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三重大学の編入試験を徹底解説|学部別の募集人員・試験科目・日程・倍率と対策【2027年度】

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三重大学の3年次編入学試験は、全学部で実施されているわけではありません。実施しているのは人文学部・工学部・生物資源学部・医学部看護学科の4学部だけで、教育学部・医学部医学科・地域イノベーション学研究科などは3年次編入学試験を行っていません。この前提を知らずに志望校を決めると、そもそも出願できない学部を目指して準備を進めてしまうことになります。
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この記事では、三重大学が公表する2027年度(令和9年度)の学生募集要項と、2024〜2026年度の志願・受験・合格者数の実績をもとに、学部別の募集人員・受験資格・試験科目・日程・倍率を整理します。あわせて、人文学部が公開している過去問題と出題意図から読み取れる出題テーマ、学部ごとに何から手をつけるべきかまで踏み込んで解説します。
先に結論を言うと、4学部は制度としての共通点が少なく、検定料30,000円という点以外はほぼすべてが学部単位で個別設計されています。出願窓口の所在キャンパスすら統一されていません。志望学部をまだ絞り切れていない場合は、まず「学部別の募集人員と実施区分」から確認してください。
三重大学の3年次編入学試験は4学部だけで実施されている
三重大学の入試情報サイトが公開している「学生募集要項(3年次編入学試験)」のページには、次の4学部の要項しか掲載されていません。
- 人文学部(文化学科・法律経済学科)
- 医学部(看護学科)
- 工学部(総合工学科)
- 生物資源学部
教育学部は3年次編入学試験を実施していません。教育学部にあるのは大学院教育学研究科(教職大学院)の入試のみで、これは学部卒業者・卒業見込者を対象とした大学院入試であり、学部の3年次編入学とはまったく別の制度です。事前の簡易調査では教育学部が候補に挙がることがありますが、少なくとも2027年度(令和9年度)の学部入試において、三重大学公式サイトに教育学部の3年次編入学試験要項は存在しません。教育学部への編入を検討している場合は、この記事の対象外であることをまず確認してください。
医学部は学科によって扱いが違う点にも注意が必要です。医学部医学科は編入学試験を実施しておらず、3年次編入学試験があるのは医学部看護学科のみです。看護学科の編入学試験は、人文学部・工学部・生物資源学部とは出願窓口も日程も別体系で運用されています。
学部別の募集人員と実施区分【2027年度】
2027年度(令和9年度)の学生募集要項に基づく、学部・学科・コース別の募集人員は次のとおりです。いずれも3年次編入学のみで、2年次編入学は実施していません。
| 学部 | 学科・コース | 募集人員 | 選抜区分 |
|---|---|---|---|
| 人文学部 | 文化学科 | 一般5名/社会人5名/私費外国人留学生若干名 | 一般・社会人・私費外国人留学生 |
| 法律経済学科 | 一般17名/社会人3名/私費外国人留学生若干名 | 一般・社会人・私費外国人留学生 | |
| 工学部(総合工学科) | 機械工学コース | 10名(推薦4名程度・学力6名程度) | 推薦・学力試験 |
| 電気電子工学コース | 10名(推薦5名程度・学力5名程度) | 推薦・学力試験 | |
| 電子情報工学コース | 若干名(推薦・学力とも若干名) | 推薦・学力試験 | |
| 建築学コース | 10名 | 学力試験のみ | |
| 情報工学コース | 5名 | 学力試験のみ | |
| 生物資源学部 | 農林環境科学コース | 5名 | 一般 |
| 海洋生物資源学コース | 2名 | 一般 | |
| 生命化学コース | 3名 | 一般 | |
| 医学部 | 看護学科 | 10名 | 一般 |
この表から読み取れる重要な点を整理します。
人文学部だけが社会人向けの独立した募集枠を持っています。文化学科・法律経済学科とも「社会人を対象とした特別入試」という区分が一般入試と並んで設けられており、募集人員も別枠です。工学部・生物資源学部・看護学科の一般区分は社会人であっても出願できますが、社会人専用の選抜区分・募集枠は設けられていません。
工学部だけが推薦による選抜を実施しています。機械工学コース・電気電子工学コース・電子情報工学コースは、出身の高等専門学校長が責任を持って推薦できる者を対象にした推薦選抜と、一般の学力試験による選抜の両方があります。建築学コースと情報工学コースは学力試験のみです。
生物資源学部は3コース制ですが専修はさらに細分化されています。農林環境科学コースには農学専修・森林科学専修・農業工学専修、生命化学コースには生命機能化学専修・海洋生命化学専修があり、出願はコース単位で行い、入学後に専修へ分かれます。
出願方法・出願先はキャンパスも窓口も学部で違う
三重大学は5学部が同じ上浜キャンパス(津市栗真町屋町)に集まっている総合大学ですが、編入学試験の出願方法・出願窓口は学部によってばらばらです。特に医学部看護学科は、他の3学部とは出願先の住所自体が異なります。
| 学部 | 出願方法 | 出願先 | 試験会場の所在 |
|---|---|---|---|
| 人文学部 | WEB出願登録+出願書類の郵送(あるいは持参) | 三重県津市栗真町屋町1577 人文学部チーム学務担当 | 上浜キャンパス |
