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フェリス女学院大学大学院人文科学研究科の入試対策|出願資格・研究計画書・面接まで【2027年度】

フェリス女学院大学 大学院 文学研究科について調べている方は、まず正式名称が「人文科学研究科」であることを押さえ、志望専攻と受験日程に応じて研究計画書・提出論文・筆記試験・口述試験を一体で準備することが重要です。フェリス女学院大学大学院には「文学研究科」という名称の研究科はありませんが、人文科学研究科に英語英米文学専攻、日本語日本文学専攻、コミュニケーション学専攻が置かれ、博士前期課程では修士(文学)、博士後期課程では博士(文学)の取得を目指せます。本記事では、検索時に使われやすい「文学研究科」という呼び方にも触れながら、2027年度学生募集要項に基づいて正確な制度名と対策を解説します。
人文科学研究科とは、文学・言語・文化・社会・心理などの人間に関わる現象を、各専攻の方法論によって研究する大学院組織です。2027年度の博士前期課程では、各専攻の募集人員は秋期と春期を合わせて6名です。ただし、秋期と春期では試験科目が同じではありません。たとえば、英語英米文学専攻は秋期に英語と口述試験、春期に専門科目・英語・口述試験が課されます。日本語日本文学専攻とコミュニケーション学専攻は、秋期が小論文(研究計画)と口述試験、春期が専門科目・英語・口述試験です。受験時期の選択が、そのまま必要な対策の種類と量を左右します。
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出願書類にも注意が必要です。全専攻・課程で研究計画書を提出するほか、人文科学研究科の博士前期課程で秋期・春期を受験する場合は、専攻分野に関する卒業論文または12,000字程度の論文を3部提出します。口述試験では提出書類をもとに、専門や研究テーマ、卒業論文と今後の研究計画について質問されます。したがって、研究計画書だけをきれいに仕上げても、論文の内容や筆記答案と説明が食い違えば説得力が落ちます。書類・筆記・口述を同じ研究上の問いで貫くことが、対策の中心です。
本記事では、出願資格の確認から専攻選択、研究計画書と参考論文の準備、英語・専門科目・小論文、面接、過去問が公表されていない場合の演習まで順番に説明します。日程や提出方法は年度によって変わる可能性があるため、実際の出願時には大学公式サイトの最新募集要項と所定様式を必ず照合してください。準備を早く始めたい方は、大学院入試を1年前から逆算する準備計画も併せて確認すると、研究と試験勉強を並行しやすくなります。
フェリス女学院大学大学院「人文科学研究科」の基本情報
志望校対策の出発点は、研究科名と研究領域を正しく理解することです。「フェリス女学院大学 大学院 文学研究科」という検索語から、文学だけを扱う一つの専攻を想像すると、実際の組織とのずれが生じます。正式な人文科学研究科は、英語英米文学、日本語日本文学、コミュニケーション学という三つの専攻で構成されます。最初に決めるべきなのは研究科ではなく、研究課題に合う専攻です。
三つの専攻と研究できる領域
各専攻は名称だけでなく、対象資料と研究方法が異なります。英語英米文学専攻では、イギリスやアメリカを中心とする英語圏の文学作品だけでなく、映画・映像、歴史、社会、政治、ジェンダー、文化、芸術、宗教など隣接領域も視野に入れます。英語学や第二言語習得を扱う研究も含まれます。作品研究を志望する場合でも、単なる感想ではなく、先行研究を踏まえてテクストをどの観点から分析するのかを示す必要があります。
日本語日本文学専攻では、古典文学、近現代文学、日本語学、日本文化などが研究対象です。古典籍の翻刻・注釈、外来思想の受容、文学理論、フェミニズム文芸批評、比較文学といったアプローチも考えられます。作品名だけでなく、時代・資料・理論・比較対象まで絞ると、大学院で検証可能な課題になります。
コミュニケーション学専攻は、心理コミュニケーション、社会コミュニケーション、言語コミュニケーション、文化コミュニケーションの領域を含みます。春期の専門科目でも、この四分野が明示されています。会話、メディア、対人関係、多文化状況、社会集団などを扱いたい場合は、何をデータとして、どの方法で分析するのかまで検討しましょう。「コミュニケーションに興味がある」という広い動機を、観察可能な問いへ変換する作業が必要です。
| 専攻 | 主な研究対象 | テーマ検討時の焦点 |
|---|---|---|
| 英語英米文学 | 英語圏文学、文化、歴史社会、英語学、第二言語習得 | 作品・時代・理論・資料言語を特定する |
| 日本語日本文学 | 古典、近現代文学、日本語学、日本文化 | 対象資料と読解・比較の方法を明確にする |
| コミュニケーション学 | 心理、社会、言語、文化の各コミュニケーション | データの取得方法と分析枠組みを決める |
博士前期課程と博士後期課程の違い
大学卒業後に修士号を目指す多くの受験生は博士前期課程を検討します。博士前期課程の募集人員は各専攻6名で、これは秋期と春期を合わせた人数です。修士課程修了者などが博士号を目指す博士後期課程は、英語英米文学2名、日本語日本文学3名、コミュニケーション学2名です。「各日程で6名」ではなく、秋期・春期合計で各専攻6名である点を読み違えないでください。
博士前期課程では、研究の基礎となる専門知識と方法を学び、修士論文へつなげます。博士後期課程では、修士論文を土台に独創的な研究を発展させることが求められます。そのため、同じ専攻でも出願時に提出する論文の水準や、口述試験で説明すべき研究の到達点は異なります。本記事は主に博士前期課程を想定し、博士後期課程については制度差が重要な箇所で補足します。
指導分野との適合を確かめる
