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九州産業大学の編入学試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策

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九州産業大学の編入学試験は、法政大学のように学部ごとに「2年次のみ」「3年次のみ」と実施年次が分かれているわけではありません。9学部すべてで同じ「編入学選抜」という1つの試験制度が実施され、編入年次は出願者が選ぶのではなく「原則3年次、ただし出身校での修得単位の内容により大学側が2年次を指示することがある」という運用になっています。この構造を知らないまま「2年次で出願したい」と考えても、最終的な年次は単位読替えの結果で決まります。

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この記事では、九州産業大学が公表している令和8年度(2026年度入学)の編入学選抜要項と、令和4〜7年度(2022〜2025年度入試)の4年分の志願・受験・合格者数の実績をもとに、学部別の募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率を整理します。過去問については大学が公式に公開しておらず、この点は正直にお伝えしたうえで、その代わりに4年分の学科別実績という他ではまとまっていないデータを軸に解説します。

九州産業大学は国際文化学部・人間科学部・経済学部・商学部・地域共創学部・理工学部・生命科学部・建築都市工学部・芸術学部の9学部で構成され、このすべてで編入学選抜が実施されています。学部の数だけを見ると選択肢は広いように見えますが、実際に出願者・合格者が継続的に出ている学科と、4年間ほとんど動きのない学科がはっきり分かれているのが、この記事で最も伝えたいポイントです。

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目次

九州産業大学の編入学選抜には4つの区分がある

九州産業大学が「編入学選抜」と呼んでいる試験には、性格の異なる4つの区分があります。自分がどれに該当するのかを最初に確認してください。

推薦編入学選抜

出身学校の学長・学校長が学業成績・人物ともに優秀と認めて推薦する方を対象とする制度です。全9学部が対象です。出願には「合格した場合、必ず入学する」という確約が条件に含まれています。

造形短期大学部学長推薦編入学選抜

造形短期大学部は九州産業大学に併設される2年制の短期大学部で、美術・デザイン系の専門課程を持っています。この造形短期大学部の卒業見込者だけを対象とする専用制度が「学長推薦編入学選抜」です。芸術学部のみで実施され、他学部にはありません。2年次前期までのGPAが原則2.7以上であることなど、推薦編入学選抜とは異なる独自の基準が設定されています。造形短期大学部から同じ大学の芸術学部へ内部進学に近い形で編入するルートと捉えると分かりやすい制度です。

一般編入学選抜

学校長の推薦を必要としない、一般の編入学試験です。全9学部が対象で、大学卒業者・大学2年次以上修了者(62単位以上修得)・短期大学卒業者・高等専門学校卒業者などが出願できます。本記事で中心的に扱うのはこの制度です。

社会人編入学選抜

入学年度の4月1日時点で満23歳以上であることが条件に加わる制度です。単位要件などの出願資格は一般編入学選抜と共通で、年齢条件だけが上乗せされています。全9学部が対象です。

4区分とも試験地は福岡(九州産業大学)のみで、遠隔地からの受験は本学キャンパスまで来る必要があります。

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学部別の募集人員と実施学科【令和8年度実績】

九州産業大学の編入学選抜は、事前調査の段階で候補に挙がっていた「国際文化学部、人間科学部、経済学部、商学部、地域共創学部、理工学部、生命科学部、建築都市工学部、芸術学部」の9学部すべてで、実際に4区分(推薦・一般・社会人、芸術学部のみ短大学長推薦も追加)の募集が公式に行われていることを、令和8年度学生募集要項で確認しました。ただし、募集人員はどの学科・どの区分も一律「若干名」で、具体的な人数は公表されていません。

学部学科・専攻等推薦短大学長推薦一般社会人
国際文化学部国際文化学科/日本文化学科若干名若干名若干名
人間科学部臨床心理学科/子ども教育学科/スポーツ健康科学科若干名若干名若干名
経済学部経済学科若干名若干名若干名
商学部経営・流通学科(経営管理学系/流通マーケティング学系)若干名若干名若干名
地域共創学部観光学科/地域づくり学科若干名若干名若干名
理工学部情報科学科/機械工学科/電気工学科若干名若干名若干名
生命科学部生命科学科若干名若干名若干名
建築都市工学部建築学科/住居・インテリア学科/都市デザイン工学科若干名若干名若干名
芸術学部芸術表現学科・写真映像メディア学科・ビジュアルデザイン学科・生活環境デザイン学科・ソーシャルデザイン学科(各専攻)若干名若干名若干名若干名

この表と要項から読み取れる重要な点を整理します。

短大学長推薦を実施しているのは芸術学部だけです。これは九州産業大学に併設される造形短期大学部の卒業見込者に限定した専用ルートで、他の8学部にはこの区分自体が存在しません。

GFBP(グローバル・フードビジネス・プログラム)は編入学選抜の対象外です。国際文化学科・経営・流通学科・観光学科・地域づくり学科・生命科学科にはGFBPという特別プログラムの併設枠がありますが、大学は「GFBPは特別選抜(外国人留学生、帰国子女、社会人、編入学)を除く全ての入試で募集しております」と明記しています。志望する学科にGFBPがあっても、編入学選抜では出願できないコースであることを先に確認してください。

商学部は学科としては1つですが、実績集計は学系別です。募集人員の表では「経営・流通学科」として1行にまとまっていますが、後述する志願・合格の実績データは経営管理学系と流通マーケティング学系に分けて公表されています。

