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愛媛大学大学院教育学研究科(心理発達臨床専攻)「冬入試」の傾向と対策

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愛媛大学大学院教育学研究科(心理発達臨床専攻)の「冬入試」とは、毎年2月に実施される2月募集(2次試験)を指す通称です。心理発達臨床専攻の入学試験は9月募集(1次)と2月募集(2次)の年2回実施されており、2月募集は9月募集で定員に届かなかった場合に行われる追加募集という位置づけです。実施の有無や募集人員は年度によって変動するため、出願前には愛媛大学の入試情報サイトや教育学研究科のホームページで、当該年度に2月募集が実施されるかどうかを必ず確認する必要があります。

臨床心理士・公認心理師を目指す社会人や他大学出身者にとって、9月募集での不合格をカバーできる貴重な機会である一方、出願受付から試験日までの準備期間が9月募集より短いという特徴があります。さらに令和9年度(2027年度)入試からは、これまで独自の筆記試験だった外国語(英語)が廃止され、TOEICや実用英語技能検定(英検)などの外部スコアを提出する方式に変更されました。専門科目(心理学)の試験時間の割り振りも変わっており、数年前の受験情報や体験記をそのまま参考にすると対策の方向性がずれてしまう可能性があります。

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この記事では、愛媛大学が公表している令和9年度学生募集要項(令和8年度からの変更予告を含む)と、実際に教育学部のホームページで公開されている過去問(令和8年度2月募集分)をもとに、出願資格・出願から合格発表までの日程・試験科目と配点・出題テーマ・逆算対策スケジュール・学費までを一次情報ベースで整理しました。愛媛大学の心理発達臨床専攻は募集人員が少なく、出願書類も研究計画書を含め複数種類あるため、事前の情報整理が合否を左右しやすい入試でもあります。

なお、大学入試・大学院入試の募集要項は年度ごとに見直されるのが通例で、この専攻も令和9年度に英語試験の廃止という大きな変更があったばかりです。本記事の内容は令和9年度(2027年度)入学者選抜の学生募集要項に基づいていますが、出願を検討する際には必ず愛媛大学が公表する最新の学生募集要項を確認してください。

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目次

愛媛大学大学院教育学研究科 心理発達臨床専攻の「2月募集」とは

愛媛大学大学院教育学研究科は、教育実践高度化専攻(教職大学院、リーダーシップ開発コース・教育実践開発コース・教科領域コース・特別支援教育コースの4コース)と、心理発達臨床専攻の2専攻から構成されています。このうち心理発達臨床専攻(臨床心理学領域)は、生涯発達・教育、教育・臨床心理学、精神保健・医療の3領域を統合したカリキュラムを特色とし、愛媛県で唯一の専門教育課程として、1年次から教育・医療・福祉・産業・司法矯正という幅広い現場で実習を行います。年齢や障害の有無にかかわらず安全に安心して暮らせる「共生社会」の実現に寄与できる、臨床の知の生成と体得を人材養成の目的として掲げています。

本専攻は日本臨床心理士資格認定協会の1種指定校であり、必要単位を修得すれば臨床心理士の受験資格が得られます。加えて、4年制大学の心理系学部等(外国の大学を含む)で公認心理師受験資格に必要な科目を修めて卒業した人は、本専攻で所定の科目を履修することで国家資格である公認心理師の受験資格も得られます。ただし本専攻では教育職員専修免許状は取得できない点には注意が必要です。教員は11名在籍しており、精神分析的心理療法・認知行動療法・解決志向ブリーフセラピーなど、多様な心理療法を専門とするスタッフが指導にあたります。

この専攻の入学試験は、9月募集(1次試験、特別選抜を含む)2月募集(2次試験)の年2回実施されます。「冬入試」という呼び方は正式名称ではありませんが、実施時期が2月であることから受験生の間で使われる通称です。2月募集は9月募集で合格者が募集人員に満たなかった場合に行われる追加募集という性格が強く、そもそも実施されない年度もあり得ます。9月募集の結果を待ってから2月募集での出願を検討する受験生も多いですが、その場合は出願準備を後ろ倒しにしすぎないよう注意が必要です。

9月募集との違い

最大の違いは、2月募集では特別選抜が実施されず、一般選抜のみで行われる点です。特別選抜は、愛媛県内での勤務意欲や在学大学からの推薦など複数条件を満たす志願者向けの選抜方式で、9月募集でのみ実施されます。2月募集はあくまで一般選抜の追加募集という性格が強く、出願資格の考え方自体は9月募集と共通ですが、選抜区分が一本化されている分、募集要項を読み解く際はシンプルになります。

もう一つの違いは準備期間です。9月募集は出願受付が7月末、試験が9月上旬と、出願から試験まで1か月強の期間がありますが、2月募集は出願受付が1月上〜中旬、試験が2月中旬と、こちらも1か月程度しかありません。年度によって出願受付の開始月は多少前後しますが、いずれの募集でも「出願準備は試験の数か月前から」という考え方は共通です。

項目9月募集(1次)2月募集(2次)
選抜区分一般選抜+特別選抜一般選抜のみ
試験日(令和9年度)令和8年9月7日(月)令和9年2月16日(火)
出願受付期間令和8年7月27日(月)〜7月31日(金)令和9年1月8日(金)〜1月15日(金)
合格者発表令和8年9月17日(木)令和9年3月8日(月)

