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亜細亜大学の編入学試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

亜細亜大学の編入学試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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亜細亜大学の編入学試験は、経営学部経営学科と法学部法律学科が2年次・3年次の両方を実施し、経済学部経済学科と国際関係学部(国際関係学科・多文化コミュニケーション学科)は3年次のみという実施区分になっています。事前情報でよく挙がる社会学部は、2026年度入試(令和8年度)以降、編入学試験の募集対象から外れました。この構造を知らずに志望学部を決めると、そもそも出願できない学部を調べて時間を使うことになります。

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この記事では、亜細亜大学が公表している2027年度(令和9年度)の入学試験要項と、2023年度から2026年度までの4年分の志願・受験・合格者数の実績、さらに公開されている過去問の出題テーマ・出題意図・採点基準をもとに、学部別の受験資格・試験科目・日程・倍率・対策を整理します。あわせて、募集人員が全学部「若干名」で公表されている実態と、実際の受験者数がきわめて少数にとどまる点も、数字をそのまま示したうえで解説します。

目次

亜細亜大学の基本情報

亜細亜大学は東京都武蔵野市に本部を置く私立大学で、経営学部・経済学部・法学部・国際関係学部・社会学部・健康スポーツ科学部の6学部を擁しています。建学の精神に「自助協力」を掲げ、教育理念として「多様な夢に挑戦し、アジアの未来に飛躍する人材を育成する」ことを掲げています。編入学試験の対象となるのは、このうち経営学部・経済学部・法学部・国際関係学部の4学部です。社会学部は前身の都市創造学部時代から編入学試験の対象学部でしたが、後述のとおり2026年度入試から対象外となっています。

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亜細亜大学の「編入学試験」は特別選抜の1つにすぎない

亜細亜大学は入試情報サイトで、学校推薦型選抜・総合型選抜・一般選抜と並んで「特別選抜」という区分を設けています。特別選抜の内訳は、外国人留学生入試・編入学試験・社会人入学試験・帰国生入学試験の4種類です。このうち他大学・短期大学・高等専門学校などに在籍している方や卒業した方が対象になるのが「編入学試験」で、本記事はこれを中心に扱います。

社会人として働きながら出願する場合は、編入学試験ではなく「社会人入学試験」が別に用意されています。受験資格や選抜方法が編入学試験とは異なるため、社会人の方は編入学試験の要項ではなく社会人入学試験の要項を確認してください。同様に、帰国生(海外の学校に在学・卒業した方)は「帰国生入学試験」が対象になります。3つの制度は名称が似ていますが、出願できる制度を取り違えると出願自体が受理されません。

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学部別の実施状況と募集人員【2027年度】

亜細亜大学が公表している2027年度(令和9年度)の編入学試験は、次の5つの学部・学科・年次の組み合わせで実施されます。

学部学科2年次3年次募集人員
経営学部経営学科若干名
法学部法律学科若干名
経済学部経済学科×若干名
国際関係学部国際関係学科×若干名
国際関係学部多文化コミュニケーション学科×若干名

この表から読み取れる重要な点を整理します。

2年次編入を実施しているのは経営学部と法学部だけです。経済学部・国際関係学部(国際関係学科・多文化コミュニケーション学科)は3年次のみの実施なので、短期大学・高等専門学校を卒業して2年次から入りたい場合、志望できる学部は経営学部と法学部の2つに絞られます。

募集人員はすべて「若干名」で、具体的な人数は公表されていません。亜細亜大学は編入学試験の募集人員について学部・学科別の定員を数値で示しておらず、要項にも「若干名」としか記載がありません。募集人員から定員充足のプレッシャーを読み取ることはできない、という前提で以降の倍率データを見る必要があります。

社会学部(現代社会学科)は2026年度入試から編入対象外

亜細亜大学は2023年度・2024年度は「都市創造学部都市創造学科」の3年次編入を、2025年度は学部改組後の「社会学部現代社会学科」の3年次編入を、それぞれ編入学試験の募集対象に含めていました。しかし2026年度(令和8年度)入試の募集要項および2027年度(令和9年度)入試の募集要項を確認したところ、いずれにも社会学部の記載がなく、編入学試験の対象学部から外れています。

大学案内やSNS上の情報だけを見て「経営・経済・法・国際関係・社会の5学部で編入できる」と判断すると、実際には出願できない学部を志望校リストに入れてしまうことになります。社会学部への編入を検討している場合は、この記事執筆時点で募集対象外であることを踏まえ、必ず亜細亜大学の公式サイトで最新の実施学部を確認してください。

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受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる

亜細亜大学の編入学試験は、2年次と3年次で受験資格が明確に分かれています。

受験資格【2年次】(経営学部・法学部のみ)

  • 日本の大学に1年以上在学し、当該大学が卒業の要件に定める単位のうち31単位以上を修得した者および2027年3月修得見込みの者

受験資格【3年次】

次のいずれかの条件を満たす者が対象です。

  • ①日本の大学に2年以上在学し、当該大学が卒業の要件に定める単位のうち62単位以上を修得した者および2027年3月修得見込みの者
  • ②日本の短期大学または日本の高等専門学校を卒業した者および2027年3月までに卒業見込みの者
  • ③日本の専修学校の専門課程(修業年限が2年以上、総授業時数が1,700時間以上または62単位以上であるものに限る)を修了した者および2027年3月までに修了見込みの者(大学入学資格を有する者に限る)
  • ④日本の高等学校等の専攻科の課程(修業年限が2年以上であることその他の文部科学大臣の定める基準を満たすものに限る)を修了した者および2027年3月までに修了見込みの者(大学入学資格を有する者に限る)

