ご質問やお問い合わせはお気軽に
三重大学大学院工学研究科の入試対策|出願資格・研究計画書・面接まで【2027年度】

三重大学大学院工学研究科は、機械工学・電気電子工学・電子情報工学・応用化学・建築学・情報工学の6専攻からなる博士前期課程の大学院で、2027年度(令和9年4月)入学者選抜では一般選抜・社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜・学部修士一貫コース特別選抜という4種類の入試方式が実施されます。三重大学 大学院 工学研究科の受験を検討する場合、志望する専攻によって出願資格・試験科目・配点・提出書類が大きく異なるため、まず自分がどの選抜区分に該当するのかを正確に把握することが対策の出発点になります。工学研究科博士前期課程とは、三重大学工学部を母体としながら他大学出身者や社会人にも広く門戸を開いている国立大学の大学院課程であり、学部を卒業していれば出身大学を問わず出願できる点が特徴です。
本記事では、三重大学大学院工学研究科の学生募集要項(令和9年4月入学・令和8年10月入学)の一次情報にもとづき、専攻別の募集人員、選抜区分ごとの出願資格、出願から合格発表までのスケジュール、学力検査の試験科目と配点、研究計画書・志望理由書の書き方、口述試験・面接対策、過去問の入手方法までを網羅的に解説します。公式の募集要項は専攻ごと・選抜区分ごとにページが分かれているため全体像をつかみにくい構成になっていますが、本記事では6専攻・4選抜区分の違いを1つの記事で比較できるようにまとめました。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
三重大学大学院工学研究科を志望する方には、三重大学工学部からそのまま進学を考えている学部生だけでなく、他大学の理工系学部から外部受験を考えている方、企業や官公庁での実務経験を生かして社会人特別選抜での進学を検討している方など、さまざまな立場の受験者がいます。選抜区分によって課される試験内容や必要な提出書類がまったく異なるため、志望専攻が固まった段階で早めに出願資格と試験科目を確認しておくことが重要です。学力検査の対策に多くの時間を割くべきなのか、書類作成と口述試験の対策に力を入れるべきなのかは、選抜区分によって答えが変わります。
なお、本記事に記載する日程・募集人員・配点等の数値は、三重大学大学院工学研究科が公表している令和9年度(令和9年4月入学)学生募集要項にもとづいています。制度は毎年見直される可能性があるため、実際に出願する年度の最新の募集要項を工学研究科の公式サイトで必ず確認してください。
三重大学大学院工学研究科とは|6専攻の特徴と博士前期課程の全体像
工学研究科博士前期課程の位置づけ
三重大学大学院工学研究科は、地域・国際社会の発展と福祉に貢献することを目的として、学際的・独創的・総合的な視野を基盤にした専門的な工学研究を通じ、高度な専門技術者及び研究者としての基礎的能力を備えた人材を養成する博士前期課程です。アドミッション・ポリシーでは「高度な専門技術者や研究者を目指す意欲にあふれる人」を求める人材像として掲げています。修士課程にあたる博士前期課程の標準修業年限は2年で、入学後に博士課程5年一貫コースを選択することも可能です。
工学研究科は三重大学工学部の6学科に対応する形で、機械工学専攻、電気電子工学専攻、電子情報工学専攻、応用化学専攻、建築学専攻、情報工学専攻という6つの専攻で構成されています。三重大学工学部の在学生が内部進学する場合はもちろん、他大学の理工系学部を卒業(見込み)した学生が外部から進学することも広く想定された制度設計になっており、募集要項でも「大学等で学び得た知識や技能を本研究科でさらに発展・応用させたいという強い意志を持つ者」を積極的に受け入れる方針が明記されています。
6専攻それぞれの研究領域
専攻ごとの研究領域はおおよそ次のとおりです。機械工学専攻は機械力学・材料力学・流体力学・熱力学・制御工学などを扱う機械系全般、電気電子工学専攻と電子情報工学専攻は電磁気学・電気回路を基盤とする電気・電子・通信系の分野、応用化学専攻は物理化学・無機分析化学・有機化学・生物化学にまたがる化学系分野、建築学専攻は建築構造・建築環境設備・建築計画都市計画を含む建築系分野、情報工学専攻は離散数学やデータ構造・アルゴリズム、計算機システム、プログラミング言語処理系を扱う情報系分野です。進学後にどの研究室でどのテーマに取り組みたいかを具体的にイメージしておくことが、志望専攻を選ぶうえでの軸になります。この視点は、後述する研究計画書や志望理由書の質にも直結します。
他大学の理工系学部出身者が三重大学大学院工学研究科を検討する場合、学部での専攻と工学研究科の専攻が完全に一致していなくても出願は可能です。ただし専攻によって学力検査の科目が異なるため、自分の学部での履修内容と志望専攻の試験科目にどの程度重なりがあるかを早い段階で確認しておくと、対策すべき科目の優先順位を立てやすくなります。工学研究科には博士前期課程に続く博士後期課程も設置されており、博士前期課程入学後に博士課程5年一貫コースへ切り替えることもできるため、修士修了後にさらに研究を続けたいと考えている人にとっても進学先の選択肢になります。
三重大学工学部・工学研究科のキャンパスと研究環境
三重大学は三重県津市に位置する国立大学で、工学部・工学研究科は人文学部や教育学部などと同じ上浜キャンパスに設置されています。地域に立地する総合大学の理工系研究科として、機械・電気電子・化学・建築・情報という主要な工学分野を1つのキャンパスでカバーしている点が特徴です。専攻ごとに複数の研究室が置かれており、進学を検討する段階で各専攻のウェブサイトから研究室紹介や教員紹介を確認し、自分の関心に近いテーマを扱う研究室を具体的に絞り込んでおくと、後述する志望理由書・研究計画書の作成や面接対策がスムーズに進みます。
