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佐賀大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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佐賀大学の3年次編入学試験は、6学部のうち芸術地域デザイン学部・理工学部・農学部の3学部でしか実施されていません。経済学部・教育学部には編入学試験の制度自体がなく、医学部も看護学科の3年次編入学が2025年度入試から廃止され、学士編入学(2年次編入)の制度も設けられていません。さらに2年次編入という区分そのものが存在せず、実施される3学部はいずれも3年次編入のみです。

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この記事では、佐賀大学が公表している2027年度の3年次編入学学生募集要項と、2025・2026年度の編入学総括表(志願・受験・合格・入学手続者数)をもとに、学部別の募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率を整理します。あわせて理工学部が公式公開している2025年度の過去問題・出題意図から、分野別の出題テーマまで踏み込んで解説します。数値の根拠はすべて佐賀大学入試案内サイト(sao.saga-u.ac.jp)が公開する一次情報のみとし、推測で数値を補うことはしていません。

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目次

佐賀大学の3年次編入学試験は3学部でしか実施されていない

佐賀大学は入試案内サイトの「3年次編入学」のページ群(入試日程・募集要項・入試予告)で対象学部を一元管理しています。ここに掲載されているのは芸術地域デザイン学部・理工学部・農学部の3学部だけで、経済学部・教育学部はページ内に一度も登場しません。両学部の公式サイトを確認しても「編入学」に関する記載は見つかりませんでした。事前に流布している情報の中には経済学部を編入学試験の実施学部に含めるものがありますが、2026年8月時点の大学公式情報とは一致しません。

医学部については、2024年3月29日付で大学が「2025(令和7)年度入試からの佐賀大学医学部看護学科3年次編入学の廃止について」を公式に予告しており、看護学科の3年次編入学はすでに廃止済みです。医学部医学科についても、他大学にあるような学士編入学(2年次編入)の制度は佐賀大学には設けられていません。したがって医学部を経由して佐賀大学に編入する一般的な経路は現時点で存在しません。

もう1つ押さえておきたいのが、2年次編入という区分そのものが佐賀大学にはないという点です。芸術地域デザイン学部・理工学部・農学部の募集要項はいずれも「2027年4月1日に3年次に編入学します」と明記しており、3学部とも3年次編入学のみを実施しています。2年次からの編入を希望する場合、佐賀大学は選択肢に入りません。

学部ごとに何を学ぶのか|アドミッション・ポリシーから見る学びの特色

3学部の募集要項には、それぞれ「入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)」として求める学生像が明記されています。試験科目を丸暗記する前に、その学部がどんな人材を育てようとしているのかを理解しておくと、志望理由書や面接での説得力が変わります。

芸術地域デザイン学部|創造性と地域への実践力の両方を求める

芸術地域デザイン学部は「創造性や高い技能をもち、新しい芸術表現を実現できる人材」と「地域が有する問題や状況に芸術を手段として柔軟に対応し、芸術を社会に紹介したり、芸術で社会を活性化したりできる人材」の養成を目的に掲げています。芸術表現コースでは高等学校で習得すべき基礎的学力に加え、自らの手による描写力・発想力など芸術表現に関わる基本的な技能を、地域デザインコースでは地域社会が抱える問題についての基礎的な知識や資料・情報を読み解く読解力・論理的思考力・分析力を求めると明記されています。技能の巧拙よりも「主体的に学ぶ態度」を重視する姿勢が募集要項全体を通して繰り返されている点が特徴です。

理工学部|13コースに共通する数学・物理の基礎学力

理工学部は「幅広い教養と理工学基礎力を土台として、多面的視点をもって社会の広い分野で活躍できる科学・技術の専門的素養を持つ人材」の育成を掲げ、編入生は13コースのいずれかを選択してより専門的な内容を学ぶ構成になっています。共通して求められるのは、高等学校や工業高等専門学校・理工系短期大学で履修する数学・物理・化学の基礎学力と、それを専門分野で活用できる応用力です。あわせて「多くのレポートを書くことが一般的」であることから、国語や社会で培う文章の読解力・記述力も必要な能力として明記されています。

農学部|理科・数学の基礎と、実験・調査への主体性

農学部は「農学及び関連する学問領域において、多様な社会的要請にこたえうる深い専門性と幅広い素養を身に付け、国内外での農業及び関連産業の発展に貢献する人材」の養成を目的としています。生物資源科学科では、生物の機能や自然環境を学ぶための理科・数学の基本事項の理解に加え、海外文献にも目を通すための英語の読解力、レポート作成に必要な国語力が求められます。「実験や調査活動を自主的・継続的かつグローバルに行なうこと」の重要性が明記されており、教員・先輩・留学生など周囲とのコミュニケーションを積極的に取る姿勢も評価の視点に含まれています。

学部別の募集人員と実施分野・コース【2027年度】

3学部の募集単位は学科・分野の粒度がそれぞれ異なります。理工学部は8分野10コースをまとめて理工学科という1つの学科として募集し、分野ごとに募集人員を分けていません。