ここで注意したいのは、短期大学卒業・高等専門学校卒業・専修学校修了・高校専攻科修了という条件は、いずれも3年次にしか使えないという点です。2年次の受験資格は「大学に1年以上在学し31単位以上修得」の1パターンしかありません。したがって、短大や高専を卒業見込みで2年次からの編入を希望しても、亜細亜大学の一般的な編入学試験ではその出願資格に当てはまりません。2年次を狙う場合は、現在大学に在学していることが前提になります。

また、専修学校の専門課程・高等学校専攻科から出願する場合は、大学入学資格を有していることが条件に含まれます。自分の在籍する課程がこの基準を満たすかどうかは、出願前に学校の事務局へ確認しておくと安全です。

4つの条件のうち②〜④はいずれも「卒業(修了)した者」だけでなく「2027年3月までに卒業(修了)見込みの者」も含みます。現在最終学年に在籍していて、卒業(修了)が確定していない段階でも出願自体は可能です。ただし出願時には見込みであることを証明する卒業(修了)見込み証明書の提出が必要になるため、単位の修得状況が要件をぎりぎり満たすかどうか微妙な場合は、在籍校の教務担当に早めに確認しておくことをおすすめします。

また、大学を卒業年次以外の学年で在学中の者や、すでに退学した者も出願資格を証明する書類の区分に含まれています。この場合は在籍学年が分かる在学証明書等・成績証明書に加えて、在学中であれば履修証明書または単位修得見込み科目記入票(本学所定用紙)の提出が求められます。3年次の受験資格である「大学に2年以上在学し62単位以上を修得」を満たしていれば、卒業を待たずに在学中・退学後のいずれの状態でも出願を検討できるということです。

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試験科目|学部で「小論文」か「専門基礎」かが分かれる

亜細亜大学の編入学試験は、すべての学部で(1)英語(2)小論文または専門基礎(3)面接の3点による総合評価です。年次による科目の違いはなく、2年次と3年次で試験の型式自体は共通しています。

学部・学科年次英語専門科目面接
経営学部 経営学科2年次・3年次外部試験スコアのみ小論文
経済学部 経済学科3年次外部試験スコアのみ小論文
法学部 法律学科2年次・3年次外部試験スコアのみ専門基礎
国際関係学部 国際関係学科3年次外部試験スコアのみ小論文
国際関係学部 多文化コミュニケーション学科3年次外部試験スコアのみ小論文

試験時間は、集合9:15、小論文・専門基礎が9:30〜10:30の60分、面接が10:45〜という共通の時間割です(2027年度要項に基づく)。学部によって試験時間が伸び縮みすることはありません。

法学部だけが「専門基礎」、他学部は「小論文」

亜細亜大学の編入学試験でもっとも重要な分岐は、法学部だけが「専門基礎」という独自の科目名で出題される点です。実際の2026年度入試では、法学部2年次で「法治主義と法の支配の異同」、3年次で「刑法改正(拘禁刑一本化)の趣旨・目的」という、法学・政治学の基礎知識と論理的な説明力を問う出題でした。名称が「専門基礎」であっても、実質的には法律論述(専門論文)に近い内容です。

経営学部・経済学部・国際関係学部(両学科)は「小論文」という科目名で、経済時事・企業経営・国際関係の話題を素材にした論述試験です。同じ「編入学試験」でも、法学部を志望するかどうかで対策の中身がまったく変わります。

英語は「外部試験のスコアのみ」で、当日の筆記試験は行われない

亜細亜大学の編入学試験を理解するうえで、実務上もっとも影響が大きいのがこの点です。要項には、英語の判定について次のように明記されています。

「英語は本学の指定する①〜⑦の外部試験(4技能)の成績を利用する」

対象となる外部試験は次の7種類です。

  • ①ケンブリッジ英語検定
  • ②実用英語技能検定(英検)
  • ③GTEC
  • ④IELTS
  • ⑤TEAP
  • ⑥TOEFL iBT
  • ⑦TOEIC L&R および TOEIC S&W

対象とする外部試験は、2026年4月以降に受験したもの、かつ、出願期間にオフィシャルスコア(原本)の提出が間に合うもので、4技能を測る試験に限られます。つまり、亜細亜大学の編入学試験には法学部を含めて全学部・全学科に英語の筆記試験そのものがありません。試験当日に問われるのは小論文(または専門基礎)と面接だけで、英語の得点は出願時点ですでに確定しています。

これが意味するのは、試験直前に英語を伸ばしても得点には反映されないということです。対策の順番は次のようになります。

  1. 出願期間(2026年9月21日〜9月30日)に間に合うよう、逆算して外部試験のスコアを先に確定させる
  2. スコアが固まったら、残りの時間をすべて小論文・専門基礎と面接の対策に振る

