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慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)の出願書類の書き方|コース別の書類構成

慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)の出願書類で誤解が生じやすいのが、「研究計画書は必要か」という点です。結論から言うと、修士課程の出願書類に研究計画書という書類は含まれていませんが、後期博士課程では指導希望教員との打ち合わせを経て作成する研究計画書が必須です。同じSDMでも課程によって出願書類の構成が大きく異なるため、修士課程志望者が博士課程向けの情報を参考にしてしまうと、不要な書類を準備しようとして混乱することがあります。
SDMは、慶應義塾創立150年の節目に設立された、技術系と社会科学系を融合したシステムを創造する人材育成を目的とする大学院です。入試はⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期という年3回の枠組みで実施され、修士課程には研究に比重を置く「リサーチインテンシブコース」と、講義履修に比重を置く「ラーニングインテンシブコース」の2コース制が導入されています。出願にあたっては、どちらの課程・コースを志望するかによって、必要な書類も選考の中身も変わってきます。
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本記事では、慶應義塾大学が公開している2026年度実施の入学試験要項をもとに、SDMの専攻・コース構成、出願資格、事前コンタクトの進め方、修士課程と後期博士課程それぞれの出願書類、選考日程、2次選考の内容を整理して解説します。年度によって日程や制度は変わるため、出願時は必ず最新の入学試験要項で確認してください。
特に、出願前に希望する指導教員(複数可)へ事前コンタクトを行うことは、修士課程・後期博士課程のいずれでも必須の手続きとして明記されています。慶應義塾大学院SDMの出願書類を検討している方は、書類作成そのものより先に、この事前コンタクトのスケジュールから逆算して準備を始めることが重要です。
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)とは|専攻・募集人員・2コース制
システムデザイン・マネジメント研究科は、慶應義塾創立150年の節目に設立された、我が国初の本格的な教育研究機関です。航空・宇宙、大規模プラント、自動車、エネルギー、ロボット、情報通信・メディア、社会中枢システム、災害対策システムなど、巨大で複雑な技術・社会システムを開発・運用する多様な企業・団体・社会の要請に応えるため、「システムズデザイナー」と「プロジェクトリーダー」の養成を掲げています。新卒学生だけでなく、官公庁や企業に在職する社会人にも広く門戸を開いている点が特徴です。
修士課程は1専攻・2コース制
修士課程は「システムデザイン・マネジメント専攻」の1専攻のみで、募集人員は77名(4月入学者・9月入学者・各コースの合計)です。入試制度としては、研究に比重を置いた「リサーチインテンシブコース」と、講義履修に比重を置いた「ラーニングインテンシブコース」の2コース制が導入されています。リサーチインテンシブコースは学部新卒者および研究に取り組みたい社会人を対象とし、ラーニングインテンシブコースは3年以上の職務経験があり一定の専門性を備えた社会人を対象としています。
| コース | 入試制度 | 対象者 |
|---|---|---|
| リサーチインテンシブコース | 一般入試 | 日本国内外の大学の学部新卒者・卒業者、実務経験3年未満の社会人 |
| リサーチインテンシブコース | 社会人入試 | 大学卒業(大学院修了)後、実務経験年数が入学時までに3年以上 |
| ラーニングインテンシブコース | 社会人入試のみ | 実務経験3年以上かつ専門性を十分に備えた者 |
デザインプロジェクトを通じた実践的な教育
SDMのカリキュラムは、具体的なシステムを設計するデザインプロジェクトの実践を通じて学ぶことを重視しています。航空・宇宙、大規模プラント、自動車、エネルギー、ロボット、情報通信・メディア、社会中枢システム、災害対策システムなど、扱う対象は多岐にわたり、こうした複雑なシステムを開発・運用する企業・団体・社会からの要請に応える人材育成を掲げています。出願を検討する際は、こうした具体的な応用領域のうち、自分がどの分野に関心があるかを言語化しておくと、事前コンタクトで教員に伝える研究内容も具体的になります。
「システムズデザイナー」「プロジェクトリーダー」という2つの人材像
SDMは、具体的なシステムを設計するデザインプロジェクトの実践を通じて、イノベーティブなシステム設計ができる「システムズデザイナー」と、複雑なプロセスを見通してマネジメントできる「プロジェクトリーダー」の養成を掲げています。エンジニアリング的な発想と社会科学的な発想の両立が研究科の設立趣旨として明記されており、技術系のバックグラウンドを持つ受験生だけでなく、マネジメントやリーダーシップに関心のある社会科学系のバックグラウンドを持つ受験生も対象に含まれています。出願を検討する際は、自分の志望がシステム設計寄りかマネジメント寄りか、あるいはその両方かを整理しておくと、事前コンタクトで教員に伝える研究内容も具体化しやすくなります。
いずれのコースも在職のまま在学できる
