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日本福祉大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

日本福祉大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】の記事アイキャッチ画像。大学編入対策の出願資格・試験科目・対策を示す図解。
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日本福祉大学の編入学試験は、法政大学のように学部ごとに試験科目がバラバラというタイプではありません。一般編転入学試験は学部・学科を問わず「小論文100分・100点満点」の一本勝負で、英語の筆記も外部試験スコアの提出も課されません。その代わり、学部や専修の名称・実施年次が年度によって組み替えられており、事前の下調べのまま出願すると学部名や専修名が食い違う危険があります。

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この記事では、日本福祉大学が公表している2027年度の入学試験要項と、2024〜2026年度(2023〜2025年度実施)3年分の編転入学試験の志願・合格者数の実績をもとに、学部別の募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率を整理します。あわせて、直近3年で学部・専修の名称がどう変わってきたか、資格取得との関係、過去問の公開状況まで踏み込んで解説します。

日本福祉大学は愛知県に美浜・半田・東海・名古屋の4キャンパスを持つ私立大学で、系列校に日本福祉大学中央福祉専門学校(介護福祉士科)があります。編転入学試験の試験会場はいずれの制度も東海キャンパスに一本化されているため、遠方から受験する場合は前泊を含めた移動計画が必要です。

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目次

日本福祉大学の編入学試験には4つの制度がある

日本福祉大学が「編転入学試験」と呼んでいるものには、選考の性格が異なる4つの制度があります。自分がどれに該当するかを最初に確定させてください。

第2・3学年一般編転入学試験【前期日程・後期日程】

他大学・短期大学・高等専門学校などの在学者や卒業者が、日本福祉大学に途中年次から入学するための制度です。「転入学」と「編入学」の2つの出願区分に分かれており、大学に1年以上(3年次は2年以上)在学して一定単位を修得している人は「転入学」、大学・短大・高専を卒業(見込み)した人は「編入学」として出願します。本記事で中心的に扱うのはこの制度で、前期日程・後期日程の2回のチャンスがあります。

第2・3学年指定校推薦編入学試験【前期日程・後期日程】

大学が指定する短期大学・専修学校・高等学校専攻科を2027年3月に卒業見込みで、学(校)長の推薦を受けた人のための制度です。出願には推薦書とともに配布される所定のパスワードが必要です。試験は小論文ではなく、大学教員による講義受講とレポート作成(1,000字程度)、オリエンテーションという構成になっており、一般編転入学試験とは選考の中身がまったく違います。

第2・3学年日本福祉大学中央福祉専門学校推薦編入学試験

系列校である日本福祉大学中央福祉専門学校の介護福祉士科を2027年3月に卒業見込みで、学校長の推薦を受けた人のための制度です。年1回のみの実施で、試験内容は指定校推薦と同じく講義受講・レポート作成・オリエンテーションです。

第3学年同窓会推薦編転入学試験【前期日程・後期日程】

日本福祉大学同窓会の正会員・準会員またはその配偶者・2親等以内の親族で、同窓会本部の推薦を受けた人のための制度です。試験内容・日程は一般編転入学試験の前期・後期と同一の小論文(100分・100点満点)で、出願資格の条件だけが異なります。

4制度の違いを一覧にすると、次のようになります。

制度主な対象者試験内容実施回数
一般編転入学試験他大学・短大・高専の在学者・卒業者小論文(100分・100点満点)前期・後期の年2回
指定校推薦編入学試験大学指定の短大・専修学校・高等学校専攻科の卒業見込者講義受講+レポート作成(1,000字程度)+オリエンテーション前期・後期の年2回
中央福祉専門学校推薦編入学試験日本福祉大学中央福祉専門学校介護福祉士科の卒業見込者講義受講+レポート作成+オリエンテーション年1回のみ
同窓会推薦編転入学試験同窓会正会員・準会員またはその配偶者・2親等以内の親族小論文(100分・100点満点)前期・後期の年2回

以上4制度のうち、外部から進学を考える方の大半が対象になるのは一般編転入学試験です。以降の章は、とくに断りのない限りこの制度を前提に解説します。

法政大学など多くの大学では、編入学試験の募集人員や倍率が、在学生向けの転籍・転部・転科試験や継続学士入学試験と同じ表にまとめて公表され、外部からの受験者だけの数字を読み取るには制度別に分けて計算し直す必要があります。日本福祉大学の入学試験要項を確認したところ、転部・転科・転籍・継続学士入学試験に相当する制度の記載は見当たりませんでした。後述する倍率データも、一般編転入学試験・指定校推薦編入学試験など、外部からの受験を前提にした制度の実績のみで構成されています。

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学部別の募集人員と実施年次【2027年度】

2027年度入学試験要項によれば、一般編転入学試験の募集学部・学科・専修と実施年次は次のとおりです。定員は工学部を除くすべての学部・専修で「若干名」と公表されており、具体的な人数は示されていません(3年次社会福祉学部のみ、後述のとおり一部専修に数値定員があります)。

学部学科専修2年次3年次
社会福祉学部社会福祉学科総合政策専修○(前期2名・後期若干名)
現代社会専修○(前期18名・後期若干名)
経済学部経済学科経済専修
経営専修
国際学部国際学科
工学部工学科情報工学専修
建築学専修
教育・心理学部心理学科×
スポーツ科学部スポーツ科学科×

