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大谷大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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大谷大学の編入学試験は「一般編入学試験」「社会人編入学試験」「推薦編入学試験」の3制度に分かれており、しかも学部によって募集の有無がはっきり分かれています。特に見落とされがちなのが、事前の一般的な情報では実施学部として名前が挙がることのある教育学部が、一般編入学試験・社会人編入学試験のどちらにおいても「募集を行わない」と要項に明記されている点です。教育学部を編入学の志望先として調べている場合、この事実を知らずに準備を進めてしまうと出願段階でつまずきます。
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この記事では、大谷大学が公表している2027年度の入学試験要項(一般編入学試験・社会人編入学試験・推薦編入学試験の3種)と、大学が公益財団法人大学基準協会の大学評価にあたって提出した大学基礎データ(2017〜2021年度の編入学実績)をもとに、学部・学科・コース別の募集状況、試験科目、日程、出願資格、単位認定の基準を整理します。あわせて、大学が公式に情報公開している2026年度の一般編入学試験の出題意図・解答例から、小論文と英語で何が問われたのかも解説します。なお、大谷大学は編入学試験の志願者数・受験者数・合格者数(倍率)を公表していません。この点も含めて、確認できたことと確認できなかったことを明確に分けて書いています。
大谷大学とはどんな大学か
大谷大学は、1665年に東本願寺が「学寮」として設置したことに始まり、1901年に真宗大学として開校、1913年に京都へ移転して真宗大谷大学となり、1922年の大学令による大谷大学設置を経て1949年に新制大学となった、真宗大谷派を設立母体とする京都市北区小山上総町のキャンパスに置かれる私立大学です。設置者は学校法人真宗大谷学園で、初代学長清沢満之が掲げた「自信教人信の誠を尽くすべき人物を養成する」という言葉が建学の精神として受け継がれています。現在は文学部・社会学部・教育学部・国際学部の4学部に加え、大学院人文学研究科を置いています。外部の大学受験情報サイトでは偏差値の目安が示されていますが、大学自身が偏差値を公表しているわけではないため、あくまで参考情報として扱ってください。
大谷大学の編入学試験には3つの制度がある
大谷大学が実施する学部第3学年への編入学試験には、性格の異なる3つの制度があります。自分がどれに該当するのかを最初に確定させてください。
一般編入学試験
4年制大学・短期大学・専門職大学・専門職短期大学・高等専門学校の卒業者や卒業見込者などが、途中年次(第3学年)から大谷大学に入学するための制度です。年齢制限や社会経験の条件はなく、本記事で中心的に扱うのはこの制度です。
社会人編入学試験
入学年度の4月1日までに2年以上の社会経験を有することを出願資格に加えた制度です。大谷大学は社会経験について「大学卒業後の企業への就業経験の有無を問わず、家業専従者など広く社会人一般を対象とします」と定義しており、社会人向けの専用コースや時間割が別に用意されているわけではない点に注意してください。試験科目が一般編入学試験と異なり、英語の試験がないのが特徴です(詳細は後述)。
推薦編入学試験
九州大谷短期大学および真宗大谷派・仏教系の関連短期大学(帯広大谷短期大学・函館大谷短期大学・飯田短期大学・京都光華女子大学短期大学部・仁愛女子短期大学・正眼短期大学・高田短期大学・華頂短期大学・京都文教短期大学・京都西山短期大学・四天王寺大学短期大学部)に在籍し、各短期大学長の推薦を受けられる方だけが出願できる制度です。一般に公開された公募制の推薦入試ではなく、指定された短期大学に専願で進学した方向けの学内推薦に近い制度である点を理解しておく必要があります。詳細は本記事後半で扱います。
学部・学科・コース別の募集状況【2027年度】
大谷大学は文学部・社会学部・教育学部・国際学部の4学部を置いていますが、一般編入学試験と社会人編入学試験で実際に募集を行っているのは3学部だけです。募集人員はすべてのコースで「若干名」と公表されており、具体的な人数は公開されていません。
| 学部 | 学科 | コース | 一般編入 | 社会人編入 |
|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 真宗学科 | 思想探究/現代臨床/国際 | ○(各若干名) | ○(各若干名) |
| 仏教学科 | 現代仏教/仏教思想 | ○(各若干名) | ○(各若干名) | |
| 哲学科 | 哲学・西洋思想/心理学・人間関係学/倫理学・公共哲学/宗教学・死生学 | ○(各若干名) | ○(各若干名) | |
| 文学部 | 歴史学科 | 日本史/世界史/歴史ミュージアム/京都探究 | ○(各若干名) | ○(各若干名) |
| 文学部 | 文学科 | 日本文学/現代文芸 | ○(各若干名) | ○(各若干名) |
| 社会学部 | 現代社会学科 | 現代社会学 | ○(若干名) | ○(若干名) |
| コミュニティデザイン学科 | 地域政策学/情報メディア | ○(各若干名) | ○(各若干名) | |
| 社会学部 | コミュニティデザイン学科 | 社会福祉学 | ×募集なし | ×募集なし |
| 教育学部 | 教育学科 | 初等教育/幼児教育 | ×募集なし | ×募集なし |