| 工学部 | WEB出願登録が必須+出願書類の提出 | 三重県津市栗真町屋町1577 工学研究科チーム学務担当 | 上浜キャンパス |
| 生物資源学部 | 出願書類の郵送(あるいは持参)。WEB出願の案内なし | 三重県津市栗真町屋町1577 生物資源学研究科チーム学務担当 | 上浜キャンパス |
| 医学部看護学科 | 出願書類の郵送(あるいは持参)。WEB出願の案内なし | 三重県津市江戸橋2丁目174 医学・病院管理部学務課学務第二係 | 江戸橋キャンパス(医学部看護学科棟) |
医学部看護学科だけキャンパスが違います。人文学部・工学部・生物資源学部は同じ上浜キャンパス(郵便番号514-8507・栗真町屋町1577)で出願受付・試験ともに完結しますが、医学部看護学科は同じ郵便番号ながら住所は「三重県津市江戸橋2丁目174」の江戸橋キャンパスで、出願窓口も試験会場(医学部看護学科棟)もここに集約されています。持参で出願する場合や下見をする場合は、他学部と間違えて上浜キャンパスに行かないよう注意してください。
WEB出願登録が必須なのは人文学部と工学部だけです。生物資源学部・医学部看護学科の要項にはWEB出願登録についての案内がなく、所定の様式をダウンロードして書面で郵送する方式が基本になっています。人文学部は「WEB出願登録は、インターネットでの入力を行っただけでは出願手続き完了にはなりません」と注意書きを付けており、WEB登録と書類郵送の両方を期限内に終える必要があります。
受験資格|学部ごとに大きく違う
三重大学の受験資格は学部ごとに個別に定められており、法政大学のような「全学部共通資格+学部追加資格」という二層構造にはなっていません。学部が変われば出願できる条件そのものが変わるため、志望学部を決める前に必ず自分の出身校区分を確認してください。
| 学部 | 主な出願資格 | 短大・高専卒業者 | 専修学校・高校専攻科修了者 |
|---|---|---|---|
| 人文学部 | 大学卒業(見込)/学士/大学2年課程修了/大学に2年以上在学し52単位以上修得(見込)等 | ○(卒業見込含む) | ○(文部科学大臣の定める基準を満たす課程) |
| 工学部(学力試験) | 大学卒業(見込)/学士/大学に2年以上在学し30単位以上修得(見込)等 | ○(卒業見込含む) | ○(同上の基準) |
| 工学部(推薦) | 高等専門学校の該当学科を卒業見込みで、出身学校長が責任を持って推薦できる者 | 高専のみ対象 | 対象外 |
| 生物資源学部 | 大学卒業(見込)/学士/大学2年課程修了/大学に2年以上在学し62単位以上修得(見込)等 | ○(卒業見込含む) | ○(同上の基準) |
| 医学部看護学科 | 短期大学の看護に関する学科の卒業(見込)者に限定 | 看護系学科のみ対象 | ○(看護に関する課程に限る) |
生物資源学部の必要単位数は他学部より重いことに注意してください。人文学部・工学部(学力試験)の「大学2年以上在学」区分は52〜62単位の幅がありますが、生物資源学部は62単位以上と、4学部のなかで最も多い単位数を求めています。2年間で標準的に修得できる単位数の上限に近いため、単位の修得状況によっては出願できない可能性があります。
医学部看護学科だけが出身分野を限定しています。他の3学部は分野を問わず大学在学・卒業の資格で出願できますが、看護学科は「短期大学の看護に関する学科」「専修学校の看護に関する課程」「高等学校専攻科の看護に関する課程」の卒業・修了者に限定されており、看護以外の分野からの編入学試験としての出願はできません。
大学2年以上在学からの出願に必要な単位数は学部で最大2倍違う
「大学に2年以上在学し、一定の単位数を修得している(見込みを含む)」という資格で出願する場合、必要な単位数は学部ごとに異なります。
| 学部 | 大学2年以上在学時に必要な修得単位数 |
|---|---|
| 人文学部 | 52単位以上(同一大学在学中の修得に限る) |
| 工学部(学力試験) | 原則として出身大学における在籍学科の卒業要件に該当する科目を30単位以上 |
| 生物資源学部 | 62単位以上 |
| 医学部看護学科 | この資格区分での出願不可(短大等の看護課程卒業・修了に限定) |
生物資源学部の62単位は人文学部の52単位、工学部の30単位と比べて最も多く、2年間の標準的な履修で到達しにくい水準です。出願を検討する際は、まず出身校の成績証明書で現時点の修得単位数を確認し、学部ごとの必要単位数を満たせるかどうかを最初に見極めてください。
私費外国人留学生を対象とした独立の選抜区分があるのは人文学部だけです。日本留学試験の受験を出願要件とし、選抜時期も一般・社会人(11月)とは別に翌年1月に設定されています。工学部・生物資源学部の要項にも外国人留学生に関する記載(国費外国人留学生の検定料免除、在留カードの提出等)はありますが、これは一般の出願資格の中に含まれる形であり、人文学部のような独立した特別入試の枠ではありません。
試験科目・配点【2027年度】
試験科目と配点は学部・学科・コースによってまったく異なります。特に工学部は5コースで科目構成も配点も別々に設計されています。
| 学部・学科・コース | 試験科目 | 配点 |
|---|---|---|
| 人文学部 文化学科 | 小論文/外国語(英・独・仏・中から1科目選択)/面接 | 小論文100+外国語100+面接100=300 |
| 人文学部 法律経済学科 | 論述試験(法学・政治学・経営学・経済学から選択)/面接 | 一般:論述200+面接100=300/社会人:論述100+面接200=300 |
| 工学部 機械工学コース(学力試験) | 英語・数学・力学+面接+出願書類 | 出願書類100+英語50+数学150+力学200+面接100=600 |