この表と、後述する3年分の実績データを突き合わせると、事前の一般的な下調べだけではわからない重要な事実が見えてきます。

実施しているのは5学部だけです。社会福祉学部・経済学部・国際学部・工学部・教育心理学部・スポーツ科学部の6学部(学科ベースでは5学部6専修構成)が対象で、いずれも学部名で「編入」を調べる際に見落としがちな工学部が対象に含まれている点に注意してください。逆に、健康科学部・看護学部・福祉経営学部(通信教育)は2027年度要項に一切登場しません。とくに健康科学部は3年分のデータをさかのぼると重要な背景があるので、後の章で詳しく扱います。

3年次を実施しているのは4学部だけです。社会福祉学部・経済学部・国際学部・工学部の4学部に限られ、教育・心理学部(心理学科)とスポーツ科学部は2年次のみで3年次の一般編入は実施していません。心理職やスポーツ科学系を3年次から目指したい場合、この制度では選択肢に入らない点を最初に押さえておく必要があります。

社会福祉学部の3年次だけに数値定員があります。他のほぼすべての学部・専修が「若干名」である中で、社会福祉学部社会福祉学科の3年次だけは前期日程で総合政策専修2名・現代社会専修18名という具体的な定員が公表されています。ただし後述するとおり、この2専修は2027年度要項から使われている新しい専修名であり、直近3年分の実績データは組み替え前の旧専修(行政・子ども・医療・人間福祉)で集計されています。したがって「現代社会専修の定員18名に対して実績は何名だったか」を単純に比較することはできません。この点は後の章で詳しく扱います。

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受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる

日本福祉大学の受験資格は、他の多くの大学と同じく学校教育法に基づく標準的な基準で構成されています。学部による追加要件がほとんどない代わりに、「転入学」と「編入学」で修得単位数の基準が異なる点に注意してください。

第2学年の出願資格

  • 転入学:新制大学に1年以上在学し、30単位以上を修得した者(見込みを含む)
  • 編入学:新制大学・短期大学・高等専門学校を卒業した者、専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時数1,700時間以上または62単位以上)を修了し学校教育法の規定により大学に編入学できる者、高等学校専攻科(修業年限2年以上等の基準を満たす課程)を修了した者、外国において通常の課程による14年の学校教育を修了した者などのいずれかに該当する者(見込みを含む)

第3学年の出願資格

  • 転入学:新制大学に2年以上在学し、62単位以上を修得した者(見込みを含む)
  • 編入学:新制大学・短期大学を卒業した者などのいずれかに該当する者(見込みを含む)。工学部工学科の3年次編入学に限っては、これに加えて「情報または建築に関連がある系列の学部・学科に在籍している(していた)こと」と「本学教員と最低1回の面談を受けた者」という2つの条件が追加されます

法政大学のように学部単位で受験資格が絞られる(高専卒は特定学部のみ、学士がなければ出願できない学部がある、など)大学と比べると、日本福祉大学は受験資格の面での学部間の差がほとんどありません。唯一の例外が工学部工学科の3年次で、系列分野の在籍歴と教員面談が必須になっている点です。他学部・他学科からの3年次編入や、高専卒業からの直接出願を考えている場合はこの条件を先に確認してください。

編入学の出願資格は上記のほか、修業年限2年以上その他の文部科学大臣が定める基準を満たす高等学校専攻科を修了した者、外国の学校が行う通信教育における授業科目を国内において履修することにより当該外国の正規の学校教育における通常の課程による14年の学校教育を修了した者、国内において外国の短期大学の課程(文部科学大臣が別に指定するもの)を修了した者も対象に含まれます。専修学校の専門課程や高等学校専攻科の修了者は、出願時に「大学編入学有資格証明書」または「高等学校専攻科修了証明書」の提出が必要です。

外国籍を有する者は上記に加えて、日本国内での在留資格、入学時の年齢(2年次は満19歳以上、3年次は満20歳以上)、日本語能力(日本語能力試験N2以上等)、経費支弁の見通し、本学教員との面談、の5条件をすべて満たす必要があります。また、各省庁が設置する大学校からの編入学は認められません。

試験科目|一般編転入学試験は小論文一本、推薦系は講義・レポート型

日本福祉大学の試験科目でもっとも特徴的なのは、学部・学科・専修による差がまったくないことです。法政大学のように学部ごとに論文のテーマや英語の扱いが変わる大学とは対照的に、日本福祉大学は制度単位で試験の形が決まっています。

制度試験内容試験時間・配点試験会場
一般編転入学試験(2年次・3年次共通)小論文100分/100点満点日本福祉大学 東海キャンパス
同窓会推薦編転入学試験小論文100分/100点満点日本福祉大学 東海キャンパス
指定校推薦編入学試験/中央福祉専門学校推薦編入学試験①本学教員による講義受講(10:00〜11:30)②レポート作成(12:30〜13:30、講義内容の理解等を中心に1,000字程度)③オリエンテーション(13:30〜、学部により終了時間は異なる)日本福祉大学 東海キャンパス

一般編転入学試験・同窓会推薦編転入学試験は、学部・学科・専修を問わず全員が同じ小論文(100分・100点満点)を受けます。英語の筆記試験も外部試験スコアの提出も課されません。志望する学部・学科によって出題科目が変わる大学に比べると、対策の対象がはっきりしているのが利点です。ただし小論文のテーマそのものは学部ごとに変わる可能性があるため、後述する過去問の公開状況もあわせて確認してください。

