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津田塾大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

津田塾大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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津田塾大学の編入学試験は、学芸学部の英語英文学科と数学科の2学科だけで実施されています。同じ学芸学部でも国際関係学科・多文化国際協力学科・情報科学科では実施されておらず、総合政策学部にいたっては編入学試験そのものが存在しません。さらに選考は「第1次選考(書類選考)」と「第2次選考(筆記試験・面接)」の2段階に分かれ、実際の合格者は年によって1桁、多い年でも10名に届かないという、募集規模の小さい入試です。

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この記事では、津田塾大学が公表している2027年度の編入学試験要項と、2024〜2026年度の3年分の志願・受験・合格者数の実績をもとに、対象学科・受験資格・試験科目・日程・倍率を整理します。あわせて、公式に無料公開されている過去問(数学科・専門科目)から読み取れる出題テーマと、学科ごとに何から手をつけるべきかまで解説します。

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目次

津田塾大学の編入学試験は「学芸学部の2学科だけ」で実施されている

津田塾大学は学芸学部と総合政策学部の2学部6学科からなる女子大学です。学芸学部は英語英文学科(入学定員880名)・国際関係学科(800名)・多文化・国際協力学科(280名)・数学科(180名)・情報科学科(180名)の5学科、総合政策学部は総合政策学科(440名)の1学科で構成されています。学部・学科の規模の大小と編入学試験の実施有無は一致しません。学芸学部でもっとも定員の小さい数学科(180名)が編入学試験の対象である一方、2番目に定員の大きい国際関係学科(800名)は対象外です。

2027年度の編入学試験要項が対象としているのは学芸学部の英語英文学科と数学科の2学科のみです。要項には「情報科学科 2027年度は募集しません」と明記されており、多文化・国際協力学科と国際関係学科は募集人員の一覧にすら登場しません。総合政策学部については、編入学試験の要項自体が存在しません。

事前に「学芸学部、総合政策学部」で編入学試験が実施されているという情報がありましたが、大学公式の入試情報ページと要項PDFを確認した結果、これは正確ではありませんでした。総合政策学部は編入学試験を実施しておらず、学芸学部の中でも対象は英語英文学科・数学科の2学科に限られます。総合政策学部を編入で志望する場合、津田塾大学の編入学試験という選択肢自体がない点に注意してください。

この特異性は、津田塾大学の他の入試方式と並べるといっそう際立ちます。津田塾大学が公式に案内している入試方式ごとの対象学科を整理すると、次のようになります。

学科一般選抜総合型選抜学校推薦型選抜(公募制)特別入試社会人入試編入学試験
英語英文学科
国際関係学科××
多文化・国際協力学科×
数学科×
情報科学科××
総合政策学科××

一般選抜と特別入試(帰国生・在日外国人学校出身者・留学生対象)は全学科で実施されている一方、編入学試験だけは6学科中2学科(英語英文学科・数学科)にしか用意されていません。総合型選抜・学校推薦型選抜(公募制)・社会人入試はいずれも編入学試験より対象学科が広く、編入学試験はこの大学のなかでもっとも間口の狭い入試方式だということがこの表からわかります。

過去の実績を見ると、国際関係学科は2024年度には編入学試験の実施学科に含まれていました(志願3名・合格3名)。しかし2025年度・2026年度の実績には登場せず、2027年度の要項でも対象外です。つまり国際関係学科は編入学試験を停止している可能性が高いということになります。年度によって対象学科が変わり得る大学なので、志望学科が最新年度の要項に載っているかを必ず確認してください。

学科別の募集人員と実施年次【2027年度】

学部学科募集人員編入学年次
学芸学部英語英文学科若干名2年次または3年次
学芸学部数学科若干名2年次または3年次
学芸学部情報科学科2027年度は募集しません
学芸学部国際関係学科/多文化・国際協力学科2027年度要項に記載なし
総合政策学部総合政策学科編入学試験の実施なし

募集人員はどちらの学科も「若干名」で、具体的な人数は公表されていません。また要項には「専門科目の履修状況等により、編入許可年次が変わることがあります」「3年次入学を希望して合格した場合でも、希望と異なる入学年次になることがあります」「3年次入学を認める場合でも2年間での卒業は保証しません」と明記されています。3年次での入学を希望していても、審査の結果2年次入学に回される可能性があるということです。

受験資格|共通資格と学科固有の提出書類

津田塾大学の編入学試験には、英語英文学科・数学科に共通する出願資格があります。

  • 女子であること(津田塾大学は女子大学です)
  • 学士入学志願者
  • 大学2年次以上修了者、および2027年3月大学2年次修了見込者
  • 短期大学および高等専門学校卒業者、および2027年3月卒業見込者
  • またはこれらと同等以上の学力があると認められた者

あわせて次の注意事項が要項に明記されています。

  • 本学在学生は出願できません。津田塾大学内での転部・転科にあたる制度は編入学試験ではなく別の手続きになります。
  • 外国の大学からの編入志願者は出願資格を事前に審査するため、第1次選考に必要な書類を7月中旬までに提出する必要があります(通常の出願期間である9月より早い期限です)。
  • 専門科目の履修状況等により、編入許可年次が2年次・3年次のあいだで変わることがあります。

