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国際教養大学の編入学・転入学試験を徹底解説|出願資格・TOEFL/IELTSスコア・倍率と対策【2027年度】

国際教養大学の編入学・転入学試験を徹底解説|出願資格・TOEFL/IELTSスコア・倍率と対策【2026年度】の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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国際教養大学(AIU)の編入学・転入学試験は、法政大学や南山大学のような「学部ごとに募集人員も試験科目も違う」大学とは構造がまったく異なります。AIUは国際教養学部1学部1学科だけの大学であり、編入学試験も学部横断の一覧表を作る必要がありません。そのかわり、TOEFL iBTまたはIELTSの規定スコアを出願時点で持っていなければ出願そのものができないという、他大学にはない強いゲートがあります。

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この記事では、AIUが2026年8月に公開した2027年度(令和9年度)学生募集要項「編入学・転入学試験(4月入学)」と、2023〜2026年度の4年分にわたる志願・受験・合格者数の実績をもとに、出願資格・選考方法・日程・倍率を整理します。あわせて、公表データから見える「特別科目等履修生ルート」という一般の編入希望者には使えない別ルートの存在や、3年次編入がほぼ機能していない実態にも踏み込みます。

2027年度でもっとも大きな変更は、編入学・転入学試験が4月入学の1回のみになったことです。2026年度までは4月入学の「編入学・転入学試験Ⅰ」と9月入学の「編入学・転入学試験Ⅱ」の年2回が実施されていましたが、2027年度の学生募集要項は「編入学・転入学試験(4月入学)」の1本だけで、AIUの学部入試情報ページにも9月入学の編入学・転入学試験は掲載されていません。9月入学での編入を前提に計画を立てていた方は、出願時期そのものを組み直す必要があります。

募集人員は2年次相当7名・3年次相当1名、出願はWEB出願で2026年10月1日(木)10時から9日(金)23時まで、面接が2026年11月28日(土)、英語小論文が11月29日(日)、合格発表が12月9日(水)です。出願より前に「出願前の単位確認」の書類提出期限(2026年9月10日)が置かれている点が、この試験でもっとも見落とされやすい落とし穴です。以下、順に整理していきます。

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目次

国際教養大学の編入学・転入学試験は「単一学部」で実施される

AIUは国際教養学部・国際教養学科の1学部1学科のみで構成される大学です。入学後は学びの軸足として「グローバル・ビジネス(GB)」「グローバル・スタディズ(GS)」「グローバル・コネクティビティ(GC)」の3領域から選択しますが、これは入学後のカリキュラム上の区分であり、編入学・転入学試験が領域別に実施されるわけではありません。出願区分も選考方法も、学部・学科・領域を問わず1本化されています。

したがって、法政大学や南山大学のハブ記事で中心になる「学部別の募集人員・試験科目の一覧表」という構成は、AIUには当てはまりません。そのかわりこの記事では、AIU特有の以下の論点を中心に扱います。

  • 出願資格として英語外部試験(TOEFL iBTまたはIELTS)のスコアが必須で、しかも2年次と3年次でスコア基準が異なること
  • 専門科目の筆記試験が無く、選考は書類・英語小論文・面接の3要素だけで行われること
  • 公表されている4年分の実績を見ると、3年次編入はほぼ誰も出願していないこと
  • 倍率の表に「特別科目等履修生」という、外部からの編入希望者には直接関係しない別ルートの数字が混ざっていること

AIUが編入学生に求める学生像と教育の特徴

AIUの学生募集要項には「入学者選抜方針」という章があり、大学が編入学生を含む全ての入学者に何を求めているかが明記されています。この章は出願資格や試験科目のような手続き情報ではありませんが、志望理由書や面接の準備をするうえで押さえておくべき内容です。

要項は大学の特徴として、次の4点を挙げています。

  • 教育重視の立場から、国籍・年齢・性別を問わず教育に熱意と能力のある教職員を広く世界に求め、外国人が半数を占める教授陣により、すべての授業を英語で行う
  • 異文化体験を通じた国際的な視野とセンスを身に付けるため、1年間の海外留学を義務付け、あわせて全世界から留学生が集う国際色豊かな教育環境とキャンパスライフを提供する
  • 異文化社会との恒常的な交流を基礎とする世界に開かれた大学として、2026年8月現在で52か国・地域211校の提携大学をはじめ、広く世界の諸大学と連携を深める
  • 学生は少数精鋭とし、入学後1年間は全員に寮生活を義務づけることなどを通じて、全人格的な教育を行う

そのうえで、大学が求める学生像として次のような人物像が示されています

社会科学、人文科学、自然科学の広い分野について均衡のとれた基礎学力、論理的、批判的、創造的な思考力を身に着けた学生あるいは特定分野について卓越した経験や能力を有しながらより広い分野について学修を深めようとする意欲を持つ学生/海外での学修経験や諸活動への参加経験、国内での国際交流事業などに積極的参加を経験するなど世界の多様な文化、言語、歴史、社会などの国際関係について強い関心と探求心を持つ学生/国際社会を舞台に活躍できるような実践的な外国語運用能力(特に英語)と幅広い教養の修得を志す学生

これは既存の在学生に向けた説明ではなく、編入学・転入学試験の要項にもそのまま掲載されている記述です。すでに他大学等で学んできた編入希望者であっても、志望理由書や面接では「なぜ全授業英語・全員寮生活・1年間留学必須というAIU特有の環境を選ぶのか」を、自分のこれまでの経験と接続させて説明できることが求められます

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AIUの学部入試12種類のなかでの位置づけ

AIUの学部入試は複数の種別に分かれており、編入学・転入学試験はそのうちの1つです。全体像を把握しておくと、自分がどの制度に該当するのかを取り違えずに済みます。次の表は2026年度までの区分をもとにした一覧です(2027年度は編入学・転入学試験が4月入学のみになりました)。