リサーチインテンシブコース・ラーニングインテンシブコースのいずれも、企業や官公庁等の組織に在職のまま在学することが可能です。企業や官公庁からの研修制度による派遣も受け入れています。社会人が働きながら大学院進学を目指す場合、コース選択の際にはこの在職継続の可否だけでなく、講義履修中心か研究中心かという学び方の違いも重要な判断材料になります。
研究科の名称と略称
正式名称は「システムデザイン・マネジメント研究科」ですが、出願書類や案内では「SDM」という略称が広く使われています。出願関連書類の封筒にも「SDM出願書類在中」と記載するよう指定されているとおり、大学側もこの略称を公式に使用しているため、資料を探す際や問い合わせをする際は、正式名称と略称のどちらでも検索・確認できるようにしておくと情報を見つけやすくなります。
キャンパスは日吉
SDMの出願書類の提出先や入試担当窓口は、慶應義塾大学の複数あるキャンパスのうち日吉キャンパスの日吉学生部大学院システムデザイン・マネジメント研究科入試担当が窓口になっています。他の研究科の多くが三田・矢上・湘南藤沢など別のキャンパスを拠点にしているのに対し、SDMの事務窓口は日吉に置かれている点は、書類を郵送する際や問い合わせをする際に把握しておくとよい情報です。
後期博士課程は募集人員11名
後期博士課程も同じシステムデザイン・マネジメント専攻の1専攻で、募集人員は11名(4月入学者・9月入学者の合計)です。修士課程のような2コース制はなく、「一般入試」(日本国内外の大学院新修了者・修了者、実務経験3年未満の社会人)と「社会人入試」(実務経験年数3年以上)の2つの入試制度が用意されています。修士課程からそのまま進学する場合も、外部の大学院から出願する場合も、この一般入試・社会人入試のいずれかで受験することになります。
Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期とは|年3回の入試時期と入学時期
SDMの入試は、季節名ではなく「Ⅰ期」「Ⅱ期」「Ⅲ期」という区分名で年3回実施されます。2026年度実施分では、Ⅰ期が2026年9月入学・2027年4月入学対象、Ⅱ期が2027年4月入学・2027年9月入学対象、Ⅲ期が2027年4月入学・2027年9月入学対象となっており、修士課程・後期博士課程とも共通の枠組みです。年3回の入試機会があるため、他の大学院に比べて出願のタイミングを選びやすい制度設計になっています。
| 入試時期 | 入学時期 |
|---|---|
| Ⅰ期 | 2026年9月・2027年4月 |
| Ⅱ期 | 2027年4月・2027年9月 |
| Ⅲ期 | 2027年4月・2027年9月 |
SDMは他のどの慶應大学院とも異なる独自の入試サイクル
理工学研究科の「6月入学試験・8月入学試験」や政策・メディア研究科の「Ⅰ期・Ⅱ期」など、慶應義塾大学の大学院ごとに入試区分の名称や回数はさまざまですが、年3回のⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期という制度はSDMに特有のものです。他の研究科の情報をもとに「大学院入試は年1〜2回」という前提で準備を進めてしまうと、SDM特有の年3回という機会の多さを見落としてしまう可能性があります。出願を検討する際は、まずSDM独自のこの3期制を正しく理解したうえで、自分のスケジュールに合う期を選ぶことが出発点になります。
4月入学は日本語中心、9月入学は英語中心
SDMでは、4月入学は日本語講義中心のカリキュラム、9月入学は英語講義中心のカリキュラムとなります。4月入学者は日本語による講義を、9月入学者は英語による講義を受講する語学力が入学時に必要とされており、入学時期を選ぶ際にはこの言語の違いに注意が必要です。母語が日本語か英語かにかかわらず、この原則は共通して適用されます。
年3回の入試機会がある研究科は他にあまり例がない
慶應義塾大学の他の研究科の多くは、年1〜2回(一般入試+社会人入試や、秋期・春期のような2区分)の入試機会にとどまっているのに対し、SDMはⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期という年3回の入試機会を用意している点が制度上の大きな特徴です。1回の準備で結果を出せなかった場合でも、次の期に向けて態勢を立て直せる余地があるという意味で、社会人や実務経験者にとっては挑戦しやすい制度設計といえます。ただし、期が変わっても事前コンタクトからやり直す必要がある点は変わらないため、「次の期があるから」と準備を先延ばしにしすぎないようにする必要があります。
3つの期で日程がどう変わるか
Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期は、事前審査期間・Webエントリー期間・出願期間・1次選考合格発表・2次選考・2次選考合格発表がそれぞれ異なる時期に設定されています。Ⅰ期は春(4〜6月)、Ⅱ期は秋(8〜10月)、Ⅲ期は冬(12月〜翌2月)に選考が進むという違いがあり、どの期で出願するかによって、社会人が仕事と両立しながら準備できる期間の長さも変わってきます。具体的な日程は後述の表で解説します。
出願資格|一般入試・社会人入試で何が違うか
修士課程の出願資格は、次の1〜7号のいずれかに該当することです。
| 号 | 出願資格の内容 |
|---|---|
| (1) | 日本国内において大学を卒業した者、および入学までに卒業見込みの者 |
| (2) | 大学改革支援・学位授与機構により学士の学位を授与された者、および授与見込みの者 |
| (3) | 日本国外において学校教育における16年の課程を修了した者、および修了見込みの者 |
| (4) | 文部科学大臣の指定した者 |
