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武蔵大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

武蔵大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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武蔵大学の編入学試験は、学部・学科によって「今年度は実施」「今年度は募集なし」が入れ替わるという、他大学ではあまり見ない構造を持っています。2027年度は人文学部英語英米文化学科、社会学部社会学科、国際教養学部の経済・経営・国際関係専攻とビジネスデータサイエンス専攻がいずれも編入学・転入学・学士入学試験を実施しません。前年度まで実施していたからといって、志望学科が今年度も募集しているとは限らないのです。

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この記事では、武蔵大学が公表している2027年度の特別入試募集要項と、2024〜2026年度の志願・合格実績をもとに、学部別の募集学科・出願資格・試験科目・日程・実績を整理します。あわせて、大学が公開している2026年度の試験問題・解答例・出題意図から、どのような出題テーマが扱われたのかも確認します。募集人員を具体的な人数で公表していない点、英語外部試験の基準が学部でまったく違う点など、武蔵大学ならではの注意点にも踏み込みます。

武蔵大学は経済学部・人文学部・社会学部・国際教養学部の4学部からなる中規模の私立大学で、社会学部を基準とした偏差値帯はおおむね60前後とされています。編入学試験自体は歴史がありますが、志願者数・合格者数は学科単位で見ると年により0〜数名という規模にとどまり、大手予備校の分析対象になりにくい試験です。それだけに、大学が一次情報として公表している募集要項・入試結果・過去問題を正確に読み解くことが、対策の出発点になります。

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目次

武蔵大学の特別入試には4つの区分がある

まず前提として、武蔵大学が「特別入試」としてまとめている試験制度の中には、対象者がまったく異なる4つの区分があります。自分がどれに該当するかを最初に確定させてください。

社会人入学試験

2027年4月1日現在で満23歳以上、かつ一定の社会経験を持つ人を対象とする制度です。高等学校卒業者や高等学校卒業程度認定試験合格者などが対象で、大学が公式に「国際教養学部は募集しない」と明記しています。本記事の主題である編入学試験(大学在学者向け)とは対象者が異なります。

外国高等学校卒業者及び帰国生徒対象入学試験

外国の高等学校を卒業(見込みを含む)した人を対象とする制度です。こちらも経済学部・人文学部・社会学部・国際教養学部のすべてで学科・専攻ごとに募集がありますが、出願資格が編入学試験とは別に定められています。

編入学・転入学試験(本記事の中心)

他大学・短期大学・高等専門学校の在学者・卒業者が、武蔵大学の途中年次に入学するための制度です。武蔵大学は「編入学・転入学は原則として2年次への入学」と説明しています。ただし出願時点の単位修得状況によっては3年次入学が認められることがあり、入学年次は合格者に個別に通知されます。

学士入学試験

学士の学位を有する人(取得見込みを含む)を対象とする制度で、「学士入学は原則として3年次への入学」とされています。既修得単位の認定と成績によっては入学年次が変わる場合がある点は編入学と共通です。

編入学・転入学・学士入学の3制度は出願書類や試験科目がほぼ共通しているため、本記事ではこの3つをまとめて「編入学試験」として扱います。なお、これらの特別入試は相互に併願できません(総合型選抜・帰国生徒対象・社会人・外国人学生特別入試・編入学等の中での併願は不可)。ただし、この特別入試で不合格になっても、一般選抜(大学入学共通テスト方式・一般方式)への出願は可能です。

学部別の募集学科と実施年次【2027年度】

武蔵大学の編入学試験でまず押さえるべきは、学部単位ではなく学科・専攻単位で実施の有無が決まるという点です。2027年度に編入学・転入学・学士入学試験を実施する学科・専攻は次のとおりです。

学部学科・専攻編入学・転入学の入学年次学士入学の入学年次2027年度の実施
経済学部経済学科2年次(3年次を認める場合あり)3年次(学年が変わる場合あり)実施
経営学科同上同上実施
金融学科同上同上実施
人文学部英語英米文化学科2027年度は募集しない
ヨーロッパ文化学科2年次(3年次を認める場合あり)3年次(学年が変わる場合あり)実施
日本・東アジア文化学科同上同上実施
社会学部社会学科社会学専攻2027年度は募集しない
メディア社会学科(メディア社会学専攻・情報社会デザイン専攻)2年次(3年次を認める場合あり)3年次(学年が変わる場合あり)実施
国際教養学部国際教養学科 経済・経営・国際関係専攻募集しない
国際教養学科 ビジネスデータサイエンス専攻募集しない
国際教養学科 グローバルスタディーズ専攻2年次(3年次を認める場合あり)3年次(学年が変わる場合あり)実施(若干名)

この表から読み取れる重要な点を整理します。

募集人員はすべて「各若干名」で、具体的な人数は公表されていません。法政大学のように「2年次15名」といった数値を出している大学もありますが、武蔵大学の編入学・転入学・学士入学試験は募集人員を数値で示していません。募集枠の広さを事前に見積もることはできないという前提で臨む必要があります。

実施される学科・専攻は毎年入れ替わります。2027年度に募集しない人文学部英語英米文化学科、社会学部社会学科、国際教養学部の経済・経営・国際関係専攻とビジネスデータサイエンス専攻は、後述する2024〜2026年度の実績データでは年度によって募集していた時期もありました。志望学科が「去年は募集していた」という情報だけで出願を計画するのは危険です。出願年度の最新の募集要項で、志望する学科・専攻が実際に実施されているかを必ず確認してください。