| 国際学部 | 国際文化学科 | 英語コミュニケーション/欧米文化/アジア文化 | ○(各若干名) | ○(各若干名) |
この表から読み取れる重要な点を整理します。
教育学部は一般編入学試験・社会人編入学試験のどちらにも参加していません。大谷大学の入試要項には「社会学部コミュニティデザイン学科社会福祉学コース、教育学部の募集は行いません」と明記されています。教育学部教育学科(初等教育コース・幼児教育コース)を編入学で志望する場合、この2つの一般公開された試験制度では出願できません。教育学部への編入学は、後述する推薦編入学試験(指定短期大学の卒業見込者限定)で幼児教育コースのみ、九州大谷短期大学出身者に限って認められる特殊なルートしかありません。
社会学部コミュニティデザイン学科も全コースが対象ではなく、地域政策学コースと情報メディアコースのみが募集対象です。社会福祉学コースは一般編入学試験・社会人編入学試験のいずれでも募集していません。
結果として、一般編入学試験・社会人編入学試験で実際に出願できるのは、文学部の5学科14コース、社会学部の2学科3コース(現代社会学科1・コミュニティデザイン学科2)、国際学部国際文化学科の3コースの、合計21コースです。
学部・学科で何を学ぶか|出願前に確認しておきたい分野の違い
編入学試験の小論文・面接は全コース共通問題である一方、出願後に所属する学科・コースで学ぶ内容は大きく異なります。志望理由書や面接で「なぜこの学科なのか」を語れるように、大学が公表している各学科の学びの特徴を整理しておきます。
文学部|仏教・哲学・歴史・文学を専門分野として深める
真宗学科は親鸞の思想と生涯を学び、「人間にとって本当に大切なことは何か」を探究する学科で、思想探究・現代臨床・国際の3コースがあります。仏教学科は釈尊の問いを基礎から学び、仏典読解や古典語学、フィールドワークを通じて仏教の考え方を現代社会の課題解決に活かす学科です。哲学科は哲学・心理学・倫理学・宗教学それぞれの視点から人間観や世界観を問い直す学科で、少人数ゼミでの対話と議論を重視しています。歴史学科は史料を読んで何を読み取るかという研究方法を習得する学科で、京都という史跡・文化財の豊富な環境を活かしたフィールドワークに力を入れており、歴史ミュージアムコースでは博物館学芸員としての能力も養成します。文学科は日本と中国の文学作品を対象に、読解と分析の理論・技術を修得しながら、研究成果を論文や作品として表現する力を養う学科です。
社会学部|社会学の視点と地域の現場、どちらを軸にするか
現代社会学科は、学生自身の興味・関心に基づいて自由にテーマを設定し、社会学の専門的な視点から探究する学科です。フィールドワークやプロジェクト型研究を通じて調査・分析方法とものの見方・考え方を段階的に修得します。コミュニティデザイン学科は「人とあう、聞く、話す、実践する」力を身につける4年間をコンセプトに、地域課題の解決に直結した実践的な学びを提供する学科で、編入学で募集対象となる地域政策学コース(住民の声を聞き地域活性化を目指す)・情報メディアコース(ICTやメディアを活用した情報発信で地域を支援)に加えて、社会福祉学コース(福祉現場での実習を通じたソーシャルワーク教育)も置かれていますが、前述のとおり社会福祉学コースは編入学の募集対象ではありません。
国際学部|英語・欧米文化・アジア文化の3方向
国際文化学科は、グローカルな視点で世界とローカル社会を結びつけ、異文化理解を通じて自文化を見直す学科です。英語コミュニケーションコースは英語集中プログラムと留学生交流を中心に実践的な語学力を養い、欧米文化コースは英米・フランス・ドイツの文献や資料分析を通じてグローバル化を理解し、アジア文化コースは中国文化および韓国・朝鮮文化を研究対象としています。編入学試験の英語(全コース共通問題)の対策は、志望コースに関わらず共通して必要になります。
教育学部|編入学の対象ではないが、学部の内容として確認しておく
教育学部教育学科は「こころ先生」の育成を掲げ、初等教育コース(教育学・教科教育学・心理学など教育に関する理論と実践を総合的に学び、小学校教諭一種免許状の取得に対応)と幼児教育コース(幼児教育と保育・子どもの福祉に関する理論と実践を総合的に学び、幼稚園教諭一種免許状・保育士資格の取得に対応)の2コースを置いています。前述のとおり、一般編入学試験・社会人編入学試験では募集を行っておらず、編入学できるのは推薦編入学試験の幼児教育コース(九州大谷短期大学出身者限定)のみです。教員養成を目的に大谷大学への編入学を検討している場合は、この制約を必ず前提に置いてください。
受験資格|自分がどの試験に出願できるか
一般編入学試験の出願資格は次の4区分のいずれかに該当することです。
- 4年制大学、短期大学、専門職大学、専門職短期大学又は高等専門学校を卒業した者もしくは2027年3月卒業見込みの者、および前期課程・後期課程に区分している専門職大学の前期課程を修了した者
- 4年制大学又は専門職大学において第2学年を修了した者もしくは修了見込みの者で、62単位以上修得した者又は2027年3月修得見込みの者
- 文部科学大臣の定める基準を満たす専修学校の専門課程を修了した者又は2027年3月修了見込みの者で、学校教育法第90条第1項に定める大学入学資格を有する者
- 文部科学大臣の定める基準を満たす高等学校の専攻科又は中等教育学校の後期課程の専攻科の課程を修了した者もしくは2027年3月修了見込みの者で、学校教育法第90条第1項に定める大学入学資格を有する者
