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龍谷大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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龍谷大学の編入学試験は、文学部・心理学部・経済学部・経営学部・法学部・政策学部・国際学部・社会学部・先端理工学部・農学部の10学部23学科・専攻で実施されており、学部によって募集人員も試験科目も出願資格もまったく異なります。さらに、深草キャンパスで実施される9学部(文学部・心理学部・経済学部・経営学部・法学部・政策学部・国際学部・社会学部・農学部)はすべて同じ試験日に実施されるため、龍谷大学の学部間で併願することはできません。試験日程が別に設定されているのは、瀬田キャンパスで実施される先端理工学部だけです。

この記事では、龍谷大学が公表する2027年度入学試験要項と、2023〜2026年度の4年分の編入学・転入学試験実績データ、学部別に公開されている2026年度過去問題をもとに、10学部を横断して募集人員・試験科目・日程・倍率・出題テーマを整理します。学部ごとの出願資格の細かい条件や志望理由書の書き方、面接対策といった深掘り情報は、当サイトで学部別に公開している記事(本記事末尾に一覧)にまとめていますので、志望学部がすでに決まっている方はそちらもあわせてご覧ください。

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目次

龍谷大学の編入学試験には4つの制度がある

龍谷大学が「編入学・転入学試験」として公表しているものの中には、性格の異なる4つの制度が混在しています。自分がどの制度に該当するのかを、まず確定させてください。

3年次編入学・転入学試験(一般)

本記事で中心的に扱う制度です。大学に2年以上在学した人、短期大学・高等専門学校の卒業者、一定の要件を満たす専修学校専門課程・高校専攻科の修了者などが、龍谷大学の3年次に途中入学するための試験です。全10学部・23学科/専攻で実施されます。

2年次転入学試験(本学在学生に限る)

龍谷大学に在学している学生が、1年次修了後に学部・学科を移るための制度です。対象は国際学部グローバルスタディーズ学科・先端理工学部(全6課程)・農学部食品栄養学科の3学部学科に限られ、外部からの受験者には関係しません。ただし後述する入試結果データには、この2年次転入学の数字が3年次編入学・転入学と合算されて公表されている学科があるため、倍率を読むときに注意が必要です。

社会人編入学・転入学試験

2027年4月1日現在で満25歳に達し、就業者・就業経験者・主婦等・寺院関係者のいずれかに該当する人を対象とした制度です。実施しているのは文学部・心理学部・社会学部総合社会学科現代福祉領域の3つだけで、他の7学部では実施されていません。この社会人編入学の数字も、対象学部の入試結果には一般の3年次編入学・転入学と合算されて公表されています。

指定校推薦編入学試験

特定の短期大学・高等専門学校等を対象とした指定校推薦制度です。募集要項には「募集人員には指定校推薦編入学試験の募集人員を含みます」と明記されており、この数字は全学部の公表数値に含まれています。

つまり、龍谷大学が公表する「学部別の募集人員・志願者数・合格者数」は、一般の3年次編入学・転入学だけの数字ではありません。文学部・心理学部・社会学部現代福祉領域は社会人編入学の実績を、国際学部グローバルスタディーズ学科・先端理工学部・農学部食品栄養学科は2年次転入学の実績を、そして全学部が指定校推薦編入学の実績を、それぞれ合算した数字として公表されています。倍率を「一般入試だけの厳しさ」として読み違えないよう、この構造を先に押さえておいてください。

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学部別の募集人員と実施年次【2027年度】

2027年度入学試験要項(2026年7月24日更新)で公表されている募集人員は、次のとおりです。

学部学科/課程・専攻2年次転入学3年次編転入学社会人編転入学
文学部真宗学科6名対象学部(募集人員に含む)
仏教学科3名
哲学科 哲学専攻1名
哲学科 教育学専攻1名
歴史学科 日本史学専攻1名
歴史学科 東洋史学専攻1名
歴史学科 仏教史学専攻1名
歴史学科 文化遺産学専攻1名
日本語日本文学科1名
英語英米文学科1名
心理学部心理学科10名対象学部
経済学部現代経済学科6名
国際経済学科5名
経営学部経営学科3名
商学科2名
法学部法律学科5名
政策学部政策学科3名
国際学部国際文化学科15名
グローバルスタディーズ学科若干名3名
社会学部 総合社会学科現代社会領域2名
文化・メディア領域1名
健康・スポーツ社会領域1名
現代福祉領域6名(社会人編転入学の募集人員を含む)
先端理工学部数理・情報科学課程若干名1名
知能情報メディア課程若干名2名
電子情報通信課程若干名1名
機械工学・ロボティクス課程若干名1名
応用化学課程若干名1名
環境科学課程若干名2名
農学部生命科学科1名
農学科1名
食品栄養学科若干名1名
食料農業システム学科1名

この表から読み取れる特徴を整理します。

最大の募集枠は国際学部国際文化学科の15名です。次いで社会学部現代福祉領域が6名、文学部真宗学科が6名と続きます。逆に文学部の各専攻・歴史学科の各専攻・日本語日本文学科・英語英米文学科・農学部生命科学科・農学科は、いずれも1名という狭い枠です。文学部は学部全体では28名の募集がありますが、10専攻に分散しているため、志望する専攻単位で見ると実質的にはかなりの狭き門になります。