指定校推薦編入学試験・中央福祉専門学校推薦編入学試験は、当日に大学教員の講義を受けたうえで、その理解度を1,000字程度のレポートにまとめるという選考です。事前に準備する筆記対策というより、講義を集中して聞き、要点を整理して文章化する力が問われます。受講態度やレポートの内容によっては、オリエンテーション終了後に面談が行われる場合もあるとされています。

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出願書類|志望動機書と経歴書に何を書くか

日本福祉大学の出願書類は制度によって組み合わせが変わります。大学公式の提出書類一覧をもとに整理すると、次のとおりです。

書類名一般(転入学)一般(編入学)指定校推薦中央福祉専門学校推薦
出願確認票・写真票・提出書類チェックシート
成績証明書
卒業(見込)証明書
在学証明書(転入学のみ)
志望動機書(800字以内・志望先ごと)
経歴書(アルバイト歴も対象)
推薦書
大学編入学有資格証明書・高等学校専攻科修了証明書該当者のみ該当者のみ該当者のみ

志望動機書は出願する学部・学科・専修の「3つのポリシー」(ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー)を踏まえて、なぜ日本福祉大学および志望学部・学科・専修を志望するのか、入学後の学校生活、卒業後の進路について具体的に記述する書類です。文字数は800字以内と指定されており、複数の日程・学部・専修を併願する場合は、既に受験した日程の志望動機書との違いを意識して志望先ごとに1枚ずつ作成する必要があります。

経歴書はアルバイトであっても雇用契約がされているものであれば記入対象になります。福祉系大学らしく、学業歴だけでなく就労・社会経験も出願書類の評価対象として扱われている点は、他大学の編入学試験とは異なる特徴です。合格発表後に出願資格を満たしていないことが判明した場合は合格が取り消されるため、卒業・進級の証明書類は正確な内容で準備してください。

日程・スケジュール【2027年度】

2027年度入学試験要項に基づく、一般編転入学試験・同窓会推薦編転入学試験の日程は次のとおりです。

項目前期日程後期日程
出願登録期間2026年9月21日(月)〜10月2日(金)午前10時2027年1月4日(月)〜1月21日(木)午前10時
出願書類提出期限2026年10月5日(月)午後5時必着2027年1月22日(金)午後5時必着
試験日2026年10月18日(日)2027年2月6日(土)
合否結果発表日2026年11月1日(日)2027年2月13日(土)

指定校推薦編入学試験は前期が出願登録2026年11月1日〜11月9日・試験日11月14日・合否発表12月1日、後期が出願登録2027年2月1日〜2月17日・試験日2月21日・合否発表2月27日です。中央福祉専門学校推薦編入学試験は年1回のみで、出願登録2026年11月1日〜11月9日・試験日11月14日・合否発表12月1日となっています。

試験会場はいずれの制度も日本福祉大学 東海キャンパス(愛知県)に一本化されており、事前の下見はできません。試験日前日までに交通アクセスを必ず確認しておいてください。また試験室に時計が用意されないため、時刻表示以外の機能を持たない時計の持参が必要です(スマートフォン・スマートウォッチ等の通信機能付き機器は使用不可)。遅刻限度は小論文試験が開始後50分まで、講義形式の試験が開始後45分までと定められています。

受験当日・出願後の注意事項

日本福祉大学の入学試験要項には「受験上の注意」「出願上の注意」という独立した章があり、当日になって慌てないために出願前に読んでおくべき内容がまとめられています。

  • 試験会場の下見は不可。駐車場も用意されていないため、試験当日に車で来場することはできません。公共交通機関でのアクセスと所要時間は、必ず前日までに確認してください。
  • 試験開始30分前には着席。会場では事前説明と写真照合が行われるため、開始30分前の着席が求められます。解答には鉛筆・シャープペンシルを使用し、訂正には消しゴムを使います。
  • 時計・電卓・定規等の持ち込みは不可。試験室に時計は設置されないため、時刻表示以外の機能を持たない時計を各自で用意する必要があります。携帯電話・スマートフォン・スマートウォッチ等の通信機能付き機器は、時計としての使用も含めて認められません。
  • 遅刻限度は小論文50分・講義形式45分まで。公共交通機関の遅延などやむを得ない理由がある場合は試験本部への申し出が必要です。
  • 試験開始後の途中退室は原則不可。体調不良の場合は試験監督者に申し出ることとされています。昼食は各自持参が必要です。
  • 合否結果照会サービスの利用可能期間は短い。前期日程は合否発表日から中1日程度、後期日程も同程度と、確認できる期間が限られています。
  • 出願後に出願資格がないと判明した場合は合格が取り消されます。また出身校での卒業・進級が確定した段階で、卒業証明書または進級に関する証明書の提出が求められます。
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倍率・難易度|3年分の実績からわかること

日本福祉大学は、編転入学試験の学部・学科・専修別の志願者数と合格者数を、大学公式サイトの「入試結果情報」ページで年度ごとに公表しています。ここで注意すべきなのは、公表データに受験者数の列が無いことです。法政大学のように志願・受験・合格の3段階が示される大学と異なり、日本福祉大学のデータからは「志願者数に対する合格者数の倍率(志願倍率)」しか計算できません。当日欠席者を除いた実質倍率は、このデータからは算出できない点をご了承ください。