三重大学工学部の在学生であれば、指導教員や先輩を通じて研究室の雰囲気や研究テーマを直接知る機会がありますが、他大学から外部受験を検討している場合は、オープンキャンパスや研究室見学の機会を活用する、公開されている論文・研究概要を読み込むといった方法で情報を補っていく必要があります。研究室配属の希望が固まっているほど、志望理由書・研究計画書の説得力は高まりやすい傾向があるため、専攻選びの段階から研究室単位まで踏み込んで情報収集しておくことをおすすめします。
三重大学大学院工学研究科の募集人員・入試方式の種類(一般・社会人・外国人留学生・学部修士一貫)
4種類の入試方式
三重大学大学院工学研究科博士前期課程では、「学部・修士一貫コース特別選抜」「一般選抜」「社会人特別選抜」「外国人留学生特別選抜」という4種類の入学者選抜を実施しています。選抜区分によって出願資格・試験内容・必要書類が異なるため、まず自分がどの区分に当てはまるかを確認することが最初のステップです。学部・修士一貫コース特別選抜は、志望専攻に関連する分野のコースに在学し、志望専攻から予備選抜された学業成績優秀者を対象とする制度で、提出書類の審査と口述試験・面接によって選抜されます。
一般選抜は学力検査・提出書類の審査・面接(口述試験を含む)の結果を総合して合否を判定する、外部受験者を含む最も標準的な選抜区分です。社会人特別選抜は学力検査を課さず、提出書類の審査と口述試験・面接の結果で合否を判定する点が一般選抜と大きく異なります。外国人留学生特別選抜は「留学」の在留資格を有する(見込みを含む)外国籍の志願者を対象とし、学力検査・書類審査・面接で選抜する方式のほか、国外在住者向けにオンラインでの口述試験・面接を認める制度もあります。
4つの選抜区分は、いずれも最終的に「提出書類の内容」「専門知識」「研究意欲・適性」の3点を軸に合否を判定する点は共通しています。学力検査の有無によって専門知識をどの試験形式で確認するかが変わるだけで、評価したい能力の本質は選抜区分間で大きく変わらないと捉えると、それぞれの対策の位置づけを理解しやすくなります。学力検査がある一般選抜・外国人留学生特別選抜では筆記試験の得点力を、学力検査がない社会人特別選抜では口述試験での説明力を、それぞれ重点的に鍛えておく必要があります。
専攻別の入学定員と選抜別募集人員
令和9年度(令和9年4月入学)の入学定員は6専攻合計216名です。専攻別・選抜区分別の募集人員は下表のとおりで、一般選抜と学部・修士一貫コース特別選抜がそれぞれ「入学定員の半数程度」を占め、社会人特別選抜と外国人留学生特別選抜は「若干名」(建築学専攻の社会人特別選抜のみ4名と明記)という構成になっています。
| 専攻名 | 入学定員 | 一般選抜 | 社会人特別選抜 | 外国人留学生特別選抜 |
|---|---|---|---|---|
| 機械工学専攻 | 55名 | 入学定員の半数程度 | 若干名 | 若干名 |
| 電気電子工学専攻 | 45名 | 入学定員の半数程度 | 若干名 | 若干名 |
| 電子情報工学専攻 | 10名 | 入学定員の半数程度 | 若干名 | 若干名 |
| 応用化学専攻 | 56名 | 入学定員の半数程度 | 若干名 | 若干名 |
| 建築学専攻 | 20名 | 入学定員の半数程度 | 4名 | 若干名 |
| 情報工学専攻 | 30名 | 入学定員の半数程度 | 若干名 | 若干名 |
建築学専攻のみ社会人特別選抜の募集人員が「4名」と数値で明記されており、他専攻より社会人経由の進学者を具体的に想定した設計になっている点が特徴です。なお学部・修士一貫コース特別選抜で欠員が生じた場合は一般選抜に振り替えられ、社会人特別選抜と一般選抜の間でも欠員が生じた場合には相互に振り替えが行われることが募集要項に明記されています。志望専攻・志望選抜区分の実際の枠は年度により変動し得るため、出願する年度の最新募集要項で必ず確認してください。
学部・修士一貫コース特別選抜とは
学部・修士一貫コース特別選抜は、三重大学工学部の在学生のうち、志望専攻に関連する分野のコースに在学し、かつ志望専攻から予備選抜された学業成績優秀者だけが対象になる制度です。一般選抜のような学力検査は課されず、提出書類の審査と口述試験・面接の結果を総合して合否が判定されます。外部から受験する立場では利用できない制度である一方、三重大学工学部に在学している学生にとっては、学力検査を経ずに進学できる有力なルートになっています。この特別選抜で欠員が生じた場合は一般選抜に振り替えられる仕組みになっているため、外部受験者にとっては年度によって一般選抜の実質的な枠がやや広がる可能性もあります。
どの選抜区分を選ぶかによって、必要な準備の方向性が大きく変わります。学力検査対策に比重を置くべきか、書類作成と口述試験対策に比重を置くべきかを早期に見極めることが、限られた準備期間を有効に使うポイントです。自分がどの選抜区分の出願資格を満たしているかを最初に確認することが、遠回りをしないための出発点になります。
一般選抜と社会人特別選抜のどちらでも出願資格を満たせる立場の人もいます。たとえば実務経験を積んだ社会人が、要件A・要件Bのいずれも満たさない場合は一般選抜での出願を検討することになりますし、逆に学力検査への不安が大きい社会人であれば、要件を満たせるかどうかを早めに確認したうえで社会人特別選抜を軸に準備を進めるという判断もあり得ます。どちらの選抜区分が自分に合っているかは、学力検査の準備にかけられる時間と、実務経験・研究計画の練り込みにかけられる時間のバランスで考えるとよいでしょう。
