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日本大学大学院商学研究科の入試対策|出願資格・研究計画書・面接まで【2027年度】

日本大学大学院 商学研究科の2027年度入試に合格するためには、志望専攻と指導教員を早めに決め、事前連絡確認を起点に研究計画書・筆記試験・口述試験を一貫した内容で準備することが重要です。日本大学大学院商学研究科では、商学・経営学・会計学の3専攻について博士前期課程と博士後期課程を設け、2027年度も一般入試・社会人入試を実施します。第1期と第2期がありますが、出願前に研究計画内容等の確認を受けなければならないため、願書の受付期間だけを見て準備を始めると間に合わないおそれがあります。最初に確認すべき期限は出願日ではなく事前連絡確認の締切です。
日本大学大学院商学研究科とは、マーケティング・流通・金融を扱う商学、企業や組織を扱う経営学、財務会計・管理会計・監査などを扱う会計学を研究できる大学院です。博士前期課程では標準修業年限2年で所定の32単位以上を修得し、研究指導を受け、修士論文の審査と最終試験に合格すると修士(商学)が授与されます。一般入試では外国語・専門科目・口述試験、社会人入試では外国語・口述試験が課されるため、入試区分によって準備の重点が変わります。とはいえ、どの区分でも研究テーマを問いに変え、先行研究を踏まえて方法を説明する力は欠かせません。研究計画書は出願書類であると同時に口述試験の設計図と考えましょう。
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研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
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本記事では、令和9年度の公式募集要項と所定の研究計画書様式に基づき、募集人員、出願資格、日程、必要書類、試験科目を整理します。そのうえで、専攻・指導教員の選び方、各欄200字程度の研究計画書を組み立てる方法、外国語と専門科目の勉強法、面接での答え方、公式過去問の活用手順まで具体化します。数値や期日は2027年度情報ですが、変更や追加告知が出る可能性もあるため、出願時には日本大学商学部の入試案内と最新の募集要項を再確認してください。自分の経歴が出願資格に当てはまるか不明な場合は、推測で進めず、資格審査の要否を研究科へ早めに問い合わせるのが安全です。
対策の中心は、知識の量だけではありません。なぜその現象を研究するのか、既存研究の何が未解明なのか、どの資料やデータを用いて検証するのか、日本大学の希望教員のもとでなぜ実行できるのかを、一続きの説明にする必要があります。研究上の問い・方法・志望理由の整合性が準備の軸です。まず制度を正確に把握し、自分に必要な作業を逆算していきましょう。
日本大学大学院商学研究科の2027年度入試概要
3専攻と博士前期・後期課程の募集は継続
2027年度の公式募集要項では、商学専攻・経営学専攻・会計学専攻の3専攻で募集が確認できます。博士前期課程は研究能力や高度な専門性を要する職業に必要な能力を養う課程、博士後期課程は研究者として自立して活動するための高度な研究能力を養う課程です。記事タイトルの前提となる制度は現在も継続しています。博士前期課程の募集人員は各専攻30名で、第1期・第2期および社会人を含む合計です。
| 専攻 | 博士前期課程 | 博士後期課程 | 主な研究領域 |
|---|---|---|---|
| 商学専攻 | 30名 | 3名 | マーケティング、流通、金融など |
| 経営学専攻 | 30名 | 5名 | 企業、組織、戦略など |
| 会計学専攻 | 30名 | 5名 | 財務会計、管理会計、監査など |
募集人員は入試区分ごとの人数ではありません。たとえば博士前期課程商学専攻の30名を、第1期一般、第1期社会人、第2期一般、第2期社会人で分けて募集する形です。したがって、一つの区分だけの実質的な枠を30名と解釈しないようにしてください。公式要項には各科目の合格最低基準が設けられ、すべての基準を満たす者を合格とすることも明記されています。総合点だけを狙うより、外国語・専門・口述の弱点を残さない対策が適しています。
一般入試と社会人入試の試験構成
博士前期課程一般入試の筆記は、外国語90分と、志望専攻に対応する専門科目90分です。その後、研究テーマと専攻科目について口述試験が行われます。社会人入試は外国語90分と口述試験で、専門科目の筆記はありません。専門科目がないことは準備負担の軽さにつながりますが、研究テーマや基礎知識を口頭で問われる点は同じです。社会人入試でも専門理解が不要になるわけではありません。
| 課程・区分 | 外国語 | 専門科目 | 口述試験 |
|---|---|---|---|
| 博士前期・一般 | 90分 | 90分 | 研究テーマ・専攻科目 |
| 博士前期・社会人 | 90分 | なし | 研究テーマ・専攻科目 |
| 博士後期 | 120分 | 120分 | 専攻科目・修士論文等 |
外国語は、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語、韓国語・朝鮮語、日本語から母語を除く1言語を選びます。辞書は大学側が準備します。持参する辞書を使えるという意味ではないため注意してください。試験開始時刻は変更される場合があり、最終的には受験票とともに案内される受験心得で確認します。博士後期課程を受ける場合は、修士論文またはそれに準ずる論文、約4,000字の要旨、研究計画書など、前期課程より提出物が多くなります。