以下は、2024〜2026年度(2023〜2025年度実施)3年分の一般編転入学試験(前期・後期の合計)の実績です。

2年次一般編転入学試験の実績

年度志願者数合格者数志願倍率
2024年度(2023年度実施)14111.27倍
2025年度(2024年度実施)221.00倍
2026年度(2025年度実施)751.40倍
3年間合計23181.28倍

3年次一般編転入学試験の実績

年度志願者数合格者数志願倍率
2024年度(2023年度実施)1081.25倍
2025年度(2024年度実施)1191.22倍
2026年度(2025年度実施)12101.20倍
3年間合計33271.22倍

年度別に前期・後期の内訳を見ると、2年次は2024年度(前期志願12・合格9、後期志願2・合格2)が突出しており、2025年度は前期・後期とも志願1・合格1というきわめて小規模な年でした。3年次は3年間を通じて前期・後期とも毎回一定数の志願者があり、2年次に比べると年による振れ幅が小さい傾向があります。2年次・3年次を合わせた3年間の合計は志願56名・合格45名で、志願倍率は1.24倍です。法政大学の法学部2年次が28.3倍だったことと比べると、桁がまったく違います。

学部・学科単位でも3年間を合算すると、どの学部が実際に選考として機能しているかが見えてきます(専修名は年度により変更されているため、同一学科として合算しています)。

年次学部・学科3年間合計 志願3年間合計 合格志願倍率
2年次社会福祉学部社会福祉学科12121.00倍
教育・心理学部心理学科632.00倍
経済学部経済学科321.50倍
スポーツ科学部スポーツ科学科212.00倍
3年次社会福祉学部社会福祉学科27221.23倍
国際学部国際学科(旧国際福祉開発学部含む)431.33倍
工学部工学科(旧健康科学部福祉工学科含む)111.00倍
経済学部経済学科111.00倍

2年次・3年次とも国際学部・工学部(2年次)は3年間を通じて志願者が0名でした。社会福祉学部社会福祉学科が、2年次・3年次のどちらでも圧倒的に志願者・合格者数が多い学部であることがこの表からわかります。3年次では社会福祉学部だけで33名中27名(82%)を占めており、それ以外の学部は年によって志願者が1〜2名という規模です。

この数字を「入りやすい」とだけ捉えるのは早計です。母数が極端に小さいため、1名の応募増減で倍率が大きく動きます。また大学は募集人員について「若干名」を基本としており、法政大学と同様に「募集人員=必ず合格者を出す人数」ではありません。志願者数・合格者数がともに少ない年は、選考基準を満たす受験者がその年たまたま少なかった可能性も踏まえて読む必要があります。

年度別・学部別の内訳(前期・後期合計)

より詳しく傾向を追いたい方のために、3年分を年度別・学部別に分解した内訳を掲載します(志願者数/合格者数)。

年次学部・学科2024年度2025年度2026年度
2年次社会福祉学部社会福祉学科9/90/03/3
経済学部経済学科0/01/12/1
国際学部国際学科0/00/00/0
工学部工学科(旧健康科学部含む)0/00/00/0
教育・心理学部心理学科3/11/12/1
スポーツ科学部スポーツ科学科2/10/00/0
3年次社会福祉学部社会福祉学科9/78/610/9
経済学部経済学科0/01/10/0
国際学部国際学科(旧国際福祉開発学部含む)1/11/12/1
工学部工学科(旧健康科学部含む)0/01/10/0

この内訳からは、社会福祉学部社会福祉学科の3年次だけが3年間を通じて安定的に2桁の志願者を集めていること、それ以外の学部は0名の年が珍しくないことがあらためて確認できます。2年次の社会福祉学部は2025年度に志願者0名という年があった一方、2024年度・2026年度は2桁・1桁ながら一定の志願者を集めており、年による振れが大きい学部でもあります。

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2年次と3年次はどちらが入りやすいのか

3年分のデータを通期で見ると、2年次(志願23・合格18・1.28倍)と3年次(志願33・合格27・1.22倍)で、志願倍率に大きな差はありません。法政大学の法学部のように「2年次28.3倍・3年次6.4倍」といった数倍規模の逆転現象は、日本福祉大学の編転入学試験全体では確認できませんでした。

むしろ目立つのは、2年次と3年次で実施学部そのものが違う点です。教育・心理学部(心理学科)とスポーツ科学部は2年次のみの実施なので、この2学部を目指す場合は年次を選ぶ余地がありません。社会福祉学部・経済学部・国際学部・工学部の4学部は2年次・3年次いずれも実施していますが、社会福祉学部社会福祉学科の3年次だけは前期日程で総合政策専修2名・現代社会専修18名という数値定員が明示されており、他の学部・専修より計画が立てやすい部分といえます。

「2年次と3年次のどちらが有利か」という一般論よりも、まず自分が出願できる年次が学部によって決まっている、という前提を先に確認することが重要です。

学部・専修の再編に要注意|事前の下調べだけでは学部名を間違える

日本福祉大学の編転入学試験を調べるうえで、もっとも見落とされやすいのがこの点です。3年分の入試結果データを2027年度入学試験要項と突き合わせると、学部・専修の名称と所属が年度をまたいで組み替えられていることがわかります。

