料・入学料・授業料に加えて教科書代や研究に関わる諸費用も見込んでおく必要があるため、2回目入試での進学を検討している段階から、奨学金の申請時期や必要書類についても早めに情報を集めておくと、入学後の資金計画が立てやすくなります。
試験科目と当日の流れ
化学系・物理系・生物系・医療薬科学系から2科目選択
2回目入試の筆記試験は、令和8年11月13日(金)10:00〜12:00に実施されます。出題は「化学系」「物理系」「生物系」「医療薬科学系」の4系統に分かれ、各系から2科目ずつ、合計8科目が用意されます。受験生はこの8科目の中から任意の2科目を選んで解答する仕組みで、系をまたいだ選択も可能です(選択方法に制約はないと明記されています)。たとえば「化学系」と「生物系」を1科目ずつ選ぶことも、同じ系から2科目を選ぶことも認められています。
出題は日本語で行われますが、相当の理由があると大学が認めた受験生には、問題文の英語訳が参考として添付される制度もあります。希望する場合は、氏名と理由を明記した書面を入学願書とあわせて提出する必要があります。試験時間終了後の13:30からは面接が実施され、対面またはオンラインで行われます。オンライン面接は海外在住者のみが対象で、詳細は受験票とともに送付される案内に記載されます。障害等があり受験上・修学上の配慮を必要とする場合は、出願前までに学生課薬学研究科入試担当への事前相談が必要です。
試験会場は名古屋市瑞穂区田辺通3-1の薬学研究科(薬学部)です。出願・入学等に関する問い合わせ先は学生課薬学研究科大学院入試担当(地下鉄桜通線「桜山」駅3番出口すぐ)、事前協議・研究内容に関する問い合わせ先は薬学部事務課薬学研究科大学院入試担当(地下鉄桜通線「瑞穂区役所」駅1番出口から徒歩15分)と、キャンパス内でも窓口が分かれている点に注意してください。災害の発生など緊急時に募集要項の内容を変更する必要が生じた場合は、大学公式ウェブサイトで周知されるため、受験前は特にサイトの更新状況を確認しておくことが推奨されています。
推薦・特別推薦との違いと面接の位置づけ
第一回入試には、自己推薦による筆記試験免除制度である「推薦」(学内推薦)と「特別推薦」(出願資格を有する海外の大学を卒業または卒業見込みで日本国籍を有さない者が対象)が用意されていますが、この推薦・特別推薦制度は第一回のみ実施され、2回目入試(第二回)には適用されません。つまり2回目入試を受験する場合は、学内推薦の有無にかかわらず、全員が同じ一般選抜(筆記試験+面接)を受けることになります。
合否は志望分野によらず全体の成績で決まり、分野配属は志望に基づき成績順に決定される点も押さえておく必要があります。成績によっては第2志望以下の分野に配属されることもあるため、第3志望まで書ける制度を活用し、複数の候補分野をあらかじめ検討しておくと安心です。合否結果は郵送でのみ通知され、学内掲示やWeb掲載による発表は行われません。
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過去問から見える出題テーマと対策の方向性
名古屋市立大学薬学研究科は、博士前期課程一般選抜の筆記試験過去問を大学公式サイトで公開しています。2022年度から2026年度まで、各年度の第一回・第二回分がPDFでダウンロードできる状態にあり、他大学院と比べても情報公開の水準は高いといえます。多くの大学院では過去問が非公開、あるいは大学窓口での閲覧のみに限られる中、自宅で複数年分をじっくり比較できる環境が整っている点は、名古屋市立大学薬学研究科を志望するうえでの実務的なメリットです。ここでは、直近の2026年度入学(前年度)第二回試験の実物を確認して分かった出題テーマを、問題文そのものを転載せずに科目系統別にまとめます。出題内容は年度によって変わるため、対策の際は必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。
化学系の出題テーマ
化学系の一方の科目では、物性の比較・予測(沸点や酸塩基性など)、シクロヘキサンやブタンのアンチ形・ゴーシュ形といった立体配座エネルギーの計算、メソ化合物の立体中心におけるR/S表示の決定といった、有機化学の基礎理論を問う設問が中心でした。加えて、Grignard試薬を用いた多段階合成の構造推定や、マロン酸エステル法を応用したアミノ酸合成の設計プロセス、細胞内の代謝中間体に関する出題もあり、単なる暗記では対応しづらい応用力を試す構成になっていました。