学費と修了要件も出願前に確認する
2027年度の入学検定料は35,000円です。初年度納入金の合計は、日本大学以外から進学する学外出身者が940,000円、日本大学卒業者または同大学院修了者に当たる学内者が740,000円とされています。入学後の研究を継続するには、初年度だけでなく次年度の納入金、通学費、資料購入費、調査費も含めて資金計画を立てる必要があります。受験可能性だけでなく2年間の研究継続可能性まで検討しましょう。
博士前期課程は32単位以上に加えて、研究指導、修士論文審査、最終試験への合格が必要です。会計学専攻では、修士学位による税理士試験の会計学科目免除申請が可能で、対象は簿記論・財務諸表論のうち1科目です。ただし、大学院は免除だけを目的に通う場所ではなく、研究成果を修士論文としてまとめる課程です。制度に関心がある方は、要件を整理した日本大学大学院の税理士科目免除制度の解説も併せて確認してください。
商学・経営学・会計学の3専攻と進路の選び方
研究対象ではなく問いと理論から専攻を選ぶ
同じ企業や商品を扱う研究でも、立てる問いによって専攻は変わります。消費者がブランドをどう評価し、企業がどのような流通経路で価値を届けるかを問うなら商学が近いでしょう。組織文化や人材配置、競争戦略が企業成果に与える影響を問うなら経営学、情報開示や原価管理、監査の仕組みを問うなら会計学が中心になります。対象の名前より、説明に使う理論と分析単位で専攻を決めるのが基本です。
たとえば「小売企業のデジタル化」という対象は一つでも、顧客の購買行動を扱えばマーケティング研究、導入を進める組織能力を扱えば経営研究、投資評価や管理会計への影響を扱えば会計研究になり得ます。専攻選択では、研究テーマを一文で書いた後に「何を原因とし、何を結果として説明したいのか」「どの学問の先行研究を読むのか」を言語化してください。その答えが、専門科目の選択と希望指導教員にもつながります。
| 専攻 | 問いの例 | 準備したい基礎 | 方法の例 |
|---|---|---|---|
| 商学 | 顧客・市場・流通の行動をどう説明するか | マーケティング、流通論、金融論 | 質問紙、購買データ、事例分析 |
| 経営学 | 組織・戦略・人材が成果へどう影響するか | 経営戦略論、組織論、人的資源管理 | インタビュー、事例比較、統計分析 |
| 会計学 | 測定・報告・統制の仕組みはどう機能するか | 財務会計、管理会計、監査論 | 財務データ、制度比較、文献研究 |
アドミッション・ポリシーから評価軸を読む
商学研究科の各専攻は、課題を自ら発見する姿勢、物事を論理的・多角的に分析する力、専門知識を実践へ応用する力、成果を社会へ発信する姿勢を重視しています。これは抽象的な標語ではなく、研究計画書と口述試験で示すべき内容です。背景だけを熱心に語っても、研究上の問いと方法が曖昧なら、課題を解き明かす計画としては弱く見えます。問題意識を学術的に検証できる問いへ変換する力を示してください。
志望理由では「有名な大学だから」「資格に有利だから」だけで終わらせず、希望教員の研究領域、入学後に履修したい科目、自分が用いたい方法と結びつけます。一方、教員の業績タイトルを並べるだけでも説得力は生まれません。自分の問いのどこについて助言を受けたいのか、教員の研究と自分の計画がどこで接続するのかを説明する必要があります。
指導可能年度と研究領域を照合する
募集要項には指導教員一覧が収録され、年度ごとに研究指導が可能かどうか、研究テーマ、指導可能領域、主要業績などが示されています。2027年度に入学する博士前期課程生は、演習1・2が1年次と2年次にわたるため、一覧の2028年度欄でも指導可能になっている教員を確認する必要があります。教員名だけでなく入学後2年目の指導可否まで確認することが大切です。
候補を選ぶときは、第1希望だけでなく、研究テーマの近さ、方法論の相性、調査可能性という3点から第2・第3希望も検討します。所定様式には第3希望まで記入欄がありますが、第2・第3希望がない場合は空欄でも構いません。無理に名前を埋めるより、候補教員の論文を読み、研究上の接点を説明できる人だけを書く方がよいでしょう。文系大学院での研究室選び全般は、大学院の選び方【文系編】でも詳しく整理しています。
修了後の進路も専攻選択の材料になります。研究者を目指すのか、企業で分析や企画に携わるのか、会計専門職として研究成果を活用するのかで、必要な理論・方法・成果物が変わるからです。ただし、入試時点で職業を断定する必要はありません。現時点の希望と、大学院で得る知識をどのように活かすかを、研究計画書の最後まで一貫して説明できれば十分です。
出願資格と一般入試・社会人入試の違い
博士前期課程の基本的な出願資格
博士前期課程では、日本の大学を卒業した人、または2027年3月31日までに卒業見込みの人が代表的な対象です。学位授与機構から学士を授与された人・授与見込みの人、外国で学校教育16年の課程を修了した人・修了見込みの人、一定の外国大学課程や指定された専修学校専門課程を修了した人なども規定されています。大学卒業以外にも複数の出願資格ルートがあるため、自分の学歴に対応する号を募集要項で特定してください。
個別の大学院入学資格審査により、大学卒業者と同等以上の学力があると認められ、2027年3月31日までに22歳に達する人も対象になり得ます。このルートと、学校教育法の規定により大学院へ入学した人に関するルートでは事前審査が必要です。高等教育自学考試により大学を卒業した人も審査対象です。資格審査には申請書、資格調書、最終学校の証明書と成績証明書、研究計画書を提出するため、通常出願より前に準備を始めます。