学部学科入試区分分野・コース募集人員
芸術地域デザイン学部芸術地域デザイン学科一般芸術表現コース/地域デザインコース(2コース5分野)学科合計5人
理工学部理工学科推薦数理/データサイエンス/情報/化学/物理学/機械工学/電気電子工学/都市工学(8分野10コース)分野合計6人
一般同上分野合計9人
外国人留学生特別同上(数理分野を除く7分野)若干人
農学部生物資源科学科一般生物科学/食資源環境科学/生命機能科学/国際・地域マネジメント(4コース)若干人

この表から読み取れる重要な点を整理します。

理工学部の募集人員は分野別ではなく理工学科全体の合計です。推薦6人・一般9人という数字は8分野10コースをまとめた合計人員で、大学は分野ごとの内訳を公表していません。人気のある分野に志願が集中すれば、他の分野より実質的な倍率が上がる構造です。

農学部・理工学部推薦入試の募集人員は「若干人」表記です。数値の上限が明示されていないため、志願者の水準次第で合格者数が変動します。後述する倍率のデータで、実際の合格者数の傾向を確認してください。

芸術地域デザイン学部の5人も学科全体の合計です。芸術表現コース・地域デザインコースのどちらを選んでも、募集枠は学科として一体で運用されています。なお芸術表現コースの「美術・工芸分野」は出願時に日本画・西洋画・彫刻・漆(うるし)工芸・染色工芸・視覚伝達デザイン・ミクストメディア・ドローイングの8専攻から1つを選択する必要があり、地域デザインコースは地域コンテンツデザイン分野・キュレーション分野・フィールドデザイン分野の3分野に分かれています。志望理由書や面接では、この専攻・分野単位での具体的な志望動機が問われます。

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受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる

3学部とも受験資格の骨格は「高専卒・短大卒・大学卒(見込含む)・学士取得(見込含む)・大学2年以上62単位以上修得(見込含む)」の5項目が共通しています。ただし専修学校(専門学校)・高校専攻科・外国の14年課程からの出願を認めるかどうかは学部・入試区分によって差があります。ここを見落とすと出願できない試験に照準を合わせてしまいます。

出願資格の項目芸術地域デザイン学部理工学部(一般)理工学部(推薦)農学部
高専卒業(見込)○(対象学科・推薦要件あり)
短大卒業(見込)○(対象学科・推薦要件あり)
大学卒業(見込)○(推薦要件あり)
学士学位取得(見込)
大学2年以上・62単位以上(見込)○(推薦要件あり)
専修学校の特定専門課程修了(見込)
高校専攻科修了(見込)○(農業系専攻科に限る)
外国における14年課程修了(見込)
企業等在職の社会人○(所属長の推薦が必要)

理工学部一般入試には専修学校ルートがありません。芸術地域デザイン学部・農学部は専修学校(専門課程)の卒業者を受け入れていますが、理工学部の一般入試の出願資格には専修学校の項目が存在しません。理工学部を専門学校から一般入試で狙うことはできない点に注意してください。

理工学部の推薦入試は「誰でも出せる」試験ではありません。推薦入試は出願資格を満たすだけでなく、「所属長からの推薦」が前提になります。さらに分野・コースごとに対象となる高専の学科・短大の学科・大学の学科が個別に指定されており、たとえば数理サイエンスコースの推薦は「数学関連学科を卒業または卒業見込みの者」、電気電子工学分野は「電気系学科を卒業または卒業見込みの者」に限定されます。推薦人員も「分野ごとに、高専の該当学科から2人・短大の該当学科から2人・大学から1人・企業等から1人」という上限が設定されており、しかも高専は「4年次の成績が上位1/3以内」、短大・大学は「1年次の成績が上位1/3以内」という成績要件も課されます。専門外の学科に在籍している場合や、成績上位1/3に入っていない場合は、推薦入試ではなく一般入試を検討することになります。

農学部の高校専攻科ルートは農業系に限定されます。芸術地域デザイン学部は専攻科の分野を問いませんが、農学部は「農業系の専攻科の課程」を修了した者に限定しています。

出願手続きと検定料

3学部とも入学検定料は30,000円で共通です。出願は①検定料の銀行窓口での納入、②専用出願システム(J-Bridge System)へのインターネット出願登録、③登録情報の印刷、④出願書類一式の郵送(簡易書留)または持参、という4段階の手続きをすべて期間内に完了する必要があり、いずれか1つでも欠けると願書は受理されません。共通の提出書類は成績証明書・卒業証明書または卒業見込証明書・志願理由書(または調査書)ですが、芸術地域デザイン学部の芸術表現コース・地域デザインコース(地域コンテンツデザイン分野)はポートフォリオ、理工学部の機械工学分野・都市工学分野・農学部は英語外部検定試験のスコア証明書というように、学部・分野ごとに追加で必要な書類が異なります。出願直前に慌てないよう、志望する学部・分野の「出願書類」の一覧を早めに確認しておいてください。

修了・修得見込みで出願して合格した場合でも、入学時までに所定の要件(卒業・単位修得など)を満たせなければ入学は認められず、合格が取り消されます。この場合、翌年度に入学を繰り越すことはできないため、単位数が微妙なラインにある方は早めに在籍校の教務担当へ確認しておくことをおすすめします。

試験科目は学部でまったく別方式【2027年度】

佐賀大学の編入学試験で最も注意すべきなのが、3学部で評価方法の設計思想そのものが違う点です。芸術地域デザイン学部と農学部は配点を単純合算した「総合得点」で判定しますが、理工学部は科目ごとに配点はあるものの、最終判定は数値の合計ではなく「良・可・不可」の総合評価で決まります。