出願資格を専攻別・選抜区分別に確認する
選抜区分ごとの出願資格の違いを一覧で把握する
4つの選抜区分は出願資格の考え方が少しずつ異なります。まずは全体像を下表で把握したうえで、自分が該当する区分の詳細を確認していくとスムーズです。
| 選抜区分 | 出願資格の考え方 |
|---|---|
| 一般選抜 | 大学卒業(見込み)等の学歴要件①〜⑪のいずれかに該当する者 |
| 社会人特別選抜 | 学歴要件に加え、実務要件A(1年以上の正規勤務+所属長承諾)またはB(実務経験・資格等)を満たす者 |
| 外国人留学生特別選抜 | 「留学」の在留資格を取得(見込み含む)している外国籍の者で、学歴要件①〜⑦・⑪に該当する者 |
| 学部・修士一貫コース特別選抜 | 志望専攻に関連するコースに在学し、専攻から予備選抜された学業成績優秀者(三重大学工学部在学生が対象) |
一般選抜・外国人留学生特別選抜の出願資格
一般選抜の出願資格は、学校教育法上の4年制大学を卒業した者及び卒業見込みの者を基本とし、大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与された者、外国において学校教育16年の課程を修了した者、高等専門学校専攻科を修了した者(学士の学位取得または見込みが条件)など、①から⑪までの多様な資格区分が設けられています。大学に3年以上在学し所定の単位を優秀な成績で修得した者などを対象とする、いわゆる飛び入学に相当する資格区分もありますが、この区分で出願する場合は個別の入学資格審査を受ける必要があります。
外国人留学生特別選抜は、出入国管理及び難民認定法上の「留学」の在留資格を取得(見込みを含む)している外国籍の志願者が対象です。学歴要件は一般選抜とほぼ共通の枠組み(①から⑦及び⑪)が適用されます。国外に在住したまま出願する場合は、事前にオンライン受験資格審査の申請が必要になる点にも注意してください。
社会人特別選抜の出願資格(要件A・要件B)
社会人特別選抜の出願資格は、大学卒業などの学歴要件に加えて、要件A・要件Bのいずれかを満たす必要があります。要件Aは、出願時点で企業・官公庁・研究機関等に正規職員として1年以上勤務しており、所属長またはこれに準ずる者から本研究科への受験を承諾されていることです。要件Bは要件Aに該当しない場合でも、過去の実務経験や国家資格の取得等によって、志望する専攻が社会人特別選抜での受験を妥当と認めた場合に適用されます。
要件Aで出願する場合は「受験承諾書」に所属長等の記入・押印が必要となり、要件Bで出願する場合は実務経験や資格取得を客観的に確認できる書類の提出が求められます。要件Bによる出願を希望する場合は、出願前に三重大学工学研究科チーム学務担当への事前連絡が必要とされている点も見落とされがちなので注意してください。
入学資格審査が必要なケース
大学を卒業していない場合でも、大学に3年以上在学し所定の単位を優秀な成績で修得した者、他の大学院に入学した後に工学研究科への入学を希望する者、個別審査により大学卒業者と同等以上の学力があると認められる者(22歳に達する見込みの者)などは、入学資格審査を経たうえで出願が可能になります。この入学資格審査の申請期間は出願期間より早く設定されており、令和9年度入試では令和8年6月19日(金)までとなっていました。該当する可能性がある場合は、出願期間そのものよりかなり前倒しで準備を始める必要があります。
外国人留学生特別選抜で注意したいポイント
外国人留学生特別選抜の志願者のうち、出願期間中に海外に在住している場合は、本学所定の様式による健康診断書の提出が求められます。受験のために渡日しない場合であっても健康診断書は出願書類として必要になるため、早めに医療機関を受診しておく必要があります。また、国外に在住したまま受験したい場合は、事前にオンライン受験資格審査への申請が必要で、令和9年度入試では申請期限が入学資格審査と同じ令和8年6月19日(金)に設定されていました。
三重大学では優秀な私費外国人留学生を受け入れるため、入学料及び授業料を標準修業年限の間全額免除する独自の特待生制度も設けられています。留学を検討している場合は、出願書類とあわせて特待生制度の応募要件も確認しておくと、経済的な負担を見通したうえで進学計画を立てやすくなります。なお、外国人留学生特別選抜の志願者は、出願前に希望する指導教員へ連絡を取り、当該教員から出願許可を得ることが必須とされている点にも注意してください。
出願手続きの流れとスケジュール【2027年度(令和9年4月入学)】
出願はWEBシステム出願と郵送出願の両方が必須
三重大学大学院工学研究科の出願は、大学院入試WEBシステムへの入力・出力書類の印刷と、郵送による出願書類の提出という2つの手続きをどちらも出願期間内に完了させる必要があります。WEBシステムへの登録だけ、あるいは郵送だけのどちらか一方しか行わなかった場合は出願として受け付けられません。令和9年度(令和9年4月入学)の日程は下表のとおりです。
| 手続き・試験内容 | 日程 |
|---|---|
| 入学資格審査・オンライン受験審査の申請期限 | 令和8年6月19日(金) |
| 出願期間(WEBシステム・郵送とも) | 令和8年7月1日(水)〜7月14日(火) |
| TOEICスコアの提出期限(願書提出後の猶予あり) | 令和8年8月13日(木)17時必着 |
