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群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻「冬入試」の傾向と対策

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群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻の「冬入試」とは、正式には第2次募集と呼ばれる出願枠のことです。出願期間が12月中旬から1月上旬、試験日が2月上旬という冬季に実施されることから、受験生や現場の指導教員の間で「冬入試」と呼び習わされています。医科学専攻は博士課程であり、医学・歯学・6年制薬学・獣医学の学部を卒業した人などを主な対象とする、一般の大学院入試とは出願資格の枠組みが大きく異なる専攻です。「大学院入試」と聞くと誰でも出願できる制度をイメージしがちですが、この専攻はそうではありません。

この専攻の入試情報は群馬大学の公式サイトに募集要項として公開されていますが、出願資格の条文は法令の引用が多く読み解きにくいうえ、一般入試と社会人入試の違いや、試験科目の実態(外国語試験がTOEIC IPテストであること、いわゆる過去問が存在しない理由)まで整理された解説はほとんど見当たりません。合格発表のニュースリリースや全学共通の大学院入試案内はあっても、医科学専攻という1専攻に絞って「何をいつまでに準備すればよいか」を体系立てて説明したページは公式サイトの中にも存在しないのが実情です。

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本記事では、公式募集要項の内容にもとづき、出願資格・社会人入試の要件・出願から入学手続までのスケジュール・試験科目・過去問の有無・研究分野の違いを整理し、出願前に何を準備すべきかを解説します。とくに出願資格の判定は自己流で進めると思わぬ見落としが生じやすいため、条文の要点を表に整理しながら読み進められる構成にしました。

対象となるのは、医学部・歯学部・薬学部(6年制)・獣医学部の卒業者や、それに準ずる資格を個別審査で認められた人、そしてすでに医療・研究の現場で働きながら博士号の取得を目指す社会人入試の受験生です。なお募集要項の内容は年度により変わるため、出願前に必ず群馬大学の最新の公式要項で確認してください。この前提を踏まえたうえで、まずは「冬入試」がどのような位置づけの入試なのかから見ていきます。

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目次

群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻の「冬入試」とは何か

群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻(博士課程)は、医の科学・倫理・技能の探求とそれらの統合による医学の研究と教育の推進を目指す博士課程です。同じ医学系研究科には修士課程の生命医科学専攻という別の専攻もありますが、医科学専攻は博士課程のみで構成されており、修士課程は設置されていません。入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)では、先端的な生命科学研究・医学研究を通して社会に貢献する意欲がある人、高い倫理観と卓越した臨床能力を持つ医療人、優れた医師・医療従事者を育成する医学教育者、そして学術的なディスカッションや文献読解の基礎となる英語運用力を有する人、という4つの人物像が示されています。

この専攻に出願する年間ルートは主に3つあり、夏から秋にかけて実施される「第1次募集」、冬に実施される「第2次募集」、そして若干名を対象とする「10月入学」です。「冬入試」という呼び方は大学の公式名称ではなく、出願期間が12月19日ごろから1月上旬、試験日が2月上旬という冬季日程になることに由来する通称です。公式の募集要項ではあくまで「第2次学生募集要項」として案内されています。

第1次募集・第2次募集・10月入学の違い

3つの募集区分は、出願資格自体はほぼ共通していますが、出願・試験の時期と募集人員が異なります。第1次募集は毎年夏(7月末〜8月上旬)に出願を受け付け、9月中旬に試験を行うのが近年のパターンです。第2次募集(冬入試)は12月中旬から1月上旬に出願を受け付け、2月上旬に試験を実施します。10月入学は5月下旬に出願を締め切り、6月に試験を行う、若干名向けの別枠です。第1次募集で不合格だった場合や、出願準備が夏に間に合わなかった場合の受け皿として、冬入試を検討する受験生が一定数存在します。

第2次募集は、第1次募集で定員に満たなかった分を補充する位置づけの追加募集という性格が強く、第1次募集よりも募集人員がやや少なく設定される傾向があります。実際に2026年4月入学の回では、第2次募集の募集人員は28名でした(社会人入試の募集人員を含む数字です)。ただし、冬入試だからといって出願資格や選抜方法が緩くなるわけではありません。選抜方法・出願書類・検定料はいずれの募集区分でもほぼ同一であり、違いは実施時期と募集人員だけです。第1次募集で残念ながら不合格になった受験生が「難易度が下がるはず」という期待だけで冬入試に臨むのは危険で、研究計画の練り直しや志望分野の再検討など、実質的な立て直しをしたうえで再挑戦するのが現実的な戦略になります。

また、なぜ大学が年に複数回の募集区分を設けているのかという背景も押さえておくと、冬入試を選ぶ意味が見えてきます。医科学専攻は志望する専攻分野(指導教員)ごとに出願する仕組みのため、特定の分野に希望者が集中して定員に満たない分野が出る一方、人気の低い分野では欠員が生じやすくなります。第2次募集はこうした分野間の偏りを是正し、意欲のある志願者を年度内にもう一度受け入れる機会を確保する役割も担っていると考えられます。次章では、この専攻に出願できる人の条件を詳しく見ていきます。