国際教養学部で編入学の対象になるのはグローバルスタディーズ専攻だけです。ロンドン大学とのパラレル・ディグリー・プログラム(PDP)を伴う経済・経営・国際関係専攻とビジネスデータサイエンス専攻は、編入学・転入学・学士入学試験の対象外です。

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受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる

編入学試験の受験資格

短期大学士の学位を有する者、準学士、専門士の称号を有する者、または高等学校等の専攻科の課程(修業年限が2年以上であること、その他文部科学大臣の定める基準を満たすものに限る)を修了した者です。いずれも2027年3月31日までの取得・修了見込みでも出願できます。

転入学試験の受験資格

修業年限4年以上の大学に2年以上在学(休学期間を除く)し、卒業に必要な単位を62単位以上修得した者。または2027年3月31日までに該当する見込みの者です。

学士入学試験の受験資格

学士の学位を有する者、または高度専門士の称号を有する者。いずれも2027年3月31日までの取得見込みでも出願できます。

学部ごとに追加される受験資格

共通資格に加えて、経済学部と国際教養学部の志願者には英語外部試験のスコア提出という追加要件があります。この2学部は「出願資格」の一部として英語スコアが位置づけられている点で、人文学部・社会学部とは扱いが異なります。

学部追加要件備考
経済学部指定の英語4技能資格・検定試験のいずれかを受検し、合格・成績証明書を提出2024年10月以降に受検したスコアに限る。実用英語技能検定は準2級以上に限る
人文学部必須ではないが、受検歴があれば提出(出願資格ではない)ヨーロッパ文化学科志願者はドイツ語・フランス語の検定歴があれば合わせて提出
社会学部特別な英語要件の記載なし
国際教養学部(グローバルスタディーズ専攻)指定の英語能力基準のいずれかを満たすことが出願資格そのもの2024年10月以降に受検したスコアに限る

国際教養学部の英語能力基準は次のいずれかです。IELTS各項目5.5以上(アカデミック・モジュールに限る)、TOEFL iBT®(2026年1月21日以降の試験は1〜6のバンドスコアで各項目4以上、2026年1月20日以前の試験は0〜120点でReadingとSpeakingが20点以上・ListeningとWritingが18点以上)、Duolingo English Test 100点以上のいずれかです。団体受験のスコアやTOEFL iBT® Home Edition、My Best™スコアは利用できません。

経済学部の基準は、実用英語技能検定CSEなら準2級以上(合格していなくても出願可)、GTECはオフィシャルスコアのみ、IELTSはアカデミック・モジュールのオーバーオール・バンド・スコアなど、複数の試験から選べます。ただしTOEIC® L&R/S&WのIPテストのスコアは利用できません。

学部が公表する「編入学・転入学・学士入学の受入方針」

武蔵大学は学部ごとにアドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)を公表しており、そのなかに「編入学・転入学・学士入学の受入方針」という項目が独立して設けられています。総合型選抜や一般選抜とは評価の観点が明示的に書き分けられているため、志望理由書や面接の準備をする前に必ず目を通しておくべき内容です。

経済学部

共通の受入方針として、経済学の基礎学力に加えて「専攻分野の学びを深め、かつ分野を横断して思考する力」「様々な角度から物事を捉え、論理的に考える力」を身につけようとする意欲がある人を求めるとしています。編入学・転入学・学士入学に特化した記載はなく、総合型選抜と同じ全学共通の方針が適用されます。

人文学部

人文学部は「編入学・転入学・学士入学の受入方針」を独立の項目として明記しており、「出願書類、筆記試験、面接により、目的意識、意欲等に関する総合的な評価をおこなう」「出願書類と筆記試験では受け入れるに相応しい知識・技能、思考力、判断力、表現力を、面接ではそれらの力だけでなく主体性や協調性も評価する」としています。学科別には、ヨーロッパ文化学科が「ヨーロッパ世界の文化に強い関心をもつ人」、日本・東アジア文化学科が「日本および東アジアの歴史と文化に強い関心をもつ人」を掲げています。また人文学部には学科横断のグローバル・ヒューマニティーズ(GH)プログラム、デジタル・ヒューマニティーズ(DH)プログラム、日本語教員プログラムがあり、編入学生もこれらのプログラム履修を志望理由書に盛り込むことができます。

社会学部

社会学部も「編入学・転入学・学士入学の受入方針」を独立に定めており、「基礎学力および社会学、メディア研究、データ分析の専門的知識、技能の修得状況に加え、社会学、メディア研究、データ分析に対する興味・関心の高さ、問題意識、学修に対する意欲や姿勢等について、出願書類、小論文で、知識・技能、思考力、判断力、表現力、面接で、主体性、協働性を総合的に評価する」としています。2027年度に募集するメディア社会学科は「社会で起こっているさまざまな事象に関心をもち、情報を収集して、自らの見解をまとめて表現することができる人」(メディア社会学専攻)、「社会調査の方法論や情報活用スキル、データサイエンス修得の基礎となる数学の基礎的知識をもった人」(情報社会デザイン専攻)を求めるとしています。

