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大正大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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大正大学の編入学試験は「3年次編入学」のみで、2年次編入は実施されていません。しかも実施しているのは全8学部のうち人間学部・臨床心理学部・文学部・仏教学部の4学部だけで、表現学部・地域創生学部・情報科学部では編入学生を募集していません。さらに募集人員45名のうち33名は仏教学部仏教学科に割り当てられており、大学自身が受験生応援サイトで「(3年次編入のみ)『仏教学科宗学コース』を志望する方」を編入試験にオススメの対象として名指ししています。この構造を知らずに「大正大学の編入」を一括りで考えると、対策の優先順位を誤ります。
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この記事では、大正大学が公表している2027年度の学生募集要項と、2026年度の編入学試験Ⅰ期・Ⅱ期の志願・受験・合格者数の実績データをもとに、学部・学科・コース別の募集人員、受験資格、試験科目、日程、実際の倍率を整理します。あわせて、公式に公開されている過去問題集がどのような条件で入手できるのか、社会福祉学科・臨床心理学科を編入で目指す場合に見落としやすい卒業要件まで踏み込んで解説します。
大正大学は、浄土宗・天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・時宗という五派の連合によって設立された、仏教を基盤とする総合大学です。文学部・人間学部・臨床心理学部・表現学部・地域創生学部・情報科学部といった一般の学部を擁する一方で、仏教学部(とくに宗学専攻)は開学の経緯そのものと直結する中核学部です。編入学試験の募集人員の内訳がこの後の章で示すように仏教学部へ大きく偏っているのも、こうした大学の成り立ちと無関係ではありません。まずこの構造を踏まえたうえで、学部ごとの募集人員・受験資格・試験科目・倍率を見ていきます。
大正大学の編入学試験は「3年次のみ」で2種類
まず前提を整理します。大正大学の編入学試験は、募集要項の表紙に「3年次編入学」と明記されているとおり、2年次編入は実施されていません。他大学の編入を検討する際に「2年次・3年次のどちらで出願するか」を比較する場面がありますが、大正大学にはその選択肢自体が存在しません。出願できるのは、大学2年以上在籍し62単位以上を取得した方、短期大学・高等専門学校の卒業(見込み)者など、3年次相当の資格を持つ方に限られます。
そのうえで、大正大学の編入学試験には「編入学試験(一般)」と「編入学試験(社会人)」の2種類があります。一般は年齢を問わない通常の編入学試験、社会人は出願時点で満23歳以上であることを条件に、卒業(修了)見込みではなく既卒者を対象とした試験です。試験科目にも違いがあり、これは後述します。
さらに、大正大学の編入学試験は年に2回、「編入学試験Ⅰ期」と「編入学試験Ⅱ期」に分けて実施されます。募集人員はこの2回分の合計として公表されており、大学は要項に「募集人員は、編入学試験Ⅰ期と編入学試験Ⅱ期の合計数」と明記しています。つまりⅠ期の時点で合計45名の枠のうちどれだけ埋まったかによって、Ⅱ期に残っている実質的な枠は変動しますが、その内訳は公表されていません。この点は倍率を読むときに重要になるので、後の章で詳しく扱います。
編入学試験を実施している学部・学科・コース【2027年度】
大正大学は仏教学部・文学部・人間学部・臨床心理学部・表現学部・地域創生学部・情報科学部の7学部体制です。このうち、編入学試験(3年次編入)を実施しているのは次の4学部・6学科相当だけです。
なお、大学が公表している「過去の入試結果」ページを年度別に見比べると、2025年度の結果ページでは社会福祉学科が「社会共生学部」、人間科学科・臨床心理学科が「心理社会学部」という学部名で掲載されており、2026年度の結果ページから現在の「人間学部」「臨床心理学部」という学部名に変わっています。編入学試験の過去の実績を学部名で検索する際は、この名称の違いに注意してください。学科名(人間科学科・社会福祉学科・臨床心理学科)そのものは変わっていません。
| 学部 | 学科 | 専攻・コース | 募集人員(Ⅰ期・Ⅱ期合計) |
|---|---|---|---|
| 人間学部 | 人間科学科 | ― | 2名 |
| 社会福祉学科 | ― | 2名 | |
| 臨床心理学部 | 臨床心理学科 | ― | 2名 |
| 文学部 | 日本文学科 | ― | 2名 |
| 人文学科 | 哲学・宗教文化/国際文化 | 2名(コース合計) | |
| 歴史学科 | 日本史/東洋史/文化財・考古学 | 2名(コース合計) | |
| 仏教学部 | 仏教学科 | 仏教学/仏教文化遺産/宗学 | 33名(専攻合計) |
| 合計 | 45名 | ||
この表から読み取れる最も重要な事実は、募集人員45名のうち33名(全体の7割強)が仏教学部仏教学科に割り当てられていることです。しかも仏教学科の出願時には仏教学・仏教文化遺産・宗学の3専攻から1つを選ぶ必要があり、後述する実績を見ると、そのうち宗学専攻に志願・合格の大半が集中しています。「大正大学の編入」を検討する場合、まず自分が仏教学部(とくに宗学専攻)を志望できるかどうかが、間口の広さを大きく左右します。