芸術学部だけは「専攻」単位まで指定して募集している

芸術学部は学科の下にさらに専攻が設けられており、募集要項の募集人員表でも専攻単位で「若干名」が並んでいます。志望する専攻を学科名だけで捉えると出願書類の記載を誤るので、次の対応関係を確認してください。

  • 芸術表現学科:絵画専攻/立体造形専攻/メディア芸術専攻
  • 写真・映像メディア学科:写真専攻/映像メディア専攻
  • ビジュアルデザイン学科:グラフィックデザイン専攻/イラストレーションデザイン専攻
  • 生活環境デザイン学科:工芸デザイン専攻/プロダクトデザイン専攻/空間演出デザイン専攻
  • ソーシャルデザイン学科:情報デザイン専攻/地域ブランド企画専攻

5学科・13専攻という構成で、しかも短大学長推薦編入学選抜は芸術学部のこの13専攻のすべてが対象です。ただし後述する志願・合格実績の公表は学科単位までで、専攻別の内訳までは公表されていません。専攻単位の難易度を知りたい場合は、大学に直接問い合わせる必要があります。

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出願書類は何を用意する必要があるか

試験科目とあわせて、区分ごとに提出書類の要不要が変わります。要項が公表している出願書類の一覧は次のとおりです。

書類名推薦短大学長推薦一般社会人内容
志願票・顔写真インターネット出願サイトからダウンロードし、顔写真(縦4cm×横3cm、出願前3ヵ月以内撮影)を貼付
推薦書本学所定の様式を最終在籍学校長が作成。外国の学校は学長または学部長(学科長)が作成
自己アピール文○(理工・芸術学部志望者は不要)○(理工学部志望者は不要)○(理工・芸術学部志望者は不要)「入学後の抱負」について800字以内。出願者自筆に限る
日本語能力を証明するもの日本語を母語としない方のみ。日本語能力試験N1レベル以上、または日本留学試験の日本語で250点以上を証明する書類
作品評価表本学所定の様式。造形短期大学部の推薦指導教員が作成し、試験当日に作品と一緒に提出

自己アピール文の要不要は学部単位で細かく分かれているため、複数学部を併願候補にしている場合は提出書類の一覧を学部ごとに作り直すことをおすすめします。出願書類は市販の角形2号(A4)封筒に入れ、必ず書留速達で郵送する必要があり、出願後の志望学部・学科(学系・コース・専攻)等の変更は一切認められません。

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受験資格|自分がどの区分で出願できるかを先に確かめる

試験科目や倍率を見る前に、まず出願資格を確定させます。九州産業大学の受験資格は4区分に共通する土台があり、そこに区分ごとの条件が追加される二層構造です。

共通する出願資格(すべての区分)

推薦・一般・社会人のいずれも、次の(1)〜(6)のいずれかに該当することが土台になります。

  • 大学の2年次以上を修了(見込みを含む)し、62単位以上を修得(見込みを含む)した者
  • 短期大学を卒業(見込みを含む)した者
  • 高等専門学校を卒業(見込みを含む)した者
  • 外国において学校教育における14年以上(日本の通常の課程による学校教育の期間を含む)の課程を修了(見込みを含む)し、本学が上記に準ずると認めた者
  • 学校教育法施行規則附則第7条に該当する者
  • 学校教育法第132条に規定する大学編入学資格を有する者(専修学校の専門課程のうち文部科学大臣の定める基準を満たすものを修了した者。ただし学校教育法第90条第1項に規定する大学入学資格を有する者に限る)

日本語を母語としない方には別途基準があり、日本語能力試験N1レベル(または1級)合格、または日本留学試験の「日本語(読解・聴解・聴読解)」で合計250点以上の取得が必要です。

推薦編入学選抜だけに追加される条件

  • 出身学校の学長・学校長が学業成績・人物ともに優秀と認めて推薦する者
  • 合格した場合、必ず入学する者

つまり一般編入学選抜との違いは、学校長推薦と入学確約の有無です。一般編入学選抜にはこの2条件がなく、共通の単位要件さえ満たせば出願できます。

この「合格した場合、必ず入学する」という条件は、実質的に専願(合格したら他大学を辞退して必ず入学する)扱いになることを意味します。推薦編入学選抜・造形短期大学部学長推薦編入学選抜のどちらも同じ条件が付いているため、これらの区分に出願する場合は、他大学との併願を前提にした計画を立てるべきではありません。併願を考えているなら、条件のない一般編入学選抜または社会人編入学選抜を選ぶ必要があります。

見込みで出願する場合の注意

大学2年次以上修了見込み・短期大学卒業見込み・高等専門学校卒業見込みなど「見込み」で出願し合格した場合でも、入学時までに卒業や単位修得の条件を満たせなければ、入学は許可されません。前述のとおり、大学2年次以上修了時点で62単位に1単位でも届かない場合、要項の「入学要件」に基づき入学できなくなります。単位数が微妙なラインにある方は、出願前に出身校の教務窓口で修得(見込み)単位数を正確に確認しておいてください。

社会人編入学選抜だけに追加される条件

入学年度の4月1日時点で満23歳以上であることが上乗せされます。それ以外の単位要件は一般編入学選抜と同じです。

造形短期大学部学長推薦編入学選抜の条件(芸術学部のみ)

