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東海大学の編入学試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

東海大学の編入学試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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東海大学の編入学試験には、他の多くの私立大学にあるような「2年次編入」「3年次編入」を出願時に選ぶ仕組みがありません。すべての学部・学科が「一般編入学選抜」というひとつの試験に一本化されており、合格後に大学が単位認定を行った結果として、3年次(第5セメスター)になるか2年次(第3セメスター)になるかが決まります。この構造を知らずに「3年次編入の枠」を探して要項を読むと、該当する記載が見つからず混乱することになります。

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この記事では、東海大学が公表している2027年度の一般編入学選抜入学試験要項と、2024〜2026年度の3年分の志願・受験・合格者数の実績をもとに、学部・学科別の募集内容、試験科目、日程、倍率を整理します。東海大学は湘南・品川・静岡・熊本・阿蘇くまもと臨空・札幌の6キャンパスに22学部が分かれており、学部によって試験内容もキャンパスもまったく違います。志望学部が決まっている方は、まず該当するキャンパス・学部の章から読んでください。

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目次

東海大学の編入学試験は「学部一律・単一トラック」で、年次は合格後に決まる

東海大学が実施する編入学試験は「一般編入学選抜」の1種類のみです。法政大学のように一般編入学試験・社会人編入学試験・転籍転部転科試験・継続学士入学試験が並存する大学とは異なり、東海大学では在学生向けの転部・転科等の情報は一般編入学選抜の要項には含まれていません(別途、在学生向けの学内制度として案内されます)。

受入れは原則として第5セメスター(3年次)です。ただし「認定単位数によっては第3セメスター(2年次)で受入れる場合もある」と要項に明記されており、志望する学科と編入前の専攻分野が大きく異なる場合や、認定単位数が少ない場合は2年次からのスタートになります。つまり、2年次か3年次かは出願時点で選べるものではなく、単位認定の結果として通知されるものです。この点は、出願前に「2年次で出願したい」「3年次を希望する」という選択自体ができないことを意味します。

一般編入学選抜の対象外になっている学部・専攻も明確に定められています。医学部は一般編入学選抜を実施していません(医学部医学科には「展学のすすめ」という別の学士編入学試験があり、これは既存記事で扱っているため本記事の対象外です)。また工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻も一般編入学選抜を実施していません。過去入試結果のページには2016〜2018年度の同専攻の編入学試験結果が残っていますが、それ以降は募集が確認できず、現在は実施していないとみられます。

本記事は、この2つの対象外分野を除いた22学部・約39学科専攻を対象に、2027年度入学試験要項(2026年8月時点で東海大学が公表)と、2024〜2026年度の一般編入学選抜の実績データに基づいて整理しています。

学部別の募集人員と実施キャンパス【2027年度】

東海大学の編入学選抜の募集人員は、全学部・全学科で「若干名」とのみ公表されています。法政大学のように学部ごとの具体的な人数(例:15名、10名)は一切公表されていません。したがって「何名の枠があるか」を事前に知ることはできず、後述する過去の受験実績(志願・受験・合格者数)から間接的に規模感をつかむことになります。

キャンパス学部学科・専攻
湘南文学部文明学科/歴史学科(日本史・西洋史・考古学の各専攻)/日本文学科/英語文化コミュニケーション学科
文化社会学部アジア学科/ヨーロッパ・アメリカ学科/北欧学科/文芸創作学科/広報メディア学科/心理・社会学科
教養学部人間環境学科/芸術学科
児童教育学部児童教育学科
体育学部体育学科/競技スポーツ学科/武道学科/生涯スポーツ学科/スポーツ・レジャーマネジメント学科
健康学部健康マネジメント学科
法学部法律学科
理学部数学科/情報数理学科/物理学科/化学科
情報理工学部情報科学科/コンピュータ応用工学科/情報メディア学科
建築都市学部建築学科/土木工学科
工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻/機械工学科/機械システム工学科/電気電子工学科/医工学科/生物工学科/応用化学科
品川政治経済学部政治学科/経済学科
経営学部経営学科
国際学部国際学科
観光学部観光学科
情報通信学部情報通信学科
静岡海洋学部海洋理工学科(海洋理工学専攻・航海学専攻)/水産学科/海洋生物学科
人文学部人文学科
熊本文理融合学部経営学科/地域社会学科/人間情報工学科
阿蘇くまもと臨空農学部農学科/動物科学科/食生命科学科
札幌国際文化学部地域創造学科/国際コミュニケーション学科
生物学部生物学科/海洋生物科学科

この一覧から読み取れる点を整理します。

編入学試験を実施する学部は22学部と、私立大学の中でもきわめて多いです。事前に「文学部、文化社会学部、政治経済学部、法学部、教養学部、児童教育学部、体育学部、健康学部、理学部、情報理工学部、建築都市学部、工学部、海洋学部、農学部」程度と見込んでいた場合、実際には経営学部・国際学部・観光学部・情報通信学部・人文学部・文理融合学部・国際文化学部・生物学部の8学部が漏れていることになります。東海大学は総合大学であるだけでなく、編入学選抜という制度そのものをほぼ全学部で運用している点が特徴です。

キャンパスが学部で完全に分かれています。湘南キャンパス(平塚市)に11学部、品川キャンパス(東京都港区)に5学部、静岡キャンパス(清水区)に2学部、熊本キャンパスと阿蘇くまもと臨空キャンパスに1学部ずつ、札幌キャンパスに2学部です。志望学部によって通学するキャンパスがまったく違うため、一人暮らしの計画や通学時間も志望校選びに含めて検討する必要があります。