研究テーマは、興味だけで決めるものではありません。大学院で指導を受けられる教員の専門、利用できる資料、修了までに実施できる調査規模と適合させる必要があります。大学公式の専攻ページで研究指導分野を確認し、候補教員の論文や著書を読みましょう。タイトルだけで判断せず、問題設定・資料・方法・結論を簡潔にメモすると、自分の研究との接点を説明しやすくなります。
教員の研究をそのまま模倣する必要はありません。しかし、希望する指導環境でなぜ自分の研究を進められるのかは説明できなければなりません。「大学名への憧れ」ではなく「研究上の適合」を志望理由の中心に置くことが大切です。研究領域が境界的で専攻判断に迷う場合は、募集要項と専攻ページを整理したうえで、大学が案内する方法に従って入試課へ確認してください。
専攻を比較するときは、同じ対象でも研究の問いによって所属先が変わることを意識しましょう。英語圏の小説を作品論として読むのか、翻訳時の言語現象を調べるのか、読者間のコミュニケーションを分析するのかで、必要な理論と指導分野は異なります。候補ごとに「対象」「問い」「方法」「必要な指導」の四列を作り、最も自然につながる専攻を選びます。研究対象が同じでも、問いと方法が違えば適切な専攻は変わるためです。
修了後の進路もテーマ設計に関係します。研究者を目指す場合は博士後期課程へ発展できる研究上の射程を考え、教育や文化事業などの職業へ生かす場合は、専門的成果をどのような形で社会へ還元するのかを整理します。ただし、就職上の希望だけを研究目的に置かず、学術的な問いと分けて説明してください。
2027年度入試の日程・募集人員・出願資格
2027年度の出願では、受験資格、日程、提出期限を別々に確認するのではなく、一枚の管理表にまとめると安全です。Web出願登録が終わっても、検定料の支払いと必要書類の郵送が期限内に完了しなければ手続は整いません。Web登録・支払い・郵送の三つを出願完了条件として管理しましょう。
秋期日程と春期日程
秋期日程のWeb出願登録は2026年10月16日9時から10月22日21時まで、検定料支払期限は10月22日22時、必要書類郵送期限は同日消印有効です。試験日は11月21日、合格発表は12月1日、入学手続期限は12月8日です。春期日程はWeb出願登録が2027年1月12日9時から1月18日21時まで、検定料支払期限は1月18日22時、必要書類郵送期限は同日消印有効です。試験日は2月22日、合格発表は2月25日、入学手続期限は3月5日です。
| 項目 | 秋期日程 | 春期日程 |
|---|---|---|
| Web出願登録 | 2026年10月16日9時〜10月22日21時 | 2027年1月12日9時〜1月18日21時 |
| 検定料支払 | 2026年10月22日22時まで | 2027年1月18日22時まで |
| 書類郵送 | 2026年10月22日消印有効 | 2027年1月18日消印有効 |
| 試験日 | 2026年11月21日 | 2027年2月22日 |
| 合格発表 | 2026年12月1日 | 2027年2月25日 |
| 入学手続期限 | 2026年12月8日 | 2027年3月5日 |
証明書は出願前3か月以内に発行されたものが必要です。研究計画書や論文は作成に時間がかかりますが、証明書を早く取り寄せすぎると有効な発行期間から外れるおそれがあります。論文は早めに着手し、証明書は出願日から逆算して請求するというように、書類ごとに準備開始日を分けるのが現実的です。入学検定料は30,000円で、支払手数料が別途発生します。
博士前期課程の一般選抜における出願資格
人文科学研究科は女子に限って出願できます。博士前期課程では、2027年3月31日までに満22歳に達し、四年制大学を卒業した者または2027年3月卒業見込みの者、大学改革支援・学位授与機構から学士を授与された者または授与見込みの者、外国で学校教育16年の課程を修了した者などが対象です。文部科学大臣の指定や大学院による認定、個別入学資格審査を通じた出願経路もあります。
短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校の卒業者などで、通常の資格項目にそのまま当てはまらない場合は、個別入学資格審査が必要になることがあります。自分で「大学卒業と同等」と判断せず、出願前に入試課へ確認してください。個別審査の秋期提出期間は2026年9月7日から11日必着、春期は2026年11月30日から12月4日必着で、通常の出願よりかなり前です。
社会人特別選抜と博士後期課程
社会人特別選抜は、博士前期課程の一般的な出願資格のいずれかに該当し、2027年4月1日現在で大学卒業後2年以上を経過していることが条件です。単に就業経験があるだけではなく、基準日と卒業後の経過年数を確認しましょう。社会人特別選抜では口述試験の結果を重視して総合判定されます。なお、英語英米文学専攻の社会人特別選抜は秋期のみで、春期には募集されません。
博士後期課程では、2027年3月31日までに満24歳となり、修士の学位を有する者または2027年3月までに取得見込みの者などが対象です。個別資格審査の経路もあります。博士前期課程と博士後期課程では、提出する中心論文が卒業論文相当か修士論文相当かという差があります。自分が該当する課程のページを募集要項で確認し、別課程の条件を混同しないようにしてください。
出願可否を判断するチェック手順
- 希望課程と専攻を決める
- 人文科学研究科の出願者要件を確認する
- 学歴・学位・年齢の条件を募集要項と照合する
- 一般選抜か社会人特別選抜かを選ぶ
- 個別入学資格審査の必要性を確認する
- 出願・支払い・郵送の期限を予定表へ登録する