健康科学部福祉工学科は工学部工学科に移管された

2024年度・2025年度の入試結果データには「健康科学部 福祉工学科(情報工学専修/建築バリアフリー専修)」が2年次・3年次の両方で登場します。ところが2026年度の入試結果データでは、2年次はすでに「工学部 工学科(情報工学専修/建築学専修)」という表記に切り替わっており、3年次だけは同じ年度でもまだ「健康科学部 福祉工学科 建築バリアフリー専修」の表記が残っていました。そして2027年度入学試験要項では、2年次・3年次とも完全に「工学部 工学科(情報工学専修/建築学専修)」に統一され、健康科学部という学部名自体が要項から消えています。つまり「健康科学部で編入」という古い情報のまま志望すると、現在の募集要項には該当する学部が存在しません。情報系・建築系での編入を考えている場合は、工学部工学科として調べ直す必要があります。

社会福祉学科の専修名も2年次から先に切り替わった

同様の切り替わりは社会福祉学部社会福祉学科でも起きています。2024年度・2025年度の入試結果データでは、2年次・3年次とも「行政専修/子ども専修/医療専修/人間福祉専修」という4専修体制でした。ところが2026年度の入試結果データでは、2年次はすでに「総合政策専修/現代社会専修」という2専修に再編され、3年次だけは同じ年度でもまだ旧4専修の表記のままでした。2027年度入学試験要項では2年次・3年次とも新2専修(総合政策専修・現代社会専修)に統一されています。旧専修名(行政・子ども・医療・人間福祉)で検索してもヒットする情報は現行の募集内容と一致しない可能性が高い点に注意してください。

国際福祉開発学部は募集から姿を消した

2024年度の入試結果データには3年次のみ「国際福祉開発学部 国際福祉開発学科」が登場し、志願・合格の実績がありました。しかし2025年度以降の入試結果データにはこの学部が登場せず、2027年度入学試験要項にも記載がありません。国際系の編入を志望する場合、現在の募集は「国際学部 国際学科」のみである点を確認してください。

看護学部は編転入学試験の実績に一度も登場しない

事前の一般的な下調べでは看護学部が編入の候補学部として挙がることがありますが、2024〜2026年度の入試結果データ、2027年度入学試験要項のいずれにも看護学部は一切登場しません。日本福祉大学の編転入学試験は、現時点で看護学部を対象にしていないと考えられます。看護系での編入を検討している場合は、他大学の看護学部・看護学科を確認してください。

福祉経営学部(通信教育)は通学課程とは別制度

日本福祉大学には通信教育部の福祉経営学部があり、こちらにも編入学の仕組みがありますが、本記事で扱う通学課程の一般編転入学試験とは出願資格・試験内容・スクーリングの有無を含めてまったく別の制度です。働きながら通信教育で福祉系の学びを進めたい場合は、通学課程の要項ではなく通信教育部の募集要項を別途確認してください。

以上の組み替えを踏まえると、実務的な注意点は次のとおりです。もし2023〜2024年度頃の合格実績・体験談・SNS等の情報を参考にしている場合、そこに書かれている学部名・専修名が現行の2027年度要項のどの区分に対応するのかを、出願前に必ず読み替えてください。「健康科学部」は「工学部」、「行政専修・子ども専修・医療専修・人間福祉専修」は「総合政策専修・現代社会専修」、「国際福祉開発学部」は「国際学部」に相当します。古い情報のまま出願書類を作成すると、志望動機書に実在しない学部名を書いてしまうリスクがあります。

単位認定と資格取得への影響を確認する

編入は合格したあとの単位認定・資格取得の条件も、志望校を決める段階で確認しておく価値があります。

単位認定の上限

日本福祉大学の卒業には124単位以上の修得が必要ですが、前籍校で修得した単位は申請により認定を受けられます。認定の枠組みは「総合基礎科目の包括認定」と「総合基礎科目・専門基礎科目・専門科目の科目別認定」の合計で構成されており、学部・年次によって上限が異なります。

年次対象学部・学科認定上限
3年次社会福祉学部・経済学部・国際学部(工学部を除く)60単位(総合基礎科目の包括認定・上限60単位+科目別認定・上限60単位)
2年次社会福祉学部・経済学部・国際学部・工学部・教育心理学部心理学科・スポーツ科学部48単位(各学部の認定上限まで、包括認定+科目別認定)

3年次の工学部だけは、認定上限・内訳が学科の性質上別建てとされており、大学は半田事務室への個別確認を案内しています。前籍校での取得単位が多いほど、この認定上限の範囲内で編入後の履修負担が変わってくるため、出願前に自分の見込み単位数を大学に相談しておくと計画が立てやすくなります。

社会福祉士・精神保健福祉士の受験資格

資格取得については、大学が公表する「編転入学後に取得できる資格」の一覧表から、次の点が確認できます。

  • 社会福祉士国家試験受験資格:社会福祉学部社会福祉学科は、総合政策専修・現代社会専修とも2年次・3年次いずれの編入でも取得可能(ただし選考等の制限があり、前籍校での修得単位が一定数(38単位)に満たない場合は取得できないなどの条件あり)
  • 精神保健福祉士国家試験受験資格:2年次編入の現代社会専修のみ対象で、入学後に行われる選考試験への合格が必要です。3年次編入では、資格一覧表にこの資格の記載自体がありません
  • 一級建築士・二級建築士・木造建築士国家試験受験資格:工学部工学科建築学専修が対象。2年次編入は資格取得条件表で無条件の「取得可能」、3年次編入は条件付きの「取得可能」として区別されています。3年次は在学期間が短くなるぶん、所定科目の履修計画により注意が必要です