| (5) | 大学に3年以上在学し、優れた成績で所定の単位を修得した(見込みの)者(要事前審査) |
| (6) | 外国の大学等で修業年限3年以上の課程を修了し、学士相当の学位を授与された(見込みの)者 |
| (7) | 大学卒業者と同等以上の学力があると研究科が認めた入学時22歳以上の者(要事前審査) |
出願資格の確認は事前コンタクトより前に済ませておく
出願資格の号のうち(5)・(7)は事前審査が必要で、その提出期間は各期の出願期間よりもさらに前に設定されています。事前コンタクトと出願資格の事前審査は別々の手続きですが、どちらも出願本番よりかなり早い段階での準備が必要という点は共通しています。自分がどの出願資格の号に該当するかをまず確認し、事前審査が必要な場合はそのスケジュールを、必要ない場合は事前コンタクトの開始時期を、それぞれ早めに逆算しておくことが、SDMの出願準備全体を滞りなく進めるための土台になります。
出願資格の号は多いが実態は「大卒者」と「同等の学力」の2系統
出願資格は(1)〜(7)号と数が多く見えますが、実態としては「大学を卒業した(見込みの)者」に該当する系統と、「大学を卒業した者と同等以上の学力があると研究科が認めた者」に該当する系統の大きく2つに整理できます。多くの受験生は(1)〜(4)・(6)号のいずれかで出願でき、高等専門学校卒業生や大学に在学経験のない社会人など、通常の大学卒業ルートに当てはまらない場合に(5)・(7)号の事前審査が必要になる、という整理をしておくと、自分がどの号に該当するか判断しやすくなります。
社会人入試には実務経験年数の条件が加わる
各コースの社会人入試の出願者は、上記(1)〜(7)のいずれかに加えて、大学卒業(大学院修了)後、企業または官公庁等での実務経験年数が入学時までに3年以上あることが条件になります。ラーニングインテンシブコースはこれに加えて「専門性を十分に備えた者」という条件も課されるため、実務経験の年数だけでなく、その内容の専門性も出願書類(職務経歴書・業績書)を通じて示す必要があります。
出願資格の事前審査が必要なケース
出願資格(5)・(7)による出願を希望する場合は、出願手続きに先立って出願資格の事前審査を受ける必要があります。2026年度実施分の提出期間は、Ⅰ期が4月13日〜4月15日、Ⅱ期が8月31日〜9月2日、Ⅲ期が12月7日〜12月9日と、出願期間よりかなり早い時期に設定されています。必要書類は出願資格事前審査申請書・履歴書(小学校入学から記入)・最終学歴の卒業証明書・成績証明書・職務経歴書・業績書などで、事前審査で提出したものであっても出願時に改めて提出する必要がある点に注意してください。
高等専門学校出身者の扱い
要項には、高等専門学校卒業生もしくは高等専門学校専攻科学生で、大学改革支援・学位授与機構による学士取得見込みに該当する受験生は、出願に先立って出願資格(7)の認定を受けることが推奨されている旨が明記されています。高専出身で大学に編入学せずSDMへの進学を検討している場合は、この点を早めに確認し、必要であれば事前審査のスケジュールに組み込んでおく必要があります。
後期博士課程の出願資格
後期博士課程の出願資格は、大学院修士課程または専門職学位課程を修了した者・修了見込みの者、外国で修士相当の学位を授与された者・見込みの者、文部科学大臣の指定した者、そして修士の学位を有する者と同等以上の学力があると研究科が認めた24歳以上の者のいずれかに該当することです。社会人入試の場合は、これに加えて実務経験年数3年以上という条件が加わります。事前審査が必要なケースの提出期間・書類の構成は修士課程とほぼ同様です。
【最重要】事前コンタクトと修士・後期博士課程の出願書類の違い
SDMの出願手順で最初に押さえておくべきなのが、修士課程・後期博士課程とも「事前コンタクト」が選考過程の最初のステップとして明記されていることです。要項には「出願にあたり、原則として、入学後の研究・教育について、事前に教員(複数可)と相談することを必須とします」と記載されています。
事前コンタクトフォームの入力項目
事前コンタクトは、大学が用意している事前コンタクトフォームに、(1)希望指導教員名、(2)希望入学課程、(3)氏名、(4)国籍(地域)、(5)所属、(6)最終学歴、(7)メールアドレス、(8)希望研究内容の8項目をすべて入力し送信する形で行います。大人数を集めた説明会の場での短い会話は事前コンタクトとみなされませんし、事前コンタクトにおいて入試の内容に関する質問をすることもできません。あくまで、志望する研究・教育内容について教員本人と直接やり取りすることが求められています。
事前コンタクトで伝える内容の具体性
事前コンタクトフォームの「希望研究内容」欄には、単に興味のある分野を並べるだけでなく、なぜその研究テーマに取り組みたいのか、SDMのどのような環境・教員のもとで何を明らかにしたいのかという問題意識をできる限り具体的に書くことが重要です。フォームでのやり取りが、その後の教員との個別の相談や、出願書類・2次選考につながる最初の接点になるため、抽象的な記述に留めず、自分の実務経験や学部での研究とどう結びつくのかまで踏み込んで書くことをおすすめします。
複数教員へのコンタクトも可能
事前コンタクトフォームの希望指導教員名は「複数可」とされており、1名の教員だけに絞り込む前に、関心の近い複数の教員へ個別にコンタクトを取ることも制度上認められています。SDMは技術系・社会科学系の両方を横断する研究科であるため、自分の研究テーマがどの教員の専門領域と最も重なるか、一度のコンタクトだけでは判断がつきにくい場合もあります。複数の教員から話を聞いたうえで、最終的にどの教員(または複数の教員)を志望するかを決める、という進め方も現実的な選択肢です。