| 工学部 電気電子工学・電子情報工学コース(学力試験) | 英語・数学・電磁気学・電気回路+面接+出願書類 | 出願書類100+英語100+数学100+電磁気電気回路200+面接100=600 |
| 工学部 建築学コース | 英語・数学+面接+出願書類 | 出願書類100+英語100+数学200+面接100=500 |
| 工学部 情報工学コース | 英語・数学+面接+出願書類 | 出願書類50+英語50+数学150+面接50=300 |
| 生物資源学部(全コース) | 英語(TOEICスコア提出)+面接(口頭試問含む)+出願書類 | 英語100+面接及び出願書類100=200 |
| 医学部看護学科 | 専門科目(基礎看護学・成人看護学・精神看護学・母性看護学・小児看護学・老年看護学・地域在宅看護論・専門基礎科目)+面接 | 専門科目200+面接100=300 |
法律経済学科の配点は、一般と社会人で論述試験と面接の比重が入れ替わります。一般は論述試験200点・面接100点ですが、社会人は論述試験100点・面接200点と、面接の配点が2倍になります。同じ学科・同じ試験時間割でも、評価の重心がまったく違うということです。社会人区分で受験する場合、筆記対策と同じかそれ以上に、面接でのコミュニケーション能力や志望理由の説得力が合否を左右します。
工学部は英語の実施方法がコースによって異なります。筆記試験としての英語はどのコースにもなく、すべて出願前に取得したTOEIC公開テストのスコアで評価されます。ただし有効期限・IPテストの可否がコースごとに違い、機械工学コース・建築学コース・情報工学コースはTOEIC公開テストに加えてIPテストのスコアも認められる一方、電気電子工学コース・電子情報工学コースはIPテストのスコアを受け付けず、公開テストのスコアのみが有効です。有効なスコアの提出がなくても出願自体は認められますが、その場合英語の評定は0点になります。
法律経済学科一般だけにある二段階選抜のしくみ
人文学部法律経済学科の一般を対象とした入試だけ、志願者が多数の場合に限りTOEIC公開テストの成績による二段階選抜が実施されます。第1段階選抜はTOEIC公開テストの成績のみで合否を決め、通過者だけが論述試験・面接に進む第2段階選抜に進めます。二段階選抜を実施するかどうかは例年10月下旬に人文学部ホームページで告知され、実施した場合は第1段階選抜の合否結果を志願者に郵送するとともに、合格者の受験番号がホームページに掲載されます。文化学科・社会人特別入試には二段階選抜の規定はありません。2024〜2026年度の実績では「実施なし」の年度が続いていますが、志願者数が募集人員を大きく上回った場合に発動する制度である以上、出願前提として押さえておく必要があります。
試験当日の流れ
試験当日のタイムスケジュールも学部によって組み方が違います。人文学部文化学科は小論文(10:00〜11:30)と外国語(13:00〜14:30)の間に昼休みを挟み、さらに面接(15:00〜)を同日に行う3部構成です。志願者が多数の場合は面接が翌日に回ることもあります。法律経済学科は論述試験(10:00〜11:30)のあと面接(13:00〜)という2部構成です。
生物資源学部は英語(TOEICスコアの提出)を13:00〜13:30に済ませたあと、13:30から面接に入る一続きの日程です。医学部看護学科は専門科目(9:30〜11:00、90分)のあと11:30から面接という流れで、午前中に試験が集中しています。工学部は学力検査と面接の当日の時間割は受験票送付時に別途案内されるとされており、要項の時点では詳細時間は非公表です。いずれの学部も面接を当日に含む点は共通しているため、筆記試験の直後でも受け答えできるよう、事前に志望理由・自己PRを整理しておく必要があります。
出願期間・試験日程【2027年度】
出願期間は学部によって大きくずれています。もっとも早いのは工学部推薦選抜の5月、もっとも遅いのは医学部看護学科の7月です。併願を考えるうえで日程の重なりは重要な確認事項です。
| 学部・区分 | 出願期間(2026年) | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|---|
| 工学部 推薦 | 5月7日〜5月15日 | 5月28日 | 6月12日 |
| 生物資源学部 | 5月7日〜5月13日 | 6月5日 | 7月10日 |
| 工学部 学力試験 | 6月1日〜6月16日 | 6月24日 | 7月10日 |
| 医学部看護学科 | 7月6日〜7月9日 | 8月21日 | 9月11日 |
| 人文学部 一般・社会人 | 10月1日〜10月6日 | 11月7日(法律経済学科は7日のみ/文化学科は多数の場合8日に面接) | 12月11日 |
| 人文学部 私費外国人留学生 | 12月1日〜12月4日 | 2027年1月20日〜21日 | 2027年2月15日 |
人文学部だけ試験時期が秋(11月)で、他の3学部は初夏(6〜8月)に固まっています。工学部と生物資源学部は出願期間・試験日が近接しており、コースの内容が近い受験生であれば同時に準備を進める必要があります。医学部看護学科は出願開始が7月上旬とかなり遅く、出願期間も4日間と短いため、直前になって書類を揃え始めると間に合わない可能性があります。
入学検定料は4学部とも30,000円で統一されています。振込先の金融機関窓口での納付が必須で、ATM・ゆうちょ銀行・コンビニ・インターネットバンキングでの振込はいずれの学部でも認められていません。入学料は工学部・生物資源学部・医学部看護学科の要項に282,000円(予定額)と明記されています(人文学部の学生募集要項には入学料の記載はありません)。検定料の返還は原則不可ですが、人文学部法律経済学科の一般を対象とした入試のみ、TOEIC公開テストの成績による第1段階選抜で不合格になった場合に限り、検定料の一部(23,000円)が返還されるという例外規定があります。
