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富山県立大学の編入試験を徹底解説|編入学試験の実施学部・学科別倍率と対策【2027年度】

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「富山県立大学 編入」と検索すると、工学部・情報工学部・看護学部という3学部の名前が並んで出てくるため、3学部すべてに編入学試験の道があるように見えるかもしれません。しかし実際に大学が公表している令和9年度の入学者選抜要項・学生募集要項を確認すると、編入学試験を実施しているのは工学部だけで、しかもその工学部のなかでも5学科中3学科(機械システム工学科・電気電子工学科・環境・社会基盤工学科)に限られています。情報工学部と看護学部には、編入学試験という制度そのものが存在しません。
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この記事では、富山県立大学が公表している令和9年度の入学者選抜要項・工学部編入学学生募集要項、大学の沿革に関する公式情報、および令和6年度から令和9年度まで4年分の編入学試験結果発表(ニュースリリース)にもとづいて、どの学部・学科に編入学の道があるのか、出願資格や試験科目はどうなっているのか、そして大学の「過去の入試状況」ページには載っていない学科別の志願者数・受験者数・合格者数を、年度ごとに整理します。一次情報にあたって確認した範囲では、事前に候補として挙がっていた3学部のうち、実際に編入学試験が実施されているのは工学部だけであり、しかもその工学部のなかでも対象学科は限定されているという結果になりました。工学部の3学科についてすでに詳しく知りたい場合は、後述する富山県立大学工学部の編入試験を徹底解説もあわせて確認してください。本記事は大学全体を俯瞰する位置づけの記事です。
富山県立大学の沿革と学部体制
富山県立大学は平成2年(1990年)4月に開学した公立大学で、平成27年(2015年)4月には公立大学法人富山県立大学として法人化されています。開学時から工学系の学部を中核とし、平成31年(2019年)4月に看護学部を新設、そして令和6年(2024年)4月に情報工学部を新設して、現在の3学部体制になりました。大学公式サイトの「建学の理念と沿革」ページに掲載されている学部・学科の再編に関する記載を、編入学試験に関わる部分を中心に時系列で整理すると、次のようになります。
| 年月 | できごと |
|---|---|
| 平成2年4月 | 富山県立大学開学(工学部) |
| 平成18年4月 | 工学部に知能デザイン工学科、情報システム工学科、生物工学科を開設 |
| 平成21年4月 | 工学部に環境工学科を開設 |
| 平成27年4月 | 公立大学法人富山県立大学を設置 |
| 平成29年4月 | 工学部に医薬品工学科を開設 |
| 平成31年4月 | 看護学部を開設 |
| 令和2年4月 | 工学部に電気電子工学科、情報システム工学科(改組)を開設 |
| 令和6年4月 | 情報工学部を開設(データサイエンス学科を新設し、情報システム工学科及び知能ロボット工学科を工学部から情報工学部に移行) |
この沿革表からわかるとおり、情報工学部は令和6年4月に、工学部のなかにあった情報システム工学科・知能ロボット工学科を移行させる形で新設された学部です。大学公式サイトはこの経緯を「データサイエンス学科を新設し、情報システム工学科及び知能ロボット工学科を工学部から情報工学部に移行」と明記しています。後述するとおり、この移行のタイミングが、編入学試験の実績データに現れる変化の時期とほぼ一致しています。看護学部は平成31年(2019年)4月の開設で、情報工学部よりも歴史がありますが、編入学試験については後述のとおり実施記録が確認できません。
富山県立大学は、富山県射水市の射水キャンパスに工学部・情報工学部を、富山県富山市の富山キャンパスに看護学部を置く3学部体制です。この学部構成と沿革をふまえたうえで、編入学試験の実施状況を見ていきます。
大学公式サイトの「選抜要項・募集要項等」ページを確認すると、編入学試験に関する学生募集要項として掲載されているのは「学生募集要項(工学部編入学)」のみです。情報工学部編入学、看護学部編入学という項目は存在しません。同様に、募集人員を学部・学科・選抜方法別に一覧できる「募集人員」ページでも、編入学試験の行があるのは工学部の一部学科だけで、情報工学部と看護学部の各学科には編入学試験の行そのものがありません。
| 学部 | 学科 | 編入学試験 |
|---|---|---|
| 工学部 | 機械システム工学科 | 実施(3年次) |
| 電気電子工学科 | 実施(3年次) | |
| 環境・社会基盤工学科 | 実施(3年次) | |
| 生物工学科 | 実施なし | |
| 医薬品工学科 | 実施なし | |
| 情報工学部 | データサイエンス学科 | 実施なし |
| 情報システム工学科 | 実施なし(後述) | |
| 知能ロボット工学科 | 実施なし | |
| 看護学部 | 看護学科 | 実施なし |
つまり「富山県立大学に編入したい」と考えたとき、現時点(令和9年度)で出願できる可能性があるのは、工学部の機械システム工学科・電気電子工学科・環境・社会基盤工学科の3学科だけということになります。志望分野が情報系や看護系である場合、富山県立大学の編入学という選択肢自体が現状では存在しない点を、まず正確に理解しておく必要があります。この事実は、募集要項や募集人員ページのすみずみまで確認しないと気づきにくく、学部名だけを見て「情報工学部にも編入できるはずだ」と思い込んだまま出願準備を進めてしまうと、後になって出願先そのものが存在しないことに気づく事態にもなりかねません。
編入学試験を実施しているのは工学部の3学科だけ
令和9年度富山県立大学工学部編入学学生募集要項には、募集学科・募集人員・編入年次が次のように明記されています。
| 学科名 | 募集人員 | 編入年次 |