| 学力検査 | 令和8年8月18日(火) |
| 面接(口述試験を含む) | 令和8年8月19日(水) |
| 合格者の発表 | 令和8年9月11日(金) |
| 入学手続期間 | 令和9年3月下旬(予定) |
郵送出願は「書留郵便」で行うことが求められており、出願期間を過ぎて到着した書類は受理されません。持参で提出する場合も9時から17時(土日祝を除く)という受付時間が指定されているため、締切間際の提出は避け、余裕をもったスケジュールで準備することが推奨されます。
出願書類を準備する際に確認しておきたいこと
出願書類の内容は選抜区分によって異なりますが、共通して準備に時間がかかりやすいものとして次のような書類が挙げられます。出身大学等が発行する証明書は発行までに数日から数週間かかる場合があるため、出願期間が始まってから慌てて申請することのないよう、早めに準備を始めることが重要です。
- 出身大学等の卒業(見込み)証明書(本学の学部卒業者・在学者は不要)
- 出身大学等の成績証明書(発行者による厳封が必要)
- 一般選抜の場合は志望理由書(本研究科所定の用紙)
- 社会人特別選抜の場合は研究計画書・研究等業績調書・受験承諾書または業績確認書類
- TOEIC公開テスト公式認定証(専攻によって提出必須の度合いが異なる)
- 海外在住者のみ提出が必要な健康診断書(本学所定の用紙)
特に出身大学の証明書類は、大学の窓口対応日程や郵送日数によって手元に届くまでの期間が読みにくいものです。出願期間の直前になって慌てないよう、志望専攻・選抜区分が固まった時点で早めに請求手続きを進めておくことをおすすめします。
出願に関する事務手続きにも注意が必要です。出願書類の提出後は内容の変更が認められず、受理された書類も返還されません。また、入学検定料についても、払い込み後に出願しなかった場合や書類が受理されなかった場合、誤って二重に払い込んだ場合を除き、いかなる理由があっても返還されない扱いになっています。出願内容や必要書類に不備がないか、提出前に複数回チェックしてから送付することが重要です。
令和8年10月入学の制度について
三重大学大学院工学研究科では、令和9年4月入学の一般選抜・社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜に加えて、令和8年10月入学の制度も設けられています。ただし10月入学の制度は社会人特別選抜と外国人留学生特別選抜のみで実施されており、一般選抜での10月入学は行われていません。海外の大学を卒業して秋入学を希望する留学生や、勤務先の都合で春以外の入学時期を希望する社会人にとっては選択肢になり得ますが、出願資格・日程は4月入学とは別に定められているため、募集要項の該当ページを個別に確認する必要があります。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)
学力検査の試験科目と配点(専攻別)|英語はTOEICスコア方式
専攻別の学力検査科目
一般選抜・外国人留学生特別選抜で課される学力検査の科目は、専攻ごとに次のように定められています。社会人特別選抜では学力検査そのものが課されず、口述試験と面接に置き換わる点が最大の違いです。
| 専攻名 | 学力検査科目(一般選抜) |
|---|---|
| 機械工学専攻 | 英語、専門(機械力学・材料力学・流体力学・熱力学・制御工学) |
| 電気電子工学専攻 | 英語、数学、電磁気学、電気回路 |
| 電子情報工学専攻 | 英語、数学、電磁気学、電気回路 |
| 応用化学専攻 | 英語、化学(物理化学・無機分析化学・有機化学・生物化学) |
| 建築学専攻 | 英語、専門①(建築力学・鉄筋コンクリート構造・鉄骨構造・建築材料)、専門②(建築環境工学・建築設備学)、専門③(建築計画・都市計画・建築史) |
| 情報工学専攻 | 英語、数学、情報工学(情報基礎・計算機システム・計算機言語) |
情報工学専攻の「情報工学」科目は、情報基礎(離散数学、データ構造とアルゴリズム)、計算機システム(組合わせ回路と順序回路、計算機システムの動作と構成)、計算機言語(プログラミング、言語処理系・コンパイラ)という出題範囲が募集要項に明記されています。学力検査では計算機・数表の使用が認められていないため、手計算での対応力も対策のうちに含める必要があります。学力検査で未受験科目がある場合は合格対象者にならない扱いとなるため、体調管理も含めて当日すべての科目を受験できる状態を整えておくことが大切です。
試験時間割も専攻によって異なります。機械工学専攻は専門科目を9時から12時までの3時間で実施する一方、電気電子工学専攻・電子情報工学専攻は数学・電磁気学・電気回路をそれぞれ80分ずつ、時間を分けて実施します。応用化学専攻は化学の試験のみ90分、建築学専攻は専門①②③をそれぞれ90分ずつ実施し、情報工学専攻は数学90分・情報工学90分という構成です。1日の中で複数科目を続けて受験する専攻もあるため、当日の集中力配分も踏まえた体調管理・時間配分の練習をしておくと安心です。過去問演習の段階から、実際の試験時間割に合わせて時間を計って解く練習をしておくと、本番でのペース配分の感覚をつかみやすくなります。特に複数科目を続けて受験する専攻では、科目間の休憩時間の使い方も含めてシミュレーションしておくことをおすすめします。
英語はTOEIC公開テストのスコアで評定