2年次転入学は在学生限定で、対象は国際学部グローバルスタディーズ学科・先端理工学部の全6課程・農学部食品栄養学科だけです。外部から2年次への編入を考えている場合、この3学部学科以外は選択肢に入りません。

社会人編入学・転入学を実施しているのは文学部・心理学部・社会学部現代福祉領域の3つだけです。他の7学部では社会人向けの専用制度はなく、年齢の要件を満たさない社会人は一般の3年次編入学・転入学で受験することになります。

龍谷大学の基本情報|3キャンパス体制と2027年の名称変更

龍谷大学は寛永16年(1639年)に西本願寺の学寮として創立された、浄土真宗を建学の精神とする総合大学です。大学の理念として「平等」「自立」「内省」「感謝」「平和」という5つの心を掲げています。10学部は3つのキャンパスに分かれて配置されており、法学部・経済学部・経営学部・政策学部・国際学部・社会学部は深草キャンパス(京都市伏見区)、文学部・心理学部は大宮キャンパス(京都市下京区、1〜2年次は瀬田で学ぶ学科もあります)、先端理工学部・農学部は瀬田キャンパス(大津市)を拠点としています。

ただし編入学試験の実施会場は、学部が拠点とするキャンパスと必ずしも一致しません。先述のとおり、文学部・心理学部を含む9学部の試験はすべて深草キャンパスで実施され、瀬田キャンパスが拠点の農学部も例外ではありません。試験会場だけを見て「この学部は深草キャンパスの学部」と勘違いしないよう注意してください。

なお、2027年4月から深草キャンパスは「京都深草キャンパス」、大宮キャンパスは「京都大宮キャンパス」、瀬田キャンパスは「びわ湖大津キャンパス」にそれぞれ名称が変更される予定です。あわせて先端理工学部は「理工学部」への名称変更も予定されています。本記事および学部別記事で「先端理工学部」「瀬田キャンパス」と表記している箇所は、2027年4月以降は新名称に置き換わる可能性があるため、出願時期が近い方は最新の名称を入試情報サイトで確認してください。

受験資格|自分が出願できるかを先に確かめる

試験科目や倍率を見る前に、自分に出願資格があるかを確認してください。3年次編入学・転入学の共通受験資格は、次の6区分のいずれかに該当することです。

  • 大学に2年以上在学した者(2027年3月に2年次修了見込みを含む)
  • 短期大学を卒業した者(卒業見込みを含む)
  • 高等専門学校を卒業した者(卒業見込みを含む)
  • 専修学校の専門課程のうち文部科学大臣の定める基準(修業年限2年以上・総授業時間数1,700時間以上)を満たす課程を修了した者
  • 高等学校の専攻科の課程(修業年限2年以上等)を修了した者
  • その他、龍谷大学が同等以上の学力があると認める者

専修学校(専門学校)・高校専攻科からの出願は、7学部に限定されています。募集要項の注記には「⑷・⑸の資格で出願できるのは、文学部・心理学部・政策学部・国際学部・社会学部・先端理工学部・農学部の7学部に限ります」とあり、経済学部・経営学部・法学部はこの2区分では出願できません。専門学校や高校専攻科から経済学部・経営学部・法学部を志望する場合、大学在学2年以上や短期大学卒業といった他の区分に該当している必要があります。

一方、高等専門学校卒業者(区分⑶)には学部による制限がありません。法政大学など、高専卒業者の出願先を一部学部に限定している大学もある中で、龍谷大学は高専卒業者であれば全10学部に共通資格として出願できる点は、進路の選択肢を広げるうえで押さえておきたいポイントです。

出願条件(単位数)は学部でカウント方法が違う

大学に2年以上在学している人が出願する場合は、共通資格に加えて「出願条件」を満たす必要があります。ここでも学部によって単位のカウント方法が異なります。

区分対象学部62単位の数え方
注1文学部・心理学部・経済学部・社会学部・先端理工学部当該大学が卒業要件に定める単位かどうかは問わない
注2経営学部・法学部・政策学部・国際学部・農学部当該大学が卒業要件に定める単位に限る

教職課程や資格科目など、卒業要件外の科目を多く履修している人は、注2に該当する経営学部・法学部・政策学部・国際学部・農学部を志望する場合、それらの科目が62単位のカウントに含まれない可能性があります。自分の履修内容が卒業要件に含まれる単位かどうかは、在籍先の教務課で確認しておくと確実です。

社会学部だけ、出願資格として英語外部試験スコアが必須

社会学部への出願には、他学部にはない条件が付いています。募集要項には「社会学部への出願は、次の英語の資格(スコア)のいずれかを満たす者に限ります」と明記されており、実用英語技能検定(CSEスコア1,850点以上・準2級以上を受験)、GTEC810点以上、GTEC(Advanced)500点以上、ケンブリッジ英検130点以上、TEAP195点以上、TEAP CBT355点以上、TOEIC® L&R 400点以上のいずれかを満たしていなければ、そもそも出願できません。試験科目自体は小論文と面接だけですが、出願のスタートラインに立つために英語外部試験のスコアが必須という、他学部にはない構造になっています。