事前コンタクトができない期間に注意する
事前コンタクトは、各期の出願期間締切日当日から2次選考合格発表まではできません(コンタクトフォームがクローズします)。つまり、出願直前に慌てて教員に連絡しようとしても、締切日を過ぎればフォーム自体が使えなくなってしまいます。志望する期の出願期間が始まる前、できれば数か月前の余裕を持った段階で、事前コンタクトを済ませておく必要があります。
事前コンタクトと出願は別の手続き
事前コンタクトを済ませたからといって、それが自動的に出願にはなりません。事前コンタクトはあくまで選考過程の【1】であり、その後にWebエントリー・出願書類の提出・考査料の支払いという別の手続きが続きます。事前コンタクトで教員から前向きな反応を得られたとしても、出願書類に不備があれば受理されない点は変わらないため、事前コンタクトが済んだ後も気を緩めずに出願書類の準備を進める必要があります。
修士課程と後期博士課程で研究計画書の要否が異なる
SDMの出願書類で最も誤解されやすいのが、修士課程の提出書類一覧には「研究計画書」という項目が無いという点です。要項に明記された修士課程の提出書類は、提出書類チェック表・入学志願者調書・写真台帳・振込金受付証明書(考査料)・成績証明書・卒業(見込)証明書・職務経歴書・業績書・言語に関する証明書・その他の別添資料で構成されており、研究計画書は含まれていません。一方、後期博士課程では「【1】研究計画書の作成」という項目が選考過程の冒頭に明記されており、指導希望教員と事前に十分な打ち合わせを行ったうえで研究計画書を作成し、出願時に提出することが必須です。
| 課程 | 研究計画書 | 備考 |
|---|---|---|
| 修士課程 | 不要 | 提出書類一覧に研究計画書の項目自体が無い |
| 後期博士課程 | 必須 | 指導希望教員と事前打ち合わせのうえ作成。書式はウェブサイトの見本を参照 |
入学志願者調書は事前コンタクトの内容を踏まえて入力する
入学志願者調書はWebエントリーシステムで入力する書類で、具体的な入力項目は研究科ウェブサイトの案内で確認する必要がありますが、事前コンタクトで教員に伝えた研究内容と、入学志願者調書の記載内容がずれていると、書類選考の段階で一貫性のなさを疑われる可能性があります。事前コンタクトを済ませた後にWebエントリーへ進むという要項に示された順序どおりに進めることで、両者の内容を自然にすり合わせやすくなります。
研究計画書が無くても「研究内容」は事前コンタクトで審査される
修士課程に研究計画書という書類が無いからといって、研究内容が全く審査されないわけではありません。事前コンタクトフォームの「希望研究内容」欄と、入学志願者調書の記載内容が、研究計画書の代わりとしての役割を実質的に担っていると考えられます。書類という形式こそありませんが、事前コンタクトの段階で教員に伝える研究内容の具体性が、その後の2次選考(小論文試験・口頭試問)の評価にもつながっていくという理解を持っておくとよいでしょう。
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修士課程の出願書類一覧(研究計画書は不要)
修士課程の出願書類は、Webエントリーシステムでの入力・アップロードと、郵送の両方で提出します。研究科所定の様式はウェブサイトからダウンロードできます。
| 提出書類 | 対象者・注意事項 |
|---|---|
| 提出書類チェック表 | 全員。所定用紙をダウンロードして記入 |
| 入学志願者調書 | 全員。Webエントリーシステムで入力・印刷。顔写真データを登録 |
| 写真台帳 | 全員。Webエントリーシステムで印刷。合格後は学生証用写真として使用 |
| 振込金受付証明書(考査料) | 全員。考査料35,000円の納入証明を台紙に貼付 |
| 成績証明書 | 全員。これまで在籍した大学・大学院すべての原本 |
| 卒業(見込)証明書 | 全員。原本または原本の複製証明 |
| 職務経歴書 | 社会人入試志願者・在職経験のある一般入試志願者 |
| 業績書 | 社会人入試志願者・在職経験のある一般入試志願者。書式自由 |
| 言語に関する証明書 | 4月入学で日本語非母語者(日本語能力試験)/9月入学で英語非母語者(TOEFL・IELTS等) |
| その他の別添資料 | 証明書類と氏名が異なる場合の同一人物証明等、該当者のみ |
研究科所定の様式は必ずウェブサイトから最新版を入手する
提出書類チェック表・職務経歴書・振込用紙などの所定様式は、いずれも研究科のウェブサイトからダウンロードする形式です。様式は年度・期によって更新される場合があるため、過去に出願した知人から譲り受けた古い様式や、以前ダウンロードして保存していたファイルをそのまま使い回すのは避け、出願の都度、最新の様式をダウンロードし直すことをおすすめします。
写真データと顔写真の条件
入学志願者調書・写真台帳で使用する顔写真は、脱帽・肩から上の上半身正面・背景と枠なし・背景は白青グレーを基調とした無地・鮮明なカラー・最近3か月以内撮影という条件で、写真加工アプリ等での画像修正は認められていません。合格者についてはこの写真が学生証用写真として使用されるため、証明写真として適切な一枚を用意しておく必要があります。
提出書類チェック表を最終確認に使う
出願書類一式を郵送する前には、ウェブサイトからダウンロードした「提出書類チェック表」に必要事項を記入し、同封する書類に漏れがないかを確認します。証明書類はすべて右上の余白に受験番号を記載するという共通のルールがあり、これを忘れると書類の照合に支障が出る可能性があります。書類が複数枚にわたる場合は左上をホチキスで留めることも指定されているため、封筒に入れる直前に、チェック表と照らし合わせて確認する習慣をつけておくと安心です。