芸術地域デザイン学部|小論文・面接・書類審査(ポートフォリオ含む)

試験はタブレット端末を使った小論文と面接、書類審査(調査書・志願理由書)で構成されます。芸術表現コースおよび地域デザインコース(地域コンテンツデザイン分野)の志願者は、自作の作品や活動実績をA4片面5枚以内にまとめたポートフォリオの提出も必要です。

コース書類審査ポートフォリオ面接小論文総合得点
芸術表現コース合・否100100100300
地域デザインコース合・否150150300

書類審査は合否の判定材料として使われ、点数化されるのはポートフォリオ・面接・小論文です。地域デザインコースは面接と小論文がそれぞれ150点ずつと、芸術表現コースより面接・小論文の比重が高い配点になっています。

理工学部|分野によって「何を測るか」が根本的に違う

理工学部一般入試の学力検査は、数学(微分積分学・線形代数学が中心)と専門科目を分野ごとに課します。ただし数理サイエンスコースだけは学力検査そのものがなく、口述試験(面接に含む)のみで判定されます。逆に化学分野は英語・数学・専門科目(化学)の3科目、機械工学分野・都市工学分野は数学・専門科目に加えて英語外部検定試験のスコアが50点分加点されるという、分野ごとに評価軸が異なる設計です。

分野数学専門科目英語面接(口述試験含む)総合評価
数理100(口述試験)良・可・不可
データサイエンス100200(プログラミング)100良・可・不可
情報100200100良・可・不可
化学100200(英語を含む学力検査)専門科目に含む100良・可・不可
物理学100200100良・可・不可
機械工学10020050(外部検定スコア)100良・可・不可
電気電子工学100200100良・可・不可
都市工学10020050(外部検定スコア)100良・可・不可

数学・専門科目で具体的にどの分野が出題されるかも、分野によって大きく異なります。

分野数学の出題範囲専門科目の出題範囲
データサイエンス・情報微分積分学・線形代数学プログラミング
化学微分積分学化学
物理学微分積分学・線形代数学力学・電磁気学
機械工学微分積分学・線形代数学・常微分方程式材料力学・流体工学・機械工作・熱力学から2科目選択
電気電子工学微分積分学・線形代数学・常微分方程式電磁気学・電気回路
都市工学(都市基盤工学コース)微分積分学・線形代数学・常微分方程式水理学・構造力学・土質力学
都市工学(建築環境デザインコース)微分積分学・線形代数学・常微分方程式建築環境工学・建築計画学・建築デザイン学

推薦入試は小論文・面接(推薦書・成績証明書を面接の資料として使用)で判定します。ここでも数理分野だけは小論文がなく面接のみで、他の7分野は小論文100点・面接100点(いずれも総合評価は良・可・不可)という構成です。

農学部|筆記試験(学力検査)そのものが存在しない

農学部の一般入試は、書類審査20点・英語外部検定試験30点・口頭試問20点・面接30点の合計100点で判定します。理工学部にあるような数学・専門科目の学力検査は一切課されません。英語もTOEIC・TOEFL・IELTSいずれかのスコア証明書(入学試験日から過去2年以内に受験したもの)を提出する外部検定方式で、当日の英語筆記はありません。試験当日に行われるのは口頭試問と面接だけです。

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日程・スケジュール【2027年度】

佐賀大学が公表している2027年度(第1次募集)の日程は次のとおりです。

学部入試区分出願期間試験日合格者発表入学手続期間
芸術地域デザイン学部一般2026年7月8日~7月15日2026年8月21日2026年9月8日2026年9月11日~9月18日
理工学部推薦2026年7月15日~7月22日2026年8月21日2026年9月8日2026年9月11日~9月18日
一般・外国人留学生特別2026年5月7日~5月14日2026年6月5日2026年6月16日2026年8月3日~8月6日
農学部一般2026年5月14日~5月21日2026年6月17日2026年7月14日2026年8月3日~8月6日

この日程には、併願を考えるうえで見逃せない重複があります。

理工学部の推薦入試と芸術地域デザイン学部の一般入試は、試験日が2026年8月21日で完全に同日です。両方に出願資格があっても、どちらか一方しか受験できません。

理工学部の一般入試(6月5日)と農学部の一般入試(6月17日)は試験日こそ別ですが、出願期間が5月7日~5月21日の間にほぼ連続して設定されています。両学部を併願する場合、出願書類の準備を同時並行で進める必要があり、5月上旬までに志望理由書や英語外部検定スコアなどの準備を終えておく必要があります。

倍率・難易度【2025・2026年度の実績】

佐賀大学は「編入学総括表」として、志願・受験・合格・入学手続の各段階の人数を高専・短大・その他の出身別に公表しています。以下は直近2年分(2025・2026年度)の実績です。

芸術地域デザイン学部(一般入試)

年度コース志願受験合格受験者に対する倍率
2026年度芸術表現5515.0倍
地域デザイン211944.8倍
2025年度芸術表現7723.5倍
地域デザイン121234.0倍

芸術地域デザイン学部は2年連続で受験者のほぼ全員が入学手続きを行っており(2026年度は合格5名・入学手続5名、2025年度も合格5名・入学手続5名)、合格すればそのまま入学する受験者が大半という傾向が見えます。