もう一方の化学系科目では、逆合成解析による構造決定、NMRデータからのカテコールアミン類似化合物の構造決定、環状化合物の立体選択的な反応経路、ジオール酸化開裂反応の速度比較といった、スペクトルデータの読解と反応機構の理解を組み合わせた出題が見られました。芳香族化合物の求電子置換反応における配向性・反応性を問う設問も含まれており、有機化学の各分野を横断的にカバーする内容です。
物理系の出題テーマ
物理系の一方の科目では、気相反応の化学平衡とファントホッフの式の導出、平衡定数の温度依存性、ルシャトリエの原理との整合性を問う理論寄りの設問が出題されました。熱力学の基礎法則を実際の反応系に適用して説明させる形式が特徴です。
もう一方の物理系科目では、製剤学と結びついた物理化学の出題が中心でした。潮解現象と臨界相対湿度、薬物分解のpH-rateプロファイルとV字型の意味、シクロデキストリンによる難溶解性薬物の包接複合体、拡散モデルに基づく溶解速度と攪拌速度・温度・粒子径の関係、粉体粒子間の付着力、界面活性剤のクラフト点・曇点、分散系におけるクリーミングとケーキング、アレニウスプロットを用いた薬物安定性の予測、1日1回投与型製剤のメリットなど、製剤設計・物理薬剤学の幅広いテーマが並びました。実務に直結する内容が多く、薬剤師国家試験の物理・製剤分野とも重なる範囲です。
生物系・医療薬科学系の出題テーマ
生物系の一方の科目では、細胞小器官の機能(ミトコンドリア内膜構造や小胞体ストレス応答、アポトーシスの制御機構)、細胞骨格(アクチンフィラメント・微小管の動的不安定性、モータータンパク質による順行・逆行輸送)、MAPK経路(Ras-Raf-MEK-ERK)のようなシグナル伝達、次世代シーケンサー(NGS)やCRISPR-Cas9といった最新の分子生物学的手法についての設問が確認できました。
もう一方の生物系科目では、DNA複製におけるリーディング鎖とラギング鎖の合成様式の違い、大腸菌のラクトースオペロンによる二重の遺伝子調節機構、解糖系と糖新生の調節(フルクトース2,6-ビスリン酸)、酸化的リン酸化におけるNADHとFADH2(ユビキノールQH2)のATP産生量の違いなど、代謝・分子生物学の基礎から応用までを幅広く問う出題です。
医療薬科学系では、血管の構造と機能、PDE5阻害薬の適応、Vaughan Williams分類に基づく抗不整脈薬の作用機序といった薬理学の設問に加え、もう一方の科目では医療統計(平均値・中央値・分散・標準偏差・標準誤差・95%信頼区間・リスク比・オッズ比の計算)と薬物動態学(腎機能が低下した患者のクレアチニンクリアランスに基づく維持投与速度・負荷投与量の計算)が出題されており、計算問題への対応力が問われる構成になっています。下表に、確認できた出題テーマの傾向を整理しました。
| 科目系統 | 主な出題テーマの傾向 |
|---|---|
| 化学系 | 立体化学・配座解析、多段階有機合成の構造推定、NMR構造決定、反応速度比較 |
| 物理系 | 化学平衡・熱力学、製剤物理化学(溶解速度・安定性予測・界面現象) |
| 生物系 | 細胞生物学・シグナル伝達・遺伝子発現調節、代謝制御、分子生物学的手法 |
| 医療薬科学系 | 薬理学(循環器系薬物)、医療統計、薬物動態学の計算問題 |
この構成から分かるのは、8科目のうちどれを選んでも学部レベルの基礎知識だけでは対応しきれない応用問題が含まれているという点です。特に医療薬科学系の統計・薬物動態計算や、物理系の製剤物理化学は、薬学部の中でも実務系科目に苦手意識がある受験生にとって差がつきやすい領域といえます。逆に、有機化学の立体化学や生物系の分子生物学が得意な受験生にとっては、学部での学習の延長線上で対応できる範囲が多いともいえます。自分の得意分野がどの系統に当たるかを、過去問を実際に解いて早めに見極めることが対策の出発点になります。
過去問の効果的な使い方
過去問を対策に活かす際は、まず直近2〜3年分を時間を計って解いてみることから始めるのが効率的です。8科目のうち選択予定の2科目に絞り、実際の試験時間(10:00〜12:00の2時間)に近い条件で解くことで、時間配分の感覚をつかむことができます。そのうえで、正解できなかった範囲を教科書・参考書に戻って復習し、翌週以降に別の年度の過去問で再確認する、というサイクルを繰り返すと定着しやすくなります。