職務経歴書・業績書は在職経験があれば一般入試でも必要
職務経歴書・業績書は、社会人入試志願者だけでなく、在職経験のある一般入試志願者も提出が必要です。業績書は研究業績(論文・著書・国際会議発表など)と実務業績(特許・法令・建築物・意匠・開発実績・社内報告書など)のいずれか、または両方をまとめる書式自由の書類で、年号の古いものから順に記入するというルールが定められています。新卒でなくても在職経験があれば必要になる書類である点を見落とさないようにしてください。
成績証明書・卒業証明書はすべて原本ベースで用意する
成績証明書・卒業(見込)証明書はいずれも原本、または原本の複製であると証明されたものの提出が求められています。複数の証明書を一つの書式でまとめられる「成績・修了証明書」等がある場合はそちらを優先して提出することが案内されており、日本国外の大学を卒業した出願者で証明書に取得学位の記載が無い場合は、学位取得証明書もあわせて用意する必要があります。証明書右上の余白には受験番号を記載するという共通ルールもあるため、受験番号発行後に記入することを忘れないようにしてください。
成績証明書は、これまでに在籍した大学・大学院すべて(留学等を含む)の分を提出する必要があります。複数の大学に在籍した経験がある受験生や、他の大学院に在籍・修了した経験がある受験生は、それぞれの成績証明書を個別に取り寄せる必要があるため、出願期間の直前に慌てないよう、在籍経験のある教育機関をリストアップして早めに証明書発行を依頼しておくことをおすすめします。日本語または英語以外で記載された証明書は、翻訳と翻訳証明書(大使館等の公的機関による証明)をあわせて提出する必要がある点にも注意してください。
言語証明は入学時期によって変わる
言語に関する証明書は、4月入学希望で日本語を母語としない者は日本語能力試験(N1合格推奨)、9月入学希望で英語を母語としない者はTOEFLやIELTS等のスコアの提出を求められます。大学等で日本語または英語のみによる授業で学位を取得できる課程を修了・修了予定の場合は提出が不要ですが、その場合も2次選考の小論文試験・口頭試問で語学力の確認が行われます。
後期博士課程の出願書類一覧(研究計画書が必須)
後期博士課程の出願書類は、修士課程の書類構成に加えて、研究計画書と修士論文等が追加される点が最大の違いです。
| 提出書類 | 対象者・注意事項 |
|---|---|
| 提出書類チェック表・入学志願者調書・写真台帳・振込金受付証明書 | 修士課程と共通 |
| 成績証明書(学部・修士) | 全員。これまで在籍した大学・大学院すべての原本 |
| 修士課程修了(見込)証明書 | 全員。原本または原本の複製証明 |
| 研究計画書 | 全員。指導希望教員と事前打ち合わせのうえ作成。書式はウェブサイトの見本を参照 |
| 修士論文等 | 全員。修士論文またはこれに準ずる論文1部(写し可)。執筆中は内容説明資料 |
| 職務経歴書・業績書 | 社会人入試志願者・在職経験のある一般入試志願者 |
| 言語に関する証明書 | 日本語・英語いずれも母語としない者 |
修士課程からの進学と外部からの出願で準備は変わるか
後期博士課程には、SDM修士課程から内部進学する受験生と、他大学院や他研究科から外部出願する受験生の双方が想定されています。要項上は内部進学者と外部出願者で出願書類や選考プロセスに区別は設けられておらず、どちらも同じ一般入試・社会人入試の枠組みで出願します。ただし、内部進学者は指導教員との関係が既に構築されている場合が多い一方、外部出願者は事前コンタクトの段階から指導教員候補との関係を一から築く必要があるため、実務上の準備期間は外部出願者のほうが長めに見込んでおくのが安全です。
研究計画書は指導教員との打ち合わせが前提
後期博士課程の研究計画書は、白紙の状態から一人で書き上げる書類ではありません。要項には「あらかじめ希望する指導教員と研究内容に関する打ち合わせを行ったうえで研究計画書を作成してください」と明記されており、研究計画書は出願時に提出するため、出願までに十分余裕を持って希望指導教員(複数可)とコンタクトを取ることが求められています。SDMでは複数指導体制を取ることも可能とされているため、1名の教員だけでなく複数の教員との事前のやり取りを想定して準備を進めるとよいでしょう。
他大学院からの出願で必要になる書類
SDM以外の大学院の修士課程を修了(見込み)して後期博士課程に出願する場合も、成績証明書・修士課程修了(見込)証明書・研究計画書・修士論文等という基本の提出書類構成は変わりません。在籍していた大学院が発行する証明書は、日本語または英語以外で記載されている場合、翻訳と翻訳証明書の添付が必要になる点は修士課程の出願と共通のルールです。外部の大学院から出願する場合は、証明書の発行・翻訳にかかる時間も見込んで、事前コンタクトと並行して早めに手配しておくことをおすすめします。
修士論文等の扱い
修士論文等は、修士論文またはこれに準ずる論文1部(写し可)を提出します。修士論文を執筆中の場合は、内容を説明できる資料の提出でも代替可能です。あわせて、原著論文・研究報告・著作・特許申請書の写しなど業績に関する参考資料があれば添付できます。修士課程在学中に後期博士課程への進学(あるいは他大学院からの出願)を検討する場合、修士論文の完成時期と出願期間の兼ね合いを早めに確認しておくことが重要です。
複数指導体制という選択肢