三重大学大学院工学研究科の学力検査には独自の英語試験がなく、TOEIC公開テストのスコアで英語を評定する方式が採用されています(TOEIC Listening&Reading Testが対象)。願書提出締切日から起算して2年以内のスコアが有効で、団体特別受験制度(IPテスト)やTOEICスピーキング/ライティングテスト、TOEIC Bridgeのスコアは評価の対象外です。TOEICスコアの提出は出願締切より後にずれ込んでも一定の猶予が認められており、令和9年度入試では出願締切(7月14日)後、8月13日17時必着まで提出できる運用になっていました。
TOEICスコアの提出がない場合でも、機械工学専攻・電気電子工学専攻・電子情報工学専攻・建築学専攻・情報工学専攻では出願自体は可能ですが、英語の評定は0点として扱われます。一方で応用化学専攻はTOEIC公開テスト公式認定証を提出しなかった場合、出願書類そのものが受理されない扱いになっている点が他専攻と異なります。志望専攻を決めたら、できるだけ早い時期からTOEIC公開テストのスコアを準備しておくことが安全です。
配点と合否判定の仕組み
配点は専攻ごとに異なります。一般選抜・外国人留学生特別選抜の配点は下表のとおりです。
| 専攻名 | 学力検査 | 面接(口述試験を含む) | 書類 |
|---|---|---|---|
| 機械工学専攻 | 英語200点・専門800点 | 100点 | 100点 |
| 電気電子工学専攻 | 英語150点・数学200点・電磁気学200点・電気回路200点 | 100点 | 50点 |
| 電子情報工学専攻 | 英語150点・数学200点・電磁気学200点・電気回路200点 | 100点 | 50点 |
| 応用化学専攻 | 英語50点・化学200点 | 100点 | 100点 |
| 建築学専攻 | 英語200点・専門①②③各200点 | 100点 | 100点 |
| 情報工学専攻 | 英語100点・数学100点・情報工学100点 | 100点 | 100点 |
社会人特別選抜は学力検査がない代わりに口述試験が配点に組み込まれ、専攻を問わず口述試験100点・面接100点という構成が基本です。書類の配点は専攻によって50点または100点と幅があります。多くの専攻で、面接の評価が一定水準に満たない場合は他の評価にかかわらず不合格になる旨が明記されています。学力検査や口述試験の得点だけを気にして面接対策を後回しにすると、想定外の結果につながりかねません。特に情報工学専攻・建築学専攻は、書類・学力検査(または口述試験)・面接のいずれか1つでも基準に満たないと不合格になる方式が採用されているため、どの評価軸も手を抜けない設計になっています。
研究計画書・志望理由書の書き方|一般選抜と社会人特別選抜の違い
提出書類は選抜区分によって異なる
三重大学大学院工学研究科では、選抜区分ごとに提出が求められる書類が異なります。一般選抜で必須なのは「志望理由書」であり、「研究計画書」の提出が必須となるのは社会人特別選抜と、外国人留学生特別選抜のうち建築学専攻志願者のみです。この違いを知らずに、一般選抜なのに研究計画書のフォーマットで準備を進めてしまう受験者も見られるため、志望する選抜区分の出願書類一覧をまず正確に確認してください。
| 選抜区分 | 必須の提出書類(抜粋) |
|---|---|
| 一般選抜 | 志望理由書、TOEIC公開テスト公式認定証 |
| 社会人特別選抜 | 研究計画書、研究等業績調書、受験承諾書(要件A)または業績等を確認できる書類(要件B) |
| 外国人留学生特別選抜 | 研究計画書(建築学専攻のみ必須)、指導教員の出願許可書、日本語能力を確認できる書類等 |
志望理由書に盛り込むべき内容
一般選抜で提出する志望理由書は、なぜ三重大学大学院工学研究科の当該専攻を志望するのか、学部での学びや経験がどのように研究への動機につながっているのか、進学後にどのような分野・テーマに取り組みたいのかを具体的に示す書類です。専攻の研究室紹介ページや教員紹介を事前に確認し、自分の関心と重なる研究テーマ・指導教員を把握したうえで、志望理由に固有性を持たせることが評価につながりやすくなります。他大学から外部受験する場合は特に、なぜ出身大学ではなく三重大学大学院工学研究科でなければならないのかという視点を意識すると説得力が増します。
研究計画書に求められる要素
社会人特別選抜(および建築学専攻の外国人留学生特別選抜)で求められる研究計画書は、志望理由書よりも研究の中身に踏み込んだ書類です。研究背景・研究目的・研究方法・期待される成果といった要素を、社会人であれば実務経験と関連づけながら具体的に記述することが求められます。社会人特別選抜では研究計画書に加えて「研究等業績調書」の提出も必須のため、これまでの職務経験や取得資格、業務上の実績を整理し、研究計画との関連性を説明できる形にまとめておく必要があります。
研究計画書を構成する際は、次のような流れで組み立てると論旨が伝わりやすくなります。
- 研究の背景(社会的・技術的にどのような課題があるか、実務のなかで何を問題と感じたか)
- 研究の目的(その課題に対して何を明らかにしたいか、何を実現したいか)
- 研究の方法(どのような手法・実験・分析でその目的に迫るか)
- 期待される成果と意義(研究が完成した際に何が得られ、どのような貢献につながるか)
志望理由書・研究計画書に共通する注意点
志望理由書・研究計画書のどちらも、本研究科が指定する所定の用紙を使用することが前提になります。書式が自由な一般的なエントリーシートとは異なり、指定の様式・字数の範囲内で内容を組み立てる必要があるため、まず所定用紙の項目立てと字数制限を確認したうえで下書きを始めることが効率的です。誤字脱字や専門用語の使い方の誤りは、内容の完成度にかかわらず印象を下げる要因になります。書き上げた後は、日をおいて読み返す、専攻分野に詳しい第三者に確認してもらうといった見直しの工程を組み込んでおくと安心です。