政治経済学部・経営学部・国際学部・観光学部・情報通信学部(品川キャンパス)、工学部医工学科、農学部は、認定科目の内容によって2つのキャンパスに通学する可能性があります。詳しくは後述の「学部ごとの要件」の章で説明します。

受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる

東海大学の受験資格は全学部・全学科で共通です(法政大学のように学部ごとに追加される資格はほぼありません)。次の1〜6のいずれかに該当する必要があります。

  • 大学を卒業した者(学士)、または大学に2年以上在学し62単位以上修得した者(2027年3月31日までに62単位以上修得見込みの者を含む)
  • 短期大学を卒業した者(2027年3月31日までに卒業見込みの者を含む)
  • 高等専門学校を卒業した者(2027年3月31日までに卒業見込みの者を含む)
  • 外国において学校教育における16年または14年の課程を修了した者(2027年3月31日までに修了見込みの者を含む)で、日本の学士、短期大学士(準学士)と同等の学力を有する者
  • 専修学校の専門課程(専門学校)のうち文部科学大臣の定める基準を満たすもの、または高等学校の専攻科の課程のうち修業年限が2年以上であることその他の基準を満たすものを修了した者(2027年3月31日までに修了見込みの者を含む)
  • 構造改革特別区域計画の認定を受けた省庁系短期大学校・省庁系大学校を卒業した者(2027年3月卒業見込みを含む。ただし編入学を認める学部・学科・専攻については計画の範囲に限る)

法政大学のように「3年次には高専卒が含まれない」といった年次ごとの資格の違いはありません。東海大学は単一トラックのため、受験資格も一本化されています。

学科によっては、卒業後の資格取得要件が受験資格に付随する

受験資格そのものではありませんが、要項は次の3学科について特に注意を促しています。

  • 文化社会学部心理・社会学科:公認心理師国家試験受験資格の取得を希望する場合、在学中に指定科目の単位をすべて取得する必要があり、科目編成上5年次以降も在籍しなければならない場合があります。学部科目の単位取得だけでは受験資格を得られません。
  • 健康学部健康マネジメント学科:社会福祉士・精神保健福祉士の国家試験受験資格の取得を希望する場合も同様に、指定科目の単位取得のために5年次以降の在籍が必要になります。
  • 海洋学部海洋理工学科航海学専攻:海技士の資格取得を希望する場合、4年間以上在籍して同専攻を卒業後、6か月の乗船実習課程に進学する必要があります。加えて「船舶職員及び小型船舶操縦者法施行規則」別表第3が定める身体検査基準(視力・色覚・聴力・疾病等)を満たす必要があり、満たさない場合は海技士国家試験の身体検査に不合格となります。

これらの学科を、資格取得を目的に志望する場合は、2年間で卒業できる前提で計画を立てると想定が崩れる可能性があります。

「見込み」で出願した場合の合格取消しに注意

大学卒業見込み・短期大学卒業見込み・高等専門学校卒業見込み等の資格で出願し合格した場合でも、2027年3月末日までに実際に卒業できなかった、または大学に2年以上在学し62単位以上を修得できなかった場合は合格取消しとなり、入学資格を失います。法政大学の要項にも同様の注意書きがありますが、東海大学も要項の「合格発表・入学手続」の章で明確に規定しています。単位の修得が微妙なラインにある方は、出願前に見込みの根拠となる単位数を正確に確認しておく必要があります。

学部・学科別の試験内容【2027年度要項】

選抜方法は全学部共通で「本学所定の書類による書類審査」「各学科が定める試験(小論文・筆記試験・面接試験・口述試験等)」で、体育学部の体育学科・競技スポーツ学科・武道学科・生涯スポーツ学科のみ実技試験が加わります。ただし「各学科が定める試験」の中身は学科ごとにまったく異なります。以下、キャンパス・分野ごとに整理します。

湘南キャンパス(人文・教育・スポーツ・法学系)

学部学科・専攻試験内容の概要
文学部文明学科小論文600〜800字(学科の学びに関連した既習・今後の学修)/面接/口述
歴史学科(日本史・西洋史・考古学)小論文600〜800字(各専攻のテーマ)/面接/口述(教科書範囲の基礎知識)
日本文学科小論文600〜800字(日本文学・日本語学研究への姿勢)/面接/口述
英語文化コミュニケーション学科筆記:英語(大学1〜2年程度・持込不可)/面接(英語で行う場合あり)/口述
文化社会学部アジア学科小論文600〜800字(アジアの文化・社会・歴史・政治・経済等)/面接/口述
ヨーロッパ・アメリカ学科小論文600〜800字(欧米の歴史・社会・文化)/面接/口述
北欧学科小論文600〜800字(北欧の社会・文化)/面接/口述
文芸創作学科小論文600〜800字(文芸・創作に関する素養と論理的思考力)/面接
広報メディア学科小論文600〜800字(時事ニュースの報道の仕方への論評)/面接/口述
心理・社会学科小論文600〜800字(心や社会の問題)/面接/口述
教養学部人間環境学科小論文600〜800字(環境に関する基礎知識)/面接/口述
芸術学科面接/口述/作品提示(作品・活動・音楽作品のいずれかを規定形式で提示)
児童教育学部児童教育学科小論文600〜800字(教育・保育の専門課題)/面接/口述
体育学部体育学科小論文600〜800字/実技試験(マット運動・縄跳び・ボール操作・30m走等)/面接/口述
競技スポーツ学科小論文600〜800字/実技試験/面接/口述(アンチ・ドーピング等)
武道学科小論文600〜800字/実技試験(柔道・剣道の基本技及び応用技)/面接/口述
生涯スポーツ学科小論文600〜800字/実技試験/面接/口述
スポーツ・レジャーマネジメント学科小論文600〜800字(実技試験なし)/面接/口述
健康学部健康マネジメント学科小論文600〜800字(健康の専門課題)/面接/口述
法学部法律学科小論文600〜800字(法律学に関わる時事問題)/面接/口述