SDMでは、1名の指導教員だけでなく複数指導体制を取ることも可能とされています。技術系と社会科学系の融合という研究科の性格上、1つの研究テーマを技術的な観点とマネジメント的な観点の両方から指導してもらいたい場合には、事前コンタクトの段階から複数の教員に相談し、研究計画書にもその体制を反映させておくという進め方が考えられます。指導教員を1名に絞り込む前に、自分の研究テーマが単一の専門領域で完結するものか、複数領域にまたがるものかを整理しておくとよいでしょう。
研究計画書の書式は見本に沿うのが無難
後期博士課程の研究計画書について、要項には「書式についてはウェブサイトの見本を参照してください」とだけ記載されており、修士課程の入学志願者調書のような細かい記入項目の指定はありません。見本に示された構成を無視して独自の形式で作成することも可能ですが、審査する教員側の読みやすさを考えると見本の構成に沿うほうが無難です。指導希望教員との事前の打ち合わせで、研究計画書に何を盛り込むべきかについてもあわせて相談しておくと、書式面での手戻りを防げます。
博士指導資格は教員に確認する
後期博士課程の指導教員候補を探す際は、博士指導資格の有無について教員本人に確認する必要があると要項に明記されています。修士課程の指導と後期博士課程の指導では求められる資格が異なる場合があるため、事前コンタクトの段階で、その教員が博士課程の指導を担当できるかどうかを確認しておくことが、出願後のトラブルを避けるために欠かせません。
選考日程・考査料・提出方法
以下は2026年度実施分の選考日程です。修士課程・後期博士課程で共通の日程になっています。
| 項目 | Ⅰ期 | Ⅱ期 | Ⅲ期 |
|---|---|---|---|
| 事前審査期間 | 4月13日〜4月15日 | 8月31日〜9月2日 | 12月7日〜12月9日 |
| Webエントリー・出願期間 | 5月15日〜5月28日 | 9月18日〜10月1日 | 12月25日〜2027年1月14日 |
| 1次選考合格発表 | 6月12日 午後1時 | 10月16日 午後1時 | 2027年1月29日 午後1時 |
| 2次選考 | 6月21日 | 10月25日 | 2027年2月6日 |
| 2次選考合格発表 | 6月23日 午後1時 | 10月27日 午後1時 | 2027年2月9日 午後1時 |
考査料は35,000円
考査料は修士課程・後期博士課程とも35,000円です。国内から出願する場合は金融機関窓口(郵便局は不可、ATM・クレジットカード不可)で現金振込、海外から出願する場合はクレジットカード決済や国際郵便為替などが利用できます。返金が認められるのは、考査料を納入したが出願しなかった場合・誤って二重に納入した場合・出願が受理されなかった場合の3ケースのみで、各期の1次選考合格発表日までに申請する必要があります。
事前審査期間と出願期間を混同しない
出願資格の事前審査が必要な受験生は、事前審査期間と出願期間という2つの異なる締切を管理する必要があります。事前審査の提出期間は出願期間よりも約1か月前に設定されており、この期間を逃すと該当する号での出願自体ができなくなる可能性があります。カレンダーやリマインダーに、事前審査期間・Webエントリー期間・出願期間をそれぞれ別の予定として登録しておくと、締切の見落としを防ぎやすくなります。
Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期は修士・博士で同一日程
上記の日程表は修士課程を例にしていますが、後期博士課程もⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期それぞれの事前審査期間・出願期間・選考日程は修士課程と共通です。修士課程からの進学を検討している場合、修士論文の提出時期と後期博士課程の出願期間が重なることもあり得るため、修士論文執筆のスケジュールとあわせて、どの期で後期博士課程に出願するかを早めに検討しておく必要があります。
提出先と郵送方法
出願書類はWebエントリーシステム上でのアップロードに加えて、〒223-8526 神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1 慶應義塾日吉学生部大学院システムデザイン・マネジメント研究科入試担当宛に郵送する必要があります。封筒には「SDM出願書類在中」と受験番号を記入し、国内からは簡易書留速達または書留速達(締切日消印有効)、海外からはFedEx・DHL等の追跡可能な速達サービス(締切日必着)で送付します。窓口での出願受付は行っていない点にも注意してください。
海外からの出願は決済方法に注意する
海外から出願する場合、考査料の支払いにはクレジットカード決済のほか、国際郵便為替や送金小切手といった選択肢が用意されています。国際郵便為替の受取人住所は「東京都港区三田2-15-45」で、システムデザイン・マネジメント研究科(日吉)の住所とは異なる点に注意が必要です。また、WESTERN UNIONは個人間送金向けのサービスであり大学への送金には利用できないと明記されているため、海外在住で出願を検討している場合は、事前にどの決済方法が使えるかを確認しておくことをおすすめします。
出願書類に関する共通の注意事項
出願書類に不備があるものは受理されず、出願書類の差し替えも認められません。Webエントリーシステムで入力したデータは出願期間内であれば修正できますが、最終的に郵送されたものが出願書類の正本とみなされます。提出された出願書類については、公的調査機関や最終出身校・在学校・推薦者等に事実確認が行われる場合があり、記載事項が事実と異なる場合や不正がある場合は受験資格・入学資格が取り消されます。一度提出した書類は返還されないため、原本が必要な書類は事前に写しを取っておくことをおすすめします。