入学時期入試種別
4月入学一般選抜入試(A/B日程)
グローバル・セミナー入試
グローバル・ワークショップ入試
総合選抜型入試
学校推薦型入試
社会人入試
編入学・転入学試験
9月入学総合選抜型入試Ⅱ
国際入試
ギャップイヤー入試
その他特別科目等履修生
科目等履修生および聴講生の募集

一般選抜・グローバル・セミナー・グローバル・ワークショップ・総合選抜型・学校推薦型は、いずれも高校生・高校卒業(見込)者を主な対象とする新入生向けの入試です。社会人入試も、大学に在学・卒業した経歴を前提とせず、社会人経験を持つ人が1年次として入学するための制度です。これらに対して編入学・転入学試験は、既に他の大学・短期大学・高等専門学校等で一定期間学んだ人が2年次または3年次から入学するための唯一の制度であり、本記事で扱っているのはこの制度です。表中の「特別科目等履修生」は前述のとおり一般選抜の不合格者向けの別プログラムであり、編入学・転入学試験そのものではありません。混同しないよう注意してください。

募集人員と日程|2027年度は4月入学のみの1回制になった

AIUの編入学・転入学試験は、2026年度までは4月入学の「編入学・転入学試験Ⅰ」と9月入学の「編入学・転入学試験Ⅱ」の年2回制でした。2027年度は4月入学の1回のみになり、要項の名称も「編入学・転入学試験(4月入学)」に変わっています。まず2027年度の概要と日程を確認してください。

項目2027年度 編入学・転入学試験(4月入学)
入学時期2027年4月
募集人員2年次相当7名/3年次相当1名
専願/併願併願可
単位確認 必要書類提出期限2026年9月10日(木)
身体等に障がいのある志願者の事前相談期限2026年9月1日(火)
WEB出願・検定料支払期限2026年10月1日(木)10時〜9日(金)23時
WEB出願後の必要書類提出期限2026年10月1日(木)〜26日(月)最終日必着
面接2026年11月28日(土)
英語小論文2026年11月29日(日)
合格発表2026年12月9日(水)
入学手続2026年12月10日(木)〜2027年1月8日(金)最終日必着
入学検定料の返還申し出期限2026年12月4日(金)
成績開示期間2026年12月18日(金)〜25日(金)最終日消印有効

2026年度のⅠと比べると、面接・英語小論文が11月22日・23日から11月28日・29日へ、合格発表が12月4日から12月9日へと、全体が1週間程度後ろにずれました。一方でWEB出願の受付期間は10月1日〜17日から10月1日〜9日へと大幅に短くなっています。WEB出願の窓は実質9日間しかありません。書類の郵送期限(10月26日)はWEB出願の締切より後に設定されているため、まずWEB登録と検定料支払いを先に済ませ、書類は後から送る段取りになります。

2026年度実績|編入学・転入学試験ⅠとⅡの日程

比較のために、廃止前の2026年度(Ⅰ・Ⅱの2回制)の日程も残しておきます。9月入学のⅡがどのようなスケジュールで運用されていたかは、今後の制度変更を読むうえでの参考になります。

入試種別編入学・転入学試験Ⅰ(2026年4月入学・実績)編入学・転入学試験Ⅱ(2026年9月入学・実績)
2年次3年次2年次3年次
募集人員7名1名1名1名
専願/併願併願可(他大学・他制度との併願を妨げない)
単位確認書類の提出期限2025年9月17日(水)2025年12月23日(火)
WEB出願・検定料支払期限2025年10月1日(水)10時〜17日(金)23時2026年1月13日(火)10時〜27日(火)23時
出願後の必要書類提出期限2025年10月1日(水)〜31日(金)必着2026年1月13日(火)〜2月13日(金)必着
面接2025年11月22日(土)2026年3月10日(火)
英語小論文2025年11月23日(日)要項の日程表に個別記載なし※
合格発表2025年12月4日(水)2026年3月17日(火)
入学手続2025年12月5日(金)〜2026年1月7日(水)必着2026年3月18日(水)〜4月10日(金)必着

※募集要項の日程表では、編入学・転入学試験Ⅱ(9月入学)について「面接」の欄に2026年3月10日(火)という日付が記載されている一方、「英語小論文」の欄には個別の日付が明記されていません。面接と同日程で実施される可能性がありますが、要項の記載からは断定できないため、正確な実施日はAIUのアドミッションズ・オフィスまたは最新の要項でご確認ください

この2026年度実績の表から読み取れる重要な点を整理します。なお、9月入学のⅡは2027年度には実施されません。

募集人員は年次で大きく差があります。2年次(4月)が7名(※特別科目等履修生からの編入を含む全体の定員)であるのに対し、3年次(4月)はわずか1名です。9月入学のⅡは2年次・3年次とも1名しかありませんでした。2027年度はその4月入学枠(2年次7名・3年次1名)だけが残っているため、AIUの編入を検討するなら、この枠を軸に日程を組むことになります。

出願から合格発表までの期間が短いことにも注意が必要です。2027年度の場合、単位確認書類の提出期限(2026年9月10日)からWEB出願(10月1日〜9日)・出願書類提出(〜10月26日)を経て面接・英語小論文(11月28日・29日)、合格発表(12月9日)までを約3か月で完了させる設計です。単位確認の書類提出期限がWEB出願開始よりも前に設定されている点が特徴で、出願を思い立ってからでは間に合いません。後述するとおり、単位確認には成績証明書やシラバスなど複数の書類が必要なため、出願を検討する時点で早めに動き出す必要があります。

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出願資格|TOEFL・IELTSのスコアが無ければ出願できない

AIUの編入学・転入学試験でもっとも重要なのが、出願資格の中に英語外部試験のスコア基準が組み込まれている点です。多くの大学では英語外部試験は「出願時に加点材料として提出する」「試験科目の一部として使う」位置づけですが、AIUでは基準に満たなければ出願そのものが受理されません

学歴・在学要件(2年次・3年次共通の骨格)