|---|---|---|
| 機械システム工学科 | 若干名 | 3年次 |
| 電気電子工学科 | 若干名 | 3年次 |
| 環境・社会基盤工学科 | 若干名 | 3年次 |
募集要項のアドミッション・ポリシーのページには「※ 生物工学科・医薬品工学科は、今回の募集対象学科ではありません。」という注記が明記されています。工学部には5学科ありますが、編入学試験の対象になるのはそのうちの3学科だけで、生物工学科・医薬品工学科を志望する場合は編入学という制度自体を利用できません。バイオテクノロジーや医薬品開発の分野に関心がある場合、富山県立大学への編入という選択肢は現状ではないことになります。
編入年次はいずれの学科も3年次のみで、2年次編入の制度はありません。編入学の時期は令和9年4月、在学すべき年数(在学年数)は2年、最長在学年限は4年と定められています。出身校で履修した単位の認定状況によっては、標準の2年を超えて在学する必要が生じる場合がある点も要項に明記されています。
募集対象の3学科が学ぶ内容の中心を簡単に整理すると、次のようになります。
| 学科名 | 学ぶ内容の中心 |
|---|---|
| 機械システム工学科 | 材料・製造プロセスを中心とした機械工学分野 |
| 電気電子工学科 | 電気・電子・通信・制御分野の技術 |
| 環境・社会基盤工学科 | 土木工学・環境工学分野 |
志望する専門分野がこの3学科のどれに対応するのかを、学科名だけでなく実際の教育内容から確認しておくことが、出願前の最初のステップになります。
編入学の募集人員は、一般選抜と比べるとどれくらいの規模か
「若干名」という表記だけでは規模感がつかみにくいため、参考として、令和9年度の募集人員ページに掲載されている一般選抜・学校推薦型選抜の募集人員を、編入学試験の対象学科とあわせて整理します。
| 学部 | 学科 | 一般選抜(前期+後期) | 学校推薦型選抜 | 編入学試験 |
|---|---|---|---|---|
| 工学部 | 機械システム工学科 | 46名 | 14名 | 若干名 |
| 電気電子工学科 | 34名 | 11名 | 若干名 | |
| 環境・社会基盤工学科 | 41名 | 14名 | 若干名 | |
| 生物工学科 | 29名 | 11名 | 実施なし | |
| 医薬品工学科 | 25名 | 10名 | 実施なし | |
| 情報工学部 | データサイエンス学科 | 29名 | 11名 | 実施なし |
| 情報システム工学科 | 45名 | 15名 | 実施なし | |
| 知能ロボット工学科 | 45名 | 15名 | 実施なし | |
| 看護学部 | 看護学科 | 72名 | 48名 | 実施なし |
工学部の一般選抜・学校推薦型選抜の募集人員が学科あたり数十名規模であるのに対し、編入学試験の募集人員は「若干名」としか公表されていません。実際に4年分の実績を見ても年間1〜6名という規模であることは後述のとおりで、編入学という制度が富山県立大学全体の入学者数のなかでごく小さな位置づけであることがうかがえます。
なぜ情報工学部・看護学部には編入学試験がないのか
この記事の事前調査段階では「工学部、情報工学部、看護学部」の3学部が編入学試験の実施候補として挙がっていました。しかし大学公式サイトを一次情報から洗い直した結果、情報工学部と看護学部には編入学試験の制度そのものが存在しないことが確認できました。この経緯を理解しておくと、なぜ誤解が生まれやすいのかが見えてきます。
情報工学部は令和6年4月に工学部から独立した学部
前述の沿革のとおり、富山県立大学は令和6年4月、工学部のなかにあった情報システム工学科・知能ロボット工学科を情報工学部へ移行させ、あわせてデータサイエンス学科を新設する形で情報工学部を設置しました。大学公式サイトはこの経緯を「データサイエンス学科を新設し、情報システム工学科及び知能ロボット工学科を工学部から情報工学部に移行」と明記しています。情報工学部は現在、データサイエンス学科・情報システム工学科・知能ロボット工学科の3学科で構成されています。この再編の経緯があるため、「工学部には編入学試験があるのだから、そこから分かれた情報工学部にも編入学試験があるはずだ」という推測が生まれやすい構造になっています。
ところが、大学が実際に公表している編入学試験結果のニュースリリースを年度別に確認すると、次のような実態が見えてきます。令和6年度(令和6年4月編入、令和5年7月公表)と令和7年度(令和7年4月編入、令和6年7月公表)の結果発表には、「情報システム工学科」への編入学試験結果が「富山県立大学工学部編入学試験の結果について」という工学部名義のリリースのなかに含まれていました。ところが令和8年度(令和8年4月編入、令和7年7月公表)以降のリリースには、情報システム工学科の記載が一切なくなり、機械システム工学科・電気電子工学科・環境・社会基盤工学科の3学科だけになっています。
この変化を額面どおりに読むと、情報システム工学科が情報工学部へ完全に再編されるまでの過渡期にあたる令和6・7年度は、編入学試験の実施母体が引き続き「工学部」の枠組みで運用されており、情報工学部としての体制が固まった令和8年度以降は、情報システム工学科(および情報工学部の他学科)が編入学試験の募集対象から外れた、という経過が一次資料から読み取れます。内部的な運用の詳しい理由までは大学が公表していないため断定はできませんが、令和8年度以降、情報工学部のいずれの学科にも編入学試験の募集人員は設定されていないという事実は、令和9年度募集人員ページと学生募集要項の両方から確認できます。情報系分野への編入を検討している場合、現状ではこの制度が存在しないことを前提に、他大学を含めて情報収集を進める必要があります。
看護学部には編入学試験の実施記録が見当たらない