体育学部の4学科(体育・競技スポーツ・武道・生涯スポーツ)だけが実技試験の対象で、同じ体育学部でもスポーツ・レジャーマネジメント学科には実技試験がありません。教養学部芸術学科は小論文がなく、面接・口述と規定形式での作品提示のみという独自の方式です。

品川キャンパス(社会科学系)

学部学科試験内容の概要
政治経済学部政治学科筆記:英語(初歩的な英文読解力・英和辞典持込可)/筆記:政治学(地方行政・国際政治学を含む・持込不可)/面接/口述
経済学科筆記:英語(大学1〜2年次程度・英和辞典持込可)/筆記:経済学(マクロ・ミクロ経済学の初級・持込不可)/面接/口述
経営学部経営学科筆記:英語(英文和訳・持込不可)/筆記:経営学(持込不可)/面接/口述
国際学部国際学科小論文600〜800字(現代国際社会)/筆記:英語(国際問題・持込不可)/面接/口述
観光学部観光学科小論文600〜800字(観光に関するテーマ考察)/面接/口述(英語基礎学力・観光学基礎知識)
情報通信学部情報通信学科小論文600〜800字(学科での目標・将来の進路)/面接/口述(英語・数学・情報通信の基礎)

品川キャンパスの5学部は同じ「社会科学系」に括られがちですが、試験の作り方は割れています。政治経済学部と経営学部は英語+専門科目の筆記試験が2科目課される、東海大学の中でもっとも筆記負担が重いグループです。一方、国際学部は小論文と英語筆記の組み合わせ、観光学部・情報通信学部には筆記試験自体がなく小論文・面接・口述のみです。同じキャンパスに通うからといって対策が共通するわけではありません。

湘南キャンパス(理学・工学系)

学部学科試験内容の概要
理学部数学科筆記:数学(微分積分学1A・1B、2A・2Bと線形代数学1A・1B、2A・2Bの範囲・持込不可)/面接
情報数理学科筆記:数学・情報(微分積分・線形代数・Pythonプログラミングの基礎)/面接/口述
物理学科筆記:物理(力学1の範囲)/面接/口述
化学科筆記:化学(基礎化学1・2の範囲)/面接/口述
情報理工学部情報科学科小論文600〜800字(AI技術と社会・職業)/面接/口述(英語・数学・情報)
コンピュータ応用工学科小論文600〜800字(コンピュータ応用技術の将来展望)/面接/口述
情報メディア学科小論文600〜800字(情報メディア分野の展望)/面接/口述
建築都市学部建築学科小論文600〜800字(建築・都市)/筆記:構造力学I(静定構造物)/面接(鉛筆デッサン2点の提示を含む)
土木工学科小論文600〜800字(土木工学)/面接/口述(微積分を含む基礎数学)
工学部航空宇宙学科航空宇宙学専攻小論文600〜800字(航空宇宙分野で取り組みたい研究課題)/面接/口述(物理・数学)
機械工学科小論文600〜800字(身の回りの機械の改良案)/面接/口述
機械システム工学科小論文600〜800字(機械システムの改良案)/面接/口述
電気電子工学科小論文600〜800字(電気電子・情報通信技術)/面接/口述
医工学科小論文600〜800字(関心のある医療機器)/面接/口述(数学・物理・化学)
生物工学科・応用化学科小論文600〜800字(専門的理解を問う内容)/面接/口述

理学部の4学科は、東海大学の編入学選抜の中で唯一「学科が対応する科目の筆記試験(数学・物理・化学)のみで、独自の小論文がない」グループです。要項には「上記の授業科目のシラバス・内容等は本学ホームページで公開」と明記されているため、出題範囲に対応する授業のシラバスを確認して対策できます。建築都市学部建築学科は、小論文・構造力学の筆記に加えて鉛筆デッサン2点(A3サイズ、身体の一部を描写)を面接時に提示するという、他学部にない実技的要素があります。

静岡・熊本・阿蘇くまもと臨空・札幌キャンパス(地方キャンパス)

キャンパス学部学科・専攻試験内容の概要
静岡海洋学部海洋理工学科海洋理工学専攻小論文600〜800字(「人と海洋の共生」等3テーマから選択)/面接/口述
海洋理工学科航海学専攻/水産学科小論文600〜800字(海運業界の課題/水産業の展望)/面接/口述
人文学部人文学科小論文600〜800字(「グローバル」「地域」「文化」から1テーマ)/面接
熊本文理融合学部経営学科小論文600〜800字(今日のビジネス環境)/面接
地域社会学科小論文600〜800字(観光・広報メディアの役割)/面接/口述
人間情報工学科小論文600〜800字(情報工学・環境工学・医療工学から1テーマ)/面接
阿蘇くまもと臨空農学部農学科/動物科学科/食生命科学科小論文600〜800字(学科の適性を知るための課題)/面接/口述(生物・化学等)
札幌国際文化学部地域創造学科小論文600〜800字(健康スポーツ・地域づくり)/面接
国際コミュニケーション学科小論文600〜800字(英語・国際理解)/面接/口述
生物学部生物学科/海洋生物科学科小論文600〜800字(生物学の応用/海洋環境・水産)/面接/口述