| 確認項目 | 博士前期・一般 | 博士前期・社会人 | 博士後期 |
|---|---|---|---|
| 基礎となる学歴 | 学士・大学卒業等 | 前期課程の資格に加えて職歴 | 修士・専門職学位等 |
| 年齢を伴う個別審査 | 22歳到達等 | 一般の条件を準用 | 24歳到達等 |
| 職歴 | 原則として不要 | 大学卒業後2年以上 | 一般入試では要件なし |
| 資格審査 | 該当者のみ | 該当者のみ | 該当者のみ |
社会人入試は大学卒業後2年以上の職歴が必要
博士前期課程社会人入試は、前期課程の出願資格のいずれかを満たし、入学時点で大学卒業後2年以上の職歴を持つ人が対象です。在職証明書など、企業等が発行した証明書を提出します。「社会人として働いた経験がある」という自己申告だけでは足りません。職歴年数の起算点は大学卒業後で、入学時点に2年以上です。
一般入試との大きな違いは、専門科目の筆記がない点です。ただし外国語と口述試験はあります。実務経験を研究へどう変換するかが強みになる一方、会社の改善提案書のような計画では学術研究になりません。現場で抱いた疑問を、先行研究と比較できる概念に置き換え、調査対象を限定し、再現可能な方法で検討する必要があります。守秘義務や個人情報に触れるデータを使う計画なら、匿名化、許可、代替データも考えておきます。
日本語を母語としない人と外国籍志願者の注意点
日本語を母語としない人は、JLPT N2以上またはJ.TEST A-Cレベル試験C級600点以上が出願要件です。社会人入試ではこれに加えて、日本国内または在外の日本企業で2年以上の職歴が求められます。証明書の原本も必要です。日本語資格は学習目標ではなく出願時に満たす要件なので、結果発表日と書類発行期間を逆算してください。
外国籍で第2期を受ける人には、短期滞在以外の日本の在留資格を持つこと、在留期限が第2期入学手続締切日の翌日である2027年2月27日以降であること、または更新許可申請中であることという条件があります。外国で取得した証明書が日本語・英語以外の場合は翻訳文と翻訳証明が必要です。個別事情の判断は複雑になりやすいため、公式要項を読み、早めに商学研究科入試係へ確認しましょう。
博士後期課程は修士論文を軸に審査される
博士後期課程は、修士または専門職学位を持つ人、2027年3月31日までに取得見込みの人などが対象です。個別資格審査では、修士等を持つ人と同等以上の学力があると認められ、同日までに24歳に達することなどが要件になります。出願時には修士論文等4部、約4,000字の要旨4部、研究業績があればその資料、約4,000字の研究計画書等を提出します。博士後期では修士研究から博士研究への発展性が中心です。
口述試験でも修士論文等を含む専攻科目が問われます。修士論文の結論を短く述べられるだけではなく、理論上の位置づけ、方法の限界、残された課題、博士課程で何を新たに明らかにするかを説明してください。前期課程向けの研究計画書対策をそのまま拡張するのではなく、すでに達成した成果と、博士論文で初めて示す独自性を明確に分けることが必要です。
2027年度の日程・出願書類・事前連絡確認
第1期と第2期の日程を比較する
第1期は、事前連絡確認が2026年6月中旬から8月1日、出願受付が9月10日から24日、試験日が10月24日、合格発表が11月9日です。第2期は、事前連絡確認が2026年10月中旬から11月18日、出願受付が2027年1月8日から14日、試験日が2月6日、合格発表が2月17日です。出願書類は締切日の消印有効ではなく郵送必着です。第1期の事前確認は出願開始より1か月以上前に締まる点を見落とさないでください。
| 区分 | 事前連絡確認 | 出願受付・郵送必着 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|---|
| 第1期 | 2026年6月中旬〜8月1日 | 9月10日〜9月24日 | 10月24日 | 11月9日 |
| 第2期 | 2026年10月中旬〜11月18日 | 2027年1月8日〜1月14日 | 2月6日 | 2月17日 |
入学資格審査が必要な人の受付は、第1期が2026年7月28日から8月24日、第2期が11月16日から27日です。審査結果が出てから研究テーマを考えるのでは遅いため、資格審査書類に含まれる研究計画書も含めて先に準備します。日程は災害や感染症などにより変わる可能性があり、大学から変更が公表された場合は最新情報を優先してください。
事前連絡確認は全入試方式で必要
日本大学大学院商学研究科の出願で特徴的なのが、研究計画内容等の事前連絡確認です。一般・社会人・博士後期のいずれでも必要で、希望指導教員へ直接メールするのではなく、公式ページの研究内容確認依頼フォームからエントリーします。商学・経営学・会計学でフォームが分かれているため、専攻を先に決めなければ手続を進められません。事前確認は教員への非公式な相談ではなく正式な出願工程です。
- 研究対象・問い・方法を仮決定する
- 指導教員一覧で領域と指導可能年度を確認する
- 所定様式の研究計画書を作成する
- 志望専攻の研究内容確認依頼フォームから送信する
- 確認結果を受け、必要に応じて計画を修正する
- 事前連絡確認書を含む出願書類一式を郵送する
複数回フォームへエントリーした場合は最後の内容が有効と案内されています。ただし、締切間際に未完成の計画を何度も送り直す運用は避けましょう。教員一覧と主要業績を読み、研究テーマ、背景、明らかにしたいこと、方法まで一度整えてから提出する方が、確認も円滑です。交付には時間を要する場合があるため、締切日の数日前ではなく余裕を持って完了させます。
出願書類は区分別にチェックする