受験資格の条文には、専修学校(専門学校)の専門課程や高等学校専攻科の修了者を対象に含めるという記載がありません。この点は、専修学校専門課程・高等学校専攻科の修了者を学部ごとに個別の受験資格として認めている大学(法政大学など)と異なります。専門学校や専攻科からの編入を検討している場合、津田塾大学の共通受験資格には該当しない可能性が高いため、出願前に大学入試課へ直接確認することをおすすめします。

なお津田塾大学は2025年4月に入学する学生が受験する入学試験から、女子大学で学ぶことを希望するトランスジェンダー学生(性自認による女性)にすべての学部・大学院研究科で受験資格を認めています。編入学試験もこの対象に含まれます。

英語英文学科だけに求められる追加書類

出願資格そのものは共通ですが、提出書類には学科差があります。志望理由書(1,200字以内)と英語外部試験の成績証明書は、英語英文学科に出願する場合にのみ必須です。数学科の出願書類には志望理由書・英語外部試験スコアの提出は求められていません(数学科は学力試験・面接での判定が中心です)。志望理由書の提出可否だけを見ても、2学科でまったく違う準備が必要だとわかります。

津田塾大学が求める学生像|アドミッション・ポリシー

津田塾大学の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)は、大学全体・学芸学部・学科の3層構造で公表されています。編入学試験要項にもこの方針が掲載されており、出願書類(志望理由書など)や面接の評価軸を理解するうえで参考になります。

大学全体・学芸学部として求める学生像

大学全体の方針として、津田塾大学は「深い知性と豊かな人間性を兼ね備え、自立して社会に貢献できる『オールラウンドな女性』の育成」を掲げ、建学の理念に共感し、世界のさまざまな問題に主体的に学ぼうとする学生を求めるとしています。学芸学部としては、さまざまな問題に取り組むために必要な知識と思考力をもち、自分の考えを自分の言葉で的確に表現できる創造性に富む学生、そして多様でグローバルな課題に対してイニシアティブを発揮しつつ地域社会と国際社会の双方で貢献できる女性を求める、としています。

英語英文学科が求める4つの力

英語英文学科のアドミッション・ポリシーは「知識・理解」「技能・表現」「関心・意欲・態度」「思考・判断」の4観点で示されています。知識・理解の面では、日英語のテキストを広く深く読む力に加え、地理・歴史・現代社会に関する幅広い知識(とりわけ「世界史」と「日本史」)、論理的な考察力を培うための「数学」などの基礎的知識が挙げられています。技能・表現の面では、日本語でも英語でも自分の考えを論理的に構築し的確に表現する力、「国語」の力、そして読む・書く・話す・聞くを含む総合的な英語能力が重視されます。関心・意欲・態度の面では、多様な言語や文化への関心と、授業に主体的に取り組み議論に参加する姿勢が、思考・判断の面では、集めた情報を整理して自分の考えを導き出す力が求められています。英語運用力だけでなく、世界史・日本史・数学を含む幅広い教養が土台として要求されている点は、対策範囲を考えるうえで見落としやすいポイントです。

数学科が求める4つの力

数学科のアドミッション・ポリシーも同じ4観点で示されています。知識・理解の面では、高等学校の「数学」と大学の編入年次に応じた数学の内容の理解が必要とされます。技能・表現の面では、コンピュータの基本操作に慣れていること、十分な日本語能力と論理的思考力、そして専門書の理解のために高等学校の「英語」を十分に習得していることが求められます。関心・意欲・態度の面では、人権・人格を尊重しリーダーシップをもって多様な人たちと協調しうる国際性、さまざまな現象に内在する数学的な構造への関心が挙げられ、思考・判断の面では、基本的な定義や公式の導き方を理解し問題に応じて適切に解答できる思考力・判断力が求められています。数学の専門科目だけでなく、英語(専門書の講読)とコンピュータの基礎操作も学修の前提として明記されている点に注意してください。

出願の流れ|第1次選考(書類)と第2次選考(筆記試験・面接)の2段階

津田塾大学の編入学試験は、他の多くの大学と同様に2段階選考です。ただし段階ごとに検定料が別々に発生する点、そして出願から合格発表までが2ヶ月近くにわたる点が特徴です。

段階内容検定料
第1次選考書類選考。志望学科・年次に関して審査10,000円
第2次選考第1次選考合格者のみ。筆記試験および面接25,000円

検定料は合計35,000円になります。第1次選考の検定料振込証票(様式2)は「電信扱」での銀行窓口振込のみで、ATM・ネットバンキング・ゆうちょ銀行からの振込は不可という指定があります。出願書類はすべて紙媒体の原本を、指定の封筒で「簡易書留・速達」により郵送する必要があり、大学窓口での受付は行っていません。

第1次選考の合格者には、第2次選考志願票が同封されて送られてきます。第2次選考では写真の貼付や検定料の追加振込が必要になるため、第1次選考の結果発表(9月25日)から第2次選考の出願締切(10月9日)までの2週間弱で、必要書類をそろえて再度郵送する段取りになります。