2次選考(小論文試験・口頭試問)の内容と対策の考え方
SDMの選考は、1次選考(書類審査)と2次選考の2段階です。1次選考では提出された資料をもとに書類審査が行われ、合格者には2次選考の日程・集合時間があわせて発表されます。
修士課程は小論文試験+口頭試問
修士課程の2次選考は、1次選考合格者を対象に小論文試験および口頭試問が行われます。要項には「システム、デザイン、マネジメントへの理解を中心として、論理的かつ俯瞰的思考力をみる」と明記されています。日本語・英語のいずれかを選択でき、使用言語が結果に影響することはないとされていますが、入学時期(4月=日本語中心、9月=英語中心)に見合った言語を選ぶことが推奨されています。
後期博士課程は口頭試問のみ
後期博士課程の2次選考は、修士課程のような小論文試験は無く、口頭試問のみが実施されます。内容は「システム、デザイン、マネジメントとの関連性を含めて専門分野に関する知識、後期博士課程での研究計画等」についてです。事前コンタクトの段階で指導教員と討議した研究計画、そして出願時に提出した研究計画書の内容が、口頭試問でそのまま問われると考えて準備するのが実務的です。
小論文試験・口頭試問の準備の考え方
過去問は公開されていないため、要項に示された評価観点から逆算して準備するのが現実的です。「システム、デザイン、マネジメントへの理解」「論理的かつ俯瞰的思考力」という2つのキーワードは、修士課程の小論文試験・口頭試問の評価軸として明記されている情報です。自分の学部での研究や実務経験を、単なる専門知識の羅列ではなく、システム全体を俯瞰する視点やマネジメントの視点からどう語れるかを、事前コンタクトや志望動機の整理の段階から意識しておくと、2次選考本番でも一貫した受け答えがしやすくなります。
海外居住者はオンライン受験が可能
日本国外に居住する受験生は、オンライン(Zoom等)で小論文試験・口頭試問を受験できます。パソコン・Webカメラ・ヘッドホン・マイクを各自用意し、個室で受験すること、スピーカーは使用しないことなどの条件が定められています。受験当日の前に事前のシステムチェック日が設けられ、原則として受験当日と同じ部屋を使用することが求められます。海外在住のまま出願を検討している場合は、この点も準備の一部として押さえておく必要があります。
2次選考は書類の内容と矛盾しないことが前提
2次選考の小論文試験・口頭試問は、出願書類とは独立した評価ではなく、職務経歴書・業績書・入学志願者調書に書いた内容と一貫性のある受け答えが求められる場と考えるのが実務的です。書類に書いた実務経験や研究テーマと、2次選考で語る内容が食い違っていると、評価する側からは一貫性のなさとして受け取られかねません。出願書類を提出した後も、そこに何を書いたかを見返し、2次選考本番までに自分の言葉で説明できる状態にしておくことが対策の基本になります。
合否判定の考え方
合否判定は、小論文試験・口頭試問・出願書類等を総合的に評価し、研究科委員会において決定されます。アドミッション・ポリシーには、修士課程は「書類選考・筆記試験・面接試験」、博士課程は「書類選考・博士研究計画の内容を中心にした面接試験」で選抜すると明記されています。各評価項目の重要度は専攻の特性に応じて設定され、受験者の学問的適性・研究遂行能力・志望動機の妥当性等が多面的に判断される仕組みです。過去問は公開されていないため、この評価観点から逆算して、自分の研究・実務経験をシステム・デザイン・マネジメントという研究科のキーワードに結びつけて説明できるように準備しておくことが対策の出発点になります。慶應義塾大学の大学院入試制度全体については、慶應義塾大学大学院入試を徹底解説でも整理しているので、他研究科との比較にあわせて確認してみてください。
Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期のどれを選ぶか
年3回の入試機会があるため、1つの期の準備が間に合わなくても、次の期に向けて仕切り直すことができるのがSDMの入試制度の特徴です。ただし、事前コンタクトは出願期間締切日から2次選考合格発表までクローズされるため、ある期での事前コンタクトが遅れて出願を見送った場合、次の期の事前コンタクトを新たに始める必要があります。社会人が仕事と両立しながら準備する場合は、まず自分が確実に準備を終えられそうな期を1つ選び、その期の事前コンタクト開始時期から逆算してスケジュールを組むことが現実的です。
年度末・年度始めの繁忙期との重なりに注意する
Ⅰ期の事前審査期間・Webエントリー期間は4〜5月、Ⅲ期の出願期間は12月末〜1月中旬に設定されています。社会人にとっては年度末の異動・決算対応や年末年始の繁忙期と重なりやすい時期でもあるため、仕事のスケジュールと出願準備が競合しないかを早めに確認しておくことをおすすめします。逆にⅡ期は8月末〜10月上旬の準備になるため、比較的落ち着いて準備を進めやすい期と考えることもできますが、これはあくまで一般的な傾向であり、業種や職場の状況によって最適な期は異なります。
よくある質問(FAQ)
SDMの修士課程に研究計画書は必要ですか?
必要ありません。修士課程の提出書類一覧には研究計画書という項目が無く、提出書類チェック表・入学志願者調書・写真台帳・振込金受付証明書・成績証明書・卒業(見込)証明書・職務経歴書・業績書・言語に関する証明書・その他の別添資料で構成されています。一方、後期博士課程では研究計画書の提出が必須です。
事前コンタクトとは何をすればよいですか?