博士前期課程一般では、志願票・受験票、卒業または卒業見込証明書、成績証明書、研究計画書、検定料の振込が分かる書類、事前連絡確認書などを提出します。日本語を母語としない人は日本語能力の証明書原本も必要です。社会人は職歴表と在職証明書が加わり、卒業見込ではなく卒業証明書を用意します。一般用と社会人用では書類の組み合わせが異なるため、共通チェックリストだけで済ませないでください。
| 書類 | 前期・一般 | 前期・社会人 | 後期 |
|---|---|---|---|
| 志願票・受験票 | 必要 | 必要 | 必要 |
| 卒業・成績証明書 | 必要 | 必要 | 大学・大学院分が必要 |
| 研究計画書 | 必要 | 必要 | 約4,000字で必要 |
| 職歴表・在職証明書 | 不要 | 必要 | 募集要項の一般では不要 |
| 修士論文等・要旨 | 不要 | 不要 | 各4部 |
| 事前連絡確認書 | 必要 | 必要 | 必要 |
証明書の発行には大学ごとに日数がかかります。氏名変更がある人、海外大学の証明書を翻訳する人、以前の大学院の証明書も必要な人は、さらに余裕を見てください。出願は簡易書留で行い、受験票返送用封筒も同封します。検定料を振り込んだだけでは出願完了ではありません。事前確認・振込・書類郵送の三つを完了して出願成立と捉えましょう。
出願直前は内容と形式を分けて点検する
出願書類の点検では、研究内容の正しさと、書類形式の正しさを別々に確認すると漏れを見つけやすくなります。内容面では、志願票の研究テーマ、研究計画書の題名、希望専攻、希望指導教員に食い違いがないかを見ます。形式面では、所定様式を使っているか、証明書が必要な言語・状態でそろっているか、写真や署名、振込証明、返送用封筒があるかを確認します。自分で一度、第三者と一度というように、時間を空けて二重に点検しましょう。
提出用データや書類を完成させた日を締切日にしないことも重要です。印刷時の崩れ、証明書の不足、郵便の遅れ、事前連絡確認書の未着など、本人の学力とは関係のない問題が起こり得ます。大学の締切より前に自分の発送締切を設定すると、修正に使える日を残せます。発送後は追跡番号と提出物の控えを保管し、口述試験の準備には提出した版の研究計画書を使ってください。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
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研究計画書の書き方と指導教員の選び方
所定様式の7項目を一本の論理でつなぐ
博士前期課程の研究計画書は、自由な長文を一枚書く形式ではありません。背景・動機、関連科目、明らかにしたいこと、予想と研究方法、参考文献と論点、これまでの専門・卒論、修了後の活用という7項目に分かれ、多くが200字程度です。短い欄だからこそ、同じ説明の繰り返しを避け、各欄に役割を持たせます。7項目を別々の作文にせず一つの研究ストーリーにすることが核心です。
| 項目 | 書く中心 | 避けたい内容 |
|---|---|---|
| 背景・動機 | 現象、社会的背景、学術上の問題 | 個人的な感想だけ |
| 関連科目 | 研究に使う理論・方法を学んだ科目 | 成績表の無関係な列挙 |
| 明らかにしたいこと | 限定した研究上の問い | 「実態を明らかにする」だけ |
| 予想・方法 | 仮説、資料、対象、分析手順 | 入手不能なデータへの依存 |
| 参考文献・論点 | 主要研究の結論と不足 | 書誌情報だけの羅列 |
| これまでの専門 | 準備してきた知識と研究経験 | 研究と無関係な自己紹介 |
| 将来の活用 | 研究成果と進路の接続 | 抽象的な社会貢献 |
まず背景では、観察した現象と先行研究上の問題を分けます。次に「何が、なぜ、どの条件で起こるのか」という問いへ絞り、方法欄で対象・資料・分析枠組みを対応させます。参考文献欄では、各文献の結論を短く示したうえで、何がまだ説明されていないかを書きます。これにより、自分の研究が既存研究に何を加えるかが見えるようになります。
テーマを広い関心から検証可能な問いへ絞る
「日本企業のマーケティングについて」「中小企業の経営を良くする方法」といったテーマは広すぎます。対象、期間、地域、業界、概念、因果関係のどれかを限定してください。たとえば「動画広告が購買に与える影響」なら、誰の、どの商品に対する、どの指標への影響かまで絞ります。良いテーマは読んだ人が調査対象と比較軸を想像できる粒度があります。
問いを決めたら、答えの予想を仮説として置きます。ただし、結論を先に決めて都合のよい資料だけ集めるのではありません。予想が支持されなかった場合にも意味のある設計にします。質問紙を使うなら測定項目と対象者を、インタビューなら選定基準と分析法を、財務データなら対象企業・期間・指標を、制度比較なら比較する国や基準を説明できるようにしてください。
研究方法の実現可能性も重要です。企業内部の機密データが手に入る前提、短期間で数百社へ聞き取りできる前提、尺度や分析方法が未定の計画は修正が必要です。公開データ、既存統計、企業開示、入手可能な回答者など、修士課程の期間内に利用できる資料を選びます。新規性と実現可能性の両方が研究計画の評価対象です。
参考文献は主張と限界まで読む
参考文献欄の目的は、本を何冊読んだか示すことではありません。主要な文献がどの理論を使い、何を対象に、何を明らかにし、どの限界を残したかを把握したうえで、自分の問いの位置を示すことです。教科書で概念をつかみ、査読論文や学術書で研究の流れを追い、最新の議論へ進む順序が効率的です。
- テーマの中心概念を定義した基礎文献を探す