国際教養学部

国際教養学部共通の方針として「概ね、CEFRのB1レベル以上に相当する高度な英語運用能力を有する人」が明記されています。編入学・転入学・学士入学に特化した方針としては、グローバルスタディーズ専攻について「英語による専門的学修を行うために必要な基礎学力および英語運用能力を備え、本専攻の学際的分野に関心と意欲を持つ人を受け入れる」「選考は、出願書類(外部英語試験の成績を含む)、面接、および英語の読解力・聴解力・小論文による試験を通じて行う」としています。求める英語運用能力の水準が受入方針の段階から明記されている点は、他学部との大きな違いです。

試験科目【2027年度】

武蔵大学の編入学試験は、学部によって試験の性格がまったく違います。

学部筆記試験面接
経済学部総合問題(基礎学力の国語・数学を評価する内容を含む):80分実施方法・時間は人数による
人文学部(ヨーロッパ文化学科)外国語問題と日本語小論文合わせて90分。外国語は英語・ドイツ語・フランス語のいずれかを試験時に選択
人文学部(日本・東アジア文化学科)外国語問題と日本語小論文合わせて90分。外国語は英語
社会学部(メディア社会学科)小論文(募集要項に基づく)
国際教養学部(グローバルスタディーズ専攻)英語のリーディング・リスニング・ライティング力を問う小問及び英語小論文(CBT方式):90分。主として英語で実施一次選考通過者のみ二次選考で実施

経済学部は「総合問題」に2027年度から出題形式の変更がある

経済学部の筆記試験は、2027年度入試より出題形式の変更が予定されています。大学は変更前の参考として、資料読解・計算・政策論述を組み合わせた総合問題のサンプルを公開しています(後述の過去問セクションで扱う2026年度の実施内容が、その変更前の形式にあたります)。出願前に、大学公式サイトの最新のサンプル問題を必ず確認してください。

人文学部は学科で外国語の選択肢が違う

ヨーロッパ文化学科は英語・ドイツ語・フランス語から試験当日に選択する形式です。募集要項は「ドイツ語又はフランス語の既習者が望ましい」としており、既習でなくても出願自体は可能ですが、その場合「卒業までに3年かかる場合もある」という注記が学士入学試験の項目にあります。日本・東アジア文化学科は外国語が英語に限定されています。

国際教養学部だけCBT方式

グローバルスタディーズ専攻は、筆記試験そのものがCBT(コンピュータ上で実施する試験)方式で、しかも一次選考として先に実施されます。一次選考を通過した人だけが、二次選考として面接に進みます。他学部が「筆記+面接を同日に行う」構造であるのに対し、国際教養学部だけ選考が2段階に分かれている点に注意してください。

合否判定の方法と基準

大学は学部ごとに評価の配分比率を公表しています。

学部配分
経済学部出願書類にもとづく書類審査15%、筆記試験60%、面接25%
人文学部 ヨーロッパ文化学科筆記試験60%、出願書類にもとづく書類審査及び面接40%
人文学部 日本・東アジア文化学科筆記試験50%、出願書類にもとづく書類審査及び面接50%
国際教養学部 一次選考出願書類及び筆記試験(CBT方式)にもとづき総合的に判定
国際教養学部 二次選考出願書類にもとづく書類審査(英語資格・検定試験の証明書を含む)20%、筆記試験50%、面接30%

経済学部と人文学部を比べると、経済学部は筆記試験の比重が60%と最も高く、書類審査の比重(15%)が小さい点が特徴です。一方、人文学部日本・東アジア文化学科は筆記試験と書類審査・面接がちょうど半々です。同じ「筆記試験重視」でも、学部によって配分の考え方が異なります。

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日程・スケジュール【2027年度】

項目2027年度備考
出願情報登録開始2026年8月3日(月)大学公式Webサイトから登録
入学検定料納付・出願書類郵送2026年9月1日(火)9:00〜9月10日(木)出願書類は郵送。消印有効。入学検定料35,000円
一次試験(CBT方式)2026年9月27日(日)国際教養学部グローバルスタディーズ専攻のみ
一次選考結果通知発送2026年10月2日(金)発送予定国際教養学部グローバルスタディーズ専攻のみ
筆記試験・面接2026年10月11日(日)各入試共通。国際教養学部グローバルスタディーズ専攻はこの日、一次選考通過者のみを対象に二次試験(面接)を実施
合否通知発送2026年11月2日(月)発送速達で郵送

出願期間は9月1日から9月10日までの10日間です。この期間内に入学検定料の納付と出願書類の郵送を完了させる必要があります。経済学部・国際教養学部志願者は、英語外部試験のスコアを「2024年10月以降に受検したもの」の中から、この出願期間に間に合う形で準備しておく必要があります。外部試験は結果が出るまで時間がかかるものもあるため、逆算した準備が欠かせません。

入学手続にも注意点があります。募集要項は「編入学・転入学・学士入学試験の合格者は、第一次入学手続では入学金の納付のみ、第二次入学手続では授業料等納付金の納付と入学手続書類郵送のみを行う」としており、他の入試区分(総合型選抜など)とは手続き項目が一部異なります。