  • 九州産業大学造形短期大学部を卒業見込みの者
  • 希望専攻の修得単位および特別履修生修得単位の読替え可能単位の合計が66単位以上(見込みを含む)
  • 2年次前期までのGPAが原則として2.7以上
  • 合格した場合、必ず入学する者
  • 九州産業大学芸術学部への造形短期大学部「学長推薦編入学試験」取扱要領に定める基準を満たす者

編入年次は「原則3年次」だが出願者が選べるわけではない

ここが法政大学など多くの大学と大きく異なる点です。多くの大学は募集要項の段階で「2年次募集」「3年次募集」を学部ごとに分けて公表し、出願者がどちらに出願するか選択します。しかし九州産業大学の場合、要項には次のように明記されています。

「既修得単位の読替えは当該学部の基準により行い、読替え後の単位は、卒業に要する修得単位として認定されます」「編入年次は原則として3年次とします。ただし、出身学校で修得した科目(単位)の性格により、2年次編入を指示することがあります」。

つまり、出願者が2年次と3年次のどちらで受験するかを選ぶのではなく、出願前に大学へ提出する成績証明書・シラバスをもとに大学側が単位を読み替え、その結果として編入年次が決まります。すべての出願者は原則3年次を想定して出願しますが、単位の読替え状況によっては2年次編入を指示される可能性がある、という一段構えの制度です。

この単位の事前読替えは、必ず出願開始日の1ヵ月前までに済ませる必要があります。最終在籍学校の成績証明書(取得見込み単位が分かるもの)と講義要目(シラバス)を、入試課宛てに「編入学選抜 単位事前読替申請書類在中」と朱書きして郵送し、その読替えが終わった段階で、出願に必要な「出願パスワード」が発行される仕組みです。この手続きを終えていないと、そもそもインターネット出願そのものができません。出願直前になって慌てないよう、志望を固めた時点で早めに成績証明書を準備してください。

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試験科目|学部群で3パターンに分かれる

九州産業大学の編入学選抜の試験科目は、学部を3つのグループに分けて設計されています。どのグループも共通するのは書類審査と面接(50点)で、これに一般編入学選抜だけ学科試験が加わります。

学部グループ推薦・短大学長推薦・社会人一般(追加科目)
国際文化学部・人間科学部・経済学部・商学部・地域共創学部書類審査、面接(50点)小論文(60分/50点)
理工学部・生命科学部・建築都市工学部書類審査、面接(50点)※理工学部の面接は専門分野の口頭試問を含む。生命科学部・建築都市工学部の面接は専門分野の口頭試問を含む数学(60分/50点)
芸術学部書類審査、面接(50点)※自作作品2点(形式自由)を持参しプレゼンテーションを行う実技試験|鉛筆デッサン(180分/100点)または小論文(90分/800字/100点)のいずれか

この表から読み取れる注意点を整理します。

推薦・短大学長推薦・社会人の3区分は、どの学部も学科試験がありません。書類審査と面接(理系学部は専門分野の口頭試問を含む)だけで合否が決まります。学科試験の負担が生じるのは一般編入学選抜だけです。

一般編入学選抜では、自己アピール文(「入学後の抱負」800字以内)の提出が求められます。ただし理工学部と芸術学部の志望者は提出不要です(推薦・社会人でも理工学部の志望者は不要、芸術学部の志望者は不要という例外規定があります)。志望学部によって提出書類が違う点に注意してください。

芸術学部の一般編入学選抜だけは実技試験と小論文のどちらかを選べます。鉛筆デッサンは静物をモチーフに180分・100点、小論文は90分・800字・100点で、どちらを選んでも配点は同じです。鉛筆デッサンの画用紙サイズ(544mm×382mm)は大学が指定しており、用具を忘れても貸し出しは一切行われません。

理工学部の数学は、面接の専門口頭試問とあわせて評価されます。要項には「理工学部の面接には専門分野および数学の口頭試問を含む」と明記されており、筆記の数学試験に加えて、面接の中でも数学的な内容を問われる可能性があります。

配点から見える評価の重心

配点を整理すると、推薦・短大学長推薦・社会人の3区分は面接(50点)と書類審査だけで合否が決まるため、実質的に書類の完成度と面接での受け答えがすべてです。一方、一般編入学選抜は面接50点に学科試験50〜100点が加わるため、面接の比重が相対的に下がります。とくに芸術学部の一般編入学選抜は面接50点に対して実技・小論文が100点と、学科試験の配点が面接の2倍になっている点は見落とされがちです。芸術学部を一般編入学選抜で受ける場合、面接対策よりも先に、鉛筆デッサンまたは小論文の実力そのものを底上げする必要があります。

書類審査・面接で重視される内容は公表されているか

要項には、書類審査・面接それぞれの採点基準(ルーブリック)までは公表されていません。公表されているのは配点(各50点)と、理工学部・生命科学部・建築都市工学部で面接に専門分野の口頭試問を含むという運用面の情報までです。したがって、面接で何を具体的に問われるかを公式資料から特定することはできません。確実に言えるのは、自己アピール文(提出が必要な学部の場合)に書いた内容と矛盾しない受け答えができるよう準備しておくこと、そして推薦編入学選抜では出身学校長の推薦を受ける段階ですでに学業成績と人物評価が一次選抜されているという点です。