この表からもわかる通り、2月募集は出願締切から試験日まで1か月程度しかありません。9月募集より準備期間が短くなりやすいため、専門科目や研究計画書の対策は出願前から前倒しで進めておく必要があります。特に語学スコアの取得や研究計画書の作成は数週間で仕上がるものではないため、2月募集での出願を視野に入れる時点で、遅くとも前年秋には準備を始めておくのが現実的です。

2月募集が向いているのは、秋以降に進学方針が固まった人、9月募集後に研究テーマや基礎学力を立て直した人、仕事や卒業研究と両立しながら準備してきた人です。ただし、「2回目の募集だから難易度が低い」と考えるのは適切ではありません。募集人員は9月募集と2月募集を合わせた人数であり、2月募集だけの枠があらかじめ保証されているわけではないからです。2月募集は準備開始を遅らせてよい入試ではなく、準備機会を増やせる入試と捉えると、受験戦略を誤りにくくなります。

志望を決める際は、資格対応だけでなく、希望する研究テーマを指導できる教員がいるか、実習と研究を両立できるか、修了後の進路とカリキュラムが合っているかも確認しましょう。心理職養成の大学院では、入試合格が最終目的ではありません。2年間の授業、学外実習、修士研究、資格試験準備まで続くため、入学後に取り組みたい臨床課題と研究課題を結び付けて選ぶことが重要です。

出願資格ー一般選抜と特別選抜の違い

愛媛大学大学院教育学研究科心理発達臨床専攻の出願資格は、令和9年度募集要項では出願資格①から⑭のいずれかに該当することが条件です。代表的なものを整理すると次の通りです。

  • 大学を卒業した者、および令和9年3月までに卒業見込みの者(出願資格①)
  • 学校教育法第104条第7項の規定により大学改革支援・学位授与機構等から学士の学位を授与された者、または授与される見込みの者(出願資格②)
  • 外国において学校教育における16年の課程を修了した者、または修了見込みの者(出願資格③〜⑥、通信教育での履修による修了を含む)
  • 専修学校の専門課程(修業年限4年以上等の要件を満たすもの)で文部科学大臣が別に指定するものを修了した者(出願資格⑦)
  • 教育職員免許法による専修免許状または1種免許状を有し、令和9年3月31日までに22歳に達する者など、文部科学大臣が指定した者(出願資格⑧)
  • 本学大学院が個別の入学資格審査により、大学卒業者と同等以上の学力があると認めた者(出願資格⑨〜⑭、事前の資格審査が必要)

個別審査が必要な出願資格(⑨〜⑭)で出願を検討している場合は、9月募集は令和8年6月26日、2月募集は令和8年11月27日までに事前相談が必要です。この期限を過ぎると出願自体ができなくなるため、短大・専門学校出身者や、大学に3年以上在学して優秀な成績を修めた人(いわゆる飛び入学に近いルート)など、通常の学部卒業ルート以外で出願を考えている人は特に早めの問い合わせが欠かせません。問い合わせ先は教育学部事務課学務チーム(電話089-927-9377)です。

また、公認心理師受験資格の取得を希望する場合は、公認心理師受験資格に必要な学部課程の単位を全て修得している(修得予定を含む、外国の大学で修得した場合を含む)ことが前提条件になります。この単位の充足状況は出身大学でしか確認できないため、出願を決める前に自分の履修状況を精査しておく必要があります。特に心理系以外の学部から出願を検討している場合、必要単位が不足していると公認心理師の受験資格ルートが使えなくなる点に注意してください。

特別選抜の4条件(2月募集は対象外)

特別選抜は、一般選抜の出願資格①〜⑭のいずれかを満たした上で、次の4条件すべてを満たす者が対象です。ただし特別選抜は9月募集でのみ実施され、2月募集(冬入試)では選択できません。

  1. 大学において公認心理師受験資格取得に必要な科目の単位を全て修得している、または修得見込みであること
  2. 大学での成績が優秀で、愛媛県の心理的支援の担い手としての使命感・倫理観について、在学大学の学長または学部長等の推薦があること
  3. 大学における「英語」科目の成績のGPA平均が3.0を超えていること(必修・選択必修に指定された英語科目4単位以上が対象で、秀=4・優=3・良=2・可=1・不可=0としてGPAを算出する)
  4. 本学大学院修了後、愛媛県内で心理職として勤務する希望が明確であること

特別選抜の配点は専門科目(心理学)200点、口述試験100点(研究計画書の試問を含む)、書類審査100点(推薦書及び自己推薦書)の合計400点で、書類審査では公認心理師及び臨床心理士への意欲、愛媛県における心理的支援の担い手としての使命感・倫理観が評価されます。2月募集から出願する場合はこのルートを使えないため、一般選抜の出願書類(履歴書・卒業証明書・成績証明書・研究計画書・語学民間試験のスコア証明書等)をそろえる必要があります。

出願資格の確認では、「大学を卒業しているから出願できる」という確認と、「公認心理師受験資格につながる履修ができる」という確認を分ける必要があります。前者を満たしても、学部段階の指定科目が不足していれば、公認心理師ルートには直結しません。出願可能かどうかと、希望資格の受験要件を満たせるかどうかは別問題です。成績証明書や履修要項を用意し、出身大学の担当部署と愛媛大学の案内を照合してください。