静岡・熊本・阿蘇くまもと臨空・札幌の4キャンパスに設置されている学部は、いずれも小論文と面接(多くは口述試験も)という組み合わせで、政治経済学部・経営学部・理学部のような専門筆記試験はありません。ただし小論文のテーマは学科ごとに具体的に絞られており、志望学科が決まっていないと準備の的が絞れません。

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日程・スケジュール【2027年度】

項目2027年度
出願期間2026年10月1日(木)〜10月10日(土)締切日必着
試験日体育学部:2026年11月7日(土)/体育学部以外:2026年11月8日(日)
合格発表2026年11月17日(火)9:30〜
入学手続期間2026年11月17日(火)〜11月27日(金)17:00厳守
入学検定料35,000円
受験上の配慮の申請期日2026年9月4日(金)
外国の大学等出身者の出願資格審査申請期日2026年9月18日(金)

出願期間は10日間と短く、資格取得希望状況確認書・志望理由書・成績証明書・履修証明書・授業要覧のコピーなど提出書類が多いため、出願直前ではなく早めに準備を始める必要があります。とくに海外の大学・短期大学等に在籍・卒業した方が出願する場合は、出願資格審査の申請期日(9月18日)が出願期間より1ヶ月近く早い点に注意してください。この期日を過ぎると、そもそも出願できなくなります。

合格発表から入学手続締切までは10日間しかありません。「学費・諸会費を2回に分割して納入する方法」もありますが、分割1回目(入学金)はこの入学手続期間内に納める必要があります。

倍率・難易度【2024〜2026年度の実績】

東海大学は「過去入試結果」ページで、一般編入学選抜の学部・学科別の志願者数・受験者数・合格者数を2024年度から2026年度まで3年連続で公表しています。募集人員が「若干名」としか公表されていない東海大学にとって、この実績データが編入の難易度を判断できるほぼ唯一の材料です。以下、年度別の実績(志願のあった学部・学科のみ掲載。大学の公表方針に基づく)を整理します。

2026年度の実績

学部志願受験合格
文学部(日本文学科)220
文化社会学部(心理・社会学科)110
教養学部(芸術学科)210
児童教育学部(児童教育学科)110
体育学部331
健康学部(健康マネジメント学科)220
法学部(法律学科)111
政治経済学部(経済学科)111
国際学部(国際学科)111
観光学部(観光学科)110
情報通信学部(情報通信学科)111
理学部(化学科)10
情報理工学部321
建築都市学部211
工学部432
海洋学部(海洋生物学科)110
文理融合学部665
農学部554
生物学部(海洋生物科学科)111
総計393419

2025年度の実績

学部志願受験合格
文学部(日本文学科)110
文化社会学部210
教養学部(芸術学科)111
体育学部221
健康学部(健康マネジメント学科)10
法学部(法律学科)221
経営学部(経営学科)111
国際学部(国際学科)221
観光学部(観光学科)220
情報通信学部(情報通信学科)432
理学部(化学科)111
情報理工学部(情報科学科)430
建築都市学部661
工学部652
海洋学部(海洋生物学科)110
文理融合学部101010
農学部222
総計484323

2024年度の実績

学部志願受験合格
文化社会学部(心理・社会学科)110
児童教育学部(児童教育学科)110
体育学部442
健康学部(健康マネジメント学科)222
法学部(法律学科)111
国際学部(国際学科)220
観光学部(観光学科)111
理学部(数学科)111
情報理工学部330
建築都市学部(建築学科)110
工学部321
海洋学部(海洋生物学科)110
文理融合学部988
農学部(農学科)111
総計312917

3年間の合計で見る、学部間の倍率差

単年度の数字は母数が小さく振れ幅が大きいため、2024〜2026年度の3年間を合計した学部別の受験者数・合格者数と倍率を並べます。

学部3年間の受験者数3年間の合格者数受験者に対する倍率
情報理工学部818.0倍
建築都市学部824.0倍
観光学部414.0倍
体育学部942.25倍
工学部1052.0倍
教養学部212.0倍
健康学部422.0倍
国際学部522.5倍
情報通信学部431.3倍
法学部431.3倍
農学部871.1倍
文理融合学部24231.0倍
政治経済学部111.0倍
経営学部111.0倍
理学部221.0倍
生物学部111.0倍
文学部30合格者なし
文化社会学部30合格者なし
児童教育学部20合格者なし
海洋学部30合格者なし
国際文化学部003年連続志願者なし

3年間の合計では、118名が志願し106名が受験、59名が合格しています(受験者に対する倍率は約1.8倍)。ただし全学部を平均した数字に意味はなく、学部間の差が大きいことがこの表から読み取れます。

情報理工学部は3年間で受験8名に対し合格1名と、東海大学の編入の中でもっとも厳しい学部です。2025年度は情報科学科で受験3名・合格0名でした。同じ理系でも建築都市学部(3年間で8名受験・2名合格)や工学部(10名受験・5名合格)とは水準が異なります。