資格取得を編入の主目的にしている場合、「学部に入れるかどうか」だけでなく「入学後にその資格の指定科目・実習を履修しきれるか」を要項の資格取得条件で必ず確認してください。とくに精神保健福祉士は専修と年次の組み合わせが限定されている点を見落とさないようにしてください。

2年次編入で取得できる資格の一覧

大学が公表する2年次編入学者向けの資格取得可否表を、学部・学科/専修単位で整理すると次のようになります(○は取得可能、条件付きのものには*を付記。いずれも所定科目の修得や選考等の条件が別途あります)。

資格名社会福祉学科経済学科国際学科工学科心理学科スポーツ科学科
社会福祉士国家試験受験資格○*×××××
精神保健福祉士国家試験受験資格○*(現代社会専修のみ)×××××
一級・二級・木造建築士国家試験受験資格×××○(建築学専修)××
スクールソーシャルワーカー教育課程○*(現代社会専修)×××××
福祉心理士○*×××××
認定心理士/認定心理士(心理調査)××××○*×
初級パラスポーツ指導員○*○*○*×○*
中級パラスポーツ指導員/レクリエーション・キャンプインストラクター×××××○*
健康運動実践指導者等(スポーツ系資格群)×××××○*

3年次編入では取得できる資格の種類自体が2年次より絞られ、大学公表の表には社会福祉士国家試験受験資格(社会福祉学科・総合政策専修/現代社会専修)と一級・二級・木造建築士国家試験受験資格(工学部工学科建築学専修)の2つのみが掲載されています。精神保健福祉士やスクールソーシャルワーカー教育課程、心理系・スポーツ系の資格は3年次編入学者向けの一覧表には記載がありません。資格取得を主目的にする場合、2年次と3年次で選べる資格の幅そのものが違う点を必ず確認してください。

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過去問はどこにあるか

大学公式の「過去の入学試験問題」ページでは、2023〜2026年度の4年分について、一般推薦入学試験・高卒認定/海外帰国生徒/高等学校卒業者/定時制・通信制高等学校入学試験・一般入学試験の過去問(小論文・適性検査・英語・数学・国語など)が公開されています。しかしこの一覧に編転入学試験は含まれていません。4年分すべてを確認しましたが、編入・転入向けの小論文過去問は一切掲載されていませんでした。

大学の資料請求ページでは過去問の個別請求についての案内がありますが、編転入学試験分がその対象に含まれるかは公開情報からは確認できませんでした。過去問を確実に入手したい場合は、大学の入学広報課に直接問い合わせることをおすすめします。

過去問が手に入らない場合の現実的な対策は、公開されている試験の骨格を手がかりにすることです。一般編転入学試験・同窓会推薦編転入学試験は「小論文100分・100点満点」という形式が学部・専修を問わず共通しているため、時間内に構成の整った小論文を書く訓練は、志望学部が確定する前から始められます。指定校推薦・中央福祉専門学校推薦を受ける場合は、講義を聞いてレポートにまとめる形式なので、日頃から新聞・書籍等の要旨を1,000字程度でまとめる練習が実践的です。

もうひとつ手がかりになるのが、大学が公表している学部・学科・専修ごとの「3つのポリシー」(ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシー)です。志望動機書はこの3つのポリシーを踏まえて書くことが要項で明示的に求められているため、小論文の過去問が手に入らなくても、大学が各学部でどのような学生を求めているかは公式情報として事前に読むことができます。志望する学部・学科・専修が決まったら、まずこのポリシーに目を通し、自分の学修歴・経験とどう結びつくかを言語化しておくと、志望動機書と小論文の両方の準備につながります。

学部別に、何から手をつけるべきか

社会福祉学部を志望する場合

社会福祉学部社会福祉学科は、3年間の実績でもっとも志願者・合格者数が多い学部です。専修は2027年度から総合政策専修・現代社会専修の2専修に一本化されています。社会福祉士国家試験受験資格はどちらの専修・年次でも対象になりますが、精神保健福祉士は2年次現代社会専修のみが対象で、入学後の選考試験にも合格する必要があります。資格取得を目的にする場合は、専修と年次の組み合わせを出願前に必ず確認してください。

3年次には前期日程で総合政策専修2名・現代社会専修18名という数値定員が公表されていますが、これは2027年度から使われている新専修名での定員であり、直近3年分の実績データは組み替え前の旧専修(行政・子ども・医療・人間福祉)で集計されている点に注意してください。新専修体制での実績はまだ蓄積されていないため、出願前年にどの程度の応募が集まるかは要項の定員数と過去の全体傾向(3年間で社会福祉学部だけが安定して2桁の志願者を集めている)から推測するにとどまります。

経済学部・国際学部を志望する場合

経済学部(経済専修・経営専修)、国際学部は2年次・3年次とも実施されていますが、3年間の実績では志願者0名の年が複数回発生しているなど、母数がきわめて小さい学部です。小論文の対策は他学部と共通の形式で進められる一方、志望理由書・経歴書では自分の学修歴と志望学科の結びつきを具体的に説明することが重要になります。