他分野出身者や社会人は、これまでの経験を心理学の研究課題へどう接続するかも整理しておきましょう。実務経験があること自体を評価材料だと思い込むのではなく、その経験から何を問題として捉え、心理学の理論と方法で何を明らかにしたいのかを説明する必要があります。資格審査が必要か判断できない場合は、自己判断で締切を待たず、募集要項に示された事前相談期限より十分早く学務チームへ確認するのが安全です。

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【令和9年度・最新】出願期間・試験日・合格発表のスケジュール

令和9年度(2027年度)の2月募集(冬入試)は、次のスケジュールで実施されます。出願情報のインターネット登録から出願書類の郵送、受験票のダウンロードまで複数のステップがあるため、締切日を取り違えないよう早めにカレンダーへ落とし込んでおくことをおすすめします。

ステップ期間・日付(令和9年度2月募集)
出願情報登録・検定料支払令和9年1月8日(金)10時〜1月14日(木)15時
出願書類等受付期間(必着)令和9年1月8日(金)〜1月15日(金)
受験票ダウンロード期間令和9年2月5日(金)10時〜2月16日(火)19時
試験日令和9年2月16日(火)
合格者発表令和9年3月8日(月)午前10時

出願はインターネット出願システムを利用します。サイト上で情報を入力しただけでは出願は完了しません。検定料30,000円(別途手数料)の払込と、出願書類一式の「速達・簡易書留郵便」での郵送が期間内に完了して初めて正式な出願となります。持参する場合の受付時間は午前9時〜午後5時(土日祝を除く)です。出願書類には、インターネット出願票、履歴書、卒業(修了)証明書または卒業(修了)見込証明書、成績証明書、研究計画書などが含まれ、特別選抜志願者はさらに推薦書・英語GPA報告書・自己推薦書が必要ですが、2月募集は一般選抜のみのためこれらは不要です。

試験会場は愛媛大学教育学部(松山市文京町3番)で、試験室等は試験前日(令和9年2月15日)午前10時に教育学部本館玄関前に掲示されます。伊予鉄道市内電車の①②番(環状線)で「赤十字病院前」下車、北へ徒歩2〜3分がアクセスの目安です。合格者の受験番号は教育学部・教育学研究科のホームページに掲載されるほか、合格通知書が本人宛に郵送されます。電話等での合否照会には一切応じない運用のため、ウェブサイトの表示はあくまで参考とし、必ず合格通知書で確認してください。

合格後は、令和9年3月10日から3月16日までに入学手続を行う必要があります(9月募集の合格者は令和8年10月30日までに「入学確約書」の提出が必要です)。所定の期間までに入学手続を完了しない場合は入学辞退者として扱われるため、合格発表後のスケジュールもあらかじめ確認しておきましょう。出願書類等の提出先・問い合わせ先は、愛媛大学教育学部事務課学務チーム(〒790-8577 松山市文京町3番、電話089-927-9377、メールedgakumu@stu.ehime-u.ac.jp)です。

出願書類をそろえる順番

書類準備は、発行に時間がかかるものから着手すると滞りにくくなります。まず卒業証明書・卒業見込証明書と成績証明書の発行方法を出身大学で確認し、次に語学試験の公式証明書が要件を満たすかを点検します。そのうえで研究計画書と履歴書を作成し、最後にインターネット出願票と封筒の宛名票を出力する流れです。証明書の発行日数と郵便の配達日数を締切から逆算することが、冬入試の出願で最初に行うべきリスク管理です。

提出前には、氏名表記、生年月日、卒業年月、研究テーマ名が書類間で一致しているかを確認します。研究計画書だけを何度も推敲しても、証明書の取り寄せや語学スコアの条件確認が遅れれば出願できません。チェックリストを作り、「取得済み」「作成中」「印刷待ち」「封入済み」のように状態を分けると漏れを防げます。郵送後は追跡番号を保管し、到着状況を確認できるようにしておきましょう。

試験科目と配点ー令和9年度から英語筆記試験が廃止

2月募集(一般選抜)の試験科目は、学力試験「専門科目(心理学)」と口述試験の2本立てです。令和9年度の試験時間は次の通りです。

時間帯科目区分内容
9:00〜11:30専門科目心理学(論述問題+選択問題)
13:00〜口述試験一般選抜1人10〜15分。志望する研究分野・研究計画書の内容について

ここで受験生が特に注意すべきなのが、令和9年度から外国語(英語)の独自筆記試験が廃止されたことです。令和8年度(2026年2月実施)までの2月募集では、9:00〜10:00に「英語(心理学の内容に関するもの)」という大学独自の筆記試験があり、10:20〜12:20が専門科目(心理学)、紙辞書の持ち込みも認められていました。令和9年度以降はこの英語の筆記試験がなくなり、専門科目の試験時間が9:00〜11:30へと再編されています。

その代わりに、出願締切月から遡って2年以内に個人で受験したTOEIC L&Rの公開テスト、または実用英語技能検定(英検、英検S-CBTを含む)の公式スコア証明書を提出する方式に切り替わりました。ここでいう「個人受験」がポイントで、TOEIC-IP(団体受験オンライン)や団体による英検受験のスコアは出願申請の対象外と明記されています。勤務先や学校で受けたTOEIC-IPのスコアしか手元にない人は、あらためて公開テストを個人で申し込む必要があります。