逆に文理融合学部は3年間で受験24名・合格23名と、実質的にほぼ全入に近い実績です。2025年度は志願10名・受験10名・合格10名でした。熊本キャンパスという立地もあり、志願者の絶対数自体が少ないためこの水準になっていると考えられます。

文学部・文化社会学部・児童教育学部・海洋学部は、3年間で受験者がいたにもかかわらず合格者が1人も出ていません。母数が2〜3名と小さいため断定はできませんが、小論文・面接・口述の質が厳しく問われている可能性があります。これらの学部を志望する場合、「若干名だから入りやすいだろう」という想定は禁物です。

国際文化学部(札幌キャンパス)は2024〜2026年度の3年間、一貫して編入学選抜の志願者がいません。公表資料は「志願のあった学部・学科・専攻のみ記載」という方針のため、志願者ゼロの年は表に現れず、この記事で3年分を突き合わせて初めて分かる事実です。志望者が少ない背景は公表されていませんが、志望する場合は事前相談(p.A-1に案内がある、志望学科のあるキャンパスの各カレッジオフィスへの問い合わせ)を活用する価値があります。

倍率の数字を読むときの注意

この倍率をそのまま「合格しやすさ」と読むのは危険です。母数がきわめて小さいため、翌年に数名の志願者が増減するだけで倍率は大きく変わります。また東海大学は募集人員を「若干名」としか公表しておらず、法政大学のような「合格者数の上限」に相当する数字自体が存在しません。合格者数は、その年の受験者の水準によって大学が判断した結果であり、あらかじめ枠が決まっているわけではないとみられます。単年度の倍率よりも、3年間の傾向で学部間の相対的な難易度を把握することをおすすめします。

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単位認定と修業年限も確認しておく

東海大学の編入学は、原則として「一括認定」と「個別認定」を併用し、概ね50〜70単位を目途に単位認定を行います。卒業に必要な124単位は6つの科目区分(I〜VI)に分かれており、区分ごとに認定方法が異なります。

科目区分修得すべき単位数認定の種類
I(現代文明論)2単位個別認定(学園内の大学・短大出身者で修得者のみ)
II(基礎教養・発展教養・健康スポーツ科目)12単位基礎教養4単位・発展教養6単位は一括認定、健康スポーツ2単位は個別認定
III(英語コミュニケーション科目)4単位個別認定
IV(主専攻科目)76単位個別認定(学修状況により判断)
V(自己学修科目)30単位一括認定(最大30単位)
VI(卒業単位に含まれない科目)0単位個別認定

卒業要件124単位のうち76単位を占める「主専攻科目」がすべて個別認定である点が重要です。前籍校での修得科目が志望学科の専門科目と「同じ内容であると判断される」場合にのみ振替認定されるため、分野をまたぐ編入をすると認定される単位が少なくなり、卒業までの負担が重くなります。この表は第5セメスター(3年次)への受入れ時の認定方法で、第3セメスター(2年次)受入れの場合は適用カリキュラムが異なると要項に明記されています。

また、出願時に在学中で履修中の科目がある場合、その科目の単位認定(合格見込みとしての仮認定)は「履修証明書または履修登録票」の提出が前提です。提出できないと個別認定の単位数が少なくなり、第5セメスター(3年次)への受入れが難しくなる、と要項は明記しています。

編入学初年度(第5セメスター)の学費の目安

編入学時(第5セメスター)の学費・諸会費は学部によって異なります。東海大学が公表している2027年度の学費(春学期入学を想定した金額)を、代表的な学部について整理します。

学部入学金春学期授業料初年度合計(春・秋学期分)
文学部/文化社会学部/法学部/人文学部150,000円620,000円1,457,430円
教養学部/児童教育学部/体育学部/健康学部150,000円647,000円1,511,430円
政治経済学部/経営学部/国際学部/観光学部150,000円626,000円1,469,430円
情報通信学部/理学部/情報理工学部/建築都市学部150,000円691,000円1,599,430円
工学部(医工学科以外)150,000円691,000円1,599,430円
海洋学部150,000円691,000円+実習実技費81,000円1,761,430円
文理融合学部(経営・地域社会学科)150,000円485,000円1,187,430円
農学部150,000円686,000円1,589,430円
国際文化学部150,000円565,000円1,347,430円
生物学部150,000円629,000円1,475,430円

入学金は全学部共通で150,000円ですが、春学期授業料には学部間で最大約20万円の差があります(文理融合学部の485,000円がもっとも低く、理学部・情報理工学部・建築都市学部・工学部・情報通信学部の691,000円がもっとも高い水準です)。海洋学部はこれに加えて実習実技費(乗船実習等)がかかり、海洋理工学科航海学専攻の乗船実習課程進学者はさらに実習費が別途必要になります(参考:2026年度は3年次秋学期79,000円、4年次秋学期474,000円)。学費・諸会費は一括納入のほか2回に分割して納入する方法もあり、分割2回目の締切は2027年2月26日です。

学部ごとの「要件」に落とし穴がある

2つのキャンパスに通学する可能性がある学部

合格後の生活設計に直結する情報として、要項は次の3パターンについて「2つのキャンパスに通学する場合がある」と明記しています。

  • 政治経済学部・経営学部・国際学部・観光学部・情報通信学部:認定科目の内容により、湘南キャンパス・品川キャンパスの2つに通学する場合がある
  • 工学部医工学科:湘南キャンパス・伊勢原キャンパスの2つに通学する場合がある
  • 農学部:認定科目の内容により、熊本キャンパス・阿蘇くまもと臨空キャンパスの2つに通学する場合がある