倍率・難易度|公式データで見る実績
三重大学は入試情報サイトの「入試データ」ページで一般選抜・学校推薦型選抜・総合型選抜・社会人特別選抜の実績は公開していますが、3年次編入学試験の統一的な集計は掲載していません。3年次編入学試験の志願・受験・合格者数は、学部が個別に公表しているものだけが一次情報として存在します。この記事では、人文学部が公開している2024〜2026年度の出願状況PDFと、工学部が募集要項に掲載している令和6〜8年度の実績を、そのまま集計しています。
人文学部の実績(2024〜2026年度)
| 学科・区分 | 年度 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率(志願/合格) |
|---|---|---|---|---|---|
| 文化学科 一般 | 2024年度 | 15 | ― | 6 | 2.5倍 |
| 2025年度 | 17 | 17 | 8 | 2.1倍 | |
| 2026年度 | 11 | 11 | 6 | 1.8倍 | |
| 法律経済学科 一般 | 2024年度 | 28 | ― | 17 | 1.6倍 |
| 2025年度 | 35 | 28 | 18 | 1.9倍 | |
| 2026年度 | 27 | 27 | 11 | 2.5倍 | |
| 文化学科 社会人 | 2024年度 | 0 | ― | 0 | ― |
| 2025年度 | 1 | 1 | 1 | 1.0倍 | |
| 2026年度 | 0 | ― | 0 | ― | |
| 法律経済学科 社会人 | 2024年度 | 3 | 3 | 3 | 1.0倍 |
| 2025年度 | 1 | 1 | 0 | ― | |
| 2026年度 | 4 | 4 | 3 | 1.3倍 |
出典:三重大学人文学部「2024年度・2025年度・2026年度3年次編入学試験出願状況」(human.mie-u.ac.jp/data/配下のPDF)。なお2024年度は受験者数の内訳が公表されていません。
工学部の実績(令和6〜8年度・学力試験による選抜)
| コース | 年度 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率(志願/合格) |
|---|---|---|---|---|---|
| 機械工学コース | 令和6年度 | 37 | 24 | 13 | 2.8倍 |
| 令和7年度 | 21 | 15 | 8 | 2.6倍 | |
| 令和8年度 | 18 | 12 | 10 | 1.8倍 | |
| 電気電子工学コース | 令和6年度 | 27 | 20 | 17 | 1.6倍 |
| 令和7年度 | 24 | 17 | 15 | 1.6倍 | |
| 令和8年度 | 35 | 29 | 16 | 2.2倍 | |
| 建築学コース | 令和6年度 | 40 | 31 | 15 | 2.7倍 |
| 令和7年度 | 34 | 30 | 15 | 2.3倍 | |
| 令和8年度 | 36 | 31 | 14 | 2.6倍 | |
| 情報工学コース | 令和7年度 | 20 | 14 | 7 | 2.9倍 |
| 令和8年度 | 29 | 26 | 8 | 3.6倍 |
出典:三重大学工学部「令和9年度三重大学工学部総合工学科3年次編入学募集要項」巻末に掲載の「3年次編入学試験結果」。令和6年度は情報工学コースの実施実績が要項に記載されていません。推薦による選抜は各コースとも志願者が数名以下と母数が小さく、令和7年度機械工学コースは志願8名・合格6名、電気電子工学コースは志願3名・合格2名でした。
生物資源学部・医学部看護学科は、年度別の志願・受験・合格者数を公式サイトで公表していません。生物資源学部は合格発表を掲載後1週間程度で非公開にする運用のため、過年度の数字が残らない仕組みになっています。看護学科も入試情報ページに実績データのページはありません。募集人員(生物資源学部10名・看護学科10名)は公表されていますが、実質倍率は非公表として扱い、推測では書きません。
学部・学科別に見る倍率の特徴
3年分のデータが揃っている人文学部と工学部について、傾向を整理します。
人文学部は学科・区分によって母数が大きく違います。文化学科一般は志願者11〜17名の小さなプールで、合格者0〜1名の増減が倍率を大きく動かします。法律経済学科一般は志願者27〜35名とやや母数が大きく、倍率は1.6〜2.5倍の範囲で推移しています。社会人区分は両学科とも志願者が0〜4名ときわめて少なく、応募すること自体のハードルは高くありませんが、母数が小さいぶん年度による振れ幅も大きくなります。
工学部は建築学コースと情報工学コースの倍率が相対的に高い傾向にあります。3年間を通じて建築学コースは2.3〜2.7倍、情報工学コースは2.9〜3.6倍で推移しており、機械工学コース・電気電子工学コースの1.6〜2.8倍よりやや高い水準です。募集人員が5〜10名と近い規模でありながら、志願者数は建築学コース・電気電子工学コースのほうが機械工学コース・情報工学コースより多い年度が目立ちます。
推薦による選抜は、出願できれば通過しやすい傾向があります。工学部の推薦選抜は機械工学コース・電気電子工学コースのみで実施され、令和6〜8年度の実績では志願者のほとんどが合格しています(令和6年度は機械工学7名中7名、電気電子工学2名中2名が合格)。ただし推薦を受けられるのは出身高等専門学校長が推薦する者に限られ、高専内での選抜を通過することが前提になります。