- 同じ対象や類似した方法を使う先行研究を探す
- 各文献の問い・方法・結論・限界を表にする
- 研究間で結論が一致する点と対立する点を整理する
- 自分が追加できる対象・データ・視点を一文にする
引用候補を読んだら、要約だけでなく、自分の計画でどの概念や方法を借りるのかを記録します。先行研究レビューは独自性を主張するための根拠です。根拠なく「この研究はまだ行われていない」と断定せず、検索範囲を広げ、近接分野も確認してください。
指導教員との適合を志望理由へ落とし込む
候補教員のプロフィールでは、研究テーマだけでなく、指導可能領域と主要業績を確認します。論文を少なくとも複数読み、自分のテーマと同じ点、異なる点、学びたい方法をメモします。そのうえで「先生の研究が自分のテーマと近い」ではなく、「自分が検討するAという問いに、先生がBの研究で用いた視点を応用したい」と具体化します。
所定様式を埋めた後は、第三者に読んでもらい、研究対象、問い、方法、予想される貢献を説明してもらいましょう。読み手が別の内容を答えるなら、用語の定義や論理の接続が不足しています。文章表現だけを整える添削ではなく、問いと方法が対応しているかを点検することが大切です。完成基準は美文ではなく研究の設計が誤読なく伝わることです。
仕上げでは、研究計画書に現れる主要語を一つずつ定義します。同じ言葉が背景では日常語、方法では測定可能な概念として使われていないかを確認してください。たとえば「企業価値」「ブランド力」「組織活性化」は、意味する範囲や観測方法を示さなければ、問いに答えたか判断できません。対象期間や地域、業種も本文中で揺れないよう統一します。重要概念の定義と測定方法を対応させることで、方法の説得力が高まります。
さらに、引用した文献の著者名、発行年、題名、掲載誌などを原典で照合し、孫引きを避けます。要約した主張が原文の結論と合っているか、研究の対象や条件を落としていないかも見直しましょう。研究倫理について問われたときに、引用、データ管理、調査協力者への説明をどう行うか答えられる準備も必要です。限られた字数でも、正確な用語と検証可能な方法を選ぶ方が、抽象的な意欲を重ねるより研究計画として伝わります。
筆記試験の科目別対策|外国語・専門科目
外国語は専門分野の文章を正確に読む
博士前期課程の外国語は90分で、母語を除く一言語を選びます。公式の出題意図では、英語について高度に特殊な知識ではなく、経済・経営、商学・経営学・会計学に関する広く一般的な内容を題材に、読解力と内容理解を評価するとされています。したがって、単語帳だけでなく、専門分野の説明文を段落単位で読み、論旨を日本語でまとめる練習が必要です。
過去問を解く際は、時間を計る前に構文と論理関係を正確に取ります。対比、因果、具体例、筆者の評価を示す表現に印を付け、各段落の役割を一文で要約してください。その後、制限時間内に答案を作ります。辞書は大学が準備するため、普段使う辞書との差があっても対応できるよう、辞書を引く語と文脈で判断する語を選別する練習を重ねます。
- 過去問を時間無制限で精読し、誤読の原因を分類する
- 経済・経営系の基本語彙を例文と一緒に覚える
- 設問が求める範囲に合わせて日本語答案を作る
- 90分で解き、見直し時間を確保する
- 解答例と比べ、欠けた論点と過剰な説明を修正する
英語を選ぶ受験生は、一般的な学術語彙に加えて、志望専攻の基本用語を英語と日本語で対応させておくと読みやすくなります。ただし、TOEICやTOEFLの形式と同じではありません。資格試験の学習を語彙や速読の基礎に使いつつ、最終段階では日本大学の過去問形式へ合わせます。英語学習の全体像は大学院入試の英語対策ガイドも参考になります。
一般入試の専門科目は基本概念を論述できるようにする
博士前期課程一般の専門科目は90分で、志望専攻に応じて商学・経営学・会計学から1科目を受けます。公式の出題意図は、学部卒業時点で修得が想定される基本概念・理論の理解と表現力を問うというものです。難しい研究論文を読むだけでなく、標準的な教科書の概念を定義し、理論間の違いを比較し、事例に適用する力を養ってください。知っている用語を並べるのでなく問いに沿って論証する試験です。
| 段階 | 学習内容 | 到達基準 |
|---|---|---|
| 基礎 | 標準教科書を通読 | 主要概念を自分の言葉で定義できる |
| 整理 | 理論・論者・前提・限界を比較 | 類似概念の違いを説明できる |
| 論述 | 過去問の答案構成を作る | 問いへ直接答える見出しが立つ |
| 実戦 | 90分で答案を書く | 結論・根拠・具体化・留保まで書ける |
論述答案は、設問の動詞を先に確認します。「説明しなさい」なら定義と仕組み、「比較しなさい」なら共通点と相違点、「論じなさい」なら立場と根拠、反対の見方への検討が必要です。答案の冒頭で問いへの結論を置き、用語を定義し、理論的な理由を説明し、必要に応じて事例を添えます。最後に結論を言い換え、設問へ戻ります。
専攻ごとに知識の地図を作る
商学ではマーケティング、流通、金融など幅が広いため、個別用語をばらばらに覚えないようにします。市場と企業、消費者、流通機構、金融システムといった大項目を作り、その下に理論を配置します。経営学なら戦略、組織、人的資源、イノベーションなど、会計学なら財務会計、管理会計、監査、制度会計などの関係を図式化すると、複数領域をまたぐ問題にも対応しやすくなります。
2026年度の公式過去問と解答例、出題意図、判定基準が公開されています。最初から模範解答を暗記するのではなく、設問を分類し、必要な概念を教科書へ戻って調べ、自分の答案を書いてから比較してください。過去問は予想問題集ではなく評価される説明の型を知る資料です。過去と同じテーマだけを勉強するのではなく、周辺概念まで広げます。