資格の解釈に迷いがある場合、論文作成を終えてから問い合わせるのでは遅すぎます。問い合わせ時には、最終学歴、卒業年月、取得学位、希望課程・専攻・日程を整理すると確認が進みます。出願資格の不明点は、研究準備と並行して最優先で解消することが基本です。
個別入学資格審査では、通常出願に先立って複数の資料が必要です。2027年度要項では、申請書、卒業・修了証明書や成績証明書、研究計画書、論文または研究業績などに加え、専攻分野と大学院での履修計画をA4一枚で提出します。実務経験を示す書類や関連資格の証明も対象になり得ます。該当する可能性がある方は、審査期間だけでなく書類の取り寄せ期間も逆算してください。
出願登録では入力内容を確定する前に、氏名の字体、卒業年月、専攻名、入試種別を証明書と照らします。支払い後は志望専攻や入試種別の変更・追加が認められません。支払い前の画面確認を、出願手続の最終校正として行うと入力ミスを防ぎやすくなります。
専攻・日程別の試験科目と選抜方法
フェリス女学院大学大学院人文科学研究科では、秋期と春期で科目構成が大きく変わります。「秋期に間に合わなければ同じ試験を春に受ける」と考えるのは危険です。出願日程を選ぶ前に、専攻別の選抜方法を比較する必要があります。
博士前期課程の秋期日程
秋期の英語英米文学専攻は、英語の筆記試験と口述試験です。一般選抜の英語は英和辞書のみ、社会人特別選抜は英和辞書または英英辞書を持ち込めます。電子辞書は認められず、一般的な書籍の辞書を用意します。英語試験は12時から13時までの60分、口述試験は13時30分からです。
日本語日本文学専攻とコミュニケーション学専攻の秋期は、小論文(研究計画)と口述試験です。筆記は同じく60分で、研究計画を短時間で論理的に記述する力が問われます。提出済みの研究計画書を暗記して再現するのではなく、研究背景、問い、先行研究、方法、見通しを設問に応じて再構成できるようにしてください。秋期の小論文は研究計画そのものを説明する筆記対策として準備します。
| 専攻 | 秋期の筆記 | 口述の主な対象 |
|---|---|---|
| 英語英米文学 | 英語 | 専門・研究テーマ・提出書類 |
| 日本語日本文学 | 小論文(研究計画) | 専門・研究テーマ・提出書類 |
| コミュニケーション学 | 小論文(研究計画) | 専門・研究テーマ・提出書類 |
社会人特別選抜も科目名だけ見れば一般選抜と共通部分がありますが、口述結果を重視して総合判定されると募集要項に明記されています。社会人受験生は、職歴の説明だけで終わらず、実務上の関心を学術的な問題へ変換できているか、研究時間を確保できるか、修了後に成果をどう生かすかまで準備しましょう。
博士前期課程の春期日程
春期の英語英米文学専攻は、専門科目、英語、口述試験です。専門科目と英語はいずれも90分で、どちらも英和辞書のみ持ち込みが認められます。口述では卒業論文または参考論文と、今後の研究計画について質問されます。秋期より筆記科目が多いため、専門知識を論述する練習を追加しなければなりません。
日本語日本文学専攻は、日本語学・日本文学に関する専門科目が90分、英語が60分、続いて口述試験です。英語では英和辞書または英英辞書を持ち込めます。専門科目は、自分の研究テーマ周辺だけに限定せず、日本語学と日本文学の基礎的な用語、研究史、資料の扱い方を整理しましょう。狭いテーマ研究と専攻全体の基礎知識を両輪で準備することが必要です。
コミュニケーション学専攻は、専門科目90分と英語60分、口述試験です。専門科目は共通の大問に加え、心理・社会・言語・文化コミュニケーションの四分野から数項目を選ぶ小問があります。英語は英和辞書のみ持ち込み可です。志望分野を深掘りしつつ、共通問題に対応するために隣接分野の基本概念も押さえましょう。
| 専攻 | 春期の専門科目 | 英語 | 口述 |
|---|---|---|---|
| 英語英米文学 | 90分 | 90分・英和辞書可 | 卒業論文等と研究計画 |
| 日本語日本文学 | 90分・日本語学/日本文学 | 60分・英和/英英辞書可 | 卒業論文等と研究計画 |
| コミュニケーション学 | 90分・四分野 | 60分・英和辞書可 | 卒業論文等と研究計画 |
秋期と春期を選ぶ判断軸
秋期は筆記の負担が相対的に少ない専攻がありますが、提出書類と口述が軽くなるわけではありません。春期は準備期間を長く取れる一方、専門科目と英語が加わります。単純に「科目数が少ないから秋期」と決めず、現在の研究計画の完成度、参考論文の進捗、英語力、専門知識の範囲から判断してください。
- 研究計画と論文が早期にまとまり、口述で説明できるなら秋期を検討する
- 専門科目と英語の補強に時間が必要なら春期までの計画を立てる
- 英語英米文学の社会人特別選抜を希望する場合は秋期を選ぶ
- 個別資格審査が必要なら通常出願より前の期限を優先する
出願時期を戦略だけで遅らせると、研究指導との適合確認や論文作成が後回しになりがちです。合格可能性を決めるのは日程名ではなく、選抜要素への準備完成度です。方式を決めたら、科目ごとの週間学習時間と成果物の締切へ落とし込みましょう。
同じ年度に複数日程を検討する場合も、各日程の募集人員が独立して6名ずつ用意されているわけではありません。募集人員は秋期と春期の合計です。秋期の結果を踏まえて春期の募集状況や運用がどうなるかを推測せず、大学が公開する最新情報を確認してください。倍率や合格最低点についても、公式の確認がない数字を判断材料にしないことが大切です。
試験当日の順序も模擬演習に取り入れます。春期は午前の専門科目から午後の英語、口述へ続くため、知識だけでなく集中力の配分が必要です。昼休みに新しい内容を詰め込むのではなく、研究計画の要点と質問メモを短時間で確認できる形にします。科目単体ではなく、一日の試験順に合わせた通し練習も実施しましょう。
出願書類と研究計画書の作成ポイント