理工学部(推薦・一般入試)

年度入試区分志願受験合格入学手続受験者に対する倍率
2026年度推薦117551.4倍
一般615426102.1倍
2025年度推薦1410881.3倍
一般57562282.5倍

2026年度一般入試の分野別内訳(合格者数)は、情報分野4名(志願17名・受験15名)、電気電子工学分野10名(志願21名・受験18名)、化学分野3名(志願9名・受験7名)、機械工学分野7名(志願8名・受験8名)、数理分野1名、データサイエンス分野1名で、物理学分野・都市工学分野は志願者自体がいませんでした。分野によって志願者数に大きな偏りがあることがわかります。

出身校別の内訳を見ると、理工学部一般入試の志願者は2026年度で高専出身55名・短大出身4名・その他2名と、圧倒的に高専出身者が中心です。推薦入試も同様に高専出身が9名(全11名中)を占めています。これに対して芸術地域デザイン学部は2026年度の志願者26名のうち高専5名・短大16名・その他5名と短大出身者が最多、農学部も志願者8名のうち高専3名・短大2名・その他3名とばらつきがあり、理工学部だけが特に高専生の主戦場になっている構図が見えます。

農学部(一般入試)

年度志願受験合格入学手続受験者に対する倍率
2026年度87531.4倍
2025年度76431.5倍

2026年度の農学部は、生物科学コースだけを見ると志願4名・受験4名・合格2名でしたが、入学手続きを行った者は0名でした。合格しても他大学に流れたか、進路を変更したと考えられます。募集人員が「若干人」で母数が小さい分野は、合格者数の年ごとの振れ幅も大きくなります。

倍率の数字を読むときの注意

この倍率をそのまま「合格しやすさ」と読むのは危険です。理由は2つあります。ひとつは、募集人員が「若干人」の農学部・理工学部推薦入試のように、そもそも上限人数が公表されていない区分があること。もうひとつは母数の小ささです。物理学分野・都市工学分野のように志願者0名の年がある一方、翌年度に数名が受験すれば倍率はまったく変わります。単年度の倍率だけでなく、複数年度の傾向で判断するようにしてください。

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合格しても入学しない受験者が理工学部一般入試には多い

編入学総括表を「合格者数」と「入学手続者数」で比べると、佐賀大学全体で共通しない、理工学部一般入試特有の傾向が見えてきます。2026年度は合格26名に対して入学手続はわずか10名(38.5%)、2025年度も合格22名に対して入学手続8名(36.4%)と、合格者の6割以上が入学を辞退している計算になります。

これに対して、芸術地域デザイン学部(2026年度は合格5名・入学手続5名で100%)や理工学部推薦入試(2026年度は合格5名・入学手続5名で100%、推薦入試は所属長の推薦を前提に出願する制度のため入学の確度が高い受験者が多いと考えられます)は、合格者のほとんどがそのまま入学しています。理工学部一般入試だけがこの傾向から外れている理由は大学側から公表されていませんが、高専卒業見込者を中心に複数の国立大学工学系学部を併願し、他大学の合格・入学を選ぶケースが一定数含まれている可能性があります。理工学部一般入試を志望する場合、実際の入学者数は表面上の合格者数より少なく、翌年度以降の募集人員に影響しうる点は念頭に置いてください。

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学部別に、何から手をつけるべきか

芸術地域デザイン学部を志望する場合

評価の中心は小論文・面接・ポートフォリオです。芸術表現コースはポートフォリオが100点と面接・小論文と並ぶ配点を持つため、作品や活動実績を早い段階からA4片面5枚以内にまとめる準備が必要です。募集要項では、収録する作品には作品名・サイズ・素材(画材)・制作時期を記入すること、共同制作の場合は自分が担当した内容を明記すること、展覧会・コンクール等の入選・入賞実績や新聞・雑誌掲載記事があれば証明資料として写しを添付することが求められています。表紙には「2027年度芸術地域デザイン学部3年次編入学試験」というタイトルと志望コース・志望分野・氏名を記載し、この表紙は5枚の制限枚数に含まれません。地域デザインコースはポートフォリオの提出義務があるのは地域コンテンツデザイン分野の志願者のみですが、面接・小論文がそれぞれ150点と配点が重いため、時事的な地域課題に対する自分の考えを言語化する練習を優先してください。小論文はタブレット端末での出題という珍しい形式なので、可能であれば操作方法にも慣れておくと安心です。

佐賀大学芸術地域デザイン学部の編入試験については、当サイトで佐賀大学芸術地域デザイン学部の編入試験を徹底解説を別途まとめています。学科の詳細な特色や志望理由書の書き方はそちらを参照してください。

理工学部を志望する場合

まず自分の志望分野が「学力検査ありのタイプ」か「数理サイエンスコース(口述試験のみ)」かを確認してください。学力検査がある分野は数学(微分積分学・線形代数学が中心)が共通の土台になるので、専門科目の対策より先に数学の基礎を固めるのが合理的です。機械工学分野・都市工学分野を志望する場合は、英語外部検定試験のスコアが50点分加点されるため、TOEIC・TOEFL・IELTSのスコアづくりを早期に進めてください。化学分野は英語の学内筆記があるため、外部検定では代替できません。推薦入試を考えている場合は、対象となる高専・短大・大学の学科が分野ごとに限定され、かつ成績が上位1/3以内であることが前提になるため、出願資格を満たすかどうかを在籍校の教務担当に早めに確認しておくことをおすすめします。