出願はメールでの事前登録から始まる

武蔵大学の特別入試は、出願書類を用意する前に「出願情報登録」という手続きが必要です。8月3日以降、大学公式サイトまたは二次元コードから空メールを送信すると、出願情報を登録するためのURLが自動返信されます。そのURLから出願する入試区分・学部学科専攻・住所などを入力し、登録内容を確定させたうえで、入学検定料の納付(9月1日〜10日)と出願書類の郵送(同期間、消印有効)に進む流れです。メールの受信設定でドメイン指定をしている場合は「@muac.jp」からのメールを受信できるようにしておく必要がある、と大学は注意喚起しています。出願書類は市販の角形2号封筒に入れ、「出願書類提出用宛先シート」を貼付したうえで、郵便局の窓口から簡易書留・速達で郵送する方式で、郵便ポストへの投函では簡易書留として扱われない点にも注意してください。

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倍率・難易度|学部学科の「実施の有無」自体が年度で入れ替わる

ここが武蔵大学の編入学試験を理解するうえで最も重要な部分です。大学は編入学試験・転入学試験・学士入学試験それぞれについて、学部・学科別の志願者数と合格者数を公表しています。ただし法政大学のような「受験者数」の内訳は公表されていません(志願者のうち実際に受験した人数は非公開)。したがって本記事の倍率は「合格者数に対する志願者数」として扱います。

編入学試験・転入学試験の実績

年度学部学科志願者数合格者数
2024年度経済学部経済学科11
経営学科22
金融学科00
経済学部計33
人文学部英語英米文化学科65
ヨーロッパ文化学科22
日本・東アジア文化学科41
人文学部計128
社会学部社会学科/メディア社会学科41
大学合計(国際教養学部は募集なし)1912
2025年度経済学部経済学部計(経営学科1・金融学科1)20
人文学部英語英米文化学科募集なし
ヨーロッパ文化学科10
日本・東アジア文化学科00
人文学部計10
社会学部社会学科4・メディア社会学科040
社会学部計40
大学合計(国際教養学部は募集なし)70
2026年度経済学部経済学科10
経営学科10
金融学科00
経済学部計20
人文学部ヨーロッパ文化学科3・日本東アジア文化学科473
大学合計(人文学部英語英米文化学科・社会学部・国際教養学部は募集なし)93

この3年分の表から、いくつもの重要な事実が読み取れます。

実施される学科の顔ぶれが毎年違います。人文学部英語英米文化学科は2024年度に志願6名・合格5名という実績がありましたが、2025年度・2026年度は募集そのものがありません。社会学部は2024年度・2025年度に募集していましたが、2026年度は募集なしでした。ある年に「合格しやすかった」学科が、翌年には出願自体できなくなるという構造です。

志願者数そのものが非常に少数です。大学全体の合計でも、2024年度19名、2025年度7名、2026年度9名という規模です。1学科あたりで見ると志願者が0〜数名という年がほとんどで、合格者0名の学科・年度も複数あります。母数が小さいため、単年度の倍率を「合格しやすさ」の指標としてそのまま使うのは危険です。

2025年度は大学全体で合格者0名でした。7名が志願し、合格者は1人も出ていません。翌2026年度は9名の志願に対して3名が合格しています。年度によって合格者数自体が大きく変動することがわかります。

学士入学試験の実績

学士入学試験(3年次入学)は、編入学・転入学試験よりもさらに志願者数が少数です。2026年度は大学合計で志願1名・合格1名(金融学科)、人文学部は志願0名でした。2024年度・2025年度はいずれも「経済学部・人文学部・社会学部は志願者なし」(国際教養学部は募集なし)と大学が公表しています。学士入学は編入学よりもさらにニッチな制度であり、実績データも極端に少ないことを踏まえて計画してください。

編入学・転入学と学士入学、どちらを検討すべきか

すでに大学を卒業している、または卒業見込みがある人は、編入学試験(原則2年次、単位状況によっては3年次)と学士入学試験(原則3年次)のどちらに出願するかを選べる場合があります。3年分の実績を通して見ると、学士入学試験は編入学・転入学試験よりもさらに志願者数が少なく、2024年度・2025年度は経済学部・人文学部・社会学部のすべてで志願者0名という年が続いています。2026年度にようやく経済学部金融学科で志願1名・合格1名という実績が出た程度です。

志願者が極端に少ない制度を「狙い目」と捉えるべきではありません。母数が小さいということは、その年の受験者の水準がそのまま合否を左右しやすいことも意味します。学士の学位を持っている場合でも、既修得単位の内容によっては編入学試験(3年次入学が認められるケース)のほうが選択肢に合うこともあるため、出願資格を満たす制度が複数ある人は、単位認定の見込みと合わせてどちらが自分の卒業計画に合うかを比較してから決めることをおすすめします。

単位認定の概要

合格後にどれだけ単位が認定されるかは、卒業までの負担に直結します。武蔵大学は編入学生・転入学生と学士入学生とで、認定できる単位の上限を分けて公表しています。

区分学部・学科専門科目の単位認定上限認定単位の合計上限
編入学・転入学生経済学部(経済・経営・金融学科)22単位48単位
人文学部ヨーロッパ文化学科42単位62単位
人文学部日本・東アジア文化学科42単位62単位
学士入学生経済学部(経済・経営・金融学科)50単位76単位
人文学部ヨーロッパ文化学科40単位80単位
人文学部日本・東アジア文化学科48単位80単位