3年分を単純平均すると、人文学部法律経済学科一般は約2.0倍、文化学科一般は約2.1倍、工学部は機械工学コース約2.4倍・電気電子工学コース約1.8倍・建築学コース約2.5倍・情報工学コース(2年分)約3.2倍という水準になります。募集人員が5〜10名程度と小さい試験のため、年度によって1倍前後上下することは珍しくなく、直近1年度の数字だけで難易度を判断せず、複数年度の推移で見ることを推奨します。
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社会人特別入試という選択肢(人文学部のみ)
三重大学で社会人を対象とした独立の選抜区分があるのは人文学部(文化学科・法律経済学科)だけです。出願資格は「2027年3月31日までに満23歳に達し、社会人(家事従事等の経験を含む)としての経験が3年以上となる者」で、そのうえで一般区分と同じ11の出願資格(大学卒業・学士・大学2年以上在学かつ52単位以上等)のいずれかを満たす必要があります。
試験内容・配点は前述のとおり一般と共通枠を使いながらも、法律経済学科では論述試験と面接の配点が逆転(一般:論述200・面接100/社会人:論述100・面接200)します。文化学科は一般・社会人とも小論文100・外国語100・面接100で配点は同じですが、社会人であっても外国語(英・独・仏・中から1科目)の受験が必須である点は変わりません。
工学部・生物資源学部・医学部看護学科には社会人向けの独立区分がなく、一般区分にそのまま出願する形になります。社会人が三重大学への編入を検討する場合の両立スケジュール・出願準備の詳細は、社会人編入の専用記事で解説しています。
各学部が編入学者に求める人物像(アドミッション・ポリシー)
三重大学は学部ごとに編入学試験のアドミッション・ポリシー(入学者選抜方針)を公表しています。試験科目・配点だけでなく、大学が編入学者に何を期待しているかを読み解くことで、志望理由書や面接での自己アピールの方向性が定まります。
人文学部は「人間の文化、または、社会の動きやしくみに強い関心・好奇心をもっている人」「現代社会における諸問題を理解し、解決策を探求しようとする意欲がある人」「そのために必要な基礎学力、論理的思考力、読解力、表現力を持つ人」を求めると明記しています。小論文・論述試験で論理的思考力・読解力・表現力を、面接で勉学への意欲やコミュニケーション能力を審査するという評価方針は、このポリシーと直結しています。
工学部は「工学を理解するために必要な数学、理科に興味が有り、それらを応用する能力と自主的に学ぶ意欲を持った人」「工学における問題解決の実践に情熱が有り、社会に貢献しようという気概を持った人」を求める人物像として掲げています。学力検査(英語・数学・専門科目)に加えて面接でも学習意欲や基礎的知識を確認する構成は、このポリシーに沿ったものです。
生物資源学部は「生命科学や農林水産学に関わる様々な現象に関心を持ち、生物資源の適正な開発・利用と保全に関心のある人」「自然と人が共生する持続的社会の創出を目指し、社会貢献に対する明確な目的意識を有する人」を求めています。面接に基礎学力を問う口頭試問が含まれるのは、専門分野への関心の深さを直接確認する狙いがあると考えられます。
医学部看護学科は他学部のような独立したアドミッション・ポリシーの一覧は要項内に明記されていませんが、選抜方法の評価方針として「学力試験・面接により、基礎学力と共にこれまで修得した看護領域の知識と洞察力、看護専門性への向上心を総合的に評価します」と述べています。専門科目の試験範囲が基礎看護学から地域・在宅看護論まで広いのは、既に看護系の課程で学んだ知識全体を確認する趣旨と読み取れます。
単位認定・編入学時期・卒業要件
編入学の時期はすべての学部で2027年4月・3年次編入で共通しています。卒業までの在学期間についても、各学部の要項は同じ考え方を示しています。
- 人文学部:所定の単位数を修得した場合、入学後2か年の在学で卒業可能
- 工学部:所定の単位数を修得した場合、2か年の在学で卒業可能。ただしコースの卒業要件を達成するまで2か年を超える在学期間が必要になる場合がある
- 生物資源学部:所定の単位数を修得できない場合、3か年以上の在学年数が必要
- 医学部看護学科:所定の単位数を修得した場合、入学後2か年の在学年数。修得できない場合は3か年以上
いずれの学部も「2年で卒業できる」ことを保証しているわけではなく、前籍校での既修得単位の内容と、編入先の卒業要件との一致度に左右されます。工学部の要項は特にこの点を強く注意喚起しており、「現在所属している学校で学習した内容(取得した単位内容)と出願先のコースの学習内容が一致していることを十分に検討してください。これらが不一致だった場合、3年次編入後からの学習継続が困難となり、標準修業年限以内での卒業ができないこと(いわゆる留年)が有り得ます」と明記しています。分野を大きく変える編入を考えている場合は、出願前に既修得単位がどこまで認定されるか、学務担当に確認することを推奨します。
障害のある志願者への事前相談・健康診断書の扱い
視覚障害・聴覚障害・肢体不自由・病弱・発達障害等により受験・修学上の配慮が必要な志願者向けの事前相談窓口は、4学部いずれの要項にもほぼ同一の内容(試験室を別室に設定、座席の配慮、試験時間の延長等)で用意されています。ただし相談の締切は学部によって違うため、該当する場合は早めに動く必要があります。
| 学部 | 事前相談の締切 |
|---|---|
| 人文学部 | 出願開始2週間前まで |