年次出願資格(いずれかに該当)
2年次大学、短期大学もしくは高等専門学校を卒業した者、または2027(令和9)年3月までに卒業見込みの者
専修学校の専門課程(修業年限2年以上等の基準を満たす課程)を修了した者、または2027(令和9)年3月までに修了見込みの者
大学において1年以上在学し、30単位程度を修得した者、または2027(令和9)年3月までに同要件を満たす者
本学の特別科目等履修生として所定の成績を修めた者
3年次大学、短期大学もしくは高等専門学校を卒業した者、または2027(令和9)年3月までに卒業見込みの者
専修学校の専門課程(同上の基準)を修了した者、または2027(令和9)年3月までに修了見込みの者
大学において2年以上在学し、60単位程度を修得した者、または2027(令和9)年3月までに同要件を満たす者

ここで注意したいのが3年次の追加条件です。3年次の出願資格には「原則として高等教育機関における2年以上の学修を英語で行った者(内、少なくとも1年間は、海外の高等教育機関で学修した者)に限る」という限定が付いています。単に60単位を修得しているだけでは3年次には出願できず、英語による学修歴と1年以上の海外留学歴が事実上の前提になっているということです。国内の大学に在学しながら留学経験が無い場合、3年次ではなく2年次での出願を検討することになります。

英語外部試験のスコア基準

年次TOEFL iBT®IELTS™
2年次従来スコア71点以上(またはバンドスコア3.5以上)バンド6.5以上
3年次従来スコア79点以上(またはバンドスコア4.0以上)バンド6.5以上

2027年度の要項では、TOEFL iBT®テストについて従来スコアだけでなくバンドスコア(2年次3.5以上・3年次4.0以上)でも基準を満たせることが明記されました。スコアまたは等級は、試験実施団体が定める有効期限内であり、かつ出願期間最終日から2年以内のものに限られます。提出するのは成績証明書の写しで、TOEFL iBT®のスコアをETSから大学に直送する場合は、出願期間の最終日までにETSからスコアが届かなければ書類不備扱いになります。AIUのインスティチューションコードは8524です。

もう一点、2024(令和6)年度以降の入試では新型コロナウイルスの特例措置として認めていたTOEFL iBT® Home Edition、IELTS™ Indicator、IELTS™ Onlineのスコアレポート利用を継続していません。自宅受験形式のスコアでは出願できない点に注意してください。

在留資格(日本国籍を有しない者)

日本国籍を有しない者については、出入国管理及び難民認定法において大学入学に支障のない在留資格を取得でき、入学時期までに日本に入国できることが出願要件に含まれます。①語学力②在留資格のいずれかを満たしていない場合、出願は受理されません。

選考方法|専門科目の筆記試験は無い(書類・英語小論文・面接)

AIUの編入学・転入学試験の選考方法は、大学の要項に次のように明記されています。

提出された書類(語学力、志願理由書、推薦書および大学等在籍時の成績等)、英語小論文試験および面接の結果に基づき、総合的な判断で決定します。

法政大学のように学部ごとに「論文:専門科目」「論文:人文・社会分野」といった筆記試験が課されるのに対し、AIUには学科専門科目の筆記試験がありません。当日の試験は英語小論文と面接の2つだけで、それ以前の出願書類(語学力・志願理由書・推薦書・成績)が総合判定の一部として組み込まれる設計です

面接

提出された書類の内容をもとに、日本語および英語による個別面接が行われます。面接室への資料等の持ち込みは認められていません。英語での受け答えが必要になる点は、書類審査だけで完結する一部の大学とは異なります。

出願書類

要項に定められた出願書類は次のとおりです。

  • 志願票(WEB出願サイトからダウンロード)
  • 志願理由書(大学所定の様式で500語程度の英語)
  • 卒業(見込)証明書(厳封原本。3年次相当の在学要件に該当する場合は在学証明書または在学期間証明書)
  • 成績証明書(厳封原本。履修中の科目がある場合は科目履修証明書)
  • 高等学校の調査書または証明書(発行日が2026年4月1日以降のもの)
  • 推薦書(最終出身校の指導教員等による1通)
  • 英語資格検定証明書(TOEFL iBT®またはIELTS™の成績証明書の写し。返却希望者は返信用封筒を同封)
  • 入学検定料(17,000円)

日本語・英語以外の証明書は、当該国の日本国大使館・領事館・公証役場等で公証を受けた翻訳の添付が必要です。国際バカロレア・アビトゥア(ドイツ)・バカロレア(フランス)の資格取得者は、それぞれ所定の資格証書・成績証明書の提出が別途求められます。

出願方法はWEB出願サイトでの登録・検定料支払いのうえ、志願票等を印刷し、必要書類と合わせて郵送する形式です。封筒の表に「編入学・転入学出願書類在中」と朱書きし、簡易書留速達(海外在住者は国際航空郵便書留)で郵送するよう定められています。

入学検定料の返還ルール

入学検定料17,000円は原則として返還されませんが、要項では返還される3つのケースが明記されています。

  • 入学検定料を支払ったが、出願書類を提出しなかった場合
  • 入学検定料を支払ったが、出願締め切り後に出願書類を提出した場合
  • 入学検定料を支払い出願書類を提出したが、書類の不備や出願資格を満たしていない等の理由で出願が受理されなかった場合

該当する場合は、要項が定める期限(2027年度は2026年12月4日(金))までにアドミッションズ・オフィスへメールで連絡する必要があります。返還は銀行振込によるもので、振込手数料は志願者の負担です。単位確認や英語外部試験スコアの準備が間に合わず出願を見送る可能性がある場合は、この返還ルールと期限を事前に把握しておくと無駄がありません

試験会場とアクセス

面接・英語小論文はいずれもAIUキャンパス(秋田市雄和椿川字奥椿岱)で実施されます。秋田空港・JR和田駅から車で10分の立地で、試験当日はJR秋田駅から送迎バスが運行されます(スケジュールは出願後に案内)。遠方から受験する場合、最寄りの宿泊施設として大学のゲストハウス指定施設「プラザクリプトン」があり、受験生とその家族は特別割引を利用できます。2027年度の日程は面接が11月28日(土)、英語小論文が11月29日(日)と土日の2日間にまたがるため、秋田市内で1泊する前提の移動計画が必要です。積雪期に近い時期でもあり、交通機関の遅延リスクも踏まえて余裕を持って組んでください。