いずれの学科も卒業必要単位は124単位です。学士入学生のほうが編入学生よりも認定上限が大きく設定されているのは、学士入学が原則3年次入学であるため、卒業までに認定できる単位数が多くなる設計だからです。なお2年次入学の場合は「本学1年生の履修制限単位である48単位を超えての認定は行わない」という上限があるため、表の上限まで一律に認定されるわけではない点に注意してください。国際教養学部グローバルスタディーズ専攻の単位認定表も公表されていますが、卒業必要単位・専門科目の上限とも人文学部各学科とほぼ同水準です。

プログラム履修・PDPには編入学生ならではの制約がある

合否とは別に、入学後の学びに関わる制約も要項から読み取れます。志望理由書や入学後の学習計画を考えるうえで見落としやすいポイントです。

国際教養学部のPDP対象専攻は編入学の対象外

国際教養学科のうち、ロンドン大学とのパラレル・ディグリー・プログラム(PDP)に参加する経済・経営・国際関係専攻とビジネスデータサイエンス専攻は、2027年度の編入学・転入学・学士入学試験そのものが「募集しない」学科です。編入学でPDPに参加したいと考えても、現状はグローバルスタディーズ専攻からこの2専攻に希望する経路が制度として存在しません。国際教養学部を編入学で目指す場合、選べるのはグローバルスタディーズ専攻のみという前提を最初に押さえておく必要があります。

人文学部の学科横断プログラムは編入後の履修計画に影響する

人文学部のグローバル・ヒューマニティーズ(GH)プログラムは「各学科での専門的な学びを土台としつつ、地域別の視野を超えた人文学全体の立場から物事を批判的に捉え直し、他学科の学生との意見交換を通じてさらに見識を深め、その成果を洗練された日本語や外国語の卒業論文としてまとめよう」という位置づけで、デジタル・ヒューマニティーズ(DH)プログラムは「データサイエンスの基礎を身につけ、それを各学科での専門的な学びに結びつける」プログラムです。編入学生が2年次または3年次からこれらのプログラムに参加する場合、前籍校での履修内容によっては必要な基礎科目が不足している可能性があります。志望理由書でプログラム参加に触れる場合は、入学後の履修計画まで具体的に詰めておくと説得力が増します。

単位認定の上限は「認定されて当然」ではない

前述の単位認定表はあくまで上限であり、大学は「単位認定は、原則として各科目区分の上限を超えず、各学科の定めた合計単位までとする」「卒業要件の専門科目以外の科目については、大学又は短期大学・高等専門学校等で修得した単位の科目区分にとらわれず、単位認定をすることができる」としています。つまり、前籍校でどの科目区分の単位をどれだけ修得しているかによって、実際に認定される単位数は上限より少なくなり得ます。2年次入学の場合はさらに「本学1年生の履修制限単位である48単位を超えての認定は行わない」という制約が重なるため、3年間または3.5年間で無理なく卒業できるかどうかは、出願前に前籍校の成績証明書をもとにシミュレーションしておくことをおすすめします。

学部別に、何から手をつけるべきか

経済学部を志望する場合

まずやるべきことは、2027年度から変更予定の総合問題の出題形式を大学公式サイトのサンプル問題で確認することです。2026年度までの実績(後述)は資料の読解・計算・政策提言を組み合わせた総合問題でしたが、形式変更後は内容が変わる可能性があります。並行して、出願資格として必須になる英語4技能資格(実用英語技能検定準2級以上など)のスコアを、出願期間(9月上旬)に間に合うよう2024年10月以降の受検分から準備してください。書類審査15%・筆記60%・面接25%という配分から、対策の軸は筆記試験に置くのが合理的です。

人文学部を志望する場合

ヨーロッパ文化学科は英語・ドイツ語・フランス語のいずれかを選べますが、募集要項が「既習者が望ましい」としているとおり、未習の言語を選ぶと入学後の負担が大きくなります。日本・東アジア文化学科は外国語が英語に固定されているため、外国語問題と日本語小論文の配分を踏まえた対策が必要です。どちらの学科も筆記試験の比重が50〜60%と高いため、過去問(後述)で形式を必ず確認してから計画を立ててください。なお英語英米文化学科は2027年度は編入学の対象外である点を忘れないでください。

社会学部(メディア社会学科)を志望する場合

2027年度に編入学の対象となるのはメディア社会学科(メディア社会学専攻・情報社会デザイン専攻)のみで、社会学科社会学専攻は募集がありません。過去の実績を見ると社会学部は募集する年度と募集しない年度が繰り返されており、直近で編入学試験としての過去問(後述)が確認できないため、対策には総合型選抜の過去問も参考にしつつ、大学が示す小論文の出題傾向を早めに問い合わせることをおすすめします。

国際教養学部(グローバルスタディーズ専攻)を志望する場合

最初に確認すべきは英語能力基準です。IELTS各項目5.5以上、TOEFL iBT®各項目相応、Duolingo English Test 100点以上のいずれかを満たしていなければ、そもそも出願できません。試験もCBT方式の英語小問と英語小論文が一次選考として先に行われ、通過者だけが面接に進む2段階選抜です。他学部のような「筆記と面接を同日にまとめて受ける」設計ではないため、一次選考の結果通知(10月2日発送予定)を待ってから二次選考(10月11日)に臨む日程感を把握しておいてください。