分野選びで迷っている場合は、倍率の実績も判断材料になります。2025・2026年度とも合格者数が多いのは情報分野・電気電子工学分野で、逆に物理学分野・都市工学分野は志願者自体がいない年度がありました。志願者が少ない分野は「入りやすい」とも言えますが、母数が小さいぶん年度による振れ幅も大きいため、志望動機や専門分野への適性を優先して選ぶのが基本です。

佐賀大学理工学部の編入試験については、当サイトで佐賀大学理工学部の編入試験を徹底解説を別途まとめています。分野別の詳しい特色はそちらを参照してください。

理工学部の推薦入試は分野ごとに対象学科が細かく指定されている

推薦入試を検討する場合は、自分の在籍学科が対象に含まれているかを出願前に必ず確認してください。分野によって対象となる学科の範囲がまったく異なります。

分野対象となる高専・短大の学科推薦人員(分野ごと)
数理数学関連学科高専2人・短大2人・大学1人・企業等1人
データサイエンス・情報理工系の情報系学科同上
化学化学関連学科同上
物理学物理学関連学科(機械系・電気系など物理学を必修とする学科を含む)高専・大学のみ(短大は対象外)
機械工学機械系関連学科高専2人・短大2人・大学1人・企業等1人
電気電子工学電気系学科同上
都市工学土木・建築・都市系学科同上

推薦要件も明確です。高専出身者は「4年次の成績が上位1/3以内の者で学校長が責任をもって推薦できる者」、短大・大学出身者は「1年次の成績が上位1/3以内の者で学長が責任をもって推薦できる者」、企業等在職者は「所属長が責任をもって推薦できる者」に限られます。物理学分野だけ短大からの推薦区分がない点も見落としやすいポイントです。

農学部を志望する場合

農学部は学力検査(筆記)が一切なく、英語外部検定試験のスコア・口頭試問・面接で判定される点が最大の特徴です。まず英語外部検定試験のスコアを確保することが対策の出発点になります(入学試験日から過去2年以内に受験したスコアが有効で、TOEIC・TOEFL・IELTSのいずれかを複数提出することも可能です)。口頭試問・面接は志望コースへの理解や意欲が問われるため、生物資源科学科の4コース(生物科学・食資源環境科学・生命機能科学・国際・地域マネジメント)のうちどのコースで何を学びたいかを、自分の言葉で説明できるように準備してください。配点は書類審査20点・英語外部検定試験30点・口頭試問20点・面接30点で、英語のスコアと面接・口頭試問を合わせた比重が全体の80%を占めるため、書類審査だけを固めても合格ラインには届きません。

佐賀大学農学部の編入試験については、当サイトで佐賀大学農学部の編入試験を徹底解説を別途まとめています。コース別の詳しい特色はそちらを参照してください。

学部が公表している採点・評価基準

試験科目の一覧だけでなく、何を基準に採点するかまで公表している学部があります。答案を書く前に確認しておくと、対策の力の配分を間違えずに済みます。

芸術地域デザイン学部の採点・評価基準

芸術表現コースは、小論文を「問題理解力」「文章構成力」「論理性」「表現力」「知識」等を総合的に評価するとしています。面接は「熱意」「修学意欲」「積極性」「主体性」「発想力」等を、書類審査(調査書・志願理由書・ポートフォリオ)は本コースのアドミッション・ポリシーに照らして評価すると明記されています。地域デザインコースも小論文・面接の評価軸は同様で、書類審査は調査書・志願理由書等をアドミッション・ポリシーに照らして評価します。「発想力」が芸術表現コースの面接評価軸に明記されている点は、地域デザインコースにはない特徴です。

理工学部が入試全体で評価する7つの観点

理工学部は分野を問わず、入試全体で評価する観点を次の7つに整理しています。①工業高等専門学校または理工系短期大学で修得すべき幅広い教科・科目の知識・技能と基本的な思考力・判断力、②専門分野を理解するために必要な数学・理科の知識・技能と数理的かつ科学的な思考力・判断力・表現力、③専門科目と特に関係の深い教科・科目に関する十分な知識・技能と高度な思考力・判断力・表現力、④志望分野で学ぶために必要な基礎的な知識・技能、⑤専門分野に対する強い興味・関心および主体的に学び続けようとする意欲と態度、⑥本学部で学びたいという強い意欲、⑦自ら学びを深めようとする行動や姿勢を通して教育・研究活動を活性化できる可能性、の7項目です。数学・専門科目の得点だけでなく、面接で⑤〜⑦の意欲・姿勢がどう評価されるかも合否を左右します。