実施されていない学部にも注意してください。表現学部(表現文化学科・メディア表現学科)、地域創生学部(地域創生学科・公共政策学科)、情報科学部(グリーンデジタル情報学科・デジタル文化財情報学科)は、一般選抜・総合型選抜・学校推薦型選抜などは実施していますが、編入学試験の募集はありません。これらの学部への編入を希望する場合、大正大学では出願する制度自体がないため、他大学を検討する必要があります。
なお、人文学科・歴史学科・仏教学科はいずれも学科単位ではなくコース・専攻単位で募集人員が合算されています。出願時にはコース・専攻を指定する必要があり、志望するコース・専攻によって実際の競争率が大きく異なる点は、倍率の章で詳しく解説します。
表現学部・地域創生学部・情報科学部を志望する場合はどうするか
表現学部(表現文化学科・メディア表現学科)、地域創生学部(地域創生学科・公共政策学科)、情報科学部(グリーンデジタル情報学科・デジタル文化財情報学科)への編入を希望している場合、大正大学の編入学試験にはそもそも出願する制度がありません。この3学部は一般選抜・大学入学共通テスト利用入試・総合型選抜・学校推薦型選抜といった、高校卒業見込みの受験生を主な対象とする入試区分でのみ学生を募集しています。
したがって、これらの学部を大学2年生・短期大学生・社会人などの立場から目指す場合、大正大学以外で近い分野の学部を持つ大学の編入学試験を探すのが現実的な選択肢になります。たとえばメディア・表現系であれば芸術・情報系の学部を持つ大学、地域創生・公共政策系であれば政策学部や地域系の学部を持つ大学、情報科学系であれば情報系の学部を持つ大学が候補になります。志望分野が大正大学でなければならない理由がとくにないのであれば、まず「編入学試験を実施しているか」を各大学の入試情報ページで確認するところから始めてください。
受験資格|一般と社会人で条件がまったく違う
大正大学の編入学試験(3年次)は、一般と社会人で出願資格の構造が異なります。志望校選びの前に、自分がどちらの区分に該当するかを確定させてください。
編入学試験(一般)3年次の出願資格
次のいずれかを満たす方が対象です。
- 日本の4年制大学を卒業した者
- 日本の4年制大学に2年以上在籍(休学期間除く)し、62単位以上を取得した者、又は2027年3月取得見込みの者
- 日本の短期大学、高等専門学校を卒業した者
- 日本の専修学校の専門課程(修業年限が2年以上、総授業時数1,700時間以上又は62単位以上であるものに限る)を修了した者
- 修業年限が2年以上その他の文部科学大臣が定める基準を満たす高等学校専攻科修了者
- 大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を取得した者、又は取得見込みの者
- 旧制の専門学校、高等学校高等科、大学予科、工業教員養成所、養護教諭養成所等の課程を卒業又は修了した者
- 外国において、学校教育における14年以上の課程(日本における通常の課程による学校教育の期間を含む)を修了した者。この課程には、外国の大学または短期大学相当として指定された外国の学校の課程(文部科学大臣指定外国大学日本校または同短期大学相当)を含む
大学の注記によれば、このうち1〜5・8の資格については2027年3月卒業(修了)見込みの方を含みます。つまり在学中でもこれらの条件に該当する見込みがあれば出願できます。
実務上、大正大学の編入学試験を検討する方の多くは、「4年制大学に2年以上在籍し62単位以上を取得(見込みを含む)」(資格2)か、「短期大学・高等専門学校を卒業(見込みを含む)」(資格3)のいずれかで出願することになります。専修学校の専門課程からの出願(資格4)は、修業年限2年以上かつ総授業時数1,700時間以上または62単位以上という基準を満たしているかどうかを、まず出身校の事務窓口で確認しておく必要があります。この基準を満たさない専門課程の場合、そもそも出願資格を満たさない可能性があるため、志望理由書を書き始める前の最初の確認事項です。
編入学試験(社会人)3年次の出願資格
社会人は年齢要件が加わり、既卒者に限られます。
- 2027年4月1日時点で、満23歳以上の者(必須条件)
- 上記に加えて、日本の4年制大学卒業、4年制大学に2年以上在籍し62単位以上取得、短期大学・高等専門学校卒業、専修学校専門課程修了、高校専攻科修了、学位授与機構による学士取得、旧制学校の課程修了、外国での14年以上の課程修了、のいずれかを満たす者
社会人の場合、卒業・修了見込みでの出願はできません。大学は「上記資格(2〜9)については、卒業(修了)見込者は不可」と明記しています。一般の出願資格では在学中の見込みでの出願が広く認められているのに対し、社会人枠は原則としてすでに卒業・修了している方だけが対象になる点が決定的に違います。現在4年制大学に在学中で、卒業を待たずに社会人枠を使いたいと考えている方は、この条件に該当しないため一般での出願を検討することになります。
社会人枠は年齢要件(2027年4月1日時点で満23歳以上)と卒業要件の両方を満たす必要があるため、対象になるのは主に、すでに4年制大学・短期大学・高等専門学校・専修学校等を卒業していて、あらためて大正大学で学び直したい社会人の方です。逆に言えば、現役の大学生・短大生・専門学校生が「年齢だけ満たしているから」という理由で社会人枠を選ぶことはできません。この場合は一般の編入学試験で出願することになり、英語の筆記試験も課される点を踏まえて準備を進めてください。
試験科目|小論文・英語・面接【一般・社会人共通の構成】
大正大学の編入学試験は、学部・学科によって試験科目が分かれる大学が多いなかで、全学部・学科共通で「小論文(学科・コース別)」「英語」「面接」の3科目構成です。ただし、一般と社会人で英語の有無が違います。