研究計画書は入試当日の口述試験でそのまま質問の材料になります。書いた内容と実際に答えられる知識・意欲との間にズレがあると、口述試験で深掘りされた際に説得力を欠く回答になりがちです。提出前に第三者から質問を受けて答える練習をしておくと、口述試験本番での対応力が高まります。特に社会人受験者は、実務での問題意識を学術的な研究目的に翻訳する作業に時間がかかりやすいため、早めに書き始めて何度も推敲する時間を確保しておくことが望まれます。
研究計画書の完成度を左右しやすいポイントとして、研究目的が曖昧なまま研究方法だけが具体的に書かれているケースや、逆に研究の意義や背景ばかりが強調されて肝心の研究方法が抽象的なままになっているケースがよく見られます。目的と方法が対応関係にあるかどうかを書き終えた後に見直すと、論旨の一貫性を確認しやすくなります。志望する研究室で実際に扱われているテーマや手法を踏まえて研究計画を組み立てると、指導教員側にも実現可能性が伝わりやすくなります。
口述試験・面接対策のポイント
選抜区分ごとの面接・口述試験の位置づけ
一般選抜と外国人留学生特別選抜では「面接(口述試験を含む)」という位置づけで、学力検査・書類審査とあわせて総合的に合否が判定されます。社会人特別選抜では学力検査そのものがなく「口述試験及び面接」が実質的な試験の中心になるため、社会人特別選抜での受験者にとっては面接対策の重要度が一段と高くなります。専攻によっては、面接の評価が一定水準に満たない場合、他の評価がどれだけ高くても不合格になる旨が募集要項に明記されており、面接を軽視した対策は危険です。
研究テーマと志望動機を一貫して説明できるようにする
面接・口述試験では、提出した志望理由書や研究計画書の内容にもとづいて、志望専攻・志望研究室を選んだ理由、取り組みたい研究テーマの背景、学部までの学習内容との関連性などが質問されます。回答内容が提出書類と矛盾していると、準備不足という印象を与えかねません。志望理由書・研究計画書に書いた内容を自分の言葉で説明できるよう、事前に想定問答を作成し、専門用語の定義や基礎概念について問われても答えられるレベルまで理解を深めておくことが望まれます。想定される質問の切り口としては、志望動機の核心部分、研究テーマを選んだきっかけ、入学後の研究の進め方、修了後の進路イメージなどが挙げられます。一貫したストーリーとして説明できるように整理しておくと、面接官に安心感を与えやすくなります。
専攻分野の基礎知識に関する口頭質問への備え
口述試験では、志望専攻の基礎的な専門知識について口頭で質問されることも想定しておく必要があります。学力検査を課さない社会人特別選抜では特に、専門知識の確認が口述試験に集約される形になるため、学部時代に学んだ基礎科目(専攻によっては機械力学・電磁気学・化学・建築構造・アルゴリズムなど)を見直しておくことが有効です。実務経験がある社会人受験者は、業務で得た知識を学術的な用語や理論と結びつけて説明できるように整理しておくと、口述試験での説得力が高まります。オンラインで面接を受ける外国人留学生特別選抜の志願者は、通信環境や使用ツール(Zoom・Teams等)の事前確認も忘れずに行ってください。
面接直前までにやっておきたい準備
面接・口述試験の直前対策としては、次のような準備を計画的に進めておくと安心です。
- 志望理由書・研究計画書に書いた内容を、要点だけで2〜3分程度で説明できるようにまとめておく
- 志望専攻の基礎科目について、専門用語を自分の言葉で説明できるか確認しておく
- 指導を希望する教員の研究内容・論文を事前に確認し、関連する質問への準備をしておく
- 家族や友人、指導者役の相手に模擬面接をしてもらい、想定外の質問への対応力を鍛えておく
- オンライン受験の場合は、使用する通信機器・ネットワーク環境を試験前に必ず動作確認しておく
面接は当日いきなり上手く話せるものではなく、事前の練習量が結果に表れやすい試験です。書類の完成度と面接での受け答えの両方を仕上げることを意識して、逆算したスケジュールで準備を進めてください。
面接で聞かれやすい質問を事前に洗い出し、一問一答の形でまとめておくと当日の対応力が上がります。よく想定される質問の切り口は次のとおりです。
- なぜ三重大学大学院工学研究科の当該専攻を志望したのか
- 取り組みたい研究テーマは何か、なぜそのテーマに関心を持ったのか
- 学部での学習内容・実務経験は研究計画にどう活かされるか
- 入学後、研究をどのように進めていく計画か
- 修了後の進路をどのように考えているか
これらの質問に対して、志望理由書・研究計画書の内容と一貫した答えを、自分の言葉で簡潔に説明できる状態にしておくことが理想です。
過去問の入手方法と学力検査対策の進め方
過去問題の公開状況
三重大学大学院工学研究科では、学力検査の過去問題と解答例・出題意図が工学研究科の入試情報ページで公開されています。複数年度分の問題・解答例がPDFで公開されており、専攻ごとの出題傾向を過去問から確認できる点は、独学で対策を進める受験者にとって心強い材料です。過去問はここ数年分がまとめて掲載されており、専攻ごとに問題と解答例・出題意図が別ファイルで公開されている年度もあります。年度によって公開範囲や注意事項が異なるため、利用の際は工学研究科の公式サイトに掲載されている最新の案内・注意事項をあわせて確認してください。
専攻別の対策の進め方