2022年度から2026年度までの5年分が公開されているため、年度ごとに出題形式や難易度にどの程度ばらつきがあるかを見比べておくことも有効です。特定の年度だけを見て「この分野は出ない」と判断すると、翌年に傾向が変わったときに対応できなくなるため、複数年分を横断して頻出テーマを洗い出す視点を持つことをおすすめします。なお、過去問はあくまで出題形式や難易度の目安であり、同じ問題がそのまま出題されるとは限らない点にも留意してください。
第一回・博士後期課程との違い、併願戦略
第一回との制度差
第一回と2回目入試(第二回)の最大の違いは、前述の通り推薦・特別推薦制度の有無です。第一回では学内推薦・特別推薦により筆記試験(専門科目)が免除されるルートがありますが、2回目入試ではこの制度が適用されず、全員が一般選抜の筆記試験と面接を受験します。また、第一回の出願期間は令和8年6月15日(月)〜6月19日(金)、試験日は7月31日(金)、合格発表は8月17日(月)と、2回目入試よりおよそ3〜4か月早い日程で進みます。学部4年生であれば、卒業研究と並行して準備を進めることになる点も第一回との違いです。
第一回の推薦・特別推薦は、志願理由書・外国語(英語)スコア・面接・成績証明書を総合して合否が判定され、審査結果は7月中旬頃に通知されます。学内の学生で筆記試験免除が認められた場合は面接のみ、免除が認められなかった場合は特別な手続きなく一般選抜(筆記+面接)を受験できる仕組みです。第2希望以下の分野への配属を条件に免除となった場合も同様に、成績次第で上位の希望分野へ変更できる可能性が残されています。ただし推薦・特別推薦は合格後の入学を確約できることが前提の制度であるため、他大学院との併願を続けたい受験生には不向きな面もあります。2回目入試にはこうした選択肢がなく、一般選抜一本での勝負になる点を理解しておく必要があります。
選抜方法という観点で整理すると、一般選抜は学力検査(専門試験)と面接を総合して評価し、専門試験では各専門分野に必要な薬学の基礎知識を、TOEIC等の語学スコアでは研究に必要な語学力を、面接では学修と研究への意欲・適性・人物を評価します。推薦は専門試験の代わりに成績証明書で基礎知識を評価し、特別推薦はこれに加えて面接も実施されます。2回目入試はこの中の「一般選抜」のみに相当するため、専門試験の得点が合否によりダイレクトに反映されやすい入試だといえます。
博士後期課程の2回目入試との日程差
参考として、同じ創薬生命科学専攻の博士後期課程(募集人員8名、第一回・第二回・社会人特別選抜・10月入学の合計)にも2回目入試があります。ただし博士後期課程の第二回は、出願期間が令和8年12月10日(水)〜12月16日(水)、試験日が令和9年1月26日(火)、合格発表が令和9年2月2日(火)と、博士前期課程の2回目入試よりさらに後ろ倒しのスケジュールです。試験内容も専攻科目・英語・修士論文要旨についての筆記または口述に面接を加えたものとなっており、修士修了者を対象とする博士後期課程ならではの構成になっています。博士前期課程からの進学を検討している場合は、この日程差を混同しないよう注意してください。
下表に、博士前期課程・博士後期課程それぞれの第一回・第二回の試験日と合格発表日を整理しました。
| 課程・回次 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 博士前期課程 第一回 | 7月31日(金) | 8月17日(月) |
| 博士前期課程 第二回(冬入試) | 11月13日(金) | 11月24日(火) |
| 博士後期課程 第一回 | 8月4日(火) | 8月17日(月) |
| 博士後期課程 第二回 | 1月26日(火) | 2月2日(火) |
他大学院との併願を考えている場合、2回目入試(11月試験・11月合格発表)であれば、多くの大学院で実施される秋入試・冬入試の結果と時期的に重なるかどうかを個別に確認しておくとよいでしょう。出願期間・予備審査期間が短く設定されているため、併願先を検討する段階から、必要書類(特にTOEIC等のスコア)を前倒しで準備しておくことが安全策になります。10月入学というルートも用意されているため、進学時期そのものに柔軟性を持たせたい場合は、あわせて検討する価値があります。10月入学分の募集要項は4月入学分とは別のPDFとして公開されており、出願時期・試験時期も異なるため、10月入学を軸に検討する場合は必ず該当の募集要項を個別に取り寄せて確認してください。