| 科目 | 一般 | 社会人 | 時間 | 配点 |
|---|---|---|---|---|
| 小論文(学科・コース別) | ○ | ○ | 60分 | 100点 |
| 英語 | ○ | × | 60分 | 100点 |
| 面接(学科・コース別) | ○(13:00〜) | ○(11:30〜) | 15分程度 | 100点 |
英語は外部試験スコアではなく、当日60分の筆記試験
ここは他大学の編入試験と対策の順序が大きく変わる点です。近年、私立大学の編入学試験では英語を「外部試験(TOEICやTOEFLなど)のスコアのみで判定し、当日の筆記試験を行わない」形式が広がっています。しかし大正大学の一般編入学試験は、英語を出願時のスコア提出ではなく、小論文・面接と同じ当日60分の筆記試験として実施しています。
つまり、大正大学の一般編入学試験を受ける場合、出願までに英語外部試験のスコアを確定させておく必要はありません。その代わり、試験当日まで英語力を伸ばす対策がそのまま得点に反映されます。外部試験スコア提出型の大学と併願する場合、英語の準備スケジュールをその大学に合わせて早めに固定してしまうと、大正大学の当日筆記に向けた実戦的な練習(読解・英作文・時間配分)が手薄になりかねません。併願校の英語判定方式が違う場合は、この違いを踏まえて配分を組んでください。
社会人枠は英語が課されない
社会人編入学試験では英語が試験科目に入っておらず、小論文と面接の2科目・各100点で判定されます。英語に苦手意識がある社会人の方にとっては、社会人枠で出願できるかどうか(年齢要件と卒業要件を満たすか)が、対策の負担を左右する分かれ目になります。
小論文と面接は「学科・コース別」
小論文・面接はいずれも「学科・コース別」と明記されています。つまり同じ大正大学の編入学試験でも、志望する学科・コースによって出題内容・面接内容が異なります。文学部人文学科であれば哲学・宗教文化コースと国際文化コースで、歴史学科であれば日本史・東洋史・文化財考古学の3コースで、それぞれ別内容の試験が行われると考えるのが自然です。「大正大学の編入対策」を一括りにするのではなく、出願するコース・専攻を先に決めてから対策を組み立ててください。
一般と社会人で試験の時間割が異なる
時間割にも一般・社会人の違いが表れています。一般は小論文9:30〜10:30、英語11:00〜12:00、面接13:00〜という3科目の流れですが、社会人は小論文9:30〜10:30のあと英語がなく、面接は11:30〜と早い時間帯に組まれています。同じ試験日でも一般と社会人では受験者の動きが異なるため、当日のスケジュールは自分が出願する区分(一般か社会人か)の時間割を事前に確認しておいてください。
面接では志望理由書の内容が問われると想定して備える
大正大学は面接の具体的な評価基準を公開していませんが、15分程度という時間、そして「学科・コース別」という位置づけから考えると、事前に提出した志望理由書の内容を踏まえた質疑応答が中心になると想定するのが自然です。小論文の対策だけに時間を使うのではなく、志望理由書に書いた内容を口頭で説明できるように整理しておくこと、志望する学科・コースで具体的に何を学びたいのかを自分の言葉で言えるようにしておくことが、面接対策の土台になります。
日程・スケジュール【2027年度】
大正大学の2027年度編入学試験は、Ⅰ期・Ⅱ期の年2回実施されます。
| 項目 | 編入学試験Ⅰ期 | 編入学試験Ⅱ期 |
|---|---|---|
| 出願期間 | 2026年9月25日(金)〜10月2日(金)必着(Web登録〆切10月1日16:00) | 2027年1月6日(水)〜1月20日(水)必着(Web登録〆切1月19日16:00) |
| 試験日 | 2026年10月17日(土) | 2027年2月2日(火) |
| 合格発表日 | 2026年11月2日(月) | 2027年2月10日(水) |
| 入学手続締切日 | 2026年11月11日(水)消印有効(Web〆切同日16:00) | 2027年2月17日(水)消印有効・窓口受付あり10:00〜16:00(Web〆切同日16:00) |
出願はネット出願のみで、大学所定の志望理由書・履歴書(Word形式でダウンロード可)に受験者本人が記入し、出身校の成績証明書(出願時点6ヶ月以内に発行・厳封されたもの)、卒業・修了(見込)証明書(成績証明書に卒業・修了の記載がある場合は不要)をあわせて提出します。専修学校の専門課程を修了した方(出願資格4)は、専門士の称号付与および修了した分野の専門課程名が付記された証明書の提出が必須です。外国の大学の証明書には、大使館や公証役場など公的機関の証明を受けた日本語訳の添付が必要です。
志望理由書・履歴書は大学所定用紙のみ
大正大学の志望理由書と履歴書は、自由書式ではなく大学所定のA4用紙(受験生応援サイト「ココカラ」からダウンロード)を使用します。パソコンで入力してから印刷する方法と、所定用紙を空白のまま印刷して自筆で記入する方法のどちらでも構いません。手書きで記入する場合は、印刷した所定用紙に本人が正確に記入する必要があります。所定の項目・字数の枠に沿って書く形式のため、内容を練るのと同じくらい、指定された枠内に過不足なく収める作業にも時間を割いてください。
成績証明書は「取得単位数」の記載が合否判定に直結する
出願資格2(4年制大学に2年以上在籍し62単位以上取得、または卒業見込み)に該当する方は、成績証明書によって取得単位数を大学側が確認します。募集要項は「必ず取得単位数および在学期間が明記されたものを提出してください。また、出願時に履修中の科目がある場合は、その旨が記載された書類をあわせて提出してください」と注意を促しています。単位数の記載が曖昧な証明書を提出すると、出願資格そのものを満たしているか判定できなくなるおそれがあるため、出身校の教務窓口に依頼する際は「取得単位数」「在学期間」「履修中科目の有無」が明記された書式かどうかを確認してください。