提出されたスコアは、CEFR(Common European Framework of Reference for Languages、外国語の熟達度を測る国際的な指標)の基準に照らして100点満点に換算されます。独自の英語筆記試験がなくなったことで、受験生側は「英語の過去問対策」という選択肢自体がなくなった一方、TOEICや英検のスコアメイクという形で早期からの語学対策がそのまま得点に直結するようになったとも言えます。

英語外部スコアの準備方法

最初に行うべきことは、手元の成績表について、試験の種類、受験方式、受験日、公式証明書の発行可否を確認することです。募集要項が求めるのは出願締切月から遡って2年以内の個人受験スコアなので、点数だけを見て提出できると判断してはいけません。条件に合うスコアがなければ、公開テストの実施日と証明書発行時期を調べ、出願に間に合う回へ申し込みます。英語は試験直前ではなく出願時点で得点が確定する科目になったため、準備の優先順位は高めです。

TOEICと英検のどちらを選ぶかは、現在の技能バランスと受験機会から決めます。CEFR換算の詳細は当該年度の募集要項で確認し、同じ学習時間でより安定して力を示せる試験を選ぶ考え方が現実的です。大学が特定の試験を有利と公式に示しているわけではないため、根拠のない換算予想で選ぶのは避けましょう。受験後は公式証明書の受け取り方法まで確認し、出願用の原本と手元保存用の控えを区別して管理します。

配点(一般選抜、合計400点)

科目等配点採点・評価基準
外国語(英語、外部スコア換算)100点大学院修学に必要な英文読解力・英語コミュニケーション力
専門科目(心理学)200点心理学の専門知識
口述試験100点高度職業専門人としての意欲・課題意識・分析力・コミュニケーション能力

合否は一般選抜・特別選抜それぞれで総合点により判定され、同点者は同順位として扱われます。また、教育学研究科で学ぶために必要な資質を評価・審査するため、合格者が募集人員に満たない場合もあると明記されています。専門科目の配点が200点と最も大きく、400点満点の半分を占めるため、対策の比重はここに置くのが合理的です。外国語100点についても、CEFR換算である以上、TOEICであれば概ねどの程度のスコアを目安にすべきか、英検であれば何級・CSEスコアを目安にすべきかは、事前に教育学部事務課学務チームへ確認しておくと安心です。

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公表されている過去問から読み取れる出題テーマ(令和8年度2月募集)

愛媛大学は、心理発達臨床専攻の試験問題・正解または解答例・出題意図を毎年度公表しています。令和9年度入試分は令和9年5月以降に教育学部のホームページで公表される予定で、180円分の切手を貼った返信用封筒を同封して「心理発達臨床専攻の試験問題、正解又は解答例、出題意図の開示請求」と朱書きの上、教育学部事務課学務チームへ郵送請求することもできます。個人成績の開示請求は受験者本人に限られ、請求期間は例年5月上旬から5月末までの郵送のみです。

執筆時点では、令和8年度(2026年2月実施)2月募集・専門科目(心理学)の過去問がすでに公表されています。著作権の関係で問題文そのものをここに転載することはできませんが、出題形式とテーマを整理すると、対策の方向性が見えてきます。なお出題内容は年度によって変わるため、対策の際は必ず最新の公開資料もあわせて確認してください。

論述問題(4問構成)

論述問題は4問構成で、臨床心理学の理論理解と実践的な思考力の両方を問う内容でした。

  • 科学的概念の学習における「素朴概念」の役割を論じる問題(発達・教育心理学領域)
  • Freudが創設した精神分析とその後発展した対象関係論、Winnicottの「支持的な環境(holding environment)」「ほどよい母親(good enough mother)」の概念説明、および実際の臨床心理面接でこれらの考えをどう活かすかを問う問題(臨床心理学理論)
  • 家族療法における「三角関係(Triangulation)」「ジョイニング(Joining)」というキーワードを用いて、家族に関わる際に注意すべき点を説明する問題(家族療法)
  • 大学生の事例(教室に入るのが怖くなった、電車やバスに乗るのが怖い等の訴えで心理相談室に来所)をもとに、心理相談員がインテーク面接で行う対応を「情報収集」「心理状態の理解」「面接での基本的対応」「今後の支援方針」の4観点に分けて論じる事例問題

単なる用語の暗記ではなく、理論を臨床場面にどう応用するかまで問われている点が特徴です。特に事例問題は、教科書的な知識を実際の面接プロセスに落とし込む力を測る出題でした。対策としては、精神分析・対象関係論・家族療法といった主要理論を「定義を覚える」だけでなく、「実際の面接でどう使うか」まで一段深く言語化しておく練習が有効です。

選択問題(五肢択一)

選択問題は五肢択一形式で20問前後出題されており、臨床心理学だけでなく発達・社会・医療心理学まで幅広い領域から出題されています。

出題分野テーマ例
性格検査・アセスメントState-Trait Anxiety Inventoryの考案者、ロールシャッハ・テストの実施段階、P-Fスタディの反応分類、作業検査法
統計不偏分散の算出
精神医学・薬理妄想障害の持続期間の定義、抗不安薬の分類、レビー小体型認知症の三大特徴
学校臨床・法制度いじめ防止対策推進法に基づく第三者委員会
発達・社会心理学Kübler-Rossの死の受容過程、Sternbergの愛の三角形理論、Lewinの場の理論
臨床心理面接の基礎・研究法面接構造(転移解釈等との識別)、動作法、調査的インタビュー(質的研究法)