併願戦略を立てるうえでは、第一回・第二回・博士後期課程・10月入学という4つのルートが同じ専攻の中に存在していることをまず整理し、自分がどの時期にどの水準まで準備が整うかを逆算することが出発点になります。特に社会人として働きながら準備する場合は、平日の教員への相談・書類収集にかけられる時間が限られるため、9月より前の早い段階からスケジュールを組んでおくと無理なく進められます。
将来的に博士後期課程への進学や研究者としてのキャリアも視野に入れている場合は、博士前期課程の段階でどの分野・講座に所属するかが、その後の研究テーマの一貫性に直結します。2回目入試であっても分野の選び方は第一回と同じ仕組みで、第3志望まで書ける制度を使って複数の選択肢を確保しつつ、第一志望については面接で具体的に語れるレベルまで研究内容を理解しておくことが望ましいでしょう。
出願〜合格発表〜入学手続までの逆算対策スケジュール
2回目入試は出願期間が約1週間、予備審査期間はさらに短い3日間と、準備にかけられる時間が限られています。試験日から逆算して、いつまでに何を終えておくべきかを整理しました。
- 9月上旬〜中旬: 志望分野の教員への事前相談、研究計画の方向性の整理、TOEIC等外部試験のスコア確保(令和6年4月以降受験分に限られるため、未受験の場合は早急に受験計画を立てる)
- 9月28日〜30日: 出願資格(9)(10)に該当する場合の予備審査書類提出期間
- 10月上旬〜中旬: 出願書類一式の準備(成績証明書・卒業見込証明書の取り寄せ、希望指導教員事前確認書への署名依頼、検定料の振込)
- 10月21日〜27日: 出願書類を書留速達で郵送(必着のため余裕を持って発送する)
- 10月28日〜11月12日: 筆記試験対策の追い込み(過去問演習、選択予定の2科目を中心とした知識の総整理)、面接想定問答の準備
- 11月13日: 筆記試験(10:00〜12:00)・面接(13:30〜)
- 11月24日: 合格発表(郵送)
- 12月中旬: 入学手続
直前1か月の過ごし方
出願が完了してから試験日までは3週間弱しかありません。この期間は新しい分野に手を広げるより、選択予定の2科目に絞って過去問を繰り返し解き、公式サイトで公開されている過去5年分の出題傾向を確認することが効率的です。あわせて、面接では研究計画や志望動機の言語化が問われるため、志望分野の教員が公開している研究内容を読み込み、自分の関心とどう接続するかを説明できるように準備しておく必要があります。
また、出願書類の中には希望指導教員事前確認書のように、教員本人の署名が必要なものも含まれます。出願期間が10月21日〜27日と短いため、教員への相談・署名依頼は出願期間が始まる前、できれば9月中に済ませておくと安心です。
合格発表(11月24日)から入学手続(12月中旬予定)までの期間も、通常の年度末より短めです。入学手続時には入学料に加えて学生教育研究災害傷害保険料・学研災付帯賠償責任保険料の納付も必要になるため、合格発表後にまとまった金額をすぐに用意できるよう、出願の段階から資金計画を立てておくと落ち着いて手続きを進められます。合否結果に同封される入学手続の案内には期日や必要書類が記載されているため、受け取り次第すぐに内容を確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
独学の限界と対策のポイント
アドミッション・ポリシーと面接で見られる点
薬学研究科は、大学院教育の目標として「高度な専門性と学際的視点を備えた研究者及び職業人を育成すること」を掲げています。求める学生像としては、学修と研究に強い意欲を持つ人、幅広い分野に関心をもち視野の拡大に努める人、問題解決能力の獲得に意欲を持つ人、薬学以外の学部出身者を含む異なる学問的背景を有し新たに薬学研究を志す人、薬学研究を志す海外からの留学生などが挙げられています。一般選抜では学力検査と面接を総合して選抜し、面接では学修と研究への意欲・適性・人物が評価されるとされているため、志望理由や研究計画を自分の言葉で説明できることが重要になります。
科目選択の見極め方