出願期間はいずれも1週間程度と短く設定されています。Ⅰ期は9月25日から10月2日までの8日間、Ⅱ期は1月6日から1月20日までの15日間です。成績証明書は発行までに日数がかかる大学・専門学校もあるため、出願を検討する時点で早めに出身校へ発行を依頼しておく必要があります。
試験会場は大正大学のキャンパス(東京都豊島区西巣鴨3-20-1)です。JR埼京線・都営三田線の板橋駅、都営三田線の西巣鴨駅などが最寄りとなる立地で、遠方から受験する場合は前泊も含めた移動計画を早めに立てておくと、当日の小論文・英語・面接に落ち着いて臨みやすくなります。
Ⅰ期とⅡ期の募集人員は合算表示|実質的な残り枠は非公表
大正大学の編入学試験を理解するうえで見落としやすいのが、募集人員の表示方法です。前述のとおり、募集要項の45名(学科・コース別の内訳を含む)はⅠ期とⅡ期を合わせた人数として公表されており、大学は「募集人員は、編入学試験Ⅰ期と編入学試験Ⅱ期の合計数」と注記しています。
これが意味するのは、Ⅱ期の募集要項や合格発表の時点でも「Ⅰ期で何名合格したので、Ⅱ期の残り枠は何名」という数字は公式には示されないということです。実際、後述する2026年度の実績では、Ⅰ期だけで仏教学科宗学専攻の合格者が12名に達している一方、歴史学科は2年間(Ⅰ期・Ⅱ期)を通じて特定のコースで合格者が出ない年もありました。Ⅰ期の出願を検討する時点では「まだ枠が残っているはず」という前提で臨むしかなく、Ⅱ期に賭けるのはより不確実性が高い戦略になります。可能であれば、志望する学科・コースについてはⅠ期での出願を優先的に検討するのが合理的です。
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倍率・難易度【2026年度の実績】
ここからが、大正大学の編入を検討するうえでもっとも重要なパートです。大正大学は「過去の入試結果」ページで、編入学試験Ⅰ期・Ⅱ期それぞれの学部・学科・コース別の志願者数・受験者数・合格者数を公表しています。以下は2026年度(2026年4月入学)の実績です。母数が数名〜十数名ときわめて小さい試験であることを念頭に読んでください。
編入学試験Ⅰ期の実績
| 学部・学科・コース | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率(受験者ベース) |
|---|---|---|---|---|
| 人間学部 人間科学科 | 1 | 1 | 1 | 1.0倍 |
| 人間学部 社会福祉学科 | 2 | 2 | 1 | 2.0倍 |
| 臨床心理学部 臨床心理学科 | 1 | 1 | 0 | 合格者なし |
| 文学部 日本文学科 | 0 | 0 | 0 | 志願者なし |
| 文学部 人文学科(哲学・宗教文化) | 2 | 2 | 1 | ― |
| 文学部 人文学科(国際文化) | 1 | 1 | 1 | ― |
| 人文学科 小計 | 3 | 3 | 2 | 1.5倍 |
| 文学部 歴史学科(日本史) | 1 | 1 | 1 | ― |
| 文学部 歴史学科(東洋史) | 0 | 0 | 0 | ― |
| 文学部 歴史学科(文化財・考古学) | 1 | 1 | 1 | ― |
| 歴史学科 小計 | 2 | 2 | 2 | 1.0倍 |
| 仏教学部 仏教学科(仏教学) | 2 | 2 | 2 | ― |
| 仏教学部 仏教学科(仏教文化遺産) | 0 | 0 | 0 | ― |
| 仏教学部 仏教学科(宗学) | 15 | 15 | 12 | ― |
| 仏教学科 小計 | 17 | 17 | 14 | 1.2倍 |
| 合計(募集45名) | 26 | 26 | 20 | 1.3倍 |
編入学試験Ⅱ期の実績
| 学部・学科・コース | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率(受験者ベース) |
|---|---|---|---|---|
| 人間学部 人間科学科 | 1 | 0 | 0 | ― |
| 人間学部 社会福祉学科 | 2 | 1 | 1 | 1.0倍 |
| 臨床心理学部 臨床心理学科 | 2 | 2 | 1 | 2.0倍 |
| 文学部 日本文学科 | 0 | 0 | 0 | 志願者なし |
| 文学部 人文学科(哲学・宗教文化) | 1 | 1 | 1 | ― |
| 文学部 人文学科(国際文化) | 2 | 2 | 1 | ― |
| 人文学科 小計 | 3 | 3 | 2 | 1.5倍 |
| 文学部 歴史学科(日本史) | 2 | 2 | 0 | ― |
| 文学部 歴史学科(東洋史) | 0 | 0 | 0 | ― |
| 文学部 歴史学科(文化財・考古学) | 0 | 0 | 0 | ― |
| 歴史学科 小計 | 2 | 2 | 0 | 合格者なし |
| 仏教学部 仏教学科(仏教学) | 0 | 0 | 0 | ― |
| 仏教学部 仏教学科(仏教文化遺産) | 0 | 0 | 0 | ― |
| 仏教学部 仏教学科(宗学) | 3 | 3 | 2 | ― |
| 仏教学科 小計 | 3 | 3 | 2 | 1.5倍 |
| 合計(募集45名) | 13 | 11 | 6 | 1.8倍 |
この2つの表から、いくつかの重要な事実が読み取れます。