第1次選考で提出する書類

書類対象備考
第1次選考志願票【様式1】全員受験票・合否結果の送付先住所を正確に記入。国内住所限定
大学・短期大学・高等専門学校の履修教科成績証明書全員履修単位が明示されたもの。出身学校長作成
大学2年次で履修している科目がわかる書類大学2年次修了見込者のみ
第1次選考入学検定料振込証票(A)【様式2】全員検定料10,000円を振込のうえ提出
志望理由書【様式3】英語英文学科のみ1,200字以内。手書き・PC出力いずれも可
英語の能力を証明する書類英語英文学科のみTOEFL iBT・TOEIC・IELTS・GTEC・TEAP・実用英語技能検定のいずれか
出願書類チェックリスト【様式4】全員提出書類にチェックを入れて提出

出願書類はすべて黒のボールペンで記入し(消せるボールペンは不可)、紙媒体の原本を提出する必要があります。原本ではなく写しの提出を希望する場合は、出願前に大学で原本証明を受ける必要があります。日本語・英語以外の言語で記載された書類には、公的機関(高等学校・大使館等)の証明を受けた日本語訳または英語訳の添付が必要で、日本語学校による翻訳証明は認められません。

検定料は、出願書類を提出しなかった場合や出願が受理されなかった場合に限り返還される規定があり、返還時期は2026年12月末(予定)とされています。それ以外の理由(受験を取りやめた等)による返還には応じられません。また津田塾大学は、被災地の志願者に対して検定料の免除措置をとることがあるとしています。

試験科目は英語英文学科と数学科でまったく別物【第2次選考】

第2次選考の試験科目は学科によって完全に分かれています。同じ「津田塾大学の編入」でも、志望学科が違えば準備するものがほとんど重なりません。

学科試験科目時間内容
英語英文学科英語(小論文)60分
英語英文学科面接英語による質疑応答を含む
数学科専門科目120分微分積分、線形代数
数学科面接

選考方法について要項は「提出書類、筆記試験及び面接による総合判定を行います」としています。筆記試験の点数だけで機械的に決まるのではなく、第1次選考で提出した書類も含めた総合評価である点は押さえておいてください。

英語英文学科|英語の小論文と、英語での面接

英語英文学科の筆記試験は「英語(小論文)」の1科目60分です。国語や専門科目の試験はなく、英語力そのものを問う試験に一本化されています。面接には「英語による質疑応答を含む」と明記されているため、日本語だけで乗り切ることはできません。志望理由書(1,200字)を英語英文学科の志望者だけが提出する制度と合わせて考えると、出願書類・筆記試験・面接のすべてで英語運用力と志望動機の言語化力が試される設計になっています。

数学科|専門科目は微分積分と線形代数、2年次と3年次で出題範囲が変わる

数学科の筆記試験は「専門科目」120分で、内容は微分積分と線形代数です。要項には出題範囲の切り分けが明記されています。

  • 2年次編入希望者:本学1年次の科目(解析学基礎Ⅰ〈演習付〉、線形代数学Ⅰ〈演習付〉)で学ぶ内容程度の問題を解答
  • 3年次編入希望者:これに加えて本学2年次の科目(解析学基礎Ⅱ〈演習付〉、線形代数学Ⅱ〈演習付〉)で学ぶ内容程度の問題から選択して解答

つまり2年次を希望するか3年次を希望するかで、対策すべき範囲そのものが変わります。要項は「各科目の内容はシラバスを参照してください」として大学公式のシラバスページを案内しています。津田塾大学数学科が公開している専門科目の紹介によれば、解析学基礎Ⅰは「高等学校で学んだ1変数関数の極限や微分積分について更に深く掘り下げ」たうえで「多変数関数の微分についても学ぶ」科目、解析学基礎Ⅱは「多変数の積分」と「ベクトル解析」を扱う科目、線形代数学Ⅰは「行列と数ベクトルの和や積やスカラー倍」から「逆行列や行列式の性質や計算法」まで、線形代数学Ⅱは「抽象的なベクトル空間」「基底や次元」「線形写像」を扱う科目とされています。2年次希望者は解析学基礎Ⅰと線形代数学Ⅰの範囲、3年次希望者はさらに解析学基礎Ⅱと線形代数学Ⅱの範囲までが対策の射程に入る、という理解で準備を進めてください。

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英語外部試験のスコアは英語英文学科だけの必須提出物

英語英文学科に出願する場合、英語の能力を証明する外部試験のスコアを、次のいずれか1つ以上提出する必要があります。数学科の出願にはこの提出義務はありません。

試験名称提出方法・条件
TOEFL iBT(Home Editionを含む)Test Dateスコアのみ有効(MyBestスコア不可)。テスト機関から直送、または成績証明書原本を同封
TOEIC(L&R および S&W)両テストのスコア(4技能)が必須。TOEIC IPは利用不可。公式認定証原本を同封
IELTSAcademic Moduleに限る(コンピューター版含む)。成績証明書を直送、または原本を同封
GTECCBTタイプおよび検定版に限る。成績証明書原本を同封
TEAP(4技能)成績証明書原本を同封
実用英語技能検定(英検)CBT・S-CBT・S-Interviewを含む。4技能のCSEスコアが表示された証明書原本を同封

実用英語技能検定(英検)以外の試験については、2024年4月1日以降に受験したもののみ有効という期限が設定されています。テスト機関からの直送を選ぶ場合は、出願期間(9月1日〜11日)に間に合うよう十分に余裕を持った手続きが必要です。出願直前になってスコアを取りに行く計画は避けてください。原本の写しを提出したい場合は、出願前に入試課の窓口に原本を提示して確認を受ける必要があります。