研究計画書は、入学後に何を、なぜ、どのように研究するかを審査者へ示す文書です。2027年度募集要項では、人文科学研究科の研究計画書はA4サイズ横書きでパソコン作成し、所定の表紙を付けて左上をホチキス留めするよう指定されています。人文科学研究科について本文字数の指定は募集要項に明記されていないため、様式を守りつつ、研究の実行可能性が伝わる分量に整えることが必要です。
必要書類を一式で管理する
基本書類には、履歴・経歴書、必要書類封入チェックリスト、卒業・修了(見込)証明書、成績証明書、研究計画書があります。これに、人文科学研究科博士前期課程の秋期・春期志願者は卒業論文または専攻分野に関する論文を加えます。外国語で作成された証明書の扱いや改姓時の証明など、個別事情がある場合は募集要項の注意事項を確認してください。
| 書類 | 準備上の注意 | 内容の整合先 |
|---|---|---|
| 履歴・経歴書 | 所定用紙の指示に従う | 志望理由・研究関心 |
| 証明書・成績証明書 | 出願前3か月以内発行 | 出願資格 |
| 研究計画書 | A4横書き・パソコン作成・所定表紙 | 提出論文・口述 |
| 卒業論文等 | 12,000字程度・3部 | 研究テーマ・口述 |
| 封入チェックリスト | チェックと署名 | 郵送書類一式 |
提出直前には、内容だけでなく形式も確認します。氏名、課程、専攻、入試種別、テーマ表記をすべての書類で統一し、ページ抜けや部数不足を防ぎましょう。書類の完成日と郵送日を分け、点検日を確保すると、誤字修正や印刷トラブルへ対応できます。
研究計画書の基本構成
字数指定がない場合でも、文章を思いつく順に並べてはいけません。審査者が研究の筋道を追えるように、題目、背景、問題意識、先行研究、研究目的・問い、対象資料、研究方法、予想される意義、入学後の計画、参考文献という順序を基本にします。分野によって適切な順序は調整しますが、「何がまだ分かっていないか」と「それをどう確かめるか」が対応していることが重要です。
- 対象と論点が分かる仮題を書く
- 社会的背景ではなく研究上の背景を示す
- 主要な先行研究を整理し、到達点と課題を述べる
- 一文で答えられる中心的な研究質問を置く
- 一次資料・調査対象・データを限定する
- 分析方法と選択理由を説明する
- 修了までの作業工程と研究意義を示す
- 引用した文献を参考文献一覧にそろえる
良い研究計画はテーマが壮大なのではなく、問いと方法が対応しています。たとえば「日本文学における女性像を研究する」だけでは範囲が広すぎます。対象作品、時期、比較軸、分析概念を限定し、どの資料のどの特徴を検討すれば問いに答えられるのかを示します。問い・資料・方法の三点を一対一で結び付けると、実行可能性が高まります。
先行研究と独自性を示す
先行研究の欄は、読んだ本の要約を並べる場所ではありません。研究者ごとの主張、対象資料、方法、限界を比較し、自分の研究がどの論点を引き継ぎ、どこを再検討するのかを示します。肯定か否定かという二択ではなく、対象時期を変える、未検討資料を加える、別の理論枠組みで読み直すなど、具体的な差分を言語化しましょう。
独自性は「誰も扱っていない」と断言することではありません。調査不足の断言は口述で崩れやすいため、確認できた研究範囲を示したうえで、検討が十分でない点を慎重に述べます。独自性は新奇な題材より、先行研究に対する明確な位置取りから生まれます。
専攻ごとに方法を具体化する
英語英米文学では、原文をどの版で読み、どの理論や歴史資料を用いるかを示します。日本語日本文学では、底本、異本、初出、同時代資料、語彙データなど、対象に応じた資料の扱いを具体化します。コミュニケーション学では、インタビュー、質問紙、会話データ、メディア資料などの取得方法、対象者、分析法、倫理的配慮が必要です。
人を対象に調査する計画では、協力者を確保できるか、個人情報をどう扱うか、研究期間内に収集と分析を終えられるかも問われます。方法名を書くのではなく、その方法で問いに答えられる理由まで説明してください。研究計画書全般の設計を詳しく確認したい方は、大学院入試の研究計画書の書き方も参考にできます。
研究倫理は、コミュニケーション学の調査だけに必要なものではありません。未公刊資料の利用条件、画像や文章の著作権、引用と剽窃の区別、対象となる個人や集団への配慮は、文学・言語研究でも検討します。計画段階で必要な許可や匿名化を考えておくと、入学後に資料を使えないという事態を避けられます。
初稿ができたら、各段落の冒頭だけを読んで論理の流れを点検します。背景から問いへ進み、先行研究の不足が方法によって検証され、結果が研究意義につながっているかを確認します。段落ごとの役割を一文で要約できない箇所は再構成の候補です。最後に、題目と中心問いの用語がずれていないかも見直しましょう。
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卒業論文・参考論文の準備と研究計画との接続
人文科学研究科の博士前期課程では、秋期・春期の志願者に、専攻しようとする分野に関する卒業論文、またはその分野に関する12,000字程度の論文を3部提出することが求められます。英語英米文学専攻では、英語の論文をA4横書きダブルスペース20枚程度で提出することもできます。研究計画書とは別に、研究を遂行した実績を示す論文が必要です。
卒業論文を提出できる場合
卒業論文のテーマが大学院での計画と近い場合は、両者の連続性を明確にします。卒業論文で明らかにした点、残った課題、大学院で追加する資料や方法を三段階で説明すると、進学の必然性が伝わります。卒業論文の要約だけではなく、なぜ次の研究が必要なのかを示してください。
テーマが完全には一致しなくても、過去の研究から得た技術を接続できます。文献探索、原典読解、資料批判、統計分析、調査設計など、どの能力を新しい計画へ転用できるかを整理しましょう。題材の一致だけでなく、研究方法と問題意識の連続性を示すことができます。