仏教学科は募集33名に対して、Ⅰ期・Ⅱ期を合わせて志願20名・合格16名と、実質的にほぼ全員が合格に近い水準です。とくに宗学専攻は、Ⅰ期だけで志願15名・受験15名・合格12名(Ⅱ期は志願3名・合格2名)と、仏教学科全体の合格者のほとんどを占めています。大学が受験生応援サイトで編入試験のオススメ対象として「仏教学科宗学コースを志望する方」を名指ししているのは、この実績の裏付けと一致します。
一方で、歴史学科はⅡ期で合格者が1名も出ていません。日本史コースは受験者2名に対して合格者0名、東洋史・文化財考古学コースは志願者自体がいませんでした。Ⅰ期では日本史・文化財考古学コースにそれぞれ1名の合格者が出ているので、通年で見れば合格者ゼロというわけではありませんが、Ⅱ期だけを見ると狭き門になったことがわかります。
臨床心理学科もⅠ期とⅡ期で結果が対照的でした。Ⅰ期は受験者1名に対して合格者0名、Ⅱ期は受験者2名に対して合格者1名です。母数が1〜2名という規模のため、単年度の数字を「傾向」として一般化するのは危険ですが、少なくとも「臨床心理学科は編入で必ず入れる」と楽観視できる実績ではありません。
全体を通じて、志願者数と受験者数がほぼ一致している点も特徴です。ほとんどの学科・コースで志願者と受験者の数が同じか、差があっても1名以内です。出願した人のほとんどが試験を受けきっていることを示しており、出願後に受験を辞退するケースが少ないことがうかがえます。
Ⅰ期・Ⅱ期を通年で合算すると、2026年度は志願39名(26名+13名)・受験37名(26名+11名)・合格26名(20名+6名)で、受験者ベースの通年倍率は約1.4倍になります。ただしこれは全学科・コースをまとめた平均値であり、内訳を見れば仏教学科宗学専攻に合格者の半数以上(14名)が集中していることは、これまで見てきたとおりです。通年の数字は大まかな規模感をつかむ参考程度にとどめ、実際の出願判断は志望する学科・コース単位の数字で行ってください。
倍率の数字を読むときの注意
大正大学の編入学試験の倍率は、法政大学や明治大学のような大規模私大の編入学試験と比べると、全体的に低い水準に見えます。しかし、これを単純に「入りやすい」と読むのは早計です。理由は2つあります。
ひとつは、母数が極端に小さいことです。人間科学科・社会福祉学科・臨床心理学科・日本文学科は、Ⅰ期・Ⅱ期それぞれの募集人員が「―」(コース単位での内訳なし)で示されるほど小規模な枠であり、志願者が1〜2名という年も珍しくありません。この規模では、1名の合否が倍率を大きく動かします。翌年度に志願者が3名に増えるだけで、倍率の見え方は一変します。
もうひとつは、学科・コース間の差が大きいことです。仏教学科(とくに宗学専攻)のようにほぼ全入に近い実績が出ている一方、歴史学科のように特定の期で合格者がゼロになるコースもあります。「大正大学の編入」全体の倍率を平均して語ることに、実務上の意味はほとんどありません。志望する学科・コース単位で、複数年度の実績を確認してから出願を判断してください。
参考までに、他の私立大学の編入学試験と規模を比べると、この違いがより明確になります。たとえば法政大学は編入学試験だけで2年次・3年次合わせて年間300名超が受験し、学部によっては受験者数十名に対して合格者数名という競争になります。大正大学の編入学試験は、募集人員合計45名に対してⅠ期・Ⅱ期をあわせても志願者は40名弱です。受験者数そのものが少なく、統計的な「傾向」が安定しにくい規模だという前提を持って数字を読んでください。
学部ごとの卒業要件に見落としやすい注意点がある
大正大学の募集要項には、募集人員の表に付記されるかたちで、編入後の卒業要件に関わる重要な注意書きが2つあります。合否だけでなく、入学後にきちんと卒業できるかに直結する情報なので、出願前に必ず確認してください。
社会福祉学科:同系列以外からの編入は卒業に3年以上かかる場合がある
募集要項は社会福祉学科について「同系列学科・専攻でないと、卒業までに3年以上かかる場合があります」と明記しています。3年次編入で入学しても、前籍校での履修内容が社会福祉学科のカリキュラムと重ならない場合、標準の2年間では必要単位を揃えられず、在籍期間が延びる可能性があるということです。社会福祉士などの資格取得を見据えて社会福祉学科への編入を考えている場合、この点は志望理由書を書く前に大学の窓口へ確認しておく価値があります。
臨床心理学科:公認心理師を目指すなら原則2年を超える在籍が必要
臨床心理学科については、さらに踏み込んだ注意があります。募集要項は「公認心理師受験の要件を満たすためには、在学期間中に省令で定められている科目の単位をすべて取得する必要があります。本学の学部における公認心理師科目は、4年間での履修を前提としてカリキュラムが考えられており、編入学での入学者は、公認心理師受験資格取得に必要な単位をすべて取得するには、原則として2年を超える在籍が必要となります」と説明しています。
つまり、公認心理師の受験資格取得を目的に臨床心理学科へ3年次編入した場合、標準の2年間で卒業しながら資格要件も満たす、という進み方は原則としてできません。臨床心理学科への編入を「心理系の資格取得の近道」として考えている場合、この制約は志望校選びの根本に関わります。公認心理師を目指す方は、編入後の卒業年限が延びる前提でよいのか、それとも1年次からの入学や別の大学院ルートを検討すべきか、早い段階で整理しておく必要があります。
過去問題は公式に公開されているが、登録制で非公開
編入試験の対策で多くの受験生が困るのが過去問の入手ですが、大正大学は2023年度から2027年度まで5年分の「編入学試験 過去問題集」をPDFで用意しています。ここまでは他大学と同様、あるいはそれ以上に手厚い公開状況です。