冬入試が向いている人と、安易に選ばない方がよい人

冬入試が向いているのは、研究したい分野と相談したい指導教員がすでに定まり、年末までに出願書類と英語スコアの準備を進められる人です。夏の第1次募集に間に合わなかった場合でも、準備期間を使って研究テーマと志望理由を掘り下げられるなら、第2次募集を目指す意味があります。現職との調整に時間が必要な社会人にとっても、勤務先の承諾、研究時間の確保、指導教員との相談を順序立てて進める機会になります。

反対に、研究室をまだ比較していない人や、出願資格に該当するか判断できていない人が、日程だけを理由に冬入試を選ぶのはおすすめできません。医科学専攻では出願前の研究計画相談と資格確認が準備の出発点です。単に「受験できる時期が遅い」というだけでは、口頭試問で研究目的や指導教員との適合性を説明する材料が不足します。まず公式の研究分野一覧から候補を絞り、各教員の研究内容を確認し、自分の経験や問題意識との接点を言葉にしてから連絡を取りましょう。

第1次募集を受けた後に第2次募集を検討する場合は、同じ準備を繰り返すのではなく、前回の受験過程を振り返ることが必要です。英語、専門知識、研究計画、説明の明瞭さのどこに改善余地があったかを分け、次の試験日までに変えられる行動へ落とし込みます。募集区分の変更より、準備内容の更新を優先することが、冬入試を再挑戦の機会として生かす基本です。

出願資格|医科学専攻に出願できるのはどんな人か

医科学専攻の出願資格でもっとも注意すべき点は、一般の学部を卒業しただけでは出願できない専攻だということです。募集要項の出願資格の第1号は「大学(医学、歯学又は6年制の薬学若しくは獣医学の課程)を卒業した者」と定められています。つまり基本的な出願ルートは、医学部・歯学部・薬学部(6年制)・獣医学部の卒業者に限られます。理系の大学院であれば理学部・工学部・農学部出身者でも幅広く受け入れる専攻が多い中、医科学専攻はこの点で明確に対象を絞り込んでいる点を最初に理解しておく必要があります。

このほかにも出願資格は複数のパターンが定められており、外国の学校で同等の課程を修了した者、文部科学大臣が指定した者(旧大学令による医学・歯学部卒業者、防衛医科大学校卒業者、修士課程修了者などで個別に医学系の学力を認められた者)、そして本大学院の個別審査により大学卒業者と同等以上の学力を認められ24歳に達する者(いわゆる飛び入学・社会人経験者向けの個別審査ルート)などが定められています。次の表に主なパターンを整理しました。

出願資格の区分対象となる人事前の入学資格審査
第1号大学(医学・歯学・6年制薬学・獣医学の課程)を卒業した者不要
第2〜5号外国の学校で医学・歯学・薬学・獣医学に相当する18年課程等を修了した者不要
第6号ウ・エ修士課程修了者等で、大学院等において医学系の課程を卒業した者と同等以上の学力があると個別に認められた者必要
第7号学校教育法第102条第2項により本大学院以外の大学院に入学した者(医学・歯学・薬学・獣医学の課程に限る)必要
第8号個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力を認められ、24歳に達する者必要
第9号医学・歯学・6年制薬学・獣医学の課程に4年以上在学し、優秀な成績で単位を修得したと認められた者不要

第6号ウ・エ、第7号、第8号に該当する形で出願しようとする場合は、出願受付が始まる前に「入学資格審査」という個別審査を受け、出願資格があることの証明を受けなければ出願できません。この審査の提出期限は出願受付開始よりも早く設定されているため、該当する可能性がある人は早めに群馬大学昭和地区事務部学務課入学試験係へ問い合わせることが欠かせません。直近の第2次募集では、審査書類の提出期限が出願受付開始の約2週間前に設定されていました。

また、出願資格の判定にあたっては最終学校の卒業証明書・成績証明書の提出が原則として必要ですが、出願資格(6)-ウ・エ、(8)により出願資格を有する証明を受けた者、および群馬大学医学部出身者は提出が不要になるなど、細かな例外規定も存在します。自分がどの区分に該当するか判断に迷う場合は、書類を揃える前の段階で問い合わせておくと二度手間を避けられます。

出願書類そのものも、入学願書・履歴書、検定料収納証明書貼付台紙、写真票・受験票、卒業(見込)証明書、成績証明書、宛名票、TOEFL・TOEIC・IELTSのスコア、返信用封筒(410円分の切手貼付)など多岐にわたります。書類の種類が多いため、出願受付開始日までに揃え切れるよう逆算して準備することが欠かせません。とくに卒業証明書や成績証明書は出身大学の窓口でしか発行できず、大学によっては発行までに数週間を要する場合もあるため、出願資格の確認と並行して早めに申請しておくと安心です。

出願資格を確認するときの3段階

  1. 最終学歴と卒業した課程を、卒業証明書や学位記の表記まで含めて確認する
  2. 最新募集要項の出願資格各号と照合し、入学資格審査の要否を切り分ける
  3. 判断がつかない場合は、経歴を簡潔に整理して大学の入学試験係へ確認する

問い合わせる際は、「出願できますか」とだけ尋ねるより、卒業大学・学部・課程、取得学位、修士課程の有無、現在の勤務先や研究歴を整理して伝える方が確認を受けやすくなります。大学が最終的に判断する事項を、受験生側が名称の印象だけで決めないことが大切です。たとえば同じ「薬学部卒」でも、募集要項が基本資格として挙げているのは6年制薬学の課程です。学部名ではなく、修了した課程と該当条項で確認する姿勢が必要です。