試験科目・日程は学部でまったく違う【2027年度】

専門科目・小論文の名称、外国語の有無、面接の有無まで、学部単位で設計が異なります。

学部専門科目・小論文外国語面接
文学部各学科・専攻により異なる専門科目英語
心理学部心理学英語
経済学部経済学英語無(面接欄なし)
経営学部経営学(会計学を含む)に関する小論文英語
法学部法学英語
政策学部小論文英語
国際学部(一般)小論文英語※GS学科は資格スコアで免除可
社会学部(一般)小論文−(出願資格として英語スコア必須)
先端理工学部専門科目Ⅰ・専門科目Ⅱ(課程ごとに範囲が異なる)英語
農学部専門科目(学科ごとに生物学・食品栄養学等)英語

ここでとくに押さえておきたいのは国際学部グローバルスタディーズ学科の免除制度です。出願書類にTOEFL iBT 80点以上・TOEIC® L&R 730点以上・IELTS™ 6.0以上のいずれかのスコアを提出した場合、外国語(英語)は満点として採点され、当日の英語試験そのものを受験する必要がなくなります。同じ国際学部でも国際文化学科にはこの制度がなく、当日の小論文・外国語・面接をすべて受験します。

試験日程は2パターンに分かれる

区分対象学部出願期間試験日会場
Aパターン先端理工学部2026年6月11日(木)〜6月17日(水)2026年7月4日(土)瀬田キャンパス
Bパターン文学部・心理学部・経済学部・経営学部・法学部・政策学部・国際学部・社会学部・農学部(9学部)2026年10月1日(木)〜10月8日(木)2026年11月8日(日)深草キャンパス

農学部は瀬田キャンパスを拠点とする学部ですが、編入学試験の会場は深草キャンパスです。先端理工学部だけが瀬田キャンパスで実施され、日程も他学部より4か月早い7月に設定されています。9学部が同一日程・同一会場に集約されている一方、先端理工学部だけが独立した日程を組んでいる、という構造をまず理解しておいてください。この日程の違いは、後述する併願の可否に直結します。

受験料はどの学部も35,000円で共通です。出願はUCARO(龍谷大学の受験ポータルサイト)でのWeb出願と、出願書類の郵送提出(簡易書留・速達、持参・窓口提出不可)の2段階で進みます。

科目名の違いに表れる学部ごとの重視点

試験科目の表からは、学部が何を重視しているかも読み取れます。経済学部だけ試験時間割に面接の欄がありません。他の9学部はすべて面接が実施される中、経済学部は専門科目(経済学)と外国語(英語)の学力試験だけで合否が判定される数少ない学部です。人物評価よりも学力を重視する設計だと考えられます。

経営学部の専門科目は「小論文」という科目名ですが、範囲には会計学が含まれます。科目表には「経営学(会計学を含む)に関する小論文」と明記されており、単なる作文力ではなく、会計・経営に関する基礎知識を踏まえた論述力が求められます。同じ「小論文」でも政策学部・国際学部・社会学部の小論文とは前提知識の要求水準が異なる点に注意してください。

法学部だけが試験科目名として「法学」を掲げ、経営学部は「小論文」、政策学部・国際学部・社会学部は単に「小論文」です。専門科目という名称であっても、法学部・心理学部・経済学部・先端理工学部・農学部は知識と論理構成力の両方を問う「専門科目」型、経営学部・政策学部・国際学部・社会学部は文章力を軸にした「小論文」型と、大きく2つの出題スタイルに分かれていることも押さえておくとよいでしょう。

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倍率・難易度の実績【2023〜2026年度】

龍谷大学は編入学・転入学試験の実績を「編入・転入学試験実績」として毎年度公表しています。ただし前述のとおり、この数字には社会人編入学・2年次転入学・指定校推薦編入学の実績が学部によって含まれるため、「純粋な一般3年次編入学だけの倍率」ではないという前提で読んでください。以下は志願者数を合格者数で割った志願倍率です。

学部2023年度2024年度2025年度2026年度
文学部募集30・志願32・合格21(1.5倍)募集30・志願21・合格14(1.5倍)募集28・志願14・合格7(2.0倍)募集28・志願17・合格9(1.9倍)
心理学部(文学部内・臨床心理学科として募集2)(同左)募集10・志願5・合格4(1.2倍)募集10・志願10・合格4(2.5倍)
経済学部募集12・志願14・合格11(1.3倍)募集12・志願14・合格11(1.3倍)募集12・志願12・合格7(1.7倍)募集12・志願6・合格5(1.2倍)
経営学部募集5・志願8・合格4(2.0倍)募集5・志願7・合格3(2.3倍)募集5・志願8・合格4(2.0倍)募集5・志願4・合格4(1.0倍)
法学部募集5・志願11・合格5(2.2倍)募集5・志願4・合格3(1.3倍)募集5・志願10・合格5(2.0倍)募集5・志願4・合格2(2.0倍)
政策学部募集5・志願7・合格6(1.2倍)募集5・志願4・合格2(2.0倍)募集5・志願10・合格7(1.4倍)募集5・志願7・合格4(1.8倍)
国際学部募集30・志願29・合格18(1.6倍)募集30・志願12・合格7(1.7倍)募集30・志願16・合格9(1.8倍)募集30・志願12・合格8(1.5倍)
社会学部募集38・志願30・合格26(1.2倍)募集38・志願24・合格21(1.1倍)募集38・志願45・合格39(1.2倍)募集38・志願42・合格32(1.3倍)
先端理工学部募集12・志願7・合格5(1.4倍)募集12・志願6・合格4(1.5倍)募集12・志願5・合格2(2.5倍)募集12・志願4・合格3(1.3倍)
農学部募集30・志願4・合格2(2.0倍)募集30・志願9・合格4(2.2倍)募集30・志願4・合格2(2.0倍)募集30・志願4・合格2(2.0倍)
全学総合計(未公表)募集167・志願101・合格69(1.5倍)募集175・志願129・合格86(1.5倍)募集175・志願110・合格73(1.5倍)