また出願書類には志願票に記入するメールアドレスについての注意もあります。受験票や合否結果の連絡に使われるメールがドメイン指定受信設定で届かないケースがあるため、志願票に記入するE-mailアドレスでは@tsuda.ac.jp@gm.tsuda.ac.jpを受信可能なドメインとして設定しておくよう案内されています。連絡漏れを防ぐため、出願前に必ず設定を確認してください。

日程・スケジュール【2027年度】

項目2027年度
第1次選考 出願期間2026年9月1日(火)〜9月11日(金)〔必着〕
第1次選考 結果発表2026年9月25日(金)
第2次選考 出願期間2026年9月28日(月)〜10月9日(金)〔必着〕
試験日2026年10月31日(土)
合格発表2026年11月10日(火)
入学手続締切2026年11月24日(火)〔消印有効〕

試験会場は小平キャンパスのみで、オンライン受験の設定はありません。受験票は10月22日に一斉発送され、10月26日までに届かない場合は入試課への問い合わせが必要とされています。試験当日の持ち込み品にも細かい規定があり、計算機能・辞書機能・端末機能を備えた時計は使用禁止、携帯電話は電源を切ってカバンにしまう必要があるなど、一般的な大学入試と同様の管理が敷かれています。

小平キャンパスへのアクセスは、JR中央線利用の場合は国分寺駅で西武国分寺線に乗り換えて鷹の台駅下車・徒歩約8分(東京駅から乗換え時間等を含め約65分)、西武新宿線利用の場合は東村山駅で西武国分寺線に乗り換えて鷹の台駅下車・徒歩約8分(高田馬場駅から約60分)です。大学は宿泊のご案内をしておらず、宿泊が必要な場合は津田塾大学生協または旅行会社に直接問い合わせるよう案内されています。遠方から受験する場合は、この点を早めに調べておく必要があります。また受験に際して病気・負傷・障害等への配慮を希望する場合は、出願期間より前にできるだけ早く入試課に連絡するよう求められています。

出願から入学手続完了まで、9月1日の出願開始から11月24日の入学手続締切まで約3ヶ月弱の日程です。英語英文学科志望者は、この期間内に英語外部試験のスコア提出まで完了させる必要があるため、スコア自体は出願前、遅くとも夏までに取得しておくのが安全です。

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試験当日の注意事項

要項には試験当日の運用ルールが細かく定められています。事前に確認しておくべき点を整理します。

  • 入室・着席:受験者の入室開始時刻は最初の試験開始時刻の1時間前。試験開始20分前までに所定の試験室に入室・着席する必要があります。
  • 遅刻:遅刻が30分を超えた場合は受験できません。
  • 持ち込み可能品:鉛筆・シャープペンシル(HB・B)、消しゴム、時計(計算機・辞書・端末機能のないもの)、ハンカチ、目薬、ティッシュペーパー、マスク、眼鏡に限られます。
  • 持ち込み不可品:携帯電話・スマートフォン・タブレット等の端末機能のある機器、鉛筆削り、定規、コンパス、下敷き、色鉛筆、電卓などは使用できません。
  • 服装:英文字や地図等がプリントされている服は着用不可(着用している場合は脱ぐよう指示されることがあります)。
  • 試験会場:小平キャンパスのみ。試験日以前の下見はできません(建物内を除く敷地内の見学は可)。

不正行為(出願書類の偽造・虚偽記載・剽窃、なりすまし受験、カンニング等)が認められた場合は、それ以降の受験ができなくなるだけでなく、当該年度における津田塾大学のすべての入学試験の結果が無効になると要項に明記されています。編入学試験以外の方式で併願している場合も含めて無効になり得る、厳しい規定です。

大雪・地震・津波・台風・洪水等の自然災害や火災・停電・感染症など不可抗力による事故が発生した場合は、試験開始時刻の繰り下げや試験の延期といった措置がとられることがあります。この場合の連絡は基本的に大学公式Webサイト上で行われるため、試験前後は公式サイトを確認できる環境を用意しておくと安心です。また学校保健安全法で出席停止が定められている感染症に罹患し治癒していない場合は、他の受験者への感染防止のため受験を断られることがあり、その場合でも追試験の実施や検定料の返還は行われないとされています。

倍率・難易度【2024〜2026年度の実績】

津田塾大学は編入学試験の志願・(第1次選考・第2次選考別の)受験・合格者数を学科別に3年分公表しています。募集人員が「若干名」としか書かれていない以上、この実績データが難易度を知るほぼ唯一の手がかりになります。

年度学科第1次選考 志願者数第1次選考 合格者数第2次選考 志願者数第2次選考 受験者数第2次選考 合格者数
2024年度英語英文学科87765
国際関係学科33333
数学科11111
2025年度英語英文学科33211
国際関係学科00000
数学科00000
2026年度英語英文学科55555
数学科11110

この表の「第1次選考 合格者数」は、最終合格を意味するものではなく、第2次選考に進める人数を指しています。第1次選考は書類選考のため「受験者数」という概念自体が存在せず、大学の公表表でも第1次選考の受験者数欄はダッシュ(—)表記になっています。