看護学部についても、令和6年度から令和9年度までの4年分の編入学試験結果発表を確認しましたが、看護学部への言及は一度もありませんでした。大学公式サイトの募集人員ページでも、看護学科の選抜方法として掲載されているのは一般選抜(前期・後期)と学校推薦型選抜のみで、編入学試験の行自体が存在しません。看護学部を志望する場合、富山県立大学における編入学という制度は用意されていないと理解しておく必要があります。
なお、看護系の大学編入を検討している場合は、当サイトで看護学部の大学編入を徹底解説や、他大学の看護系編入記事もあわせて確認すると、志望校の選択肢を広げやすくなります。
出願資格|2つの推薦区分から理解する
富山県立大学工学部の編入学試験は、学力検査を課さない「推薦」にもとづく選抜です。出願資格は「出身学(校)長による推薦」と「志願者本人による推薦(自己推薦)」の2区分に分かれており、自分がどちらに該当するかで必要な書類や条件が変わります。
| 区分 | 対象になりやすい人 | 主な条件 |
|---|---|---|
| 出身学(校)長推薦 | 高専・短大・大学の在学者 | 令和9年3月卒業見込みで、人物・学力ともに優れ、出身学(校)長が責任を持って推薦できる者 |
| 志願者本人推薦(自己推薦) | 既卒者、大学在学2年以上の者、専修学校修了者など | 下記ア〜カのいずれかに該当する者 |
志願者本人推薦(自己推薦)に該当する具体的な条件は、募集要項に次のように定められています。
- ア 高等専門学校、短期大学又は大学のいずれかを卒業した者
- イ 大学に2年以上在学し、在学中の大学の卒業必要単位数の2分の1以上を修得した者、または令和9年3月時点で同条件を満たす見込みの者
- ウ 修業年限2年以上・課程修了に必要な総授業時数1,700時間以上の専修学校専門課程を修了した者、または令和9年3月修了見込みの者
- エ 外国において学校教育における14年以上の課程を修了した者、または令和9年3月までに修了見込みの者
- オ 修業年限2年以上などの基準を満たす高等学校等専攻科の課程を修了した者、または令和9年3月修了見込みの者
- カ 国立工業教員養成所又は国立養護教諭養成所を卒業した者
出身学(校)長推薦は令和9年3月卒業見込みの在学者に限られるのに対し、志願者本人推薦(自己推薦)は既卒者を含む幅広い経歴に対応しています。社会人として職務経験を積んだ人や、大学に在学しながら編入を目指す人もこの区分に該当します。自分がどちらの区分になるかは出身校の証明書発行状況や卒業(見込み)時期によって変わるため、迷う場合は出身校の教務担当や富山県立大学入学試験実施本部へ早めに確認することをおすすめします。
出願にあたって用意する主な書類は次のとおりです。
| 出願書類等 | 摘要 |
|---|---|
| 編入学志願票(様式-1) | ― |
| 卒業(見込)証明書 | 出身学(校)長が作成し、厳封したもの。自己推薦のイに該当する場合は在学証明書を提出 |
| 成績証明書 | 出身学(校)長が作成し、厳封したもの |
| 志願理由書(様式-2) | 志願者本人が作成 |
| 推薦書(様式-3の1)または自己推薦書(様式-3の2) | 出身学(校)長推薦の場合は学校長が、自己推薦の場合は本人が作成 |
| 受験票・写真票(様式-4) | 出願受付日前6か月以内撮影・縦4cm×横3cmの写真を貼付 |
| 受験許可書 | 官公庁・企業等に在職中の者のみ、所属長が作成 |
| 受験票用封筒・出願書類用封筒 | 指定の様式で用意 |
| 入学考査料納付確認票(様式-5) | 入学考査料30,000円の振込受付証明書を貼付 |
卒業(見込)証明書・成績証明書・推薦書は、いずれも出身学(校)長が作成する書類です。学校側の発行・作成スケジュールに準備が左右されるため、出願期間(例年6月下旬)の直前になって依頼すると間に合わない可能性があります。出願書類等は受理後の内容変更が認められず、理由のいかんを問わず返還もされないため、原本を提出する前にコピーを手元に残しておくと安心です。出願書類一覧のより詳しい摘要や、書類ごとに準備で意識すべきポイントは、富山県立大学工学部の編入試験を徹底解説で学科別の観点からさらに詳しく整理しています。
試験科目と配点|学力検査なしの面接一本勝負
富山県立大学工学部の編入学試験でもっとも特徴的なのは、数学や専門科目の独立した筆記試験が一切課されない点です。募集要項には「入学者の選抜は、学力検査を免除し、出身学(校)長による推薦又は志願者本人による推薦に基づき、出願書類の内容及び面接(基礎学力に関する口頭試問を含む)の結果を総合して行う」と明記されています。
| 試験内容 | 配点 |
|---|---|
| 面接(基礎学力に関する口頭試問を含む) | 1,000点 |
| 合計 | 1,000点 |
面接で評価される内容は、募集要項の「実施内容及び採点・評価の基準」に次のように定められています。志望理由及び志望学科関連分野についての質問と、基礎学力に関する口頭試問を行ったうえで、志望学科における3年次の大学教育を受けるために必要な基礎学力、論理的な思考力・判断力・表現力等の能力、そして主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度を点数化して評価する、というものです。英語外部試験のスコア提出や小論文といった、他大学の編入試験でよく見られる科目は、令和9年度の募集要項には記載がありません。
他大学の編入試験と比較すると、この設計の特殊さがよくわかります。多くの大学では、数学・専門科目の筆記試験に加えて、小論文や英語外部試験のスコア提出を組み合わせるのが一般的です。富山県立大学工学部の編入学試験は、これらをいずれも設けず、出願書類と面接だけで合否を判定します。対策の的を絞りやすい反面、面接1回にかかる比重がきわめて大きくなる試験だといえます。
アドミッション・ポリシーに示される評価の軸
令和9年度募集要項のアドミッション・ポリシーには、面接での評価につながる学科共通の求める学生像として、次の4点が明記されています。
- 自然科学に興味を持ち、科学技術の基盤となる理系の基礎学力がある
- 困難な問題に直面しても、問題の解決に向けて努力しようとする
- 自分で考え、自分の言葉で表現しようとする