出願にあたり、入学後の研究・教育について事前に教員(複数可)と相談することが必須とされています。事前コンタクトフォームに希望指導教員名・希望入学課程・氏名・国籍・所属・最終学歴・メールアドレス・希望研究内容を入力して送信します。各期の出願期間締切日から2次選考合格発表まではフォームがクローズするため、早めに行う必要があります。
リサーチインテンシブコースとラーニングインテンシブコースはどちらを選ぶべきですか?
研究に取り組みたい学部新卒者や実務経験3年未満の社会人はリサーチインテンシブコース(一般入試または社会人入試)、実務経験3年以上かつ専門性を備えた社会人はラーニングインテンシブコース(社会人入試のみ)が対象です。講義履修と研究のどちらに比重を置きたいかで選ぶとよいでしょう。
Ⅰ期・Ⅱ期・Ⅲ期はどれを受けるべきですか?
年3回の入試機会があり、それぞれ事前審査期間・出願期間・選考日程が異なります。Ⅰ期は春、Ⅱ期は秋、Ⅲ期は冬から翌年にかけて選考が進みます。事前コンタクトや出願書類の準備が確実に間に合う期を選ぶことが基本で、間に合わない場合は次の期に切り替えることもできます。
4月入学と9月入学で何が変わりますか?
4月入学は日本語講義中心のカリキュラム、9月入学は英語講義中心のカリキュラムになります。母語にかかわらず、4月入学希望者は日本語を、9月入学希望者は英語を受講できる語学力が必要です。2次選考の言語選択は結果に影響しませんが、入学時期に見合った言語での受験が推奨されています。
社会人でも出願できますか?
出願できます。リサーチインテンシブコースには社会人入試(実務経験3年以上)があり、ラーニングインテンシブコースは実務経験3年以上かつ専門性を備えた社会人のみを対象としています。いずれのコースも企業や官公庁等に在職したまま在学することが可能です。
2次選考ではどのようなことが問われますか?
修士課程は小論文試験と口頭試問で、システム・デザイン・マネジメントへの理解と論理的かつ俯瞰的思考力がみられます。後期博士課程は口頭試問のみで、専門分野に関する知識と後期博士課程での研究計画等が問われます。日本国外居住者はオンラインでの受験も可能です。
SDMの倍率はどのくらいですか?
公表されている入学試験要項には、倍率や志願者数・合格者数は明記されていません。倍率が非公表である以上、事前コンタクトでの教員とのやり取りの具体性や、出願書類全体の一貫性を重視した準備が現実的な対策になります。修士課程の募集人員77名・後期博士課程11名という数字は公表されていますが、これは4月入学・9月入学・各コース(修士は各入試制度)を合計した人数であるため、期ごとの内訳までは要項からは読み取れません。
まとめ|SDMの出願書類は課程による違いを正確に理解することが出発点
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科(SDM)の出願書類で押さえておきたいポイントを整理します。
- 修士課程の提出書類一覧に研究計画書は無く、後期博士課程では指導教員との打ち合わせを経た研究計画書が必須という違いがある
- 入試はⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期の年3回実施され、4月入学は日本語中心、9月入学は英語中心のカリキュラムになる
- 修士課程は「リサーチインテンシブコース」(一般入試・社会人入試)と「ラーニングインテンシブコース」(社会人入試のみ)の2コース制
- 出願前に希望する指導教員(複数可)への事前コンタクトが修士課程・後期博士課程とも必須で、出願期間締切日から2次選考合格発表まではフォームがクローズする
- 考査料は修士課程・後期博士課程とも35,000円で、出願書類はWebエントリーと郵送の両方で提出する
- 2次選考は修士課程が小論文試験+口頭試問、後期博士課程が口頭試問のみで、日本国外居住者はオンライン受験が可能
- 倍率・志願者数は非公表のため、事前コンタクトの具体性と出願書類全体の一貫性を準備の指標にするのが現実的である
SDMの出願プロセスは、事前コンタクト・出願書類・2次選考という3つの要素が独立しているのではなく、互いに関連し合いながら合否を決めていく仕組みになっています。事前コンタクトで教員に伝えた研究内容が入学志願者調書や(該当する場合は)研究計画書に反映され、それが2次選考の小論文試験・口頭試問で問われるという一連の流れを意識しておくと、どの段階の準備にも一貫性を持たせやすくなります。本記事で紹介した専攻構成・出願資格・提出書類・日程は、いずれも2026年度実施の入学試験要項に基づいています。募集人員や日程は年度によって見直される可能性があるため、出願を検討する年度が近づいたら、システムデザイン・マネジメント研究科の公式ページで最新の入学試験要項を必ず確認してください。SDMの出願準備は、研究計画書の要否という課程ごとの違いを正確に理解したうえで、事前コンタクトのスケジュールから逆算して動き始めることが最初の一歩になります。後期博士課程の研究計画書の書き方について詳しく知りたい場合は研究計画書の書き方と例文、慶應義塾大学の他研究科の出願プロセスについては慶應義塾大学大学院法学研究科の外部院試を徹底解説も参考にしてみてください。
コース選び、事前コンタクトの進め方、修士課程と後期博士課程で異なる出願書類の整理など、SDM特有の出願プロセスに不安がある場合は、大学院入試対策で専門の指導を受けることも一つの方法です。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも選択肢の一つとして検討してみてください。
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