社会人編入学試験は、この4区分に加えて「入学年度の4月1日までに2年以上の社会経験を有する者」という条件が付きます。また社会人編入学試験の出願資格(2)は「4年制大学又は専門職大学において第2学年を修了した者又は修了見込みの者」で、62単位以上という単位数の言及がない点が一般編入学試験の要項と異なります(大学が公表する入試要項の記載に基づく)。出願を検討する場合は、必ず最新の要項本文で自分の学歴区分がどの号に該当するかを確認してください。
推薦編入学試験は、これらとは別に「大谷大学に学ぶことに強い意欲をもつ者であって、学業において優秀で高い知的探究心をもつ者」「内発的な知的関心・宗教的関心によって自主的に物事を深く理解しようとする態度のある者」「課外活動で指導的な役割を持続的に果たしてきた者」のいずれかに該当し、かつ指定短期大学を2026年度に卒業見込みで大谷大学に専願であることが条件です。一般公開された試験ではないため、対象となる短期大学に在籍していない場合はこの制度で出願することはできません。
試験科目|一般編入と社会人編入で何が違うか
一般編入学試験と社会人編入学試験は、同じ大谷大学の編入学試験でありながら試験科目が異なります。もっとも大きな違いは英語の有無です。
| 試験制度 | 小論文 | 英語 | 面接 |
|---|---|---|---|
| 一般編入学試験 | 全コース共通問題・100点 | 全コース共通問題・100点 | あり |
| 社会人編入学試験 | 全コース共通問題・60分・100点 | 実施なし | あり |
一般編入学試験は12:45入室、13:00〜14:00に小論文、15:00〜16:00に英語、16:30から面接という日程で、小論文と英語はいずれも全コース共通問題です。学部・学科ごとに問題が分かれる形式ではありません。
社会人編入学試験は12:15入室、12:30〜13:30に小論文(60分・100点)、15:30から面接という日程で、英語の試験自体がありません。英語力を問われない分、小論文と面接の比重が一般編入学試験よりも相対的に大きくなります。社会人として出願する場合は、英語対策よりも小論文と面接の準備に時間を割く戦略が成り立ちます。
推薦編入学試験は、各短期大学長の推薦を尊重したうえで、提出書類および面接によって選考されます。学力試験としての小論文・英語は課されません。
日程・スケジュール【2027年度】
3つの制度は出願時期がそれぞれ異なります。志望する制度の出願期間を見落とさないよう、早めにカレンダーで管理してください。
| 試験制度 | 出願期間(消印有効) | 試験日 | 合格発表日 | 入学手続締切日 |
|---|---|---|---|---|
| 社会人編入学試験 | 2026年9月18日(金)〜10月2日(金) | 2026年10月18日(日) | 2026年10月26日(月) | 2026年11月30日(月) |
| 推薦編入学試験 | 2026年11月23日(月・祝)〜12月3日(木) | 2026年12月20日(日) | 2026年12月25日(金) | 2027年1月25日(月) |
| 一般編入学試験 | 2027年1月7日(木)〜1月18日(月) | 2027年2月13日(土) | 2027年2月19日(金) | 2027年3月8日(月) |
出願できる方であれば、社会人編入学試験(10月実施)と一般編入学試験(2月実施)はどちらも受験資格を満たす可能性があります。社会人経験2年以上の条件を満たすのであれば、先に実施される社会人編入学試験に出願し、不合格だった場合や出願自体ができなかった場合に一般編入学試験に再度挑戦するという時期的な使い分けも制度上は可能です(ただし出願資格・試験科目の違いを踏まえて判断してください)。
出願はいずれの制度も郵送に限られ、窓口受付は行われません。出願書類は簡易書留速達での郵送が必須で、出願期間内必着ではなく「消印有効」である点は要項どおりですが、受験票の送付は試験日の5日前までを予定しているため、出願は締切ぎりぎりではなく余裕を持って行うことが安全です。
倍率・志願者数は公表されていない|編入学者数の推移から見える実施規模
先に結論を明記します。大谷大学は、編入学試験の志願者数・受験者数・合格者数、およびそれらから算出される倍率を、入試情報サイト・入試速報・教育情報の公表ページのいずれにおいても公表していません。大学が「入試速報」として結果を公開しているのは総合型選抜・公募制推薦入試・一般入試の各制度のみで、編入学試験はその対象に含まれていません。募集人員も全コースで「若干名」とされており、定員という形での定量情報もありません。外部の入試情報サイト(パスナビ、Kei-Net、マナビジョン等)で確認できるのも一般選抜(一般入試)の倍率であり、編入学試験の倍率データは見つかりませんでした。編入学の倍率を軸に大学を比較検討したい場合、大谷大学については「非公表」という事実そのものを前提に進路を検討する必要があります。
倍率そのものは分かりませんが、大谷大学が公益財団法人大学基準協会の大学評価(2022年度受審)にあたって提出した大学基礎データには、2017年度から2021年度までの学部第3学年編入学の「入学者数」が学科別に記載されています。志願者数・合格者数ではなく実際に入学した人数のみですが、公式に大学が第三者機関へ提出した数値であり、編入学が学科ごとにどの程度の規模で行われてきたかの参考にはなります。
| 学部 | 学科 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 文学部 | 真宗学科 | 4 | 5 | 6 | 6 | 6 |
| 仏教学科 | 3 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