- 自然・環境や人間を大切にし、自らの活動を通して社会に貢献したいと思う
これに加えて学科ごとの個別方針があり、機械システム工学科は「機械工学分野の基礎知識と学力を身につけ、幅広い視野をもって機械技術者の立場から地球環境問題などの今日的課題に立ち向かう意欲のある人」、電気電子工学科は「電気・電子・通信・制御の各分野の基礎知識と技術者としての考え方を身につけ、社会の変化に対応できる高度な電気・電子技術や通信・制御システムの開発に挑戦する意欲のある人」、環境・社会基盤工学科は「循環型社会の構築、自然との共生及び地球環境保全に貢献する知識・技術を身につけ、広い視野にたってさまざまな環境問題を解決しようとする意欲のある人」を、それぞれ求めると明記されています。面接では、この学科共通4点と学科別の個別方針の両方に自分の経験や志望理由がどう結びつくかを、口頭で説明できる状態にしておくことが基本になります。
日程・スケジュール【令和9年度の実績】
富山県立大学工学部編入学試験の令和9年度(令和9年4月編入)の日程は、すでに選考が終了し、結果も公表済みです。今後編入を検討する方の参考として、実際に行われた日程を示します。
| 項目 | 令和9年度の実績 |
|---|---|
| 出願期間 | 令和8年6月23日(火)〜6月25日(木)必着 |
| 試験日 | 令和8年7月13日(月)個人面接13:30〜 |
| 合格発表 | 令和8年7月24日(金)午前10時 |
| 入学確約書提出期限 | 令和8年8月28日(金)必着 |
| 入学手続期間 | 令和9年3月15日(月)〜17日(水) |
| 編入学時期 | 令和9年4月 |
この日程からわかるとおり、富山県立大学工学部の編入学試験は出願期間がわずか3日間、公表から試験日までも1か月半程度と、準備期間が非常に短く設計されています。出身学(校)長推薦を利用する場合、推薦書の作成には学校側の準備期間が必要になるため、募集要項が公表される例年6月より前の段階から、出身校の教務担当に相談を始めておく必要があります。
次回にあたる令和10年度(令和10年4月編入)の募集要項は、本記事執筆時点ではまだ公表されていません。過去4年間の公表パターンを見ると、募集要項は例年6月上旬、結果発表は例年7月下旬に行われているため、志望する場合は富山県立大学の入試情報ページを6月頃から定期的に確認することをおすすめします。
検定料・入学料・授業料
令和8年4月現在の費用は次のとおりです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 入学考査料(検定料) | 30,000円 |
| 入学料 | 282,000円(富山県の住民は188,000円) |
| 授業料(年額) | 535,800円 |
入学料は、本人または配偶者・1親等の親族が令和8年4月1日から引き続き富山県内に住所を有する場合、188,000円に軽減されます。入学考査料はATMでの振込ができず、指定の振込依頼書を使って金融機関の窓口で納付する方式である点にも注意してください。金額はいずれも令和8年4月現在のもので、在学中に授業料が改定された場合は改定後の金額が適用されます。
出願までの準備スケジュールの目安
出願期間が数日間、公表から試験日までも1か月半程度という短い日程を踏まえ、逆算した準備の目安を示します。
| 時期の目安 | やること |
|---|---|
| 出願の半年〜1年前 | 公式サイトで最新の募集要項の公表状況を確認し、志望学科(機械システム工学科・電気電子工学科・環境・社会基盤工学科のいずれか)を決める |
| 出願の3〜4か月前 | 出身学(校)長推薦を予定している場合、出身校の教務担当に相談し、推薦の可否と手続きの流れを確認する |
| 出願の1〜2か月前 | 志願理由書の下書きを作成し、卒業(見込)証明書・成績証明書の発行を依頼する |
| 出願期間(例年6月下旬) | 出願書類一式を取りまとめ、書留速達郵便で郵送する |
| 試験日(例年7月中旬)まで | 志望理由・基礎学力の口頭試問への回答練習を行う |
| 合格発表(例年7月下旬)後 | 入学確約書を期限内に提出し、入学手続に必要な証明書を改めて準備する |
試験会場へのアクセス
編入学試験の会場は、機械システム工学科・電気電子工学科・環境・社会基盤工学科のいずれも射水キャンパス(富山県射水市黒河5180)です。募集要項の案内図には、広域からのアクセス目安として、東京から富山までは飛行機で約1時間・鉄道で約2時間10分・高速道路利用で約4時間40分、大阪からは鉄道で約2時間35分・高速道路で約4時間15分、名古屋からは鉄道で約2時間35分・高速道路で約3時間とされています。富山到着後は、あいの風とやま鉄道の小杉駅からのアクセスが基本で、小杉駅南口から徒歩の場合は約25分(約2km)、コミュニティバスの「新湊・小杉線」を利用する場合は乗車時間約6分で「富山県立大学前」に着きます(午前9時以降はオンデマンド運行のバスに切り替わる案内もあります)。遠方から受験する場合は、前泊も含めた移動計画を早めに立てておくと安心です。
生物工学科・医薬品工学科、情報系・看護系を志望する場合
工学部の生物工学科・医薬品工学科、情報工学部の全学科、看護学部を志望する場合、富山県立大学には編入学(3年次からの途中入学)という制度がありません。これらの分野への進学を目指す場合の選択肢は、大きく2つに分かれます。ひとつは、1年次からの一般選抜・学校推薦型選抜を通じて富山県立大学に入学し直す方法です。もうひとつは、同じ分野で編入学試験を実施している他大学を探す方法です。バイオテクノロジー・医薬品工学分野であれば工学系の学部を持つ他大学、情報系であれば情報工学・情報科学系の学部を持つ他大学、看護系であれば看護学部を持つ他大学が候補になります。分野ごとの編入受け入れ状況は大学によって大きく異なるため、志望分野が固まっている場合は複数大学の募集要項を横断的に確認することをおすすめします。
まずは無料相談で、合格までの最短ルートを確認しませんか?