品川キャンパスの5学部を志望する場合、「品川だけに通う」という前提で一人暮らしの場所を決めると、湘南キャンパスへの通学が必要になったときに計画が崩れる可能性があります。合格後、認定単位が確定してから通学計画を最終決定するのが安全です。

資格取得は「2年間では難しい」ものが多い

要項は教員免許状・司書・司書教諭・学芸員・社会教育主事の6資格について、編入学からの2年間での取得が構造的に難しいことを明記しています。

  • 教員免許状(教諭一種免許状):先修条件のある科目が多く、第5セメスター(3年次)編入では4年次までの2年間での取得が困難。3年以上の在籍、または卒業後に科目等履修生として不足科目を修得する方法が一般的とされています。
  • 学芸員:「博物館実習1」「博物館実習2」に先修条件があるため、2年間での取得は困難と要項に明記されています。
  • 司書教諭:司書課程・教職課程の双方の要件を満たす必要があり、資格は卒業して1年後に与えられます。

これらの資格取得を目的に編入を検討している場合、「2年間で卒業と同時に資格も取る」という計画は前提から見直す必要があります。

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過去問は非公開だが、要項に学科別の出題テーマが明記されている

東海大学の編入学選抜ページには「過去問題の閲覧について」という項目があり、「各キャンパスまでお問い合わせください」「過去問題の配布は行っておりません」と明記されています。法政大学のように過去問題・解答例・出題意図がオンラインで公開される形での過去問公開は、東海大学では行われていません。当サイトが確認した限り、MEGAの公開フォルダを含む他の情報源にも東海大学の編入学試験の過去問は見当たりませんでした。したがって、実際の過去の出題そのものを事前に確認する手段は現状ありません。

その一方で、東海大学の2027年度入学試験要項そのものに、学部・学科ごとの小論文テーマ、筆記科目の出題範囲、口述試験の出題領域が具体的に明記されています。これは「今年出題される内容の予告」に相当する情報であり、過去問がない分、この要項の記載を読み込むことが最大の対策情報になります。前章の試験内容一覧と合わせて、とくに実務的な意味が大きいものを以下に整理します。

小論文のテーマは学科の専門性に直結している

体育学部体育学科・競技スポーツ学科・武道学科・生涯スポーツ学科は「体育・スポーツに関する内容」、健康学部健康マネジメント学科は「健康に関する専門課題」、児童教育学部児童教育学科は「教育・保育に関する専門課題」というように、小論文のテーマは学科の専門分野そのものです。600〜800字という字数は共通していますが、「一般教養としての小論文」ではなく「学科の専門知識を前提にした小論文」である点を踏まえて準備する必要があります。

理学部は学科ごとの筆記科目の出題範囲がシラバス単位で公表されている

理学部の4学科(数学科・情報数理学科・物理学科・化学科)はいずれも要項に「上記の授業科目のシラバス・内容等は、本学ホームページで公開」と明記されています。数学科は「微分積分学1A・1B、2A・2Bと線形代数学1A・1B、2A・2Bの範囲」、物理学科は「力学1の範囲」、化学科は「基礎化学1・2の範囲」と、出題範囲が科目名まで特定されています。志望学科が決まっている場合、この科目名を東海大学の公開シラバスで検索し、教科書・参考書のレベル感を確認することが、過去問がない代わりの最も確実な対策手順です。

政治経済学部・経営学部は英語+専門科目の2科目筆記

政治経済学部政治学科は英語(英和辞典持込可・初歩的な英文読解力)と政治学(地方行政・国際政治学を含む・持込不可)、経済学科は英語(大学1〜2年次程度・英和辞典持込可)と経済学(マクロ・ミクロ経済学の初級・持込不可)の2科目です。経営学部経営学科は英語(英文和訳・持込不可)と経営学(持込不可)の2科目です。いずれも英語辞書の持込可否が科目によって異なる点に注意してください。政治経済学部は英和辞典の持込が認められていますが、専門科目(政治学・経済学)は持込不可です。

建築都市学部建築学科は「デッサン」が試験の一部になっている

建築都市学部建築学科の試験は、小論文・構造力学Iの筆記に加えて、面接時にA3サイズの用紙に自分の身体の一部(手や顔等)を描写した鉛筆デッサン2点を持参し提示するという、他学部にはない実技的要素を含みます。紙質は自由とされていますが、事前準備が必要な項目です。

教養学部芸術学科は「作品提示」の形式が細かく規定されている

教養学部芸術学科は小論文がなく、口述試験の一環として作品(平面・立体・映像作品)、芸術活動(プロジェクトや構想)、音楽作品(演奏動画や自作曲)のいずれかの形式で提示を行います。使用可能な機材(模造紙・パソコン・タブレットは可、プロジェクターは不可)や、動画の再生時間(原則3分以内)まで規定されており、面接(口述試験含む)は1人20分程度です。この規定を事前に把握しておかないと、当日になって使いたい機材が使えない事態になりかねません。