| 哲学科 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | |
| 歴史学科 | 2 | 1 | 0 | 1 | 0 | |
| 文学科 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | |
| (旧)文学部 国際文化学科 | 国際文化学科 | 1 | 3 | 2 | 2 | 3 |
| 社会学部 | 現代社会学科 | ― | ― | ― | 0 | 0 |
| コミュニティデザイン学科 | ― | ― | ― | 0 | 0 | |
| 教育学部 | 教育学科 | ― | ― | ― | 2 | 0 |
| 学部合計 | 10 | 11 | 9 | 13 | 9 |
この表を読むうえで前提となる注記が2つあります。第一に、社会学部(現代社会学科・コミュニティデザイン学科)と教育学部(教育学科)は2018年度に新設された学部・学科であるため、2019年度以前の欄は「編入学なし」(データなし)です。第二に、国際学部国際文化学科は2021年度に新設されたため、表中の「国際文化学科」の実績(2017〜2021年度で1〜3名)は、当時は文学部に置かれていた(旧)国際文化学科の数字です。国際学部への改組後の編入学実績は、この資料の時点では確認できません。
学部合計で見ると、2017〜2021年度は年間9〜13名程度が編入学しています。学科別では真宗学科が毎年4〜6名と安定して一定数を受け入れているのに対し、仏教学科・哲学科・歴史学科・文学科は0〜3名で年による変動が大きく、0名の年も複数あります。教育学部教育学科は2020年度に2名の編入学者がいますが、これは現行(2027年度)の制度が確立する前の実績であり、前述のとおり現行の一般編入学試験・社会人編入学試験では教育学部の募集自体が行われていません。
なお、このデータは大谷大学が2022年度の大学評価受審にあたって提出したものであり、確認できる最新の年度は2021年度です。2022年度以降の同種の学科別編入学実績は、2026年8月時点で大谷大学の公開資料からは確認できませんでした。あくまで数年前の実施規模の目安として参照してください。
出願書類・出願手続きの流れ
一般編入学試験・社会人編入学試験の出願書類は共通の構成です。
- 志願票等(本学所定用紙)
- 卒業証明書(卒業見込者は卒業見込証明書、在学中の者は在学証明書、その他は在籍期間を証明する書類)※3ヵ月以内発行・大谷大学および大谷大学短期大学部出身者は提出不要
- 成績証明書(出身大学長が厳封したもの。在学中の者は単位修得見込証明書も必要。専修学校出身者は「授業時間数による成績証明書」と「単位数による成績証明書」の両方)
- 写真(タテ4cm×ヨコ3cm、出願時から3ヵ月以内撮影、カラー、副票に貼付)
- 志望理由書(本学所定用紙、本人自筆。鉛筆での記入可)
- 入学検定料 35,000円(銀行振込のみ。京都銀行の本・支店は振込手数料無料)
出願は郵送に限られ、簡易書留速達での期間内発送が必要です。志願票・副票・検定料振込依頼書・検定料領収書のセットで構成される所定用紙に不備があると受け付けられないため、要項の「記入上の注意」「記入要領」を熟読したうえで記入することが要求されています。氏名を解答用紙・論文用紙に記入すると失格になる、試験開始後20分を超える遅刻は受験不可になるなど、当日の運用に関する注意点も要項に明記されています。
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試験当日の注意点
一般編入学試験・社会人編入学試験の要項には、当日の運用について細かな規定があります。事前に確認しておくべき点を整理します。
- 集合時刻と遅刻:一般編入学試験は12:45入室、社会人編入学試験は12:15入室が基準です。試験開始後20分以上遅刻した場合は受験を許可されません。また、試験開始後30分を経過しないと途中退室もできません。
- 持ち物:机の上に置けるのは受験票のほか、黒鉛筆・シャープペンシル・消しゴム・鉛筆削り・芯・時計(アラーム機能は解除)・メガネ・ティッシュ(袋や箱から中身のみ取り出したもの)に限られます。携帯電話等の通信機器は時計としても使用できず、入室前に電源を切ってカバンにしまう必要があります。
- 解答用紙への記入:解答用紙・論文用紙には受験番号を正確に記入し、氏名を記入してはいけません。万一氏名を記入した場合は失格になります。
- 不正行為:カンニングペーパーや教科書・参考書の使用、他の受験者の答案を見ること、答えを教わることなどは不正行為として扱われ、発覚した場合は退室・失格となります。
- 問題・答案の持ち帰り:試験問題および解答用紙・論文用紙の持ち帰りは禁止されています。
また、受験に配慮が必要な場合(別室受験、試験時間延長、点字受験等)は、出願の2カ月前を目途に入学センターへ相談するよう案内されています。入試制度により配慮内容が異なるため、受験のたびに申し出が必要です。外国人留学生の出願についても確認事項が別途あるため、出願前に入学センターへ連絡するよう要項に明記されています。
学費・学校納付金と修学支援制度
2027年度の学校納付金は、文学部・社会学部・国際学部で共通です。
| 区分 | 入学時 | 初年度後期 | 初年度年額 | 第4学年次年額 |
|---|---|---|---|---|
| 入学金 | 250,000円 | ― | 250,000円 | ― |
| 授業料 | 420,000円 | 420,000円 | 840,000円 | 840,000円 |