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倍率・難易度|4年分の実績を独自集計
富山県立大学が公式サイトで公開している「過去の入試状況」ページには、工学部・情報工学部・看護学部それぞれの一般選抜・学校推薦型選抜における合格者の平均点・最高点・最低点は掲載されていますが、編入学試験の志願者数・受験者数・合格者数、そして倍率は掲載されていません。しかし大学は毎年7月、編入学試験の結果を「工学部編入学試験の結果について」というニュースリリースの形で公表しており、そのPDFには学科別の志願者数・受験者数・合格者数が明記されています。ここでは令和6年度から令和9年度まで4年分のニュースリリースを独自に集計し、時系列で整理します。
| 年度(編入時期) | 学科 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 |
|---|---|---|---|---|
| 令和6年度(令和6年4月) | 情報システム工学科 | 2 | 2 | 1 |
| 環境・社会基盤工学科 | 1 | 1 | 1 | |
| 計 | 3 | 3 | 2 | |
| 令和7年度(令和7年4月) | 機械システム工学科 | 3 | 3 | 1 |
| 情報システム工学科 | 2 | 1 | 1 | |
| 環境・社会基盤工学科 | 1 | 1 | 1 | |
| 計 | 6 | 5 | 3 | |
| 令和8年度(令和8年4月) | 機械システム工学科 | 1 | 1 | 1 |
| 電気電子工学科 | 1 | 1 | 0 | |
| 環境・社会基盤工学科 | 2 | 2 | 1 | |
| 計 | 4 | 4 | 2 | |
| 令和9年度(令和9年4月) | 環境・社会基盤工学科 | 1 | 1 | 1 |
| 計 | 1 | 1 | 1 |
令和6年度から令和9年度までの4年間を合計すると、志願者数14名・受験者数13名・合格者数8名です。富山県立大学工学部の編入学試験全体で、1年間に受け入れられる編入学生はおおむね2〜3名という規模感がここから見えてきます。この表からいくつかの重要な事実が読み取れます。
富山県立大学工学部の編入学試験は、全学科・全年度を通じて志願者数が1桁台にとどまる、きわめて小規模な試験です。4年間で最も志願者が多かったのは令和7年度の6名で、最も少なかった令和9年度はわずか1名でした。1つの大学の編入学試験全体で年間1〜6名という規模は、数十名から百名を超える志願者が集まる私立大学の編入学試験とは、母集団の性質そのものが異なります。
環境・社会基盤工学科は4年連続で志願者が確認できる唯一の学科です。令和6年度から令和9年度まで、毎年1〜2名の志願があり、合格者もほぼ毎年出ています。機械システム工学科は令和7・8年度に志願者がありましたが令和6・9年度は確認できず、電気電子工学科は令和8年度に初めて志願者が現れ、合格者は0名でした。学科によって編入学の実施実態にばらつきがある点は、志望校選びの参考になります。
受験者に対する合格率は年度・学科によって大きく異なります。令和6年度の情報システム工学科は受験2名に対して合格1名(合格率50%)、令和7年度の環境・社会基盤工学科は受験1名に対して合格1名(合格率100%)、令和8年度の電気電子工学科は受験1名に対して合格0名(合格率0%)でした。1名単位の増減がそのまま合格率の大きな変動につながる規模であるため、単年度の数字だけで「入りやすい・入りにくい」を判断するのは危険です。
学科別に見る4年間の傾向
4年分のデータを学科ごとに追うと、それぞれ異なる傾向が見えてきます。
環境・社会基盤工学科は、令和6年度(志願1・受験1・合格1)、令和7年度(志願1・受験1・合格1)、令和8年度(志願2・受験2・合格1)、令和9年度(志願1・受験1・合格1)と、4年連続で志願者が確認できる唯一の学科です。合格者も令和8年度を除いて志願者数とほぼ一致しており、出願すれば高い確率で合格に至っている年が多いことが数字から読み取れます。ただし母数が1〜2名ときわめて小さいため、この傾向が今後も続くとは限りません。
機械システム工学科は、令和7年度に志願3・受験3・合格1、令和8年度に志願1・受験1・合格1という実績がある一方、令和6年度と令和9年度は志願者が確認できませんでした(結果発表のPDFに学科名の記載がないことから、志願者0名だったと考えられます)。志願者が集まる年と集まらない年の差が大きい学科だといえます。
電気電子工学科は、4年間で志願者が確認できるのは令和8年度の1件(志願1・受験1・合格0)のみです。この年は受験まで進みながら合格者が出なかった、数少ない事例でもあります。志願者数そのものが少なく、傾向を語れるだけのデータがまだ蓄積されていない学科です。
情報システム工学科(工学部に在籍していた令和6・7年度)は、令和6年度に志願2・受験2・合格1、令和7年度に志願2・受験1・合格1という実績でした。令和8年度以降は情報工学部への移行が完了したためか、工学部編入学試験の結果発表から記載が消えています。情報系分野の編入を検討していた層が一定数存在していたことがうかがえるだけに、令和8年度以降にこの募集枠自体がなくなった点は、志望者にとって影響の大きい変化だといえます。
倍率の数字を読むときの注意