4技能を測る試験のオフィシャルスコア(原本)に限られる点にも注意してください。スピーキング・ライティングを含まない試験のスコアは対象外です。

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出願書類と出願にあたっての注意点

亜細亜大学はネット出願を導入しており、出願はインターネットでの出願登録・入学検定料の納入・出願書類の郵送の3つがそろって完了します。窓口受付は行っていないため、書類は簡易書留・速達郵便での郵送が必須です。

出願者全員が提出する書類

書類内容
ネット出願確認票ネット出願登録後に印刷したもの
編入学試験身上調書(本学所定用紙・全2枚)本人自筆で作成
英語外部試験オフィシャルスコア(原本)2026年4月以降に受験し、4技能を測る試験のものに限る

出願資格を証明する書類は在籍先によって異なる

出願資格を証明する書類は、現在の在籍先(大学・短期大学・高等専門学校・専修学校)と、卒業(修了)済みか卒業(修了)見込みかによって組み合わせが変わります。2027年度要項に基づく組み合わせは次のとおりです。

在籍先・状況卒業(修了)証明書卒業(修了)見込証明書在学証明書等編入学出願資格証明書成績証明書履修証明書等
大学:卒業(修了)した者
大学:2027年3月卒業(修了)見込みの者
大学:卒業年次以外に在学中の者・退学した者○(在籍学年が分かるもの)○(1年次在学者は不要)○(在学中の者のみ)
短期大学・高等専門学校:卒業(修了)した者
短期大学・高等専門学校:2027年3月卒業(修了)見込みの者
専修学校・高等学校専攻科:修了した者
専修学校・高等学校専攻科:2027年3月修了見込みの者

編入学出願資格証明書は専修学校・高等学校専攻科の出願者専用の本学所定用紙で、履修証明書等は現在履修中の科目や単位数が確認できるものが必要です。該当する証明書が発行されない場合は、巻末の「単位修得見込み科目記入票」(本学所定用紙)で代替できます。証明書はいずれも出願時から3か月以内に発行され、厳封されたものを提出する必要があります。

証明書に記載された氏名が婚姻等の理由で現在の氏名と異なる場合は、同一人物であることを証明する公的な書類(戸籍抄本等)の添付が必要です。

出願・受験についての注意事項

亜細亜大学は出願・受験にあたって、次のような注意事項を明示しています。

  • 出願が完了した後の学部・学科の変更は認められません
  • 入学検定料を納入しなかったり、出願手続に不備がある場合は受験できなくなることがあります
  • 一旦受理した出願書類および入学検定料は、原則として返還されません(検定料を納入したが出願書類を提出しなかった場合など、一部例外を除く)
  • 受験票はオンラインで発行されます
  • 病気や障がい等により受験上の配慮を希望する場合は、出願期間開始日の1か月前までにアドミッションセンターへ申請する必要があります

とくに「出願完了後の学部変更ができない」という点は重要です。経営学部・法学部のように2年次・3年次の両方を実施している学部であっても、出願後に「やはり別の学部にしたい」という変更はできません。志望学部・年次は出願前に確定させてください。

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日程・スケジュール【2027年度】

亜細亜大学が公表している2027年度の編入学試験の日程は次のとおりです。

項目内容
出願期間2026年9月21日(月)〜9月30日(水)※出願書類の郵送は締切日消印有効
入学検定料32,000円
試験日2026年10月18日(日)
試験会場本学(武蔵野キャンパス)
試験時間割集合9:15 → 小論文・専門基礎 9:30〜10:30(60分) → 面接 10:45〜
合格発表2026年10月26日(月)
入学手続(第1次)2026年10月26日(月)〜11月9日(月):入学金の納入・入学手続書類の郵送
入学手続(第2次)2027年1月18日(月)〜1月25日(月):入学金を除く納入金の納入

出願期間は9月21日から9月30日までの10日間です。この期間内に、英語外部試験のオフィシャルスコア原本を含む全出願書類を簡易書留・速達郵便で郵送する必要があります。窓口受付は行われません。出願はネット出願登録・入学検定料の納入・出願書類の郵送の3点がそろって完了となるため、どれか1つでも欠けると受験できなくなります。

入学手続は2段階に分かれており、10月の合格発表直後に入学金の納入と手続書類の提出、年明けの1月に残りの納入金を支払う流れです。11月の第1次手続を逃すと、原則として入学の権利を失うため注意してください。

試験当日の流れを整理すると、9:15に集合し、9:30から10:30までの60分間で小論文(または法学部は専門基礎)を受け、10:45から面接という順序になります。集合から面接終了までは午前中で完結する日程です。小論文・専門基礎と面接の間に15分の休憩がある計算になるため、面接では直前に書いた小論文・専門基礎の内容について問われる可能性を想定し、自分がどのような論点を選び、どう答えたかを直後に振り返っておくと、面接での受け答えに一貫性を持たせやすくなります。

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倍率・実績【2023年度〜2026年度の4年分】

ここからが、亜細亜大学の編入を考えるうえでもっとも重要かつ、正直に向き合う必要があるパートです。亜細亜大学は編入学試験の学部・学科・年次別の志願者数・受験者数・合格者数を毎年公表しています。2023年度(令和5年度)から2026年度(令和8年度)までの4年分を、大学公表の「入試結果」PDFから集計しました。