個別審査が必要な人は、審査を単なる事務手続と考えず、自分の学修歴・研究歴が医学系博士課程への入口としてどう評価されるかを示す段階と捉えましょう。提出資料の種類は年度や該当区分によって異なり得るため、過年度の様式をそのまま使わず、最新要項の指定を確認します。資格審査の締切を、実質的な最初の出願期限として管理すると、年末の出願時に慌てにくくなります。

社会人入試の要件|一般入試との違い

医科学専攻の第2次募集(冬入試)には、一般入試と並行して社会人入試の枠が設けられています。出願資格の骨格は一般入試と同じで、医学・歯学・6年制薬学・獣医学の課程を卒業した者などが対象です。これに加えて、出願時点で病院・診療所・研究所・教育機関・保健機関等に勤務しており、入学後もその身分を維持したうえで、勤務先の所属長又は任命権者から受験と就学の承諾を受けていることが社会人入試の追加要件になります。

社会人入試の趣旨として、募集要項には「医学・医療の飛躍的発展に伴い、更に高度な医学・医療の専門的能力・知識・技術を有する人材の育成が社会的に要請されている」ことが明記されています。地域社会において医療や医学関連分野で活躍している社会人に対して、高度な研究能力・知識・技術を学ぶ機会を提供することが制度の目的です。社会人入試の募集人員は、一般入試の募集人員に含まれる形で運用されており、別枠で追加の定員が設けられているわけではありません。

社会人として合格した学生には、大学院設置基準第14条にもとづく教育方法の特例として昼夜開講制が適用されます。授業は夜間(17時30分から20時35分まで)、および土曜日・日曜日・祝日・夏期等休業期間に行われるため、平日昼間は現職を続けながら学修できる仕組みです。ただし、これは授業の開講時間帯の配慮であって、研究指導そのものの負担が軽くなるわけではない点には注意が必要です。

社会人入試を検討する際の実務上のポイント

  • 勤務先の所属長・任命権者からの受験承諾を得るための調整には時間がかかるため、出願期間の直前ではなく早めに院内・所属機関内の手続きを進める
  • 志望する専攻分野の指導教員への事前連絡は、社会人入試であっても必須級の準備事項として案内されている
  • 昼夜開講制とはいえ研究活動そのものは通常の博士課程と同様に求められるため、勤務先との研究時間の調整方針を出願前に固めておく
  • 出願資格の第6号ウ・エなど個別審査が必要な区分に該当する社会人は、審査書類として研究歴証明書・研究業績・指導教員の推薦書などの準備に時間がかかるため、出願期間よりも1か月以上前から動き出す

実務上は、まず勤務先の上長に「大学院進学を検討している」という意向を伝える段階と、正式な受験承諾を取り付ける段階を分けて考えるとスムーズです。承諾の取り付けには数週間かかることも珍しくないため、出願期間が公開されてから動き始めるのではなく、募集要項が公開される前の準備段階から並行して社内調整を進めておくことをおすすめします。

勤務先との相談では、受験の可否だけでなく、入学後の勤務日、研究活動に充てる時間、夜間・休日の授業への参加、学会や実験で勤務調整が必要になった場合の扱いまで話し合っておくと安心です。昼夜開講制は学びやすさを支える制度ですが、研究成果を出すための時間を自動的に確保してくれる制度ではありません。仕事と研究の両立案を具体的な週間予定で示すことで、所属長にも就学後の見通しを説明しやすくなります。

口頭試問に向けては、臨床や勤務で感じている課題を、そのまま研究テーマに置き換えないことも重要です。現場の疑問を出発点にしつつ、何が既に明らかで、何が未解明で、どの方法なら検討できるのかを先行研究にもとづいて整理します。社会人経験は強みになり得ますが、経験談だけでは基礎的学力の説明にはなりません。実務経験を研究可能な問いへ変換する準備が、社会人入試の説得力を高めます。

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出願〜合格発表・入学手続までのスケジュール

直近に実施された第2次募集(2026年4月入学分)の実績日程を例に、冬入試の一連の流れを見てみましょう。募集人員は28名(社会人入試の募集人員を含む)で、出願受付期間は2025年12月19日(金)から2026年1月5日(月)まで(必着)でした。検定料は30,000円で、コンビニエンスストア払い・クレジットカード払い・海外からのFlywire送金のいずれかで、2025年12月8日から2026年1月5日15時までに支払う必要がありました。出願書類の持参は認められておらず、必ず簡易書留速達郵便での郵送が求められる点も見落としやすいポイントです。

項目2026年4月入学 第2次募集(実績)
募集人員28名(社会人入試の募集人員を含む)
検定料支払期間2025年12月8日〜2026年1月5日15時
出願受付期間2025年12月19日〜2026年1月5日(必着・簡易書留速達郵便のみ)
試験日2026年2月8日(外国語10:00〜12:30、口頭試問13:30〜)
合格発表2026年2月27日10時以降(大学サイトに受験番号掲示)
入学手続期間〜2026年3月10日16時必着(入学料282,000円)
追加合格通知2026年3月11日10時から電話連絡