過去問が非公開の学部・学科でどう備えるか

過去問がまったく手に入らない以上、次の順番で準備を進めるのが現実的です。

  1. 要項に記載された「試験内容の概要」(本記事の試験内容一覧)で、小論文・筆記・面接・口述・実技のうち何が課されるかを確定する
  2. 筆記試験がある学科(理学部各学科、政治経済学部、経営学部、国際学部、建築都市学部建築学科)は、出題範囲として示された科目名を東海大学のシラバス公開ページで確認し、該当分野の教科書レベルの内容を固める
  3. 小論文のみの学科は、要項に明記されたテーマ(例:観光に関するテーマ、健康に関する専門課題)に沿って、志望学科の入門書・専門書を読み込み、600〜800字で書く練習を繰り返す
  4. 面接・口述では「編入学を志望する理由」がほぼ全学科で共通して問われるため、志望理由書の内容と口頭で話す内容を一致させておく
  5. 体育学部の実技、建築都市学部建築学科のデッサン、教養学部芸術学科の作品提示など、実技・提示物が必要な学科は、当日の持参物・提示形式の規定を要項で細部まで確認する

本節で扱った試験内容・出題範囲・提示形式は、いずれも東海大学が公開している2027年度入学試験要項に基づいています。試験内容は年度によって変わるため、出願前には必ず最新の入学試験要項をご自身で確認してください。

学部系統別に、何から手をつけるべきか

筆記試験がある学部・学科を志望する場合

理学部(数学・物理・化学のいずれか)、政治経済学部(英語+政治学または経済学)、経営学部(英語+経営学)、国際学部(英語)、情報理工学部情報数理学科(数学・情報)、建築都市学部建築学科(構造力学I)を志望する場合、当日解く科目の知識がそのまま合否を左右します。理学部は出題範囲がシラバスの科目名で公表されているため、対応する授業のシラバスを確認し、使用教科書のレベルまで遡って対策してください。政治経済学部・経営学部は英語辞書の持込可否が科目によって違う点も見落とさないようにします。

小論文・面接・口述のみの学部・学科を志望する場合

体育学部(実技を除く筆記系科目がない)、文学部、文化社会学部、児童教育学部、健康学部、法学部、観光学部、情報通信学部、海洋学部、人文学部、文理融合学部、農学部、国際文化学部、生物学部の多くは、小論文と面接・口述の組み合わせです。この場合、勝負は「志望学科の専門知識を600〜800字でどれだけ的確に論述できるか」と「面接での志望理由の一貫性」にかかっています。小論文のテーマは学科の専門分野に直結しているため、汎用的な小論文対策ではなく、志望学科の入門書を読み込む時間を優先してください。

実技・提示物が必要な学部・学科を志望する場合

体育学部の体育学科・競技スポーツ学科・武道学科・生涯スポーツ学科は基礎運動能力テスト(マット運動・縄跳び・ボール操作・30m走等)または柔道・剣道の実技があります。武道学科は柔道衣または剣道用具一式の持参が必要です。建築都市学部建築学科は鉛筆デッサン2点、教養学部芸術学科は規定形式での作品提示が求められます。これらは知識の暗記では対応できないため、早期から実技・制作の練習時間を確保する必要があります。

志望学部が定員的に厳しい傾向にある場合(情報理工学部・建築都市学部・観光学部・体育学部)

3年間の合計倍率で見ると、情報理工学部(8.0倍)、建築都市学部・観光学部(各4.0倍)、体育学部(2.25倍)は、他学部と比べて合格の水準が高い傾向にあります。これらの学部を志望する場合、「若干名の枠に対して母数が小さいから入りやすい」という前提は成立しません。小論文・筆記・面接のすべてを高い完成度に仕上げる必要があります。

併願をどう組むか

東海大学の一般編入学選抜は、体育学部が2026年11月7日、それ以外の学部が2026年11月8日というほぼ1日に固定された試験日です。他大学の編入試験と併願する場合、この日程と重ならない大学・試験日程を選ぶ必要があります。

東海大学は湘南・品川・静岡・熊本・阿蘇くまもと臨空・札幌の6キャンパスに分かれているため、併願校を選ぶ際は「自分が受験する学部が属するキャンパスの試験場」を要項の「試験場案内図」で確認し、他大学の試験会場との移動時間・宿泊の要否まで含めて計画してください。

関東圏の他大学で3年次編入を実施している私立大学は、関東の有名私立大学で3年次編入できる大学一覧!【文系編】で整理しています。東海大学は3年次・2年次を選べない単一トラックであるのに対し、他大学には2年次・3年次を選べる大学も多いため、併願先を検討する際に制度の違いを踏まえて比較してください。教養学部を検討している場合は教養学部の大学編入を徹底解説|出願資格・試験科目もあわせて参照すると、他大学の教養学部系統との違いが見えてきます。

よくある質問

東海大学の編入は難しいですか。

学部によって大きく異なります。2024〜2026年度の3年間の合計では、情報理工学部が受験8名に対して合格1名(8.0倍)、建築都市学部・観光学部が各4.0倍と厳しい一方、文理融合学部は受験24名に対して合格23名とほぼ全入に近い実績です。「東海大学の編入」とひとくくりにできる難易度は存在しません。

東海大学の編入の倍率はどれくらいですか。

2024〜2026年度の3年間の合計で、志願118名・受験106名・合格59名でした(受験者に対する倍率は約1.8倍)。ただし学部間の差が非常に大きく、情報理工学部の8.0倍から文理融合学部の1.0倍まで幅があります。学部別の内訳は本文の表を参照してください。