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過去問はどこで手に入るか

武蔵大学は、編入学・転入学・学士入学試験専用の過去問ページを独立して設けているわけではありません。大学公式サイトの「入試結果・過去問題」ページに、総合型選抜と特別入試(帰国生徒対象・編入学・転入学・学士入学など)をまとめた試験問題・解答例・出題意図のPDFが学部別に公開されています。

ここで重要なのは、同じ試験問題が複数の入試区分で共用されているケースがあるという点です。大学が公開しているPDFの表紙には、その回の試験が対象とする入試区分が明記されています。2026年度(2025年10月実施分)を確認したところ、次のことがわかりました。

  • 経済学部:表紙に「外国高等学校卒業者及び帰国生徒対象入学試験・編入学試験・転入学試験・学士入学試験」と明記。編入学試験の過去問として扱えます。
  • 人文学部ヨーロッパ文化学科:表紙に「特別入試(外国高等学校卒業者及び帰国生徒対象入学・社会人入学・編入学)」と明記。編入学試験の過去問として扱えます。
  • 人文学部日本・東アジア文化学科:表紙に「外国高等学校卒業者及び帰国生徒対象入学試験、編入学・転入学試験」と明記。編入学試験の過去問として扱えます。
  • 人文学部英語英米文化学科:表紙は「外国高等学校卒業者及び帰国生徒対象入学試験」のみで、編入学試験の記載はありません(2026年度は編入学を実施していないため、当然の結果です)。
  • 社会学部:表紙は「総合型選抜入学試験、外国高等学校卒業者及び帰国生徒対象入学試験」のみで、編入学試験の記載はありません(2026年度は社会学部が編入学を実施していないためです)。
  • 国際教養学部:公開されている過去問は総合型選抜(AO型・IB-DP型)のみで、編入学試験(CBT方式)の過去問は確認できませんでした。

したがって、確実に編入学試験の過去問として使えるのは経済学部・人文学部ヨーロッパ文化学科・人文学部日本・東アジア文化学科の3つです。社会学部と国際教養学部グローバルスタディーズ専攻については、編入学試験としての過去問が現時点で公開されておらず、本記事でも推測でテーマを補うことはしません。社会学部を志望する場合は、同じ2026年度に公開されている総合型選抜の小論文(後述)を出題傾向の参考として確認しつつ、募集年度が回ってきた際の最新情報を大学に直接確認することをおすすめします。

公開されている2026年度過去問から読み取れる出題テーマ

ここからは、武蔵大学が公開している2026年度(2025年10月実施)の試験問題・解答例・出題意図をもとに、学科ごとの出題テーマと評価の観点を整理します。問題文そのものは掲載できないため、テーマと出題意図、そこから導ける対策の方向を中心に解説します。

経済学部|電力需要のデータ読解と政策提言

2026年度の経済学部の総合問題は、電力需要とエネルギー政策を題材にしたものでした。大学が公開した出題意図によれば、問1は漢字の書き取り、問2は地方別の電力需要量を示す表を読み取って比率や指標を計算する問題、問3は表中の数値を参照した計算問題、問4は国別の発電構成データを比較して数値を根拠に判断する問題、問5は電力に関するエネルギー政策について自分の考えを述べ、今後15年程度で十分な効果が出る施策であることを示すことを求める論述でした。

公開されている解答例では、問5の模範解答が約600字で書かれ、再生可能エネルギーの比率向上、太陽光パネルの導入拡大とその課題(土地の制約・廃棄物処理・環境アセスメント)、それに対応する補助金政策の設計まで、具体的な政策提言として構成されています。単に「賛成・反対」を述べるのではなく、データに基づく現状分析→課題の特定→実行可能な解決策の提示という順序で書かれている点が特徴です。

公開された解答例をさらに詳しく見ると、問2は「家庭用需要電力量が最も多い地方と最も少ない地方の比率」「業務用需要電力量が全国に占める関東地方の割合」を求める設問、問3は表中の年度別データから今後の需要量を試算する設問、問4は「アメリカと中国以外で原子力の比率が高く発電量が多い国」「石炭・石油・天然ガスの構成比が高い国」「水力・太陽光・風力の構成比が高い国」をそれぞれ数値の大小で比較・特定する設問でした。いずれも公式を暗記していれば解けるものではなく、表から必要な数値を自分で拾い出し、四則演算と比較によって答えを導く力が問われています。

この形式は漢字の書き取りのような基礎知識問題から、表・グラフの読解、計算、そして政策論述までを80分でこなす総合問題でした。ただし前述のとおり2027年度からは出題形式の変更が予定されているため、この構成がそのまま次年度に引き継がれるとは限りません。とはいえ、資料を数値で正確に読み取る訓練と、データに基づいて政策を組み立てる論述の型は、形式が変わっても土台として有効と考えられます。

人文学部ヨーロッパ文化学科|出版とルネサンス期の知的活動

2026年度のヨーロッパ文化学科の小論文は、出版という営みがルネサンス期の知的活動に及ぼした影響を論じた文章が題材でした。大学が公開した出題意図によれば、ヨーロッパの歴史・文化に関する基本的な知識が読解の助けにはなるものの、まず筆者の主張を的確に読み取り、そこから自分の主張を展開する力が問われるとされています。さらに、ルネサンスと現代という「それ以前の時代よりも格段に多くの情報にさらされるようになった2つの時代」を比較しながら、情報との関わり方について論述することが求められました。