試験当日の注意点

要項に定められている受験上の注意のうち、実務的に重要なものを挙げます。

  • 携帯電話・スマートフォン・スマートウォッチ等の通信機能のある機器は、試験室・控室に入る前に電源を切ってバッグ等にしまう
  • 昼食は各自で準備する(大学側の提供は無い)
  • 英語小論文試験開始後30分以内の遅刻に限り受験可能。ただし試験時間の延長は無い
  • 原則として途中退室は認められない
  • 英語小論文試験中に使用できるのは黒色の鉛筆(シャープペンシル可)・消しゴム・鉛筆削り・時計機能のみの時計に限られ、耳栓は使用不可
  • 自然災害や交通機関の遅れなど不測の事態で日程どおり実施できない場合、大学ウェブサイトで変更が告知される
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出願前の単位確認|出願そのものより先に済ませる手続き

AIUの編入学・転入学試験には、他大学にあまり見られない特徴があります。それは「出願前の単位確認」が独立した手続きとして設けられていることです。要項は「事前の単位確認を実施していない方は出願できません」と明記しており、単位確認はWEB出願の前提条件になっています。

単位確認のためにメール(ugrad@gl.aiu.ac.jp)で提出する資料は次のとおりです。

  1. 現在(過去)在学している大学の成績証明書(原則英語)
  2. 修了した科目のシラバス(原則英語、1科目ずつPDF)
  3. 授業時間数が明示されている資料(成績証明書に単位数の記載が無い場合のみ)
  4. 成績評価基準が明示されている資料(同上)
  5. 認定機関(Accreditation)が明示されている資料
  6. 海外大学の場合、学位の種類・単位制度・修業年限・学期制度等の基本情報
  7. 言語科目の単位認定を希望する場合、教科書の目次

2027年度の提出期限は2026年9月10日(木)で、WEB出願開始(10月1日)よりも3週間以上前に設定されています。シラバスや成績評価基準の資料は在学(出身)校に問い合わせて取り寄せる必要があるものが多く、大学の窓口対応に時間がかかることも珍しくありません。AIUへの編入を検討し始めたら、出願期間に入るよりも前に単位確認の資料収集から着手するのが安全です。

倍率・難易度|2023〜2026年度4年分の実績

AIUは「過去の入試情報」ページで、編入学試験の募集定員・出願者数・受験者数・合格者数・入学者数を年度ごとに公表しています。2004年度分から遡って確認できる非常に長期のデータですが、ここでは直近4年分(2023〜2026年度入学)を使い、編入学試験だけの実態を見ていきます

入学年度選抜区分募集定員出願者数受験者数合格者数入学者数
2023年度2年次(4月・一般)7※1111
2年次(4月・特別科目等履修生)6666
2年次(9月)11111
3年次(4月)10000
3年次(9月)10000
2024年度2年次(4月・一般)7※2211
2年次(4月・特別科目等履修生)7777
2年次(9月)10000
3年次(4月)10000
3年次(9月)10000
2025年度2年次(4月・一般)7※7621
2年次(4月・特別科目等履修生)6666
2年次(9月)122非公表非公表
3年次(4月)10000
3年次(9月)1非公表非公表非公表非公表
2026年度2年次(4月・編入)7※3311
2年次(4月・特別科目履修生)10101010
2年次(9月)1221非公表
3年次(4月)10000
3年次(9月)1非公表非公表非公表非公表

※募集定員に「※」が付いている行は、特別科目等履修生からの編入を含めた全体の定員であることをAIUが注記しています。表中の「非公表」は、大学の公表資料で当該欄が「-」表記になっている箇所で、0名または僅少のため非開示になっていると考えられますが、正確な人数は公表資料から確認できません。推測で数字を埋めず、大学の表記のまま扱っています。

この4年分のデータから、はっきりと読み取れることが2つあります。

1つ目は、3年次編入が実質的に機能していないことです。3年次(4月)は2023〜2026年度の4年間すべてで出願者0名でした。3年次(9月)も2023・2024年度は出願者0名、2025・2026年度は「非公表」(僅少と推測されます)です。3年次の募集人員自体は毎年1名確保されていますが、実際にはほとんど出願されていない枠だということが、複数年度の実績から確認できます。前述のとおり3年次には「英語による2年以上の学修+1年以上の海外留学歴」という強い条件が付いており、この条件を満たす国内大学生が少ないことが背景にあると考えられます。

2つ目は、2年次(4月)の「一般」ルートと「特別科目等履修生」ルートで、合格までの実態がまったく違うことです。4年間を合計すると、一般ルートは受験者12名(1+2+6+3)に対し合格者5名(1+1+2+1)で、受験者を分母にした倍率は2.4倍です。一方、特別科目等履修生ルートは4年間で受験者29名(6+7+6+10)に対し合格者29名、つまり受験した候補者は全員合格しています。この特別科目等履修生ルートの詳細は次章で説明しますが、外部から編入を目指す一般の読者が直接使えるルートではないため、両者を混同しないよう注意してください。

「特別科目等履修生」ルートは一般の編入希望者には使えない

前章の表で、2年次(4月)の合格率がほぼ100%に見える「特別科目等履修生」からの編入ですが、これはAIUの募集要項・案内ページを確認すると、他大学に在学中の学生が選べるルートではないことがわかります