2年次と3年次のどちらになりますか。自分で選べますか。

選べません。東海大学の一般編入学選抜は出願時に年次を選択する制度がなく、原則として第5セメスター(3年次)に受入れ、認定単位数が少ない場合等に限り第3セメスター(2年次)になります。どちらになるかは合格発表時に通知されます。

過去問はどこで手に入りますか。

東海大学は編入学選抜の過去問題をオンラインで公開しておらず、公式サイトには「過去問題の配布は行っておりません」「各キャンパスまでお問い合わせください」と明記されています。ただし2027年度入学試験要項に学部・学科ごとの小論文テーマ・筆記科目の出題範囲・口述試験の出題領域が具体的に記載されているため、これが実質的な出題予告として活用できます。

体育学部の実技試験の内容は何ですか。

体育学科・競技スポーツ学科・生涯スポーツ学科は基礎運動能力テスト(マット運動・縄跳び・ボール操作・30m走等)、武道学科は柔道・剣道の基本技及び応用技です。スポーツ・レジャーマネジメント学科には実技試験がありません。体育学部のみ試験日が他学部と異なり、2026年度は11月7日(土)です。

英語の筆記試験は必要ですか。

学部によります。政治経済学部・経営学部・国際学部は英語の筆記試験が課されます。一方、法学部、文学部の多くの学科、観光学部、情報通信学部など、多くの学部・学科では独立した英語の筆記試験がなく、口述試験の中で英語の基礎学力が問われる形式です。文学部英語文化コミュニケーション学科は英語の筆記試験(大学1〜2年程度)が中心です。

社会人でも受けられますか。

東海大学の一般編入学選抜には年齢制限の記載がなく、受験資格(大学2年以上在学・62単位以上修得、短期大学卒業、高等専門学校卒業等)を満たせば出願できます。ただし法政大学のような「社会人編入学試験」という別制度は用意されておらず、一般編入学選抜と同じ枠組みで出願することになります。

出願はいつからですか。

2027年度は出願期間が2026年10月1日(木)〜10月10日(土)締切日必着、試験日は体育学部が11月7日(土)、それ以外の学部が11月8日(日)です。海外の大学等出身者は、出願資格審査の申請期日(2026年9月18日)がこれより早いため注意してください。

編入すると2年間で卒業できますか。

学部・学科と前籍での履修内容によります。卒業に必要な124単位のうち76単位を占める主専攻科目はすべて個別認定のため、専門分野が大きく異なる編入では認定単位が少なくなり、2.5年以上を要する場合があると要項に明記されています。また教員免許状・学芸員などの資格取得を希望する場合は、先修条件のある科目が多いため2年間での取得は困難とされています。

政治経済学部・経営学部・国際学部・観光学部・情報通信学部に合格すると、どこに通学しますか。

基本は品川キャンパスですが、認定科目の内容により湘南キャンパスにも通学する場合があると要項に明記されています。工学部医工学科(湘南・伊勢原)、農学部(熊本・阿蘇くまもと臨空)も同様に2キャンパス通学の可能性があります。

学費はどれくらいかかりますか。

入学金は全学部共通で150,000円です。編入学初年度(第5セメスター)の春学期授業料は学部によって485,000円(文理融合学部)から691,000円(理学部・情報理工学部・建築都市学部・工学部・情報通信学部)まで幅があります。海洋学部は実習実技費が別途必要です。学部別の目安は本文の表を参照してください。

医学部に編入する方法はありますか。

医学部医学科は一般編入学選抜の対象外ですが、「展学のすすめ」という医学部医学科独自の学士編入学試験があります。この制度については当サイトの東海大学医学部の編入学試験(展学のすすめ)を徹底解説で別途詳しく解説しています。

まとめ

東海大学の編入学試験について、要項と3年分の実績データから確認できることを整理します。

まず、東海大学の編入学選抜は22学部・約39学科専攻を対象にした「一般編入学選抜」というひとつの試験に一本化されており、2年次・3年次を出願時に選ぶことはできません。受入れ年次は合格後の単位認定の結果として決まります。医学部と工学部航空宇宙学科航空操縦学専攻は対象外です。

次に、試験内容は学部・学科によって大きく異なります。政治経済学部・経営学部・国際学部は英語を含む筆記試験、理学部は学科対応の専門科目(数学・物理・化学)の筆記試験、建築都市学部建築学科は構造力学の筆記とデッサン提示、教養学部芸術学科は作品提示、体育学部の一部学科は実技試験というように、「小論文・面接・口述」だけで完結する学部・学科と、専門知識や実技が直接問われる学部・学科がはっきり分かれます。

そして倍率については、2024〜2026年度の3年間で、情報理工学部が受験8名に対し合格1名(8.0倍)と最も厳しく、文理融合学部は受験24名に対し合格23名とほぼ全入に近い実績でした。募集人員が全学部「若干名」としか公表されていない東海大学では、この過去の実績が難易度を判断できる数少ない材料です。

最後に、東海大学は編入学試験の過去問を公開していません。その代わり、入学試験要項そのものに学部・学科別の小論文テーマ・筆記科目の出題範囲・口述試験の出題領域が具体的に記載されています。過去問がない以上、この要項の記載を精読することが最大の対策になります。

本記事の数値は東海大学が公表する2027年度入学試験要項(一般編入学選抜)および2024〜2026年度の志願・受験・合格者数一覧に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず東海大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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