この一覧からわかるのは、臨床心理学の主要理論だけを覚えるのでは不十分だということです。統計の基礎計算、精神医学の基本知識、学校臨床に関わる法制度、質的研究法まで、心理学概論・臨床心理学・発達心理学・社会心理学・心理統計法といった学部レベルの主要科目を横断的に復習しておく必要があります。特に不偏分散のような計算問題は、公式を知っているだけでなく実際に手を動かして解く練習をしておかないと本番で時間を取られやすい分野です。

選択問題の復習では、正答だけを覚えるのではなく、残りの選択肢がなぜ不適切かまで説明できるようにします。心理検査なら目的・対象・実施手続・解釈上の注意、理論なら提唱者・中心概念・近接理論との違いを一組で整理すると、類似概念を問う問題にも対応しやすくなります。一問から関連概念を枝分かれさせる復習を続けると、過去問と同じ問題が出なくても知識を転用できます。

論述対策では、答案を「用語の定義」「理論上の位置づけ」「事例への適用」「留意点」の順に組み立てる練習が有効です。事例問題では、限られた情報から診断を断定せず、追加で確認すべき事項、安全面への配慮、相談者との関係形成、必要に応じた連携を順序立てて示します。倫理や守秘義務に触れる場合も、抽象的な標語で終わらせず、提示された状況でどのような行動を取るのかまで具体化しましょう。

廃止された英語試験の傾向(参考)

令和8年度までの英語筆記試験では、ハーバード大学Center on the Developing Childのウェブサイトに掲載された発達心理学系の記事(乳幼児期の発達における臨界期を扱った内容)からの長文読解が出題されていました。令和9年度以降はこの独自試験自体がなくなりましたが、発達心理学分野の英語論文・記事を読み慣れておくこと自体は、TOEIC・英検対策としても、入学後に英語文献を読む力を養う意味でも引き続き有効です。

過去問から導ける学習の順番

  1. まず精神分析・対象関係論・家族療法・発達心理学など、専攻の授業科目とも重なる臨床心理学の主要理論を一通り押さえる
  2. 次に統計・精神医学・学校臨床の法制度など、選択問題で問われる周辺領域を穴埋め的に復習する
  3. 最後に、覚えた理論を実際の事例(インテーク面接等)に当てはめて説明する練習を行い、論述問題の対応力を仕上げる

過去問は実力測定だけでなく、学習範囲を設計する資料として使います。1回目は時間を測らず、知らない概念と説明できない概念を分類します。2回目は制限時間を意識し、論述の骨子作成と選択問題の処理速度を確認します。3回目は答案を第三者に読んでもらい、定義の正確さ、論理の飛躍、事例への適用の妥当性を見直します。過去問分析の目的は問題を暗記することではなく、出題者が求める思考の型をつかむことです。

なお、ここで扱ったのは大学が公開した資料から読み取れる出題テーマの要約と対策上の解説であり、問題文そのものは転載していません。出題内容、構成、公開方法は年度によって変わるため、受験年度の最新資料を愛媛大学教育学部の入試ページで確認してください。

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出願〜合格発表までの逆算対策スケジュール

2月募集(冬入試)は出願受付期間が1月8日〜1月15日、試験日が2月16日と、出願から試験まで1か月程度しかありません。このため、実際の対策は出願のかなり前から始めておく必要があります。ここでは出願年の前年夏頃を起点にした逆算スケジュールの一例を示します。

  1. 前年7〜8月(9月募集の出願時期): まずは9月募集での出願・受験を検討する。9月募集で合格すれば2月募集を待つ必要はない。個別審査が必要な出願資格で出願する場合は、この時点までに事前相談を済ませておく
  2. 前年9〜10月: 心理学概論・発達心理学・臨床心理学・社会心理学・心理統計法など、専門科目の主要領域を体系的に復習する。過去問の出題分野一覧(前章参照)を参考に、手薄な分野を洗い出す
  3. 前年10〜11月: TOEIC L&R公開テストまたは実用英語技能検定を個人受験でスコア確保する。出願締切月から遡って2年以内に受験したスコアが必要なため、複数回受験できる余裕を持ったスケジュールにする
  4. 前年11〜12月: 研究計画書を作成する。口述試験では研究計画書の内容について質問されるため、志望する研究分野・先行研究・研究方法を自分の言葉で説明できるレベルまで詰める
  5. 出願年1月8日〜1月15日: インターネット出願システムで出願情報を登録し、検定料を支払う。出願書類一式を速達・簡易書留郵便で郵送する
  6. 出願年2月5日〜2月16日: 受験票をダウンロード・印刷する。専門科目の論述・選択問題、口述試験の想定問答を最終確認する
  7. 出願年2月16日: 試験当日。専門科目(心理学)9:00〜11:30、口述試験13:00〜
  8. 出願年3月8日: 合格者発表。合格通知書の到着まで待ち、3日経っても届かない場合は教育学部事務課学務チームに問い合わせる

特に語学スコアの確保は、出願直前に慌てても間に合わない可能性があります。TOEIC・英検とも申込みから受験、スコア発行までに一定の期間がかかるため、遅くとも出願の3〜4か月前には最初の受験を済ませておくと安心です。仮に目標スコアに届かなくても、2年以内であれば過去に受けたスコアを使える可能性があるため、学部生時代や社会人になってから受けたスコアが残っていないかもあわせて確認しておくとよいでしょう。