この2026年4月入学分の第2次募集は、本記事執筆時点(2026年8月)ではすでに実施が完了しています。次に到来するのは2027年4月入学分の入試であり、そのうち第1次募集の要項はすでに公開済みです。募集人員53名、出願期間は2026年7月30日から8月5日まで(必着)、試験日は2026年9月13日、合格発表は2026年10月30日、入学手続期限は2026年11月10日と案内されています。第1次募集は第2次募集の3倍近い募集人員が設定されているため、条件が整うのであれば第1次募集での出願を軸に準備を進めるのが基本戦略になります。検定料の支払い方法はコンビニエンスストア払い・クレジットカード払い・海外からのFlywire送金の3通りが用意されており、支払手数料は志願者本人の負担になる点も出願前に把握しておきたいポイントです。

一方、2027年4月入学分の第2次募集(冬入試)の具体的な出願期間・試験日は、2026年8月時点で群馬大学公式サイトにまだ公開されていません。過去の公開実績をたどると、前年度分の第2次募集要項は例年11月ごろに大学公式サイトへ掲載されており、この年次パターンが今回も踏襲されるなら、2026年11月ごろに要項が公開され、出願期間は12月中旬から1月上旬、試験日は2月上旬になる可能性が高いと推測できます。ただしこれはあくまで過去の公開時期のパターンからの推測であり、確定した情報ではありません。冬入試の受験を検討している場合は、11月以降に群馬大学大学院医学系研究科・医学部のホームページを定期的に確認することを強くおすすめします。要項の公開を待つ間も、志望する専攻分野の絞り込みや研究計画の下書き、TOEICスコアの底上げといった準備は前倒しで進められるため、日程の確定を待たずに動き出すことが結果的に有利に働きます。

10月入学という第3の選択肢

医科学専攻には、若干名を対象とする10月入学の制度もあります。2026年10月入学の回では、出願期間が2026年5月18日から5月29日まで、試験日は2026年6月22日から24日の指定日時、合格発表は2026年7月31日でした。学修機会の拡大を目的とした制度で、4月入学の第1次・第2次募集とは独立した枠組みです。留学生など、4月入学以外のタイミングでの入学を希望する場合や、在留資格の取得スケジュールの都合で4月入学が難しい場合の選択肢として検討する価値があります。10月入学は若干名という少人数枠である分、志望する専攻分野に空きがあるかどうかを事前に指導教員へ確認しておくことが、4月入学の各募集以上に重要になります。

出願から合格までを逆算する準備表

時期の目安進める準備確認すること
要項公開前研究分野の比較、指導教員候補の調査、英語学習自分の出願資格、研究関心との一致
要項公開後最新日程と提出様式の確認、指導教員への相談資格審査の要否、外部英語スコアの有効性
出願前証明書の取得、願書の点検、郵送準備必着期限、支払い期限、記入漏れ
出願後TOEIC対策、専門分野の復習、口頭試問練習受験票、会場、当日の持参物
合格発表後入学手続、費用と勤務・生活の最終調整手続期限、大学からの連絡

この表で重要なのは、要項公開前にもできる準備を止めないことです。日程が未公表でも、英語学習、研究室の比較、先行研究の読解、経歴の整理は進められます。一方、日付、提出様式、利用できるスコアなどは年度ごとに確認が必要です。変わらない準備と年度更新される手続きを分けて管理すると、未公開情報を推測で埋めずに行動できます。

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試験科目と選抜方法|外国語(英語)はTOEIC IP、口頭試問がカギ

医科学専攻の選抜方法は、外国語(英語)試験の成績・志望専攻分野の口頭試問・出身大学等の成績証明書を総合して判定する仕組みです。ここで多くの受験生が意外に感じるのが、試験当日に実施される外国語(英語)筆記試験がTOEIC Listening&Reading IPテストの団体特別試験(マークシート方式)であるという点です。一般的な大学院入試のような独自問題の英語筆記試験は課されません。

出願時にTOEFL-ITP(500点以上)、TOEFL-iBT(55点以上)、TOEIC Listening&Reading Test(公開テスト)またはTOEIC-IP(群馬大学が実施したものに限る、550点以上)、IELTS Academic Module(5.0以上)のいずれかのスコアをすでに保有している場合は、出願時にスコアを提出することで外国語試験の点数に換算でき、試験当日のTOEIC IP受験を免除する、あるいは両方受験してよい方の点数を採用してもらう、という選び方ができます。提出するスコアは受験日から5年以内のものが有効です。スコアレポート等は原本を提出する必要があり、コピーでの提出は認められていません(原本は受験票とともに返送されます)。

試験科目実施内容公式に示されている出題意図
外国語(英語)TOEIC L&Rの団体特別試験(IPテスト)。マークシート方式文献の読解に必要な基本的英語能力を問う
志望専攻分野口頭試問試験当日13:30〜、志望する指導教員による口頭試問専攻分野に関する基礎的学力及び研究に対する意欲を審査する

口頭試問は、来学が困難な事情がある場合にインターネットを利用したインタビュー等で代替されることがあり、その場合は個別に日時が調整されます。外国人志願者の口頭試問は原則として英語で行われ、そのうえで日本語能力に関する試問が行われることもあります。出願前に志望専攻分野の指導教員へ連絡を取り、入学後の研究計画について相談しておくことが強く推奨されています。これは形式的な案内ではなく、口頭試問の内容そのものが指導教員とのやり取りを前提に設計されているためです。