この4年分のデータから、いくつかの重要な事実が読み取れます。

心理学部は2025年度に独立学部として拡大されました。2023・2024年度は文学部内の「臨床心理学科」として募集人員2名の小さな枠でしたが、2025年度から心理学部として独立し、募集人員は10名に拡大しています。心理学部単体としての実績データはまだ2年分(2025・2026年度)しかありません。

社会学部は母数が大きく、倍率が安定して低い水準で推移しています。4年間を通して1.1倍〜1.3倍という範囲に収まっており、これは現代福祉領域だけで30名という大きな募集枠を持つことが影響しています。逆に経営学部・法学部・農学部は毎年2倍前後で推移する年度が多く、募集人員5名前後の小規模枠で合格者数が絞られる傾向があります。

先端理工学部と国際学部は年度による変動が大きい学部です。先端理工学部は2025年度に2.5倍まで上昇した一方、2026年度は1.3倍まで下がっています。募集人員が課程ごとに1〜2名という小規模枠に分散しているため、1名の増減が倍率を大きく動かします。

単年度の倍率だけを見て「この学部は入りやすい/入りにくい」と判断するのは危険です。とくに募集人員が5名前後の学部(経営学部・法学部・政策学部)では、志願者が数名変わるだけで倍率が2倍近く動きます。複数年度の傾向で見る習慣をつけてください。

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学部規模を比較する

募集人員の規模で見ると、龍谷大学の10学部は大きく3つの層に分かれます。

大規模層(募集人員30名以上)は国際学部(30名)と社会学部(38名)、農学部(30名)です。ただし農学部は4学科に分散しているため、1学科あたりの実質的な枠は1〜2名程度と小さく、社会学部も現代福祉領域だけで30名弱を占めるため、他の3領域(現代社会・文化メディア・健康スポーツ社会)は1〜2名という狭い枠になっています。募集人員の総数だけで「入りやすい学部」と判断するのは誤りです。

中規模層(10〜28名)は文学部(28名・10専攻に分散)、心理学部(10名)です。

小規模層(12名以下)は経済学部(12名)、経営学部(5名)、法学部(5名)、政策学部(5名)、先端理工学部(12名・6課程に分散)です。とくに経営学部・法学部・政策学部は、いずれも単一学科での5名という小さな枠であり、この3学部は倍率が高めに出やすい構造になっています。

学科・専攻単位まで分解すると、実質的な狭き門がさらにはっきりします。文学部の仏教史学専攻・文化遺産学専攻・日本語日本文学科・英語英米文学科、農学部の生命科学科・農学科は、いずれも募集人員1名です。1名の募集枠に対して合格を争う以上、その専攻・学科を強く志望する理由と、専門分野の基礎知識を明確に示せるかどうかが、募集人員が多い学部以上に重要になります。志望理由書・面接では「なぜこの専攻でなければならないのか」を、他学科では代替できない理由とともに説明できるように準備してください。

単位認定の考え方も学部で異なる

合格後の単位認定も学部ごとに基準が違います。編入後にどれだけ早く専門科目の学修に進めるかに直結する情報です。

学部単位認定の基本的な考え方
文学部出身校での修得単位を基礎として、60〜64単位を認定(出身校での修得単位が上限)
心理学部・経済学部・経営学部・法学部出身校での修得単位を基礎として、62単位を上限に認定
政策学部出身校での修得単位を基礎として、62単位を上限に認定
国際学部(3年次編転入学)62単位を上限に認定
国際学部(2年次転入学)42単位を上限に認定
社会学部併設・関係短大出身者62単位、それ以外の短大出身者58単位。四年制大学出身者は個別対応
先端理工学部開講科目の範囲で認定。前所属校での修得単位数が上限(実力試験による単位認定制度もあり)
農学部(生命科学科・農学科・食料農業システム学科)62単位を上限に認定
農学部(食品栄養学科)開講科目の範囲で個別に認定

多くの学部が「62単位を上限」とする基準を採用している一方、先端理工学部と農学部食品栄養学科は「開講科目の範囲で個別認定」という、より前所属校でのカリキュラムに左右される基準になっています。理系・専門職系の学部を志望する場合は、合格後に学部教務課へ早めに相談し、どの科目がどこまで認定されるかを確認しておくことをおすすめします。

過去問はどこで手に入るか

龍谷大学は入試情報サイトの「過去問題ダウンロード」ページで、学部別に直近の実施年度分の過去問題を公開しています。本記事の執筆にあたり、2026年度実施分(先端理工学部は2025年7月5日実施、他9学部は2025年11月9日実施)を確認したところ、文学部・心理学部・経済学部・法学部・政策学部・国際学部・社会学部・先端理工学部・農学部の9学部分は公式サイトから取得できました。一方、経営学部の過去問題PDFへのリンクは、2026年8月20日時点で404エラーとなっており、ダウンロードできませんでした。経営学部を志望する方は、大学の資料請求で入手できる入学試験問題集の利用も検討してください。