卒業論文がない、または分野が異なる場合
募集要項は、専攻分野に関する卒業論文だけでなく、専攻しようとする分野に関する12,000字程度の論文も認めています。卒業論文を書いていない場合や、既存の卒業論文が志望分野と大きく異なる場合は、新たに参考論文を作成する選択肢があります。ただし、短期間で資料を集めて文字数だけを満たすと、問いと論証が薄くなります。
最初に研究計画書の中心問いを決め、参考論文ではその一部を小規模に検証すると効率的です。たとえば、修士研究で複数作品を比較するなら、参考論文では一作品の一場面を精読する、将来インタビュー調査をするなら既存資料を用いた予備分析を行う、といった設計が考えられます。参考論文を修士研究の予備調査として位置付けると、書類間の一貫性が生まれます。
12,000字程度の論文を組み立てる
論文は、序論、本論、結論、参考文献という基本構造を持たせます。序論では問い、先行研究、対象、方法を示し、本論では資料から得られる根拠を提示して分析します。結論では、問いへの回答、限界、今後の課題を述べます。各章の役割を一文で決めてから執筆すると、同じ説明の重複を防げます。
| 部分 | 主な内容 | 点検する問い |
|---|---|---|
| 序論 | 問題設定、先行研究、目的、方法 | 何を明らかにする論文か |
| 本論 | 資料提示、分析、考察 | 主張を根拠で支えているか |
| 結論 | 問いへの回答、限界、展望 | 序論の問いに答えたか |
| 参考文献 | 引用・参照文献 | 本文の表記と一致するか |
引用と自分の意見を区別し、出典を一貫した形式で示すことも基本です。文学研究では作品本文の引用が多くなりやすい一方、引用を置くだけでは分析になりません。引用箇所の語彙、語り、構造、歴史的背景など、問いに関係する特徴を説明してください。一つの主張に対して、資料上の根拠と解釈をセットで置くと論証が明確になります。
口述試験を見据えたセルフレビュー
提出前には、第三者の視点で論文を読み直します。中心問いはどこか、最も重要な根拠は何か、反対解釈にどう答えるか、限界は何かを口頭で説明できるか確認してください。誤字脱字だけでなく、段落間の論理、用語の定義、引用の出典、結論の射程を点検します。
- 論文の目的を30秒で説明できる
- 先行研究との差を一分で説明できる
- 資料を選んだ理由を答えられる
- 方法の弱点と代替案を把握している
- 研究計画書との共通点と発展点を説明できる
口述試験では、論文の完成度だけでなく、自分の研究を批判的に捉える姿勢も見られます。質問を攻撃と受け取らず、指摘の前提を確認して根拠から答える練習をしましょう。提出論文の弱点を自分の言葉で説明できる状態は、改善可能性と研究者としての姿勢を示します。
提出用の最終版とは別に、口述準備用の一枚要約を作ると便利です。研究目的、資料、方法、主な結論、限界、修士研究への発展を一項目ずつ書きます。論文中の重要な引用や表には付箋を付け、質問された箇所をすぐ確認できるようにします。ただし、本番で資料を参照できるとは限らないため、一枚要約はあくまで準備用です。
校正では内容と形式を分けます。第一巡は論証と章構成、第二巡は引用・参考文献、第三巡は誤字・表記統一、最後に印刷状態と部数を確認します。画面では気付きにくい改ページや脚注の欠落があるため、実際に提出する紙の状態で全ページを通読することが重要です。
筆記試験対策|英語・専門科目・小論文
筆記対策は、用語暗記だけでなく、制限時間内に設問へ正確に答える訓練まで含みます。専攻と日程によって科目が違うため、最初に受験科目、試験時間、持ち込み可能な辞書を表へ整理してください。勉強内容と本番形式を分けず、答案作成までを対策単位にすることが大切です。
英語試験の対策
英語試験では、辞書を持ち込める方式でも、語彙を毎回引いていると時間が足りません。専門分野で頻出する概念語、論理関係を示す表現、研究論文で用いられる動詞をまとめ、文章構造を素早く捉える練習をします。辞書は普段から本番で使う紙のものを使い、見出し語、熟語、語法の探し方に慣れましょう。
英文を読むときは、段落ごとに主張、根拠、具体例、反論を区別します。全文和訳だけを目標にせず、筆者の問いと結論を日本語で要約してください。文学系なら作品批評や文化研究、英語学なら言語学・第二言語習得、日本語日本文学やコミュニケーション学でも人文社会系の学術英文を素材にします。専門語彙と論理構造の把握を同時に鍛えると読解の再現性が上がります。
週に一度は本番時間で演習し、辞書を引いた語、誤読した構文、要約で落とした論点を記録します。復習では正答を見るだけでなく、どの判断に時間がかかったかを分析します。春期の英語英米文学は90分、日本語日本文学とコミュニケーション学は60分という違いも練習時間に反映してください。
専門科目の対策
春期の専門科目では、自分のテーマだけを詳しく知っていても十分とは限りません。まず学部レベルの標準的な概説書を一冊決め、用語、主要理論、研究史、代表的研究者、分析例を関連付けます。その後、志望分野の専門書と論文へ進みます。用語集を暗記するだけではなく、各概念を具体的な作品や事例へ適用して説明しましょう。
英語英米文学では、文学・文化・歴史社会・英語学のうち志望領域を軸に、作品と時代背景、理論を結び付けます。日本語日本文学では、日本語学と日本文学に関する問題へ備え、時代区分や研究方法を横断して整理します。コミュニケーション学では四分野の基本を押さえたうえで、選択する分野の論述力を深めます。概念の定義、具体例、研究上の限界まで一組で覚えると答案に厚みが出ます。