外国語試験は提出スコアと当日受験をどう選ぶか

有効な外部スコアを持っている人は、基準を満たしているかだけでなく、そのスコアを提出したうえで当日試験も受けるかを考えます。直近の要項では、願書で当日のTOEIC IP受験希望を選び、受験した場合には提出スコアと当日成績の良い方が採用される仕組みでした。体調や当日の緊張による変動に備えたい人にとって、外部スコアは英語成績の下支えとして使える制度です。

一方、基準点を満たすことと、研究で英語文献を読めることは同じではありません。募集要項の出題意図は文献読解に必要な基本的英語能力を問うことにあるため、TOEIC形式の演習と並行して、志望分野の英語論文にも触れておきましょう。論文では、タイトルと要旨から研究目的をつかみ、方法・結果・限界を短く説明する練習が役立ちます。スコア対策と医学英語の読解を二本立てで進めると、入試後の研究にもつながる準備になります。

口頭試問で説明できるようにしたい項目

  • なぜ博士課程へ進学したいのか、修了後に何を目指すのか
  • なぜ群馬大学とその専攻分野・指導教員を選ぶのか
  • 取り組みたい研究課題は何で、どのような背景があるのか
  • これまでの学修・臨床・研究経験をどう生かせるのか
  • 仕事や生活と研究時間をどのように両立するのか
  • 研究倫理や対象者への配慮をどのように考えるのか

これらは過去の設問を再現したものではなく、募集要項が示す「基礎的学力」と「研究に対する意欲」を説明するための準備項目です。回答を一字一句暗記すると、質問の角度が変わったときに対応しづらくなります。結論、理由、具体例の順に一度答え、追加質問に応じて背景を補う練習をしましょう。研究計画の弱点も含めて自分の言葉で説明する方が、実現可能性を冷静に検討していることを示しやすくなります。

MD-PhDコース修了者向けの読み替え制度

群馬大学の卒前・卒後一貫MD-PhDコースを履修し、選抜外国語試験に合格した者(医学部医学科卒業後3年以内で、卒業時にMD-PhDコースの履修を認定された者に限る)は、その合格証明書を提出することで外国語(英語)の試験成績に換算する制度が用意されています。この場合も、希望すれば外部の英語資格スコアを別途提出し、良い方の成績を採用してもらうことができます。医学部医学科在学中からMD-PhDコースを意識して動いていた人にとっては、大学院入試の負担を軽減できる制度なので、該当する可能性がある人は在学中の学務窓口に早めに確認しておくとよいでしょう。

試験会場は直近の要項では群馬大学大学院医学系研究科の昭和キャンパスほかと案内されていました。会場、集合時刻、持参物は受験年度の案内で確認し、冬季の交通事情も考慮して余裕のある移動計画を立てましょう。遠方から受験する場合は、前日の予定、宿泊先から会場までの経路、受験票や筆記用具の保管までチェックリストにしておくと安心です。当日の条件は受験票と最新案内を基準に確認することが重要です。

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過去問は公開されているか|出題意図から見る対策の方向性

受験対策を考えるうえで「過去問」を探す受験生は多いはずですが、結論から言うと、医科学専攻の入試問題は公式には公開されていません。群馬大学の過去入試問題公開ページには、「大学院医学系研究科医科学専攻(博士課程)及び生命医科学専攻(修士課程)の入試では、TOEIC IPテストを外国語(英語)筆記試験として課しているため、試験問題の提供はございません」と明記されています。

これは大学側の情報公開が不十分だからではなく、試験の設計そのものに理由があります。外国語試験が独自問題ではなく標準化されたTOEIC IPテストである以上、大学が独自に作成した「過去問」自体が存在しません。口頭試問についても、志望する指導教員ごとに内容が異なる面談形式の試験であり、あらかじめ公開できる定型の設問集は存在しないと考えられます。過去問を探すこと自体が対策として成立しない試験である、という前提を最初に押さえておく必要があります。同じ医学系研究科の生命医科学専攻(修士課程)でも同様にTOEIC IPテストが採用されており、過去問が提供されない点は共通しています。

とはいえ、対策の手がかりが全くないわけではありません。募集要項には「各試験科目の出題意図」という項目があり、外国語(英語)は「文献の読解に必要な基本的英語能力を問う」、口頭試問は「研究に従事するに当たって、必要な専攻分野に関する基礎的学力及び研究に対する意欲を審査する」と明記されています。この2文から逆算すると、対策の方向性は次の3つに整理できます。

  1. 英語対策は、TOEIC L&Rのスコアを本番前に一定水準まで引き上げておく(外部スコアを事前提出できる制度があるため、TOEFLやIELTSでの代替も選択肢になる)
  2. 志望する専攻分野・指導教員の研究テーマに関する基礎知識を、査読論文や総説を読んで整理しておく
  3. 自分自身の研究への意欲・研究計画を言語化し、口頭で説明できる状態にしておく(募集要項でも研究計画についての事前相談が案内されている)

とくに3つ目の研究計画の言語化は、口頭試問の合否を左右する実質的な比重が大きいと考えられます。指導教員は「専攻分野に関する基礎的学力」だけでなく「研究に対する意欲」も審査対象にしているため、志望理由を丸暗記するのではなく、なぜその研究室で何を明らかにしたいのかを自分の言葉で説明できるよう準備しておくことが重要です。研究計画書の組み立て方に不安がある場合は、一般的な作法を解説した記事もあわせて参考にしてください。研究計画の構成や先行研究の位置づけ方については、研究計画書の書き方と例文|大学院入試で評価される構成で基本的な型を確認しておくと、口頭試問での受け答えも一貫性を持たせやすくなります。研究計画書の提出自体は必須ではありませんが、口頭試問で研究への意欲を審査される以上、事前に文章化しておいた方が当日の受け答えは安定します。