龍谷大学の過去問題で特徴的なのは、新聞記事や書籍からの引用が含まれる設問について、著作権処理のために大学自身が引用部分を「本文省略」として非公開にしているケースが多いことです。設問と解答欄はそのまま公開されるため、どのような形式・分量の問題が出るかは把握できますが、本文そのものは読めない設問が少なくありません。

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公開されている2026年度過去問から読み取れる出題テーマ

ここからは、龍谷大学が公開している2026年度の3年次編転入学試験過去問題をもとに、学部・学科・専攻ごとの出題テーマと形式を整理します。問題文そのものは大学側で非公開にされている部分が多いため、本記事でも出題テーマと形式、そこから導ける対策の方向を中心に解説します。

法学部|時事的な社会問題を法的視点で論じる形式

専門科目「法学」は、2025年7月に最高裁が旧優生保護法を違憲と判断した判決を報じる新聞記事(日本経済新聞2024年7月4日朝刊を素材とした問題)を題材に、空欄補充のほか、旧優生保護法の歴史・母体保護法との関係・障害者の権利に関する条約・下級審の判断・本判決の少数意見・補償立法といった論点を踏まえて「本判決に関係する法的・社会的状況」を説明させる設問、さらに「性と生殖に関する権利(リプロダクティブ・ライツ)」について、日本におけるこの権利をめぐる問題を論じさせる設問で構成されていました。いずれも字数制限は設けられていません。時事的な最高裁判決を扱いながら、憲法上の論点(自己決定権・身体への侵襲を受けない自由)まで踏み込ませる出題です。

外国語(英語)は、2025年10月24日付読売新聞に掲載された記事を素材に、国際連合・国連安全保障理事会・拒否権・国連総会をテーマとした英文の全文和訳という形式でした。国際政治・時事問題を扱った英文が出題される傾向がうかがえます。

文学部|専攻ごとに求められる力がまったく違う

文学部は全専攻共通の外国語(英語)に加えて、専攻ごとに独立した専門科目が課されます。2026年度に確認できた範囲を整理します。

専攻2026年度に確認できた出題テーマ・形式
真宗学科特定の経典(三部経)について、具体的にどの経典を指すかを問う設問と、その位置づけについて自分の理解を述べる設問
仏教学科釈尊の生涯と思想を「諸行無常」「一切皆苦」「諸法無我(非我)」の用語を用いて説明する設問。歴史上の仏教者(釈尊を除く)を1人選び詳しく解説する設問
哲学専攻概念群(理性・情動・知識・正義・意志・目的・原因・命題)から1つを選んで400字程度で論じる設問。プラトン『国家』・デカルト『哲学の原理』・カント『人倫の形而上学の基礎づけ』の抜粋を読み、各哲学者の見解を100字程度で説明する設問。アナクシマンドロスの「ト・アペイロン」、アリストテレスの「第一実体」、ライプニッツの「理性の真理」、ラッセルの「センス・データ」、ニーチェの「ラクダの精神」、ロールズの「無知のヴェール」から2つを選んで説明する設問
教育学専攻戦時期の教育制度史(国民学校令・教育委員会制度)に関する穴埋め問題。「日本の小中高校において不登校の割合が増加している」ことの要因と必要な支援について論理的に見解を述べる論述問題
日本史学専攻A群(古代難波の宮の遺跡/墾田永年私財法/日野富子)、B群(江戸時代初期の墓所と葬送の変遷/版籍奉還と廃藩置県/団琢磨)から各群1問ずつを選び、200字以上で論じる設問
東洋史学専攻『史記』を素材とした漢文の書き下し文・現代語訳問題。中国の歴史/北アジアの歴史的問題/西アジアと東アジアの交流の歴史のいずれかを選んで詳しく説明する設問
文化遺産学専攻前方後円墳/西本願寺の文化財/ユネスコに登録される日本の無形文化遺産から1つを選び200字程度で説明する設問。文化財の科学的調査方法を複数挙げ、何が明らかになるかを400字程度で述べる設問
英語英米文学専攻英文(The Guardianの記事を素材とした家族の悩みに関する内容)の読解・和訳・内容説明問題。Oxford Introduction to Language Studyからの英文を100字程度の日本語で要約する問題。「人生で出会った恩師について」100語程度の英作文

同じ文学部でも、真宗学科・仏教学科は宗門校らしい仏教・宗学の専門知識、哲学専攻は哲学史の読解と概念の理解、教育学専攻は教育制度史と時事的な教育問題、日本史学専攻・東洋史学専攻は歴史の知識と史料読解、文化遺産学専攻は文化財に関する幅広い教養、英語英米文学専攻は純粋な英語運用力と、求められる力がまったく異なります。「文学部の過去問対策」とひとくくりにはできません。