この3年分から読み取れることを整理します。

第1次選考(書類選考)はほぼ全員が通過しています。3年間・8件の学科別実績のうち、第1次選考の志願者数と合格者数が一致していない例は一件もありません。書類選考は足切りとしてはほとんど機能しておらず、実質的な選考は第2次選考の筆記試験・面接に集約されています。

2026年度の数学科が、3年間で唯一の不合格例です。第2次選考まで進んだにもかかわらず不合格となったのは、2026年度数学科の1名だけでした。それ以外の年・学科では、第2次選考に進んだ受験者は全員合格しています。

2025年度は国際関係学科・数学科ともに志願者がゼロでした。年によって志願者が集まらない学科・年度がある、という点も実態として押さえておく必要があります。

学科別に3年間の推移を並べると、英語英文学科は毎年一定数の志願者(8名→3名→5名)がおり、第2次選考まで進んだ受験者はほぼ全員合格しています。一方の数学科は志願者が1名か0名という年がほとんどで、母数がきわめて小さいまま推移しています。2026年度に数学科で出た不合格例1件は、この学科の3年間・合計3名という志願者数の中で発生したものであり、割合としては決して小さくありません。学科によって「集まる母数の大きさ」自体が異なる、という前提を持って臨んでください。

倍率の数字を読むときの注意

この数字を単純な「倍率」として読むのは危険です。母数がどの年度・学科も1桁台であり、1人の合否が倍率を大きく動かします。2024年度の合計は志願12名に対し最終合格9名(合計倍率にすると1.3倍程度)、2025年度は志願3名に対し合格1名、2026年度は志願6名に対し合格5名でした。年によって最終合格率が33%から100%近くまで振れており、単年度の数字を根拠に「入りやすい」「入りにくい」と判断することはできません。津田塾大学の編入学試験は、そもそも受験者数が一般選抜と比べて桁違いに少ない小規模な入試だという前提で臨む必要があります。

この入試結果データは、津田塾大学が別途公表している「入学者数」のページとも整合します。2026年5月1日現在の入学者数によれば、英語英文学科は2年次編入で2名、3年次編入で3名、合計5名が実際に入学しています。これは入試結果ページに掲載された2026年度編入学試験・英語英文学科の第2次選考合格者数5名と一致しており、公表されている合格者がそのまま入学まで至っていることが確認できます。

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学費【2027年度入学者・予定】

編入学試験に合格した場合の学費は、英語英文学科と数学科で異なります。数学科は理工系区分のため、英語英文学科より高い学費設定です。

学科項目入学手続時納入10月中納入初年度合計
英語英文学科入学金200,000円200,000円
授業料412,500円412,500円825,000円
施設設備費137,500円137,500円275,000円
数学科入学金200,000円200,000円
授業料486,000円486,000円972,000円
施設設備費164,000円164,000円328,000円

初年度合計は英語英文学科が1,300,000円、数学科が1,500,000円です。授業料・施設設備費は次年度以降も毎年増額する漸増方式が採られており、英語英文学科は2028年度授業料835,000円・2029年度845,000円、数学科は2028年度982,000円・2029年度992,000円と公表されています。このほか初年度のみ、学生教育研究災害傷害保険料(2年次編入学者3,120円、3年次編入学者2,080円)と、津田塾大学同窓会費積立金(50,000円・終身会費)の納入が必要です。津田塾大学は文部科学省の「高等教育の修学支援新制度」の対象校であり、数学科・情報科学科は理工農系学部・学科としても対象機関に登録されています。

該当者のみにかかる費用として、教育職員免許状の取得を希望する場合(英語英文学科・数学科を含む対象学科の学生)は介護等体験費用と教育実習費(参考:2026年度はそれぞれ11,000円)、日本語教員養成課程の修了を希望する場合は登録料3,000円と実習費22,000円(同2026年度参考)が別途必要になります。教員免許や日本語教員資格の取得もあわせて検討している場合は、初年度合計とは別枠でこれらの費用を見込んでおいてください。

学科ごとに、何から手をつけるべきか

ここまでの情報を、志望学科別の行動に落とし込みます。英語英文学科と数学科は出願書類・試験科目・評価の観点のすべてが異なるため、「津田塾大学の編入対策」とひとくくりにして準備することはできません。志望学科を先に一つに絞り、その学科の要求に沿って準備の優先順位をつけてください。

英語英文学科を志望する場合

英語英文学科は、出願書類・筆記試験・面接のすべてで英語力と言語化力が問われる構成です。志望理由書1,200字は英語英文学科の出願者だけに課される書類であり、単なる形式ではなく評価対象そのものと考えて取り組む必要があります。英語外部試験のスコアは出願の必須提出物なので、対策の順番としてはまずスコアを確定させ、その後に小論文と面接(英語での質疑応答を含む)の練習に時間を配分するのが合理的です。アドミッション・ポリシーでは「地理、歴史や現代社会に関する幅広い知識」、特に「世界史」と「日本史」の学習、加えて「論理的な考察力を培うための数学などの基礎的知識」が望まれるとされています。英語だけでなく、英語で世界の諸相を論じるための教養面の土台も要求されている点に注意してください。