試験には英語・ドイツ語・フランス語のいずれかを選ぶ語学力判定問題も含まれており、公開された解答例では基礎的な語彙(custom、philosopher、medium など)と英作文(関係代名詞の用法を含む文の完成)が扱われています。小論文と語学問題を組み合わせた構成であり、小論文対策と並行して基礎的な語彙・文法の運用力を維持しておく必要があります。

人文学部日本・東アジア文化学科|「かたまりとしての思考」を読む

2026年度の日本・東アジア文化学科は、「かたまりとしての思考」と題された文章を読んで答える形式でした。大学は出題意図として、大学で学ぶために必要な日本語能力・論理的思考力・外国語運用能力・読解から自らの思考を紡ぎ出す力を測ることを目的としていると説明しています。

構成は、問一・問二が漢字の読み書き(日本語能力の基礎)、問三・問四が英語の基本的な語彙と英作文、問五が本文中の抽象的な表現がどの箇所の言い換えかを読み取る部分要旨の問題、問六が本文の内容を的確に読み取ったうえで自分自身に引きつけて論理的に記述する課題文型小論文でした。公開された模範解答を見ると、問六は「絵はそれを描いた人が自分自身を表現した唯一無二のものであり、その人物以外が評価することはできず、優劣をつけられない」という論理構成が示されています。漢字・英語という基礎知識問題と、読解に基づく小論文が明確に切り分けられている点が、この学科の特徴です。

参考|社会学部で公開されている総合型選抜の出題傾向

前述のとおり、2026年度(2025年10月実施分)の社会学部の試験問題は総合型選抜・帰国生徒対象入学試験のみを対象としており、編入学試験の過去問としてそのまま扱うことはできません。ただし大学は出題意図及び採点する際の観点を公開しており、社会学部が編入学生に求める学力の傾向を知る参考にはなります。

大学が公開した出題意図によれば、小論文は「主として志願者の国語力やデータ(数字)・グラフ読解力を含む基礎学力を評価するために出題」され、テーマは日本社会の重要課題である「少子化」でした。厚生労働省の人口動態統計をもとにした新聞記事、少子化の原因や課題に関するインタビュー・アンケート記事、日本の人口ピラミッドの変化を示すデータと意識調査結果という4種類の資料を用い、(1)資料全体を多面的に論じさせる設問、(2)それを踏まえて少子化の原因や対策を論じさせる設問という2段構成でした。

採点する際の観点として大学は「資料に言及し、内容を的確に理解できているか」「データ(数字)やグラフに言及し、内容を的確に理解できているか」「資料の内容を引用(抜粋)して概略するにとどまらず、説得力のある形で多面的に論じられているか」「適切な文章形式で論述できているか」の4点を挙げています。複数の資料を横断的に読み込み、データの引用にとどまらず自分の主張として再構成する力が評価される点は、経済学部の総合問題(データの計算と政策提言)とも共通する傾向です。社会学部の編入学試験が実施される年度に出願する場合、この観点を踏まえて資料読解と論述の練習を積んでおくとよいでしょう。

過去問から導ける学習の順番

  1. 志望学科が公開している最新の試験問題・解答例・出題意図のPDFを大学公式サイトからダウンロードし、まず1年分を時間を計って解く。
  2. 解答例・出題意図と自分の答案を照合し、加点されるポイント(データの正確な読み取り、部分要旨の言い換え、論理構成など)とのずれを言語化する。
  3. 経済学部志望者は、2027年度からの出題形式変更に関する大学公式サイトのサンプル問題を必ず確認し、旧形式の対策に固執しない。
  4. 人文学部志望者は、小論文対策と並行して外国語(英語・ドイツ語・フランス語のいずれか)の基礎語彙・文法を維持する時間を確保する。
  5. 社会学部・国際教養学部志望者は、編入学試験としての過去問が非公開であることを前提に、総合型選抜の過去問や大学への直接問い合わせで出題傾向の見当をつける。

本節で扱った出題テーマ・解答例・出題意図・採点のポイントは、いずれも武蔵大学が公開している2026年度の試験問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。

併願をどう組むか

武蔵大学の編入学試験(10月11日実施)は、他の関東私立大学の編入学試験と日程が重ならないかを早めに確認しておく必要があります。同じ文系学部への編入を検討している場合は、当サイトの関東の有名私立大学で3年次編入できる大学一覧【文系編】や、同じくハブ記事として整理している國學院大學の編入試験を徹底解説日本女子大学の編入試験を徹底解説もあわせて確認し、試験日・出願書類・英語外部試験の基準を比較しながら併願プランを組んでください。

経済学部・国際教養学部を検討している場合、英語外部試験のスコアが出願資格そのものに関わってきます。大学編入にTOEICは何点必要か|学部別の目安と対策も参考に、出願期間(9月上旬)に間に合うスコアメイクの計画を早めに立てておくことをおすすめします。