心理学部|心理学の基礎概念と社会的トピックの両方が問われる

専門科目は設題1・設題2の2枚構成で、設題1は「名義尺度・順序尺度・間隔尺度」の違いを200字程度で説明する設問と、ピアジェ(Piaget, J.)による認知発達の4つの段階を200字程度で説明する設問。設題2は「機能不全家族」を200字程度で説明する設問と、「児童虐待」を4種類に分けて200字程度で説明する設問でした。心理統計の基礎用語、発達心理学の基本理論、そして臨床・福祉領域の時事的なテーマが組み合わされた出題です。外国語(英語)は他学部と共通形式(発音・アクセント・文法・整序英作文に加え、子どもの向社会的行動に関する英文読解)でした。

経済学部|ミクロ・マクロ経済学の基礎理論を図示させる形式

専門科目「経済学」は問題1(ミクロ経済学)と問題2(マクロ経済学)の2部構成です。問題1では、ある消費者の「第1財の第2財に対する限界代替率」の経済学的意味を問う設問、価格と所得を与えたうえで最適消費における第1財の価格を求めさせ無差別曲線と予算線で図示させる設問、価格上昇が最適消費に与える影響を「代替効果」「所得効果」という言葉を用いて説明し図示させる設問が出題されました。問題2では、政府支出の増加がGDP(所得)に与える影響を乗数効果の言葉で説明する設問、IS-LM分析にもとづいて政府支出増加が金利とGDPに与える影響を図示し「クラウディング・アウト」を説明する設問、中央銀行による金融緩和が金利とGDPに与える影響をIS-LM分析で説明する設問が出されています。ミクロ・マクロともに、大学レベルの経済学の基礎理論を正確に理解し、図を使って説明できるかが問われる出題です。外国語(英語)は、2024年1月付のVOA Learning Englishに掲載されたドナルド・トランプ氏の紹介記事を素材とした読解問題でした。

国際学部(国際文化学科)|ユネスコ無形文化遺産をテーマにした小論文

小論文は、ユネスコ無形文化遺産の登録制度と「和食:日本人の伝統的な食文化」の特徴・意義を説明した文章を読み、能楽・歌舞伎・書道・雅楽・和紙・日本刀剣など16の候補・既登録の文化から1つを選んで、その特徴・意義を見出しを設けて合計400字以内で論じる設問と、選んだ文化遺産と自分自身との関わりや経験を200字程度で述べる設問で構成されていました。外国語(英語)は、少子化・出生数の減少をテーマにした英文の読解問題でした。

政策学部|新聞の論評コラムを素材にした小論文

小論文は、2025年9月28日付読売新聞「地球を読む」シリーズに掲載された大竹文雄氏(元大阪大学副学長)の論評からの抜粋を読んで答える設問構成でした。時事的な社会・経済政策のコラムを正確に読み取り、自分の見解を論理的に展開する力が求められています。

社会学部(社会学科)|社会学の用語・調査法・学者・時事問題を横断的に問う

専門科目「社会学」は4つの大問で構成されています。問1は社会学の用語(ジェンダー・官僚制・階層・相対的不満(はく奪)・社会運動)から2つを選んで説明する設問、問2は社会調査の用語(アクション・リサーチ・ランダム・サンプリング・参与観察法・二次分析・フィールドワーク)から2つを選んで説明する設問、問3は社会学者(M・ウェーバー・E・デュルケム・M・フーコー・G・H・ミード・E・ゴフマン)から2人を選んで人物について説明する設問、問4は現代社会の問題(教育・グローバリゼーション・貧困・都市・メディア)から1つを選んで社会学的に論じる設問でした。社会学の基礎用語・調査手法・学説史・時事問題への応用という4方向から、体系的な理解が問われる出題です。

先端理工学部|英語は時事科学ニュース、専門科目は数理・専門分野の基礎

全学科共通の外国語(英語)は、2022年に発見された史上最も遠い恒星「Earendel」に関するDOGOnewsの記事を素材に、Nature誌での発表内容、Earendelの語源、太陽と比較した質量・光量の推定値、光が地球に届くまでの年数と宇宙膨張による実際の距離、単独星か否かを確かめる方法、Big Bang直後の星の形成を解明する鍵になる組成について、日本語で答えさせる設問でした。専門科目は課程ごとに範囲が異なり、知能情報メディア課程の専門科目Ⅰでは線形代数(逆行列を求める問題、行列式を求める問題)が出題されています。課程によって専門科目Ⅰ・Ⅱの範囲(微積分・線形代数・プログラミング・力学・電気回路・材料力学・熱力学・化学・生態学など)が細かく指定されているため、志望課程の募集要項で試験科目欄を必ず確認してください。

農学部(食品栄養学科)|化学・生化学・栄養学の基礎知識を正誤判定で問う

専門科目Ⅰ・Ⅱは、化学・生化学・栄養学・調理科学にまたがる15の記述について正誤を判定する設問(酸素とオゾンの同素体関係、気体の凝縮、溶質と溶媒、アンモニアの塩基性、必須アミノ酸の種類数、酵素活性とpHの関係、肝臓での糖新生、DNAを構成する五炭糖、食物アレルギーの型、牛乳のタンパク質組成、ビタミンAの水溶性、圧力鍋の原理、じゃがいもの軟化温度、デンプンの構成成分など)に加え、植物性油脂と動物性油脂の脂肪酸組成・融点・風味特性の違いを説明する設問、食品に含まれる結合水・自由水について説明する設問、長鎖脂肪酸トリグリセリドと中鎖脂肪酸トリグリセリドの消化・吸収の違いを説明する設問が出題されていました。栄養学・食品化学の教科書レベルの知識を、正確に説明できるかが問われています。