答案添削は知識と論理を分けて行う
論述答案を見直すときは、誤字や表現を直す前に、設問へ答えているかを判定します。まず設問の条件を短く書き出し、答案中のどの段落が各条件に対応するか線を引きます。対応する段落がなければ知識を追加し、関係のない段落が長ければ削ります。次に、用語の定義が正確か、主張に理由があるか、具体例が理論を説明しているかを確認します。
添削を受けた後は、完成答案を読むだけで終わらせず、何も見ずに骨子を再現してください。改善点を「知識不足」「問いの読み違い」「比較軸の不足」「根拠不足」「時間配分」に分類し、次の答案で一つずつ減らします。一題の復習は別の問題にも使える改善規則へ変えることで、初見問題への対応力が伸びます。専門知識が増えても答案構成が変わらない場合は、書き始める前の骨子作成に時間を配分しましょう。
社会人入試は口述に向けた専門復習を行う
社会人入試には専門科目の筆記がありませんが、口述試験は研究テーマと専攻科目について行われます。研究計画書で用いた理論や概念を定義できなければ、実務経験を研究へ変える準備が不足していると受け取られかねません。標準教科書で基礎を復習し、先行研究を読み、なぜその理論を選んだか口頭で答えられる状態を作ります。
勤務と両立する場合は、平日に語彙・文献要約など短い学習、休日に過去問答案や模擬面接など長い課題を配置すると進めやすくなります。学習時間の合計だけでなく、成果物で管理してください。たとえば「今週は10時間勉強」ではなく、「英語過去問1年分、専門論述2題、研究計画の方法欄改稿」という単位にします。学習計画は時間ではなく完成させる答案で管理すると遅れに気づけます。
口述試験・面接対策|研究計画を一貫して答える
面接は研究計画書の暗唱試験ではない
博士前期課程の口述試験では、研究テーマと専攻科目について問われます。提出した文章をそのまま暗記すると、質問の角度が変わったときに対応できません。背景、問い、先行研究、方法、予想、意義、実現可能性をそれぞれ短く説明し、どこから聞かれても他の要素へつなげられるようにします。文章を覚えるより研究計画の因果関係を理解することが大切です。
最初に、研究計画を30秒、1分、3分の三つの長さで説明する練習をします。30秒ではテーマ・問い・方法、1分では背景と意義、3分では先行研究との違いと実現可能性まで含めます。質問に対しては結論を先に述べ、その根拠を説明し、必要なら例を加えます。分からないことを推測で言い切らず、現時点の理解と入学後に確認する方法を分けて答えてください。
頻出質問を七つの評価軸に分ける
| 評価軸 | 想定質問 | 回答の中心 |
|---|---|---|
| 志望理由 | なぜ日本大学・この専攻か | 教員・研究領域・方法との適合 |
| 問題設定 | 何を明らかにしたいか | 一文の問いと対象範囲 |
| 先行研究 | 既存研究と何が違うか | 到達点・限界・自分の追加点 |
| 方法 | どう検証するか | 資料、対象、分析手順 |
| 実現性 | データは入手できるか | 入手経路と代替案 |
| 専門知識 | 用いる概念を説明できるか | 定義、前提、限界 |
| 進路 | 修了後どう活かすか | 研究成果と将来像の接続 |
頻出質問への回答を作るときは、一問一答を独立させないでください。「なぜこの大学か」には指導教員との適合が入り、「なぜその教員か」には自分の問いと方法が入り、「その方法で答えられるか」には先行研究とデータが入ります。どの回答も同じ研究上の問いへ戻る構造にすると一貫性が生まれます。
研究方法への追質問に備える
口述試験では、計画の弱い部分ほど深掘りされやすいと想定して準備します。質問紙ならサンプルの集め方、測定尺度、因果と相関の違いを説明します。インタビューなら対象者の選定、人数の考え方、録音・文字起こし・分析手順、研究倫理が論点です。事例研究なら、なぜその事例を選ぶのか、単一事例からどこまで一般化できるのかを答えます。
会計・財務データを使うなら、指標の定義、データの出所、対象期間、欠損値、比較対象を確認します。制度や歴史資料を扱うなら、一次資料と二次資料の区別、比較基準、時代背景を説明できるようにしてください。方法を答えるとは調査名でなく実施手順を示すことです。
弱点を指摘されたときに、無理に反論する必要はありません。「その点は現段階の限界です。Aの資料が得られない場合はBを用い、問いをCまで限定します」のように、理解したうえで修正案を述べます。研究計画は入学後も指導を受けて改善するものです。指摘を受け止め、論理的に考え直せる姿勢も、研究を続けるうえで重要です。
社会人は実務経験と研究を区別して接続する
社会人受験生は、業務経験を具体的に語れることが強みです。しかし、「自社ではこうだった」だけでは学術的な説明になりません。実務で観察した現象を研究の出発点とし、理論を使って一般化可能な問いへ変えます。自社固有の問題、業界に共通する問題、理論上の問題を切り分けて話してください。経験は答えではなく研究上の問いを生む材料として位置づけます。
模擬面接では、優しい質問だけでなく、反証を求める質問、対象を限定する質問、別の方法を提案する質問も入れます。録音して、回答の長さ、結論の位置、専門用語の説明不足、質問からのずれを確認しましょう。頻出質問と回答の作り方は、大学院入試の面接対策完全ガイドも活用できます。
最後に、出願書類との不一致を点検します。面接練習中に研究方法や対象を変えた場合、提出済みの計画書では何と書いたかを把握し、変更理由を説明できるようにします。卒論テーマ、関連科目、進路希望についても志願票と研究計画書で表現をそろえます。暗記した言葉の一致ではなく、事実と論理の一致を目指してください。