| 施設費 | 50,000円 | 50,000円 | 100,000円 | 300,000円 |
| その他の費用(大谷学会費・学生会費・教育後援会費等) | 19,500円 | 18,500円 | 38,000円 | 72,000円 |
| 合計 | 739,500円 | 488,500円 | 1,228,000円 | 1,212,000円 |
大谷大学・大谷大学短期大学部の出身者は入学金が50,000円減額(250,000円→200,000円)され、学生会入会金も不要になります。九州大谷短期大学出身者も入学金が50,000円減額されます。卒業年次の後期には同窓会入会金(5,000円)と終身会費(30,000円)の納入が別途必要です(大谷大学短期大学部出身者を除く)。教員免許状・学芸員資格等の取得を希望する場合は、指定された時期に実習費等の納入が必要になります。
大谷大学は「高等教育の修学支援新制度」(給付型奨学金+授業料等減免、多子世帯への授業料等無償化を含む)の対象校です。入学前に予約採用が決定している場合と、入学後に新規出願を希望する場合とで案内される説明会が異なるため、利用を希望する場合は入学後に必ず該当する説明会に出席する必要があります。
単位認定の基準と2年間卒業の注意点
出身大学(短期大学)等で修得した科目・単位は60単位を上限として、大谷大学の科目区分と内容に基づき入学時に認定されます。主な認定ルールは次のとおりです。
- 総合科目「人間学Ⅰ」:大谷大学短期大学部出身者で〈共通科目〉「仏教と人間Ⅰ」2単位および〈自由科目〉「仏教と人間Ⅱ」2単位を修得している場合は「人間学Ⅰ」4単位を認定
- 大学導入科目:「学びの発見」2単位、「ICT入門」2単位を認定
- 必修外国語:出身大学等で修得済みの場合、「英語Ⅰ」4単位・「英語Ⅱ」4単位・「初修外国語Ⅰ」4単位・「初修外国語Ⅱ」4単位まで認定可能
- 選択外国語:必修外国語で認定した科目を除き、認定総単位数が60単位を超えない範囲で認定
- 学科専門科目:「演習Ⅰ」4単位を認定
- 現代総合科目:文学部・国際学部は各系列4単位・計12単位、社会学部は各系列2単位・計6単位を認定
- 自己選択科目:認定総単位数が60単位を超えない範囲で認定
出身大学等以外で科目等履修生として修得した単位や、外国語技能検定試験のスコアも、所定の級位・得点があれば認定対象になりますが、認定できる単位数は編入学時の単位認定と合わせて60単位までです。大谷大学は要項の中で「認定科目・単位数が少ない場合は、第3学年に編入学を許可されても、2カ年で卒業するためには相当の努力が必要であることをあらかじめ了承してください」と明記しています。編入前に、自分の履修科目がどの区分でどれだけ認定されそうかを大まかにでも試算しておくことが、入学後の履修計画の負担を左右します。なお諸課程(教員免許・学芸員資格等)の科目は卒業単位として認定されません。
過去問はどこで手に入るか
大谷大学は、出願者に対して入試要項に「2026年度版の過去問題集を同封しています。それ以前の過去問題集が必要な方は、入学センターで閲覧・貸出等をすることが可能です」と案内しており、過去問そのものは出願書類一式の請求者に郵送される形で配布されています。大学の入試情報サイトにある「入試問題集(過去問)」ページで公開されているのは総合型選抜・指定校推薦・公募制推薦入試・一般入試の過去問のみで、編入学試験の過去問はオンラインでは一般公開されていません。
一方で、大谷大学は学校教育法施行規則に基づく教育情報の公表の一環として、「学力検査の内容」に関する情報公開資料の中に、2026年度学部第3学年一般編入学試験(英語・小論文)の出題意図・解答例・採点のポイントを掲載したPDFを公開しています。試験問題そのものは著作物の権利等の理由により掲載されていませんが、大学が何を測ろうとして出題したのか、模範解答がどのような内容かは公式に確認できます。次の章で、この公開資料から読み取れる出題テーマを解説します。
公開されている2026年度過去問から読み取れる出題テーマ
ここで扱うのは、大谷大学が教育情報の公表として自ら公開している2026年度学部第3学年一般編入学試験の出題意図・解答例です。問題文そのものは大学が「著作物の権利等の理由により掲載していない」としているため転載せず、大学が公開した出題意図・出典・採点の視点のみを紹介します。
英語|読解力・文法力・語彙力を段階的に測る3問構成
大学が公表する出題意図は「第3学年編入学に際し、学部において各専門分野での学びに必要な英文読解力、文法力、語彙力をはかる意図で出題した」というものです。構成は次の3問です。
- 問題1:英文を読み、内容理解力をはかる問題が中心。基本的な英語読解力が身についているかどうかを確認するもの
- 問題2:文法や語彙を問う空所補充問題。基本的な文法知識が身についているかどうかを確認するもの
- 問題3:英文を読解しながら語句整序を行う問題。文脈を読む力・語彙力・文法力をはかるもの
3問とも「難解な専門英語」ではなく、標準的な大学入試レベルの読解・文法・語彙力を、内容理解・空所補充・語句整序という異なる角度から重ねて確認する構成になっています。特定の専門分野の予備知識を前提にした出題ではないため、対策としては大学受験レベルの文法総復習と、まとまった量の英文を時間内に読み切る速読力の強化が優先順位として高くなります。
小論文|要約と意見論述の二部構成、出典は新書
大学が公表する出題意図は「第3学年一般編入試験作問に際し、①論理的な文章について読解力を有しているか、②入学後、専門分野について探究を深めることができる論理的な考察力を有しているか、③卒業研究執筆に必要となる読解力と表現力を有しているか、の3点をはかる意図で出題した」というものです。