経営学部について

経営学部の2026年度過去問題は、大学公式サイトのリンクが2026年8月20日時点で404エラーとなっており、本記事執筆時点では内容を確認できませんでした。募集要項の科目表には「経営学(会計学を含む)に関する小論文 ※専門課程履修に必要な基礎的素養について試験する」とのみ記載されています。経営学部を志望する場合は、大学の資料請求窓口で入学試験問題集を取り寄せるか、入試情報サイトのリンクが復旧していないか出願前に改めて確認してください。

過去問から導ける学習の順番

ここまでの情報をまとめると、龍谷大学の編入対策は次の順番で進めるのが合理的です。

  1. 志望学部・学科・専攻の過去問を可能な限り入手し、時間を計って解く(経営学部は資料請求で入手を検討する)
  2. 形式面(字数制限の有無、200字・400字といった字数指定、大問構成)を先に把握する
  3. 知識問題を含む専攻(文学部の各専攻、心理学部の心理統計・発達心理学、社会学部の用語・学説史、農学部食品栄養学科の化学・栄養学)は、その範囲を体系的に潰す
  4. 論述系の科目(哲学専攻・教育学専攻・国際学部・政策学部・法学部など)は、時事的なニュースや新聞のコラムを日常的に読み、自分の意見を論理立てて書く練習を積む
  5. 外国語(英語)は多くの学部で時事的な英文(政治・科学ニュース・社会問題)が素材になっているため、時事英語の読解に慣れておく

なお本節で扱った出題テーマ・形式は、いずれも龍谷大学が公開している2026年度(先端理工学部のみ2025年7月5日実施分、他学部は2025年11月9日実施分)の過去問題資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。

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併願をどう組むか

龍谷大学の学部間併願を考えるうえで最も重要なのは、文学部・心理学部・経済学部・経営学部・法学部・政策学部・国際学部・社会学部・農学部の9学部が、すべて同じ2026年11月8日(日)に深草キャンパスで実施されるという点です。試験時間割は学部ごとに異なりますが、同じ1日で完結する試験がほとんどのため、これら9学部の中から複数学部を同時に受験することは基本的にできません。

唯一の例外は先端理工学部です。試験日が2026年7月4日(土)、会場が瀬田キャンパスと、他学部より4か月早く・別会場で実施されるため、先端理工学部と他の9学部のどれかを同一年度内に併願することは可能です。理系学部と文系学部の両方に出願資格がある人にとっては、実質的に2回の受験機会があることになります。

龍谷大学内での併願が難しい分、他大学との併願を組み合わせる戦略が現実的です。関西圏の他大学の編入試験については、当サイトの京都産業大学の編入試験まとめ関西外国語大学の編入試験まとめもあわせてご確認ください。大学編入という制度そのものの基本を確認したい場合は、大学編入とは?仕組み・難易度・費用・スケジュールを徹底解説【完全ガイド】を参照してください。

龍谷大学の学部別編入対策記事一覧

各学部の出願資格の詳細・試験科目別の対策方法・面接やアドミッション・ポリシーの読み解き方・志望理由書の書き方までは、当サイトで学部別に詳しく解説しています。志望学部が決まっている方は、次の記事もあわせてご覧ください。

心理学部については、2026年8月時点で当サイトに学部別の詳細記事がありません。心理学部を志望する方は、本記事の受験資格・試験科目・倍率・過去問テーマのセクションを参考にしたうえで、龍谷大学入試情報サイトで最新の募集要項を必ず確認してください。

よくある質問

龍谷大学の編入学試験は何学部で実施されていますか。

文学部・心理学部・経済学部・経営学部・法学部・政策学部・国際学部・社会学部・先端理工学部・農学部の10学部23学科・専攻で実施されています。学部によって募集人員・試験科目・出願資格が異なるため、志望学部ごとに個別に確認する必要があります。

龍谷大学内で複数学部を併願できますか。

文学部・心理学部・経済学部・経営学部・法学部・政策学部・国際学部・社会学部・農学部の9学部は、いずれも2026年11月8日(日)に深草キャンパスで実施されるため、基本的に併願できません。試験日程が別に設定されているのは瀬田キャンパスで実施される先端理工学部(2026年7月4日)だけで、先端理工学部と他学部の組み合わせであれば同一年度内での受験が可能です。

どの学部が一番入りやすいですか。

2023〜2026年度の実績では、社会学部が1.1〜1.3倍と比較的安定して低い水準で推移していますが、これは現代福祉領域だけで30名という大きな募集枠を持つことが影響しています。経営学部・法学部・政策学部のように募集人員が5名前後の学部は、志願者数の増減で倍率が大きく変動するため、単年度の数字だけで「入りやすさ」を判断するのは危険です。

心理学部の編入試験について、学部別の詳細記事はありますか。

2026年8月時点で、当サイトに心理学部単体の詳細記事はありません。心理学部は2025年度に文学部から独立し、募集人員が2名から10名に拡大した比較的新しい学部です。試験科目は専門科目(心理学)・外国語(英語)・面接で、2026年度の過去問では心理統計の基礎用語・ピアジェの発達理論・機能不全家族・児童虐待の分類が出題されています。