過去問の入手方法と合格までの学習計画
公式ページの問題・解答例・出題意図をセットで見る
日本大学商学部の商学研究科過去問題ページでは、博士前期課程について令和8年度・令和7年度の第1期・第2期の問題と解答例、出題意図、合否判定方法・基準を確認できます。専門科目は一般入試のみです。著作権の許諾状況によってPDFの一部が非公開の場合があるため、見えない箇所を推測で補わないでください。
過去問に関する解答例、配点、その他の内容を研究科へ問い合わせても回答しないと案内されています。公開範囲を使って分析し、不足する年度について来校閲覧を希望する場合は、閲覧日の7日前までに公式フォームから申請します。問題だけでなく解答例・出題意図・判定基準を一組で分析することが大切です。
- 初見で解き、現在の得点要因と失点要因を記録する
- 出題分野と設問動詞を年度別に分類する
- 解答例から必須論点と答案構造を抽出する
- 教科書へ戻り、関連する基本概念を整理する
- 数日後に時間を計って同じ問題を解き直す
- 類題を自作し、未知のテーマへ応用する
過去問分析表を作り弱点を可視化する
外国語では、語彙、構文、指示語、要約、設問理解、時間配分に失点原因を分けます。専門科目では、知識不足、定義の曖昧さ、設問への未回答、論理の飛躍、具体例不足、時間切れに分類します。「難しかった」で終わらせると次の学習行動が決まりません。誤答を知識・読解・構成・時間の四種類に分けると改善策が見えます。
| 弱点 | 症状 | 改善課題 |
|---|---|---|
| 知識 | 概念を定義できない | 教科書要約と用語説明 |
| 読解 | 設問条件や英文の対比を落とす | 根拠箇所への印付け |
| 構成 | 知識はあるが問いに答えない | 答案骨子を先に作る |
| 時間 | 後半が未完成 | 大問別の終了時刻を固定 |
解答例は唯一の表現ではなく、必要な論点や論理展開を学ぶ材料です。自分の答案と一文ずつ照合し、結論、定義、理由、例、留保のうち何が欠けたかを確認します。同じ答えを丸暗記しても、問い方が変わると使えません。理論の前提と適用範囲まで理解し、異なる事例へ説明できるようにしてください。
第1期は春、第2期は秋から逆算する
第1期を目指すなら、春にテーマ候補と基礎文献を整理し、初夏には教員候補と方法を固め、事前連絡確認へ進む流れが現実的です。その後、夏から初秋に過去問演習と研究計画書の修正を並行し、10月の試験へ仕上げます。第2期でも、10月中旬から事前確認が始まり11月18日に締まるため、秋からテーマを考え始めるのでは余裕がありません。
| 時期 | 第1期の目安 | 第2期の目安 |
|---|---|---|
| 基礎準備 | 3〜5月に文献・専門基礎 | 7〜9月に文献・専門基礎 |
| 計画具体化 | 5〜6月に問い・方法・教員 | 9〜10月に問い・方法・教員 |
| 事前確認 | 6月中旬〜8月1日 | 10月中旬〜11月18日 |
| 実戦演習 | 8〜10月 | 11〜翌2月 |
これは準備の一例であり、必要期間は基礎知識や語学力で変わります。ただし、事前確認の締切は固定された制約です。研究計画を先に固め、筆記と面接を並行して仕上げる順序が安全です。口述対策を筆記試験後へ回すと、研究計画の弱点を修正する時間が不足します。
試験直前の一週間は新しい教材を広げない
直前期は、未読の本を増やすより、すでに解いた過去問と自分の研究計画へ戻ります。外国語は誤読した構文と専門語彙、専門科目は説明できなかった基本概念、口述は答えが長くなった質問を重点的に復習します。試験科目ごとの最低基準があるため、得意科目だけを磨いて不得意科目を放置するのは避けてください。
前日までに受験票、本人確認に使える顔写真付き身分証明書、筆記具、会場までの経路、集合時刻を確認します。募集要項では午前9時30分までの集合が案内されていますが、開始時刻等が変更される場合があるため、送付される受験心得を優先します。当日の条件は募集要項に加えて受験心得で最終確認してください。辞書は大学が準備するので、自分の辞書に書き込みを増やす対策ではなく、用意された辞書を必要最小限に使う練習が有効です。
面接用には提出版の研究計画書へ、想定質問と補足データを別紙で対応させます。計画書そのものへ大量のメモを書き込み、どこに何があるか分からなくなる状態は避けます。研究テーマを短く説明した後、質問を最後まで聞き、結論から答える練習を軽く行いましょう。睡眠を削るほど新しい知識を詰め込むより、これまで作った答案と説明を安定して再現できる状態を整えることが大切です。
週単位で成果物を設定する
長期計画は、毎週の成果物に分解します。研究計画書なら、1週目に先行研究表、2週目に問いの候補、3週目に方法の比較、4週目に所定様式の初稿という形です。筆記では、外国語過去問1題、専門科目の概念カード20項目、論述答案2題など、完了を判断できる課題にします。
- 月曜から金曜は語彙、文献要約、概念説明を短時間で進める
- 休日は過去問、研究計画書、模擬面接にまとまった時間を使う
- 週末に未完了の理由を知識・時間・難易度へ分ける
- 翌週は最も弱い試験科目を先に配置する
- 2週間ごとに研究計画書と口述回答の整合を確認する
独学では、自分が理解しているつもりの用語や、説明が飛躍している箇所に気づきにくいものです。答案や研究計画書を第三者に説明し、質問を受ける機会を作ってください。日本大学大学院商学研究科に向けて個別の進捗管理が必要なら、スプリング・オンライン家庭教師の大学院入試対策で研究計画書・専門科目・面接を一体的に準備する方法もあります。
よくある質問(FAQ)
日本大学大学院商学研究科の倍率は公開されていますか?