8科目から2科目を選べる仕組みは受験生にとって有利に見えますが、裏を返せば「どの2科目を選ぶか」という戦略的な判断が合否を左右します。学部で得意だった科目をそのまま選ぶのが基本ですが、医療薬科学系の統計・薬物動態計算のように、薬学部のカリキュラムでは扱いが薄くなりがちな範囲が出題される年もあるため、過去問を実際に解いて出題形式に慣れておくことが欠かせません。特に計算問題は独学だと解答の検算方法や誤差の許容範囲が分かりにくく、時間内に完答できるかどうかの見極めが難しい領域です。
物理系のように理論(化学平衡・熱力学)と実務(製剤物理化学)が同じ科目名の中に混在しているケースもあるため、過去問を1年分だけでなく複数年分見比べて、どちらの傾向が強く出る年が多いかを把握しておくと、当日の科目選択に迷いが生じにくくなります。
医療薬科学系(統計・薬物動態)が不安な場合の対策
医療薬科学系の一部で問われる医療統計・薬物動態計算は、薬学部の授業で扱う機会が学年やカリキュラムによって差が出やすい分野です。平均・分散・標準誤差・信頼区間といった基本統計量の計算方法、リスク比とオッズ比の違いと使い分け、クレアチニンクリアランスから維持投与速度・負荷投与量を求める薬物動態の公式は、暗記だけでなく実際に手を動かして計算する練習を重ねることで定着します。薬剤師国家試験の対応範囲と重なる部分も多いため、国家試験対策の問題集を並行して活用するのも一つの方法です。
面接・志望理由の言語化とスケジュール管理
面接では、成績証明書や研究計画に基づいて学修と研究への意欲・適性が総合的に評価されます。独学で対策する場合、志望理由書の作成経験がある人は少なく、研究計画を第三者に読んでもらう機会も限られがちです。また、TOEIC等のスコア提出期限や出願書類の郵送期限は年度ごとに変わる可能性があるため、情報の見落としが致命的になりやすい点も2回目入試の特徴です。
出願資格や日程の解釈に不安がある場合、独学での対策に不安がある場合は、大学院入試に詳しい専門の指導を活用するのも一つの方法です。特に、8科目のうちどれを選ぶべきかという科目選択の相談や、限られた時間の中での過去問演習の優先順位づけは、第三者の視点があると効率が上がりやすい部分です。
特に社会人受験生の場合、平日は業務に追われて過去問演習の時間を確保しづらく、志望理由書の推敲も後回しになりがちです。出願期間が10月下旬の1週間しかないことを踏まえると、9月のうちに準備の全体像を固めておき、10月は書類の最終確認と発送に専念できる状態にしておくことが、限られた時間を最大限に活かすコツになります。
よくある質問(FAQ)
名古屋市立大学大学院薬学研究科の「2回目入試」「冬入試」とはどのような入試ですか?
正式名称は博士前期課程[創薬生命科学専攻]の【第二回】一般選抜です。第一回(7月末試験)とは別に、秋に出願し11月に試験を行う入試で、実施時期の印象から「冬入試」と呼ばれています。第一回にある推薦・特別推薦制度は適用されず、全員が一般選抜(筆記試験+面接)を受験します。他大学院との併願結果を見てから出願を決めたい人や、第一回に間に合わなかった人の再挑戦の場として利用されています。
名古屋市立大学薬学研究科の2回目入試は必ず実施されますか?
必ず実施されるとは限りません。募集要項には「二回目入試は一回目入試の入学手続き者数によっては実施しない場合があります」と明記されています。実施の有無は第一回の合格発表(例年8月中旬)以降に公式サイトで確認できます。2回目入試のみを前提に準備を進めるのはリスクがあるため、可能であれば第一回からの受験も検討することをおすすめします。
2027年度4月入学の2回目入試の出願期間・試験日はいつですか?
令和9年度(2027年度)4月入学分の出願期間は令和8年10月21日(水)〜10月27日(火)必着、試験日は11月13日(金)、合格発表は11月24日(火)です。これは公式募集要項に基づく情報のため、今後の年度については必ず最新の募集要項でご確認ください。予備審査が必要な場合の受付期間は9月28日〜30日とさらに早く設定されています。
2回目入試の出願資格に制限はありますか?他大学の学部出身でも受験できますか?
大学を卒業した者(または卒業見込みの者)を中心に、学位授与機構経由の学士取得者や海外大学出身者など計10項目の出願資格区分があります。薬学系学部出身者以外が不利にならないよう配慮すると明記されており、理学・農学・工学系など他学部出身者の受験も可能です。大学3年次からの個別審査による出願ルートも用意されています。
筆記試験ではどの科目を選べばよいですか?