専門科目の勉強法を体系化したい場合は、大学院入試の専門科目対策と過去問の使い方も参照してください。知識を入力した後は、「説明しなさい」「比較しなさい」「論じなさい」という指示語ごとに答案の型を練習します。説明なら定義と特徴、比較なら共通点と相違点、論述なら立場と根拠を明示します。
秋期の小論文(研究計画)対策
日本語日本文学とコミュニケーション学の秋期では、小論文(研究計画)が課されます。研究計画書を提出済みでも、筆記では設問に合わせて要点を選び、60分で構成して書く必要があります。想定テーマとして、研究目的、先行研究との違い、資料と方法、研究意義、入学後の工程をそれぞれ独立して論述してみましょう。
- 設問の要求語と条件に線を引く
- 結論と三つ程度の根拠をメモする
- 序論・本論・結論へ配分する
- 具体的な資料名と方法を書く
- 最後に設問への答えがあるか確認する
研究計画書の文章を丸暗記すると、設問の角度が変わったときに対応できません。同じ研究を三分・十分・60分の三段階で説明する練習をすると、口述試験にもつながります。答案では専門用語を並べるより、用語の意味と研究内での役割を明確にしてください。
模擬答案の改善方法
演習後は、知識、構成、時間、表現の四項目で評価します。知識不足なら文献へ戻り、構成が弱ければ答案骨子だけを複数作り、時間不足なら読む・考える・書く時間配分を見直します。文章が曖昧なら、一文一義を意識し、指示語が何を指すかを明確にします。
| 問題 | 原因 | 改善策 |
|---|---|---|
| 論点がずれる | 設問分析不足 | 要求語を言い換えてから構成する |
| 具体例がない | 知識が定義で止まる | 概念ごとに作品・事例を用意する |
| 時間切れ | 構成に時間を使いすぎる | 骨子作成の制限時間を決める |
| 結論が弱い | 問いへの回答が不明 | 冒頭と末尾に結論を書く |
採点基準は公開されていないため、点数を自己判断しすぎる必要はありません。代わりに、設問へ答えているか、根拠があるか、研究分野の用語を正確に使っているかを確認します。毎回一つの弱点を特定し、次の答案で修正するという反復が効果的です。
答案の添削を受ける場合は、「分かりやすいですか」とだけ尋ねず、設問への適合、定義の正確さ、根拠の十分さ、反論への対応を項目別に依頼します。指摘を受けたら文章を丸ごと写すのではなく、なぜ修正が必要かを言葉にし、別の問題で同じ弱点を直せるか試します。
直前期には、新しい参考書を増やすより、誤答記録と自分の答案を読み返します。頻繁に混同する用語、説明が曖昧な理論、辞書を引くのに時間がかかる語を小さな一覧にします。直前の復習対象を過去の自分の誤りから選ぶと、限られた時間を弱点修正に使えます。
口述試験(面接)の頻出質問と回答設計
フェリス女学院大学大学院の口述試験は、秋期では専門や研究テーマを含む質問、春期博士前期では卒業論文または参考論文と今後の研究計画に関する質問が、提出書類をもとに行われます。社会人特別選抜では口述結果が重視されます。面接対策は提出書類を読み返すところから始まると考えてください。
準備すべき質問群
最初に、志望理由、研究テーマ、先行研究、方法、実行可能性、過去の論文、進路という七つの質問群を作ります。それぞれに結論、根拠、具体例を用意し、30秒から一分で答える練習をします。長く話し続けるより、質問へ直接答え、必要に応じて補足できる形が望ましいです。
- なぜこの研究科・専攻を志望するのですか
- 研究で何を明らかにしたいのですか
- 主要な先行研究とあなたの計画の違いは何ですか
- その資料・対象・方法を選ぶ理由は何ですか
- 修了までに実施できる計画ですか
- 卒業論文の成果と限界を説明してください
- 研究成果を修了後にどう生かしますか
志望理由では、教育理念の紹介を繰り返すのではなく、研究課題と専攻の研究指導分野を結び付けます。「少人数で丁寧な指導を受けたい」という一般的な理由だけでなく、どの分野の知見や方法を学ぶ必要があるかを説明してください。志望理由は環境の魅力ではなく、研究上の必要性から組み立てると説得力が増します。
研究計画への深掘りに答える
研究計画については、「なぜその対象か」「資料を入手できるか」「別の方法ではだめか」「先行研究をどう超えるか」といった深掘りが想定されます。回答は、研究計画書の文言を繰り返すだけでなく、選択肢を比較した判断過程まで話せるようにします。検討中の部分は、現時点の仮説と入学後に確認したい点を分けて答えましょう。
分からない質問に対して、知っているふりをする必要はありません。質問の意味を確認し、分かる範囲を述べ、今後どの資料や方法で調べるかを示します。即答できないときも、研究上の確認手順を説明することで思考過程を伝えられます。
提出論文への質問に答える
卒業論文・参考論文については、要約、最も重要な発見、使用した資料、方法の妥当性、限界、修士研究への発展を準備します。特に、論文提出後に気付いた弱点を隠すより、どのように修正できるかを説明する方が建設的です。引用した主要文献の立場や、対立する解釈も確認してください。
卒業論文と今後の研究テーマが異なる場合は、変更理由を消極的に説明しないようにします。過去の研究で得た方法、新たに生まれた問い、志望専攻で発展させる意義を順番に述べます。過去の研究経験を、新しい課題へつながる資源として説明することがポイントです。
社会人受験生の追加準備
社会人特別選抜では、仕事と研究の関係、履修時間の確保、修了までの継続性が問われる可能性があります。職務経験を強調するだけでなく、実務で得た問題意識を研究可能な問いへ変える過程を説明します。勤務先の事例を扱う場合は、守秘義務や調査協力、匿名化への配慮も必要です。
時間管理については、「両立します」という意思表示では不十分です。平日と休日の学習時間、通学、資料収集、勤務調整の見通しを具体化します。研究時間を週単位で示し、継続可能性を説明できるようにすると安心です。