学部・学科・年次2023年度2024年度2025年度2026年度
経営学部経営学科 2年次志願1・受験1・合格1志願0志願0志願1・受験1・合格1
経営学部経営学科 3年次志願1・受験1・合格0志願0志願0志願1・受験1・合格1
経済学部経済学科 3年次志願0志願0志願0志願1・受験1・合格0
法学部法律学科 2年次志願0志願0志願1・受験1・合格1志願1・受験1・合格1
法学部法律学科 3年次志願0志願0志願0志願0
国際関係学部国際関係学科 3年次志願2・受験2・合格2志願0志願1・受験1・合格0志願1・受験1・合格1
国際関係学部多文化コミュニケーション学科 3年次志願1・受験1・合格1志願2・受験2・合格2志願0志願0

※出典:亜細亜大学「令和5(2023)年度入試結果」「令和6(2024)年度入試 特別選抜結果」「令和7(2025)年度入試 特別選抜結果」「令和8(2026)年度入試 特別選抜(11/25現在)」。倍率は大学の定義(受験者÷合格者)に基づきます。

この表を見て最初に確認してほしいのは、亜細亜大学の編入学試験は、全学部・全年次を合計しても年間の志願者が数名程度という規模だということです。4年間の合計で見ても、志願者の合計は十数名にとどまります。法学部3年次にいたっては、2023年度から2026年度まで4年連続で志願者が0名です。

この規模感は、大学案内やSEO記事でよく見る「倍率◯倍」という数字が実質的な意味を持たない水準だということを意味します。1名の合否がそのまま倍率を1.0倍にも0倍(合格者なし)にも変えてしまうため、年度による倍率の上下に傾向を読み取ろうとするのは適切ではありません。むしろ重要なのは次の2点です。

1点目は、出願すれば受験でき、受験すれば一定割合で合格しているという実態です。4年分のデータのうち、志願者が1名以上いた12件のうち9件で合格者が出ています(合格者0名だったのは経営学部経営学科3年次〈2023年度〉・経済学部経済学科3年次〈2026年度〉・国際関係学部国際関係学科3年次〈2025年度〉の3件)。これは「募集人員が若干名=狭き門」という一般的なイメージとは異なり、出願資格を満たし、小論文・専門基礎と面接の対策ができていれば、決して手が届かない試験ではないことを示しています。

2点目は、学部によって出願そのものが少ないという事実です。法学部3年次のように4年間0名の学部・年次がある一方、国際関係学部(国際関係学科・多文化コミュニケーション学科)は毎年どちらかの学科に1〜2名の出願が継続しています。志望する学部・年次に実際にどれだけの出願実績があるかは、対策に時間を割く前に必ず確認しておくべき情報です。

参考までに、同じ特別選抜の中でも外国人留学生入試は規模がまったく異なります。2026年度(11/25現在)の外国人留学生入試A方式だけを見ても、経営学部経営学科は志願99名・受験76名・合格20名、都市創造学部の後継にあたる社会学部現代社会学科も志願7名という規模です。編入学試験の志願者が全学部合計で年間数名にとどまるのに対し、外国人留学生入試は同じ経営学部だけで2桁後半の志願者が集まっています。同じ大学・同じ学部でも、どの入試制度を見ているかによって規模の桁が変わる点は誤解しやすいので注意してください。

学部・学科別の4年間累計

2023年度から2026年度までの4年間を学部・学科・年次ごとに合計すると、次のようになります(志願・受験・合格の順)。

  • 経営学部経営学科2年次:志願2・受験2・合格2
  • 経営学部経営学科3年次:志願2・受験2・合格1
  • 経済学部経済学科3年次:志願1・受験1・合格0
  • 法学部法律学科2年次:志願2・受験2・合格2
  • 法学部法律学科3年次:志願0・受験0・合格0
  • 国際関係学部国際関係学科3年次:志願4・受験4・合格3
  • 国際関係学部多文化コミュニケーション学科3年次:志願3・受験3・合格3

4年間の合計で見ても、もっとも出願実績が多い国際関係学部国際関係学科3年次でようやく4名です。この規模感を踏まえると、「今年は倍率が低かったから狙い目」「去年は高かったから難化した」というような年度単位の傾向分析は成立しません。母数が1〜4名の世界では、1名の応募行動の違いがそのまま倍率を大きく動かすためです。対策としては、倍率の増減を気にするよりも、出願資格を満たしているか、公開されている出題意図・採点基準に沿った答案が書けるかという、自分でコントロールできる要素に集中するのが現実的です。

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学部ごとに、何から手をつけるべきか

経営学部経営学科|経済時事への感度がそのまま得点になる

過去3年分の小論文は、貿易・関税政策(2026年度)、企業の国際展開の理由(2025年度)、企業間・企業消費者間・消費者間取引の類型(2024年度)と、いずれもニュースで報じられる経済トピックを土台にした出題です。特定の教科書知識よりも、日頃どれだけ経済・経営ニュースに接して自分の言葉で説明できるかが問われます。新聞・経済ニュースを継続的に読み、時事的な出来事を「メリット・デメリット」「原因・結果」のフレームで説明する練習をしておくと対応しやすくなります。