志望理由書1,200字について、要項に構成や題材の指定はありません。ただしアドミッション・ポリシーが「知識・理解」「技能・表現」「関心・意欲・態度」「思考・判断」の4観点で公表されている以上、①なぜ津田塾大学の英語英文学科でなければならないのか、②これまでに培ってきた英語力・関連知識、③編入後にどう学びに取り組みたいか、④学びを通じて何を社会に還元したいか、という4つの要素を過不足なく1,200字に収める組み立てが、大学の示す評価軸と対応しやすくなります。

数学科を志望する場合

数学科は筆記試験(専門科目120分)と面接という構成で、志望理由書や英語外部試験スコアの提出は求められていません。対策の中心は、2年次編入なら解析学基礎Ⅰ・線形代数学Ⅰ、3年次編入ならこれに解析学基礎Ⅱ・線形代数学Ⅱを加えた範囲の演習です。数学科は理系区分の学費(初年度1,500,000円)が適用される点、そして志願者数が学科の中でもとりわけ少ない(2025年度は志願者0名、2026年度は志願1名)点も、志望校選びの材料として押さえておいてください。志願者が少ないことは合格しやすさを意味しません。2026年度は唯一この数学科で、第2次選考まで進みながら不合格になった例が出ています。

アドミッション・ポリシーが技能・表現の観点で「専門書の理解のために高等学校の『英語』を十分に習得していること」と「コンピュータの基本操作に慣れていること」を挙げている点も見落とされがちです。専門科目(微分積分・線形代数)の演習に加えて、数学の専門書を英語で読む練習や、統計・プログラミングを含む基礎的なコンピュータリテラシーも、面接での受け答えを通じて評価対象になり得ます。

過去問はどこで手に入るか|数学科は無料公開、英語英文学科はログイン制

津田塾大学は「過去入試問題」というページを設けていますが、学科・入試方式によって公開の形が異なります。多くの入試方式・学科の過去問は、ユーザー名とパスワードの発行を受けたうえでログインする専用の閲覧ページに掲載されており、誰でも自由に見られるわけではありません。編入学試験についても、2026年度・2025年度の過去問はこのログイン制のページに掲載されています。

ただし例外があります。数学科の編入学試験(3年次編入)については、2025年度入試の出願者がいなかったため、直近の実施年である2020年度の過去問がログイン不要で直接公開されています。「問題」「解答/解答例」「講評/出題意図」の3点セットがPDFで無料公開されており、これは本記事の執筆時点で確認できる、津田塾大学編入学試験のなかで唯一誰でも自由に読める過去問です。英語英文学科の過去問は本記事の執筆時点でログイン制のページにしか掲載がなく、本記事では取り扱っていません。

公開されている2020年度数学科編入学試験(3年次編入)過去問から読み取れる出題テーマ

ここからは、津田塾大学が無料公開している2020年度数学科編入学試験(3年次編入)「専門科目」の解答例・講評をもとに、出題テーマと評価の観点を整理します。問題文そのものは掲載できないため、テーマと解答例に含まれる手法、そこから導ける対策の方向を中心に解説します。

大問1|微分積分の基礎理論

解答例から確認できる範囲では、大問1は微分積分の基礎理論を扱う複数の小問で構成されています。逆関数の微分法(置換 x = (1/2)tan y の形を用いて dy/dx を求める設問)、テイラーの定理(マクローリン展開を4次の項まで求め、剰余項をラグランジュの剰余の形で表す設問)、広義積分の収束・発散の判定(べき関数の広義積分がいつ収束するかを判定する設問と、置換積分を用いて 1/(x(log x)²) の広義積分を計算する設問)が含まれていました。

いずれも大学初年次の微分積分学(解析学基礎Ⅰ)で扱う標準的な手法です。公式を丸暗記するだけでなく、逆関数の微分・テイラー展開・広義積分の収束条件を「自分で導出できる」レベルまで仕上げておく必要があります。

大問2|重積分(2年次編入では出題されない範囲)

大問2は重積分(多変数の積分)の設問で構成されていました。解答例には、三角形領域上で sin(x+y) を積分する設問と、極座標変換を用いて円板領域上で (x²+y²)e^(−x²−y²) を積分する設問が含まれています。重積分は解析学基礎Ⅱ(2年次配当)で扱う内容にあたるため、要項が説明するとおり2年次編入希望者の出題範囲には含まれず、3年次編入希望者だけが解答する設問にあたると考えられます。極座標変換を使った円環・円板領域の積分は頻出パターンなので、変数変換とヤコビアンの扱いに習熟しておくと有利です。

大問3|線形代数(行列式・逆行列・固有値と対角化)

大問3は線形代数の設問です。解答例からは、行列式の余因子展開による計算、逆行列の導出、連立1次方程式の解空間(核)を基底で表す設問、そして固有値・固有ベクトルを求めたうえで対角化を行う設問が確認できます。基底・次元・線形写像といった抽象的な概念を扱う内容は線形代数学Ⅱ(2年次配当)の範囲にあたり、こちらも3年次編入希望者向けの設問と考えられます。