ただし、すべての年度の過去問題集にパスワードが設定されており、大学が指定する専用フォームから事前に登録した方だけが入手できます。大学の「過去問題の出題方針」ページでも「過去問題は ココカラプラス に登録すると見られます」と案内されており、会員登録を済ませていない状態でPDFを開いても閲覧できません。
この記事の執筆時点では、公開されている経路から出題テーマや解答例の中身を確認することはできませんでした。したがって本記事では、ネット上で無条件に閲覧できる情報ではないという前提のもと、出題テーマの分析は行っていません。過去問の内容そのものを確認したい場合は、大正大学の受験生応援サイト「ココカラ」(ココカラプラス)に登録したうえで、大学が公開している過去問題集と出題方針のページをご自身でご確認ください。志望するコース・専攻の小論文がどのような形式・字数で出題されているかは、対策の優先順位を決めるうえで大きな判断材料になります。
学部・学科別に、何から手をつけるべきか
ここまでの情報を、志望する学科・コース別の行動に落とし込みます。
仏教学部仏教学科(とくに宗学専攻)を志望する場合
大正大学が公式に説明する宗学専攻の位置づけは「現代社会で活躍できる僧侶・仏教者を養成する」ことです。天台学・真言豊山学・真言智山学・浄土学・時宗学という、大学を設立した五派それぞれの宗学を学べる点が特色で、複数宗派が共同で運営しているからこそ、宗派を超えた交流ができるとされています。学びの進め方も、教室での講義にとどまらず、キャンパス内の勤行室での実習、さらに本山での実践経験へと段階的に進みます。卒業後の進路は僧職・宗派団体職員が中心ですが、大学は仏教を学ぶ過程で身につく姿勢が教員・公務員・NGO職員・企業など多様な進路にもつながるとしています。
仏教学科は募集人員33名と、大正大学の編入学試験全体の7割以上を占める最大の枠です。2026年度実績でも、宗学専攻を中心にⅠ期・Ⅱ期合わせて志願20名に対して合格16名と、他学科と比べて明らかに間口が広くなっています。ただし、宗学専攻は寺院の後継者や仏教・宗門関係の学びを前提とした専攻であり、出願前に自分の志望動機がこの専攻の学びと合っているかを確認する必要があります。小論文は「学科・コース別」の出題であり、仏教学・宗学に関する基礎知識と、なぜこの分野を学びたいのかを言語化する準備が中心になります。
一方、同じ仏教学科でも仏教文化遺産専攻は、2026年度のⅠ期・Ⅱ期を通じて志願者そのものがいませんでした。実績が乏しい専攻を志望する場合は、大学の窓口に相談し、選考の実施状況や過去の応募状況について直接確認しておくと安心です。仏教学専攻についてもⅠ期に志願2名・合格2名、Ⅱ期は志願0名と、宗学専攻に比べると規模は小さいものの、志願すれば合格につながりやすい実績が出ています。専攻選びは「合格しやすさ」だけでなく、卒業後に何を学び続けたいかという観点から決めることが前提になりますが、実績の違いは知ったうえで出願してください。
文学部人文学科・歴史学科を志望する場合
人文学科は哲学・宗教文化コースと国際文化コース、歴史学科は日本史・東洋史・文化財考古学の3コースから、出願時にいずれかを選択します。2026年度実績では、人文学科がⅠ期・Ⅱ期通じて安定して合格者を出している一方、歴史学科はⅡ期に合格者が出ない期もありました。志望するコースの過去複数年度の実績を確認し、Ⅰ期での出願を優先的に検討することをおすすめします。小論文は学科・コース別のため、志望するコースの専門分野(哲学・宗教文化なら思想史、歴史学科なら日本史・東洋史・考古学など)の基礎知識を固めることが対策の中心になります。
とくに歴史学科は、東洋史・文化財考古学コースの志願者数がⅠ期・Ⅱ期を通じてゼロに近い年もあり、実績データそのものが少ないコースです。日本史コースは相対的に志願者が集まっていますが、Ⅱ期は受験者2名に対して合格者0名という結果でした。歴史学科を志望する場合、コースを決めた時点で早めに出願を固め、Ⅰ期での受験を軸に準備を進めることが、限られた実績データから読み取れる現実的な戦略です。
日本文学科を志望する場合
2026年度実績ではⅠ期・Ⅱ期とも志願者がいませんでした。志願者がいないことは「入りやすい」ことを意味しません。むしろ実績データが乏しく、選考の傾向を読みにくい状態です。出願を検討する場合は、大学の窓口に募集の実施状況や過去の選考実績について直接問い合わせることをおすすめします。
募集人員自体は2名確保されているため、出願自体ができないわけではありません。ただし直近の実績が乏しいコースを志望する場合、小論文・面接でどの程度の水準が求められるかを外部の実績データから推測することが難しくなります。日本文学科を強く志望している場合は、大学が公開している過去問題集(登録制、後述)を取り寄せ、出題形式だけでも事前に確認しておくことをおすすめします。
人間学部人間科学科・社会福祉学科を志望する場合
いずれも募集人員2名という小規模な枠です。2026年度実績では人間科学科がⅠ期に志願1名・合格1名、社会福祉学科がⅠ期に志願2名・合格1名、Ⅱ期に志願2名・合格1名という結果でした。社会福祉学科は、前述のとおり同系列以外からの編入では卒業までに3年以上かかる場合がある点を、出願前に必ず確認してください。
人間科学科はⅡ期には志願1名に対して受験者0名(出願後に受験しなかったか、資格要件などの理由で受験に至らなかったと考えられます)という結果でした。社会福祉学科・人間科学科とも、募集人員が2名という枠のなかで毎期数名の志願者が出入りする規模です。出願を決めたら、志望理由書・小論文の対策と並行して、単位認定の見込みについても学部事務へ早めに相談しておくことをおすすめします。