化学系・物理系・生物系・医療薬科学系の計8科目から、任意の2科目を選んで解答します。系をまたいだ選択も可能で、選択方法に制約はありません。学部での得意分野を軸にしつつ、過去問で出題形式を確認したうえで決めることをおすすめします。医療薬科学系の統計・薬物動態計算のように独学だと対策が手薄になりやすい範囲もあるため、早めの過去問演習が重要です。
TOEICなどの英語スコアはいつまでに、何点くらい必要ですか?
出願書類として、令和6(2024)年4月1日以降に受験したTOEIC・TOEFL-iBT・IELTSいずれかの公式スコアを出願期間内に提出する必要があります。目安としてTOEIC500点・TOEFL-iBT52点・IELTS4.5点が示されていますが、これは出願資格そのものではなく「望まれる」水準とされています。提出方法が試験ごとに異なるため、出願期間が始まる前にスコアの取得・提出準備を終えておくと安心です。
過去問はどこで入手できますか?出題傾向はどう対策すればよいですか?
大学公式サイトで、博士前期課程一般選抜の筆記試験過去問が2022年度から2026年度まで、各年度の第一回・第二回分がPDFで公開されています。年度により出題傾向は変わるため、直近数年分を実際に解いて出題形式に慣れておくことが対策の基本です。特に医療薬科学系の計算問題や物理系の製剤物理化学は、傾向を把握しておくと当日の時間配分がしやすくなります。8科目のうちどの2科目を選ぶかを決める判断材料としても、過去問を早めに確認しておく価値があります。
1回目入試と2回目入試はどちらが有利ですか?併願はできますか?
有利不利は一概には言えませんが、2回目入試は推薦・特別推薦制度が使えない一般選抜のみで、実施されない可能性もある点は不利に働き得ます。一方で他大学院の結果を見てから出願できる点は2回目入試ならではの利点です。同一年度内での重複出願(二重学籍)は原則禁止とされているため、他大学院への進学がすでに決まっている場合との関係や、試験会場・合否の連絡方法(郵送のみ、学内掲示・Web発表なし)についても、募集要項および学生課薬学研究科入試担当で個別に確認してください。
まとめ|名古屋市立大学薬学研究科の冬入試(2回目入試)対策
名古屋市立大学大学院薬学研究科の冬入試(2回目入試)は、公式サイトを丁寧に読み込めば全体像をつかめる入試である一方、情報が学部入試のように整理されて出回っているわけではないため、自力で一次情報にあたる姿勢が欠かせません。ここまで解説してきた公式募集要項に基づく要点を振り返ります。
- 2回目入試の正式名称は博士前期課程[創薬生命科学専攻]【第二回】一般選抜で、推薦・特別推薦は適用されない
- 令和9年度4月入学分の出願期間は10月21日〜27日、試験日は11月13日、合格発表は11月24日
- 一回目入試の入学手続き者数によっては実施されない場合があるため、8月中旬以降の公式サイト確認が必須
- 出願資格は大卒(見込)者を中心に計10区分あり、薬学系学部出身者以外にも門戸が開かれている
- TOEIC等の公式スコア提出が必須で、令和6年4月以降受験分に限られる
- 筆記試験は化学系・物理系・生物系・医療薬科学系の8科目から任意の2科目を選択
- 過去問は2022〜2026年度分が公式サイトで公開されており、有機化学・製剤物理化学・分子生物学・医療統計など幅広いテーマが出題されている
2回目入試は準備期間が短く、実施の有無という不確実性も抱えた入試です。だからこそ、出願資格や日程を早い段階で正確に把握し、TOEIC等のスコアや志望分野への相談を前倒しで進めておくことが合格への近道になります。募集要項の内容は年度により変わるため、実際に出願する際は必ず名古屋市立大学の最新の公式情報をご確認ください。出願資格・日程・提出書類のいずれも例年小さな変更が加わる可能性があるため、前年度の記憶や伝聞だけに頼らず、その年の募集要項原本にあたる習慣をつけておくことが失敗を避ける最善策です。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。
大学院入試全般の出願準備やスケジュールの立て方については大学院入試の日程一覧|夏入試・冬入試のスケジュールと出願準備の逆算で解説しています。また、本入試のように出願書類としてTOEIC等のスコア提出が求められるケースについては大学院入試のTOEICスコアは何点必要?研究科別の目安・提出方法・短期で伸ばす戦略もあわせてご覧ください。大学院入試対策の詳細は大学院入試対策コースのページもご確認ください。
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