大学が公開した講評・出題意図

津田塾大学はこの過去問について、講評・出題意図を次のように公開しています。「数学科での3年次の学修に当たって必要とされる、本学の1年次・2年次のカリキュラムの内容に相当する微分積分学・線形代数学の基礎知識の理解を測る問題を出題します。微分積分学と線形代数学は現代数学の基盤であるため、基本的な内容を着実に身につけていることが求められます。」奇をてらった応用問題ではなく、大学が指定する科目(解析学基礎Ⅰ・Ⅱ、線形代数学Ⅰ・Ⅱ)のカリキュラムに沿った標準的な内容から出題する、という大学側の方針が明確に読み取れます。裏を返せば、シラバスに示された範囲を演習を含めて一通り解けるようにしておくことが、そのまま対策になるということです。

過去問から導ける学習の順番

ここまでの情報をまとめると、数学科の編入対策は次の順番で進めるのが合理的です。

  1. 大学公式シラバスで解析学基礎Ⅰ・Ⅱ、線形代数学Ⅰ・Ⅱの各回の内容を確認し、自分の希望年次(2年次または3年次)に対応する範囲を確定する
  2. 逆関数の微分、テイラー展開、広義積分の収束判定など、微分積分の基礎理論を「導出できる」レベルまで演習する
  3. 3年次編入を希望する場合は、重積分(極座標変換を含む)と、線形代数の固有値・対角化・基底までを演習範囲に加える
  4. 行列式・逆行列の計算は、時間内に正確に処理できるまで反復する
  5. 2020年度の公開過去問を時間を計って解き、解答例と自分の答案を照合してずれを言語化する

本節で扱った出題テーマ・解答例・講評・出題意図は、津田塾大学が公開している2020年度数学科編入学試験(3年次編入)の過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。なお英語英文学科の過去問は、本記事執筆時点ではログイン制の閲覧ページにのみ掲載されており、本節では扱っていません。

併願をどう組むか

津田塾大学の編入学試験は2026年10月31日に実施されます。他大学との併願を考える場合、この日程と重ならない大学を選ぶ必要があります。加えて津田塾大学は第1次選考(9月1日〜11日出願)と第2次選考(9月28日〜10月9日出願)の2段階で、それぞれ出願書類を郵送する必要があります。この2回の出願期間が他大学の出願期間と重ならないかも、あわせてスケジュールを組む段階で確認しておいてください。

参考として、当サイトで別途解説している法政大学の編入学試験は2026年11月8日実施で、津田塾大学(10月31日)とは1週間の間隔があります。第1次・第2次と段階を踏む津田塾大学の出願スケジュールを軸に、他大学の試験日・出願期間を後から組み込んでいくと、書類の準備期間を圧迫しにくくなります。

津田塾大学は女子大学であり、英語英文学科は英語運用力と志望理由書、数学科は微分積分・線形代数の専門科目という、比較的性格がはっきりした試験です。同じ女子大学で編入学試験を実施している大学と対策の範囲が重なる部分があれば、1つの準備を複数校に活かせます。当サイトでは、お茶の水女子大学生活科学部の編入試験や日本女子大学の編入試験についても学部別に詳しく解説しています。女子大学への編入を検討している場合は、あわせて参照してください。

英語外部試験のスコアを出願要件とする大学は津田塾大学以外にも多いため、英語英文学科を志望する場合はスコアを早めに確定させておくことで、複数校の出願に同じスコアを使い回せる可能性があります。

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よくある質問

津田塾大学の編入は難しいですか。

学科と年度によって振れ幅が大きく、一律には言えません。2024年度は志願12名(学科合計)に対し最終合格9名でしたが、2025年度は志願3名に対し合格1名でした。母数が1桁台のため、1人の合否が数字を大きく動かします。「津田塾大学の編入」とひとくくりにできる難易度は存在しません。

津田塾大学の編入学試験はどの学部・学科で実施されていますか。

2027年度に実施されるのは学芸学部の英語英文学科と数学科のみです。総合政策学部では編入学試験自体が実施されていません。学芸学部の中でも情報科学科は「2027年度は募集しません」と公表されており、国際関係学科・多文化・国際協力学科は2027年度の要項に対象学科として掲載されていません。

津田塾大学の編入の倍率はどれくらいですか。

2026年度は学科合計で第2次選考の志願者6名(英語英文学科5名・数学科1名)に対し合格5名、2025年度は志願2名に対し合格1名、2024年度は志願11名に対し合格9名でした。学科別の内訳は本文の表を参照してください。募集人員自体が「若干名」としか公表されていないため、確定的な倍率という形では算出できません。

2年次と3年次のどちらで出願すべきですか。

要項では「専門科目の履修状況等により、編入許可年次が変わることがあります」「3年次入学を希望して合格した場合でも、希望と異なる入学年次になることがあります」とされており、希望どおりの年次で入学できるとは限りません。数学科の場合、2年次編入は解析学基礎Ⅰ・線形代数学Ⅰの範囲、3年次編入はこれに解析学基礎Ⅱ・線形代数学Ⅱの範囲が加わるため、出題範囲そのものが変わります。

英語外部試験のスコアは必須ですか。

英語英文学科に出願する場合のみ必須です。TOEFL iBT、TOEIC(L&R・S&W両方)、IELTS(Academic Module)、GTEC、TEAP、実用英語技能検定のいずれか1つ以上のスコアを提出する必要があります。英検以外の試験は2024年4月1日以降に受験したもののみ有効です。数学科の出願にはこの提出義務はありません。