AIUの案内によると、特別科目等履修生制度は次のような枠組みです。

  1. AIUの一般選抜試験(高校生・高校卒業者等を対象とする通常の入学試験)を受験する
  2. 不合格者のうち、出願時にこの制度を希望し、かつ成績が上位の者が「特別科目等履修生候補者」として発表される
  3. 候補者が志願票を提出することで「特別科目等履修生」として登録され、正規学生とともに1年間授業を受講する
  4. EAP(English for Academic Purposes)Ⅲを含む21単位の取得(EAP ⅠとⅡは含まない)、GPA2.5以上などの条件を満たすことで、翌年度に正規学生(2年次)へ編入学する受験資格を得る
  5. 条件を満たさない場合は退学となる

つまりこのルートは、AIUの一般選抜(新入生向け入試)を受けて僅差で不合格になった人だけに開かれた、大学独自の救済プログラムです。すでに他大学・短期大学・専門学校に在学している学生が「特別科目等履修生として出願する」という形で直接利用することはできません。倍率表に出てくる「特別科目等履修生」の高い合格率は、1年間AIUのキャンパスで学び、GPA基準等をクリアした人たちの実績であり、外部からの編入希望者がそのまま参考にできる数字ではない点を理解しておく必要があります。

この記事の主な読者である「現在他大学・短大・専門学校に在学していてAIUに編入したい」という方が対象になるのは、表の「一般」ルート(2年次・3年次とも)です。4年間の実績で見ると、2年次の一般ルートは受験者12名に対し合格者5名、倍率にして2.4倍でした。単年度では2023年度1.0倍、2024年度2.0倍、2025年度3.0倍、2026年度3.0倍と変動しており、母数が数名〜7名程度と小さいため、単年度の数字だけで難易度を判断するのは危険です。複数年度を通じた傾向として、2.4倍前後という水準を目安にとらえるのが妥当です。

もう1点、年ごとの推移から読み取れるのは、志願者数そのものが緩やかに増えている点です。2年次(4月・一般)の志願者数は2023年度1名、2024年度2名、2025年度7名、2026年度3名と、2025年度に大きく増えた後、2026年度はやや落ち着いています。合格者数は毎年1〜2名の範囲にとどまっており、志願者数が増えても合格者数の実数はほぼ変わっていません。つまり志願者が増えるほど、実質的な倍率は上がりやすい構造にあると言えます。募集人員7名(特別科目等履修生を含む全体の定員)に対して、一般ルートからの合格者は毎年1〜2名程度という水準が、AIU編入の実態です。

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2年次と3年次、どちらが現実的か

ここまでのデータを踏まえると、AIUの編入学・転入学試験を検討するうえでの結論は明確です。国内の大学等に在学しながらAIUへの編入を目指す場合、実質的な選択肢は2年次(2027年度は4月入学のみ)に限られます。

3年次編入は制度上存在するものの、出願資格に「原則として高等教育機関における2年以上の学修を英語で行った者(内、少なくとも1年間は、海外の高等教育機関で学修した者)に限る」という条件が付いており、かつ2023〜2026年度の4年間、4月入学枠には1件も出願がありません。この条件を満たすのは、すでに英語で授業を行う大学(海外大学や国内のインターナショナルスクール系大学等)に2年以上在籍し、うち1年以上を海外の大学で学んだ人に限られます。一般的な国内大学の学部から3年次でAIUを目指すルートは、制度としては存在しても、実績としてはほぼ使われていないと理解しておくべきです

2026年度までは、2年次でも4月入学(Ⅰ)と9月入学(Ⅱ)のどちらを選ぶかという判断がありました。Ⅰは単位確認書類の提出期限が9月中旬、Ⅱは12月下旬で、9月入学のⅡを選べばスコア取得や書類準備の猶予が生まれる場合があったためです。2027年度はこの選択肢が無くなり、受験機会は年1回に集約されました。TOEFL・IELTSのスコアが単位確認書類の提出期限(2026年9月10日)までに揃うかどうかが、そのまま出願できるかどうかを決めます。スコアが間に合わない場合、次の機会は1年後になるため、受験計画は前倒しで組む必要があります。

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単位認定と修学段階|フレッシュマン・ソフォモア・ジュニア・シニア

編入は合格した後にも確認すべき事項があります。AIUでは、他大学等で修得した単位のうち、AIUの科目内容と合致し「C-」(成績点70点)以上と同等の評価が付与された単位に限り認定されます。認定される単位数は、入学前の他大学認定単位・AIUのオンライン科目修得単位・入学後に修得する他大学認定単位を合わせて上限60単位です。さらに、入学前に修得した他大学の認定単位については、英語による授業科目が30単位、それ以外は18単位という内訳の上限があります。

AIUでは修学段階を取得単位数によって4段階に区分しています。

修学段階取得単位数
フレッシュマン(Freshman)28以下
ソフォモア(Sophomore)29〜60
ジュニア(Junior)61〜92
シニア(Senior)93以上

3年次に編入した学生でも、単位認定の結果によっては60単位を超える単位が認定されずジュニアに届かず、フレッシュマンやソフォモアとしての編入になる場合があります。要項は「2年次または3年次編入した場合でも、単位認定の結果により、フレッシュマンやソフォモアとしての編入となる場合があるため、卒業に要する期間が長くなることがある」と明記しており、単位の認定は入学後に審査されるため、出願前に必ず大学の確認を受けるよう案内しています。志望年次どおりに卒業までの年数が決まるわけではない、という点は編入後の生活設計に直結するため、事前に把握しておくべきです。

単位認定の上限をあらためて整理すると、認定できる単位数の合計は60単位が上限で、そのうち入学前に他大学で修得した単位は「英語による授業科目30単位・それ以外18単位」という内訳の上限が別途かかります。たとえば前籍校で英語による授業を20単位、日本語による授業を25単位修得していた場合でも、日本語による授業からは18単位までしか認定されないため、認定される単位の合計は20+18=38単位にとどまり、ジュニア(61単位以上)には届かずソフォモア(29〜60単位)としての編入になります。前籍での履修が英語による授業に偏っているか、日本語による授業に偏っているかによって、同じ総取得単位数でも認定される単位数が変わる点に注意してください