| 工学部(推薦) | 2026年4月23日(木)まで |
| 工学部(学力試験) | 2026年5月22日(金)まで |
| 生物資源学部 | 出願開始2週間前まで |
| 医学部看護学科 | 2026年6月26日(金)まで |
また、出願期間中に外国に居住していて受験のために新たに渡日する者(日本国籍を有する者を含む)は、4学部とも本学所定の健康診断書の提出が必要です。健康診断書は出願期間初日から起算して6か月以内に海外の医療機関で作成されたものと定められており、結核感染が確認された場合は入学試験期日の2週間前までに新たな健康診断書を提出しない限り受験できません。この規定は工学部・生物資源学部・人文学部・医学部看護学科でほぼ同一の文言です。
学部別に、何から手をつけるべきか
人文学部を目指す場合
文化学科は小論文+外国語+面接、法律経済学科は法学・政治学・経営学・経済学から選ぶ論述試験+面接という構成です。まず外国語(文化学科)を早期に固め、法律経済学科志望なら4科目のうちどれを選ぶかを早い段階で決めて過去問演習に時間を割いてください。法律経済学科一般は志願者多数の場合、TOEIC公開テストのスコアによる第1段階選抜が実施される可能性があるため、TOEICのスコアメイクは論述対策と並行して進める必要があります。
工学部を目指す場合
英語はすべてTOEICスコアでの評価となるため、出願前にスコアを確定させることが最優先です。コースによってIPテストの可否が違う点を必ず確認してください。数学・専門科目(力学、電磁気学・電気回路)はコースごとに範囲が大きく異なるため、志望コースを先に決めてから過去問(郵送請求)で出題範囲を確認する順序が効率的です。推薦を受けられる高専生は、まず出身校での推薦選抜の対象になれるかを学校側に確認してください。
生物資源学部を目指す場合
専門科目の筆記試験はなく、英語(TOEICスコア)と面接・出願書類のみで評価される点が他学部と大きく違います。TOEICスコアの配点が全体の半分(100点/200点)を占めるため、早期にスコアを固めることが対策の中心になります。面接は基礎学力を問う口頭試問を含むため、志望する専修(農学・森林科学・農業工学・海洋生物資源学・生命機能化学・海洋生命化学)に関連する基礎知識の準備も必要です。
医学部看護学科を目指す場合
出願要件としてTOEIC公開テスト500点以上が必須で、これを満たさないと出願自体ができません。TOEIC IPテストやSpeaking&Writing、TOEIC Bridgeのスコアは出願要件の対象外とされているため、必ず公開テスト(Listening&Reading)で500点以上を確保する必要があります。専門科目は基礎看護学から地域・在宅看護論まで看護学全般にまたがるため、出身校での学習内容を早期に棚卸しし、手薄な領域を絞り込んで対策する必要があります。出願期間が7月上旬と他学部より遅く短いうえに出願先が江戸橋キャンパスと他学部と異なるため、書類準備と郵送先の確認は前もって進めておくべきです。
過去問はどこで手に入るか
過去問の公開状況は学部によって対応が正反対です。
人文学部は入試情報サイトで複数年度・複数科目の入試問題と出題意図を公開しています。2024〜2026年度について、文化学科は小論文・英語・ドイツ語・フランス語・中国語、法律経済学科は法学・政治学・経営学・経済学の各科目の入試問題(一部は著作権の都合で非掲載)と出題意図が公開ページに掲載されています。中国語のように「著作権保護のため、原文と翻訳文は掲載しない。出典と出題意図だけ公開する」と明記した運用の科目もあります。
工学部は過去問をオンライン公開しておらず、郵送での請求制です。「工学部3年次編入学試験過去問題請求」と朱書きした封筒に、氏名・連絡先・希望コース・希望年数(最大3年分、情報工学コースのみ最大2年分)を明記した請求用メモと、返信用封筒(送付先を明記し、コースに応じた金額分の切手を貼付)を同封して工学研究科チーム学務担当宛に送付する必要があります。
生物資源学部・医学部看護学科は、過去問の公開・請求方法についての案内が見当たりません。2026年8月時点で両学部の入試情報ページに過去問関連のページやリンクは無く、非公表として扱います。
公開されている過去問から読み取れる出題テーマ
ここでは人文学部が公開している2024〜2026年度の出題意図をもとに、各科目でどのような能力が問われているかを解説します。問題文そのものではなく、大学が公表している出題意図の範囲で紹介します。
文化学科|小論文
2024〜2026年度を通じて出題意図は一貫しています。問1は「課題文を読解し、筆者の見解を十分理解した上で、的確に要約できる能力」を、問2は「課題文の内容読解を踏まえた上で、問いに対して自らの考えを論理的かつ具体的に表現できる能力」を問うと大学が明言しています。つまり構成は毎年「要約」→「自説の展開」の2段階で固定されており、対策の型が立てやすい科目です。まず課題文を正確に要約する練習を優先し、そのうえで自分の見解を論理的に展開する練習に進む順序が効率的です。
文化学科|英語
大問はⅠ・Ⅱの2題構成で、2025〜2026年度の出題意図では「人文学分野に関する長文」と「科学的・時事的トピックに関する長文」を題材に、文化学科で専門学修・研究を行うために必要な英語読解力と情報整理能力を測るとされています。2025年度は「語彙・文法に関わる出題を通して基礎的な英語運用能力を問う」という記載もあり、長文読解に加えて語彙・文法の基礎力も評価対象になっています。
文化学科|外国語(ドイツ語・フランス語・中国語)