工学部(旧健康科学部福祉工学科)を志望する場合

情報工学専修・建築学専修は、2026年度に健康科学部から工学部への移管が完了した学科です。旧名称(健康科学部福祉工学科)で調べている場合は、現行の募集単位である「工学部工学科」に読み替えてください。建築学専修は一級建築士等の受験資格に関わる数少ない専修で、2年次編入は無条件の資格取得可能、3年次編入は条件付きという違いがあるため、資格取得を目的とする場合は年次選択が重要な判断材料になります。3年次編入学に限っては「情報または建築に関連がある系列の学部・学科に在籍している(していた)こと」と教員面談が受験資格として追加される点も確認してください。

教育・心理学部・スポーツ科学部を志望する場合

この2学部は2年次編入のみの実施で、3年次編入はありません。3年次からの編入を希望している場合、この2学部は選択肢に入らない点にまず注意してください。教育・心理学部心理学科は、2年次編入で認定心理士等の資格取得ルートがある一方、資格対応科目を本学科で修得することが前提とされています。3年間の実績では心理学科の志願者数が2年次全体の中でも比較的まとまった数(3年間合計6名)となっており、5学部の中では社会福祉学部に次いで動きがある学部です。

指定校推薦・中央福祉専門学校推薦を利用できる場合

指定校推薦編入学試験は、大学が指定する短期大学・専修学校・高等学校専攻科に在籍している場合のみ利用できます。自分の在籍校が指定校に該当するかどうかは、学校の担当者を通じて確認する必要があり、出願登録には推薦書と一緒に配布される所定のパスワードが必須です。中央福祉専門学校推薦は、系列の中央福祉専門学校介護福祉士科の卒業見込者に限られる、きわめて対象が狭い制度です。いずれも試験内容が小論文ではなく「講義受講→レポート作成→オリエンテーション」という形式である点を踏まえ、対象になる場合は早めに学校の担当者に相談してください。

併願をどう組むか

日本福祉大学の一般編転入学試験は前期・後期の2回のチャンスがあり、前期は10月、後期は2月という日程です。他大学との併願を考える場合、この2つの試験日と重ならない大学・日程を選ぶ必要があります。

試験科目が小論文(100分・100点満点)という共通の形式である点は、併願先を選ぶうえでの利点にもなります。社会福祉・教育・経済・国際・工学系など、同じ分野で小論文型の試験を課す大学を組み合わせれば、1つの小論文対策を複数校の受験に活かせます。社会福祉士・精神保健福祉士の受験資格取得を軸に併願校を組みたい場合は、社会福祉学部の編入を扱う社会福祉学部 編入を徹底解説|出願資格・倍率・試験科目・資格取得の注意点もあわせて参照してください。

編入後の単位認定・卒業要件についてさらに詳しく知りたい場合は、大学編入後の単位認定はどれくらいか徹底解説で一般的な考え方を解説しています。日本福祉大学に限らず、前籍校の単位がどこまで引き継がれるかは併願校選びにも影響する要素です。

よくある質問

日本福祉大学の編入は難しいですか。

2024〜2026年度(2023〜2025年度実施)3年分の一般編転入学試験の実績では、2年次が志願23名・合格18名(志願倍率1.28倍)、3年次が志願33名・合格27名(志願倍率1.22倍)でした。ただし大学公表データには受験者数の記載がなく、算出できるのは志願者数に対する倍率のみです。母数も1桁〜十数名ときわめて小さいため、単年度の数字を難易度の指標として過信しない方がよいでしょう。

日本福祉大学の編入の倍率はどれくらいですか。

3年間合計で志願56名・合格45名、志願倍率は1.24倍でした。学部・専修別では、社会福祉学部社会福祉学科が最も志願者数が多く、経済学部・国際学部・工学部の3年次は志願者0名の学期が複数回発生しています。詳細は本文の表を参照してください。

2年次と3年次のどちらを受けるべきですか。

3年分の合計で見る限り、2年次(1.28倍)と3年次(1.22倍)の志願倍率に大きな差はありません。それよりも、教育・心理学部とスポーツ科学部は2年次のみの実施で3年次を選べない、という制度上の制約を先に確認することが重要です。

英語の試験はありますか。

一般編転入学試験・同窓会推薦編転入学試験は小論文(100分・100点満点)のみで、英語の筆記試験も外部試験スコアの提出も課されません。指定校推薦・中央福祉専門学校推薦は講義受講とレポート作成・オリエンテーションで、いずれも英語の試験はありません。

健康科学部で編入できますか。

2027年度入学試験要項には健康科学部という学部名自体がありません。旧「健康科学部福祉工学科」の情報工学専修・建築バリアフリー専修は、2026年度の募集から「工学部工学科」の情報工学専修・建築学専修に移管が完了しています。情報系・建築系を志望する場合は工学部工学科として調べ直してください。

看護学部に編入できますか。

2024〜2026年度の入試結果データ、2027年度入学試験要項のいずれにも看護学部は登場せず、編転入学試験の対象になっていないと考えられます。看護系での編入を希望する場合は、他大学の看護学部・学科を検討してください。

社会福祉士の受験資格は編入後に取得できますか。

社会福祉学部社会福祉学科であれば、総合政策専修・現代社会専修とも2年次・3年次いずれの編入でも取得可能とされています。ただし選考等の制限があり、前籍校での修得単位が一定数に満たない場合は取得できないなどの条件が付きます。精神保健福祉士は2年次現代社会専修のみが対象で、入学後の選考試験への合格も必要です。