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日程・スケジュール【令和8年度実績】

九州産業大学の編入学選抜は、推薦系(推薦・短大学長推薦)と一般・社会人系で、実施時期そのものが分かれています。令和8年度(2026年度入学)の実績日程は次のとおりでした。

項目推薦・短大学長推薦一般・社会人
事前単位読替の期限令和7年10月1日(水)まで令和7年12月5日(金)まで
事前登録期間令和7年10月29日(水)〜10月31日(金)
出願登録受付期間令和7年11月1日(土)〜11月5日(水)12:00まで令和8年1月5日(月)〜1月14日(水)12:00まで
出願書類締切日令和7年11月5日(水)必着令和8年1月14日(水)必着
試験日令和7年11月16日(日)令和8年1月24日(土)
合格発表日令和7年12月1日(月)令和8年2月20日(金)
入学手続期限令和8年1月14日(水)15:00まで入学金:令和8年2月27日(金)15:00まで/修学費等:令和8年3月10日(火)15:00まで

試験地は推薦・一般・社会人のいずれも福岡(九州産業大学)のみで実施されます。入学検定料は32,000円(造形短期大学部卒業見込者は18,000円)です。

この記事の執筆時点(2026年8月)で、令和9年度(2027年度入学)の編入学選抜要項はまだ公表されていません。大学の「募集要項等ダウンロード」ページでは、編入学選抜の要項公開時期は「9月上旬」と案内されています。これから2027年度入学を目指して出願を検討する場合は、上記の令和8年度実績を制度・書類・年間の流れの参考としつつ、2026年9月上旬以降に公開される最新の令和9年度要項で正式な日程を必ず確認してください。過去の公表パターンを見る限り、推薦系が秋(11月前後)、一般・社会人系が冬(1月前後)に実施される二段構えの構造自体は例年大きく変わっていません。

倍率・難易度【令和4〜7年度の4年分の実績】

ここからが、九州産業大学の編入を検討するうえで最も重要な情報です。九州産業大学は「入試統計・結果」ページで、特別選抜(社会人選抜・帰国子女選抜・外国人留学生選抜・編入学選抜)の学部学科別の志願・受験・合格者数を、編入学選抜だけの列に分けて公表しています。この情報は法政大学のように過去問を公開する形ではなく、実績データの形で差別化点になっています。

まず、編入学選抜全体(全学部合計)の4年分の推移です。

年度志願者数受験者数合格者数受験者に対する倍率
令和4年度(2022年度入試)7069391.8倍
令和5年度(2023年度入試)7269401.7倍
令和6年度(2024年度入試)6462491.3倍
令和7年度(2025年度入試)5858371.6倍

全学部合計で見ると、倍率は1.3〜1.8倍のレンジで推移しており、法政大学の編入学試験(法学部2年次で28.3倍など)のような極端な高倍率は見られません。ただし、これは学部・学科によって実態が大きく異なる「合計」の数字である点に注意が必要です。学科別に見ると、まったく違う顔が見えてきます。

学科別の4年間の実績

次の表は、学科ごとに4年分の志願者数・合格者数を並べたものです。数値は志願者数/合格者数の順で記載しています。

学部学科令和4年度令和5年度令和6年度令和7年度
国際文化学部国際文化学科1/16/64/30/0
日本文化学科1/11/01/00/0
人間科学部臨床心理学科1/10/00/02/0
子ども教育学科2/03/20/01/1
スポーツ健康科学科0/02/22/01/0
経済学部経済学科1/12/02/12/2
商学部経営・流通学科(学系合算)17/78/25/46/4
地域共創学部観光学科2/21/11/13/3
地域づくり学科1/12/12/12/1
理工学部情報科学科22/519/810/718/13
機械工学科0/00/00/00/0
電気工学科0/00/01/10/0
生命科学部生命科学科0/00/00/00/0
建築都市工学部建築学科4/31/01/00/0
住居・インテリア学科2/10/00/01/1
都市デザイン工学科0/00/00/02/2
芸術学部芸術表現学科3/39/67/55/3
写真・映像メディア学科5/54/33/36/2
ビジュアルデザイン学科1/14/114/112/1
生活環境デザイン学科3/34/34/41/0
ソーシャルデザイン学科4/46/47/76/4
合計70/3972/4064/4958/37

(注)経営・流通学科は経営管理学系と流通マーケティング学系の合算値です。数値は九州産業大学が公表する各年度「入試統計・結果」内の特別選抜・編入学選抜の実績PDFに基づきます。

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学部・学科によって実態がまったく違う

この4年間のデータから、募集要項の「全学部が若干名」という表記だけでは見えない実態が浮かび上がります。

情報科学科(理工学部)が4年連続で最も志願者を集めています。4年間の志願者数は22・19・10・18名と安定して二桁を維持し、単独の学科としては群を抜いています。合格者も5・8・7・13名と、志願者数に応じて一定数を確保しており、実際に選抜として機能している学科です。

機械工学科・生命科学科は4年連続で志願者ゼロでした。募集要項では「若干名」を募集していると明記されているにもかかわらず、実際の出願者がいない状態が4年間続いています。これらの学科を検討する場合、そもそも編入学選抜という制度がどの程度使われているのか、事前に大学へ相談する価値があります。