2026年度フランス語の出題意図は8つの設問すべてに解説が付されており、発音の基礎知識、語彙の知識と運用能力、反意語に関する語彙力、成句・慣用表現の知識、代名詞の理解、動詞の活用形・分詞形の理解、短文の読解と和訳、長文の読解と論理関係の総合判断という順に、基礎的な文法知識から総合的な読解力へと段階的に難度が上がる構成になっています。中国語は2025年度の出題意図で「現代中国語で書かれた公的な文章の読解力」と「現代中国語で書かれた小説文の読解力」を問うとされており、公的文章と文学的文章の両方に対応できる読解力が求められます。なお中国語は著作権保護のため原文・訳文を非掲載とし、出典と出題意図のみ公開するという運用を大学が明記しています。
法律経済学科|論述試験(法学・政治学・経営学・経済学)
法律経済学科は4科目から選択する論述試験で、科目ごとに問う力が明確に言語化されています。
- 法学:2025年度の出題意図では「判決の読解力・理解力および文章作成力」を問うとされ、具体的には「判決文を読んで法的争点を正確に把握し要領よく整理できるか」に加えて「自己の見解を説得的に展開できるか」が評価対象と明記されています。2026年度は「法学の基本的な概念や考え方についての知識と思考力を問う」とされています。
- 政治学:2025・2026年度とも「政治学の基本的知識を踏まえ、自らの考えを展開できる能力があるかをみる」ことが軸で、現代政治への理解・関心と、現代政治の課題に対する分析力の両方が問われます。
- 経営学:2025年度は知識創造理論・ナレッジマネジメント(SECIモデル)を題材とした出題で、暗黙知と形式知の関係の説明と、経営戦略論における位置づけの説明が問われました。出題意図では「共同化・表出化・連結化・内面化という各フェーズの説明があるとなお良い」といった採点上の着眼点まで公開されています。2026年度は「経営戦略論の中でも、企業内部の経営資源に関する理論について、知識と思考力を問う」とされています。
- 経済学:2025・2026年度とも「経済主体の行動と市場に関する理論について、知識と思考力を問う」ことが出題意図として明記されています。
過去問から導ける学習の順番
- 文化学科志望は、小論文の「要約→自説展開」という固定構成を先につかみ、過去3年分の課題文で型を体に入れる。
- 文化学科の外国語は、英語であれば人文学分野・時事トピックの長文に慣れ、フランス語・ドイツ語・中国語であれば基礎文法から総合読解までの段階を意識して積み上げる。
- 法律経済学科志望は、法学・政治学・経営学・経済学のうち出願前に1科目を確定させ、大学が公開している出題意図の水準(採点の着眼点まで)に沿って過去問を解き直す。
- 工学部・生物資源学部志望は、TOEICスコアの確定を最優先し、専門科目・面接対策は志望コース確定後に集中させる。
年度によって出題の切り口が変わる科目もあります。法学は2025年度が判決文を素材にした読解・整理・自己の見解の展開を問う出題でしたが、2026年度は「法学の基本的な概念や考え方についての知識と思考力」と、より基礎知識寄りの出題意図に変わっています。経営学も2025年度は知識創造理論(SECIモデル)という特定理論を深く問う出題でしたが、2026年度は「企業内部の経営資源に関する理論」という表現にとどまり、特定の理論名までは明かされていません。同じ科目でも年度によって出題の狙いが変化するため、直近1年度の過去問だけに頼らず、複数年度の出題意図を並べて「毎年問われる基礎(政治学の基本的知識、経済学の市場理論など)」と「年度で変わる切り口」を切り分けて対策する必要があります。
本節で扱った出題テーマ・出題意図は、いずれも三重大学人文学部が公開している2024〜2026年度の入試問題・出題意図資料に基づいています。出題内容は年度によって変わるため、必ず最新の公開資料をご自身で確認してください。
併願をどう組むか
三重大学内での併願を考える場合、まず日程の重なりを確認してください。工学部(学力試験)と生物資源学部は出願期間・試験日が近接しているため、両方に出願できる可能性はありますが、対策時間の配分が課題になります。人文学部は試験時期が秋(11月)とほかの学部から離れているため、工学部・生物資源学部・看護学科のいずれかと人文学部を併願することは日程上は可能です。ただし試験科目の重なりはほとんどないため、併願する場合は「英語(TOEIC)だけは共通で早期に固め、専門科目・小論文・論述試験は志望順位の高い学部から優先して仕上げる」という優先順位の付け方が現実的です。
他大学との併願を考える場合も、TOEICなど外部試験の有効期限・出願締切から逆算してスコアメイクの計画を立てる必要があります。三重大学以外の国公立大学の編入試験情報は、大学別の記事や科目別の対策記事もあわせて確認してください。
三重大学の学部別の詳細は、学部ごとの単体記事でさらに詳しく解説しています。
科目別・場面別の対策記事もあわせて参照してください。
よくある質問
三重大学の編入は難しいですか。
学部・学科・コースによって幅があります。2026年度の実績では、工学部情報工学コースが志願29名に対して合格8名(3.6倍)、人文学部文化学科一般が志願11名に対して合格6名(1.8倍)など、同じ三重大学の中でも倍率は1.6〜3.6倍の範囲でばらついています。
三重大学に教育学部の編入学試験はありますか。
ありません。三重大学の学部3年次編入学試験を実施しているのは人文学部・工学部・生物資源学部・医学部看護学科の4学部のみで、教育学部の学部編入は行われていません。教育学部にあるのは大学院教育学研究科(教職大学院)の入試のみで、学部卒業者を対象とした別制度です。
三重大学の編入の倍率はどれくらいですか。