2026年度の採点基準(3年次)では「輸出の減少・現地産業の拡大・景気悪化・円安ドル高・株価下落などの項目からどれか1つを選択できているか(30点)」「その内容を詳しく説明できているか(70点)」という2段階の配点が公開されています。これは、経営学部の小論文が「幅広く浅く書く」よりも「1つの論点を選んで深く掘り下げる」書き方を評価する試験であることを示しています。時事ニュースに接するときも、複数の論点を並べるだけでなく、1つを選んで因果関係まで説明する練習をしておくと、この採点基準にそのまま対応できます。

経済学部経済学科|統計学的な思考力が問われる

2026年度の出題は、保育料無償化政策の効果測定という、実証分析の考え方を問う内容でした。大学は「計量経済学での因果推論の知識は求めていない」としつつ、「大学初年次程度の統計学の知識を用いた回答が望ましい」とも明記しています。円安・ドル高の経済効果(2024年度)、赤字企業の操業継続の是非(2025年度)と合わせて見ると、単なる時事知識ではなく、経済学的な考え方の型(比較、因果、トレードオフ)を使って自分の意見を組み立てる力が一貫して問われています。

経済学部は志願者数自体が4年間で1名(2026年度、合格者0名)ときわめて少なく、統計的な傾向を語れるほどのデータはありません。だからこそ、公開されている出題意図の「求めていないもの」(因果推論の専門知識)と「求めているもの」(初年次レベルの統計的思考、実証的な工夫の提示)の線引きを正確に理解しておくことが、数少ない手がかりになります。ミクロ経済学・マクロ経済学の入門書で需要と供給、損益分岐点、政策効果の考え方を一通り押さえておくと安心です。

法学部法律学科|「専門基礎」は法学・政治学の基礎理解を問う論述

法学部は科目名こそ「専門基礎」ですが、実質的には法学・政治学の基礎知識を使った論述試験です。2026年度は2年次で「法治主義と法の支配の異同」、3年次で「拘禁刑一本化の趣旨・目的」が出題されました。2年次では「法」そのものの意義・役割(2025年度)、大日本帝国憲法と日本国憲法の人権保障の比較(2024年度)といった、法の基礎概念を問う出題が続いています。3年次では「法」と「道徳」の違い(2024年度)、判例・学説による類推適用の理解(2025年度)と、より発展的な論点が問われる傾向があります。基本書レベルの法学入門・憲法の知識を土台に、時事的な法改正のニュース(今回であれば刑法改正など)を押さえておくことが有効です。

2026年度2年次の出題意図では「形式的・手続的理解に重点が置かれるのが(法治主義)であり、法の内容自体が民主主義や人権保障を含んだ良い統治を体現しなければならないとする実質的理解に重点を置かれるのが(法の支配)」という模範的な整理が公開されており、「上記の理解が概ねできていれば、合格の水準を満たしている」とも明記されています。法学入門の教科書に出てくる対概念(法治主義と法の支配、法と道徳、自然法と実定法など)を、定義だけでなく「どちらに重点が置かれるか」という比較の軸で説明できるようにしておくと、この学部の出題形式に強くなります。

国際関係学部(国際関係学科・多文化コミュニケーション学科)|国際時事とテーマ選択型の論述

3年間の出題を通じて、難民・移民労働者問題(2025年度)、ソーシャルメディアと情報の受発信(2026年度)、自分自身の「決断」の経験を振り返る作文(2024年度)と、出題の型が年度によって変わっています。2025年度はテーマを2つから選ぶ選択制、2024年度は自己の経験を扱う作文形式でした。国際関係の時事知識だけでなく、自分の経験を論理的に振り返って説明する力も問われるため、幅広い形式に対応できる準備をしておく必要があります。

2026年度の採点基準は「①自身の関心を具体的な事例から明快に論じているか」「②視野の広さや論理的思考力が読み取れるか」「③情報の発信者・受信者双方の視点が盛り込まれているか」の3点で、100点満点中70点が合格水準、潜在的な可能性がある場合は65点まで考慮するとされています。抽象的な意見表明だけで終わらせず、必ず「具体的な事例」を1つ以上入れること、立場が異なる視点(発信者・受信者、当事国・第三国など)を両方盛り込むことが、採点基準に直接対応する書き方です。日頃から国際ニュースを、複数の立場から見たらどう違って見えるかという視点で読む習慣をつけておくと効果的です。

過去問はどこで手に入るか

亜細亜大学は入試情報サイトの「過去の入試問題・解答、出題の意図」ページで、編入学試験を含む各入試の過去問題を公開しています。2026年度(令和8年度)実施分については試験問題そのものに加えて「出題の意図、解答ポイント」という配点・採点基準を含む資料が公開されており、2025年度・2024年度分は「入試問題集」として問題のみが公開されています。編入学試験の過去問は、外国人留学生入試と同じ資料の中に「編入学試験【小論文・専門基礎】」として収録されています。

ただし大学は「著作権上の関係により、一部の試験問題等の掲載を見合わせております」と注記しており、すべての年度・学部の問題が揃っているとは限りません。

公開されている過去問から読み取れる出題テーマ【2024〜2026年度】

ここが、亜細亜大学の編入対策でもっとも価値のある情報です。2026年度(令和8年度)実施分については、大学が「出題の意図、解答ポイント」として採点基準まで公開しています。3年分のテーマを学部・学科別に整理します。

経営学部経営学科(2年次)