臨床心理学部臨床心理学科を志望する場合
2026年度実績はⅠ期が受験1名・合格0名、Ⅱ期が受験2名・合格1名でした。母数が小さく年度差も出やすい枠です。何より重要なのは、公認心理師の受験資格取得を目的とする場合、編入学では原則として標準の2年を超える在籍が必要になるという募集要項の注記です。資格取得を主目的にしている場合は、この制約を織り込んだうえで志望校を決めてください。
臨床心理学科は募集人員2名に対してⅠ期・Ⅱ期をあわせて志願3名・合格1名という結果であり、仏教学科ほどの間口の広さはありません。志望理由書では、なぜ臨床心理学を学びたいのかに加えて、標準より在籍期間が延びる可能性を理解したうえで出願していることを示せると、選考担当者に対して現実的な計画性が伝わりやすくなります。
単位認定と修業年限も確認しておく
編入は合格したあとにも確認すべき事項があります。大正大学の場合、募集要項に学科単位で明記された卒業要件の注記(社会福祉学科の3年以上、臨床心理学科の2年超)が、そのまま在学中の負担に直結します。編入前に取得した単位がどこまで認定されるかによって、編入後に新たに取得しなければならない単位数が変わるため、志望する学科が決まった段階で、その学科の学務窓口に前籍校での履修内容を伝えて相談することをおすすめします。とくに分野をまたぐ編入(たとえば理系の学部から人文学科・歴史学科へ、一般学部から仏教学科・臨床心理学科へなど)を考えている場合は、専門科目の単位認定が前籍校での学びと重ならず、認定されにくくなる可能性が高い点に注意してください。
単位認定は大学ごとに基準が異なり、大正大学が公式に一律の認定表を公開しているわけではありません。前籍校のシラバスと大正大学の該当科目のシラバスを突き合わせて個別に判定される場合が一般的なので、出願前の段階でおおよその見通しを持ちたい場合は、志望する学科の学務窓口に問い合わせるのが最も確実な方法です。合格してから「思ったより在籍期間が延びる」と気づくよりも、出願前に確認しておくほうが、その後の学習計画・生活設計を立てやすくなります。
併願をどう組むか
大正大学の編入学試験Ⅰ期は2026年10月17日、Ⅱ期は2027年2月2日に実施されます。他大学との併願を考える場合、まずこの日程と重ならない大学を選ぶ必要があります。
併願先を選ぶ際のポイントは、出題形式が近い大学を組み合わせることです。大正大学の英語は当日60分の筆記試験であり、外部試験スコアのみで判定する大学(法政大学など)とは対策の性格が異なります。英語筆記を課す大学同士を併願すれば、同じ対策がそのまま複数校に効きます。文学部系のコースを志望する場合は、同じく国文学・史学系の学科を持つ大学との併願も検討先になります。仏教学部・宗学専攻を志望する場合は、宗教系・神道系の学部を持つ大学との併願も選択肢に入ります。
具体的な併願先としては、文学部系のコース(日本文学科・人文学科・歴史学科)を志望する場合、日本女子大学の編入試験を徹底解説で扱っている学部別の情報も参考になります。仏教学部・宗学専攻のように宗教色の強い専攻を志望する場合は、神道文化にまつわる学部を持つ國學院大學の編入試験を徹底解説もあわせて確認しておくと、宗教系・伝統文化系の学部を持つ大学同士でどのような準備の重なりがあるか比較しやすくなります。
大学編入そのものが初めての方は、大学編入は国立と私立どっち?|地方国立と都内私立を学費・就活・学習環境で比較や、高卒認定から大学編入は可能か徹底解説もあわせて参考にしてください。
よくある質問
大正大学の編入は難しいですか。
学部・学科・コースによって大きく異なります。2026年度の実績では、仏教学部仏教学科(とくに宗学専攻)はⅠ期・Ⅱ期合計で志願20名・合格16名と間口が広い一方、臨床心理学科はⅠ期に受験1名で合格0名、歴史学科はⅡ期に受験2名で合格0名でした。「大正大学の編入」と一括りにできる難易度は存在しません。
大正大学は2年次編入もできますか。
できません。大正大学の編入学試験は3年次編入のみで、募集要項にも「3年次編入学」と明記されています。2年次からの編入を希望する場合は、他大学を検討する必要があります。
大正大学の編入の倍率はどれくらいですか。
2026年度の実績で、編入学試験Ⅰ期は募集45名に対して志願26名・受験26名・合格20名、Ⅱ期は志願13名・受験11名・合格6名でした。学科・コース別の内訳は本文の表を参照してください。募集人員45名はⅠ期・Ⅱ期の合計として公表されており、期ごとの内訳(残り枠)は公開されていません。
英語はどのように対策すればよいですか。
大正大学の一般編入学試験の英語は、外部試験スコアの提出ではなく当日60分の筆記試験です。出願までにスコアを確定させる必要はなく、試験当日までの学習がそのまま得点に反映されます。なお社会人編入学試験では英語は課されません。
仏教学部以外の学部でも編入できますか。
できます。編入学試験を実施しているのは人間学部(人間科学科・社会福祉学科)、臨床心理学部(臨床心理学科)、文学部(日本文学科・人文学科・歴史学科)、仏教学部(仏教学科)の4学部・6学科相当です。ただし表現学部、地域創生学部、情報科学部では編入学試験自体が実施されていません。
社会人でも受けられますか。
編入学試験(社会人)が用意されています。2027年4月1日時点で満23歳以上であることに加え、4年制大学卒業などの条件のいずれかを満たす必要があります。ただし社会人枠は卒業・修了見込みでの出願はできず、既卒者に限られます。試験科目は小論文と面接のみで、英語は課されません。
過去問はどこで手に入りますか。