また、9月募集に出願・受験した人が2月募集にも再挑戦する場合、9月募集の結果発表(9月17日)から2月募集の出願開始(1月8日)まで3か月以上の期間があります。この期間を「9月の反省を踏まえた弱点補強期間」と位置づけ、専門科目のどの分野で失点したかを振り返ってから2月募集の対策に入ると、同じ失敗を繰り返しにくくなります。

週単位で進捗を管理する方法

半年間の計画は、専門科目、英語外部試験、研究計画書、口述試験の4本に分けます。毎週すべてを均等に進める必要はありません。語学試験の受験前は英語の比重を高め、研究計画書の初稿作成期は先行研究の収集と文章化に時間を寄せるなど、締切に応じて配分を変えます。ただし専門科目は間隔を空けると忘れやすいため、短時間でも継続して触れる日を設けます。

週末には「何時間勉強したか」ではなく、「どの理論を説明できるようになったか」「論述を何本書き、どの弱点を直したか」「研究計画のどの節が固まったか」を記録します。学習時間ではなく完成した成果物で進捗を測ると、出願直前に研究計画書だけが残る事態を防ぎやすくなります。月に一度は本番と同じ長さの学習ブロックを確保し、集中力と時間配分も点検しましょう。

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口述試験・研究計画書対策のポイント

口述試験は配点100点で、一般選抜の場合1人あたり10〜15分程度実施されます。評価の観点は「意欲」「課題意識・分析力」「コミュニケーション能力」の3点であり、単に知識量を確認する場ではなく、心理職を志す姿勢や思考の筋道を見られる場だと理解しておく必要があります。

質問内容は「志望する研究分野に関連する内容」と「研究計画書の内容」が中心です。研究計画書は出願書類として全員提出が必須であり、口述試験での試問対象にもなるため、次の点を明確にしておくことが重要です。

  • なぜこのテーマを研究したいのか(問題意識の出発点)
  • 先行研究でどこまでわかっていて、何が明らかになっていないのか
  • どのような方法(面接調査・質問紙調査・事例研究等)で研究を進めるのか
  • 愛媛大学大学院教育学研究科(心理発達臨床専攻)でなければ実現できない理由
  • 修士課程修了後、臨床心理士・公認心理師としてどのような領域で活動したいのか

専攻の授業科目には、子どもの発達と学びの支援・教育心理学特論・医療心理学特論・心理統計解析特論・臨床心理学特論・臨床心理面接特論・臨床心理査定演習・臨床心理学研究法特論・投映法特論・産業心理学特論・障害心理学特論・社会病理学特論・家族心理学特論・精神医学特論・心理療法特論・臨床発達心理学特論などがあり、教員も精神分析的心理療法、認知行動療法、解決志向ブリーフセラピーなど多様な心理療法の専門家が在籍しています。志望理由や研究計画を作る際は、これらの授業・教員の専門領域と自分の研究テーマがどう結びつくかを具体的に書き込むと、口述試験での説得力が増します。

口述試験の練習手順

まず研究計画を30秒、1分、3分の三つの長さで説明できるようにします。短い説明では研究目的と意義を優先し、長い説明では先行研究、方法、倫理的配慮まで加えます。次に「なぜ愛媛大学なのか」「なぜその対象と方法なのか」「実施が難しい場合の代替案は何か」といった反対質問を用意し、根拠を示して答える練習をします。暗記した文章を再生するより、質問の意図を捉えて簡潔に答える力が大切です。

模擬面接を録音すると、回答の長さ、結論までの時間、専門用語の説明不足、語尾の曖昧さを客観的に確認できます。わからない質問に対して推測で答え切ろうとせず、現時点の理解と今後確認すべき点を分けて述べる姿勢も練習しておきましょう。心理職には、自分の知識や対応可能範囲を見極め、必要な連携を選ぶ倫理的判断が求められます。

研究計画書に書くべき基本構成

研究計画書に厳密な書式指定がある場合は募集要項所定の様式(愛媛大学のウェブサイトからダウンロード)を使用しますが、内容としては「研究の背景・問題意識」「先行研究のレビュー」「研究目的・研究課題」「研究方法」「想定されるスケジュール」といった構成で書くのが一般的です。特に心理発達臨床専攻は実践色の強い専攻のため、研究テーマが将来の臨床実践やスクールカウンセラー・地域の心理職としての活動にどうつながるかまで触れておくと、専攻のアドミッション・ポリシーとの整合性が伝わりやすくなります。

研究方法を書く際は、対象者、データの集め方、分析方法を対応させます。「インタビューを行う」だけでは、誰に何を尋ね、得られた語りをどのように分析するかがわかりません。質問紙研究でも、測定したい概念と尺度の関係、対象者の集め方、分析の見通しを示します。修士課程の期間と利用できる環境で実施可能な計画に絞ることが、計画の信頼性につながります。

臨床心理学研究では、参加者の同意、個人情報の保護、負担への配慮、データの管理が欠かせません。研究対象が子どもや支援を必要とする人であれば、本人だけでなく保護者や関係機関との調整も論点になります。入試段階ですべてを完成させる必要はありませんが、倫理的な課題を認識し、指導を受けながら適切に進める姿勢は示せるようにしておきましょう。