過去問はどこで手に入りますか。

津田塾大学の過去問の多くは、ユーザー名・パスワードの発行を受けてログインする専用ページに掲載されています。編入学試験については、2026年度・2025年度の過去問がこのログイン制ページにあります。例外として、数学科の編入学試験(3年次編入)は2025年度の出願者がいなかったため、直近実施年である2020年度の過去問(問題・解答例・講評)がログイン不要で公式に無料公開されています。

社会人でも受けられますか。

津田塾大学には編入学試験とは別に社会人入試の制度があり、対象学科は編入学試験より広く、英語英文学科(10月期・2月期)・国際関係学科・多文化・国際協力学科・数学科・総合政策学科です。編入学試験(英語英文学科・数学科の2学科のみ)とは対象学科・出願要件が異なる制度なので、社会人として出願する場合はどちらの制度に該当するかを要項で確認してください。

本学の在学生が学科を変わりたい場合も、この編入学試験を受けるのですか。

いいえ。要項には「本学在学生は出願できません」と明記されています。編入学試験は他大学・短期大学・高等専門学校などからの外部の志願者を対象にした制度です。

トランスジェンダーの学生でも出願できますか。

出願できます。津田塾大学は2025年4月入学の入試より、女子大学で学ぶことを希望するトランスジェンダー学生(性自認による女性)にすべての学部・大学院研究科で受験資格を認めています。編入学試験もこの対象に含まれます。詳細は大学公式サイトの案内を確認してください。

出願書類はどこで入手できますか。

本学公式Webサイトから出願書類(第1次選考志願票、検定料振込証票、志望理由書、出願書類チェックリスト、出願用封筒表紙)をダウンロードします。ダウンロードができない場合は、津田塾大学入試課(Tel. 042-342-5120)に連絡するよう要項に案内されています。出願用封筒表紙は必ずカラーで印刷する必要があります。

検定料はいくらですか。

第1次選考(書類選考)が10,000円、第2次選考(筆記試験・面接)が25,000円で、合計35,000円です。振込は銀行窓口での「電信扱」に限られ、ATM・ネットバンキング・ゆうちょ銀行からの振込はできません。出願書類を提出しなかった場合や出願が受理されなかった場合を除き、納入済みの検定料は返還されません。

試験はオンラインで受けられますか。

オンライン受験の設定はありません。第2次選考の筆記試験・面接はいずれも津田塾大学小平キャンパスで実施されます。大学は宿泊の案内を行っていないため、遠方から受験する場合は自分で宿泊先を手配する必要があります。試験日以前に会場の下見をすることはできません(建物内を除く敷地内の見学は可能です)。

第1次選考で落ちることはありますか。

公表されている2024〜2026年度の3年分・学科別8件の実績を見る限り、第1次選考(書類選考)の志願者数と合格者(=第2次選考への進出者)数が一致しなかった例は一件もありません。第1次選考は実質的に書類の不備や資格の確認が中心で、選考の重心は第2次選考の筆記試験・面接にあると考えられます。ただしこれは過去の実績であり、今後の年度でも同じ傾向が続くとは限りません。

まとめ

津田塾大学の編入学試験について、要項と実績データから確認できることを整理します。

まず、実施されているのは学芸学部の英語英文学科と数学科の2学科だけです。総合政策学部に編入学試験はなく、情報科学科は2027年度は募集を行いません。国際関係学科も2024年度以降は実績が確認できず、対象学科は年度によって変わり得ます。志望学科がその年度の要項に載っているかを、まず最初に確認してください。

次に、選考は第1次選考(書類)と第2次選考(筆記試験・面接)の2段階です。3年分のデータを見る限り、第1次選考はほぼ全員が通過しており、実質的な選考は第2次選考に集約されています。試験科目は英語英文学科が英語(小論文)と英語を含む面接、数学科が微分積分・線形代数の専門科目と面接で、必要な準備はまったく重なりません。

そして倍率については、2024〜2026年度の実績で学科合計の志願者・合格者はいずれも1桁から10名程度という小規模な入試でした。母数が小さいため、単年度の数字をそのまま「入りやすさ」として読むことはできません。第1次選考はほぼ全員通過する一方、2026年度には数学科で唯一の不合格例も出ています。

最後に、過去問は数学科の2020年度分(3年次編入)に限り、ログイン不要で公式に無料公開されています。大学は出題意図として「本学の1年次・2年次のカリキュラムの内容に相当する微分積分学・線形代数学の基礎知識の理解を測る問題を出題します」と明記しており、シラバスに沿った演習を積み重ねることが直接の対策になります。英語英文学科の過去問はログイン制のページにあり、本記事では扱っていません。

学費面では、英語英文学科の初年度合計1,300,000円に対し、数学科は理系区分の学費が適用され1,500,000円と、学科によって200,000円の差があります。検定料も第1次選考10,000円・第2次選考25,000円の合計35,000円が別途必要です。志望学科を決める段階で、試験科目や倍率だけでなく学費の違いまで含めて比較検討することをおすすめします。

本記事の数値は津田塾大学が公表する2027年度学部編入学試験要項および2024〜2026年度の入試結果(志願・受験・合格者数)に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目・対象学科は年度によって変更される可能性があるため、出願前には必ず津田塾大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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