大正大学は2023年度から2027年度までの過去問題集をPDFで公開していますが、すべての年度でパスワードが設定されており、大学の受験生応援サイト「ココカラ」の会員サービス「ココカラプラス」に登録した方だけが閲覧できます。登録していない状態では中身を確認できません。
臨床心理学科に編入すると公認心理師を目指せますか。
目指すこと自体は可能ですが、募集要項には「編入学での入学者は、公認心理師受験資格取得に必要な単位をすべて取得するには、原則として2年を超える在籍が必要」と明記されています。標準の2年間で卒業しながら資格要件も満たす、という進み方は原則としてできない点に注意してください。
社会福祉学科は2年で卒業できますか。
前籍校が同系列の学科・専攻でない場合、卒業までに3年以上かかる場合があると募集要項に明記されています。社会福祉士などの資格取得を目指す場合は、出願前に大学の窓口へ前籍校での履修内容を伝えて確認することをおすすめします。
編入学試験ⅠとⅡはどちらを受けるべきですか。
募集人員はⅠ期・Ⅱ期の合計として公表されており、Ⅰ期の合格状況によってⅡ期に残る実質的な枠は変動しますが、その内訳は公表されていません。2026年度実績では仏教学科宗学専攻の合格者の大半がⅠ期に集中していたこともあり、出願資格を満たすのであればⅠ期での出願を優先的に検討するのが合理的です。
出願書類は全部で何点ありますか。
基本となるのは、志願票、志望理由書(大学所定用紙)、履歴書(大学所定用紙)、出身校の成績証明書、卒業・修了(見込)証明書の5点です。成績証明書に卒業・修了の記載がある場合は、卒業・修了証明書の提出は不要です。専修学校の専門課程を修了した方は専門士の称号付与等が付記された証明書、外国の大学の証明書には公的機関の証明を受けた日本語訳の添付が別途必要になります。
英語の外部試験のスコアは出願に必要ですか。
必要ありません。大正大学の一般編入学試験の英語は、TOEICやTOEFLなどの外部試験スコアではなく、当日60分の筆記試験として実施されます。出願時にスコアを提出する必要はなく、対策も出願前ではなく試験本番に向けて進める形になります。なお社会人編入学試験では英語自体が課されません。
出願前に大学へ相談すべき点はありますか。
とくに次の3点は、出願前に志望する学部・学科の窓口へ確認しておくことをおすすめします。ひとつは単位認定の見込みで、前籍校での履修内容によって編入後に取得すべき単位数が変わります。ふたつめは社会福祉学科・臨床心理学科のように卒業要件に関する注記がある学科の場合、自分のケースで在籍期間がどの程度延びる可能性があるかです。みっつめは日本文学科や仏教文化遺産専攻のように直近の志願実績が乏しい学科・コースを志望する場合の、募集の実施状況です。いずれも合否そのものより、合格したあとの学生生活に関わる情報なので、出願書類を準備する前の段階で確認しておくと安心です。
まとめ
大正大学の編入学試験について、要項と実績データから確認できることを整理します。
まず、編入学試験は3年次編入のみで、実施しているのは人間学部・臨床心理学部・文学部・仏教学部の4学部・6学科相当に限られます。表現学部・地域創生学部・情報科学部では編入学試験自体が実施されていません。
次に、募集人員45名のうち33名は仏教学部仏教学科に割り当てられており、2026年度実績でもⅠ期・Ⅱ期合わせて志願20名・合格16名と、他学科に比べて明らかに間口が広くなっています。大学自身が編入試験のオススメ対象として仏教学科宗学コース志望者を名指ししていることも、この実績と整合します。
そして英語は、外部試験スコアではなく当日60分の筆記試験として一般編入学試験に課されます(社会人は英語なし)。出願前にスコアを固める必要がない代わりに、試験直前までの英語対策がそのまま結果に反映される構造です。
最後に、社会福祉学科は同系列以外からの編入で卒業までに3年以上かかる場合があること、臨床心理学科は公認心理師の受験資格取得に原則2年を超える在籍が必要になることは、合否だけでなく編入後の生活設計に関わる重要な情報です。過去問題集は公式に用意されていますが、全年度パスワード制のため、志望するコースの出題内容を確認したい場合は大学が指定する登録手続きを行ってください。
また、募集人員はⅠ期・Ⅱ期の合計として公表され、期ごとの残り枠は公開されません。母数自体が数名〜十数名という小規模な試験であるため、単年度の倍率だけを見て「入りやすい」「入りにくい」と判断するのではなく、志望する学科・コースの複数年度の実績、そして卒業要件や単位認定といった編入後の条件まで含めて、出願先を決めることをおすすめします。
本記事で扱った学科・コース別の実績、卒業要件の注記、過去問題集の入手条件は、いずれも大正大学が公式に公表している情報にもとづいています。志望校選びの初期段階でこれらの情報を把握しておけば、出願直前になってから「実は出願資格を満たしていなかった」「思ったより在籍期間が延びる」といった想定外の事態を避けやすくなります。
大正大学は仏教連合大学として設立された経緯を持ち、仏教学部・宗学専攻はその中核にあたります。編入学試験の枠が仏教学部に大きく偏っているのも、単なる偶然ではなく大学の成り立ちを反映した結果だと理解しておくと、志望理由書を書く際にも大学側が何を評価軸に置いているかが見えやすくなります。
本記事の数値は大正大学が公表する2027年度学生募集要項(3年次編入学)および2026年度の編入学試験Ⅰ期・Ⅱ期の志願・受験・合格者数一覧に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず大正大学が公表する最新の学生募集要項をご確認ください。
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