ビジュアルデザイン学科(芸術学部)は年度による振れ幅が極端です。令和4年度は志願1名でしたが、令和6年度には志願14名・合格11名まで急増し、翌令和7年度には志願2名まで戻っています。単年度の数字だけを見て「入りやすい」「入りにくい」と判断するのは危険で、複数年度の傾向で捉える必要があることがよくわかる例です。

商学部の経営・流通学科は4年間で志願者数が減少傾向にあります。17名→8名→5名→6名と、令和4年度から大きく減っています。合格者数も7名→2名→4名→4名で、志願者の減少ほど合格者数は減っていません。

芸術学部は5学科すべてで継続的に志願者・合格者が出ています。4区分に短大学長推薦編入学選抜という専用ルートが加わることもあり、9学部の中でも編入学選抜が最も活発に機能している学部群だと言えます。

合格者数を受験者数で割った倍率は、母数が数名程度の学科では年度によって大きく変動します。1名が受験して1名が合格すれば倍率は1.0倍ですが、これは「簡単だった」ことを意味しません。翌年に受験者が5名に増えれば数字は一変します。合計の倍率(1.3〜1.8倍)を学科レベルにそのまま当てはめず、学科ごとの実数(母数の大きさ)を必ず確認してください。

商学部は学系別に見ると経営管理学系と流通マーケティング学系で明暗が分かれる

商学部の実績データをさらに学系まで分解すると、令和4〜6年度の3年間は経営管理学系と流通マーケティング学系が別の行として公表されていたことが確認できます。

学系令和4年度令和5年度令和6年度
経営管理学系志願11名/合格6名志願5名/合格2名志願2名/合格1名
流通マーケティング学系志願6名/合格1名志願3名/合格0名志願3名/合格3名

経営管理学系のほうが毎年志願者数で上回っている一方、合格者数は令和6年度に流通マーケティング学系が逆転しています。なお令和7年度の実績表では、この2学系が「経営・流通学科」として1行に統合され、学系別の内訳が公表されなくなりました。今後も学系別の内訳が継続して公表されるかどうかは年度によって変わる可能性があるため、志望する学系がある場合は最新の入試統計・結果ページを直接確認してください。

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学部・学科ごとに、何から手をつけるべきか

ここまでの情報を、志望学部群別の対策方針に落とし込みます。

国際文化学部・人間科学部・経済学部・商学部・地域共創学部に共通する対策

これらの学部は書類審査・面接に加えて、一般編入学選抜では60分・50点の小論文が課されます。要項に学科別の出題テーマの指定はなく、大学からの過去問公開もないため、志望学科の関連分野について、日頃から新聞・ニュースに触れ、自分の意見を800字前後でまとめる練習を積んでおくのが現実的な対策です。自己アピール文(800字以内)の提出も必要なので、志望理由と入学後の学修計画を早めに文章化しておいてください。

国際文化学部を志望する場合

国際文化学科は令和5年度に志願6名・合格6名と大きく伸びた一方、令和7年度は志願者0名でした。日本文化学科も令和4年度の1名を最後に、以降は合格者が出ていません。2学科とも母数がきわめて小さいため、単年度の実績を過度に重視せず、志望理由書と面接での意欲の伝え方に力を入れるのが現実的です。

人間科学部を志望する場合

臨床心理学科は令和5・6年度に志願者0名が続いたあと、令和7年度に志願2名(合格0名)と動きが出ました。子ども教育学科は令和5年度に志願3名・合格2名という実績がある一方、令和6年度は志願者0名です。スポーツ健康科学科も令和5年度の志願2名・合格2名がピークで、その後は合格者が出ていません。3学科とも年による波が大きいので、出願前に学科の教育内容と自分の前籍での学びがどう接続するかを、自己アピール文で具体的に説明できるように準備してください。

経済学部・商学部を志望する場合

経済学部経済学科は4年間で志願1〜2名という小規模な推移ながら、令和7年度は志願2名・合格2名と、志願者のほぼ全員が合格する結果でした。一方、商学部の経営・流通学科は4年間で志願者数が17名→8名→5名→6名と減少傾向にありながら、学科全体としては毎年一定数の合格者を出し続けています。経営管理学系と流通マーケティング学系のどちらに関心があるかを早めに決め、志望理由書にその学系ならではの学びたい内容を書き込むと説得力が増します。

地域共創学部を志望する場合

観光学科は令和4年度の志願2名から令和7年度には志願3名まで緩やかに増加しており、4年間毎年合格者を出しています。地域づくり学科も4年間コンスタントに志願・合格が続いている学科です。地域共創学部は「地域」というキーワードが学科名に共通するため、自己アピール文では自分の出身地・関心地域と学科の研究テーマをどう結びつけるかを具体的に書くと評価されやすくなります。

理工学部・生命科学部・建築都市工学部を志望する場合

一般編入学選抜では数学(60分・50点)が課され、理工学部は面接でも専門分野・数学の口頭試問が行われます。志望学科の基礎科目(情報科学科なら情報系の基礎数学、機械工学科・電気工学科なら工業数学、生命科学科なら生物・化学の基礎、建築都市工学部の各学科なら数学・物理の基礎)を、大学レベルの入り口まで振り返っておく必要があります。理工学部・生命科学部・建築都市工学部は自己アピール文が不要(理工学部は全区分で不要、生命科学部・建築都市工学部は一般で必要)という区分ごとの違いもあるため、出願直前に提出書類を再確認してください。