人文学部・工学部は3年分の実績が公表されており、人文学部法律経済学科一般が1.6〜2.5倍、文化学科一般が1.8〜2.5倍、工学部は機械工学コース1.8〜2.8倍・電気電子工学コース1.6〜2.2倍・建築学コース2.3〜2.7倍・情報工学コース2.9〜3.6倍で推移しています。生物資源学部・医学部看護学科は年度別の志願・合格者数を公表していません。
社会人でも三重大学に編入できますか。
人文学部には社会人を対象とした特別入試の独立枠があります。出願資格は「2027年3月31日までに満23歳に達し、社会人経験3年以上(家事従事等を含む)」です。工学部・生物資源学部・医学部看護学科には社会人専用の区分はありませんが、一般区分の出願資格を満たせば社会人でも出願できます。
三重大学編入にTOEICは必要ですか。
学部によって必須度が異なります。医学部看護学科は出願要件としてTOEIC公開テスト500点以上が必須で、満たさないと出願できません。生物資源学部は英語の配点がTOEICスコアに基づき全体の半分を占めます。工学部は全コースで英語をTOEICスコアのみで評価しますが、有効なスコアがなくても出願自体は可能です(英語0点扱い)。人文学部法律経済学科一般は志願者多数の場合、TOEICスコアによる第1段階選抜が実施されることがあります。
三重大学の過去問はどこで手に入りますか。
人文学部は入試情報サイトで複数年度・複数科目の入試問題と出題意図を公開しています。工学部は公開しておらず、指定の様式で郵送請求(最大3年分、情報工学コースは最大2年分)する必要があります。生物資源学部・医学部看護学科は過去問の公開・請求案内が見当たりません。
工学部の編入で英語の勉強はどれくらい必要ですか。
コースによって有効なスコアの種類が異なります。機械工学・建築学・情報工学の各コースはTOEIC公開テストに加えてIPテストのスコアも認められますが、電気電子工学・電子情報工学の両コースは公開テストのスコアのみが有効でIPテストは認められません。志望コースを先に決め、有効なスコア形式を確認したうえで学習計画を立てる必要があります。
2年間で卒業できますか。
学部の所定単位を修得できれば2年間での卒業が可能ですが、保証されているわけではありません。工学部の要項は「出願先のコースの学習内容と現在の履修内容が一致していない場合、標準修業年限以内での卒業ができないこと(いわゆる留年)が有り得ます」と明記しています。分野を変える編入を考える場合は、既修得単位の認定見込みを事前に確認してください。
医学部看護学科の受験会場はどこですか。
他学部と同じ上浜キャンパスではなく、江戸橋キャンパス(三重県津市江戸橋2丁目174)の医学部看護学科棟です。出願書類の提出先も医学・病院管理部学務課学務第二係となり、人文学部・工学部・生物資源学部の出願窓口(栗真町屋町1577)とは所在地が異なります。
検定料や入学料はいくらですか。
入学検定料は4学部とも30,000円です。入学料は工学部・生物資源学部・医学部看護学科の要項に282,000円(予定額)と明記されています。検定料は原則返還されませんが、人文学部法律経済学科一般のみ、TOEIC公開テストによる第1段階選抜で不合格になった場合に限り一部(23,000円)が返還されます。
まとめ
三重大学の3年次編入学試験は、人文学部(文化学科・法律経済学科)・工学部(総合工学科5コース)・生物資源学部(3コース)・医学部看護学科の4学部だけで実施されています。事前に候補として挙がりやすい教育学部は学部の編入学試験を実施しておらず、大学院の教職大学院入試とは別物である点は特に誤解しやすいポイントです。
倍率は学部・学科・コースで大きく異なり、人文学部・工学部については2024〜2026年度(令和6〜8年度)の3年分の公式データから、1.6倍〜3.6倍という幅があることが確認できました。生物資源学部・医学部看護学科は実績データが非公表のため、募集人員以上の難易度の目安を示すことはできません。
英語の扱いも学部でまったく違い、医学部看護学科はTOEIC500点以上が出願の必須要件、生物資源学部は配点の半分を占め、工学部はコースごとにIPテストの可否が分かれます。人文学部だけが小論文・論述試験という筆記の専門試験を課しており、法律経済学科は一般と社会人で配点の重心が逆転するという公式データからしかわからない特徴もあります。
過去問についても、人文学部は出題意図まで含めて複数年度を公開している一方、工学部は郵送請求制、生物資源学部・医学部看護学科は非公開と、学部ごとに対応が大きく違います。志望学部を先に絞り込み、その学部の情報公開の実態に合わせて対策の順序を組み立ててください。
出願窓口も、上浜キャンパスの人文学部チーム・工学研究科チーム・生物資源学研究科チームと、江戸橋キャンパスの医学・病院管理部学務課で分かれています。書類の郵送先を取り違えないことも、地味ながら最初に確認すべき事項です。
検定料30,000円という点はほぼ共通していますが、WEB出願の要否、出願窓口のキャンパス、社会人向け特別枠の有無、過去問の公開状況という4点は学部ごとに設計がまったく異なります。「三重大学に編入する」という括りで一括りに対策するのではなく、志望学部を確定させたうえで、その学部専用のスケジュールとチェックリストで動くことが遠回りをしないための最短ルートです。
本記事の数値は三重大学が公表する2027年度(令和9年度)入学試験学生募集要項、および人文学部・工学部が公表する2024〜2026年度(令和6〜8年度)の志願・受験・合格者数一覧に基づいています。制度・日程・募集人員・試験科目は年度によって変更されるため、出願前には必ず三重大学が公表する最新の入学試験要項をご確認ください。
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