専修学校(専門学校)や高校専攻科からでも出願できますか。

出願できる学部は限定されています。募集要項の注記により、専修学校専門課程・高校専攻科の資格で出願できるのは文学部・心理学部・政策学部・国際学部・社会学部・先端理工学部・農学部の7学部に限られ、経済学部・経営学部・法学部はこの2区分では出願できません。

高等専門学校(高専)からでも全学部に出願できますか。

できます。高等専門学校卒業者は3年次編入学・転入学の共通受験資格に含まれており、学部による制限はありません。専修学校・高校専攻科の出願資格が7学部に限定されているのとは対照的に、高専卒業者はどの学部にも共通資格として出願できます。

過去問はすべての学部で公開されていますか。

2026年度実施分については、経営学部を除く9学部の過去問題が公式サイトからダウンロードできることを確認しました。経営学部の過去問題PDFへのリンクは、2026年8月20日時点で404エラーとなっており、ダウンロードできません。大学への資料請求による入学試験問題集の取り寄せも選択肢になります。

社会学部は英語の試験がないのですか。

当日の試験科目としては小論文と面接のみで、英語の筆記試験はありません。ただしその代わりに、出願資格として実用英語技能検定(CSEスコア1,850点以上)やGTEC810点以上などの英語外部試験スコアが必須とされており、このスコアを満たしていなければ出願そのものができません。

受験料や出願方法はどの学部も共通ですか。

受験料は35,000円で全学部共通です。出願はUCARO(受験ポータルサイト)でのWeb出願と、出願書類の郵送提出(簡易書留・速達に限る、持参・窓口提出不可)の2段階で進みます。出願の流れ自体は学部で共通ですが、必要書類や英語外部試験スコアの提出要否は学部によって異なります。

2年次への編入はできますか。

外部からの2年次編入学試験は実施されていません。2年次転入学は龍谷大学の在学生を対象とした制度で、対象は国際学部グローバルスタディーズ学科・先端理工学部(全6課程)・農学部食品栄養学科の3学部学科に限られます。外部から出願する場合は、3年次編入学・転入学試験が対象になります。

2027年4月に学部やキャンパスの名前が変わると聞きましたが、本当ですか。

本当です。2027年4月から、深草キャンパスは「京都深草キャンパス」、大宮キャンパスは「京都大宮キャンパス」、瀬田キャンパスは「びわ湖大津キャンパス」にそれぞれ名称が変更される予定で、あわせて先端理工学部は「理工学部」への名称変更も予定されています。募集人員や試験内容そのものが変わるわけではありませんが、出願書類や志望理由書に学部名・キャンパス名を記載する際は、出願年度時点の正式名称を入試情報サイトで確認してください。

単位認定の基準は学部で違いますか。

違います。心理学部・経済学部・経営学部・法学部・政策学部は62単位を上限に認定する基準が中心ですが、文学部は60〜64単位、国際学部は3年次編転入学で62単位・2年次転入学で42単位と年次で異なります。先端理工学部と農学部食品栄養学科は「開講科目の範囲で個別認定」という、前所属校のカリキュラムに左右されやすい基準です。合格後にどれだけ早く専門科目へ進めるかに直結するため、志望学部の基準は事前に確認しておくことをおすすめします。

まとめ

龍谷大学の編入学試験について、公式要項と実績データから確認できることを整理します。

まず、10学部23学科・専攻のうち、文学部・心理学部・経済学部・経営学部・法学部・政策学部・国際学部・社会学部・農学部の9学部は同一日程(2026年11月8日・深草キャンパス)で実施されるため、学内併願はできません。試験日程が独立しているのは先端理工学部(2026年7月4日・瀬田キャンパス)だけです。

次に、公表される募集人員・倍率の数字には、社会人編入学(文学部・心理学部・社会学部現代福祉領域)や2年次転入学(国際学部グローバルスタディーズ学科・先端理工学部・農学部食品栄養学科)、指定校推薦編入学(全学部)の実績が合算されています。学部別の「純粋な一般入試の倍率」ではないという前提で数字を読む必要があります。

そして出願資格は、専修学校・高校専攻科からの出願が7学部に限られる一方、高等専門学校卒業者には学部の制限がなく、社会学部だけは出願資格として英語外部試験スコアが必須という、学部ごとに異なる構造を持っています。

最後に、龍谷大学は経営学部を除く9学部の過去問題を公開しています。新聞記事や書籍からの引用部分は著作権処理のため大学自身が非公開にしているケースが多いものの、設問・出題意図・形式は確認できます。志望学部の過去問を早い段階で入手し、形式面を把握したうえで、専門科目の知識固めと時事的な文章の読解・論述練習を並行して進めることが、合格への近道です。

龍谷大学の編入試験を難易度の数字だけで捉えると、募集人員が小さい学部ほど身構えてしまいますが、母数そのものが小さいために倍率が変動しやすいという構造も同時に存在します。志望学部・学科・専攻を早めに絞り込み、その学部が求める専門知識と論述の型を過去問から具体的につかんだうえで、出願資格・単位認定・キャンパスの名称変更といった実務面の情報もあわせて確認しておくことが、後悔のない準備につながります。

本記事の数値は龍谷大学が公表する2027年度入学試験要項(2026年7月24日更新)および2023〜2026年度の編入・転入学試験実績データに基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず龍谷大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。

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