農学部が入試全体で評価する7つの観点

農学部(生物資源科学科)も同様に7つの観点を公表しています。①高等学校で修得すべき幅広い教科・科目の知識・技能とこれらを踏まえた基本的な思考力・判断力、②専門分野を理解するために必要な数学に関する知識・技能と数理的な思考力・判断力・表現力、③国内に限らずグローバルな視点で情報収集・情報発信できる英語の読解力と表現力、④志望コースで学ぶために必要な基礎的な知識・技能、⑤専門分野に対する強い興味・関心および主体的に学び続けようとする意欲と態度、⑥本学部で学びたいという強い意欲、⑦自ら学びを深めようとする行動や姿勢を通して教育・研究活動を活性化できる可能性、です。理工学部と異なり③に「英語の読解力と表現力」が独立した観点として明記されている点が、農学部が英語外部検定試験のスコアを重視する理由と対応しています。

過去問はどこで手に入るか

佐賀大学は「入試過去問題活用宣言」に参加しており、過去に出題された問題を一部改変して再出題することがあります。ただし3年次編入学試験の過去問を公式サイトでオンライン公開しているのは理工学部だけです。芸術地域デザイン学部・農学部の過去問は、大学の入試過去問題ページに掲載がなく、募集要項にも公開に関する案内がありません。

理工学部については、2025年度(令和7年度)実施分に限り、一般入試の数学・専門科目(英語を含む化学分野を含む)と、推薦入試の小論文について、問題そのものと出題意図の両方がPDFで公開されています。令和6年度・令和5年度分は「窓口にて閲覧可」とされ、オンラインでは公開されていません。数理分野は学力検査自体がないため過去問も存在せず、物理学分野・化学分野(推薦)などは受験者がいなかった年度は「受験者無し」として非公表になっています。データサイエンス分野は2025年度から入試が始まったばかりの分野のため、令和6年度以前の過去問はそもそも存在しません。なお外国人留学生特別入試は、志願者がいた年度でも別途照会が必要で、一般公開ページには一般入試・推薦入試のような分野別の一覧は用意されていません。

公開されている2025年度過去問(理工学部)から読み取れる出題テーマ

ここからは、理工学部が公開している2025年度(令和7年度)の一般入試・推薦入試の過去問題および出題意図をもとに、分野別の出題テーマと評価の観点を整理します。問題文そのものは掲載できないため、テーマと大学が公表した出題意図、そこから導ける対策の方向を中心に解説します。

データサイエンス・情報分野|数学とプログラミングの2本立て

数学は微分積分学(極限・逆三角関数・合成関数の導関数・積分・多変数関数の偏微分と極値・重積分)と線形代数学(固有値・固有ベクトル・行列の対角化・逆行列・行列式・線形連立方程式・線形独立と線形従属)から出題され、大学は「理工学部必修の共通教育程度の基礎的理解と応用力」を確認する内容だと説明しています。専門科目のプログラミングは5つの設問で構成され、大学が公表した出題意図によると、①整数値を使った反復処理でアルゴリズム設計と実装の能力、②行列・ベクトルの基本操作、③座標を使った幾何学的な距離計算や判定、④物理法則をプログラムに組み込む力(数学ライブラリの活用を含む)、⑤学生の成績データを管理する構造体・リストの設計とデータ集計、をそれぞれ評価するとしています。コーディングの正確さだけでなく、コメントの記述や可読性の高さも評価点に含まれると明記されている点は見落とせません。

化学分野|英語・数学・専門科目(化学)の3科目構成

化学分野は他の分野にない独自の英語科目があります。出題意図によると、英語は簡単な英文和訳(主語・動詞の解読とandの理解)、化学分野の基本語彙を使った英作文、化学に関する複数の英文の読解、という3種類の設問で構成されます。数学は微分積分学(1変数・多変数関数の微分、偏微分、積分、微分方程式)、専門科目(化学)は遷移金属錯体の構造・電子配置・磁性、セラミックスの構造と製造・分析方法、アルケン・アルキンの反応性と立体化学、ベンゼン誘導体の求電子置換反応、化学熱力学と量子化学の基礎、ダニエル電池を例にした電気化学、メタンの水蒸気改質反応を用いた物質収支の計算、酸・塩基の電離平衡と、無機化学・有機化学・物理化学・化学工学の広い範囲から出題されています。

物理学分野|力学と電磁気学の基礎理解を重視

数学は行列の基礎計算、重積分を含む積分計算、テイラー展開と導関数、ベクトルの1次独立・1次従属が出題されました。専門科目は力学と電磁気学の2分野で、力学は回転する物体の運動方程式(慣性系・非慣性系の区別を含む)と角運動量・極座標の計算、電磁気学は一様に帯電した球面がつくる電場と静電ポテンシャル、導体球殻を追加した場合の電場と電荷分布、静電場の回転が0になることの証明、という構成です。証明問題が複数含まれる点が他分野と異なる特徴です。

機械工学分野|数学・材料力学・流体工学・機械工作・熱力学から2科目選択

数学は対数関数の導関数、曲線と座標軸で囲まれた面積、2次元平面の回転写像、1階常微分方程式が出題され、大学は「数学と物理の基礎的理解と基本問題を解く能力・応用力」を問うとしています。専門科目は材料力学(静力学・熱応力、はりの静定問題)、流体工学(静水力学の圧力と浮力、連続の式とベルヌーイの式、動水力学の運動量保存)、機械工作(鋳造加工の基本用語と欠陥、溶接の基本用語とフラックスの役割、旋盤加工の分力と切削速度・切削動力の計算、工作機械の種類)、熱力学(理想気体の状態変化、熱力学第2法則・熱機関の熱効率・エントロピー変化・湿り蒸気の比エンタルピー)の4科目から2科目を選んで解答する形式です。