過去問はどこで手に入りますか。

大学公式の「過去の入学試験問題」ページには2023〜2026年度分の一般推薦・一般入学試験等の過去問が公開されていますが、編転入学試験の過去問はこの一覧に含まれていません。個別に入手できるかどうかは、大学の入学広報課に直接問い合わせて確認する必要があります。

福祉経営学部の通信教育課程からも編入できますか。

福祉経営学部(通信教育)は、本記事で扱う通学課程の一般編転入学試験とは別制度です。出願資格・試験内容が異なるため、通信教育での編入を希望する場合は通信教育部が公表する募集要項を別途確認してください。

出願にはどんな書類が必要ですか。

全制度共通で、出願確認票・写真票・成績証明書に加え、志望動機書(本学所定用紙、800字以内、志望先ごとに1枚)の提出が必須です。一般編転入学試験・同窓会推薦編転入学試験では経歴書(アルバイト歴も雇用契約があれば記入対象)も必須で、指定校推薦・中央福祉専門学校推薦では学校長の推薦書が必要になります。

高専卒・専門学校卒でも出願できますか。

高等専門学校卒業者は第2学年編入学の共通出願資格に含まれています。専修学校の専門課程(修業年限2年以上・総授業時数1,700時間以上または62単位以上)を修了し、学校教育法の規定により大学に編入学できる者も第2学年編入学の対象です。第3学年編入学(工学部工学科を除く)は新制大学・短期大学の卒業者が対象の中心で、工学部工学科の3年次のみ、情報・建築系分野での在籍歴と教員面談という追加条件があります。

編入後、何年で卒業できますか。

標準的には2年次編入は3年間、3年次編入は2年間での卒業を目指す形になりますが、実際に何年で卒業できるかは前籍校での修得単位がどこまで認定されるかに左右されます。認定上限は2年次編入が48単位、3年次編入(工学部を除く)が60単位で、この範囲を超える単位は認定されません。資格取得(社会福祉士・精神保健福祉士・一級建築士等)を目指す場合は、指定科目や実習の履修期間が確保できるかもあわせて確認する必要があります。

遠方に住んでいても受験できますか。

試験会場は一般編転入学試験・指定校推薦・中央福祉専門学校推薦・同窓会推薦のいずれも日本福祉大学 東海キャンパス(愛知県)に一本化されています。事前の下見はできず、駐車場も用意されていないため、遠方から受験する場合は公共交通機関でのアクセスと前泊の要否を出願前に確認しておく必要があります。

同窓会推薦編転入学試験は誰でも利用できますか。

利用できるのは、日本福祉大学同窓会の正会員・準会員、またはその配偶者・2親等以内の親族で、同窓会本部の推薦を受けた人に限られます。試験内容・日程は一般編転入学試験の前期・後期と同じ小論文(100分・100点満点)ですが、出願資格が異なる別制度として区別されています。

まとめ

日本福祉大学の編入学試験について、要項と3年分の実績データから確認できることを整理します。

まず、一般編転入学試験は学部・学科・専修を問わず「小論文100分・100点満点」の一本勝負で、英語の筆記も外部試験スコアも課されません。指定校推薦・中央福祉専門学校推薦は講義受講とレポート作成という別の選考形式です。試験科目の面では、法政大学のように学部ごとに準備がまったく異なる大学に比べて、対策の的が絞りやすい構造といえます。

次に、実施学部・学科・専修の名称は年度によって組み替えられています。健康科学部福祉工学科は工学部工学科に移管され、社会福祉学科の専修名も4専修から2専修に再編、国際福祉開発学部は募集から姿を消しました。看護学部は編転入学試験の対象になっていません。事前の一般的な下調べのまま古い学部名・専修名で出願先を決めると、現行の要項と一致しない可能性があります。

そして倍率については、3年間合計で志願56名・合格45名、志願倍率1.24倍という、母数の小さい静かな入試です。ただし大学公表データに受験者数の記載がなく、算出できるのは志願倍率にとどまる点、単年度の数字だけで難易度を判断すべきではない点は必ず踏まえてください。

最後に、資格取得を目的にする場合は年次による違いに注意してください。社会福祉士は2年次・3年次とも取得可能ですが、精神保健福祉士は2年次現代社会専修のみ、一級建築士等の受験資格は工学部工学科建築学専修のみが対象で、しかも2年次は無条件、3年次は条件付きという区別があります。志望動機書(800字)と経歴書の提出も全制度共通で求められるため、出願直前ではなく早い段階から準備を始めることをおすすめします。

過去問は、一般推薦・一般入試の4年分がオンライン公開されている一方、編転入学試験分は含まれていません。入手したい場合は大学の入学広報課へ直接確認することをおすすめします。

本記事の数値は日本福祉大学が公表する2027年度入学試験要項、および2024〜2026年度(2023〜2025年度実施)の編転入学試験結果データに基づいています。制度・学部名・専修名・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず日本福祉大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。

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この記事を書いた人

株式会社Spring Knowledge 代表取締役社長。筑波大学 社会・国際学群 社会学類へ編入学し、都内国公立大学大学院 法学政治学研究科 修士課程を修了。大学編入・大学院進学を自ら経験した立場から、スプリング・オンライン家庭教師の大学編入・大学院入試分野の指導および記事監修を担当。

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