データ面では、情報科学科が4年間で最多の志願者を集める一方、機械工学科・生命科学科は4年連続で志願者ゼロという対照的な結果が出ています。志望学科によって競争の実態がまったく異なる学部群です。

建築都市工学部の3学科は、それぞれ異なる推移を見せています。建築学科は令和4年度の志願4名・合格3名から徐々に減少し、令和6・7年度は合格者が出ていません。住居・インテリア学科は令和4年度に志願2名・合格1名のあと2年間志願者ゼロが続き、令和7年度に志願1名・合格1名で復活しました。都市デザイン工学科は令和4〜6年度が志願者ゼロで、令和7年度に初めて志願2名・合格2名という実績が出ています。同じ学部内でも学科ごとの動きがまったく異なるため、志望学科単体の推移を必ず確認してください。

芸術学部を志望する場合

芸術学部は他学部にない選択肢と手続きがあります。一般編入学選抜では実技試験(鉛筆デッサン180分・100点)と小論文(90分・800字・100点)のどちらかを選べるので、自分の得意な形式を早めに決めてください。鉛筆デッサンを選ぶ場合、モチーフは静物、画用紙は544mm×382mmという大学指定のサイズです。また推薦・短大学長推薦・社会人の区分では、面接時に自作作品2点(形式自由)を持参してプレゼンテーションを行う必要があるため、ポートフォリオの準備に時間がかかります。志望を固めたら早めに作品を選定・仕上げてください。

造形短期大学部に在籍している場合は、学長推薦編入学選抜という専用ルートがあります。ただし2年次前期までのGPAが原則2.7以上という数値基準があるため、早い学年からGPAを意識しておく必要があります。

単位認定・既修得単位の読替えともう一つの落とし穴

編入は合格したあとにも確認すべき事項があります。九州産業大学の要項には「入学要件」という章があり、次に該当する場合は合格しても入学が許可されないと明記されています。

  • 短期大学の卒業延期者
  • 専修学校専門課程の未修了者
  • 大学2年次以上の修了時に62単位未修得の者

見込みで出願・合格した場合でも、入学までにこれらの条件を満たせなければ入学は認められません。単位や卒業見込みが微妙なラインにある方は、出願前に十分確認しておく必要があります。

また、既修得単位の読替えに必要な書類(最終在籍学校の成績証明書・講義要目)は、出願開始日の1ヵ月前までに入試課へ郵送する必要があります。成績証明書は取得見込み単位が分かるものを用意し、講義要目は成績証明書の科目と同じ順番に並べて送付するよう、要項で細かく指定されています。この読替え作業が完了するまで出願用パスワードが発行されないため、実質的にはこの郵送作業が出願の最初のハードルになります。志望を決めたら、できるだけ早く出身校の教務窓口に成績証明書とシラバスの発行を依頼してください。

検定料・入学金・修学費の納付スケジュール

編入学選抜の入学検定料は32,000円です。ただし造形短期大学部を卒業(見込み)する方が受験する場合は18,000円と、他の受験者より低く設定されています。造形短期大学部から芸術学部へ進学する学長推薦編入学選抜の対象者であることが前提です。

合格後の納付期限は区分によって分かれます。推薦・短大学長推薦編入学選抜(令和8年度実績)は入学手続期限が令和8年1月14日15:00までの一括対応でしたが、一般・社会人編入学選抜は入学金の納付期限(令和8年2月27日15:00まで)と修学費等の納付期限(令和8年3月10日15:00まで)が分けて設定されていました。合格発表から入学金納付までの期間は決して長くないため、合格後の資金準備は出願前からある程度めどを立てておくことをおすすめします。

過去問は公式に公開されていない

九州産業大学の入試情報サイトには「過去の入試問題について」という項目があり、次のように明記されています。

「総合型選抜・学校推薦型選抜等に係る入学試験問題については、著作権の関係により、問題の公表は行っておりません」「一般選抜に係る入学試験問題については、著作権の関係により、ホームページ上での公開は行っておりませんが、受験生への情報提供の観点から、出題意図や評価の観点等を踏まえた入学試験問題集を希望者に配付しております」。

この案内は総合型選抜・学校推薦型選抜と一般選抜についてのもので、編入学選抜に特化した過去問公開のページや案内は確認できませんでした。編入学選抜の試験科目のうち、小論文・数学・実技(鉛筆デッサン)の過去の出題を、公式サイト上でそのまま閲覧する手段は用意されていません。MEGAの公開過去問アーカイブ(39大学・913ファイル)にも九州産業大学は含まれておらず、他の一次情報源でも確認できませんでした。

無いものを推測で埋めることはできませんが、代替の手がかりはあります。大学は一般選抜の入学試験問題集を「希望者に配付」すると案内しており、入試課への資料請求フォームから請求できます。編入学選抜そのものの問題集かどうかは要問合せですが、同じ大学が課す小論文・数学の出題傾向や採点姿勢を知る手段として、資料請求そのものは有効な情報収集手段になり得ます。過去問が手に入らない以上、対策は「学科の専門分野の基礎を固める」「志望理由・入学後の抱負を明確な文章にする」という王道の積み上げが中心になります。