電気電子工学分野|数学は行列・線形写像、専門は電磁気学と電気回路

数学は極限の計算、合成関数の微分、部分積分・重積分、変数分離形・線形の微分方程式に加え、線形代数学として行列式の計算、連立1次方程式(拡大係数行列の簡約化)、線形写像を表す行列の合成、行列の対角化が出題されました。専門科目は電磁気学(点電荷による電界と電位、ガウスの定理を用いた電束・電界・電位差・静電容量、電流が作る磁界、磁気回路のインダクタンス)と電気回路(抵抗の接続方法、交流回路のインピーダンス計算)の2科目です。

都市工学分野|土木系と建築系でコースごとに専門科目が別物

数学は分数関数の微分と増減表・極値、重積分、条件から微分方程式を立てて解く問題、拡大係数行列の基本変形、固有多項式と対角化行列が出題され、「計算過程や証明方針が正しければ加点することもある」という採点方針が公表されています。専門科目は都市基盤工学コースが水理学(静水圧・ベルヌーイの定理・開水路定流)・構造力学(不静定構造物の曲げモーメント図とたわみ、静定トラスの軸力と変位)・土質力学(地盤内の応力と土のせん断特性)、建築環境デザインコースが建築環境工学(自然換気量とCO2濃度、日影・日射計算、音圧レベルと残響時間、熱貫流率と断熱改修、照度・輝度計算)・建築計画学(基礎用語、スキップフロア型集合住宅、災害復興支援の建築計画)・建築デザイン学(ル・コルビュジエのサヴォア邸に見る近代建築の5原則、吉村順三「軽井沢の山荘」の図面読解、伊東豊雄の建築作品)と、同じ都市工学分野でも出題内容がまったく異なります。

推薦入試の小論文|分野への理解と将来像を問う

推薦入試の小論文は、機械工学分野が自動運転車の安全性・信頼性や法規制・倫理観を題材に「現代社会が直面する問題への意識」「機械工学が果たす役割の説明」「機械工学の発展への意欲」の3点を評価するとしています。都市工学分野は土木・建築関連の工作物への知識と、治水を流域全体として捉える発想を問う出題、電気電子工学分野は分野に対する知識・認識、科学技術分野での文章表現力、独創的あるいは明確な考えを持てているかを評価するとしています。

過去問から導ける学習の順番

ここまでの情報をまとめると、佐賀大学理工学部の編入対策は次の順番で進めるのが合理的です。

  1. 志望分野の2025年度過去問(問題・出題意図とも公式サイトで無料公開)を入手し、時間を計って解く
  2. 数学(微分積分学・線形代数学)は多くの分野で共通の土台になるため、専門科目より先に基礎を固める
  3. 機械工学分野・都市工学分野は英語外部検定スコアの確保を最優先の並行タスクとして進める
  4. 専門科目は分野ごとに範囲が大きく異なるため、志望分野の出題意図を精読してから対策範囲を絞る
  5. 推薦入試を検討する場合は、対象学科・成績要件(上位1/3以内)・所属長の推薦が得られるかを出願前に確認する

本節で扱った出題テーマ・出題意図は、いずれも佐賀大学理工学部が公開している2025年度(令和7年度)の過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。

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単位認定と修業年限、入学後にかかる費用も確認しておく

3学部とも、編入前に高等専門学校・短期大学・大学等で修得した単位は各学部の規定に基づいて認定され、在学年限は2年以上4年以内と定められています。編入後は各学部の所定のカリキュラムに従って卒業に必要な単位を修得する必要があり、前籍校での履修内容によっては認定される単位数が変わります。教員免許状の取得を希望する場合は、教育職員免許法の改正により2年間での取得が難しくなるケースがあるため、出願前に各学部の教務担当へ確認するよう募集要項が案内しています。

入学後にかかる費用は3学部とも共通です。入学料は282,000円(2026年4月現在)で入学手続時に一括納入し、授業料は前期267,900円・後期267,900円(年額535,800円、2026年4月現在)を口座振替(前期5月27日・後期11月27日引き落とし)で納入します。いずれも在学中に金額改定が行われた場合は改定後の金額が適用されます。「高等教育の修学支援新制度」や大学独自の授業料等免除制度による入学料・授業料の減免制度も用意されているため、家計の状況によっては対象になるか事前に確認しておくとよいでしょう。

併願をどう組むか

佐賀大学の学部間併願を考える場合、まず日程の重なりを確認してください。理工学部推薦入試(8月21日)と芸術地域デザイン学部一般入試(8月21日)は同日のため併願できません。理工学部一般入試(6月5日試験・5月7日~5月14日出願)と農学部一般入試(6月17日試験・5月14日~5月21日出願)は試験日は別ですが出願期間が連続しており、両方を受ける場合は5月上旬までに志望理由書や英語外部検定スコアの準備を終えておく必要があります。

九州地区の国立大学で3年次編入を実施している他大学と併願する場合は、出題範囲が重なる大学を選ぶと準備の負担を抑えられます。理工系であれば九州大学の編入学試験を徹底解説もあわせて確認しておくと、出題傾向や日程を比較しながら併願計画を立てやすくなります。