  • 2026年度:国家が輸入品に関税を設定する際の、その国にとってのメリット・デメリットをそれぞれ説明する出題。大学が公開した配点は、メリット50点・デメリット50点です。出題意図として「本年の世界経済・日本経済の最大のトピックの1つである『トランプ関税』について、ニュース等で少しでも触れていて、考えたことがあるか、またそれにより、経済・社会の動向に関心があるかを確認する問題」と説明されています。
  • 2025年度:企業が国境を越えて海外でも活動する理由を説明する出題。
  • 2024年度:ビジネスにおける企業間・企業消費者間・消費者間の取引について、それぞれの特徴と具体例を説明する出題。

経営学部経営学科(3年次)

  • 2026年度:「トランプ関税」が日本に与える影響を説明する出題。大学が公開した採点基準は「輸出の減少による企業業績の悪化、現地産業の拡大、景気悪化、円安ドル高の進展、株価の下落などの項目からどれか1つを選択できているか(30点)」「その内容を詳しく説明できているか(70点)」の2段階です。
  • 2025年度:企業における人的資源管理の活動について説明する出題。
  • 2024年度:企業の社会的責任(CSR)について、具体例を挙げてその重要性を説明する出題。

経済学部経済学科(3年次)

  • 2026年度:保育料無償化後に平均テスト点が下がった事例を題材に、「能力低下」と結論づけることの問題点を指摘し、無償化の効果を正しく測る方法を提案する出題。大学は「計量経済学での因果推論の知識は求めておらず、実証的で伝達可能・比較可能な工夫を提示できれば及第点」「大学初年次程度の統計学の知識を用いた回答が望ましい」としています。
  • 2025年度:赤字になった場合、生産者は操業を停止すべきかを問う出題。
  • 2024年度:外国為替市場での円安・ドル高の進行が日本経済に与える影響について、メリット・デメリットを比較したうえで自分の考えを述べる出題。

法学部法律学科(2年次・専門基礎)

  • 2026年度:「法治主義」と「法の支配」の意義とその異同を論じる出題。大学は出題意図として、形式的・手続的理解に重点を置く「法治主義」と、実質的理解に重点を置く「法の支配」の違いを踏まえた基本的理解を問うものとし、「上記の理解が概ねできていれば、合格の水準を満たしているものとする」と明記しています。
  • 2025年度:社会における「法」の意義(法はどのような役割を果たしているか、法はなぜ必要かなど)について論じる出題。
  • 2024年度:大日本帝国憲法と日本国憲法の条文を対比させ、日本国憲法における人権保障の特徴について論じる出題。

法学部法律学科(3年次・専門基礎)

  • 2026年度:2025年6月の刑法改正により懲役刑と禁錮刑の区別が廃止され「拘禁刑」に一本化された経緯について、制度改正の趣旨・目的を説明する出題。
  • 2025年度:判例または学説により「類推適用」が認められている条文を1つ挙げ、本来適用される事実関係と類推適用が認められている事実関係の違いを明らかにしながら論じる出題。
  • 2024年度:「法」と「道徳」の違いについて論じる出題。

国際関係学部(国際関係学科・多文化コミュニケーション学科、3年次)

  • 2026年度:国際関係または多文化共生に関する最近の出来事を事例に、情報の発信者・受信者双方の視点からソーシャルメディアのあり方について論じる出題。大学が公開した採点基準は「①自身の関心を具体的な事例から明快に論じているか」「②視野の広さや論理的思考力が読み取れるか」「③情報の発信者・受信者双方の視点が盛り込まれているか」の3点で、100点満点中70点を合格水準とし、潜在的な可能性がある場合は65点まで考慮するとされています。
  • 2025年度:「難民をめぐる問題」「移民労働者をめぐる問題」のいずれかのテーマを選び、①原因②現状③国際社会・日本の取り組みについて述べる出題。
  • 2024年度:これまでの自分が行った大きな「決断」に関するエピソードを1つ取り上げ、判断・結果に至るまでの経緯を振り返る出題。

過去問から導ける学習の順番

3年分のテーマを俯瞰すると、亜細亜大学の編入対策は次の順番で進めるのが合理的です。

  1. 志望学部・学科の過去問を3年分そろえて読み、出題の型(時事型/自己エピソード型/テーマ選択型)を把握する
  2. 2026年度分は出題意図・採点基準まで公開されているので、自分の答案がどの配点項目を満たしているか照合する
  3. 経営・経済学部は日頃から経済・経営ニュースに触れ、メリット・デメリットや原因・結果を整理して説明する練習をする
  4. 法学部は基本書レベルの法学入門・憲法の知識に加え、時事的な法改正のニュースを押さえておく
  5. 国際関係学部は時事知識と自己エピソードの両方に対応できるよう、幅広い形式で論述する練習をしておく

なお本節で扱った出題テーマ・出題意図・採点のポイントは、いずれも亜細亜大学が公開している2024年度・2025年度・2026年度の過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。また、著作権保護の観点から、本記事では問題文そのものの引用を避け、大学が公開した出題意図・採点基準の範囲で要約しています。