模擬面接の進め方
- 研究計画書と提出論文から質問を50問作る
- 回答を結論・理由・具体例の三点でメモする
- 録音して回答時間と口癖を確認する
- 第三者に矛盾や専門用語の曖昧さを指摘してもらう
- 厳しい反論への回答と、分からない場合の応答を練習する
- 本番前は新しい回答を増やさず整合性を点検する
暗記した長文は、途中で質問されると崩れやすくなります。キーワードと論理の順番だけを覚え、相手の質問に合わせて文章を組み立てましょう。面接全般の頻出質問や練習法は、大学院入試の面接対策でも詳しく解説しています。模擬面接では流暢さより、書類との一貫性と対話力を点検することが大切です。
回答を録音したら、内容と話し方を別々に評価します。内容面では結論が質問に対応しているか、根拠が提出書類と一致するかを確認します。話し方では、早口、長すぎる前置き、曖昧な語尾、専門用語の説明不足を見直します。一回の模擬面接ですべてを直そうとせず、各回で二つの改善目標を設定します。
当日は、質問を最後まで聞いてから答えます。前提が分からないときは、理解した内容を短く確認して構いません。反論を受けた場合も防御的にならず、指摘を踏まえると計画をどう修正できるかを考えます。完成した研究を披露する場ではなく、研究対話を行う場と捉えると応答しやすくなります。
過去問非公表でも進められる合格までの学習計画
フェリス女学院大学は、大学院入学試験の過去問題と解答例を公表していません。そのため、存在しない公開過去問を探し続けるより、募集要項に明記された科目、時間、出題領域、口述対象から練習課題を設計する方が合理的です。過去問がないときは、公式情報を模擬問題の仕様書として使うのが基本です。
公式情報から出題範囲を復元する
まず、募集要項の選抜方法と試験時間割を照合します。英語の辞書条件、専門科目の時間、コミュニケーション学の四分野、秋期小論文の「研究計画」という記載は、すべて演習設計の手掛かりです。次に、専攻ページの研究領域、教員の研究指導分野、大学院要覧やシラバスで扱われる概念を確認します。
ただし、授業名や教員の専門から試験問題を断定してはいけません。情報は範囲を絞る参考にとどめ、学部レベルの基礎を広く復習します。公式に明記された範囲と、自分が推測した範囲を区別することで、偏った対策を避けられます。
類題と自作問題を使う
専門科目では、同分野の標準的な大学院入試問題や教科書の章末課題を類題として使えます。ただし、他大学の傾向をそのままフェリス女学院大学へ当てはめず、定義、比較、事例分析、論述といった能力別の練習素材として利用します。英語は、人文科学系の論文要旨や書評を用いて、要約、論理構造の説明、重要語句の訳を課題にできます。
自作問題は、概説書の各章から「この概念を説明せよ」「二つの理論を比較せよ」「この資料を用いて論じよ」という三種類を作ります。解答後に教科書や論文へ戻り、欠けた論点を追記します。問題を作る作業自体が、重要概念と論点の整理になるのが利点です。
受験までの逆算スケジュール
準備期間が半年以上ある場合、最初の段階で出願資格と指導分野を確認し、研究テーマを仮決定します。次に先行研究を読みながら研究計画書の骨子と参考論文を作り、並行して英語・専門科目の基礎を固めます。出願二か月前からは模擬答案と模擬面接を増やし、最終月は書類の整合と時間内演習へ重点を移します。
| 時期 | 研究・書類 | 筆記・口述 |
|---|---|---|
| 6か月以上前 | 資格確認、専攻・指導分野調査、テーマ仮決定 | 英語と専門の現状診断 |
| 4〜5か月前 | 先行研究整理、研究計画骨子、論文着手 | 概説書、専門語彙、英文読解 |
| 2〜3か月前 | 計画書と論文の初稿・修正 | 時間内答案、質問リスト作成 |
| 1か月前 | 形式・部数・整合性の最終確認 | 模擬試験、模擬面接、辞書操作 |
| 直前 | 提出版の読み直し | 弱点メモと当日の動線確認 |
期間が短い場合は、すべてを均等に学ぶのではなく、出願に不可欠な研究計画書と論文を最優先し、受験科目の基礎と時間内演習を組み合わせます。完成度の低い原稿を一人で抱え込むと修正点を見失いやすいため、早い段階で第三者の意見を受けるとよいでしょう。初稿を早く作り、複数回の修正時間を確保することが重要です。
週単位の進捗を測る
「英語を勉強する」「研究計画書を進める」という予定は、達成したか判断できません。「英文二本を時間内に要約する」「先行研究五本を比較表へ入れる」「方法の節を800字で書く」のように成果物で管理します。毎週末に完成物、遅れ、次週の修正を確認します。
- 読んだ文献の数と比較メモ
- 研究計画書の完成した節
- 論文の章ごとの文字数と論証
- 時間内に書いた答案の本数
- 模擬面接で答えられなかった質問
学習時間だけを記録すると、長時間取り組んでも成果が見えないことがあります。週ごとに提出できる形の成果物を一つ以上残すと、進捗と弱点を確認できます。独学で研究計画、論文、筆記、口述を統合するのが難しい場合は、フェリス女学院大学大学院の受験にも対応する大学院入試対策コースで、個別の課題に沿った指導を検討できます。
計画が遅れた週は、睡眠を削って埋め合わせるのではなく、締切と優先順位を組み直します。出願に必要な成果物、試験で直接使う基礎、余裕があれば広げる発展内容の三段階に分けます。論文の中心章や研究方法が未完成なら、周辺文献を無制限に読むより、必要な根拠を特定して執筆へ戻ります。
最終週には、募集要項、受験票、持ち物、会場への経路、集合時刻を確認します。辞書持ち込みが認められる科目でも電子辞書は使えないため、紙の辞書を準備します。学習計画の最後に、出願と受験運営の確認時間も確保することで、実力を発揮できない事務的な失敗を避けられます。
よくある質問(FAQ)
フェリス女学院大学大学院に文学研究科はありますか?