よくある質問

佐賀大学に編入するのは難しいですか。

学部・入試区分によって大きく異なります。2026年度の実績では理工学部一般入試が受験者54名に対して合格26名(2.1倍)、農学部が受験者7名に対して合格5名(1.4倍)、芸術地域デザイン学部一般入試が受験者24名に対して合格5名(4.8倍、コース別では地域デザインコースが受験19名・合格4名)と、学部によって難易度は一律ではありません。

佐賀大学経済学部・教育学部に編入することはできますか。

2026年8月時点の大学公式サイトでは、経済学部・教育学部は3年次編入学試験の実施学部として掲載されていません。両学部の公式サイトにも編入学に関する案内は見当たりませんでした。

2年次編入はできますか。

できません。芸術地域デザイン学部・理工学部・農学部の3学部とも、募集要項に「2027年4月1日に3年次に編入学します」と明記されており、3年次編入のみを実施しています。

医学部に編入することはできますか。

できません。医学部看護学科の3年次編入学は2025年度入試から廃止され、医学部医学科についても学士編入学(2年次編入)の制度は設けられていません。

農学部の編入試験に英語の筆記はありますか。

ありません。農学部は学力検査(筆記試験)自体がなく、英語はTOEIC・TOEFL・IELTSいずれかの外部検定試験のスコア証明書を出願時に提出する方式です。当日は口頭試問と面接のみが実施されます。

理工学部の数理サイエンスコースはどんな試験ですか。

数理サイエンスコースだけは学力検査(数学・専門科目の筆記)がなく、口述試験を含む面接のみで判定されます。総合評価は他の分野と同じく良・可・不可の3段階です。

過去問はどこで手に入りますか。

理工学部については2025年度(令和7年度)実施分の問題・出題意図が大学公式サイトでPDF公開されています。芸術地域デザイン学部・農学部の過去問はオンラインでは公開されていません。

高専から佐賀大学に編入できますか。

3学部とも高専卒業(見込)者は受験資格に含まれます。理工学部の推薦入試を利用する場合は、分野ごとに指定された学科の卒業(見込)者で、4年次の成績が上位1/3以内であることなど、追加の推薦要件を満たす必要があります。

専門学校(専修学校)から理工学部に編入できますか。

できません。理工学部一般入試の出願資格には専修学校の項目がなく、芸術地域デザイン学部・農学部にはこのルートがありますが理工学部にはありません。

社会人でも受けられますか。

理工学部の推薦入試には「企業等に在職する社会人」を対象とした区分があり、所属長の推薦を条件に出願できます。芸術地域デザイン学部・農学部・理工学部一般入試の受験資格には社会人限定の枠はありませんが、大学卒業者や学士取得者として一般の出願資格を満たせば出願は可能です。

受験料(入学検定料)はいくらですか。

3学部とも入学検定料は30,000円です。銀行窓口で納入し、出納印が押印された振込証明書の写真をインターネット出願登録時にアップロードする必要があります。

理工学部の推薦入試と芸術地域デザイン学部の一般入試を併願できますか。

できません。2027年度は両方とも試験日が2026年8月21日で完全に重なっています。志望学部・分野を先に絞り込んでから対策を進めてください。

短期大学からでも理工学部に編入できますか。

できます。理工学部一般入試の出願資格には短期大学卒業(見込)者が含まれます。ただし推薦入試を利用する場合は、物理学分野だけ短大からの推薦区分が用意されていない点に注意してください。

芸術地域デザイン学部のポートフォリオは全員提出が必要ですか。

いいえ。ポートフォリオの提出が必須なのは芸術表現コースと、地域デザインコースのうち地域コンテンツデザイン分野の志願者のみです。地域デザインコースのキュレーション分野・フィールドデザイン分野の志願者は提出不要です。

まとめ

佐賀大学の3年次編入学試験について、募集要項と編入学総括表から確認できることを整理します。

まず、実施しているのは芸術地域デザイン学部・理工学部・農学部の3学部だけです。経済学部・教育学部には編入学試験の制度自体がなく、医学部も看護学科の3年次編入学が2025年度入試から廃止されています。2年次編入という区分もなく、3学部とも3年次編入のみです。

次に、試験科目の設計思想が学部ごとにまったく違います。芸術地域デザイン学部は小論文・面接・ポートフォリオの総合得点方式、理工学部は分野ごとに数学・専門科目・英語の有無が異なるうえ最終判定は良・可・不可の総合評価、農学部は学力検査自体がなく英語外部検定試験・口頭試問・面接だけで判定します。

そして倍率については、理工学部一般入試で合格者の6割以上が入学を辞退している(2026年度は合格26名に対し入学手続10名)という、公表資料を突き合わせないと見えない事実がありました。芸術地域デザイン学部や理工学部推薦入試は合格者のほとんどがそのまま入学しており、対照的な傾向です。

最後に、過去問を公式に公開しているのは理工学部だけです。2025年度分は問題・出題意図とも無料で入手でき、分野ごとの出題テーマ・評価の観点まで確認できます。志望分野が決まったら、まずこの過去問を1年分解くところから対策を始めてください。

本記事の数値は佐賀大学が公表する2027年度3年次編入学学生募集要項および2025・2026年度の編入学総括表に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず佐賀大学が公表する最新の募集要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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