学力検査対策は、志望専攻の試験科目にあわせて優先順位をつけることが効率的です。数学・電磁気学・電気回路が課される電気電子工学専攻・電子情報工学専攻であれば、学部の基礎科目の教科書・演習問題を軸に、過去問で出題パターンを確認しながら弱点分野を補強する進め方が基本になります。応用化学専攻のように物理化学・無機分析化学・有機化学・生物化学と出題範囲が広い専攻では、学部で使用した教科書の目次を洗い出し、出題頻度の高い単元から優先的に復習する計画を立てると学習効率が上がります。
建築学専攻のように専門科目が3分野(構造系・環境設備系・計画史系)に分かれている場合は、自分の得意分野と苦手分野の差が大きくなりがちです。過去問を解いて分野ごとの得点感覚をつかみ、苦手分野に学習時間を多めに配分するなど、専攻の出題構成を踏まえたメリハリのある対策が求められます。情報工学専攻の学力検査は情報基礎・計算機システム・計算機言語という3領域から出題されるため、アルゴリズムとプログラミング言語処理系の両方をバランスよく学習しておく必要があります。
過去問演習を進める際は、単に答え合わせをするだけでなく、公開されている解答例とあわせて「出題意図」も読み込むことが重要です。出題意図には、その問題を通じてどのような理解度や思考プロセスを確認しようとしているかが示されていることが多く、単なる暗記ではなく理解の深さが問われていることが読み取れます。過去問を年度ごとに並べて解いてみると、専攻ごとの出題傾向がある程度一貫していることに気づくはずで、その傾向を踏まえて学習範囲の優先順位を調整していくと効率が上がります。
出願・試験当日までの対策スケジュールの目安
学力検査・面接・書類作成という複数の準備を並行して進める必要があるため、出願の数か月前から逆算した計画を立てておくことをおすすめします。おおまかな目安は次のとおりです。
| 時期の目安 | 取り組むこと |
|---|---|
| 出願の4〜6か月前 | 志望専攻・志望研究室の絞り込み、TOEIC公開テストの受験計画づくり |
| 出願の3〜4か月前 | 学部基礎科目の復習開始、過去問の入手と出題傾向の把握 |
| 出願の1〜2か月前 | 志望理由書・研究計画書の下書きと推敲、証明書類の請求 |
| 出願期間中 | WEBシステムへの出願と郵送書類の提出を両方完了させる |
| 出願後〜試験直前 | 過去問演習の総仕上げ、模擬面接による口述試験・面接対策 |
特に社会人受験者は仕事と両立しながらの準備になるため、学力検査対策が不要な分、研究計画書の作成と口述試験対策により多くの時間を配分できるよう、早い段階から計画的にスケジュールを組んでおくことが重要です。
英語(TOEIC)対策とスケジュール管理
前述のとおり英語は独自試験ではなくTOEIC公開テストのスコアで評定されるため、専門科目の学習と並行してTOEIC対策のスケジュールも組んでおく必要があります。出願締切後にもスコア提出の猶予がある制度ではありますが、余裕をもって複数回受験機会を確保しておくほうが、目標スコアに届かなかった場合のリカバリーがしやすくなります。専門科目の過去問演習とTOEIC対策のどちらも並行して進める必要がある点は、他大学の大学院入試と比べても意識しておきたいポイントです。
よくある質問
三重大学大学院工学研究科は他大学出身でも受験できますか
受験できます。一般選抜の出願資格は学校教育法上の大学を卒業した者(卒業見込みを含む)であることが基本条件で、出身大学が三重大学であるか他大学であるかは問われません。ただし専攻によって学力検査の科目が異なるため、自分の学部での学習内容と志望専攻の試験科目の重なりを早めに確認しておくことが対策上重要です。他大学から外部受験する場合は、志望理由書で「なぜ三重大学大学院工学研究科でなければならないか」を具体的に説明できるよう準備しておくと評価につながりやすくなります。
社会人でも三重大学大学院工学研究科を受験できますか
受験できます。社会人特別選抜には、企業・官公庁・研究機関等に正規職員として1年以上勤務し所属長等の受験承諾を得る「要件A」と、実務経験や国家資格の取得等により志望専攻が妥当と認める「要件B」の2つの経路があります。社会人特別選抜では学力検査が課されず、提出書類の審査と口述試験・面接によって合否が判定されます。要件Bで出願を検討している場合は、出願前に三重大学工学研究科チーム学務担当へ相談しておくとスムーズです。
TOEICのスコアがない場合、出願自体ができませんか
専攻によって扱いが異なります。機械工学専攻・電気電子工学専攻・電子情報工学専攻・建築学専攻・情報工学専攻はTOEICスコアがなくても出願自体は可能ですが、その場合英語の評定は0点になります。応用化学専攻はTOEIC公開テスト公式認定証を提出しないと出願書類そのものが受理されないため、志望専攻に応じて早めにTOEIC受験の予定を立てておく必要があります。願書提出締切後も一定期間はスコア提出が猶予されるため、直近の公開テストの日程も確認しておくとよいでしょう。
研究計画書は一般選抜でも提出が必要ですか
一般選抜で必須となるのは「研究計画書」ではなく「志望理由書」です。研究計画書の提出が必須になるのは社会人特別選抜と、外国人留学生特別選抜のうち建築学専攻志願者に限られます。選抜区分によって求められる書類が異なるため、出願前に自分が該当する選抜区分の提出書類一覧を必ず確認してください。書式を取り違えたまま準備を進めてしまうと、出願直前になって書き直しが必要になることもあるため注意が必要です。
三重大学工学部以外の出身でも学力検査で不利になりますか