正式名称は「人文科学研究科」であり、「文学研究科」という名称ではありません。英語英米文学、日本語日本文学、コミュニケーション学の三専攻があり、博士前期課程では修士(文学)を目指せます。検索時の呼び方と正式な出願先名称を区別し、願書では必ず公式表記を使用してください。
人文科学研究科は男性も受験できますか?
2027年度募集要項では、人文科学研究科の出願者は女子に限られます。国際交流研究科は男子も出願できますが、これは別の研究科です。自分の研究テーマが国際交流研究科に適合するかは、性別条件の回避だけでなく、研究内容と指導分野から判断してください。
社会人特別選抜の条件は何ですか?
博士前期課程の所定の出願資格を満たし、2027年4月1日現在で大学卒業後2年以上を経過していることが条件です。社会人特別選抜では口述試験の結果が重視されます。英語英米文学専攻の社会人特別選抜は秋期のみなので、日程選択に注意してください。
秋期と春期はどちらを受けるべきですか?
研究計画書と提出論文の完成時期、筆記科目への準備状況で判断します。秋期は英語英米文学が英語、日本語日本文学とコミュニケーション学が小論文(研究計画)ですが、春期は各専攻で専門科目と英語が課されます。科目数だけでなく、出願時に書類を仕上げられるかを基準にしましょう。
研究計画書に指定字数はありますか?
2027年度募集要項では、人文科学研究科の研究計画書について本文の指定字数は明記されていません。A4サイズ横書きでパソコン作成し、所定表紙を付けて左上をホチキス留めします。字数を推測せず、最新の所定様式と募集要項を確認してください。
卒業論文が研究テーマと違っても出願できますか?
募集要項では、専攻分野に関する卒業論文、または専攻分野に関する12,000字程度の論文を提出できます。既存の卒業論文が志望分野と異なる場合は、専攻分野に合う参考論文を新たに作成することを検討します。個別の提出物判断に迷う場合は、事前に入試課へ確認してください。
大学院入試の過去問は入手できますか?
大学の情報公開ページでは、大学院入学試験の過去問題と解答例は公表していないとされています。募集要項の科目・時間・領域を基に類題と自作問題で対策しましょう。学部入試や編入学試験の公開過去問と混同しないことも大切です。
面接では何を聞かれますか?
秋期の口述試験は専門や研究テーマを含み、春期博士前期では卒業論文または参考論文と今後の研究計画について、提出書類をもとに行われます。志望理由、先行研究、方法、実行可能性、論文の成果と限界を準備してください。質問文の暗記より、書類の各主張を根拠とともに説明する練習が有効です。
まとめ|人文科学研究科の入試は書類・筆記・口述を一体で対策する
フェリス女学院大学 大学院 文学研究科を探している方が出願時に選ぶ正式な組織は、人文科学研究科です。2027年度も英語英米文学、日本語日本文学、コミュニケーション学の三専攻で募集があり、博士前期課程は各専攻6名です。検索語の印象だけで判断せず、正式名称、専攻、課程、入試日程を公式募集要項で確認してください。
- 正式名称は文学研究科ではなく人文科学研究科
- 人文科学研究科は女子に限って出願できる
- 博士前期課程の募集人員は秋期・春期合計で各専攻6名
- 秋期と春期では筆記試験の科目構成が異なる
- 研究計画書に加え、12,000字程度の卒業論文等を3部提出する
- 口述試験は提出書類、専門、研究テーマをもとに行われる
- 大学院過去問は非公表のため、公式情報から類題を設計する
対策では、研究テーマと指導分野の適合を確かめ、研究計画書の問い・資料・方法を対応させます。提出論文は過去の成果を示すだけでなく、今後の研究へどう発展するかまで説明できるようにしましょう。英語、専門科目、小論文は本番時間で答案を作り、口述では書類の内容を短く明確に答える練習を重ねます。合格準備の軸は、すべての選抜要素を同じ研究目的でつなぐことです。
制度や日程は変更される可能性があります。出願前には2027年度の学生募集要項、研究計画書の所定表紙、必要書類チェックリストを改めて確認し、疑問は大学の入試課へ問い合わせてください。独学での対策に不安がある場合は、専門の指導を活用するのも一つの方法です。第三者から研究計画と論文の論理、筆記答案、面接回答の一貫性を点検してもらうことで、限られた準備期間を有効に使いやすくなります。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
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