出典として大学が公開しているのは、渡邉雅子『共感の論理-日本から始まる教育改革』(岩波新書)から「利他主義」の必要性について述べた箇所です。設問は二部構成で、大学が公表する採点のポイントは次のとおりです。
- 問一(要約):「利己主義」の反省点を理解したうえで、「利他主義」という視点の必要性を要約できているかに着目
- 問二(意見論述):仮説とその論拠がしっかり結びついているか。「利己主義」によって限界に達しつつある近代社会の内容を理解したうえで、筆者が述べる「利他主義の必要性」に対して仮説が立てられているかを重視
大学が公開した解答例では、近代が利己を中心に発展してきた結果として環境破壊や格差拡大などの矛盾が生じていること、人間を自然の一部と捉える伝統的自然観と利他主義への転換が今後の鍵になること、日本の国語教育・特別活動が利他の価値を幼少期に刷り込む仕組みを担ってきたが多忙化により実践が減っていること、といった論点が筋道立てて盛り込まれています。単なる感想文ではなく、出典の主張を正確につかんだうえで、自分なりの仮説を論拠とともに展開する構成力が求められる出題だとわかります。
過去問から導ける学習の順番
- まず岩波新書など新書レベルの評論・教育論・社会論をまとまった分量で読み、要約する練習を積む。大谷大学の小論文は「何かを主張する」以前に「筆者の主張を正確につかむ」段階の精度が問われている
- 要約した内容を踏まえて、自分の意見を仮説として提示し、その仮説を支える論拠を書く練習をする。大学が明示する採点の視点は「仮説と論拠が結びついているか」であり、賛否そのものより論理の一貫性が重視されている
- 英語は専門分野に踏み込んだ難問ではなく、内容理解・文法空所補充・語句整序という標準的な出題形式が続いている。大学受験レベルの文法参考書と長文問題集を一冊仕上げることを優先する
- 大学からは「2026年度版の過去問題集を同封しています」と案内されているため、出願書類を請求する段階で過去問題集の郵送を受けられるかどうかを入学センターに確認しておく
本節で扱った出題テーマ・解答例・出題意図・採点のポイントは、いずれも大谷大学が公開している2026年度の学力検査の内容に関する情報公開資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。
推薦編入学試験の特殊性|指定短期大学の卒業見込者に限定
推薦編入学試験は、一般編入学試験・社会人編入学試験とは選考の性格が根本的に異なります。出願できるのは、大谷大学が指定する短期大学(九州大谷短期大学、および真宗大谷派・仏教系の関連短期大学11校)に在籍し、各短期大学長からの推薦を受けられる方だけです。募集人員は学科ごとの推薦人数枠として設定され、九州大谷短期大学からは10名以内、真宗大谷派関連短期大学・仏教系短期大学からは各短期大学に2名以内という上限が設けられています。
コース別の募集可否は一般編入学試験・社会人編入学試験と概ね同じ傾向ですが、教育学部教育学科だけは扱いが異なります。教育学科初等教育コースはいずれの短期大学からも募集されませんが、幼児教育コースは九州大谷短期大学(幼児教育学科出身者に限る)からのみ、原則として幼稚園教諭二種免許状および保育士資格の取得または取得見込みの者を対象に募集されています。つまり、大谷大学の編入学制度全体を通じて教育学部に編入学できる可能性があるのは、実質的にこの推薦編入学試験・幼児教育コース・九州大谷短期大学出身者という極めて限定された1ルートのみということになります。社会学部コミュニティデザイン学科社会福祉学コースについても、推薦編入学試験では九州大谷短期大学の幼児教育学科もしくは専攻科福祉専攻出身者に限って募集されますが、九州大谷短期大学以外の短期大学からの募集はありません。
選考方法は各短期大学長の推薦を尊重したうえでの提出書類および面接で、学力試験は課されません。出願資格は「2026年度に各指定短期大学を前期卒業、又は卒業見込みの者」かつ「大谷大学に専願の者」です。対象となる短期大学に在籍していない場合はこの制度そのものを利用できないため、一般の受験生が編入学を検討する際に中心となるのは、あくまで一般編入学試験と社会人編入学試験の2制度です。
学部再編の経緯が編入学に与える影響
大谷大学は2018年度に社会学部(現代社会学科・コミュニティデザイン学科)と教育学部(教育学科)を新設し、2021年度には国際学部(国際文化学科)を新設しています。国際学部国際文化学科は、それ以前は文学部に置かれていた国際文化学科が学部として独立したもので、大学基準協会に提出された基礎データでも、2017〜2021年度の編入学実績は「(旧)文学部国際文化学科」の数字として記録されています。
この再編の経緯は、編入学を検討するうえで2つの意味を持ちます。第一に、社会学部・教育学部は新設から日が浅いため、編入学の実績データそのものが他学部と比べて短い期間しか蓄積されていません。第二に、教育学部は新設当初は編入学の受け入れ実績があったにもかかわらず(2020年度に2名)、2027年度の現行制度では一般編入学試験・社会人編入学試験のどちらからも除外されており、募集の可否は年度や制度改定によって変わりうるということです。志望する学部が編入学を実施しているかどうかは、事前の評判や数年前の情報を鵜呑みにせず、必ずその年度の入試要項で確認する必要があります。