合理的配慮を希望する場合

病気・負傷や障がい等により受験上の配慮が必要な場合は、出願書類とあわせて所定の申請書等を提出できます。対応には時間を要することがあるため、出願前のできるだけ早い時期に教育学部事務課学務チームへ相談することが案内されています。相談は志願者本人のほか、父母や担当教諭等、本人の状態を詳しく説明できる人が行うこととされています。

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学費・奨学金と長期履修制度

令和8年度納付額(令和9年度は改定の可能性あり)としては、入学料282,000円、授業料は前期267,900円(年額535,800円)です。このほか、同窓会費20,000円(愛媛大学教育学部出身者を除く)、後援会費10,000円、校友会費20,000円(愛媛大学出身で納入済みの場合は不要)、学生教育研究災害傷害保険料2,790円(令和8年度実績額)などの諸経費がかかります。公認心理師受験資格の取得を希望する場合は、臨床心理実習で必要な経費(医療現場や施設等での実習経費ほか)として2年次に50,000円程度が別途徴収されます。

また、学生の心理臨床の力量を高めるため、外部の専門家によるスーパービジョンが実施されています。臨床心理実習1・2におけるスーパービジョンの経費は規定の回数までは大学が負担し、さらなる自己研鑽のために外部専門家のスーパービジョンを希望する場合は個人負担となります。

奨学金は日本学生支援機構の制度が利用でき、無利子の第一種奨学金(月額50,000円または88,000円から選択)、有利子の第二種奨学金(5万円・8万円・10万円・13万円・15万円から選択)、入学時特別増額貸与奨学金(一時金、10万円〜50万円から選択)、授業料後払い制度(授業料支援金+生活費奨学金、第一種奨学金との併用不可)などが案内されています。これらは令和8年度時点の情報であり、令和9年度の詳細は愛媛大学のホームページで別途案内される予定です。

長期履修学生制度

心理発達臨床専攻には、職業を有している等の事情がある学生向けの長期履修学生制度があります。現に職業に従事している者、またはその他やむを得ない事情があると研究科長が特に認めた者が対象で、標準修業年限2年に1年を加えた3年間で計画的に履修できます。長期履修が認められた期間の授業料(年額)は、標準修業年限の授業料総額を長期履修期間で割った金額(令和8年度実績で年間357,200円)です。申請は入学手続期間内に長期履修申請書等を提出し、研究科長の許可を得る必要があります。社会人として働きながら心理発達臨床専攻をめざす場合、出願前にこの制度の利用可否も検討しておくとよいでしょう。

教育方法の特例措置

職業を有する学生に対しては、大学院設置基準第14条に定める教育方法の特例措置が適用されます。修業年限2年のうち、第1年次は在職校等における勤務を離れて大学院での学業に専念し、課程修了に必要な40単位のうち35単位以上を履修します。第2年次の授業・研究指導は特定曜日に実施され、最低週2回は単位修得のための研修日が必要です。ただし、公認心理師受験資格の取得を希望する場合はこの特例措置は適用されません。

費用を検討するときは、入学料と授業料だけでなく、受験時の交通・宿泊、教材、実習先への移動、学会参加、研究調査に必要な経費まで見積もります。社会人は収入が減る可能性も含め、入学前から月ごとの資金計画を作ると安心です。奨学金や長期履修制度は負担を調整する手段ですが、利用条件と申請時期が異なります。制度を使う前提であっても、採用時期までの資金を確保する視点を持ちましょう。

長期履修制度は単に授業をゆっくり受ける仕組みではなく、研究と実習を含む履修計画を3年間に組み替える制度です。勤務時間、通学時間、実習可能日、研究指導を受けられる時間を具体的に照合してから申請を検討します。公認心理師受験資格を希望する人は実習要件との両立が重要になるため、一般的な社会人向け制度の説明だけで判断せず、専攻と学務担当へ確認してください。

よくある質問(FAQ)

愛媛大学大学院教育学研究科心理発達臨床専攻の2月募集(冬入試)はいつ出願すればいいですか。

令和9年度は、出願情報登録・検定料支払が令和9年1月8日10時〜1月14日15時、出願書類の郵送受付が令和9年1月8日〜1月15日(必着)です。試験日は2月16日、合格発表は3月8日の予定です。ウェブ登録だけでは出願完了にならず、書類の必着までが必要です。証明書の発行や郵送にかかる日数を考え、年内に書類の下準備を終えておきましょう。年度により日程は変わるため、出願前に必ず最新の学生募集要項を確認してください。

2月募集でも特別選抜は受けられますか。

受けられません。特別選抜(愛媛県内での勤務意欲や大学からの推薦などを条件とする選抜方式)は9月募集でのみ実施され、2月募集で実施されるのは一般選抜だけです。2月募集から出願する人は、特別選抜向けの推薦書・英語GPA報告書・自己推薦書を用意する必要はありません。一方、一般選抜で必要な研究計画書や外部英語試験の公式証明書は提出するため、選抜区分ごとの提出物を混同しないよう募集要項の一覧で確認してください。

2月募集の英語試験はTOEICと英検のどちらが有利ですか。

令和9年度からは大学独自の英語筆記試験がなくなり、TOEIC L&R公開テストまたは実用英語技能検定(英検、英検S-CBTを含む)のいずれかの公式スコアをCEFR基準で100点に換算する方式です。どちらか一方を提出すればよく、優劣が公式に示されているわけではありません。現在の得意技能、受験日の選びやすさ、公式証明書の発行時期を比較して選ぶのが現実的です。換算方法や対象試験が変更される可能性もあるため、受験年度の要項に記載された条件を基準にしてください。