学力検査の内容自体は出身大学を区別せず、志望専攻に定められた共通の科目・配点で実施されます。ただし出題内容は各専攻の学部レベルの専門科目に準拠しているため、学部での履修状況によって得意・不得意が生じやすい点は否めません。過去問を早めに確認し、自分の学習履歴とのギャップを把握しておくことで、対策計画を立てやすくなります。特に専門科目が複数分野にまたがる専攻(建築学専攻など)では、苦手分野を放置しないことが得点の安定につながります。
面接(口述試験)ではどのようなことを聞かれますか
提出した志望理由書や研究計画書の内容にもとづき、志望専攻・志望研究室を選んだ理由や、取り組みたい研究テーマの背景、専攻分野の基礎知識などについて質問される形式が一般的です。社会人特別選抜では学力検査がない分、口述試験で専門知識の確認を兼ねる比重が高くなるため、学部時代の基礎科目や実務経験を学術的な文脈で説明できるよう整理しておくことが有効です。事前に模擬面接をしておくと、当日の受け答えに落ち着いて臨みやすくなります。
過去問はどこで入手できますか
三重大学大学院工学研究科の入試情報ページで、学力検査の過去問題と解答例・出題意図が複数年度分公開されています。年度によって公開範囲や利用上の注意事項が異なる場合があるため、最新の掲載内容を工学研究科の公式サイトで確認したうえで活用してください。解答例だけでなく出題意図もあわせて読み込むことで、単なる暗記ではなく、出題者が確認したい理解のポイントを意識した学習ができます。
令和8年10月入学の制度はどの選抜で利用できますか
令和8年10月入学の制度は、社会人特別選抜と外国人留学生特別選抜でのみ実施されており、一般選抜には10月入学の枠がありません。出願資格・日程は令和9年4月入学とは別に定められているため、10月入学を検討する場合は該当する募集要項のページを個別に確認する必要があります。
まとめ|三重大学大学院工学研究科の入試対策
三重大学大学院工学研究科は、機械工学・電気電子工学・電子情報工学・応用化学・建築学・情報工学の6専攻からなる博士前期課程で、一般選抜・社会人特別選抜・外国人留学生特別選抜・学部修士一貫コース特別選抜という4種類の選抜区分を通じて、内部進学者だけでなく他大学出身者や社会人にも幅広く門戸を開いています。選抜区分によって出願資格・提出書類・試験内容が大きく異なるため、志望専攻と志望する選抜区分をまず確定させることが対策の第一歩です。学力検査対策・書類作成・面接対策のいずれも一定の準備期間を要するため、早い段階からスケジュールを立てて取り組むことが結果につながります。
本記事のポイントを整理すると次のとおりです。
- 令和9年度(令和9年4月入学)の入学定員は6専攻合計216名で、一般選抜が入学定員の半数程度、社会人特別選抜は建築学専攻のみ4名・他専攻は若干名という構成
- 出願はWEBシステムへの出願と郵送による書類提出の両方を期間内に完了する必要がある(令和9年度は令和8年7月1日〜7月14日)
- 学力検査は令和8年8月18日、面接(口述試験)は令和8年8月19日、合格発表は令和8年9月11日というスケジュール
- 英語はTOEIC公開テストのスコアで評定され、応用化学専攻は未提出だと出願書類自体が受理されない
- 一般選抜の必須書類は志望理由書、研究計画書が必須になるのは社会人特別選抜と建築学専攻の外国人留学生特別選抜のみ
- 多くの専攻で面接の評価が一定水準に満たないと他の評価にかかわらず不合格になるため、面接・口述試験対策の比重は軽視できない
- 学力検査の過去問題・解答例は工学研究科の入試情報ページで複数年度分公開されている
三重大学大学院工学研究科の入試対策は、学力検査(または口述試験)・書類作成・面接という複数の要素を並行して仕上げていく必要があるため、直前の詰め込みでは対応しきれない部分が多くあります。志望専攻と選抜区分を早めに決め、逆算したスケジュールで準備を進めることが、無理のない対策につながります。
三重大学大学院工学研究科の入試制度は専攻・選抜区分ごとに条件が細かく分かれているため、公式の募集要項を熟読したうえで、自分の状況に合った出願資格・提出書類を過不足なく揃えることが合格への近道です。学力検査・研究計画書・面接という複数の対策を独学だけで並行して進めるのは負担が大きく、特に社会人受験者は仕事と両立しながらの準備になるため、優先順位を誤ると準備期間が足りなくなってしまうこともあります。
三重大学の編入試験を徹底解説した記事もあわせて確認すると、学部からの編入と大学院からの進学という2つのルートを比較しながら検討できます。英語対策の進め方に不安がある場合は大学院入試の英語対策完全ガイドを、志望専攻をまだ迷っている場合は大学院の選び方完全ガイド【理系編】を参考にしてください。理工系の大学院研究科を併願する場合は埼玉大学大学院理工学研究科の入試対策もあわせて比較検討する価値があります。研究計画書の完成度や面接での受け答えなど、独学での対策に不安がある場合は、大学院入試に特化したオンライン家庭教師のコースを活用し、専門の指導を受けながら準備を進めるのも一つの方法です。
書き上げた研究計画書、そのまま出して大丈夫ですか?
研究職キャリアを持つ講師が、テーマ設定・先行研究の位置づけ・研究方法まで、出願レベルに届いているかを個別に確認します。
- 研究職の講師が研究計画書を添削し、改善点を明確化
- 相談後に、志望校の出題傾向と学習ロードマップをまとめた個別フィードバックレポートをお渡し
- 志望校が決まっていなくてもOK
\ 合格がグッと近づく/
LINE登録でもらえる4大特典 : ①プロ講師の映像授業 ②合格までのロードマップシート ③受験校検索サイト ④「今から間に合うか」の判断材料
(費用は一切かかりません)