特に「大谷大学 教育学部 編入」といったキーワードで調べて事前情報を集めている場合、数年前の学部案内や合格実績の紹介記事がそのまま現行制度にも当てはまると誤解しやすいので注意してください。本記事執筆時点(2027年度入学試験要項ベース)で確認できる事実は、一般編入学試験・社会人編入学試験のどちらも教育学部の募集を行っていないという1点です。
志望理由書対策に使える大学公式の情報
一般編入学試験・社会人編入学試験の出願書類には、本人自筆の志望理由書(本学所定用紙)が含まれます。大学が公式に発信している情報のうち、志望理由書や面接で参照できる要素を整理しておきます。
大谷大学は建学の精神として、初代学長清沢満之が掲げた「自信教人信の誠を尽くすべき人物を養成する」という言葉を受け継いでおり、大学の理念として「仏教精神に則り、人格を育成するとともに、仏教並びに人文に関する学術を教授研究し、広く世界文化に貢献する」ことを掲げています。仏教系の学科を志望する場合はもちろん、社会学部・国際学部を志望する場合でも、この建学の精神と自分の志望理由がどうつながるのかを一度言語化しておくと、志望理由書に厚みが出ます。
また、学科ごとに大学が公表している教育目標(前章で紹介した各学科の学びの特徴)は、志望理由書で「なぜこの学科でなければならないのか」を書くための直接の材料になります。たとえば歴史学科であれば「京都という史跡・文化財の豊富な環境を活かしたフィールドワーク」、コミュニティデザイン学科であれば「地域に足を運ぶ現場主義のカリキュラム」など、大学が学科の特徴として明言しているキーワードを自分の経験・関心と結びつけて書くことで、抽象的な志望理由から具体的な志望理由に変わります。前籍校での学びや資格・単位の状況によって編入後に認定される単位数が変わり、卒業までの負担も変わってくるため、単位認定の見込みまで含めて志望理由を組み立てておくと、面接で学修計画を聞かれた際にも一貫した回答がしやすくなります。
併願をどう組むか
大谷大学は真宗大谷派を設立母体とする京都市内の私立大学で、文学部(仏教・思想・歴史・文学系)と国際学部・社会学部を持つ人文・社会科学系の総合大学です。同じ京都市内で、仏教系の設立母体を持ち規模の大きい大学として比較検討されることが多いのが龍谷大学です。龍谷大学は学部ごとに編入学試験の内容が大きく異なるため、あわせて確認しておくと出願先の組み合わせを考えやすくなります。
- 龍谷大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】
- 龍谷大学社会学部の編入試験対策を徹底解説|小論文・面接・募集要項
- 龍谷大学文学部の編入試験対策を徹底解説|専門科目・英語・募集要項
試験日程が重ならない大学を組み合わせておくと、1回の失敗が即座に進路を狭めるリスクを下げられます。大谷大学の一般編入学試験は2027年2月13日、社会人編入学試験は2026年10月18日の実施です。併願先を検討する際は、この2つの日程と重複しない大学・学部を優先的に探すと出願計画を立てやすくなります。
出願のタイミングにも選択の余地があります。社会経験2年以上の条件を満たす方であれば、まず10月実施の社会人編入学試験(小論文・面接のみ、英語なし)に挑戦し、結果を踏まえて2月実施の一般編入学試験(小論文・英語・面接)に再度出願するという年度内の2段構えも制度上は可能です。ただし出願資格・試験科目が異なる別制度であるため、両方に出願する場合はそれぞれの要項を個別に確認し、書類の重複請求や検定料の二重負担が生じることも織り込んで計画してください。文学部・社会学部・国際学部のいずれを志望する場合も、小論文の題材は人文・社会系の評論文である可能性が高いため、新書レベルの評論を読み込む準備は学科を問わず共通の対策になります。
よくある質問
大谷大学の編入学試験の倍率はどれくらいですか。
大谷大学は編入学試験の志願者数・受験者数・合格者数、およびそれらから算出される倍率を公表していません。入試速報・教育情報の公表ページのいずれにも掲載がなく、外部の大学受験情報サイトで確認できるのも一般入試(一般選抜)の倍率のみです。大学基準協会に提出された基礎データからは2017〜2021年度の学科別「入学者数」(学部合計で年間9〜13名程度)が確認できますが、志願者数や合格者数は含まれていません。
教育学部に編入学することはできますか。
一般編入学試験・社会人編入学試験では教育学部の募集は行われていません。編入学できる可能性があるのは、推薦編入学試験のうち教育学科幼児教育コースを、九州大谷短期大学(幼児教育学科出身者に限る)から募集する1ルートのみです。九州大谷短期大学以外の短期大学に在籍している場合、あるいは一般の4年制大学・短期大学から教育学部への編入学を希望する場合、現行制度上は出願できません。
社会人でも受けられますか。
社会人編入学試験が用意されています。出願資格は入学年度の4月1日までに2年以上の社会経験を有することで、大学卒業後の就業経験の有無を問わず家業専従者なども対象に含まれます。専用の授業科目や時間割が設けられているわけではなく、試験科目は小論文(60分・100点)と面接のみで、一般編入学試験と異なり英語の試験がありません。
英語の対策はどれくらい必要ですか。
志望する制度によります。一般編入学試験では小論文・英語(いずれも全コース共通問題・各100点)・面接が課されますが、社会人編入学試験では英語の試験がなく小論文と面接のみです。一般編入学試験の英語は、大学が公表する2026年度の出題意図によれば、内容理解・文法語彙の空所補充・語句整序の3問構成で、専門分野に踏み込んだ難問ではなく標準的な読解力・文法力を測る内容です。
短期大学卒業見込みでも出願できますか。