留学義務と3年次編入の留学免除条件

AIUの学生は、原則として在学中に1年間、海外の提携大学へ留学することが義務付けられています。提携大学は2026年8月現在で52か国・地域211校です。編入学生も例外ではなく、この1年間の留学が卒業要件に組み込まれています。留学先の大学によっては追加の学費が必要になる場合もあります。

ただし3年次編入については、次のすべての条件を満たす場合に留学が免除されることがあります。

  1. TOEFL iBT®テスト92点以上、TOEFL ITP®テスト580点以上、またはIELTS™バンド6.5以上を取得済みであること
  2. AIUへの編入前に、他大学における1学年度以上の留学経験があること
  3. 留学の免除を申し出ること

この条件は、3年次の出願資格そのものに含まれる「1年以上の海外の高等教育機関での学修」を、そのまま留学義務の充足として扱う設計になっています。逆に言えば、2年次編入の学生にはこの免除規定が無く、原則どおり在学中に1年間の留学が必須です

初年度に必要な費用

AIUは全寮制を採用しており、入学後1年間の入寮が義務付けられています。編入学生を含む初年度必要経費は、2027年度学生募集要項で次のとおり公表されています。授業料は年額696,000円から896,000円に改定されました。

費目2027年度要項の金額備考
入学料423,000円秋田県内の者は282,000円
授業料年額896,000円春学期448,000円(5月1日)・秋学期448,000円(10月1日)に分割
寮費年額622,900円2026年度実績。部屋代・学期中の食事代・退去時清掃費等を含む。春290,100円・秋332,800円
学生教育研究災害傷害保険料および学研災付帯賠償責任保険料4,660円2026年度実績
学生活動費60,000円2026年度実績
「親の会」会費20,000円在学期間分
「同窓会」準会員費30,000円終身会員。大学に納める費用とは別
インバウンド付帯学総保険43,400円在留資格「留学」で滞在する留学生のみ

これらに加えて、英語能力テストの受験料や教科書購入費などが別途必要になります。入学料・授業料以外の金額は2026年度実績として要項に記載されているもので、在学中に改定される場合があります。要項は「編入・転入時の状況および在籍期間により、金額が異なる場合があります」とも注記しています。入学料の納入時期について、高等教育修学支援新制度の対象機関ではあるものの、入学金の納入時期の猶予は行われません。修学支援新制度の適用を受ける場合でも、指定された金額を期日までに全額納入したうえで、支援区分決定後に大学から還付を受ける流れです

過去問は公開されていない

法政大学のように入学試験過去問題を解答例・出題意図つきでオンライン公開している大学もありますが、AIUの編入学・転入学試験については、公式サイトの情報公開ページを確認した限り、英語小論文の過去問題そのものを公開しているページは見当たりませんでした。「過去の入試情報」ページで公開されているのは、本記事で扱った募集定員・志願者数・受験者数・合格者数・入学者数の統計データのみです。

したがって本記事では、公式に公開されていない出題テーマを推測で記載することはしません。英語小論文の対策としては、AIUが公表している選考方法の説明(「英語小論文試験および面接の結果に基づき、総合的な判断で決定」)と、志願理由書が500語程度の英語で求められる点から、日常的に英語で意見を論理立てて書く練習を積んでおくことが基本になります。出題内容やテーマの傾向を具体的に知りたい場合は、AIUのアドミッションズ・オフィス(ugrad@gl.aiu.ac.jp)に直接問い合わせるか、最新の募集要項・FAQページを確認してください。

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併願をどう組むか

2027年度の面接は2026年11月28日(土)、英語小論文は11月29日(日)と公表されています。編入学試験は11月前後に集中するため、この2日間と他大学の試験日が重ならないかを先に確認してください。2026年度実績でも面接・英語小論文は11月22日・23日の土日でしたので、AIUは土日2日間で選考を行う運用が続いていると考えられます。秋田県内の他大学との併願を検討する場合は、当サイトの秋田県で大学編入できる大学一覧|国公立・私立の学部別募集情報と対策もあわせて確認してください。

併願先を選ぶ際のポイントは、AIU独自の要件(TOEFL・IELTSスコアによる出願資格、英語小論文+面接という選考方法)と重なる大学を組み合わせることです。英語外部試験のスコアを出願資格として要求する大学、あるいは英語小論文を課す大学であれば、AIU向けに準備したスコアや英語力がそのまま活きます。国際系学部の編入学試験全般については、当サイトの国際学部編入を徹底解説|出願資格・倍率・英語・小論文対策で、東京外国語大学や宇都宮大学など他の国際系学部とあわせて解説しています。併願先の候補を広げる際に参照してください。

もう一つ考慮すべきなのが、AIUの選考が「専門科目の筆記が無く英語小論文・面接・書類の総合評価」という形式である点です。専門科目の筆記対策が要らない分、併願校の専門科目対策と時間の奪い合いが起きにくいというメリットがあります。一方で、TOEFL・IELTSのスコア取得には数ヶ月単位の準備期間が必要になることが多いため、併願を組む段階で「どの大学に、いつまでに、どのスコアを提出する必要があるか」を一覧化し、最も早い提出期限から逆算してスコア取得の受験日程を決めることをすすめます。AIUの単位確認書類の提出期限(2027年度は2026年9月10日)は多くの私立大学の編入学試験の出願開始時期と重なるため、書類収集のスケジュールも同時に管理してください。どの英語資格試験を選ぶべきか迷う場合は、当サイトの大学編入の英語資格試験、TOEIC・TOEFL・IELTS・英検どれを選ぶべきかが判断材料になります。