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単位認定と修業年限も確認しておく

亜細亜大学の入学試験要項には「注意事項」として次の一文があります。

「認定単位数によって2年次編入生は3か年、3年次編入生は2か年で卒業できないことがあります。」

編入前に取得した単位のうち、亜細亜大学でどこまで認定されるかによって、編入後に履修すべき単位数が変わります。とくに前籍校での専門分野と亜細亜大学の志望学部の分野が離れている場合、専門科目が単位として認定されにくくなる可能性があります。標準的な卒業年限(2年次編入なら3年、3年次編入なら2年)で卒業できるとは限らない点を、出願前に理解しておいてください。

なお、受験時に病気や障がい等の配慮を希望する場合の「受験上の配慮申請」と、入学後の授業や宿泊型新入生研修などで配慮を希望する場合の「修学支援配慮申請」は、亜細亜大学では別の手続きとして扱われています。受験上の配慮は出願期間開始日の1か月前までにアドミッションセンターへ、入学後の修学支援は学生センター障がい学生修学支援室へ、それぞれ別途申請する必要があります。どちらも合否判定そのものには影響しないとされていますが、申請期限が異なるため、必要な場合は早めに公式サイトで手続きを確認してください。

併願をどう組むか

亜細亜大学の編入学試験は2026年10月18日の1日のみ実施されます。しかも試験時間割は「経営学部経営学科・経済学部・国際関係学部」グループと「法学部」グループのいずれも集合9:15・試験9:30〜10:30・面接10:45〜という同一の時間帯です。つまり亜細亜大学の編入学試験は、学内で複数学部・複数学科を併願することができません。出願が完了した後の学部・学科変更も認められていないため、経営学部と法学部のどちらを受けるか、あるいは経済学部・国際関係学部のどちらを受けるかは、出願前に1つに絞る必要があります。

他大学との併願を検討する場合は、2026年10月18日と試験日が重ならない大学を選ぶ必要があります。亜細亜大学は全学部で英語の判定を外部試験のスコアのみで行うため、他大学の編入学試験でも同じ外部試験のスコアが使える大学を組み合わせれば、英語対策を1本化できます。関東圏で3年次編入を実施している私立大学については、関東の有名私立大学で3年次編入できる大学一覧!【文系編】で整理しています。併願先の候補を洗い出す際に参照してください。

なお、亜細亜大学は経営系の大学院として大学院アジア・国際経営戦略研究科(MBA)で冬入試を実施しています。学部からの編入ではなく大学院からの進学を検討している場合は、亜細亜大学大学院アジア・国際経営戦略研究科(MBA)「冬入試」の傾向と対策もあわせて参考にしてください。

よくある質問

亜細亜大学の編入は難しいですか。

「◯倍だから難しい・易しい」と単純に評価できる規模ではありません。2023年度から2026年度までの4年間で、編入学試験の志願者数は全学部・全年次を合計しても年間数名程度にとどまります。志願者がいた年度・学部・年次の多くで合格者が出ている一方、法学部3年次のように4年連続で志願者が0名の学部・年次もあります。難易度というより、まず「その学部・年次に実際に出願者がいるか」を確認することが重要です。

亜細亜大学の編入の倍率はどれくらいですか。

大学が公表している倍率の定義は「受験者÷合格者」です。2023年度〜2026年度の実績では、志願者が1名以上いた学部・年次のうち大半で倍率1.0倍(受験者全員が合格)となっており、複数名が競合して不合格者が出るケースはまれです。ただし年度によって志願者数自体が0名の学部・年次も多いため、詳しい内訳は本文の表を参照してください。

社会学部(現代社会学科)に編入できますか。

2026年度(令和8年度)入試および2027年度(令和9年度)入試の募集要項には社会学部の記載がなく、編入学試験の募集対象から外れています。2025年度(令和7年度)までは学部改組前の都市創造学部・改組後の社会学部として編入学試験の対象に含まれていましたが、直近2年は対象外です。志望する場合は、亜細亜大学の公式サイトで最新の実施学部を必ず確認してください。

2年次と3年次のどちらを受けるべきですか。

まず、2年次編入を実施しているのは経営学部と法学部のみです。経済学部・国際関係学部(両学科)は3年次のみの実施なので、そもそも2年次という選択肢がありません。経営学部・法学部を短期大学・高等専門学校卒業見込みで受ける場合、2年次の受験資格には短大・高専卒が含まれていないため、実質的に3年次を選ぶことになります。

英語の勉強はどれくらい必要ですか。

亜細亜大学の編入学試験は、法学部を含むすべての学部で英語の筆記試験が行われず、指定された7種類の外部試験(4技能)のオフィシャルスコアのみで判定されます。対象は2026年4月以降に受験したスコアで、出願期間内に提出が間に合うものに限られます。試験当日に英語の得点を伸ばすことはできないため、出願までにスコアを確定させることが対策の前提になります。

面接は必須ですか。

すべての学部・学科・年次で面接が実施されます。試験時間割は、小論文または専門基礎(60分)に続けて面接という順番で、同日に行われます。

過去問はどこで手に入りますか。

亜細亜大学の入試情報サイト「過去の入試問題・解答、出題の意図」ページで公開されています。2026年度(令和8年度)分は出題の意図・採点基準を含む資料もあわせて公開されていますが、著作権の関係で一部の問題は掲載が見合わせられています。