出願できます。一般編入学試験・社会人編入学試験の出願資格の一つに「短期大学を卒業した者若しくは卒業見込みの者」が含まれています。専門職短期大学の卒業(見込み)者も同様に出願資格があります。
過去問はどこで手に入りますか。
入試要項に「2026年度版の過去問題集を同封しています」とあり、出願書類一式を請求すると過去問題集が郵送される仕組みです。それ以前の年度分は入学センターで閲覧・貸出の対応があります。大学の入試情報サイトで一般公開されている過去問は総合型選抜・推薦入試・一般入試のみで、編入学試験の問題そのものはオンラインには掲載されていません。ただし、大学が学校教育法施行規則に基づく情報公開の一環として、2026年度一般編入学試験(英語・小論文)の出題意図・解答例・採点のポイントを公式サイトで公開しており、この記事ではその内容を紹介しています。
推薦編入学試験は誰でも出願できますか。
出願できません。推薦編入学試験は、九州大谷短期大学および真宗大谷派・仏教系の関連短期大学11校に在籍し、各短期大学長の推薦を受けられる方に限定された制度です。対象校に在籍していない場合、この制度を利用することはできません。
単位認定の基準はどうなっていますか。
出身大学・短期大学等で修得した単位は60単位を上限に認定されます。必修外国語は英語Ⅰ・Ⅱ、初修外国語Ⅰ・Ⅱの各4単位まで、現代総合科目は文学部・国際学部で計12単位、社会学部で計6単位まで認定されるなど、区分ごとに上限が定められています。大学は「認定科目・単位数が少ない場合、2カ年で卒業するためには相当の努力が必要」と要項に明記しており、必ずしも全員が標準の2年間で卒業できるとは限りません。
入学検定料はいくらですか。
一般編入学試験・社会人編入学試験ともに35,000円です。銀行振込のみで、京都銀行の本・支店から振り込む場合は振込手数料が無料になります。いったん納入した検定料は理由を問わず返還されません。
大谷大学はどこにありますか。
京都市北区小山上総町にキャンパスがあります。試験場は大谷大学のキャンパス内で、大学は要項で「自家用車による来場は禁止します」と案内しています。公共交通機関でのアクセスを事前に確認しておいてください。
文学部・社会学部・国際学部で入学金や学費に違いはありますか。
2027年度の学校納付金は文学部・社会学部・国際学部で共通です。初年度納付金は入学金250,000円を含め合計1,228,000円、第4学年次は合計1,212,000円です。大谷大学・大谷大学短期大学部出身者は入学金が50,000円減額され、九州大谷短期大学出身者も入学金が50,000円減額されます。
まとめ
大谷大学の編入学試験について、要項と大学が公開している資料から確認できることを整理します。
まず、募集を行っているのは文学部(真宗学科・仏教学科・哲学科・歴史学科・文学科)、社会学部(現代社会学科・コミュニティデザイン学科の地域政策学/情報メディアコース)、国際学部(国際文化学科)の3学部・21コースで、教育学部は一般編入学試験・社会人編入学試験のどちらにも参加していません。教育学部への編入学は、推薦編入学試験の幼児教育コース(九州大谷短期大学出身者限定)という極めて限定的なルートを除いて存在しません。
次に、一般編入学試験と社会人編入学試験は試験科目が異なります。一般編入学試験は小論文・英語・面接、社会人編入学試験は英語がなく小論文・面接のみです。社会経験2年以上の条件を満たす方にとっては、英語を課されない社会人編入学試験の方が対策の的を絞りやすい可能性があります。
そして、大谷大学は編入学試験の志願者数・受験者数・合格者数・倍率を公表していません。大学基準協会に提出された基礎データから2017〜2021年度の学科別入学者数(学部合計で年間9〜13名程度)は確認できますが、それ以上の競争率に関する情報は現時点では確認できませんでした。志望校を倍率だけで比較しようとすると、大谷大学については判断材料が不足することを前提に進路を検討してください。
最後に、大谷大学は学校教育法施行規則に基づく情報公開として、2026年度一般編入学試験の出題意図・解答例を英語・小論文の両方で公式に公開しています。小論文は新書からの出典で要約と意見論述の二部構成、英語は内容理解・文法語彙・語句整序の3問構成でした。編入学試験としては出題意図まで確認できる方が少数派であり、まずこの資料に目を通し、大学が何を評価しようとしているかを把握するところから対策を始めることをおすすめします。
大谷大学の編入学試験は、募集人員が「若干名」、倍率も非公表という情報の少なさゆえに、対策の方向性を自力で組み立てにくい試験です。だからこそ、①出願できる学部・学科・コースを制度ごとに正確に切り分けること、②公開されている出題意図・解答例から評価基準を読み取ること、③志望理由書と面接を建学の精神・学科の教育目標と結びつけて準備することの3点を、要項の読み込みだけに頼らず早い段階から並行して進めることが、限られた情報の中で合格の確度を上げる現実的な進め方になります。
本記事の数値は大谷大学が公表する2027年度学部第3学年一般編入学試験・社会人編入学試験・推薦編入学試験の入学試験要項、および大谷大学が公益財団法人大学基準協会に提出した大学基礎データ(2017〜2021年度)に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目・単位認定の基準は年度によって変更されるため、出願前には必ず大谷大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。
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