この規模の試験では、いわゆる「倍率」という指標自体があまり意味を持ちません。理由は2つあります。ひとつは、母数が極端に小さいことです。受験者1名・合格者1名という結果を「倍率1.0倍で入りやすい」と読むのは早計で、翌年に3名が受験すれば数字はまったく変わります。もうひとつは、募集人員が「若干名」としか公表されておらず、あらかじめ確保された枠の大きさから難易度を推し量ることができない点です。募集人員が明示されている大学のように「定員に対してどれだけ集まったか」という形で倍率を計算することもできません。
この4年分のデータからいえる最も確かなことは、「富山県立大学工学部の編入学試験に出願する人自体がきわめて少ない」という事実です。志願者が集まりにくい理由としては、募集人員が若干名にとどまり大学側から積極的に周知されていないこと、学力検査がなく出願資格の要件(推薦を得られるか、自己推薦の6区分に該当するか)が最初のハードルになること、出願期間が3日間程度と短いことなどが考えられます。裏を返せば、出願資格を満たし、出願の準備を計画的に進められる受験生にとっては、志願者の少なさそのものが不利に働く試験ではないという見方もできます。
なぜこの試験に関する情報がネット上に少ないのか
富山県立大学工学部の編入学試験について検索しても、体験記や再現情報がほとんど見つからないのは、これまで見てきた規模の小ささが背景にあります。年間の合格者数は2〜3名程度で、しかも学科が分かれるため、1つの学科に絞ればさらに数が少なくなります。私立大学の編入試験のように、予備校が対策講座を開設したり、合格者コミュニティが形成されたりするだけの母数がそもそも存在しません。そのため、この記事のように大学が直接公表している一次情報(募集要項・アドミッション・ポリシー・毎年のニュースリリース)を丹念に読み解くことが、実質的に唯一の情報収集手段になります。噂や体感的な難易度に頼らず、公式情報を積み重ねて判断する姿勢が、この試験に限っては特に重要です。
過去問は存在しない、対策の中心は書類と面接
富山県立大学の「過去の入試問題」ページで公開されているのは、一般選抜(数学・物理・化学・生物)と学校推薦型選抜(数学)の問題であり、編入学試験の過去問は掲載されていません。編入学試験自体が学力検査を実施しない面接中心の選抜であるため、そもそも筆記試験問題としての「過去問」という形の対策資料は存在しないと考えられます。本記事でも、存在しない過去問を推測で作り出すことはせず、公式に確認できる事実だけを記載します。
過去問という対策資料がない以上、対策の軸は「学科ごとに求められる基礎学力を、志望理由書と面接でどう示すか」に置き換わります。募集要項に明記されているアドミッション・ポリシーによれば、機械システム工学科は機械工学分野の基礎知識と地球環境問題などの今日的課題に立ち向かう意欲、電気電子工学科は電気・電子・通信・制御分野の基礎知識と社会の変化に対応する技術開発への挑戦意欲、環境・社会基盤工学科は循環型社会の構築や自然との共生、地球環境保全に貢献する意欲を、それぞれ重視すると明記されています。学科ごとの想定質問の組み立て方や、志願理由書・推薦書(自己推薦書)で意識すべき具体的なポイントについては、富山県立大学工学部の編入試験を徹底解説で学科別に詳しく解説しているので、実際の対策段階ではそちらを参照してください。
単位認定と修業年限も確認しておく
編入は合格したあとにも確認事項があります。出身学校等で既に履修した授業科目(単位)の一部は、編入学した学科の定めるところにより、卒業に必要な単位数として認定されますが、この認定結果等によっては標準の在学年数である2年を超える在学が必要になる場合があると募集要項に明記されています。
| 状況 | 在学年数の目安 |
|---|---|
| 出身校での既修得単位が十分に認定される場合 | 標準どおり2年(3年次・4年次) |
| 認定される単位が少ない場合 | 不足する必修科目を補うため2年を超えることがある |
また令和9年3月31日までに2年間の大学在学期間及び所定の単位修得の条件を満たさなかった場合や、短期大学・高等専門学校・専修学校の専門課程・高等学校等専攻科の課程を令和9年3月31日までに卒業(修了)できなかった場合は、入学が取り消されます。出願時点で卒業(修了)要件の達成見込みを正確に把握しておく必要があります。合格から実際の入学手続(令和9年3月15日〜17日)までは半年以上の期間が空くため、その間に卒業要件・単位修得要件を確実に満たせるかどうかを、出願前の段階から出身校に確認しておくことが重要です。特に自己推薦の区分イ(大学2年以上在学し卒業必要単位数の2分の1以上を修得)で出願する場合は、単位の修得状況が微妙なラインにあると、合格後の取り消しにつながりかねないため、余裕を持った単位の積み上げを意識しておくと安心です。
併願をどう組むか
富山県立大学工学部の編入学試験は学力検査を課さない面接中心の選抜である一方、多くの大学の編入試験は数学・英語・専門科目の筆記試験を中心に行います。対策の性質がまったく異なるため、併願校を決める際は試験形式ごとに準備の配分を分けて考える必要があります。