対策の順番|何から手をつけるべきか

ここまでの情報を、実際の準備の順番に落とし込みます。

  1. TOEFL iBTまたはIELTSのスコアを最優先で作る。2年次はTOEFL iBT71点以上(バンドスコア3.5以上)またはIELTS6.5以上、3年次はTOEFL iBT79点以上(バンドスコア4.0以上)またはIELTS6.5以上が出願の必須条件です。このスコアが無ければ、志望理由書や面接対策をどれだけ積んでも出願自体ができません。スコアの有効期限(出願期間最終日から2年以内)も踏まえ、逆算して受験計画を立ててください。3年次を検討する場合は79点というハードルに加えて留学経験そのものが前提になるため、まだ留学経験が無い方は2年次を軸に計画するのが現実的です。
  2. 出願前の単位確認を早期に始める。成績証明書・シラバス・成績評価基準の資料など、在籍校に取り寄せを依頼する書類が複数あります。WEB出願より前に単位確認の提出期限(2027年度は2026年9月10日)が設定されているため、出願を検討し始めた時点で在籍校の事務局に相談を始めるのが安全です。シラバスは科目ごとにPDFで用意する必要があり、講義数が多いほど収集に時間がかかります。
  3. 志望理由書を英語500語程度で仕上げる。AIUの教育理念(国際教養教育、少人数教育、全授業英語、1年間の海外留学義務など)と自分の志望動機がどう接続するかを、具体的なエピソードを交えて英語で説得力を持って書く必要があります。「AIUが求める学生像」の章で紹介した3つの人物像(幅広い基礎学力と思考力/国際関係への強い関心と探求心/実践的な外国語運用能力と幅広い教養)のうち、自分の経験がどれに当てはまるかを最初に言語化し、その根拠となる具体的なエピソード(授業・課外活動・留学経験・語学学習の過程など)を1つに絞り込んで深く書くほうが、複数の経験を並べるより説得力が出ます。なぜ今の在籍校ではなくAIUでなければならないのかという理由も明確にしておく必要があります。
  4. 英語小論文と面接(日本語・英語)の対策を並行して進める。専門科目の筆記が無い分、英語での思考力・表現力・志望理由の一貫性が評価の中心になります。過去問は非公開のため、時事的な英文記事や国際関係・社会科学系のトピックを英語で要約し、自分の意見を根拠とともに論述する練習を継続的に行うのが有効です。面接は日本語・英語の両方で行われるため、志望理由書に書いた内容について日本語・英語どちらで聞かれても同じ論旨で答えられるよう準備してください。
  5. 単位認定と修学段階の見込みを事前に確認する。認定単位数によっては、2年次・3年次で編入してもフレッシュマンやソフォモア扱いとなり、卒業までの年数が延びる場合があります。入学後の生活設計にも関わるため、出願前に大学へ確認しておくことをすすめます。

スプリング・オンライン家庭教師でできるAIU編入対策

AIUの編入学・転入学試験は、専門科目の筆記試験が無く英語小論文・面接・出願書類の総合評価という形式である一方、過去問が公開されていないため「何を目安に練習すればよいかわからない」という悩みが生じやすい試験です。加えて、TOEFL iBTまたはIELTSの規定スコアという出願の必須条件があるため、英語力そのものの底上げと、志望理由書・小論文・面接という表現力を問う要素の両方を並行して準備する必要があります

スプリング・オンライン家庭教師では、大学編入・大学院入試に特化した個別指導として、英語小論文の答案添削、志望理由書(日本語・英語)の作成支援、日本語・英語両方で行われる面接の模擬練習に対応しています。AIUのように出題テーマが非公開の大学では、類似する国際系学部の過去問や時事テーマを使って論理構成力・英語表現力を鍛える練習が中心になります。オンライン形式のため、在学中の大学がある地域を問わず指導を受けられます。

編入前に大学へ直接相談する

ここまで見てきたとおり、AIUの編入学・転入学試験は出願資格・単位認定・留学義務のいずれについても「個々の状況によって扱いが変わる」項目が多い制度です。単位確認は出願前の必須手続きとして個別にメールでのやり取りが必要ですし、3年次の留学免除条件や、フレッシュマン・ソフォモアとしての編入になるかどうかも、最終的には出願前の確認や入学後の審査によって決まります

公式サイトや本記事のような二次情報だけで判断せず、疑問点はアドミッションズ・オフィス(TEL:018-886-5931、平日9:00〜17:00、E-mail:ugrad@gl.aiu.ac.jp)に直接問い合わせることをAIU自身が案内しています。とくに単位認定の見込みや3年次出願資格の該当有無は、在籍校での学修内容によって個別に判断が分かれる部分なので、出願を具体的に検討し始めた段階で早めに連絡しておくと、出願直前になって書類が間に合わないという事態を避けられます。

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よくある質問|出願資格・倍率・選考方法について

国際教養大学の編入学試験は難しいですか。

2年次(4月)の一般ルートで見ると、2023〜2026年度の4年間合計で受験者12名に対し合格者5名、倍率にして2.4倍でした。単年度では1.0倍〜3.0倍の間で変動しており、母数が数名〜7名程度と小さいため、単年度の数字だけで難易度を断定するのは適切ではありません。3年次編入は同期間で出願者がほぼ0名という状態が続いています。

国際教養大学に編入するにはTOEFLかIELTSが必須ですか。

必須です。2年次はTOEFL iBT71点以上またはIELTS™バンド6.5以上、3年次はTOEFL iBT79点以上またはIELTS™バンド6.5以上が出願資格そのものに組み込まれています。このスコアを満たしていない場合、出願書類は受理されません。TOEFL iBT®テストはバンドスコア(2年次3.5以上・3年次4.0以上)でも基準を満たせます。TOEFL iBT® Home Edition、IELTS™ Indicator、IELTS™ Onlineのスコアは2024年度以降利用できません。

3年次編入は目指せますか。

制度上は存在しますが、出願資格に「原則として高等教育機関における2年以上の学修を英語で行った者(内、少なくとも1年間は海外の高等教育機関で学修した者)」という条件が付いており、2023〜2026年度の4年間、3年次(4月)の出願者は0名でした。一般的な国内大学からの3年次編入は、制度としてはあっても実績としてはほぼ機能していません。

専門科目の筆記試験はありますか。

ありません。選考は提出書類(語学力・志願理由書・推薦書・在籍時の成績等)、英語小論文試験、面接の結果に基づく総合判定です。法政大学のように学部別の専門科目論文が課される大学とは選考方法が異なります。