公開過去問がない場合の練習方法

過去問がないからこそ、予想問題を大量に作るより、研究計画のどの部分を尋ねられても根拠を示せる状態を目指します。まず研究目的を一文で述べ、次に背景、先行研究との差、想定する方法、期待される意義をそれぞれ短く説明します。その後、「なぜその方法なのか」「対象数や評価方法をどう考えるか」「結果が仮説と異なったらどう解釈するか」と自分で問いを重ねます。一つの研究計画を複数の角度から説明する練習が、定型問題の暗記に代わる対策です。

専門知識の復習では、教科書を最初から読み直すだけでなく、志望教員の研究テーマに近い総説から重要概念を抽出し、関連する基礎事項へ戻る方法が効率的です。論文を読む際は、知らない用語の意味だけでなく、研究デザイン、比較対象、主要な結果、著者が挙げる限界を整理します。これにより、単なる知識確認ではなく、研究を読む力と説明する力を同時に鍛えられます。

模擬口頭試問は、専門が近い相手と、専門外の相手の両方に聞いてもらうのがおすすめです。専門家からは知識や方法の甘さを、専門外の相手からは説明の飛躍や用語の分かりにくさを指摘してもらえます。録音して回答時間や言いよどみを確認し、結論が後ろに回っている箇所を修正しましょう。分からない点を認め、確認方法まで答える姿勢も研究者としての対話には欠かせません。

なお、募集要項の内容は年度によって見直される可能性があるため、出題意図の記載や外国語試験の実施方法についても、出願前に必ず最新の公式要項で確認してください。

医科学専攻(博士課程)の研究分野と特別コース|生命医科学専攻(修士)との違い

医科学専攻の募集人員は、「基礎・基盤医学領域」と「臨床医学領域」の各講座、そして協力講座・連携講座・寄附講座・共同研究講座に分かれています。基礎・基盤医学領域には生化学・薬理学・生体構造学・応用生理学など、臨床医学領域には循環器内科学・脳神経外科学・産科婦人科学・病理診断学・公衆衛生学・法医学・整形外科学・眼科学など、合わせて40以上の講座が設置されています。出願にあたっては、志望する専攻分野(指導教員)ごとに出願する仕組みで、出願前に指導教員への事前連絡が案内されているのはこのためです。分野ごとに研究キーワードと連絡先(内線・メールアドレス)の一覧が募集要項に掲載されており、志望分野を決める段階でこの一覧を確認すると、自分の研究関心と近い教員を探しやすくなります。

医科学専攻には、通常の課程に加えて特別コースも設けられています。基礎・臨床融合型研究推進コース、トランスレーショナルリサーチコース、重粒子線医理工学グローバルリーダー養成プログラム、関東次世代がん専門医療人養成コース(がん治療を支える多領域人材養成コース・がんデータ科学推進人材養成コース・がん治療イノベーション人材養成コースの3系統)、医療開発医科学コース(地域オープンイノベーションR&D人材養成コース)、病理・法医学研究医育成コースなどがあり、履修を希望する場合は入学後に指導教員と相談のうえ申請する形になります。重粒子線医理工学グローバルリーダー養成プログラムを希望する場合は、出願時点で専用の様式(重粒子線医理工学グローバルリーダー養成プログラム志願者用)を提出する必要がある点も覚えておきましょう。

研究分野と指導教員を選ぶ手順

研究分野を選ぶときは、講座名の印象だけで決めず、教員が現在扱っている研究課題、研究手法、発表論文を確認します。同じ疾患を対象にしていても、基礎研究、臨床研究、疫学、画像解析など、研究室によって問いと方法は異なります。自分が解決したい課題と、教員が指導できる方法の重なりを探すことが第一段階です。研究対象だけでなく研究手法まで照合すると、入学後のミスマッチを減らせます。

候補が複数ある場合は、それぞれについて「関心がある理由」「これまでの経験との接点」「身につけたい方法」「博士課程で検討したい問い」を短く書き出して比較します。研究テーマは相談を通して変わり得るため、最初から完成案を押し通す必要はありません。ただし、何も調べずにテーマを決めてもらおうとする姿勢では、研究への意欲を伝えにくくなります。仮説を持ちつつ、助言を受けて修正できる状態で相談に臨みましょう。

最初の連絡では、簡潔な自己紹介、現在の所属、学歴・研究歴、関心を持った教員の研究、相談したい研究課題、面談希望を整理します。長い研究計画をいきなり送るより、相手が背景と相談目的を把握できる文章にすることが大切です。返答を受けたら、指定された資料や面談方法に従い、質問事項を準備します。事前相談は合格の約束ではなく、研究指導の適合性を確かめる機会と考えてください。

面談では、受け入れ可能性だけを確認するのではなく、想定される研究指導の進め方、必要となる基礎知識や技能、臨床・勤務との両立、研究倫理審査やデータ利用の見通しについて質問します。面談後は、理解した内容と次に準備する事項を自分の言葉でまとめ、研究計画と志望理由へ反映します。この往復によって、口頭試問でも「なぜこの分野なのか」を具体的に説明しやすくなります。