この記事では、2027年度の公式募集要項で確認できた募集人員のみを掲載しています。倍率は志願者数と合格者数を同じ年度・区分・専攻で照合する必要があるため、確認できない数値を推定してはいけません。倍率だけで難易度を決めず各科目の最低基準へ備えることが重要です。最新の入試結果が公表された場合は、日本大学商学部の公式情報で確認してください。
社会人入試では専門科目が免除されますか?
2027年度の博士前期課程社会人入試では、専門科目の筆記試験はありません。課されるのは外国語90分と、研究テーマ・専攻科目についての口述試験です。筆記がないから専門知識も問われないわけではなく、研究計画で使う理論や専攻の基礎は口頭説明できる状態にしておきましょう。
研究計画書は何字で、何を書けばよいですか?
博士前期課程の所定様式は、背景・動機、明らかにしたいこと、予想と方法、参考文献と論点、これまでの専門、将来の活用がそれぞれ200字程度で、関連科目は3つ程度です。研究テーマと任意のサブタイトル、希望指導教員欄もあります。各欄の字数を満たすより問いと方法の対応を優先し、最新の所定ファイルを使ってください。
希望指導教員へ直接メールしてもよいですか?
公式ページでは、希望指導教員へ直接メールするのではなく、まず研究内容確認依頼フォームからエントリーするよう案内されています。志望専攻ごとにフォームが分かれ、出願には事前連絡確認が必要です。教員の個人連絡先を見つけても独自に進めず、研究科が指定する事前連絡確認の手順に従うようにしてください。
過去問と解答例はどこで入手できますか?
日本大学商学部の商学研究科「過去問題等」ページで、公開対象年度の問題、解答例、出題意図、合否判定方法・基準を確認できます。一部は著作権の関係で非公開の場合があります。来校閲覧を希望する場合は閲覧希望日の7日前までに申請が必要です。公式ページの公開条件を守り二次配布はしないでください。
大学卒業資格がなくても入学資格審査を受けられますか?
個別審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められ、2027年3月31日までに22歳に達する人などは、博士前期課程へ出願できる可能性があります。対象かどうかは経歴によって異なり、事前に資格審査が必要です。自己判断で通常出願せず審査対象と期限を確認し、必要書類を早めに準備してください。
税理士試験の科目免除はどの専攻で申請できますか?
2027年度募集要項のFAQでは、修士学位による税理士試験科目免除の申請ができるのは会計学専攻に限るとされています。対象は会計学に属する簿記論・財務諸表論のうち1科目です。入学だけで自動的に免除される制度ではありません。研究と修士論文、修了、免除申請の要件をそれぞれ確認しましょう。
外国語試験で自分の辞書を持ち込めますか?
募集要項には辞書使用可とありますが、辞書は大学が準備すると明記されています。普段使う辞書を持参して使う前提で準備しないでください。試験言語は母語を除く一言語を選択します。辞書を引く時間を抑えて文脈から判断する訓練も行い、当日の詳細は受験心得で再確認してください。
まとめ|日本大学大学院商学研究科は事前連絡から逆算して対策する
日本大学大学院商学研究科の2027年度入試では、商学・経営学・会計学の3専攻で博士前期課程・博士後期課程を募集しています。博士前期課程は各専攻30名、博士後期課程は商学3名、経営学5名、会計学5名で、前期課程の人数は第1期・第2期と社会人を含む合計です。制度確認の次は専攻・教員・研究テーマを同時に絞ることから始めましょう。
- 2027年度も3専攻の一般入試・社会人入試が実施される
- 一般入試は外国語・専門科目・口述、社会人入試は外国語・口述である
- 社会人入試は入学時点で大学卒業後2年以上の職歴が必要である
- 出願方式を問わず研究計画内容等の事前連絡確認が必要である
- 研究計画書は7項目を研究上の問いと方法で一貫させる
- 公式過去問は問題・解答例・出題意図・判定基準をセットで分析する
- 口述では志望理由、先行研究、方法、実現可能性を説明できるようにする
第1期の事前連絡確認は2026年8月1日まで、第2期は11月18日までです。出願受付はそれより後なので、願書の締切だけを手帳に書いても十分ではありません。資格審査が必要な人、日本語資格の証明が必要な人、海外大学の証明書を翻訳する人は、さらに前倒しで動く必要があります。自分専用の締切は公式日程より早く設定すると修正時間を確保できます。
研究計画書を作る際は、関心のある話題を、先行研究で検討できる問いへ変えます。問いに答えられる資料と方法を選び、希望教員の研究領域との接点を説明します。その同じ内容を、専門科目では理論として、口述では短い言葉として表現できるようにしてください。書類・筆記・面接を別々に対策するより、一つの研究計画を三つの試験形式へ展開する方が整合性を保てます。
最終的な出願資格、日程、書式、指導可能教員は、日本大学商学部が公表する最新の募集要項と案内を確認してください。独学で研究テーマの絞り込みや答案の改善、面接での説明に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。早い段階で第三者から質問を受け、曖昧な点を発見できれば、事前連絡確認までに計画を磨く時間を確保できます。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
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- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
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