同じ富山県内でも、富山大学工学部の編入試験は筆記試験を含む選抜方式が取られています。試験形式の違いを具体的に把握しておきたい場合は、富山大学の編入試験を徹底解説もあわせて確認すると、富山県立大学との違いが整理しやすくなります。社会人として編入を目指す場合は、出願資格や学習計画の立て方に特有の注意点があるため、社会人が富山大学に編入する方法も参考になります。また富山県立大学工学部の令和9年度募集要項には英語外部試験のスコア提出を求める記載がありませんが、TOEICなどの外部試験を課す大学を併願先として検討する場合は、富山大学編入のTOEIC対策のような対策情報もあわせて確認しておくと、併願校ごとの準備を整理しやすくなります。
富山県立大学工学部の試験日は毎年7月中旬に設定される傾向があり、出願期間も6月下旬の数日間と短期間です。他大学の編入試験日程と重なっていないかを早い段階で確認し、証明書の発行依頼や推薦書の準備が複数校分同時に発生しても対応できるよう、スケジュールに余裕を持たせておく必要があります。
併願校を選ぶときに意識したいのは、試験形式が異なる大学を組み合わせることで、対策の負担が単純な足し算にならないようにする視点です。富山県立大学工学部のように面接と出願書類だけで合否が決まる大学と、数学・専門科目の筆記試験を課す大学とでは、直前期に取り組むべき対策がまったく異なります。志望理由書の内容や自分の学習歴の棚卸しは、面接中心の大学にも筆記試験中心の大学にも共通して使える準備であるため、まずこの部分を固めたうえで、大学ごとの試験形式に応じた対策を並行して進めるのが効率的です。出身学(校)長推薦を利用する場合は、複数の大学に同時に推薦を依頼することが出身校側の負担にもなるため、併願先を早めに決めて優先順位を伝えておくことをおすすめします。
富山県立大学工学部の編入試験をさらに詳しく知るには
本記事は、富山県立大学の3学部全体を対象に、どの学部・学科に編入学の道があるのかという全体像と、大学が公表していない学科別の実績データの整理に重点を置いています。実際に機械システム工学科・電気電子工学科・環境・社会基盤工学科への出願を検討する段階になったら、次の情報がより実務的に役立ちます。
- 出願書類の一覧と、書類ごとの準備にかかる時間の目安
- 志願理由書(様式-2)で意識すべき構成と、面接評価基準との対応関係
- 推薦書・自己推薦書と志願理由書の内容を整合させる方法
- 学科別のアドミッション・ポリシーにもとづく口頭試問の想定質問と回答の組み立て方
- 入学考査料・入学料・授業料などの費用一覧と、出願から入学手続までの逆算スケジュール
これらはすべて富山県立大学工学部の編入試験を徹底解説|出願資格・試験科目・過去問対策・志望理由書・面接までで学科別に詳しく解説しています。本記事とあわせて確認することで、富山県立大学への編入対策を全体像から実務レベルまで一貫して把握できます。
よくある質問
富山県立大学には編入学試験がありますか。
富山県立大学は工学部・情報工学部・看護学部の3学部体制ですが、編入学試験を実施しているのは工学部だけです。しかも工学部5学科のうち、募集対象になるのは機械システム工学科・電気電子工学科・環境・社会基盤工学科の3学科に限られます。生物工学科・医薬品工学科、情報工学部の全学科、看護学部には編入学試験の制度がありません。
情報工学部に編入することはできますか。
令和9年度時点では、情報工学部のデータサイエンス学科・情報システム工学科・知能ロボット工学科のいずれにも編入学試験の募集人員は設定されていません。令和6・7年度の実績には、情報工学部の前身にあたる情報システム工学科への編入学試験結果が工学部名義のリリースに含まれていましたが、令和8年度以降のリリースには記載がなくなっています。情報系分野への編入を希望する場合、富山県立大学以外の大学も含めて検討する必要があります。
看護学部に編入することはできますか。
令和6年度から令和9年度までの4年分の編入学試験結果発表を確認しましたが、看護学部への言及は一度もありませんでした。募集人員ページでも看護学科の選抜方法は一般選抜と学校推薦型選抜のみで、編入学試験の記載はありません。
富山県立大学工学部の編入学試験に筆記試験はありますか。
ありません。学力検査は免除されており、出願書類の内容及び面接(基礎学力に関する口頭試問を含む)の結果を総合して選抜される、面接中心の試験です。配点は面接1,000点のみで、数学・英語・専門科目などの独立した筆記試験は実施されません。
倍率はどのくらいですか。
大学が公表している「過去の入試状況」ページには編入学試験の倍率データは掲載されていませんが、大学が毎年公表しているニュースリリースを独自に集計すると、令和6年度は志願3名・受験3名・合格2名、令和7年度は志願6名・受験5名・合格3名、令和8年度は志願4名・受験4名・合格2名、令和9年度は志願1名・受験1名・合格1名でした。全学科・全年度を通じて志願者数が1桁台にとどまる、きわめて小規模な試験です。
募集人員は何名ですか。
機械システム工学科・電気電子工学科・環境・社会基盤工学科のいずれも「若干名」で、具体的な人数は公表されていません。生物工学科・医薬品工学科は募集対象学科に含まれていません。
過去問は公開されていますか。
公開されていません。富山県立大学の「過去の入試問題」ページに掲載されているのは一般選抜・学校推薦型選抜の数学・物理・化学・生物などで、編入学試験の過去問は確認できませんでした。編入学試験自体が学力検査を行わない面接中心の選抜であるため、筆記試験問題としての過去問は存在しないと考えられます。
2年次編入はできますか。