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出願から入学手続までの流れ

ここまでの内容を、実際に出願する際の時系列に沿って整理します。令和8年度実績(一般・社会人編入学選抜)をもとにした流れです。

  1. 志望学部・学科(芸術学部は専攻まで)を決め、GFBPなど編入学選抜の対象外プログラムに該当していないかを確認する
  2. 出身校の教務窓口に成績証明書(取得見込み単位が分かるもの)と講義要目(シラバス)の発行を依頼する
  3. 出願開始日の1ヵ月前まで(令和8年度実績では令和7年12月5日まで)に、成績証明書・講義要目を入試課へ書留等で郵送し、既修得単位の事前読替えを申請する
  4. 読替えが完了すると、大学から出願用パスワードが通知される
  5. 出願登録受付期間(令和8年度実績では令和8年1月5日〜1月14日12:00まで)にインターネット出願サイトで出願登録を行い、志願票・自己アピール文(該当学部のみ)などの出願書類一式を書留速達で郵送する
  6. 試験当日(令和8年度実績では令和8年1月24日)に、福岡(九州産業大学)で面接(該当学部は学科試験・実技を含む)を受験する
  7. 合格発表(令和8年度実績では令和8年2月20日)を確認し、期限内に入学金・修学費等を納付する

この流れで最も見落とされやすいのが3の「出願開始日の1ヵ月前まで」という単位読替えの期限です。出願登録の締切ではなく、その前段階の手続きに独自の締切が設定されている点を、スケジュール帳に別途書き込んでおくことをおすすめします。

併願をどう組むか

九州産業大学の一般・社会人編入学選抜は令和8年度実績で1月下旬(1月24日)に実施されており、多くの国公立大学・私立大学の編入学試験より遅い時期に位置します。推薦編入学選抜は11月中旬(11月16日)で、こちらは秋実施の他大学と重なりやすい時期です。併願を検討する場合は、まず自分が受けたい大学群の試験日を並べ、九州産業大学のどちらの区分(推薦系か一般・社会人系か)が重ならずに受けられるかを確認してください。

試験科目の面では、文系5学部群(国際文化・人間科・経済・商・地域共創)は小論文、理系3学部群(理工・生命科・建築都市工)は数学、芸術学部は実技または小論文という構成です。文系学部を併願する場合、小論文の対策は複数校で使い回しやすい一方、理系学部と文系学部を同時に併願する場合は、数学と小論文という性格の異なる対策を並行して進める必要があります。九州産業大学は書類審査・面接の配点が各50点と大きいため、志望理由書や自己アピール文の完成度を高めることが、併願校を問わず共通して効く対策になります。

試験地が福岡(九州産業大学キャンパス)1ヵ所に限定されている点も、遠方から受験する場合は考慮が必要です。他の試験地で実施される大学と併願する場合、移動日程まで含めたスケジュールを事前に組んでおいてください。また推薦編入学選抜(11月実施)と一般・社会人編入学選抜(1月実施)は、同じ九州産業大学の中でも出願資格を満たせばどちらか一方、または両方に出願できる可能性があります。推薦の出願資格(学校長推薦・入学確約)を満たせない場合や、一度不合格になった場合の保険として、一般・社会人編入学選抜を年明けに受け直すという2段構えの受験計画も選択肢になります。

よくある質問

九州産業大学の編入の倍率はどれくらいですか。

編入学選抜全体(全学部合計)の4年分の実績は、令和4年度が受験69名・合格39名(1.8倍)、令和5年度が受験69名・合格40名(1.7倍)、令和6年度が受験62名・合格49名(1.3倍)、令和7年度が受験58名・合格37名(1.6倍)でした。ただし学科によって実態は大きく異なり、情報科学科のように毎年10名以上が受験する学科もあれば、機械工学科・生命科学科のように4年連続で志願者ゼロの学科もあります。学部合計の倍率をそのまま学科に当てはめないでください。

募集人員は何人ですか。

令和8年度学生募集要項では、全9学部・全学科・全区分(推薦・短大学長推薦・一般・社会人)とも募集人員は「若干名」で、具体的な人数は公表されていません。

2年次と3年次のどちらで編入できますか。

出願者が選ぶことはできません。要項には「編入年次は原則として3年次とします。ただし、出身学校で修得した科目(単位)の性格により、2年次編入を指示することがあります」と明記されています。出願開始日の1ヵ月前までに成績証明書・シラバスを提出して単位読替えを受け、その結果として大学側が編入年次を決定します。

過去問はありますか。

編入学選抜に特化した過去問の公式公開は確認できませんでした。大学の入試情報サイトでは、総合型選抜・学校推薦型選抜等および一般選抜について「著作権の関係により、問題の公表は行っておりません」としつつ、一般選抜については出題意図等を踏まえた問題集を希望者に配付すると案内しています。編入学選抜自体の問題集配付の有無は入試課への確認が必要です。

高専卒でも受験できますか。

受験できます。共通の出願資格に「高等専門学校を卒業(見込みを含む)した者」が含まれており、法政大学のように学部によって高専卒が対象外になるという制限は、九州産業大学の要項では確認できませんでした。

社会人でも受験できますか。

社会人編入学選抜という専用区分があります。単位要件などの出願資格は一般編入学選抜と共通で、入学年度の4月1日時点で満23歳以上であることが上乗せされます。試験科目・配点は一般編入学選抜と同じ構成です。