高等専門学校や専門学校からの出願はできますか。

3年次であれば可能です。3年次の受験資格には、短期大学卒業・高等専門学校卒業・専修学校専門課程修了(修業年限2年以上かつ総授業時数1,700時間以上または62単位以上)・高等学校専攻科修了(修業年限2年以上等)が含まれています。ただし2年次の受験資格にはこれらは含まれておらず、2年次を受けられるのは大学に1年以上在学し31単位以上修得した人に限られます。

入学検定料はいくらですか。

2027年度(令和9年度)入試の入学検定料は32,000円です。

編入すると2年間(または3年間)で卒業できますか。

亜細亜大学は入学試験要項の注意事項で「認定単位数によって2年次編入生は3か年、3年次編入生は2か年で卒業できないことがあります」と明記しています。前籍校での修得単位がどこまで認定されるかによって在学期間が延びる可能性があるため、出願前に単位認定の見込みを確認しておくことが望まれます。

外国人留学生入試との違いは何ですか。

どちらも特別選抜に含まれますが、対象者と規模が異なります。編入学試験は他大学・短期大学・高等専門学校等の在籍者・卒業者が対象で、2023年度〜2026年度の志願者は全学部合計でも年間数名です。一方、外国人留学生入試は外国人留学生を対象とした入試で、2026年度(11/25現在)は経営学部経営学科A方式だけで志願99名・受験76名・合格20名と、編入学試験とは規模の桁が異なります。

出願時に提出する証明書はどこで発行してもらえばよいですか。

現在の在籍先(大学・短期大学・高等専門学校・専修学校)で発行される卒業(修了)証明書・卒業(修了)見込み証明書・在学証明書・成績証明書等が基本になります。出願時から3か月以内に発行された、厳封済みのものを提出する必要があります。証明書の様式や必要書類の組み合わせは在籍先の種類によって異なるため、出願前に要項の該当表で自分のケースを確認してください。

経営学部と法学部の両方に出願できますか。

できません。亜細亜大学の編入学試験は2026年10月18日の1日だけの実施で、経営学部・経済学部・国際関係学部のグループと法学部のグループはいずれも集合9:15・試験9:30〜10:30・面接10:45〜という同一の時間割です。出願完了後の学部・学科変更も認められていないため、出願前にどちらか1つの学部・学科に志望を絞る必要があります。

小論文と専門基礎はどう違うのですか。

経営学部・経済学部・国際関係学部(両学科)は「小論文」という科目名で、経済・経営・国際関係にまつわる時事的なテーマについて自分の考えを論じる形式です。法学部だけは「専門基礎」という科目名になっており、法学・政治学の基礎概念(法治主義と法の支配、法と道徳の違いなど)についての理解を論述させる内容です。どちらも試験時間は60分で、面接がその後に続く点は共通しています。

社会人や大学を卒業していない人でも受けられますか。

現在大学・短期大学・高等専門学校・専修学校等に在籍している、または卒業(修了)した方は「編入学試験」の対象です。一方、すでに社会人として働いている方向けには「社会人入学試験」という別の制度が用意されており、受験資格・選抜方法は編入学試験とは異なります。どちらに該当するか迷う場合は、出願前に亜細亜大学アドミッションセンター(TEL 0422-36-3273)に問い合わせることをおすすめします。

まとめ

亜細亜大学の編入学試験は、経営学部経営学科と法学部法律学科が2年次・3年次を実施し、経済学部経済学科と国際関係学部(国際関係学科・多文化コミュニケーション学科)は3年次のみという構成です。事前情報で名前が挙がりやすい社会学部は、2026年度入試以降、編入学試験の対象から外れています。志望学部を決める前に、まずこの実施区分を公式サイトで確認してください。

英語はすべての学部で外部試験のスコアのみによる判定で、当日の筆記試験はありません。出願までに英語外部試験のスコアを確定させ、残りの期間を小論文(または法学部の専門基礎)と面接の対策にあてる、という準備の順序が全学部に共通します。

倍率については、2023年度から2026年度までの4年間で、全学部・全年次を合計しても志願者が年間数名程度という規模にとどまります。「倍率◯倍だから狙い目」あるいは「難関」という単純な評価はできませんが、志願者がいた場合の多くで合格者が出ている実態も事実です。募集人員が「若干名」としか公表されていない以上、まずは公開されている志願・受験・合格の実数を確認したうえで、出願を検討することをおすすめします。

過去問については、2024年度から2026年度までの3年分で出題テーマが公開されており、2026年度分は出題意図・採点基準まで確認できます。経営・経済学部は経済時事、法学部は法学・政治学の基礎概念、国際関係学部は国際時事と自己エピソードという、学部ごとに異なる出題の型を踏まえて対策を進めてください。

最後に、実務上の注意点として、亜細亜大学の編入学試験は学内での併願(複数学部・複数学科への同時出願)ができません。試験がすべて同一日・同一時間割で実施されるためです。経営学部と法学部のどちらを受けるか、経済学部と国際関係学部のどちらを受けるかは、出願前に決めておく必要があります。志望学部を1つに絞り込んだうえで、その学部の過去問と出題意図を繰り返し読み込み、公開されている採点基準に沿った答案を書く練習を重ねてください。

本記事の数値は亜細亜大学が公表する2027年度(令和9年度)入学試験要項および2023年度〜2026年度の入試結果(志願・受験・合格者数)に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず亜細亜大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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