できません。富山県立大学工学部の編入学試験は3年次編入のみで、2年次編入の制度はありません。
出願資格に既卒者は含まれますか。
出身学(校)長推薦は令和9年3月卒業見込みの在学者に限られますが、志願者本人推薦(自己推薦)には高専・短大・大学の卒業者などの既卒者も含まれます。
検定料や入学料はいくらですか。
入学考査料(検定料)は30,000円、入学料は282,000円(富山県の住民は188,000円)、年間授業料は535,800円です(令和8年4月現在)。金額は変更される場合があるため、出願時には最新の募集要項で確認してください。
情報工学部・看護学部の一般選抜で富山県立大学に入ることはできますか。
編入学以外の入学方法として、一般選抜(前期・後期)や学校推薦型選抜であれば、情報工学部・看護学部を含むすべての学部で出願できます。編入学(3年次からの途中入学)という制度に限って、情報工学部・看護学部には道がないという点にご注意ください。1年次からの入学であれば、通常の受験を通じて志望する学部・学科に出願可能です。
富山県立大学工学部と富山大学工学部、どちらが編入しやすいですか。
試験の設計がまったく異なるため、単純に比較できません。富山県立大学工学部は学力検査なしの面接一本勝負で、募集人員は若干名、志願者数も年間1〜6名という小規模な試験です。一方、富山大学工学部は筆記試験を含む選抜方式が取られています。対策の性質が異なるため、自分の得意分野(面接での対話力を重視したいか、筆記試験での得点力を重視したいか)に応じて併願先を検討することをおすすめします。
試験会場はどこですか。
機械システム工学科・電気電子工学科・環境・社会基盤工学科いずれの学科も、射水キャンパス(富山県射水市黒河5180)が試験会場です。あいの風とやま鉄道の小杉駅から徒歩約25分、またはコミュニティバスで約6分の距離にあります。
まとめ
富山県立大学の編入学試験について、公式サイトの一次情報から確認できることを整理します。
まず、富山県立大学は工学部・情報工学部・看護学部の3学部体制ですが、編入学試験を実施しているのは工学部だけです。工学部5学科のうち募集対象になるのは機械システム工学科・電気電子工学科・環境・社会基盤工学科の3学科に限られ、生物工学科・医薬品工学科は対象外です。情報工学部は令和6年4月に工学部から独立して新設された学部で、その前身にあたる情報システム工学科は令和6・7年度の編入学試験結果には含まれていましたが、令和8年度以降は募集対象から外れています。看護学部については、4年分の実績を確認するかぎり編入学試験の実施記録が見当たりませんでした。
次に、対象となる工学部3学科の編入学試験は、学力検査を課さない面接一本勝負の設計です。配点は面接1,000点のみで、出願資格は「出身学(校)長推薦」または「志願者本人推薦(自己推薦)」のいずれかを満たす必要があります。
そして倍率については、大学の公式ページには掲載されていないものの、毎年公表されるニュースリリースを独自に集計すると、4年間で志願者数は年間1〜6名という、きわめて小規模な試験であることがわかりました。環境・社会基盤工学科は4年連続で志願者が確認できる唯一の学科です。募集人員が「若干名」としか公表されていないため、この数字から明確な倍率を算出することはできませんが、出願者自体が少ないという実態は、志望校選びの重要な判断材料になります。
過去問という形の対策資料は存在しないため、対策の中心はアドミッション・ポリシーの読み込みと、志願理由書・推薦書(自己推薦書)・面接での受け答えに一貫性を持たせることになります。工学部3学科への出願を具体的に検討する場合は、学科別の対策をより詳しく解説した富山県立大学工学部の編入試験を徹底解説もあわせて確認してください。
編入学試験の実施学部・学科は、大学の組織再編にともなって変わり得るという点も、この記事全体を通じて意識しておくべき点です。実際に情報システム工学科は、工学部に所属していた令和6・7年度には編入学試験の対象でしたが、情報工学部への移行が完了した令和8年度以降は対象から外れました。今後、情報工学部や看護学部で新たに編入学試験が始まる可能性、あるいは現在対象になっている3学科の実施状況が変わる可能性も、制度上は否定できません。志望時期が近づいたら、本記事の内容を鵜呑みにせず、必ず富山県立大学の入試情報ページで最新の募集学科と募集要項を確認してください。
本記事の数値は、富山県立大学が公表する令和9年度入学者選抜要項・工学部編入学学生募集要項、建学の理念と沿革、および令和6年度から令和9年度までの編入学試験結果に関するニュースリリースに基づいています。制度・日程・募集学科・募集人員は年度によって変更されるため、出願前には必ず富山県立大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。
富山大学の編入試験もあわせて確認する
富山県内での編入先を比較検討する場合、国立の富山大学も有力な選択肢になります。富山大学は学部によって試験科目や日程が大きく異なり、富山県立大学とは対策の方向性が異なります。あわせて富山大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策をご覧いただくと、県内での併願パターンを具体的に組み立てやすくなります。
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