GFBP(グローバル・フードビジネス・プログラム)は編入学選抜で出願できますか。

できません。大学は「GFBPは特別選抜(外国人留学生、帰国子女、社会人、編入学)を除く全ての入試で募集しております」と明記しており、編入学選抜はGFBPの募集対象から明示的に除外されています。

単位の事前読替えとは何ですか。

出願前に大学が既修得単位を確認し、編入後にどの単位を認定するか、また編入年次を2年次にするか3年次にするかを決める手続きです。最終在籍学校の成績証明書(取得見込み単位が分かるもの)と講義要目(シラバス)を、出願開始日の1ヵ月前までに入試課へ郵送する必要があり、これが完了しないと出願に必要なパスワードが発行されません。

次年度(2027年度入学)の要項はいつ公表されますか。

2026年8月時点で、令和9年度(2027年度入学)の編入学選抜要項はまだ公表されておらず、大学の案内では「9月上旬」に公開予定とされています。本記事で紹介した日程・書類は令和8年度(2026年度入学)実績のもので、最新の制度・日程は2026年9月上旬以降に公開される要項で必ず確認してください。

芸術学部の実技試験と小論文はどちらが有利ですか。

要項上はどちらも配点100点で、有利不利についての記載はありません。鉛筆デッサン(180分、静物モチーフ、画用紙544mm×382mm指定)と小論文(90分・800字)は評価の性格が異なるため、自分の得意な表現形式で選ぶのが基本です。用具を忘れても貸し出しは一切行われないため、実技を選ぶ場合は持参物の確認を怠らないでください。

検定料はいくらですか。

編入学選抜の入学検定料は32,000円です。造形短期大学部を卒業(見込み)する方は18,000円になります。

経営・流通学科は経営管理学系と流通マーケティング学系を選んで出願できますか。

募集人員は経営・流通学科として1行にまとめられていますが、令和4〜6年度の実績データは経営管理学系・流通マーケティング学系に分けて公表されており、志望する学系を選択して出願する仕組みになっていると考えられます。ただし令和7年度の実績表ではこの2学系が1行に統合されており、最新の運用は要項本体で確認する必要があります。

造形短期大学部から芸術学部への編入は有利ですか。

造形短期大学部の卒業見込者には、他学部にはない学長推薦編入学選抜という専用ルートがあり、検定料も18,000円と低く設定されています。ただし2年次前期までのGPAが原則2.7以上という数値基準があるため、無条件で有利というわけではありません。同じ大学の附属短大からの内部進学に近い制度ですが、基準を満たす努力が前提になります。

推薦編入学選抜に合格したら、他大学には出願できませんか。

推薦編入学選抜・造形短期大学部学長推薦編入学選抜は、どちらも出願資格に「合格した場合、必ず入学する者」という条件が含まれています。実質的に専願扱いとなるため、他大学との併願を前提にする場合はこの2区分を避け、条件のない一般編入学選抜・社会人編入学選抜を選ぶ必要があります。

面接では何を聞かれますか。

要項には面接の具体的な質問内容や採点基準は公表されていません。公表されているのは配点が50点であること、理工学部・生命科学部・建築都市工学部では専門分野の口頭試問を含むこと、芸術学部では自作作品2点を用いたプレゼンテーションを行うことまでです。自己アピール文を提出する学部では、その記載内容と面接での受け答えに矛盾がないよう準備しておくことが基本になります。

まとめ

九州産業大学の編入学選抜について、要項と4年分の実績データから確認できることを整理します。

まず、9学部すべてで推薦・一般・社会人の3区分(芸術学部のみ短大学長推薦を加えた4区分)が実施されており、募集人員はすべて「若干名」です。編入年次は出願者が選ぶものではなく、出願開始日の1ヵ月前までに提出する成績証明書・シラバスに基づいて大学が決定する「原則3年次、状況により2年次」という一段構えの運用です。

試験科目は学部群で3パターンに分かれ、文系5学部群は小論文、理系3学部群は数学、芸術学部は実技または小論文が一般編入学選抜で課されます。推薦・短大学長推薦・社会人の3区分には学科試験がなく、書類審査と面接(各50点)だけで評価されます。

倍率は全学部合計で1.3〜1.8倍というレンジで推移していますが、これは学科間の大きな差をならした数字です。情報科学科は4年連続で二桁の志願者を集める一方、機械工学科・生命科学科は4年連続で志願者ゼロでした。志望学科を決めるときは、学部単位ではなく学科単位で実績を確認してください。

最後に、編入学選抜に特化した過去問の公式公開は確認できませんでした。対策は志望学科の専門分野の基礎固めと、志望理由書・自己アピール文の完成度を高めることが中心になります。

本記事の数値は九州産業大学が公表する令和8年度学生募集要項(編入学選抜)および令和4〜7年度の志願・受験・合格者数一覧(入試統計・結果)に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更される可能性があり、とくに令和9年度(2027年度入学)の要項は本記事執筆時点で未公表のため、出願前には必ず九州産業大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。

最新の要項は大学公式サイトの「入試情報」トップから「募集要項等ダウンロード」に進むと確認できます。令和4〜7年度の志願・受験・合格者数の実績は、同じく入試情報サイトの「入試統計・過去の入試問題」ページ内、各年度の「特別選抜 入試結果」PDFに掲載されています。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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