生命医科学専攻(修士課程)との違い

群馬大学大学院医学系研究科には、医科学専攻(博士課程)のほかに、生命医科学専攻という修士課程も設置されています。医科学専攻はあくまで博士課程であり、修士課程は生命医科学専攻が担当しているという役割分担です。生命医科学専攻(修士課程)は医学・生命科学分野を幅広く学ぶ課程で、出願資格も医科学専攻ほど限定的ではありません。医学・歯学・薬学・獣医学の学部出身でない人が医学系の研究を志す場合は、まず生命医科学専攻(修士課程)を検討し、その後に医科学専攻(博士課程)へ進学する、という段階を踏むルートも選択肢になります。次の表で両専攻の違いを整理しました。

比較項目医科学専攻生命医科学専攻
課程博士課程修士課程
主な出願資格医学・歯学・6年制薬学・獣医学の学部卒業者等医学・生命科学分野を学んだ大学卒業者(学部の指定は医科学専攻ほど限定的ではない)
試験区分第1次募集・第2次募集(冬入試)・10月入学専攻ごとに別要項で案内(本記事の対象外)

また、群馬大学には医学部医学科の学士編入学という別の制度もあります。こちらは学部レベルでの編入学であり、大学院の医科学専攻とは出願資格・試験内容ともにまったく別の制度です。両者を混同したまま情報収集を進めると出願準備の方向性を誤りかねないため、学士編入学を検討している場合は、群馬大学医学部の学士編入を徹底解説もあわせて確認し、自分が目指すのが学部編入なのか大学院進学なのかを最初に整理しておくことをおすすめします。

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「冬入試」ならではの注意点|併願・追加合格・審査期限の管理

冬入試(第2次募集)を検討するうえで特に注意したいのが、出願資格の一部区分に必要な「入学資格審査」の期限です。出願資格の第6号ウ・エ、第7号、第8号に該当する形で出願しようとする場合、出願受付が始まるよりも前の時点で入学資格審査を申請し、証明を受けておく必要があります。出願期間だけを見て準備を始めると、この事前審査に間に合わないおそれがあるため、該当しそうな人は早い段階で大学に問い合わせることが重要です。

合格発表後、募集人員に対して入学手続を完了した者が定員に満たない場合は、追加合格による欠員補充が行われることがあります。追加合格の対象者には、合格発表の翌日以降に電話で入学願書記載の連絡先へ通知されます。合格発表後は大学からの連絡を見落とさないよう、連絡先の変更がないか出願前に再確認しておきましょう。なお、入試情報は合格発表後(直近の回では5月7日以降)に志願者数・受験者数・合格者数・入学者数・男女比率等が大学公式サイトで開示されるほか、受験者本人が請求すれば外国語(英語)試験の成績(TOEIC IPスコア)そのものを文書で開示してもらう制度もあります。開示請求には受付期間が定められているため、自分のスコアを確認したい場合は合格発表の案内とあわせて期間をチェックしておくとよいでしょう。

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併願を考えるときの視点

医科学専攻の出願資格を満たす受験生は、他大学の医学系博士課程や、同じ群馬大学の生命医科学専攻(修士課程)との併願を検討するケースもあります。他大学の医学系大学院を併願先として比較検討する際は、北海道大学大学院 医学院の外部院試を徹底解説のように、出願資格や試験科目の違いを大学ごとに比較しておくと、出願書類の準備を効率的に進めやすくなります。また、冬入試は一般の大学院入試全体のスケジュールの中でも実施時期が遅い部類に入るため、出願準備の逆算計画を立てる際は大学院入試の日程一覧【2026年度】|夏入試・冬入試のスケジュールと出願準備の逆算もあわせて確認すると、全体の流れを把握しやすくなります。

検定料の免除・返還制度についても触れておきます。既納の検定料は原則として返還されませんが、検定料振り込み後に出願しなかった場合や二重振り込みをしてしまった場合、出願書類を提出したが受理されなかった場合には、所定の手続きで返還されます。また、東日本大震災や風水害等の災害で被災した志願者、ウクライナ情勢を受けて避難し本学が受け入れを許可した者などは、特別措置として検定料が全額免除される制度があります。該当する可能性がある場合は、出願書類に検定料免除申請書を同封して申請する必要があるため、事前に大学の学務部学生受入課へ確認しておくとよいでしょう。

入学後にかかる費用面も、出願前にあわせて把握しておくと資金計画を立てやすくなります。入学料は282,000円、授業料は半期267,900円(年額535,800円)で、これらは入学時・在学中に改定が行われた場合は改定後の金額が適用されます。経済的理由で修学が困難な場合には、日本学生支援機構等による奨学金の貸与・給付制度や、入学料・授業料の免除・徴収猶予の制度も用意されているため、必要に応じて学務部学生支援課へ相談してください。

よくある質問(FAQ)

群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻の「冬入試」とはいつ出願すればいいですか?

「冬入試」は正式には第2次募集と呼ばれ、直近の実施回では出願受付が12月19日から翌年1月5日まででした。ただし2027年4月入学分の第2次募集の日程は2026年8月時点で未公開です。過去の公開パターンから11月ごろに要項が公開されると推測されますが、確定情報ではないため、大学公式サイトを定期的に確認してください。

冬入試(第2次募集)と夏〜秋の第1次募集はどちらが受かりやすいですか?