倍率表にある「特別科目等履修生」とは何ですか。

AIUの一般選抜(高校生・高校卒業者等を対象とする通常の入学試験)を受験して不合格になった人のうち、成績上位者が候補者として発表され、1年間正規学生と共に授業を受けたうえでEAP等の条件を満たすと翌年度に2年次編入の受験資格を得られる、大学独自の救済プログラムです。他大学に在学中の学生が直接出願できるルートではないため、外部から編入を目指す場合の参考にはなりません

過去問は公開されていますか。

公式サイトの情報公開ページを確認した限り、英語小論文の過去問題そのものを公開しているページは見当たりませんでした。公開されているのは募集定員・志願者数・受験者数・合格者数・入学者数の統計データです。出題内容の詳細を知りたい場合はアドミッションズ・オフィスに直接問い合わせるか、最新の要項・FAQページを確認してください。

よくある質問|編入後・費用・日程について

編入後、留学は免除されますか。

2年次編入は免除規定が無く、原則どおり在学中1年間の留学が必須です。3年次編入については、TOEFL iBT92点以上等のスコア・編入前1学年度以上の留学経験・免除の申し出という3条件をすべて満たす場合に限り、留学が免除されることがあります。

編入後、2年間や1年間で卒業できますか。

認定される単位数によって異なります。AIUでは取得単位数によってフレッシュマン(28以下)・ソフォモア(29〜60)・ジュニア(61〜92)・シニア(93以上)の4段階に区分されており、2年次や3年次で編入しても、単位認定の結果次第でフレッシュマンやソフォモア扱いとなり、卒業までの期間が長くなる場合があります。単位認定は入学後に審査されるため、出願前の確認が推奨されています。

検定料や初年度費用はいくらですか。

入学検定料は17,000円です。初年度費用は2027年度学生募集要項の記載で、入学料423,000円(秋田県内の者は282,000円)、授業料年額896,000円、寮費(1年間の入寮義務あり)年額622,900円などが必要です。授業料は2025年度実績の年額696,000円から改定されています。金額は年度によって変更される場合があります。

9月入学(編入学・転入学試験Ⅱ)はまだありますか。

2027年度は実施されません。2026年度までは4月入学のⅠと9月入学のⅡの年2回制で、Ⅱは単位確認書類提出が12月下旬、面接・英語小論文が3月上旬、合格発表が3月中旬、募集人員は2年次・3年次とも1名という運用でした。2027年度の学生募集要項は「編入学・転入学試験(4月入学)」の1本のみで、AIUの学部入試情報ページにも9月入学の編入学・転入学試験は掲載されていません。編入の受験機会は年1回(4月入学)に集約されたと考えて計画を立ててください。

面接は英語ですか、日本語ですか。

両方です。要項には「提出された書類等の内容をもとに、日本語および英語による個別面接を行います」と明記されています。志望理由書に書いた内容について、日本語・英語のどちらで質問されても一貫した論旨で答えられるように準備しておく必要があります。

独学でAIUの編入対策はできますか。

TOEFL・IELTSのスコア対策や志望理由書の骨子づくりは独学でも進められますが、AIUは過去問を公開していないため、英語小論文が実際にどのレベル・どの形式で出題されるかを自分で検証する手段がありません。第三者による答案添削や面接練習を通じて、論理構成や表現の客観的なフィードバックを得られる環境を用意しておくと、限られた準備期間を効率的に使えます

まとめ

国際教養大学の編入学・転入学試験について、公表資料から確認できることを整理します。

まず、AIUは国際教養学部1学部1学科のみの大学であり、学部別の科目表を作る必要がない一方、TOEFL iBTまたはIELTSの規定スコアが出願資格そのものに組み込まれているという強いゲートがあります。2年次はTOEFL71点(バンドスコア3.5)/IELTS6.5、3年次はTOEFL79点(バンドスコア4.0)/IELTS6.5が最低ラインです。

次に、専門科目の筆記試験は無く、選考は提出書類・英語小論文・面接の総合判定です。ただし3年次には「英語による2年以上の学修+1年以上の海外留学歴」という追加条件があり、2023〜2026年度の4年間、3年次(4月)の出願者は0名という実績が続いています。国内の大学等に在学しながら編入を目指す場合、現実的な選択肢は2年次です。2027年度からは9月入学の編入学・転入学試験Ⅱが実施されなくなったため、受験機会は4月入学の年1回になりました。

そして倍率については、2年次「一般」ルートの4年間合計で受験者12名・合格者5名、倍率2.4倍でした。同じ表に出てくる「特別科目等履修生」ルートの高い合格率は、AIUの一般選抜(新入生向け入試)を受けて僅差で不合格になった人だけに開かれた別プログラムの実績であり、他大学からの編入希望者が直接利用できるものではありません。この違いを理解しておかないと、倍率の実態を読み違えることになります。

最後に、AIUは編入学生にも1年間の海外留学を原則として義務付けており、単位認定の結果によっては卒業までの年数が延びる可能性があります。出願前の単位確認は必須手続きであり、WEB出願開始よりも前に書類提出期限が設定されているため、検討を始めた段階から準備に着手することをすすめます

AIUの学部入試は全12種類ありますが、既に他大学等で学んだ人が2年次・3年次として編入できるのは編入学・転入学試験だけです。出願資格・選考方法・日程のいずれも他の入試種別とは別建てになっているため、AIUの一般選抜や総合選抜型入試の情報と混同しないよう、必ず「編入学・転入学試験」の専用ページと募集要項を確認してください。

本記事の数値は国際教養大学が公表する2027(令和9)年度学生募集要項「編入学・転入学試験(4月入学)」、学部入試情報ページ、および2023〜2026年度の志願・受験・合格・入学者数一覧に基づいています(最終確認日:2026年9月5日)。制度・日程・募集人員・出願資格・検定料は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず国際教養大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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