TOEIC-IPやTOEICのオンライン受験のスコアは出願に使えますか。

使えません。募集要項では、出願申請の対象は個人で受験した試験に限るとされており、TOEIC-IP(団体受験オンライン)や団体による英検受験のスコアは対象外です。有効なのは条件を満たす個人受験の公式スコアなので、学校や勤務先で受けた試験の成績表をそのまま提出しないよう注意してください。さらに受験日の有効期間と証明書の形式を確認し、不明点があれば出願前に学務チームへ問い合わせましょう。

愛媛大学の心理発達臨床専攻の過去問はどこで手に入りますか。

愛媛大学教育学部のホームページで、当該年度の入試実施後(募集要項では令和9年度入試分を令和9年5月以降に公表予定)に試験問題・正解または解答例・出題意図が公表されます。180円分の切手を貼った返信用封筒を同封し、教育学部事務課学務チームへ郵送請求する方法もあります。公開資料には転載禁止の注意があるため、学習では自分で入手し、出題分野、形式、時間配分を分析してください。問題文を共有せず、自分の答案と復習記録を蓄積する使い方が適切です。

口述試験では何を聞かれますか。

志望する研究分野に関連する内容と、提出した研究計画書の内容について質問されます。一般選抜の場合は1人あたり10〜15分程度で、意欲・課題意識・分析力・コミュニケーション能力が評価されます。研究目的、先行研究との差、方法を選んだ理由、倫理的配慮、愛媛大学を志望する理由を短く説明できるようにしましょう。回答を丸暗記するより、結論と根拠を一組にして答える練習が有効です。

愛媛大学以外の大学の心理系大学院と併願する場合、日程は重複しませんか。

大学ごとに募集区分や試験日は異なるため、必ず併願先それぞれの最新募集要項で日程を確認してください。試験日だけでなく、出願締切、合格後の入学手続期限、入学料の納付期限まで表にすると判断しやすくなります。愛媛大学は9月と2月の年2回募集がある点が特徴ですが、2月募集の実施状況と募集条件は年度ごとの確認が必要です。研究テーマと指導体制の適合も含めて併願先を選びましょう。

社会人でも2月募集から出願できますか。

出願資格を満たしていれば社会人でも出願できます。現に職業に従事している人向けには、標準修業年限2年に1年を加えて計画的に履修できる長期履修学生制度も用意されています。ただし、実習、研究指導、通学と勤務の両立可能性は出願前に具体的に検討する必要があります。公認心理師受験資格を希望する場合は教育方法の特例措置が適用されない点にも注意し、勤務先との調整を早めに始めてください。

働きながら準備する場合は、平日に基礎知識の復習、休日に論述・研究計画書・模擬面接を配置するなど、集中力が必要な課題をまとまった時間へ回すと進めやすくなります。出願直前には証明書の取得や郵送も加わるため、仕事の繁忙期と重ならないよう休暇取得も検討しましょう。受験準備だけでなく入学後の実習時間まで勤務先と相談することが、継続可能な進学計画につながります。

社会人経験を志望理由へ盛り込むときは、経歴の長さを強調するより、現場で感じた課題を心理学的な問いへ変換して説明します。たとえば、支援上の疑問を先行研究で位置づけ、修士課程で検討できる範囲へ絞るという流れです。個人的な体験だけで一般化せず、研究によって何を確かめたいのかを示せれば、研究計画書と口述試験の回答に一貫性が生まれます。

まとめ|愛媛大学大学院心理発達臨床専攻「2月募集(冬入試)」の要点

  • 2月募集(冬入試)は9月募集の追加募集にあたる一般選抜のみの試験で、令和9年度は出願受付が1月8日〜1月15日、試験日が2月16日、合格発表が3月8日
  • 特別選抜は9月募集限定で、2月募集では利用できない
  • 令和9年度から外国語(英語)の独自筆記試験が廃止され、TOEICまたは英検の個人受験スコアをCEFR基準で100点換算する方式に変更された
  • 試験科目は専門科目(心理学、200点)と口述試験(100点)、外国語(スコア換算、100点)の合計400点満点
  • 公表されている過去問(令和8年度2月募集)では、精神分析・対象関係論・家族療法などの臨床心理学理論に加え、統計・精神医学・学校臨床の法制度・質的研究法まで幅広い出題があった
  • 出願から試験までは1か月程度しかないため、語学スコアの確保と専門科目の対策は出願の数か月前から前倒しで進める必要がある
  • 入学料282,000円・授業料年535,800円(令和8年度納付額)に加え、社会人向けの長期履修学生制度も利用できる

愛媛大学大学院教育学研究科(心理発達臨床専攻)の冬入試は、令和9年度からの英語試験廃止という大きな制度変更を含んでいます。募集要項の内容は年度により変わるため、出願前には必ず愛媛大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。大学院入試の全体的な日程の考え方や、他大学の教育学研究科の外部院試対策公認心理師の大学院ルートもあわせて確認しておくと、併願校の検討や出願資格の整理がスムーズになります。研究計画書の作成や専門科目・口述試験の対策など、独学での対策に不安がある場合は、大学院入試対策の専門的な指導を活用するのも一つの方法です。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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