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よくある質問

Q. 武蔵大学の編入学試験は何年次に入学しますか?

A. 編入学・転入学は原則2年次への入学、学士入学は原則3年次への入学です。ただし出願時点の単位修得状況や既修得単位の認定・成績によっては、入学年次が変わる場合があります。入学年次は合格証で通知されます。

Q. 志望する学科が今年度も編入学試験を実施しているか、どう確認すればよいですか?

A. 大学公式サイトの「特別入試(社会人・帰国生徒・編入学・転入学・学士入学)」ページで、毎年公表される募集要項の「募集学科・入学年次・募集人員」の表を確認してください。2027年度は人文学部英語英米文化学科、社会学部社会学科、国際教養学部の経済・経営・国際関係専攻とビジネスデータサイエンス専攻が募集していません。実施の有無は年度によって変わるため、前年度の情報をそのまま信じないことが重要です。

Q. 募集人員は何名ですか?

A. すべての学科・専攻で「各若干名」とのみ公表されており、具体的な人数は公開されていません。

Q. 英語の資格試験は必須ですか?

A. 経済学部と国際教養学部(グローバルスタディーズ専攻)は、指定の英語4技能資格・検定試験のスコア提出が出願資格そのものに含まれます。人文学部・社会学部には同様の必須要件の記載はありませんが、人文学部は受検歴があれば任意で提出できます。

Q. 倍率はどのくらいですか?

A. 大学は志願者数と合格者数のみを公表しており、受験者数は非公開です。2024〜2026年度の実績では、大学合計の志願者数が7〜19名、合格者数が0〜12名と、年度による変動が非常に大きいのが実情です。学科によっては合格者0名の年もあるため、単年度の数字だけで難易度を判断しないことをおすすめします。

Q. 過去問はどこで手に入りますか?

A. 大学公式サイトの「入試結果・過去問題」ページに、総合型選抜と特別入試(編入学等を含む)で共用された試験問題・解答例・出題意図のPDFが学部別に公開されています。ただし公開されている過去問がすべての学部・年度で編入学試験を対象としているとは限らず、PDFの表紙に記載された対象入試区分を確認する必要があります。

Q. 国際教養学部の編入学試験はどんな形式ですか?

A. グローバルスタディーズ専攻のみが対象で、英語のリーディング・リスニング・ライティング力を問う小問と英語小論文をCBT方式で行う一次選考と、通過者のみが進む面接(二次選考)の2段階選抜です。出願資格としてIELTS各項目5.5以上などの英語能力基準を満たしている必要があります。

Q. 経済学部の試験は2027年度から変わると聞きましたが本当ですか?

A. 大学公式サイトに「2027年度入試より、経済学部の筆記試験において出題形式の変更が予定されています」と明記されています。サンプル問題が大学公式サイトで公開されているため、出願前に必ず確認してください。

Q. 武蔵大学の編入学試験と、他大学の編入学試験を併願できますか?

A. 武蔵大学の総合型選抜・帰国生徒対象入試・社会人入試・外国人学生特別入試・編入学等の「特別入試」どうしは相互に併願できませんが、他大学の編入学試験との併願を制限する記載は募集要項にはありません。また、武蔵大学の特別入試で不合格になった場合でも、一般選抜(大学入学共通テスト方式・一般方式)への出願は可能です。日程が重ならないよう、志望する他大学の試験日は早めに確認してください。

まとめ

武蔵大学の編入学試験を理解するうえで最も重要なのは、学部単位ではなく学科・専攻単位で実施の有無が毎年入れ替わるという構造です。2027年度は人文学部英語英米文化学科、社会学部社会学科、国際教養学部の2専攻が編入学・転入学・学士入学試験を実施しません。志望学科が今年度実際に募集しているかを、出願前に必ず最新の募集要項で確認してください。

募集人員はすべて「各若干名」とされ具体的な人数は非公表、志願者数も学科単位で見れば数名規模、合格者0名の学科・年度も複数あるという小規模な試験である点も踏まえておく必要があります。英語外部試験の扱いも学部で大きく異なり、経済学部・国際教養学部は出願資格そのものに関わる一方、人文学部・社会学部には同様の必須要件がありません。

試験内容の面では、経済学部が2027年度から出題形式を変更する予定であること、人文学部は学科によって外国語の選択肢が異なること、国際教養学部だけがCBT方式の2段階選抜であることなど、学部ごとの違いを正確に把握したうえで対策を組み立てる必要があります。公開されている2026年度の過去問からは、資料読解と計算を組み合わせた総合問題(経済学部)、思想的なテーマの小論文と語学問題の組み合わせ(人文学部ヨーロッパ文化学科)、漢字・英語の基礎知識問題と課題文型小論文の組み合わせ(人文学部日本・東アジア文化学科)という、学科ごとに異なる出題の型が確認できました。

武蔵大学の編入学試験は、大手予備校の合格実績データや偏差値ランキングにはほとんど載らない、小規模で情報が少ない試験です。だからこそ、大学が自ら公表している募集要項・入試結果・過去問題という一次情報に立ち返り、志望する学科が今年度実際に募集しているか、自分の英語資格が出願資格を満たしているか、単位認定の見込みが卒業計画に合っているかを、一つずつ自分の目で確認する作業が欠かせません。

本記事の数値は、武蔵大学が公表する2027年度特別入試募集要項(編入学・転入学・学士入学試験を含む)、および2024〜2026年度の入試結果(志願者数・合格者数)に基づいています。制度・日程・募集学科・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず武蔵大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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