倍率は募集要項に明記されておらず、志願者数・合格者数は合格発表後に大学公式サイトで開示される仕組みです。第2次募集は第1次募集の定員に満たなかった分を補う位置づけであるため募集人員が少なめに設定される傾向はありますが、それだけで難易度の優劣を断定することはできません。どちらの区分でも選抜方法・出願書類は基本的に同一です。

医科学専攻は文系・理系を問わずどんな学部出身者でも出願できますか?

いいえ。医科学専攻の出願資格は「大学(医学、歯学又は6年制の薬学若しくは獣医学の課程)を卒業した者」が基本であり、一般の文系・理系学部を卒業しただけでは出願資格を満たしません。個別の入学資格審査により大学卒業者と同等以上の学力を認められ24歳に達する者など、例外的なルートも定められていますが、いずれも事前の審査が必要です。まずは自分がどの出願資格の区分に該当しうるかを確認することが最初の一歩になります。

社会人でも医科学専攻を受験できますか?

受験できます。出願資格の骨格は一般入試と共通ですが、出願時に病院・診療所・研究所・教育機関・保健機関等に勤務しており、入学後もその身分を維持し、勤務先の所属長等から受験と就学の承諾を受けていることが追加で必要です。合格後は夜間・土日祝日・夏期休業期間に授業を行う昼夜開講制が適用されるため、現職を続けながらの学修が想定されています。

過去問は入手できますか?

入手できません。大学の公式見解として、外国語(英語)試験にTOEIC IPテストを採用しているため独自の試験問題が存在せず、過去問の提供は行われていません。口頭試問も指導教員ごとに内容が異なる面談形式のため、公開できる定型の設問集はありません。対策は過去問探しではなく、TOEICスコアの底上げと研究計画の言語化に軸足を置くのが現実的です。

外国語(英語)試験はTOEICのスコアがあれば免除されますか?

出願時にTOEIC L&R(550点以上)などの基準を満たすスコアを提出すれば、当日のTOEIC IPテストを免除して提出スコアを換算する、あるいは当日も受験して良い方の成績を採用してもらう、という運用が可能です。TOEFL-ITP・TOEFL-iBT・IELTS Academic Moduleのスコアも対象になり、いずれも受験日から5年以内のものが有効です。

出願前に指導教員への連絡は必須ですか?

必須の手続きではありませんが、募集要項でも強く案内されています。口頭試問は志望専攻分野の指導教員が実施し、研究計画についての相談を前提とした内容になるため、出願前に一度連絡を取り、指導を受けたい研究テーマについてすり合わせておくことが実質的な準備の一部といえます。

群馬大学医学部の学士編入学とは何が違いますか?

まったく別の制度です。医学部医学科の学士編入学は学部レベルでの2年次編入を目指す制度であるのに対し、医科学専攻(博士課程)は大学院進学の制度です。出願資格・試験科目・選抜方法もそれぞれ独立して定められているため、自分が目指すのがどちらなのかを最初に確認してから情報収集を進める必要があります。

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まとめ|群馬大学医科学専攻「冬入試」対策のポイント

群馬大学大学院医学系研究科医科学専攻の「冬入試」(第2次募集)は、第1次募集で満たなかった定員を補う位置づけの追加募集で、出願資格・選抜方法の骨格は第1次募集と共通です。重要なポイントを改めて整理します。

  • 医科学専攻は博士課程であり、出願資格は原則として医学・歯学・6年制薬学・獣医学の学部卒業者に限られる(個別審査による例外ルートもある)
  • 社会人入試は出願資格に加えて勤務先での身分維持・所属長の承諾が必要で、合格後は昼夜開講制が適用される
  • 直近の第2次募集は出願12月19日〜1月5日、試験2月8日、合格発表2月27日という日程だったが、次回(2027年4月入学分)の日程は2026年8月時点で未公開
  • 外国語(英語)試験はTOEIC IPテストで実施され、外部スコアの事前提出による免除・換算が可能
  • 過去問は公式に非公開。対策は「TOEICスコアの底上げ」「志望分野の基礎知識の整理」「研究計画の言語化」の3方向で進める
  • 入学資格審査が必要な出願資格区分は、出願受付開始より早い提出期限が設定されているため早めの確認が必須
  • 群馬大学医学部の学士編入学とは別制度であり、混同しないよう最初に自分の志望先を整理する

募集要項の内容は年度により変わるため、出願前には必ず群馬大学大学院医学系研究科・医学部の公式サイトで最新の要項を確認してください。特に出願資格の判定や入学資格審査が必要かどうかは自己判断が難しい部分も多く、志望する指導教員や大学の入学試験係へ早めに相談することが結果的に近道になります。出願資格の複雑さや研究計画の準備、口頭試問対策まで一人で見通すのが難しいと感じる場合は、大学院入試対策の専門的な指導を活用しながら、研究計画の言語化や併願戦略を第三者と一緒に整理していくのも一つの方法です。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。

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この記事を書いた人

千葉大学 法政経学部を首席で卒業後、都内国公立大学の法科大学院(ロースクール)を修了し、司法試験に合格。法律・政治・経済分野の専門知識をもとに、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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